(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】飲料吐出機
(51)【国際特許分類】
B67D 1/08 20060101AFI20240122BHJP
【FI】
B67D1/08 Z
(21)【出願番号】P 2022016238
(22)【出願日】2022-02-04
(62)【分割の表示】P 2018513811の分割
【原出願日】2016-09-13
【審査請求日】2022-03-01
(32)【優先日】2015-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591235706
【氏名又は名称】ペプシコ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】100106518
【氏名又は名称】松谷 道子
(72)【発明者】
【氏名】ロバート・ウィリアム・バルスタッド
(72)【発明者】
【氏名】スコット・トーマス・ルーミス
【審査官】高吉 統久
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-045721(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0163572(US,A1)
【文献】米国特許第06196422(US,B1)
【文献】米国特許第04162028(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0106690(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/04
B67D 1/06
B67D 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
手持ち式液体吐出デバイスであって、
本体部分と、
吐出ヘッドと、
飲料についての第1のユーザ選択と、前記飲料を修正する風味成分に対する別のユーザ選択とを受信するように構成されたディスプレイスクリーンを有するユーザインターフェースと、を備える、手持ち式液体吐出デバイスと、
前記手持ち式液体吐出デバイスから遠隔に位置する成分システムと、
前記成分システムから前記手持ち式液体吐出デバイスまで延在する配管と、を備え、
前記成分システムが、複数の飲料成分源を有し、前記手持ち式液体吐出デバイスからのカスタマイズされた飲料の吐出のために複数の飲料成分を配管まで供給するように構成されており、
カスタマイズされた飲料の吐出は、前記吐出ヘッドから前記飲料と前記風味成分を同時に吐出し、
前記配管の少なくとも一部分が、複数の別個のラインを備える主束を備え、各ラインが、特定の飲料成分に対応して
おり、
前記ディスプレイスクリーンにおける吐出ボタンのユーザ選択に応答して、前記カスタマイズされた飲料が吐出される、
液体吐出システム。
【請求項2】
各流れ制御弁が飲料成分と関連付けられている、複数の流れ制御弁を更に備える、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項3】
前記手持ち式液体吐出デバイスが、前記成分システムから第1の飲料成分を受け取り、前記第1の飲料成分を前記吐出ヘッドから第1の流量で吐出するように構成されている、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項4】
前記手持ち式液体吐出デバイスが、前記成分システムから第2の飲料成分を受け取り、前記第2の飲料成分を前記吐出ヘッドから第2の流量で吐出するように構成されており、
前記第2の流量が、前記第1の流量とは異なり、
前記第1の飲料成分及び前記第2の飲料成分が、同時に吐出される、請求項3に記載の液体吐出システム。
【請求項5】
前記手持ち式液体吐出デバイスが、前記成分システムから前記風味成分を受け取り、前記風味成分を第3の流量で前記吐出ヘッドから吐出するように構成されており、
前記第3の流量が、前記第1の流量及び前記第2の流量とは異なり、
前記第1の成分、前記第2の成分、及び前記風味成分が、同時に吐出される、請求項4に記載の液体吐出システム。
【請求項6】
前記第1の飲料成分が、ソーダシロップであり、前記第2の飲料成分が、水であり、前記風味成分が、風味添加シロップである、請求項5に記載の液体吐出システム。
【請求項7】
前記飲料を修正する前記風味成分が、風味添加シロップである、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項8】
前記ユーザインターフェースが、前記手持ち式液体吐出デバイスからの前記カスタマイズされた飲料の放出を誘導する入力を送信するように構成されている、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項9】
前記ディスプレイスクリーンが、タッチパッドである、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項10】
前記ディスプレイスクリーンがが、タッチスクリーンである、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項11】
前記成分システムが、水処理システムを更に備え、前記水処理システムは、前記水処理システムに入る水が前記水処理システムを出る際に少なくとも1つの所定の特徴を有するように、前記水処理システムに入る水を処理するように構成されている、請求項1に記載の液体吐出システム。
【請求項12】
前記水処理システムを出る際の前記水の前記少なくとも1つの所定の特徴が、前記水処理システムに入る前記水の温度よりも低い温度である、請求項11に記載の液体吐出システム。
【請求項13】
前記水処理システムを出る際の前記水の前記少なくとも1つの所定の特徴が、前記水処理システムに入る前記水の温度よりも高い温度である、請求項11に記載の液体吐出システム。
【請求項14】
手持ち式液体吐出デバイスであって、
本体部分と、
吐出ヘッドと、を備える、手持ち式液体吐出デバイスと、
前記手持ち式液体吐出デバイスから遠隔に位置する成分システムと、
前記成分システムから前記手持ち式液体吐出デバイスまで延在する配管であって、
前記成分システムが、複数の飲料成分源を有し、前記手持ち式液体吐出デバイスからのカスタマイズされた飲料の吐出のために飲料成分を前記配管まで供給するように構成されており、前記配管の少なくとも一部分が、複数の別個のラインを備える主束を備え、各ラインが、特定の飲料成分に対応している、配管と、
前記手持ち式液体吐出デバイスからのカスタマイズされた飲料の放出を誘導する入力を送信するように構成されたユーザインターフェースであって、前記手持ち式液体吐出デバイスに設けられて、飲料選択ボタン、風味成分選択ボタン、及び吐出ボタンを備えたディスプレイスクリーンと、
制御ユニットであって、
前記飲料選択ボタンのユーザ選択を通じて、飲料についての第1のユーザ選択を受信することと、
