(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】固定体
(51)【国際特許分類】
A47B 97/00 20060101AFI20240122BHJP
【FI】
A47B97/00 E
(21)【出願番号】P 2020144354
(22)【出願日】2020-08-28
【審査請求日】2023-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】000243803
【氏名又は名称】未来工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】堀 信夫
【審査官】家田 政明
(56)【参考文献】
【文献】特許第4804844(JP,B2)
【文献】特開2002-136355(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47B 97/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製板状をなし、厚さ方向に相互に重合され、厚さ方向に挿通されたネジ部材により相互に重合された重合状態で連結される連結重合部をそれぞれ有するとともに、接合部材を有する固定部により被固定面に接合される第1基体及び第2基体を備え、
前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のいずれか又は両方には、前記ネジ部材が挿通されるとともに一方向に延びる長孔が形成されており、
前記第1基体及び前記第2基体は、
前記ネジ部材を仮締めすることにより前記重合状態を維持したまま前記長孔の長手が延びる方向に相対的にスライド移動可能であり、
前記ネジ部材を本締めすることにより相互の位置関係を固定するように連結可能であり、
前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち一方には、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち他方へと突出するとともに、前記一方向に延びる一対のリブが形成され、
前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち他方を有する前記第1基体又は前記第2基体には、前記一対のリブの内面の脇又は外面の脇に配置される起立部が形成されることを特徴とする固定体。
【請求項2】
前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部の少なくとも一方に前記長孔が形成されており、
前記一対のリブは、前記長孔の長手が延びる方向に直交する方向において前記長孔の両側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の固定体。
【請求項3】
前記起立部は、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち他方における前記長孔の長手が延びる方向と同じ方向に延びる端縁が、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち一方に向けて折り曲げられることにより構成されている折り曲げ起立部を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固定体。
【請求項4】
前記起立部は、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち他方の板面を前記第1基体の前記連結重合部及び前記第2基体の前記連結重合部のうち一方に向けて膨出させることにより構成されている膨出起立部を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固定体。
【請求項5】
設置面を前記被固定面として前記第2基体が前記設置面に接合され、且つ前記設置面に設置された設置体の前記設置面と交差する面である交差面を前記被固定面として前記第1基体が前記交差面に接合されることにより前記設置体を前記設置面に固定する前記固定体であって、
前記第2基体は、前記設置面と対向する面に前記接合部材が設けられ、
前記第1基体は、板状をなす第1本体部を有し、且つ前記交差面と対向する前記第1本体部の面に前記接合部材が設けられ、
前記第1基体の前記連結重合部は、前記第2基体の前記設置面とは反対側に位置する面に沿って延びるとともに前記第1本体部から前記第2基体の前記設置面とは反対側に位置する面に重合されており、
前記一方向は、前記第1本体部と前記設置体とが対向する方向であることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の固定体。
【請求項6】
設置面を前記被固定面として前記第2基体が前記設置面に接合され、且つ前記設置面に設置された設置体の前記設置面と対面する面である対向面を前記被固定面として前記第1基体が接合されることにより前記設置体を前記設置面に固定する前記固定体であって、
前記第1基体及び前記第2基体は、前記設置面と前記対向面との対面方向に延設され、重ね合わされる延設部をそれぞれ有し、
前記第1基体の前記連結重合部は、前記第1基体の前記延設部であり、
前記第2基体の前記連結重合部は、前記第2基体の前記延設部であり、
前記一方向は、前記設置面から離間する方向であることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の固定体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載されるような固定体が知られている。
上記の固定体は、第一水平支持板、第二水平支持板、及び第三垂直支持板を備えている。第一水平支持板、第二水平支持板、及び第三垂直支持板は、金属製板である。第一水平支持板及び第二水平支持板は、第三垂直支持板に対して高さ調整自在に取り付けられている。第三垂直支持板は、第一水平支持板及び第二水平支持板に対して着脱自在である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、第一水平支持板、第二水平支持板、及び第三垂直支持板は、金属製板であるため、第一水平支持板及び第二水平支持板を、第三垂直支持板に対して高さ調整するときや、第三垂直支持板を、第一水平支持板及び第二水平支持板に対して着脱するときに重く作業し難い。
【0005】
本発明の目的は、作業性を向上できる固定体を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する固定体は、金属製板状をなし、厚さ方向に相互に重合され、厚さ方向に挿通されたネジ部材により相互に重合された重合状態で連結される連結重合部をそれぞれ有するとともに、接合部材を有する固定部により被固定面に接合される第1基体及び第2基体を備え、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のいずれか又は両方には、前記ネジ部材が挿通されるとともに一方向に延びる長孔が形成されており、前記第1基体及び前記第2基体は、前記ネジ部材を仮締めすることにより前記重合状態を維持したまま前記長孔の長手が延びる方向に相対的にスライド移動可能であり、前記ネジ部材を本締めすることにより相互の位置関係を固定するように連結可能であり、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち一方には、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち他方へと突出するとともに、前記一方向に延びる一対のリブが形成され、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち他方を有する前記第1基体又は前記第2基体には、前記一対のリブの内面の脇又は外面の脇に配置される起立部が形成されることを要旨とする。
