(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】マルチキャストブロードキャストサービスの通信方法、装置、電子機器及び記憶媒体及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
H04W 4/06 20090101AFI20240122BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20240122BHJP
H04W 36/38 20090101ALI20240122BHJP
H04W 36/26 20090101ALI20240122BHJP
H04W 28/24 20090101ALI20240122BHJP
【FI】
H04W4/06
H04W92/20
H04W36/38
H04W36/26
H04W28/24
(21)【出願番号】P 2022563194
(86)(22)【出願日】2021-09-06
(86)【国際出願番号】 CN2021116622
(87)【国際公開番号】W WO2022068529
(87)【国際公開日】2022-04-07
【審査請求日】2022-10-18
(31)【優先権主張番号】202011061451.8
(32)【優先日】2020-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517392436
【氏名又は名称】▲騰▼▲訊▼科技(深▲セン▼)有限公司
【氏名又は名称原語表記】TENCENT TECHNOLOGY (SHENZHEN) COMPANY LIMITED
【住所又は居所原語表記】35/F,Tencent Building,Kejizhongyi Road,Midwest District of Hi-tech Park,Nanshan District, Shenzhen,Guangdong 518057,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100150197
【氏名又は名称】松尾 直樹
(72)【発明者】
【氏名】雷 ▲藝▼学
【審査官】長谷川 未貴
(56)【参考文献】
【文献】特表2014-515227(JP,A)
【文献】特表2013-534087(JP,A)
【文献】特表2017-526300(JP,A)
【文献】特開2008-244910(JP,A)
【文献】国際公開第2019/114939(WO,A1)
【文献】特開2014-003386(JP,A)
【文献】再公表特許第2008/114449(JP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
IPC H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
DB名 3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャストブロードキャスト(MBS)サービスの切り替え方法であって、当該方法はユーザデバイスのサービス基地局によって実行され、
他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得するステップであって、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示する
情報を含む、ステップと、
前記ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定すると、前記他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するステップと、
前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることが特定されると、前記目標基地局にMBSサービス切り替え要求を送信するステップであって、前記MBSサービス切り替え要求は、前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを指示するために用いられる、ステップと、
を含
み、
前記能力情報が、N3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかをサポートすることを指示する情報をさらに含む場合、前記MBSサービス切り替え要求は、さらに、前記目標基地局がN3インターフェースで採用するトンネル伝送方式を指示するために用いられ、
前記能力情報が、エアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかをサポートすることを指示する情報をさらに含む場合、前記MBSサービス切り替え要求は、さらに、前記目標基地局がエアインターフェースで採用するブロードキャスト方式を指示するために用いられる、MBSサービスの切り替え方法。
【請求項2】
他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得するステップは、
ユーザデバイスにより報告された、前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を受信するステップと、
前記他の基地局との間に確立された通信リンクを介して前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得するステップと、
操作保守管理エンティティに配置された前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得するステップと、のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のMBSサービスの切り替え方法。
【請求項3】
前記他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に前記目標基地局の能力情報が含まれない場合、前記MBSサービスの切り替え方法は、さらに、
前記ユーザデバイスに通知メッセージを送信するステップであって、前記通知メッセージは前記目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を報告することを前記ユーザデバイスに通知するために用いられる、ステップと、
前記ユーザデバイスにより報告された、前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を受信するステップと、
前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するステップと、を含む、請求項1に記載のMBSサービスの切り替え方法。
【請求項4】
前記ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定する前に、前記MBSサービスの切り替え方法は、さらに、前記ユーザデバイスにより報告された、セル計測報告を受信するステップを含み、
前記ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定することは、前記セル計測報告に応じて前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを特定することを含み、
又は、
前記ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定する前に、前記MBSサービスの切り替え方法は、さらに、コアネットワークデバイスから送信されたシグナリングメッセージを受信するステップを含み、
前記ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定することは、前記シグナリングメッセージに応じて前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを特定することを含む、請求項1に記載のMBSサービスの切り替え方法。
【請求項5】
前記MBSサービスの切り替え方法は、さらに、
前記MBSサービス切り替え前に又は前記MBSサービス切り替え中に、コアネットワークデバイスから送信された前記MBSサービスに対してデータ転送を行うか否かの指示情報を受信するステップと、
前記指示情報を前記目標基地局に送信するステップと、を含む、請求項1に記載のMBSサービスの切り替え方法。
【請求項6】
前記MBSサービスの切り替え方法は、さらに、
コアネットワークデバイスから送信された前記MBSサービスに対するポリシ調整コマンドを受信すると、前記ポリシ調整コマンドに基づいて前記MBSサービスに対する配置メッセージを調整するステップであって、前記ポリシ調整コマンドには、N3インターフェースで採用されるトンネル伝送方式を調整することと、エアインターフェースで採用されるブロードキャスト方式を調整することと、のうちの少なくとも1つが含まれる、ステップを含む、請求項1から
5のいずれか一項に記載のMBSサービスの切り替え方法。
【請求項7】
マルチキャストブロードキャスト(MBS)サービスの切り替え方法であって、当該方法はユーザデバイスによって実行され、
サービス基地局に基づいてMBSサービスを処理するステップと、
取得された他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するステップであって、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示する
情報を含み、ステップと、
前記MBSサービスに対応する応用機能エンティティと通信ネゴシエーションを行うことで、前記MBSサービスの切り替えポリシ情報を特定するステップであって、前記切り替えポリシ情報は、前記応用機能エンティティによりMBSサービス切り替え前又は前記MBSサービス切り替え中にコアネットワークデバイスを介して前記サービス基地局に配置され、前記切り替えポリシ情報は、
切り替え後の基地局が前記MBSサービスを処理するときにN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかを採用することと、
切り替え後の基地局が前記MBSサービスを処理するときにN3インターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかを採用することと、
のうちの少なくとも1つを含む、ステップと、
前記サービス基地局がMBSサービス切り替え要求に基づいて前記MBSサービスを、MBSサービスがサポートされる目標基地局に切り替えると、前記目標基地局に基づいて前記MBSサービスを処理するステップであって、前記MBSサービス切り替え要求は、前記サービス基地局が前記目標基地局の能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定した後に前記目標基地局に送信されたものである、ステップと、
を含むMBSサービスの切り替え方法。
【請求項8】
前記目標基地局に基づいて前記MBSサービスを処理するステップの前に、前記MBSサービスの切り替え方法は、さらに、
前記サービス基地局から送信された通知メッセージを受信すると、前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得するステップであって、前記通知メッセージは、前記目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を報告することをユーザデバイスに通知するために用いられる、ステップと、
前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを前記サービス基地局が特定するように、前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するステップと、を含む、請求項
7に記載のMBSサービスの切り替え方法。
【請求項9】
取得された他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するステップの前に、前記MBSサービスの切り替え方法は、さらに、
前記他の基地局によりブロードキャストされたシステム情報を受信するステップであって、前記システム情報は、暗黙的又は明示的な方式により前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を指示する、ステップと、
前記システム情報に応じて前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得するステップと、を含む、請求項
7に記載のMBSサービスの切り替え方法。
【請求項10】
