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特許7423042情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240122BHJP
【FI】
G06Q30/0207
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019202063
(22)【出願日】2019-11-07
(62)【分割の表示】P 2019149262の分割
【原出願日】2019-08-16
(65)【公開番号】P2021033993
(43)【公開日】2021-03-01
【審査請求日】2022-05-24
(73)【特許権者】
【識別番号】518086424
【氏名又は名称】オープンクーポン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】230116539
【弁護士】
【氏名又は名称】恩田 俊明
(72)【発明者】
【氏名】三浦 俊一
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-027739(JP,A)
【文献】特開2015-152952(JP,A)
【文献】特開2015-001903(JP,A)
【文献】特開2016-126654(JP,A)
【文献】国際公開第2016/157424(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
店舗で販売される商品を提供する第1ユーザの第1ユーザ端末から送信される前記商品の情報と、前記商品の情報に紐づけられる利用条件とを受け付ける受付部と、
前記受付部で受け付けられた商品の情報に、前記利用条件を紐づけてクーポン情報として登録する登録部と、
前記登録部により登録された前記クーポン情報を、前記商品の消費者である第2ユーザへ発行するよう指示する発行指示部と、を備え、
前記受付部は、
前記利用条件として、前記クーポン情報の対象商品を提供する第3ユーザを指定する情報を受け付け、
前記登録部は、
前記受付部で受け付けられた商品の情報に、第1ユーザの前記第1ユーザ端末から送信された前記第3ユーザを指定する情報を紐づけてクーポン情報として登録することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記登録部は、
前記第3ユーザごとに、前記受付部で受け付けられた商品の情報に、前記第3ユーザを指定する情報以外の前記利用条件を紐づけてクーポン情報として登録することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付部は、
前記利用条件として、前記クーポン情報の利用可能地域の情報を受け付け、
前記登録部は、
前記受付部で受け付けられた商品の情報に、前記クーポン情報の利用可能地域の情報を紐づけてクーポン情報として登録することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付部は、
前記利用条件として、前記クーポン情報の発行数の情報を受け付け、
前記登録部は、
前記受付部で受け付けられた商品の情報に、前記クーポン情報の発行数の情報を紐づけてクーポン情報として登録することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1ユーザ及び前記第3ユーザの少なくとも一方の商品の在庫情報を取得する第1在庫情報取得部と、
前記第1在庫情報取得部で取得された在庫情報に基づいて、前記クーポン情報の前記1以上の利用条件を更新する更新部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第1ユーザ及び前記第3ユーザの少なくとも一方の商品の在庫情報を取得する第2在庫情報取得部と、
前記第2在庫情報取得部で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する生成部と、
を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記第1ユーザ及び前記第3ユーザの少なくとも一方の商品の在庫情報を取得する第3在庫情報取得部と、
前記第3在庫情報取得部で取得された在庫情報が所定条件を満たすか否かを判定し、前記在庫情報が所定条件を満たす場合、前記在庫情報が所定条件を満たす旨を少なくとも前
記第1ユーザへ通知する通知部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2ユーザの位置情報を取得する位置情報取得部と、
前記位置情報取得部で取得される前記第2ユーザの位置情報及び前記クーポン情報の利用可能地域の情報に基づいて、前記発行指示部により発行を指示された前記クーポン情報の存在を前記第2ユーザに報知するよう指示する報知指示部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記受付部は、
前記利用条件として、前記クーポン情報を利用する際の決済事業者を指定する情報を受け付け、
前記登録部は、
前記受付部で受け付けられた商品の情報に、前記決済事業者を指定する情報を紐づけてクーポン情報として登録することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
受付部が、店舗で販売される商品を提供する第1ユーザの第1ユーザ端末から送信される前記商品の情報と、前記商品の情報に紐づけられる利用条件とを受け付ける工程と、
登録部が、前記受付部で受け付けられた商品の情報に、前記利用条件を紐づけてクーポン情報として登録する工程と、
発行指示部が、前記登録部により登録された前記クーポン情報を、前記商品の消費者である第2ユーザへ発行するよう指示する工程と、を有し、
前記受付部は、
前記利用条件として、前記クーポン情報の対象商品を提供する第3ユーザを指定する情報を受け付け、
前記登録部は、
前記受付部で受け付けられた商品の情報に、第1ユーザの前記第1ユーザ端末から送信された前記第3ユーザを指定する情報を紐づけてクーポン情報として登録することを特徴とする情報処方法。
【請求項11】
コンピュータを、
店舗で販売される商品を提供する第1ユーザの第1ユーザ端末から送信される前記商品の情報と、前記商品の情報に紐づけられる利用条件とを受け付ける受付部、
前記受付部で受け付けられた商品の情報に、前記利用条件を紐づけてクーポン情報として登録する登録部、
