(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】方法、アプリケーションプログラム、及び情報処理装置
(51)【国際特許分類】
H04M 1/72412 20210101AFI20240122BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240122BHJP
H04W 8/00 20090101ALI20240122BHJP
B41J 29/00 20060101ALI20240122BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20240122BHJP
H04W 92/08 20090101ALI20240122BHJP
【FI】
H04M1/72412
H04W84/12
H04W8/00 110
B41J29/00 E
B41J29/38 401
H04W92/08 110
(21)【出願番号】P 2022066073
(22)【出願日】2022-04-13
(62)【分割の表示】P 2019128725の分割
【原出願日】2017-05-19
【審査請求日】2022-05-06
(73)【特許権者】
【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126240
【氏名又は名称】阿部 琢磨
(74)【代理人】
【識別番号】100223941
【氏名又は名称】高橋 佳子
(74)【代理人】
【識別番号】100159695
【氏名又は名称】中辻 七朗
(74)【代理人】
【識別番号】100172476
【氏名又は名称】冨田 一史
(74)【代理人】
【識別番号】100126974
【氏名又は名称】大朋 靖尚
(72)【発明者】
【氏名】木村 仁美
【審査官】大橋 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-197262(JP,A)
【文献】特開2017-074781(JP,A)
【文献】特開2011-120279(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/00-11/00
H04W 4/00-99/00
G06F 3/12
B41J 29/00
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置のアプリケーションを実行することによって行われる方法であって、
印刷装置の検索を前記情報処理装置に実行させ、
前記検索によって見つかった少なくとも1つの印刷装置の識別情報を前記情報処理装置に表示させ、
前記検索によって見つかった前記少なくとも1つの印刷装置の識別情報であって尚且つ指示された識別情報に対応する少なくとも1つの印刷装置へ印刷データを前記情報処理装置に送信させ、
前記情報処理装置が接続されているアクセスポイントのSSIDを前記情報処理装置に取得させ、
前記情報処理装置と前記検索によって見つからなかった他の印刷装置との無線通信を可能にするための無線設定のガイドの表示であって、且つ、前記取得されたSSIDを含
み、前記SSIDが前記情報処理装置が接続されている前記アクセスポイントのSSIDであることがわかるように前記ガイドの表示を前記情報処理装置に行わせることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記検索は、検索オブジェクトを選択することによって行われることを特徴とする請求項1
に記載の方法。
【請求項3】
前記検索によって見つかった前記少なくとも1つの印刷装置から、前記印刷データを送信すべき宛先として印刷装置の識別情報をユーザに選択させることを特徴とする請求項1
または2に記載の方法。
【請求項4】
前記SSIDを前記印刷装置で選択するようにユーザに促すメッセージが、前記SSIDとともに表示されることを特徴とする請求項1乃至
3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
印刷装置が見つからなかった場合に、印刷装置が見つからなかったことを示す情報を前記情報処理装置に表示させ、
前記SSIDを前記情報処理装置に表示させるためのオブジェクトが前記情報とともに表示されることを特徴とする請求項1乃至
4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記印刷装置の無線ネットワークの設定に関するマニュアル情報を表示するためのオブジェクトが、前記SSIDとともに表示されることを特徴とする請求項1乃至
5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記SSIDを前記情報処理装置に表示させる操作を受け付けたときに前記情報処理装置がアクセスポイントに接続されていない場合にエラーを表示することを特徴とする請求項1乃至
6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記情報処理装置が接続されている
