(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-18
(45)【発行日】2024-01-26
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
H04N 1/32 20060101AFI20240119BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20240119BHJP
【FI】
H04N1/32 037
H04N1/00 L
H04N1/00 127Z
(21)【出願番号】P 2022159921
(22)【出願日】2022-10-04
(62)【分割の表示】P 2017230835の分割
【原出願日】2017-11-30
【審査請求日】2022-10-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】▲浜▼ 幹生
【審査官】花田 尚樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-162494(JP,A)
【文献】特開2009-164719(JP,A)
【文献】特開2013-062774(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 1/32 - 1/36
1/42 - 1/44
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の宛先情報を含むグループ宛先情報を登録することが可能なアドレス帳を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されたアドレス帳からグループ宛先情報を指定する指定手段と、
前記指定手段によって指定されたグループ宛先情報に含まれる複数の宛先情報に基づいて送信を行う送信手段と、
表示手段と、
画像データを入力する入力手段と、
前記入力手段によって入力された画像データから宛先情報を取得する取得手段と、
前記表示手段がグループ宛先
情報の登録画面を表示した状態で、所定の指示を受け付けたことに基づいて、前記入力手段によって前記画像データを入力し、前記取得手段によって前記画像データから前記宛先情報を取得し、前記取得手段によって取得された宛先情報を前記記憶手段によって記憶されたアドレス帳にグループ宛先情報として
登録する
登録手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記入力手段によって入力された画像データ内の文字情報を認識する文字認識手段をさらに有し、
前記取得手段は前記文字情報から前記宛先情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示手段は、前記文字認識手段によって認識された文字情報を表示することを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記入力手段は、1回の指示に従って、第1の原稿に対応する第1の画像データと、第2の原稿に対応する第2の画像データを入力することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記取得手段によって取得された宛先情報を編集する編集手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記編集手段は、前記取得手段によって取得された宛先情報を編集し、前記
登録手段は前記編集手段によって編集された宛先情報を前記記憶手段によって記憶されたアドレス帳に
登録することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
複数の宛先情報を含むグループ宛先情報を登録することが可能なアドレス帳を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたアドレス帳からグループ宛先情報を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定されたグループ宛先情報に含まれる複数の宛先情報に基づいて送信を行う送信手段と、表示手段とを有する情報処理装置の制御方法であって、
画像データを入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された画像データから宛先情報を取得する取得工程と、
前記表示手段にグループ宛先
情報の登録画面が表示された状態で、所定の指示を受け付けたことに基づいて、前記取得工程で取得された宛先情報を前記記憶手段によって記憶されたアドレス帳にグループ宛先情報として
登録する
登録工程とを有することを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載された情報処理装置の制御方法を、コンピュータに実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
名刺に記載されたアドレスや電話番号などを含む宛先情報を、画像読取装置(以下、MFP(Multi-Function Peripheral)と称する。)が有するアドレス帳に登録する技術が知られている。例えば、特許文献1は、原稿台に置いた名刺の画像からメールアドレスを文字認識により読み取り、メールアドレスをアドレス帳に登録する機能を持ったネットワークファクシミリ装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の構成においては、名刺を読み取り、1件の宛先情報をアドレス帳に登録することでアドレス帳への宛先情報の登録処理が完了している。