【0007】
上記の固定体において、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部の少なくとも一方に前記長孔が形成されており、前記一対のリブは、前記長孔の長手が延びる方向に直交する方向において前記長孔の両側に配置されていてもよい。
【0008】
上記の固定体において、前記起立部は、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち他方における前記長孔の長手が延びる方向と同じ方向に延びる端縁が、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち一方に向けて折り曲げられることにより構成されている折り曲げ起立部を含めてもよい。
【0009】
上記の固定体において、前記起立部は、前記第1基体の前記連結重合部と前記第2基体の前記連結重合部のうち他方の板面を前記第1基体の前記連結重合部及び前記第2基体の前記連結重合部のうち一方に向けて膨出させることにより構成されている膨出起立部を含めてもよい。
【0010】
上記の固定体において、設置面を前記被固定面として前記第2基体が前記設置面に接合され、且つ前記設置面に設置された設置体の前記設置面と交差する面である交差面を前記被固定面として前記第1基体が前記交差面に接合されることにより前記設置体を前記設置面に固定する前記固定体であって、前記第2基体は、前記設置面と対向する面に前記接合部材が設けられ、前記第1基体は、板状をなす第1本体部を有し、且つ前記交差面と対向する前記第1本体部の面に前記接合部材が設けられ、前記第1基体の前記連結重合部は、前記第2基体の前記設置面とは反対側に位置する面に沿って延びるとともに前記第1本体部から前記第2基体の前記設置面とは反対側に位置する面に重合されており、前記一方向は、前記第1本体部と前記設置体とが対向する方向であってもよい。
【0011】
上記の固定体において、設置面を前記被固定面として前記第2基体が前記設置面に接合され、且つ前記設置面に設置された設置体の前記設置面と対面する面である対向面を前記被固定面として前記第1基体が接合されることにより前記設置体を前記設置面に固定する前記固定体であって、前記第1基体及び前記第2基体は、前記設置面と前記対向面との対面方向に延設され、重ね合わされる延設部をそれぞれ有し、前記第1基体の前記連結重合部は、前記第1基体の前記延設部に設けられ、前記第2基体の前記連結重合部は、前記第2基体の前記延設部に設けられ、前記一方向は、前記設置面から離間する方向であってもよい。
【発明の効果】
【0012】
この発明によれば、作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図7】第2実施形態における第1分割基体の斜視図。
【
図8】第2実施形態における第2分割基体の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
<第1実施形態>
以下、固定体を具体化した第1実施形態を
図1~
図5にしたがって説明する。
図1に示すように、固定体1は、2つの第1基体10と、第2基体20と、を備えている。第1基体10及び第2基体20は、金属製板状である。
【0015】
図2に示すように、第1基体10は、第1本体部31と、2つの第1延設部32と、を有している。第1本体部31は、長四角板状をなしている。第1本体部31は、一対の第1突出部33を有している。一対の第1突出部33は、第1本体部31の両短縁を第1本体部31の第1面31a側に第1本体部31の厚さ方向に向けて折り曲げることにより形成されている。
【0016】
2つの第1延設部32は、第1本体部31の第1長縁から延びている。2つの第1延設部32は、第1本体部31の厚さ方向において第1本体部31の第1面31a側に延びている。2つの第1延設部32は、第1本体部31の両短縁寄りに設けられている。
【0017】
第1延設部32は、第1延設本体部36と、一対の第1延設突出部37と、を有している。第1延設本体部36は、長四角板状をなしている。第1延設本体部36の第1短縁は、第1本体部31の第1長縁に連続している。一対の第1延設突出部37は、第1延設本体部36の両長縁を第1本体部31から離間する方向に向けて折り曲げることにより形成されている。
【0018】
2つの第1延設部32それぞれには、挿通孔38が形成されている。挿通孔38は、第1延設本体部36の短手方向の中央に形成されている。挿通孔38の長手は、第1延設本体部36の長手方向に延びている。挿通孔38は、一対の第1延設突出部37に沿って一方向に延びる長孔である。一対の第1延設突出部37は、挿通孔38の長手が延びる方向に直交する方向において挿通孔38の両側に配置されている。
【0019】
図3に示すように、第2基体20は、第2本体部41と、2つの第2延設部42と、を有している。第2本体部41は、長四角板状をなしている。第2本体部41は、一対の第2突出部43を有している。一対の第2突出部43は、第2本体部41の両短縁を第2本体部41の第1面41a側に第2本体部41の厚さ方向に向けて折り曲げることにより形成されている。
【0020】
2つの第2延設部42は、第2本体部41の第1長縁から延びている。2つの第2延設部42は、第2本体部41の厚さ方向において第2本体部41の第1面41a側に延びている。2つの第2延設部42は、第2本体部41の両短縁寄りに設けられている。
【0021】
第2延設部42は、第2延設本体部46と、一対の第2延設突出部47と、を有している。第2延設本体部46は、長四角板状をなしている。第2延設本体部46の第1短縁は、第2本体部41の第1長縁に連続している。一対の第2延設突出部47は、第2延設本体部46の両長縁を第2本体部41から離間する方向に向けて折り曲げることにより形成されている。
【0022】
2つの第2延設部42それぞれは、螺着孔48を有している。螺着孔48は、第2延設本体部46を厚さ方向に貫通している。螺着孔48の内周面には、雌ねじ48aが形成されている。
【0023】
第2本体部41には、複数の膨出突出部49が設けられている。複数の膨出突出部49は、全て同一形状である。複数の膨出突出部49は、第2本体部41の第1長縁寄りに配置されている。複数の膨出突出部49は、第2本体部41の長手方向において、所定の間隔を隔てて配置されている。膨出突出部49は、第2本体部41の短手方向に長手が延びるブロック状をなしている。膨出突出部49は、第2本体部41の短手方向に延びる一対の側面49aを有している。一対の側面49aは、平行である。
【0024】
本実施形態において、膨出突出部49は、6つ設けられている。6つの膨出突出部49の配置について以下詳しく説明する。
図2及び
図3に示すように、第2本体部41の長手方向において、一対の第2突出部43それぞれと隣り合う膨出突出部49を基準膨出突出部495とする。基準膨出突出部495は、第2本体部41の第1面41aに2つ存在する。第2突出部43の内面と、基準膨出突出部495における隣り合う第2突出部43と対向する側面49aとの間隔D1は、一対の第1延設突出部37の外側面間の間隔F1よりも若干大きい。
【0025】
第2本体部41の長手方向において、基準膨出突出部495と第2本体部41の中央側で隣り合う膨出突出部49を、第1膨出突出部491とする。第1膨出突出部491は、第2本体部41の第1面41aに2つ存在する。基準膨出突出部495における隣り合う第2突出部43と対向する側面49aと、第1膨出突出部491における隣り合う基準膨出突出部495とは反対側に位置する側面49aとの間隔D2は、第2延設部42の一対の第2延設突出部47の外側面間の間隔F2と同じである。
