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特許7422990ウェブサイト分析システム、ウェブサイト分析方法、ウェブサイト分析装置、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】ウェブサイト分析システム、ウェブサイト分析方法、ウェブサイト分析装置、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240122BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019130420
(22)【出願日】2019-07-12
(65)【公開番号】P2021015511
(43)【公開日】2021-02-12
【審査請求日】2022-07-01
(73)【特許権者】
【識別番号】515102378
【氏名又は名称】株式会社WACUL
(74)【代理人】
【識別番号】110002055
【氏名又は名称】弁理士法人iRify国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】垣内 勇威
【審査官】松野 広一
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-271779(JP,A)
【文献】特開2010-039845(JP,A)
【文献】特表2011-515754(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0040067(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ウェブサイトのウェブページのデータを取得する取得処理部と、
前記ウェブページのデータを解析しキーワード群を得る解析処理部と、
前記キーワード群に基づいて、前記ウェブページに、営業担当者へのリンク手段が含まれている場合には営業担当者リンク型と判断し、営業担当者へのリンク手段が含まれていない場合にはウェブ完結型と判断し、前記ウェブ完結型である場合には、前記ウェブページに買物用のカート又は決済手段が含まれているか否かにより、電子商取引型か非電子商取引型かを更に判断し、前記ウェブサイトの型式を特定する特定処理部と、
前記ウェブサイトの改善提案情報を記憶した記憶部と、
前記ウェブサイトの型式に対応する改善提案情報を前記記憶部より読み出し出力する提案処理部と、
を備えたウェブサイト分析装置。
【請求項2】
得処理部が、ウェブサイトのウェブページのデータを取得するステップと、
解析処理部が、前記ウェブページのデータを解析しキーワード群を得るステップと、
特定処理部が、前記キーワード群に基づいて、前記ウェブページに、営業担当者へのリンク手段が含まれている場合には営業担当者リンク型と判断し、営業担当者へのリンク手段が含まれていない場合にはウェブ完結型と判断し、前記ウェブ完結型である場合には、前記ウェブページに買物用のカート又は決済手段が含まれているか否かにより、電子商取引型か非電子商取引型かを更に判断し、前記ウェブサイトの型式を特定するステップと、
提案処理部が、前記ウェブサイトの型式に対応する改善提案情報を記憶部より読み出し出力するステップと、
を備えたウェブサイト分析方法。
【請求項3】
コンピュータを、
ウェブサイトのウェブページのデータを取得する取得処理部と、
前記ウェブページのデータを解析しキーワード群を得る解析処理部と、
前記キーワード群に基づいて、前記ウェブページに、営業担当者へのリンク手段が含まれている場合には営業担当者リンク型と判断し、営業担当者へのリンク手段が含まれていない場合にはウェブ完結型と判断し、前記ウェブ完結型である場合には、前記ウェブページに買物用のカート又は決済手段が含まれているか否かにより、電子商取引型か非電子商取引型かを更に判断し、前記ウェブサイトの型式を特定する特定処理部と、
前記ウェブサイトの型式に対応する改善提案情報を記憶部より読み出し出力する提案処理部と、して機能させる
プログラム。
【請求項4】
ウェブサイト分析装置と、ユーザの端末装置とで構成されるシステムであって、
前記ウェブサイト分析装置は、
URLにより特定されるウェブサイトのウェブページのデータを取得する取得処理部と、
前記ウェブページのデータを解析しキーワード群を得る解析処理部と、
前記キーワード群に基づいて、前記ウェブページに、営業担当者へのリンク手段が含まれている場合には営業担当者リンク型と判断し、営業担当者へのリンク手段が含まれていない場合にはウェブ完結型と判断し、前記ウェブ完結型である場合には、前記ウェブページに買物用のカート又は決済手段が含まれているか否かにより、電子商取引型か非電子商取引型かを更に判断し、前記ウェブサイトの型式を特定する特定処理部と、
前記ウェブサイトの改善提案情報を記憶した記憶部と、
前記ウェブサイトの型式に対応する改善提案情報を前記記憶部より読み出し前記端末装置に向けて出力する提案処理部と、を備え、
前記端末装置は、
前記ウェブサイト分析装置に分析対象のウェブサイトの前記URLを送信する送信部と、