前記切り替えポリシ情報は、切り替え前後の基地局の間にデータ転送処理を行うか否か
をさらに含む、請求項9に記載のMBSサービスの切り替え方法。
【請求項11】
取得された他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するステップは、
取得された全ての他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するステップ、又は、
取得された前記他の基地局のうちの指定基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するステップであって、前記指定基地局は、前記他の基地局のうち信号強度が設定値以上である基地局と、前記他の基地局のうちMBSサービスをサポートする基地局と、のうちの少なくとも1つを含む、ステップ、を含む、請求項
7から
10のいずれか一項に記載のMBSサービスの切り替え方法。
【請求項12】
マルチキャストブロードキャスト(MBS)サービスの切り替え装置であって、
他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得するように配置される第1の取得ユニットであって、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示する
情報を含み、第1の取得ユニットと、
ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定すると、前記他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するように配置される特定ユニットと、
前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定すると、前記目標基地局にMBSサービス切り替え要求を送信するように配置される第1の処理ユニットであって、前記MBSサービス切り替え要求は、前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを指示するために用いられる、第1の処理ユニットと、を含
み、
前記能力情報が、N3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかをサポートすることを指示する情報をさらに含む場合、前記MBSサービス切り替え要求は、さらに、前記目標基地局がN3インターフェースで採用するトンネル伝送方式を指示するために用いられ、
前記能力情報が、エアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかをサポートすることを指示する情報をさらに含む場合、前記MBSサービス切り替え要求は、さらに、前記目標基地局がエアインターフェースで採用するブロードキャスト方式を指示するために用いられる、MBSサービスの切り替え装置。
【請求項13】
マルチキャストブロードキャスト(MBS)サービスの切り替え装置であって、
サービス基地局に基づいてMBSサービスを処理するように配置される第2の処理ユニットと、
取得された他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するように配置される報告ユニットであって、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示する
情報を含み、報告ユニットと、
前記MBSサービスに対応する応用機能エンティティと通信ネゴシエーションを行うことで、前記MBSサービスの切り替えポリシ情報を特定する特定ユニットであって、前記切り替えポリシ情報は、前記応用機能エンティティによりMBSサービス切り替え前又は前記MBSサービス切り替え中にコアネットワークデバイスを介して前記サービス基地局に配置され、前記切り替えポリシ情報は、
切り替え後の基地局が前記MBSサービスを処理するときにN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかを採用することと、
切り替え後の基地局が前記MBSサービスを処理するときにN3インターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかを採用することと、
のうちの少なくとも1つを含む、特定ユニットと、
前記サービス基地局がMBSサービス切り替え要求に基づいて前記MBSサービスを、MBSサービスがサポートされる目標基地局に切り替えると、前記目標基地局に基づいて前記MBSサービスを処理するように配置される第3の処理ユニットであって、前記MBSサービス切り替え要求は、前記サービス基地局が前記目標基地局の能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定した後に前記目標基地局に送信されたものである、第3の処理ユニットと、を含むMBSサービスの切り替え装置。
【請求項14】
コンピュータ読み取り可能な媒体であって、
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムはプロセッサにより実行されると請求項1から
6のいずれか一項に記載のMBSサービスの切り替え方法又は請求項
7から
11のいずれか一項に記載のMBSサービスの切り替え方法を実現する、コンピュータ読み取り可能な媒体。
【請求項15】
マルチキャストブロードキャスト(MBS)サービスの切り替えのための電子機器であって、
1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、を含み、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、請求項1から
6のいずれか一項に記載のMBSサービスの切り替え方法又は請求項
7から
11のいずれか一項に記載のMBSサービスの切り替え方法を、前記1つ又は複数のプロセッサに実現させる、電子機器。
【請求項16】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムがコンピュータにより実行されると、請求項1から
6のいずれか一項に記載のMBSサービスの切り替え方法又は請求項
7から
11のいずれか一項に記載のMBSサービスの切り替え方法を実現する、コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年9月30日に中国特許庁に提出した、出願番号が第202011061451.8号であり、発明の名称が「MBSサービスの切り替え方法、装置、コンピュータ読み取り可能な媒体及び電子機器」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用により本出願に結合される。
【0002】
本出願は、コンピュータ及び通信技術分野に関し、具体的には、MBSサービスの切り替えに関する。
【背景技術】
【0003】
5Gネットワークにおいて、公共安全系サービス及び車両のインターネット、モノのインターネット等に向けるシーンにおけるブロードキャストとマルチキャストサービス需要をサポートするために、MBS(Multicast and Broadcast Service、マルチキャストブロードキャストサービス)を提供し、且つMBSも5G技術とネットワーク進化の重点技術の一つとなり、4Gネットワークと異なり、5GMBSはよりクラウド化とサービス化の基本的なアーキテクチャに基づき、従来の切り替えメカニズムがMBS手段に対して再設計される必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本出願の実施例はMBSサービスの切り替え方法及び関連装置を提供し、さらに少なくともある程度にMBSサービスの切り替え処理を実現することができる。
【0005】
本出願の他の特性と利点は、以下の詳細記述により明らかになって、又は部分的には本出願の実践により習得される。
【0006】
本出願実施例の一態様によれば、MBSサービスの切り替え方法が提供され、前記方法はユーザデバイスのサービス基地局によって実行され、他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得するステップであって、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示するために用いられる、ステップと、ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定すると、前記他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するステップと、前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定すると、前記目標基地局にMBSサービス切り替え要求を送信するステップであって、前記MBSサービス切り替え要求は前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを指示するために用いられる、ステップと、を含む。
【0007】
本出願実施例の一態様によれば、MBSサービスの切り替え方法が提供され、前記方法はユーザデバイスによって実行され、サービス基地局に基づいてMBSサービスを処理するステップと、取得された他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するステップであって、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示するために用いられる、ステップと、前記サービス基地局がMBSサービス切り替え要求に基づいて前記MBSサービスを、MBSサービスがサポートされる目標基地局に切り替えると、前記目標基地局に基づいて前記MBSサービスを処理するステップと、を含み、その中、前記MBSサービス切り替え要求は、前記サービス基地局が前記目標基地局の能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定した後に前記目標基地局に送信されたものである。
【0008】
本出願実施例の一態様によれば、MBSサービスの切り替え装置が提供され、前記装置は、他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得するように配置される第1の取得ユニットであって、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示するために用いられる、第1の取得ユニットと、ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定すると、前記他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するように配置される特定ユニットと、前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定すると、前記目標基地局にMBSサービス切り替え要求を送信するように配置される第1の処理ユニットであって、前記MBSサービス切り替え要求は前記ユーザデバイスのMBSサービスが前記目標基地局に切り替えられることを指示するために用いられる、第1の処理ユニットと、を含む。
【0009】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記第1の取得ユニットは以下の少なくとも1つの方式により他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得する。該方式は、ユーザデバイスにより報告された前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を受信することと、前記他の基地局との間に確立された通信リンクを介して前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得することと、操作保守管理エンティティに配置された前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得することと、を含む。
【0010】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記能力情報は、さらに、N3インターフェースでシェアトンネル伝送方式及び専用トンネル伝送方式のいずれかをサポートすることと、エアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかをサポートすることと、のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0011】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記能力情報がさらにN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかをサポートすることを指示するために用いられる場合、前記MBSサービス切り替え要求は、さらに、前記目標基地局がN3インターフェースで採用するトンネル伝送方式を指示するために用いられる。