前記アクセスポイントのSSIDは前記情報処理装置のOSから取得されることを特徴とする請求項1乃至
7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
アプリケーションプログラムであって、
印刷装置の検索を情報処理装置に実行させ、
前記検索によって見つかった少なくとも1つの印刷装置の識別情報を前記情報処理装置に表示させ、
前記検索によって見つかった前記少なくとも1つの印刷装置の識別情報であって尚且つ指示された識別情報に対応する少なくとも1つの印刷装置へ印刷データを前記情報処理装置に送信させ、
前記情報処理装置が接続されているアクセスポイントのSSIDを前記情報処理装置に取得させ、
前記情報処理装置と前記検索によって見つからなかった他の印刷装置との無線通信を可能にするための無線設定のガイドの表示であって、且つ、前記取得されたSSIDを含
み、前記SSIDが前記情報処理装置が接続されている前記アクセスポイントのSSIDであることがわかるように前記ガイドの表示を前記情報処理装置に行わせる処理を、コンピュータに実行させることを特徴とするアプリケーションプログラム。
【請求項10】
前記検索は、検索オブジェクトを選択することによって行われることを特徴とする請求項
9に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項11】
前記検索によって見つかった前記少なくとも1つの印刷装置から、前記印刷データを送信すべき宛先として印刷装置の識別情報をユーザに選択させることを特徴とする請求項9
または10に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項12】
前記SSIDを前記印刷装置で選択するようにユーザに促すメッセージが、前記SSIDとともに表示されることを特徴とする請求項9乃至
11のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項13】
印刷装置が見つからなかった場合に、印刷装置が見つからなかったことを示す情報を前記情報処理装置に表示させ、
前記SSIDを前記情報処理装置に表示させるためのオブジェクトが前記情報とともに表示されることを特徴とする請求項9乃至
12のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項14】
前記印刷装置の無線ネットワークの設定に関するマニュアル情報を表示するためのオブジェクトが、前記SSIDとともに表示されることを特徴とする請求項9乃至
13のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項15】
前記SSIDを前記情報処理装置に表示させる操作を受け付けたときに前記情報処理装置がアクセスポイントに接続されていない場合にエラーを表示することを特徴とする請求項9乃至
14のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項16】
前記情報処理装置が接続されている
前記アクセスポイントのSSIDは前記情報処理装置のOSから取得されることを特徴とする請求項9乃至
15のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラム。
【請求項17】
請求項
9乃至
16のいずれか1項に記載のアプリケーションプログラムを記憶した、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
アプリケーションがインストールされた情報処理装置であって、
印刷装置の検索を実行する検索手段と、
前記検索によって見つかった少なくとも1つの印刷装置の識別情報を表示する表示手段と、
前記検索によって見つかった前記印刷装置の識別情報であって、且つ、指示された識別情報に対応する少なくとも1つの印刷装置へ印刷データを送信する送信手段と、
前記情報処理装置が接続されているアクセスポイントのSSIDを取得する取得手段と、
前記情報処理装置と前記検索によって見つからなかった他の印刷装置との無線通信を可能にするための無線設定のガイドの表示であって、且つ、前記取得手段によって取得されたSSIDを含
み、前記SSIDが前記情報処理装置が接続されている前記アクセスポイントのSSIDであることがわかるように前記ガイドの表示を表示部に行わせる表示制御手段とを有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項19】
前記検索は、検索オブジェクトを選択することによって行われることを特徴とする請求項
18に記載の情報処理装置。
【請求項20】
前記検索によって見つかった前記少なくとも1つの印刷装置から、前記印刷データを送信すべき宛先の印刷装置の識別情報をユーザに選択させることを特徴とする請求項
18または19に記載の情報処理装置。
【請求項21】
前記SSIDを前記印刷装置で選択するようにユーザに促すメッセージが、前記SSIDとともに表示されることを特徴とする請求項
