(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】収穫機
(51)【国際特許分類】
A01D 69/00 20060101AFI20240122BHJP
【FI】
A01D69/00 303Z
(21)【出願番号】P 2022000666
(22)【出願日】2022-01-05
(62)【分割の表示】P 2018145123の分割
【原出願日】2018-08-01
【審査請求日】2022-02-03
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】中林 隆志
(72)【発明者】
【氏名】佐野 友彦
(72)【発明者】
【氏名】吉田 脩
(72)【発明者】
【氏名】阪口 和央
【審査官】小島 洋志
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-154556(JP,A)
【文献】特開平05-095725(JP,A)
【文献】特開2007-060982(JP,A)
【文献】特開平07-033041(JP,A)
【文献】特開平02-035004(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0355264(US,A1)
【文献】特開2018-099043(JP,A)
【文献】中国実用新案第201696604(CN,U)
【文献】特開平02-009304(JP,A)
【文献】特開2008-295344(JP,A)
【文献】特開2015-008675(JP,A)
【文献】特開2008-061619(JP,A)
【文献】特開2010-004808(JP,A)
【文献】特開2010-178630(JP,A)
【文献】特開2016-211513(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 69/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場の自動走行が可能な収穫機であって、
前記自動走行中に機体の状態を変更する操作具と、
前記機体の状態を検出する機体状態検出部と、
前記操作具が操作されたとき、前記機体状態検出部で検出された前記機体の状態に応じて、前記機体の状態を変更するか否かを判断する設定部と、が備えられ、
前記自動走行に、設定された走行経路に沿って作物を収穫しつつ走行する自動作業走行と、前記自動作業走行の完了後に次の前記走行経路に向かって旋回する自動旋回走行と、前記走行経路から離脱して他の目標地点に移動する自動排出走行と、が含まれ、
前記設定部は、前記自動作業走行、前記自動旋回走行、及び、前記自動排出走行のうち、何れが行われているかに基づいて、
収穫部の昇降状態、前記機体の旋回、及び、前記機体の車速の少なくとも一つを変更するか否かを判断する収穫機。
【請求項2】
前記操作具として、前後進の速度変更を指示する変速操作具が備えられ、
前記設定部は、前記自動作業走行または前記自動排出走行が行われているとき、もしくは、前記自動旋回走行が行われているときに前記機体状態検出部によって前進走行が検出されたときは、前記変速操作具が前進速度変更領域内で操作されると前記機体の速度を変更する判断を行い、かつ、前記変速操作具が後進速度変更領域内で操作されると前記機体を停車させる判断を行う請求項1に記載の収穫機。
【請求項3】
前記操作具として、前後進の速度変更を指示する変速操作具が備えられ、
前記設定部は、前記自動旋回走行が行われているときに前記機体状態検出部によって後進走行が検出されたときは、前記変速操作具が前進速度変更領域内で操作されても後進速度変更領域内で操作されても前記機体を停車させる判断を行う請求項1または2に記載の収穫機。
【請求項4】
前記操作具として、
前記収穫部を操作する収穫部操作具が備えられ、
前記設定部は、前記自動作業走行が行われているときは、前記収穫部の状態を変更する判断を行い、かつ、前記自動旋回走行または前記自動排出走行が行われているときは、前記収穫部の状態を変更しない判断を行う請求項1から3の何れか一項に記載の収穫機。
【請求項5】
前記操作具として、前記機体の旋回を指示する旋回操作具が備えられ、
前記設定部は、前記自動作業走行、前記自動旋回走行、または、前記自動排出走行が行われているときは、前記旋回操作具が予め設定された操作量以下に操作されると前記機体の状態を変更しない判断を行い、かつ、前記旋回操作具が前記操作量よりも大きく操作されると前記機体を停車させる判断を行う請求項1から4の何れか一項に記載の収穫機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圃場の自動走行が可能な収穫機に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に、圃場の自動走行が可能な収穫機が開示されている。この収穫機には、例えばステアリングレバー等の操作具が備えられ、監視者(運転者も含まれる)が操作具を操作することによって、自動走行が終了する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで収穫機が自動走行する場合、圃場の状態や作物の種類によって自動走行に最適な条件は変化する。最適な自動走行を実現するためには、自動走行の機能に学習機能を搭載し、圃場の自動走行を繰り返して学習を行うことが考えられるが、圃場の状態や作物の状態は季節ごとに変化するため、学習機能による学習は適切に行われ難い。このことから、圃場の状態や作物の種類に応じて、監視者が操作具を操作しながら機体の状態を微調整できることが望ましいが、監視者が操作具を操作する度に自動走行が終了する構成であると、操作性が損なわれる。