【0012】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記能力情報がさらにエアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかをサポートすることを指示するために用いられる場合、前記MBSサービス切り替え要求は、さらに、前記目標基地局がエアインターフェースで採用するブロードキャスト方式を指示するために用いられる。
【0013】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に前記目標基地局の能力情報が含まれない場合、前記MBSサービスの切り替え装置は、さらに、前記ユーザデバイスに通知メッセージを送信するように配置される送信ユニットであって、前記通知メッセージは前記目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を報告することを前記ユーザデバイスに通知するために用いられる、送信ユニットと、前記ユーザデバイスにより報告された前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を受信するように配置される第1の受信ユニットと、前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するように配置される前記特定ユニットと、を含む。
【0014】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記MBSサービスの切り替え装置は、さらに、前記ユーザデバイスにより報告されたセル計測報告を受信するように配置される第2の受信ユニットと、前記セル計測報告に応じて前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを特定するように配置される前記特定ユニットと、を含む。
【0015】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記MBSサービスの切り替え装置は、さらに、コアネットワークデバイスから送信されたシグナリングメッセージを受信するように配置される第3の受信ユニットと、前記シグナリングメッセージに応じて前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを特定するように配置される前記特定ユニットと、を含む。
【0016】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記第1の処理ユニットは、さらに、前記MBSサービス切り替え前又は前記MBSサービス切り替え中に、コアネットワークデバイスから送信された前記MBSサービスに対してデータ転送を行うか否かの指示情報を受信し、前記指示情報を前記目標基地局に送信するように配置される。
【0017】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記第1の処理ユニットは、さらに、コアネットワークデバイスから送信された前記MBSサービスに対するポリシ調整コマンドを受信すると、前記ポリシ調整コマンドに基づいて前記MBSサービスに対する配置メッセージを調整するように配置され、前記ポリシ調整コマンドは、N3インターフェースで採用されるトンネル伝送方式を調整することと、エアインターフェースで採用されるブロードキャスト方式を調整することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0018】
本出願実施例の一態様によれば、MBSサービスの切り替え装置が提供され、前記装置は、サービス基地局に基づいてMBSサービスを処理するように配置される第2の処理ユニットと、取得された他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するように配置される報告ユニットであって、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示するために用いられる、報告ユニットと、前記サービス基地局がMBSサービス切り替え要求に基づいて前記MBSサービスをMBSサービスがサポートされる目標基地局に切り替えると、前記目標基地局に基づいて前記MBSサービスを処理するように配置される第3の処理ユニットと、を含み、その中、前記MBSサービス切り替え要求は、前記サービス基地局が前記目標基地局の能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定した後に前記目標基地局に送信されたものである。
【0019】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記切り替え装置は、さらに、前記サービス基地局から送信された通知メッセージを受信したときに、前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得するように配置される第2の取得ユニットを含み、前記通知メッセージは、前記目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を報告することをユーザデバイスに通知するために用いられ、前記報告ユニットは、さらに、前記サービス基地局は前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するように、前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するように配置される。
【0020】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記報告ユニットは、さらに、前記他の基地局によりブロードキャストされたシステム情報を受信し、前記システム情報に応じて前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得するように配置され、前記システム情報は暗黙的又は明示的な方式により前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を指示する。
【0021】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記切り替え装置は、さらに、前記MBSサービスに対応する応用機能エンティティと通信ネゴシエーションを行うことで、前記MBSサービスの切り替えポリシ情報を特定するように配置されるネゴシエーションユニットを含み、前記切り替えポリシ情報は、前記応用機能エンティティにより前記MBSサービス切り替え前又は前記MBSサービス切り替え中にコアネットワークデバイスを介して前記サービス基地局に配置される。
【0022】
その中、前記切り替えポリシ情報は、切り替え前後の基地局の間にデータ転送処理を行うか否かと、切り替え後の基地局が前記MBSサービスを処理するときにN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかを採用することと、切り替え後の基地局が前記MBSサービスを処理するときにN3インターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかを採用することと、のうちの少なくとも1つを含む。
【0023】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記報告ユニットは、取得された全ての他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するように配置される。
【0024】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記報告ユニットは、取得された前記他の基地局のうちの指定基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するように配置され、前記指定基地局は、前記他の基地局のうち信号強度が設定値以上である基地局と、前記他の基地局のうちMBSサービスをサポートする基地局と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0025】
本出願実施例の一態様によれば、コンピュータ読み取り可能な媒体が提供され、前記コンピュータ読み取り可能な媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムはプロセッサにより実行されると上記実施例に記載のMBSサービスの切り替え方法を実現する。
【0026】
本出願実施例の一態様によれば、電子機器が提供され、前記電子機器は、1つ又は複数のプロセッサと、1つ又は複数のプログラムを記憶するための記憶装置と、を含み、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されると、上記実施例に記載のMBSサービスの切り替え方法を、前記1つ又は複数のプロセッサに実現させる。
【0027】
本出願実施例の一態様によれば、コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムが提供され、該コンピュータプログラム製品又はコンピュータプログラムはコンピュータコマンドを含み、該コンピュータコマンドがコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶される。コンピュータ機器のプロセッサはコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から該コンピュータコマンドを読み取り、プロセッサは該コンピュータコマンドを実行し、上記様々な選択可能な実施例の提供するMBSサービスの切り替え方法を該コンピュータ機器に実行させる。
【0028】
本出願のいくつかの実施例による技術案では、他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することで、ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替える必要があるときに、他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に応じて目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定し、目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定するときに目標基地局にMBSサービス切り替え要求を送信することで、ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替え、基地局の能力情報に基づいて目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定することができ、さらにMBSサービスをサポートしない基地局にサービス切り替え要求を盲目的に送信することにより招致されたMBSサービスの中断及びシグナリング資源の浪費を回避することができ、5GシステムのMBSサービス切り替えに対するサポートが実現される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】ユニキャスト通信システム及びマルチキャスト通信システムのデータ伝送のフロー模式図である。
【
図2】本出願実施例の技術案が適用される応用シーンの模式図である。
【
図3】本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の別の実施例によるMBSサービスの切り替え方法のフローチャートである。
【
図5】本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え過程の模式図である。
【
図6】本出願の1つの実施例による補強ANRメカニズムの模式図である。
【
図7】本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え方法のフローチャートである。
【