前記ウェブサイト分析装置からの改善提案情報を受信する受信部と、
前記改善提案情報を表示する表示部と、を備える
ウェブサイト分析システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブサイトを分類し、その分類された型式ごとにSEO向上の観点から最適な改善提案を行う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ウェブサイトは、広告媒体として企業の取り扱う商品やサービスを市場に浸透させる上で強力なツールとなっているが、広告媒体としての効果を高める工夫が必要不可欠になってきている。そして、Webサイトの運営者は、閲覧者の環境や特性、サイト内の移動などを調査する所謂アクセス解析を実施し、解析結果を1つ1つ人的作業により確認することで、自己のサイトの課題を見出し、改善を試みている。従来、Webサイトは、広告媒体として企業の取り扱う商品やサービスを市場に浸透させる上で強力なツールとなっているが、広告媒体としての効果を高める工夫が必要不可欠になってきている。そして、Webサイトの運営者は、閲覧者の環境や特性、サイト内の移動などを調査する所謂アクセス解析を実施し、解析結果を1つ1つ人的作業により確認することで、自己のサイトの課題を見出し、改善を試みている。
【0003】
ここで、分析対象となるウェブサイトの機能を判別する技術として、例えば、特許文献1では、収集手段が、ユーザにより閲覧されたウェブサイト内の第1の閲覧ウェブページのURL、及び前記第1の閲覧ウェブページの直前に閲覧された第2の閲覧ウェブページのURLを含み、かつユーザ端末において取得されたウェブサイトの閲覧ログを複数収集するステップと、判別手段が、ウェブサイトが有する異なる複数の用途のウェブページ群の各々に対して、複数のウェブサイト間で共通の定義を付与した複数の機能と、該機能の各々に対応した複数のウェブページのURLにおける共通部分を抽出した正規表現と、を対応させた正規表現-機能変換辞書と、前記収集手段が収集した複数の閲覧ログの各々に含まれる前記第1の閲覧ウェブページのURLの各々及び前記第2の閲覧ウェブページのURLの各々とに基づいて、前記第1の閲覧ウェブページの各々及び前記第2の閲覧ウェブページの各々に対応する機能を判別するステップとを含むウェブサイト分析方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5705772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、ウェブサイトを分類し、その分類された型式ごとにSEO向上の観点から最適な改善提案を行うことについては、何ら開示されていない。
【0006】
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ウェブサイトを分類し、その分類された型式ごとにSEO向上の観点から最適な改善提案を行うことにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様に係るウェブサイト分析装置は、ウェブサイトのウェブページのデータを取得する取得処理部と、前記ウェブページのデータを解析しキーワード群を得る解析処理部と、前記キーワード群に基づいて、前記ウェブページに、営業担当者へのリンク手段が含まれている場合には営業担当者リンク型と判断し、営業担当者へのリンク手段が含まれていない場合にはウェブ完結型と判断し、前記ウェブ完結型である場合には、前記ウェブページに買物用のカート又は決済手段が含まれているか否かにより、電子商取引型か非電子商取引型かを更に判断し、前記ウェブサイトの型式を特定する特定処理部と、前記ウェブサイトの改善提案情報を記憶した記憶部と、前記ウェブサイトの型式に対応する改善提案情報を前記記憶部より読み出し出力する提案処理部と、を備える。
【0008】
本発明の別の態様に係るウェブサイト分析方法は、得処理部が、ウェブサイトのウェブページのデータを取得するステップと、解析処理部が、前記ウェブページのデータを解析しキーワード群を得るステップと、特定処理部が、前記キーワード群に基づいて、前記ウェブページに、営業担当者へのリンク手段が含まれている場合には営業担当者リンク型と判断し、営業担当者へのリンク手段が含まれていない場合にはウェブ完結型と判断し、前記ウェブ完結型である場合には、前記ウェブページに買物用のカート又は決済手段が含まれているか否かにより、電子商取引型か非電子商取引型かを更に判断し、前記ウェブサイトの型式を特定するステップと、提案処理部が、前記ウェブサイトの型式に対応する改善提案情報を記憶部より読み出し出力するステップと、を備える。
【0009】