【0005】
上述した実情に鑑みて、本発明の目的は、自動走行が継続されつつ一定の条件下で操作具の操作が許容され、好適な自動走行が行われる収穫機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の収穫機は、圃場の自動走行が可能な収穫機であって、前記自動走行中に機体の状態を変更する操作具と、前記機体の状態を検出する機体状態検出部と、前記操作具が操作されたとき、前記機体状態検出部で検出された前記機体の状態に応じて、前記機体の状態を変更するか否かを判断する設定部と、が備えられ、前記自動走行に、設定された走行経路に沿って作物を収穫しつつ走行する自動作業走行と、前記自動作業走行の完了後に次の前記走行経路に向かって旋回する自動旋回走行と、前記走行経路から離脱して他の目標地点に移動する自動排出走行と、が含まれ、前記設定部は、前記自動作業走行、前記自動旋回走行、及び、前記自動排出走行のうち、何れが行われているかに基づいて、収穫部の昇降状態、前記機体の旋回、及び、前記機体の車速の少なくとも一つを変更するか否かを判断することを特徴とする。
【0007】
本発明によると、操作具が、自動走行を継続させながらも機体の状態を変更可能な機能を有するため、自動走行中であっても監視者が機体の状態を微調整できる。また、機体の状態に応じて、操作具の機能が有効化または無効化される構成によって、自動走行中における操作具の操作が、機体の状態変更のための必要な範囲に制限される。これにより、自動走行が継続されつつ一定の条件下で操作具の操作が許容され、好適な自動走行が行われる収穫機が実現される。
【0008】
本発明において、前記操作具として、前後進の速度変更を指示する変速操作具が備えられ、前記設定部は、前記自動作業走行または前記自動排出走行が行われているとき、もしくは、前記自動旋回走行が行われているときに前記機体状態検出部によって前進走行が検出されたときは、前記変速操作具が前進速度変更領域内で操作されると前記機体の速度を変更する判断を行い、かつ、前記変速操作具が後進速度変更領域内で操作されると前記機体を停車させる判断を行うと好適である。
【0009】
本構成によると、自動走行において前進走行が行われている間、変速操作具の操作が前進速度変更領域内で有効化されているため、前進走行の車速が人為操作によって調整可能となる。つまり、自動走行中における変速操作具の操作が、前進走行のための必要な範囲に制限される。
【0010】
前記操作具として、前後進の速度変更を指示する変速操作具が備えられ、前記設定部は、前記自動旋回走行が行われているときに前記機体状態検出部によって後進走行が検出されたときは、前記変速操作具が前進速度変更領域内で操作されても後進速度変更領域内で操作されても前記機体を停車させる判断を行うと好適である。
【0011】
後進走行は前進走行と比較して、監視者が周囲の確認に注意を要するため、変速操作具の操作に基づく車速の調整よりも機体の停車が優先される。本構成であると、自動走行中に監視者が咄嗟の判断でコンバインを停車させようとしている場合、変速操作具を操作することによって、コンバインの停車が可能となる。
【0012】
本発明において、前記操作具として、前記収穫部を操作する収穫部操作具が備えられ、前記設定部は、前記自動作業走行が行われているときは、前記収穫部の状態を変更する判断を行い、かつ、前記自動旋回走行または前記自動排出走行が行われているときは、前記収穫部の状態を変更しない判断を行うと好適である。
【0013】
本構成によると、収穫部操作具の操作が自動作業走行の間だけ有効化されているため、自動走行中における収穫部操作具の操作が、作物の収穫のための必要な範囲に制限される。
【0014】
本発明において、前記操作具として、前記機体の旋回を指示する旋回操作具が備えられ、前記設定部は、前記自動作業走行、前記自動旋回走行、または、前記自動排出走行が行われているときは、前記旋回操作具が予め設定された操作量以下に操作されると前記機体の状態を変更しない判断を行い、かつ、前記旋回操作具が前記操作量よりも大きく操作されると前記機体を停車させる判断を行うと好適である。
【0015】