【0005】
そのため、複数の宛先情報を有するグループ宛先情報をアドレス帳に登録したい場合に、ユーザは、アドレス帳に登録された複数の宛先情報の中から所定の宛先情報を選択してグループ宛先情報を設定する操作を行う必要があった。
【0006】
本発明の情報処理装置は、このような課題に鑑み、グループ宛先情報の登録画面を表示した状態で、所定の指示を受け付けたことに基づいて、画像データを入力し、画像データから宛先情報を取得し、取得された宛先情報を記憶されたアドレス帳にグループ宛先情報として登録することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、複数の宛先情報を含むグループ宛先情報を登録することが可能なアドレス帳を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたアドレス帳からグループ宛先情報を指定する指定手段と、前記指定手段によって指定されたグループ宛先情報に含まれる複数の宛先情報に基づいて送信を行う送信手段と、表示手段と、画像データを入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された画像データから宛先情報を取得する取得手段と、前記表示手段がグループ宛先情報の登録画面を表示した状態で、所定の指示を受け付けたことに基づいて、前記入力手段によって前記画像データを入力し、前記取得手段によって前記画像データから前記宛先情報を取得し、前記取得手段によって取得された宛先情報を前記記憶手段によって記憶されたアドレス帳にグループ宛先情報として登録する登録手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、グループ宛先情報の登録画面を表示した状態で、所定の指示を受け付けたことに基づいて、画像データを入力し、画像データから宛先情報を取得し、取得された宛先情報を記憶されたアドレス帳にグループ宛先情報として登録することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】ネットワーク構成を示すブロック図およびMFPの構成を示すブロック図
【
図3】アドレス帳に登録される宛先情報のデータ構造を示す図
【
図5】送信キーが選択された際に操作部に表示される送信画面
【
図8】名刺読取キーが選択された際に操作部に表示される名刺読取画面
【
図9】宛先情報取得処理を行った後に操作部に表示される名刺読取結果画面
【
図10】選択された宛先情報が登録宛先として設定されたグループ宛先情報の登録画面および登録完了画面
【
図12】アドレス帳への登録画面およびグループ宛先情報の登録確認画面
【発明を実施するための形態】
【0010】
添付図面を参照して本発明の各実施例を詳しく説明する。なお、以下の実施例は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また各実施例で説明されている特徴の組み合わせのすべてが本発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0011】
(実施例1)
本発明の実施例1を
図1~
図11を用いて詳細に説明する。
【0012】
図1(a)は、本発明におけるネットワーク構成を示すブロック図である。
【0013】
図1(a)は、送信元の一例として画像読取装置(以下、MFP101)、送信先の一例として画像読取装置(以下、MFP102)、画像読取装置(以下、MFP106)を図示している。
【0014】
図1(a)において、MFP101、MFP102、メールサーバ103およびPC104は、ネットワーク100を介して通信可能に接続されている。
【0015】
さらにMFP101とMFP106は、公衆回線網105を介して通信可能に接続されている。
【0016】
MFP101は、読み取った画像データを含む電子メールを、メールサーバ103を介してMFP102またはPC104に送信する。
【0017】
メールサーバ103は、MFP101から受信した電子メールをMFP102が受信する為の電子メールとしてストレージ(不図示)に設けたメールボックスに格納する。
【0018】
MFP102は、設定された電子メールの受信アカウントを用いて、MFP101によって送信された電子メールをメールサーバ103のメールボックスから受信する。
【0019】
PC104は、設定された電子メールの受信アカウントを用いて、MFP101によって送信された電子メールをメールサーバ103のメールボックスから受信する。
【0020】
MFP106は、MFP101からファックス番号を用いて送信されたファクシミリを受信する。
【0021】
なお、
図1(a)においてネットワーク100は、ローカルネットワークとして記述されている。しかし、例えば、インターネットや、データ送信可能なネットワーク構成なら無線でアクセスポイント(不図示)に接続される構成など、すべてのネットワークを有効な通信手段として用いることが可能である。
【0022】
次に
図1(b)では、本実施例におけるMFP101の構成を示すブロック図を説明する。CPU111を含む制御部110は、MFP101の全体の動作を制御する。CPU111は、ROM112またはストレージ114に記憶された制御プログラムを読み出して、例えば変換制御や送信制御などの各種制御を行う。
【0023】
