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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】頭皮クリップ銃
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/128 20060101AFI20240122BHJP
【FI】
A61B17/128
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022553660
(86)(22)【出願日】2021-03-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-26
(86)【国際出願番号】 CN2021080158
(87)【国際公開番号】W WO2021244093
(87)【国際公開日】2021-12-09
【審査請求日】2022-09-06
(31)【優先権主張番号】202010491042.5
(32)【優先日】2020-06-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】522312470
【氏名又は名称】北京鴻鵠高翔科技開発有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【弁理士】
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】王兵
(72)【発明者】
【氏名】郭東良
【審査官】鈴木 敏史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04671278(US,A)
【文献】特開平05-007593(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第101843512(CN,A)
【文献】中国実用新案第2503847(CN,Y)
【文献】特開平08-098841(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/128
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、マガジンと、押し進め機構と、ロック機構と、を含み、
ハウジングの先端に、位置決め突起が配置され、マガジンの第1端に、係止口が配置され、係止口と位置決め突起は嵌合接続され、ハウジングの後端に、位置決めスロットが配置され、マガジンの第2端と位置決めスロットは嵌合接続され、マガジンに内側空洞部が配置されており、複数の頭皮クリップを収納することが可能であり、マガジンの両側に、係止ロックが配置され、底部に、長いノッチが配置され、
押し進め機構は、引き金と、ガイドレールと、引張りばねと、伝動ラックと、プロペラと、を含み、伝動ラックは、ハウジング内に配置されており且つハウジングに対して水平方向に摺動可能でありであり、伝動ラックに、第1伝動歯と、バックルと、耳部を含み、引き金の第1端はバックルに回転可能に配置され、プロペラは伝動ラックの後端に配置され、プロペラの下側に第2伝動歯が配置され、第1伝動歯と第2伝動歯は噛み合わせ、ガイドレールはプロペラの貫通穴内に配置され、プロペラはガイドレールに対して前方に移動することが可能であり、プロペラの左右両側に、戻り止め突起が配置され、マガジンの両側に、複数の位置決め窓が配置され、戻り止め突起とマガジンにおける位置決め窓は係合接続され、プロペラの頂部に、弾性ピースが配置され、弾性ピースにより、伝動ラックが水平方向の後方へ移動する際に、押し上げられたプロペラを、伝動ラックとの嵌合状態に戻させることが可能であり、ガイドレールの後端はロック機構に固定され、ロック機構の上、下両側に、何れも第1突起と第2突起が配置されており、それぞれマガジンの後端の第1スロットと第2スロットと係合接続され、引張りばねの第1端と耳部は接続され、引張りばねの第2端とハウジング内の取付柱は接続され、頭皮クリップはガイドレールを通り抜けるように配置されることを特徴とする頭皮クリップ銃。
【請求項2】
ハウジングは第1ハウジングと第2ハウジングを含み、第1ハウジングと第2ハウジングは接合によりハウジングを形成し、第1ハウジングと第2ハウジングは対称構造であることを特徴とする請求項1に記載の頭皮クリップ銃。