本構成であると、自動走行中に監視者が咄嗟の判断でコンバインを停車させようとしている場合、旋回操作具を大きく操作することによって、コンバインの停車が可能となる。また、本構成であれば、旋回操作具の操作量が予め設定された操作量よりも小さければ収穫機が停車しないため、監視者の身体が旋回操作具に触れる等の誤操作によって、監視者の意に反して収穫機が停車する虞が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】収穫機の一例としてのコンバインの側面図である。
【
図2】コンバインの自動走行の概要を示す図である。
【
図4】コンバインの制御系の構成を示す機能ブロック図である。
【
図5】自動走行における制御系統を示す系統ブロック図である。
【
図6】自動走行における走行経路および排出経路を示す図である。
【
図7】自動走行における操作具の有効または無効を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。なお、以下の説明においては、特に断りがない限り、
図1に示す矢印「F」の方向が機体前方向であり、矢印「B」の方向が機体後方向である。また、
図1に示す矢印「U」の方向が上方向であり、矢印「D」の方向が下方向である。
【0018】
〔コンバインの全体構成〕
図1に示すように、収穫機の一形態である普通型のコンバインは、機体10、クローラ式の走行装置11、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14、収穫部としての収穫装置H、搬送装置16、穀粒排出装置18、自車位置検出モジュール80を備えている。
【0019】
走行装置11は、コンバインにおける下部に備えられている。コンバインは、走行装置11によって自走可能である。
【0020】
また、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14は、走行装置11よりも上側に備えられ、これらは機体10の上部として構成されている。コンバインを運転する運転者やコンバインの作業を監視する監視者が、運転部12に搭乗可能である。通常、運転者と監視者とは兼務される。なお、運転者と監視者とが別人の場合、監視者は、コンバインの機外からコンバインの作業を監視していても良い。つまり、本発明における監視者とは、運転者も含まれる。
【0021】
穀粒排出装置18は、穀粒タンク14の後下部に連結されている。また、自車位置検出モジュール80は、運転部12の前上部に取り付けられている。
【0022】
収穫装置Hは、コンバインの前部に備えられている。そして、搬送装置16は、収穫装置Hよりも後側に隣接して設けられている。また、収穫装置Hは、刈取装置15およびリール17を有している。刈取装置15は、圃場の植立穀稈を刈り取る。また、リール17は、回転駆動しながら収穫対象の植立穀稈を掻き込む。この構成により、収穫装置Hは、圃場の穀物を収穫する。そして、コンバインは、刈取装置15によって圃場の植立穀稈を刈り取りながら走行装置11によって走行する刈取走行が可能である。
【0023】
このように、コンバインは、圃場における作物としての植立穀稈を刈り取る刈取装置15を有している。
【0024】
刈取装置15によって刈り取られた刈取穀稈は、搬送装置16によって脱穀装置13へ搬送される。脱穀装置13において、刈取穀稈は脱穀処理される。脱穀処理により得られた収穫物としての穀粒は、穀粒タンク14に貯留される。穀粒タンク14に貯留された穀粒は、必要に応じて、穀粒排出装置18によって機外に排出される。
【0025】
また、運転部12には、通信端末2が設置されている。通信端末2は、種々の情報を表示可能に構成されている。本実施形態において、通信端末2は、運転部12に固定されている。なお、通信端末2は、運転部12に対して着脱可能に構成されていても良いし、コンバインの機外に位置していても良い。
【0026】
図2に示すように、このコンバインは、圃場において設定された走行経路に沿って自動走行する。自車位置を検出するために、自車位置検出モジュール80が用いられる。自車位置検出モジュール80には、衛星航法モジュール81と慣性航法モジュール82とが含まれる。衛星航法モジュール81は、人工衛星GSからのGNSS(Global Navigation Satellite System)の信号(GPS信号を含む)を受信して、自車位置を算出するための測位データを出力する。慣性航法モジュール82は、ジャイロ加速度センサおよび磁気方位センサを組み込んでおり、瞬時の走行方向を示す位置ベクトルを出力する。慣性航法モジュール82は、衛星航法モジュール81による自車位置算出を補完するために用いられる。慣性航法モジュール82は、衛星航法モジュール81とは別の場所に設置されてもよい。
【0027】
このコンバインによって圃場での収穫作業を行う場合の手順は、以下に説明する通りである。
【0028】
まず、監視者は、コンバインを手動で操作し、
図2に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように収穫走行を行う。これにより既作業地となった領域は、外周領域SAとして設定される。そして、外周領域SAの内側に未作業地のまま残された領域は、作業対象領域CAとして設定される。
