(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-18
(45)【発行日】2024-01-26
(54)【発明の名称】医療検査のための迅速に建設された検査試験所
(51)【国際特許分類】
E04H 3/08 20060101AFI20240119BHJP
【FI】
E04H3/08 Z
(21)【出願番号】P 2021578258
(86)(22)【出願日】2020-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2020136382
(87)【国際公開番号】W WO2022088421
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2022-01-26
(31)【優先権主張番号】202022482114.8
(32)【優先日】2020-11-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514106764
【氏名又は名称】ビージーアイ ゲノミクス カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】BGI GENOMICS CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Floors 7-14,Building No.7,BGI Park,No.21 Hongan 3rd Street,Yantian District Shenzhen,Guangdong 518083,CHINA
(73)【特許権者】
【識別番号】521527196
【氏名又は名称】ビージーアイ ヘルス (エイチケー) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】尹▲いぇ▼
(72)【発明者】
【氏名】唐美芳
(72)【発明者】
【氏名】曾昊
(72)【発明者】
【氏名】黄天遜
(72)【発明者】
【氏名】索曼
(72)【発明者】
【氏名】張東
(72)【発明者】
【氏名】劉星
(72)【発明者】
【氏名】陳戊栄
(72)【発明者】
【氏名】李寧
(72)【発明者】
【氏名】李▲うぇんき▼
(72)【発明者】
【氏名】曹蘇傑
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-328574(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111484929(CN,A)
【文献】国際公開第2008/001395(WO,A1)
【文献】特開2000-142211(JP,A)
【文献】特開2015-087329(JP,A)
【文献】特開2010-243222(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 3/00 - 3/30
G01N 35/00 - 35/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療検査のための迅速に建設された検査試験所であって、複数の倉庫本体を含み、前記倉庫本体は迅速に建設された倉庫本体であり、前記複数の倉庫本体の間に1つまたは複数の検査チェーンを形成し、各前記検査チェーンは、サンプル開梱領域、サンプルに対してプレート転送操作を行うサンプルサンプリング領域、被測定物質を抽出するサンプル抽出領域、及び核酸増幅検査領域を含み、各前記検査チェーンは試薬調製領域により前記サンプル抽出領域に必要な抽出試薬及び前記核酸増幅検査領域に必要な増幅試薬を提供し、前記倉庫本体の数は、前記迅速に建設された検査試験所の検査スループットに応じて調整されるのに適し、
前記迅速に建設された検査試験所は前記複数の倉庫本体のサンプルデータを管理するための試験所管理システムを有し、
前記試験所管理システムは、
サンプルを受け取って登録され、内部注文番号が追加されて、パッケージを受け取る登録フォームを形成するサンプルセンターと、
前記検査チェーンを含み、サンプル開梱、サンプルサンプリング、サンプル抽出、増幅を行い、各ステップで生成されたデータ情報を記録するための試験センターと、
前記核酸増幅検査領域のデータを分析するために少なくとも使用される分析センターと、
前記核酸増幅検査領域の検査結果の報告書を作成するための報告センターと、
サンプル検査進捗状況とサンプル検査結果
に対して統計処理するための統計センターと、を含む、ことを特徴とする医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項2】
前記倉庫本体の数は前記迅速に建設された検査試験所の検査スループットに正の相関がある、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項3】
前記複数の倉庫本体は、開梱倉、前記サンプルサンプリング領域が設けられるサンプリング倉、前記サンプル抽出領域が設けられる抽出倉、増幅倉、試薬調製倉を含み、前記開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記サンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記試薬調製倉内に前記試薬調製領域が設けられる、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項4】
前記迅速に建設された検査試験所は開梱サンプリング総合倉を更に含み、前記開梱サンプリング総合倉内に前記サンプル開梱領域及び/又は前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記開梱サンプリング総合倉は、前記開梱倉及び/又は前記サンプリング倉の数を補充するために使用される、ことを特徴とする請求項3に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項5】
前記開梱サンプリング総合倉は前記試験所管理システムに記録されたサンプル開梱進捗状況とサンプルサンプリング進捗状況に応じて選択可能に前記サンプル開梱領域及び/又は前記サンプルサンプリング領域として使用される、ことを特徴とする請求項4に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項6】
前記倉庫本体の数は16個であり、16個の前記倉庫本体は、第1~第4の開梱倉、第1~第4のサンプリング倉、第1~第4の抽出倉、第1~第2の増幅倉、試薬調製倉、開梱サンプリング総合倉を含み、16個の前記倉庫本体内に4つの前記検査チェーンが少なくとも形成され、1番目の検査チェーンは第1の開梱倉-第1のサンプリング倉-第1の抽出倉-第1の増幅倉であり、2番目の検査チェーンは第2の開梱倉-第2のサンプリング倉-第2の抽出倉-第1の増幅倉であり、3番目の検査チェーンは第3の開梱倉-第3のサンプリング倉-第3の抽出倉-第2の増幅倉であり、4番目の検査チェーンは第4の開梱倉-第4のサンプリング倉-第4の抽出倉-第2の増幅倉であり、前記試薬調製倉は前記第1~第4の抽出倉に抽出試薬を提供し、及び第1~第2の核酸増幅検査領域に増幅試薬を提供し、前記開梱サンプリング総合倉は前記第1~第4の開梱倉及び/又は前記第1~第4のサンプリング倉の数を補充するために使用される、ことを特徴とする請求項4に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項7】
前記サンプル開梱領域で得られたサンプルにサンプル番号が付けられ、前記試験所管理システムは、前記サンプル番号のチェックに合格した後のみでサンプル情報を入力する可能にする、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項8】
前記試験所管理システムはローカライズされた試験所管理システムまたはクラウドプラットフォーム試験所管理システムであり、前記ローカライズされた試験所管理システムはローカル作業モードをサポートし、前記クラウドプラットフォーム試験所管理システムはローカル作業モードとリモート共同作業モードをサポートする、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項9】
前記サンプル開梱領域と前記サンプルサンプリング領域は異なる前記倉庫本体内または同じ前記倉庫本体内にあり、前記サンプルサンプリング領域と前記サンプル抽出領域は異なる前記倉庫本体内または同じ前記倉庫本体内にあり、前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域は異なる前記倉庫本体内または同じ前記倉庫本体内にあり、前記核酸増幅検査領域と他の領域は異なる前記倉庫本体内にある、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項10】
工程時間が長い領域に対応する倉庫本体の数は工程時間が短い領域に対応する倉庫本体の数の以上である、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項11】
前記複数の倉庫本体はインフレータブル膜構造、テント、コンテナのうちの任意の1つまたは複数の組合わせとして構成される、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項12】
隣接する2つの前記倉庫本体の間は移送ユニットによって材料を移送するのに適する、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項13】
前記迅速に建設された検査試験所に有害廃棄物処理システムが配置され、前記有害廃棄物処理システムは前記倉庫本体内で発生する医療廃棄物を無害廃棄物として処理するために使用される、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項14】
