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特許7423770透析アクセス部位の画像ベースの検査のための技法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】透析アクセス部位の画像ベースの検査のための技法
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/00 20180101AFI20240122BHJP
【FI】
G16H50/00
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022526182
(86)(22)【出願日】2020-10-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-18
(86)【国際出願番号】 US2020055674
(87)【国際公開番号】W WO2021091668
(87)【国際公開日】2021-05-14
【審査請求日】2022-05-31
(31)【優先権主張番号】16/678,234
(32)【優先日】2019-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508180910
【氏名又は名称】フレセニウス メディカル ケア ホールディングス インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【弁理士】
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100212705
【弁理士】
【氏名又は名称】矢頭 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100219542
【弁理士】
【氏名又は名称】大宅 郁治
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】ジャン、ハンジエ
(72)【発明者】
【氏名】コタンコ、ピーター
(72)【発明者】
【氏名】シャレット、レスリー・エー.
(72)【発明者】
【氏名】ムキウッティ、カルロス
(72)【発明者】
【氏名】ソル、ムラート
(72)【発明者】
【氏名】コー、エルジー
(72)【発明者】
【氏名】マダックス、ドゥガン・ダブリュ.
(72)【発明者】
【氏名】ウスビヤート、レン
【審査官】梅岡 信幸
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0119258(US,A1)
【文献】特開2007-105164(JP,A)
【文献】特開2014-030537(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備え、前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、
患者の透析アクセス部位の少なくとも1つの画像を備えるアクセス部位画像を受信することと、
前記アクセス部位画像から少なくとも1つのアクセス部位特徴を決定するように前記アクセス部位画像を画像分析計算モデルに提供することと、前記画像分析計算モデルは、特性を共有する患者の集団のアクセス部位のアクセス部位画像と、前記アクセス部位の状態を記述する記述情報とを用いて訓練され、ここにおいて、前記画像分析計算モデルは、前記特性を有する患者のアクセス部位の画像を入力として受信し、前記アクセス部位の特徴のセットを出力として生成するように訓練され、前記特徴のセットは、前記アクセス部位の異常と前記アクセス部位の身体的特徴とを備え、
前記透析アクセス部位に対する処置推奨を決定するように前記少なくとも1つのアクセス部位特徴を処置推奨計算モデルに提供することと、前記処置推奨計算モデルは、前記特徴のセットと、前記異常に対する個々の患者および/または患者集団の処置の処置アウトカムとを用いて訓練され、ここにおいて、前記処置推奨計算モデルは、前記アクセス部位の前記アクセス部位特徴を入力として受信し、処置推奨を備える出力を生成するように訓練される、
を行わせる命令を備える、装置。
【請求項2】
前記透析アクセス部位は、自己血管使用皮下動静脈瘻(AVF)または人工血管使用皮下動静脈瘻(AVG)のうちの1つを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのアクセス部位特徴は、サイズ、色、形状、または異常の存在のうちの少なくとも1つを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記アクセス部位画像は、クライアントコンピューティングデバイスを介してキャプチャされる、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、アクセス部位分類情報に基づいて前記透析アクセス部位の状態の類を決定させる、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記分類は、スコアおよび少なくとも1つの処置アクションを備える、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記処置推奨は、前記処置推奨に関連付けられた少なくとも1つの処置アウトカムを示す分析情報を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
コンピュータが実施する方法であって、
患者の透析アクセス部位の少なくとも1つの画像を備えるアクセス部位画像を受信することと、
前記アクセス部位画像から少なくとも1つのアクセス部位特徴を決定するように前記アクセス部位画像を画像分析計算モデルに提供することと、前記画像分析計算モデルは、特性を共有する患者の集団のアクセス部位のアクセス部位画像と、前記アクセス部位の状態を記述する記述情報とを用いて訓練され、ここにおいて、前記画像分析計算モデルは、前記特性を有する患者のアクセス部位の画像を入力として受信し、前記アクセス部位の特徴のセットを出力として生成するように訓練され、前記特徴のセットは、前記アクセス部位の異常と前記アクセス部位の身体的特徴とを備え、
前記透析アクセス部位に対する処置推奨を決定するように前記少なくとも1つのアクセス部位特徴を処置推奨計算モデルに提供することと、前記処置推奨計算モデルは、前記特徴のセットと、前記異常に対する個々の患者および/または患者集団の処置の処置アウトカムとを用いて訓練され、ここにおいて、前記処置推奨計算モデルは、前記アクセス部位の前記アクセス部位特徴を入力として受信し、処置推奨を備える出力を生成するように訓練される、
を備える、方法。
【請求項9】
前記透析アクセス部位は、自己血管使用皮下動静脈瘻(AVF)または人工血管使用皮下動静脈瘻(AVG)のうちの1つを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのアクセス部位特徴は、サイズ、色、形状、または異常の存在のうちの少なくとも1つを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記アクセス部位画像は、クライアントコンピューティングデバイスを介してキャプチャされる、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
クセス部位分類情報に基づいて前記透析アクセス部位の状態の類を決定することを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記分類は、スコアおよび少なくとも1つの処置アクションを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記処置推奨は、前記処置推奨に関連付けられた少なくとも1つの処置アウトカムを示す分析情報を備える、請求項8に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、概して、患者の一部分の身体的特性を該一部分の画像に基づいて検査するためのプロセスに関し、より具体的には、患者の透析アクセス部位の状態を判断するための技法に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] 透析治療は、透析治療ユニットを使用して患者血液を処理するために、透析アクセス部位を介して患者の循環系にアクセスすることを必要とする。腹膜透析(PD)の場合、透析アクセス部位はカテーテルを介し得る。血液透析(HD)治療は、血管または動静脈(AV)アクセスを介して、患者の主な心臓血管回路に接続された体外回路における血液循環にアクセスすることを必要とする。典型的なHDアクセスタイプとしては、自己血管使用皮下動静脈瘻(AVF)および人工血管使用皮下動静脈瘻(AVG)を含み得る。HD治療中、体外回路に流体接続された動脈針によってバスキュラーアクセスから血液を取り出し、HD治療ユニットに提供する。HD治療ユニットによる処理後、血液は、静脈針を介してバスキュラーアクセスに戻され、患者の心臓血管回路内へ戻される。
【0003】
[0003] したがって、患者のアクセス部位の健康状態は、透析治療の効力に最も重要なものである。例えば、バスキュラーアクセスは、HD治療に十分な血流量を供給することが可能でなければならず、重度の疼痛および/または腫脹、および/または動脈瘤等などの重篤な合併症があってはならない。従来のバスキュラーアクセス部位のモニタリング技法では、典型的には、診断および処置推奨(treatment recommendation)を提供することが可能な医療専門家による部位の視診が必要である。そのようなモニタリングには、患者の医療施設への訪問および/または医療専門家による自宅訪問のいずれかが必要となる。加えて、医療専門家は、熟知していても、一般に、最適化された処置推奨を決定するための患者の処置アウトカムのロバストなライブラリへのアクセスを有さない。したがって、従来のモニタリング技法は、患者、特に自宅で治療を受ける患者にとって非効率的で負担となるものである。
【0004】
[0004] これらおよび他の考慮事項に対して、本願の改良点は有用であり得る。
【発明の概要】
【0005】