図2は、外周領域SAと作業対象領域CAの一例を示している。
【0029】
また、このとき、外周領域SAの幅をある程度広く確保するために、監視者は、機体10を二周または三周走行させる。この走行においては、機体10が一周する毎に、コンバインの作業幅分だけ外周領域SAの幅が拡大する。最初に、例えば二周または三周の走行が終わると、外周領域SAの幅は、コンバインの作業幅の二倍から三倍程度の幅となる。
【0030】
外周領域SAは、作業対象領域CAにおいて収穫走行を行うときに、コンバインが方向転換するためのスペースとして利用される。また、外周領域SAは、収穫走行を一旦終えて、穀粒の排出場所へ移動する際や、燃料の補給場所へ移動する際等の移動用のスペースとしても利用される。
【0031】
なお、
図2に示す運搬車CVは、コンバインから排出された穀粒を収集し、運搬することができる。穀粒排出の際、コンバインは運搬車CVの近傍へ移動した後、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
【0032】
外周領域SAおよび作業対象領域CAが設定されると、
図3に示すように、作業対象領域CAにおける走行経路が算定される。作業対象領域CAに、複数の平行直線の走行経路が短冊状に生成され、走行経路の夫々は等間隔に並ぶように設定されている。1つの直線で示される走行経路の一端から他の直線で示される走行経路の一端への移動には、Uターン走行(例えば180度の方向転換走行)が行われる。このような平行な走行経路をUターン走行によって繋ぎながら自動走行することを、以降は、『往復走行』と称する。このUターン走行には、ノーマルUターン走行と、スイッチバックターン走行とが含まれる。ノーマルUターン走行は、機体10の前進だけで行われ、その走行軌跡はU字状となる。スイッチバックターン走行は、機体10の前進と後進とを用いて行われ、その走行軌跡はU字状とはならないが、結果的には、コンバインはノーマルUターン走行と同じ方向転換走行が得られる。ノーマルUターン走行を行うためには、方向転換走行前の経路変更可能点と方向転換走行後の経路変更可能点との間に2本以上の走行経路要素を挟む距離が必要となる。それより短い距離では、スイッチバックターン走行が用いられる。つまり、スイッチバックターン走行は、ノーマルUターン走行と異なって後進を行うため、機体10の旋回半径の影響がなく、移行先となる走行経路要素の選択肢が多い。しかし、スイッチバックターン走行では前後進の切替えが行われるため、スイッチバックターン走行は、基本的には、ノーマルUターン走行と比べて時間がかかる。
【0033】
なお、走行経路は、直線に限定されるわけではなく、曲線であってもよいし、曲線と直線との組み合わせであってもよい。平行に並んだ走行経路の間隔は、収穫装置Hの刈取幅である作業幅と、走行誤差を吸収するためのオーバーラップと、に基づいて決定される。算定された走行経路は、作業走行のパターンに基づいて順次設定され、設定された走行経路に沿って走行するように、コンバインが自動走行制御される。
【0034】
図4に、本発明による自動操舵システムを利用するコンバインの制御系が示されている。コンバインの制御系は、多数のECUと呼ばれる電子制御ユニットからなる制御ユニット5、および、この制御ユニット5との間で車載LANなどの配線網を通じて信号通信(データ通信)を行う各種入出力機器から構成されている。
【0035】
報知デバイス62は、監視者等に作業走行状態や種々の警告を報知するためのデバイスであり、ブザー、ランプ、スピーカ、ディスプレイなどである。通信部66は、このコンバインの制御系が、通信端末2(
図1参照)との間で、あるいは、遠隔地に設置されている管理コンピュータとの間でデータ交換するために用いられる。通信端末2には、圃場に立っている監視者、またはコンバインに乗り込んでいる監視者が操作するタブレットコンピュータ、自宅や管理事務所に設置されているコンピュータなども含まれる。制御ユニット5は、この制御系の中核要素であり、複数のECUの集合体として示されている。自車位置検出モジュール80からの信号は、車載LANを通じて制御ユニット5に入力される。
【0036】
制御ユニット5は、入出力インタフェースとして、出力処理部59と、機体状態検出部としての状態入力処理部57と、設定部としての操作入力処理部58と、を備えている。出力処理部59は、機器ドライバ65を介して種々の動作機器70と接続している。動作機器70として、走行関係の機器である走行機器群71と、作業関係の機器である作業機器群72と、がある。走行機器群71には、例えば、操舵機器、エンジン機器、変速機器、制動機器などが含まれる。作業機器群72には、
図1に示すような収穫作業装置(収穫装置H、脱穀装置13、搬送装置16、穀粒排出装置18)における動力制御機器などが含まれる。
【0037】
