(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】情報処理装置
(51)【国際特許分類】
G09G 5/37 20060101AFI20240122BHJP
G09G 5/00 20060101ALI20240122BHJP
G09G 5/14 20060101ALI20240122BHJP
G09G 5/373 20060101ALI20240122BHJP
G06F 3/0488 20220101ALI20240122BHJP
G06F 3/04845 20220101ALI20240122BHJP
G06F 3/04842 20220101ALI20240122BHJP
G06T 11/80 20060101ALI20240122BHJP
【FI】
G09G5/37 600
G09G5/00 510H
G09G5/00 530T
G09G5/00 550X
G09G5/14 A
G09G5/373 200
G06F3/0488
G06F3/04845
G06F3/04842
G06T11/80 A
(21)【出願番号】P 2020124483
(22)【出願日】2020-07-21
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】戸根 昌伸
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-035670(JP,A)
【文献】特開2013-195524(JP,A)
【文献】特開2013-114619(JP,A)
【文献】特開2016-015098(JP,A)
【文献】特開2019-204384(JP,A)
【文献】特開2018-116411(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0191768(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00-5/42
G06F 3/01-3/04895
G06T 11/80
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1領域と第2領域とを含む表示領域を有する表示パネルと、
前記表示領域に対するユーザ操作を受け付けるタッチパネルと、
前記ユーザ操作として前記第1領域への描画操作が受け付けられた場合、前記描画操作に基づく画像を前記第1領域に表示する第1処理を行う制御部と、
記憶部と
を備え、
前記制御部は、前記ユーザ操作に応じて第2処理及び第3処理を行い、
前記第2処理は、前記タッチパネルにおいて、前記描画操作を除く、特定の種類の操作が前記ユーザ操作として受け付けられた際、前記第1領域に表示されている画像を再現対象画像とし、前記再現対象画像と、前記再現対象画像の縮小画像とを前記記憶部に記憶させ、前記縮小画像を前記第2領域に表示させる処理であり、
前記第3処理は、前記タッチパネルにおいて、前記ユーザ操作として、前記縮小画像を選択する操作が受け付けられた場合、前記第1領域に表示中の画像に替えて、選択された前記縮小画像に対応する前記再現対象画像を前記第1領域に表示させる処理であ
り、
前記制御部は、前記第2処理において、前記ユーザ操作を示す操作情報を、前記縮小画像と対応づけて前記記憶部に記憶させ、前記操作情報に基づき、前記縮小画像に対応する前記ユーザ操作を示す画像と共に前記縮小画像を前記第2領域に表示させる、情報処理装置。
【請求項2】
前記制御部は
、前記第3処理において、前記操作情報に基づき、選択された前記縮小画像に対応する前記ユーザ操作を示す画像と共に、選択された前記縮小画像に対応する前記再現対象画像を前記第1領域に表示させる、請求項
1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
第1領域と第2領域とを含む表示領域を有する表示パネルと、
前記表示領域に対するユーザ操作を受け付けるタッチパネルと、
前記ユーザ操作として前記第1領域への描画操作が受け付けられた場合、前記描画操作に基づく画像を前記第1領域に表示する第1処理を行う制御部と、
記憶部と
を備え、
前記制御部は、前記ユーザ操作に応じて第2処理及び第3処理を行い、
前記第2処理は、前記タッチパネルにおいて、前記描画操作を除く、特定の種類の操作が前記ユーザ操作として受け付けられた際、前記第1領域に表示されている画像を再現対象画像とし、前記再現対象画像と、前記再現対象画像の縮小画像とを前記記憶部に記憶させ、前記縮小画像を前記第2領域に表示させる処理であり、
前記第3処理は、前記タッチパネルにおいて、前記ユーザ操作として、前記縮小画像を選択する操作が受け付けられた場合、前記第1領域に表示中の画像に替えて、選択された前記縮小画像に対応する前記再現対象画像を前記第1領域に表示させる処理であり、