ROM112は、CPU111で実行可能な制御プログラムを格納する。また、ROM112は、ブートプログラムやフォントデータなども格納する。RAM113は、CPU111の主記憶メモリであり、ワークエリア、ROM112およびストレージ114に格納された各種制御プログラムを展開するための一時記憶領域として用いられる。ストレージ114は、画像データ、印刷データ、各種プログラム、および各種設定情報を記憶する。本実施例はストレージ114としてフラッシュメモリを想定しているが、SSDやHDDなどの補助記憶装置を用いてもよい。
【0024】
操作部I/F115は、操作部116と制御部110を接続する。操作部116は、ユーザに情報を表示(表示部)したり、ユーザからの入力を検出したりする。ユーザから検出した入力は、操作部I/F115を介してCPU111に通知される。そして、CPU111は通知された入力に基づく制御を行う。
【0025】
読取部I/F117は、読取部118と制御部110を接続する。読取部118は、原稿上の画像を読み取り、画像データを生成する画像生成手段である。CPU111は、読取部118によって生成された画像データを、通信部I/F123を介して外部装置に送信する制御を行う。
【0026】
または、CPU111は、読取部I/F117および印刷部I/F119を介して印刷部120に画像データを入力させ、記録紙上に入力された画像データに基づいて印刷部120に印刷させる制御を行ってもよい。さらに、CPU111は、読取部118によって生成された画像データを読取部I/Fを介してストレージ114に保存させる制御を行ってもよい。
【0027】
印刷部I/F119は、印刷部120と制御部110を接続する。CPU111は、印刷部I/F119を介して印刷対象の画像データを印刷部120に入力する制御を行う。印刷部120は、給紙カセットから給送された記録紙上に画像を印刷する。
【0028】
通信部I/F123は、制御部110とネットワーク100を接続する。CPU111は、通信部I/F123を介して、外部装置に画像データやMFP101の内部の各種情報を送信させる制御を行い、ネットワーク100上の外部装置から印刷データを受信させる制御を行ってもよい。
【0029】
ネットワークを介した送受信方法としては、前述した電子メールを用いての送受信や、その他のプロトコル(例えば、FTPやSMB、WEBDAV等)を用いたファイル送信を行う方法がある。ただし、本実施例はこれらの方法に限られない。
【0030】
CPU111は、ファックス部I/F121によりファックス通信部122を制御することでMFP101を公衆回線網105に接続することが可能である。ファックス部I/F121は、ファックス通信部122を制御する為のI/Fである。CPU111は、ファックス部I/F121を介してファクシミリ通信用のモデム、NCUを制御することで公衆回線網への接続、ファクシミリ通信プロトコルの制御などを行う。
【0031】
なお、本実施例のMFP101は、1つのCPU111が1つのメモリ(RAM113)を用いて後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、本構成に限られない。例えば複数のCPU、RAM、ROM、およびストレージを協働させて後述するフローチャートに示す各処理が行われてもよい。また、ASICやFPGA等のハードウェア回路を用いて一部の処理が行われてもよい。
【0032】
次に、
図2では、本実施例におけるソフトウェア構成を説明する。
図2は、MFP101のソフトウェア構成と、ソフトウェアが管理するデータ領域を示す。
図2では、一部のソフトウェアについての説明を省略する。
【0033】
アドレス帳203、ワンタッチ204、及びユーザアカウント207はソフトウェアがRAM113やストレージ114に記録して管理するデータのデータ領域を示す。
【0034】
ユーザアカウント207には各ユーザアカウントに権限設定や電子メールアドレスなどのデータが格納されている。
【0035】
アドレス帳203は、複数の宛先表210と、一つのワンタッチ204とを含んで構成される。アドレス帳203からは、宛先表210に保存されている宛先情報、及びワンタッチ204に保存されている宛先情報を参照することが可能である。ワンタッチ操作からはワンタッチ204に保存されている宛先情報のみが参照可能である。なお、ここで、ワンタッチ操作とは、MFP102に設けられた操作キーの1つを操作することにより、当該操作キーに紐づけられた所定の宛先情報を選択する操作をいう。
【0036】
グループ宛先情報216は、同一宛先表内の複数の宛先情報を1つのグループとして登録した宛先情報である。例えば、A、B、Cという宛先情報を1つのグループにしたDがグループ宛先情報であり、このグループ宛先情報を1つの宛先情報として宛先表1に登録する。
【0037】
グループ宛先情報を送信宛先に設定すれば、グループ宛先情報に含まれる宛先情報の宛先すべてに同報送信を行うことが可能となる。グループ宛先情報にはファクス宛先、電子メールアドレスを混在して登録することも可能である。
【0038】
名刺読取ライブラリ215では、名刺をスキャンし、スキャン画像をOCR処理し、認識した文字列から宛先情報を取得するなどにかかわる機能を提供するライブラリである。
【0039】
なお、本実施例で宛先情報とは、関連した宛先、宛先の種類、名称等を宛先情報と呼ぶ。詳細は、
図3を用いて説明する。
【0040】
次に、
図3では、宛先表210及びワンタッチ204に登録される宛先情報の詳細を説明する。
図3では、一部の登録項目の説明を省略する。
【0041】
