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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】認証装置、方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06T 7/00 20170101AFI20240122BHJP
   A61B 5/1171 20160101ALI20240122BHJP
   G06F 21/31 20130101ALI20240122BHJP
   G06F 21/32 20130101ALI20240122BHJP
   G06K 19/06 20060101ALI20240122BHJP
   G06K 7/12 20060101ALI20240122BHJP
【FI】
G06T7/00 510F
A61B5/1171 200
G06F21/31
G06F21/32
G06K19/06 140
G06K7/12
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019181995
(22)【出願日】2019-10-02
(65)【公開番号】P2021056959
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-07-14
(73)【特許権者】
【識別番号】506226175
【氏名又は名称】ビーコア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】田中 葉
【審査官】千葉 久博
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-133314(JP,A)
【文献】特開2019-106018(JP,A)
【文献】特開2018-190307(JP,A)
【文献】特開2018-77742(JP,A)
【文献】特開2012-226615(JP,A)
【文献】特開2010-86263(JP,A)
【文献】特開2006-096302(JP,A)
【文献】米国特許第8724856(US,B1)
【文献】国際公開第2005/034025(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 7/00
A61B 5/1171
G06F 21/31
G06F 21/32
G06K 19/06
G06K 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を識別するための識別情報を表す光学式認識コードが付された当該被写体を含む第1画像を取得する第1取得手段と、
前記取得された第1画像に含まれる光学式認識コードに対するコード認証処理を実行するコード認証手段と、
前記コード認証処理が実行されることによって前記第1画像に含まれる光学式認識コードによって表される識別情報が取得された場合、当該取得された識別情報に対応づけて当該第1画像を格納する格納手段と、
前記格納手段に複数の第1画像が格納された場合に、当該複数の第1画像の数が閾値に達したかを判定する判定手段と、
前記複数の第1画像の数が閾値に達したと判定された場合、当該複数の第1画像に基づいて顔認証データを生成する生成手段と、
前記被写体を含む第2画像を取得する第2取得手段と、
前記第2画像が取得された場合、前記生成された顔認証データを用いて、当該第2画像に含まれる被写体に対する顔認証処理を実行する顔認証手段と
を具備する認証装置。
【請求項2】
被写体を識別するための識別情報を表す光学式認識コードが付された当該被写体を含む第1画像を取得するステップと、
前記取得された第1画像に含まれる光学式認識コードに対するコード認証処理を実行するステップと、
前記コード認証処理が実行されることによって前記第1画像に含まれる光学式認識コードによって表される識別情報が取得された場合、当該取得された識別情報に対応づけて当該第1画像を格納手段に格納するステップと、
前記格納手段に複数の第1画像が格納された場合に、当該複数の第1画像の数が閾値に達したかを判定するステップと、
前記複数の第1画像の数が閾値に達したと判定された場合、当該複数の第1画像に基づいて顔認証データを生成するステップと、
前記被写体を含む第2画像を取得するステップと、
前記第2画像が取得された場合、前記生成された顔認証データを用いて、当該第2画像に含まれる被写体に対する顔認証処理を実行するステップと
を具備する方法。
【請求項3】
コンピュータが実行するプログラムであって、
前記コンピュータに、
被写体を識別するための識別情報を表す光学式認識コードが付された当該被写体を含む第1画像を取得するステップと、
前記取得された第1画像に含まれる光学式認識コードに対するコード認証処理を実行するステップと、
前記コード認証処理が実行されることによって前記第1画像に含まれる光学式認識コードによって表される識別情報が取得された場合、当該取得された識別情報に対応づけて当該第1画像を格納手段に格納するステップと、
前記格納手段に複数の第1画像が格納された場合に、当該複数の第1画像の数が閾値に達したかを判定するステップと、
前記複数の第1画像の数が閾値に達したと判定された場合、当該複数の第1画像に基づいて顔認証データを生成するステップと、
前記被写体を含む第2画像を取得するステップと、