[0005] 本概要は、以下の発明を実施するための形態でさらに説明される概念の選択を簡易化した形式で紹介するために提供される。本概要は、請求項記載の主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを必ずしも意図するものではなく、また請求項記載の主題の範囲の決定の助けになることを意図するものでもない。
【0006】
[0006] 記載の実施形態の様々な態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリとを含み得る装置である。メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、患者の透析アクセス部位の少なくとも1つの画像を備えるアクセス部位画像を受信することと、アクセス部位画像から決定された少なくとも1つのアクセス部位特徴に基づいて透析アクセス部位についてのアクセス部位情報を決定することと、アクセス部位情報は、透析アクセス部位の状態を示し、アクセス部位情報に基づいて、透析アクセス部位に対する処置推奨を決定することと、を行わせる命令を含み得る。
【0007】
[0007] 本装置のいくつかの実施形態では、命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、アクセス部位記述情報を受信することと、少なくとも1つのアクセス部位特徴およびアクセス部位記述情報に基づいて、アクセス部位情報を決定することと、を行わせ得る。本装置の様々な実施形態において、透析アクセス部位は、自己血管使用皮下動静脈瘻(AVF)または人工血管使用皮下動静脈瘻(AVG)のうちの1つを備える。
【0008】
[0008] 本装置のいくつかの実施形態では、命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、少なくとも1つのアクセス部位特徴を決定するために、アクセス部位画像を計算モデルに提供させ得る。本装置の例示的な実施形態では、命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、処置推奨を決定するために、アクセス部位情報を計算モデルに提供させ得る。
【0009】
[0009] 本装置のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのアクセス部位特徴は、サイズ、色、形状、または異常の存在のうちの少なくとも1つを含み得る。本装置の様々な実施形態において、アクセス部位画像は、クライアントコンピューティングデバイスを介してキャプチャされる。本装置のいくつかの実施形態では、命令は、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに、アクセス部位分類情報に基づいてアクセス部位の分類を決定させ得る。本装置の様々な実施形態において、分類は、スコアおよび少なくとも1つの処置アクションを含み得る。本装置の例示的な実施形態では、処置推奨は、処置推奨に関連付けられた少なくとも1つの処置アウトカムを示す分析情報を含み得る。
【0010】
[0010] 記載の実施形態の様々な態様によれば、患者の透析アクセス部位の少なくとも1つの画像を備えるアクセス部位画像を受信することと、アクセス部位画像から決定された少なくとも1つのアクセス部位特徴に基づいて透析アクセス部位についてのアクセス部位情報を決定することと、アクセス部位情報は、透析アクセス部位の状態を示し、アクセス部位情報に基づいて、透析アクセス部位に対する処置推奨を決定することと、を含み得る方法である。
【0011】
[0011] 本方法のいくつかの実施形態では、本方法は、アクセス部位記述情報を受信することと、少なくとも1つのアクセス部位特徴およびアクセス部位記述情報に基づいて、アクセス部位情報を決定することと、を含み得る。本方法のいくつかの実施形態では、透析アクセス部位は、自己血管使用皮下動静脈瘻(AVF)または人工血管使用皮下動静脈瘻(AVG)のうちの1つを含み得る。
【0012】
[0012] 本方法のいくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つのアクセス部位特徴を決定するために、アクセス部位画像を計算モデルに提供することを含み得る。本方法のいくつかの実施形態では、本方法は、処置推奨を決定するために、アクセス部位情報を計算モデルに提供することを含み得る。
【0013】
[0013] 本方法のいくつかの実施形態では、少なくとも1つのアクセス部位特徴は、サイズ、色、形状、または異常の存在のうちの少なくとも1つを含み得る。本方法のいくつかの実施形態では、アクセス部位画像は、クライアントコンピューティングデバイスを介してキャプチャされ得る。本方法のいくつかの実施形態では、本方法は、アクセス部位分類情報に基づいてアクセス部位の分類を決定することを含み得る。本方法のいくつかの実施形態では、分類は、スコアおよび少なくとも1つの処置アクションを含み得る。本方法のいくつかの実施形態では、処置推奨は、処置推奨に関連付けられた少なくとも1つの処置アウトカムを示す分析情報を含み得る。
【0014】
[0014] 次に、例として、開示される機械の特定の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】[0015] 本開示による例示的な第1の動作環境を例示する。
図2】[0016] 本開示による例示的なアクセス部位分類情報を例示する。
図3】[0017] 本開示による例示的な第2の動作環境を例示する。
図4】[0018] 本開示による例示的な第3の動作環境を例示する。
図5】[0019] 本開示による論理フローを例示する。
図6】[0020] 本開示によるコンピューティングアーキテクチャの一実施形態を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[0021] 次に、いくつかの例示的な実施形態が示される添付図面を参照して、以下に本実施形態についてより十分に説明する。しかしながら、本開示の主題は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載の実施形態に限定されるものとみなすべきではない。むしろこれらの実施形態は、本開示が徹底的かつ完全なものとなるように提供され、当業者に本主題の範囲を意図的に伝えるものである。図面において、同様の番号は全体を通して同様の要素を指す。
【0017】
[0022] 上述のように、透析治療では、患者の循環系にアクセスするための少なくとも1つの透析アクセス部位が必要である。腹膜透析(PD)は、PDカテーテルを含むアクセス部位を使用し得る。血液透析(HD)は、自己血管使用皮下動静脈(AV)瘻(AVF)、人工血管使用皮下動静脈瘻(AVG)、またはHDカテーテルを含むアクセス部位を使用し得る。AVFは、外科的に静脈に接続された動脈であり、AVGは、動脈を静脈に接続する外科的に配置された合成材料の導管である。
【0018】
[0023] アクセス部位の健康状態は、透析治療の成功のために最も重要である。アクセス部位のモニタリングは、合併症および/または異常等を示し得る、アクセス部位の様々な特性の決定を伴い得る。アクセス部位特性の非限定的な例としては、血液流量、色、サイズ、形状、疼痛、炎症、動脈瘤、静脈狭窄、および/または血栓症等の存在および/または重症度が含まれ得る。加えて、モニタリングは、現在のアクセス部位特性と以前のアクセス部位特性との差異の決定、および/またはアクセス部位傾向(例えば、炎症が増加しているかまたは減少しているか)の決定等を含み得る。アクセス部位特性に基づいて、アクセス部位の異常をモニタリングおよび/または処置するために処置計画が決定され得る。
【0019】
[0024] 患者のアクセス部位特性をモニタリングおよび評価するための従来の方法は、典型的には、医療専門家がアクセス部位の検診を行うことによる臨床モニタリングを伴う。臨床評価には、視診、触診、および/または聴診が含まれ得る。このような臨床モニタリングには、患者が医療施設を訪問すること、および/または医療専門家が自宅にいる患者を訪問することが必要となる。身体評価を必要とすると、患者の負担になるとともに、特に、重篤な状態で必要となる場合がある短期間(例えば、毎日)にわたる実施が困難となる。加えて、異常のあるアクセス部位をモニタリングするためのフォローアップ指示に患者が応じることは、患者が医療施設を訪問する、および/または医療専門家の訪問を受ける必要があるとき、比較的少なくなる場合がある。
【0020】
[0025] 異常が検出された場合、医療専門家は、熟練した医師による処置および/またはさらなる評価を推奨し得る。医師および他の医療専門家は、アクセス部位の異常の診断および処置に熟練しているが、より効果的に処置の選択肢に到達することが可能となり得る集団ベースの処置アウトカムのロバストなリポジトリへのアクセスを有さない。
【0021】
[0026] したがって、いくつかの実施形態は、集団ベースの処置情報を使用した、透析アクセス部位の画像ベースの検査のためのプロセスを提供し得る。例えば、様々な実施形態において、アクセス部位分析プロセスは、アクセス部位の画像を受信し得る。例えば、患者は、パーソナルコンピューティングデバイス(例えば、スマートフォンおよび/またはタブレットコンピューティングデバイス等)を使用して自身のアクセス部位の画像を撮影し、その画像をアクセス部位分析プラットフォームに送信し得る。アクセス部位分析プロセスは、計算モデルを使用して画像を処理して、サイズ、色、および/または異常の存在等などのアクセス部位特徴を決定し得る。
【0022】
[0027] いくつかの実施形態では、患者は、画像に関連付けられ得るアクセス部位記述情報を提供し得る。概して、アクセス部位記述情報は、疼痛、炎症、および/または動脈瘤等の存在および/または重症度などのアクセス部位の特性を記述する、またはその他の方法で示す情報を含み得る。アクセス部位分析プロセスは、アクセス部位特徴および/またはアクセス部位記述情報を計算モデルに提供して、アクセス部位特徴および/またはアクセス部位記述情報に基づいてアクセス部位に対する処置推奨を決定し得る。様々な実施形態において、アクセス部位分析プロセスによって使用される計算モデルは、個々の患者および/または患者集団の(例えば、慢性腎臓病(CKD)および/または末期腎疾患(ESRD)患者の)実際の患者情報および/または画像を使用して訓練され得る。
