(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】保冷包装ボックス
(51)【国際特許分類】
B65D 81/18 20060101AFI20240122BHJP
【FI】
B65D81/18 B
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021153160
(22)【出願日】2021-09-21
【審査請求日】2021-11-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0100032
(32)【優先日】2021-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】チュル・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ジュン・ヨン・ウォン
(72)【発明者】
【氏名】ユ・イ・ソン
【審査官】吉澤 秀明
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2021/0221595(US,A1)
【文献】特開平07-237630(JP,A)
【文献】特開2018-158743(JP,A)
【文献】特開2007-290763(JP,A)
【文献】特開2006-131292(JP,A)
【文献】実公昭05-012482(JP,Y1)
【文献】特開2005-335814(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/18
B65D 5/66
B65D 5/465
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
展開モードで一つの平面で形成され、ボックスモードで折り畳み方式で変換されて内側に収容空間を形成する保冷包装ボックスであって、
前記ボックスモードに変換される場合、下部面を形成する底部と、
前記底部から一側方向である第1方向の一側と他側、前記第1方向に垂直な第2方向の一側と他側につながる複数の側面部と、
前記複数の側面部間を連結するように形成され、ボックスモードに変換される場合、自ら向き合うように内側に折れて前記側面部の内側面に密着するつなぎ部と、
前記底部の前記第1方向の一側に配置される前記側面部につながり、前記ボックスモードに変換される場合、前記底部と対向する蓋部と、
前記複数の側面部のうち前記底部の前記第1方向の他側に配置される側面部につながるように形成され、前記ボックスモードに変換される場合、前記収容空間の内側に折れるか巻かれて前記収容空間を区画する仕切り部と、
前記仕切り部に付着される冷媒収容膜とを含み、
前記仕切り部は、前記側面部のうち前記底部と隣接した辺の反対側の辺から延長されており、
前記仕切り部は、柔軟な材質で形成されており、
前記仕切り部と前記冷媒収容膜の間に冷媒を収容できる冷媒収容空間が形成され、
前記冷媒収容空間が前記第1方向に配列される複数の空間に区画される、保冷包装ボックス。
【請求項2】
前記収容空間は前記仕切り部によって囲まれる冷蔵収容空間と、それ以外の空間が一般収容空間に区画され、
前記冷媒収容膜は前記仕切り部の前記冷蔵収容空間
と向き合う面に付着される、請求項1に記載の保冷包装ボックス。
【請求項3】
前記冷媒収容膜はメッシュ部と、前記第1方向に延びて前記メッシュ部の前記第2方向の一側と他側縁に配置される弾性部を含む、請求項1に記載の保冷包装ボックス。
【請求項4】
前記冷媒収容空間は前記第2方向の一方および他方のうち少なくとも一方向に開放される、請求項1に記載の保冷包装ボックス。
【請求項5】
前記ボックスモードで互いに接着する第1接着要素と第2接着要素を含み、前記ボックスモードに変換される場合、ボックスの形状が維持されるように前記側面部と前記つなぎ部に備えられる簡易接着パッドを含み、
前記展開モードで、
前記側面部および前記つなぎ部の一面に備えられる前記第1接着要素は前記側面部および前記つなぎ部の他面に備えられる前記第2接着要素と重ならない位置に配置され、
前記側面部および前記つなぎ部の一面に備えられる前記第2接着要素は前記側面部および前記つなぎ部の他面に備えられる前記第1接着要素と重ならない位置に配置される、請求項1に記載の保冷包装ボックス。
【請求項6】
前記ボックスモードで互いに接着する第1接着要素と第2接着要素を含み、前記ボックスモードに変換される場合、ボックスの形状が維持されるように前記つなぎ部に備えられる簡易接着パッドを含み、
前記第1接着要素と前記第2接着要素は前記つなぎ部
の折れ線により分割される前記つなぎ部の2つの領域に
、前記折れ線に対して線対称に形成され、前記展開モードで互いに重ならない範囲で最大大きさで形成される、請求項1に記載の保冷包装ボックス。
【請求項7】
前記第1接着要素と前記第2接着要素は前記つなぎ部
の前記折れ線により分割される前記つなぎ部の2つの領域の形状に対応する形状および大きさで形成される、請求項6に記載の保冷包装ボックス。
【請求項8】
前記蓋部の外側面に配置され、縁に沿って形成される簡易接着パッドによって前記蓋部の外側面に着脱される送り状収容パッドを含む、請求項1に記載の保冷包装ボックス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は保冷包装ボックスに関する。より詳細には、展開状態のボックスの材料がフォールディングされてボックスの形態に変形され得る保冷包装ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、オンライン市場の活性化により食品の配送が爆発的に増加している。食品の配送のためには通常の他の配送と同様に包装ボックスが利用される。配送食品の種類がますます多様化されるにつれ、長時間冷蔵状態を維持しなければならない食品に対しても配送の需要が増えつつある。ところが、このような冷蔵食品を配送するために包装ボックスの内部には断熱部材まで付着されるため、包装のために浪費される資源が幾何級数的に増加する。また、包装ボックスに断熱部材を付着しても保冷機能が不完全であるため、配送された食品の状態が低下する現象も頻繁に発生している。したがって、一回性の包装ボックスを代替できつつ保冷機能が強化された包装ボックスの必要性が大きくなっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示が解決しようとする課題は、仕切りの管理性および使用性が向上した保冷包装ボックスを提供することである。
【0004】
また、保冷包装ボックスを展開モード状態で積んで積載する時、隣り合う保冷包装ボックス間のベルクロ(登録商標)の干渉を最小化できる保冷包装ボックスを提供することである。
【0005】
また、保冷包装ボックスのボックスモードで各側面部間の離隔を最小化して保冷効果を向上させ得る保冷包装ボックスを提供することである。
【0006】
また、送り状が収容されるポケットの着脱が容易な保冷包装ボックスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を達成するための本開示の一面(aspect)に係る保冷包装ボックスは、展開モードで一つの平面で形成され、ボックスモードで折り畳み方式で変換されて内側に収容空間を形成する保冷包装ボックスであって、前記ボックスモードに変換される場合、下部面を形成する底部;前記底部から一側方向である第1方向の一側と他側、前記第1方向に垂直な第2方向の一側と他側につながる複数の側面部;前記複数の側面部間を連結するように形成され、ボックスモードに変換される場合、自ら向き合うように内側に折れて前記側面部の内側面に密着するつなぎ部;前記底部の前記第1方向の一側に配置される前記側面部につながり、前記ボックスモードに変換される場合、前記底部と対向する蓋部;および前記複数の側面部のうちいずれか一つにつながるように形成され、前記ボックスモードに変換される場合、前記収容空間の内側に折れるか巻かれて前記収容空間を区画する仕切り部を含むことができる。
【0008】
また、前記仕切り部が前記複数の側面部のうち前記底部の前記第1方向の他側に配置される側面部につながり得る。
【0009】
また、前記仕切り部に付着される冷媒収容膜を含み、前記仕切り部と前記冷媒収容膜の間に冷媒を収容できる冷媒収容空間が形成され得る。
【0010】
また、前記収容空間は前記仕切り部によって囲まれる冷蔵収容空間と、それ以外の空間が一般収容空間に区画され、前記冷媒収容膜は前記仕切り部の前記冷蔵収容空間に向かう面に付着され得る。
【0011】
また、前記冷媒収容空間が前記第1方向に配列される複数の空間に区画され得る。
【0012】
また、前記冷媒収容膜はメッシュ部と、前記第1方向に延びて前記メッシュ部の前記第2方向の一側と他側縁に配置される弾性部を含むことができる。
【0013】
また、前記冷媒収容空間は前記第2方向の一側および他側のうち少なくとも一方向に開放され得る。
【0014】
また、前記ボックスモードで互いに接着する第1接着要素と第2接着要素を含み、前記ボックスモードに変換される場合、ボックスの形状が維持されるように前記側面部と前記つなぎ部に備えられる簡易接着パッドを含むことができる。
【0015】
この時、前記展開モードで、前記側面部および前記つなぎ部の一面に備えられる前記第1接着要素は前記側面部および前記つなぎ部の他面に備えられる前記第2接着要素と重ならない位置に配置され、前記側面部および前記つなぎ部の一面に備えられる前記第2接着要素は前記側面部および前記つなぎ部の他面に備えられる前記第1接着要素と重ならない位置に配置され得る。
【0016】
また、前記ボックスモードで互いに接着する第1接着要素と第2接着要素を含み、前記ボックスモードに変換される場合、ボックスの形状が維持されるように前記つなぎ部に備えられる簡易接着パッドを含み、前記第1接着要素と前記第2接着要素は前記つなぎ部が折れながら分かれる前記つなぎ部の2つの領域に互いに対称的に形成され、前記展開モードで互いに重ならない範囲で最大大きさで形成され得る。
【0017】