本発明の更に別の態様に係るプログラムは、コンピュータを、ウェブサイトのウェブページのデータを取得する取得処理部と、前記ウェブページのデータを解析しキーワード群を得る解析処理部と、前記キーワード群に基づいて、前記ウェブページに、営業担当者へのリンク手段が含まれている場合には営業担当者リンク型と判断し、営業担当者へのリンク手段が含まれていない場合にはウェブ完結型と判断し、前記ウェブ完結型である場合には、前記ウェブページに買物用のカート又は決済手段が含まれているか否かにより、電子商取引型か非電子商取引型かを更に判断し、前記ウェブサイトの型式を特定する特定処理部と、前記ウェブサイトの型式に対応する改善提案情報を記憶部より読み出し出力する提案処理部と、して機能させる。
【0010】
本発明の更に別の態様に係るウェブサイト分析システムは、ウェブサイト分析装置と、ユーザの端末装置とで構成されるシステムであって、前記ウェブサイト分析装置は、URLにより特定されるウェブサイトのウェブページのデータを取得する取得処理部と、前記ウェブページのデータを解析しキーワード群を得る解析処理部と、前記キーワード群に基づいて、前記ウェブページに、営業担当者へのリンク手段が含まれている場合には営業担当者リンク型と判断し、営業担当者へのリンク手段が含まれていない場合にはウェブ完結型と判断し、前記ウェブ完結型である場合には、前記ウェブページに買物用のカート又は決済手段が含まれているか否かにより、電子商取引型か非電子商取引型かを更に判断し、前記ウェブサイトの型式を特定する特定処理部と、前記ウェブサイトの改善提案情報を記憶した記憶部と、前記ウェブサイトの型式に対応する改善提案情報を前記記憶部より読み出し前記端末装置に向けて出力する提案処理部と、を備え、前記端末装置は、前記ウェブサイト分析装置に分析対象のウェブサイトの前記URLを送信する送信部と、前記ウェブサイト分析装置からの改善提案情報を受信する受信部と、前記改善提案情報を表示する表示部と、を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ウェブサイトを分類し、その分類された型式ごとにSEO向上の観点から最適な改善提案を行う技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係るウェブサイト分析システムの構成図である。
図2】同システムにおけるウェブサイト分析装置の構成図である。
図3】同システムにおける端末装置の構成図である。
図4】同システムによる処理手順を示すフローチャートである。
図5】電子商取引特定処理の処理手順を詳細に示すフローチャートである。
図6】非電子商取引特定処理の処理手順を詳細に示すフローチャートである。
図7】企業間取引特定処理の処理手順を詳細に示すフローチャートである。
図8】企業対消費者取引特定処理の処理手順を詳細に示すフローチャートである。
図9】ウェブサイトの分類について説明する概念図である。
図10】画面遷移図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態について説明する。
【0014】
図1には、本発明の実施形態に係るウェブサイト分析システムの構成を示し説明する。
【0015】
同図に示されるように、ウェブサイト分析システムは、ウェブサイト分析装置1とユーザの端末装置2(2A,2B…)が、インターネット等の通信網3を介して無線又は有線により接続されている。さらに、ウェブサイト評価装置4と接続されてもよい。ウェブサイト分析装置1としては、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やサーバ装置等を採用できる。端末装置2としては、スマートフォン、タブレット端末、ノート型PC等、各種のものを採用できる。ウェブサイト評価装置4は、ウェブサイトのコンバージョン(CV;Conversion)率等の情報を提供する。
【0016】
このような構成において、ユーザの端末装置2では、表示画面上で、分析を所望とするウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)の入力を受け、当該URLのデータをウェブサイト分析装置1に送信する。ウェブサイト分析装置1は、受信したURLにアクセスし、アクセス先のウェブサイトのウェブページのデータを取得する。このウェブページのデータには、HTML(HyperText Markup Language)形式のデータ、画像(静止画、動画)のデータ等、各種のものが含まれる。
【0017】
ウェブサイト分析装置1は、取得したデータを解析する。例えば、HTML形式のテキストデータについては、形態素解析を実施し、キーワード等を特定する。そして、ウェブサイト分析装置1は、解析結果に基づいて、分析対象のウェブサイトの型式を特定し、特定した型式に対応する改善提案情報を出力する。この改善提案情報は、ユーザの端末装置2に送信され、当該端末装置2において、閲覧可能となる。
【0018】
図2には、ウェブサイト分析装置の構成を示し説明する。
【0019】
同図に示されるように、ウェブサイト分析装置1は、制御部11と、通信部12と、記憶部13とを有する。制御部11と、通信部12と、記憶部13とは、バスを介して通信可能に接続されている。これら構成のほか、キーボードやマウス等の入力部や、各種表示を行う液晶ディスプレイ等の表示部を有してもよい。
【0020】