前記第2画像が取得された場合、前記生成された顔認証データを用いて、当該第2画像に含まれる被写体に対する顔認証処理を実行するステップと
を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、認証装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年では、例えば監視カメラ等として用いられる撮像装置によって撮像された画像に含まれる被写体(例えば、人物等)に対して顔認証を行うシステム(以下、認証システムと表記)が知られている。なお、顔認証とは、事前に登録された被写体の画像と、撮像装置によって撮像された被写体の画像とを照合することによって、当該被写体を識別(認証)することをいう。
【0003】
ここで、一般的に顔認証の仕組みを認証システムに実装するためには、上記したように顔認証によって識別すべき被写体の画像を事前に登録しておく必要があるが、当該画像を事前に登録する作業は煩雑であり、当該顔認証の仕組みを認証システムに実装する際の負担が大きい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2001-338295号公報
【文献】特開2018-147475号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の目的は、他の事前登録型コード認証を利用することで生態系認証への移行をスムーズに実装することが可能な認証装置、方法及びプログラムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の1つの態様によれば、被写体を識別するための識別情報を表す光学式認識コードが付された当該被写体を含む第1画像を取得する第1取得手段と、前記取得された第1画像に含まれる光学式認識コードに対するコード認証処理を実行するコード認証手段と、前記コード認証処理が実行されることによって前記第1画像に含まれる光学式認識コードによって表される識別情報が取得された場合、当該取得された識別情報に対応づけて当該第1画像を格納する格納手段と、前記格納手段に複数の第1画像が格納された場合に、当該複数の第1画像の数が閾値に達したかを判定する判定手段と、前記複数の第1画像の数が閾値に達したと判定された場合、当該複数の第1画像に基づいて顔認証データを生成する生成手段と、前記被写体を含む第2画像を取得する第2取得手段と、前記第2画像が取得された場合、前記生成された顔認証データを用いて、当該第2画像に含まれる被写体に対する顔認証処理を実行する顔認証手段とを具備する認証装置が提供される。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、他の事前登録型コード認証を利用することで生態系認証への移行をスムーズに実装することを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る認証装置を含む認証システムの構成の一例を示す図。
図2】認証装置のハードウェア構成の一例を示す図。
図3】撮像装置の設置態様の一例を示す図。
図4】撮像装置において撮像された画像の一例を示す図。
図5】カラービットコードについて詳細に説明するための図。
図6】認証装置の機能構成の一例を示す図。
図7】認証装置の処理手順の一例を示すフローチャート。
図8】顔認証データ登録処理の処理手順の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係る認証装置を含む認証システム(ネットワークシステム)の構成の一例を示す。図1に示す認証システムは、撮像装置10及び認証装置20を含む。撮像装置10及び認証装置20は、ネットワーク30を介して互いに通信可能に接続されている。
【0010】
撮像装置10は、被写体を含む画像を撮像する機能を有する。認証装置20は、撮像装置10において撮像された画像を用いた認証処理を実行するサーバ装置としての機能を有する。なお、認証装置20は、各種クラウドコンピューティングサービスを提供するサーバ装置等であってもよい。
【0011】
図2は、図1に示す認証装置20のハードウェア構成の一例を示す。図2に示すように、認証装置20は、バス21に接続された不揮発性メモリ22、CPU23、メインメモリ24及び無線通信デバイス25等を備える。
【0012】
不揮発性メモリ22は、各種プログラムを格納する。不揮発性メモリ22に格納されている各種プログラムには、認証装置20上で動作するソフトウェアが含まれる。
【0013】
CPU23は、例えば不揮発性メモリ22に格納されている各種プログラムを実行する。なお、CPU23は、認証装置20全体の制御を司るものである。
【0014】
メインメモリ24は、例えばCPU23が各種プログラムを実行する際に必要とされるワークエリア等として使用される。
【0015】
無線通信デバイス25は、例えば外部の撮像装置10等との通信を制御する機能を有する。
【0016】
ここで、本実施形態における撮像装置10及び認証装置20の使用態様の一例について説明する。
【0017】
本実施形態において、撮像装置10及び認証装置20は、例えば予め定められた領域に進入する人物等を監視(管理)するために用いられる。
【0018】
