(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-18
(45)【発行日】2024-01-26
(54)【発明の名称】来訪者情報共有装置、来訪者情報共有システム及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04M 9/00 20060101AFI20240119BHJP
【FI】
H04M9/00 D
(21)【出願番号】P 2022158321
(22)【出願日】2022-09-30
【審査請求日】2022-10-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】508146042
【氏名又は名称】株式会社テンフィートライト
(74)【代理人】
【識別番号】100108947
【氏名又は名称】涌井 謙一
(74)【代理人】
【識別番号】100117086
【氏名又は名称】山本 典弘
(74)【代理人】
【識別番号】100124383
【氏名又は名称】鈴木 一永
(74)【代理人】
【識別番号】100173392
【氏名又は名称】工藤 貴宏
(74)【代理人】
【識別番号】100189290
【氏名又は名称】三井 直人
(72)【発明者】
【氏名】相川 太郎
(72)【発明者】
【氏名】吹越 仁
【審査官】吉村 伊佐雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-050496(JP,A)
【文献】特開2010-212787(JP,A)
【文献】特開2003-101648(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08B23/00-31/00
H04M3/00
3/16-3/20
3/38-3/58
7/00-11/10
H04N7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターホン子機機能を有し、居住者が使用する居住者端末と接続して来訪者への応答を制御する来訪者情報共有装置であって、
記憶手段に登録されている情報であって、前記接続を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する着信許可対象者情報のうち、一の居住者及び前記一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第一の来訪者共有許可情報として生成し、前記第一の来訪者共有許可情報を前記
他の居住者が使用する居住者端末に送信する来訪者共有許可情報生成処理部
と、
各居住者端末から前記第一の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定された着信許可対象者情報を取得して前記記憶手段に登録する着信許可対象者情報登録処理部と、を備える
ことを特徴とする来訪者情報共有装置。
【請求項2】
着信拒否対象者情報登録処理部をさらに備え、
前記来訪者共有許可情報生成処理部はさらに、前記記憶手段に登録されている情報であって、前記接続を拒否する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する着信拒否対象者情報のうち、前記一の居住者及び前記他の居住者に共有許可が設定されている情報を第二の来訪者共有許可情報として生成し、前記第二の来訪者共有許可情報を前記
他の居住者が使用する居住者端末に送信
し、
前記着信拒否対象者情報登録処理部は、各居住者端末から前記第二の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定された着信拒否対象者情報を取得して前記記憶手段に登録する
ことを特徴とする請求項1記載の来訪者情報共有装置。
【請求項3】
来訪者から取得した訪問先の居住者が使用する居住者端末への接続要求情報に係る前記来訪者についての来訪履歴情報を作成して前記接続要求情報に係る前記訪問先の居住者が使用する居住者端末に送信する来訪履歴情報作成処理部
をさらに備え、
前記着信許可対象者情報登録処理部はさらに、各居住者端末から前記来訪履歴情報に係る来訪者について設定された着信許可対象者情報を取得して前記記憶手段に登録する
ことを特徴とする請求項1又は2記載の来訪者情報共有装置。
【請求項4】
来訪者から取得した訪問先の居住者が使用する居住者端末への接続要求情報に係る前記来訪者についての来訪履歴情報を作成して前記接続要求情報に係る前記訪問先の居住者が使用する居住者端末に送信する来訪履歴情報作成処理部
をさらに備え、
前記着信拒否対象者情報登録処理部はさらに、各居住者端末から前記来訪履歴情報に係る来訪者について設定された着信拒否対象者情報を取得して前記記憶手段に登録する
ことを特徴とする請求項2記載の来訪者情報共有装置。
【請求項5】
来訪者から取得した訪問先の居住者が使用する居住者端末への接続要求情報に係る前記来訪者についての来訪履歴情報を作成して前記接続要求情報に係る前記訪問先の居住者が使用する居住者端末に送信する来訪履歴情報作成処理部
をさらに備え、
前記着信許可対象者情報登録処理部はさらに、各居住者端末から前記来訪履歴情報に係る来訪者について設定された着信許可対象者情報を取得して前記記憶手段に登録
し、
前記着信拒否対象者情報登録処理部はさらに、各居住者端末から前記来訪履歴情報に係る来訪者について設定された着信拒否対象者情報を取得して前記記憶手段に登録する
ことを特徴とする請求項2記載の来訪者情報共有装置。
【請求項6】
前記着信拒否対象者情報登録処理部はさらに、各居住者端末から前記第一の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定された着信拒否対象者情報を取得して前記記憶手段に登録する
ことを特徴とする請求項2記載の来訪者情報共有装置。
【請求項7】
前記着信許可対象者情報登録処理部はさらに、各居住者端末から前記第二の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定された着信許可対象者情報を取得して前記記憶手段に登録する
ことを特徴とする請求項
2記載の来訪者情報共有装置。
【請求項8】
居住者が使用する居住者端末と、インターホン子機機能を有し前記居住者端末と通信可能に接続して来訪者への応答を制御する来訪者情報共有装置と、を備える来訪者情報共有システムであって、
前記居住者端末又は前記来訪者情報共有装置の
少なくとも一方が備える記憶手段に登録されている情報であって、前記接続を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する着信許可対象者情報のうち、一の居住者及び前記一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第一の来訪者共有許可情報として生成し、前記第一の来訪者共有許可情報を前記
他の居住者が使用する居住者端末に送信する来訪者共有許可情報生成処理部
と、
前記第一の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定された着信許可対象者情報を、前記来訪者情報共有装置が備える前記記憶手段に登録する着信許可対象者情報登録処理部と、を備え、
前記着信許可対象者情報は、
(1)各居住者端末、前記来訪者情報共有装置と通信可能に接続されている外部のサーバ装置又は外部のシステムの少なくとも一方であらかじめ設定される処理、又は
(2)各居住者端末において、前記第一の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定される処理