前記登録部により登録された前記クーポン情報を、前記商品の消費者である第2ユーザへ発行するよう指示する発行指示部、として機能させ、
前記受付部は、
前記利用条件として、前記クーポン情報の対象商品を提供する第3ユーザを指定する情報を受け付け、
前記登録部は、
前記受付部で受け付けられた商品の情報に、第1ユーザの前記第1ユーザ端末から送信された前記第3ユーザを指定する情報を紐づけてクーポン情報として登録することを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
商品やサービスと交換できる商品券、クーポン券、割引券等(以下、「クーポン」)が集客等のために発行されている。従来、クーポンの発行は、クーポンを掲載した無料の冊子や情報誌を配布することで行われていた。しかしながら、近年、スマートフォン等の携帯端末の普及により、電子的にクーポンを発行することが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1では、クーポンを登録する際に、クーポンの情報(例えば、商品名、割引金額、クーポンの利用可能期間、利用上限数などの情報)とともに、クーポンの配信対象者のターゲット情報(年代、性別、嗜好などの情報)を登録し、携帯端末を用いた対象者の位置情報に基づき、対象者が前記店舗に来店したタイミングでクーポンを発行する位置連動クーポン発行システムが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第6528256号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の発明では、商品を提供する商品メーカの意向を反映することが難しく、利便性に向上の余地がある。
【0006】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、より利便性に優れる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決すべく、本発明の情報処理装置は、店舗で販売される商品を提供する第1ユーザによる前記商品の情報と、前記商品の情報に紐づけられる利用条件とを受け付ける受付部と、前記受付部で受け付けられた商品の情報に、前記利用条件を紐づけてクーポン情報として登録する登録部と、前記登録部により登録された前記クーポン情報を、前記商品の消費者である第2ユーザへ発行するよう指示する発行指示部と、を備え、前記受付部は、前記利用条件として、前記クーポン情報の対象商品を提供する第3ユーザを指定する情報を受け付け、前記登録部は、前記受付部で受け付けられた商品の情報に、前記第3ユーザを指定する情報を紐づけてクーポン情報として登録することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より利便性に優れる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
図2】実施形態に係る第1,第3ユーザ端末の構成の一例を示す図である。
図3】実施形態に係る第2ユーザ端末の構成の一例を示す図である。
図4】実施形態に係る情報処理サーバの構成の一例を示す図である。
図5】実施形態に係る情報処理システムによるクーポン情報登録処理の一例を示すフローチャートである。
図6】実施形態に係る情報処理システムによるクーポン情報利用処理の一例を示すフローチャートである。
図7】実施形態に係る情報処理システムによるクーポン情報報知処理の一例を示すフローチャートである。
図8】実施形態に係る情報処理システムによる利用条件更新処理の一例を示すフローチャートである。
図9】実施形態に係る情報処理システムによるクーポン情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態において、第1ユーザU1は商品の製造販売を行う商品メーカ、第2ユーザU2は小売企業から商品を購入する消費者、第3ユーザU3は商品メーカから商品を購入して(仕入れて)消費者へ販売する小売企業である。
【0011】
[実施形態]
(情報処理システム10の構成)
図1に示すように、実施形態の情報処理システム10は、第1ユーザ端末1と、第2ユーザ端末2と、第3ユーザ端末3と、情報処理サーバ4とがネットワーク5を介して通信可能に接続された構成を有する。なお、情報処理システム10が具備する第1ユーザ端末1、第2ユーザ端末2、第3ユーザ端末3及び情報処理サーバ4の数は任意である。また、ネットワーク5は、第1ユーザ端末1、第2ユーザ端末2、第3ユーザ端末3が情報処理サーバ4と通信可能であればよく、通信方式(例えば、無線、有線)を問わない。
【0012】
(第1ユーザ端末1)
第1ユーザ端末1は、商品メーカである第1ユーザU1が利用する端末であり、例えば、デスクトップ型PCやノート型PCなどであるが、スマートフォンやタブレット型PC端末などの携帯端末であってもよい。
【0013】
(第2ユーザ端末2)
第2ユーザ端末2は、消費者である第2ユーザU2が利用する端末であり、例えば、スマートフォンやタブレット型PC端末などの携帯端末である。
【0014】
(第3ユーザ端末3)
第3ユーザ端末3は、小売企業である第3ユーザU3が利用する端末であり、例えば、デスクトップ型PCやノート型PCなどであるが、スマートフォンやタブレット型PC端末などの携帯端末であってもよい。
【0015】
(第1ユーザ端末1の構成)
図2(a)に示すように、第1ユーザ端末1は、通信IF100A、記憶装置100B、入力装置100C、表示装置100D、CPU100Eを備える。
【0016】
通信IF100Aは、他の装置と通信するためのインターフェースである。
【0017】
記憶装置100Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))であり、例えば、情報処理プログラムや端末IDなどが記憶されている。なお、端末IDは、第1ユーザ端末1を識別するための識別子である。第1ユーザ端末1から送信する情報に端末IDを付与することで、情報処理サーバ4は、受信した情報がどの第1ユーザ端末1から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末IDは、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、情報処理サーバ4が第1ユーザ端末1に対して付与するようにしてもよい。