前記倉庫本体は移動可能で迅速に取り外され
る倉庫本体である、ことを特徴とする請求項1に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項15】
前記迅速に建設された検査試験所は、
3つの前記倉庫本体を含み、3つの前記倉庫本体内に1つの前記検査チェーンが少なくとも形成される第1のスループットユニット、及び/又は、
4つの前記倉庫本体を含み、4つの前記倉庫本体内に1つの前記検査チェーンが少なくとも形成される第2のスループットユニット、及び/又は、
5つの前記倉庫本体を含み、5つの前記倉庫本体内に1つの前記検査チェーンが少なくとも形成される第3のスループットユニット、及び/又は、
8つの前記倉庫本体を含み、8つの前記倉庫本体内に2つの前記検査チェーンが少なくとも形成される第4のスループットユニット、を含む、ことを特徴とする請求項1-14のいずれか1項に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項16】
前記第1のスループットユニット、前記第2のスループットユニット、前記第3のスループットユニット、前記第4のスループットユニットのうちの任意の1つまたは複数を組み合わせて異なる検査スループットを有する迅速に建設された検査試験所に接合することができる、ことを特徴とする請求項15に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項17】
前記第1のスループットユニット、前記第2のスループットユニット、前記第3のスループットユニット、前記第4のスループットユニットのそれぞれのスループットユニットの数は1つまたは複数である、ことを特徴とする請求項16に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項18】
前記第1のスループットユニットの3つの前記倉庫本体は第1の混合倉、第2の混合倉及び増幅倉を含み、前記第1の混合倉内に前記サンプル開梱領域と前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記第2の混合倉内に前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられる、ことを特徴とする請求項15に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項19】
前記第2のスループットユニットの4つの前記倉庫本体は第1の混合倉、第2の混合倉、第3の混合倉、増幅倉を含み、前記第1の混合倉内に前記サンプル開梱領域と前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記第2の混合倉内に前記サンプルサンプリング領域と前記サンプル抽出領域が設けられ、前記第3の混合倉内に前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられる、ことを特徴とする請求項15に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項20】
前記第3のスループットユニットの5つの前記倉庫本体は開梱倉、サンプリング倉、抽出倉、増幅倉、試薬調製倉を含み、前記開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記サンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記試薬調製倉内に前記試薬調製領域が設けられ、或いは、
前記第3のスループットユニットの5つの前記倉庫本体は開梱倉、サンプリング倉、抽出倉、増幅倉、混合倉を含み、前記開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記サンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記混合倉内に前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域が設けられる、ことを特徴とする請求項15に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【請求項21】
前記第4のスループットユニットの8つの前記倉庫本体は、第1の開梱倉と第2の開梱倉、第1のサンプリング倉と第2のサンプリング倉、第1の抽出倉と第2の抽出倉、増幅倉、試薬調製倉を含み、前記第1の開梱倉と前記第2の開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記第1のサンプリング倉と前記第2のサンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記第1の抽出倉と前記第2の抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記試薬調製倉内に前記試薬調製領域が設けられ、或いは、
前記第4のスループットユニットの8つの前記倉庫本体は、開梱倉、第1のサンプリング倉と第2のサンプリング倉、第1の抽出倉と第2の抽出倉、第1の増幅倉と第2の増幅倉、混合倉を含み、前記開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記第1のサンプリング倉と前記第2のサンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記第1の抽出倉と前記第2の抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記第1の増幅倉と前記第2の増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記混合倉内に前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域が設けられる、ことを特徴とする請求項15に記載の医療検査のための迅速に建設された検査試験所。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、出願日が2020年11月02日で、出願番号が202022482114.8で、特許出願名称が「医療検査のための迅速に建設された検査試験所」の優先権を主張する。
本願は、医療検査の分野に関し、具体的に、臨床医療検査と公衆衛生検査の関連分野に関し、より具体的に、医療検査のための迅速に建設された検査試験所に関し、試験所環境に対してある程度の清浄度を必要とする微生物、生化学的免疫、分子診断などの技術ルートの応用に適用される。
【背景技術】
【0002】
2020年初頭に中国で大規模なエピデミックが発生した後、エピデミック予防病院、方艙病院、隔離場所に対する大きな需要に加えて、ウイルスの検査と研究に使用されるウイルス検査試験所(またはバイオセーフティ試験所)も深刻に不十分である。突然の感染症の流行または関連するイベントが発生した場合、例えば、新型コロナウイルスが発生する場合、医療スタッフはすぐに現場に出向き、関連するサンプルを収集する必要があり(関連するサンプルは人間、動物、環境などが含まれる)、次に、関連するサンプルをバイオセーフティ保護試験所(検査試験所)に送り、潜在的なバイオハザード要因(病原体、毒素など)を検査及び選別し、抗エピデミックの最前線に迅速な試験所診断依拠を提供し、迅速に応答し、エピデミックの予防と制御のために決定の依拠をタイムリに提供する目的を達成する。
【0003】
この段階では、大規模なハイスループットの一時的な公衆衛生及び臨床医療検査試験所の建設を短期間で完了する能力の開発は特に重要である。従来の検査試験所は、主に従来のプレハブの建物構造を使用し、汚染された空気を処理するために室内で負圧システムを提供する必要があり、さらに、実施コストが高く、建設周期が長く、建設後の解体が困難であり、製造及び運営方法はシステム的で標準化されなく、事前の梱包と保管ができなく、用地選定が難しいなどの問題がある。同時に、様々な場所で一連の新しい検査製品タイプを再構築するには、信頼できる検査品質を確保するための一連の対策が必要である。公衆衛生のイベントと医学検査の需要が大規模に発生した場合、既存の従来のウイルス検査試験所またはバイオセーフティ試験所は、明らかに柔軟でタイムリーな建設需要を満たすことができない。
【0004】
なお、従来の検査試験所の検査スループットは基本的に固定されており、改造時間が長く、異なる検査スループット需要に応じて、柔軟に一時的に調整することができない。
【発明の概要】
【0005】
本願は、従来の技術における上記の技術的問題の一つを少なくともある程度で解決することを主旨する。このため、本願は、医療検査のための迅速に建設された検査試験所を提出し、エピデミック発生地で迅速に建設されることができ、検査スループットに応じて迅速に調整することができ、エピデミックの予防と制御に役立つ。
【0006】
本願の実施例による医療検査のための迅速に建設された検査試験所は、複数の倉庫本体を備え、前記倉庫本体は迅速に建設された倉庫本体であり、前記複数の倉庫本体の間に1つまたは複数の検査チェーンが形成され、各前記検査チェーンは、サンプル開梱領域、サンプルサンプリング領域、サンプル抽出領域、及び核酸増幅検査領域を含み、各前記検査チェーンは、試薬調製領域により前記サンプル抽出領域に必要な抽出試薬及び前記核酸増幅検査領域に必要な増幅試薬を提供し、前記倉庫本体の数は前記迅速に建設された検査試験所の検査スループットに応じて調整されるのに適する。
【0007】