表300は、宛先表210に登録されるファックス宛先情報の構造を示す。宛先ID304は、宛先表(1~n)に登録された各宛先情報の管理番号である。名称301は、ユーザが宛先を識別するために付ける登録名である。登録名は、人の名前や会社名などの任意の文字列の登録が可能である。宛先表番号302は、どの宛先表(1~n)に登録されている宛先情報かを示す。ファックス番号303は、ファクシミリの番号を示す宛先であり、名称301および宛先ID304に関連付けて表300に登録されている。さらに、ファックス宛先情報300は、詳細情報を含むが、ここでは説明を省略する。
【0042】
表310は、ワンタッチ204に登録されるファックス宛先情報の構造を示す。表300のファックス宛先情報と異なるのは宛先表番号302がなく、その代わりにワンタッチ名称311があるところである。ワンタッチ名称311はワンタッチに表示される際の表示名称である。その他の情報は、ファックス宛先情報300と同等であるため説明を省略する。
【0043】
表320は、宛先表210に登録される電子メール宛先情報の構造を示す。宛先ID324、宛先表(1~n)に登録された各宛先情報の管理番号である。名称321は、ユーザが宛先情報を識別するために付ける登録名である。登録名は、人の名前や会社名などの任意の文字列の登録が可能である。宛先表番号322は、どの宛先表(1~n)に登録されている宛先かを示す。電子メールアドレス323は、指定したアドレスに画像データを送信するための宛先である。
【0044】
表330は、ワンタッチ204に登録される電子メール宛先情報の構造を示す。表320の電子メール宛先情報と異なるのは宛先表番号322がなく、その代わりにワンタッチ名称331があるところである。
【0045】
次に表340は、宛先表210に登録される所定の宛先情報がグループとして設定され、名前が付けられて1つの宛先情報として登録されるグループ宛先情報である。グループ宛先ID344は、宛先表(1~n)に登録されたグループ宛先情報の管理番号である。名称341は、ユーザがグループを識別するために付ける登録名である。登録名は、人の名前や会社名などの任意の文字列の登録が可能である。宛先表番号342は、本グループ宛先情報がどの宛先表(1~n)に登録されているグループ宛先情報かを示す。
【0046】
宛先IDリスト343は、一つのグループ宛先ID344に対して、複数の宛先ID(例えば宛先ID304、324)が関連する宛先情報として紐付けられている。つまり、グループ宛先ID344によって、複数の宛先情報(宛先ID)を関連する宛先情報として呼び出すことが可能となる。
【0047】
表350は、ワンタッチ204に登録されるグループ宛先情報の構造を示す。表340のグループ宛先情報と異なるのは宛先表番号342がなく、その代わりにワンタッチ名称351があるところである。
【0048】
次に
図4では、MFP101のメニュー画面400を説明する。
図4(a)に示すメニュー画面400には、コピーキー401、ファックスキー403、送信キー402が表示される。
【0049】
コピーキー401は、選択されることでコピー機能を利用することが可能となるキーである。ファックスキー403は、選択されることで送信プロトコルとしてファックスを利用することが可能となるキーである(ファックス機能)。ファックス機能では、送信宛先としてファックス番号が設定可能である。送信キー402は、選択されることで複数の送信プロトコルを送信宛先として設定することが可能となるキーである(送信機能)。送信機能では、送信宛先として、例えば電子メールとファックス番号が設定可能である。
【0050】
なお、
図4(a)では、例としてコピーキー401、ファックスキー403、送信キー402を示したが、そのほかの機能を利用することが可能なキーや設定キー等を表示してもよい。例えば、
図4(b)のようにアドレス帳キー404を表示し、アドレス帳キー404が選択されることで、新規アドレスの登録や、送信先の設定を行ってもよい。なお、アドレス帳キー404は、後述のアドレス帳キー501と機能が同じである。
【0051】
次に
図5では、
図4で示した送信キー402が選択された際に操作部116に表示される送信画面500を説明する。
【0052】
図5に示す送信画面500には、アドレス帳キー501、ワンタッチキー502、新規入力キー503、名刺読取キー504、送信情報設定エリア506が配されている。
【0053】
新規入力キー503は、選択されることで宛先情報の新規入力画面が開くキーである。送信情報設定エリア506は、送信情報設定エリア506に配された各情報を示し、送信情報設定エリア506が選択されることで、送信する画像データのカラーモードや解像度、原稿サイズ、ファイル形式などを指定するエリアである。
【0054】
名刺読取キー504は、選択されることで後述の
図8に示す名刺読取画面800が開くキーである(名刺読取機能)。アドレス帳キー501は、選択されることで、
図6(a)(b)に示すアドレス帳(アドレス帳機能)が開くキーである。ワンタッチキー502は、選択されることで、
図6(b)に示すワンタッチアドレス帳(ワンタッチ機能)が開くキーである。
【0055】
次に、
図6では、MFP101の宛先情報の登録画面600を説明する。
【0056】
図6に示す登録画面600は、
図5のアドレス帳キー501が選択されることで開く画面である。ここでは、
図6において登録画面600に表示されている後述の新規宛先情報の登録キー601が選択された状態を示している。
【0057】
表示エリア606には、すでに登録されている宛先情報が表示される。新規宛先情報の登録キー601は、新規宛先情報を登録するためのキーである。新規宛先情報の登録キー601が選択されると、選択画面602が表示される。選択画面602には、電子メール宛先情報の登録キー603、ファックス宛先情報の登録キー604、グループ宛先情報の登録キー607等の登録する宛先情報の種類または登録の仕方を選択するキーが表示される。