【請求項3】
第1ハウジング内に、第1位置決め軸穴と第2位置決め軸穴が配置され、第1位置決め軸穴内に第1位置決め軸機構が取り付けられ、第2位置決め軸穴内に第2位置決め軸機構が取り付けられ、伝動ラックに第1ガイドスロットと第2ガイドスロットが配置され、第1位置決め軸機構は第1ガイドスロット内に配置され、第2位置決め軸機構は第2ガイドスロット内に配置され、第1ハウジングに対して伝動ラックを水平方向に前進又は後退させることを特徴とする請求項2に記載の頭皮クリップ銃。
【請求項4】
ガイドレールの第1端に突っ張り部が配置され、突っ張り部により、ガイドレールの第1端に押し出された頭皮クリップを突っ張らせて、後続の挟持操作を容易にし、ガイドレールの第2端にロック穴が配置され、ガイドレールの本体は「V」字状構造を呈し、ロック穴とロック機構のロック柱は嵌合接続されることで、ガイドレールの第2端の固定接続を実現することを特徴とする請求項2に記載の頭皮クリップ銃。
【請求項5】
突っ張り部は「Y」字状構造を呈し、その中の片側は上に傾く又は下に傾くことを特徴とする請求項4に記載の頭皮クリップ銃。
【請求項6】
ロック機構は、第1ロックブロックと第2ロックブロックを含み、第1ロックブロックの上端に、第1突起が配置され、第1突起とマガジンの後端の第1スロットは係合接続され、第2ロックブロックの下端に、第2突起が配置され、第2突起とマガジンの後端の第2スロットは係合接続されることで、ロック機構とマガジンの第2端の固定を実現し、
第1ロックブロックの下端に、「V」字状突起が配置され、第2ロックブロックの上端は「V」字状スロットであり、「V」字状突起と「V」字状スロットは貼着して配置され、また、「V」字状スロットにロック柱が配置され、ロック柱とガイドレールの第2端のロック穴はロック接続されることで、ガイドレールとロック機構の固定接続を実現することを特徴とする請求項2に記載の頭皮クリップ銃。
【請求項7】
頭皮クリップは環状カンチレバー構造であり、頭皮クリップの片側に、ガイドレールの横断面の形と合う割りはぎが配置され、対応する片側に、開口が配置され、ガイドレールは順次に割りはぎと開口を通り抜けながら開口と接触せず、頭皮クリップをガイドレールで摺動させるようになることを特徴とする請求項2に記載の頭皮クリップ銃。
【請求項8】
引き金の第1端は引き金頭部であり、第2端は引き金尾部であり、引き金は、引き金頭部と引き金尾部の間に配置されたロールピンを介して第1ハウジングに回転可能に固定され、引き金頭部は第1ハウジングにおけるバックルに挿入されることを特徴とする請求項2に記載の頭皮クリップ銃。
【請求項9】
バックルは開口が配置された円弧状スロットであり、引き金の第1端は、円弧状突起であり、引き金を引いて円弧状突起を円弧状スロットに滑り込ませることを特徴とする請求項2に記載の頭皮クリップ銃。
【請求項10】
マガジン両側の位置決め窓は対応して設置され、同じ側の隣接する位置決め窓の間は同じ間隔が開けられ、位置決め窓はガイドレールにおける頭皮クリップに対応することを特徴とする請求項2に記載の頭皮クリップ銃。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2020年6月2日に中国の国家知識産権局に提出された、出願番号が「CN202010491042.5」で、特許名称が「頭皮クリップ銃」という中国特許出願の優先権を主張し、当該文献のすべての内容は参照により本願に組み入れられる。
【0002】
本願は、医療機器の技術分野に関し、具体的には、頭皮クリップ銃に関する。
【背景技術】
【0003】
開頭手術とは、頭蓋骨に機器などで穴をあけ、いくつかの慣例に従わない治療を行い、頭蓋骨に穴をあける前に、まず頭皮を切開する必要があり、頭皮を切開するときには、医師は切開した頭皮に対して止血処理を行う必要があり、通常は頭皮クリップを用いて止血処理を行っていて、頭皮クリップは頭皮クリップアプライヤーに合わせて使用する必要がある。手術中に、医師は1つを取って、1つを使うと、速度が遅くなり、操作時間が長くなり、出血量が増加し感染する確率が高くなる。
【0004】