通信部12は、例えば、ネットワークインタフェースカード(NIC;Network Interface Card)等により実現されるもので、インターネット等の通信網3と有線又は無線で接続され、端末装置2等との間で通信を行う通信インタフェースである。
【0021】
そして、記憶部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)やフラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、ハードディスクドライブ(HDD;Hard Disc Drive)、または光ディスク装置等で実現されるもので、制御部11で実行されるプログラムを予め記憶している。また、記憶部13は、ユーザ情報記憶部14、サイト情報記憶部15、及び改善提案情報記憶部16を有する。
【0022】
ユーザ情報記憶部14は、ユーザIDを主キーとして、ユーザの氏名、年齢、性別、電子メールアドレス等の属性情報、サイトアクセス時に用いるパスワード等を対応付けて記憶している。これらは、一例であって、他に多様な情報を記憶可能である。
【0023】
サイト情報記憶部15は、ユーザIDを主キーとして、当該ユーザより分析のリクエストを受けたURLのリンク先のウェブサイトを構成するウェブページより取得したHTML型式のテキストデータや画像等のコンテンツを記憶している。このサイト情報記憶部15は、後述する理性型/感性型を判断するための、キーワードと分類(理性型/感性型)を対比した参照テーブルを更に記憶している。
【0024】
そして、改善提案情報記憶16は、型式IDを主キーとして、ウェブサイトの型式に対応した改善提案情報を記憶している。
【0025】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等で実現されている。制御部11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Array)等の集積回路で構成されてよい。そして、制御部11は、記憶部13に記憶されているプログラムを読み出して実行することで、入力処理部11a、取得処理部11b、解析処理部11c、特定処理部11d、提案処理部11e、送信部11f、受信部11g、及び生成部11hとして機能する。
【0026】
より詳細には、受信部11gは、ユーザの端末装置2から送られてきた分析対象を特定するURLのデータを、通信部12を介して受信する。入力処理部11aは、ユーザの端末装置2から送信された分析対象となるウェブサイトのURLのデータの入力を受け、処理する。取得処理部11bは、ウェブサイトのウェブページのデータを取得する。解析処理部11cは、ウェブページのデータを解析しキーワード群を得る。
【0027】
特定処理部11dは、キーワード群に基づいて、ウェブサイトが、ウェブ完結型か営業担当者リンク型かを判断し、ウェブ完結型である場合には、電子商取引(EC;Electronic Commerce)型か非電子商取引型かを更に判断する。一方、ウェブサイトが、営業担当者リンク型である場合には、企業間取引(BtoB;Business to Business)型か企業対消費者取引(BtoC;Business to Customer)型かを更に判断する。そして、ウェブ完結型、営業担当者リンク型、企業間取引型、及び企業対消費者型の各々について、更にウェブサイトを細分類し、ウェブサイトの型式を特定する。
【0028】
より詳細には、特定処理部11dは、ウェブサイトが電子商取引型である場合には、ウェブサイトが総合通販に関わるものか単品通販に関わるものかという第1の視点と、ウェブサイトが理性型モールに関わるものか感性型モールに関わるものかという第2の視点とに基づいて、ウェブサイトを細分類する。
【0029】
また、特定処理部11dは、ウェブサイトが非電子商取引型である場合には、ウェブサイトが他社情報を中心に扱うものか自社情報を中心に扱うものかという第1の視点と、ウェブサイトが販促目的のコンバージョン(CV;Conversion)があるか否かという第2の視点とに基づいて、ウェブサイトを細分類する。
【0030】
さらに、特定処理部11dは、ウェブサイトが企業間取引型である場合には、ウェブサイトが大手企業向けのものか企業規模を問わないものか第1の視点と、ウェブサイトの顧客の知識量の大小に係る第2の視点とに基づいて、ウェブサイトを細分類する。
【0031】
また、特定処理部11dは、ウェブサイトが企業対消費者取引型である場合には、ウェブサイトの取扱商品のコストが高額か少額かという第1の視点と、ウェブサイトの顧客の情報感度が高いか低いかという第2の視点とに基づいて、ウェブサイトを細分類する。
【0032】
こうして、提案処理部11eは、ウェブサイトの型式に対応する改善提案情報を記憶部13の改善提案情報記憶部16より読み出し出力する。生成部11は、この改善提案情報をHTMLデータに変換する。そして、送信部11fは、この改善提案に係るHTMLデータ等を、通信部12を介して、ユーザの端末装置2に送信する。
【0033】
図3には、端末装置の構成を示し説明する。
【0034】