【0058】
登録キー603は、電子メール宛先情報を登録するためのキーである。登録キー604は、ファックス宛先情報を登録するためのキーである。登録キー607は、複数の宛先情報を含むグループ宛先情報を登録するためのキーである。これにより、例えば関連付けて呼び出すことを可能とするグループを作成し、グループ宛先情報として登録するためのキーである。登録キー607が選択されると、
図7に示すグループ宛先情報の登録画面700が表示される。
【0059】
また、
図5において、ワンタッチキー502が選択された場合には、
図6(b)が表示される。
図6(b)では、ユーザが所定の登録番号を選択することで、該登録番号に宛先を登録することが可能になる。ここでは、例として、番号001に山田一郎がすでに登録されており、且つ、番号002が宛先情報の登録先として選択されている状態を示している。登録/編集キー611は、新規宛先情報の登録キー601に対応したキーであり、新規宛先情報の登録を行うキーである。
【0060】
図7では、
図6の登録キー607が選択された時に表示されるグループ宛先情報の登録画面700について説明する。
【0061】
登録画面700は、グループ宛先情報の名称編集キー701、宛先表選択キー702、グループ表示部703、アドレス帳キー704、名刺読取キー705、キャンセルキー707、OKキー708、名称表示部709、宛先表表示部710が表示される。
【0062】
グループ名称の編集キー701は、選択されると名称表示部709に名称を入力及び編集することが可能になる。
【0063】
宛先表選択キー702は、選択されるとグループ宛先情報を登録する宛先表を選択することが可能となる。例えば、グループ名称:山田工務店のグループ作成した際に宛先表1に登録することが可能となる。
【0064】
グループ表示部703は、名称表示部709のグループに属する宛先情報、宛先の種類、登録の名前を一覧表示する領域である。宛先の種類とは、例えば電子メール、ファックス、電話番号などを指す。
【0065】
アドレス帳キー704は、すでにアドレス帳に登録済みの宛先情報を、グループ宛先情報に(グループ表示部703の宛先情報の一覧に)追加するためのキーである。
【0066】
名刺読取キー705は、読取部118によって名刺を読み取り、取得した宛先情報をグループ宛先情報として登録するためのキーである。名刺読取キー705が選択されると、
図8に示す名刺読取画面800が表示される。
【0067】
OKキー708は、選択されることでグループ名称、グループ宛先情報として関連付けて登録する宛先情報、グループ宛先を登録する宛先表を確定する。
【0068】
キャンセルキー707は、選択されることでグループ宛先の登録をキャンセルする。
【0069】
なお、ここでは新規のグループ宛先情報をアドレス帳に登録する構成を示したが、予め登録されたグループ宛先情報に、グループ表示部703に表示された宛先情報を追加する構成であってもよい。その場合には、グループ名称の編集キーを選択した際に、名称の変更だけでなく、予めアドレス帳に登録されたグループ宛先情報を選択できるようにしてもよい。
【0070】
次に
図8(a)、
図8(b)では、
図7に示した名刺読取キー705が選択された際に操作部116に表示される名刺読取画面800を説明する。
【0071】
図8(a)の名刺読取画面800には、メッセージ801と閉じるキー802が表示される。閉じるキー802は、選択されると名刺読取画面800を閉じ、名刺読取を終了するキーである。メッセージ801は、読取部118における名刺の読み取り開始を促すメッセージである。
【0072】
図8において、ユーザがメッセージに従い、MFP101において名刺の読み取りを開始すると、名刺読取画面800は、
図8(b)に示す名刺読取画面810に遷移する。名刺読取画面810では、名刺の読み取りを行っている旨のメッセージ803を表示する。
【0073】
ここでは、名刺の読み取り処理として、読取部118がMFP101の原稿台に載置された複数の名刺を1回で読み取る。そして、CPU111は、読み取った画像データに対して各名刺に対応した領域を認識し、各名刺の画像データの切り出しを行う。そして、各名刺の画像データにOCR処理(文字認識処理)を行う。
【0074】
さらにCPU111は、OCR処理結果から宛先情報(ファックス番号や電子メールアドレス等の宛先、名称等)を取得し、取得した宛先情報から、ファックス宛先であるか、電子メールアドレスであるか、名称であるか等を判定する(宛先情報取得処理)。
【0075】
具体的には、例えば、名称は、名刺の中で一番大きなフォントで表示されることが多いため、フォントサイズから名称であることを判断する。さらに文字数なども合わせて判断材料にして判定してもよい。例えば、ファックス番号を取得する場合にCPU111は、OCR処理結果から”FAX”や”ファクス”等の文字列と番号の数字列を含むエリアを取得する。そして、CPU111は、取得したエリア中の数字をファックス番号とみなして宛先情報とする。なお、”FAX”や”ファクス”等の文字列に隣接する数字列のみを抽出してもよい。
【0076】
例えば、電子メールアドレスを取得する場合にCPU111は、OCR処理結果から“E-mail”や“メールアドレス”に隣接する文字列、または、”@”を含む文字列などの条件で電子メールアドレス部分を取得する。CPU111は、取得したエリア中の文字列を電子メールアドレスとみなして宛先情報とする。また、例えば、電話番号を取得する場合にCPU111は、OCR処理結果から”TEL”や”電話番号”等の文字列と番号の数字列を含むエリアを取得する。そして、CPU111は、取得したエリア中の数字をファックス番号とみなして宛先情報を取得する。