前記風味成分選択ボタンのユーザ選択を通じて、風味成分を有する前記飲料を修正する別のユーザ選択を受信することと、
前記吐出ボタンのユーザ選択に応答して、前記飲料選択と前記風味選択に基づいて、前記カスタマイズされた飲料を吐出することと、を含む方法を実行するように構成されている、制御ユニットとを備え、
前記カスタマイズされた飲料の吐出は、前記吐出ヘッドから前記飲料と前記風味成分を同時に吐出する、液体吐出システム。
【請求項15】
前記風味成分が、風味添加シロップである、請求項14に記載の液体吐出システム。
【請求項16】
前記方法が、
選択するための複数の風味選択ボタンを前記ユーザインターフェイスに提供することを更に含み、前記複数の風味選択ボタンが、前記吐出システムで検出された特定の成分の存在に基づく、請求項14に記載の液体吐出システム。
【請求項17】
前記方法が、選択するための複数の飲料選択ボタンを提供することを更に含み、前記複数の飲料選択ボタンが、前記吐出システムで検出された特定の成分の存在に基づく、請求項14に記載の液体吐出システム。
【請求項18】
手持ち式液体吐出デバイスであって、
本体部分と、
吐出ヘッドと、を備える、手持ち式液体吐出デバイスと、
前記手持ち式液体吐出デバイスから遠隔に位置する成分システムと、
前記成分システムから前記手持ち式液体吐出デバイスまで延在する配管であって、
前記成分システムが、複数の飲料成分源を有し、前記手持ち式液体吐出デバイスからのカスタマイズされた飲料の吐出のために飲料成分を前記配管に供給するように構成されている、配管と、
各流れ制御弁が飲料成分と関連付けられている、複数の流れ制御弁と、
前記手持ち式液体吐出デバイスに設けられて、飲料オプション領域、風味オプション領域、及び吐出ボタンを有するディスプレイスクリーンを備えており、前記ディスプレイスクリーンは、前記飲料オプション領域で飲料についての第1のユーザ選択を受信し、成分オプション領域で前記飲料を修正する風味添加シロップについての第2のユーザ選択を受信し、前記吐出ボタンでユーザの指示を受信して、前記第1のユーザ選択と前記第2のユーザ選択を含む前記カスタマイズされた飲料を吐出するように構成されたユーザインターフェースデバイスと、を備え、
前記配管の少なくとも一部分が、複数の別個のラインを備える主束を備え、各ラインが、特定の飲料成分に対応しており、
前記手持ち式液体吐出デバイスが、前記成分システムから第1の飲料成分を受け取り、前記第1の飲料成分を前記吐出ヘッドから第1の流量で吐出するように構成されており、
前記手持ち式液体吐出デバイスが、前記成分システムから第2の飲料成分を受け取り、前記第2の飲料成分を前記吐出ヘッドから第2の流量で吐出するように構成されており、
前記手持ち式液体吐出デバイスが、前記成分システムから第3の飲料成分を受け取り、前記第3の飲料成分を第3の流量で前記吐出ヘッドまで吐出するように構成されており、
前記カスタマイズされた飲料を吐出する際に、前記第1の飲料成分、前記第2の飲料成分、及び前記第3の飲料成分が、前記吐出ヘッドから同時に吐出され、
前記第1の飲料成分が、ソーダシロップであり、前記第2の飲料成分が、水であり、前記第3の飲料成分が、前記風味添加シロップである、液体吐出システム。
【請求項19】
前記ディスプレイスクリーンは複数のスクリーンを有し、
前記複数のスクリーンは、
飲料に関するユーザの選択を受けるように構成された飲料選択スクリーンと、
風味成分に関するユーザの選択を受けるように構成された風味成分選択スクリーンを有する、請求項1の液体吐出システム。
【請求項20】
前記飲料選択スクリーンは、前記風味成分選択スクリーンの前に表示され、
前記風味選択スクリーンは、飲料に関するユーザの選択後に表示される、請求項19の液体吐出システム。
【請求項21】
ユーザの飲料の好み又はユーザが購入した以前の飲料の少なくとも一つを受けるように構成されたソーシャルメディアアプリケーションと、
制御ユニットとを有し、
前記制御ユニットは、
前記ユーザを認識し、
前記ユーザの飲料の好み又は前記ユーザが購入した以前の飲料に基づいて、前記ディスプレイスクリーンに、複数の飲料選択ボタンと複数の風味成分選択ボタンを提供するように構成されている、請求項1の液体吐出システム。
【発明の詳細な説明】
【発明の分野】
【0001】
本開示は、概して、吐出機を通る飲料成分の吐出のための飲料吐出システムに関し、より具体的には、バーガン(bar gun)、ソーダガン、又は手持ち式吐出機を通る飲料成分の吐出のための飲料吐出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な飲料吐出機、例えば、レストラン、バー、並びに他の娯楽及び/又は食品サービス場所におけるものなどは、典型的に、手持ち式バーガン又はソーダガンを有し得る。従来のバーガン吐出機システムでは、バーガンが、特定の飲み物用シロップをバーガンに供給するために専用のパイプを介していくつかの飲み物シロップ供給源に連結される。ユーザは、典型的に、バーガンをカップ上に保持し、バーガン上のボタンを押して、圧力がボタンから下げられるまで、選択された飲料が吐出ヘッドからカップの中に送出されるように、吐出機を作動させる。
【0003】
従来のバーガンは、典型的に、飲み物の吐出に限定され、バーガン上に専用ボタンを有する。それ故に、限られた数の飲み物が、典型的に、従来のバーガンにおいて利用可能である。例えば、従来のバーガンによって典型的に利用可能な飲み物は、レギュラーコーラ飲料、ダイエットコーラ飲料、恐らく、1つ若しくはいくつかの非コーラ炭酸飲料、例えば、レモン-ライム風味の炭酸飲料又はいくつかの他のフルーツ風味の飲み物(例えば、オレンジ風味の炭酸飲料、及び/又はルートビア)、並びに恐らく、もう一つの非炭酸飲料(複数可)、例えば、紅茶及び/又はレモネードなどである。
【0004】
従来のバーガンは、典型的に、ユーザが、消費者が購入することを望み得る特注飲料、例えば、チェリー、バニラ、レモン、若しくはライム等で風味付けられたコーラ、又はレモン、オレンジ、ピーチ、ラズベリー等を風味付けられた紅茶を作ること又は受け取ることを許可するように構成されていない。
【0005】
従来のバーガン吐出機及び方法の制限及び不利点を有しないバーガンシステムが必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
一実施形態では、例えば、ソーダを含む飲料を吐出するために、吐出システムが提供される。
【0007】
本体部分及び吐出ヘッドを有する手持ち式液体吐出デバイスが、本明細書に記載される。吐出システムは、成分システムから手持ち式液体吐出デバイスまで延在する配管を含む手持ち式液体吐出デバイスから遠隔に位置する中央成分システムを含んでもよい。成分システムは、複数の飲料成分源を有してもよく、手持ち式液体吐出デバイスからの飲料の吐出のために配管を通じて飲料成分を供給するように構成されていてもよい。吐出システムは、少なくとも、飲料についての第1のユーザ選択及びその飲料を修正する成分についての第2のユーザ選択を受信するように構成されたユーザ入力デバイスも含んでもよい。飲料を修正する成分は、風味添加シロップ又は風味ショットであってもよい。