【0018】
入力装置100Cは、例えば、キーボード、マウスなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器(例えば、タッチパネル)であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0019】
表示装置100Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0020】
CPU100Eは、第1ユーザ端末1を制御する。CPU100Eは、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えている。
【0021】
本実施形態では、第1ユーザ端末1が記憶装置100Bを備える構成となっているが、ネットワーク5を介して接続された他の装置(例えば、サーバ)が記憶装置100Bの全部又はその一部を備える構成であってもよい。この場合、第1ユーザ端末1は、他の装置が備える記憶装置100Bを参照する。また、ネットワーク5を介して接続された他の装置から情報処理プログラムをダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0022】
(第1ユーザ端末1の機能構成)
図2(b)に示すように、第1ユーザ端末1は、受信部101、記憶装置制御部102、入力受付部103、表示装置制御部104、送信部105などの機能を有する。
【0023】
受信部101は、情報処理サーバ4から送信される情報を受信する。
【0024】
記憶装置制御部102は、記憶装置100Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部102は、記憶装置100Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0025】
入力受付部103は、第1ユーザU1による入力装置100Cからの入力操作を受け付ける。
【0026】
表示装置制御部104は、表示装置100Dを制御する。
【0027】
送信部105は、入力受付部103で受け付けた入力操作の情報を情報処理サーバ4へ送信する。
【0028】
(第3ユーザ端末3の構成)
第3ユーザ端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eを備える。また、第3ユーザ端末3は、受信部301、記憶装置制御部302、入力受付部303、表示装置制御部304、送信部305などの機能を有する。なお、第3ユーザ端末3の通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300E、受信部301、記憶装置制御部302、入力受付部303、表示装置制御部304、送信部305は、それぞれ第1ユーザ端末1の通信IF100A、記憶装置100B、入力装置100C、表示装置100D、CPU100E、受信部101、記憶装置制御部102、入力受付部103、表示装置制御部104、送信部105と略同じであるため詳細な説明を省略する。
【0029】
(第2ユーザ端末2の構成)
図3(a)に示すように、第2ユーザ端末2は、通信IF200A、記憶装置200B、入力装置200C、表示装置200D、CPU200E、GPSセンサ200Fを備える。
【0030】
通信IF200Aは、他の装置と通信するためのインターフェースである。
【0031】
記憶装置200Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))であり、例えば、情報処理プログラムや端末IDなどが記憶されている。なお、端末IDは、第2ユーザ端末2を識別するための識別子である。第2ユーザ端末2から送信する情報に端末IDを付与することで、情報処理サーバ4は、受信した情報がどの第2ユーザ端末2から送信されたものであるかを判定することができる。なお、端末IDは、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよく、情報処理サーバ4が第2ユーザ端末2に対して付与するようにしてもよい。
【0032】
入力装置200Cは、例えば、タッチパネルなどの入力デバイスであるが、入力可能であれば、他の装置や機器(例えば、キーボード、マウス)であってもよい。また、音声入力装置であってもよい。
【0033】
表示装置200Dは、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどであるが、表示可能であれば他の装置や機器(例えば、CRT:Cathode Ray Tube)であってもよい。
【0034】
CPU200Eは、第2ユーザ端末2を制御する。CPU200Eは、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を備えている。
【0035】
GPSセンサ200Fは、GPS衛星から送信されるGPS信号に基づいて、第3ユーザ端末3の現在位置を算出し、位置情報として出力する。
【0036】
本実施形態では、第2ユーザ端末2が記憶装置200Bを備える構成となっているが、ネットワーク5を介して接続された他の装置(例えば、サーバ)が記憶装置200Bの全部又はその一部を備える構成であってもよい。この場合、第2ユーザ端末2は、他の装置が備える記憶装置200Bを参照する。また、ネットワーク5を介して接続された他の装置から情報処理プログラムをダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0037】
図3(b)に示すように、第2ユーザ端末2は、受信部201、記憶装置制御部202、入力受付部203、表示装置制御部204、送信部205などの機能を有する。
【0038】
受信部201は、情報処理サーバ4から送信される情報を受信する。
【0039】
記憶装置制御部202は、記憶装置200Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部202は、記憶装置200Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0040】
入力受付部203は、第2ユーザU2による入力装置200Cからの入力操作を受け付ける。
【0041】
表示装置制御部204は、表示装置200Dを制御する。
【0042】
送信部205は、入力受付部203で受け付けた入力操作の情報を情報処理サーバ4へ送信する。
