(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】利用者端末及び利用者端末を介して薬液を自動で注入した後に状態を管理する方法
(51)【国際特許分類】
G16H 20/17 20180101AFI20240122BHJP
【FI】
G16H20/17
(21)【出願番号】P 2021572908
(86)(22)【出願日】2020-06-10
(86)【国際出願番号】 KR2020007499
(87)【国際公開番号】W WO2020251251
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2021-12-08
(31)【優先権主張番号】10-2019-0069565
(32)【優先日】2019-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】518307802
【氏名又は名称】イオフロー カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム ジェシー ジー
(72)【発明者】
【氏名】ビン インウク
【審査官】鹿野 博嗣
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0075200(US,A1)
【文献】特開2018-185857(JP,A)
【文献】特表2010-528703(JP,A)
【文献】特表2015-531916(JP,A)
【文献】特表2019-503017(JP,A)
【文献】特表2018-501529(JP,A)
【文献】特表2018-506771(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1利用者端末が管理サーバから受信した薬液注入プログラムをインストールするステップと、前記第1利用者端末が前記薬液注入プログラムを介してコントローラーから薬液注入装置の使用データ、薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、及び装置状態メッセージのうち、少なくとも1つを含む第1の情報メッセージを受信するステップと、前記第1利用者端末が利用者から危険通知設定情報を受信し、前記危険通知設定情報を前記コントローラーに送信するステップと、前記第1利用者端末が前記コントローラーから前記危険通知設定情報に対応する危険信号を受信したり、前記コントローラーから受信し
た前記第1の情報メッセージを用いて前記危険信号を生成するステップと、前記第1利用者端末が前記危険信号に応じて管理者を決定し、前記危険信号に応じた前記管理者の端末または危険管理センターに危険通知メッセージを送信するステップとを含み、
前記危険信号は、前記薬液注入メッセージ及び前記生体情報測定メッセージに基づいて決定された血糖値の適合性に従ってインスリンを追加注入するために生成され、
前記血糖値の適合性は、前記生体情報測定メッセージに含まれたインスリン注入前後の血糖測定値、前記薬液注入メッセージに含まれたインスリン注入量及び反応係数に基づいて
前記血糖測定値の血糖値が目標範囲内に収まっているかどうかを判断される、薬液を自動で注入した後に状態を管理する方法。
【請求項2】
前記危険通知メッセージは、位置情報をさらに含み、予め設定された時間の時点に追加の通知が発生するように実装されることを特徴とする、請求項1に記載の薬液を自動で注入した後に状態を管理する方法。
【請求項3】
前記第1利用者端末が前記コントローラーから前記装置状態メッセージを受信し、薬液の未注入時間の間に前記薬液注入装置の使用データを前記管理サーバに送信するステップと、前記第1利用者端末が前記管理サーバから前記使用データに対応する使用料の決済リンクを受信するステップと、前記第1利用者端末が前記決済リンクを介して前記使用データに対応する使用料の支払い及び承認を完了すると、前記薬液注入プログラムを直ちに実行させるステップとをさらに含む、請求項1に記載の薬液を自動で注入した後に状態を管理する方法。
【請求項4】
インストールされた薬液注入プログラムを介してコントローラーから薬液注入装置の使用データを含む薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージのうち、少なくとも1つを含む第1の情報メッセージを受信するメッセージ受信部と、危険通知設定情報を登録する情報登録部と、前記第1の情報メッセージのうち、少なくとも1つを用いて判断された前記危険通知設定情報に対応する危険信号を前記コントローラーから受信したり、前記コントローラーから受信し
た前記第1の情報メッセージを用いて前記危険信号を生成する危険信号生成部と、前記危険信号に応じて管理者を決定し、前記危険信号に応じた前記管理者の端末、または危険管理センターに危険通知メッセージを送信する危険通知発生部とを含み、
前記危険信号生成部は、前記薬液注入メッセージ及び前記生体情報測定メッセージに基づいて決定された血糖値の適合性に従ってインスリンを追加注入するための危険信号を生成し、
前記血糖値の適合性は、前記生体情報測定メッセージに含まれたインスリン注入前後の血糖測定値、前記薬液注入メッセージに含まれたインスリン注入量及び反応係数に基づいて
前記血糖測定値の血糖値が目標範囲内に収まっているかどうかを判断し、
前記危険通知発生部は、前記危険信号が受信された場合、危険状況の危険コード及び危険種類に応じて前記危険通知メッセージの受信者グループを決定する、薬液を自動で注入した後に状態を管理する利用者端末。
【請求項5】
前記危険通知メッセージは、位置情報をさらに含み、予め設定された時間の時点に追加の通知が発生するように実装されることを特徴とする、請求項4に記載の薬液を自動で注入した後に状態を管理する利用者端末。
【請求項6】
コンピュータを用いて請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の方法を実行するためにコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書の実施例は、利用者端末及び利用者端末を介して薬液を自動で注入した後に状態を管理する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
糖尿病は、インスリンの分泌量が不足したり、正常に機能せず、血糖が正常範囲を外れる兆候を引き起こす代謝障害である。糖尿病は、失明、腎不全、心不全、神経障害などの合併症により人体各組織に影響を及ぼす可能性がある複合病であり、糖尿病患者数は毎年増加しているという。
【0003】
糖尿病の場合、血糖測定器を用いて血糖を測定し、食事療法、運動プログラム、インスリン注射、経口糖尿病薬などの適切な手段を介して血糖を管理する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が達成しようとする技術的な課題は、薬液注入装置に接続されたコントローラーからの薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、及び装置状態メッセージを受信し、現在の状態を示す危険通知を管理者の端末に送信する利用者端末及び利用者端末を介して薬液を自動で注入した後に状態を管理する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例に係る薬液を自動で注入した後に状態を管理する方法は、第1利用者端末が管理サーバから受信した薬液注入プログラムをインストールするステップと、前記第1利用者端末が前記薬液注入プログラムを介してコントローラーから薬液注入装置の使用データ、薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、及び装置状態メッセージのうち、少なくとも1つを受信するステップと、前記第1利用者端末が利用者から危険通知設定情報を受信し、前記危険通知設定情報を前記コントローラーに送信するステップと、前記第1利用者端末が前記コントローラーから前記危険通知設定情報に対応する危険信号を受信するステップと、前記第1利用者端末が前記危険信号に応じて管理者を決定し、前記危険信号に応じた管理者の端末または危険管理センターに危険通知メッセージを送信するステップとを含むことができる。