また、前記第1接着要素と前記第2接着要素は前記つなぎ部が折れながら分かれる前記つなぎ部の2つの領域の形状に対応する形状および大きさで形成され得る。
【0018】
また、前記蓋部の外側面に配置され、縁に沿って形成される簡易接着パッドによって前記蓋部の外側面に着脱される送り状収容パッドを含むことができる。
【発明の効果】
【0019】
本開示を通じて、仕切りの管理性および使用性が向上した保冷包装ボックスを提供することができる。
【0020】
また、保冷包装ボックスを展開モード状態で積んで積載する時、隣り合う保冷包装ボックス間のベルクロ(登録商標)の干渉を最小化できる保冷包装ボックスを提供することができる。
【0021】
また、保冷包装ボックスのボックスモードで各側面部間の離隔を最小化して保冷効果を向上させ得る保冷包装ボックスを提供することができる。
【0022】
また、送り状が収容されるポケットの着脱が容易な保冷包装ボックスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの斜視図である。
【
図2】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの内側展開図である。
【
図3】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの外側展開図である。
【
図4】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの折れ部が展開された状態を図示した拡大断面図である。
【
図5】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの折れ部が折れた状態を図示した拡大断面図である。
【
図6】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの側面部の端部を図示した拡大断面図である。
【
図7】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードからボックスモードに組み立てられる過程を図示した斜視図である。
【
図8】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードからボックスモードに組み立てられる過程を図示した斜視図である。
【
図9】
図1のA-A’切断面を図示したものであり、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの多様な使用状態を図示した図である。
【
図10】
図1のA-A’切断面を図示したものであり、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの多様な使用状態を図示した図である。
【
図11】
図1のA-A’切断面を図示したものであり、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの多様な使用状態を図示した図である。
【
図12】
図1のA-A’切断面を図示したものであり、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの多様な使用状態を図示した図である。
【
図13】
図1のA-A’切断面を図示したものであり、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの多様な使用状態を図示した図である。
【
図14】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードで洗浄される様子を図示した図である。
【
図15】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードから携帯モードに変換される一方法を図示した斜視図である。
【
図16】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードから携帯モードに変換される一方法を図示した斜視図である。
【
図17】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードから携帯モードに変換される一方法を図示した斜視図である。
【
図18】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードから携帯モードに変換される他の方法を図示した斜視図である。
【
図19】本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードから携帯モードに変換される他の方法を図示した斜視図である。
【
図20】本開示の他の実施形態に係る保冷包装ボックスの外側展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
実施形態で使われる用語は、本開示での機能を考慮しつつ、できる限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などにより変わり得る。また、特定の場合には出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載するであろう。したがって、本開示で使われる用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されなければならない。
【0025】
以下の説明で使われる構成要素に対する接尾辞「モジュール」および「部」は明細書作成の容易さだけが考慮されて付与または混用されるものであり、それ自体で互いに区別される意味または役割を有するものではない。また、本開示に含まれた実施例の説明において、関連した公知技術に対する具体的な説明が本開示に含まれた実施例の要旨を曖昧にさせ得る恐れがあると判断される場合、その詳細な説明を省略する。また、添付された図面は本開示に含まれた実施形態を容易に理解できるようにするためのものに過ぎず、添付された図面によって本開示の技術的思想が制限されるものではなく、本開示の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物乃至代替物を含むものと理解されるべきである。
【0026】
第1、第2等のように序数を含む用語は多様な構成要素の説明に使われ得るが、前記構成要素は前記用語によって限定されはしない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
【0027】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるとか「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されていたりまたは接続されていてもよいが、中間に他の構成要素が存在してもよいと理解されるべきである。その反面、ある構成要素が他の構成要素に「直接連結されて」いるとか「直接接続されて」いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないものと理解されるべきである。
【0028】
単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。
【0029】
明細書全体で記載された「含む」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとするものであり、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加の可能性を予め排除しないものと理解されるべきである。
【0030】
明細書全体で記載された「a、b、およびcのうち少なくとも一つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、およびcのすべて」を包括することができる。
【0031】
以下では、添付した図面を参照して本開示の実施形態に対して本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本開示は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0032】
以下では、図面を参照して本開示の実施形態を詳細に説明する。
【0033】
図1は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの斜視図である。
図2は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの内側展開図である。
図3は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの外側展開図である。
【0034】
以下、本開示では展開モード(unfolding mode)で一つの平面で形成され、ボックスモード(box mode)で折り畳み方式で変換されて内側に収容空間Sを形成する保冷包装ボックス100を一例にして説明する。
【0035】
本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックス100は、底部110と、側面部121、122、123、124と、つなぎ部131、132、133、134と、蓋部140と、仕切り部160を含むことができるが、このうち一部の構成を省略して実施されてもよく、それ以外の構成を排除もしない。
【0036】
以下、
図2を基準として、第1方向xの一側は上側方向、第1方向xの他側は下側方向、第2方向yの一側は右側方向、第2方向yの他側は左側方向を指称するものと理解され得る。また、一面は保冷包装ボックス100の内側面を、他面は保冷包装ボックス100の外側面を指称するものと理解され得る。
【0037】
以下、本開示では一回性の包装ボックスを代替することによって、幾何級数的に増加する配送需要に伴う浪費を減らすことができ、特に、保冷機能が要求される配送食品にも再活用され得るため環境保護にも資することができる保冷包装ボックス100を例に挙げて説明する。
【0038】
図1~