【0026】
第2本体部41の長手方向において、第1膨出突出部491と第2本体部41の中央側で隣り合う膨出突出部49を、第2膨出突出部492とする。第2膨出突出部492は、第2本体部41の第1面41aに2つ存在する。2つの第2膨出突出部492は、第2本体部41の長手方向において間隔をおいて隣り合っている。第1膨出突出部491における隣り合う基準膨出突出部495とは反対側に位置する側面49aと、第2膨出突出部492における隣り合う第1膨出突出部491と対向する側面49aとの間隔D3は、一対の第1延設突出部37の外側面間の間隔F1よりも若干大きい。
【0027】
図3に示すように、第2本体部41には、複数の円筒部50が設けられている。本実施形態の円筒部50は、4つ設けられている。4つの円筒部50は、第2本体部41の第1面41aから突出している。4つの円筒部50の第1面41aからの高さは、第2突出部43及び膨出突出部49の第1面41aからの高さよりも低い。4つの円筒部50は、第2本体部41の第1長縁寄りに設けられている。4つの円筒部50は、第2本体部41の長手方向において、所定の間隔を隔てて配置されている。
【0028】
第2本体部41の長手方向において、4つの円筒部50のうち2つは、隣り合う第2突出部43と基準膨出突出部495との中間に配置されている。第2本体部41の短手方向において、4つの円筒部50のうち2つは、基準膨出突出部495における第2本体部41の第1長縁寄りの端部と第2本体部41の第1長縁との間に配置されている。
【0029】
第2本体部41の長手方向において、4つの円筒部50のうち残りの2つは、隣り合う第1膨出突出部491と第2膨出突出部492との中間に配置されている。第2本体部41の短手方向において、4つの円筒部50のうち残りの2つは、第1膨出突出部491及び第2膨出突出部492における第2本体部41の第1長縁寄りの端部と第2本体部41の第1長縁との間に配置されている。
【0030】
第2本体部41のうち円筒部50が設けられている部分には、円筒部50の内部と連通するように第2本体部41を厚さ方向に貫通する貫通部が形成されている。円筒部50の内周面及び貫通部の内面には、雌ねじが形成されている。
【0031】
2つの第1基体10と第2基体20との配置について説明する。
図1に示すように、2つの第1基体10は、第2基体20の第2本体部41の第1長縁寄りに配置される。2つの第1基体10は、第2本体部41の長手方向において、互いに対称的な位置に配置される。第1基体10の第1本体部31は、第2本体部41の第1面41a側に配置される。第1基体10の第1本体部31は、第1本体部31の厚さ方向が第2本体部41の厚さ方向に交差するように配置される。
【0032】
第1基体10において、2つの第1延設部32のうち第2本体部41の短縁寄りに配置される第1延設部32は、隣り合う第2突出部43と基準膨出突出部495との間に配置される。第1基体10において、2つの第1延設部32のうち第2本体部41の中央寄りに配置される第1延設部32は、隣り合う第1膨出突出部491と第2膨出突出部492との間に配置される。第1基体10の第1延設部32は、第2本体部41の第1面41aに沿って配置される。なお、第1延設部32に形成された挿通孔38と、第2本体部41に設けられた円筒部50とが、第2本体部41の厚さ方向において、互いに対向した状態となる。
【0033】
第2基体20の第2延設部42は、第1基体10が有する2つの第1延設部32の間に配置される。第2延設部42の一対の第2延設突出部47の先端は、第1本体部31の第1面31aに対向している。
【0034】
図4に示すように、第2本体部41の短縁寄りに配置される第1延設部32が有する一対の第1延設突出部37は、隣り合う第2突出部43と基準膨出突出部495との間に配置される。第2本体部41の短縁寄りに配置される第1延設部32が有する一対の第1延設突出部37それぞれは、第2突出部43及び基準膨出突出部495と隣り合うように配置される。第2突出部43及び基準膨出突出部495は、第2本体部41の短縁寄りに配置される第1延設部32が有する一対の第1延設突出部37の各外面の脇に配置されている。第2本体部41の短縁寄りに配置される第1延設部32が有する一対の第1延設突出部37は、第2本体部41の第1面41aに当接している。
【0035】
第2本体部41の中央寄りに配置される第1延設部32が有する一対の第1延設突出部37は、隣り合う第1膨出突出部491と第2膨出突出部492との間に配置される。第2本体部41の中央寄りに配置される第1延設部32が有する一対の第1延設突出部37は、第1膨出突出部491及び第2膨出突出部492と隣り合うように配置される。第1膨出突出部491及び第2膨出突出部492は、第2本体部41の中央寄りに配置される第1延設部32が有する一対の第1延設突出部37の各外面の脇に配置されている。第2本体部41の中央寄りに配置される第1延設部32が有する一対の第1延設突出部37は、第2本体部41の第1面41aに当接している。
【0036】
隣接された第1延設突出部37と第2突出部43は、互いに摺接可能とした当たり合い部39を構成している。隣接された第1延設突出部37と基準膨出突出部495は、互いに摺接可能とした当たり合い部39を構成している。隣接された第1延設突出部37と第1膨出突出部491は、互いに摺接可能とした当たり合い部39を構成している。隣接された第1延設突出部37と第2膨出突出部492は、互いに摺接可能とした当たり合い部39を構成している。
【0037】
図1に示すように、第1基体10が有する2つの第1延設部32と、第2基体20の第2本体部41とは、厚さ方向に相互に重合され、厚さ方向に挿通されたボルト51により相互に重合された重合状態で連結される連結重合部である。
【0038】
2つの第1延設部32は、第1基体の連結重合部と第2基体の連結重合部のうち一方に相当し、第2基体20の第2本体部41は、第1基体の連結重合部と第2基体の連結重合部のうち他方に相当する。
【0039】
一対の第1延設突出部37は、第2基体20の第2本体部41へと突出するとともに、挿通孔38が延びる一方向に延びる一対のリブである。
膨出突出部49、及び一対の第2突出部43は、一対の第1延設突出部37の各外面の脇に配置されるとともに第2本体部41から第1延設部32に向けて起立する起立部である。一対の第2突出部43は、第2本体部41における挿通孔38の長手が延びる方向と同じ方向に延びる端縁である第2本体部41の短縁が折り曲げられることにより構成される折り曲げ起立部である。また、膨出突出部49は、第2基体20の第2本体部41の板面である第1面41aを膨出させることにより構成される膨出起立部である。よって、第2基体20に設けられた起立部は、膨出突出部及び折り曲げ起立部を含んでいる。なお、膨出突出部49は、第2本体部41を有する第2基体20に形成されている。
【0040】
図1に示すように、全ての第1延設突出部37が第2本体部41の第1面41aに当接している状態において、全ての挿通孔38それぞれには、ネジ部材としてのボルト51が挿通される。全てのボルト51の先端は、第2本体部41に設けられた円筒部50の雌ねじに螺着される。すなわち、第1基体10と第2基体20とは、ボルト51により連結されている。
【0041】
第1基体10及び第2基体20は、ボルト51を仮締めすることにより第1延設部32と第2本体部41との重合状態を維持したまま挿通孔38の長手が延びる方向に相対的にスライド移動可能であり、且つボルト51を本締めすることにより相互の位置関係を固定するように連結される。なお、当たり合い部39は、第1基体10と第2基体20とが挿通孔38の長手が延びる方向に相対移動する際に、第1基体10と第2基体20を一方向へ案内するように摺動可能とされている。