状態入力処理部57には、走行状態センサ群63や作業状態センサ群64などが接続されている。走行状態センサ群63には、エンジン回転数センサ、オーバーヒート検出センサ、ブレーキペダル位置検出センサ、変速位置検出センサ、操舵位置検出センサなどが含まれる。作業状態センサ群64には、
図1に示すような収穫作業装置(収穫装置H、脱穀装置13、搬送装置16、穀粒排出装置18)の駆動状態を検出するセンサ、穀稈や穀粒の状態を検出するセンサなどが含まれる。このように、機体状態検出部としての状態入力処理部57は、走行状態センサ群63や作業状態センサ群64などを介して機体10(
図1乃至
図3参照、以下同様)の状態を検出する。
【0038】
操作入力処理部58には、作業操作ユニット40や走行操作ユニット90などが接続されている。作業操作ユニット40および走行操作ユニット90は、監視者によって手動操作され、その操作信号が制御ユニット5に入力される操作具の総称である。作業操作ユニット40に、収穫装置H(
図1参照)を操作する収穫部操作具としての刈取昇降レバー41が含まれ、刈取昇降レバー41は、前後揺動によって収穫装置Hを昇降制御するための操作具である。図示はしないが、刈取昇降レバー41が前後一方に揺動されると収穫装置Hは上昇駆動し、刈取昇降レバー41が前後他方に揺動されると収穫装置Hは下降駆動する。また、刈取昇降レバー41が前後の中立位置に位置する状態で収穫装置Hの昇降駆動は停止する。走行操作ユニット90には、主変速操作具91、旋回操作具としての操舵操作具92、モード操作具93、自動開始操作具94、などが含まれる。操舵操作具92は機体10の旋回を指示する。作業操作ユニット40および走行操作ユニット90は、自動走行中に自動走行を継続させつつ機体10の状態を変更することが可能な機能を有する。詳細は後述するが、機能設定部としての操作入力処理部58は、操作具が操作されたとき、機体10の状態に応じて、操作具の機能を有効化または無効化する。
【0039】
主変速操作具91は、走行装置11(
図1参照)を前進駆動または後進駆動させるとともに、前後進の速度変更を指示するための操作具である。主変速操作具91の車速調節範囲のうち、車速がゼロとなる中立位置に調節されていると、走行装置11は停止する。主変速操作具91の車速調節範囲のうち、中立位置よりも前側の範囲は前進速度変更領域であって、主変速操作具91が前進速度変更領域で操作されると、車速調整を伴って走行装置11は前進駆動する。また、主変速操作具91の車速調節範囲のうち、中立位置よりも後側の範囲は後進速度変更領域であって、主変速操作具91が後進速度変更領域で操作されると、走行装置11は後進駆動する。
【0040】
手動走行モードでは、操舵操作具92が中立位置から左右に揺動操作されると、左のクローラ機構のクローラ速度と右のクローラ機構のクローラ速度とが調整され、機体10の向きが変更される。モード操作具93は、自動運転が行われる自動走行モードと、手動運転が行われる手動走行モードと、を切換えるための指令を制御ユニット5に与える機能を有する。自動開始操作具94は、自動走行を開始するための最終的な自動開始指令を制御ユニット5に与える機能を有する。なお、
図4では、自動開始操作具94が一つだけ示されているが、誤操作を防止するために、複数の自動開始操作具94が備えられ、複数の自動開始操作具94が同時に操作されることによって、最終的な自動開始指令が出力される構成であっても良い。また、モード操作具93による操作とは無関係に、自動走行モードから手動走行モードへの移行が、ソフトウエアによって自動的に行われる場合もある。例えば、自動運転が不可能な状況が発生すると、制御ユニット5は、強制的に自動走行モードから手動走行モードへの移行を実行する。
【0041】
制御ユニット5には、走行制御部51、作業制御部52、走行モード管理部53、走行経路設定部54、自車位置算出部55、報知部56、などが備えられている。自車位置算出部55は、自車位置検出モジュール80から逐次送られてくる測位データに基づいて、予め設定されている機体10の特定箇所の地図座標(または圃場座標)である自車位置を算出する。自車位置として、機体10の基準点(例えば車体中心、
図1に示す収穫装置Hの中心など)の位置を設定することができる。報知部56は、制御ユニット5の各機能部からの指令等に基づいて報知データを生成し、報知デバイス62に与える。
【0042】
走行制御部51は、エンジン制御機能、操舵制御機能、車速制御機能などを有し、走行機器群71に制御信号を与える。作業制御部52は、
図1に示すような収穫作業装置(収穫装置H、脱穀装置13、搬送装置16、穀粒排出装置18など)の動きを制御するために、作業機器群72に制御信号を与える。
【0043】
このコンバインは自動走行で収穫作業を行う自動運転と手動走行で収穫作業を行う手動運転との両方で走行可能である。このため、走行制御部51には、手動走行制御部51Aと自動走行制御部51Bとが含まれる。なお、自動運転を行う際には、自動走行モードが設定され、手動運転を行うためには手動走行モードが設定される。走行モードの切換えは、走行モード管理部53によって管理される。つまり、走行モード管理部53は、走行モードを、自動走行を実行する自動走行モードと、手動走行を実行する手動走行モードと、に切換可能なように構成されている。