前記制御部は、前記第2処理において、前記ユーザ操作を示す操作情報を、前記縮小画像と対応づけて前記記憶部に記憶させ、前記第3処理において、前記操作情報に基づき、選択された前記縮小画像に対応する前記ユーザ操作を示す画像と共に、選択された前記縮小画像に対応する前記再現対象画像を前記第1領域に表示させる、情報処理装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記第2処理において、前記第1領域における一部領域に表示されている画像を前記再現対象画像とし、前記第3処理において、前記一部領域に表示中の画像に替えて、選択された前記縮小画像に対応する前記再現対象画像を前記一部領域に表示させる、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特定の種類の操作は、第1操作、第2操作、及び第3操作の少なくとも1つを含み、
前記第1操作は、前記描画操作に応じて描画される画像の色の選択を指示する操作であり、
前記第2操作は、前記第1領域に表示された画像の消去を指示する操作であり、
前記第3操作は、前記第1領域を一のページとして、前記ページの切り替えを指示する操作である、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第2処理において、前記再現対象画像と前記縮小画像とを前記ページ単位にグループ化し、前記ページ単位に、前記縮小画像を前記第2領域へ表示させる、請求項5に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、タッチディスプレイを備える電子黒板が知られている。電子黒板は、ユーザが専用ペン等を用いてタッチ操作した内容に従って表示領域に描画する。下記特許文献1及び2には、このような装置が開示されている。特許文献1及び2に記載された装置は、画面に表示されている画像を一定時間ごとにキャプチャし、キャプチャした画像を記憶する。また、特許文献2に記載の装置は、キャプチャした画像をサムネイル化する指示がなされた場合や、ユーザ操作が一定時間無い場合に、キャプチャした画像をサムネイル化して表示する。また、特許文献2に記載の装置は、表示画面を変更するための操作を記録し、記録した情報に基づいて、選択されたサムネイルに対応する表示画面を表示領域に再現する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2006-148730号公報
【文献】特開2013-161302号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子黒板を用いて会議等を行う際、電子黒板に描かれている画像は、話題等の移り変わりともに変化することが多い。そのため、電子黒板に描かれている画像を定期的に記録すると、電子黒板に描かれた内容が変化したときの画像が適切に記録されない場合がある。また、定期的に画像を記録することで、変化が無い同じような画像が記録される場合がある。そのため、ユーザが後から所望する画像を再現できない場合が生じうる。
【0005】
本発明は、ユーザが意識することなく適切なタイミングで画像を記録し、ユーザが所望する画像を再現し得る情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理装置は、表示パネルと、タッチパネルと、制御部と、記憶部とを備える。表示パネルは、第1領域と第2領域とを含む表示領域を有する。タッチパネルは、表示領域に対するユーザ操作を受け付ける。制御部は、タッチパネルで受け付けられたユーザ操作に基づいて、表示領域における表示を制御する制御処理を行う。制御処理は、第1処理、第2処理、及び第3処理を含む。第1処理は、タッチパネルで受け付けられたユーザ操作に基づいて描画した画像を第1領域に表示させる。第2処理は、ユーザ操作が、第1領域における表示状態を変更させる特定の種類の操作である場合、ユーザ操作がなされた際に第1領域に表示されている画像を再現対象画像とし、再現対象画像と、再現対象画像の縮小画像とを記憶部に記憶させ、縮小画像を第2領域に表示させる。第3処理は、第1領域に表示中の画像に替えて、選択された縮小画像に対応する再現対象画像を第1領域に表示させる。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る情報処理装置によれば、ユーザが意識することなく適切なタイミングで画像を記録し、ユーザが所望する画像を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係る情報処理装置の外観を示す模式図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す情報処理装置の概略構成を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、
図1に示すメニューアイコンを拡大した模式図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態における再現画像情報の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、第1実施形態における情報処理装置の第1及び第2処理を示す動作フロー図である。
【
図6A】
図6Aは、第1領域に描画された画像の一例を示す模式図である。
【
図6B】
図6Bは、
図6Aに示す状態から縮小画像が表示された状態に遷移した表示領域を示す模式図である。
【
図6C】
図6Cは、
図6Bに示す状態から第2領域に縮小画像が追加された状態に遷移した表示領域を示す模式図である。
【
図7】