【0007】
本実施例によれば、危険信号が受信または生成された場合、前記利用者の管理者として登録された受信者グループを含むチャットルームを生成するものの、前記チャットルームに含まれた参加者間の1対1メッセージの送信はできないように制御し、前記チャットルームを介して前記利用者の危険通知メッセージを共有することができる。
【0008】
前記危険通知メッセージは、位置情報をさらに含み、予め設定された時間の時点に追加の通知が発生するように実装されることを特徴とすることができる。
【0009】
本実施例によれば、前記第1利用者端末が前記コントローラーから装置状態メッセージを受信し、薬液の未注入時間の間に前記薬液注入装置の使用データを前記管理サーバに送信するステップと、前記第1利用者端末が前記管理サーバから前記使用データに対応する使用料の決済リンクを受信するステップと、前記第1利用者端末が前記決済リンクを介して使用データに対応する使用料の支払い及び承認を完了すると、前記薬液注入プログラムを直ちに実行させるステップとをさらに含むことができる。
【0010】
本実施例によれば、血糖値が低血糖危険または高血糖危険に該当する場合、低血糖危険または高血糖危険を除去するための危険除去インスリン注入量情報を前記管理サーバに要求するステップと、前記管理サーバから受信した情報開示のための決済リンクを受信し、前記決済リンクを介した決済が承認された場合、前記危険除去インスリン注入量情報を受信し、前記危険除去インスリン注入量情報を予め接続されたコントローラーに伝達するステップとを含むことができる。危険信号が受信または生成された場合、前記危険状況の危険コード及び危険種類に応じて危険通知メッセージの受信者グループを決定するステップをさらに含むことができる。
【0011】
本実施例によれば、前記第1利用者端末と異なる第2利用者端末を介して前記管理サーバに薬液注入プログラムに対するアクセス信号を送信し、前記第2利用者端末が利用者識別情報を介して利用者認証プロセスを実施するステップと、前記利用者認証プロセスが真の場合、前記管理サーバにアクセスし、前記第1利用者端末と同期された画面を提供するステップとを含むことができる。
【0012】
本実施例によれば、前記第1利用者端末は、前記利用者が時間帯設定情報を前記コントローラーに登録するステップと、前記時間帯設定情報に基づき、前記コントローラーから前記薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージのうち、少なくとも1つの受信時点を変更するステップとを含むことができる。
【0013】
本明細書の実施例に係る薬液を自動で注入した後に状態を管理する利用者端末は、インストールされた薬液注入プログラムを介してコントローラーから薬液注入装置の使用データを含む薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージのうち、少なくとも1つを受信するメッセージ受信部と、危険通知設定情報を登録する情報登録部と、前記薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージのうち、少なくとも1つを用いて判断された前記危険通知設定情報に対応する危険信号をコントローラーから受信する危険信号生成部と、前記危険信号に応じて管理者を決定し、前記危険信号に応じた管理者の端末、または危険管理センターに危険通知メッセージを送信する危険通知発生部とを含むことができる。
【0014】
前記危険通知発生部は、前記危険状況が発生したか否かが真の場合、前記利用者の管理者として登録された受信者グループを含むチャットルームを生成するものの、前記チャットルームに含まれた参加者間の1対1メッセージの送信はできないように制御し、前記チャットルームを介して前記利用者の危険通知メッセージを共有することができる。
【0015】
本実施例によれば、前記薬液注入プログラムの使用が制限されるイベントが発生した場合、前記管理サーバの要求により、薬液の未注入時間を通じて使用データを前記管理サーバに送信し、前記管理サーバから前記使用データに対応する使用料の決済リンクを受信し、前記決済リンクを介して利用者データに対応する使用料の支払い及び承認を完了すると、前記薬剤注入プログラムを直ちに実行させる使用データ処理部をさらに含むことができる。
【0016】
本実施例によれば、参照処理部は、血糖値が低血糖危険または高血糖危険に該当する場合、低血糖危険または高血糖危険を除去するための危険除去インスリン注入量情報を前記管理サーバに要求し、前記管理サーバから受信した情報開示のための決済リンクを受信し、前記決済リンクを介した決済が承認された場合、前記危険除去インスリン注入量情報を受信し、前記危険除去インスリン注入量情報を予め接続されたコントローラーに伝達することができる。
【0017】
本実施例によれば、前記危険通知発生部は、危険信号が受信または生成された場合、前記危険状況の危険コード及び危険種類に応じて危険通知メッセージの受信者グループを決定することができる。
【0018】
前記情報登録部は、前記利用者が時間帯設定情報を前記コントローラーに登録し、前記時間帯設定情報に基づき、前記コントローラーから前記薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージのうち、少なくとも1つを受信時点を変更することができる。
【0019】
本発明の実施例に係るコンピュータプログラムは、コンピュータを用いて本発明の実施例に係る方法のいずれかの1つを実行させるために媒体に記録されることができる。
【0020】
他にも、本発明を実装するための他の方法、他のシステム及び前記方法を実行するためのコンピュータプログラムを記録するコンピュータで読み取り可能な記録媒体がさらに提供される。
【0021】
前述したこと以外の他の側面、特徴、利点は、以下の図面、特許請求の範囲及び発明の詳細な説明でさらに明らかになるであろう。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、薬液注入装置に接続されるコントローラーからの薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ及び装置状態メッセージを受信し、現在の状態を示す危険通知を管理者の端末に送信することができる。危険通知に対する確認メッセージがない場合、利用者の位置情報を管理者の端末に送信することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】管理サーバ、利用者端末、コントローラー、薬液注入装置、通信網を含む糖尿病管理システムのブロック図である。
【
図2】管理サーバと利用者端末の内部構成を説明するためのブロック図である。
【
図3】本発明の実施例に係る利用者端末の記録媒体の構造を示すブロック図である。
【
図6】糖尿病管理アプリケーションがインストールされ、インスリン注入に関する薬液注入装置に接続されたコントローラーと通信する利用者端末の薬液を自動で注入した後に状態を管理する方法のフローチャートである。