の少なくとも一方による情報である
ことを特徴とする来訪者情報共有システム。
【請求項9】
着信拒否対象者情報登録処理部をさらに備え、
前記来訪者共有許可情報生成処理部はさらに、前記居住者端末又は前記来訪者情報共有装置の
少なくとも一方が備える前記記憶手段に登録されている情報であって、前記接続を拒否する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を着信拒否対象者情報のうち、前記一の居住者及び前記他の居住者に共有許可が設定されている情報を第二の来訪者共有許可情報として生成し、前記第二の来訪者共有許可情報を前記
他の居住者が使用する居住者端末に送信
し、
前記着信拒否対象者情報登録処理部は、前記第二の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定された着信拒否対象者情報を、前記来訪者情報共有装置が備える前記記憶手段に登録し、
前記着信拒否対象者情報は、
(1)各居住者端末、前記外部のサーバ装置又は前記外部のシステムの少なくとも一方で設定される処理、又は
(2)各居住者端末において、前記第二の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定される処理
の少なくとも一方による情報である
ことを特徴とする請求項
8記載の来訪者情報共有システム。
【請求項10】
請求項
8又は請求項
9記載の来訪者情報共有システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、インターホンからの居住者の呼出を制御する装置、システム及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターホンからの居住者の呼出を制御する技術として、従来、インターホンに関する発明が種々提案されている。特許文献1には、インターホンなどの通信機器において、応答する前に通信相手を確認できる通信システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
インターホンは、屋外に設置されたインターホン子機から居住スペースに設置されたインターホン親機を呼び出して居住者と通話する機器である。従って、屋外に設置されたインターホン子機から不特定多数の他人が突然、居住スペースに設置されたインターホン親機を呼び出すことができる機器である。そこで、居住者からすると、インターホンによる呼出は、誰かわからない者が、居住者の都合を考慮せず、突然インターホン親機の着信音で呼び出しされる行為である。
【0005】
インターホンによる呼出に応答しなければならないという既成概念が根付いていることから、これを悪用した警察・消防署などの公的機関又は公的機関に近い業者になりすます「なりすまし訪問」による犯罪も少なくない。また、スマートフォン等の情報通信端末の普及により、SNSを利用したテキストによるコミュニケーションに慣れている者の中には、インターホンによる呼出が怖いと認識している者も多い。
【0006】
このように、インターホンによる呼出は、居住者にとって突然の呼出であり、かつ来訪者が誰か特定しにくいものである。そのため、来訪者認証を行いインターホンによる呼出を制御するシステム等の提案が望まれている。
【0007】
この発明は、インターホン呼出による居住者の心理的負担を軽減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]
インターホン子機機能を有し、居住者が使用する居住者端末と接続して来訪者への応答を制御する来訪者情報共有装置であって、
記憶手段に登録されている情報であって、前記接続を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する着信許可対象者情報のうち、一の居住者及び前記一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第一の来訪者共有許可情報として生成し、前記第一の来訪者共有許可情報を前記他の居住者が使用する居住者端末に送信する来訪者共有許可情報生成処理部と、
各居住者端末から前記第一の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定された着信許可対象者情報を取得して前記記憶手段に登録する着信許可対象者情報登録処理部と、を備える
ことを特徴とする来訪者情報共有装置。
【0009】
[2]
居住者が使用する居住者端末と、インターホン子機機能を有し前記居住者端末と通信可能に接続して来訪者への応答を制御する来訪者情報共有装置と、を備える来訪者情報共有システムであって、
前記居住者端末又は前記来訪者情報共有装置の少なくとも一方が備える記憶手段に登録されている情報であって、前記接続を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する着信許可対象者情報のうち、一の居住者及び前記一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第一の来訪者共有許可情報として生成し、前記第一の来訪者共有許可情報を前記他の居住者が使用する居住者端末に送信する来訪者共有許可情報生成処理部と、
前記第一の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定された着信許可対象者情報を、前記来訪者情報共有装置が備える前記記憶手段に登録する着信許可対象者情報登録処理部と、を備え、
前記着信許可対象者情報は、
(1)各居住者端末、前記来訪者情報共有装置と通信可能に接続されている外部のサーバ装置又は外部のシステムの少なくとも一方であらかじめ設定される処理、又は
(2)各居住者端末において、前記第一の来訪者共有許可情報に係る来訪者について設定される処理
の少なくとも一方による情報である
ことを特徴とする来訪者情報共有システム。
【0010】
[3]
[2]の来訪者情報共有システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラム。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、インターホン呼出による居住者の心理的負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の実施形態の構成の一例を表す図である。
【
図2】本実施形態における来訪者情報共有装置の構成の一例を表す図である。
【
図3】本実施形態における(a)居住者端末の構成の一例、(b)サーバ装置の構成の一例を表す図である。
【
図4】(a)及び(b)ともに、本実施形態における居住者端末の画面遷移の一例を表す図である。
【
図5】(a)及び(b)ともに、本実施形態における居住者端末の画面遷移の一例を表す図である。
【
図6】(a)及び(b)ともに、本実施形態における居住者端末の画面遷移の一例を表す図である。
【
図7】(a)及び(b)ともに、本実施形態における居住者端末の画面遷移の一例を表す図である。
【
図8】(a)から(c)ともに、本実施形態における着信許可又は拒否対象者情報の登録処理等の一例を表すフロー図である。
【
図9】本実施形態におけるインターホン呼出制御処理の一例を表すフロー図である。
【