【0023】
[0028] いくつかの実施形態では、アクセス部位分析プロセスは、患者のアクセス部位の寿命およびケアを高めるために、デジタル画像化、傾向付け、介入、およびアウトカム情報の組合せを使用することによって患者のアクセス部位を遠隔でモニタリング、分析、および/または傾向付け等を行うために使用され得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位分析プロセスは、患者の臨床ケアをモニタリングするために患者または医療チームによって使用され得るとともに、専門家の第三者の判断を、例えば、サブスクリプションまたは他のタイプのサービスとして医療提供者に提供するために使用することができる、インターネットベース、SaaS(Software-as-a-Service)、および/またはクラウドベースのプラットフォームであり得る。
【0024】
[0029] 例えば、アクセス部位分析プロセスは、患者と医療チームが情報を交換するために使用し得る「患者ポータル」または他のタイプのプラットフォームと組み合わせて動作し得る。例えば、透析治療センターは、自宅で治療を受ける在宅患者と、治療センターで治療を受ける通院患者とを管理する。患者は、慢性腎臓病(CKD)および/または末期腎疾患(ESRD)等などの腎疾患の様々な病期にあり得る。在宅患者は、定期的に(例えば、毎日、毎週、および/または毎月等)、または必要に応じて(例えば、異常の出現および/または変化に基づいて)、スマートフォンまたは他のパーソナルコンピューティングデバイスを使用して、カテーテル部位、AVF部位、および/またはAVG部位等などの自身のアクセス部位の写真を撮影し得る。画像は、患者ポータルまたは他のプラットフォームにアップロードされ、いくつかの実施形態によるアクセス部位分析プロセスを行うように動作する透析アクセス部位分析システムにルーティングされ得る。同様に、通院患者のアクセス部位の写真は、患者および/または臨床スタッフによって撮影され、アクセス部位分析システムによるアクセスのために患者ポータルにアップロードされ得る。
【0025】
[0030] いくつかの実施形態では、患者画像は、これらに限定されないがヘルスケア情報システム(HIS)および/または電子医療記録(EMR)システム等を含むリポジトリまたは他のデータベースに記憶され得る。リポジトリ内の画像は、患者レベルおよび/または集団レベルでアクセス部位分析システムによって処理されるように、重要な臨床情報、人口統計、および/または病歴等を含めて、患者ごとにカタログ化およびインデックス付けされ得る。集団レベルの患者画像情報の使用には、1996年の医療保険の携行性および責任に関する法律(HIPAA)などの然るべき規則および/またはプロトコル等にしたがって、保護対象保健情報(PHI)および/または患者を特定することが可能な他の情報の匿名化が必要となり得る。
【0026】
[0031] アクセス部位分析システムは、患者の最新の画像を患者の以前の画像と比較して、いくつかの実施形態にしたがって構成された画像化分析技術を使用して患者のアクセス部位における傾向および差異を自動的に見つけるように動作し得る。差異および/または傾向は、これらに限定されないが、色、サイズ、形状、患者のアクセスの配置、皮膚特性、血管系特性、および/または感触、脈拍、体温、疼痛などの患者により報告される情報等を含む、様々なアクセス部位特性を伴い得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位分析システムは、判断もしくは診断および/または1つまたは複数の処置推奨を提供し得、これらは医療チームに提供され得る。
【0027】
[0032] 次いで、医療チームは、推奨をレビューし、患者に対する介入の受け入れ、辞退、または修正のいずれかを行い得る。医療チームの介入は、患者レベルおよび集団レベルの両方で文書化され、リポジトリに記憶され得、その結果、該介入を追跡して成功率およびアウトカムをモニタリングし、いくつかの実施形態にしたがって使用される計算モデルにさらなる訓練データを提供することができる。
【0028】
[0033] したがって、アクセス部位分析システムは、アウトカムおよび成功率を継続して学習およびモニタリングしていくことができる計算モデルを使用し、集団レベル分析を使用して臨床ケアチームにフィードバック、処置推奨、および/または診断等を提供し得る。集団レベル分析は、年齢、性別、病状、国民人口、地域人口、アクセス部位タイプ、および/またはアクセス部位の状態もしくは異常等などの様々な特性に基づいてセグメント化され得る。
【0029】
[0034] 例えば、アクセス部位分析システムは、類似した病歴およびアクセス部位異常を有する患者に関連付けられた情報に基づいて、推奨される処置を提供することが可能であり得、これは、例えば、介入推奨1(N人の患者に対して試み、類似の患者に対して40%の成功率だった)、介入推奨2(類似の患者に対して25%の成功率だった)、および/または介入推奨3(該当の地理的地域におけるX人の患者に対して試み、類似の患者に対して80%の成功率だった)を含む。
【0030】
[0035] さらに、いくつかの実施形態は、アクセス部位状態の自動分類のためのプロセスを提供し得る。例えば、様々な実施形態は、AVF動脈瘤などのアクセス部位の動脈瘤の程度を分類するように動作するアクセス部位分析プロセスを含み得る。前述のように、従来のシステムは、典型的には、動脈瘤または他の異常の直接の視診を必要とする。様々な実施形態において、患者または医療提供者がキャプチャしたアクセス部位の画像は、アクセス部位についての分類、程度、カテゴリ化、または他の定義を決定するように動作する計算モデルを介して分析され得る。例えば、アクセス部位は、0(健康リスクがほとんどまたは全くない)~3(緊急のケアが必要)の段階でカテゴリ化され得る。このようにして、アクセス部位分析プロセスは、AVFおよび/またはAVGなどの患者アクセス部位を自動的に分類し、必要なときにアクションを提案するように動作可能であり得、それによって、これらのタスクを実行するための人間の医療専門家の負担を軽減またはさらにはなくし、直接の患者訪問中に適時の診断を提供する。
【0031】
[0036] したがって、いくつかの実施形態による透析アクセス部位分析プロセスは、コンピューティング技術の改善を含む、従来のシステムに対する複数の技術的利点および技術的特徴を提供することができる。技術的利点の1つの非限定的な例としては、例えば、人工知能(AI)および/または機械学習(ML)プロセスを用いるデジタル画像の自動プロセスを使用してアクセス部位を検査することを含み得る。技術的利点の別の非限定的な例としては、医療専門家による直接の視診を必要とせずに患者アクセス部位の遠隔分析を可能にし、患者による医療専門家への訪問/医療専門家の患者への訪問の必要性を低減またはさらにはなくすことを含み得る。技術的利点のさらなる非限定的な例において、いくつかの実施形態によるアクセス部位分析プロセスは、AIおよび/またはML計算モデルによって決定される同じまたは類似の状態についての集団ベースの患者アウトカムおよび成功率を使用して、アクセス部位状態に対する処置の方針を決定することができる。他の技術的利点が、この発明を実施するための形態において提供される。実施形態は、このコンテキストで限定されるものではない。
【0032】
[0037] 図1は、いくつかの実施形態を表し得る動作環境100の一例を例示する。図1に示すように、動作環境100は、透析アクセス部位分析システム105を含み得る。様々な実施形態において、透析アクセス部位分析システム105は、トランシーバ160を介してネットワーク170に通信可能に結合されたコンピューティングデバイス110を含み得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングデバイス110は、サーバコンピュータまたは他のタイプのコンピューティングデバイスであり得る。
【0033】
[0038] コンピューティングデバイス110は、とりわけ、いくつかの実施形態によるアクセス部位分析プロセスの動作態様を管理するように構成され得る。1つのみのコンピューティングデバイス110が図1に示されているが、実施形態はそのように限定されない。様々な実施形態において、コンピューティングデバイス110に関連して説明される機能、動作、構成、データ記憶機能、アプリケーション、および/または論理等は、例えば、ネットワーク170を介してコンピューティングデバイス110に結合された1つまたは複数の他のコンピューティングデバイス(図示せず)(例えば、クライアントデバイス174a~nのうちの1つまたは複数)によって実行され、および/またはそれらに記憶され得る。単一のコンピューティングデバイス110は、図を簡易化するためだけに例示目的で示されている。実施形態は、このコンテキストで限定されるものではない。
【0034】
[0039] コンピューティングデバイス110は、いくつかの実施形態によるプロセスを実行するための様々な論理を含み得、および/またはそれらにアクセスし得るプロセッサ回路を含み得る。例えば、プロセッサ回路120は、アクセス部位分析論理122を含み得、および/またはそれにアクセスし得る。処理回路120、アクセス部位分析論理122、および/またはそれらの部分は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実装され得る。本願で使用されるとき、「論理」、「構成要素」、「層」、「システム」、「回路」、「デコーダ」、「エンコーダ」、「制御ループ」、および/または「モジュール」という用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを指すことを意図するものであり、これらの例は、例示的なコンピューティングアーキテクチャ600によって提供される。例えば、論理、回路、またはモジュールは、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、ハードディスクドライブ、(光および/または磁気記憶媒体の)複数の記憶ドライブ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、コンピュータ、ハードウェア回路、集積回路、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、システムオンチップ(SoC)、メモリユニット、論理ゲート、レジスタ、半導体デバイス、チップ、マイクロチップ、チップセット、ソフトウェア構成要素、プログラム、アプリケーション、ファームウェア、ソフトウェアモジュール、コンピュータコード、制御ループ、計算モデルまたはアプリケーション、AIモデルまたはアプリケーション、MLモデルまたはアプリケーション、比例積分微分(PID)コントローラ、それらの変形物、前述のうちのいずれかの組合せ、および/または同様のものであり得、および/またはそれらを含み得るが、それらに限定されない。