図7は、第1実施形態における第3処理を示す動作フロー図である。
【
図8】
図8は、
図6Cにおける複数の縮小画像のうちの一の縮小画像に対応する再現対象画像が表示された状態を示す模式図である。
【
図9】
図9は、第2実施形態における再現画像情報の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、第2実施形態における情報処理装置の表示例を示す模式図である。
【
図11】
図11は、変形例(1)における第2領域の表示例を示す模式図である。
【
図12】
図12は、変形例(2)における第1領域の構成を示す模式図である。
【
図13】
図13は、変形例(2)における第1処理の動作フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態に係る情報処理装置について説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る情報処理装置1の外観を示す模式図である。情報処理装置1は、例えば電子黒板として利用される。
図1に示すように、情報処理装置1は、表示領域Rを有するタッチディスプレイ10を備える。
図1では、表示領域Rに、電子黒板として機能するための描画アプリケーションプログラム(以下、描画APS(Application Software))が起動され、描画アプリケーション画面が表示されている状態が示されている。情報処理装置1は、ユーザがペン等を用いてタッチディスプレイ10上をタッチするタッチ操作(ユーザ操作)に基づき、表示領域Rに画像を表示する。表示領域R、すなわち、描画アプリケーション画面は、第1領域R1と第2領域R2とを含む。第1領域R1は、操作メニューを表示するためのメニューアイコン10aと、ページを切り替えるためのページ切替アイコン10b及び10cと、タッチ操作に応じて描画された画像(図示略)とが表示される。第2領域R2には、描画の開始から終了までに第1領域R1に描画される一連の画像の中で、特定のタッチ操作がなされたときの画像に対応した縮小画像10sが表示される。以下、情報処理装置1の構成について具体的に説明する。
【0011】
図2は、
図1に示す情報処理装置1の概略構成を示すブロック図である。
図2に示すように、情報処理装置1は、タッチディスプレイ10、記憶部15、及び制御部16を含む。タッチディスプレイ10は、表示パネル11、タッチパネル12、表示パネル駆動部13、及びタッチパネル駆動部14を含む。
【0012】
表示パネル11は、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル等で構成される。表示パネル11は、表示領域Rを有し、表示パネル駆動部13の制御の下、表示領域Rに画像を表示する。
【0013】
表示パネル駆動部13は、表示パネル11及び制御部16と電気的に接続されたIC(Integrated Circuit)回路で構成される。表示パネル駆動部13は、制御部16からの制御信号に基づいて、表示パネル11を駆動させる。表示パネル駆動部13は、制御部16からの画像信号に基づき、表示領域Rに表示する画像を示す画像信号を表示パネル11に供給する。
【0014】
タッチパネル12は、例えば静電容量型のタッチパネルで構成される。タッチパネル12は、タッチパネル駆動部14の制御の下、表示領域R上のタッチ操作による静電容量の変化を検出する。なお、タッチパネル12は、静電容量型に限らず、電磁誘導や赤外線等を用いたタッチパネルであってもよい。
【0015】
タッチパネル駆動部14は、タッチパネル12及び制御部16と電気的に接続されたIC回路で構成される。タッチパネル駆動部14は、タッチパネル12に駆動用の電圧信号を出力してタッチパネル12を駆動させ、タッチパネル12の検出結果に基づいて、表示領域Rにおけるタッチ位置(座標)を特定し、タッチ位置を示すタッチ操作信号を制御部16へ出力する。
【0016】
記憶部15は、ハードディスクやEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)(登録商標)等の不揮発性記憶媒体で構成される。記憶部15は、制御部16の制御の下、特定のタッチ操作がなされたときに第1領域R1に描画された画像(以下、再現対象画像)を示す再現画像データ、再現対象画像の縮小画像を示す縮小画像データ、及び再現画像情報等を記憶する。再現画像情報の詳細は
図4を参照して後述する。
【0017】
制御部16は、CPU(Central Processing Unit)及びメモリ(ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含む)を有する制御回路で構成される。本実施形態において、CPUは、計時機能を有する。制御部16は、CPUがROMに記憶された描画アプリケーションプログラムを実行することにより、ユーザのタッチ操作に基づいて、表示領域Rにおける表示を制御する制御処理を行う。
【0018】
具体的には、制御処理は第1処理~第3処理を含む。第1処理は、情報処理装置1の電源(図示略)がオンにされたとき、又は、描画APSを起動させる操作がなされたときに、描画アプリケーション画面を表示領域Rに表示する。より具体的には、第1処理は、メニューアイコン10aとページ切替アイコン10b及び10c(