【0042】
図5に示すように、固定体1は、第1基体10の第2面31bに貼着される粘着マット53と、第2基体20の第2面41bに貼着される粘着マット54と、を備えている。粘着マット53,54は、厚さ方向の両面に粘着面を有する板状である。粘着マット53,54は、厚さ方向に圧縮変形可能である。粘着マット53,54は、粘着性を有するゲル状の超軟質ウレタンにより形成される。また、粘着マット53,54は、圧縮前の厚さの50%~90%の厚さとなるまで圧縮されることで、最適に粘着力を発揮するものである。第2面31b,41bは、粘着マット貼着面である。第2面31bは、粘着マット53よりも広い面積を有している。第2面41bは、粘着マット54よりも広い面積を有している。
【0043】
図1に示すように、設置面S1と対向する第2本体部41の第2面41bに貼着された粘着マット54は、被固定面としての設置面S1に当接させることで設置面S1に接合される。設置面S1に設置される設置体100において、設置面S1と交差する面を交差面S2とする。交差面S2に対向する第1本体部31の第2面31bに貼着された粘着マット53は、被固定面としての交差面S2に当接させることで交差面S2に接合される。なお、本実施形態の設置体100は、例えば、設置面S1に設置される戸棚等を示している。
【0044】
第2基体20が設置面S1に接合され、第1基体10が交差面S2に接合された状態において、ボルト52が第2延設部42の螺着孔48に螺着され、ボルト52の先端は、第1基体10の第1面31aに当接する。ボルト52を螺進させることにより第1基体10が交差面S2に向けて押圧され、粘着マット53が交差面S2に押し付けられる。
【0045】
固定体1は、第2基体20が設置面S1に接合され、且つ第1基体10が交差面S2に接合されることにより設置体100を設置面S1に固定するものである。これにより、設置体100が設置面S1に対して固定体1を介して固定された固定構造が構成されている。粘着マット53,54は、交差面S2と第1基体10との間、及び設置面S1と第2基体20との間に配置されている。粘着マット53,54は、第1基体10及び第2基体20を設置面S1及び交差面S2に当接させることで接合する接合部材である。また、本実施形態では、粘着マット53,54は、第1基体10及び第2基体20を設置面S1及び交差面S2に固定する固定部をなしている。なお、挿通孔38が延びる一方向とは、第1本体部31と設置体100とが対向する方向である。
【0046】
本実施形態の作用を説明する。
ボルト51を仮締めし、第1基体10及び第2基体20を相対的にスライド移動させると、全ての第1延設部32は、膨出突出部49の側面49a及び一対の第2突出部43の内面に沿って移動する。そのため、第1基体10及び第2基体20が相対的にスライド移動する方向を一方向にすることができる。全ての第1延設本体部36が第2本体部41の第1面41aに当接することがなく、第1基体10と第2基体20との摩擦が極力抑えられ、第1基体10と第2基体20とをスライド移動させ易くなる。よって、第1基体10及び第2基体20の位置調整作業が簡易的になる。
【0047】
また、第1基体10と第2基体20との位置関係が決まったら、ボルト51を本締めするだけで第1基体10と第2基体20とが相対移動不能に固定される。よって、第1基体10及び第2基体20の位置決め作業が簡易的になる。
【0048】
本実施形態の効果を説明する。
(1-1)本実施形態の固定体1によれば、一対の第2突出部43、一対の第1延設突出部37、及び膨出突出部49により第1基体10と第2基体20とが一方向に相対移動するように案内できる。そのため、第1基体10と第2基体20との位置調整作業と、第1基体10と第2基体20との位置決め作業とが簡易的になる。したがって、作業性を向上させることができる。
【0049】
(1-2)一対の第2突出部43及び一対の第1延設突出部37は、同一部材を折り曲げるだけで形成できる。よって、簡易的な構成で第1基体10と第2基体20とのスライド移動の方向を規制することができる。
【0050】
(1-3)第2本体部41に起立部を形成するときに、膨出突出部49のような膨出起立部を採用することで、起立部を設ける位置の自由度が向上する。そのため、膨出突出部49が設置される位置によって、第1基体10と第2基体20とがスライド移動するときの方向を適宜変更することができる。
【0051】
(1-4)ボルト51を締めることにより第1延設部32が第2本体部41に向けて押し下げられ、一対の第1延設突出部37が互いに離間する方向に広がる虞がある。その点、本実施形態では、一対の第1延設突出部37の外面の脇に第2突出部43及び基準膨出突出部495は配置され、且つ一対の第1延設突出部37の外面の脇に第1膨出突出部491及び第2膨出突出部492が配置される。すなわち、ボルト51の締め付けにより一対の第1延設突出部37が互いに離間する方向に広がることを起立部である第2突出部43及び膨出突出部49が抑制する。よって、ボルト51の締め付けによる第1延設部32の変形を抑制できる。
【0052】
(1-5)第2突出部43、第1延設突出部37、及び膨出突出部49を第1基体10及び第2基体20の歪みを抑制するための補強部として機能させることができる。
(1-6)第2突出部43、第1延設突出部37、及び膨出突出部49により第1基体10及び第2基体20が補強されているため、例えば、第1基体10及び第2基体20を薄くすることが可能となり、固定体1の軽量化を実現できる。ひいては、固定体1の運搬性及び作業性が向上する。
【0053】
(1-7)第2突出部43、第1延設突出部37、及び膨出突出部49は、第1基体10と第2基体20との相対移動をガイドする機能と、第1基体10と第2基体20を補強する機能と、を兼用している。そのため、ガイドする機能を有する構成と、補強する機能を有する構成と、を固定体1に個別に設ける必要がなくなる。
【0054】
(1-8)本実施形態の固定構造において、固定体1は、第1基体10と第2基体20とがスライド移動する方向が一方向に限られる構成である。一方向が第1本体部31と設置体100とが対向する方向であるため、第1基体10が交差面S2に対して位置ずれし難い。よって、第1基体10が交差面S2から離脱し難くなるため、設置体100を安定的に設置面S1に固定することができる。
【0055】
<第2実施形態>
以下、固定体を具体化した第2実施形態を
図6~
図11にしたがって説明する。
図6に示すように、固定体1は、設置面S1に設置される設置体100を設置面S1に固定するものである。本実施形態の設置体100は、例えば、設置面S1に設置される冷蔵庫等の機器や棚を示している。設置体100の設置面S1と対面する面である対向面としての底面S3とし、底面S3と交差する側面のうち1つを交差面S2とする。固定体1は、設置面S1に固定された状態で設置体100の底面S3及び交差面S2を固定することにより設置体100を設置面S1に対して固定している。すなわち、対面する底面S3及び設置面S1のうち底面S3を有する設置体100が設置面S1に対して固定体1を介して固定された固定構造が構成されている。以下の説明において、設置面S1と底面S3とが対面する方向を対面方向Aとする。
【0056】
固定体1は、金属製板状をなす第1基体60と、金属製板状をなす第2基体70と、を備えている。第2基体70は、部分的に設置面S1に沿って配置され、且つ部分的に交差面S2に沿って配置されている。第1基体60は、第1分割基体80と、第2分割基体90と、を有している。第1分割基体80は、部分的に底面S3に沿って配置され、且つ部分的に交差面S2に沿って配置されている。第2分割基体90は、設置体100の交差面S2に沿って配置されている。