具体的には、図3に示すように、例えば企業における作業領域への出入口等に設けられているドア100の近傍に撮像装置10を設置する。これによれば、ドア100を介して作業領域に出入りする人物(例えば、従業員等)を含む画像を撮像装置10において撮像することができ、当該人物の作業領域への入退室等を管理することができる。作業領域は、例えば従業員が使用するデスクが配置されるようなオフィス等であってもよいし、工場等の敷地であってもよいし、他の空間であってもよい。また、作業領域への入退室を管理する場合には、作業領域の内側及び外側の両方に撮像装置10が設置されるものとする。本実施形態においては、作業領域への入退室を管理するものとして説明するが、当該作業領域への入室及び退室の一方のみを管理することも可能である。
【0019】
ところで、上記したように人物の作業領域への入退室を管理するためには撮像装置10において撮像された画像から当該人物を識別(認証)する必要があるが、本実施形態においては、当該人物を識別するために顔認証を行うものとする。
【0020】
しかしながら、顔認証を行う場合には当該顔認証によって識別すべき全ての人物の画像(または当該画像から抽出される人物の顔の特徴点を表すデータ)を事前に登録しておく必要があるが、このような登録作業は煩雑である。このため、本実施形態においては、以下に説明する光学式認識コードを利用して、顔認証を行うために必要な画像を自動的に登録する(つまり、他の事前登録型コード認証を利用することで生態系認証への移行をスムーズに実装する)構成を採用する。
【0021】
図4は、上記したようにドア100の近傍に設置された撮像装置10において撮像された画像の一例を示す。
【0022】
図4に示すように、作業領域への入退室が管理される人物(被写体)の胸部には、光学式認識コード110が付されている。なお、光学式認識コード110は、人物の胸部に限らず、他の箇所に付されていてもよい。
【0023】
本実施形態においては、上記したように顔認証が行われるが、このような光学式認識コード110が付された人物を含む画像を撮像装置10が撮像し、当該画像から光学式認識コード110を読み取ることによって、当該人物の入退室を管理することも可能である。
【0024】
すなわち、本実施形態において、撮像装置10(カメラ)は、ドア100に近づく人物の胸部(光学式認識コード110)を撮像可能な位置に設置されているものとする。
【0025】
以下、本実施形態において利用される光学式認識コードについて具体的に説明する。本実施形態における光学式認識コードは、例えば複数のエレメントが線状(棒状)に形成されたコード(以下、カラービットコードと表記)を含む。このカラービットコードは、例えば3色以上の色彩のうちの1の色彩が付されたセル(エレメント)が複数配列された構成を有する。このカラービットコードによれば、複数配列された各セルに付されている色彩の遷移によって識別情報(例えば、ID等)のような特定のデータを表すことができる。
【0026】
以下の説明においては、本実施形態において利用される光学式認識コードはカラービットコードであるものとして説明する。
【0027】
図5を参照して、カラービットコードについて詳細に説明する。なお、図5においては、便宜的にカラービットコードの一部分のみが示されている。
【0028】
図5に示すように、カラービットコードは、例えば赤色、緑色及び青色のうちの1の色彩が付されたセル120が複数配列されて構成されている。図5において、赤色はR、緑色はG、青色はBとして示されている。なお、図5においては、説明の便宜上、カラービットコードに3色の色彩(赤色、緑色及び青色)が用いられている例が示されているが、各セル120に付されている色彩の遷移を識別することができるのであれば、4色以上の色彩を用いてカラービットコードが作成されていてもよい。
【0029】
カラービットコードを構成するセル120は、1つの色彩が付される範囲または領域であり、種々の形状を有することができる。図5に示す例では、複数のセル120の各々は四角形状であるが、例えば丸形状または三角形状等であっても構わない。このような複数のセル120を線状(直線状または曲線状)に配列することによってカラービットコードは作成される。
【0030】
なお、カラービットコードは上記したように色彩の遷移によって特定のデータを表すものであるから、当該カラービットコードにおいて、隣接するセル120同士には同色は付されず、異なる色彩が付される。カラービットコードはこのような条件等に基づいて作成される。
【0031】
また、カラービットコードを構成する複数のセル120には、端点セルが含まれる。端点セルは、線状に連なったセル群から構成されるカラービットコードの端点(両端)に位置するセル120である。カラービットコード内にあるセル120は、2つのセル120と隣接するが、端点セルは1つのセル120としか隣接しない。このような端点セルは必ずカラービットコード内に2つある。また、このような2つの端点セルに付される色彩は必ず異なるものとする。これにより、端点セルの各々に付されている色彩によって、当該端点セルが始点となるセル(以下、始点セルと表記)であるか終点となるセル(以下、終点セルと表記)であるかを判定することが可能である。
【0032】
上記したようなカラービットコードによれば例えば3色の色彩の遷移(配列)によって特定のデータを表すことができるため、当該カラービットコードにおける各色彩の占める領域の大きさ及び形状の制限は緩く、当該カラービットコードが例えば凹凸のある表面や柔軟性のある素材上に付されている場合やデジタルサイネージ等の表示装置に表示されている場合であっても、高い読み取り精度を実現することができる。