図1参照)を示す画像信号を表示パネル駆動部13に出力し、表示領域Rの第1領域R1にメニューアイコン10aとページ切替アイコン10b及び10cを表示させる初期設定処理を含む。以下、第1領域R1において、メニューアイコン10aとページ切替アイコン10b及び10c以外の領域を描画領域と記載する。本実施形態において、描画領域は、例えば白色で表示される。
【0019】
また、第1処理は、タッチパネル駆動部14から出力されるタッチ操作信号に基づいて、第1領域R1に表示すべき画像を示す画像信号を生成して表示パネル駆動部13に出力する描画処理を含む。つまり、描画処理は、ユーザが指等で描画領域に文字や図形等を描画する描画操作に基づいて、描画領域に表示させる画像を生成し、生成した画像を描画領域に表示させる処理である。
【0020】
ここで、メニューアイコン10aとページ切替アイコン10b及び10cとについて説明する。
図3は、
図1に示すメニューアイコン10aを拡大した模式図である。
図3に示すように、メニューアイコン10aは、アイコン101a、101b、102~104を含む。
【0021】
アイコン101a及び101bは、「黒色」及び「赤色」の文字がそれぞれ記載されている。以下、アイコン101a、101bを色選択アイコンと称する。色選択アイコン101a、101bは、描画する画像の色をユーザが選択するためのアイコンである。例えば、色選択アイコン101aは、描画する画像の色を黒色に指定するコマンドが対応づけられ、色選択アイコン101bは描画する画像の色を赤色に指定するコマンドが対応づけられている。本実施形態では、ユーザは、色選択アイコン101a又は101bをタッチ操作してから、第1領域R1上でペン等を動かすことにより、選択した色の画像を第1領域R1に描画する。なお、色選択アイコン101a又は101bを選択しない場合、本実施形態では、デフォルトの設定により、描画される画像は「黒色」で表される。
【0022】
アイコン102は、「消去」の文字が記載されている。以下、アイコン102を消去アイコンと称する。消去アイコン102は、タッチ操作によって指定された領域の画像を消去するコマンドが対応づけられている。本実施形態では、ユーザは、画像を消去する場合、消去アイコン102をタッチ操作した後、消去する画像上でペン等を動かして消去範囲を指定する。
【0023】
アイコン103は、「終了」の文字が記載されている。以下、アイコン103を終了アイコンと称する。終了アイコン103は、第1領域R1における描画の終了を指示するコマンドが対応づけられている。ユーザは、第1領域R1における一連の描画を終了する場合、終了アイコン103をタッチ操作して終了させる。
【0024】
アイコン104は、「戻る」の文字が記載されている。以下、アイコン104を戻るアイコンと称する。戻るアイコン104は、第1領域R1に再現対象画像が表示されている場合に、再現の終了を指示するコマンドが対応づけられている。ユーザは、再現対象画像が表示される直前の状態に戻す場合、戻るアイコン104をタッチ操作して第1領域R1の表示状態を復元する。
【0025】
また、ページ切替アイコン10b、10cは、第1領域R1に描画される画像を1ページとし、現在描画されているページの前又は後のページに表示を切り替えるコマンドが対応づけられている。ユーザは、ページ切替アイコン10b、10cをタッチ操作することにより、現在のページの前又は後のページに表示を切り替える。なお、現在のページの後のページが存在しない状態で、ページ切替アイコン10cがタッチ操作された場合、制御部16は、第1領域R1における描画領域全体を白色に表示させる。
【0026】
第2処理は、記憶処理とサムネイル化処理とを含む。記憶処理は、描画の開始から描画を終了するまでの間において、特定のタッチ操作がなされたときに描画されている画像を再現対象画像とし、再現対象画像を示す再現対象画像データを記憶部15に記憶する処理を示す。特定のタッチ操作は、本実施形態において、戻るアイコン104以外のいずれかのアイコン、すなわち、色選択アイコン101a、101b、消去アイコン102、終了アイコン103、及びページ切替アイコン10b及び10cのいずれかを選択する操作である。つまり、特定のタッチ操作は、描画操作を除いた、第1領域R1の表示状態を変更させる操作である。言い換えれば、特定のタッチ操作は、描画操作を除いた、描画に係る指示操作を含む。
【0027】
サムネイル化処理は、再現対象画像の縮小画像を生成し、縮小画像データと再現画像情報とを記憶部15に記憶させる処理と、第2領域R2において、ページ単位に、縮小画像10sを時系列に表示させる処理とを含む。
【0028】
図4は、第1実施形態における再現画像情報150の一例を示す図である。
図4に示すように、再現画像情報150は、時間、再現対象画像ID、縮小画像ID、及びページNo.が対応づけられる。時間は、タッチパネル駆動部14から特定のタッチ操作を示すタッチ操作信号を取得した時間を示す。再現対象画像IDは、再現対象画像を識別する情報である。縮小画像IDは、縮小画像を識別する情報である。ページNo.は、再現対象画像が描画されたページを示す。
【0029】