【0044】
なお、走行モード管理部53は、自動走行モードと手動走行モードとに切換可能なように構成されているが、走行モードは自動走行モードおよび手動走行モードに限定されない。例えば、走行モード管理部53が自動走行モードから手動走行モードに切換える際に、走行モード管理部53は、まずは手動準備モードに切換えて、手動走行の条件が整ってから手動走行モードに切換える構成であっても良い。また、自動走行中に操作具の操作によって機体10が停車した場合、走行モード管理部53は、自動走行モードから、状態異常を示す異常モードに切換える構成であっても良い。
【0045】
自動走行モードが設定されている場合、
図5に示すような制御ブロックに基づいて自動走行が行われる。自動走行制御部51Bは、自動操舵および停車を含む車速変更の制御信号を生成して、走行機器群71を制御する。走行経路は走行経路設定部54によって設定され、自車位置は自車位置算出部55によって算出される。そして、自動操舵に関する制御信号は、自車位置と走行経路との間の方位ずれ、および、位置ずれが解消されるように生成される。車速変更に関する制御信号は、主変速操作具91の前進速度変更領域における位置に対応して設定された車速値に基づいて生成される。なお、詳細は後述するが、操作入力処理部58によって停止指示が出力されると、自動走行制御部51Bは、走行機器群71を停止することによって、機体10(
図1乃至
図3参照)を停車する。
【0046】
走行経路設定部54は、経路算出アルゴリズムによって自ら走行経路を生成する。なお、通信端末2(
図1参照)や遠隔地の管理コンピュータ等で生成された走行経路を走行経路設定部54がダウンロードして用いる構成であっても良い。
【0047】
手動走行モードが選択されている場合、監視者による操作に基づいて、手動走行制御部51Aが制御信号を生成し、走行機器群71を制御することによって、手動運転が実現される。なお、走行経路設定部54によって算出された走行経路は、手動運転であっても、コンバインが当該走行経路に沿って走行するためのガイダンス目的で利用できる。
【0048】
〔操作具の有効化と無効化について〕
自動走行モードが選択されている場合において、作業操作ユニット40や走行操作ユニット90に含まれる操作具の夫々は、自動走行中においても操作可能な操作具と、自動走行中において操作不能な操作具と、に分けられている。例えば操舵操作具92は、自動走行中において操作不能となる。
図6に、走行経路に沿ってコンバインが自動走行する例が示され、
図7に、走行経路の種別ごとの操作具の有効または無効の状態が示されている。
【0049】
図6では、走行経路として複数のラインLが短冊状に生成され、機体10が、圃場の一端側のラインLから順番に往復走行を行う。外周領域SAのうち、運搬車CVが横付け可能な畦際の箇所に排出位置DPが設定されている。コンバインの自動走行中において、一つのラインLに沿う刈取走行の完了後に、隣接するラインLへ移動する際には、スイッチバックターン走行による旋回走行が行われる。例えば、移行元のラインL(1)および前進走行経路ML1(1)に沿って機体10の前進走行が行われた後、機体10が一旦停車し、後進走行経路ML2(1)に沿って機体10の後進走行が行われる。そして、機体10が再度停車した後、前進走行経路ML3(1)に沿って機体10の前進走行が再び行われ、移行先のラインL(2)に至る。排出経路Ptは、機体10がラインLから離脱して排出位置DPへ移動するための経路である。
図6では、ラインL(4)に沿って機体10の前進走行が行われているときに、穀粒タンク14に貯留された穀粒が設定量に到達し、機体10が排出経路Ptを経由して排出位置DPへ移動することが示されている。穀粒タンク14(
図1参照、以下同様)に貯留された穀粒の量は、例えば作業状態センサ群64に設けられた収量センサ(不図示)によって検出可能である。機体10が排出位置DPへ到達すると、穀粒タンク14に貯留された穀粒が運搬車CVへ排出される。
【0050】
自動走行に、自動作業走行と自動旋回走行と自動排出走行とが含まれる。自動作業走行は、設定された走行経路としてのラインLに沿って、コンバインが作物としての植立穀稈を収穫しつつ走行する自動走行の形態である。自動旋回走行は、自動作業走行の完了後に次のラインLに向かって機体10が旋回する自動走行の形態であって、前進走行経路ML1と後進走行経路ML2と前進走行経路ML3とに沿って自動旋回走行が行われる。自動排出走行は、走行経路としてのラインLから機体10が離脱して、他の目標地点としての排出位置DPに機体10が移動する自動走行の形態であって、排出経路Ptに沿って自動排出走行が行われる。
【0051】
モード操作具93(