【0035】
[0040] アクセス部位分析論理122は、プロセッサ回路120内にあるものとして図1に示されているが、実施形態はそのように限定されない。例えば、アクセス部位分析論理122、および/またはその任意の構成要素は、ソフトウェアアプリケーション(例えば、アクセス部位分析アプリケーション150)および/または同様のものとして完全に実装される、アクセラレータ、プロセッサコア、インターフェース、個々のプロセッサダイ内に位置し得る。
【0036】
[0041] メモリユニット130は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDRAM)、同期DRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、フラッシュメモリ、強誘電性ポリマーメモリなどのポリマーメモリ、オボニックメモリ、相変化または強誘電体メモリ、SONOS(silicon-oxide-nitride-oxide-silicon)メモリ、磁気または光カード、RAID(Redundant Array of Independent Disks)ドライブなどのデバイスのアレイ、ソリッドステートメモリデバイス(例えば、USBメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD))、および情報を記憶するのに好適な任意の他のタイプの記憶媒体など、1つまたは複数の高速メモリユニットの形態の様々なタイプのコンピュータ可読記憶媒体および/またはシステムを含み得る。さらに、メモリユニット130は、内部(または外部)ハードディスクドライブ(HDD)、磁気フロッピー(登録商標)ディスクドライブ(FDD)、およびリムーバブル光ディスク(例えば、CD-ROMまたはDVD)に対して読み書きするための光ディスクドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)、および/または同様のものを含む、1つまたは複数の低速メモリユニットの形態の様々なタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。
【0037】
[0042] メモリユニット130は、いくつかの実施形態によるアクセス部位分析プロセスのための様々なタイプの情報および/またはアプリケーションを記憶し得る。例えば、メモリユニット130は、アクセス部位画像132、アクセス部位記述情報134、計算モデル136、アクセス部位情報138、アクセス部位分類情報140、処置推奨142、および/またはアクセス部位分析アプリケーション150を記憶し得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位画像132、アクセス部位記述情報134、計算モデル136、アクセス部位情報138、アクセス部位分類情報140、処置推奨142、および/またはアクセス部位分析アプリケーション150のうちの一部または全部は、ネットワーク170を介してコンピューティングデバイス110にとってアクセス可能な1つまたは複数のデータストア172a~nに記憶され得る。例えば、データストア172a~nのうちの1つまたは複数は、HIS、EMRシステム、透析情報システム(DIS)、医療用画像管理システム(PACS)、メディケア・メディケイドサービス(CMS)データベース、米国腎臓データシステム(USRDS)、および/または専用データベース等であり得、またはそれらを含み得る。
【0038】
[0043] いくつかの実施形態では、アクセス部位分析論理122は、例えば、アクセス部位分析アプリケーション150を介して、1つまたは複数の計算モデル136を使用してアクセス部位情報138(例えば、診断)および/または処置推奨142を決定するために、患者アクセス部位画像132を分析するように動作し得る。アクセス部位画像132は、患者のアクセス部位および/または他の部分の写真および/またはビデオを含むデジタルまたは他の電子ファイルを含み得る。画像は、*.jpg、*.png、*.bmp、および/または*.tif等などの画像ファイルとして記憶され得る。いくつかの実施形態では、画像は、*.mp3、*.mp4、および/または*.avi等などのビデオファイルであり得、またはそれらを含み得る。患者、医療提供者、介護者、または他の個人は、スマートフォン、タブレットコンピューティングデバイス、ラップトップコンピューティングデバイス、パーソナルコンピュータ(PC)、カメラ、および/またはビデオカメラ等などの、能力のある任意のデバイスを使用して画像をキャプチャし得る。
【0039】
[0044] 患者および/または医療専門家などのユーザは、ネットワーク170を介してコンピューティングデバイス110に通信可能に結合されたクライアントデバイス174aを介して、アクセス部位画像132をアクセス部位分析システム105に送信、伝送、アップロード、またはその他の方法で提供し得る。例えば、アクセス部位分析アプリケーションは、メモリユニット130および/またはデータストア172a~nへの記憶のためにデジタルアクセス部位画像132のアップロードを容易にし得るウェブサイト、インターネットインターフェース、ポータル、または他のネットワークベースのアプリケーションであり得、またはそれを含み得る。いくつかの実施形態では、患者クライアントデバイス174a~nは、アクセス部位画像132を提供するためにアクセス部位分析アプリケーション150と通信するように動作するクライアントアプリケーション(例えば、モバイルアプリケーションまたは「アプリ」)を動作させ得る。いくつかの実施形態では、患者は、透析クリニックまたは他の医療提供者の患者ポータルを介してデジタルアクセス部位画像132をアップロードし得る。アクセス部位分析アプリケーション150は、患者ポータルに通信可能に結合されて、そこから画像を受信し得る。実施形態は、このコンテキストで限定されるものではない。
【0040】
[0045] さらに、患者または医療提供者は、アクセス部位の特性を記述するアクセス部位記述情報134を提供し得る。概して、アクセス部位記述情報134は、アクセス部位の特性を示し得る任意のタイプのテキスト、オーディオ、および/またはビジュアル等のデータをアクセス部位画像132の外に含み得る。例えば、アクセス部位記述情報134は、疼痛、腫脹、色、サイズ、血流量情報、状態または特性の持続時間、アクセス部位の年数、アクセス部位のタイプ、および/または患者バイタル等に関する記述を含み得る。様々な実施形態において、アクセス部位記述情報134は、例えば、1つまたは複数の医療記録エントリおよび/または同様のもの内で関係するメタデータとして1つまたは複数のアクセス部位画像132に関連付けられ得る。例えば、アクセス部位分析アプリケーション150は、関連付けられたアクセス部位記述情報134を含むまたは参照する、アクセス部位画像132の記録を作成し得る。このようにして、アクセス部位分析アプリケーション150は、アクセス部位画像132を記述し、および/またはそれに対するコンテキストを提供する情報にアクセスし得る。
【0041】
[0046] アクセス部位分析アプリケーション150は、アクセス部位画像132および/またはアクセス部位記述情報134を分析して、アクセス部位情報138を決定し得る。概して、アクセス部位情報138は、アクセス部位画像132および/またはアクセス部位記述情報134の分析から決定される診断、分類、カテゴリ化、アクセス部位特徴、または他の分析結果を含み得る。例えば、アクセス部位情報138は、これらに限定されないが、色、サイズ、形状、アクセス部位要素(例えば、痂皮形成および/または出血等)、および/またはアクセス部位画像132の分析から識別され得る他の情報を含む、アクセス部位画像132のアクセス部位特徴を含み得る。別の実施例では、アクセス部位情報138は、健康な診断、グレードまたは他の分類レベル、および/または異常の存在ならびに/もしくは重症度の表示等など、アクセス部位の診断または他の分類を含み得る。例えば、アクセス部位分析アプリケーション150は、いくつかの実施形態によるアクセス部位分析プロセスを使用して(例えば、計算モデル136を使用して)アクセス部位の動脈瘤の存在および/または重症度を決定し得る。
【0042】
[0047] いくつかの実施形態では、アクセス部位分析アプリケーション150は、1つまたは複数の計算モデル136を使用し、アクセス部位画像132および/またはアクセス部位記述情報134を分析して、アクセス部位情報138および/または処置推奨142を決定し得る。計算モデル136の非限定的な例としては、MLモデル、AIモデル、ニューラルネットワーク(NN)、人工ニューラルネットワーク(ANN)、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、ディープラーニング(DL)ネットワーク、ディープニューラルネットワーク(DNN)、再帰型ニューラルネットワーク(RNN)、それらの組合せ、および/またはそれらの変形物等が含まれ得る。実施形態は、このコンテキストで限定されるものではない。例えば、CNNがアクセス部位画像132を分析するために使用され得、ここで、アクセス部位画像132(または、より具体的には、画像ファイル)が入力であり、アクセス部位情報138(例えば、アクセス部位特徴を含む)および/または処置推奨が出力である。
【0043】