図10】本実施形態におけるインターホン呼出制御処理の他の一例を表すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態の一態様である来訪者情報共有システムについて説明する。本実施形態の来訪者情報共有システムは、一例として一又は複数のコンピュータ、インターホン親機及びインターホン子機を備える従来のインターホンシステム、等で構成され、従来のインターホンシステムに来訪者の認証を行う認証システムを組み合わせ、インターホンによる呼出が誰によるものかを特定し、居住者に代わって自動で応答するとともに、来訪者の情報を他の居住者に共有するものである。
【0014】
この他、インターホン親機及びインターホン子機を備える従来のインターホンシステムの機能と来訪者の認証を行う認証機能とを備えた機器、装置で構成され、インターホンシステムの機能による呼出が誰によるものかを特定し、居住者に代わって自動で応答するとともに、来訪者の情報を他の居住者に共有するものである。
【0015】
一実施形態として、例えば、本実施形態の来訪者情報共有システムを提供するサービス提供者が、インターホン親機及びインターホン子機を備える従来のインターホンシステムの機能と来訪者の認証を行う認証機能とを有する機器やサーバ装置を居住者が使用する端末に通信可能に接続し、当該機器やサーバ装置が来訪者の認証を行い、認証結果に基づいて自動応答を行うとともに、来訪者の情報を他の居住者に共有する来訪者情報共有システムである。
【0016】
このような来訪者情報共有システムは、上述したサービス提供者が一又は複数のコンピュータを用いて構築、管理するシステムである。
【0017】
一実施形態として、マンション等の集合住宅のエントランス又は戸建ての住宅の玄関に設置されインターホン子機機能と来訪者の認証を行う認証機能とを備えたサービス提供者が管理するエッジ端末又はサーバ装置と、居住者が使用する居住者端末とが通信ネットワークを介して通信可能に接続され、上記居住者端末によって予め設定されている着信を許可する者の情報に基づいて、上記エッジ端末又は上記サーバ装置が来訪者の認証を行い、認証結果に基づいて自動応答を行うとともに、来訪者の情報を他の居住者が使用する居住者端末に共有する形態で来訪者情報共有システムを構築することができる。
【0018】
以下、本実施形態には本実施形態で説明する来訪者情報共有システムとしてコンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムを含む。また、本実施形態では、来訪者情報共有システムをマンション等の集合住宅に適用する態様について説明する。
【0019】
図1に示す来訪者情報共有システム1は、来訪者情報共有装置3と、居住者端末4と、サーバ装置7と、外部システム8と、によって構成されている。
【0020】
(来訪者情報共有装置)
来訪者情報共有装置3は、インターホン子機機能を有し、居住者が使用する居住者端末と接続して来訪者への応答を制御する装置であって、エッジコンピューティングとIPインターホンを統合してインターホン呼出制御処理を行う本発明の実施形態の一態様でもある来訪者情報共有装置である。来訪者情報共有装置3は集合住宅や戸建て住宅等のエントランスに設置され、ルータ5によりインターネット通信網、無線通信規格で定められている無線通信網、等の通信ネットワーク6を介して居住者端末4、サーバ装置7及び外部システム8とそれぞれ通信可能に接続される。
【0021】
来訪者情報共有装置3は
図2に示すように、制御部3a、記憶手段3b、接続処理部3c、施錠・解錠処理部3d、情報入力手段3e、来訪者情報取得手段3f、応答処理部3g、着信許可対象者情報登録処理部3h、着信拒否対象者情報登録処理部3i、来訪者共有許可情報生成処理部3j、着信情報受付処理部3k、判定処理部3l、着信許可情報生成処理部3m、着信拒否情報生成処理部3n及び来訪履歴情報作成処理部3oを備えている。また、図示していないが、来訪者情報共有装置3は居住者端末4、サーバ装置7及び外部システム8との間で各種情報の送受信を行う通信部を備えている。
【0022】
制御部3aは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部を備え、所定のコンピュータプログラムに従って来訪者情報共有装置3が備える各処理部を制御する。
【0023】
記憶手段3bには、居住者情報10a、来訪者情報11a、来訪履歴情報11b、着信許可対象者情報12a、着信拒否対象者情報13a及び応答パターン情報14aが記憶されている。
【0024】
居住者情報10aは、所定のエリアごとに存在する戸建て住宅及び集合住宅に居住する居住者に関する情報である。戸建て住宅に居住する居住者に関する情報は、当該住宅の住所に居住者が使用する居住者端末等の情報が関連付けられた情報である。集合住宅に居住する居住者に関する情報は、集合住宅ごとに集合住宅の名称、住所、住戸数、居室番号、各住戸に居住する居住者が使用する居住者端末等の情報が関連付けられた情報である。居住者情報10aは、上記住所に基づいて都道府県別、市区町村別又は番地別に分類される。居住者情報10aのうち住所や住戸数、居室番号といった要素は居住者端末4又は外部システム8の少なくとも一方において予め登録され、居住者端末の電話番号等といった要素は居住者端末4において予め登録される。
【0025】
来訪者情報11aは、戸建て住宅・集合住宅2に来訪する来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報であり、来訪者情報取得手段3fが取得する情報である。
【0026】
生体情報としては、来訪者の指紋情報、静脈情報、顔画像情報、虹彩情報、音声情報、等を採用することができる。
【0027】
属性情報としては、来訪者の身分を証明する身分証、社員証、学生証、これらに付随しているQRコード(登録商標)やバーコード、制服、等を採用することができる。
【0028】
来訪履歴情報11bは、来訪者が情報入力手段3eを操作して居住者を呼び出した案件ごとに日時、来訪者情報11a、居住者端末4への着信の許否、等の情報が関連付けられた情報である。
【0029】
着信許可対象者情報12aは、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報であり、居住者端末4又は外部システム8の少なくとも一方において居住者情報10aと関連付けられて予め登録される情報である。居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者は、例えば居住者の家族や宅配業者等である。
【0030】
着信拒否対象者情報13aは、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報であり、居住者端末4又は外部システム8の少なくとも一方において居住者情報10aと関連付けられて予め登録される情報である。居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる来訪者は、着信許可対象者情報12aとして登録されていない来訪者である。
【0031】
応答パターン情報14aは、応答処理部3gが出力する種々のテキスト又は音声の何れか一方からなる応答メッセージで、外部システム9において予めデフォルトとして登録されている情報又は居住者端末4において着信許可対象者情報12a又は着信拒否対象者情報13aと関連付けられて登録される情報である。
【0032】
接続処理部3cは、来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続処理を制御する。
【0033】
施錠・解錠制御部3dは、図示していないオートロックシステムに接続された扉の施錠・解錠処理を制御する。
【0034】
情報入力手段3eは操作盤、タッチパネルといった居住者の呼出操作が可能なデバイスである。
【0035】
来訪者情報取得手段3fはカメラ、マイクといった来訪者情報11aを取得可能なデバイスである。