図4参照)がON操作され、機体10がラインL(1)の開始位置に到達し、更に所定の条件が整うと、制御ユニット5の走行モードは自動走行モードに切換え可能となる。そして、自動開始操作具94(
図4参照)がONされると、制御ユニット5の走行モードが自動走行モードに移行する。
【0052】
圃場において機体10の自動走行が行われる場合、ラインLと、前進走行経路ML1と、前進走行経路ML3と、排出経路Ptと、において、機体10の前進走行が行われる。この間、主変速操作具91(
図4および
図5参照、以下同様)の前進速度変更領域内での操作が有効化されているため、主変速操作具91が前進速度変更領域内で操作されると、機体10の車速が調整されつつ前進走行が継続される。つまり、機能設定部としての操作入力処理部58(
図4および
図5参照、以下同様)は、自動走行によって前進走行が行われているときは、主変速操作具91が前進速度変更領域内で操作されると主変速操作具91の機能を有効化する。
【0053】
機能設定部としての操作入力処理部58は、自動走行による前進走行が行われているときは、主変速操作具91が後進速度変更領域内で操作されると主変速操作具91の機能を無効化する。このため、自動走行に基づく機体10の前進走行が行われる間、監視者が主変速操作具91を後進速度変更領域内に操作すると、操作入力処理部58は停車指示を出力する。停車指示は自動走行制御部51Bに入力され、停車指示に基づいて機体10は停車する。そして、制御ユニット5の走行モードは自動走行モードから手動走行モードに切換えられる。
【0054】
後進走行経路ML2では、機体10の後進走行が行われる。この間、主変速操作具91において、前進速度変更領域内での操作と、後進速度変更領域内での操作と、の何れも無効化されている。つまり、後進走行は前進走行と比較して、監視者が周囲の確認に注意を要するため、主変速操作具91の操作に基づく車速の調整よりも機体10の停車が優先される。このため、自動走行に基づく機体10の後進走行が行われている間に、監視者が主変速操作具91を操作すると、操作入力処理部58は停車指示を出力する。停車指示は自動走行制御部51Bに入力され、停車指示に基づいて機体10は停車する。そして、制御ユニット5の走行モードは自動走行モードから手動走行モードに切換えられる。即ち、機能設定部としての操作入力処理部58は、自動走行によって後進走行が行われているときは、主変速操作具91が前進速度変更領域内で操作されても後進速度変更領域内で操作されても主変速操作具91の機能を無効化するとともに停車を指示する。これにより、自動走行中における主変速操作具91の操作が、前進走行で必要な範囲に制限される。
【0055】
刈取昇降レバー41(
図4および
図5参照、以下同様)の機能は、ラインLに沿って自動作業走行が行われている間だけ有効化されている。つまり、刈取昇降レバー41の操作に基づく収穫装置Hの昇降制御は、自動作業走行の間だけ可能となる。機体10が前進走行経路ML1と後進走行経路ML2と前進走行経路ML3とに沿って自動旋回走行している間、刈取昇降レバー41の機能は無効化されている。また、機体10が排出経路Ptに沿って自動排出走行している間も、刈取昇降レバー41の機能は無効化されている。刈取昇降レバー41の機能が無効化されている間に、刈取昇降レバー41が操作されても、収穫装置Hの昇降制御は行われない。このように、機能設定部としての操作入力処理部58は、自動作業走行が行われているときは、収穫部操作具としての刈取昇降レバー41の機能を有効化し、かつ、自動旋回走行または自動排出走行が行われているときは、刈取昇降レバー41の機能を無効化する。これにより、自動走行中における刈取昇降レバー41の操作が、作物の収穫で必要な範囲に制限される。
【0056】
図7における操舵操作具92の行に示すように、自動走行中において、操舵操作具92(
図4および
図5参照、以下同様)の操舵機能は無効化されている。このため、ラインLに沿う自動作業走行の間と、前進走行経路ML1と後進走行経路ML2と前進走行経路ML3とに沿う自動旋回走行の間と、排出経路Ptに沿う自動排出走行の間と、において操舵操作具92が操作されても機体10は旋回しない。
図7における「操作量大」の行に示すように、操舵操作具92が、予め設定された操作量よりも大きく操作されると、操作入力処理部58が停車指示を出力し、自動走行が停止する。操作入力処理部58による停車指示は自動走行制御部51Bに入力され、操作入力処理部58の停車指示に基づいて機体10は停車する。そして、制御ユニット5の走行モードは自動走行モードから手動走行モードに切換えられ、自動走行は停止する。つまり、自動走行中に監視者が咄嗟の判断で機体10を停車させようとしている場合、監視者が操舵操作具92を大きく操作することによって、機体10の停車が可能なように、操作入力処理部58は構成されている。一方、