図3を参照すると、保冷包装ボックス100は底部110を含むことができる。底部110はボックスモードに変換される場合、保冷包装ボックス100の下部面を形成することができる。
【0039】
保冷包装ボックス100は複数の側面部121、122、123、124を含むことができる。複数の側面部121、122、123、124は底部110から一側方向である第1方向xの一側と他側、第1方向xに垂直な第2方向yの一側と他側につながり得る。
【0040】
具体的には、複数の側面部121、122、123、124は第1側面部121と、第2側面部122と、第3側面部123と、第4側面部124を含むことができる。第1側面部121は底部110の第1方向xの一側に、第2側面部122は底部110の第2方向yの一側に、第3側面部123は底部110の第1方向xの他側に、第3側面部123は底部110の第2方向yの他側に配置され得る。
【0041】
第1側面部121はボックスモードに組立時に第3側面部123と向き合うように配置され、第2側面部122はボックスモードに組立時に第4側面部124と向き合うように配置され得る。ボックスモードに組立時に、第1側面部121は第2側面部122および第4側面部124と隣接し得る。また、ボックスモードに組立時に、第3側面部123は第4側面部124および第2側面部122と隣接し得る。
【0042】
保冷包装ボックス100はつなぎ部131、132、133、134を含むことができる。つなぎ部131、132、133、134は複数の側面部121、122、123、124の間を連結するように形成され得る。つなぎ部131、132、133、134は展開モードで側面部121、122、123、124のうち隣接したいずれか二つの側面部とつながるように形成され得る。つなぎ部131、132、133、134は隣接した両側面部の隣接辺の間で、前記隣接した両側面部とつながるように形成され得る。
【0043】
具体的には、つなぎ部131、132、133、134は第1つなぎ部131と、第2つなぎ部132と、第3つなぎ部133と、第4つなぎ部134を含むことができる。第1つなぎ部131は第1側面部121と第2側面部122の隣接辺の間で第1側面部121および第2側面部122とつながるように形成され得る。第2つなぎ部132は第2側面部122と第3側面部123の隣接辺の間で第2側面部122および第3側面部123とつながるように形成され得る。第3つなぎ部133は第3側面部123と第4側面部124の間で第3側面部123および第4側面部124とつながるように形成され得る。第4つなぎ部134は第4側面部124と第1側面部121の間で第4側面部124および第1側面部121とつながるように形成され得る。
【0044】
つなぎ部131、132、133、134はそれぞれ保冷包装ボックス100がボックスモードに変換される場合、自ら向き合うように内側に折れて側面部121、123の内側面に密着し得る。この時、つなぎ部131、132、133、134はそれぞれ底部110の頂点部分から延びる対角線方向の折れ線410に沿って折れ得る。つなぎ部131、132、133、134の具体的な構造および機能については詳細に後述する。
【0045】
図2を参照すると、保冷包装ボックス100は折れ部400を含むことができる。折れ部400は底部110と側面部121、122、123、124が会う部分に形成され得る。折れ部400は底部110から側面部121、122、123、124が上に折れながらできる線形の折れ部分と理解され得る。折れ部400は底部110の周りに沿って形成され得る。
【0046】
具体的には、折れ部400は第1側面部121と底部110の間、第2側面部122と底部110の間、第3側面部123と底部110の間、第4側面部124と底部110の間に形成され得る。
【0047】
折れ部400の具体的な構造および機能については詳細に後述する。
【0048】
保冷包装ボックス100は蓋部140を含むことができる。蓋部140は底部110の第1方向xの一側に配置される側面部121につながり得る。すなわち、蓋部140は第1側面部121につながり得る。蓋部140は保冷包装ボックス100がボックスモードに変換される場合、底部110と対向し得る。
【0049】
蓋部140は翼部141を含むことができる。翼部141は展開モードで蓋部140から第1方向xの一側、第2方向yの一側および他側に延長され得る。すなわち、翼部141は蓋部140から第1側面部121につながる辺を除いた残りの辺につながるように形成され得る。翼部141は蓋部140に対して折れ得る。
【0050】
ボックスモードに組立時に、翼部141は蓋部140に対して下側に折れ得る。この時、翼部141の内側面は第2側面部122、第3側面部123および第4側面部124それぞれの外側面に接触し得る。
【0051】
翼部141はボックスモードに組立時に簡易接着パッド330を通じて第2側面部122、第3側面部123、および第4側面部124に固定され得る。簡易接着パッド330は着脱が可能なように対で設けられる第1接着要素330aと第2接着要素330bを含むことができる。具体的には、第1接着要素330aと第2接着要素330bのうちいずれか一つは翼部141の内側面に付着され、残りの一つは第2側面部122、第3側面部123および第4側面部124それぞれの外側面のうちボックスモードで翼部141の内側面と対向する部分に付着され得る。
【0052】
蓋部140はボックスモードで第1側面部121につながり、第2側面部122、第3側面部123および第4側面部124には簡易接着パッド330を通じて固定される構造を通じて、収容空間Sの上方は閉鎖され得る。
【0053】
底部110と、側面部121、122、123、124と、つなぎ部131、132、133、134と、蓋部140が前述した通り連結されるように備えられることによって、展開モードからボックスモードに変換が容易となり、ボックスモードでは内部に食品などを収容できる収容空間Sが容易に設けられ得る。
【0054】
図1を参照すると、保冷包装ボックス100は取っ手142を含むことができる。取っ手142は蓋部140の外側面に形成され得る。取っ手142は蓋部140とは別途に製作されて蓋部140に付着され得る。この時、取っ手142は蓋部140に縫製方式で付着されてもよく、接着剤を利用して付着してもよい。これとは異なり、取っ手142は蓋部140と一体に形成されてもよい。
【0055】
取っ手142は蓋部140の中央領域に配置されることによって、ボックスモードの保冷包装ボックス100をユーザーが把持して持ち上げる時、支持力が保冷包装ボックス100に均一に作用して偏りが発生しないようにすることができる。
【0056】
保冷包装ボックス100はラベル143を含むことができる。ラベル143は配送情報が含まれたバーコードラベルを含むことができる。
【0057】
ラベル143は側面部121、122、123、124または蓋部140の外側面に配置され得る。好ましくは、ラベル143は蓋部140の外側面に配置され得る。これを通じて、ボックスモードで保冷包装ボックス100が配送される場合、バーコード認識器等を通じて容易に配送情報を確認することができる。
【0058】
図1および
図3を参照すると、ラベル143は送り状収容パッド150とは異なる位置に別個に備えられ得るが、これとは異なりラベル143が送り状収容パッド150の内側に含まれるように備えられてもよい。
【0059】
図2および
図3を参照すると、保冷包装ボックス100は仕切り部160を含むことができる。仕切り部160は複数の側面部121、122、123、124のうちいずれか一つにつながるように形成され得る。仕切り部160は側面部121、122、123、124の4つの辺のうち底部110と隣接した辺の反対側の辺から延長され得る。
【0060】
好ましくは、仕切り部160は複数の側面部121、122、123、124のうち底部110の第1方向xの他側に配置される側面部123につながり得る。すなわち、仕切り部160は蓋部140がつながる側面部である第1側面部121と対向する側面部である第3側面部123につながり得る。このように、蓋部140と仕切り部160が互いに対向する側面部でつながるように形成されると、ボックスモードに組立時に蓋部140と仕切り部160が互いに干渉する現象を最小化することができる。
【0061】
これとは異なり、仕切り部160は収容空間Sの区画意図により側面部121、122、123、124の内周面から収容空間Sの内側に突出延長される形態で形成されてもよい。
【0062】
図2および
図3を参照すると、仕切り部160は保冷包装ボックス100がボックスモードに変換される場合、収容空間Sの内側に折れるか巻かれて収容空間Sを区画することができる。
【0063】
仕切り部160は柔軟な材質で形成され得る。したがって、仕切り部160は収容空間Sの内側で自在に曲がりながら収容空間Sを多様な形態に区画することができる。収容空間Sの区画方式については
図9~
図13に関連して詳細に後述する。
【0064】
仕切り部160の第2方向yの長さは底部110の第2方向yの長さと同一または小さく形成され得る。すなわち、仕切り部160の幅は底部110の幅と同一または小さくてもよい。これを通じて、ボックスモードで仕切り部160が容易に収容空間Sの内側に折れるか巻かれ得る。また、携帯モードで各部分が互いに干渉なしに容易に折れ得る。携帯モードに関連した内容は
図15~
図17に関連して後述する。
【0065】
仕切り部160の第1方向xの長さは底部110の第1方向xの長さと第1側面部121または第3側面部123の第1方向xの長さの和に対応し得る。これを通じて、保冷包装ボックス100の内側に形成される冷蔵収容空間S1に物品が収容される時、仕切り部160が冷蔵収容物品の多様な収容形態に有機的に対応し得る。これに関連した内容は、
図9~
図13に関連して詳細に後述する。
【0066】
これとは異なり、仕切り部160の第1方向xの長さは底部110の第1方向xの長さと第1側面部121または第3側面部123の第1方向xの長さの和より大きく形成されてもよく、小さく形成されてもよい。すなわち、仕切り部160の第1方向xの長さは必要に応じて多様な長さで形成され得る。
【0067】