【0033】
本実施形態においてカラービットコードは、上記したように作業領域に入室するまたは作業領域から退室する人物に付されて利用される。この場合、本実施形態において人物に付されたカラービットコードは、当該人物を識別するための識別情報(例えば、従業員ID)を表すものとする。これにより、人物に付されたカラービットコードを読み込む(つまり、当該カラービットコードによって表される識別情報を取得する)ことで、作業領域に入室する人物または作業領域から退室する人物を高い精度で識別(認証)することができる。なお、認証システムを利用する各人物の情報(氏名及び従業員コード等の個人情報)及び当該人物を識別するための識別情報は、予め登録されているものとする。
【0034】
ここで、上記した図4に示す例では光学式認識コード110が貼付された名札が人物に装着されているが、カラービットコードは上記したように高い読み取り精度を実現することができるため、当該光学式認識コード110としてカラービットコードを利用した場合には、当該光学式認識コード110(カラービットコード)を例えば人物が着用する上着等に直接印刷することも可能であるし、当該光学式認識コード110を上着に直接縫い付けることも可能である。
【0035】
次に、図6は、本実施形態に係る認証装置20の機能構成の一例を示す。図6に示すように、認証装置20は、画像取得部201、顔認証処理部202、コード認証処理部203、顔認証データ生成部204及び格納部205を含む。
【0036】
本実施形態において、画像取得部201、顔認証処理部202、コード認証処理部203及び顔認証データ生成部204は、例えば図2に示すCPU23(つまり、認証装置20のコンピュータ)が不揮発性メモリ22に格納されている所定のプログラムを実行すること、つまり、ソフトウェアによって実現されるものとする。なお、このCPU23によって実行されるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に予め格納して頒布されてもよいし、ネットワーク30を介して認証装置20にダウンロードされても構わない。また、本実施形態において、格納部205は、例えば図2に示す不揮発性メモリ22等によって実現される。
【0037】
画像取得部201は、撮像装置10によって撮像された画像を取得する。画像取得部201によって取得された画像は、色情報の最小単位である複数の画素(ピクセル)から構成される。
【0038】
なお、本実施形態に係る撮像装置10は、例えば人物の入退室を管理するために用いられるため、人物が入退室を行う可能性のある時間帯において継続的に動作するものとする。この場合、画像取得部201は、撮像装置10によって撮像された画像を連続的に(リアルタイムで)順次取得する。
【0039】
顔認証処理部202は、後述する格納部205に格納された画像を用いて、画像取得部201によって取得された画像に含まれる人物に対して顔認証処理を実行する。
【0040】
コード認証処理部203は、画像取得部201によって取得された画像に含まれるカラービットコードを読み取る(デコードする)ことによって、当該カラービットコードに対するコード認証処理を実行する。なお、コード認証処理部203によるデコードは、カラービットコードにおける色彩の遷移(つまり、当該カラービットコードを構成する複数のセルの各々に付されている色彩の遷移)に基づいて行われる。これにより、コード認証処理部203は、画像に含まれるカラービットコードによって表される識別情報を取得することができる。
【0041】
なお、コード認証処理が実行されることによって画像取得部201によって取得された画像に含まれるカラービットコードから識別情報が取得された場合、当該画像は、当該識別情報に対応づけて格納部205に格納される。
【0042】
顔認証データ生成部204は、格納部205に格納された画像を解析することによって、当該画像に含まれる人物の顔の特徴点を表すデータ(以下、顔認証データと表記)を生成する。顔認証データ生成部204によって生成された顔認証データは、当該顔認証データを生成するために用いられた画像に対応づけられている識別情報に対応づけて格納部205に格納される。
【0043】
本実施形態において、上記した顔認証処理部202は、このように格納部205に格納された顔認証データに基づいて顔認証処理を実行する。
【0044】
以下、図7のフローチャートを参照して、本実施形態における認証装置20の処理手順の一例について説明する。
【0045】
まず、例えば撮像装置10の電源がオンされると、当該撮像装置10が起動される。このように撮像装置10が起動されることによって、当該撮像装置10における画像の撮像が可能となる。撮像装置10によって撮像された画像は、認証装置20に送信される。
【0046】
この場合、画像取得部201は、撮像装置10から送信された画像を取得(受信)する(ステップS1)。以下の説明においては、ステップS1において取得された画像を、便宜的に、対象画像と称する。
【0047】
ここで、本実施形態において撮像装置10は人物が入退室を行う可能性のある時間帯において継続的に動作するが、当該撮像装置10によって撮像される画像には、人物が含まれている場合もあるし、人物が含まれていない場合もある。