【0036】
応答処理部3gは液晶ディスプレイ、スピーカといった来訪者による情報入力手段3eの操作に対する応答を行うデバイスである。
【0037】
着信許可対象者情報登録処理部3hは、上述した着信許可対象者情報12a及び応答パターン情報14aを居住者端末4、サーバ装置7又は外部システム8の少なくとも一方から取得して記憶手段3bに登録する処理を行う。
【0038】
着信拒否対象者情報登録処理部3iは、上述した着信拒否対象者情報13a及び応答パターン情報14aを居住者端末4、サーバ装置7又は外部システム8の少なくとも一方から取得して記憶手段3bに登録する処理を行う。
【0039】
来訪者共有許可情報生成処理部3jは、上述した着信許可対象者情報12aのうち、一の居住者及び当該一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第一の来訪者共有許可情報として生成し、当該第一の来訪者共有許可情報を上記他の居住者それぞれが使用する居住者端末4に送信する処理を行う。
【0040】
第一の来訪者共有許可情報は、一の居住者Aが使用する居住者端末4A又は外部システム8において着信許可対象者情報12aに共有許可のフラグが立てられた情報であり、当該第一の来訪者共有許可情報が他の居住者B・・・nそれぞれが使用する居住者端末4B・・・4nに送信される。
【0041】
例えば、ある集合住宅に居住する居住者Aが使用する居住者端末4Aにおいて配送・デリバリー業者が着信許可対象及び共有許可として設定された場合、来訪者共有許可情報生成処理部3jは、着信許可対象者情報12aに含まれている居住者Aに係る居住者情報10aに基づいて、居住者Aの住所と同一のエリア(例えば同一区内)に分類される当該集合住宅に居住する他の居住者Bや戸建て住宅に居住する居住者Cそれぞれの居住者情報10aを抽出し、当該居住者B及び居住者Cそれぞれが使用する居住者端末4B及び4Cに第一の来訪者共有許可情報を送信する。
【0042】
また、来訪者共有許可情報生成処理部3jは、上述した着信拒否対象者情報13aのうち、一の居住者及び当該一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第二の来訪者共有許可情報として生成し、当該第二の来訪者共有許可情報を上記他の居住者それぞれが使用する居住者端末4に送信する処理を行う。
【0043】
第二の来訪者共有許可情報は、一の居住者Aが使用する居住者端末4A又は外部システム8において着信拒否対象者情報13aに共有許可のフラグが立てられた情報であり、当該第二の来訪者共有許可情報が他の居住者B・・・nそれぞれが使用する居住者端末4B・・・4nに送信される。
【0044】
例えば、ある戸建て住宅に居住する居住者Dが使用する居住者端末4Dにおいて居住者Dにとって応対したくない訪問販売員が着信拒否対象及び共有許可として設定された場合、来訪者共有許可情報生成処理部3jは、着信拒否対象者情報13aに含まれている居住者Dに係る居住者情報10aに基づいて、居住者Dの住所と同一のエリア(例えば同一町内)に分類される他の戸建て住宅に居住する居住者Eや集合住宅に居住する居住者Fそれぞれの居住者情報10aを抽出し、当該居住者E及び居住者Fそれぞれが使用する居住者端末4E及び4Fに第二の来訪者共有許可情報を送信する。
【0045】
着信情報受付処理部3kは、来訪者情報取得手段3fが取得した情報であって、居住者への訪問時における来訪者の情報入力手段3eの操作によって生成される居住者端末4への接続要求情報に当該来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する来訪者情報11aが関連付けられた情報を着信情報として受け付ける処理を行う。上記接続要求情報には例えば居住者の氏名が含まれ、これに来訪者情報取得手段3fが取得した来訪者情報11aが関連付けられている。
【0046】
判定処理部3lは、上記着信情報に係る来訪者情報11aを着信許可対象者情報12aと照合し、当該着信情報に係る来訪者が、居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する処理を行う。
【0047】
着信許可情報生成処理部3mは、判定処理部3lによる処理の結果、上記着信情報に係る来訪者が、居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者である場合、上記接続要求情報に係る居住者端末4への着信を許可し、応答処理部3gに応答させる着信許可情報を生成する処理を行う。生成された着信許可情報は居住者端末4に送信される。
【0048】
応答処理部3gは受信した着信許可情報に基づいて、着信許可対象者情報12aに対応する応答パターン情報14aを出力し、居住者を呼び出している旨を来訪者に通知する。このとき、接続処理部3cは、上記接続要求情報に係る居住者端末4と来訪者情報共有装置3とを接続する処理を行う。
【0049】
着信拒否情報生成処理部3nは、判定処理部3lによる処理の結果、上記着信情報に係る来訪者が、居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者でない場合、上記接続要求情報に係る居住者端末4への着信を拒否し、応答処理部3gに応答させる着信拒否情報を生成する処理を行う。生成された着信拒否情報は居住者端末4に送信される。
【0050】
応答処理部3gは受信した着信拒否情報に基づいて、着信拒否対象者情報13aに対応する応答パターン情報14aを出力し、例えば居住者は不在である旨を来訪者に通知する。なお、上記着信情報に係る来訪者が着信拒否対象者情報13aとして登録されていない場合、デフォルトの応答パターン情報14aを出力し、例えば呼び出したが取次ぎできない旨を来訪者に通知する。
【0051】
来訪履歴情報作成処理部3oは、上記接続要求情報に係る来訪者の来訪者情報11aに基づいて上記来訪履歴情報11bを作成する処理を行う。作成された来訪履歴情報11bは来訪者が呼び出した居住者の居住者端末4、サーバ装置7及び外部システム8に送信される。来訪履歴情報11bを取得した居住者は当該来訪履歴情報11bに係る来訪者について着信許可対象又は着信拒否対象として新たに設定又は変更することができる。例えば着信許可対象又は着信拒否対象のいずれにも設定していない初回の来訪者については新規に設定することができ、着信許可対象又は着信拒否対象のいずれかに設定された来往者について設定を変更することができる。
【0052】
(居住者端末)
居住者端末4は、戸建て住宅・集合住宅2に居住する居住者が使用するパーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット、携帯電話機、等の端末である。居住者端末4は、通信ネットワーク6を介して来訪者情報共有装置3、サーバ装置7及び外部システム8とそれぞれ通信可能に接続される。
【0053】
居住者端末4は
図3(a)に示すように、制御部4a、記憶手段4b、着信許可対象者情報設定処理部4c、着信拒否対象者情報設定処理部4d、来訪者共有許可情報設定処理部4e、来訪者共有許可情報受付処理部4f、来訪履歴情報受付処理部4g、自動応答設定処理部4h、応答パターン設定処理部4i、着信許可情報受付処理部4j及び解錠指示情報生成処理部4kを備えている。また、図示していないが、居住者端末4はタッチパネル等の情報入力手段、来訪者情報共有装置3、サーバ装置7及び外部システム8との間で各種情報の送受信を行う通信部を備えている。
【0054】