【0043】
(情報処理サーバ4の構成)
図4(a)に示すように、情報処理サーバ4は、通信IF400A、記憶装置400B、CPU400Cを備える。
【0044】
通信IF400Aは、他の装置と通信するためのインターフェースである。
【0045】
記憶装置400Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))であり、各種データベース(以下、DBともいう)や情報処理プログラムなどが記憶されている。なお、記憶装置400Bは、情報(データ)の書き込み、読み出しが可能であれば、他の装置や機器であってもよい。なお、本実施形態では、情報処理サーバ4が記憶装置400Bを備えているが、コンピュータ読み取り可能な外部記憶媒体(例えば、USBメモリや外付けHDD)に格納されていてもよいし、ネットワーク5を介して他のコンピュータやサーバなどから読出可能及び/又は書込可能に構成されていてもよい。
【0046】
(記憶装置)
記憶装置400Bには、第1データベース(以下、DBと記載する)から第3DBが格納されている。以下、各DBに記憶されている情報について説明する。なお、本実施形態では、記憶装置400Bに第1DBから第3DBが格納された構成となっているが、必ずしもDB構造として記憶装置400Bに格納されている必要はない。
【0047】
(第1DB)
第1DBには、第1ユーザU1(消費メーカ)の属性情報、発行したクーポン情報、商品の在庫情報などが第1ユーザID(識別子)に紐づけて格納されている。
属性情報は、企業名、担当者名、連絡先などの情報である。
クーポン情報は、商品の情報(以下、商品情報ともいう)に割引額や割引率等の利用条件などの情報が紐づけられた電子情報(いわゆる電子クーポン)であり、第2ユーザU2(消費者)に対して発行(送信)される。クーポン情報には、以下(1-1)に記載の商品情報と、該商品情報に紐づけられた(1-2)~(1-7)に記載の利用条件とが含まれる。なお、(1-3)から(1-7)の利用条件は、これら利用条件のうち1以上の条件が紐づけられていればよく、かならずしも全てを紐づける必要はない。
(1-1)対象商品(JANコードなど)
(1-2)第3ユーザU3(小売企業)を指定する情報
(1-3)発行数
(1-4)割引額又は割引率(無料を含む)
(1-5)利用可能な期間(以下、利用可能期間ともいう)
(1-6)第1ユーザU1によるクーポン情報を利用する際の決済事業者を指定する情報
(1-7)利用可能な地域(以下、利用可能地域ともいう)
なお、本実施形態では、(1-3)~(1-7)の利用条件は、第3ユーザU3ごとに指定することができる。
在庫情報は、第1ユーザU1の商品在庫の情報である。
【0048】
(第2DB)
第2DBには、第2ユーザU2(消費者)の属性情報、利用可能なクーポン情報、利用済みクーポン情報、購買履歴情報、ポイントカード等情報などが第2ユーザID(識別子)に紐づけて格納されている。
属性情報は、第2ユーザU2の属性を表す情報であり、例えば、性別、年代、郵便番号の情報である。
利用可能なクーポン情報は、第2ユーザU2が利用可能なクーポン情報である。
利用済みクーポン情報は、第2ユーザU2が利用したクーポン情報である。
購買履歴情報は、例えば、クーポン情報を利用して購買した商品の情報(商品名(JANコードなどでもよい)、個数などの情報)、購買日時(年/月/日/時/分)、購買店舗(店舗ID)などの情報である。
ポイントカード等情報は、例えば、第3ユーザU3(小売企業)の店舗で利用可能なカスタマーカードやポイントカードのID情報である。
【0049】
(第3DB)
第3DBには、第3ユーザU3(小売企業)の属性情報、店舗情報、在庫情報などが第3ユーザID(識別子)に紐づけて格納されている。
属性情報は、企業名、担当者名、連絡先などの情報である。
店舗情報は、第3ユーザU3に所属する直営及びFC(フランチャイジー)を含む店舗の情報であり、例えば、店舗名、住所(所在エリア)、連絡先などの情報である。
在庫情報は、店舗ごとの商品在庫の情報である。
【0050】
CPU400Cは、情報処理サーバ4を制御する。CPU400Cは、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0051】
(情報処理サーバ4の機能構成)
図4(b)に示すように、情報処理サーバ4は、受信部401(受付部)、送信部402、記憶装置制御部403、クーポン情報登録部404、発行指示部405、発行部406、在庫情報取得部407(第1,第2在庫情報取得部)、更新部408、生成部409、位置情報取得部410、報知指示部411などの機能を有する。
【0052】
受信部401は、第1ユーザ端末1~第3ユーザ端末3から送信される情報を受信する(受け付ける)。
【0053】
送信部402は、第1ユーザ端末1~第3ユーザ端末3へ情報を送信する。
【0054】
記憶装置制御部403は、記憶装置400Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部403は、記憶装置400Bを制御して記憶装置400Bに格納されている第1DB~第3DBへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0055】
クーポン情報登録部404は、受信部401で受信された第1ユーザ端末1から送信された商品情報及び該商品情報に紐づいた利用条件をクーポン情報として登録する。クーポン情報の登録の詳細については、後述する。
【0056】
発行指示部405は、クーポン情報登録部404により登録されたクーポン情報の発行を指示する。より具体的には、発行指示部405は、商品情報に紐づけられている利用条件に従ってクーポン情報を第2ユーザU2へ発行(送信)するよう指示する。
【0057】
発行部406は、発行指示部405の指示に基づいて、第2ユーザU2へクーポン情報を発行(送信)する。
【0058】
在庫情報取得部407は、第1ユーザU1及び第3ユーザU3の少なくとも一方の商品の在庫情報を取得する。在庫情報取得部407は、第1ユーザU1が第1ユーザ端末1に入力した商品の在庫情報を取得するようにしてもよいし、第1ユーザU1の在庫管理システム等と連携し、該在庫管理システム等から商品の在庫情報を取得するようにしてもよい。また、在庫情報取得部407は、第3ユーザU3が第3ユーザ端末3に入力した商品の在庫情報を取得するようにしてもよいし、第3ユーザU3の在庫管理システム等と連携し、該在庫管理システム等から各店舗の商品の在庫情報を取得するようにしてもよい。
