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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】水晶振動子パッケージ構造
(51)【国際特許分類】
   H03H 9/09 20060101AFI20240122BHJP
   H03H 9/02 20060101ALI20240122BHJP
   H03H 9/19 20060101ALI20240122BHJP
【FI】
H03H9/09
H03H9/02 A
H03H9/19 D
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2021128409
(22)【出願日】2021-08-04
(65)【公開番号】P2022155431
(43)【公開日】2022-10-13
【審査請求日】2021-08-04
(31)【優先権主張番号】110111482
(32)【優先日】2021-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】506413591
【氏名又は名称】台灣晶技股▲ふん▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】彭 子修
【審査官】工藤 一光
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-11552(JP,A)
【文献】国際公開第2016/136283(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H03H9/02-9/135
H03H9/15-9/24
H03H9/54-9/62
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
頂部に凹部を有するパッケージベースと、
前記凹部内に設けられる複数の接着剤と、
複数の開口、少なくとも1つのフレーム部、2つの接続部及び共振部を有する略平板状の共振水晶片であって、前記複数の開口は前記少なくとも1つのフレーム部と前記共振部の間に位置して前記共振水晶片の上下両面を連通し、前記少なくとも1つのフレーム部は先端と末端を有し、前記少なくとも1つのフレーム部は前記2つの接続部を通じて前記共振部に接続し、前記少なくとも1つのフレーム部は前記少なくとも1つの接着剤により前記凹部内に設けられる共振水晶片と、
前記パッケージベースの頂部に設けられ、前記凹部、少なくとも1つの接着剤及び前記共振水晶片を密封するカバーと、を含み、
前記複数の開口は、少なくとも1つの、前記共振水晶片の側面方向において外部空間と連通するオープンタイプの開口と、少なくとも1つの、前記共振水晶片の側面方向において外部空間と連通しないクローズタイプの開口と、を含み、
前記オープンタイプの開口は第1サブ開口及び第2サブ開口を含み、前記第1サブ開口は前記第2サブ開口及び外部空間と連通し、前記第1サブ開口は前記少なくとも1つのフレーム部の先端と末端の間に位置し、前記第2サブ開口は前記第1サブ開口、前記少なくとも1つのフレーム部、前記2つの接続部及び前記共振部に囲まれ
前記共振部は平面視において長辺と短辺を含む長方形であり、
前記接続部は平面視において平行四辺形であり、
前記共振水晶片の平面視において、前記共振部の第1の長辺と前記2つの接続部の側辺が接続し、前記共振部の第2の長辺と前記2つの接続部の側辺は接続せず、前記共振部の前記第1の長辺と前記2つの接続部の側辺の夾角が、それぞれ120度より大きく180度より小さいことを特徴とする、
水晶振動子パッケージ構造。
【請求項2】
前記複数の接着剤は導電性接着剤である、請求項1に記載の水晶振動子パッケージ構造。
【請求項3】
前記少なくとも1つのフレーム部上、前記2つの接続部上及び前記共振部上に設けられ、前記共振部及び前記複数の接着剤に電気的に接続する電極層と、
前記凹部内に設けられるとともに、前記複数の接着剤と前記パッケージベースの間に位置し、前記パッケージベースの底部にはこのパッケージベース自体を貫通する複数の導電ビアを有し、前記複数の導電ビアが電気的に接続する複数の第1導電パッドと、
前記パッケージベースの外部底面に設けられ、前記複数の導電ビアに電気的に接続する複数の第2導電パッドと、