そのため、本願は、上記課題を解決するために、頭皮クリップ銃を提供する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そのため、本願の実施形態は、手術中に医師が1つを取って、1つを使い、速度が遅いため、操作時間が長くなり、出血量が増加し、感染する確率が高くなるという課題を解決するための頭皮クリップ銃を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本願の実施形態は以下の技術的手段を提供し、
頭皮クリップ銃であり、ハウジングと、マガジンと、押し進め機構と、ロック機構と、を含み、ハウジングの先端に、位置決め突起が配置され、マガジンの第1端に、係止口が配置され、係止口と位置決め突起は嵌合接続され、ハウジングの後端に、位置決めスロットが配置され、マガジンの第2端と位置決めスロットは嵌合接続され、マガジンに内側空洞部が配置されており、複数の頭皮クリップを収納することが可能であり、マガジンの両側に、係止ロックが配置され、底部に、長いノッチが配置され、押し進め機構は、引き金と、ガイドレールと、引張りばねと、伝動ラックと、プロペラと、を含み、伝動ラックはハウジング内に配置されており且つハウジングに対して水平方向に摺動可能でありであり、伝動ラックに、第1伝動歯と、バックルと、耳部を含み、引き金の第1端はバックルに回転可能に配置され、プロペラは伝動ラックの後端に配置され、プロペラの下側に第2伝動歯が配置され、第1伝動歯と第2伝動歯は噛み合わせ、ガイドレールはプロペラの貫通穴内に配置され、プロペラはガイドレールに対して前方に移動することが可能であり、プロペラの左右両側に、戻り止め突起が配置され、マガジンの両側に、複数の位置決め窓が配置され、戻り止め突起とマガジンにおける位置決め窓は係合接続され、プロペラの頂部に、弾性ピースが配置され、弾性ピースにより、伝動ラックが水平方向の後方へ移動する際に、押し上げられたプロペラを、伝動ラックとプロペラとの嵌合状態に戻させることが可能であり、ガイドレールの後端はロック機構に固定され、ロック機構の上、下両側に、何れも第1突起と第2突起が配置されており、それぞれマガジンの後端の第1スロットと第2スロットと係合接続され、引張りばねの第1端と耳部は接続され、引張りばねの第2端とハウジング内の取付柱は接続され、頭皮クリップはガイドレールに摺動可能に配置される。
【0007】
好ましくは、ハウジングは第1ハウジングと第2ハウジングを含み、第1ハウジングと第2ハウジングは接合によりハウジングを形成し、第1ハウジングと第2ハウジングは対称構造である。
【0008】
好ましくは、第1ハウジング内に、第1位置決め軸穴と第2位置決め軸穴が配置され、第1位置決め軸穴内に第1位置決め軸機構が取り付けられ、第2位置決め軸穴内に第2位置決め軸機構が取り付けられ、伝動ラックに第1ガイドスロットと第2ガイドスロットが配置され、第1位置決め軸機構は第1ガイドスロット内に配置され、第2位置決め軸機構は第2ガイドスロット内に配置され、第1ハウジングに対して伝動ラックを水平方向に前進又は後退させる。
【0009】
好ましくは、ガイドレールの第1端に突っ張り部が配置され、突っ張り部により、ガイドレールの第1端に押し出された頭皮クリップを突っ張らせて、後続の挟持操作を容易にし、ガイドレールの第2端にロック穴が配置され、ガイドレールの本体は「V」字状構造を呈し、ロック穴とロック機構のロック柱は嵌合接続されることで、ガイドレールの第2端の固定接続を実現する。
【0010】
好ましくは、突っ張り部は「Y」字状構造を呈し、片側は上に傾く又は下に傾く。
【0011】
好ましくは、ロック機構は、第1ロックブロックと第2ロックブロックを含み、第1ロックブロックの上端に、第1突起が配置され、第1突起とマガジンの後端の第1スロットは係合接続され、第2ロックブロックの下端に、第2突起が配置され、第2突起とマガジンの後端の第2スロットは係合接続されることで、ロック機構とマガジンの第2端との固定を実現し、第1ロックブロックの下端に、「V」字状突起が配置され、第2ロックブロックの上端は「V」字状スロットであり、「V」字状突起と「V」字状スロットは貼着して配置され、また、「V」字状スロットにロック柱が配置され、ロック柱とガイドレールの第2端のロック穴はロック接続されることで、ガイドレールとロック機構の固定接続を実現する。
【0012】