【0059】
更新部408は、在庫情報取得部407で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報の利用条件を更新する。具体的には、更新部408は、在庫量の多い商品(例えば、所定日時(例えば、現在日時)における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時(例えば、現在日時)における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)の商品情報を含むクーポン情報が存在する場合、該クーポン情報の(商品情報に紐づけられた)利用条件を更新する。具体的には、更新部408は、以下の(2-1)から(2-6)に記載するようにクーポン情報の利用条件の1以上を更新する。なお、以下の(2-1)から(2-6)に記載する利用条件の変更は、あくまで一例であり、他のやり方で利用条件を変更するようにしてもよい。
(2-1)指定した第3ユーザU3(小売企業)の数を増やす
(2-2)発行数を増やす
(2-3)割引額又は割引率を増やす
(2-4)利用可能期間を延ばす
(2-5)利用する際の決済事業者の指定数を増やす
(2-6)利用可能地域を広げる
【0060】
なお、本実施形態では、更新部408が在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)の商品情報を含むクーポン情報が存在する場合、該クーポン情報の利用条件を自動的に変更する構成となっているが、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)がある場合(所定条件を満たす場合)、情報処理サーバ4が該商品についての商品情報を含むクーポン情報が発行されているか否かを判定し、該商品についての商品情報を含むクーポン情報が発行されている場合は、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知する通知部を備えるようにしてもよい。この場合、通知部は、在庫情報が所定条件を満たす旨の情報とともに、クーポン情報の利用条件を変更するか否かを第1ユーザ端末1へ通知し(第3ユーザU3の在庫情報が所定条件を満たす場合は、第1ユーザ端末1に加えて第3ユーザ端末3へも通知してもよい)、第1ユーザU1によるクーポン情報の利用条件の変更を受け付ける構成とすることが好ましい。なお、在庫情報が所定条件を満たす場合、通知部が、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知するとともに、更新部408が、在庫情報取得部407で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報の1以上の利用条件を更新する構成としてもよい。
【0061】
生成部409は、在庫情報取得部407で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する。例えば、生成部409は、在庫量の多い商品(例えば、所定日時(例えば、現在日時)における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時(例えば、現在日時)における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)のクーポン情報を生成する。生成部409により生成されたクーポン情報は、発行指示部405により発行が指示され、発行部406により発行される。
【0062】
なお、本実施形態では、生成部409が在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)のクーポン情報を自動的に生成する構成となっているが、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)がある場合(所定条件を満たす場合)、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知する通知部を備えるようにしてもよい。この場合、通知部は、在庫情報が所定条件を満たす旨の情報とともに、所定条件を満たす商品について、情報処理サーバ4がクーポン情報を発行するか否かを第1ユーザ端末1へ通知し(第3ユーザU3の在庫情報が所定条件を満たす場合は、第1ユーザ端末1に加えて第3ユーザ端末3へも通知してもよい)、第1ユーザU1によるクーポン情報の登録を受け付ける構成とすることが好ましい。なお、在庫情報が所定条件を満たす場合、通知部が、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知するとともに、生成部409が、在庫情報取得部407で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する構成としてもよい。
【0063】
位置情報取得部410は、第2ユーザ端末2から送信される第2ユーザ端末2の現在位置を取得する。
【0064】
報知指示部411は、位置情報取得部410で取得される第2ユーザU2の位置情報及びクーポン情報の利用条件(具体的には、利用可能地域を指定する情報)に基づいて、発行指示部405により発行を指示されたクーポン情報、換言すると発行部406により発行されたクーポン情報を第2ユーザU2に報知するよう指示する。送信部402は、報知指示部411の指示に基づいて、現在位置において利用可能なクーポン情報を第2ユーザ端末2へ送信する。
【0065】
(情報処理システムによる処理)
図5から図9は、情報処理システム10による処理の一例を示すフローチャートである。以下、図5から図9を参照して、情報処理システム10による処理について説明する。
【0066】
(クーポン情報登録処理)
図5は、実施形態に係る情報処理システム10によるクーポン情報登録処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム10によるクーポン情報登録処理について説明する。なお、以下の説明では、第1ユーザU1(商品メーカ)は、情報処理サーバ4に既にログインしているものとして説明する。
【0067】
(ステップS101)
情報処理サーバ4の受信部401は、第1ユーザ端末1から送信される商品情報の指定を受け付ける。
【0068】
(ステップS102)