図8】本出願の別の実施例によるMBSサービスの切り替え方法のフローチャートである。
【
図9】本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え装置のブロック図である。
【
図10】本出願の別の実施例によるMBSサービスの切り替え装置のブロック図である。
【
図11】本出願実施例の電子機器を実現するのに適したコンピュータシステムの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
なお、本明細書に記載された「複数」とは、2つ又は2つ以上を意味する。「及び/又は」は関連対象の関連関係を記述し、3種類の関係が存在可能であることを示し、例えば、A及び/又はBは、Aが独立に存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが独立に存在する場合の3つの場合を示す。文字「/」は一般的に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0031】
2G(第2世代移動通信技術)、3G(第3世代移動通信技術)及び4G(第4世代移動通信技術)の無線通信システムはMBMS(Multimedia Broadcast and Multicast Service、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス)をサポートし、このサービスはBroadcast(ブロードキャスト)とMulticast(マルチキャスト)という2種類のサービスに分けられる。ただし、2Gと3Gシステムのみはマルチキャストサービスをサポートし、4Gシステムは規格上でサポートせず、且つ2G、3G及び4Gシステムはいずれもブロードキャストサービスをサポートする。
【0032】
ブロードキャスト及びマルチキャストサービスに加えて、ネットワークノード間の通信方式はさらにユニキャストを含む。「ユニキャスト」は最も一般的な1対1の通信であり、その利点は、送信元が、異なる受信元に異なる内容を伝送することができるが、送信元が複数の受信元に同じ内容を伝送する必要があれば、エンドツーエンドでそれぞれ複数の同じデータを伝送する必要があり、効率が低い。具体的には、
図1に示すように、ユニキャスト源(即ち送信元)はユニキャストの方式で複数の受信元にデータを送信する場合、エンドツーエンドの方式でそれぞれ複数の同じデータを伝送する必要がある(
図1における異なる線形は異なるデータストリームを示す)。
【0033】
「マルチキャスト」は、「multicast」とも呼ばれ、送信元が同一の内容を複数の受信元に伝送するものである。インターネットビデオ会議、インターネットビデオリクエストは特にマルチキャスト方式を採用することに適し、ユニキャスト方式を採用すれば、受信元がいくつあれば、伝送過程がいくつあり、このような方式は明らかに効率が極めて低く、目標を区別せず、全て送信するブロードキャスト方式を採用すれば、一括にデータ伝送を完了することができるが、特定データの受信元を区別する目的に達しないからである。このように、マルチキャスト方式を採用し、一括に複数の受信元に同一のデータを送信することを実現することができるだけでなく、特定対象だけにデータを伝送する目的を達成することもできる。具体的には、
図1に示すように、マルチキャスト源(即ち送信元)は一回で複数の受信元に同じデータを送信することができる。
【0034】
「ブロードキャスト」も同一の内容を複数の受信元に伝送するものであるが、伝送するときに受信元の選択を行わないため、不要なデバイスにもデータの伝送を行ってネットワーク資源の浪費を引き起こす可能性がある。また、ある受信元はブロードキャストの内容に「興味」がない可能性があり、ブロードキャストの内容を受信した後、受信されたデータパケットを廃棄せざるを得ず、さらに端末資源の浪費を引き起こす。
【0035】
ブロードキャストサービスとマルチキャストサービスの根本的な区別は、システムにおけるブロードキャストサービスのUE(User Equipment、ユーザデバイス)がいずれもブロードキャストサービスに参加することができ且つ契約する必要がなく、マルチキャストサービスのUEが契約して認証しなければ参加することができないことである。なお、マルチキャストサービスとブロードキャストサービスは多くの種類があり、マルチキャストサービスに対して、UEはインターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)マルチキャストアドレスにより対応するサービスに参加するマルチキャストグループである。ブロードキャストサービスは異なる領域によって区分され、このようにある領域に1つのブロードキャストサービスのみがあり、このブロードキャストサービスは異なる時間帯に異なるサービスを伝送することができる。
【0036】
関連技術では5GシステムにおいてMBSサービスをサポートすることを提案しているが、MBSサービスに対する切り替えメカニズムの設計は完了されていなくて、これは、ユーザデバイスが移動過程中にMBSサービスに対するサポートに影響を与える。そこで、本出願の実施例はMBSサービスに対して切り替え処理の手段を提案し、例えば、
図2に示す1つのMBSサービスをサポートする例示的なシステムアーキテクチャでは、基地局1と基地局2は隣接する基地局であり、基地局1と基地局2との間はXnインターフェースを介して接続することができる。もちろん、基地局1と基地局2がXnインターフェースを介して接続することは必須ではなく、本出願の他の実施例において、基地局1と基地局2との間は接続しなくてもよい。
【0037】
図2を引き続いて参照し、基地局1と基地局2はN2インターフェースを介してそれぞれAMF(Access and Mobility Management Function、アクセス及び移動性管理機能)エンティティに接続されることができ、且つN3インターフェースを介してUPF(User Plane Function、ユーザプレーン機能)エンティティに接続される。
図2に示すシステムアーキテクチャでは、SMF(Session Management Function、セッション管理機能)エンティティはMBSに関するセッション管理機能を担当し、PCF(Policy Control Function、ポリシ制御機能)エンティティはMBSに関するポリシ生成を担当し、AF(Application Function、応用機能)エンティティはMBSサービスの内容サーバと一体に集積して配置し又は分離して配置することができ、UDM(Unified Data Management、統括データ管理)エンティティはユーザの契約データアクセス、位置登録などの機能を提供するために用いられる。該システムアーキテクチャにはネットワークにおける他のネットワーク要素が示されず、例えばOAM(Operation Administration and Maintenance、操作保守管理)エンティティ、NEF(Network Exposure Function、ネットワーク開放機能)エンティティなどであるが、実際に応用するときに、これらのネットワーク要素を用いる必要がある可能性がある。
【0038】
本出願の1つの実施例では、ユーザデバイス201のサービス基地局は基地局1であり、且つ基地局1に基づいてMBSサービスを処理する。基地局1は基地局2のMBSサービスに対する能力情報を取得することができ、例えば、基地局2がMBSサービスをサポートするか否かのこと、基地局2がN3インターフェースでシェアトンネル伝送及び専用トンネル伝送のいずれかをサポートすること、基地局2がエアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかをサポートすること等である。その中、基地局1はXnインターフェースを介して基地局2からこれらの情報を取得することができ、又はユーザデバイス(例えば
図2に示すユーザデバイス201、又は他の図示しないユーザデバイス)の報告によりこれらの情報を取得することができ、又はOAMエンティティの配置に基づいてこれらの情報を取得することもできる。
【0039】
ユーザデバイス201は移動過程中にセル計測を実行し、セル計測報告を基地局1に報告し、基地局1はユーザデバイス201の移動によりユーザデバイス201のMBSサービス(ユーザデバイス201のMBSサービスはユーザデバイス201の加入したMBS伝送グループで処理されたサービスであってもよい)を基地局2に切り替える必要があることを特定すれば、先に基地局2の能力情報に応じて基地局2がMBSサービスをサポートするか否かを特定し、基地局2がMBSサービスをサポートすれば、基地局1は基地局2にMBSサービス切り替え要求を送信することができ、ユーザデバイス201のMBSサービスを基地局2に切り替え、このように、ユーザデバイス201は基地局2に基づいてMBSサービスの処理を継続することができる。
【0040】
本出願の1つの実施例では、ユーザデバイス201とAFエンティティとの間は通信ネゴシエーションを行うこともでき、ユーザデバイス201のMBSサービスに応じてデータ転送処理(Data Forwarding treatment)を行う必要があるか否かを特定し、且つ切り替えの後、基地局2がN3インターフェースでシェアトンネル伝送及び専用トンネル伝送のいずれかを採用することやエアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかを採用することなどを特定することができ、そしてAFエンティティにより特定された切り替えポリシ情報がAMFエンティティ又はSMFエンティティを通して基地局1に配置され、基地局1により基地局2の能力情報に応じてこれらの切り替えポリシ情報がMBSサービス切り替えに関する処理に追加される。その中、AMFエンティティ又はSMFエンティティはコアネットワークデバイスと呼ばれてもよい。
【0041】
本出願の1つの実施例では、データ転送処理(例えばMBSサービスはビデオ直播サービス等である)を行う必要がない場合、直接的に切り替えポリシに応じて切り替え処理を行えばよく、データ転送処理(例えばMBSサービスはソフトウェアダウンロード又はアップグレードタスク等である)を行う必要がある場合、基地局1と基地局2の間にデータ転送処理を行う必要があり、MBSサービスのデータ完全性を保証する。同時に、特定のリアルタイムマルチメディアサービスに対して、MBSサービスの切り替えを行うときに、ユーザの体験に影響を与える要因は切り替え後の基地局においてリアルタイムのデータを早期に受信することであり、切り替え前又は切り替え過程中のデータ転送及び回復は重要ではない。この場合、データ転送を行わないことによりネットワーク資源を節約し且つ切り替え過程を加速することができる。
【0042】
以下、本出願実施例の技術案の実現詳細を説明する。
【0043】
図3は本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え方法のフローチャートであり、該MBSサービスの切り替え方法は基地局により実行されてもよく、該基地局はユーザデバイスにサービスを提供するためのサービス基地局であってもよい。
図3に示すように、該MBSサービスの切り替え方法は少なくともステップS310~ステップS330を含み、詳細は以下の通りである。
【0044】
ステップS310において、他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得し、該能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示するために用いられる。
【0045】
本出願の1つの実施例では、他の基地局はユーザデバイスのサービス基地局が位置する隣接基地局であってもよい。
【0046】
本出願の1つの実施例では、サービス基地局が他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することは、ユーザデバイスにより報告された他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を受信することであってもよい。例えば、ユーザデバイスは現在サービス基地局の隣接基地局ブロードキャストのシステム情報を受信することにより、該システム情報により該隣接基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することができる。
【0047】