保冷包装ボックス100は冷媒収容膜170を含むことができる。冷媒収容膜170は仕切り部160に付着され得る。冷媒収容膜170の具体的な付着位置に関連した内容は
図9~
図14に関連して詳細に後述する。
【0068】
冷媒収容膜170は縫製方式で仕切り部160に付着され得る。この時、縫製線173は第2方向yに延び、第1方向xに配列され得る。
【0069】
具体的には、
図2を参照すると、冷媒収容膜170の第1方向xの一側辺と他側辺が仕切り部160に縫製されて結合され得る。すなわち、冷媒収容膜170の第1方向xの一側辺と他側辺にそれぞれ縫製線173が形成され得る。
【0070】
また、冷媒収容膜170の中間部分が仕切り部160に縫製されて結合され得る。例えば、
図2に図示された通り、第2方向yに延びる縫製線173が冷媒収容膜170の中間部分に形成され得る。これを通じて、仕切り部160と冷媒収容膜170の間に形成される冷媒収容空間S3が複数に区画され得る。
【0071】
これに限定されず、計画している冷媒収容空間S3の形状に応じて、縫製線173が第1方向xに延びたり曲線状に形成されてもよく、計画している冷媒収容空間S3の大きさおよび個数に応じて、縫製線173の個数および位置が多様化され得る。
【0072】
冷媒収容空間S3は第2方向yの一側および他側のうち少なくとも一方向に開放され得る。このような開放された部分を通じて冷媒Rが冷媒収容膜170と仕切り部160の間に収容され得る。
【0073】
具体的には、
図2を参照すると、冷媒収容膜170は横方向にのみ縫製されるため、冷媒収容膜170の左右の辺は開放され得る。冷媒収容膜170の左右の辺がすべて開放されることにより、ユーザーが右利きまたは左利きにかかわらず、冷媒Rを容易に仕切り部160と冷媒収容膜170の間に収容させることができる。
【0074】
冷媒収容膜170はメッシュ部171を含むことができる。冷媒収容膜170がメッシュ(mesh)材質で形成されたメッシュ部171が備えられることによって、冷媒収容膜170と仕切り部160の間に冷媒Rが収容された時、冷媒Rの冷気が冷媒収容膜170をよく突き抜けることができ、これを通じて冷蔵収容空間S1の冷蔵効率が良くなり得る。
【0075】
冷媒収容膜170は弾性部172を含むことができる。弾性部172は例えば、ゴムひも材質であり得る。弾性部172は第1方向xに延びてメッシュ部171の第2方向の一側と他側縁に配置され得る。すなわち、
図2を参照すると、冷媒収容膜170の左右の辺に縦方向に延びる弾性部172が配置され得る。
【0076】
具体的には、弾性部172は仕切り部160が収容空間Sの内側に折れるか巻かれて収容された時、冷媒収容膜170の左側辺および/または右側辺と仕切り部160の間が離隔することを防止することができる。これを通じて、弾性部172は仕切り部160が折れるか巻かれている時、冷媒Rが冷媒収容膜170の開放された辺と仕切り部160の間に抜け出ることを防止することができる。
【0077】
冷媒Rが冷媒収容空間S3に収容される具体的な使用例は
図9~
図13に関連して詳細に後述する。
【0078】
図1~
図3を参照すると、保冷包装ボックス100は送り状収容パッド150を含むことができる。送り状収容パッド150は蓋部140の外側面に配置され得る。送り状収容パッド150と蓋部140の間に運送状が収容され得る。
【0079】
送り状収容パッド150は表示部151を含むことができる。表示部151は透明材質で形成され得る。例えば、表示部151は透明ビニル材質で形成され得る。運送状が送り状収容パッド150と蓋部140の間に収容された時、透明な表示部151を通じて運送状の情報を確認することができる。
【0080】
送り状収容パッド150は縁部152を含むことができる。縁部152は表示部151の縁のうち一部に形成され得る。例えば、表示部151が四角形状に形成され、縁部152は表示部151の縁のうち三つの辺にのみ形成され得る。縁部152が形成されていない部分を通じて、送り状収容パッド150が蓋部140に接着されている状態で、運送状を送り状収容パッド150と蓋部140の間に収容させることができる。
【0081】
図1を参照すると、保冷包装ボックス100は接着補強部153を含むことができる。送り状収容パッド150は接着補強部153を通じて蓋部140に対する接着力が補強され得る。接着補強部153は返し縫いで形成され得る。具体的には、接着補強部153は送り状収容パッド150が蓋部140に簡易接着パッド350によって接着された後、送り状収容パッド150の4つの頂点に隣接した部分を蓋部140に返し縫いして形成され得る。
【0082】
接着補強部153は送り状収容パッド150が蓋部140から離脱することを防止することができる。具体的には、保冷包装ボックス100は移送させる時、送り状収容パッド150が外部要因によって引っかかって蓋部140から離脱する問題が発生し得る。接着補強部153は送り状収容パッド150の接着をもう一度補強する役割を遂行するため、接着補強部153を通じて送り状収容パッド150が蓋部140から容易に離脱することを防止することができる。
【0083】
接着補強部153は送り状収容パッド150を取り替える時、送り状収容パッド150が蓋部140から離され得るように形成されなければならない。したがって、接着補強部153は送り状収容パッド150の縁のうち、送り状収容パッド150の4つの頂点に隣接した一部の領域にのみ形成されることが好ましい。
【0084】
これとは異なり、簡易接着パッド350の接着力が十分に強い場合には、接着補強部153が備えられなくてもよい。また、接着補強部153は返し縫い以外の他の方式で形成されてもよい。また、返し縫いする時に使われる紐の強度が弱いと、接着補強部153は送り状収容パッド150の縁部152に沿って延びて形成されてもよい。
【0085】
縁部152は保冷包装ボックス100の外側面と同じ材質で形成され得る。例えば、縁部152はターポリン材質であり得る。これを通じて、送り状収容パッド150の縁部分の耐久性が補強され得、送り状収容パッド150を脱着する時に表示部151が破かれる問題を防止することができる。
【0086】
送り状収容パッド150は縁に沿って形成される簡易接着パッド350によって蓋部140の外側面に着脱され得る。送り状収容パッド150が簡易接着パッド350により蓋部140に付着される構造については詳細に後述する。
【0087】
保冷包装ボックス100は簡易接着パッド310、320、330、340、350を含むことができる。簡易接着パッド310、320、330、340、350は繰り返して接着および分離が可能な結合方式の部材を意味し得る。簡易接着パッド310、320、330、340、350は面と面が会って接着および分離がなされる結合方式を含むことができる。例えば、簡易接着パッド310、320、330、340、350はベルクロ(登録商標)(Velcro)テープであり得る。
【0088】
簡易接着パッド310、320、330、340、350は第1接着要素310a、320a、330a、340a、350aと第2接着要素310b、320b、330b、340b、350bを含むことができる。第1接着要素310a、320a、330a、340a、350aと第2接着要素310b、320b、330b、340b、350bはボックスモードで互いに接着され得る。例えば、第1接着要素310a、320a、330a、340a、350aおよび第2接着要素310b、320b、330b、340b、350bのうちいずれか一つは、フック(Hook)状の微細構造で形成され得、他の一つは環ループ(Loop)状の微細構造で形成され得る。
【0089】
図2および
図3を参照すると、簡易接着パッド310、320、340は側面部121、122、123、124と、つなぎ部131、132、133、134に備えられ得る。
【0090】
例えば、
図2を参照すると、第1つなぎ部131の一面および/または第2つなぎ部132の一面に第1接着要素310aが備えられ得、第1側面部121の一面に第2接着要素310bが備えられ得る。第1つなぎ部131の一面および/または第2つなぎ部132の一面に配置される第1接着要素310aは、ボックスモードに変換される時、第1側面部121の一面に配置される第2接着要素310bに接着され得る。
【0091】
また、第3つなぎ部133の一面および/または第4つなぎ部134の一面に第1接着要素310aが備えられ得、第3側面部123の一面に第2接着要素310bが備えられ得る。第3つなぎ部133の一面および/または第4つなぎ部134の一面に配置される第1接着要素310aは、ボックスモードに変換される時、第3側面部123の一面に配置される第2接着要素310bに接着され得る。
【0092】
また、第2側面部122の一面および/または第4側面部124の一面に第1接着要素(340a、図示されず)または第2接着要素340bが備えられ得る。例えば、第2側面部122の一面および/または第4側面部124の一面に第2接着要素340bが備えられ得る。補助仕切り部(図示されず)が備えられる場合、補助仕切り部160に備えられる第1接着要素(340a、図示されず)が第2側面部122の一面および/または第4側面部124の一面に備えられる第2接着要素340bに付着され得る。
【0093】
また、
図3を参照すると、つなぎ部131、132、133、134の他面に第1接着要素320aと、第2接着要素320bが備えられ得る。それぞれのつなぎ部131、132、133、134で、第1接着要素320aと第2接着要素320bは、それぞれ折れ線410を基準として互いに対称となる位置に配置され、互いに対称となる形状で形成され得る。ボックスモードに組立時に、それぞれのつなぎ部131、132、133、134は折れ線410を基準として内側に折れ、つなぎ部131、132、133、134の他面に備えられる第1接着要素320aと第2接着要素320bが互いに付着されながら、つなぎ部131、132、133、134の折れ状態が維持され得る。
【0094】
このように、側面部121、122、123、124およびつなぎ部131、132、133、134に備えられる簡易接着パッド320を通じて保冷包装ボックス100がボックスモードに変換される場合、ボックスの形状を維持することができる。