情報処理サーバ4の受信部401は、第3ユーザU3(小売企業)の指定を受け付ける。
【0069】
(ステップS103)
第3ユーザU3の指定を受け付けると、クーポン情報登録部404は、指定された第3ユーザU3を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に紐づける。
【0070】
(ステップS104)
情報処理サーバ4の受信部401は、発行数の指定を受け付けたか否かを判定する。
【0071】
(ステップS105)
発行数の指定を受け付けたと判定する場合(ステップS104のYES)、クーポン情報登録部404は、指定された発行数を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に紐づける。
【0072】
(ステップS106)
情報処理サーバ4の受信部401は、割引額又は割引率の指定を受け付けたか否かを判定する。
【0073】
(ステップS107)
割引額又は割引率の指定を受け付けたと判定する場合(ステップS106のYES)、クーポン情報登録部404は、指定された割引額又は割引率を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に紐づける。
【0074】
(ステップS108)
情報処理サーバ4の受信部401は、利用可能期間の指定を受け付けたか否かを判定する。
【0075】
(ステップS109)
利用可能期間の指定を受け付けたと判定する場合(ステップS108のYES)、クーポン情報登録部404は、指定された利用可能期間を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に紐づける。
【0076】
(ステップS110)
情報処理サーバ4の受信部401は、決済事業者の指定を受け付けたか否かを判定する。
【0077】
(ステップS111)
決済事業者の指定を受け付けたと判定する場合(ステップS110のYES)、クーポン情報登録部404は、指定された決済事業者を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に紐づける。
【0078】
(ステップS112)
情報処理サーバ4の受信部401は、利用可能地域の指定を受け付けたか否かを判定する。
【0079】
(ステップS113)
利用可能地域の指定を受け付けたと判定する場合(ステップS112のYES)、クーポン情報登録部404は、指定された利用可能地域を利用条件としてステップS101で指定された商品情報に紐づける。
【0080】
(ステップS114)
クーポン情報登録部404は、利用条件の指定処理が継続しているか否かを判定する。利用条件の指定処理が継続していると判定する場合(ステップS114のYES)、クーポン情報登録部404は、ステップS102の処理へ移行する。
【0081】
(ステップS115)
利用条件の指定処理が継続していると判定しない場合(ステップS114のNO)、クーポン情報登録部404は、ステップS101で指定された商品情報と、ステップS102からS114の処理で商品情報に紐づけられた利用条件とをクーポン情報として登録する。なお、クーポン情報登録部404により登録されたクーポン情報は、その後、発行指示部405により発行が指示され、発行部406は、発行指示部405の指示に基づいて、第2ユーザU2へクーポン情報を発行(送信)する。
【0082】
なお、第3ユーザU3、発行数、割引額又は割引率、利用可能期間、決済事業者及び利用可能地域は、必ずしも図5に示す順に紐づけする必要はなく、紐づけする順序が入れ替わってもよい。
【0083】
(クーポン情報利用処理)
図6は、実施形態に係る情報処理システム10によるクーポン情報利用処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム10によるクーポン情報利用処理について説明する。なお、以下の説明では、第2ユーザU2(消費者)の操作により、発行されたクーポン情報(バーコードや2次元コードの形式で表示される)が第2ユーザ端末2の表示装置200Dに提示され、第3ユーザU3(小売企業)の店舗のバーコードリーダなどにより第2ユーザ端末2の表示装置200Dに提示されたクーポン情報が読み取られたものとして説明する。
【0084】
(ステップS201)
情報処理サーバ4の受信部401は、第3ユーザ端末3からクーポン情報の利用情報を受け付けたか否か判定する。
【0085】
(ステップS202)
情報処理サーバ4のクーポン情報登録部404は、クーポン情報の利用情報を受け付けたクーポン情報を利用済みとして登録する。
【0086】
(ステップS203)
情報処理サーバ4の記憶装置制御部403は、クーポン情報の利用情報とともに第3ユーザ端末3から送信された購買履歴情報を第2ユーザIDに紐づけて第2DBに格納する。
【0087】
(クーポン情報報知処理)
図7は、実施形態に係る情報処理システム10によるクーポン情報報知処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム10によるクーポン情報報知処理について説明する。
【0088】
(ステップS301)
情報処理サーバ4の位置情報取得部410は、第2ユーザ端末2から位置情報を取得したか否かを判定する。
【0089】
(ステップS302)
第2ユーザ端末2から位置情報を取得したと判定する場合(ステップS301のYES)、報知指示部411は、第2DBを参照する。
【0090】
(ステップS303)
報知指示部411は、位置情報取得部410で取得される第2ユーザ端末2が位置する地域で利用可能なクーポン情報が第2DBに格納されているか否かを判定する。
【0091】
(ステップS304)
利用可能なクーポン情報が格納されている場合(ステップS303のYES)、報知指示部411は、利用可能なクーポン情報を第2ユーザU2に報知するよう指示する。送信部402は、報知指示部411の指示に基づいて、現在位置において利用可能なクーポン情報を第2ユーザ端末2へ送信する。
【0092】
(利用条件更新処理)
図8は、実施形態に係る情報処理システム10による利用条件更新処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム10による利用条件更新処理について説明する。
【0093】
(ステップS401)
情報処理サーバ4の在庫情報取得部407は、第1ユーザ端末1及び第3ユーザ端末3の少なくとも一方から在庫情報を取得したか否かを判定する。