第3処理は、再現処理と復元処理とを含む。再現処理は、縮小画像10sを選択するタッチ操作がなされた場合、タッチ操作された際に描画領域に表示されている画像(以下、直前画像)に替えて、選択された縮小画像に対応する再現対象画像を表示する再現処理を示す。復元処理は、戻るアイコン104のタッチ操作に応じて、描画領域に直前画像を表示させ、再現前の表示状態に戻す処理を示す。
【0030】
(動作)
図5は、第1実施形態における情報処理装置1の第1処理及び第2処理を示す動作フロー図である。なお、
図5の動作フローは、情報処理装置1において初期設定処理がなされた後の処理を示す。以下、
図1~
図5を参照して具体的に説明する。
【0031】
ユーザは、タッチ操作として、
図1に示す第1領域R1においてペン等を動かして文字等を描く操作を開始する。情報処理装置1において、タッチパネル12は、タッチ操作された位置の静電容量の変化を示す信号をタッチパネル駆動部14へ出力し、タッチパネル駆動部14は、タッチパネル12からの信号に基づき、制御部16へタッチ操作信号を出力する。制御部16は、タッチ操作信号に基づいて第1領域R1に描画する(ステップS1)。
図6Aは、第1領域R1に描画された画像の一例を示す模式図である。より具体的には、
図6Aは、
図5のステップS1によって第1領域R1に描画された画像の一例を示す。
図6Aにおいて、描画する画像の色は「黒色」にデフォルト設定されており、
図6Aに示す画像Paは「黒色」で表される。
【0032】
図6Aにおいて、ユーザが、描画する色を「赤色」に変える場合、色選択アイコン101bを選択する。これにより、タッチパネル駆動部14から制御部16へタッチ操作信号が出力される。制御部16は、タッチ操作信号が特定のタッチ操作を示す場合(ステップS2:Yes)、再現対象画像、縮小画像、及び再現画像情報150(
図4参照)を記憶部15に記憶し、縮小画像を第2領域R2に表示させる(ステップS3)。
【0033】
具体的には、制御部16は、タッチパネル駆動部14からの特定のタッチ操作を示すタッチ操作信号に応じて、タッチ操作信号を取得したときに第1領域R1に表示されている画像Paを再現対象画像とし、再現対象画像Paと、再現対象画像Paを識別する再現対象画像IDとを対応づけて記憶部15に記憶する。また、制御部16は、再現対象画像Paの縮小画像10sを生成し、縮小画像10sと、縮小画像10sを識別する縮小画像IDとを対応づけて記憶部15に記憶する。さらに、制御部16は、特定のタッチ操作を示すタッチ操作信号を取得した時間と、再現対象画像IDと、縮小画像IDと、再現対象画像Paが描画されているページを示すページNo.とを対応づけた再現画像情報150を記憶部15に記憶する。そして、制御部16は、第2領域R2に表示させる縮小画像10sを示す画像信号を表示パネル駆動部13へ出力し、表示パネル駆動部13は表示パネル11において第2領域R2に縮小画像10sを表示させる。
【0034】
図6Bは、
図6Aに示す状態から縮小画像10sが表示された状態に遷移した表示領域Rを示す模式図である。より具体的には、
図6Bは、ステップS3の処理によって、再現対象画像Paの縮小画像10sが第2領域R2に表示された状態を示す模式図である。
【0035】
なお、
図5のステップS2において、特定のタッチ操作として、消去アイコン102、終了アイコン103、ページ切替アイコン10b及び10cのいずれかを選択する操作がなされた場合も同様に制御部16はステップS3の処理を行う。
【0036】
情報処理装置1は、制御部16において、ステップS2で取得したタッチ操作信号が終了アイコン103を選択する操作を示す場合、すなわち、特定のタッチ操作が描画終了操作である場合(ステップS4:Yes)、第1処理を終了する。
【0037】
また、ステップS4において、制御部16は、ステップS2における特定のタッチ操作が描画終了操作ではない場合(ステップS4:No)、ステップS2以降の処理を繰り返す。
【0038】
ステップS2以降の処理が繰り返されることにより、特定のタッチ操作がなされたときに第1領域R1に描画されている画像が、逐次、再現対象画像とされる。そして、
図6Bに示す第2領域R2に、再現対象画像の縮小画像10sが順次追加される。
【0039】
図6Cは、
図6Bに示す状態から第2領域R2に縮小画像10sが追加された状態に遷移した表示領域Rを示す模式図である。具体的には、
図6Cは、
図6Bに示す状態から、1ページ目において特定のタッチ操作が複数回なされた後、ページ切替アイコン10cのタッチ操作がなされて2ページ目の描画が開始され、2ページ目において特定のタッチ操作が複数回なされた状態を示している。
図6Cにおける第1領域R1には、2ページ目の画像Paが表示されている。また、
図6Cにおける第2領域R2には、1ページ目に対応する縮小画像10s_1と、2ページ目に対応する縮小画像10s_2がページ単位に時系列に配置される。以下、縮小画像10s_1、10s_2を区別しないときは縮小画像10sと記載する。
【0040】
次に、情報処理装置1における第3処理について説明する。
図7は、第1実施形態における第3処理を示す動作フロー図である。以下、
図2、
図6C、及び
図7を参照して、第3処理について説明する。
【0041】