【0095】
また、
図2および
図3を参照すると、簡易接着パッド330は翼部141の一面および第2側面部122と、第3側面部123と、第4側面部124の他面に備えられ得る。
【0096】
例えば、翼部141の一面に第1接着要素330aが備えられ、第2側面部122と、第3側面部123と第4側面部124の他面に第2接着要素330bが備えられ得る。ボックスモードに組立時に、蓋部140が底部110および側面部121、122、123、124により形成された収容空間Sの上部面を覆った後、翼部141が下へ折れながら翼部141に備えられる第1接着要素330aが第2側面部122と、第3側面部123と、第4側面部124の他面に備えられる第2接着要素330bに接着され得る。これを通じて、蓋部140が側面部121、122、123、124に固定され得る。
【0097】
また、
図2および
図3を参照すると、簡易接着パッド350は送り状収容パッド150を蓋部140に固定するために蓋部140と送り状収容パッド150に備えられ得る。
【0098】
例えば、送り状収容パッド150の一面に第1接着要素350aが備えられ、蓋部140の他面のうち送り状収容パッド150が配置される位置に第2接着要素350bが備えられ得る。これを通じて、送り状収容パッド150は蓋部140に着脱され得る。
【0099】
具体的には、運送作業者が誤ってステッカー方式で付着される運送状を送り状収容パッド150の上に付着した場合、運送状のみ再び除去することは困難であり得る。この時、送り状収容パッド150が脱着されていない構造であれば、ステッカー方式の運送状を送り状収容パッド150から除去する過程で、蓋部140が共に破かれる問題が発生し得る。前述した通り、送り状収容パッド150が簡易接着パッド350により脱着が可能な構造で備えられると、送り状収容パッド150の取り替えが容易であり得るため上記のような問題を防止することができ、保冷包装ボックス100を長く使うことができる。
【0100】
送り状収容パッド150の一面に備えられる第1接着要素350aは、表示部151の4つの辺のうち3つの辺にのみ形成され得る。すなわち、第1接着要素350aは縁部152が形成される範囲内で縁部152に備えられ得る。また、蓋部140の外側面に備えられる第2接着要素350bは送り状収容パッド150に備えられる第1接着要素350aの位置と形状に対応するように形成され得る。
【0101】
これを通じて、送り状収容パッド150が蓋部140に付着された時、少なくとも一つの辺が開放され得、前記開放された辺を通じて運送状が送り状収容パッド150と蓋部140の間に収容され得る。
【0102】
図2および
図3を参照すると、展開モードで、側面部121、122、123、124、つなぎ部131、132、133、134および翼部141の一面に備えられる第1接着要素310a、330aは、側面部121、122、123、124、つなぎ部131、132、133、134および蓋部140の他面に備えられる第2接着要素320b、330b、350bと重ならない位置に配置され得る。また、側面部121、122、123、124およびつなぎ部131、132、133、134の一面に備えられる第2接着要素310b、340bは、側面部121、122、123、124およびつなぎ部131、132、133、134の他面に備えられる第1接着要素320aと重ならない位置に配置され得る。すなわち、保冷包装ボックス100の一面に備えられる第1接着要素310a、330aは他面に配置される第2接着要素320b、330b、350bと重ならず、保冷包装ボックス100の他面に備えられる第2接着要素310b、340bは他面に配置される第1接着要素320aと重ならないことができる。
【0103】
具体的には、複数の保冷包装ボックス100は展開モードに繰り広げられた状態で互いに重なって保管され得る。この時、いずれか一つの保冷包装ボックス100の一面に備えられる第1接着要素310a、330aとこれに隣り合う保冷包装ボックス100の他面に備えられる第2接着要素320b、330b、350bが互いに重ならず、いずれか一つの保冷包装ボックス100の一面に備えられる第2接着要素310b、340bとこれに隣り合う保冷包装ボックス100の他面に備えられる第1接着要素320aが互いに重ならないと、互いに隣り合う保冷包装ボックス100同士で接着する現象を防止することができ、複数の保冷包装ボックス100のうちいずれか一つを搬出する時に容易に搬出することができる。
【0104】
図3を参照すると、つなぎ部131、132、133、134に付着される第1接着要素320aと第2接着要素320bは、つなぎ部131、132、133、134が折れながら分かれるつなぎ部131、132、133、134の2つの領域に互いに対称的に形成され得る。この時、第1接着要素320aと第2接着要素320bは展開モードで互いに重ならない範囲で最大大きさで形成され得る。例えば、第1接着要素320aと第2接着要素320bは一定の厚さを有する帯状に形成され得、第1接着要素320aと第2接着要素320bは展開モードで互いに重ならない範囲で最大厚さで形成され得る。
【0105】
具体的には、断熱パネル(11、
図4参照)は底部110と、側面部121、122、123、124と蓋部140にのみ備えられ、組立容易性のためにつなぎ部131、132、133、134には備えられないこともあるため、保冷包装ボックス100の断熱性能を向上させるためには、ボックスモードで複数の側面部121、122、123、124の間の離隔を最小化することが好ましい。この時、つなぎ部131、132、133、134が折れた状態でよく維持されると、ボックスモードに組立時に各側面部121、122、123、124とこれに隣り合う側面部121、122、123、124の間の離隔が最小化され得る。このためには、つなぎ部131、132、133、134の他面に備えられる簡易接着パッド320の接着力を強くすることが好ましい。
【0106】
より具体的には、
図3を参照して第1つなぎ部131を例に挙げて説明すると、第1つなぎ部131は対角線で形成される折れ線410を基準として上側の三角形領域と下側の三角形領域に分かれ得る。この時、第1接着要素320aは上側の三角形領域の第1方向xに延びる帯状に、第2接着要素320bは下側の三角形領域に第2方向yに延びる帯状に形成され得る。第1接着要素320aと第2接着要素320bは折れ線410を基準として互いに対称されながら最大厚さで形成されると、第1接着要素320aの左側辺は第1側面部121の右側辺と隣接し、第2接着要素320bの下側辺は第2側面部122の上側辺と隣接し、第1接着要素320aの右側下端の頂点と第2接着要素320bの左側上端の頂点は互いに接触したり隣接し得る。
【0107】
このような特徴は、第2つなぎ部132と、第3つなぎ部133と、第4つなぎ部134にも同一に適用され得る。しかし、これに限定されず、つなぎ部131、132、133、134の他面に備えられる簡易接着パッド320は多様な大きさおよび形状で形成されてもよく(
図20の実施形態参照)、各つなぎ部131、132、133、134ごとに互いに異なる大きさおよび形状の簡易接着パッド320が備えられてもよい。
【0108】
図4は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの折れ部が展開された状態を図示した拡大断面図である。
図5は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの折れ部が折れた状態を図示した拡大断面図である。
図6は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの側面部の端部を図示した拡大断面図である。
【0109】
図4~
図6を参照すると、保冷包装ボックス100は断熱パネル11を含むことができる。断熱パネル11は側面部121、122、123、124と、底部110の内側に配置され得る。断熱パネル11は板状を維持しながら断熱性能を有することができる材質で形成され得る。例えば、断熱パネルはEPE(expanded polypropylene)や、フォームボードで形成され得る。これに限定されず、断熱パネル11は断熱性能を有する多様な材料で形成され得る。
【0110】
図4を参照すると、底部110の内側に備えられる断熱パネル11は、側面部121、122、123、124の内側に備えられる断熱パネル11より厚い厚さで形成され得る。底部110は保冷包装ボックス100の収容空間Sに収容された物品の荷重を受けながら底と接触する部分であるため、底部110の断熱パネル11は側面部121、122、123、124の断熱パネル11に比べて多くの衝撃を受け得、容易に薄くなり得る。したがって、底部110の断熱性能を維持するために、底部110に備えられる断熱パネル11の厚さが側面部121、122、123、124に備えられる断熱パネル11の厚さより大きいことが好ましい。例えば、底部110に備えられる断熱パネル11は18T、側面部121、122、123、124に備えられる断熱パネル11は12Tの厚さを有することができる。これに限定されず、断熱パネル11は保冷包装ボックス100の大きさおよび要求される断熱性能により多様な厚さで形成され得る。
【0111】
さらに、断熱パネル11は蓋部140の内側にも配置され得る。蓋部140に配置される断熱パネル11はボックスモードで保冷包装ボックス100の上面の断熱性能を向上させることができる。蓋部140に断熱パネル11が配置される構造は底部110に断熱パネル11が配置される構造と同一のものと理解され得る。
【0112】
また、断熱パネル11は仕切り部160の内側にも配置され得る。仕切り部160は収容空間Sの内側で柔軟に曲がりながら配置されるため、仕切り部160の内側に配置される断熱パネル11は底部110および/または側面部121、122、123、124の内側に配置される断熱パネル11より薄い厚さで形成され得る。例えば、仕切り部160の内側に配置される断熱パネル11は3Tの厚さで形成され得る。仕切り部160に配置される断熱パネル11は、冷蔵収容空間S1と一般収容空間S2の間の熱損失を防止する役割を遂行することができる。