同図に示されるように、ユーザの端末装置2は、制御部21と、通信部22と、操作部23と、表示部24と、記憶部25とを有する。各部21~25は、バスを介して通信自在に接続されている。通信部22は、例えば、NIC等により実現されるもので、通信網3と有線又は無線で接続され、ウェブサイト分析装置1等との間で通信を行う通信インタフェースである。操作部23は、マウスやキーボード等で実現され、ユーザによる各種操作入力を受け付ける。表示部24は、液晶ディスプレイ等により実現され、各種表示を行う。尚、操作部23と表示部24とをタッチパネルとして一体に構成してもよい。記憶部25は、例えば、RAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、HDD、光ディスク装置等で実現されるもので、制御部21で実行されるプログラムを記憶している。
【0035】
制御部21は、CPUやMPU等で実現される。制御部11は、ASICやFPGA等の集積回路で構成されてよい。制御部11は、記憶部25に記憶されているプログラムを実行することで、送信部21a、受信部21b、閲覧部21c、表示制御部21dとして機能する。送信部21aは、表示画面上で入力された、分析対象のウェブサイトのURLのデータ等を、通信部22を介して、ウェブサイト分析装置1に送信する。受信部21bは、通信部22を介して、ウェブサイト分析装置1から送られてきた改善提案情報を受信する。閲覧部21cは、所謂ブラウザ機能を実現する。そして、表示制御部21dは、ウェブサイト分析装置1から送信されてきた、HTMLデータに基づく表示を表示部24に行うように制御を行う。
【0036】
以下、図4のフローチャートを参照して、ウェブサイト分析装置による処理手順を詳細に説明する。これは、実施形態に係るウェブ分析方法にも相当する。
【0037】
処理を開始すると、入力処理部11aが、ユーザの端末装置2から送信された分析対象となるウェブサイトのURLのデータの入力を受け付け、処理する(S1)。続いて、取得処理部11bが、ウェブサイトのウェブページのデータを取得する(S2)。そして、解析処理部11cが、ウェブページのデータを解析し、キーワード群等を得る(S3)。解析処理部11cは、例えばウェブページのHTMLデータ等を形態素解析して、当該ウェブページにおいて頻出するキーワード群等を特定する。また、ウェブページに含まれる画像データ等についても、その属性を解析する。
【0038】
続いて、特定処理部11dが、得られたキーワード群、画像等に基づいて、ウェブサイトがウェブ完結型か営業担当者リンク型かを判断する(S4)。営業担当者リンク型であるか否かについては、例えば、ウェブページに営業担当者へのリンク手段が含まれているか否かで判断する。そして、営業担当者へのリンク手段が含まれていない場合には、ウェブ完結型であると判断する。
【0039】
そして、特定処理部11dは、ウェブサイトがウェブ完結型である場合には、電子商取引型か非電子商取引型かを更に判断する(S5)。電子商取引型であるか否かは、例えばウェブページに買い物用のカートや決済手段が含まれているか否かで判断する。買物用のカートや決済手段が含まれていない場合には、非電子商取引型と判断する。
【0040】
ステップS5で、電子商取引型であると判断した場合には、特定処理部11dは、詳細は後述するEC特定処理を実行し、ウェブサイトの型式を細分類する(S6)。これに対して、S5で、非電子商取引型であると判断した場合には、特定処理部11dは、詳細は後述する非EC特定処理を実行し、ウェブサイトの型式を細分類する(S7)。
【0041】
一方、特定処理部11dは、ウェブサイトが、営業担当者リンク型である場合には、企業間取引型か企業対消費者取引型かを更に判断する(S8)。ステップS8で、企業間取引型であると判断した場合には、特定処理部11dは、詳細は後述するBtoB特定処理を実行し、ウェブサイトの型式を細分類する(S9)。これに対して、ステップS8で、企業対消費者取引型であると判断した場合には、特定処理部11dは、詳細は後述するBtoC特定処理を実行し、ウェブサイトの型式を細分類する(S10)。
【0042】
このように、ステップS4乃至S10では、特定処理部11dは、ウェブ完結型、営業担当者リンク型、企業間取引型、及び企業対消費者型の各々について、更にウェブサイトを細分類し、ウェブサイトの型式を特定する。
【0043】
すなわち、特定処理部11dは、EC特定処理では、ウェブサイトが総合通販に関わるものか単品通販に関わるものかという第1の視点と、ウェブサイトが理性型モールに関わるものか感性型モールに関わるものかという第2の視点とに基づいて、ウェブサイトを細分類する。また、特定処理部11dは、非EC特定処理では、ウェブサイトが他社情報を中心に扱うものか自社情報を中心に扱うものかという第1の視点と、ウェブサイトが販促目的のコンバージョンがあるか否かという第2の視点とに基づいて、ウェブサイトを細分類する。さらに、特定処理部11dは、BtoB特定処理では、ウェブサイトが企業間取引型である場合には、ウェブサイトが大手企業向けのものか企業規模を問わないものか第1の視点と、ウェブサイトの顧客の知識量の大小に係る第2の視点とに基づいて、ウェブサイトを細分類する。また、特定処理部11dは、BtoC特定処理では、ウェブサイトの取扱商品のコストが高額か少額かという第1の視点と、ウェブサイトの顧客の情報感度が高いか低いかという第2の視点とに基づいて、ウェブサイトを細分類する。これらの詳細については、図5乃至図8を参照して、後に詳述する。