をさらに含む、請求項2に記載の水晶振動子パッケージ構造。
【請求項4】
前記複数の開口が占める面積を前記少なくとも1つの開口、前記少なくとも1つのフレーム部、前記2つの接続部及び前記共振部の総面積で割った値は0より大きく、かつ、前記値は0.35以下である、請求項1に記載の水晶振動子パッケージ構造。
【請求項5】
前記共振水晶片はATカット型共振水晶片又はSCカット型共振水晶片である、請求項1に記載の水晶振動子パッケージ構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパッケージ構造に関し、特に、水晶振動子パッケージ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
水晶素子は、安定した圧電特性を有し、精確かつ幅広い基準周波数、クロック制御、時間設定及びノイズのフィルタリング等の機能を提供でき、また、振動及び圧力等のセンサーにもなり、重要な光学素子にもなる。したがって、電子製品にとって、水晶素子は一挙手一投足が全体に影響を及ぼすような存在になっている。
【0003】
図1aは先行技術の水晶振動子の構造断面図であり、図1bは先行技術の水晶振動子の構造分解図である。水晶振動子1はセラミックベース10、水晶板11、カバー12、接着剤13、第1導電パッド14、第2導電パッド15、第1電極層16及び第2電極層17を含む。水晶板11は接着剤13及び第1導電パッド14によりセラミックベース10の凹部内に設置され、第1電極層16は水晶板11の上面に設けられ、第2電極層17は水晶板11の底面に設けられ、セラミックベース10は導電ビア100を有し、第1導電パッド14は導電ビア100を通じて第2導電パッド15に電気的に接続し、カバー12は水晶板11、接着剤13、第1導電パッド14、第1電極層16及び第2電極層17を覆う。水晶板11は完全な長方形の水晶板であるため、その主振動部の振動が外部に伝わりやすく、水晶振動子1の振動周波数が不安定になってしまう。
【0004】
本発明は、上述の欠点に対し、従来技術の問題を解決する水晶振動子パッケージ構造を提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、水晶片の共振により外部まで振動が伝わるのを回避するとともに、振動周波数を安定させる水晶振動子パッケージ構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態において、提供される水晶振動子パッケージ構造は、パッケージベース、少なくとも1つの接着剤、共振水晶片及びカバーを含む。パッケージベースの頂部には凹部を有し、凹部内には接着剤が設けられる。共振水晶片は少なくとも1つの開口、少なくとも1つの接続部及び共振部を有し、この開口はフレーム部と共振部の間に位置し、フレーム部は接続部を通じて共振部に接続し、フレーム部は接着剤により凹部内に設けられる。カバーはパッケージベースの頂部に設けられ、凹部、接着剤及び共振水晶片を密封する。
【0007】
本発明の一実施形態において、接着剤は導電性接着剤である。
【0008】
本発明の一実施形態において、水晶振動子パッケージ構造は電極層、少なくとも1つの第1導電パッド及び複数の第2導電パッドをさらに含む。電極層は、フレーム部上、接続部上及び共振部上に設けられ、共振部及び接着剤に電気的に接続する。第1導電パッドは凹部内に設けられるとともに、接着剤とパッケージベースの間に位置し、パッケージベースの底部にはこのパッケージベース自体を貫通する複数の導電ビアを有し、全ての導電ビアは第1導電パッドに電気的に接続する。第2導電パッドはパッケージベースの底面に設けられ、全ての第2導電パッドは全ての導電ビアに電気的に接続する。
【0009】
本発明の一実施形態において、開口が占める面積を開口、フレーム部、接続部及び共振部の総面積で割った値は0より大きく、かつ、この値は0.35以下である。
【0010】
本発明の一実施形態において、少なくとも1つの開口はクローズタイプの開口及びオープンタイプの開口を含む。
【0011】
本発明の一実施形態において、クローズタイプの開口又はオープンタイプの開口は門型形状である。
【0012】
本発明の一実施形態において、少なくとも1つの開口は2つオープンタイプの開口を含む
【0013】