【0113】
保冷包装ボックス100は支持パネル12を含むことができる。支持パネル12は側面部121、122、123、124の内側に配置され得る。支持パネル12は側面部121、122、123、124の内側で断熱パネル11の内側に配置され得るが、これに限定されず、断熱パネル11の外側に配置されてもよい。
【0114】
支持パネル12は、側面部121、122、123、124がボックスモードで立てられた時、側面部121、122、123、124の構造を補強する役割を遂行することができる。すなわち、支持パネル12は断熱パネル11より硬い材質で形成され得る。例えば、支持パネル12はPVC(polyvinyl chloride)パネルであり得る。これに限定されず、支持パネル12は金属や木材などの多様な材質で形成され得る。
【0115】
保冷包装ボックス100は内側カバー13と、外側カバー14を含むことができる。断熱パネル11および/または支持パネル12は内側カバー13と外側カバー14の間に配置され得る。内側カバー13は断熱または保冷のためにシルバーまたはアルミホイル材質で形成され得る。外側カバー14は内側に配置される断熱パネル11を保護し、外部要因による破裂を防止し、防水機能を有するターポリン材質で形成され得る。
【0116】
一方、仕切り部160の内側に配置される断熱パネル11の両側面に配置されるカバーはすべてシルバーまたはアルミホイル材質で形成され得る。シルバーまたはアルミホイル材質はターポリン材質に比べて柔軟な物性を有するので、仕切り部160は収容空間Sの内側で柔軟に形状が変形され得る。
【0117】
図6は、第3側面部123の端部を拡大して図示したものである。これを参照すると、簡易接着パッドは内側カバー13の内側および外側カバー14の外側に付着され得る。例えば、内側カバー13の内側にはつなぎ部131、132、133、134の一面に備えられる第1接着要素310aが接着される第2接着要素310bが備えられ得、外側カバー14の外側には翼部141の一面に備えられる第1接着要素330aが接着される第2接着要素330bが備えられ得る。
【0118】
保冷包装ボックス100は折れ部400を含むことができる。折れ部400は底部110と側面部121、122、123、124の間に形成され得る。
図5および
図6を参照すると、折れ部400は一定の離隔距離D1を有する溝を含むことができる。溝が形成された折れ部400部分には内部に断熱パネル11が備えられず、内側カバー13および外側カバー14でのみ構成され得る。溝が形成された折れ部400部分の厚さD2は断熱パネル11を内部に収容した部分の厚さD3、D4より小さく形成され得る。
【0119】
折れ部400に断熱パネル11が形成されないと、ボックスモードに変換される過程で側面部121、122、123、124が底部110から容易に立てられ得る。蓋部140も第1側面部121から容易に折れ得る。
【0120】
また、折れ部400には溝が形成されると、展開モードに変換されて洗浄が進行される時に折れ部400の汚染を効果的に除去することができる。具体的には、ボックスモードで収納した食品の一部が流れ出て底部110を汚染させ得、特に底部110の縁に位置した折れ部400に汚染物質が固着化して洗浄装置に入れても容易に除去されない可能性がある。この時、折れ部400に溝が形成されると、側面部121、122、123、124が底部110に対して立てられる場合にも小さな隙間が確保され得、汚染物質が流入しても固着化されずに洗浄装置によって容易に除去が可能となり得る。
【0121】
図7および
図8は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードからボックスモードに組み立てられる過程を図示した斜視図である。
【0122】
図7は保冷包装ボックス100が展開モードで折れ始まる段階を図示したものであり、
図8は保冷包装ボックス100の側面部121、122、123、124が底部110に対して立てられ、仕切り部160が収容空間Sの内側に収容された後、蓋部140が覆われる前の状態を図示したものである。
【0123】
図1~
図3と共に
図7および
図8を参照すると、保冷包装ボックス100は繰り広げられた状態である展開モード(
図2参照)から内部に食品などを収納できる収容空間Sが形成されるボックスモード(
図1参照)に相互に変換され得る。
【0124】
図2および
図3を参照すると、底部110と側面部121、122、123、124は展開モードで一つの平面に繰り広げられるように形成される。底部110はボックスモードで六面体の底部分を形成し、側面部121、122、123、124はボックスモードで六面体の側面部分を形成する。
【0125】
ボックスモードで互いに突き合せられる各側面部121、122、123、124の隣接辺は、展開モードで互いに広がりながら離隔が発生し得る。このような離隔部分につなぎ部131、132、133、134が形成され得る、
【0126】
底部110を中心につながる側面部121、122、123、124と、側面部121、122、123、124の間をつなぐつなぎ部131、132、133、134は、全体的に略四角形状に形成され得る。
【0127】
例えば、第1側面部121および第2側面部122はボックスモードで互いに突き合せられる隣接辺を含むことができ、展開モードに変換されながら隣接辺は互いに広がり得、このように離隔した隣接辺の間を連結するために第1つなぎ部131が形成され得る。すなわち、第1つなぎ部131は展開モードで第1側面部121と第2側面部122とともに一つの平面を構成することができる。
【0128】
このような方式で、第2つなぎ部132と、第3つなぎ部133と、第4つなぎ部134は、それぞれ隣接した側面部と一つの平面を構成することができる。これを通じて、保冷包装ボックス100を展開モードに変換させて洗浄装置に投入する場合、洗浄が完全になされ得、洗浄自動化の妨害要素を最小化できる形状が揃えられ得る。洗浄装置に関連した本開示の利点はさらに後述する。
【0129】
一方、つなぎ部131、132、133、134の縁はラウンド状に形成され得る。例えば、第1つなぎ部131は第1側面部121と第2側面部122とつながるように形成されるものの、これを除いた縁部分は曲線状に形成され得る。このような方式で、第2つなぎ部132と、第3つなぎ部133と、第4つなぎ部134はそれぞれ隣接した側面部とつながるように形成されるものの、これを除いた縁部分は曲線状に形成され得る。
【0130】
これに伴い、底部110を中心としてつながる側面部121、122、123、124と、側面部121、122、123、124の間をつなぐつなぎ部131、132、133、134は、全体として頂点部分がラウンド状の四角形状に形成され得る。これを通じて、展開モードの保冷包装ボックス100をユーザーが取り扱いやすくなり、洗浄装置に投入される時に洗浄装置に引っ掛かり得る尖がっている部分が除去されるため、洗浄自動化がさらに円滑に進行され得る。
【0131】
図7を参照すると、展開モードからボックスモードに変換され、つなぎ部131、132、133、134がフォールディング(folding)され得る。つなぎ部131、132、133、134はボックスモードに変換される場合にも隣接した側面部と物理的な連結を維持することができる。
【0132】
ボックスモードで、各側面部121、122、123、124の隣接辺が互いに突き合せられる部分は熱の漏出または熱の流入による損失(以下「熱損失」と通称する)に脆弱であり得る。この時、つなぎ部131、132、133、134が側面部121、122、123、124とつながるように備えられると、このような熱損失を効果的に防止することができる。
【0133】
図7を参照すると、ボックスモードに変換される時、展開されていた複数の側面部121、122、123、124が立てられながら各側面部121、122、123、124の隣接辺が近くなり得る。この時、隣接辺と連結されたそれぞれのつなぎ部131、132、133、134は、底部110の頂点から対角線方向に延長形成される折れ線410に沿って自ら重なるように内側にフォールディング(folding)され得る。
【0134】
つなぎ部131、132、133、134の外側面、すなわち他面には簡易接着パッド320が備えられ得る。具体的には、つなぎ部131、132、133、134が折れて形成される2つの領域にそれぞれ第1接着要素320aと第2接着要素320bが備えられ得、つなぎ部131、132、133、134がフォールディングされると第1接着要素320aと第2接着要素320bは互いに接着され得る。これを通じて、つなぎ部131、132、133、134がフォールディングされた状態を維持することができる。
【0135】
図7および
図8を参照すると、フォールディングされたつなぎ部131、132、133、134は完全に垂直に立てられた側面部121、122、123、124の内側に簡易接着パッド310を通じて接着され得る。
【0136】
具体的には、第1つなぎ部131と第4つなぎ部134は第1側面部121の内側面に付着され得る。この時、第1つなぎ部131の一面の上端に隣接して備えられる第1接着要素310aと、第4つなぎ部134の一面の上端に隣接して備えられる第1接着要素310aは、第1側面部121の一面の上端に備えられる第2接着要素310bに接着され得る。
【0137】
また、第2つなぎ部132と第3つなぎ部133は第3側面部123の内側面に付着され得る。この時、第2つなぎ部132の一面の上端に隣接して備えられる第1接着要素310aと、第3つなぎ部133の一面の上端に備えられる第1接着要素310aは第3側面部123の一面の上端に備えられる第2接着要素310bに接着され得る。
【0138】
図7および
図8に図示されたものとは異なり、フォールディングされた第1つなぎ部131および第2つなぎ部132は第2側面部122の一面に、第3つなぎ部133および第4つなぎ部134は第4側面部124の一面に接着されてもよい。この場合、第2側面部122の一面と、第4側面部124の一面に第2接着要素310bが備えられ得る。