【0008】
液体吐出システムは、各流れ制御弁が飲料成分と関連付けられている、複数の流れ制御弁を含んでもよい。液体吐出システムは、飲料選択に基づいて、複数の飲料成分を所定の流量で同時に吐出するように構成されていてもよい。
【0009】
当業者であれば、本明細書で開示される吐出システムの特定の例示的な実施形態の以下の記載の恩恵を受ければ、本明細書で開示される少なくとも特定の実施形態が、強化された利点を提供するのに適した、改善された、又は代替の構成を有することを認識するであろう。本開示の、又は本開示の特定の実施形態のこれらの及び他の態様、特徴、及び利点は、以下の図面と併せて、以下の例示的な実施形態の記載から、当業者によって更に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1A】本開示の態様によるバーガンを含む吐出システムの一実施形態を例示する。
【0011】
【
図1B】本開示の態様によるバーガンを含む吐出システムの一実施形態を例示する。
【0012】
【
図2】本開示の態様による吐出システムとの使用のための配管の断面概略図である。
【0013】
【
図3】本開示の様々な態様によるバーガンの一実施形態の側面図である。
【0014】
【
図4A】本開示の態様による吐出システムの要素の概略図を例示する。
【0015】
【
図4B】本開示の態様による吐出システムの要素の概略図を例示する。
【0016】
【
図5A】本開示の態様によるユーザインターフェースデバイスを示すバーガンの一実施形態の上面図である。
【0017】
【
図5B】本開示の態様によるユーザインターフェースデバイスを示すバーガンの更なる実施形態の上面図である。
【0018】
【
図6】本開示の様々な態様による例示的なユーザインターフェース画面である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本明細書に記載される本発明(複数可)は、数多くの異なる形態での実施形態の余地があるが、本開示が、本発明(複数可)の原理の例示とみなされるべきであり、また、本発明(複数可)の幅広い態様を例示される実施形態に限定することを意図したものではないという理解の下で、本発明(複数可)の例示的な実施形態が図面に示され、本明細書において詳細に説明される。本開示の範囲及び趣旨から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、構造的変更及び機能的変更を行うことができることが理解されるべきである。
【0020】
様々な実施形態の以下の説明において、その実施形態の一部を形成する添付図面が参照され、添付図面には、実例として、実践することができる本開示の様々な実施形態が示される。他の実施形態が利用され得ることを理解されたい。
【0021】
本発明(複数可)による様々な例示的な構造の以下の説明において、その実施形態の一部を形成する添付図面が参照され、添付図面には、実例として、本発明(複数可)の態様を実践することができる様々な例示的なデバイス、システム、及び環境が示される。本発明(複数可)の範囲から逸脱することなく、他の特定の部品の配置、例示的なデバイス、システム、及び環境を使用することができ、構造的及び機能的な変形を行うことができることを理解されたい。また、「上部」、「底部」、「前面」、「後面」、「側面」、「後部」、「上向き」、「下向き」、及び同類の用語は、本仕様書において、本発明(複数可)の様々な例示的な特徴及び要素を説明するために使用され得るが、これらの用語は、例えば図に示される例示的な配向又は典型的な使用中の配向に基づいて、本明細書において便宜上使用される。加えて、「複数」という用語は、本明細書で使用するときに、1を超える、必要に応じて分離的又は結合的に無限数までの任意の数を示す。本明細書におけるいずれの記載も、本発明(複数可)の範囲に入るために構造の三次元配向を必要とするものと解釈されるべきではない。また、読者は、添付の図面が必ずしも一定の比率で描かれていないことに留意されたい。
【0022】
一般に、本開示の態様は、液体を吐出するためのシステム及び方法に関する。様々な態様及び実施形態に従って、本吐出機は、本発明(複数可)の範囲から逸脱することなく、金属(金属合金を含む)、プラスチック、ポリマー、及び複合物などの様々な材料のうちの1つ以上で形成することができ、また、様々な構成のうちの1つで形成することができる。
【0023】
本出願における様々な図は、本開示による吐出システムの実施例を例示する。同じ参照番号が2つ以上の図面に現れるときに、その参照番号は、本明細書において一貫して使用され、その図面は、全体を通して同じ又は類似する部品を参照する。
【0024】
以下に記述される実施形態は、限定するものではないが、冷たい及び温かい飲料が挙げられる、及び限定するものではないが、あらゆるペプシコ(PepsiCo)という商標名の下で知られる飲料、例えば、ペプシコーラ(Pepsi-Cola)(登録商標)などが挙げられる、多種多様な飲料を形成するために使用され得る。
【0025】
本開示の態様による吐出システム50は、少なくとも
図1~
図6に示される。本開示の態様による吐出システム50は、例えば、ソーダを含む炭酸飲料などの飲料を含む液体を吐出するために使用され得る。吐出システム50は、一般に、1つ以上の吐出デバイス100を含むことができ、その吐出デバイス100は、バーガン、ソーダガン、又は他の手持ち式液体吐出デバイス(手持ち式吐出機)であってもよい。各吐出デバイス100は、本体101及び少なくとも1つの吐出ヘッド又はノズル102を含んでもよい。吐出デバイス100は各々、ユーザがカスタム飲料を選択し得るように、吐出されるべき液体若しくは飲料の種類及び/又は飲料成分の組み合わせを選択するためにユーザによって使用され得る1つ以上のユーザインターフェースデバイス200も含んでもよい。
【0026】
吐出システム50は、吐出デバイス(複数可)100から遠隔に位置する及び配管301によって吐出位置100に接続された成分システム300も含んでもよい。成分システム300は、例えば、水、様々なシロップ及び風味付け、並びに様々な微小成分を含む飲料成分を吐出デバイス(複数可)100に供給するように構成されている。いくつかの実施形態では、吐出システム50は、配管301によって共通の成分システム300に接続された単一の吐出デバイス100を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吐出システム50は、各々が配管301によって共通の成分システム300に接続された複数の吐出デバイス100を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吐出システム50は、各々が中央成分システム300に接続された複数の吐出デバイス100を有するモジュラーシステムであってもよい。