【0057】
図7に示すように、第1分割基体80は、第1分割本体部81と、第1分割延設部82と、を有している。第1分割本体部81は、長四角板状をなしている。第1分割本体部81の第1面81aは、平坦面である。
【0058】
第1分割延設部82は、長四角板状をなしている。第1分割延設部82の第1長縁は、第1分割本体部81の第1長縁に連続している。第1分割延設部82は、第1分割本体部81の第1面81a側に延びている。第1分割延設部82は、第1分割板部83と、一対の第1分割突出部84と、を有している。第1分割板部83は、長四角板状をなし、長手方向は第1分割本体部81の長手方向と一致している。一対の第1分割突出部84は、第1分割板部83の厚さ方向において、第1分割本体部81から離間する方向に第1分割板部83の両短縁から突出している。一対の第1分割突出部84は、第1分割板部83の両短縁を第1分割本体部81から離間する方向に向けて折り曲げることにより形成されている。一対の第1分割突出部84は、第1分割板部83の厚さ方向に突出している。
【0059】
第1分割板部83には、2つの螺着孔85が形成されている。2つの螺着孔85それぞれは、第1分割板部83の長手方向において、一対の第1分割突出部84寄りに配置されている。2つの螺着孔85の内周面には、雌ねじ85aが形成されている。2つの螺着孔85は、第1分割板部83を厚さ方向に貫通している。
【0060】
図8に示すように、第2分割基体90は、第2分割本体部91と、2つの第2分割延設部92と、を有している。第2分割本体部91は、長四角板状をなしている。第2分割本体部91の第1面91aは、平坦面である。
【0061】
2つの第2分割延設部92それぞれは、長四角板状をなしている。2つの第2分割延設部92は、第2分割本体部91の第1長縁から第2分割本体部91の短手方向において第2分割本体部91から離間するように延びている。2つの第2分割延設部92それぞれは、第2分割本体部91の両短縁寄りに配置されている。第2分割延設部92は、第2分割板部93と、一対の第2分割突出部94と、を有している。第2分割板部93は、長四角板状をなしている。第2分割板部93の第1短縁は、第2分割本体部91の第1長縁に連続している。一対の第2分割突出部94は、第2分割板部93の両長縁に第2分割板部93の厚さ方向に突出するように設けられている。一対の第2分割突出部94は、第2分割板部93の両長縁を第2分割本体部91の第1面91a側に折り曲げることにより形成されている。
【0062】
2つの第2分割延設部92それぞれには、一対の挿通孔95が形成されている。一対の挿通孔95は、一対の第2分割突出部94に沿って一方向に長手が延びる長孔である。一対の挿通孔95は、第2分割板部93に形成されている。一対の挿通孔95は、第2分割板部93を厚さ方向に貫通している。一対の挿通孔95は、第2分割板部93の短手方向において、一対の第2分割突出部94寄りに設けられている。
【0063】
第2分割延設部92には、第2分割板部93に形成された全ての挿通孔95を縁取るように起立する環状リブ99が設けられている。各環状リブ99は、挿通孔95の長手が延びる方向に延びる一対の壁部99aを有している。
【0064】
図9に示すように、第2基体70は、第2本体部71と、2つの第2延設部72と、を有している。第2本体部71は、長四角板状をなしている。
2つの第2延設部72は、第2本体部71の第1長縁から延びている。2つの第2延設部72は、第2本体部71の両短縁寄りに設けられている。2つの第2延設部72は、第2本体部71の第1面71a側に第2本体部71の厚さ方向に延びている。第1面71aは、平坦面である。第2延設部72は、第2板部73と、一対の第2突出部74と、を有している。第2板部73は、長四角板状をなしている。第2板部73の第1短縁は、第2本体部71の第1長縁に連続している。一対の第2突出部74は、第2板部73の両長縁に第2板部73の厚さ方向に突出するように設けられている。一対の第2突出部74は、第2板部73の両長縁を第2本体部71から離間する方向に折り曲げることにより形成されている。
【0065】
2つの第2延設部72それぞれには、螺着孔75が形成されている。螺着孔75は、第2板部73の長手方向において、第2板部73の第2短縁寄りに設けられている。螺着孔75の内周面には、雌ねじ75aが形成されている。螺着孔75は、第2板部73を厚さ方向に貫通している。
【0066】
次に、第1基体60と第2基体70との配置について詳しく説明する。
図6に示すように、第1分割延設部82の短手が対面方向Aに延設されるように、且つ第1分割本体部81と底面S3とが対向するように第1分割基体80が配置されている。2つの第2分割延設部92の長手が対面方向Aに延設されるように第2分割基体90が配置されている。また、第2本体部71が設置面S1に対向するように、且つ2つの第2延設部72の長手が対面方向Aに延びるように配置される。
【0067】
第1分割延設部82は、2つの第2分割延設部92と厚さ方向に重なるように配置されている。一対の螺着孔85それぞれは、対面方向Aに長手が延びる一対の挿通孔95のうち第2分割本体部91の長手方向の中央寄りに位置する挿通孔95と対向している。
【0068】
第2本体部71と第1分割本体部81とが対面方向Aにおいて重なるように配置され、且つ2つの第2延設部72が2つの第2分割延設部92それぞれと厚さ方向に重なるように配置されている。螺着孔75は、一対の挿通孔95のうち第2分割本体部91の短縁寄りに位置する挿通孔95と対向している。なお、2つの第2分割延設部92は、第1基体10の連結重合部の一例であり、2つの第2延設部72は、第2基体20の連結重合部の一例である。
【0069】
図6に示すように、2つの第2延設部72それぞれの一対の第2突出部74のうち第2本体部71の長手方向の中央寄りに位置する第2突出部74は、第1分割延設部82の第1分割突出部84に隣接されている。一対の第1分割突出部84は、第2本体部71の長手方向の中央寄りに位置する第2突出部74の外面の脇に配置されている。2つの第2延設部72それぞれの一対の第2突出部74のうち第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74は、一対の第2分割突出部94のうち第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94の外側に隣接されている。第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94は、第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74の内面の脇に配置されている。
【0070】
第2分割本体部91の長手方向の中央寄りに位置する2つの環状リブ99において、一対の第1分割突出部84に隣り合う壁部99aは、第1分割突出部84に沿って延びている。
【0071】
図10に示すように、一対の第1分割突出部84の先端は、2つの第2分割板部93それぞれに当接している。2つの第2延設部72それぞれの一対の第2突出部74のうち第2本体部71の長手方向の中央寄りに位置する第2突出部74は、2つの第2分割板部93に当接している。
【0072】
2つの第2分割延設部92それぞれの一対の第2分割突出部94のうち第2分割本体部91の長手方向の中央寄りに位置する第2分割突出部94は、第1分割板部83に当接している。2つの第2分割延設部92それぞれの一対の第2分割突出部94のうち第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94は、2つの第2板部73に当接している。
【0073】