【
図15】本発明の実施例によって提供される利用者インターフェースの例示図である。
【
図16】本発明の他の実施例に係る利用者端末の薬液を自動で注入した後に状態を管理する方法のフローチャートである。
【
図17】管理サーバに送信されたデータの追加処理過程を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明は、様々な変換を加えることができ、様々な実施例を有することができるため、特定の実施例を図面に例示し、詳細な説明で詳しく説明する。本発明の効果及び特徴と、それらを達成する方法は、図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明らかになるであろう。しかし本発明は、以下で開示される実施例に限定されず、様々な形態で実装されることができる。
【0025】
図1は、管理サーバ100、利用者端末200、コントローラー300、薬液注入装置400、通信網500を含む糖尿病管理システム10のブロック図である。
【0026】
管理サーバ100は、通信網を介して利用者端末200と接続され、データを送受信することができる。管理サーバ100は、利用者端末200からデータを受信することになり、データを総合的に発生させることができる危険情報を生成することもある。管理サーバ100によって生成される危険情報は、すでに発生した危険に関するもの、将来発生する危険に関するものを含むことができる。特に、管理サーバ100は、個別利用者に対する危険に関する情報だけでなく、通信網で接続された第1利用者に発生した危険情報から類推、推論される危険兆候情報を適用し、第1利用者以外の他の利用者に将来発生する危険に関する情報を提供することができる。管理サーバ100は、個別利用者に適用されるカスタマイズされた危険データを提供することもできるが、管理される利用者全体に対する総合的な危険データを提供することもできる。
【0027】
利用者端末200は、有無線通信環境でウェブサービスを利用することができる通信端末を意味する。ここで、利用者端末200は、利用者のパーソナルコンピュータであってもよく、利用者の携帯端末であってもよい。
図1では携帯端末としてスマートフォンが示されているが、本発明の思想はこれに制限されず、上述したようにインターネット通信が可能なアプリケーションを搭載した端末は制限なく借用することができる。
【0028】
これをより詳しく説明すると、利用者端末200は、コンピュータ(例えば、デスクトップ、ラップトップ、タブレットなど)、メディアコンピューティングプラットフォーム(例えば、ケーブル、衛星セットトップボックス、デジタルビデオレコーダー)、ハンドヘルドコンピューティングデバイス(例えば、PDA、電子メールクライアントなど)、携帯電話の任意の形態、他の種類のコンピューティングまたはコミュニケーションプラットフォームの任意の形態を含むことができるが、本発明がこれに限定されることではない。
【0029】
利用者端末200は、予め登録されたコントローラー300と一対一で接続されることができる。また、利用者端末200は、外部装置からの制御を防ぐために、コントローラー300からデータを受信することができる。利用者端末200は、予め設定された範囲内で設定情報、例えばシステム時間情報をコントローラー300に伝達することができる。
【0030】
コントローラー300は、薬液注入装置400とデータを送受信する機能を実行し、薬液注入装置400にインスリンなどの薬液の注入に関する制御信号を送信し、薬液注入装置400から血糖などの生体情報の測定に関する制御信号を受信することができる。コントローラー300は、利用者端末200から危険通知設定情報が発生したか否かを判断することができる。コントローラー300は、薬液注入装置400からの薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージなどのデータを用いて危険通知設定情報が発生したか否かを判断することができる。
【0031】
コントローラー300は、薬液注入装置400に利用者の現在の状態を測定するように指示の要求を送信し、指示の要求に対する応答として薬液注入装置400から測定データを受信することができる。
【0032】
このとき、薬液注入装置400は、利用者の血糖値、血圧、心拍数などの生体情報を測定する機能を実行することもあるが、利用者に注入すべきインスリン、グルカゴン、麻酔薬、鎮痛剤、ドーパミン、成長ホルモン、禁煙補助薬などの薬液を注入する機能を果たすこともある。
【0033】
薬液注入装置400は、定期的に利用者に注入されるべき物質を保管する構成をさらに含むことができ、コントローラー300によって発生した注入信号に応じて注入されるべき注入量が注入されるように制御されることができる。
【0034】
このとき、薬液注入装置400は、測定値及び注入量などの情報をコントローラー300に伝達することができる。選択的に、薬液注入装置400は、装置状態メッセージ、生体情報測定メッセージ、薬液注入メッセージなどをコントローラー300に伝達することができる。例えば、薬液注入装置400は、装置の残りのバッテリー容量情報、装置の起動が成功したか否か、注入が成功したか否かなどを含む装置状態メッセージをコントローラー300に伝達することができる。コントローラー300に伝達されたメッセージは、コントローラー300を介して利用者端末200に伝達されることができる。または、コントローラー300は、受信したメッセージを加工した改良データを利用者端末200に伝達することができる。
【0035】
薬液注入装置400も、予め登録されたコントローラー300とのみ通信できるように実装することができる。また、薬液注入装置400は、注入に関する注入装置を含むこともできる。
図1に示されたように、注入装置は薬液注入装置400に含まれることもあるが、注入機能を実行する注入装置が薬液注入装置400とは別に存在することもできる。コントローラー300は、注入装置及び測定装置とそれぞれ接続され、測定装置を介して測定された測定値に基づき、注入装置に対する制御信号を生成して提供することができる。
【0036】
図2は、管理サーバ100と利用者端末200の内部構成を説明するためのブロック図である。
図2では、1つの利用者端末200及び管理サーバ100の内部構成を説明する。
[43]利用者端末200と管理サーバ100は、プロセッサ、通信部、入出力装置、記録媒体を含むことができる。
【0037】
プロセッサ110、210は、基本的な算術、ロジック及び入出力演算を実行することによって、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されることができる。命令は、記録媒体140、240または通信モジュール120、220によってプロセッサ110、210に提供されることができる。例えば、プロセッサ110、210は、記録媒体140、240などのような記録装置に記録されたプログラムコードに応じて受信される命令を実行するように構成されることができる。
【0038】