【0044】
続いて、生成部11hが、特定されたウェブサイトの型式を提示するHTMLデータを生成し、送信部11fが、ユーザの端末装置2に送信する(S11)。続いて、提案処理部11eは、改善提案要求が選択されたか否かを判断し(S12)、改善提案要求が選択されない場合には、処理を終了する。一方、改善提案要求が選択された場合には、提案処理部11eが、改善提案情報記憶部16より、特定された型式に対応する改善提案情報を読み出し、生成部11hが、HTMLデータを生成し、送信部11fが、通信部12を介してユーザの端末装置2に送信し(S13)、一連の処理を終了する。
【0045】
ここで、図5には、図4のステップS6で実行される電子商取引(EC)型特定処理の処理手順を詳細に示し説明する。
【0046】
この電子商取引型特定処理に入ると、特定処理部11dは、分析対象のウェブサイトが総合通販に関するものか単品通販に関するものかを判断する(S21)。総合通販か単品通販かについては、例えば、ウェブサイトでの取り扱い商材の数が、予め定められた閾値を超えるか否かで判断することができる。
【0047】
特定処理部11dは、総合通販に関するものであると判断した場合には、実店舗の売上が多いか少ないかを判断する(S22)。この多いか少ないかについては、予め定められた閾値との関係で判断してよい。
【0048】
そして、特定処理部11dは、実店舗の売上が多いと判断した場合には、ウェブサイトが理性型か感性型かを判断する(S23)。理性型か感性型かについては、ウェブサイトに頻出するキーワードを、サイト情報記憶部15に記憶された、予め理性型/感性型と対応付けられたキーワードと対比することにより判断することができる。
【0049】
特定処理部11dは、理性型であると判断したときは、ウェブサイトを理性型店舗連携モールに関わるものであると特定し(S24)、感性型であると判断したときは、ウェブサイトを感性型店舗連携モールに関わるものであると特定し(S25)、リターンする。
【0050】
これに対して、上記ステップS22において、特定処理部11dは、実店舗の売上が少ないと判断した場合には、ウェブサイトが理性型か感性型かを判断する(S26)。特定処理部11dは、理性型であると判断したときは、ウェブサイトを理性型モールに関わるものであると特定し(S27)、感性型であると判断したときは、ウェブサイトを感性型モールに関わるものであると特定し(S28)、リターンする。
【0051】
一方、上記ステップS21において、特定処理部11dは、ウェブサイトが単品通販に関するものであると判断した場合には、ウェブサイトが理性型か感性型かを判断する(S29)。特定処理部11dは、理性型であると判断したときは、ウェブサイトを理性型単品通販に関わるものであると特定し(S30)、感性型であると判断したときは、ウェブサイトを感性型単品通販に関わるものであると特定し(S31)、リターンする。
【0052】
次に、図6には、図4のステップS7で実行される非電子商取引(EC)型特定処理の処理手順を詳細に示し説明する。
【0053】
この非電子商取引型特定処理に入ると、特定処理部11dは、分析対象のウェブサイトに掲載されている情報が他社情報中心か自社情報中心かを判断する(S41)。他社情報中心か自社情報中心かについては、分析対象のウェブサイトより抽出したキーワードより自社名等を特定し、当該自社名に関わる情報が多くの割合を占めるのか、自社以外の情報が多くの割合を占めるのかにより判断することができる。
【0054】
上記ステップS41で、特定処理部11dは、掲載情報が他社情報中心であると判断した場合は、販促目的のコンバージョンの有無を判断する(S42)。コンバージョンについては、外部のウェブサイト評価装置等から情報を取得できる。そして、販促目的のコンバージョンがないと判断した場合は、ウェブサイトを記事メディアに関するものであると特定し(S43)、販促目的のコンバージョンがあると判断した場合は、ウェブサイトを商品紹介ポータルに関わるものであると特定し(S44)、リターンする。
【0055】
一方、上記ステップS41で、特定処理部11dは、掲載情報が自社情報中心であると判断した場合は、販促目的のコンバージョンの有無を判断する(S45)。販促目的のコンバージョンがないと判断した場合は、ウェブサイトを広報/ブランドサイトであると特定し(S46)、販促目的のコンバージョンがあると判断した場合は、ウェブサイトを契約申し込みサイトであると特定し(S47)、リターンする。
【0056】
図7には、図4のステップS9で実行される企業間取引(BtoB)型特定処理の処理手順を詳細に示し説明する。
【0057】