[0048] 様々な実施形態において、アクセス部位分析アプリケーション150は、アクセス部位分析プロセスの異なる部分に対して異なる計算モデル136を使用し得る。例えば、画像分析計算モデルを使用し、アクセス部位画像132を処理し得る。別の実施例では、処置推奨計算モデルを使用し、アクセス部位情報138および/またはアクセス部位分類情報140(例えば、図3参照)を処理して、処置推奨142を生成し得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位画像132、アクセス部位記述情報134、アクセス部位情報138、および/またはアクセス部位分類情報140を分析するために1つの計算モデル136を使用して、処置推奨を決定し得る。実施形態は、このコンテキストで限定されるものではない。
【0044】
[0049] 計算モデル136は、画像および特にアクセス部位画像132を分析するように訓練された1つまたは複数のモデルを含み得る。例えば、様々な実施形態において、計算モデル136は、アクセス部位画像132を分析して、患者ベースおよび/または集団ベースのアクセス部位画像を使用してアクセス部位を診断するために使用され得るアクセス部位特徴および/または他の情報を決定するように訓練され得る。計算モデルは、アクセス部位情報138および/またはアクセス部位分類情報140を分析して処置推奨142を決定するように訓練された1つまたは複数のモデルを含み得る。例えば、患者ベースの訓練は、特定の患者のアクセス部位画像132と、状態、異常を示す情報またはアクセス部位情報138および/または処置推奨142を決定するために使用され得る他の情報とを用いて計算モデル136を訓練することを含み得る。別の実施例では、集団ベースの訓練は、患者の特定の集団(例えば、地理的地域、病状、状態、異なる皮膚の色合い、異なるタイプのアクセス部位、および/または異なる年数のアクセス部位等)のアクセス部位画像132と、状態、異常を示す情報またはアクセス部位情報138および/または処置推奨142を決定するために使用され得る他の情報とを用いて、計算モデル136を訓練することを含み得る。
【0045】
[0050] 様々な実施形態において、アクセス部位分類情報140は、アクセス部位の状態を分類し、カテゴリ化し、グレード付けし、またはその他の方法で示すために使用され得る情報を含み得る。図2は、いくつかの実施形態による例示的なアクセス部位分類情報を示す。図2に示されるように、分類情報205は、アクセス部位情報(例えば、バスキュラーアクセス情報)、スコア、および各スコア分類に関連付けられたアクションを含み得る。バスキュラーアクセス情報は、計算モデル136を使用してアクセス部位画像132および/またはアクセス部位記述情報134を分析することによりアクセス部位分析アプリケーション150によって決定されたアクセス部位情報138を含み得る。図2に示されるように、アクセス部位情報138の非限定的な例としては、痂皮の存在、痂皮特性、疼痛の存在/重症度、腫脹の存在/重症度、新たな疼痛、新たな腫脹、壊死領域の存在、紅斑の存在、血管雑音/スリル状態、AVF/AVG状態(例えば、AVF/AVG上の硬さ)、動脈瘤の存在、動脈瘤特性(例えば、安定、サイズの増加、および/または動脈瘤上の皮膚状態等)、および/または触診情報等を含み得る。したがって、いくつかの実施形態は、アクセス部位(例えば、AVF/AVG)の動脈瘤の程度を自動的に分類するように動作し得る。特定の程度またはスコアおよびアクションが図2に示されているが、実施形態はそのように限定されず、図2に示されている分類情報205は例示のみを目的とするものである。いくつかの実施形態によれば、他の分類、グレード付け、および/またはスコア付け等を使用してもよい。
【0046】
[0051] 様々な実施形態において、アクセス部位分析アプリケーション150は、アクセス部位分類情報(例えば、分類情報205)中に提供されるアクセス部位情報(例えば、バスキュラーアクセス情報)に基づいてアクセス部位情報138(例えば、アクセス部位の特性を示す情報)を分析して、診断(例えば、スコア)および/または処置推奨142(例えば、アクション)の形態でアクセス部位情報138を決定し得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位分析アプリケーション150は、計算モデル136、テーブルルックアップマッチングプロセス、パターンマッチングプロセス、検索プロセス、および/またはそれらの組合せ等を使用して、アクセス部位情報138(例えば、診断および/またはスコア等)および/または処置推奨142(例えば、アクション)を決定し得る。
【0047】
[0052] アクセス部位分析アプリケーション150は、アクセス部位情報138に基づいて処置推奨142を生成し得る。処置推奨142は、アクセス部位を処置および/またはモニタリングするためのアクション方針を含み得る。例えば、処置推奨142は、アクセス部位が透析プロセスのために使用しても(例えば、針を挿入しても)安全であることを示し得る。別の実施例では、処置推奨142は、臨床的介入、フォローアップ訪問、アクセス部位の使用の制限または排除、投薬、および/またはアクセス部位ならびに/もしくは異常な状態を判断するための追加のアクション等の指示を示し得る。様々な実施形態において、処置推奨142は、患者の処置のために、例えば、医療専門家のユーザによってアクセス可能なクライアントデバイス174a~nおよび/またはデータストア172a~nへのネットワーク170を介して、医療専門家に提供され得る。例えば、医療専門家のユーザは、患者ポータル、EMRシステム、または他のインターフェースにアクセスして患者情報を取得し、アクセス部位画像132、アクセス部位記述情報134、アクセス部位情報、処置推奨142、および/または前述のいずれかを含むまたはそれらに関連する患者医療記録等をレビューし得る。
【0048】
[0053] 図3は、いくつかの実施形態を表し得る動作環境300の一例を例示する。図3に示されるように、動作環境300は、スマートフォン、タブレットコンピューティングデバイス、および/またはポータブルコンピューティングデバイス等などの患者のコンピューティングデバイス374を含み得る。コンピューティングデバイス374は、アクセス部位アプリケーション352を実行し得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位アプリケーション352は、様々な実施形態にしたがって構成された透析アクセス部位分析システム305と(例えば、直接的に、または患者ポータル330を介して)相互動作するためのモバイルアプリケーション、クライアントアプリケーション、および/またはウェブベースのアプリケーション等であり得、またはそれらを含み得る。
【0049】
[0054] ユーザは、患者のアクセス部位または他の部分の画像332をキャプチャし得る、またはその他の方法でそれにアクセスし得る。例えば、ユーザは、アクセス部位の1つまたは複数の写真および/またはビデオを撮影し得る(例えば、アクセス部位の周りでカメラをゆっくり移動させて、アクセス部位の複数のビューを取得する)。いくつかの実施形態では、アクセス部位のビデオのフレームが複数の画像に変換され得る。
【0050】
[0055] アクセス部位アプリケーション352は、ユーザが、画像332および/または他の個人的特性を記述するアクセス部位記述情報334を入力することを可能にし得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位アプリケーション352は、アクセス部位記述情報334を入力するために、テキストボックス、チェックボックス(例えば、状態の存在を示す)、選択オブジェクト、または他のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)オブジェクトを提供し得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位アプリケーション352は、画像332のキャプチャを容易にし得る。例えば、ユーザは、アクセス部位アプリケーション352を開き得、アクセス部位アプリケーション352は、(例えば、コンピューティングデバイス374のカメラを使用して)画像キャプチャ機能を提供し得る。いくつかの実施形態では、画像332は、サイズインジケータ、色インジケータ、および/または形状セレクタ等を含む画像情報を含み得、またはそれらと関連付けられ得る。例えば、ルーラまたはスケールが、画像に含まれてもよいし、またはサイズ情報を決定するために使用されてもよい。別の実施例では、色インジケータが、基準として、および/または画像332に含まれる患者の一部分の色を決定するために使用され得る。さらなる実施例では、形状セレクタが、画像332内の患者の一部分を選択、描画、またはその他の方法で強調するために利用可能であり得る(例えば、患者は、アクセス部位、疼痛源、硬さのある領域、変色のある領域、および/または変化のある領域等の周囲に円または他の形状を描画し得る)。
【0051】
[0056] 画像記録360が患者ポータル330にアップロードされ得る。いくつかの実施形態では、画像記録360は、画像332、アクセス部位記述情報334、および/または他の患者情報を含み得る。例えば、画像記録360は、コンピューティングデバイス374の情報、ユーザ識別情報、ユーザ証明書情報、医療提供者情報、タイムスタンプ情報、および/または画質情報等を含み得る。いくつかの実施形態では、患者ポータル330は、画像記録360を患者情報リポジトリ372に記憶し得る。いくつかの実施形態では、リポジトリ372は、DIS、および/またはEMRシステム等などの患者記録データベースであり得、またはそれを含み得る。例示的な実施形態では、患者ポータル330および患者情報リポジトリ372は、医療提供者システム350の一部であり得る。例えば、患者ポータル330および患者情報リポジトリ372は、患者ケアを提供し、患者ヘルスケア情報を管理する医療提供者によって運営される透析クリニックまたは複数の透析クリニックによって使用され得る。
【0052】
[0057] 様々な実施形態において、患者ポータル330または他のシステムは、画像記録360を修正して、修正された画像記録362を生成し得る。例えば、集団に特有の情報として使用するために、画像記録362は、画像記録360に関連付けられた患者を特定するために使用される恐れのある情報が匿名化され得る。別の実施例では、患者ポータル330に関連付けられた医療提供者は、自身の情報、例えば、画像記録360の受信のデータおよびタイムスタンプ、画像記録360に行われた変更、および/または医療提供者情報等を含め得る。いくつかの実施形態では、画像記録362は、リポジトリ372に記憶された記録および/または他の情報に対応するフォーマットになるように修正され得る。