【0077】
なお、”TEL”や”電話番号”等の文字列に隣接する数字列のみを抽出してもよい。なお、ここでは、原稿台に載置した名刺を読み取る構成を示したが、これに限られない。例えば、ADF(Auto Document Feeder)であってもよい。
【0078】
複数の名刺の読み取りとOCR処理が終了すると、
図9に示す名刺読取結果画面900が表示される。
【0079】
次に
図9を参照して、宛先情報取得処理を行った後に操作部116に表示される名刺読取結果画面900を説明する。
図9(a)は、最初の名刺読取結果画面を示し、
図9(b)では、最後の名刺読取結果画面を示す。
【0080】
図9の名刺読取結果画面900には、名刺画面901、名称拡大画像である名称902、ファックス番号を拡大した画像であるファックス番号906、電子メールアドレスを拡大した画像である電子メールアドレス910が表示される。また名刺読取結果画面900には、OCR処理結果から取得した、名称の文字情報を表示する文字情報エリア903、ファックス番号の文字情報を表示する文字情報エリア907、電子メールアドレスの文字情報を表示する文字情報エリア911も表示される。
【0081】
また、名刺読取結果画面900には、文字情報エリア903、907、911を編集する編集キー904、908、912が表示される。編集キー904、908、912が選択されると、CPU111は、文字情報を編集するために不図示のソフトキーボードを表示する。ただし、ファックス番号の文字情報を表示する文字情報エリア907については、操作部116に不図示のテンキーが配されている場合には、ソフトキーボードではなく、テンキーで編集を行ってもよい。
【0082】
さらに、名刺読取結果画面900には、チェックボックス905、チェックボックス909が表示される。各チェックボックスが選択されることでCPU111が、該当する宛先の選択を受付手段として受け付ける。チェックボックス905は、ファックス番号をグループ宛先として登録するか否かをユーザが選択するチェックボックスであり、チェックボックス909は、電子メールアドレスをグループ宛先として設定するか否かの選択を受け付けるチェックボックスである。
【0083】
ここでは、チェックボックス905とチェックボックス909の一方のみを選択してもよいし、両方選択してもよい。
【0084】
なお、操作部116にチェックボックスを表示することで選択を受け付けたが、この構成に限らない。
【0085】
テキスト916は、複数枚の名刺を読取部118が読み取った場合に表示される。ここでは、例として3枚の名刺の読み取りを行い、OCR処理をした構成を示している。テキスト916には、1枚目の名刺の名刺読取結果を名刺画面901に表示し、残り2枚の名刺の表示が残っていることを通知している。また、テキスト917では、3枚の名刺のうち何枚目の名刺の名刺読取結果を表示しているかを示している。
【0086】
さらに、名刺読取結果画面900には、キャンセルキー913、次へキー915が表示される。キャンセルキー913は、グループ宛先登録を途中で中断して遷移元の画面に戻るためのキーであり、本実施例では、キャンセルキー913が選択されると、CPU111は、操作部116の表示を送信画面500に戻す。なお、ここでは、CPU111は、操作部116の表示を送信画面500に戻すとしたが、メニュー画面400に戻してもよい。
【0087】
戻るキー914は、前の名刺読取結果画面900に戻るキーである。
図9(a)は、最初の名刺読取結果画面であることから、戻るキー914を表示しなくてもよい。または、最初の名刺読取結果画面においては、キャンセルキー913と同等の機能を持たせてもよい。
【0088】
次へキー915は、ユーザが読取結果の確認および修正と、登録宛先の選択が完了すると選択する。そして、次へキー915が選択されると、CPU111は、次の名刺の名刺読取結果画面900に遷移する。なお、すべてのチェックボックスを選択しないで次へキー915を選択することで、表示されている名刺に記載された宛先のグループ宛先への登録を行わず、次の名刺の表示に進めてもよいし、別途スキップキーを表示してもよい。
【0089】
図9(b)は、最後の名刺読取結果画面920である。ここでは例として、テキスト919では、3枚目の名刺の名刺読取結果を名刺画面901に表示し、残り0枚の名刺の表示が残っていることを通知している。また、テキスト918では、3枚の名刺のうち3枚目の名刺の名刺読取結果を表示している旨を示している。
【0090】
最後の名刺読取結果画面920において、次へキー915が選択されると、
図10(a)の登録画面700に遷移する。
【0091】
なお、
図9では不図示であるが、電話番号を表示し、電話番号を登録するか否かのチェックボックス、電話番号を変種する編集キーを配してもよい。
【0092】
図10(a)のグループ宛先情報の登録画面700に示すように、
図9の名刺読取結果画面900において、選択されたチェックボックスに対応する宛先を含む宛先情報が、グループ宛先情報として設定される。例えば、3枚の名刺に対応した名刺読取結果画面900の各々でチェックボックス909が選択された状態で、次へキー915が選択されると、
図10のグループ表示部703には、3つの宛先情報が設定される。
【0093】
図10(a)において、所定の宛先表にOKキー708が選択されることでグループ名称、複数の宛先情報をグループ宛先情報として登録する。このとき、
図10(b)に示すようなグループ宛先登録を完了した旨の画面1000を出してもよい。
【0094】
なお、
図9および