本発明の一実施形態において、オープンタイプの開口は第1サブ開口及び第2サブ開口を含み、第1サブ開口はフレーム部の先端と末端の間に位置し、第2サブ開口は第1サブ開口、フレーム部、接続部及び共振部に囲まれる。
【0014】
本発明の一実施形態において、共振水晶片はATカット型共振水晶片又はSCカット型共振水晶片である。
【0015】
本発明の一実施形態において、接着剤の数量は偶数であり、全ての接着剤は凹部内に均等に設けられる。
【0016】
本発明の一実施形態において、共振部は長方形であり、長方形の長辺と前記少なくとも1つの接続部の夾角は120度より大きく、かつ180度より小さい。
【発明の効果】
【0017】
上述によれば、水晶振動子パッケージ構造は、開口をフレーム部と共振部の間に形成することにより、水晶片の共振により外部まで振動が伝わるのを回避するとともに、振動周波数を安定させる。
【0018】
本発明の構造的特徴および達成される効果のさらなる理解と認識のため、添付の図面と併せて好ましい実施例について以下に詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1a】先行技術の水晶振動子の構造断面図である。
図1b】先行技術の水晶振動子の構造分解図である。
図2】本発明の水晶振動子パッケージ構造の一実施形態における構造斜視図である。
図3】本発明の水晶振動子パッケージ構造の一実施形態における構造分解図である。
図4】本発明の水晶振動子パッケージ構造の一実施形態における構造断面図である。
図5】本発明の共振水晶片及び電極層の各種実施形態における構造の平面図である。
図6】本発明の共振水晶片及び電極層の各種実施形態における構造の平面図である。
図7】本発明の共振水晶片及び電極層の各種実施形態における構造の平面図である。
図8】本発明の共振水晶片及び電極層の各種実施形態における構造の平面図である。
図9】本発明の共振水晶片及び電極層の各種実施形態における構造の平面図である。
図10】本発明の共振水晶片及び電極層の各種実施形態における構造の平面図である。
図11】本発明の夾角と共振インピーダンスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施形態について、関連する図を合わせて以下にさらなる説明を加える。図面及び明細書においては、可能な限り、同じ符号で同一又は同様の部材を示す。図面においては、簡潔性及び利便性のため、形状及び厚さが拡大表示されることがある。特に図中で表示されていない、或いは明細書に記載されていない素子は、当業者が知る形態であると解釈できる。当業者は本発明の内容に基づいて様々な変更や修正を行うことができる。
【0021】
1つの素子が「・・・上にある」と記述されている場合、一般的には当該素子が直接その他の素子上にあることを指し、その他の素子が両者の中間に存在するという場合もある。それに反し、1つの素子が「直接」別の素子にあるという記述の場合、その他の素子は両者の中間に存在することはできない。本文で用いられる「及び/又は」は、列挙された関連項目中の1つ又は複数のいかなる組み合わせをも含むことを意味する。
【0022】
以下の文中における「一つの実施形態」又は「一実施形態」という記述は少なくとも1つの実施形態内において関連する特定の素子、構造又は特徴のことを指す。したがって、以下の文中において多くの箇所にある「一つの実施形態」又は「一実施形態」といった複数の記述は同一実施形態に対するものではない。さらに、一つ又は複数の実施形態における特定の部材、構造及び特徴は適切な方式に基づいて組み合わせることができる。
【0023】
以下に具体例を挙げて説明を加えるが、これらの例は説明のために用いられるに過ぎない。当業者であれば、本開示内容の精神と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や潤色を加えることができる。本開示内容の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。本明細書及び特許請求の範囲において、明確な指定がない限り、「1つ」及び「前記」という用語は、「1つまたは少なくとも1つ」の意味を含む。また、本開示にもあるように、特定の文脈から複数であることが明らかである以外に、単数表記は複数の素子又は要素の意味も含む。