【0048】
このため、上記した対象画像に人物が含まれているか否かが判定される(ステップS2)。なお、ステップS2の処理は、例えば対象画像に対してエッジ抽出等の画像処理が施されることによって実行されればよい。
【0049】
対象画像に人物が含まれていないと判定された場合(ステップS2のNO)、図7に示す処理は終了される。
【0050】
一方、対象画像に人物が含まれていると判定された場合(ステップS2のYES)、顔認証処理部202は、格納部205に格納されている顔認証データに基づいて、当該対象画像に含まれる人物(以下、対象人物と表記)に対する顔認証処理を実行する(ステップS3)。この場合、顔認証処理部202は、対象画像中の対象人物の顔に対応する領域から当該顔の特徴点を表すデータ(以下、対象人物の特徴点データと表記)を抽出し、当該特徴点データを格納部205に格納されている顔認証データと照合することによって、顔認証処理を実行する。
【0051】
次に、ステップS3において顔認証処理が実行されることにより、対象人物に対する顔認証が成功したか否かが判定される(ステップS4)。顔認証処理においては、対象人物の特徴点データが格納部205に格納(登録)されている顔認証データと一致する場合には顔認証が成功したと判定し、対象人物の特徴点データが格納部205に格納(登録)されている顔認証データと一致しない場合には顔認証が失敗したと判定する。換言すれば、対象人物の特徴点データが顔認証データとして既に格納部205に登録されていれば顔認証は成功し、当該対象人物の特徴点データが顔認証データとして格納部205に登録されていなければ顔認証は失敗する。
【0052】
顔認証が失敗したと判定された場合(ステップS4のNO)、対象人物の特徴点データが顔認証データとして格納部205に登録されていないため、顔認証データ登録処理が実行される(ステップS5)。顔認証データ登録処理の詳細については後述する。
【0053】
一方、顔認証が成功したと判定された場合(ステップS4のYES)、図7に示す処理は終了される。
【0054】
ここで、後述するように顔認証データは識別情報に対応づけて格納部205に格納されており、顔認証処理部202は、対象人物の特徴点データと一致する顔認証データに対応づけて格納部205に格納されている識別情報を、対象画像中の対象人物を識別するための識別情報として取得することができる。
【0055】
このように取得された対象人物を識別するための識別情報は、当該対象人物の作業領域への入退室を管理するために用いられる。具体的には、上記したように顔認証が成功した場合、対象人物を識別するための識別情報に対応づけて入室時間または退室時間等を示す管理情報が格納部205等に格納される。また、上記した撮像装置10が設置されているドアが施錠されているような場合には、顔認証が成功した際に当該ドアを解錠するような制御が実行されてもよい。
【0056】
なお、図7に示す処理は、撮像装置10の電源がオンされている間は継続して繰り返し実行される。
【0057】
次に、図8のフローチャートを参照して、上記した顔認証データ登録処理(図7に示すステップS5の処理)の処理手順の一例について説明する。
【0058】
ここで、本実施形態において作業領域への入退室が管理される人物の各々には、上記したように当該人物を識別するための識別情報を表すカラービットコードが付されているものとする。これによれば、上記したように撮像装置10の近傍に設けられているドアに接近する(つまり、作業領域に入室するためにドアに近づくまたは作業領域から退室するためにドアに近づく)人物が存在する場合、図7に示すステップS1において取得された画像(対象画像)には、図4に示すようにカラービットコードが含まれる。
【0059】
この場合、コード認証処理部203は、対象画像に含まれるカラービットコードに対するコード認証処理(デコード処理)を実行する(ステップS11)。以下、このコード認証処理について具体的に説明する。
【0060】
まず、コード認証処理部203は、対象画像を各色領域に区分けする処理(以下、色領域区分け処理と表記)を実行する。ここで、一般的に対象画像は背景を含めて様々な色彩(を表示する画素)で構成されており、それらのパターンも様々である。このため、色領域区分け処理においては、この対象画像中の色彩を色空間の中で赤色、緑色、青色及び無彩色に区分けし、各画素の色彩をいずれかの領域に当てはめる処理(均色化処理)が行われる。すなわち、色領域区分け処理においては、対象画像中の各画素に対するラベリング処理が実行される。
【0061】
なお、上記した赤色、緑色及び青色はカラービットコードを構成する各セルに付される色彩として定義された色彩(以下、構成色と表記)であるが、色領域区分け処理においては、例えば照明、彩色、退色等を考慮して色空間上でこれらの構成色と認定することができる一定の範囲に包含される色彩であれば、当該色彩(の画素)を構成色として区分けするものとする。すなわち、例えば赤色の領域を区分けする場合には、当該赤色を中心とする一定の範囲の色彩を表示する画素の全てを赤色の領域として認定する。緑色及び青色の領域を区分けする場合についても同様である。
【0062】
また、無彩色とは、色領域区分け処理において赤色、緑色及び青色として認定される色彩以外の色彩である。
【0063】