好ましくは、頭皮クリップは環状カンチレバー構造であり、頭皮クリップの片側に、ガイドレールの横断面の形と合う割りはぎが配置され、対応する片側に、開口が配置され、ガイドレールは順次に割りはぎと開口を通り抜けながら開口と接触せず、頭皮クリップをガイドレールで摺動させるようになる。
【0013】
好ましくは、引き金の第1端は引き金頭部であり、第2端は引き金尾部であり、引き金は、引き金頭部と引き金尾部の間に配置されたロールピンを介して第1ハウジングに回転可能に固定され、引き金頭部は第1ハウジングにおけるバックルに挿入される。
【0014】
好ましくは、バックルは開口が配置された円弧状スロットであり、引き金の第1端は、円弧状突起であり、引き金を引いて円弧状突起を円弧状スロットに滑り込ませる。
【0015】
好ましくは、マガジン両側の位置決め窓は対応して設置され、同じ側の隣接する位置決め窓の間は同じ間隔が開けられ、位置決め窓はガイドレールにおける頭皮クリップに対応する。
【発明の効果】
【0016】
当業者は、本願の頭皮クリップ銃の好ましい技術方案において、本願の頭皮クリップ銃により、迅速かつ連続的に頭皮クリップを送出することができ、しかも送出過程において、ガイドレールの先端に突っ張り部が配置されたため、送出された頭皮クリップは直接展開され、医師は挟持しやすく、頭皮クリップの清潔を保証し、連続操作効率が高く、ある程度出血量を減少させ、感染する確率を下げると同時に、該頭皮クリップ銃は操作が簡単で、片手でハンドルを握り、人差し指で引き金を引くことで、頭皮クリップの送出を実現し、使いやすいことが理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本願の実施形態または先行技術における技術的態様をより明確に説明するために、実施形態または先行技術の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は単なる例示であり、当業者にとっては、創造的な労働を払うことなく、提供された図面に基づいて他の実施図面を引用して得ることができる。
【0018】
本明細書に示された構造、比率、大きさなどは、いずれも本明細書に開示された内容と合わせて、当業者が理解して読むためのみに用いられるものであり、本願で実施可能な限定条件を限定するものではなく、技術的な実質的な意味を持たず、いずれの構造の修飾、比率関係の変更又は大きさの調整も、本願で生じる効果及び達成可能な目的に影響を与えることなく、いずれも本願に開示された技術内容によりカバー可能な範囲に含まれるべきである。
図1】本願の頭皮クリップ銃の1つの実施形態の外観概要図の1である。
図2】本願の頭皮クリップ銃の1つの実施形態の内部概要図である。
図3】本願のマガジンの1つの実施形態の構造概略図の1である。
図4】本願のマガジンの1つの実施形態の構造概略図の2である。
図5】本願のガイドレールの1つの実施形態の構造概略図である。
図6】本願の伝動ラックの1つの実施形態の構造概略図である。
図7】本願のプロペラの1つの実施形態の構造概略図の1である。
図8】本願のプロペラの1つの実施形態の構造概略図の2である。
図9】本願の第1ロックブロックの1つの実施形態の構造概略図である。
図10】本願の第2ロックブロックの1つの実施形態の構造概略図の1である。
図11】本願の第2ロックブロックの1つの実施形態の構造概略図の2である。
図12】本願の頭皮クリップの1つの実施形態の構造概略図である。
図13】本願の頭皮クリップとガイドレールが連係する状態の概略図の1である。
図14】本願の頭皮クリップとガイドレールが連係する状態の概略図の2である。
図15】本願の頭皮クリップ銃の1つの実施形態の外観概要図の2である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、特定の具体的な実施例で本願の実施形態を説明するが、当業者は、本明細書に開示した内容により本願の他の利点及び効果を容易に理解することができ、明らかに、説明された実施例は、本願の実施例の1部であり、全ての実施例ではない。本願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を行わずに得られる他のすべての実施例は、いずれも本願の保護範囲に属する。
【0020】
(実施形態1)