【0053】
[0058] 透析アクセス部位分析システム305は、医療提供者システム350を介して画像記録362にアクセスし得る。例えば、透析アクセス部位分析システム305は、サブスクリプションサービスおよび/またはSaaS(Software-as-a-Service)プロバイダなど、医療提供者へのサービスとして動作し得る。透析アクセス部位分析システム305は、いくつかの実施形態にしたがって画像記録362を分析し、処置推奨342を生成し得る(例えば、図1図4、および図6参照)。様々な実施形態において、処置推奨342は、例えば、患者記録と共にリポジトリ372に記憶されることによって、医療提供者に提供され得る。いくつかの実施形態では、透析アクセス部位分析システム305は、画像記録362を使用し、計算モデル336を訓練し得る。代替的に、またはそれに加えて、透析アクセス部位分析システム305は、CMSデータベース、USRDSデータベース、第三者の臨床データ、および/またはインシリコ臨床データ等などの他のデータを使用し、計算モデルを訓練してもよい。
【0054】
[0059] 図4は、いくつかの実施形態を表し得る動作環境400の一例を例示する。図4に示すように、アクセス部位分析プロセス405は、様々な要素404a~nを有するアクセス部位402のアクセス部位画像432にアクセスすることを含み得る。例えば、第1の要素404aは、痂皮形成を含み得、第2の要素404nは、アクセス部位の色を含み得る。アクセス部位402に関連付けられた記述情報、例えば、症状、変化、および/またはバイタル等を提供するアクセス部位記述情報434もアクセスされ得る。アクセス部位画像432および/またはアクセス部位記述情報434は、計算モデル436aに提供され得る。いくつかの実施形態では、計算モデル436aは、アクセス部位画像を分析して、アクセス部位画像432の視覚的要素の分析に基づいてアクセス部位特徴410を決定するように動作するCNNまたは他の計算モデルを含み得る。例えば、計算モデル436aは、アクセス部位の領域の色または色の差を決定する(例えば、赤み、濃さ、および/または患者の周囲部分とのコントラスト等を探す)ように訓練され得る。別の実施例では、計算モデル436aは、アクセス部位画像432内の要素404a~n、例えば、アクセス部位、動脈瘤、変色のある領域、および/または光沢のある皮膚の領域等を決定するように訓練され得る。実施形態は、このコンテキストで限定されるものではない。
【0055】
[0060] 様々な実施形態において、計算モデル436aは、アクセス部位画像432を単独で、またはアクセス部位記述情報434と組み合わせて分析し得る。例えば、計算モデル436aは、ある特定の信頼レベルを有する状態(例えば、炎症)を検出し得る。計算モデル436aは、アクセス部位特徴としての炎症の決定の信頼レベルを増加させ、および/または計算モデル436aを訓練するために、アクセス部位記述情報434をチェックして炎症が示されているかどうかを決定し得る。別の実施例では、計算モデル436aは、アクセス部位における痂皮形成を記述するアクセス部位記述情報434に応答して、考えられる痂皮形成の領域を示し得る。
【0056】
[0061] いくつかの実施形態では、計算モデル436aは、アクセス部位画像432をアクセス部位の任意の以前の画像と比較して、特定のアクセス部位特徴410を決定し得る。このようにして、計算モデル436aは、傾向(例えば、要素サイズが増加している、炎症が増加している、発赤が減少している、および/または光沢が減少している等)、差異(例えば、新たな異常の存在、以前の状態がないこと、色の変化、および/または形状の変化等)、および異なる時間に撮影された一連の画像を見ることに基づいてなされ得る他の決定を決定し得る。
【0057】
[0062] いくつかの実施形態では、アクセス部位画像132は、医療専門家による手動レビュー470を受け得る。手動レビュー470の結果は、分析および/または訓練を目的として計算モデル436aに提供され、および/またはアクセス部位特徴410として提供され得る。
【0058】
[0063] アクセス部位特徴410およびアクセス部位記述情報434は、アクセス部位情報438として計算モデル436bに提供され得る。様々な実施形態において、計算モデル436bは、アクセス部位情報438に基づいて処置推奨442を決定するように動作し得る。いくつかの実施形態では、計算モデル436bは、変動、傾向を決定し、および/または過去の患者情報に基づいて決定するために、アクセス部位画像432および/またはアクセス部位情報を、アクセス部位に関連する任意の以前の画像もしくは情報と比較し得る。
【0059】
[0064] 様々な実施形態において、処置推奨442は、これらに限定されないが、傾向452a、変動452b、および/またはスコア452c等を含む1つまたは複数の診断特徴452a~nを含み得、および/またはこれらに基づき得る。例えば、傾向452aは、炎症が以前の3つの画像サンプルの期間にわたって減少していると決定され得、処置の効果がある可能性があることを示す。別の実施例では、アクセス部位の色の変動452bは、新たな状態または異常が発生したことを示し得る。さらなる実施例では、処置推奨442は、診断のスコア452cまたは他のカテゴリ化を含み得る(例えば、図3参照)。
【0060】
[0065] 様々な実施形態において、処置推奨442は、例えば、他の患者および/または患者の集団に関連付けられたアウトカム、成功率、および/または処置タイプ等を示す分析情報454を含み得る。例えば、処置推奨442は、状態Cを有する集団Bに対する処置Aが、20%の成功率および合併症X、Y、ならびにZを有し、状態Cを有する集団Nに対する処置Mが、30%の成功率および合併症Xを有したことを示す分析情報454を含み得る。計算モデル436bによって決定された、患者に対して最適化された処置推奨442が決定され得る。例えば、計算モデル436bは、同じ集団グループ、同じ地域において、同じ異常を有する患者、アクセス部位特徴、アクセス部位情報、および/またはそれらの組合せ等に対する1つまたは複数の最も成功した処置を(例えば、成功率に基づいて)決定し得る。分析情報454は、年齢、性別、アクセス部位タイプ、アクセス部位年数、異常、および/または診断等などの様々な患者特性に基づく患者に対する関連性に基づいて提供され得る。例えば、患者の集団グループおよび/またはアクセス部位のタイプ等に関連性がある分析情報454が提供され得る。このようにして、医療専門家は、集団ベースのアウトカムおよび成功率を使用して処置推奨442をより完全に評価することができる。
【0061】
[0066] 開示されるアーキテクチャの新規の態様を実行するための例示的な方法を表す1つまたは複数の論理フローが本明細書に含まれる。説明を簡単にするために、本明細書に示される1つまたは複数の方法は一連の動作として図示および説明されているが、当業者であれば、方法がその動作の順序によって限定されないことを理解し、諒解するであろう。それにしたがって、いくつかの動作は、本明細書に図示および説明されるものとは異なる順序で、および/または他の動作と同時に行われ得る。例えば、当業者であれば、方法を状態図などの一連の相関状態または事象として代替的に表わせることを理解し、諒解するであろう。さらに、方法に例示されたすべての動作が新規の実装形態のために必要とされなくてもよい。点線で指定されたブロックは、論理フローの任意選択のブロックであり得る。
【0062】
[0067] 論理フローは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアおよびファームウェアの実施形態では、論理フローは、非一時的コンピュータ可読媒体または機械可読媒体上に記憶されたコンピュータ実行可能命令によって実装され得る。実施形態は、このコンテキストで限定されるものではない。
【0063】
[0068] 図5は、論理フロー500の一実施形態を例示する。論理フロー500は、コンピューティングデバイス110など、本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態によって実行される動作の一部または全部を表し得る。いくつかの実施形態では、論理フロー500は、いくつかの実施形態による、アクセス部位分析プロセスの動作の一部または全部を表し得る。
【0064】
[0069] ブロック502において、論理フロー500は、患者画像を受信し得る。例えば、アクセス部位分析アプリケーション150は、医療提供者のデータリポジトリに記憶されたアクセス部位画像132を受信し得る。論理フロー500は、ブロック504においてアクセス部位記述情報を受信し得る。例えば、アクセス部位分析アプリケーション150は、ブロック502で受信した患者画像に関連付けられたアクセス部位記述情報134を受信し得る。いくつかの実施形態では、患者およびアクセス部位記述情報は、例えば、医療提供者のデータベースに記憶された同じ患者記録に含まれ得る。
【0065】
[0070] 論理フロー500は、ブロック506においてアクセス部位情報を決定し得る。例えば、アクセス部位分析アプリケーション150は、いくつかの実施形態にしたがって構成された計算モデルを使用してアクセス部位画像132および/またはアクセス部位記述情報134を処理して、バスキュラーアクセス情報138を決定し得る。いくつかの実施形態では、アクセス部位情報138は、特性(色、サイズ、および/または異常等)の表示および/またはカテゴリ化(例えば、スコアおよび関連付けられたアクション)を含む、アクセス部位の状態の診断または他の決定を含み得る。ブロック508において、論理フロー500は、処置推奨を提供し得る。例えば、アクセス部位分析アプリケーション150は、いくつかの実施形態にしたがって構成された計算モデルを使用してバスキュラーアクセス情報を処理することによって決定されたアクセス部位に対する処置推奨508を生成し得る。処置推奨は、モニタリング、医療提供者の評価、薬剤、および/または針の使用の継続/中止等などのアクションを含み得る。