18乃至
20のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項22】
印刷装置が見つからなかった場合に、印刷装置が見つからなかったことを示す情報を表示する表示手段をさらに有し、
前記SSIDを前記情報処理装置に表示するためのオブジェクトが前記情報とともに表示されることを特徴とする請求項
18乃至
21のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項23】
前記印刷装置の無線ネットワークの設定に関するマニュアル情報を表示するためのオブジェクトが、前記SSIDとともに表示されることを特徴とする請求項
18乃至
22のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項24】
前記SSIDを前記情報処理装置に表示させる操作を受け付けたときに前記情報処理装置がアクセスポイントに接続されていない場合にエラーが表示されることを特徴とする請求項
18乃至
23のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項25】
前記情報処理装置が接続されている
前記アクセスポイントのSSIDは前記情報処理装置のOSから取得されることを特徴とする請求項
18乃至
24のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、方法、アプリケーションプログラム、及び情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
無線LAN機能を備える携帯端末は、アクセスポイントに接続し、当該アクセスポイントを介して印刷装置を検索する。そして携帯端末は、検索結果の中からユーザに指定された印刷装置に印刷ジョブを送信する。印刷ジョブを受信した印刷装置は、受信した印刷ジョブに基づく印刷処理をシートに実行する。特許文献1には、携帯端末が複数のアクセスポイントに順番に接続し、当該複数のアクセスポイントそれぞれを介して印刷装置を検索する構成が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが、ユーザの目の前の印刷装置に対して携帯端末から印刷ジョブを送信したいとする。このとき、携帯端末が実行する検索によってこの印刷装置を発見するためには、携帯端末が参加している無線LANネットワークにこの印刷装置も参加している必要がある。しかしながら、携帯端末が参加している無線LANネットワークにこの印刷装置が参加しているとは限らないし、また、この印刷装置がそもそもアクセスポイントに接続していないこともある。この場合、携帯端末が実行する検索によってこの印刷装置を発見できない。
【0005】
そこで本発明では、検索によって見つからなかった所望の印刷装置を発見できる可能性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明が提供する方法は、情報処理装置のアプリケーションを実行することによって行われる方法であって、印刷装置の検索を前記情報処理装置に実行させ、前記検索によって見つかった少なくとも1つの印刷装置の識別情報を前記情報処理装置に表示させ、前記検索によって見つかった前記少なくとも1つの印刷装置の識別情報であって尚且つ指示された識別情報に対応する少なくとも1つの印刷装置へ印刷データを前記情報処理装置に送信させ、前記情報処理装置が接続されているアクセスポイントのSSIDを前記情報処理装置に取得させ、前記情報処理装置と前記検索によって見つからなかった他の印刷装置との無線通信を可能にするための無線設定のガイドの表示であって、前記取得されたSSIDを含み、前記SSIDが前記情報処理装置が接続されている前記アクセスポイントのSSIDであることがわかるように前記ガイドの表示を前記情報処理装置に行わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、検索によって見つからなかった所望の印刷装置を発見できる可能性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】携帯端末100のハードウェア構成を示す図である。
【
図2】携帯端末100のソフトウェア構成を示す図である。
【
図3】携帯端末100が表示する画面を示す図である。
【
図4】携帯端末100が表示する画面を示す図である。
【
図5】携帯端末100が実行する処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施の形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
【0010】
(実施形態)
まず
図1を用いて、携帯端末100のハードウェア構成を説明する。本実施形態の携帯端末100はスマートフォンを想定しているが、無線LAN機能を備える装置であれば、デジタルカメラやデジタルゲーム機、ノートPC等の他の装置であってもよい。