本願の実施形態は、頭皮クリップ銃を提供し、背景技術に記載された、手術中に医師が1つを取って、1つを使い、速度が遅いため、操作時間が長くなり、出血量が増加し、感染する確率が高くなるという課題に基づいて、本願の頭皮クリップ銃により、迅速かつ連続的に頭皮クリップを送出することができ、しかも送出過程において、ガイドレールの先端に突っ張り部が配置されたため、送出された頭皮クリップは直接展開され、医師は挟持しやすく、頭皮クリップの清潔を保証し、連続操作効率が高く、ある程度出血量を減少させ、感染する確率を下げると同時に、該頭皮クリップ銃は操作が簡単で、片手でハンドルを握り、人差し指で引き金を引くことで、頭皮クリップの送出を実現し、使いやすい。
【0021】
具体的には、図1図14に示すように、本願の頭皮クリップ銃は、ハウジング1と、マガジン2と、押し進め機構3と、ロック機構4と、を含み、ハウジングは「銃」の形を呈し、ハウジング1の先端に、位置決め突起111が配置され、マガジン2の第1端に、係止口21が配置され、係止口21と位置決め突起111は嵌合接続され、ハウジングの後端に、位置決めスロットが配置され、マガジン2の第2端と位置決めスロットは嵌合接続され、マガジン2に内側空洞部25が配置されており、複数の頭皮クリップ5を収納することが可能であり、マガジン2の両側に、係止ロック26が配置され、底部に長いノッチが配置され、押し進め機構3は、引き金31と、ガイドレール32と、引張りばね33と、伝動ラック34と、プロペラ35と、を含み、伝動ラック34はハウジング内に配置されており且つハウジングに対して水平方向に摺動可能でありであり、伝動ラック34に、第1伝動歯343と、バックル344と、耳部345を含み、引き金31の第1端はバックル344に回転可能に配置され、プロペラ35は伝動ラック34の後端に配置され、プロペラ35の下側に第2伝動歯351が配置され、第1伝動歯343と第2伝動歯351は噛み合わせ、ガイドレール32はプロペラの貫通穴354内に配置され、プロペラ35はガイドレール32に対して前方に移動することが可能であり、プロペラ35の左右両側に、戻り止め突起352が配置され、マガジン2の両側に、複数の位置決め窓27が配置され、戻り止め突起352とマガジン2における位置決め窓27は係合接続され、プロペラ35の頂部に、弾性ピース353が配置され、弾性ピース353により、リセット中は、押し上げられたプロペラ35を初期位置にリセットさせるようになり、ガイドレール32の後端はロック機構4に固定され、ロック機構4の上、下両側に、何れも第1突起411と第2突起421が配置されており、それぞれマガジン2の後端の第1スロット22と第2スロット23と係合接続され、引張りばね33の第1端と耳部345は接続され、引張りばね33の第2端とハウジング内の取付柱114は接続され、頭皮クリップ5はガイドレール32に摺動可能に配置される。ハンドルは横方向部と縦方向部を含み、横方向部と縦方向部は120°を形成し、(従来技術では100°となっているが、手術では引き金の位置は人の頭の位置であり、邪魔であり、手術に不利である)、手術の操作に有利である、その中で、好ましくは、マガジン2の第1端はハウジング1の先端にあり、前方に1段出て、視野をより明確にし、操作をより便利にするために、ハンドルの横方向部と縦方向部が90°に形成するように配置される(図15参照)。
【0022】
本願において、係止口21と位置決め突起111の形状、及び第1突起411、第2突起421、第1スロット22、第2スロット23の形状は、いかなる形状であってもよく、当業者による形状の変化は、本願の保護範囲内に制限されるべきである。位置決め窓27の形状は台形であってもよく、四角形などの他の形状であってもよく、当業者による位置決め窓27の形状の変化はすべて本願の保護範囲内に制限されるべきである。より好ましくは、本願では、位置決め窓27の形状は台形であり、プロペラを常に下方に位置させ、伝動ラック34の第1伝動歯343とプロペラ35の第2伝動歯351とをより強固に結合させ、プロペラ35は常に斜面に沿って最下部まで摺動させる。
【0023】