図7における「操作量小」の行に示すように、自動走行中において、操舵操作具92の操作量が当該操作量よりも小さい場合には、操作入力処理部58は停車指示を出力せず、自動走行は継続される。つまり、機能設定部としての操作入力処理部58は、自動走行中における操舵操作具92の機能を無効化し、かつ、操舵操作具92が予め設定された操作量よりも大きく操作されると停車を指示する。これにより、監視者の身体が操舵操作具92に触れる等の誤操作によって、監視者の意に反して機体10が停車する虞が軽減される。
【0057】
上述のように、機体状態検出部としての状態入力処理部57は、走行状態センサ群63(
図4および
図5参照)や作業状態センサ群64(
図4および
図5参照)に基づいて機体10の状態を検出する。そして、機能設定部としての操作入力処理部58は、操作具が操作されたとき、機体10の状態に応じて、操作具の機能を有効化または無効化する。
【0058】
〔別実施形態〕
本発明は、上述の実施形態に例示された構成に限定されるものではなく、以下、本発明の代表的な別実施形態を例示する。
【0059】
(1)上述した実施形態において、主変速操作具91の機能が無効化された状態で、主変速操作具91が操作されると、操作入力処理部58の停車指示によって機体10は停車する構成になっているが、この実施形態に限定されない。主変速操作具91の機能が無効化された状態で、主変速操作具91が操作されても、操作入力処理部58は停車指示を出力しない構成であっても良い。例えば、主変速操作具91の機能が無効化された状態では、操作入力処理部58が、主変速操作具91の操作を受け付けず、かつ、停車指示を出力しない構成であれば良い。この状態で、主変速操作具91の位置が操作前の位置に自動的に戻る構成であっても良い。
【0060】
例えば自動走行による前進走行が行われているとき、主変速操作具91は、後進速度変更領域内に揺動されても、操作入力処理部58が主変速操作具91の操作を受け付けず、主変速操作具91の位置が操作前の位置に自動的に戻る構成であっても良い。また、自動走行による後進走行が行われているとき、主変速操作具91が揺動されても、操作入力処理部58が主変速操作具91の操作を受け付けず、主変速操作具91の位置が操作前の位置に自動的に戻る構成であっても良い。つまり、機能設定部としての操作入力処理部58は、操作具が操作されたとき、機体状態検出部としての状態入力処理部57で検出された機体10の状態に応じて、操作具の機能を有効化または無効化する構成であれば良い。
【0061】
(2)上述した実施形態において、自動走行によって後進走行が行われているとき、機能設定部としての操作入力処理部58は、主変速操作具91の一切の機能を無効化する構成となっているが、この実施形態に限定されない。例えば、自動走行によって後進走行が行われているとき、主変速操作具91は前進速度変更領域内での操作が有効化されていても良い。この構成であれば、後進走行中であっても、監視者は次の前進走行に備えて車速調整をできる。
【0062】
(3)上述した実施形態において、操作入力処理部58は、自動作業走行が行われているときは、刈取昇降レバー41の機能を有効化し、かつ、自動旋回走行または自動排出走行が行われているときは、刈取昇降レバー41の機能を無効化するが、この実施形態に限定されない。例えば、操作入力処理部58は、自動旋回走行が行われている場合であっても刈取昇降レバー41の機能を有効化しても良いし、自動排出走行が行われている場合であっても刈取昇降レバー41の機能を有効化しても良い。
【0063】
(4)上述した実施形態において、操作入力処理部58は、自動走行中における操舵操作具92の機能を無効化し、かつ、操舵操作具92が予め設定された操作量よりも大きく操作されると停車を指示するように構成されているが、この実施形態に限定されない。例えば、操作入力処理部58は、単に自動走行中における操舵操作具92の機能を無効化するだけの構成であっても良い。
【0064】
(5)上述した実施形態では、
図3および
図6に示されるスイッチバックターン走行が、機体10を180度旋回させるものであるが、この実施形態に限定されない。スイッチバックターン走行は、例えば機体10を90度程度に旋回させるものであっても良い。
【0065】
なお、上述の実施形態(別実施形態を含む、以下同じ)で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することが可能である。また、本明細書において開示された実施形態は例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されず、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明は、普通型のコンバインだけでなく、自脱型のコンバインにも利用可能である。また、トウモロコシ収穫機、ジャガイモ収穫機、ニンジン収穫機、サトウキビ収穫機等の種々の収穫機にも利用できる。
【符号の説明】
【0067】
10 :車体(機体)
41 :刈取昇降レバー(操作具)
57 :状態入力処理部(機体状態検出部)
58 :操作入力処理部(設定部)
91 :主変速操作具(操作具)
92 :操舵操作具(操作具)