本出願の1つの実施例では、サービス基地局が他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することは、他の基地局との間に確立された通信リンクにより他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することであってもよい。即ち、サービス基地局はXnインターフェースを介して隣接基地局と通信リンクを確立することができ、さらに他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得する。
【0048】
本出願の1つの実施例では、サービス基地局が他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することは、操作保守管理エンティティが配置される他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することであってもよい。例えば、操作保守管理エンティティはサービス基地局に他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を予め配置してもよい。
【0049】
なお、サービス基地局は上記方式における1種又は複数種により他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することができる。
【0050】
本出願の1つの実施例では、前述の能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示することができることに加え、さらに、N3インターフェースでシェアトンネル伝送方式及び専用トンネル伝送方式のいずれかをサポートすること、エアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかをサポートすることの少なくとも1つを指示することができる。その中、これらの能力情報はMBSサービス切り替え時に目標基地局の切り替えポリシ情報を選択するために用いることができ、例えば、目標基地局がN3インターフェースでシェアトンネル伝送方式をサポートすると、MBSサービスが目標基地局に切り替えられた後、目標基地局のN3インターフェースでシェアトンネル伝送方式を採用することができる。
【0051】
ステップS320において、ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定すると、他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に応じて目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定する。
【0052】
本出願の1つの実施例では、ユーザデバイスにより報告されたセル計測報告を受信し、そしてセル計測報告に応じてユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えるか否かを特定することができ、即ち、ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定する方式は、セル計測報告に応じてユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定する方式であってもよい。該実施例の技術案はユーザデバイスの移動に基づいて切り替えをトリガすることであり、例えば、サービス基地局はユーザデバイスから報告されたセル計測報告に応じてユーザデバイスが隣接するある基地局を計測した信号強度がますます大きくなることを特定すれば、ユーザデバイスが該基地局のカバー範囲内に移動されることを特定することができ、さらに切り替えをトリガすることができる。
【0053】
本出願の1つの実施例では、コアネットワークデバイスから送信されたシグナリングメッセージを受信し、該シグナリングメッセージに応じてユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えるか否かを特定することができ、即ちユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定する方式は、シグナリングメッセージに応じてユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定する方式であってもよい。例えば、コアネットワークデバイスはサービス基地局の負荷状況、サービスストリームに対応するセッションパラメータなどの情報に応じてユーザデバイスのMBSサービスをサービス基地局から他の基地局に切り替える必要があるか否かを特定することができ、切り替えを行う必要があれば、サービス基地局にシグナリングメッセージを送信する。その中、該実施例におけるコアネットワークデバイスはAMF又はSMFであってもよい。
【0054】
本出願の1つの実施例では、サービス基地局が取得した他の基地局のMBSサービスに対する能力情報には目標基地局の能力情報が含まれない場合、サービス基地局はユーザデバイスに通知メッセージを送信することができ、該通知メッセージはユーザデバイスに目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を報告することを通知するために用いられ、さらにユーザデバイスは目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することができ、例えば、目標基地局ブロードキャストのシステム情報を受信することにより目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得し、そして取得された目標基地局のMBSサービスに対する能力情報をサービス基地局に報告し、これによりサービス基地局は目標基地局のMBSサービスに対する能力情報に応じて目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定する。
【0055】
図3に示すように、ステップS330において、目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定すると、目標基地局にMBSサービス切り替え要求を送信し、該MBSサービス切り替え要求はユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを指示するために用いられる。
【0056】
本出願の1つの実施例では、目標基地局がN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかをサポートすることを取得すれば、サービス基地局はさらにMBSサービス切り替え要求により目標基地局がN3インターフェースで採用するトンネル伝送方式即ち、シェアトンネル伝送方式及び専用トンネル伝送方式のいずれかを採用することを指示することができる。
【0057】
本出願の1つの実施例では、目標基地局がエアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかをサポートすることを取得すれば、サービス基地局はさらにMBSサービス切り替え要求により目標基地局がエアインターフェースで採用するブロードキャスト方式、即ち、ポイントツーポイントブロードキャスト方式及びポイントツーマルチポイントブロードキャスト方式のいずれかを採用することを指示することができる。
【0058】
本出願の1つの実施例では、サービス基地局はコアネットワークデバイスから送信されたMBSサービスに対してデータ転送を行うか否かの指示情報を受信すると、サービス基地局は該指示情報を目標基地局に送信することができ、目標基地局がデータ転送を行う必要があるか否かを指示する。いくつかの場合に、サービス基地局は該指示情報をMBSサービス切り替え要求に追加して目標基地局に送信することができる。さらに、サービス基地局はMBSサービス切り替え前又はMBSサービス切り替え中にコアネットワークデバイスから送信された該指示情報を受信することができる。
【0059】
具体的には、MBSサービス切り替え前に、この指示情報はUEコンテキストのパラメータとしてコアネットワークデバイス及び基地局上に配置されることができる。MBSサービス切り替えが発生した後、この指示情報はコンテキストとともに目標基地局、即ち新たなサービス基地局に移行される。
【0060】
本出願の1つの実施例では、サービス基地局はコアネットワークデバイスから送信されたMBSサービスに対するポリシ調整コマンドを受信すれば、サービス基地局は該ポリシ調整コマンドに基づいてMBSサービスに対する配置メッセージを調整することができ、該ポリシ調整コマンドは、N3インターフェースで採用されるトンネル伝送方式を調整すること、エアインターフェースで採用されるブロードキャスト方式を調整することの少なくとも1つを含む。例えば、サービス基地局がMBSサービスに対してN3インターフェースで採用されるのはシェアトンネル伝送方式であり、そうすると、コアネットワークデバイスはサービス基地局がN3インターフェースで採用されるトンネル伝送方式を調整する必要がある場合、例えばシェアトンネル伝送方式を専用トンネル伝送方式に調整し、サービス基地局にポリシ調整コマンドを送信することができる。
【0061】
図3は基地局からの本出願実施例のMBSサービスの切り替え方法を説明し、以下
図4と併せてユーザデバイスからの本出願実施例のMBSサービスの切り替え方法を詳細に説明する。
【0062】
図4は本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え方法のフローチャートであり、該MBSサービスの切り替え方法はユーザデバイスにより実行されることができる。
図4に示すように、該MBSサービスの切り替え方法は少なくともステップS410~ステップS430を含み、詳細は以下の通りである。
【0063】
ステップS410において、サービス基地局に基づいてMBSサービスを処理する。
【0064】
本出願の1つの実施例では、ユーザデバイスがサービス基地局に基づいてMBSサービスを処理する過程は、あるMBSグループに加入してサービス基地局から送信されるMBSサービスデータを受信することであってもよく、該MBSサービスデータは、例えばマルチメディアデータ(例えばライブビデオストリームデータ、ニュース系データなど)、ソフトウェアダウンロードパケットデータ、ソフトウェア更新パケットデータなどであってもよい。
【0065】
ステップS420において、取得された他の基地局のMBSサービスに対する能力情報をサービス基地局に報告し、該能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示するために用いられる。
【0066】
本出願の1つの実施例では、各基地局はシステム情報により暗黙又は明示的にMBSサービスに対する能力情報を指示することができ、さらにユーザデバイスは各基地局ブロードキャストのシステム情報を受信することにより、各基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することができる。
【0067】
本出願の1つの実施例では、ユーザデバイスは、取得された全ての他の基地局のMBSサービスに対する能力情報をサービス基地局に報告することができる。
【0068】
本出願の1つの実施例では、ユーザデバイスは取得された他の基地局における指定基地局のMBSサービスに対する能力情報をサービス基地局に報告することができ、該指定基地局は、他の基地局のうち信号強度が設定値以上である基地局、他の基地局のうちMBSサービスをサポートする基地局の少なくとも1つを含む。即ち、該実施例において、ユーザデバイスは、基地局の情報に応じて絞って、絞られた指定基地局のMBSサービスに対する能力情報をサービス基地局に報告してもよい。
【0069】
図4に示すように、ステップS430において、サービス基地局はMBSサービス切り替え要求に基づいてMBSサービスをMBSサービスがサポートされる目標基地局に切り替えると、目標基地局に基づいてMBSサービスを処理し、その中、該MBSサービス切り替え要求は、サービス基地局が目標基地局の能力情報に応じて目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定した後に目標基地局に送信されたものである。
【0070】
本出願の1つの実施例では、サービス基地局は取得された各基地局のMBSサービスに対する能力情報に基づいて目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定することができ、サービス基地局が取得した各基地局のMBSサービスに対する能力情報に目標基地局のMBSサービスに対する能力情報が含まれない場合、ユーザデバイスに通知メッセージを送信することができ、該通知メッセージは目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を報告することをユーザデバイスに通知するために用いられ、ユーザデバイスは該通知メッセージを受信した後、サービス基地局は目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するように、目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得し、そして目標基地局のMBSサービスに対する能力情報をサービス基地局に報告する。