【0027】
次に、主に
図1A~1Bを参照すると、吐出デバイス100は、バーガン、ソーダガン、又は他の手持ち式液体吐出デバイスを備えてもよい。各吐出デバイス100は、本体101及び液体を吐出するように構成された少なくとも1つの吐出ノズル102を含んでもよい。各吐出デバイス100は、1つ以上のユーザインターフェース200も含んでもよく、そのユーザインターフェース200を通じて、ユーザは、カスタム飲料を生成するために1つ以上の異なる種類の飲料及び/又は飲料成分を選択してもよい。以下により詳細に記述されるように、吐出デバイス100は、接続点106も含んでもよく、その接続点は、吐出デバイス100を成分システム300及び/又は配管301に接続するために使用され得る。
【0028】
吐出システム50は、遠隔の成分システム300に接続された単一の吐出デバイス100を含んでもよい。他の実施形態では、
図1A及び1Bに示されるように、吐出システム50は、遠隔の成分システム300に接続された、複数の吐出デバイス100を有してもよい。更に他の実施形態では、吐出システム50は、各々が遠隔の成分システム300に接続された追加の吐出デバイス100を追加する能力を有するモジュラーであってもよい。
図1A及び1Bを参照すると、1つ以上の吐出デバイス100、及び吐出デバイス(複数可)100から遠隔に位置する成分システム300を備える吐出システム50が、提供されてもよい。配管301は、成分システム300から吐出デバイス(複数可)100まで延在し得る。いくつかの実施形態では、例えば、
図1Bに示されるように、吐出システム50は、配管301によって吐出デバイス100の各々に接続され、かつ配管301によって遠隔の成分システム300に接続されたマニホールド303も含んでもよい。
【0029】
成分システム300は、飲料成分の複数の源又は貯蔵器を有してもよい。成分システム300は、多種多様な飲料の準備のために複数の高濃度成分を備えてもよい。各飲料成分302は、収納容器又は貯蔵器内に収納されてもよい。飲料成分302は、吐出デバイス100から吐出されるように構成されている。収納容器は、カートリッジ、バッグ、又はバッグインボックス型の容器、及び任意の他の適切な収納容器を備えてもよい。飲料成分302は、例えば、ソフトドリンクシロップ304、及び風味成分又は「風味ショット」306を含んでもよい。飲料成分302は、水又は炭酸水308も含んでもよい。風味成分306を含む、シロップ304及び他の飲料成分は、あらゆるペプシコという商標名、例えば、ペプシコーラ(登録商標)などの下で知られる飲料を形成するためにPepsiCo Inc.によって提供されるもののいずれかを含んでもよい。上記に列挙した飲料成分に加えて、任意の他の数の飲料成分、例えば、水、牛乳等が含まれてもよい。
【0030】
シロップ及び他の飲料成分302、304、306、308は、所望に応じて、ポンプによって収納容器又は他の供給容器から吐出位置100までポンピングされてもよい。
図1A及び1Bに示されるように、成分システム300は、成分システム300から配管301を通じて吐出デバイス(複数可)100まで飲料成分302をポンピングするために使用される1つ以上のポンプアセンブリ310も含んでもよい。いくつかの実施形態では、各成分302は、別個のポンプアセンブリ310と関連付けられてもよい。他の実施形態では、ポンプアセンブリ310は、複数の成分302と関連付けられてもよい。ポンプアセンブリ310は、他の液体、例えば、洗浄液などを、配管301を通じて吐出機ヘッド(複数可)102までポンピングするためにも使用されてもよい。ポンプアセンブリは、タンクからのCO
2によって駆動されてもよいし、CO
2ガス支線を通じて供給されてもよい。これらのポンプは、従来のシロップポンプ、例えば、BIPポンプを含み得る。
【0031】
上記に説明したように、バッグインボックス(BiB)が、飲料成分302、例えば、ソフトドリンクシロップなどを吐出デバイス(複数可)100に提供するために、いくつかの実施形態において使用されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のBiBが積み重ねられるか、又はラック上に設置されてもよい。いくつかの実施形態では、BiBは、波形ファイバーボードボックス内にプラスチック又は金属化フィルムからなるバッグ又は袋を含んでもよい。いくつかの実施形態では、吐出システム50は、袋内の内容物の高さを判断するために電子式高さセンサを含んでもよい。
【0032】
成分システム300は、例えば、成分処理システム320を含む、他のシステムを含んでもよい。成分処理システム320は、成分302を処理するために使用され得る。例えば、成分処理システム320は、成分302を冷たい飲料のための所望の温度まで冷却するために使用されてもよいし、及び/又は成分を温かい飲料のための所望の温度まで加熱するために使用されてもよい。成分処理システム(複数可)320によって提供される成分温度範囲は、(例えば、スラリー又は軟氷製品を生成するか、あるいは準備するための)ほぼ氷結する直ぐ下の温度から(例えば、コーヒー又は紅茶などの温かい飲料を生成するか、あるいは準備するための)華氏約180度までであってもよい。
【0033】
成分処理システム320は、味を改善し、臭いを減らし、かつ/又は塩素を減らし得る任意の好適な処理システムでもあり得る。成分処理システム320は、例えば、逆浸透(RO)を含むが、これに限定されない、システムを通じて純水近くまで水質を改善し得る水処理システムであってもよい。成分処理システム(複数可)320からの、水を含む、処理された成分は、吐出デバイス(複数可)100に提供されてもよい。
【0034】
図2は、本明細書において主束301とも称される配管301の一実施形態の断面図を描写する。
図3に示されるように、配管又は主束301は、外部パイプ322、及びより小さな内部パイプ324の束を備える。内部パイプ324は、飲料/シロップライン、風味付けライン、並びに水及び炭酸水ラインを含む任意の飲料成分302を備えてもよい。他の実施形態では、配管301は、外部パイプ322を有さずに、複数の別個の内部パイプ324を含んでもよい。
【0035】
配管301は、戻しライン又は水戻しラインも含んでもよい。戻しラインは、例えば、成分システム300に戻されるように、吐出ヘッド102から吐出されない水の循環を可能にし得る。
【0036】
次に、
図3、4A、及び4Bを参照する。
図3は、本開示の態様によるバーガン、ソーダガン、又は他の手持ち式液体吐出デバイスを備える吐出デバイス100を描写する。