図6Cにおいて、ユーザがいずれかの縮小画像10sを選択するタッチ操作を行うと、情報処理装置1において、タッチパネル駆動部14から制御部16にタッチ操作信号が出力される。制御部16は、タッチ操作信号が縮小画像10sを選択するタッチ操作である場合(ステップS11:Yes)、記憶部15に記憶された再現画像情報150に基づき、選択された縮小画像10sに対応する再現対象画像を第1領域R1に表示させる(ステップS12)。
【0042】
具体的には、制御部16は、タッチ操作信号をタッチパネル駆動部14から取得したとき、第1領域R1に描画されている画像を示す画像データ(以下、直前画像データ)をメモリに記憶する。また、制御部16は、再現画像情報150を参照して、選択された縮小画像10sに対応する再現対象画像IDを特定する。そして、制御部16は、特定した再現対象画像IDに対応する再現対象画像データを記憶部15から読み出し、再現対象画像データを示す画像信号を表示パネル駆動部13に出力する。表示パネル駆動部13は、制御部16から出力された画像信号に応じた画像を表示パネル11に表示させる。これにより、表示パネル11の第1領域R1に、再現対象画像が表示される。
【0043】
図8は、
図6Cにおける複数の縮小画像10sのうちの一の縮小画像10sに対応する再現対象画像が表示された状態を示す模式図である。第1領域R1には、
図6Cの第1領域R1に描画されている画像(直前画像)Paに替えて、ユーザが選択した縮小画像10sに対応する再現対象画像Prが表示される。
【0044】
図7に戻り、情報処理装置1において、制御部16は、タッチパネル駆動部14から戻るアイコン104を選択するタッチ操作を示すタッチ操作信号を取得するまで、すなわち、ユーザによって再現終了操作がなされるまで(ステップS13:No)、再現対象画像Pr(
図8参照)を第1領域R1に表示させる。制御部16は、タッチパネル駆動部14から戻るアイコン104を選択するタッチ操作を示すタッチ操作信号を取得した場合、すなわち、ユーザによって再現終了操作がなされると(ステップS13:Yes)、第1領域R1を再現直前の表示状態に戻す(ステップS14)。具体的には、制御部16は、メモリに記憶された直前画像データを読み出し、第1領域R1に表示すべき画像として、直前画像データを示す画像信号を表示パネル駆動部13へ出力する。表示パネル駆動部13は、制御部16からの画像信号に基づき、第1領域R1の表示を
図6Cの状態に復元する。
【0045】
なお、ステップS11において、情報処理装置1は、ユーザによって縮小画像10sを選択するタッチ操作がなされるまで(ステップS11:No)、
図5に示す第1及び第2処理を継続する。
【0046】
本実施形態では、特定のタッチ操作がなされたときに第1領域R1に表示されている画像を再現対象画像とし、再現対象画像の縮小画像10sが第2領域R2に表示される。特定のタッチ操作は、描画する画像の色を変更する操作、画像を消去する操作、ページを切り替える操作、及び描画を終了する操作である。特に、描画する画像の色を変更する操作やページを切り替える操作は、話題や議題等を変更するときに行われやすい。また、画像を消去する操作は、発言等を撤回したり、訂正したりする場合に行われやすい。つまり、これらのタッチ操作は、第1領域R1の表示状態を変更させる操作であり、これらのタッチ操作が行われた後に、表示内容が大きく変わりやすい。そのため、ユーザは意識することなく、これらのタッチ操作を行うだけで、タッチ操作によって表示状態に変化が生じる前に再現対象画像を記憶することができる。その結果、ユーザは、時系列に沿って縮小画像10sを順次選択して再現対象画像を第1領域R1に表示させることで、表示状態が変化する前後の差から、現在の表示状態に至った経緯をある程度確認することができる。
【0047】
[第2実施形態]
図9は、第2実施形態における再現画像情報150Aの一例を示す図である。
図9に示すように、再現画像情報150Aは、操作情報を含む点において
図4に示す再現画像情報150と異なる。操作情報は、特定のタッチ操作の種類を示す。
図5のステップS2において、タッチ操作信号が特定のタッチ操作を示す場合、そのタッチ操作を示す操作情報が、時間、再現対象画像ID、縮小画像ID、及びページNoと対応づけられて記憶部15に記憶される。
【0048】
より具体的には、操作情報は、色選択アイコン101a、101b、消去アイコン102、終了アイコン103、ページ切替アイコン10b及び10cのそれぞれのタッチ操作を識別する情報である。
【0049】
本実施形態では、制御部16は、タッチ操作信号が示すタッチ操作が、色選択アイコン101a、101bのタッチ操作の場合、操作情報として「C」を設定し、消去アイコン102のタッチ操作の場合、操作情報として「D」を設定する。また、制御部16は、タッチ操作信号が示すタッチ操作が、終了アイコン103のタッチ操作の場合、操作情報として「E」を設定し、ページ切替アイコン10b及び10cのタッチ操作の場合、操作情報として「P」を設定する。
【0050】
再現画像情報150Aにおける操作情報は、第2処理のサムネイル化処理において利用される。
図10は、第2実施形態における情報処理装置1Aの表示例を示す模式図である。
図10において、第1実施形態と同じ構成には第1実施形態と同じ符号が付されている。以下、第1実施形態と異なる構成について説明する。
【0051】