第1伝動歯343と第2伝動歯351は、他の形状または単1の伝導構造を形成することができ、本願の第1伝動歯343と第2伝動歯351は、すべての歯形の傾斜方向が伝動中に、プロペラが歯と歯が噛み合わせる方向から離れる力がなく、伝動歯間の信頼性と安定性を保証しなければならないという点で特別な点がある。伝動ラック34が水平方向の前方へ移動すると、プロペラ35には上方に逃げる力がなく、伝動すると、プロペラ35は力を入れるほど、ラックは伝動ラック34にしっかりとフィットし、伝動ラック34が水平方向の後方へ移動すると、すなわち引張りばね33がリセットされると、プロペラ35は伝動ラック34から離脱し、プロペラ35は上方に押し上げられて譲位され、弾性ピース353は上方に移動するプロペラ35を初期位置(すなわち、伝動ラック34の第1伝動歯343とプロペラ35の第2伝動歯351の噛み合わせる位置)にリセットする。
【0024】
好ましくは、図1図2に示すように、ハウジング1は第1ハウジング11と第2ハウジング12を含み、第1ハウジング11と第2ハウジング12は接合によりハウジング1を形成し、第1ハウジング11と第2ハウジング12は対称構造である。第1ハウジング11に配置された穴や、スロットなどは、第2ハウジング12の対応する位置に、穴や、スロットなどが配置されたことは、本文ではこれ以上説明しない。
【0025】
好ましくは、図2に示すように、第1ハウジング11内に、第1位置決め軸穴112と第2位置決め軸穴113が配置され、第1位置決め軸穴112内に第1位置決め軸機構が取り付けられ、第2位置決め軸穴113内に第2位置決め軸機構が取り付けられ、伝動ラック34に第1ガイドスロット341と第2ガイドスロット342が配置され、第1位置決め軸機構は第1ガイドスロット341内に配置され、第2位置決め軸機構は第2ガイドスロット342内に配置され、第1ハウジングに11対して伝動ラック34を水平方向に前進又は後退させる。本願において、第1位置決め軸機構及び第2位置決め軸機構は固定軸であってもよく、軸受が配置された固定軸であってもよい。
【0026】
好ましくは、図5、13と14に示すように、ガイドレール32の第1端に突っ張り部321が配置され、突っ張り部321により、ガイドレール32の第1端に押し出された頭皮クリップ5を突っ張らせて、後続の挟持操作を容易にし、ガイドレール32の第2端にロック穴322(円形穴であってもよい)が配置され、ガイドレール32の本体は「V」字状構造を呈し、ロック穴322とロック機構のロック柱423(円柱であってもよい)は係合接続されることで、ガイドレール32の第2端の固定接続を実現する。本願において、ガイドレール32の本体部分の横断面と頭皮クリップ5の割りはぎ51の形状とが合えばよく、鋸歯状であってもよく、その他の形状であってもよく、当業者によるガイドレール32の本体部分の横断面と頭皮クリップ5の割りはぎ51の形状の変化は、いずれも本願の保護範囲に限定すればよい。
【0027】
好ましくは、図5、13と14に示すように、突っ張り部321は「Y」字状構造を呈し、その中の片側は上に傾く又は下に傾いており、頭皮クリップ5が突っ張り部321に送出されると、頭皮クリップ5の割りはぎ51が「Y」型構造によって展開される。
【0028】
好ましくは、図2、9と11に示すように、ロック機構4は、第1ロックブロック41と第2ロックブロック42を含み、第1ロックブロック41の上端に、第1突起411が配置され、第1突起411とマガジン2の後端の第1スロット22は係合接続され、第2ロックブロック42の下端に、第2突起421が配置され、第2突起421とマガジン2の後端の第2スロット23は係合接続されることで、ロック機構4とマガジン2の第2端との固定を実現し、第1ロックブロック41の下端に、「V」字状突起412が配置され、第2ロックブロック42の上端は「V」字状スロット422であり、「V」字状突起412と「V」字状スロット422は貼着して配置され、また、「V」字状スロット422にロック柱423が配置され、ロック柱423とガイドレール32の第2端のロック穴322はロック接続されることで、ガイドレール32とロック機構4の固定接続を実現する。
【0029】
好ましくは、図2に示すように、頭皮クリップ5は環状カンチレバー構造であり、頭皮クリップ5の片側に、ガイドレールの横断面の形と合う割りはぎ51が配置され、対応する片側に、開口52が配置され、ガイドレール32は順次に割りはぎ51と開口52を通り抜けながら開口52と接触せず、頭皮クリップ5をガイドレール32で摺動させるようになる。
【0030】