本願の実施例による医療検査のための迅速に建設された検査試験所は、目的の場所に迅速に構築できるため、検査試験所をできるだけ早く使用できるようになり、臨床または公衆衛生のエピデミックの予防と制御に役に立つ。なお、倉庫本体の数を変更したり、又は倉庫本体内の各領域の分布を調整したりすることで、迅速に建設された検査試験所の検査スループットを柔軟に変更することができる。
【0008】
本願のいくつかの実施例によれば、前記倉庫本体の数は前記迅速に建設された検査試験所の検査スループットに正の相関がある。
【0009】
本願のいくつかの実施例によれば、前記迅速に建設された検査試験所は、前記複数の倉庫本体のサンプルデータを管理するための試験所管理システムを有する。
【0010】
本願のいくつかの実施例によれば、前記複数の倉庫本体は、開梱倉、サンプリング倉、抽出倉、増幅倉、及び試薬調製倉を含み、前記開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記サンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記試薬調製倉内に前記試薬調製領域が設けられる。
【0011】
選択可能に、前記迅速に建設された検査試験所は、開梱サンプリング総合倉を含み、前記開梱サンプリング総合倉内に前記サンプル開梱領域及び/又は前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記開梱サンプリング総合倉は、前記開梱倉及び/又は前記サンプリング倉の数を補充するために使用される。
【0012】
さらに、前記開梱サンプリング総合倉は、前記試験所管理システムに記録されたサンプル開梱進捗状況とサンプルサンプリング進捗状況に応じて選択可能に前記サンプル開梱領域及び/又は前記サンプルサンプリング領域として使用される。
【0013】
本願のいくつかの実施例によれば、前記倉庫本体の数は16個であり、16個の前記倉庫本体は、第1~第4の開梱倉、第1~第4のサンプリング倉、第1~第4の抽出倉、第1~第2の増幅倉、試薬調製倉、及び開梱サンプリング総合倉を含み、16個の前記倉庫本体内に4つの前記検査チェーンが少なくとも形成され、1番目の検査チェーンは第1の開梱倉-第1のサンプリング倉-第1の抽出倉-第1の増幅倉であり、2番目の検査チェーンは第2の開梱倉-第2のサンプリング倉-第2の抽出倉-第1の増幅倉であり、3番目の検査チェーンは第3の開梱倉-第3のサンプリング倉-第3の抽出倉-第2の増幅倉であり、4番目の検査チェーンは第4の開梱倉-第4のサンプリング倉-第4の抽出倉-第2の増幅倉であり、前記試薬調製倉は、前記第1~第4の抽出倉に抽出試薬を提供し、及び前記第1~第2の核酸増幅検査領域に増幅試薬を提供し、前記開梱サンプリング総合倉は前記第1~第4の開梱倉及び/又は前記第1~第4のサンプリング倉の数を補充するために使用される。
【0014】
本願のいくつかの実施例によれば、前記サンプル開梱領域で得られたサンプルにはサンプル番号が付けられ、前記試験所管理システムは、前記サンプル番号のチェックに合格した後にのみサンプル情報の入力を許可するように構成される。
【0015】
本願のいくつかの実施例によれば、前記試験所管理システムはローカライズされた試験所管理システムまたはクラウドプラットフォーム試験所管理システムであり、前記ローカライズされた試験所管理システムはローカル作業モードをサポートし、前記クラウドプラットフォーム試験所管理システムはローカル作業モードとリモート共同作業モードをサポートする。
【0016】
本願のいくつかの実施例によれば、前記試験所管理システムは、サンプルセンター、試験センター、分析センター、報告センター、及び統計センターを含み、サンプルは、前記サンプルセンターに受け取って登録され、内部注文番号が追加されて、パッケージを受け取る登録フォームを形成し、前記試験センターは前記検査チェーンを含み、前記試験センターにサンプル開梱、サンプルサンプリング、サンプル抽出、及び増幅を行い、各ステップで生成されたデータ情報を記録し、分析センターは、前記核酸増幅検査領域のデータを分析するために少なくとも使用され、報告センターは前記核酸増幅検査領域の検査結果を報告として生成するために使用され、統計センターはサンプル検査進捗状況とサンプル検査結果を統計するために使用される。
【0017】
本願のいくつかの実施例によれば、前記サンプル開梱領域と前記サンプルサンプリング領域は異なる前記倉庫本体内または同じ前記倉庫本体内にあり、前記サンプルサンプリング領域と前記サンプル抽出領域は異なる前記倉庫本体内または同じ前記倉庫本体内にあり、前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域は異なる前記倉庫本体内または同じ前記倉庫本体内にあり、前記核酸増幅検査領域と他の領域は異なる前記倉庫本体内にある。
【0018】
本願のいくつかの実施例によれば、工程時間が長い領域に対応する倉庫本体の数は工程時間が短い領域に対応する倉庫本体の数の以上である。
【0019】
本願のいくつかの実施例によれば、前記複数の倉庫本体は、インフレータブル膜構造、テント、コンテナのうちの任意の1つまたは複数の組合わせとして構成される。
【0020】
本願のいくつかの実施例によれば、隣接する2つの前記倉庫本体の間は移送ユニットを介して材料を移送するのに適する。
【0021】
本願のいくつかの実施例によれば、前記迅速に建設された検査試験所に有害廃棄物処理システムが配置され、前記有害廃棄物処理システムは前記倉庫本体内で発生する医療廃棄物を無害廃棄物に処理するために使用される。
【0022】
本願のいくつかの実施例によれば、前記倉庫本体は移動可能で迅速に取り外された倉庫本体である。
【0023】
本願のいくつかの実施例によれば、前記迅速に建設された検査試験所は、3つの前記倉庫本体を含み、3つの前記倉庫本体内に1つの前記検査チェーンが少なくとも形成される第1のスループットユニット、及び/又は、4つの前記倉庫本体を含み、4つの前記倉庫本体内に1つの前記検査チェーンが少なくとも形成される第2のスループットユニット、及び/又は、5つの前記倉庫本体を含み、5つの前記倉庫本体内に1つの前記検査チェーンが少なくとも形成される第3のスループットユニット、及び/又は、8つの前記倉庫本体を含み、8つの前記倉庫本体内に2つの前記検査チェーンが少なくとも形成される第4のスループットユニット、を含む。
【0024】
選択可能に、前記第1のスループットユニット、前記第2のスループットユニット、前記第3のスループットユニット、前記第4のスループットユニットのうちの任意の1つまたは複数を組み合わせて異なる検査スループットを有する迅速に建設された検査試験所として接合することができる。
【0025】
選択可能に、前記第1のスループットユニット、前記第2のスループットユニット、前記第3のスループットユニット、前記第4のスループットユニットのそれぞれのスループットユニットの数は1つまたは複数である。
【0026】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第1のスループットユニットの3つの前記倉庫本体は、第1の混合倉、第2の混合倉及び増幅倉を含み、前記第1の混合倉内に前記サンプル開梱領域と前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記第2の混合倉内に前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられる。
【0027】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第2のスループットユニットの4つの前記倉庫本体は、第1の混合倉、第2の混合倉、第3の混合倉、増幅倉を含み、前記第1の混合倉内に前記サンプル開梱領域と前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記第2の混合倉内に前記サンプルサンプリング領域と前記サンプル抽出領域が設けられ、前記第3の混合倉内に前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられる。
【0028】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第3のスループットユニットの5つの前記倉庫本体は、開梱倉、サンプリング倉、抽出倉、増幅倉、試薬調製倉を含み、前記開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記サンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記試薬調製倉内に前記試薬調製領域が設けられ、或いは、
選択可能に、前記第3のスループットユニットの5つの前記倉庫本体は、開梱倉、サンプリング倉、抽出倉、増幅倉、混合倉を含み、前記開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記サンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記混合倉内に前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域が設けられる。
【0029】
本願のいくつかの実施例によれば、前記第4のスループットユニットの8つの前記倉庫本体は、第1の開梱倉と第2の開梱倉、第1のサンプリング倉と第2のサンプリング倉、第1の抽出倉と第2の抽出倉、増幅倉、試薬調製倉を含み、前記第1の開梱倉と前記第2の開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記第1のサンプリング倉と前記第2のサンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記第1の抽出倉と前記第2の抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記試薬調製倉内に前記試薬調製領域が設けられ、或いは、