さらに、本明細書及び特許請求の範囲における内容に明確な指定がない限り、「その中」という用語は、「その中」及び「その上」という意味を含むことがある。本明細書及び特許請求の範囲で使用される用語(terms)は、明確な説明がない限り、その用語が当該分野、本開示の内容及び特殊な内容において通常用いられるのと同じ意味を有する。本開示を説明するための用語については、以下の段落または明細書で別途説明し、当業者(practitioner)が本開示の説明をより明確に理解できるようにする。本明細書のいかなる部分の例示も、ここに述べる用語の例示の使用に含まれ、これらの例示は説明のために用いられるに過ぎず、本開示又は例示されるいかなる用語の範囲及び意味を限定するものではない。同様に、本開示は本明細書で提案される各種実施形態に限定されない。
【0024】
また、「電気的に結合(電気結合)」又は「電気的に接続(電気接続)」という語句を使用する場合は、いかなる直接的及び間接的な電気接続手段も含まれる。例えば、文中で第1装置が第2装置に電気的に結合するという記載がある場合、当該第1装置は当該第2装置に直接的に接続できる、或いはその他の装置又は接続手段により当該第2装置に間接的に接続できることを示す。さらに、電気信号の伝送、提供についての記載がある場合は、電気信号の伝送過程において減衰又はその他非理想的な変化が伴う可能性はあるが、電気信号の伝送又は提供の供給源及び受信端について特に説明がない場合は、実質上同一信号であると見なされることを、当業者は理解できるはずである。例えば、電子回路の端点Aから電気信号Sを電子回路の端点Bに伝送(又は提供)する場合、トランジスタースイッチのソース、ドレイン両端及び/又は可能な寄生容量により電圧を低下させる可能性があるが、この設計の目的によれば、意図せずに伝送(又は提供)時に生じる減衰又はその他の非理想的な変化を利用してある特定の技術効果を達成する場合、電気信号Sは電子回路の端点Aと端点Bにおいて実質的な同一信号と見なすことができるはずである。
【0025】
本明細書で使用する「含む、備える(comprising、including、involving)」、「有する(having)」、「含有する(containing)」などの用語は、オープンエンド形式(open-ended)であり、つまり、挙げられたものに限定されないことを意図している。また、本発明のいずれの実施形態或いは特許請求の範囲も、本発明が開示した目的、長所或いは特徴の全てを達成する必要はない。また、要約と発明の名称は、特許文献を検索するのに用いられるものであり、本発明の特許請求の範囲を限定するものではない。
【0026】
図2は本発明の水晶振動子パッケージ構造の一実施形態における構造斜視図である。図3は本発明の水晶振動子パッケージ構造の一実施形態における構造分解図である。図4は本発明の水晶振動子パッケージ構造の一実施形態における構造断面図である。図2図3及び図3を参照されたい。以下に紹介する本発明の水晶振動子パッケージ構造2はパッケージベース20、少なくとも1つの接着剤21、共振水晶片22及びカバー23を含み、ここでのパッケージベース20はセラミックベースであり、接着剤21は導電性接着剤であるが、本発明はこれらに限定されない。共振水晶片22は例えばATカット型共振水晶片又はSCカット型共振水晶片であるが、これらに限定されない。パッケージベース20の頂部には凹部201を有し、接着剤21が凹部201内に設けられる。接着剤21の数量は偶数であり、全ての接着剤21は凹部201内に均等に設けられる。共振水晶片22は少なくとも1つの開口220、少なくとも1つのフレーム部221、少なくとも1つの接続部222及び共振部223を有し、ここでは、開口220はフレーム部221と共振部223の間に位置し、フレーム部221は接続部222を通じて共振部223に接続し、フレーム部221が接着剤21により凹部201内に設けられることにより、共振水晶片22が安定する。フレーム部221、接続部222及び共振部223はいずれも水晶である。開口220がフレーム部221と共振部223の間に形成されることにより、フレーム部221は接着剤21と共振部223を隔絶するため、接着剤のディスペンシングプロセスの変動が共振周波数に影響する感度を低減でき、共振部223から発生する機械的振動が外部に伝わるのを回避し、振動周波数を安定させることができる。本発明のいくつかの実施形態において、開口220が占める面積を開口220、フレーム部221、接続部222及び共振部223の総面積で割った値は0より大きく、かつ、この値は0.35以下であることにより、外部に伝わる共振水晶片22の共振が引き起こす振動を効果的に低減できる。