好ましくは、図2に示すように、引き金31の第1端は引き金頭部311であり、第2端は引き金尾部312であり、第1ハウジング11に、ロールピン穴115が配置され、ロールピンはロールピン穴115内に配置され、引き金31は、引き金頭部311と引き金尾部312の間に配置されたロールピンを介して第1ハウジング11に回転可能に固定され、引き金頭部311は第1ハウジング11におけるバックルに挿入される。
【0031】
好ましくは、図2に示すように、バックルは開口が配置された円弧状スロットであり(U字状スロットでもよい)、引き金31の第1端は、円弧状突起であり、引き金31を引いて円弧状突起を円弧状スロットに滑り込ませる。
【0032】
好ましくは、図3に示すように、マガジン2両側の位置決め窓27は対応して設置され、同じ側の隣接する位置決め窓27の間は同じ間隔が開けられ、位置決め窓27はガイドレール32における頭皮クリップ5に対応する。
【0033】
本願の頭皮クリップ銃の使用方法は以下の通りであり、
引き金31を引いて、引き金31は回転軸を介して引き金31、伝動ラック34に力を伝達し、伝動ラック34は水平方向に直線運動をし、伝動ラック34の第1伝動歯343はプロペラ35の第2伝動歯351と噛み合わせて、プロペラ35を前方へ運動させるようになり、伝動ラック34の位置制限により、プロペラ35の戻り止め突起352を1マス(すなわち1つの位置決め窓27)前進させるとともに、頭皮クリップ5も同じ距離前進し、頭皮クリップ5はカンチレバーであるとともにガイドレール32に沿って移動するため、ガイドレール32の先端における突っ張り部321、すなわちY字状開口端まで移動すると、頭皮クリップ5は展開され、Y字状開口端に保持され、引き金31を緩める引張りばね33の作用を受けて、伝動ラック34を水平方向の後方へ移動させ、プロペラ35の戻り止め突起352によって、現在の位置決め窓27にロックし、歯形の特殊な構造のため、プロペラ35を位置決め窓27に沿って上方に移動させ、第1伝動歯343と第2伝動歯351を分離させ、伝動ラック34を元の位置に引き戻すとともに、プロペラ35は弾性片353の作用の下で下方に移動し、伝動ラック34の第1伝動歯343をプロペラ35の第2伝動歯351と?み合わせる。改めて引き金31を引くと、プロペラ35はまた1つの位置決め窓の距離を前方に移動するとともに、頭皮クリップ5も1つの位置決め窓の距離を前方に移動し、この前はガイドレール32のY字状開口端に位置決めされていた頭皮クリップ5はこの運動距離によってY字状開口端を押し出され、頭皮止血を行うとともに、2枚目の頭皮クリップ5はY字状開口端に保持され、次の動作距離を待って頭皮に挟まれる。以上の動作を繰り返すことで、すべての頭皮クリップ5を順次送り出し、作業位置に届けることができる。
【0034】
上述した1般的な説明および具体的な実施形態を用いて本願について詳細に説明したが、本願に基づいていくつかの修正または改良を行うことができ、これは当業者にとって明らかである。したがって、本願の精神から逸脱することなくなされたこれらの修正または改良は、いずれも本願の保護要求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0035】
1、ハウジング;11、第1ハウジング;111、位置決め突起;112、第1位置決め軸穴;113、第2位置決め軸穴;114、取付柱;115、ロールピン穴;12、第2ハウジング
2、マガジン;21、係止口;22、第1スロット;23、第2スロット;24、長いノッチ;25、内側空洞部;26、係止ロック;27、位置決め窓;
3、押し進め機構;31、引き金;311、引き金頭部;312、引き金尾部;32、ガイドレール;321、突っ張り部;322、ロック穴;33、引張りばね;34、伝動ラック;341、第1ガイドスロット;342、第2ガイドスロット;343、第1伝動歯;344、バックル;345、耳部;35、プロペラ;351、第2伝動歯;352、戻り止め突起;353、弾性ピース;354、貫通穴;
4、ロック機構;41、第1ロックブロック;411、第1突起;412、V字状突起;42、第2ロックブロック;421、第2突起;422、V字状スロット;423、ロック柱;
5、頭皮クリップ;51、割りはぎ;52、開口
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