図4A及び4Bは、本開示の態様による、吐出デバイス100の内部部分を含む電子的に制御される吐出システム50を概略的に例示する。上記に説明したように、吐出デバイス100は、本体101と、液体を吐出するように構成された吐出ノズル102と、を含んでもよい。吐出デバイス100は、1つ以上のユーザインターフェース200も含んでもよく、そのユーザインターフェース200を通じて、ユーザは、カスタム飲料を生成するために1つ以上の異なる種類の飲料及び/又は飲料成分を選択してもよい。
【0037】
図4Aに示されるように、飲料成分302は、ポンプアセンブリ310に接続され、その飲料成分302は、例えば、ソフトドリンクシロップ304、風味成分306、及び水308を含み得る。成分302及びポンプアセンブリ310は、成分302が、吐出デバイス100にポンピングされ得るように、配管301を介して吐出デバイス100に接続される。吐出デバイス100及び/又は吐出機本体101は、複数の導管121を備えてもよく、その複数の導管121を通じて、飲料成分302が、ノズル102の中に流れてもよい。いくつかの実施形態では、吐出デバイス100の本体101は、成分システム300及び/又は配管301から吐出デバイス100に供給される飲料成分302の各々と関連付けられた別個の導管121を含んでもよい。いくつかの実施形態では、本体101は、共通の導管121を含んでもよく、その共通の導管121を通じて、複数の異なる成分302が流れてもよい。
【0038】
吐出デバイス100は、成分システム300及び/又は配管301から吐出デバイスに供給される各飲料成分と関連付けられた弁アセンブリ140も含んでもよい。成分システム300及び/又は配管301から吐出デバイス100に供給される各飲料成分302は、弁アセンブリ140と関連付けられてもよい。例えば、吐出デバイス内の各飲料成分導管121が、弁アセンブリ140と関連付けられてもよい。弁アセンブリ140は、流れ制御弁142と、関連付けられた流れ制御弁142を作動又は調整することができる作動デバイス144と、を備えてもよい。いくつかの実施形態では、作動デバイス144が、ソレノイドであってもよい。各弁アセンブリ140は、吐出デバイス100を通る特定の飲料成分302の流れを制御して、各成分を所定の流量でノズル102に提供してもよい。弁アセンブリ140が、吐出デバイス本体101内にあるように
図4Aにおいて示されるが、弁アセンブリ140は、吐出デバイス本体101の外側に位置してもよい。例えば、
図4Bに示されるように、いくつかの実施形態では、弁アセンブリ140は、マニホールド303内に位置してもよい。他の実施形態では、例えば、弁アセンブリ140は、成分システム300に位置してもよい。以下により詳細に記述されるように、動作中、ユーザインターフェース200及びコントローラ又は制御ユニット500が、適切なポンプ310及び/又は弁アセンブリ140を制御して、選択された飲料及び/又は飲料成分(複数可)302を一定の流量で吐出してもよい。
【0039】
関連付けられた弁アセンブリ140を出た後、飲料成分302は、ノズル102まで流れ得る。いくつかの実施形態では、システム50は、飲料及び/又は飲料成分302が、ノズル出口103においてノズル102から出た後に混ざるように構成されるように構成されていてもよい。他の実施形態では、吐出デバイス100は、飲料及び/又は飲料成分302を混合するように構成された混合チャンバ150を含んでもよい。いくつかの実施形態では、例えば、
図3に示されるように、ノズル102が、混合チャンバ150として構成されていてもよく、飲料及び/又は飲料成分302が、ノズル102内で混ざってもよい。上述したように、任意の飲料成分が、吐出デバイス100に供給されてもよい。例えば、レギュラーのペプシコーラ(登録商標)の飲料が、シロップ及び炭酸水を各々所定の流量で提供することによって形成されてもよい。いくつかの実施形態では、ノズル出口103においてノズル102及び/又は混合チャンバ150から出る混合物が、重量で約5:1の飲料成分(又はシロップ):水の比率を有してもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、吐出デバイス100は、吐出デバイス100を実質的に洗浄することができる後洗浄システムも含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、混合チャンバ150及び/又はノズル102は、飲料の吐出後に混合チャンバ150及び/又はノズル102を実質的に洗浄することができる後洗浄システムを含んでもよい。流体がノズル102を通って吐出された後、流体又は他の洗浄材料が、混合チャンバ150の中に入って、混合チャンバを洗浄し、着色及び/又は風味付けを実質的に除去してもよい。いくつかの実施形態では、例えば、吐出デバイス100は、ユーザが飲料を吐出した後、水及び/又は炭酸水を混合チャンバ150及び/又はノズル102の中に射出するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、例えば、飲料の吐出の間、吐出デバイス100は、水及び/又は炭酸水が、混合チャンバ150及び/又はノズル102を洗浄するように、他の成分よりも長い期間にわたって水及び/又は炭酸水を混合チャンバ150の中に射出するように構成されていてもよい。
【0041】
いくつかの実施形態では、吐出デバイス100は、紫外クリーニングデバイスを含んでもよく、その紫外クリーニングデバイスは、例えば、特にノズル102近くの吐出デバイス100上の微生物を殺すこと及び/又は不活性化させることなどによって、クリーニングするために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、吐出デバイス100は、吐出デバイス100に提供される飲料成分を冷却又は加熱するために冷蔵ユニット又は加熱ユニットも含んでもよい。
【0042】
上記に説明したように、各吐出デバイス100は、1つ以上のユーザインターフェース200を含んでもよいし、又はそのユーザインターフェース200と関連付けられてもよい。例えば、
図3、5A、及び5Bに示されるように、ユーザインターフェース200は、吐出デバイス100の上面104上に位置してもよい。他の実施形態では、例えば、
図6に示されるように、ユーザインターフェース200は、吐出デバイス100から分離されてもよい。ユーザインターフェース200は、ユーザが、入力を吐出システム50に提供することを可能にする任意の構成要素又は構成要素の群を含んでもよい。構成要素又は構成要素の群は、機械的、電気的、又は電気機械的であってもよい。ユーザインターフェース200は、タッチ感応パネル又はパッドであってもよいし、例えば、1つ以上の電極層を含む、様々な層から構築されてもよい。他の実施形態では、ユーザインターフェースは、タッチ感応画面であってもよいし、例えば、1つ以上のガラス層、電極層、絶縁材料、及び接着剤を含む、様々な層から構築されてもよい。
【0043】