【0011】
CPU101はフラッシュメモリ103が記憶している制御プログラムを読み出して、携帯端末100の動作を制御するための様々な処理を実行する。RAM102は、CPU101の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。フラッシュメモリ103は携帯端末100の制御プログラムや、写真や電子文書等の様々なデータを記憶する不揮発性の記憶媒体である。
【0012】
なお、本実施形態の携帯端末100は、1つのCPU101が後述するフローチャートに示す各処理を実行するものとするが、他の態様であっても構わない。例えば、複数のCPUが協働して後述するフローチャートに示す各処理を実行するようにすることもできる。また、後述するフローチャートの処理の一部をASIC等のハードウェア回路を用いて実行するようにしてもよい。
【0013】
操作パネル104は、ユーザのタッチ操作を検出可能なタッチパネル機能を備え、各種画面を表示する。ユーザは操作パネル104にタッチ操作を入力することで、携帯端末100に所望の指示を入力することができる。なお、携帯端末100は不図示のハードウェアキーを備えていて、ユーザはこのハードウェアキーを用いて携帯端末100に操作指示を入力することもできる。
【0014】
スピーカー106とマイク107は、ユーザが他の携帯端末や固定電話と電話をする際に使用される。カメラ108はユーザの撮像指示に応じて撮像する。カメラ108によって撮像された写真は、フラッシュメモリ103の所定の領域に記憶される。
【0015】
Bluetooth(登録商標) I/F109は、Blutooth(登録商標)による無線通信を実行する。また、NFC I/F110は、NFC(Near field radio communication)による近接無線通信を実行する。
【0016】
無線LAN I/F105は、IEEE802.11a/b/g/n/ac等の無線LAN通信を実行する。無線LAN I/F105は、外部のアクセスポイントに接続することで、当該アクセスポイントが形成している無線LANネットワークに参加する。
【0017】
次に
図2を用いて、携帯端末100のソフトウェア構成を説明する。
図2は、フラッシュメモリ103が記憶している制御プログラムをCPU101が実行することで実現される機能ブロック図である。
【0018】
OS201は、携帯端末100の動作を制御するソフトウェアである。携帯端末100には、後述の印刷アプリケーション202を含め、様々なアプリケーションをインストールすることができる。OS201は、各アプリケーションから受けた指示や、操作パネル104を介して入力されたユーザの操作指示に従って、携帯端末100の動作を制御する。
【0019】
印刷アプリケーション202は、印刷機能をユーザに提供するアプリケーションである。印刷アプリケーション202は、印刷装置の検索、印刷ジョブの生成、生成した印刷ジョブの送信等をOS201に指示する。携帯端末100には、印刷アプリケーション202以外にも様々なアプリケーションがインストールされているが、他のアプリケーションの説明は省略する。
【0020】
次に
図3と
図4を用いて、ユーザの操作手順と携帯端末100が表示する画面を説明する。
【0021】
図3(A)の検索画面300は、印刷アプリケーション202の指示によって操作パネル104が表示する画面であり、印刷装置の検索開始をユーザが指示するための画面である。ユーザが検索開始ボタン301を選択する(タッチパネルの場合はタッチする)と、携帯端末100は、印刷装置の検索を開始する。この印刷装置の検索は、携帯端末100が接続しているアクセスポイントを介して無線LAN I/F105が検索パケットを送信することで実現される。印刷装置の検索を開始すると、携帯端末100は
図3(B)の検索中画面310を表示する。
【0022】
図3(B)の検索中画面310は、印刷アプリケーション202の指示によって操作パネル104が表示する画面である。検索中画面310には、印刷装置を検索中であることを示すメッセージ312が表示されている。また、ユーザがガイド画面表示ボタン311を選択すると、携帯端末100は印刷装置の検索を終了して、
図4(A)のガイド画面400又は
図4(B)のエラー画面410を表示する。ガイド画面400とエラー画面410については後ほど説明する。検索によって印刷装置を発見すると、携帯端末100は
図3(C)の検索結果画面320を表示する。一方、検索によって印刷装置を発見できなかった場合は、携帯端末100は
図3(D)の検索結果画面330を表示する。
【0023】
図3(C)の検索結果画面320は、印刷アプリケーション202の指示によって操作パネル104が表示する画面である。検索結果画面320には、検索によって発見した印刷装置の識別情報(例えば機種名やIPアドレス)が一覧表示される。ユーザが所望の印刷装置を選択して決定ボタン322を選択すると、印刷アプリケーション202はユーザが選択した印刷装置を印刷ジョブの送信先として特定する。また、ユーザがガイド画面表示ボタン321を選択すると、携帯端末100は