企業間取引型特定処理に入ると、特定処理部11dは、分析対象のウェブサイトが、大手企業中心か、企業規模を問わないものか判断する(S51)。
【0058】
上記ステップS51において、特定処理部11dは、大手企業中心であると判断した場合は、対象とする顧客の知識量が多いか少ないかを判断する(S52)。顧客の知識量が多いか少ないかについては、例えば、サイト情報記憶部15に、キーワードと、そのカテゴリ、顧客の知識量の多少に関する情報を紐づけて記憶しておき、分析対象のウェブサイトより抽出したキーワードと、サイト情報記憶部15のキーワードを対比することで、判断することが可能である。
【0059】
そして、特定処理部11dは、顧客の知識量が少ないと判断した場合は、ウェブサイトを大規模ソリューションに関するものであると特定し(S53)、顧客の知識量が多いと判断した場合は、ウェブサイトを大規模専門商品に関するものであると特定し(S54)、リターンする。
【0060】
一方、上記ステップS51において、特定処理部11dは、企業規模を問わないと判断した場合は、対象とする顧客の知識量が多いか少ないかを判断し(S55)、顧客の知識量が少ないと判断した場合は、ウェブサイトを法人向けソリューションに関するものであると特定し(S56)、顧客の知識量が多いと判断した場合は、ウェブサイトを法人向け専門商品に関するものであると特定し(S57)、リターンする。
【0061】
図8には、企業対消費者取引(BtoC)型特定処理の処理手順を詳細に示し説明する。
【0062】
企業対消費者型特定処理に入ると、特定処理部11dは、分析対象のウェブサイトのコストが高額か低額かを判断する(S61)。例えば、分析対象にウェブサイトから抽出したコストに関わるキーワードより金額を特定し、それを予め定められた閾値と比較することでコストの高低を判断することが可能である。
【0063】
上記ステップS61において、特定処理部11dは、取扱商材のコストが高額であると判断した場合は、対象とする顧客の情報感度が高いか低いか判断する(S62)。情報感度については、例えば、サイト情報記憶部15に、キーワードと、そのカテゴリ、情報感度の高低に関する情報を紐づけて記憶しておき、分析対象のウェブサイトより抽出したキーワードと、サイト情報記憶部15のキーワードを対比することで、判断する。
【0064】
そして、特定処理部11dは、顧客の情報感度が低いと判断した場合は、ウェブサイトを切迫型提案商材に関するものであると特定し(S63)、顧客の情報感度が高いと判断した場合は、ウェブサイトを切迫型店舗商材に関するものであると特定し(S64)、リターンする。
【0065】
一方、上記ステップS61において、特定処理部11dは、取扱商材のコストが少額であると判断した場合は、対象とする顧客の情報感度が高いか低いか判断する(S65)。そして、顧客の情報感度が低いと判断した場合は、ウェブサイトをこだわり型店舗商材に関するものであると特定し(S66)、顧客の情報感度が高いと判断した場合は、ウェブサイトをこだわり型店舗商材に関するものであると特定し(S67)、リターンする。
【0066】
以下、図9を参照して、ウェブサイトの分類について更に詳細に説明する。
【0067】
前述した図4のステップS4乃至S10の処理により、分析対象のウェブサイトは、本実施形態では、18種類に分類されることになる。
【0068】
「理性型店舗連携モール」とは、例えば、家電や書籍のように、理性的に選ばれる商品を多数販売するECサイトであって、実店舗の数も多く、ECとの相互送客により売上を最大化できるウェブサイトである。
【0069】
「感性型店舗連携モール」とは、例えば、ファッションやグルメのように、感性的に選ばれる商品を多数販売するECサイトであって、実店舗の数も多く、ECとの相互送客により売上を最大化できるウェブサイトである。
【0070】
「理性型モール」とは、例えば、家電や書籍のように、理性的に選ばれる商品を多数販売するECサイトであって、実店舗の数、実店舗での売上が少なく、ECとの相互送客のシナジーが小さいウェブサイトである。
【0071】
「感性型モール」とは、例えば、ファッションやグルメのように、感性的に選ばれる商品を多数販売するECサイトであって、実店舗の数、実店舗での売上が少なく、ECとの相互送客のシナジーが小さいウェブサイトである。
【0072】
「理性型単品通販」とは、例えば、健康食品や化粧品のように、性能の差から理性的に選ばれる商品の定期購入を狙うウェブサイトである。
【0073】
「感性型単品通販」とは、例えば、ファッションやグルメのように、感性的に選ばれる商品の定期購入を狙うウェブサイトである。
【0074】
「記事メディア」とは、幅広いニュースや論評、特集などを掲載する記事主体のメディアに関わるウェブサイトである。ターゲットが求める情報を幅広く取材して発信するメディアサイト等がこれにあたる。
【0075】
「商品紹介ポータル」とは、様々な企業の商品を紹介し、リード獲得を支援するポータルサイトである。複数企業の様々な商材を取り扱うことで、比較検討を容易にしているポータルサイト等がこれにあたる。
【0076】