選択可能に、前記第4のスループットユニットの8つの前記倉庫本体は、開梱倉、第1のサンプリング倉と第2のサンプリング倉、第1の抽出倉と第2の抽出倉、第1の増幅倉と第2の増幅倉、混合倉を含み、前記開梱倉内に前記サンプル開梱領域が設けられ、前記第1のサンプリング倉と前記第2のサンプリング倉内に前記サンプルサンプリング領域が設けられ、前記第1の抽出倉と前記第2の抽出倉内に前記サンプル抽出領域が設けられ、前記第1の増幅倉と前記第2の増幅倉内に前記核酸増幅検査領域が設けられ、前記混合倉内に前記サンプル抽出領域と前記試薬調製領域が設けられる。
【0030】
本願の付加態様と利点を以下の説明では部分的に示し、部分的に以下の説明から明らかにするか、または本願の実践によって了解されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図1】第1のスループットユニットの一実施例の模式図である。
【
図2】第2のスループットユニットの一実施例の模式図である。
【
図3】第3のスループットユニットの一実施例の模式図である。
【
図4】第3のスループットユニットの他の実施例の模式図である。
【
図5】第4のスループットユニットの一実施例の模式図である。
【
図6】第4のスループットユニットの他の実施例の模式図である。
【
図7】10万の検査スループットの一実施例の模式図である。
【
図8】10万の検査スループットの他の実施例の模式図である。
【
図9】30万の検査スループットの一実施例の模式図である。
【
図10】30万の検査スループットの検査チェーンの模式図である。
【
図13】サンプルをメインラインとするプロセス情報フロー伝送全体の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例を図面に示し、最初から最終まで同様または類似の符号は、同様または類似の素子、または同様または類似の機能を有する素子を示す。以下、図面を参照して説明した実施例は例示的なものであり、本願を解釈するために使用され、本願を限制するためのものとして理解されるべきではない。
【0033】
本願の説明では、理解する必要があることとして、「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「頂」、「底」、「内」、「外」等という用語で指示する方位または位置関係は図面に示される方位または位置関係であり、本願を容易に説明し、説明を簡素化するためだけのものであり、言われる装置または素子は特定の方位を有し、特定の方位で構造と操作される必要があることを指示したり暗示したりするのではなく、したがって、本願を限制するものとして理解されるべきではない。
【0034】
なお、「第1」、「第2」という用語は、説明目的でのみ使用され、相対的な重要性を示したり暗示したり、示された技術的機能の数を暗黙的に示したりするものとして理解することはできない。それにより、「第1」、「第2」で定義された特徴には、1つまたは複数のこの特徴が明示的または暗黙的に含まれる場合がある。本願の説明では、「複数」は、特に明記しない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つであるなどを意味する。
【0035】
以下、
図1-
図13を組み合わせて本願の実施例による医療検査のための迅速に建設
された検査試験所を詳細に説明する。
【0036】
図1-
図10に示すように、本願の実施例による医療検査のための迅速に建設
された検査試験所は、複数の倉庫本体を含み、倉庫本体は迅速に建設
された倉庫本体であり、複数の倉庫本体の間に1つまたは複数の検査チェーンが形成され、各検査チェーンは、サンプル開梱領域1、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、及び核酸増幅検査領域4を含み、サンプル開梱領域1では、サンプルパッケージに対して開梱と消火等の操作を行うことができ、サンプルサンプリング領域2では、サンプルに対してプレート転送操作を行うことができ、サンプル抽出領域3では、サンプルのウイルス、核酸等の被測定物質を抽出することができ、核酸増幅検査領域4では、抽出されたウイルス、核酸等の被測定物質を増幅することができる。
【0037】
各検査チェーンは試薬調製領域5によりサンプル抽出領域3に必要な抽出試薬及び核酸増幅検査領域4に必要な増幅試薬を提供することができ、抽出試薬はサンプルのウイルス、核酸等の被測定物質を抽出するために使用され、増幅試薬は抽出されたウイルス、核酸等の被測定物質を増幅するために使用される。試薬調製領域5は、試薬を提供する領域として、迅速に建設された検査試験所の内部に布置されることによって、試薬調製領域5をサンプル抽出領域3と核酸増幅検査領域4に近接させることができ、抽出試薬及び増幅試薬を対応するサンプル抽出領域3と核酸増幅検査領域4に迅速に輸送することに便利である。なお、試薬調製領域5により抽出試薬と増幅試薬を提供することによって、各倉庫本体で使用される試薬の差異を低減し、試薬のソースを追跡することを容易にすることができる。
【0038】
いくつかの選択可能な実施例では、試験所検査の品質と管理システムの要件に応じて、専用倉を設置して、サンプルのチェック、レビュー、再検査操作を完了することができる。
【0039】
各検査チェーンのサンプルと情報は、その検査チェーン内で専用トランスポーターのみによって移送され、サンプル量が多い場合の混乱を避けることができる。
【0040】
サンプル開梱領域1、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、核酸増幅検査領域4、試薬調製領域5内には、各ステップに必要な計器、機器などが配置されることができ、一選択可能な実施例として、各領域内の計器、機器の配置を表1に示す。
【0041】
【0042】
他のいくつかの実施例では、倉庫本体内の空間を最大限に活用し、検査スループットを向上させるために、倉庫本体内にオートクレーブを設置せず、オートクレーブを特定の位置に設置して、専任の担当者により管理することができる。
【0043】
倉庫本体の数は、迅速に建設された検査試験所の検査スループットに応じて調整するのに適する。新型コロナウイルス感染症の検査を例にとると、エピデミック重症度に応じて、迅速に建設された検査試験所の検査スループットを設計し、迅速に建設された検査試験所の検査スループットに応じて倉庫本体の数を調整し、倉庫本体の数を迅速に建設された検査試験所の検査スループットにマッチすることができる。言い換えると、大規模試験所の検査スループットの需要に応じて、以上のサンプル開梱領域1、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、核酸増幅検査領域4、試薬調製領域5は、倉庫本体を単位として任意に組み合わせ、各機能倉庫本体の間の比を柔軟に調整することにより、試験所が最適なスループットと生産能力を実現させる。
【0044】
エピデミックの発生は突然であり、新型コロナウイルスエピデミックの突然の発生を例として説明し、どの都市でエピデミックが発生するかを予測することが困難であり、一旦エピデミックが発生したら、エピデミックの発生地で核酸検査試験所を迅速に建設する必要がある。本願の実施例による医療検査のための迅速に建設された検査試験所は、一時的な緊急施設として使用されることができ、異なる目的の場所(エピデミック発生地)で迅速な建設を迅速で柔軟に実現し、数日でP2またはP2+レベルの試験所の建設を完了することができ、検査試験所の建設時間を短縮でき、その結果、検査試験所をできるだけ速く使用でき、それにより、関連サンプルの情報を検査、選別する時間を短縮でき、臨床または公衆衛生エピデミックの予防と制御に役に立つ。なお、倉庫本体の数を変更するか、或いは倉庫本体の各機能領域(即ちサンプル開梱領域1、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、核酸増幅検査領域4、試薬調製領域5)の分布を調整することによって、異なる技術ルートの検査プロセスに適応し、且つ迅速に建設された検査試験所の検査スループットを柔軟に変更することができる。同時に、迅速に建設された検査試験所は非常に高い柔軟性と強い環境適応性を備え、様々な室内場所に適用できるだけでなく、屋外の様々な風、霜、雨、雪の天候にも耐性があり、突然の公衆衛生、臨床検査の需要、エピデミック予防と制御、大規模な人口の分子、核酸等の検査に対して重要な意味を有する。
【0045】
迅速に建設された検査試験所の気密性が良く、高効率の新鮮空気ろ過システムが配置され、吸気口、排気口の両方を効率よくろ過して管理し、気体は無害な処理を経て外部に排出され、倉庫本体の内外の空気の清浄度と倉内の温度と湿度が要件を満たすことを確保することができる。
【0046】
サンプル開梱領域1、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、核酸増幅検査領域4、試薬調製領域5の外にサンプル管理領域、倉庫及び材料転送領域、廃棄物処理領域、IT保管領域、データ分析オフィス領域等の補助領域を設置してもよく、周辺からサンプル開梱領域1、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、核酸増幅検査領域4、試薬調製領域5内の作業の順調な進行をサポートする。補助領域はある倉庫本体内に設置されてもよいし、倉庫本体外の別個の部屋に設置されてもよい。
【0047】
本願のいくつかの実施例では、倉庫本体の数は迅速に建設された検査試験所の検査スループットに正の相関がある。つまり、倉庫本体の数を増加することによって迅速に建設された検査試験所の検査スループットを向上させることができ、それにより、検査速度を加速する。
【0048】
迅速に建設された検査試験所は複数の倉庫本体のサンプルデータを管理するための試験所管理システムを有する。