記録媒体140、240は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体であり、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)及びディスクドライブのようなパーマネント大容量記録装置(permanent mass storage)を含むことができる。また、記録媒体140、240は、オペレーティングシステムと少なくとも1つのプログラムコードを記録することができる。このようなソフトウェア構成要素は、ドライブメカニズム(drive mechanism)を用いて記録媒体140、240とは別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体からロードされることができる。このような別のコンピュータで読み取り可能な記録媒体は、フロッピーディスクドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体を含むことができる。他の実施例では、ソフトウェア構成要素は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体ではなく、通信部120、220を介して記録媒体140、240にロードされることもできる。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システムがネットワークを介して提供するファイルによってインストールされるプログラム(一例として上述したアプリケーション)に基づき、記録媒体140、240にロードされることができる。
【0039】
通信モジュール120、220は、ネットワークを介して利用者端末200とサーバ100とが互いに通信するための機能を提供することができ、他の利用者端末と通信するための機能を提供することができる。一例として、利用者端末200のプロセッサ210が記録媒体240のような記録装置に記録されたプログラムコードに応じて生成した要求(一例としてメッセージングサービスのための要求)が通信モジュール220の制御によって、ネットワークを介してサーバ100に伝達されることができる。逆に、サーバ100のプロセッサ110の制御によって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが通信部120とネットワークを介し、利用者端末200の通信部220を介して利用者端末200で受信することができる。例えば、通信部220を介して受信したサーバ100の制御信号や命令などは、プロセッサ210や記録媒体240に伝達されることができ、コンテンツやファイルなどは利用者端末200がさらに含むことができる記録媒体に記録されることができる。
【0040】
入出力インターフェース130、230は、入出力装置250とのインターフェースのための手段であることができる。例えば、入力装置はキーボードまたはマウスなどの装置を、また、出力装置はアプリケーションの通信セッションを表示するためのディスプレイのような装置を含むことができる。他の例として、入出力インターフェース130、230は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインターフェースのための手段であることもできる。より具体的な例として、利用者端末200のプロセッサ210は、記録媒体240にロードされたコンピュータプログラムのコマンドを処理する際に、サーバ100が提供するデータを用いて構成されるサービス画面やコンテンツを入出力インターフェース130,230を介してディスプレイに表示することができる。
【0041】
また、他の実施例において、利用者端末200及びサーバ100は、
図2の構成要素より多くの構成要素を含むこともできる。しかし、ほとんどの従来技術的な構成要素を明確に示す必要はない。例えば、利用者端末200は、上述の入出力装置250のうち少なくとも一部を含むように実装されているか、またはトランシーバ(transceiver)、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどの他の構成要素をさらに含むこともできる。より具体的な例として、利用者端末200がスマートフォンである場合、一般にスマートフォンが含む加速度センサやジャイロセンサ、カメラ、各種物理的なボタン、タッチパネルを用いたボタン、入出力ポート、振動のためのバイブレータなどの様々な構成要素が利用者端末200にさらに含まれるように実装できることがわかる。
【0042】
図3は、本発明の実施例に係る利用者端末200の記録媒体240の構造を示すブロック図である。
【0043】
図3に示されたように、利用者端末200の記録媒体240は、メッセージ受信部241、危険信号生成部242、危険通知発生部243、情報登録部244、データ分析部245、履歴管理部246を含むことができる。
【0044】
メッセージ受信部241は、コントローラー300から薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージを受信する。薬液注入メッセージは、コントローラー300に接続された薬液注入装置を介して利用者に注入された薬液情報(インスリン)を指す。薬液注入メッセージは、注入された薬液の量、薬液注入後の残りの薬液量、薬液の成分情報、薬液の商品情報などを含むことができる。
【0045】
生体情報測定メッセージは、コントローラー300に接続された薬液注入装置を介して測定された生体情報(血糖値)に関する情報を指す。生体情報測定メッセージは、測定された血糖値、測定時点、血糖測定前のイベント情報などを含むことができる。
【0046】
装置状態メッセージは、コントローラー300及び薬液注入装置400の状態に関するメッセージを指す。装置状態メッセージは、コントローラー300及び薬液注入装置400に含まれた構成要素の状態情報を含むメッセージであり、構成要素の動作可否、作動可能の可否のような電池残量、電源状態情報、機能エラー、またはエラー情報、インスリンの追加補充情報を含むことができる。例えば、薬液注入装置400の電池残量情報、電池残量を通じて動作可能な残り時間情報、保管された薬液の容量情報、保管された薬液の注入可能期間情報などを装置状態メッセージとして生成し、コントローラー300に送信することができる。別の実施例において、コントローラー300は、受信した電池残量情報から電池残量を通じて動作可能な残り時間情報を生成したり、受信した薬液の容量情報から注入可能期間情報を生成することができる。
【0047】
危険信号生成部242は、コントローラー300から受信した薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージを用いて危険信号を生成する。危険信号生成部242は、薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージを用いて、危険通知設定情報に符合する危険状況が発生したか否かを判断する。
[55]危険信号生成部242は、薬液注入メッセージに含まれた注入量が予め登録された注入量と異なる場合、注入量不足の危険信号を生成することができる。
【0048】
危険信号生成部242は、生体情報測定メッセージに含まれた血糖値が予め登録された標準血糖範囲から外れた場合、血糖が危険であるという危険信号を生成する。
【0049】
危険信号生成部242は、装置状態メッセージに含まれた状態値のうち、電池残量に基づいて残りの使用期限を算出し、残りの使用期限が予め設定された最小使用期限より短い場合、電池交換の危険信号を生成する。
【0050】
危険信号生成部242は、装置状態メッセージに含まれた起動エラーを用いてコントローラーの起動関連危険信号を生成する。
【0051】
危険信号生成部242は、生体情報測定メッセージに含まれた血糖値及び薬液注入メッセージに含まれた注入量を考慮し、インスリンの注入量に応じた血糖値の適合性を判断する。血糖値の適合性は、注入前に測定された第1測定値及び注入後に測定された第2測定値とを比較することにより、注入量と反応係数に基づいた血糖変化が発生するか否かを判断することができる。注入量と反応係数に基づいた血糖変化が発生したと判断した場合、追加注入のための危険信号を生成する。危険信号生成部242は、危険信号の種類に応じた危険コードをさらに含むことができる。