【0071】
本出願の1つの実施例では、ユーザデバイスは、さらにMBSサービスに対応する応用機能エンティティと通信ネゴシエーションを行い、MBSサービスの切り替えポリシ情報を特定し、そして、AFエンティティによりMBSサービス切り替え前又はMBSサービス切り替え中に該切り替えポリシ情報をコアネットワークデバイスを介してサービス基地局に配置することができる。例えば、AFエンティティは該切り替えポリシ情報を直接的にPCFエンティティに送信することができ、或いは、AFエンティティは該切り替えポリシ情報をNEFエンティティによりPCFエンティティに送信し、PCFエンティティにより該切り替えポリシ情報をAMFエンティティ及び/又はSMFエンティティに送信し、AMFエンティティ又はSMFエンティティによりサービス基地局に配置する。1つの可能な実施形態において、上記切り替えポリシ情報は、切り替え前後の基地局の間はデータ転送処理を行うか否かのこと、切り替え後の基地局がMBSサービスを処理するときにN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかを採用すること、切り替え後の基地局がMBSサービスを処理するときにN3インターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかを採用すること、の少なくとも1つを含むことができる。
【0072】
なお、切り替え前後の基地局の間はデータ転送処理を行うか否かのことは、ユーザデバイスのMBSサービスのタイプに応じて特定されてもよく、例えば、MBSサービスタイプはビデオライブサービス、リアルタイムインタラクションサービス等のパケットロス要求が高くないサービスに属する場合、データ転送処理を行わなくてもよく、MBSサービスタイプはソフトウェアパケットのダウンロード/更新サービス、地図の更新サービス、計画経路の更新サービス等のパケットロス要求が高いサービスに属すると、データ転送処理を行ってもよく、MBSサービスのデータ完全性を保証する。
【0073】
以上、それぞれ基地局とユーザデバイスからの本出願実施例の技術案を説明し、即ち本出願実施例の技術案は主に5GMBSサービスに対する無線ネットワーク切り替えメカニズムを提案し、具体的には、新たなMBS関連特性パラメータを5Gエアインターフェース、基地局間のインターフェース及び基地局とコアネットワークとの間のインターフェースに導入することにより、切り替え中に潜在的な目標基地局が5GMBSサービスをサポートするか否かを能動的に判断する関連能力を実現する。同時に、いくつかの実施例では、さらに切り替え中にUEとAFエンティティの間の通信ネゴシエーションを導入し、サービスのパケットロス特性に対する要求等に応じて合理の切り替えメカニズムを選択し、5GネットワークにおいてMBSサービス切り替えに対する有効サポートを実現してもよい。
【0074】
1つの場合に、
図5に示すように、UEのMBSサービスの切り替え過程は実質的にエアインターフェースの5Gデータ無線ベアラと基地局N3インターフェースのトンネルを切り替えることにより、AFエンティティからUEまでのサービスデータを継続的に行うことができる。
図5に示す実施例について、UEと基地局1との間のエアインターフェースをUEと基地局2との間のエアインターフェースに切り替え、基地局1とUPFエンティティとの間のN3インターフェースを基地局2とUPFエンティティとの間のN3インターフェースに切り替える。
【0075】
本出願の1つの実施例では、補強ANR(Automatic Neighbor Relation、自動近隣関係)メカニズムによりMBSサービスの切り替えを補助することができ、通常的に、基地局はUE report(報告)及び/又は基地局間の通信及び/又はOAMエンティティ配置等の方法により、他の基地局の5G MBSサービスに対する能力情報を学習することができ、該能力情報は、該基地局がMBSサービスをサポートするか否かのこと、該基地局がN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズムや専用トンネルメカニズムをサポートするか否かのこと、該基地局がエアインターフェースでポイントツーマルチポイントブロードキャストやポイントツーポイントブロードキャストをサポートするか否かのことなどを含む。
【0076】
図6に示すように、本出願実施例における補強ANRメカニズムは601、602及び603における部分メカニズム又は全部メカニズムを含んでもよい。その中、
図6に示す601は、UEにより隣接基地局のMBSサービスに対する能力情報を計測して取得し、サービス基地局に報告し、さらにサービス基地局により保守されるANRデータを増加/更新する。
図6に示す602は、各基地局によりOAMエンティティ/ネットワーク側デバイスから隣接基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得し、各基地局により保守されるANRデータを増加/更新し、ネットワーク側デバイスはコアネットワークデバイスであってもよい。
図6に示す603は、基地局の間に通信によりそれぞれの隣接基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得し、且つ各基地局により保守されるANRデータを増加/更新する。
【0077】
上記手段をサポートするために、ユーザデバイスと基地局は対応するプロトコルをサポートする必要があり、例えば、基地局がシステム情報により暗黙又は明示的に前述MBSサービスに対する能力情報をブロードキャストできることをサポートし、ユーザデバイスはUE報告メカニズムにより、隣接基地局のMBSサービスに対する能力情報をサービス基地局に通知し、サービス基地局を補助して決定を行うことができる。
【0078】
本出願の上記実施例における補強ANRメカニズムにより、サービス基地局は、目標基地局が5G MBSをサポートするか否かのこと、及びエアインターフェースとN3インターフェースでそれぞれどのようなMBS伝送方式をサポートするかを事前に予知することができ、さらに対応する切り替えポリシ情報を配置する。
【0079】
本出願の1つの実施例では、切り替え中にUEとAFエンティティの間は通信ネゴシエーションを行うことができ、MBSサービスのパケットロス特性に対する要求及び耐えられる切り替え時間等に応じて合理の切り替えポリシを選択し、5GネットワークにおいてMBSサービス切り替えに対する有効サポートを実現する。具体的には、MBSサービスのタイプが異なるときに、データ転送処理に対する要求が異なるため、ネットワーク資源を節約するために、データ転送を必要としない5G MBSサービスに対して、UEとAFエンティティの交互に確認した後、AFエンティティにより5Gコアネットワークデバイスに該MBSサービスに対してデータ転送を行う必要がないことを通知することができ、それによりソース基地局(切り替え前にユーザデバイスのサービス基地局)と目標基地局の間のデータ転送処理を簡単化にする。いくつかの場合に、ソース基地局と目標基地局に対応するコアネットワークは同じであってもよい。
【0080】
本出願の1つの実施例では、AFエンティティはMBSサービスごとにデータ転送を行う必要があるか否かのポリシを配置してもよく、例えば、AFエンティティはPCFエンティティによりAMFエンティティ、SMFエンティティ及びUEに対応するポリシを配置することができ、且つ配置されたポリシを更新することができる。同時に、具体的な配置過程はMBSサービス切り替え前に発生してもよく、切り替え過程中に発生してもよい。
【0081】
図7は本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え方法のフローチャートであり、具体的には、以下のステップを含む。
【0082】
ステップS701において、補強されたANRメカニズムにより目標基地局の情報を知る。
【0083】
ステップS702において、UEはAFエンティティと通信ネゴシエーションを行い、MBSサービスがデータ転送処理を必要とするか否かを特定する。YESであれば、ステップS704を実行し、NOであれば、ステップS703を実行する。
【0084】
本出願の1つの実施例では、例えば、MBSサービスがビデオ直播サービス、リアルタイムインタラクションサービス等のパケットロス要求が高くないサービスに属する場合、データ転送処理を行わなくてもよく、MBSサービスがソフトウェアパケットのダウンロード/更新サービス、地図の更新サービス、計画経路の更新サービス等のパケットロス要求が高いサービスに属する場合、データ転送処理を行ってもよく、MBSサービスのデータ完全性を保証する。
【0085】
ステップS703において、データ転送がないMBS切り替え過程を実行する。
【0086】
ステップS704において、データ転送があるMBS切り替え過程を実行する。
【0087】
なお、データ転送があるMBS切り替え過程でも、データ転送がないMBS切り替え過程でも、コアネットワークデバイス又はソース基地局は、いずれも目標基地局がN3インターフェースでサポートされるトンネル伝送方式(シェアトンネル伝送方式、専用トンネル伝送方式等)及びエアインターフェースでサポートされるブロードキャスト方式(ポイントツーポイント方式、ポイントツーマルチポイント方式等)に応じて切り替えポリシを特定してもよく、例えば、切り替えの後、エアインターフェースとN3インターフェースでそれぞれどのようなMBS伝送方式をサポートすることなどである。
【0088】
本出願の1つの実施例では、MBSサービスの切り替え過程はユーザデバイスの移動性によりトリガされてもよく、又はネットワーク側デバイス等の非移動的な原因によりトリガされてもよく、ネットワーク側デバイス等の非移動的な原因によりトリガされる切り替えは、ネットワークの負荷均衡ポリシ、サービスストリーム対応のセッションパラメータ変化等を含む。本出願の上記実施例の技術案は上記の2つの状況に適応し、以下
図8と併せて、ユーザデバイスの移動性トリガを例にして説明し、主に以下のステップを含む。
【0089】
ステップS801において、UEはソース基地局でMBSセッションを確立してMBSサービスを処理し、切り替えの発生前に、基地局の間に隣接基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得することができるように、基地局の間、OAMエンティティと基地局の間、UEと基地局の間にANRメカニズムを行うことができ、該基地局がMBSサービスをサポートするか否かのこと、該基地局がN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズムや専用トンネルメカニズムをサポートするか否かのこと、該基地局がエアインターフェースでポイントツーマルチポイントブロードキャストやポイントツーポイントブロードキャストをサポートするか否かのことなどを含むが、これに限定されない。
【0090】
ステップS802において、ソース基地局はANR実行結果を取得し、即ち、ソース基地局は目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かのこと、N3インターフェースで専用トンネル伝送方式及びシェアトンネル伝送方式のいずれかをサポートすること、エアインターフェースでPTP(Point To Point、ポイントツーポイント)及びPTMP(Point-to-Multipoint、ポイントツーマルチポイント)のいずれかをサポートすることが判る。
【0091】
ステップS803において、切り替えの発生前にUEはAFエンティティと通信プロトコルを行い、切り替えポリシ情報を特定し、例えば、切り替え中にデータ転送を行う必要があるか否かのこと、切り替え後にN3インターフェースでシェアトンネル伝送方式及び専用トンネル伝送方式のいずれかを採用すること、切り替え後にエアインターフェースでポイントツーマルチポイントブロードキャスト及びポイントツーポイントブロードキャスト方式のいずれかを採用することなどである。
【0092】
ステップS804において、UEが移動して、計測メカニズムにより隣接基地局が発現する。
【0093】
ステップS805において、UEは計測報告をサービス基地局(即ちソース基地局)に報告し、該計測報告は目標基地局のPCI(Physical Cell Identifier、物理セル標示)を含んでもよい。