また、居住者端末4には上述したサービス提供者が提供するインターホン呼出制御についてのアプリケーションソフトウェアがインストールされ、当該アプリケーションソフトウェアを起動することで、来訪者情報共有装置3、サーバ装置7及び外部システム8と通信可能な状態となり、所定のメニュー画面が表示され、後述する各処理部による情報処理が可能となる。
【0055】
制御部4aは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部を備え、所定のコンピュータプログラムに従って居住者端末4が備える各処理部を制御する。
【0056】
記憶手段4bには、上述した居住者情報10a、来訪者情報11a、来訪履歴情報11b、着信許可対象者情報12a、着信拒否対象者情報13a及び応答パターン情報14aが記憶されている。
【0057】
着信許可対象者情報設定処理部4cは、上述した来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を着信許可対象者情報12aとして記憶手段4bに登録する処理を行う。
【0058】
本実施形態では、例えば上記アプリケーションソフトウェアを起動して居住者端末4に表示される所定のメニュー画面から着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる居住者の家族等についての生体情報又は属性情報の少なくとも一方を入力することで着信許可対象者情報12aとして記憶手段8bに登録される。このような処理により、
図5(a)に示すような着信許可対象者を確認することができる。
図5(a)に示す例では、着信許可対象者情報設定処理部4cによる処理により家族・友人A及びBと配送・デリバリー業者C、D及びEの生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報が着信許可対象者情報12aとして記憶手段4bに登録されている。
【0059】
上記の他、来訪者情報共有装置3の来訪者共有許可情報生成処理部3jによって設定された上記第一の来訪者共有許可情報及び第二の来訪者共有許可情報が、各居住者が使用する居住者端末4へ送信され、表示画面に表示される各共有許可情報に係る来訪者の一覧情報から、例えば特定の宅配業者等を、居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者として、その属性情報を選択することで着信許可対象者情報12aとして記憶手段4bに登録される。
【0060】
また、後述する来訪履歴情報受付処理部4gが来訪者情報共有装置3から来訪者の来訪履歴情報11bを取得して来訪者一覧情報を表示画面に表示し、例えば特定の宅配業者等を、居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者として、その属性情報を選択することで着信許可対象者情報12aとして記憶手段4bに登録される。
【0061】
また、本実施形態の来訪者情報共有システムを提供するサービス提供者が、マンション所有者及び宅配業者等の事業者との協議に基づいて決定された来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を、当該サービス提供者が管理する外部システム8に入力することで、当該情報が着信許可対象者情報12aとして居住者端末4に送信され記憶手段4bに登録される。
【0062】
着信拒否対象者情報設定処理部4dは、上述した来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を着信拒否対象者情報13aとして記憶手段4bに登録する処理を行う。
【0063】
本実施形態では、上記アプリケーションソフトウェアを起動して居住者端末4に表示される所定のメニュー画面から着信拒否対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる者についての生体情報又は属性情報の少なくとも一方を入力することで着信拒否対象者情報13aとして記憶手段4bに登録される。このような処理により、
図5(a)に示すような着信拒否対象者を確認することができる。
図5(a)に示す例では、着信拒否対象者情報設定処理部4dによる処理により居住者への訪問予定のない者F及びGの生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報が着信拒否対象者情報13aとして記憶手段4bに登録されている。
【0064】
上記の他、来訪者情報共有装置3の来訪者共有許可情報生成処理部3jによって設定された上記第一の来訪者共有許可情報及び第二の来訪者共有許可情報が、各居住者が使用する居住者端末4へ送信され、表示画面に表示される各共有許可情報に係る来訪者の一覧情報から、居住者への訪問予定のない者を、居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる来訪者として、その属性情報を選択することで着信拒否対象者情報13aとして記憶手段4bに登録される。
【0065】
また、後述する来訪履歴情報受付処理部4gが来訪者情報共有装置3から来訪者の来訪履歴情報11bを取得して来訪者一覧情報を表示画面に表示し、居住者への訪問予定のない者を、居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる来訪者として、その属性情報を選択することで着信許可対象者情報13aとして記憶手段4bに登録される。
【0066】
また、本実施形態の来訪者情報共有システムを提供するサービス提供者が、マンション所有者及び宅配業者等の事業者との協議に基づいて決定された各居住者への訪問を拒否する者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を、当該サービス提供者が管理する外部システム8に入力することで、当該情報が着信拒否対象者情報13aとして各居住者が使用する居住者端末4に送信され記憶手段4bに登録される。
【0067】
来訪者共有許可情報設定処理部4eは、記憶手段4bに登録されている着信許可対象者情報12a及び着信拒否対象者情報13aのうち、各情報に係る来訪者の情報について他の居住者に共有を許可する設定処理を行う。
【0068】
本実施形態では、一の居住者Aが使用する居住者端末4Aにおいて上述した来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者を選択する際に、当該来訪者の情報を他の居住者B・・・nそれぞれが使用する居住者端末4B・・・4nに共有を許可するか否か選択が行われる。
【0069】
また、一の居住者Aが使用する居住者端末4Aにおいて上述した来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる来訪者を選択する際に、当該来訪者の情報を他の居住者B・・・nそれぞれが使用する居住者端末4B・・・4nに共有を許可するか否か選択が行われる。
【0070】
上記の他、本実施形態の来訪者情報共有システムを提供するサービス提供者が、マンション所有者及び宅配業者等の事業者との協議に基づいて決定された各居住者への訪問を許可又は拒否する来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を、当該サービス提供者が管理する外部システム8に入力する際に、当該来訪者の情報を各居住者が使用する居住者端末4に共有を許可するか否か選択が行われる。
【0071】
来訪者共有許可情報受付処理部4fは、来訪者情報共有装置3の来訪者共有許可情報生成処理部3が生成した上記第一の来訪者共有許可情報及び第二の来訪者共有許可情報を受け付ける処理を行う。
【0072】
本実施形態では、上記第一の来訪者共有許可情報及び第二の来訪者共有許可情報を受け付けると、