【0049】
本願のいくつかの実施例では、複数の倉庫本体は開梱倉11、サンプリング倉12、抽出倉13、増幅倉14、及び試薬調製倉15を含み、サンプル開梱領域1は開梱倉11内に設けられ、サンプルサンプリング領域2はサンプリング倉12内に設けられ、サンプル抽出領域3は抽出倉13内に設けられ、核酸増幅検査領域4は増幅倉14内に設けられ、試薬調製領域5は試薬調製倉15内に設けられる。
図9-
図10に示すような実施例では、倉庫本体と機能領域の対応関係から見ると、各倉庫本体内に単一の領域を有し、即ち開梱倉内にサンプル開梱領域1のみが設けられ、サンプリング倉にサンプルサンプリング領域2のみが設けられ、抽出倉内にサンプル抽出領域3のみが設けられ、増幅倉内に核酸増幅検査領域4のみが設けられ、試薬調製倉内に試薬調製領域5のみが設けられる。
【0050】
勿論、注意する必要があることとして、倉庫本体内には、機能領域に加えて、他の補助領域、例えば消毒領域、ごみ処理領域などを設置してもよく、ここで一々に例示しない。「開梱倉内にサンプル開梱領域1のみが設けられる」とは、開梱倉内にサンプル開梱領域1の1つの機能領域のみが設けられ、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、核酸増幅検査領域4、試薬調製領域5のこれらの機能領域を設置しないこととして理解すべきであり、他の同様な叙述は同様に理解されるべきであり、ここで一々に繰り返して説明しない。
【0051】
選択可能に、
図9-
図10に示すように、迅速に建設
された検査試験所は、開梱サンプリング総合倉17を更に含み、開梱サンプリング総合倉17内にサンプル開梱領域1及び/又はサンプルサンプリング領域2が設けられ、開梱サンプリング総合倉17は開梱倉及び/又はサンプリング倉の数を補充するために使用される。言い換えると、迅速に建設
された検査試験所の検査スループットの需要に応じて、選択的に開梱サンプリング総合倉17を開梱倉及び/又はサンプリング倉として使用することによって、開梱及び/又はサンプリングの速度を加速する。
【0052】
図9-
図10に示すような検査試験所は16個の倉庫本体を有し、16個の倉庫本体は、第1~第4の開梱倉、第1~第4のサンプリング倉、第1~第4の抽出倉、第1~第2の増幅倉、試薬調製倉、及び開梱サンプリング総合倉を含み、16個の倉庫本体の間に4つの検査チェーンが少なくとも形成され、それぞれ、(1)開梱A倉111-サンプリングB倉121-抽出C倉131-増幅E倉141、(2)開梱F倉112-サンプリングG倉122-抽出D倉132-増幅E倉141、(3)開梱H倉113-サンプリングL倉123-抽出M倉133-増幅R倉142、(4)開梱O倉114-サンプリングP倉124-抽出Q倉134-増幅R倉142である。
【0053】
試薬調製N倉15は抽出C倉131、抽出D倉132、抽出M倉133、抽出Q倉134に抽出試薬を提供し、増幅E倉141、増幅R倉142に増幅試薬を提供するために使用される。
【0054】
開梱サンプリング総合S倉17は、第1~第4の開梱倉111~114及び/又は第1~第4のサンプリング倉121~124の数を補充するために使用され、言い換えると、開梱サンプリング総合S倉17内に選択可能にサンプル開梱領域1及び/又はサンプルサンプリング領域2が設けられる。
【0055】
なお、サンプリングG倉122内に、再抽出、再増幅を必要とする全てのサンプルのサンプリング操作を担当する専門の領域が設けられる。
【0056】
さらに、開梱サンプリング総合倉17は試験所管理システムに記録されたサンプル開梱進捗状況とサンプルサンプリング進捗状況に応じて選択可能にサンプル開梱領域1及び/又はサンプルサンプリング領域2として使用されることができる。つまり、試験所管理システムに記録されたサンプル開梱進捗状況とサンプルサンプリング進捗状況を検索することによって、開梱とサンプリングの速度をタイムリに把握することができ、サンプル開梱速度が遅いと、開梱サンプリング総合倉17をサンプル開梱領域1として使用でき、サンプルサンプリング速度が遅いと、開梱サンプリング総合倉17をサンプルサンプリング領域2として使用でき、サンプル開梱速度、サンプルサンプリング速度の差が大きくないと、開梱サンプリング総合倉17の一部の領域をサンプル開梱領域1として使用でき、他の部分の領域をサンプルサンプリング領域2として使用できる。
【0057】
本願のいくつかの実施例では、サンプル開梱領域1で得られたサンプルにサンプル番号が付けられ、試験所管理システムは、サンプル番号チェックに合格した後のみでサンプル情報の入力を許可するように構成される。
【0058】
具体的に、試験所検査情報フロー送信の精度と安全性を確保するために、サンプル番号を入力した時点から設定することができる。同時に個人情報の漏えいを防止するために、検査過程全体にはサンプル番号を一意の識別子として使用し、いずれの個人情報の漏れに関しない。
【0059】
本願のいくつかの実施例では、サンプルコーディングルールは9桁のコード+1桁チェックコードであり、最初の桁は組織の名前を表す英字で、次の9桁の数字は、サンプルチューブによって異なる。チェックディジットの計算方法は、コード「B43819206」を例として、「B」はBGI華大遺伝子を表し、10×2(B=2)+9×4+8×3+7×8+6×1+5×9+4×2+3×0+2×6=207、次に、207/11の余り9を見つけ、チェック数=11-余り9=2(チェック数結果が「10」であると、「A」で表され、11で割った余りが0であると、チェック数が0である)であると、該サンプルの完全コードはB438192062であり、試験所管理システムはサンプル番号の一意性をチェックし、レビュー後にルールに合致するサンプル情報のみを入力できるため、未知、異常なソースからのサンプルが検査段階に入るのを防止する。
【0060】
続いて、単一のサンプルコーディング情報の送信から96ウェルプレート情報の送信まで変更する。即ち96個の反応ごとに1つのタスクリストに並べられ、96個の反応には92つの検査サンプルと2つの陰性、1つの陽性及び1つの空白が含まれる。タスクリストコーディングルールは、場所名+日付+開梱倉名+3桁のシリアル番号に従って名前が付けられ、3桁未満の場合、ZS-0901-A-001のように0を追加して補うことができる。複数のサンプルを混合検査する場合、サンプルをPoolingボードで混合する必要があり、Poolingボードルールは、場所名+日付+抽出倉名+P3桁のシリアル番号に従って名前が付けられ、3桁未満の場合、ZS-0901-C-P001のように0を追加して補うことができる。
【0061】
本願のいくつかの実施例では、試験所管理システムはローカライズされた試験所管理システムまたはクラウドプラットフォーム試験所管理システムであり、ローカライズされた試験所管理システムはローカル作業モードをサポートし、物理的分離を実現し、データアクセス許可及び情報セキュリティプロトコルをカスタマイズすることができる。クラウドプラットフォーム試験所管理システムはローカル作業モードとリモート共同作業モードをサポートする。クラウドプラットフォーム試験所管理システムはクラウドプラットフォームによってデータ情報管理を実現し、検査量の増加に伴い、中期および後期のデータ量が急激に増加すると、クラウドプラットフォームに対する拡張負荷計画を採用し、データ情報の迅速な流通を確保することができる。なお、クラウドネイティブのフルリンク暗号化を使用してデータを保護し、クラウド上のデータセキュリティを確保し、また、クラウドプラットフォーム試験所管理システムは、リソースを柔軟に使用できる。同時に、対応するデータ自動バックアップ処理がクラウド上で実行されるため、データのセキュリティがさらに保証される。
【0062】
つまり、迅速に建設された検査試験所の試験所管理システムはオフラインで展開でき、オフラインでの生産と使用をサポートし、試験のプロセス情報全体を管理し、情報のスムーズな流れとデータセキュリティを確保することができ、クラウドで使用して、さまざまな地域で迅速に建設された検査試験所に対して統合管理とデータ交換を容易にすることもできる。
【0063】
迅速に建設された検査試験所のデータを配信する場合、システムはExcel手動配信モードのローカル導出をサポートし、API配信モードもサポートし、他のローカル試験所管理システムに接続して、データを自動的に送信することができる。
【0064】
本願のいくつかの実施例では、試験所管理システムは、サンプルセンター、試験センター、分析センター、報告センター、及び統計センターを含み、サンプルはサンプルセンターで受け取って登録され、内部注文番号が追加されて、パッケージを受け取る登録フォームを形成し、試験センターは検査チェーンを含み、試験センターでサンプル開梱、サンプルサンプリング、サンプル抽出、増幅を行い、各ステップで生成されたデータ情報を記録し、分析センターは核酸増幅検査領域4のデータを分析するために少なくとも使用され、報告センターは核酸増幅検査領域4の検査結果を報告に生成するために使用され、統計センターはサンプル検査進捗状況とサンプル検査結果を統計するために使用され、2時間ごとに統計センターの統計データを引き出して、受け取ったサンプル数、開梱数、サンプリング数、抽出数、増幅数、データ分析数等のデータを取得する。これらのデータは、コーディネーターがいつでも試験の進行状況を観察し、各倉庫本体の試験効率を監視し、タイムリに問題を見つけて解決するのを確保することに役に立つ。異常がある場合、情報からソースを追跡し、実際のサンプルチューブまたはタスクリストを見つけて再確認する。
【0065】
サンプル開梱領域1、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、核酸増幅検査領域4、試薬調製領域5の間のデータ情報の流れは試験所管理システムに依存して完成される。
【0066】