更に、上記したように対象画像に対しては均色化処理が行われるが、一般的に当該対象画像にはノイズ成分が混入している場合が多い。このノイズに相当する微小部位の色彩異変に対しては例えばその周囲の色彩に合わせる、または、平均化する等のノイズ除去処理を行うことによって、当該ノイズを除去することが好ましい。
【0064】
次に、コード認証処理部203は、色領域区分け処理によって区分けされた各色領域に基づいて複数の構成色(赤色、緑色及び青色)の領域が配列されてなるカラービットコードの領域(以下、コード領域と表記)を切り出す処理(以下、コード切り出し処理と表記)を実行する。このコード切り出し処理においては、各色領域の周囲の色彩(例えば、他の構成色の領域及び無彩色の領域の配置等)やカラービットコードを構成するセルの数等に基づいてコード領域が切り出される。コード切り出し処理によって切り出されるコード領域は、例えば画像上における座標値(XY座標値)によって表される。
【0065】
なお、上記した色領域区分け処理及びコード切り出し処理については、例えば特開2008-287414号公報等に開示されているため、ここではその詳細な説明については省略する。
【0066】
次に、コード認証処理部203は、コード切り出し処理によって対象画像から切り出されたコード領域において配列されている複数の色領域における色彩の遷移(つまり、当該複数の色領域の順番)に基づいてカラービットコードをデコードする。これによれば、カラービットコードにおける例えば始点セル(カラービットコードの開始を表す端点セル)から終点セル(カラービットコードの終了を表す端点セル)までの色彩の遷移によって表される識別情報(以下、対象識別情報と表記)が取得される。なお、このコード認証処理部203によって取得される対象識別情報は、対象画像に含まれる人物(対象人物)を識別するための識別情報である。
【0067】
上記したコード認証処理が実行されることによって対象識別情報が取得された場合、コード認証処理部203は、当該対象識別情報に対応づけて対象画像を格納部205に格納する(ステップS12)。
【0068】
次に、顔認証データ生成部204は、対象識別情報に対応づけて格納部205に格納されている画像の数が予め定められた値(以下、閾値と表記)に達したか否かを判定する(ステップS13)。換言すれば、ステップS13においては、対象人物を含む画像が取得されて実行される顔認証データ登録処理の回数が所定の回数に達したか否かが判定される。
【0069】
画像の数が閾値に達したと判定された場合(ステップS13のYES)、顔認証データ生成部204は、当該画像の中で出現頻度が最も高い人物の顔を包含する領域(顔領域)を、当該画像の各々から抽出する(ステップS14)。
【0070】
ここで、上記したように対象識別情報に対応づけて格納部205に格納されている画像には、当該対象識別情報を表すカラービットコードが付された対象人物が含まれているが、当該対象人物以外の人物も含まれている可能性がある。このため、ステップS14において出現頻度が最も高い人物の顔を包含する領域を対象人物の顔領域として抽出することによって、顔認証データの生成において当該対象人物以外の人物を排除することができる。
【0071】
なお、画像に含まれる人物の各々は、当該人物の顔の特徴点等を比較することによって識別(区別)可能である。
【0072】
ステップS14の処理が実行された場合、顔認証データ生成部204は、ステップS14において抽出された対象人物の顔領域に基づいて当該対象人物の顔の特徴点を表す顔認証データ(つまり、対象人物の顔認証データ)を生成する(ステップS15)。ステップS15において生成された顔認証データは、上記した対象識別情報に対応づけて格納部205に格納(登録)され、図7に示すステップS3の処理(顔認証処理)において用いることができる。
【0073】
一方、ステップS13において画像の数が閾値に達していないと判定された場合(ステップS13のNO)、ステップS14及びS15の処理は実行されず、図8に示す顔認証データ登録処理は終了される。
【0074】
上記した顔認証データ登録処理によれば、対象人物を含む画像の数が閾値に達した(つまり、閾値と同数の画像が収集された)場合に当該画像を用いて対象人物の顔認証データを自動的に生成して登録することができる。
【0075】
なお、ここではコード認証処理が実行されることによって対象識別情報が取得される場合について説明したが、例えば対象画像に含まれる人物がカラービットコードを付していないような場合には、対象画像に対してコード認証処理が実行されても識別情報を取得することはできない。このような場合には、ステップS13以降の処理は実行されず、図8に示す顔認証データ登録処理は終了される。
【0076】
また、上記したステップS11において対象識別情報が取得された場合には、上記した顔認証が成功した場合と同様に、当該対象識別情報に対応づけて入室時間または退室時間等を示す管理情報が格納部205等に格納される。また、撮像装置10が設置されているドアが施錠されているような場合には、対象識別情報が取得された際に当該ドアを解錠するような制御が実行されてもよい。
【0077】