【0052】
危険信号生成部242は、コントローラー300から危険通知設定情報に対応する危険信号を受信することができる。
【0053】
このとき、危険通知設定情報は、利用者または管理サーバ100によって受信される。
【0054】
危険通知発生部243は、危険信号及び危険信号に対応する危険コードを考慮して通知を発生させる。危険信号は、コントローラー300から受信したり、コントローラー300からの受信したメッセージに基づいて生成すことができる。危険通知発生部243は、危険コードを考慮して通知のレベルを決定し、そのレベルに基づいて通知の受信端末を選別し、選別された受信端末に通知を送信することができる。受信端末は、該当通知に係る動作を出力することができる。
【0055】
選択的実施例において、危険通知発生部243は、危険状況が発生したか否かが真である場合、利用者の管理者として登録された受信者グループの端末または危険管理センターに危険通知メッセージを送信することができる。
【0056】
危険通知発生部243は、危険信号が受信または生成された場合、利用者の管理者として登録された受信者グループを含むチャットルームを生成するものの、上記チャットルームに含まれた参加者間の1対1メッセージの送信はできないように制御し、上記チャットルームを介して上記利用者の危険通知メッセージを共有することができる。危険通知メッセージは、位置情報をさらに含むことができる。危険通知メッセージは、加工された位置の登録場所名を含むことができる。例えば、位置情報が予め登録された「ホーム」に隣接する場合、位置情報は登録場所名である「ホーム」に変換され、危険通知メッセージに含まれることができる。「職場」と登録された位置情報と所定の距離以内の位置情報は、「職場」に変換され、危険通知メッセージに含まれることができる。これにより、位置情報の誤差によって正確な位置を判断することが困難な状況を除去することができる。危険通知メッセージは、位置情報及び位置情報の登録場所名を一緒に含むことができる。
【0057】
また、危険通知メッセージは、予め設定された時間の時点に追加の通知が発生するように実装されることができる。このとき、追加の通知の発生時点は、危険信号のゴールデンタイムによって異なる。
【0058】
危険通知発生部243は、利用者端末の待ち受け画面を緊急連絡カード画面に変換して提供することができる。危険通知メッセージの送信と共に利用者の状態が重篤な場合、利用者端末の待ち受け画面を緊急連絡カード画面に変換し、周りの人による応急処置が行われるようにする。緊急連絡カード画面は、利用者によって設定された情報を含むが、例えば、利用者の疾患、必要な処置などを含むように実装することができる。また、緊急連絡カード画面は、利用者の保護者の電話番号などを含むように実装することができる。緊急連絡カード画面は、認識された生体情報に応じて提供されることができる。例えば、利用者端末がロックされた状態で、利用者の生体情報が認識されれば、緊急連絡カード画面の代わりに通常の待ち受け画面を出力し、他の利用者の生体情報が認識されれば、ロック状態を維持しつつ緊急連絡カード画面を提供するように実装することができる。
【0059】
情報登録部244は、利用者に個人情報を登録させる。登録される個人情報は、利用者名、性別、年齢、身長、体重、職業、人種、血液型、糖尿病のタイプなど、その他の項目を含むことができる。情報登録部244を介して登録された設定情報は、管理サーバ100と同期される。上記設定情報は、管理サーバ100と同期されていないオフライン状態で活用することができる。情報登録部244は、危険通知設定情報を入力され得る。
【0060】
データ分析部245は、コントローラーを介して受信したメッセージに基づいて、利用者の糖尿病のような疾患に関する分析データを生成する。データ分析部245は、薬液注入メッセージを用いて薬液(インスリン)注入関連統計データを生成する。データ分析部245は、血糖生体情報測定メッセージを用いて生体情報(血糖)測定関連統計データを生成する。分析データを生成する分析オプションを予め登録することができる。分析オプションは、血糖単位、時間制設定情報、時間帯設定情報などを含むことができる。時間制設定情報は、12時間制または24時間制であることができる。時間帯設定情報は、午前、午後、夕方、睡眠時間情報を利用者の実際のライフスタイルに合わせて保存することができる。例えば、睡眠時間情報を第1睡眠時間である午後10時から午前6時に設定したり、第2睡眠時間である午後12時から午前8時に設定することができる。第1睡眠時間に応じて、午前時間は午前6時から午前11時に設定されることができる。第2睡眠時間に応じて、午前時間は午前8時から午後1時に設定されることができる。血糖の測定時点及びインスリンの注入時点は、利用者の時間帯設定情報によって個別に変わることができる。
【0061】
履歴管理部246は、接続されたコントローラーからの薬液注入メッセージ及び生体情報測定メッセージに基づいて利用者の健康管理履歴を生成することができる。健康管理履歴は、測定された血糖値を時間順に並べて管理し、目標血糖値を超えるかどうか、及び目標血糖値の範囲外であるかどうかを具体的にモニタリングすることができる。
【0062】
履歴管理部246は、危険状況に関連して発生した通知に対する履歴を管理することができる。
【0063】
利用者端末200の記録媒体240は、使用データ処理部247をさらに含むことができる。
【0064】
使用データ処理部247は、管理サーバまたは予め設定された条件に応じて薬液注入プログラムの実行を制限することができる。例えば、予め決済された使用量を超えたことが検知された場合、使用データ処理部247は、薬液注入プログラムの使用が制限されるイベントを発生させ、薬液注入プログラムの状態を非活性状態に変更することができる。使用データ処理部247は、使用データに応じた追加決済過程を実行することができる。使用データ処理部247は、管理サーバからの要求により薬液未注入時間を通じて使用データを管理サーバに送信し、管理サーバから上記使用データに対応する使用料の決済リンクを受信し、決済リンクを介して利用者データに対応する使用料の支払い及び承認を完了すると、使用が制限されていた薬液注入プログラムを直ちに実行することができる。
【0065】
参照処理部248は、特定の状況で利用可能なインスリン注入量関連情報などを管理サーバを介して取得することができる。参照処理部248は、取得したデータに基づいてコントローラー300にインスリン注入または血糖測定のデータを送信することができる。参照処理部248は、血糖値が低血糖危険または高血糖危険に該当する場合、低血糖危険または高血糖危険を除去するための危険除去インスリン注入量情報を管理サーバに要求し、上記管理サーバから受信した情報開示のための決済リンクを受信し、決済リンクを介した決済が承認された場合、上記危険除去インスリン注入量情報を受信し、危険除去インスリン注入量情報を予め接続されたコントローラー300に伝達することができる。参照処理部248は、新規発売されたインスリン製品がある場合、製品ごとの反応係数等を管理サーバから取得することができる。参照処理部248は、それに応じて適切な費用決済を実行しなければならない。
【0066】
利用者端末200は、薬液注入プログラムを用いてコントローラー300からデータを受信することができ、インストール後に更新されたアルゴリズムを所定の金額を決済した後に使用することができる。また、利用者端末200は、薬液注入プログラムの使用期間、使用量などに応じて決済を実行することができる。薬剤注入プログラムは、インストール時には無料でダウンロードされ、継続的な使用によって費用決済を実行することができる。利用者端末200を介して疾病管理、薬液注入に関するデータが蓄積されると、このようなデータは、保険料の減額、診療費の減額、診療予約などの様々なサービスと連携して使用することができる。