【0094】
本出願の1つの実施例では、サービス基地局はすでにANRメカニズムにより全ての隣接基地局のMBSサービスに対する能力情報を学習すれば、UEにより報告されるPCIに応じて隣接基地局がMBSサービスをサポートするか否かなどの情報を特定することができる。サービス基地局はANRメカニズムにより全ての隣接基地局のMBSサービスに対する能力情報を学習しないと、ANRメカニズムを起動することができ、例えば、UEに隣接基地局のシステム情報ブロードキャストから又は他の方式により取得することを通知し、そしてサービス基地局に報告してもよい。
【0095】
本出願の1つの実施例では、UEはサービス基地局に部分又はすべてのセルの情報を報告したり絞ったり(例えば隣接基地局の信号強度の順位又は隣接基地局がMBSサービスをサポートするか否かなどに応じて絞ったり)してサービス基地局に報告してもよい。
【0096】
ステップS806において、ソース基地局はANR情報に応じて目標基地局のMBSサービスのサポート状況を判断する。
【0097】
ステップS807において、ソース基地局は目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定すれば、ソース基地局はMBSサービス切り替え要求を送信し、該MBSサービス切り替え要求にMBS切り替えの指示情報が含まれてもよく、データ転送を行うか否かのこと、切り替え後にN3インターフェースでシェアトンネル伝送方式及び専用トンネル伝送方式のいずれかを採用すること、切り替え後にエアインターフェースでポイントツーマルチポイントブロードキャスト及びポイントツーポイントブロードキャスト方式のいずれかを採用することなどを含む。
【0098】
本出願の1つの実施例では、MBSサービス切り替え要求に含まれるMBS切り替えの指示情報はソース基地局により特定されてもよく、又はAMFエンティティによりソース基地局に指示されてもよい。
【0099】
ステップS808において、目標基地局は切り替えポリシ情報を特定し、データ転送を行うか否かのこと、切り替え後にN3インターフェースでシェアトンネル伝送方式及び専用トンネル伝送方式のいずれかを採用すること、切り替え後にエアインターフェースでポイントツーマルチポイントブロードキャスト及びポイントツーポイントブロードキャスト方式のいずれかを採用することなどを含む。
【0100】
なお、ソース基地局から送信されたMBSサービス切り替え要求に該切り替えポリシ情報が含まれない場合、目標基地局が、対応している配置メッセージを自発的に生成し、その後にコアネットワークデバイスから送信されたポリシ調整コマンドに応じて調整してもよい。
【0101】
ステップS809において、目標基地局はソース基地局に切り替え応答を送信する。
【0102】
本出願の上記実施例の技術案は新たなMBS関連特性パラメータを5Gエアインターフェース、基地局間のインターフェース及び基地局とコアネットワークの間のインターフェースに導入することにより、切り替え過程中に潜在的な目標基地局が5GMBSサービスをサポートするか否かを能動的に判断する関連能力を実現する。同時に、いくつかの実施例では、切り替え過程中にUEとAFエンティティの間の通信ネゴシエーションを導入し、サービスのパケットロス特性に対する要求等に応じて合理の切り替えメカニズムを選択し、サービスを無差別にデータ転送することによる資源浪費を回避し、5GネットワークにおいてMBSサービス切り替えに対する有効サポートを実現してもよい。
【0103】
以下、本出願の装置実施例を紹介し、本出願の上記実施例におけるMBSサービスの切り替え方法を実行するために用いられる。本出願の装置実施例における披露されない詳細について、本出願の上記MBSサービスの切り替え方法の実施例を参照する。
【0104】
図9は本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え装置のブロック図であり、該MBSサービスの切り替え装置は基地局内に設置されてもよく、該基地局はユーザデバイスにサービスを提供するためのサービス基地局であってもよい。
【0105】
図9に示すように、本出願の1つの実施例のMBSサービスの切り替え装置900に応じて、第1の取得ユニット902、特定ユニット904及び第1の処理ユニット906を含む。
【0106】
その中、第1の取得ユニット902は、他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得するように配置され、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示するために用いられ、特定ユニット904は、ユーザデバイスのMBSサービスを目標基地局に切り替えることを特定すると、前記他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するように配置され、第1の処理ユニット906は、前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定すると、前記目標基地局にMBSサービス切り替え要求を送信するように配置され、前記MBSサービス切り替え要求は、前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを指示するために用いられる。
【0107】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、第1の取得ユニット902は、以下の少なくとも1つの方式により他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を取得する。該方式は、
ユーザデバイスにより報告される前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を受信し、
前記他の基地局との間に確立される通信リンクにより前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得し、
操作保守管理エンティティに配置された前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得すること、を含む。
【0108】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記能力情報は、さらに、N3インターフェースでシェアトンネル伝送方式及び専用トンネル伝送方式のいずれかをサポートすること、エアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかをサポートすることの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0109】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記能力情報がさらにN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかをサポートすることを指示するために用いられる場合、前記MBSサービス切り替え要求は、さらに、前記目標基地局がN3インターフェースで採用するトンネル伝送方式を指示するために用いられる。
【0110】
本出願のいくつかの実施例では、前述方案に基づいて、前記能力情報がさらにエアインターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかをサポートすることを含む場合、前記MBSサービス切り替え要求は、さらに、前記目標基地局がエアインターフェースで採用するブロードキャスト方式を指示するために用いられる。
【0111】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記他の基地局のMBSサービスに対する能力情報に前記目標基地局の能力情報が含まれない場合、前記MBSサービスの切り替え装置900は、さらに、前記ユーザデバイスに通知メッセージを送信するように配置される送信ユニットであって、前記通知メッセージは前記目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を報告することを前記ユーザデバイスに通知するために用いられる、送信ユニットと、前記ユーザデバイスにより報告された前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を受信するように配置される第1の受信ユニットと、前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するように配置される前記特定ユニットと、を含む。
【0112】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記MBSサービスの切り替え装置900は、さらに、前記ユーザデバイスにより報告されたセル計測報告を受信するように配置される第2の受信ユニットと、前記セル計測報告に応じて前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを特定するように配置される前記特定ユニットと、を含む。
【0113】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記MBSサービスの切り替え装置900は、さらに、コアネットワークデバイスから送信されたシグナリングメッセージを受信するように配置される第3の受信ユニットと、前記シグナリングメッセージに応じて前記ユーザデバイスのMBSサービスを前記目標基地局に切り替えることを特定するように配置される前記特定ユニットと、を含む。
【0114】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、第1の処理ユニット906は、さらに、前記MBSサービス切り替え前又は前記MBSサービス切り替え中において、コアネットワークデバイスから送信された前記MBSサービスに対してデータ転送を行うか否かの指示情報を受信し、前記指示情報を前記目標基地局に送信するように配置される。
【0115】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、第1の処理ユニット906は、さらに、コアネットワークデバイスから送信される前記MBSサービスに対するポリシ調整コマンドを受信すると、前記ポリシ調整コマンドに基づいて前記MBSサービスに対する配置メッセージを調整するように配置され、前記ポリシ調整コマンドは、N3インターフェースで採用されるトンネル伝送方式を調整すること、エアインターフェースで採用されるブロードキャスト方式を調整することの少なくとも1つを含む。
【0116】
図10は本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え装置のブロック図であり、該MBSサービスの切り替え装置はユーザデバイス内に設置されてもよい。
【0117】
図10に示すように、本出願の1つの実施例によるMBSサービスの切り替え装置1000は第2の処理ユニット1002、報告ユニット1004及び第3の処理ユニット1006を含む。
【0118】
その中、第2の処理ユニット1002は、サービス基地局に基づいてMBSサービスを処理するように配置され、報告ユニット1004は、取得された他の基地局のMBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するように配置され、前記能力情報はMBSサービスをサポートするか否かを指示するために用いられ、第3の処理ユニット1006は、前記サービス基地局がMBSサービス切り替え要求に基づいて前記MBSサービスをMBSサービスがサポートされる目標基地局に切り替えると、前記目標基地局に基づいて前記MBSサービスを処理するように配置され、その中、前記MBSサービス切り替え要求は、前記サービス基地局が前記目標基地局の能力情報に応じて前記目標基地局がMBSサービスをサポートすることを特定した後に前記目標基地局に送信されたものである。
【0119】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記切り替え装置1000は、さらに、前記サービス基地局から送信された通知メッセージを受信したときに、前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得するように配置される第2の取得ユニットを含み、前記通知メッセージは、前記目標基地局のMBSサービスに対する能力情報を報告することをユーザデバイスに通知するために用いられ、前記報告ユニット1004は、さらに、前記サービス基地局は前記目標基地局がMBSサービスをサポートするか否かを特定するように、前記目標基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するように配置される。