上記したように本実施形態においては、対象人物(被写体)を識別するための識別情報を表す光学式認識コードが付された当該被写体を含む画像(第1画像)を取得し、当該取得された画像に含まれる光学式認識コード(被写体に付された光学式認識コード)を用いてコード認証処理を実行し、当該コード認証処理が実行されることによって当該光学式認識コードによって表される識別情報が取得された場合、当該取得された識別情報に対応づけて画像を格納部205に格納する。また、本実施形態においては、格納部205に画像が格納された後に対象人物を含む画像(第2画像)が更に取得された場合、当該格納部205に格納された画像を用いて生成された顔認証データに基づいて、当該取得された画像に含まれる対象人物に対する顔認証処理が実行される。
【0078】
本実施形態においては、このような構成により、コード認証を行いながら(つまり、認証システムを利用しながら)顔認証を行うために必要な画像を収集し、当該収集された画像を用いて顔認証を行うことが可能となるため、認証システムを利用する対象人物の画像を事前に登録しておくという作業が不要となる。これによれば、非事前登録方式の顔認証を実現することができ、顔認証の仕組みを実装する際の負担を軽減することが可能となる。換言すれば、本実施形態においては、顔認証技術導入のハードルを下げ、一般的な識別情報(ID)の発行のみで認証システムの利用を開始することができる。
【0079】
なお、本実施形態に係る認証装置20は、上記したように人物(例えば、従業員等)の作業領域への入退室管理に用いることが可能である。この場合、顔認証データが登録されている従業員が入退室を行う場合には顔認証処理によって当該従業員の入退室を管理し、当該顔認証データが登録されていない従業員が入退室を行う場合にはコード認証処理によって当該従業員の入退室を管理することができる。
【0080】
また、本実施形態においては、人物にカラービットコードが付されているものとして説明したが、上記したように顔認証データが登録された人物に関しては顔認証処理が実行されることによって作業領域への入退室を管理することが可能であるため、当該人物にはカラービットコードが付されていなくてもよい。
【0081】
更に、顔認証データが登録された人物については顔認証処理が実行されることによって作業領域への入退室を管理するものとして説明したが、例えばセキュリティ対策(強化)が必要な環境においては、顔認証処理及びコード認証処理の両方が実行される構成としても構わない。一般的に、セキュリティ対策のために2要素認証方式が採用される場合があるが、本実施形態においては、顔認証及びコード認証からなる2要素認証方式を採用したとしても、例えば複数の要素の認証データを別のデバイス等で個別に生成するような煩雑な作業(工数)は不要であり、認証装置20(認証システム)の管理者の負担を軽減することができる。
【0082】
なお、一般的にコード認証処理は精度が高く、顔認証処理は精度が低い傾向がある。このため、画像に含まれる人物が光学式認識コードを付している場合にはコード認証処理を実行し、当該人物が光学式認識コードを付していない場合には顔認証処理を実行するような構成としてもよい。また、例えば基本的には精度が高いコード認証処理の結果に基づいて人物の作業領域への入退室を管理する一方で、精度の低い顔認証処理の結果に基づいて警告等を出力するような構成としてもよい。このように複数の認証処理(認証方式)に判断基準のレベルを設定することにより、認証装置20(認証システム)全体としての認証のスピードを落とさないように処理することが可能となる。
【0083】
更に、本実施形態においては、上記した顔認証データ登録処理を複数回実行することによって格納部205に格納された複数の画像に含まれる人物のうち、最も出現頻度の高い人物(対象人物)の顔領域(の画像)に基づいて顔認証データを生成することにより、当該画像に複数の人物(の顔)が映り込まれている場合であっても、精度の高い対象人物の顔認証データを生成することが可能となる。なお、顔認証データを生成するまでに実行される顔認証データ登録処理の回数(つまり、格納部205に格納される画像の枚数)が多いほど精度の高い顔認証データを生成することができるが、当該回数が多い場合には顔認証データを生成する(つまり、顔認証を行うことができる状態になる)までに時間がかかる。このため、顔認証データ登録処理が実行される回数は、認証システムを利用する人物の数や当該認証システムを利用する環境等(つまり、認証システムに対して要求される精度の程度)に応じて、適宜、選択(決定)されればよい。
【0084】
また、本実施形態においては、例えば対象人物の顔認証データが生成(登録)された場合には当該顔認証データに基づいて対象人物に対する顔認証処理を実行することが可能であるが、当該顔認証データは、定期的に更新される構成としてもよい。具体的には、顔認証データが生成された後(つまり、図7に示すステップS3によって実行される顔認証処理において顔認証が成功する場合)であっても、定期的にステップS5に示す処理(顔認証データ登録処理)を実行することによって、顔認証データを再度生成するようにしてもよい。
【0085】
一般的な画像を事前に登録しておくようなシステムにおいては当該画像から生成された顔認証データ(顔の特徴点を表すデータ)に曖昧さが残るが、上記したように認証システムを利用する対象人物(の顔)を含む画像を日々取得し、このような画像に基づいて顔認証データを定期的に更新し続ける構成によれば、顔認証データ(つまり、顔認証処理)の精度を向上させることが可能となる。
【0086】