隣接された第2突出部74と第1分割突出部84とは、互いに摺接可能とした当たり合い部96を構成している。また、隣接された第2突出部74と第2分割突出部94とは、互いに摺接可能とした当たり合い部96を構成している。
【0074】
一対の第2突出部74は、第2延設部72から第2分割延設部92側へと突出するとともに対面方向Aに延びる一対のリブである。また、第1分割突出部84、及び第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94は、一対の第2突出部74の外面の脇又は内面の脇に配置される起立部である。
【0075】
また、第2基体70の第2延設部72は、第1基体の連結重合部及び第2基体の連結重合部のうち一方に相当し、第1基体60の第2分割延設部92は、第1基体の連結重合部及び第2基体の連結重合部のうち他方に相当する。そして、第1分割突出部84、及び第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94は、第2分割延設部92を有する第1基体60に形成されている。
【0076】
第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94は、第2分割板部93における挿通孔95の長手が延びる方向と同じ方向に延びる端縁である第1長縁が折り曲げられることにより構成される折り曲げ起立部である。よって、第1基体60に設けられた起立部は、折り曲げ起立部を含んでいる。
【0077】
なお、第1基体60の第2分割延設部92が第1基体の連結重合部及び第2基体の連結重合部のうち一方に相当し、第2基体70の第2延設部72が第1基体の連結重合部及び第2基体の連結重合部のうち他方に相当する場合を考える。この場合、第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94は、第2分割延設部92から第2延設部72へと突出するとともに、対面方向Aに延びる一対のリブとなる。また、第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74は、第2分割突出部94の外面の脇に配置される起立部となる。そして、第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74は、第2延設部72を有する第2基体70に形成されている。第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74は、第2板部73における挿通孔95の長手が延びる方向と同じ方向に延びる端縁が折り曲げられることにより構成される折り曲げ起立部である。よって、第2基体20に設けられた起立部は、折り曲げ起立部を含んでいる。
【0078】
図6及び
図10に示すように、全ての挿通孔95には、ネジ部材としてのボルト110が挿通され、挿通孔95に挿通されたボルト110は、挿通孔95に対向する螺着孔75,85に螺合される。第1基体60が有する2つの第2分割延設部92と、第2基体70の2つの第2延設部72とは、厚さ方向に相互に重合され、厚さ方向に挿通されたボルト110により相互に重合された重合状態で連結される。ボルト110を締めることにより第1分割基体80と第2分割基体90とが相対移動しないように位置決めされ、且つ第2基体70と第2分割基体90とが相対移動しないように位置決めされる。また、ボルト110を緩めつつボルト110の先端を螺着孔75,85に螺合した状態に維持することにより、ボルト110は、一対の挿通孔95内を対面方向Aに移動可能となるため、第1分割基体80と第2分割基体90とが相対移動可能となり、且つ第2基体70と第2分割基体90とが相対移動可能となる。なお、当たり合い部96は、第1基体60と第2基体70とが挿通孔95の長手が延びる方向に相対移動する際に、第1基体60及び第2基体70を対面方向Aへ案内するように摺動可能とされている。
【0079】
次に、固定体1を設置体100と設置面S1に固定するための固定部について詳しく説明する。
図6に示すように、固定体1は、粘着マット111と、接合部材である粘着マット112と、粘着マット113と、を備えている。粘着マット111,112,113は、厚さ方向に両面に粘着面を有する板状である。粘着マット111,112,113は、厚さ方向に圧縮変形可能である。粘着マット111,112,113は、粘着性を有するゲル状の超軟質ウレタンにより形成される。粘着マット111,112,113は、圧縮前の厚さの50%~90%の厚さとなるまで圧縮されることで、最適に粘着力を発揮するものである。
【0080】
粘着マット111は、厚さ方向の一方の粘着面が第1分割本体部81の第1面81aに貼着され、厚さ方向の他方の粘着面が底面S3に貼着される。第1面81aは、粘着マット111が貼着される粘着マット貼着面である。第1面81aは、粘着マット111よりも広い面積を有している。
【0081】
粘着マット112は、厚さ方向の一方の粘着面が第2本体部71の第2面71bに貼着され、厚さ方向の他方の粘着面が設置面S1に貼着される。第2面71bは、粘着マット112が貼着される粘着マット貼着面である。第2面71bは、粘着マット112よりも広い面積を有している。対面方向Aにおいて、粘着マット111と粘着マット112とは重合関係にある。
【0082】
粘着マット113は、厚さ方向の一方の粘着面が第2分割本体部91の第1面91aに貼着され、厚さ方向の他方の粘着面が交差面S2に貼着される。第1面91aは、粘着マット113が貼着される粘着マット貼着面である。第1面91aは、粘着マット113よりも広い面積を有している。
【0083】
図6に示すように、粘着マット111は、設置体100の底面S3に当接させることで接合する。粘着マット111は、底面S3に第1基体60の第1分割基体80を固定するための固定部である。粘着マット112は、設置面S1に当接させることで接合する。粘着マット112は、設置面S1に第2基体70を固定するための固定部である。粘着マット113は、設置体100の交差面S2に当接させることで接合する。粘着マット113は、交差面S2に第1基体60の第2分割基体90を固定するための固定部である。なお、粘着マット112,113は、被固定面としての設置面S1及び交差面S2に当接させることで接合する接合部材である。なお、各固定部は、粘着マット111,112,113により構成されたいたが、粘着マット111,112,113に更に固定部材を追加した構成に変更してもよい。
【0084】
固定体1は、第2基体70が設置面S1に接合され、且つ第1基体60が交差面S2及び底面S3に接合されることにより設置体100を設置面S1に固定するものである。これにより、設置体100が設置面S1に対して固定体1を介して固定された固定構造が構成されている。なお、挿通孔95が延びる一方向とは、設置面S1から離間する方向である。
【0085】
本実施形態の作用を説明する。
ボルト110を仮締めし、第1基体60及び第2基体70を相対的にスライド移動させると、第1基体60及び第2基体70は、当たり合い部96に沿って相対移動する。そのため、第1基体10及び第2基体20が相対的にスライド移動する方向を一方向にすることができる。よって、第1基体10及び第2基体20の位置調整作業が簡易的になる。
【0086】
また、第1基体10と第2基体20との位置関係が決まったら、ボルト110を本締めするだけで第1基体10と第2基体20とが相対移動不能に固定される。よって、第1基体10及び第2基体20の位置決め作業が簡易的になる。
【0087】
本実施形態の効果を説明する。
(2-1)本実施形態の固定体1によれば、一対の第2突出部74、一対の第1分割突出部84、及び第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94により、第1基体60と第2基体70とが一方向に相対移動するように案内できる。そのため、第1基体60と第2基体70との位置調整作業と、第1基体60と第2基体70との位置決め作業とが簡易的になる。したがって、作業性を向上させることができる。