すべての試験段階は試験所管理システムでデータを統一に処理する必要があり、試験者は試験所管理システムでデータを記録し、データを検索し、試験進捗状況を管理し、情報を追跡する。各試験者のアカウントは一意であり、試験所の担当者によりアカウントを割り当て、ユーザー権限を設定し、異なるポジションの担当者はそのポジションに必要な関連データ情報のみを見ることができ、データが自由に改ざんされたり漏洩したりするのを防ぐ。
【0067】
サンプルをメインラインとするプロセス情報フロー伝送全体の模式図は
図13に示される。サンプルは、まず、サンプルセンターで受け取って登録され、内部注文番号が追加されて、このステップでパッケージを受け取る登録フォームを生成し、登録フォームにサンプルボックスのボックス番号、シール番号、内部注文番号、及びサンプル数を入力する必要がある。パッケージの登録が完了した後、サンプル開梱領域1に転送されて開梱と注文整理を行い、同時に試験所管理システムにサンプル情報を入力し、この過程は、対応する内部注文番号のサンプル数が正しいかどうかをチェックすることができる。注文整理後、タスクリストを生成してタスクオーダー番号を追加し、タスクリストにはチェック式があり、サンプルコードが以下のルールに準拠するかどうかをチェックし、サンプルコードは10桁で、大文字のBで始め、最後の桁は数字または大文字にすることができ、一致しないと、入力されたサンプルコードが間違ったかどうかを確認する必要がある。タスクリストは紙のリストを生成し、それを後続のプロセスに渡す。サンプリング段階で、タスクオーダー番号のバーコードを紙のリストに貼り付け、タスクリストコードがサンプルチューブコードに一致するかどうかをチェックする必要があり、注文整理のエラーによるコード或いは位置のエラーを避けて、同時にリアルタイムサンプリング登録フォームを登録し、サンプルがサンプリングされたかどうかを確認するようにする。サンプリング終了後、紙のリストとサンプルディープウェルプレートをサンプル抽出領域3に転送し、混合検査を必要とするサンプルについて、サンプル抽出領域3で3つのサンプルプレートに対してpooling混合を行い、混合されたサンプルを抽出し、このステップでは、システムの抽出機能モジュールでコードをスキャンして3枚のpoolingボードのタスクオーダー番号を入力する必要があり、システムはpooling後のボード番号を生成して4つのボード番号情報をマッチし、対応する3枚の紙のリストを綴じて合併し、pooling後のボード番号のバーコードを貼り付ける必要があり、試薬バッチとQPCRmix試薬バッチを抽出する。抽出が完了した後、抽出情報をオンラインで自動的に増幅段階に同期する。抽出後の核酸とQPCRmixを混合した後、綴じた紙のリストを核酸増幅検査領域4に転送し、核酸増幅検査領域4はQPCRタスクスケジュールを登録し、同時にタスクリスト番号がオンライン電子タスクリスト番号に一致するかどうかをチェックする必要がある。増幅の終了後、分析センターは結果を分析し、各サンプルの検査結果を生成し、結果情報はオンラインシステムに記憶され、結果が正しいことを確認した後、データコーディネーターはサンプル破棄指示を発信できる。サンプルセンターは破棄指示を受信した後、破棄対象サンプルを倉庫から梱包し、現場グループにより最後の破棄動作を完了する。報告センターはサンプル結果を政府に送信する。
【0068】
プロセス全体で、各ステップは前の段階で生成された情報が正確であるかどうかをチェックすることができ、問題を効果的に見つけて、上位層に迅速にフィードバックして解決されることができる。サンプリング、抽出等のエラーが発生しやすいステップなどの各重要な段階で、二重レビューを設定し、人間の操作によって引き起こされるエラーを減らす。また、タスクリスト、転送引き渡しフォーム、試薬調製リスト、コンピュータ記録フォーム等の紙のリストを生成し、紙のリストの存在により、後続のプロセスでは情報をチェックするのに便利である一方で、元の記録を残すことができるので、電子記録表の誤操作による情報エラーをソースを追跡するように修正するのに便利である。また、サンプル番号、ボード番号をオンラインシステムに入力する場合、フィールドルールをチェックし、ルールに合致しないコードをシステムに入力できないため、コーディングエラーによる結果エラーを防ぐことができる。
【0069】
図1-
図10に示すように、本願のいくつかの実施例では、サンプル開梱領域1とサンプルサンプリング領域2は異なる倉庫本体内または同じ倉庫本体内にあり、サンプルサンプリング領域2とサンプル抽出領域3は異なる倉庫本体内または同じ倉庫本体内にあり、サンプル抽出領域3と試薬調製領域5は異なる倉庫本体内または同じ倉庫本体内にあり、核酸増幅検査領域4と他の領域は異なる倉庫本体内にある。
【0070】
図1のサンプル開梱領域1とサンプルサンプリング領域2は同じ倉庫本体(混合倉161)内にあり、サンプル抽出領域3と試薬調製領域5は同じ倉庫本体(混合倉162)内にあり、
図2のサンプル開梱領域1とサンプルサンプリング領域2は同じ倉庫本体(混合倉161)内にあり、サンプルサンプリング領域2とサンプル抽出領域3は同じ倉庫本体(混合倉162)内にあり、サンプル抽出領域3と試薬調製領域5は同じ倉庫本体(混合倉163)内にあり、
図4、
図6、
図8のサンプル抽出領域3と試薬調製領域5は同じ倉庫本体(混合倉16)内にあり、
図7のサンプル開梱領域1とサンプルサンプリング領域2は同じ倉庫本体(混合倉16)内にある。
図1-
図9の混合倉16以外の倉庫本体内にいずれも単一の機能領域が設けられる。例えば、開梱倉11内にサンプル開梱領域1のみが設けられ、サンプリング倉12内にサンプルサンプリング領域2のみが設けられ、抽出倉13内にサンプル抽出領域3のみが設けられ、増幅倉14内に核酸増幅検査領域4のみが設けられ、試薬調製倉15内に試薬調製領域5のみが設けられる。
【0071】
図1-
図10に示すように、核酸増幅検査領域4とサンプル開梱領域1、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、試薬調製領域5とは同じ倉庫本体内に位置しない。核酸増幅検査領域4は、検査対象製品の指数関数的増幅を行う必要があり、検査対象製品は有害物質である場合、漏出や人身事故を引き起こしやすいため、核酸増幅検査領域4を独立した倉庫本体内に設けることによって、迅速に建設
された検査試験所の使用安全性の向上に役に立つ。
【0072】
本願のいくつかの実施例では、工程時間が長い領域に対応する倉庫本体の数は工程時間が短い領域対応する倉庫本体の数の以上である。言い換えると、工程時間が長い領域の進捗状況が遅く、工程時間が長い領域に対応する倉庫本体の数を増加することによって、該工程の効率を向上させることができる。例えば開梱とサンプリング速度が遅く、サンプル開梱領域1とサンプルサンプリング領域2の数を増加することによって、開梱とサンプリング速度を加速することができ、それにより、後続のサンプルサンプリング、増幅に十分なサンプル量を提供し、スムーズで中断のない検査過程を確保することができる。
【0073】
本願のいくつかの実施例では、複数の倉庫本体はインフレータブル膜構造、テント、コンテナのうちの任意の1つまたは複数の組合わせとして構成されることができる。インフレータブル膜構造、テントは折りたたんで輸送でき、検査終了後に迅速に取り外して他の場所に輸送して使用することができ、コンテナは折りたたみ式または引き出し式のコンテナとして設計することもでき、取り外して他の場所に輸送して使用することに役に立つ。単一の倉庫本体は、体積が適切で、輸送に適する利点を有し、必要に応じて、倉庫本体の数を自由に変更し、検査試験所の柔軟な布置を実現することができる。無論、技術の発展に伴い、倉庫本体を他の形態の迅速に構築された倉庫本体に発展させることもできる。
【0074】
本願のいくつかの実施例では、隣接する2つの倉庫本体の間は、移送ユニットによって材料を移送するのに適する。移送ユニットは移送ボックスであってもよく、例えば、サンプル抽出領域3によって抽出されたウイルス、核酸等の被測定物質は移送ユニットを介して核酸増幅検査領域4に移送されることができ、試験者がサンプル抽出領域3から核酸増幅検査領域4に入る必要がなく、それにより、人員の流れを減らし、検査過程の安全性を向上させ、人員の歩行時間を節約し、検査効率の向上に役に立つ。
【0075】
本願のいくつかの実施例では、迅速に建設された検査試験所に有害廃棄物処理システムが配置され、有害廃棄物処理システムは倉庫本体内で発生する医療廃棄物を無害廃棄物に処理し、無害の廃棄物残渣、廃水等を試験所から排出するために使用される。
【0076】
本願のいくつかの実施例では、倉庫本体は移動可能で迅速に取り外された倉庫本体である。このように、目標の場所のエピデミックが終わったら、試験所を最小の倉庫本体ユニットに取り外し、さらに倉庫本体を新しい目標の場所に輸送し、各機器の再利用に役に立つ。そして、試験所が取り外された後、占用されたスペースが解放され、このスペースが再利用できる。
【0077】
本願のいくつかの実施例では、迅速に建設された検査試験所は、3つの倉庫本体を含み、3つの倉庫本体内に1つの検査チェーンが少なくとも形成される第1のスループットユニット、及び/又は、4つの倉庫本体を含み、4つの倉庫本体内に1つの検査チェーンが少なくとも形成される第2のスループットユニット、及び/又は、5つの倉庫本体を含み、5つの倉庫本体内に1つの検査チェーンが少なくとも形成される第3のスループットユニット、及び/又は、8つの倉庫本体を含み、8つの倉庫本体内に2つの検査チェーンが少なくとも形成される第4のスループットユニットを含む。
【0078】
具体的な実施例では、第1のスループットユニットは、1日あたり1万の検査スループットを達成でき、第2のスループットユニットは、1日あたり2万の検査スループットを達成でき、第3のスループットユニットは、1日あたり3万の検査スループットを達成でき、第4のスループットユニットは、1日あたり5万の検査スループットを達成できる。