【0066】
[0071] いくつかの実施形態では、論理フロー500は、ブロック510においてフィードバックを受信し得る。例えば、医療提供者は、ブロック508において生成された処置推奨に関連付けられた処置などの、患者および/または処置の集団に対する処置の方針に関連する処置アウトカムおよび/または同様のものを提供し得る。別の実施例では、医療提供者は、計算モデル136によって生成されたバスキュラーアクセス情報および/またはアクセス部位特徴等の精度に関連するフィードバックを提供し得る。フィードバックは、画像、テキスト記述、臨床データ、および/またはアウトカム情報等などの様々な形態であり得る。
【0067】
[0072] 様々な実施形態において、論理フロー500は、ブロック512において計算モデルを訓練し得る。例えば、アクセス部位分析アプリケーション150は、ブロック510において受信したフィードバックを使用して計算モデル136を訓練し得る。このようにして、いくつかの実施形態にしたがってアクセス部位情報および/または処置推奨を決定するように動作する計算モデルは、それらの精度、信頼レベル、および/または分析の幅等を継続的に学習および改善していくことができる。
【0068】
[0073] 図6は、前述の様々な実施形態を実現するのに好適な例示的なコンピューティングアーキテクチャ600の一実施形態を例示する。様々な実施形態において、コンピューティングアーキテクチャ600は、電子デバイスを備え得、またはその一部として実現され得る。いくつかの実施形態では、コンピューティングアーキテクチャ600は、例えば、コンピューティングデバイス110を表し得る。実施形態は、このコンテキストで限定されるものではない。
【0069】
[0074] 本願で使用されるとき、「システム」、および「構成要素」、および「モジュール」という用語は、ハードウェア、ハードウェアとソフトウェアの組合せ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかであるコンピュータ関連エンティティを指すことを意図しており、その例は、例示的なコンピューティングアーキテクチャ600によって提供される。例えば、構成要素は、プロセッサ上で実行されるプロセス、プロセッサ、ハードディスクドライブ、(光および/または磁気記憶媒体の)複数の記憶ドライブ、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであり得るが、これらに限定されない。例として、サーバ上で実行されるアプリケーションおよびサーバの両方が構成要素であり得る。1つまたは複数の構成要素が、プロセスおよび/または実行スレッド内に常駐することができ、構成要素は、1つのコンピュータ上にローカライズされ、および/または2つ以上のコンピュータ間に分散し得る。さらに、構成要素は、動作を調節するために様々なタイプの通信媒体によって互いに通信可能に結合され得る。調節は、情報の単方向または双方向の交換を含み得る。例えば、構成要素は、通信媒体を介して通信される信号の形態で情報を通信し得る。情報は、様々な信号線に割り振られた信号として実現され得る。このような割振りでは、各メッセージが信号である。しかしながら、さらなる実施形態は、代替的に、データメッセージを用いてもよい。そのようなデータメッセージは、様々な接続にわたって送信され得る。例示的な接続は、パラレルインターフェース、シリアルインターフェース、およびバスインターフェースを含む。
【0070】
[0075] コンピューティングアーキテクチャ600は、1つまたは複数のプロセッサ、マルチコアプロセッサ、コプロセッサ、メモリユニット、チップセット、コントローラ、周辺機器、インターフェース、発振器、調時デバイス、ビデオカード、オーディオカード、マルチメディア入力/出力(I/O)構成要素、電源等など、様々な共通のコンピューティング要素を含む。しかしながら、実施形態は、コンピューティングアーキテクチャ600による実装に限定されない。
【0071】
[0076] 図6に示すように、コンピューティングアーキテクチャ600は、処理ユニット604、システムメモリ606、およびシステムバス608を備える。処理ユニット604は、市販のプロセッサであり得、デュアルマイクロプロセッサ、マルチコアプロセッサ、および他のマルチプロセッサアーキテクチャを含み得る。
【0072】
[0077] システムバス608は、これに限定されないがシステムメモリ606を含むシステム構成要素のためのインターフェースを処理ユニット604に提供する。システムバス608は、様々な市販のバスアーキテクチャの任意のものを使用して、メモリバス(メモリコントローラの有無にかかわらず)、周辺バス、およびローカルバスにさらに相互接続し得るいくつかのタイプのバス構造のいずれかとすることができる。インターフェースアダプタが、スロットアーキテクチャを介してシステムバス608に接続し得る。例示的なスロットアーキテクチャは、限定ではなく、AGP(Accelerated Graphics Port)、Card Bus、(E)ISA((Extended)Industry Standard Architecture)、MCA(Micro Channel Architecture)、NuBus、PCI(X)(Peripheral Component Interconnect(Extended))、PCI Express、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)、および同様のものを含み得る。
【0073】
[0078] システムメモリ606は、読取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、ダブルデータレートDRAM(DDRAM)、同期DRAM(SDRAM)、スタティックRAM(SRAM)、プログラマブルROM(PROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、強誘電性ポリマーメモリなどのポリマーメモリ、オボニックメモリ、相変化または強誘電体メモリ、SONOS(silicon-oxide-nitride-oxide-silicon)メモリ、磁気または光カード、RAID(Redundant Array of Independent Disks)ドライブなどのデバイスのアレイ、ソリッドステートメモリデバイス(例えば、USBメモリ、ソリッドステートドライブ(SSD))、および情報を記憶するのに好適な任意の他のタイプの記憶媒体など、1つまたは複数の高速メモリユニットの形態の様々なタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。図6に示す例示的な実施形態では、システムメモリ606は、不揮発性メモリ610および/または揮発性メモリ612を含み得る。BIOS(Basic Input/Output System)が不揮発性メモリ610に格納され得る。
【0074】
[0079] コンピュータ602は、内部(または外部)ハードディスクドライブ(HDD)614と、リムーバブル磁気ディスク611に対して読み書きするための磁気フロッピーディスクドライブ(FDD)616と、リムーバブル光ディスク622(例えば、CD-ROMまたはDVD)に対して読み書きするための光ディスクドライブ620とを含む、1つまたは複数の低速メモリユニットの形態の様々なタイプのコンピュータ可読記憶媒体を含み得る。HDD614、FDD616、および光ディスクドライブ620は、それぞれ、HDDインターフェース624、FDDインターフェース626、および光ドライブインターフェース628によってシステムバス608に接続され得る。外部ドライブ実装のためのHDDインターフェース624は、ユニバーサルシリアルバス(USB)およびIEEE1114インターフェース技術の少なくとも一方または両方を含み得る。
【0075】
[0080] ドライブおよび関連付けられたコンピュータ可読媒体は、データ、データ構造、コンピュータ実行可能命令などの揮発性および/または不揮発性記憶を提供する。例えば、オペレーティングシステム630、1つまたは複数のアプリケーションプログラム632、他のプログラムモジュール634、およびプログラムデータ636を含む、いくつかのプログラムモジュールが、ドライブおよびメモリユニット610、612に格納され得る。1つの実施形態では、1つまたは複数のアプリケーションプログラム632、他のプログラムモジュール634、およびプログラムデータ636は、例えば、コンピューティングデバイス110の様々なアプリケーションおよび/または構成要素を含み得る。
【0076】
[0081] ユーザは、1つまたは複数のワイヤード/ワイヤレス入力デバイス、例えば、キーボード638、およびマウス640などのポインティングデバイスを介してコンピュータ602にコマンドおよび情報を入力することができる。これらおよび他の入力デバイスは、多くの場合、システムバス608に結合された入力デバイスインターフェース642を介して処理ユニット604に接続されるが、他のインターフェースによって接続されてもよい。
【0077】
[0082] モニタ644または他のタイプのディスプレイデバイスも、ビデオアダプタ646などのインターフェースを介してシステムバス608に接続される。モニタ644は、コンピュータ602の内部または外部にあり得る。モニタ644に加えて、コンピュータは典型的には、スピーカ、プリンタなどの他の周辺出力デバイスを含む。
【0078】
[0083] コンピュータ602は、リモートコンピュータ648などの1つまたは複数のリモートコンピュータへのワイヤードおよび/またはワイヤレス通信を介する論理接続を使用して、ネットワーク化された環境で動作し得る。リモートコンピュータ648は、ワークステーション、サーバコンピュータ、ルータ、パーソナルコンピュータ、ポータブルコンピュータ、マイクロプロセッサベースの娯楽機器、ピアデバイス、または他の共通ネットワークノードとすることができ、典型的には、コンピュータ602に関連して説明した要素の多くまたはすべてを含むが、簡潔にするために、メモリ/記憶デバイス650のみが例示されている。図示される論理接続は、ローカルエリアネットワーク(LAN)652および/またはより大きいネットワーク、例えば、ワイドエリアネットワーク(WAN)654へのワイヤード/ワイヤレス接続を含む。このようなLANおよびWANネットワーキング環境は、オフィスおよび企業において一般的なものであり、イントラネットなどの企業規模のコンピュータネットワークを促進し、それらのすべては、グローバル通信ネットワーク、例えばインターネットに接続し得る。