【0139】
図7および
図8を参照すると、底部110と側面部121、122、123、124とつなぎ部131、132、133、134がボックスの形状に組み立てられた後、仕切り部160が収容空間Sの内側に収容され得る。具体的には、仕切り部160は第3側面部123の上端でつながるように形成され得、ボックスモードに組立時に、第3側面部123に対して内側に折れるか巻かれる形態で収容空間Sの内側に収容され得る。
【0140】
仕切り部160は柔軟な材質で形成されるため、収容空間Sの内側で多様な形態で収容され得る。仕切り部160の多様な収容形態に関連した内容は
図9~
図13に関連して詳細に後述する。
【0141】
図9~
図13は
図1のA-A’切断面を図示したものであり、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスの多様な使用状態を図示したものである。
【0142】
図9~
図13を参照すると、保冷包装ボックス100は収容空間Sを含むことができる。収容空間Sはボックスモードで底部110と、側面部121、122、123、124と、蓋部140により囲まれる空間と理解され得る。
【0143】
収容空間Sは冷蔵収容空間S1と、一般収容空間S2を含むことができる。冷蔵収容空間S1と一般収容空間S2は仕切り部160により区画され得る。
【0144】
冷蔵収容空間S1は仕切り部160により囲まれる部分であり得る。具体的には、ボックスモードで仕切り部160は収容空間Sの内側に折れるか巻かれて収容され得る。冷蔵収容空間S1は仕切り部160が内側に折れるか巻かれて形成される仕切り部160の内側空間であると理解され得る。
【0145】
より具体的には、冷蔵収容空間S1は仕切り部160と、第3側面部123と、底部110の間に形成され得る。仕切り部160の一面は冷蔵収容空間S1の壁の一部を形成することができる。
【0146】
冷蔵収容空間S1には低温保管が必要な食品または物品が収容され得る。
【0147】
一般収容空間S2は収容空間Sのうち冷蔵収容空間S1以外の部分と理解され得る。具体的には、一般収容空間S2は仕切り部160が内側に折れるか巻かれる時、仕切り部160の外側空間であると理解され得る。より具体的には、一般収容空間S2は仕切り部160と、第2側面部122と、蓋部140と、底部110の間に形成され得る。仕切り部160の他面は一般収容空間S2の壁の一部を形成することができる。
【0148】
一般収容空間S2には常温保管が可能な食品または物品が収容され得る。
【0149】
仕切り部160の内側に配置される断熱パネル11によって、一般収容空間S2の熱が冷蔵収容空間S1に流入して発生する冷蔵収容空間S1の熱損失を減らすことができる。
【0150】
保冷包装ボックス100は冷媒収容膜170を含むことができる。冷媒収容膜170は仕切り部160に付着され得る。具体的には、冷媒収容膜170は仕切り部160の中で冷蔵収容空間S1に向かう面に付着され得る。すなわち、冷媒収容膜170は仕切り部160の一面に付着され得る。
【0151】
仕切り部160と冷媒収容膜170の間に冷媒収容空間S3が形成され得る。冷媒収容空間S3の内側には冷媒Rが収容され得る。冷媒Rは冷蔵収容空間S1の温度を下げて、冷蔵収容空間S1を冷蔵保管が可能な環境に作ることができる。
【0152】
冷媒収容空間S3は複数の空間に区画され得る。例えば、
図2および
図9~
図14に図示された通り、冷媒収容空間S3は3つの空間に区画され得る。冷媒収容空間S3は冷媒収容膜170の中間部分を仕切り部160に縫製結合する方式を通じて複数の空間に区画され得る。
【0153】
具体的には、冷媒Rは一般的にアイスパック(ice pack)であり得る。この時、冷媒Rが凍った状態では硬い状態であるため、冷媒収容空間S3に冷媒Rが収容された状態で仕切り部160が収容空間Sの内側で柔軟に動くためには、冷媒収容空間S3が複数に区画され、それぞれの空間に冷媒Rを分けて収容させることが好ましい。
【0154】
図9~
図14を参照すると、冷媒収容膜170が仕切り部160の中で冷蔵収容空間S1に向かう面に付着されることによって、冷媒Rのうち少なくとも一部が冷蔵収容空間S1の上側に配置され得る。
【0155】
具体的には、冷たい空気は暖かい空気に比べて密度が高いため重力方向へ向かう性質を有することができる。したがって、冷蔵収容空間S1を低温状態に維持させるために、冷媒Rは冷蔵収容空間S1の上部に配置されることが好ましい。冷媒収容膜170が仕切り部160の一面に配置される構造を通じてこのような目的を達成することができる。
【0156】
しかし、これに限定されず、冷媒収容膜170は仕切り部160の一面と他面にすべて備えられてもよい。冷媒Rが仕切り部160の一側と他側にすべて配置される場合、仕切り部160により区画される収容空間Sはすべて冷蔵用として使われ得る。一方、冷媒Rが仕切り部160の他面にのみ配置される場合、仕切り部160が内側に折れるか巻かれる時に仕切り部160の外側に形成される空間が冷蔵用として使われてもよい。このように、冷媒収容膜170が仕切り部160の一面と他面にすべて備えられる場合、冷媒Rを仕切り部160の一面と他面に選択的に設置できるため、収容空間Sをより流動的に使うことができる。
【0157】
収容空間Sが仕切り部160によって分かれる多様な使用例は下記の通りである。
【0158】
図9を参照すると、収容空間Sがすべて冷蔵収容空間S1に形成され得る。この場合、まず収容空間Sに冷蔵保管が必要な物品を収容させた後、仕切り部160で物品を覆うことができる。仕切り部160の第1方向xの長さは底部110の第1方向xの長さより長く形成されるため、仕切り部160が物品を覆った後に残った部分は物品と第1側面部121の隙間の間に組み入れることができる。これを通じて、仕切り部160の位置が固定され得、冷蔵保管物品が冷蔵収容空間S1に安定的に収容され得る。
【0159】
図10を参照すると、
図10を基準として収容空間Sは右側に形成される冷蔵収容空間S1と左側に形成される一般収容空間S2に区画され得る。まず、冷蔵が必要な物品を第3側面部123に隣接するように配置させた後、仕切り部160を覆うことができる。この時、第3側面部123の近い部分に形成される二つの冷媒収容空間S3にのみ冷媒Rを装着しても、冷蔵収容空間S1の冷蔵性能を十分に達成することができる。
【0160】
仕切り部160で物品を覆った後に残った空間は一般収容空間S2であり得、一般収容空間S2には常温保管が可能な物品を収容させることができる。この時、仕切り部160のうち第3側面部123から遠い部分は一般収容空間S2に収容された物品によって押圧され得る。これを通じて、仕切り部160が固定され得、冷蔵保管物品が冷蔵収容空間S1に安定的に収容され得る。
【0161】
図11を参照すると、
図10を基準として収容空間Sは下側に形成される冷蔵収容空間S1と上側に形成される一般収容空間S2に区画され得る。まず、冷蔵が必要な物品を底部110の全体領域にかけて配置させた後、仕切り部160を覆うことができる。この時、仕切り部160のうち第3側面部123に近い部分は第3側面部123に隣接し得、第3側面部123の遠い側に形成される二つの冷媒収容空間S3にのみ冷媒Rを装着しても、冷蔵収容空間S1の冷蔵性能を十分に達成することができる。
【0162】
仕切り部160で物品を覆った後に残った空間は一般収容空間S2であり得、一般収容空間S2には常温保管が可能な物品を収容させることができる。この時、仕切り部160は一般収容空間S2に収容される物品によって押圧され得る。これを通じて、仕切り部160が固定され得、冷蔵保管物品が冷蔵収容空間S1に安定的に収容され得る。
【0163】
図12を参照すると、仕切り部160は内側に巻かれた状態で収容空間Sの内側に配置され得る。この場合、収容空間Sの内側に冷蔵保管物品をまず配置させるのではなく、仕切り部160で冷蔵保管物品を囲んだ後、仕切り部160と冷蔵保管物品を同時に収容空間Sの内側に配置させることができる。このような収容方式は冷蔵保管物品の大きさが大きくない場合に適合であり得、冷蔵収容物品は冷媒Rにより囲まれるため、冷蔵保管物品が効果的に冷蔵保管され得る。
【0164】
図13を参照すると、収容空間Sがすべて一般収容空間S2に形成され得る。この場合、仕切り部160をまず収容空間Sの底に敷いておいた後、その上に常温保管が可能な物品を収容させることができる。
【0165】
このように、仕切り部160は柔軟な材質で形成され、冷媒収容空間S3が複数に区画されることにより、仕切り部160が多様な形状で収容空間Sの内側に収容され得、収容される物品の大きさ、形態および冷蔵保管の有無により収容空間Sを有機的に区画することができる。
【0166】
図14は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードで洗浄される様子を図示した図である。
【0167】
図14を参照すると、保冷包装ボックス100は展開モードで単一の平面に繰り広げられ得、繰り広げられた保冷包装ボックス100は洗浄装置Mに投入されて自動で洗浄され得る。
【0168】
洗浄装置Mは、展開モードの保冷包装ボックス100が一定の方向に通過しながら保冷包装ボックス100の一面および他面が自動で洗浄されるように備えられ得る。
【0169】
洗浄過程は繰り広げられた保冷包装ボックス100の形状が四角形のように単純であるほど容易かつ完全に遂行され得る。具体的には、単一平面であってもその形態が十字状のように複雑であるか、突出部分が形成されている場合、洗浄過程中に詰りや引っ掛かりなどの現象が発生し得る。すなわち、複雑な形状の展開形態は洗浄自動化を具現するにおいて、妨害要素となり得る。
【0170】
例えば、展開モードで保冷包装ボックス100につなぎ部131、132、133、134が備えられていないため複数の側面部121、122、123、124の間が広がる場合、洗浄装置Mに投入される過程で第2側面部122と第3側面部123が突出した部分として作用し得、洗浄過程が円滑に遂行されないこともある。
【0171】