図10では、グループ宛先情報として電子メール宛先情報のみを登録する構成を示したが、ファックス宛先情報のみを登録する構成でもよいし、グループ宛先としてファクス宛先情報、電子メール宛先情報を混在して登録する構成でもよい。そして、グループ宛先情報を送信宛先に指定することで、グループに属する宛先すべてに同報送信を行うことが可能となる。
【0095】
次に
図11では、
図1~
図10で説明した本実施例のMFPのグループ宛先登録のフローチャートを説明する。
図11のフローチャートに係る処理を実行するためのプログラムは、
図1のROM112またはストレージ114に格納されており、RAM113に読み出されCPU111によって実行される。
【0096】
グループ宛先登録のフローチャートは、
図6(a)および
図6(b)の登録キー607が選択されることによって開始する。
【0097】
ステップS20において、CPU111は操作部116に登録画面700を表示させる表示処理を行わせる。ステップS20を終えると、ステップS21に遷移する。
【0098】
ステップS21において、ユーザによって画面10が選択されることで、CPU111はグループ宛先情報の名称の入力/編集を受け付ける。さらに、ユーザによって宛先表選択キー702が選択されることで、CPU111は、グループ宛先情報を登録する宛先表の選択を受け付ける。ステップS21を終えると、ステップS22に遷移する。
【0099】
ステップS22において、ユーザによって名刺読取キー705が選択されることで、CPU111は、名刺読取ライブラリ215を読み出し、操作部116に名刺読取画面を表示する。ステップS22を終えると、ステップS23に遷移する。
【0100】
ステップS23において、ユーザによって操作部116にある不図示のスタートキーが選択されることで、読取部118が原稿台に載置された複数の名刺の読み取りを開始する。そして、読取部118が名刺を読み取ることで複数生成した画像データをストレージ114に保存する。ステップS23を終えるとステップS24に遷移する。
【0101】
ステップS24において、CPU111は取得した画像データに対して画像濃淡情報などから画像データのエッジ検出を行い、各名刺の画像データを切り出す。これによって取得した複数の画像データをストレージ114に保存する。さらに、CPU111は、取得した名刺画像データの数(名刺枚数)をカウントし、RAM113に保存する。ステップS24を終えると、ステップS25に遷移する。
【0102】
ステップS27において、CPU111は、ステップS24で取得した複数の名刺画像データの各々に対してOCR処理を実行し、文字情報を取得し、取得した文字情報をRAM113に記憶する。さらにCPU111は、OCR処理結果から文字情報(ファックス番号や電子メールアドレス等の宛先情報、名称等)を取得し、取得した文字情報から、ファックス宛先であるか、電子メールアドレスであるか、名称であるか等を判定する(宛先情報取得処理)。
【0103】
なお、ここでは、原稿台に載置した複数枚の名刺を1度に読み取る構成を示したが、これに限られない。例えば、ADF(Auto Document Feeder)であってもよい。その場合には、ステップS23において、読取部118は、複数の名刺の各々に対して画像データを生成する。そして次にステップS27を行い、CPU111が、生成した複数の画像データに対してOCR処理を行う。
【0104】
次にステップS40において、CPU111は、変数Nを1で初期化する。そしてステップS41に示すように変数Nが、読取部118で読み取られた名刺数を超えるまで、ステップS41~ステップS56を繰り返し実行する(ループ処理)。
【0105】
ステップS42において、CPU111は、ユーザによって操作部116に名刺読取結果画面900を表示させる。
【0106】
ステップS43において、名刺読取結果画面900に表示された編集キー904、908、912のいずれかのキーが選択されたことを操作部I/F115が検出するとステップS44に遷移する。
【0107】
ステップS44において、CPU111は、操作部116にソフトキーボードを表示してテキストの修正を可能にする。そして、ソフトキーボードで修正を受け付けると保持していたテキストを更新する。ステップS44を終える、または、ステップS43において、操作部I/F115が、編集キー904,908,912のいずれかのキーが選択されたことを検出しない場合にはステップS45に遷移する。
【0108】
ステップS45において、操作部I/F115が、戻るキー914またはキャンセルキー913の選択を検出した場合にはステップS46に遷移する。ステップS46において、操作部I/F115が戻るキー914の選択を検出した場合は、ステップS47に遷移する。ステップS47において、CPU111は、変数Nを1つ減らし、ループ処理の先頭に戻る。
【0109】
操作部I/F115が、キャンセルキー913の選択を検出した場合には、ステップS32に進み、操作部116の表示をグループ宛先情報の登録画面700に戻す。操作部I/F115が、次へキー915の選択を検出することで、CPU111は、宛先の登録指示を受け付けたものとして、ステップS48に遷移する。
【0110】
ステップS48において、CPU111は、
図9の名刺読取結果画面900のチェックボックス905がONであるか否かを判定する。操作部I/F115によってチェックボックス905がOFFであることを検出された場合には、ステップS52に遷移する。
【0111】
操作部I/F115によってチェックボックス905が、ONであることを検出された場合には、ステップS49に遷移する。
【0112】