図4(a)に示すように居住者端末4の表示画面に表示される。
図4に示す例では、着信許可対象者として、かつ共有許可が一の居住者が使用する居住者端末4によって設定された配送・デリバリー業者C、D及びFが他の居住者が使用する端末4の表示画面に表示される。他の居住者は当該配送・デリバリー業者C、D及びFを着信許可又は拒否対象者として設定することができる。
【0073】
来訪履歴情報受付処理部4gは、来訪者情報共有装置3の来訪履歴情報作成処理部3oが作成した来訪履歴情報11bを受け付ける処理を行う。
【0074】
本実施形態では、来訪履歴情報11bを受け付けると
図5(a)に示すように居住者端末4の表示画面に表示される。
図5(a)に示す例では、新たな来訪者F及びGが「その他」の属性として一覧表示される。居住者は当該来訪者F及びGを
図5(b)に示すように着信許可又は拒否対象者として設定並びに他の共有者に共有を許可する設定を行うことができる。
【0075】
自動応答設定処理部4hは、来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時における応答を自動で行う設定処理を行う。
【0076】
本実施形態では、上記所定のメニュー画面から来訪者一覧情報へと表示画面を遷移させ、
図5(b)に示すように各来訪者について来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時における自動応答を選択することができる。
【0077】
応答パターン設定処理部4iは、来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時に自動応答が設定されている場合に、来訪者情報共有装置3の応答処理部3gに応答させる応答メッセージ及び扉の解錠の有無を応答パターン情報14aとして記憶手段4bに登録する処理を行う。
【0078】
本実施形態では、
図5(b)に示す各来訪者について来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時における自動応答を選択する画面から
図6に示す応答パターン設定画面へと表示画面を遷移させ、来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可又は拒否の場合別に扉の解錠の許否及び応答メッセージの入力、応答メッセージの出力方法として音声出力又はテキスト出力の選択をすることで応答パターン情報14aとして記憶手段8bに登録される。
【0079】
各来訪者について自動応答を選択した場合、来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時において、来訪者情報共有装置3の応答処理部3gが応答パターン情報14aにしたがって応答メッセージを出力する。
【0080】
着信許可情報受付処理部4jは、来訪者情報共有装置3の着信許可情報生成処理部3mが生成した接続要求情報に係る居住者端末4の着信を許可し、応答処理部3gに応答させる着信許可情報を受け付ける処理を行う。着信許可情報の受付後、着信許可情報受付処理部4jは、
図7に示すようなプッシュ通知等により着信許可情報の受付を表示画面に表示して居住者に通知する。
【0081】
解錠指示情報生成処理部4kは、着信許可情報受付処理部4jが着信許可情報を受け付けた場合、応答パターン情報14aにしたがってオートロックシステムに接続された扉の解錠を来訪者情報共有装置3に指示する解錠指示情報を生成する処理を行う。
【0082】
解錠指示情報は来訪者情報共有装置3へ送信される。来訪者情報共有装置3の施錠・解錠制御部3dは取得した解錠指示情報に基づいて扉を解錠する。
【0083】
(サーバ装置)
サーバ装置7は本実施形態の来訪者情報共有システムを提供するサービス提供者が通信ネットワーク6上に設置、構築するサーバ装置である。サーバ装置7は
図3(b)に示すように、制御部7a及び記憶手段7bを備えている。図示していないが、サーバ装置7は、液晶ディスプレイ等の表示装置、キーボード、マウス、タッチパネル等の情報入力手段、来訪者情報共有装置3、居住者端末4及び外部システム8との間で各種情報の送受信を行う通信部を備えている。また、サーバ装置7は複数の機器で構成してもよく、又はクラウド上で実現されるサーバであってもよい。
【0084】
制御部7aは、CPU等により構成され各種データの処理、演算を行う演算処理部、メインメモリ等の各種データを記憶する主記憶部を備えている。
【0085】
記憶手段7bは、一又は複数のデータベース(以下、データベースを「DB」という。)で構成され、本実施形態では、居住者DB10、来訪履歴DB10、着信許可対象者DB12、着信拒否対象者DB13及び応答パターンDB14を備えている。
【0086】
居住者DB10には、居住者端末4又は外部システム8の何れか一方から取得した居住者情報10aが登録されている。
【0087】
来訪履歴DB11には、来訪者情報共有装置3から取得した来訪者情報11a及び来訪履歴情報11bが登録されている。
【0088】
着信許可対象者DB12には、居住者端末4又は外部システム8の何れか一方から取得した着信許可対象者情報12aが登録されている。
【0089】
着信拒否対象者DB13には、居住者端末4又は外部システム8の何れか一方から取得した着信拒否対象者情報13aが登録されている。
【0090】
応答パターンDB14には、居住者端末4又は外部システム8の何れか一方から取得した応答パターン情報14aが登録されている。
【0091】
(外部システム)
外部システム8は、上述したサービス提供者が一又は複数のコンピュータで通信ネットワーク6上に構築するシステムで、居住者端末4、宅配業者、等の事業者が使用する端末及び当該サービス提供者が使用する端末からのアクセスを受け、Web上で戸建て住宅・集合住宅2ごとに来訪者情報共有装置3と居住者端末4との接続による居住者との通話を許可又は拒否する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報等の入力を受け付ける着信許可対象者登録システムである。
【0092】
外部システム8を利用して入力された各種の情報のうち、居住者情報10a、着信許可対象者情報12a、着信拒否対象者情報13a及び応答パターン情報14aは来訪者情報共有装置3、居住者端末4及びサーバ装置7へ送信される。
【0093】
[本実施形態による処理フロー]
図8から
図10を参照して本実施形態の来訪者情報共有システム1による情報処理フローの一例を説明する。
【0094】
あらかじめサーバ装置7の居住者DB10及び来訪者情報共有装置3の記憶手段3bには、居住者端末4又は外部システム8から取得した居住者情報10aが登録されている。
【0095】
(S101)戸建て住宅・集合住宅2の居住者は居住者端末4を操作してインターホン呼出制御についてのアプリケーションソフトウェアを起動し、居住者端末4に表示される所定のメニュー画面から着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる居住者の家族等についての生体情報又は属性情報の少なくとも一方を入力する。
また、各居住者は、居住者端末4に表示される所定のメニュー画面から着信拒否対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる者についての生体情報又は属性情報の少なくとも一方を入力する。
また、各居住者は、来訪者情報共有装置3から送信され居住者端末4に表示される第一の来訪者共有許可情報及び第二の来訪者共有許可情報に係る来訪者の一覧情報から、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可又は拒否する対象となる来訪者の属性情報を選択する。