ユーザインターフェース200は、1つ以上のタッチ感応エリアをサポートしてもよく、それらのエリア内のタッチによってユーザ相互作用を可能にする。ユーザインターフェースデバイス200は、本明細書に記載される1つ以上の新規の方法に従って実装されてもよい。一実施例として、ユーザインターフェースデバイス200は、飲料を吐出するための命令を提供するために使用されてもよい。一実施形態では、ユーザインターフェースデバイス200は、ユーザが、吐出システム50に特定の飲料配合及び/又は特定の飲料成分302を吐出するように命令することを可能にしてもよい。ユーザインターフェースデバイス200は、ユーザが、例えば、1つ以上の風味成分306又は風味添加物を添加することによって、飲料又は飲料配合をカスタマイズすることを可能にすることもできる。
【0044】
以下により詳細に記述されるように、飲料吐出システム50は、1つ以上の制御ユニット500を含んでもよく、その制御ユニット500は、ユーザインターフェース200から動作を受信するために及び他の動作を行うためにユーザインターフェース200とインターフェースを取られ得る。例えば、制御ユニット500は、吐出システム50を制御して、吐出デバイス100から飲料及び/又は飲料成分を吐出してもよい。制御ユニット500は、例えば、弁アセンブリ140及び/又はポンプ310を制御してもよい。
【0045】
図5Aは、本明細書における開示を考慮して、ユーザインターフェース200の多くの可能な配列のうちの1つを描写する。上記に説明したように、ユーザインターフェース200は、吐出デバイス100の上面104上に含まれてもよい。しかしながら、他の実施形態では、ユーザインターフェース200は、吐出デバイス100の他の部分上に位置してもよい。ユーザインターフェース200は、選択のための様々な飲料オプションを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、例えば、レギュラーコーラ飲料、ダイエットコーラ飲料、1つ以上の非コーラ炭酸飲料、例えば、レモン-ライム風味の炭酸飲料又はいくつかの他のフルーツ風味の飲み物(例えば、オレンジ風味の炭酸飲料、及び/又はルートビア)など、並びに1つ以上の非炭酸飲料、例えば、紅茶及び/又はレモネードなどを含む、様々な飲料オプション220を含んでもよい。ユーザインターフェースは、例えば、バニラ、イチゴ、ラズベリー、レモン、ライム等を含む、様々な風味又は成分添加又は除去オプション230も含んでもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、例えば、飲料成分302を一定の流量で吐出するために、非炭酸水又は炭酸水のためのオプション含む、水オプション235も含んでもよい。
【0046】
ユーザインターフェース200は、どの飲料220、風味若しくは成分230、及び/又は水235オプションが選択されているかを示すための表示器236も含んでもよい。表示器(複数可)236は、光源、例えば、発光ダイオードなどであってもよい。他の実施例では、表示器は、選択が選ばれたことをユーザに表示することができる高くなった部分又は他のデバイスであってもよい。
図5Aに示されるように、表示器236は、風味又は成分オプション230と関連付けられて示される。それ故に、ユーザは、ユーザによって選ばれた飲料220又は水235選択に添加される風味又は成分オプション230を選択してもよい。表示器236は、どの風味又は成分オプションが選ばれているかをユーザに表示する。飲料選択オプション220は、飲料成分302と関連付けられ得、風味又は成分選択オプション230は、風味成分又は「風味ショット」306と関連付けられ得、水選択オプションは、水又は炭酸水308と関連付けられ得る。
【0047】
図5Aに示されるように、ユーザインターフェース200を有する吐出デバイスから飲料を吐出するために、ユーザは、最初に、1つ以上の風味又は成分オプション230を選択してもよい。一旦、ユーザが風味又は成分オプション230を選択したら、選択された風味又は成分オプション230と関連付けられた表示器236が作動し、選択されたオプション230をユーザに表示することができる。風味又は成分オプション230の選択後、ユーザは、次いで、飲料オプション220又は水オプション235を選択してもよく、そのオプションに風味又は成分オプション320が追加される。一旦、飲料220又は水235オプションがユーザによって押されると、選択された飲料220及び/又は水235が、所定の流量で吐出されてもよく、選択された風味又は成分オプション230が、別の所定の流量で吐出されてもよい。選択された飲料220、水235、及び/又は成分オプション230の流量は、弁アセンブリ140によって制御されてもよい。実施形態では、ユーザは、任意の順序で飲料オプション220、水オプション235、及び/又は風味成分オプション230を選択してもよい。
【0048】
ある特定の実施例では、ユーザは、最初に、チェリー風味付けに対応し得る、
図5Aにおいて「C」とラベル付けられた風味又は成分オプション230を選択し得る。次に、ユーザは、コーラ飲料に対応し得る、
図5Aにおいて「1」とラベル付けられた飲料オプション220を選択し得る。一旦ユーザが
図5Aにおいて「1」とラベル付けられた表示器を押すと、吐出デバイス100は、ユーザが飲料選択オプション220を解除するまで、コーラシロップを第1の所定の流量で、炭酸水を第2の所定の流量で、及びチェリー風味のシロップを第3の所定の流量で同時に吐出し得る。いくつかの実施形態では、上記に説明したように、ユーザが飲料選択オプション220を解除した後、炭酸水が吐出し続けて、ノズル102から残った風味又は着色を洗浄してもよい。
【0049】
同様に、別の特定の実施例では、ユーザは、風味又は成分230の添加と共に水235(炭酸水又は非炭酸水)を望む可能性がある。かかる実施例では、ユーザは、最初に、バニラ風味付けに対応し得る、
図5Aにおいて「V」とラベル付けられた風味又は成分オプション230を選択し得る。次に、ユーザは、炭酸水に対応し得る、
図5Aにおいて「S」とラベル付けられた水オプション235を選択し得る。一旦ユーザが
図5Aにおいて「S」とラベル付けられた表示器を押すと、吐出デバイス100は、ユーザが水選択オプション235を解除するまで、炭酸水を第1の所定の流量で、及びバニラ風味のシロップを第2の所定の流量で、同時に吐出し得る。いくつかの実施形態では、上記に説明したように、ユーザが水選択オプション235を解除した後、水235が吐出し続けて、ノズル102から残った風味又は着色を洗浄してもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200及び/又は吐出デバイス100は、選択された飲料を吐出するために別個の吐出ボタン238を含んでもよい。例えば、
図5Bに示されるように、ユーザインターフェース200は、飲料220、風味若しくは成分230、及び水235オプションの各々と関連付けられた表示器236も含んでもよい。