ステップS49において、CPU111は、操作部116にファックス宛先情報の新規登録画面(不図示)を表示する。そして、ステップS50において、操作部I/F115が登録の指示を受け付けなかった場合には、ステップS52に遷移する。一方、操作部I/F115が登録の指示を受け付けた場合にCPU111は、ステップS51において個人の登録としてファックスの宛先を含む宛先情報をアドレス帳203に登録する。そして、ステップS51からステップS52に遷移する。
【0113】
ステップS52において、CPU111は、
図9の名刺読取結果画面900のチェックボックス909がONであるか否かを判定する。操作部I/F115によってチェックボックス909がOFFであることを検出された場合には、ステップS56に遷移する。
【0114】
操作部I/F115によってチェックボックス909が、ONであることを検出された場合には、ステップS53に遷移する。
【0115】
ステップS53において、CPU111は、操作部116に電子メールの新規宛先情報の登録画面(不図示)を表示する。そして、ステップS54において、操作部I/F115が登録の指示を受け付けなかった場合には、ステップS56に遷移する。一方、操作部I/F115が登録の指示を受け付けた場合にCPU111は、ステップS55において個人の電子メール宛先をアドレス帳203に登録する。そして、ステップS55からステップS57に遷移する。
【0116】
ステップS57において、変数NがステップS41の条件を満たしている場合には、ステップS33に遷移する。変数NがステップS41の条件を満たしていない場合には、ステップS56に遷移する。ステップS56において、CPU111は、変数Nの値を1つ増やし、処理ループの先頭(ステップS41)に戻る。
【0117】
ステップS33では、CPU111は、
図10に示すグループ宛先情報の登録画面700を操作部116に表示する。OKキー708が選択されるとステップS31に遷移する。
【0118】
ステップS31において、CPU111は、
図9の名刺読取結果画面900において、選択されたチェックボックスに対応する宛先を含む宛先情報が、グループ宛先情報として設定される。
【0119】
なお、具体的には、複数回のループ処理におけるステップS51、ステップS55でアドレス帳203に登録された宛先情報のIDのリストを
図3に示すアドレス帳203のグループ宛先情報340における宛先IDリスト343として記憶する。登録された宛先IDリスト343への記憶は、ループ処理の各ステップS51、ステップS55が行われるたびに宛先IDが記憶されてもよいし、ループ処理を抜けてから記憶されてもよい。
【0120】
ステップS32において、CPU111は操作部116に遷移元画面である登録画面600を表示させる。ステップS32を終えると、グループ宛先情報の登録処理が終了する。なお、ステップS46において、戻るキー914が選択可能になるのはNが2以上の場合である。
【0121】
本発明によれば、原稿を読み取ってアドレス帳に宛先情報の登録を行う際に、複数の宛先情報を含むグループ宛先情報を登録することが可能となる。これにより、ユーザの操作性が向上する。
【0122】
なお、本実施例では、複数の宛先情報を取得するために、複数の名刺を読み取る構成を示したがこれに限られない。例えば、宛先情報を纏めたアドレス表や、所定の用紙に名称や宛先が記載されているもの等に対して、ステップS1107に示した情報取得処理を行うことで、複数の宛先を取得してもよい。
【0123】
その場合であっても、
図5において説明したように、まずOCR処理結果から原稿情報(ファックス番号や電子メールアドレス等の宛先、名称等)を取得する。そして、CPU111は、取得した原稿情報から、ファックス宛先であるか、電子メールアドレスであるか、名称であるか等を判定し、複数の宛先情報を取得する。そして、複数の宛先情報を含むグループ宛先情報を登録する。
【0124】
さらに、本実施例では、名刺に宛先(例えば電子メールアドレスやファックス)が1つ記載されている構成を示したが、複数の宛先が記載され、名刺読取結果画面において各宛先を選択可能にしてもよい。
【0125】
(変形例)
本変形例は、実施例1とグループ宛先情報の登録画面を表示するまでの画面遷移が異なる。
【0126】
図12(a)は、
図6に示した登録画面600の変形例である。
図12(a)において、CPU111は、新規宛先情報の登録キー601が選択されると、選択画面62を表示させる。選択画面62は、名刺読取キー65を含む画面である。名刺読取キー65が選択されると、実施例1で説明した
図8および
図9の画面が表示される。
【0127】
図9(b)の最後の名刺読取結果画面900において、次へキー915が選択されると、CPU111は、操作部116に
図12(b)の確認画面66を表示する。確認画面66は、ユーザにグループ宛先情報の登録を行うかを確認する画面である。いいえキー67が選択されると、アドレス帳への登録が終了する。はいキー68が選択されると、
図10のグループ宛先情報の登録画面700が表示される。
【0128】
このような構成においても、実施例1と同様の効果を有する。
【0129】
(その他の実施例)
以上、本発明の様々な実施例を示して説明したが、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるものではない。
【0130】
本発明は、上述の実施例の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0131】
111 CPU
114 ストレージ
115 操作部I/F
116 操作部
117 読取部I/F
118 読取部
203 アドレス帳