図10に示すように、情報処理装置1Aの第2領域R2において、各縮小画像10sの上側の領域10tには、縮小画像10sに対応する操作情報を示す画像が表示される。つまり、
図5のステップS3において、制御部16は、再現画像情報150Aに基づいて、第2領域R2に表示すべき縮小画像10sを示す画像信号と、縮小画像10sの上側の領域10tに表示すべき操作情報を示す画像信号とを表示パネル駆動部13へ出力する。表示パネル駆動部13は、制御部16からの画像信号に基づき、表示パネル11において、縮小画像10sと縮小画像10sに対応する操作情報を示す画像とを第2領域R2に表示させる。
【0052】
このように、縮小画像10sごとに操作情報を示す画像が表示されることにより、ユーザは、各縮小画像10sがどのタッチ操作のタイミングに対応しているのかを確認することができる。よって、縮小画像10sとともに操作情報を示す画像が表示されない場合と比べ、ユーザは、再現したい縮小画像10sを容易に選択し、所望する再現対象画像を第1領域R1に表示させることができる。
【0053】
なお、選択された縮小画像10sに対応する再現対象画像を第1領域R1に表示させた際、第1領域R1において、選択された縮小画像10sに対応する操作情報を示す画像が再現対象画像とともに表示されてもよい。第1領域R1における操作情報を示す画像の表示態様は、操作情報を示す文字、図形、イラスト等の画像であってもよい。要は、第1領域R1において、再現対象画像に対応する操作情報が識別可能に表されていればよい。
【0054】
以上、図面(
図1~
図10)を参照して本発明に係る情報処理装置の実施形態について説明した。但し、情報処理装置は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。以下、上記実施形態の変形例を説明する。
【0055】
[変形例]
(1)
図11は、変形例(1)における第2領域R2の表示例を示す模式図である。
図11において、第1及び第2実施形態と同じ構成には第1及び第2実施形態と同じ符号が付されている。
図11に示すように、第2領域R2には、「1ページ」、「2ページ」・・・等、ページを示す文字が記載されたアイコン10zが表示される。
【0056】
「1ページ」の文字が記載されたアイコン10zは、再現画像情報150、150AにおけるページNo.「1」が対応づけられている。また、「2ページ」の文字が記載されたアイコン10zは、再現画像情報150、150AにおけるページNo.「2」が対応づけられている。つまり、アイコン10zに記載されたページは、再現画像情報150、150AにおけるいずれかのページNo.を表している。
【0057】
アイコン10zを選択するタッチ操作がなされた場合、制御部16は、再現画像情報150、150Aを参照し、選択されたアイコン10zに対応するページNo.の縮小画像10sを示す画像信号を表示パネル駆動部13へ出力する。表示パネル駆動部13は、制御部16からの画像信号に基づき、表示パネル11において第2領域R2に縮小画像10sを表示させる。つまり、アイコン10zは、再現画像情報150、150Aにおける一のページNo.に対応する複数の縮小画像10sが集約化されたアイコンである。
【0058】
第2領域R2に一覧表示できる縮小画像10sの数には限りがある。そのため、再現画像情報150、150Aにおいて、ページNo.が一定数を超える場合や、1つのページに対応する縮小画像10sの数が一定数を超える場合、制御部16は、ページNo.ごとに縮小画像10sを集約化したアイコン10zを第2領域R2に一覧表示させる。このようにすることで、ユーザは、所望する縮小画像10sを探しやすく、縮小画像10sの選択に手間取りにくい。
【0059】
(2)第1及び第2実施形態では、第1領域R1の描画領域全体に表示されている画像を再現対象画像として記憶部15に記憶させたが、第1領域R1の描画領域における一部領域に表示されている画像のみを再現対象画像として記憶部15に記憶させてもよい。
図12は、変形例(2)における第1領域R1の構成を示す模式図である。
【0060】
図12に示すように、情報処理装置1、1Aにおいて、第1領域R1は、領域R11と領域R12とを含む。
図12において、領域R12は、再現対象画像とされる画像が表示される所定領域である。なお、領域R12の大きさや位置は、
図12に示す大きさや位置に限定されない。領域R12は、第1領域R1における一部の領域であればよい。以下、本変形例における第1処理について説明する。
【0061】
図13は、変形例(2)における第1処理の動作フローを示す図である。情報処理装置1、1Aは、ユーザのタッチ操作に応じて第1領域R1への描画を開始する(ステップS1)。ユーザが領域R12(所定領域)に対してタッチ操作を行うと、領域R12へのタッチ操作を示すタッチ操作信号がタッチパネル駆動部14から制御部16へ出力され(ステップS31:Yes)、制御部16は、領域R12に対する第1処理を開始する(ステップS32)。すなわち、制御部16は、ユーザのタッチ操作を示すタッチ操作信号に基づいて領域R12に表示すべき画像信号を表示パネル駆動部13へ出力し、表示パネル駆動部13により表示パネル11の領域R12に画像を表示させる。
【0062】
その後、情報処理装置1、1Aは、