【0027】
本発明のいくつかの実施形態において、水晶振動子パッケージ構造2は電極層24、少なくとも1つの第1導電パッド25及び複数の第2導電パッド26をさらに含む。利便性と明確性のため、第1導電パッド25の数量は2つを例とする。電極層24は、フレーム部221上、接続部222上及び共振部223上に設けられ、電極層24は共振部223及び接着剤21に電気的に接続する。第1導電パッド25は凹部201内に設けられるとともに、接着剤21とパッケージベース20の間に位置し、パッケージベース20の底部にはこのパッケージベース20自体を貫通する複数の導電ビア202を有し、全ての導電ビア202は第1導電パッド25に電気的に接続する。全ての第2導電パッド26は、パッケージベース20の底面に設けられ、全ての導電ビア202に電気的に接続する。
【0028】
図5から図10は本発明の共振水晶片及び電極層の各種実施形態における構造の平面図であり、共振水晶片22の開口220の異なる位置を以下に紹介する。図5において、開口220の数量は1であり、かつオープンタイプの開口である。図6において、開口220の数量は2つであり、かつこれらは1つのクローズタイプの開口及び1つのオープンタイプの開口であり、ここでのクローズタイプの開口は門型である。図8において、開口の数量は2つであり、かつこれら2つともオープンタイプの開口である。図9において開口の数量は2であり、かつこれらは1つのクローズタイプの開口及び1つのオープンタイプの開口であり、ここでのオープンタイプの開口は第1サブ開口2201及び第2サブ開口2202を含み、第1サブ開口2201はフレーム部221の先端と末端の間に位置し、第2サブ開口2202は第1サブ開口2201、フレーム部221、接続部222及び共振部223に囲まれる。また、第1サブ開口2201は電極層24の近くにある。図10において、開口220の数量は2つであり、かつこれらは1つのクローズタイプの開口及び1つのオープンタイプの開口であり、ここでのオープンタイプの開口は第1サブ開口2201及び第2サブ開口2202を含み、第1サブ開口2201はフレーム部221の先端と末端の間に位置し、第2サブ開口2202は第1サブ開口2201、フレーム部221、接続部222及び共振部223に囲まれる。また、第1サブ開口2201は電極層24から遠くにある。図11は本発明の夾角と共振インピーダンスを示す図である。図6から図11を参照されたい。図6から図11では、共振部223は長方形であり、この長方形の長辺と接続部222の夾角θは120度より大きく、かつ180度より小さい。このような場合、水晶振動子パッケージ構造の共振インピーダンスを小さい範囲内で制御することができる。
【0029】
上述の実施形態によれば、水晶振動子パッケージ構造は、開口をフレーム部と共振部の間に形成することにより、水晶片の共振により外部まで振動が伝わるのを回避するとともに、振動周波数を安定させる。
【0030】
上述の記載は本発明の好ましい実施例の説明に過ぎず、本発明の実施範囲を限定するものではない。したがって、本発明の特許請求の範囲に記載された形状、構造、特徴及び精神に基づく均等な変更や潤色は全て、本発明の特許請求の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0031】
1 水晶振動子
10 セラミックベース
100 導電ビア
11 水晶板
12 カバー
13 接着剤
14 第1導電パッド
15 第2導電パッド
16 第1電極層
17 第2電極層 17…第二電極層
2 水晶振動子パッケージ構造
20 パッケージベース
201 凹部
202 導電ビア
21 接着剤
22 共振水晶片
220 開口
2201 第1サブ開口
2202 第2サブ開口
221 フレーム部
222 接続部
223 共振部
23 カバー
24 電極層
25 第1導電パッド
26 第2導電パッド
図1a
図1b
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11