【0079】
図1に示すように、第1のスループットユニットは第1の混合倉161、第2の混合倉162、及び増幅倉14の3つの倉庫本体を含み、倉庫本体と機能領域の対応関係から見ると、第1の混合倉161内にサンプル開梱領域1とサンプルサンプリング領域2が設けられ、第2の混合倉162内にサンプル抽出領域3と試薬調製領域5が設けられ、増幅倉14内に核酸増幅検査領域4のみが設けられ、第1の混合倉161、第2の混合倉162、及び増幅倉14の3つの倉庫本体内に1つの検査チェーンが少なくとも形成され、サンプル流れの方向、人と材料の流れの方向、ゴミ流れの方向は、第1の混合倉161→第2の混合倉162→増幅倉14であってもよい。
【0080】
図2に示すように、第2のスループットユニットは第1の混合倉161、第2の混合倉162、第3の混合倉163、及び増幅倉14の4つの倉庫本体を含み、倉庫本体と機能領域の対応関係から見ると、第1の混合倉161内にサンプル開梱領域1とサンプルサンプリング領域2が設けられ、第2の混合倉162内にサンプルサンプリング領域2とサンプル抽出領域3が設けられ、第3の混合倉163内にサンプル抽出領域3と試薬調製領域5が設けられ、増幅倉14内に核酸増幅検査領域4のみが設けられる。第1の混合倉161、第2の混合倉162、第3の混合倉163、増幅倉14の4つの倉庫本体内に1つの検査チェーンが少なくとも形成され、サンプル流れの方向、人と材料の流れの方向、ゴミ流れの方向は、第1の混合倉161→第2の混合倉162→第3の混合倉163→増幅倉14であってもよい。
【0081】
図3に示すように、第1の実施例の第3のスループットユニットは開梱倉11、サンプリング倉12、抽出倉13、増幅倉14、及び試薬調製倉15を含み、倉庫本体と機能領域の対応関係から見ると、開梱倉11内にサンプル開梱領域1のみが設けられ、サンプリング倉12内にサンプルサンプリング領域2のみが設けられ、抽出倉13内にサンプル抽出領域3のみが設けられ、増幅倉14内に核酸増幅検査領域4のみが設けられ、試薬調製倉15内に試薬調製領域5のみが設けられる。サンプル流れの方向、人と材料の流れの方向、ゴミ流れの方向は、開梱倉11→サンプリング倉12→抽出倉13→増幅倉14であってもよい。5つの倉庫本体の間に、開梱A倉11-サンプリングB倉12-抽出C倉13-増幅D倉14という検査チェーンが形成される。
【0082】
図4に示すように、第2の実施例の第3のスループットユニットは、開梱倉11、サンプリング倉12、抽出倉13、増幅倉14、混合倉16の5つの倉庫本体を含み、倉庫本体と機能領域の対応関係から見ると、開梱倉11内にサンプル開梱領域1のみが設けられ、サンプリング倉12内にサンプルサンプリング領域2のみが設けられ、抽出倉13内にサンプル抽出領域3のみが設けられ、増幅倉14内に核酸増幅検査領域4のみが設けられ、混合倉16内にサンプル抽出領域3と試薬調製領域5が設けられる。サンプル流れの方向、人と材料の流れの方向、ゴミ流れの方向は開梱倉11→サンプリング倉12→抽出倉13→混合倉16→増幅倉14であってもよい。5つの倉庫本体の間に、開梱A倉11-サンプリングB倉12-抽出C倉13-増幅E倉14という検査チェーンがが少なくとも形成される。なお、抽出C領域の部分操作は抽出D領域内で完了することができる。
【0083】
図5に示すように、第1の実施例の第4のスループットユニットは第1の開梱倉111と第2の開梱倉112、第1のサンプリング倉121と第2のサンプリング倉122、第1の抽出倉131と第2の抽出倉132、増幅倉14、試薬調製倉15の8つの倉庫本体を含み、倉庫本体と機能領域の対応関係から見ると、第1の開梱倉111と第2の開梱倉112内にサンプル開梱領域1のみが設けられ、第1のサンプリング倉121と第2のサンプリング倉122内にサンプルサンプリング領域2のみが設けられ、第1の抽出倉131と第2の抽出倉132内にサンプル抽出領域3のみが設けられ、増幅倉14内に核酸増幅検査領域4のみが設けられ、試薬調製倉15内に試薬調製領域5のみが設けられる。8つの倉庫本体の間に、それぞれ(1)開梱A1倉111-サンプリングB1倉121-抽出C1倉131-増幅D2倉14、(2)開梱A2倉112-サンプリングB2倉122-抽出C2倉132-増幅D2倉14という2つの検査チェーンが形成される。
【0084】
図6に示すように、第2の実施例の第4のスループットユニットは、開梱倉11、第1のサンプリング倉121と第2のサンプリング倉122、第1の抽出倉131と第2の抽出倉132、第1の増幅倉141と第2の増幅倉142、混合倉16の8つの倉庫本体を含み、倉庫本体と機能領域の対応関係から見ると、開梱倉11内にサンプル開梱領域1のみが設けられ、第1のサンプリング倉121と第2のサンプリング倉122内にサンプルサンプリング領域2のみが設けられ、第1の抽出倉131と第2の抽出倉132内にサンプル抽出領域3のみが設けられ、第1の増幅倉141と第2の増幅倉142内に核酸増幅検査領域4のみが設けられ、混合倉16内にサンプル抽出領域3と試薬調製領域5が設けられる。8つの倉庫本体の間に、それぞれ(1)開梱A倉11-サンプリングB1倉121-抽出C1倉131-増幅E1倉141、(2)開梱A倉11-サンプリングB2倉122-抽出C2倉132-増幅E2倉142という2つの検査チェーンが少なくとも形成される。なお、抽出C1領域、抽出C2領域の一部の操作は抽出D領域内で完了することができる。
【0085】
図7に示すような試験所は、
図5の第4のスループットユニットを接合することによって、検査スループットが第4のスループットユニット検査スループットの2倍である試験所(即ち1日当たりの10万の検査スループット)を形成し、各倉庫本体内の機能領域タイプを変更することができ、例えば混合倉16内にサンプル開梱領域1とサンプルサンプリング領域2が設けられる。開梱倉111~114、サンプリング倉121~124、抽出倉131~134、増幅倉141~142、試薬調製倉15、混合倉16の16個の倉庫本体を含み、開梱倉111~114内にサンプル開梱領域1のみが設けられ、サンプリング倉121~124内にサンプルサンプリング領域2のみが設けられ、抽出倉131~134内にサンプル抽出領域3のみが設けられ、増幅倉141~142内に核酸増幅検査領域4のみが設けられ、試薬調製倉15内に試薬調製領域5のみが設けられ、混合倉16内にサンプル開梱領域1とサンプルサンプリング領域2が設けられる。16個の倉庫本体の間に、それぞれ(1)開梱A1倉111-サンプリングB1倉121-抽出C1倉131-増幅D1倉141、(2)開梱A2倉112-サンプリングB2倉122-抽出C2倉132-増幅D1倉141、(3)開梱A3倉113-サンプリングB3倉123-抽出C3倉133-増幅D2倉142、(4)開梱A4倉114-サンプリングB4倉124-抽出C4倉134-増幅D2倉142という4つの検査チェーンが少なくとも形成される。なお、開梱A1倉111、開梱A2倉112、サンプリングB1倉121、サンプリングB2倉122の一部の操作は開梱+サンプリングE領域(混合倉16)内で完了することができる。
【0086】
図8は10万の検査スループットの試験所の他の布置形態であり、開梱倉111~114、サンプリング倉121~124、抽出倉131~135、増幅倉141~142、混合倉16の16個の倉庫本体を含み、開梱倉111~114内にサンプル開梱領域1のみが設けられ、サンプリング倉121~124内にサンプルサンプリング領域2のみが設けられ、抽出倉131~135内にサンプル抽出領域3のみが設けられ、増幅倉141~142内に核酸増幅検査領域4のみが設けられ、混合倉16内にサンプル抽出領域3と試薬調製領域5が設けられる。16個の倉庫本体の間に、それぞれ、(1)開梱A1倉111-サンプリングB1倉121-抽出C1倉131-増幅E1倉141、(2)開梱A2倉112-サンプリングB2倉122-抽出C2倉132-増幅E1倉141、(3)開梱A3倉113-サンプリングB3倉123-抽出C3倉133-増幅E2倉142、(4)開梱A4倉114-サンプリングB4倉124-抽出C4倉134-増幅E2倉142の4つの検査チェーンが少なくとも形成される。なお、抽出C3倉133と抽出C4倉134の一部の操作は抽出D5領域135内で完了することができ、抽出C1倉131と抽出C2倉132の一部の操作は抽出D領域内で完了することができる。
【0087】
選択可能に、第1のスループットユニット、第2のスループットユニット、第3のスループットユニット、第4のスループットユニットのうちの任意の1つまたは複数を組み合わせて異なる検査スループットを有する迅速に建設された検査試験所に接合することができる。
【0088】
選択可能に、第1のスループットユニット、第2のスループットユニット、第3のスループットユニット、第4のスループットユニットのそれぞれのスループットユニットの数は1つまたは複数である。
【0089】
第1のスループットユニット、第2のスループットユニット、第3のスループットユニット、第4のスループットユニットを基本的な配置ユニットとして設計することにより、本願の医療検査のための迅速に建設された検査試験所は検査スループットの要件に応じて、異なるタイプのスループットユニットを選択して接合することができ、それにより、1日当たり1万~100万のスループットのサンプル検査を試験所管理システムに迅速に建設し、試験データの安全で、効果的な流通を確保する。
【0090】