【0094】
(ステップS402)
第1ユーザ端末1及び第3ユーザ端末3の少なくとも一方から在庫情報を取得したと判定する場合(ステップS401のYES)、更新部408は、クーポン情報の利用条件の更新が必要であるか否かを判定する。具体的には、更新部408は、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)の商品情報を含むクーポン情報が存在するか否かを判定する。
【0095】
(ステップS403)
クーポン情報の利用条件の更新が必要であると判定する場合(ステップS402のYES)、更新部408は、在庫情報取得部407で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報の利用条件を更新する。なお、更新部408によるクーポン情報の利用条件の更新方法については既に説明したので重複する説明を省略する。
【0096】
なお、既に述べたように、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)がある場合、情報処理サーバ4が該商品の商品情報を含むクーポン情報が発行されているか否かを判定し、該商品の商品情報を含むクーポン情報が発行されている場合は、クーポン情報の利用条件を変更するか否かを第1ユーザ端末1へ通知部を備え、第1ユーザU1によるクーポン情報の利用条件の変更を受け付ける構成としてもよい。
【0097】
(クーポン情報生成処理)
図9は、実施形態に係る情報処理システム10によるクーポン情報生成処理の一例を示すフローチャートである。以下、情報処理システム10によるクーポン情報生成処理について説明する。
【0098】
(ステップS501)
情報処理サーバ4の在庫情報取得部407は、第1ユーザ端末1及び第3ユーザ端末3の少なくとも一方から在庫情報を取得したか否かを判定する。
【0099】
(ステップS502)
第1ユーザ端末1及び第3ユーザ端末3の少なくとも一方から在庫情報を取得したと判定する場合(ステップS501のYES)、生成部409は、クーポン情報の生成が必要であるか否かを判定する。具体的には、生成部409は、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)が存在するか否かを判定する。
【0100】
(ステップS503)
クーポン情報の発行が必要であると判定する場合(ステップS502のYES)、生成部409は、在庫情報取得部407で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する。生成部409により生成されたクーポン情報は、その後、発行指示部405により発行が指示され、発行部406は、発行指示部405の指示に基づいて、第2ユーザU2へクーポン情報を発行する。なお、生成部409によるクーポン情報の生成方法については既に説明したので重複する説明を省略する。
【0101】
なお、既に述べたように、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)がある場合、該商品について、情報処理サーバ4がクーポン情報を発行するか否かを第1ユーザ端末1へ通知部を備え、第1ユーザU1によるクーポン情報の登録を受け付ける構成としてもよい。
【0102】
以上のように、本実施形態に係る情報処理システム10の情報処理サーバ4は、店舗で販売される商品を提供する第1ユーザU1(商品メーカ)によるクーポン情報の登録を受け付ける受信部401(受付部)と、受信部401(受付部)で登録が受け付けられたクーポン情報を第2ユーザU2(消費者)へ発行するよう指示する発行指示部405と、を備える。そして、クーポン情報は、商品の情報と、該商品の情報に紐づけられた1以上の利用条件とを含み、1以上の利用条件には、クーポン情報の対象商品を提供する第3ユーザU3を指定する情報が含まれている。このように本実施形態に係る情報処理システム10では、クーポン情報を利用可能な第3ユーザU3(小売企業)を指定してクーポン情報を発行することができるので利便性が向上する。また、第1ユーザU1(商品メーカ)が主体となってクーポン情報を発行することができる。
【0103】
また、本実施形態に係る情報処理システム10では、1以上の利用条件のうち、第3ユーザU3(小売企業)を指定する情報以外の利用条件の少なくとも一部が、第3ユーザU3ごとに設定可能となっている。このように本実施形態に係る情報処理システム10では、第3ユーザU3ごとにクーポン情報の利用条件を変えることができるので、特定の第3ユーザU3に対しては条件の有利なクーポン情報を発行することができるなど利便性が向上する。
【0104】
また、本実施形態に係る情報処理システム10では、1以上の利用条件には、クーポン情報を利用可能な地域を指定する情報が含まれている。このように本実施形態に係る情報処理システム10では、クーポン情報を利用可能な地域を指定することができるので、特定地域でのみクーポン情報を利用できるように設定するなど利便性が向上する(例えば、地域イベント、位置情報を用いたイベントやゲームなどに利用することができる)。
【0105】
また、本実施形態に係る情報処理システム10では、1以上の利用条件には、クーポン情報の発行数の情報が含まれている。このように本実施形態に係る情報処理システム10では、クーポン情報の発行数を指定することができるので、クーポン情報を発行する際の利便性が向上する(例えば、在庫量に合わせてクーポン情報を発行することができる)。
【0106】
また、本実施形態に係る情報処理システム10の情報処理サーバ4は、第1ユーザU1(商品メーカ)及び第3ユーザU3(小売企業)の少なくとも一方の在庫情報を取得する在庫情報取得部407(第1在庫情報取得部)と、在庫情報取得部407で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報の1以上の利用条件を更新する更新部408と、を備えている。このように本実施形態に係る情報処理システム10では、商品の在庫情報に基づいて柔軟にクーポン情報の利用条件を変更することができるので利便性に優れる。
【0107】
また、本実施形態に係る情報処理システム10の情報処理サーバ4は、在庫情報取得部407(第1在庫情報取得部)で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する生成部409を備えている。このように本実施形態に係る情報処理システム10では、商品の在庫情報に基づいてクーポン情報を発行することができるので利便性に優れる。