このように、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックス100は、隣接した側面部121、122、123、124を連結するつなぎ部131、132、133、134が備えられることによって、展開モードの保冷包装ボックス100の形状が単純となり得、洗浄過程が円滑に遂行され得る。
【0172】
また、つなぎ部131、132、133、134の外側縁はラウンド状に形成され得る。すなわち、底部110を中心としてつながる側面部121、122、123、124と、側面部121、122、123、124の間をつなぐつなぎ部131、132、133、134は全体として頂点がラウンド状の四角形状であり得る。これを通じて、保冷包装ボックス100が洗浄装置Mに投入される時、引っ掛かる部分なく円滑に洗浄装置Mに投入され得、洗浄過程が円滑に遂行され得る。
【0173】
図15~
図17は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードから携帯モードに変換される一方法を図示した斜視図である。
【0174】
図15~
図17を参照すると、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックス100は展開モードから携帯モード(portable mode)に変換され得る。携帯モードは保冷包装ボックス100の体積および大きさが最小化されたモードと理解され得る。携帯モードに変換されることによって、配送が完了して内容物が除去された後、保冷包装ボックス100が配送業者に返送される時、返送を効率的に遂行できる。
【0175】
以下、展開モードから携帯モードに変換される過程を説明する。
【0176】
図15を参照すると、展開モードで保冷包装ボックス100の仕切り部160が内側に折れ得る。この時、仕切り部160の第2方向yの長さは底部110、第1側面部121または第2側面部122の第2方向yの長さと同一または小さいため、仕切り部160が内側に折れた時に底部110、第2側面部122および第3側面部123の形成範囲内に配置され得る。
【0177】
具体的には、
図15に図示された通り、仕切り部160の第1方向xの長さが底部110および第3側面部123の第1方向xの長さの和と同一または小さく形成される場合、仕切り部160は底部110および第3側面部123と重なり得る。
【0178】
図15に図示されたものとは異なり、仕切り部160の第1方向xの長さが底部110および第3側面部123の第1方向xの長さを足した長さより大きく形成される場合、仕切り部160は第1側面部121の少なくとも一部とも重なり得る。
【0179】
図16を参照すると、仕切り部160が内側に折れた後、仕切り部160の一側部に配置される第1側面部121と、第1つなぎ部131と、第2つなぎ部132が内側に折れ得る。また、仕切り部160の他側部に配置される第3側面部123と、第3つなぎ部133と、第4つなぎ部134が内側に折れ得る。
【0180】
この時、仕切り部160の第2方向yの長さが底部110の第2方向yの長さより小さく形成されるため、仕切り部160の両側部分が内側に折れる時に仕切り部160の干渉を受けることなく円滑に折れ得る。
【0181】
その後、第3側面部123およびこれに重なっている第2つなぎ部132と、第3つなぎ部133は内側に折れ得る。この過程で、第3側面部123の他面に配置される第2接着要素330bは外部に露出され得る。また、第3側面部123の他面に配置される簡易接着パッド330の第2接着要素330bは
図17に図示された通り、蓋部140が第1方向xの他側に折れた時、蓋部140の第1方向xの一側に配置される翼部141の第1接着要素330aと重なり得る位置に配置され得る。
【0182】
図17を参照すると、第3側面部123が第1方向xの一側に折れた後、蓋部140が内側に折れ得る。この時、蓋部140の第1方向xの一側に配置される翼部141の第1接着要素330aが第3側面部123の他面に配置される第2接着要素330bに接着され得る。これを通じて、保冷包装ボックス100が携帯モード状態に固定され得る。
【0183】
携帯モードで組立が完了した後、蓋部140の両側面に配置される翼部141は自然に下側に折れ得る。また、蓋部140の外側に配置される取っ手142が外部に露出されるため、ユーザーがこれを把持して容易に移動させることができる。
【0184】
図18および
図19は、本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックスが展開モードから携帯モードに変換される他の方法を図示した斜視図である。
【0185】
図18を参照すると、
図15~
図17に関連して詳述したものとは異なり、仕切り部160が折れる前に、底部110の一側部に配置される第1側面部121と、第1つなぎ部131と、第2つなぎ部132が内側に折れ得る。また、仕切り部160が折れる前に、底部110の他側部に配置される第3側面部123と、第3つなぎ部133と、第4つなぎ部134が内側に折れ得る。
【0186】
その次、第3側面部123およびこれに重なっている第2つなぎ部132と、第3つなぎ部133が内側に折れ得る。これと同時に、第3側面部123の第1方向xの他側に延びている仕切り部160も共に内側に折れ得る。
【0187】
この時、繰り広げられた状態の仕切り部160の第1方向xの長さと第3側面部123の第1方向xの長さの和が第1側面部121の第1方向xの長さと底部110の第1方向xの長さの和より大きいため、仕切り部160の終端部分の一部が折れ得る。仕切り部160の終端部分は内側に折れてもよく、
図18に図示されたものとは異なり、外側に折れてもよい。
【0188】
図19を参照すると、第3側面部123と仕切り部160が折れると、第2側面部122と、第1つなぎ部131と、第2つなぎ部132と、第4側面部124と、第3つなぎ部133と、第4つなぎ部134は第3側面部123と仕切り部160により覆われ得る。
【0189】
その後、蓋部140が覆われると、
図17に図示された状態と同一の形態に組み立てられ得る。この時、簡易接着パッド330によって蓋部140が第3側面部123に固定される方法は、
図17に関連して詳述した通りであり得る。
【0190】
図20は、本開示の他の実施形態に係る保冷包装ボックスの外側展開図である。
【0191】
以下、説明されていない本開示の他の実施形態に係る保冷包装ボックス100の細部構成は、
図1~
図19に関連して述べた本開示の一実施形態に係る保冷包装ボックス100の細部構成と同一のものと理解され得る。
【0192】
保冷包装ボックス100は簡易接着パッド320を含むことができる。簡易接着パッド320はつなぎ部131、132、133、134に付着され得る。簡易接着パッド320は保冷包装ボックス100がボックスモードに変換される場合、ボックスの形状が維持されるようにすることができる。
【0193】
第1接着要素320aと第2接着要素320bは、つなぎ部131、132、133、134が折れながら分かれるつなぎ部131、132、133、134の2つの領域に互いに対称的に形成され得る。この時、第1接着要素320aと第2接着要素320bは、つなぎ部131、132、133、134が折れながら分かれるつなぎ部131、132、133、134の2つの領域の形状に対応する形状および大きさで形成され得る。
【0194】
具体的には、つなぎ部131、132、133、134は組立時に折れることになる折れ線410を基準として、三角形と実質的に類似する形状の2つの領域に分かれ得る。この時、第1接着要素320aと第2接着要素320bは前記2つの領域それぞれに形成され得、前記2つの領域の形状に対応する三角形状に形成され得る。
【0195】
第1接着要素320aと第2接着要素320bはつなぎ部131、132、133、134の前記2つの領域の大きさと同一に形成されてもよく、つなぎ部131、132、133、134の折れの容易性のために前記2つの領域の大きさより若干小さい大きさで形成され得る。
【0196】
このように、簡易接着パッド320が折れ線410を基準として分かれるつなぎ部131、132、133、134の2つの領域の形状に対応する形状および前記2つの領域の大きさに対応する大きさで形成されることによって、組立モードでつなぎ部131、132、133、134が強く接着され得る。これを通じて、組立モードで互いに隣接することになる複数の側面部121、122、123、124の間に形成され得る離隔を最小化することができ、このような離隔から発生し得る熱損失を最小化することができる。
【0197】
前述した本明細書のある実施形態または他の実施形態は、互いに排他的であるか区別されるものではない。前述した本明細書のある実施形態または他の実施形態はそれぞれの構成または機能が併用または組み合わせられ得る。
【0198】
例えば、特定の実施形態および/または図面に説明されたA構成と異なる実施形態および/または図面に説明されたB構成が結合され得ることを意味する。すなわち、構成間の結合に対して直接的に説明していない場合であっても、結合が不可能であると説明した場合を除いては結合が可能であることを意味する。
【0199】
前記詳細な説明はすべての面において制限的に解釈されてはならず、例示的なものと考慮されるべきである。本明細書の範囲は添付された請求項の合理的解釈によって決定されるべきであり、本明細書の等価的範囲内でのすべての変更は本明細書の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0200】
100:保冷包装ボックス
110:底部
121、122、123、124:側面部
131、132、133、134:つなぎ部
140:蓋部
141:翼部
142:取っ手
143:ラベル
150:送り状収容パッド
160:仕切り部
170:冷媒収容膜
310、320、330、340、350:簡易接着パッド
400:折れ部
410:折れ線
11:断熱パネル
12:支持パネル
13:内側カバー
14:外側カバー
S:収容空間
S1:冷蔵収容空間
S2:一般収容空間
S3:冷媒収容空間
R:冷媒
M:洗浄装置