図5Bに示されるように、ユーザインターフェース200を有する吐出システム50から飲料を吐出するために、ユーザは、1つ以上の風味若しくは成分オプション230と、その風味又は成分オプションが追加される飲料オプション220又は水オプション235を選択してもよい。表示器236は、どの飲料オプションが選択されたかをユーザに示し得る。ユーザは、次いで、吐出ボタン238を押し得、それは、選択された飲料220及び/又は水235を所定の流量で吐出させ得、選択された風味又は成分オプション230を別の所定の流量で吐出させ得る。選択された飲料220、水235、及び/又は成分オプション230の流量は、弁アセンブリ140によって制御されてもよい。実施形態では、ユーザは、任意の順序で飲料オプション220、水オプション235、及び/又は風味成分オプション230を選択してもよい。
【0051】
ある特定の実施例では、ユーザは、最初に、ライム風味付けに対応し得る、
図5Bにおいて「L」とラベル付けられた風味又は成分オプション230を選択し得る。ユーザは、レモン-ライムソフトドリンクに対応し得る、
図5Bにおいて「2」とラベル付けられた飲料オプション220も選択し得る。ユーザは、次いで、吐出ボタン238を押し得、吐出デバイス100は、ユーザが吐出ボタン238を解除するまで、レモン-ライムシロップを第1の所定の流量で、炭酸水を第2の所定の流量で、及びライム風味のシロップを第3の所定の流量で、同時に吐出し得る。いくつかの実施形態では、上記に説明したように、ユーザが吐出ボタン238を解除した後、炭酸水が吐出し続けて、ノズル102から残った風味又は着色を洗浄してもよい。
【0052】
同様に、別の特定の実施例では、ユーザは、風味又は成分230の添加と共に水235(炭酸水又は非炭酸水)を望む可能性がある。かかる実施例では、ユーザは、最初に、レモン風味付けに対応し得る、
図5Bにおいて「S」とラベル付けられた風味又は成分オプション230を選択し得る。次に、ユーザは、非炭酸水に対応し得る、
図5Bにおいて「W」とラベル付けられた水235オプションを選択し得る。ユーザは、次いで、吐出ボタン238を押し得、吐出デバイス100は、ユーザが吐出ボタン238を解除するまで、非炭酸水を第1の所定の流量で、及びレモン風味のシロップを第2の所定の流量で、同時に吐出し得る。いくつかの実施形態では、上記に説明したように、ユーザが吐出ボタン238を解除した後、水235が吐出し続けて、ノズル102から残った風味又は着色を洗浄してもよい。
【0053】
上述したように、例えば、
図1A、1B、及び4に示されるように、飲料吐出システム50は、1つ以上の制御ユニット500を含んでもよく、その制御ユニット50は、ユーザインターフェース200から動作を受信するために及び他の動作を行うためにユーザインターフェース200とインターフェースを取られ得る。例えば、制御ユニット500は、吐出システム50を制御して、ユーザによって選択される際に吐出ヘッド102から飲料を吐出してもよい。制御ユニット500は、例えば、ユーザインターフェース200の動作を管理し得る。制御ユニット500は、例えば、ポンプ310及び弁アセンブリ140を制御して、ユーザインターフェース200からの入力及び/又は飲料選択に基づいて、吐出デバイス100から飲料を吐出することもできる。制御ユニット500は、様々な位置に位置してもよい。例えば、制御ユニット500は、成分システム300内、吐出デバイス100内、及び/又は吐出システム50内の他の様々な位置に位置してもよい。
【0054】
図4A及び4Bに見られるように、ユーザインターフェース200は、制御ユニット500とインターフェースを取られてもよく、その制御ユニット500は、ポンプ310及び/又は弁アセンブリ140とインターフェースを取られてもよい。インターフェースは、制御ユニット500と、ユーザインターフェース200、ポンプ310、及び弁アセンブリ140を含む吐出システム50の様々な他の部分との間の動作通信を提供し得る。
【0055】
いくつかの実施形態では、吐出システム50は、ネットワーク接続510も含んでもよく、ネットワーク接続510は、1つ以上のユーザ入力も提供し得(かつ発信信号も送信し得)、吐出システム50を通信ネットワーク、例えば、LAN又はインターネットなどに連結する。吐出システム50は、ツイストペア線、同軸ケーブル、光ファイバー、又は他の媒体を介して通信ネットワークに接続されてもよい。代わりに、電波が、1つ以上の飲料吐出システム50を通信ネットワークに接続するために使用されてもよい。1つのかかる実施形態では、1つ以上の吐出システム50及び/又は吐出デバイス100が、互いに通信してもよく、吐出される固有配合を含む、他の吐出システム50及び/又は吐出デバイス100に関する情報を容易に送信及び受信してもよい。一実施形態では、複数の吐出システム50及び/又は吐出デバイス100は各々、中央サーバを通じて互いに連結されてもよい。更に別の実施形態では、吐出システム50及び/又は吐出デバイス100は、互いに直接通信してもよい。
【0056】
制御ユニット500は、1つ以上のプロセッサ、電子迂遠、メモリ、及び/又は個別論理を含んでもよい。プロセッサは、ユーザインターフェースデバイス200及び/又はネットワーク接続から受信される、コンピュータ可読媒体上の命令を実行するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、クロック、カレンダリングソフトウェア、センサへのインターフェース、例えば、飲料利用可能性又は他の在庫レベルなどを含んでもよい。制御ユニット500は、ユーザインターフェース200に接続されて、タッチパッド及び/又はタッチ画面を動作させ、かつユーザインターフェース200からのユーザ入力を受信してもよい。例えば、いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、ユーザによってタッチされたユーザインターフェース200上の位置を表す座標を受信してもよい。
【0057】
上述したように、いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、タッチ画面であってもよい。1つの例示的なタッチ画面が、
図6に示される。タッチ画面又はユーザインターフェース200は、吐出デバイス100上に含まれてもよいし、又は吐出デバイス100から離れて含まれてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、飲料を選択するための相互作用により、ユーザを導く又は先導するように制御されてもよい。例えば、様々な飲料及び/又は水オプション220、235と関連付けられた図柄又はグラフィックス(オブジェクト)が、最初にユーザに示されてもよい。上述したように、これは、例えば、レギュラーコーラ飲料、ダイエットコーラ飲料、1つ以上の非コーラ炭酸飲料、例えば、レモン-ライム風味の炭酸飲料又はいくつか他のフルーツ風味の飲み物(例えば、オレンジ風味の炭酸飲料、及び/又はルートビア)など、1つ以上の非炭酸飲料、例えば、紅茶及び/又はレモネード、並びに炭酸及び非炭酸水などを含むことができる。次に、ユーザインターフェース200は、例えば、バニラ、イチゴ、ラズベリー、レモン、ライム等を含む、様々な風味若しくは成分添加又は除去オプション230を表示してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、例えば、非炭酸水又は炭酸水のためのオプションを含む、水オプション235も含んでもよい。最後に、「注入」又は「充填」オブジェクトが、ユーザインターフェース200上に示されて、飲料吐出プロセスが最終段階に進んだことをユーザに警告してもよく、そして、飲料が、吐出されてもよい。