【0120】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記報告ユニット1004は、さらに、前記他の基地局によりブロードキャストされたシステム情報を受信し、前記システム情報に応じて前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を取得するように配置され、前記システム情報は暗黙的又は明示的な方式により前記他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を指示する。
【0121】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記切り替え装置1000は、さらに、前記MBSサービスに対応する応用機能エンティティと通信ネゴシエーションを行うことで、前記MBSサービスの切り替えポリシ情報を特定するように配置されるネゴシエーションユニットを含み、前記切り替えポリシ情報は、前記応用機能エンティティにより前記MBSサービス切り替え前又は前記MBSサービス切り替え中にコアネットワークデバイスを介して前記サービス基地局に配置される。
【0122】
その中、前記切り替えポリシ情報は、切り替え前後の基地局の間にデータ転送処理を行うか否かのこと、切り替え後の基地局が前記MBSサービスを処理するときにN3インターフェースでシェアトンネル伝送メカニズム及び専用トンネル伝送メカニズムのいずれかを採用すること、切り替え後の基地局が前記MBSサービスを処理するときにN3インターフェースでポイントツーポイントブロードキャスト及びポイントツーマルチポイントブロードキャストのいずれかを採用することの少なくとも1つを含む。
【0123】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記報告ユニット1004は、取得された全ての他の基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するように配置される。
【0124】
本出願のいくつかの実施例では、前述手段に基づいて、前記報告ユニット1004は、取得された前記他の基地局のうちの指定基地局の前記MBSサービスに対する能力情報を前記サービス基地局に報告するように配置され、前記指定基地局は、前記他の基地局のうち信号強度が設定値以上である基地局、および前記他の基地局のうちMBSサービスをサポートする基地局の少なくとも1つを含む。
【0125】
図11は本出願実施例の電子機器を実現するために適するコンピュータシステムの構成模式図である。
【0126】
なお、
図11に示す電子機器のコンピュータシステム1100は1つの例にすぎず、本出願実施例の機能及び使用範囲に何ら制限を与えるべきではない。
【0127】
図11に示すように、コンピュータシステム1100は中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)1101を含み、それは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)1102に記憶されるプログラム又は記憶部分1108からランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)1103にロードするプログラムに応じて各種適正的な動作及び処理を実行してもよく、例えば上記実施例に記載の方法を実行する。RAM 1103には、さらにシステム操作に必要な各種プログラムやデータが記憶される。CPU 1101、ROM 1102及びRAM 1103はバス1104を介して互いに接続される。入力/出力(Input/Output、I/O)インターフェース1105もバス1104に接続される。
【0128】
以下の部材はI/Oインターフェース1105に接続され、キーボード、マウス等の入力部分1106と、陰極線管(Cathode Ray Tube、CRT)、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)等及びスピーカ等のような出力部分1107と、ハードディスク等の記憶部分1108と、及びLAN(Local Area Network、ローカルエリアネットワーク)カード、モデム等のようなネットワークインターフェースカードの通信部分1109を含む。通信部分1109はインターネットのようなネットワークを介して通信処理を実行する。ドライバー1110も必要に応じてI/Oインターフェース1105に接続される。磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどのような着脱可能な媒体1111は、必要に応じてドライバー1110に実装されることで、その上から読み出したコンピュータプログラムは必要に応じて記憶部分1108に実装される。
【0129】
特に、本出願の実施例に応じて、以上フローチャートを参照して説明した過程は、コンピュータソフトウェアプログラムとして実現されることができる。例えば、本出願の実施例は、コンピュータ読み取り可能な媒体にベアラされるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を含み、該コンピュータプログラムはフローチャートに示す方法を実行するためのコンピュータプログラムを含む。このような実施例では、該コンピュータプログラムは通信部分1109によりネットワークからダウンロードされて実装されてもよく、及び/又は着脱可能な媒体1111から実装される。該コンピュータプログラムが中央処理ユニット(CPU)1101により実行されるときに、本出願のシステムに限定される各種機能を実行する。
【0130】
なお、本出願実施例に示すコンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ読み取り可能な信号媒体又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体又は上記2つの任意の組み合わせであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、例えば電気、磁気、光、電磁気、赤外線、又は半導体のシステム、装置やデバイス、或いは以上の任意の組み合わせであってもよいが、これに限定されない。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のリード線を有する電気的に接続、可搬型コンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(Erasable Programmable Read Only Memory、EPROM)、フラッシュメモリ、光ファイバー、可搬型コンパクト磁気ディスク読み取り専用メモリ(Compact Disc Read-Only Memory、CD-ROM)、光記憶デバイス、磁記憶デバイス、或いは上記の任意の適正な組み合わせを含んでもよいが、これに限定されない。本出願において、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、プログラムを含む又は記憶する任意の有形媒体であってもよく、該プログラムはコマンド実行システム、装置又はデバイスに使用され又はそれと結合して使用されてもよい。本出願において、コンピュータ読み取り可能な信号媒体はベースバンドに又は搬送波の一部として伝搬するデータ信号を含んでもよく、そのうちコンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラムをベアラする。このように伝搬されるデータ信号は複数の形式を採用することができ、電磁信号、光信号又は上記の任意の適正な組み合わせを含むが、これに限定されない。コンピュータ読み取り可能な信号媒体はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読み取り可能な媒体であってもよく、該コンピュータ読み取り可能な媒体は、コマンド実行システム、装置又はデバイスにより使用され又はそれと結合して使用されるためのプログラムを送信、伝搬又は伝送してもよい。コンピュータ読み取り可能な媒体上で含まれるコンピュータプログラムは任意の適正な媒体で伝送されてもよく、無線、有線など、又は上記の任意の適正な組み合わせを含むが、これに限定されない。
【0131】
添付図面のフローチャート及びブロック図は、本出願の各実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品の実現可能なシステムアーキテクチャ、機能及び操作を示す。その中、フローチャート又はブロック図における各ブロックは1つのモジュール、セグメント、又はコードの一部を表すことができ、上記モジュール、セグメント、又はコードの一部は、所定の論理機能を実現するための実行可能なコマンドを1つ又は複数含んでいる。注意すべきものとして、いくつかの代替としての実現において、ブロックに表記された機能は図面に表記された順序と異なる順序で発生してもよい。例えば、2つの連続的に示すブロックは、実際には基本的に並行して実行されてもよいし、かかる機能に応じて、逆の順序で実行されてもよいことがある。注意すべきものとして、ブロック図又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図又はフローチャートにおけるブロックの組み合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアに基づくシステムで実現されることができ、又は専用ハードウェアとコンピュータコマンドの組み合わせで実現されることができる。
【0132】
本出願の実施例に係るユニットはソフトウェアの形態で実現されてもよく、ハードウェアの形態で実現されてもよく、説明されたユニットはプロセッサに設けられてもよい。その中、これらのユニットの名称はある場合に該ユニット自体に対する限定を構成しない。
【0133】
別の態様として、本出願はさらにコンピュータ読み取り可能な媒体を提供し、該コンピュータ読み取り可能な媒体は上記実施例に記載の電子機器に含まれるものであってもよく、単独的に存在し、当該電子機器に組み込まれていないものであってもよい。上記コンピュータ読み取り可能な媒体には1つ又は複数のプログラムが搭載され、上記1つ又は複数のプログラムが1つの該電子機器に実行されるときに、該電子機器に上記実施例に記載の方法を実現させる。
【0134】
なお、以上の詳細な説明では動作実行のためのデバイスのいくつかのモジュール又はユニットについて言及したが、このような区画は強制的なものではない。実際に、本出願の実施形態によれば、本願の実施形態によれば、以上に説明した2つ又は2つ以上のモジュール又はユニットの特徴及び機能は1つのモジュール又はユニットに具体化されることができる。逆に、上記の1つのモジュール又はユニットの特徴及び機能をさらに複数のモジュール又はユニットに区画して具体化することができる。
【0135】
以上の実施形態の説明により、当業者であれば容易に理解することができ、ここで説明された例示的な実施形態はソフトウェアによって実現することができ、ソフトウェアと必要なハードウェアを結合する形態によって実現することもできる。したがって、本出願の実施形態による技術案はソフトウェア製品の形式で表すことができ、該ソフトウェア製品は不揮発性記憶媒体(CD-ROM、USBメモリ、ポータブルハードディスク等であってもよい)又はネットワークに記憶されてもよく、複数のコマンドを含んで一台の計算デバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、タッチ端末、又はネットワークデバイス等であってもよい)に本出願の実施形態による方法を実行させる。
【符号の説明】
【0136】
900 マルチキャストブロードキャスト(MBS)サービスの切り替え装置
902 第1の取得ユニット
904 特定ユニット
906 第1の処理ユニット
1000 MBSサービスの切り替え装置
1002 第2の処理ユニット
1004 報告ユニット
1006 第3の処理ユニット
1100 コンピュータシステム
1101 中央処理ユニット(CPU)
1102 読み出し専用メモリ(ROM)
1103 ランダムアクセスメモリ(RAM)
1104 バス
1105 入力/出力(I/O)インターフェース
1106 入力部分
1107 出力部分
1108 記憶部分
1109 通信部分
1110 ドライバー
1111 着脱可能な媒体