【0088】
(2-2)第2突出部74、第1分割突出部84、及び第2分割突出部94は、同一部材を折り曲げるだけで形成できる。よって、簡易的な構成で第1基体60と第2基体70とのスライド移動の方向を規制することができる。
【0089】
(2-3)第2突出部74、第1分割突出部84、及び第2分割突出部94は、金属製板状をなす第1基体60及び第2基体70の歪みを抑制するための補強部として機能させることができる。
【0090】
(2-4)第2突出部74、第1分割突出部84、及び第2分割突出部94により第1基体60及び第2基体70が補強されているため、例えば、第1基体60及び第2基体70を薄くすることが可能となり、固定体1の軽量化を実現できる。ひいては、固定体1の運搬性及び作業性が向上する。
【0091】
(2-5)第2突出部74、第1分割突出部84、及び第2分割突出部94は、第1基体60と第2基体70との相対移動をガイドする機能と、第1基体60と第2基体70を補強する機能と、を兼用している。そのため、ガイドする機能を有する構成と、補強する機能を有する構成と、を固定体1に個別に設ける必要がなくなる。
【0092】
(2-6)本実施形態の固定構造において、固定体1は、第1基体60と第2基体70とがスライド移動する方向が一方向に限られる構成である。一方向は設置面S1から離間する方向であるため、第1分割本体部81が底面S3に対して位置ずれし難く、且つ第2基体70が設置面S1に対して位置ずれし難い。よって、第1基体10が底面S3から離脱し難くなり、且つ第2基体20が設置面S1から離脱し難くなるため、設置体100を安定的に設置面S1に固定することができる。
【0093】
(2-7)第1分割突出部84と壁部99aとが摺接可能に配置される場合、第1分割基体80と第2分割基体90とを相対移動する際に第1分割基体80と第2分割基体90とが相対移動する方向を一方向にするように案内できる。
【0094】
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施できる。上記各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施できる。
○ 第1実施形態において、第2本体部41が第1基体の連結重合部と第2基体の連結重合部のうち一方に相当し、第1延設部32が第1基体の連結重合部と第2基体の連結重合部のうち他方に相当する場合を考える。この場合、第2突出部43及び基準膨出突出部495は、第1延設部32へと突出するとともに、一方向に延びる一対のリブとなる。第1膨出突出部491及び第2膨出突出部492は、第1延設部32へと突出するとともに、一方向に延びる一対のリブとなる。また、一対の第1延設突出部37は、第2突出部43の内面及び第2突出部43と対向する基準膨出突出部495の側面49aの脇に配置される起立部となる。さらに、一対の第1延設突出部37は、第2膨出突出部492と対向する第1膨出突出部491の側面49a及び第1膨出突出部491と対向する第2膨出突出部492の側面49aの脇に配置される。一対の第1延設突出部37は、第1延設部32から第2本体部41へと起立している。第2突出部43の内面及び第2突出部43と対向する基準膨出突出部495の側面49aは、一対のリブの各内面である。第2膨出突出部492と対向する第1膨出突出部491の側面49a及び第1膨出突出部491と対向する第2膨出突出部492の側面49aは、一対のリブの各内面である。なお、一対の第1延設突出部37を起立部とした場合、一対の第1延設突出部37は、第1延設部32を有する第1基体10に形成されている。
【0095】
○ 第1実施形態において、一対の第2突出部43及び膨出突出部49は、一対の第1延設突出部37の各内面の脇に配置されていてもよい。また、一対の第1延設突出部37のうち一方の内面の脇に、第2突出部43が配置され、一対の第1延設突出部37のうち他方の外面の脇に、基準膨出突出部495が配置されてもよい。同様に、一対の第1延設突出部37のうち一方の内面の脇に、基準膨出突出部495が配置され、一対の第1延設突出部37のうち他方の外面の脇に、第2突出部43が配置されてもよい。
【0096】
さらに、第1膨出突出部491及び第2膨出突出部492は、一対の第1延設突出部37の各内面の脇に配置されていてもよい。また、一対の第1延設突出部37のうち一方の内面の脇に、第1膨出突出部491が配置され、一対の第1延設突出部37のうち他方の外面の脇に、第2膨出突出部492が配置されてもよい。同様に、一対の第1延設突出部37のうち一方の内面の脇に、第2膨出突出部492が配置され、一対の第1延設突出部37のうち他方の外面の脇に、第1膨出突出部491が配置されてもよい。すなわち、一対の第1延設突出部37を一対のリブとする場合、起立部は、一対の第1延設突出部37の内面の脇又は外面の脇に配置されていればよい。なお、一対の第1延設突出部37を起立部とする場合においても上記と同様に変更する。
【0097】
○ 第1実施形態において、第2本体部41の第1面41aに設けられる起立部は、複数の膨出突出部49のみで構成されていてもよい。例えば、一対の第2突出部43を第2本体部41の両短縁を折り曲げることにより形成するのではなく、第2本体部41の第1面41aから突出するように設けることにより膨出起立部としてもよい。
【0098】
○ 第1実施形態において、第2本体部41の第1面41aに設けられる起立部は、折り曲げ起立部としての一対の第2突出部43のみで構成してもよい。
○ 1つの第1基体10には、1つの第1延設部32のみが設けられていてもよい。
【0099】
○ 第2実施形態において、第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74を起立部とする場合、第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74は、例えば、第2板部73の板面から膨出することにより形成されるブロック状をなしていてもよい。すなわち、第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74を膨出起立部としてもよい。
【0100】
○ 第2実施形態において、第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74を起立部とする場合、第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74は、第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94の内面の脇に配置してもよい。なお、この変更例は、一対の第2突出部74を一対のリブとする場合に第2分割本体部91の短縁寄りに位置する起立部としての第2分割突出部94を第2本体部71の短縁寄りに位置する第2突出部74の外面の脇に配置することと同義である。
【0101】
また、一対の第2突出部74を一対のリブとする場合、一対の第1分割突出部84を起立部としていたが、これに限らず、例えば、第2本体部71の長手方向の中央寄りに位置する第2突出部74の内面の脇に、第2分割板部93から起立する起立部を新たに追加してもよい。
【0102】
○ 第1基体60を第2分割基体90のみで構成し、第2本体部71の長手方向の中央寄りに位置する第2突出部74の内面の脇又は外面の脇に、環状リブ99の壁部99aを配置し、環状リブ99の壁部99aを起立部として採用してもよい。なお、一対の第2突出部74を起立部とする場合、第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94及び環状リブ99の壁部99aを一対のリブとしてもよい。また、一対の第2突出部74を起立部とする場合、1つの第2分割延設部92が有する全ての壁部99aのうち2つを一対のリブとしてもよい。