【0067】
利用者は、他の利用者端末を介して管理サーバにアクセスすることができ、利用者端末に提供される画面と同じ画面を提供されることができる。このとき、利用者識別情報を用いた利用者認証過程を実行することになる。
【0068】
図4~
図6は、糖尿病管理アプリケーションがインストールされ、インスリン注入に関連する薬液注入装置400に接続されたコントローラー300と通信する利用者端末200の動作方法のフローチャートである。利用者端末200は、管理サーバ100からインストールされたコンピュータプログラムを実行させ、コントローラー300からのリアルタイムで薬液注入メッセージを分析する機能を実行する。
【0069】
図4に示されたように、S110では、糖尿病管理の利用者端末200は利用者から危険注意(Alert)及び通知(Reminder)に関する情報である危険通知設定情報を受信する。ここで、危険通知設定情報は、自動注入遮断危険注意、パッチの期限切れ危険注意、インスリン不足危険注意、基本血糖チェック通知、食事ボーラス通知、利用者設定通知のうち少なくとも一つを含むことができる。自動注入遮断危険注意は、予め設定された時間内に利用者がコントローラーを使用せず、パッチ情報を取得できなかった場合に発生する可能性がある。パッチの期限切れ危険注意は、パッチの残りの使用期間が、利用者が設定した期間以下である場合に発生する可能性がある。インスリン不足危険注意は、インスリン保有量が、利用者が設定した用量以下である場合に発生する可能性がある。基本血糖チェック通知は、利用者によって設定された測定サイクルごとに血糖値を測定しない場合に発生する。食事ボーラス通知は、利用者によって設定された時間範囲内にボーラス注入が行われない場合に発生する。
【0070】
さらに、S110において、利用者端末200は、利用者から危険通知設定情報をコントローラーに送信することができる。
【0071】
S120において、利用者端末200は、コントローラー300から危険通知設定情報に対応する危険信号を受信することができる。危険信号(危険警告(Alarm)、危険注意(Alert))はコントローラー300から生成されることができる。
【0072】
S130において、利用者端末200は、危険信号に応じて管理者を決定し、危険信号に応じた管理者として登録された受信者グループの端末または管理サーバに危険通知メッセージを送信することができる。利用者端末200は、危険信号を受信した後に、利用者が設定した一定時間(バッファ時間)を経過するまで危険信号に対する処理の結果を受信できなかった場合、位置情報を含む危険通知メッセージを管理者の端末または危険管理センターに送信することができる。管理者の端末は利用者によって予め設定されるものであり、利用者の配偶者、両親、医療スタッフなどの利用者に対する管理権限を有する利用者の端末に設定される。
【0073】
図5は、本発明の実施例に係る薬液を自動で注入した後の状態を管理する方法のフローチャートである。
【0074】
図5に示されたように、S210では、利用者端末200は、コントローラーから薬液注入メッセージ、生体情報測定メッセージ、装置状態メッセージを受信する。
【0075】
S221において、利用者端末200は、注入履歴、または測定履歴を更新する。S231において、利用者端末200は、注入履歴または測定履歴を時系列データに変換して管理サーバ100に送信する。S222において、利用者端末200は、ボーラス計算機に必須的に要求される目標血糖、校正閾値、炭水化物対インスリンの割合、校正係数を含む分析データを管理サーバに送信する。S232において、利用者端末200は、管理サーバ100で分析したデータを管理サーバ100から受信し、分析したデータを視覚的に出力されるデータに変換して出力装置を介して出力する。
【0076】
利用者端末200は、コントローラーから受信した利用者のデータを、糖尿病管理用の分析データを生成するために管理サーバ100に提供する。利用者のデータは、端末個人情報(年齢、性別、身長、体重など)、血糖値及びインスリン注入量などをとすることができる。
【0077】
図6に示されたように、S310において、S110以降、利用者端末200は、危険信号が受信または生成された場合、危険の種類に応じて受信者グループを生成する。
【0078】
S320において、利用者端末200は、受信者グループに送信する危険通知メッセージを生成することができる。別の実施例において、利用者端末200は、受信または生成された危険信号を管理サーバ100に伝達し、管理サーバ100から危険通知メッセージを受信して受信者グループに送信することができる。危険通知メッセージは、危険が発生した利用者に関する情報、発生する危険状況に関する情報を含むことができる。利用者に関する情報は、利用者の名前、ニックネーム、IDなどの利用者の識別情報及び自動的に検知された位置情報、または利用者によって入力された位置情報を含むことができる。危険状況に関する情報は、発生した危険の種類、危険の発生時点、危険別の勧告事項またはゴールデンタイムなどが含むことができる。
【0079】
S330において、利用者端末200は、受信者グループの第1受信者の端末で危険通知メッセージを確認するイベントが検知されると、受信者グループの残りの端末に第1受信者による確認メッセージを送信することができる。確認メッセージは、第1受信者によって入力された情報に基づいて生成されてもよく、第1受信者の端末を介した利用者の入力によって自動的に生成されてもよい。
【0080】
確認メッセージは、第1受信者が危険発生の利用者に到達するまでの到着時間情報を含むことができる。
【0081】
利用者端末200は、到着時間情報より迅速に利用者に到達できる受信者グループの第2受信者が検索されると、第2受信者の端末に「第1受信者より先に利用者に到着しますか?」という質疑メッセージを送信することで、糖尿病管理などのヘルスケアまたは薬液注入管理が必要な利用者の危険状況を処理するように誘導することができる。
【0082】
受信者グループは1つのグループチャットルームを介して管理することができ、危険状況が発生すると受信者グループとメッセージを共有するチャットルームを生成することができる。生成されたチャットルームを介して受信者グループの各端末が通信することができる。このとき、受信者グループに含まれた互いに知っている第1受信者及び第2受信者は互いに直接1対1のメッセージを送受信することができるが、互いに知らない第1受信者及び第3受信者はメッセージを受信だけ可能であり、1対1でメッセージを送受信することはできない。
【0083】
別の実施例において、利用者端末200は、利用者との距離差の順に、危険通知メッセージを順次送信することができる。例えば、利用者端末200は、最も近い距離に位置する第1受信者の端末に最も早い順位で危険通知メッセージを送信し、最も遠い距離に位置する第2受信者の端末に最も遅い順位で危険通知メッセージを送信することができる。
【0084】
図7~
図15は、本発明の実施例によって提供される利用者インターフェースの例示図である。
【0085】
図7に示されたように、設定情報入力画面A1は、プロフィール写真入力領域S11、性別入力領域S12、生年月日領域S13、身長入力領域S14、体重入力領域S15、血液型入力領域S16、糖尿病タイプ入力領域S17を含むことができる。糖尿病タイプ入力領域S17は、1型糖尿病、2型糖尿病のいずれかを含む。管理サーバ100または利用者端末200は、設定情報を用いてインスリン注入量を算出する関係式を決定することができる。