【0108】
また、本実施形態に係る情報処理システム10では、1以上の利用条件には、クーポン情報を利用可能な地域を指定する情報が含まれ、情報処理サーバ4は、第2ユーザU2(消費者)の位置情報を取得する位置情報取得部410と、位置情報取得部410で取得される第2ユーザU2の位置情報及びクーポン情報を利用可能な地域を指定する情報に基づいて、発行指示部405により発行を指示されたクーポン情報の存在を第2ユーザU2に報知するよう指示する報知指示部411と、を備えている。このように本実施形態に係る情報処理システム10は、位置情報取得部410で取得される第2ユーザU2の位置情報及びクーポン情報を利用可能な地域を指定する情報に基づいて、発行指示部405により発行を指示されたクーポン情報を第2ユーザU2に報知するので、第2ユーザU2によるクーポン情報の利用忘れを抑制することができ利便性が向上する。また、第1,第3ユーザU1,U3にとっては、クーポン情報の利用を促すことができ利便性が向上する。
【0109】
また、本実施形態に係る情報処理システム10では、1以上の利用条件には、第1ユーザU1(商品メーカ)によるクーポン情報を利用する際の決済事業者を指定する情報が含まれ、情報処理サーバ4の発行指示部405は、指定された決済事業者により決済可能なクーポン情報を第2ユーザU2(消費者)へ発行するよう指示している。このように本実施形態に係る情報処理システム10は、クーポン情報を利用する際の決済事業者を指定することができるので利便性が向上する。また、決済事業者に関しても、第1ユーザU1(商品メーカ)が主体となってクーポン情報を発行することができる。
【0110】
また、本実施形態に係る情報処理システム10の情報処理サーバ4が、在庫情報取得部407(第2在庫情報取得部)で取得された在庫情報が所定条件(例えば、在庫量の多い商品(例えば、所定日時における在庫量が所定の閾値を超えている商品)や消費期限の近い商品(例えば、所定日時における消費期限までの期間が所定の閾値未満である商品)があるか)を満たすか否かを判定し、在庫情報が所定条件を満たす場合、在庫情報が所定条件を満たす旨を少なくとも第1ユーザへ通知する通知部を備えるように構成してもよい(第3ユーザU3の在庫情報が所定条件を満たす場合は、第1ユーザ端末1に加えて第3ユーザ端末3へも通知してもよい)。これにより、第1ユーザは、通知に基づいて、所定条件を満たす商品のクーポン情報の利用条件を変更したり、新たにクーポン情報を登録するなど商品の在庫にあわせて柔軟に対応することができ、利便性が向上する。
【0111】
なお、在庫情報が所定条件を満たす場合、通知部が、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知するとともに、更新部408が、在庫情報取得部407で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報の1以上の利用条件を更新する構成としてもよい。また、在庫情報が所定条件を満たす場合、通知部が、在庫情報が所定条件を満たす旨を通知するとともに、生成部409が、在庫情報取得部407で取得された在庫情報に基づいて、クーポン情報を生成する構成としてもよい。これにより、第1ユーザU1(第3ユーザU3の在庫情報が所定条件を満たす場合は、第3ユーザも)は、商品の在庫情報が所定条件を満たしたために、利用条件が更新されたり、新たにクーポン情報が生成されたことがわかるため、利便性が向上する。
【0112】
[その他の実施形態]
本発明は、前記各形態の構成に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて適宜に設計変更して具体化できる。例えば、上記実施形態では、情報処理サーバ4が発行指示部405の指示に基づいて、第2ユーザU2へクーポン情報を発行する発行部406を備えているが、ネットワーク5を介して接続された他の装置(例えば、サーバ)が発行部406を備える構成であってもよい。この場合、情報処理サーバ4の発行指示部405がクーポン情報の発行を指示すると、他の装置が備える発行部406が情報処理サーバ4の発行指示部405の指示に基づいて第2ユーザU2へクーポン情報を発行する。また、クーポン情報の発行数が指定されている場合、第2ユーザU2の属性情報や購買履歴に応じて、優先的にクーポン情報を発行するようにしてもよいし、早いもの勝ち(発行数が利用された時点で終了)としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0113】
以上のように、本発明は、より利便性に優れる情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【符号の説明】
【0114】
1 第1ユーザ端末(商品メーカ端末)
100A 通信IF
100B 記憶装置
100C 入力装置
100D 表示装置
100E CPU
101 受信部
102 記憶装置制御部
103 入力受付部
104 表示装置制御部
105 送信部
2 第2ユーザ端末(消費者端末)
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C 入力装置
200D 表示装置
200E CPU
200F GPSセンサ
201 受信部
202 記憶装置制御部
203 入力受付部
204 表示装置制御部
205 送信部
3 第3ユーザ端末(小売企業端末)
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C 入力装置
300D 表示装置
300E CPU
301 受信部
302 記憶装置制御部
303 入力受付部
304 表示装置制御部
305 送信部
4 情報処理サーバ(情報処理装置)
400A 通信IF
400B 記憶装置
400C CPU
401 受信部(受付部)
402 送信部
403 記憶装置制御部
404 クーポン情報登録部
405 発行指示部
406 発行部
407 在庫情報取得部(第1,第2在庫情報取得部)
408 更新部
409 生成部
410 位置情報取得部
411 報知指示部
5 ネットワーク
10 情報処理システム
U1 商品メーカ
U2 消費者
U3 小売企業

図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9