【0103】
○ 第1基体60を第2分割基体90のみで構成した場合、第2延設部72は、1つのみ採用されてもよい。第2延設部72を1つのみ採用する場合、第2延設部72の第2板部73が2つの第2分割延設部92それぞれに対向するように配置するとよい。このように変更する場合、1つの第2延設部72が有する一対の第2突出部74を一対のリブとすると、一対の第2突出部74の内面の脇又は外面の脇に、第2分割本体部91の短縁寄りに位置する第2分割突出部94が起立部として配置されていればよい。また、一対の第2突出部74の内面の脇又は外面の脇に、2つの第2分割延設部92の一方が有する1つ壁部99a及び2つの第2分割延設部92の他方が有する1つの壁部99aが起立部として配置されていればよい。
【0104】
○ 第2延設部72を1つのみ採用し、且つ第2分割延設部92を1つのみ採用するように変更してもよい。この場合、一対の第2突出部74を一対のリブとすると、一対の第2突出部74の内面の脇又は外面の脇に、起立部としての一対の第2分割突出部94が配置されていればよい。また、一対の第2突出部74の内面の脇又は外面の脇に、1つの第2分割延設部92が有する全ての壁部99aのうち2つが起立部として配置されていればよい。なお、一対の第2突出部74を起立部とする場合においても、上記と同様に変更するとよい。
【0105】
○ 第2実施形態では、第1基体60が請求項上の第1基体であり、第2基体70が請求項上の第2基体であったが、これに限らない。例えば、第2分割基体90及び第2基体70を請求項上の第1基体とし、第1分割基体80を請求項上の第2基体としてもよい。
【0106】
このように変更した場合、第2分割基体90の第2分割延設部92が第1基体の連結重合部の一例であり、第1分割基体80の第1分割板部83は、第2基体の連結重合部の一例である。また、一対の第1分割突出部84を一対のリブとする場合、第1分割板部83は、第1基体の連結重合部と第2基体の連結重合部のうち一方となり、第2分割延設部92は、第1基体の連結重合部と第2基体の連結重合部のうち他方となる。一対の第1分割突出部84を一対のリブとする場合、第2本体部71の長手方向の中央寄りの位置する第2突出部74は、第2分割延設部92を有する第1基体に形成される起立部である。第2突出部74は、一対の第1分割突出部84と折り曲げ方向が一致する起立部である。
【0107】
一対の第1分割突出部84を一対のリブとする場合、2つの第2分割延設部92の第2分割板部93から一対の第1分割突出部84の内面の脇又は外面の脇に配置される起立部を新たに追加してもよい。
【0108】
また、一対の第1分割突出部84を一対のリブとする場合、2つの第2分割延設部92の一方が有する1つ壁部99a及び2つの第2分割延設部92の他方が有する1つの壁部99aを、一対の第1分割突出部84の内面の脇又は外面の脇に配置される起立部としてもよい。
【0109】
一対の第1分割突出部84を起立部とすると、第1分割板部83は、第1基体の連結重合部と第2基体の連結重合部のうち他方となり、第2分割延設部92は、第1基体の連結重合部と第2基体の連結重合部のうち一方となる。なお、一対の第1分割突出部84を起立部とした場合、一対の第2突出部74、及び環状リブ99の壁部99aを一対のリブとしてもよいし、第2分割板部93に新たに一対のリブを設け、当該一対のリブの内面の脇又は外面の脇に一対の第1分割突出部84を配置してもよい。
【0110】
○ 上記各実施形態及び上記各変更例において、一対のリブ及び起立部の構成について具体化したが、一対のリブの内面の脇又は外面の脇に起立部が存在していればよく、一対のリブを上記の各種の起立部により挟み込むように配置してもよい。このように変更することにより、第1基体と第2基体との相対移動をより安定させることができる。
【0111】
○ 第1実施形態において、第1延設部32に挿通孔38が形成されていたが、第2本体部41の円筒部50の代替として挿通孔38と同じ構成を有する長孔を採用してもよい。この場合、第2本体部41の第2面41bに貼着される粘着マット54により当該長孔を塞がないように変更する。第1基体10と第2基体20とを相対移動可能にスライド移動でき、且つ相対移動不能に固定する構成を採用する場合、挿通孔38と第2本体部41の長孔に挿通されたボルト51の先端に螺合されるナット等の螺着部材が第2本体部41の第2面41bに設けられるとよい。
【0112】
また、第1延設部32に円筒状の螺着孔が設けられ、第2本体部41に長孔が設けられるように変更してもよい。このように変更する場合においても、粘着マット54により第2本体部41の長孔を塞がないようにする。第2本体部41の第2面41bから第2本体部41の長孔に挿通されたボルト51の先端が、第1延設部32の螺着孔に螺合されるように変更してもよい。すなわち、第1基体10の連結重合部と第2基体20の連結重合部のいずれか又は両方に、ボルト51が挿通されるとともに一方向に延びる長孔が形成されるとよい。
【0113】
○ 第2実施形態では、第2延設部72には、螺着孔75が形成されていたが、例えば、第2延設部72の第2板部73を厚さ方向に貫通する通過孔であってもよい。この場合、ボルト110の先端は、通過孔を通過する。ただし、ボルト110の締め具合により第1基体60と第2基体70との仮組付け及び本組付けを変更するのであれば、通過孔を通過したボルト110の先端が螺着されるナット等の螺着部材を更に備えるとよい。また、当該通過孔は、ボルト110が挿通されるとともに対面方向Aに長手が延びる長孔であってもよい。
【0114】
○ 第2分割延設部92に挿通孔95が設けられ、第2延設部72に螺着孔75が設けられていたが、第2分割延設部92に螺着孔75が設けられ、第2延設部72に挿通孔95が設けられてもよい。すなわち、第2実施形態、上記変更例、及び本変更例によれば、第2延設部72及び第2分割延設部92のいずれか又は両方にボルト110が挿通されるとともに対面方向Aに長手が延びる長孔を形成してもよい。
【0115】
○ 粘着マット53,54,111,112,113は、マジックテープ(登録商標)や接着剤であってもよい。
○ 第1基体60は、第1分割基体80と、第2分割基体90とを有していたが、例えば、第1分割基体80と第2分割基体90とを一体的に形成してもよい。すなわち、第1基体60と第2基体70とが対面方向Aにおいて相対的なスライド移動可能にボルト110により仮締めされ、位置関係を固定するようにボルト110により本締めできれば、第1基体60の構成は適宜変更してもよい。
【符号の説明】
【0116】
1…固定体、10…第1基体、20…第2基体、21…第2本体部、31…第1本体部、32…第1延設部、33…第1突出部、36…第1延設本体部、37…第1延設突出部、38…挿通孔、39…当たり合い部、41…第2本体部、42…第2延設部、43…第2突出部、46…第2延設本体部、47…第2延設突出部、48…螺着孔、49…膨出突出部、50…円筒部、51,52…ボルト、53,54…粘着マット、60…第1基体、70…第2基体、71…第2本体部、72…第2延設部、73…第2板部、74…第2突出部、75…螺着孔、80…第1分割基体、81…第1分割本体部、82…第1分割延設部、83…第1分割板部、84…第1分割突出部、85…螺着孔、90…第2分割基体、91…第2分割本体部、92…第2分割延設部、93…第2分割板部、94…第2分割突出部、95…挿通孔、96…当たり合い部、100…設置体、491…第1膨出突出部、492…第2膨出突出部、495…基準膨出突出部、S1…設置面、S2…交差面。