【0086】
図8に示されたように、分析オプション画面A2は、ブリッジ固有番号領域S21、血糖単位領域S22、時間制設定情報領域S23、時間帯設定情報領域S24、バージョン情報領域S25、チュートリアル表示領域S26を含むことができる。ブリッジ固有番号領域S21は、接続されたコントローラーの識別情報を提供することができる。血糖単位領域S22は、使用される血糖の単位に関する情報を提供する。時間制設定情報領域S23は、12時間制または24時間制のうち一つであることができる。時間帯設定情報領域S24は、各利用者のライフパターンに応じて午前時間、午後時間、夕方時間、睡眠時間を設定することができる。
【0087】
図9に示されたように、連続血糖計設定画面A3は、高血糖危険警告領域S31、低血糖危険警告領域S32、詳細設定領域S33を含むことができる。
【0088】
高血糖危険警告領域S31は、高血糖閾値及び高血糖閾値以上の血糖が検知された場合、通知メッセージの発生時点を含むことができる。高血糖閾値は、危険情報設定の権限を有する利用者によって設定され、予め登録された情報をダウンロードすることができる。
【0089】
低血糖危険警告領域S32は、低血糖閾値及び低血糖閾値以下の血糖が検知された場合、通知メッセージの発生時点を含むことができる。低血糖閾値は、危険情報設定の権限を有する利用者によって設定され、予め登録された情報をダウンロードすることができる。
【0090】
詳細設定領域S33は、上昇危険注意の発生条件、低下危険注意の発生条件、通信エラー危険注意の発生条件、信号異常危険注意のモニタリング条件を出力する領域である。
【0091】
上昇危険注意、低下危険注意、通信エラー危険注意、信号異常危険注意の発生条件は、危険設定の権限を有する利用者によって設定され、管理サーバ100からダウンロードすることができる。
【0092】
利用者端末200は、コントローラーから受信したメッセージに基づいて血糖値の危険注意の発生条件が発生したかどうかをモニタリングすることができる。利用者端末200は、血糖値の変化推移が発生条件にマッチングされる場合、上昇危険注意または低下危険注意の危険通知メッセージを生成する。利用者端末200は、コントローラーから危険信号を受信し、危険信号に対応する危険通知メッセージを生成することができる。利用者端末200は、コントローラーと通信に障害が発生した場合、通信エラー危険注意の危険通知メッセージを生成する。利用者端末200は、受信した信号の異常が発生した場合、信号異常危険注意の通知メッセージを生成する。受信信号が予め定義された規則によって解析されない場合、受信信号が正常でないコントローラーによって発生したことと確認された場合、信号異常危険注意の危険通知メッセージを生成する。
【0093】
図10に示されたように、危険注意/通知設定画面A4は、自動注入遮断危険注意領域S41、パッチ期限切れ危険注意領域S42、インスリン不足危険注意領域S43、基本血糖チェック通知領域S44、食事ボーラス通知領域S45を含むことができる。
【0094】
図11に示されたように、ボーラス計算機画面A5は、目標血糖値&校正閾値の間の関係領域S51、炭水化物対インスリン割合S52、校正係数領域S53を含むことができる。
【0095】
図12に示されたように、保護者情報入力画面A6は、プロファイル領域S61、共有する領域S62、メッセージ共有領域S63、共有期間領域S64を含むことができる。
【0096】
プロファイル領域S61は、利用者の管理者のプロファイル情報を提供する領域である。S65を選択して編集に進むことができる。
【0097】
共有する領域S62は、共有する情報があるかどうかを示すアイコンを提供する。利用者に対する管理者権限は共有期間の中維持されることができる。共有期間が満了すると、該当管理者に通知メッセージが送信されないように設定される。共有期間が満了した管理者情報は、共有期間以降も期間別管理者リスト画面を通じて確認することができる。
【0098】
保護者情報入力画面A6は、切断アイコンS66及び保護者削除アイコンS67を含むことができる。切断アイコンS66を介して、共有期間内でも一時的に通知が送信されないように管理することができる。保護者削除アイコンS67を選択すると、保護者削除のイベントが発生し、管理サーバ100に伝達される。管理サーバ100からの承認確認信号を受信すると、該当保護者を削除することができる。
【0099】
図13及び
図14は、利用者端末200を介して提供される分析データの例示図である。
【0100】
図13に示されたように、第1分析データ提供画面A7は、接続された薬液注入装置400を介して測定された血糖値を提供する領域S71、平均血糖値を提供する領域S72、インスリンの基礎注入量を提供する領域S73、最後の注入量を提供する領域S74を含むことができる。
【0101】
第1分析データ提供画面A7は、血糖の変化推移S75及びインスリン注入量S76、インスリンの基礎注入量S77を時間別に連携して提供することができる。
【0102】
図14に示されたように、第2分析データ提供画面A8は、平均センサ血糖、平均血糖、1日平均注入量情報を数値的に提供することができ、平均センサ血糖S81は血糖計センサによって測定された血糖値をいい、1日平均測定回数とともに平均及び標準偏差として示すことができる。
【0103】
平均血糖S82は、別途の測定装置を介して測定された血糖値をいう。
【0104】
1日平均注入量S83は、最大値、最小値などと共に、平均パッチ交換周期、平均インスリン充填量などの統計的なデータを含むことができる。
【0105】
図15は、利用者端末200によって危険メッセージが共有されるチャットルーム画面の例示図である。チャットルームは、利用者の管理者情報に基づいて自動的に生成され、管理されることができる。チャットルームは、管理者に送信すべき通知メッセージが発生した場合、または利用者に危険状況が発生した場合に生成されることができる。危険状況が消滅すると、チャットルームは消える。
【0106】
チャットルーム画面A9は、チャットルームの管理者アイコンS912によって、ホン・ギルドンの血糖危険発生S92及び利用者の位置情報を知らせる地図表示アイコンS93を提供する。チャットルームに参加した対話者が地図表示アイコンS93を選択すると、利用者の位置を表す地図を提供することができる。
【0107】
チャットルームに含まれた対話者のうち第1受信者が入力したメッセージS95、S96をアイコンS94とともに共有することができる。対話者はチャットルームを介してのみメッセージを送信できる。
【0108】
危険状況の発生後に経過する時間情報を表示する領域S97をさらに提供することができる。S97に提供される時間が予め設定された閾値時間と一致する場合、追加の通知(音、振動、メッセージなど)が発生するように制御することができる。これにより、利用者の危険状況を管理者同士で共有することができ、危険状況の発生後に経過する時間情報をチャットルームまたはメイン画面を介して提供することにより、利用者の危険状況が持続しないように管理することができる。
【0109】
図16に示されたように、S410において、利用者端末200は、管理サーバ100に使用データを送信する。使用データは、薬液注入装置400に関する使用データ、コントローラー300の使用データ、及び/または利用者端末の使用データを含むことができる。送信時点は、管理サーバ100に設定された決済時点であってもよい。
【0110】
S420において、利用者端末200は、管理サーバ100から使用データに対する決済リンクを受信する。S430において、利用者端末200は、決済リンクを介して使用データと対応する使用料を支払い動作が行われると、薬液注入プログラムが実行される。使用料が支払われないと、薬液注入プログラムが実行されず、引き続き中止された状態になる。