また、各居住者は、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可又は拒否する対象となる来訪者を選択する際に、当該来訪者の情報を他の居住者が使用する居住者端末4に共有を許可するか否か選択する。
また、各居住者は、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可又は拒否する対象となる来訪者を選択する際に、当該来訪者について来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時における自動応答を選択する。
また、各居住者は、上記来訪者について来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可又は拒否の場合別に扉の解錠の許否及び応答メッセージの入力、応答メッセージの出力方法として音声出力又はテキスト出力の選択をする。
【0096】
(S102A)着信許可対象者情報設定処理部4cは、入力された居住者の家族等についての生体情報、属性情報を着信許可対象者情報12aとして記憶手段4bに登録する処理を行い、当該情報を来訪者情報共有装置3及びサーバ装置7に送信する。
着信拒否対象者情報設定処理部4dは、入力された来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する情報を着信拒否対象者情報13aとして記憶手段4bに登録する処理を行い、当該情報を来訪者情報共有装置3及びサーバ装置7に送信する。
来訪者共有許可情報設定処理部4eは、共有許可が選択された来訪者の情報について他の居住者に共有を許可する設定処理を行う。
自動応答設定処理部4hは、自動応答が選択された来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可又は拒否する対象となる来訪者について、来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時における応答を自動で行う設定処理を行う。
応答パターン設定処理部4iは、来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時に自動応答が設定されている場合に、来訪者情報共有装置3の応答処理部3gに応答させる応答メッセージ及び扉の解錠の有無を応答パターン情報14aとして記憶手段4bに登録する処理を行い、当該情報を来訪者情報共有装置3及びサーバ装置7に送信する。
【0097】
(S102B)来訪者情報共有装置3の着信許可対象者情報登録処理部3hは、上述した着信許可対象者情報12a及び応答パターン情報14aを居住者端末4から取得して記憶手段3bに登録する処理を行う。
着信拒否対象者情報登録処理部3iは、上述した着信拒否対象者情報13a及び応答パターン情報14aを居住者端末4から取得して記憶手段3bに登録する処理を行う。
来訪者共有許可情報生成処理部3jは、上述した着信許可対象者情報12aのうち、一の居住者及び当該一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第一の来訪者共有許可情報として生成し、当該第一の来訪者共有許可情報を上記他の居住者それぞれが使用する居住者端末4に送信する処理を行う。
来訪者共有許可情報生成処理部3jは、上述した着信拒否対象者情報13aのうち、一の居住者及び当該一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第二の来訪者共有許可情報として生成し、当該第二の来訪者共有許可情報を上記他の居住者それぞれが使用する居住者端末4に送信する処理を行う。
他の居住者は居住者端末4を操作して上記S101の着信許可対象者設定処理、自動応答設定処理を行う。
【0098】
(S102C)サーバ装置7は、共有設定の有無を含む着信許可対象者情報12a及び着信拒否対象者情報13a並びに応答パターン情報14aを居住者端末4から取得して着信許可対象者DB12に登録する処理を行う。
【0099】
(S103)サーバ装置7は、外部システム8において予め登録されている共有設定の有無を含む着信許可対象者情報12a及び着信拒否対象者情報13aを外部システム8から取得して記憶手段7bに登録する処理を行う。
【0100】
(104A)居住者端末4は、共有設定の有無を含む着信許可対象者情報12a及び着信拒否対象者情報13aをサーバ装置7から取得して記憶手段4bに登録する処理を行う。
【0101】
(104B)来訪者情報共有装置3の着信許可対象者情報登録処理部3hは、着信許可対象者情報12aをサーバ装置7から取得して記憶手段3bに登録する処理を行う。
来訪者情報共有装置3の着信拒否対象者情報登録処理部3iは、着信拒否対象者情報13aをサーバ装置7から取得して記憶手段3bに登録する処理を行う。
【0102】
(S105)来訪者情報共有装置3の来訪履歴情報作成処理部3oは、来訪履歴情報11bを居住者端末4に送信する。
【0103】
(S106)各住戸の居住者は居住者端末4を操作してインターホン呼出制御についてのアプリケーションソフトウェアを起動し、居住者端末4に表示される所定のメニュー画面から着信許可対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、来訪履歴情報11bに含まれている来訪者の情報の中から特定の宅配業者等を、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者として、その属性情報を選択する。
また、各居住者は、居住者端末4に表示される所定のメニュー画面から着信拒否対象者情報設定画面へと表示画面を遷移させ、来訪履歴情報11bに含まれている来訪者の情報の中から特定の者を、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる来訪者として、その属性情報を選択する。
また、各居住者は、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可又は拒否する対象となる来訪者を選択する際に、当該来訪者の情報を他の居住者が使用する居住者端末4に共有を許可するか否か選択する。
また、各居住者は、来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可又は拒否する対象となる来訪者を選択する際に、当該来訪者について来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時における自動応答を選択する。
また、各居住者は、上記来訪者について来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可又は拒否の場合別に扉の解錠の許否及び応答メッセージの入力、応答メッセージの出力方法として音声出力又はテキスト出力の選択をする。
【0104】
(S107A)着信許可対象者情報設定処理部4cは、選択された宅配業者等についての属性情報を着信許可対象者情報12aとして記憶手段4bに登録する処理を行い、当該情報を来訪者情報共有装置3及びサーバ装置7に送信する。
着信拒否対象者情報設定処理部4dは、選択された来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を拒否する対象となる来訪者の属性情報を着信拒否対象者情報13aとして記憶手段4bに登録する処理を行い、当該情報を来訪者情報共有装置3及びサーバ装置7に送信する。