【0079】
[0084] コンピュータ602は、ワイヤレス通信(例えば、IEEE802.16無線変調技法)において動作的に配設されたワイヤレスデバイスなど、IEEE802規格ファミリを使用するワイヤードおよびワイヤレスデバイスもしくはエンティティと通信するように動作可能である。これは、とりわけ、少なくともWi-Fi(すなわちワイヤレスフィデリティ)、WiMax、およびBluetooth(登録商標)ワイヤレス技術を含む。したがって、通信は、従来のネットワークと同様に事前定義された構造であり得、または単に少なくとも2つのデバイス間のアドホック通信であり得る。Wi-Fiネットワークは、IEEE802.11x(a、b、g、n等)と呼ばれる無線技術を使用して、セキュアで信頼性の高い高速ワイヤレス接続を提供する。コンピュータを互いに、インターネットに、およびワイヤネットワーク(IEEE802.3関連の媒体および機能を使用する)に接続するために、Wi-Fiネットワークが使用され得る。
【0080】
[0085] 実施形態の完全な理解を提供するために、多数の特定の詳細を本明細書に記載した。しかしながら、実施形態をこれらの特定の詳細なしに実施できることは、当業者によって理解されよう。他の事例では、実施形態を不明瞭にしないように、周知の動作、構成要素、および回路については詳述していない。本明細書に開示の特定の構造的および機能的詳細は、代表的なものであり得、必ずしも実施形態の範囲を限定するわけではないことが理解されよう。
【0081】
[0086] いくつかの実施形態について、「結合された」および「接続された」という表現をそれらの派生語とともに使用して説明する場合がある。これらの用語は、互いの同義語として意図されるものではない。例えば、いくつかの実施形態については、2つ以上の要素が互いに物理的または電気的に直接接触していることを示すために、「接続された」および/または「結合された」という用語を使用して説明する場合がある。しかしながら、「結合された」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接接触していないが、依然として互いに協働または相互作用することも意味し得る。
【0082】
[0087] 別段明記していない限り、「処理する」、「算出する」、「計算する」、「決定する」、または同様のことなどの用語は、コンピューティングシステムのレジスタおよび/またはメモリ内の物理量(例えば、電子)として表されるデータを、コンピューティングシステムのメモリ、レジスタ、または他のかかる情報の記憶、送信、もしくは表示デバイス内の物理量として同様に表される他のデータに操作および/または変換する、コンピュータもしくはコンピューティングシステム、または同様の電子コンピューティングデバイスの動作および/またはプロセスを指すことを理解されたい。実施形態は、このコンテキストで限定されるものではない。
【0083】
[0088] 本明細書に記載の方法を、説明した順序または任意の特定の順序で実行する必要はないことに留意されたい。さらに、本明細書で特定された方法に関して説明された様々な動作は、直列または並列に実行することができる。
【0084】
[0089] 本明細書で特定の実施形態について例示および説明してきたが、同じ目的を達成するように計算された任意の配置構成が、示された特定の実施形態の代用となり得ることを理解されたい。本開示は、様々な実施形態のあらゆる適応例または変形例を網羅することを意図している。以上の説明は例示的になされたものであり、限定的なものではないことを理解されたい。上記実施形態の組合せおよび本明細書に具体的に説明されていない他の実施形態は、上記の説明を検討すれば当業者には明らかであろう。したがって、様々な実施形態の範囲は、上記の組成物、構造、および方法が使用される任意の他の用途を含む。
【0085】
[0090] 本主題は、構造的特徴および/または方法的動作に固有の言語で説明されているが、添付の特許請求の範囲で定義される主題が、必ずしも上述の特定の特徴または動作に限定されるわけではないことを理解されたい。むしろ、上述の特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示される。
【0086】
[0091] 本明細書で使用されるとき、単数形で記載され、用語「a」または「an」で始まる要素または動作は、除外が明記されていない限り、複数形の要素または動作を除外しないものとして理解されたい。さらに、本開示の「1つの実施形態」に対する参照は、記載された特徴を組み込むさらなる実施形態の存在を除外するものとして解釈されることを意図するものではない。
【0087】
[0092] 本開示は、本明細書に記載の特定の実施形態によって範囲が限定されるべきではない。実際に、本明細書に記載のものに加えて、本開示の他の様々な実施形態および修正形態が、前述の説明および添付図面から当業者には明らかとなる。よって、かかる他の実施形態および修正形態は、本開示の範囲内に入ることを意図している。さらに、本開示は、特定の目的のための特定の環境での特定の実施のコンテキストで本明細書に記載されているが、当業者であれば、その有用性がそれに限定されるものではなく、本開示が、任意の数の目的のための任意の数の環境で有利に実施され得ることを認識するであろう。したがって、以下に記載の特許請求の範囲は、本明細書に記載の本開示の十分な範囲および趣旨の観点から解釈するべきである。
以下に、本願出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合されたメモリと、
を備え、前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、
患者の透析アクセス部位の少なくとも1つの画像を備えるアクセス部位画像を受信することと、
前記アクセス部位画像から決定された少なくとも1つのアクセス部位特徴に基づいて前記透析アクセス部位についてのアクセス部位情報を決定することと、前記アクセス部位情報は、前記透析アクセス部位の状態を示し、
前記アクセス部位情報に基づいて、前記透析アクセス部位に対する処置推奨を決定することと、
を行わせる命令を備える、装置。
[C2]
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、
アクセス部位記述情報を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセス部位特徴および前記アクセス部位記述情報に基づいて、前記アクセス部位情報を決定することと、
を行わせる、C1に記載の装置。
[C3]
前記透析アクセス部位は、自己血管使用皮下動静脈瘻(AVF)または人工血管使用皮下動静脈瘻(AVG)のうちの1つを備える、C1に記載の装置。
[C4]
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記少なくとも1つのアクセス部位特徴を決定するために、前記アクセス部位画像を計算モデルに提供させる、C1に記載の装置。
[C5]
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記処置推奨を決定するために、前記アクセス部位情報を計算モデルに提供させる、C1に記載の装置。
[C6]
前記少なくとも1つのアクセス部位特徴は、サイズ、色、形状、または異常の存在のうちの少なくとも1つを備える、C1に記載の装置。
[C7]
前記アクセス部位画像は、クライアントコンピューティングデバイスを介してキャプチャされる、C1に記載の装置。
[C8]
前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに、アクセス部位分類情報に基づいて前記アクセス部位の分類を決定させる、C1に記載の装置。
[C9]
前記分類は、スコアおよび少なくとも1つの処置アクションを備える、C8に記載の装置。
[C10]
前記処置推奨は、前記処置推奨に関連付けられた少なくとも1つの処置アウトカムを示す分析情報を備える、C1に記載の装置。
[C11]
患者の透析アクセス部位の少なくとも1つの画像を備えるアクセス部位画像を受信することと、
前記アクセス部位画像から決定された少なくとも1つのアクセス部位特徴に基づいて前記透析アクセス部位についてのアクセス部位情報を決定することと、前記アクセス部位情報は、前記透析アクセス部位の状態を示し、
前記アクセス部位情報に基づいて、前記透析アクセス部位に対する処置推奨を決定することと、
を備える、方法。
[C12]
アクセス部位記述情報を受信することと、
前記少なくとも1つのアクセス部位特徴および前記アクセス部位記述情報に基づいて、前記アクセス部位情報を決定することと、
を備える、C11に記載の方法。
[C13]
前記透析アクセス部位は、自己血管使用皮下動静脈瘻(AVF)または人工血管使用皮下動静脈瘻(AVG)のうちの1つを備える、C11に記載の方法。
[C14]
前記少なくとも1つのアクセス部位特徴を決定するために、前記アクセス部位画像を計算モデルに提供することを備える、C11に記載の方法。
[C15]
前記処置推奨を決定するために、前記アクセス部位情報を計算モデルに提供することを備える、C11に記載の方法。
[C16]
前記少なくとも1つのアクセス部位特徴は、サイズ、色、形状、または異常の存在のうちの少なくとも1つを備える、C11に記載の方法。
[C17]
前記アクセス部位画像は、クライアントコンピューティングデバイスを介してキャプチャされる、C11に記載の方法。
[C18]
アクセス部位分類情報に基づいて前記アクセス部位の分類を決定することを備える、C11に記載の方法。
[C19]
前記分類は、スコアおよび少なくとも1つの処置アクションを備える、C18に記載の方法。
[C20]
前記処置推奨は、前記処置推奨に関連付けられた少なくとも1つの処置アウトカムを示す分析情報を備える、C11に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6