図5のステップS2~S4の処理を行い第2処理を行う。つまり、特定のタッチ操作がなされるごとに、制御部16は、領域R12に表示されている画像を再現対象画像とし、再現対象画像データと再現対象画像の縮小画像データとを記憶部15に記憶する。そして、制御部16は、再現画像情報150、150Aを逐次更新し、第2領域R2に縮小画像を追加して表示する。
【0063】
このように、第1領域R1の描画領域における一部領域を再現対象画像の対象領域(記録領域)とすることで、描画領域全体を記録領域とする場合と比べ、記憶部15に記憶される再現対象画像のデータ量を削減することができる。
【0064】
なお、第1領域R1の描画領域全体と領域R12のどちらかを再現対象画像の記録領域とすることをユーザが予め設定できるように構成してもよい。具体的には、例えば、描画開始前等において、ユーザによる所定操作により、制御部16は、領域R12を記録領域とするか否かの選択を受け付ける選択画面を表示領域Rに表示させてもよい。
【0065】
(3)情報処理装置1、1Aは、
図5のステップS2において、特定のタッチ操作が行われた場合、又は、ユーザによるタッチ操作が一定時間以上継続して行われない場合、ステップS3の処理を行うようにしてもよい。つまり、情報処理装置1、1Aは、タッチパネル駆動部14からタッチ操作信号を取得した後、次のタッチ操作信号を取得するまでの時間、すなわち、第1領域R1にペン等が触れていない時間を計時する。そして、計時した時間が一定時間を経過したとき、情報処理装置1、1Aは、第1領域R1又は領域R12(所定領域)に表示されている画像を再現対象画像とし、ステップS3の処理を行う。
【0066】
(4)情報処理装置1、1Aにおいて、描画APS以外の他のアプリケーションプログラム(以下、他APS)が搭載されてもよい。この場合、描画APSと他APSとが起動された際、描画アプリケーション画面と他APSの画面とが表示領域に表示されてもよい。つまり、情報処理装置1、1Aは、他APSの画面の上に描画アプリケーション画面を重ねて表示させてもよいし、他APSの画面と描画アプリケーション画面とを並べて表示させてもよい。この場合、情報処理装置1、1Aは、描画アプリケーション画面から他APSの画面へ切り替える操作や、描画APSを起動後に他APSを起動させる操作がなされたときに第2処理を行ってもよい。つまり、特定の操作として、描画アプリケーション画面から他APSの画面へ切り替える操作や、描画APSを起動後に他APSを起動させる操作が含まれていてもよい。なお、他APSの画面に描画アプリケーション画面を重畳して表示させる場合、描画アプリケーション画面の第1領域R1は透明レイヤで構成されてもよい。
【0067】
(5)情報処理装置1、1Aにおいて、描画アプリケーション画面の背景色は白色以外の色(例えば、黒や緑色)で表示されてもよい。情報処理装置1、1Aは、描画アプリケーション画面が起動された際、予め設定された描画領域の色に応じた画像信号を描画領域に書き込む。
【0068】
(6)情報処理装置1、1Aにおいて、再現画像情報150には、時間、再現対象画像ID、縮小画像ID、及びページNo.の他、例えば、ユーザによって設定された会議名及び議題名等の情報や、再現対象画像データのファイル情報等が対応づけられて記憶されてもよい。
【0069】
(7)情報処理装置1、1Aにおいて、例えば、描画内容に対してラベルを設定するためのラベルアイコンを第1領域R1に表示させてもよい。ラベルは、例えば、描画内容の種別(重要性、緊急性、結論、及び課題等)を表すものであってもよい。情報処理装置1、1Aは、ユーザによっていずれかのラベルアイコンが選択された場合、選択されたラベルアイコンを示すラベル情報を描画領域に表示されている画像データと対応づけて一時記憶する。ユーザによって特定のタッチ操作がなされた場合、情報処理装置1、1Aは、再現画像情報150にラベル情報を含めて記憶し、ラベル情報に基づき、第2領域R2において、縮小画像10sを識別可能に表示させてもよい。
【0070】
(8)情報処理装置1、1Aにおいて、
図7のステップS11で縮小画像10sが選択されるごとに、選択された縮小画像10sの選択回数をカウントし、縮小画像10sに選択回数を対応づけて記憶してもよい。そして、縮小画像10sの選択回数に応じて、第2領域R2に表示する各縮小画像10sの表示態様を異ならせてもよい。具体的には、例えば、選択回数に応じたマークや数値等の画像を縮小画像10sと共に表示させてもよいし、選択回数に応じた色で縮小画像10sを囲う枠線を表示させてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0071】
本発明は、タッチディスプレイを備える電子黒板等の装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0072】
1、1A :情報処理装置
10 :タッチディスプレイ
10b :ページ切替アイコン
10c :ページ切替アイコン
10s、10s_1、10s_2:縮小画像
10z :アイコン
11 :表示パネル
12 :タッチパネル
13 :表示パネル駆動部
14 :タッチパネル駆動部
15 :記憶部
16 :制御部
101a、101b :色選択アイコン
102 :消去アイコン
103 :終了アイコン
150、150A :再現画像情報
R1 :第1領域
R2 :第2領域