「広報/ブランドサイト」とは、自社や自社製品の広報、ブランディングを目的としたウェブサイトである。
【0077】
「契約申込サイト」とは、自社商品やサービスの契約、申込が行えるウェブサイトである。取り扱い商材を、自社商品の情報に絞り込んでいるため、LPとフォームだけでも成立するウェブサイトである。
【0078】
「大規模ソリューション」とは、大企業中心であり、顧客の知識量が少ないBtoB商材サイトである。顧客の知識量が少なくゆえに、顧客が独力では選べない商材を扱っているウェブサイトがこれにあたる。
【0079】
「大規模専門商品」とは、大企業中心であり、顧客の知識量が多いBtoB商材サイトである。工業部品、素材、薬品など専門性の高い製品を扱うが、顧客側も当該製品について知識が豊富であることから、自ら選択できるようなウェブサイトがこれにあたる。
【0080】
「法人向けソリューション」とは、企業規模を問わず、顧客の知識量が少ないBtoB商材サイトである。顧客の知識量が少なくゆえに、顧客が独力では選べない商材を扱っているウェブサイトがこれにあたる。
【0081】
「法人向け専門商品」とは、企業規模を問わず、顧客の知識量が多いBtoB商材サイトである。工業部品、素材、薬品など専門性の高い製品を扱うが、顧客側も当該製品について知識が豊富であることから、自ら選択できるようなウェブサイトがこれにあたる。
【0082】
「切迫型提案商材」とは、切迫時に初めて検討される高額商材のリードを獲得するウェブサイトである。顧客の多くは普段あまり興味を持っておらず、切迫して初めて検討を開始する、例えば保険、住宅ローン、脱毛、大学、自動車、塾などの商材を扱っているウェブサイトがこれにあたる。
【0083】
「こだわり型提案商材」とは、日々興味を持って検討される高額商材のリードを獲得するウェブサイトである。例えば、不動産購入、転職、旅行、結婚式、投資等の商材を扱っているウェブサイトがこれにあたる。
【0084】
「切迫型店舗商材」とは、切迫時に初めて検討される低額商材の店舗に送客するウェブサイトである。顧客の多くは普段あまり興味を持っておらず、切迫して初めて検討を開始する、病院、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、クリーニング等の商材を扱っているウェブサイトがこれに当たる。
【0085】
「こだわり型店舗商材」とは、日々興味を持って検討される低額商材の店舗に送客するウェブサイトである。例えば、グルメ店、美容院、エステ、マッサージ等の商材を扱っているウェブサイトがこれにあたる。
【0086】
図10には、ユーザの端末装置2における画面表示例を示し説明する。
【0087】
端末装置2では、図10(a)に示される画面100の領域100aに、分析を所望とするウェブサイトのURLを入力し、ボタン100bを選択すると、ウェブサイト分析装置1に、当該URLのデータが送信される。その後、ウェブサイト分析装置1では、前述したような特定処理が実施され、端末装置2画面100は図10(b)に示されるような画面101に切り替わる。
【0088】
画面101では、特定されたウェブサイトの型式が提示される。この画面101で、「改善提案要求」のボタン101aを選択すると、ウェブサイト分析装置1に改善提案のリクエストがなされる。その後、ウェブサイト分析装置1では、前述したような提案処理がなされ、端末装置2では、図10(c)に示される画面102が表示される。この画面102ではウェブサイトの型式に合致した改善提案が提示される。
【0089】
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、分析対象のウェブサイトを18種類に細分類し、その分類された型式ごとにSEO等の向上の観点から最適な改善提案を行うことが可能となる。つまり、換言すれば、当該ウェブサイトの所謂「勝ちパターン」を提案することが可能となる。
【0090】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなくその趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良・変更が可能であることは勿論である。
【0091】
例えば、前述した18種類の型式(分類)は、あくまでも一連にすぎず、更にそれぞれの特定処理に第3の視点を加味して、分析対象のウェブサイトの型式を更に細分化してもよいことは勿論である。
【符号の説明】
【0092】
1…ウェブサイト解析装置、2A,2B…端末装置、3…通信網、11…制御部、11a…入力処理部、11b…取得処理部、11c…解析処理部、11d…特定処理部、11e…提案処理部、11f…送信部、11g…受信部、11h…生成部、12…通信部、13…記憶部、14…ユーザ情報記憶部、15…サイト情報記憶部、16…改善提案情報記憶部、21…制御部、21a…送信部、21b…受信部、21c…閲覧部、21d…表示制御部、22…通信部、23…操作部、24…表示部、25…記憶部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10