図4(A)のガイド画面400又は
図4(B)のエラー画面410を表示する。ガイド画面400とエラー画面410については後ほど説明する。
【0024】
図3(D)の検索結果画面330は、印刷アプリケーション202の指示によって操作パネル104が表示する画面である。検索結果画面330には、印刷装置を発見できなかったことを示すメッセージ332が表示される。また、ユーザがガイド画面表示ボタン331を選択すると、携帯端末100は
図4(A)のガイド画面400又は
図4(B)のエラー画面410を表示する。ガイド画面400とエラー画面410については後ほど説明する。
【0025】
図4(A)のガイド画面400は、印刷アプリケーション202の指示によって操作パネル104が表示する画面である。ガイド画面400は、ガイド画面表示ボタン311、321、331のいずれかユーザによって選択され、かつ、携帯端末100がアクセスポイントに接続している場合に表示される画面である。検索によって所望の印刷装置を発見できなかった場合、その印刷装置は携帯端末100が参加している無線LANネットワーク内に存在しない可能性が高い。ガイド画面400には、携帯端末100が接続中のアクセスポイントのSSID401が表示され、更に印刷装置をSSID401に接続するようにユーザに促すメッセージ402が表示されている。ユーザはこのガイド画面400を確認することで、所望の印刷装置を携帯端末100が参加している無線LANネットワークに参加させることができる。またガイド画面400には、マニュアル確認ボタン403も表示されている。ユーザがマニュアル確認ボタン403を選択すると、携帯端末100は、印刷装置の無線LAN設定を行う際の操作手順を示すマニュアルを表示する。
【0026】
図4(B)のエラー画面410は、印刷アプリケーション202の指示によって操作パネル104が表示する画面である。エラー画面410は、ガイド画面表示ボタン311、321、331のいずれかユーザによって選択され、かつ、携帯端末100がアクセスポイントに接続していない場合に表示される画面である。エラー画面410には、携帯端末100をアクセスポイントに接続させることをユーザに促すメッセージ411が表示されている。
【0027】
次に、携帯端末100が実行する処理を、
図5を用いて説明する。
図5のフローチャートに示す各ステップは、CPU101がフラッシュメモリ103に格納された制御プログラムをRAM102に展開して実行することによって処理される。
図5のフローチャートに示す処理は、ガイド画面表示ボタン311、321、331のいずれかユーザによって選択された際に実行される。
【0028】
ステップS501において、印刷アプリケーション202は印刷装置を検索中であるか否かを判定する。印刷装置を検索中であれば、処理はステップS502に進む。一方、印刷装置を検索中でなければ、処理はステップS503に進む。
【0029】
ステップS502について説明する。ステップS502において、印刷アプリケーション202は、印刷装置の検索を終了する。
【0030】
ステップS503について説明する。ステップS503において、印刷アプリケーション202は、携帯端末100がアクセスポイントに接続中であるか否かを判定する。印刷アプリケーション202は、アクセスポイントに接続中であるか否かをOS201に問い合わせる。この問い合わせに対するOS201からの回答を印刷アプリケーション202が確認することで、ステップS503の処理が実現される。携帯端末100がアクセスポイントに接続中であれば、処理はステップS504に進む。一方、携帯端末100がアクセスポイントに接続中でなければ、処理はステップS505に進む。
【0031】
次にステップS504について説明する。ステップS504において、印刷アプリケーション202は、ガイド画面400を表示するようにOS201に指示する。OS201の制御によって、操作パネル104はガイド画面400を表示する。印刷アプリケーション202は、携帯端末100が接続しているアクセスポイントのSSIDをOS201から取得する。ガイド画面400には、このOS201から取得したSSIDが表示される。ユーザはこのガイド画面400を確認することで、携帯端末100と印刷装置との間で無線LAN通信を実行するために、印刷装置をどのアクセスポイントに接続させるべきかを容易に特定できる。
【0032】
次にステップS505について説明する。ステップS505において、印刷アプリケーション202は、エラー画面410を表示するようにOS201に指示する。OS201の制御によって、操作パネル104はエラー画面410を表示する。
【0033】
(その他実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
【符号の説明】
【0034】
100 携帯端末
101 CPU
104 操作パネル
105 無線LAN I/F
201 OS
202 印刷アプリケーション