例えば第1のスループットユニットは1万の検査スループットであり、第2のスループットユニットは2万の検査スループットであり、第3のスループットユニットは3万の検査スループットであり、第4のスループットユニットは5万の検査スループットであり、10万の検査スループットの試験所を必要とする場合、2つの第4のスループットユニットを直接に接合することができる。6万の検査スループットの試験所を必要とする場合、2つの第3のスループットユニットを直接に接合してもよいし、1つの第1のスループットユニットと1つの第4のスループットユニットを接合してもよい。4万の検査スループットの試験所を必要とする場合、2つの第2のスループットユニットを直接に接合することができる。30万の検査スループットの試験所を必要とする場合、2つの第4のスループットユニットを直接に接合してもよく、先に10万の検査スループットの試験所を形成し、次に、「ワンドラッグスリー」の混合検査法により30万の検査スループットの目標を実現する。
【0091】
基本的な配置ユニットである第1のスループットユニット、第2のスループットユニット、第3のスループットユニット、第4のスループットユニット(即ち1万の検査スループット、2万の検査スループット、3万の検査スループット、5万の検査スループット、10万の検査スループット)の機器の数を表2に示す。
【0092】
【表2】
備考、QPCR 、Real-time Quantitative PCR Detecting System、即ちリアルタイム蛍光定量的核酸増幅検査システム。
【0093】
新型コロナウイルス核酸検査を例として、スループット制限の主な工程段階は開梱とサンプリングであり、この2つの段階には十分な人員が必要である。
【0094】
具体的な実施例では、複数のサンプルの混合サンプリングまたは混合検査によって迅速に建設された検査試験所の検査スループットを増加することができる。例えば、30万の検査スループットの場合、「ワンドラッグスリー」即ち3つのサンプル混合検査の手段によって検査効率を向上させることができ、このように、30万の検査スループットの倉庫本体の数は10万の検査スループットの倉庫本体の数と一致できるが、検査能力が3倍まで高めることができる。これから分かるように、検査方法を合理的に配置することにより、迅速に建設された検査試験所の検査能力を変更することができ、迅速に建設された検査試験所は良好な柔軟性を備える。
【0095】
言い換えると、10万を超えるサンプルの場合、混合サンプリングまたは混合検査を使用して、全体の検査量を約10万に制御することができる。例えば、30万のサンプル量を検査する必要がある場合、混合検査3pool1を採用でき 即ちそれぞれ3つのサンプルから一定の体積のサンプルを取って1チューブの新しいサンプルに混合し、検査によって陰性であると、3つのサンプルにウイルスが検査されないことを示す。陽性であると、3つのサンプルを取って独立に再検査し、ウイルスはどれらのサンプルからのものであるかを見つける。
【0096】
以下、本願の医療検査のための迅速に建設された検査試験所の補助機能を紹介する。
(一)試験所の場所の選択
1) 大きな倉庫、工場、体育館など、屋内の広いスペースまたは半屋外の広いスペースが好ましい。
【0097】
【0098】
2) 2番目に好ましくは、大、中、小学校の遊び場、空港の屋外場所、保護された駐車場などの屋外空間の平らな場所である。
3) 選択された場所は人やトラックの出入りに便利であり、線路沿いのトラックのチャネルは4m×4mである。場所は防火要件を満たし、防火設備を備えている必要がある(例えばヘプタフルオロプロパン)。
4) 出入りする物流チャネルのサイズと貨物用エレベータのサイズを決定する必要があり、最小チャネルサイズは2.15m×1.2mである。フォークリフトの出入りが保証されれば、輸送効率の向上にもつながる。
5) 現場では給水が可能であり、そうでない場合は樽型飲料水を使用でき、排水に便利で、水が溜まらず、近くに公衆トイレがあることが推奨される。
6) 起伏のある地形、またはレベル8以上の通気口、または歴史的に強い表面流出がある屋外の場所を選択することは適切ではない(大雨の後、地面の水は10cmを 超えてはない)。
7) 1000-5000スループットの最小場所のサイズは18.5m×20mであり、6000-10000スループットの最小場所のサイズは1つの標準的なバスケットボールコート(35m×20m)であり、100000スループットの最小場所のサイズは、1つの標準的な体育館(54m×36m)である。
8) 試験所はエピデミックの発生地にできるだけ近づける必要があり、検査効率の向上、物流の削減に役に立つ。例えばエピデミックが輸入される都市は、空港や鉄道駅などの外部の交通ハブに配置することが推奨される。
9) 内因性のエピデミックの発生地をエピデミックの集中領域に近づけるように選択し、人の流れの検査とサンプルの配達に便利である。
10)エピデミック後、試験所は、場所の再選択を考慮できる。
【0099】
(二)ポジション職務設定
本願による検査試験所の技術ポジションは、倉庫本体の内部ポジションと外部サポートポジションに分けられ、以上の設定によって、専任の担当者、専任のポジション、及び包括的なカバレッジにより、試験所の工業化された操作の秩序と効率を保証することができる。ポジションを明確に分割し、試験グループと非試験グループに分けられ、人員の要件は多様化されており、人員が迅速に訓練され、迅速に雇用され、迅速に組み合わせられることができる。重要なポジションの人員は関連資格を持つことを確保し、通常のポジションの人員は、特定の訓練後に就職証明書を取得し、緊急事態における人員配置を満たすようにする。例えばサンプル開梱作業は、人員の専門知識に対する要件が高くなく、迅速に訓練されて開梱作業の要件に達することができる。同時に、検査プロセス全体の作業は、単一のステップに洗練されるため、特定の内容の訓練後で、迅速に作業を開始することができる。ポジションの具体的な職務を下記表4に示す。
【0100】
【0101】
(三)材料の供給
検査の需要量を計算することによって、様々な材料の詳細及び数を決定する。主要材料バッチを交換する場合、事前にバッチの性能確認を行う。
【0102】
(四)機器性能チェック
標準製品を通じて各倉庫本体内の機器性能及び検査方法を決定し、操作マニュアルを固めて標準化されたプロセスを形成する。
【0103】
(五)品質制御
新型コロナウイルスリアルタイム蛍光定量的PCR核酸検査を例として、データ分析ポジションは、検査結果が検査要件を満たし、要件を満たさないサンプルに対応するソリューションがあることを確保する。陰性品質制御:VIC Ct>32、FAM Ct>38内部参照遺伝子と新型コロナRNAがなく、陽性品質制御:VIC Ct<32、FAM Ct<32、内部参照遺伝子と新型コロナRNAが高発現している。陰性と陽性品質制御製品は、サンプルの中央穴の位置に固定され、測定対象サンプルを同じバッチで全検査過程に参加する。陽性品質制御サンプルは陽性であり、3つの空白はすべて陰性であり、制御されると見なされ、逆に、制御不能であり、レポートを発信せず、すぐに制御不能の原因を分析し、必要に応じて再検査する。品質管理基準を詳細に
図11に示し、結果判断基準を詳細に
図12に示し、「再Q」とは再増幅のことを指し、「再抽」とは再抽出のことを指す。
【0104】
本願の医療検査のための迅速に建設された検査試験所は以下の有益な効果を有する。
【0105】
(1)多様性、柔軟性及び移植性を有し、新型コロナウイルス核酸検査サンプルを検査するだけでなく、A型インフルエンザやインフルエンザなどの感染性ウイルスまたは他の検査対象製品を検査し、異なる場所での公衆衛生のセキュリティに必要な医療検査リソース問題を解決する。
(2)迅速に建設された倉庫本体を使用して、検査試験所の迅速な構築を実現でき、且つ試験所のハードウェアが取り外し可能であり、移動可能であり、試験所のソフトウェアが迅速にコピー可能である。
(3)迅速に建設された検査試験所を新型コロナウイルスの検査に大規模に適用することにより、公衆衛生イベントに対応できる革新的な迅速で柔軟かつ効率的な試験所建設と操作手段をチェックする。
(4)試験所管理システムは試験所内を流通する大量のデータを管理でき、異なるサービスシーンに応じて柔軟に配置し、及び迅速に実施することができる。
(5)人員訓練の時間が短く、複数の人が一緒に操作して検出速度を加速する。
(6)試験所内で複数のレビュー対策を有し、エラー回避とエラー防止の機能を備える。
(7)再利用性能が良好であり、試験所の建設、人員の訓練及び品質システムの建設を非常に短時間で完了でき、使用後の取り外しも非常に便利で迅速であり、取り外された独立した構造と機器は、他の場所に移動して継続使用することもでき、リソースのアイドルや浪費を引き起こさない。
(8)異なる検査スループット、異なる場所の面積のサイズ、異なる資金調達の取り決め、異なる専門家の配置に応じて、このシステムに基づいて、対応する解決的手段を提供し、突然の公衆衛生イベントを解決し、移動式医療検査試験所の設立の基礎を築くことができる。
【0106】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体例」または「いくつかの例」等の参照用語の説明は、該実施例または例を組み合わせて説明した具体的な特徴、構造、材料または特点は本願の少なくとも1つの実施例または例に含まれる。本明細書では、上記用語の例示的な叙述は、必ずしも同じ実施例または例を指すとは限らない。且つ、説明される具体的な特徴、構造、材料または特点はいずれかの1つまたは複数の実施例または例では適切な形式で組み合わせることができる。なお、当業者は本明細書で説明された異なる実施例または例を結合したり、組み合わせたりすることができる。
【0107】
以上で本願の実施例を示し、説明したが、理解できることとして、上記実施例は例示であり、本願を限制するものとして理解されるべきではなく、当業者は本願の範囲内で上記実施例に対して変化、修正、置換及び変形を行うことができる。
【符号の説明】
【0108】
サンプル開梱領域1、サンプルサンプリング領域2、サンプル抽出領域3、核酸増幅検査領域4、試薬調製領域5、開梱倉11、サンプリング倉12、抽出倉13、増幅倉14、試薬調製倉15、混合倉16、開梱サンプリング総合倉17。