【0059】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、飲料製品/シロップ又は風味付けの利用可能性に基づいて構成されていてもよい。例えば、万一、風味付けが利用不可能であれば、制御ユニット500は、その風味付けに関連するオブジェクトを示さないように、ユーザインターフェース200を制御してもよい。
【0060】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、複数の画面を含んでもよい。例えば、いくつかの画面が、炭酸飲料に関連する画像を提供してもよく、一方で、別の画面が、ジュースに関連する画像を提供してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、見出しエリア又は見出し画面210を含んでもよく、この箇所210において、消費者に種々の選択を行うことを促すために図形、文字、又は他の視覚情報が配置され得る。いくつかの実施形態は、キャンセル選択エリア260を含んでもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200が、時刻に基づいて構成されていてもよい。例えば、朝の時間に、制御ユニット500が、ジュースに関連するオブジェクトを示すようにユーザインターフェース200を制御してもよく、一方で、午後又は夕方の時間に、制御ユニット500が、炭酸飲料に関連するオブジェクトを示すようにユーザインターフェース200を制御してもよい。
【0062】
ユーザがユーザインターフェース200においてオブジェクトを選択すると、ユーザインターフェースの様々な他の部分及び/又は画面が、示されてもよい。例えば、飲料選択220、235を提供する第1の画面が、提供されてもよい。一旦、飲料が選択されたら、様々な他の部分及び/又は画面が、ユーザのための有効な次の選択を表示するために提供されてもよい。例えば、「注入」オプション238及び/又は画面が、示されてもよく、又は風味添加部分230が、これらの部分のいずれかが有効な次の選択であることをユーザに表示するように示されてもよい。
【0063】
ユーザインターフェース200は、ユーザ入力がある特定のエリアからもはや受け付けられ得ないように、及びインターフェースが最初の状態にリセットし得るように、いくつかの実施形態では、タイムアウトしてもよい。
【0064】
いくつかの実施形態では、吐出システム50は、入力/出力システムを含んでもよく、その入力/出力システムは、情報を送信及び受信するために、いくつかのポート、例えば、USBポート(複数可)及び/又はイーサネットポート(複数可)などを含んでもよい。入力/出力システムは、吐出システム50内の幾つもの変数を変更するためにユーザによって使用されてもよい。例えば、入力/出力システムは、吐出システム50上の保守を行うために、飲料成分の流量を調整するために、及び/又はユーザインターフェース200に関する変数を変更するために使用されてもよい。
【0065】
いくつかの実施形態では、インターフェース200は、「クリーニング」モードを含んでもよく、そのモードでは、ユーザインターフェース200は、例えば15秒などの所定の期間、入力に応答しなくなってもよい。「掃除」モードは、飲料を供給せずに、拭き取りを容易にするためにユーザ入力、又はさもなければクリーニングのためにユーザインターフェース200のタッチを不能状態にする。所定期間の満了において、ユーザインターフェース200は、「クリーニング」モードを出て、通常動作に戻ってもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、吐出システム50は、他の特徴及び/又はシステムを含んでもよい。例えば、吐出システム50は、自動消毒システムも含んでもよい。当業者であれば、消毒サイクルが運転され得るように、システムの一部分のロックが使用されてもよいことを認識するであろう。例えば、消毒剤の認識を伴うロックアウト特徴が、意図しない飲料吐出を防ぐために提供されてもよい。消毒剤の認識を伴うロックアウト特徴は、機械及び電気的な安全重複性を有してもよい。
【0067】
吐出システム50は、ソーシャルメディアシステム若しくはアプリケーションを備えてもよいし、及び/又はソーシャルメディアシステム若しくはアプリケーションと通信してもよい。例えば、消費者のモバイルデバイスが、吐出システム50にリンクされたセンサから所定の距離内にあるとき、消費者が飲料を購入したいかどうかを消費者に尋ねるメッセージが、消費者のモバイルデバイスに送信されてもよい。ソーシャルメディアシステム又はアプリケーションは、消費者の過去の購入及び/又は特定された好みに基づいて、消費者の好み又は複数の好みを吐出システム50にダウンロードしてもよい。
【0068】
吐出システム50は、レストラン、劇場、他の娯楽場、並びに飲料の製造業者及び/又は配給業者を含むが、これらに限定されない飲料の売主のソーシャルメディアシステム又はアプリケーションを含むが、これらに限定されないソーシャルメディアシステム又はアプリケーション経由で、消費者から飲料注文を受信することもできる。消費者は、吐出デバイス100に到着する前に、飲み物が、その時までに又は消費者が吐出デバイス100に到着する時間の近くまでに、準備され得る及びカップ内に入れられ得るように、飲料を注文してもよい。
【0069】
それ故に、システムは、個人を認識してもよく、及び何の飲料(複数可)又は種類の飲料(複数可)を個人に提供するかに関する一定の決定を行ってもよい。かかる飲料が過去に個人によって注文された場合、又は個人が、その飲料をソーシャルメディアシステム又はアプリケーション上で好みとして特定した場合、システムは、システムが何を慣例的に提供するかを変更してもよい。
【0070】
本明細書における発明(複数可)は、図面の実施形態を参照して説明及び例示されたが、発明(複数可)の特徴は、発明(複数可)の趣旨から著しく逸脱することなく、修正、改変、変更、又は置換を受けやすいことを理解されたい。例えば、様々な構成要素の寸法、数、サイズ、及び形状は、特定用途に適合するように変えられてもよい。したがって、本明細書に例示及び説明された特定の実施形態は、単に例示目的のためのものであり、本発明(複数可)は、以下の特許請求の範囲及びそれらの同等物以外に限定されない。