来訪者共有許可情報設定処理部4eは、共有許可が選択された来訪者の情報について他の居住者に共有を許可する設定処理を行う。
自動応答設定処理部4hは、自動応答が選択された来訪者情報共有装置3から居住者端末4への着信による居住者との通話を許可又は拒否する対象となる来訪者について、来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時における応答を自動で行う設定処理を行う。
応答パターン設定処理部4iは、来訪者情報共有装置3と居住者端末4の接続の許可時又は拒否時に自動応答が設定されている場合に、来訪者情報共有装置3の応答処理部3gに応答させる応答メッセージ及び扉の解錠の有無を応答パターン情報14aとして記憶手段4bに登録する処理を行い、当該情報を来訪者情報共有装置3及びサーバ装置7に送信する。
【0105】
(S107B)来訪者情報共有装置3の着信許可対象者情報登録処理部3hは、新たに設定着信許可対象者情報12a及び応答パターン情報14aを居住者端末4から取得して記憶手段3bに登録する処理を行う。
着信拒否対象者情報登録処理部3iは、新たに着信拒否対象者情報13a及び応答パターン情報14aを居住者端末4から取得して記憶手段3bに登録する処理を行う。
来訪者共有許可情報生成処理部3jは、上述した着信許可対象者情報12aのうち、一の居住者及び当該一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第一の来訪者共有許可情報として生成し、当該第一の来訪者共有許可情報を上記他の居住者それぞれが使用する居住者端末4に送信する処理を行う。
来訪者共有許可情報生成処理部3jは、上述した着信拒否対象者情報13aのうち、一の居住者及び当該一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第二の来訪者共有許可情報として生成し、当該第二の来訪者共有許可情報を上記他の居住者それぞれが使用する居住者端末4に送信する処理を行う。
他の居住者は居住者端末4を操作して上記S101の着信許可対象者設定処理、自動応答設定処理を行う。
【0106】
(S107C)サーバ装置7は、共有設定の有無を含む着信許可対象者情報12a及び着信拒否対象者情報13a並びに応答パターン情報14aを居住者端末4から取得して着信許可対象者DB12に登録する処理を行う。
【0107】
(S201)来訪者は来訪者情報共有装置3の情報入力手段3eを操作して居住者の呼出を行う。このとき、来訪者情報取得手段3fは、来訪者の顔画像、音声、指紋等の生体情報又は身分証、社員証、学生証、これらに付随しているQRコード(登録商標)やバーコード、制服の画像情報、等の属性情報の少なくとも一方を取得する。
【0108】
(S202)来訪者情報共有装置3の着信情報受付処理部3kは、入力された居住者端末4への接続要求情報に、来訪者の生体情報、属性情報を有する来訪者情報11aが関連付けられた情報を着信情報として受け付ける処理を行う。
【0109】
(S203)来訪者情報共有装置3の判定処理部3lは、着信情報に係る来訪者情報11aを着信許可対象者情報12aと照合し、当該着信情報に係る来訪者が、居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者であるかを判定する処理を行う。
【0110】
(S204)判定処理部3lによる処理の結果、上記着信情報に係る来訪者が、居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者である場合(S203-Y)、着信許可情報生成処理部3mは、上記接続要求情報に係る居住者端末4への着信を許可し、応答処理部3gに応答させる着信許可情報を生成する処理を行う。生成された着信許可情報は居住者端末4に送信される。
来訪者情報共有装置3の応答処理部3gは上記着信許可情報に基づいて、対応する応答パターン情報14aを出力し、居住者を呼び出している旨を来訪者に通知する。このとき、このとき、来訪者情報共有装置3の接続処理部3cは、上記接続要求情報に係る居住者端末4と来訪者情報共有装置3とを接続する処理を行う。
【0111】
(S205)居住者端末4の着信許可情報受付処理部4jは、来訪者情報共有装置3から着信許可情報を受け付ける処理を行う。着信許可情報の受付後、着信許可情報受付処理部4jは、プッシュ通知等により着信許可情報の受付を表示画面に表示して居住者に通知する。
解錠指示情報生成処理部4kは、着信許可情報受付処理部4jが着信許可情報を受け付けた場合、応答パターン情報14aにしたがってオートロックシステムに接続された扉の解錠を来訪者情報共有装置3に指示する解錠指示情報を生成する処理を行う。解錠指示情報は来訪者情報共有装置3へ送信される。来訪者情報共有装置3の施錠・解錠制御部3dは取得した解錠指示情報に基づいて扉を解錠する。
【0112】
(S206)来訪者情報共有装置3の施錠・解錠制御部3dは取得した解錠指示情報に従って扉を解錠する。
【0113】
(S207)判定処理部3lによる処理の結果、上記着信情報に係る来訪者が、居住者端末4への着信による居住者との通話を許可する対象となる来訪者でない場合(S203-N)、着信拒否情報生成処理部3nは、当該接続要求情報に係る居住者端末4への着信を拒否し、応答処理部3gに応答させる着信拒否情報を生成する処理を行う。
【0114】
(S208)集合玄関機4の応答処理部3gは上記着信拒否情報に基づいて、対応する応答パターン情報14aを出力し、例えば居住者は不在である旨を来訪者に通知する。
【0115】
以上、本実施形態の来訪者情報共有システムでは、居住者はインターホン機能を有する機器による呼出を許可する者及び拒否する者を事前に登録、来訪履歴を確認して登録、又は同一エリア内の他の居住者との共有情報を確認して登録することでこれらの者をリスト化することができる。そして、インターホンによる呼出を許可された者がインターホン呼出操作を行った場合には居住者端末に着信するが、インターホンによる呼出を許可されていない来訪者がインターホン呼出操作を行っても居住者端末に着信することがない。したがって、本実施形態の来訪者情報共有システムによれば、なりすまし訪問による犯罪を防止できるとともに、来訪者のインターホン等の呼出による居住者の心理的負担を軽減することができる。
【0116】
また、呼出を許可された者及び拒否された者の情報が同一エリア内の他の居住者に共有されるので、他の居住者は自身にとってどの訪問者を着信許可すべきか事前に知ることができる。
【0117】
また、時間経過に伴い、同一エリア内における着信許可者及び着信拒否者の共有情報が蓄積されるので、当該エリア内に新規に居住する居住者は本実施形態の来訪者情報共有システムを利用することで、蓄積された共有情報を確認して自身にとってどの訪問者を着信許可すべきか事前に知ることができる。
【符号の説明】
【0118】
1 インターホンシステム
2 戸建て住宅・集合住宅
6 通信ネットワーク
【要約】
【課題】インターホン呼出による居住者の心理的負担を軽減すること
【解決手段】
インターホン子機機能を有し、居住者が使用する居住者端末と接続して来訪者への応答を制御する来訪者情報共有装置であって、記憶手段に登録されている情報であって、前記接続を許可する対象となる来訪者の生体情報又は属性情報の少なくとも一方を有する着信許可対象者情報のうち、一の居住者及び前記一の居住者とは異なる他の居住者に共有許可が設定されている情報を第一の来訪者共有許可情報として生成し、前記第一の来訪者共有許可情報を前記他の居住者それぞれが使用する居住者端末に送信する来訪者共有許可情報生成処理部を備える来訪者情報共有装置
【選択図】
図4