なお、一旦顔認証データが生成された後に更に顔認証データ登録処理が実行される構成の場合には、格納部205の容量の観点から、新たな画像が格納部205に格納される度に、格納部205に既に格納されている画像(対象識別情報に対応づけられている画像)のうち最も古い画像が格納部205から削除されるようにしてもよい。このような構成を実現するためには、各画像は、撮像装置10によって撮像された日時に対応づけて格納部205に格納されていればよい。
【0087】
また、本実施形態においては、実際に顔認証が行われる際に撮像される画像と同じ環境(例えば、角度等)で撮像された画像に基づいて顔認証データが生成されるため、顔認証における精度向上が期待できる。
【0088】
なお、本実施形態においては、人物の作業領域への入退室を管理する際に認証装置20(認証システム)が利用されるものとして説明したが、当該入退室を管理する際に撮像された画像に基づいて生成された顔認証データを、社内インフラを利用する際の個人認証(顔認証)等に用いるような構成としてもよい。
【0089】
また、本実施形態においては、光学式認識コードとしてカラービットコードが用いられるものとして説明したが、当該光学式認識コードとしては、例えばバーコード等の他の光学式認識コード(自動認識技術)が用いられても構わない。
【0090】
更に、本実施形態においてはカラービットコード(光学式認識コード)を利用したコード認証処理が実行されるものとして説明したが、当該コード認証処理の代わりに例えば指紋認証処理やRFID等を用いた認証処理が実行されるタイミングで撮像された画像を取得する構成であっても、本実施形態に係る認証装置20を実現することは可能である。すなわち、本実施形態は、認証システムを利用する人物に対して顔認証処理以外の認証処理が実行される際に当該人物を含む画像を取得(自動的に登録)し、当該画像を用いて顔認証処理を実行する構成であればよい。
【0091】
また、本実施形態においては顔認証処理が実行されるものとして説明したが、本実施形態は、例えば顔認証処理に相当する画像(静止画像または動画像)をベースとした認証処理(例えば、歩容認証等)を実行する認証装置に適用されても構わない。
【0092】
更に、本実施形態においては撮像装置10によって画像が撮像される被写体が人物であるものとして説明したが、本実施形態は、上記した顔認証処理または当該顔認証処理に相当する画像をベースとした認証処理の対象となり得るのであれば、人物以外の被写体(例えば、動物等)の監視に適用されても構わない。
【0093】
また、本実施形態においては、認証装置20が1つの装置として実現されるものとして説明したが、本実施形態に係る認証装置20は、複数の装置(デバイス)から実現されていても構わない。この場合、例えば顔認証処理とコード認証処理とが別個の装置において実行される構成としてもよい。また、図6に示す各部201~205のうちの一部または全ては、撮像装置10に含まれていても構わない。
【0094】
なお、上記した実施形態に記載した手法は、コンピュータに実行させることのできるプログラムとして、磁気ディスク(フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスクなど)、光ディスク(CD-ROM、DVDなど)光磁気ディスク(MO)、半導体メモリなどの記憶媒体に格納して頒布することもできる。
【0095】
また、この記憶媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記憶媒体であれば、その記憶形式は何れの形態であってもよい。
【0096】
また、記憶媒体からコンピュータにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワークソフト等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
【0097】
更に、本発明における記憶媒体は、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0098】
また、記憶媒体は1つに限らず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も本発明における記憶媒体に含まれ、媒体構成は何れの構成であってもよい。
【0099】
なお、本発明におけるコンピュータは、記憶媒体に記憶されたプログラムに基づき、本実施形態における各処理を実行するものであって、パソコン等の1つからなる装置、複数の装置がネットワーク接続されたシステム等の何れの構成であってもよい。
【0100】
また、本発明におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本発明の機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
【0101】
なお、本願発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合せてもよい。
【符号の説明】
【0102】
10…撮像装置、20…認証装置、21…バス、22…不揮発性メモリ、23…CPU、24…メインメモリ、25…無線通信デバイス、30…ネットワーク、110…光学式認識コード、120…セル、201…画像取得部、202…顔認証処理部、203…コード認証処理部、204…顔認証データ生成部、205…格納部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8