【0111】
図17は、管理サーバ100に送信されたデータの追加処理過程を説明するための図である。
【0112】
糖尿病管理システムは、管理サーバ100に収集された使用データ及び分析データを外部の他のサーバである保険会社サーバ601、またはクラウドサーバ602に送信することができる。
【0113】
保険会社サーバ601は、糖尿病患者の薬液注入プログラムを通じて収集された使用データ及び分析データに基づいて糖尿病患者の保険料を再算出することができる。例えば、薬液注入装置の使用有無、使用期間、血糖値の変化推移などに基づいて、患者の保険料は増加または減少する。
【0114】
クラウドサーバ602は、糖尿病患者の使用データまたは分析データを要求する信号に応じて所定のデータ使用コストを算出し、データ使用コストの支払い後に使用データまたは分析データを販売する。クラウドサーバ602は、医療機関である病院、薬局などのサーバに各利用者の糖尿病管理使用データまたは分析データを送信することができる。クラウドサーバ602に対する所定の認証手続きを経ると、個別利用者の使用データまたは分析データにアクセスできるようになる。
【0115】
管理サーバ100は、CNN変換サーバ700を介して糖尿病管理プログラムを更新することができる。CNN変換サーバ700は、糖尿病管理プログラムを介して収集された使用データ及び分析データに基づいて、基礎注入設定情報や各インスリンの製品別、利用者別インスリン校正反応係数、インスリン持続時間、炭水化物対インスリン割合などのボーラス計算機に必要なコア因子を個別に算出することができる。使用データ及び分析データの収集が累積されることによって、糖尿病管理プログラムは最適化される。
【0116】
このような過程を通じて、CNN変換サーバ700は新規発売されたインスリンに対する反応係数を算出することになる。更新されたインスリンの反応係数をダウンロードするためには、利用者端末200は、所定の使用料を決済する過程を実行しなければならない。
【0117】
以上で説明した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、及び/またはハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素の組み合わせで実装することができる。例えば、実施例で説明された装置及び構成要素は、例えば、プロセッサ、コントローラー、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor)、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令(instruction)を実行して応答できる他の任意の装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを使用して実装することができる。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)及び上記オペレーティングシステム上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行することができる。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データに対してアクセス、保存、操作、処理及び生成することもできる。理解しやすくするために、処理装置は1つが使用されることと説明されている場合もあるが、当該技術分野で通常の知識を有する者は、処理装置が複数の処理要素(processing element)及び/または複数タイプの処理要素を含めることがわかる。例えば、処理装置は、複数のプロセッサまたは1つのプロセッサ及び1つのコントローラーを含むことができる。また、パラレルプロセッサ(parallel processor)のような、他の処理構成(processing configuration)も可能である。
【0118】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム(computer program)、コード(code)、命令(instruction)、またはこれらのうち1つ以上の組み合わせを含むことができ、所望通り動作するように処理装置を構成するか、独立または組み合わせで(collectively)処理装置に命令することができる。ソフトウェア及び/またはデータは、処理装置によって解析されたり、処理装置に命令またはデータを提供するために、任意のタイプの機械、構成要素(component)、物理装置、仮想装置(virtual equipment)、コンピュータ記録媒体または装置、または送信される信号波(signal wave)に永久的に、または一時的に具体化(embody)されることができる。ソフトウェアはネットワークで接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された方法で保存または実行することができる。ソフトウェア及びデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録することができる。
【0119】
実施例に係る方法は、様々なコンピュータ手段を介して実行することができるプログラム命令形態で実装され、コンピュータ読み取り可能な媒体に記録することができる。上記コンピュータ読み取り可能な媒体は、プログラム命令、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。上記媒体に記録されるプログラム命令は、実施例のために特別に設計され構成されたものであってもよく、コンピュータソフトウェア当業者に公示されて使用可能なものであってもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例には、ハードディスク、フロッピーディスク及び磁気テープなどの磁気媒体(magnetic media)、CD-ROM、DVDなどの光記録媒体(optical media)、フロプティカルディスク(floptical disk)などの磁気光媒体(magnetic-optical media)、及びロム(ROM)、ラム(RAM)、フラッシュメモリなどのプログラム命令を記録して実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令の例には、コンパイラによって作成されるのと同じ機械語コードだけでなく、インタプリタなどを使用してコンピュータで実行することができる高級言語コードが含まれる。上記ハードウェア装置は、実施例の動作を実行するために1つ以上のソフトウェアモジュールとして動作するように構成することができ、その逆も同様である。
【0120】
以上のように、実施例が限定された実施例と図面によって説明されたが、当該技術分野で通常の知識を有する者であれば上記の記載から様々な修正及び変形が可能である。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順に実行されたり、及び/または説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法と異なる形態で結合または組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって代置または置換されても、適切な結果が達成されることができる。
【0121】
したがって、他の実装、他の実施例及び特許請求の範囲と均等なものも、後述する特許請求の範囲に属する。