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特許7423811オーディオ伝送方法、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-19
(45)【発行日】2024-01-29
(54)【発明の名称】オーディオ伝送方法、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 84/10 20090101AFI20240122BHJP
   H04W 76/10 20180101ALI20240122BHJP
   H04W 4/80 20180101ALI20240122BHJP
   H04W 80/02 20090101ALI20240122BHJP
   H04W 28/20 20090101ALI20240122BHJP
【FI】
H04W84/10 110
H04W76/10
H04W4/80
H04W80/02
H04W28/20
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2022550852
(86)(22)【出願日】2021-03-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-04-10
(86)【国際出願番号】 CN2021080400
(87)【国際公開番号】W WO2021185166
(87)【国際公開日】2021-09-23
【審査請求日】2022-08-23
(31)【優先権主張番号】202010180932.4
(32)【優先日】2020-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、トン
【審査官】三枝 保裕
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2016/0164973(US,A1)
【文献】特表2010-523018(JP,A)
【文献】特表2013-504937(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0310332(US,A1)
【文献】特開2007-067655(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の電子機器により実行されるオーディオ伝送方法であって、前記第一の電子機器は、第二の電子機器に無線接続され、前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、前記オーディオ伝送方法は、
ターゲットオーディオを取得することと、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することとを含
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することは、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することを含む、
オーディオ伝送方法。
【請求項2】
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することは、
ブルートゥース伝送プロトコルにおける切り替え可能なメディアアクセスコントローラAMP及びプロトコルアダプテーション層PALによって超広帯域伝送プロトコルにおけるメディアアクセス制御MACと物理層PHYを呼び出し、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することを含む、請求項1に記載のオーディオ伝送方法。
【請求項3】
前記ターゲットオーディオを取得することの後、前記オーディオ伝送方法は、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が前記予め設定される帯域幅以下である場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号をブルートゥース伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することをさらに含む、請求項に記載のオーディオ伝送方法。
【請求項4】
第二の電子機器により実行されるオーディオ伝送方法であって、前記第二の電子機器は、第一の電子機器に無線接続され、前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、前記オーディオ伝送方法は、
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信することと、
前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することとを含
前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することは、
前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することを含む、
オーディオ伝送方法。
【請求項5】
前記オーディオ信号には、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するよう指示するための指示信号が含まれる、請求項に記載のオーディオ伝送方法。
【請求項6】
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信することは、
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して前記第一の電子機器が超広帯域伝送プロトコルに基づいて伝送するオーディオ信号を受信することを含む、請求項に記載のオーディオ伝送方法。
【請求項7】
第一の電子機器である電子機器であって、第二の電子機器に無線接続され、前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、前記電子機器は、
ターゲットオーディオを取得するための取得モジュールと、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するための第一の伝送モジュールとを含
前記第一の伝送モジュールは、さらに、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる、
電子機器。
【請求項8】
前記第一の伝送モジュールはさらに、
ブルートゥース伝送プロトコルにおける切り替え可能なメディアアクセスコントローラAMP及びプロトコルアダプテーション層PALによって超広帯域伝送プロトコルにおけるメディアアクセス制御MACと物理層PHYを呼び出し、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる、ことを特徴とする請求項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記第一の伝送モジュールはさらに、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が前記予め設定される帯域幅以下である場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号をブルートゥース伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる、請求項に記載の電子機器。
【請求項10】
第二の電子機器である電子機器であって、第一の電子機器に無線接続され、前記電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、前記電子機器は、
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信するための受信モジュールと、
前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するための第二の伝送モジュールとをさらに含
前記第二の伝送モジュールは、さらに、
前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる、
電子機器。
【請求項11】
前記オーディオ信号には、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するよう指示するための指示信号が含まれる、請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記受信モジュールはさらに、
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して前記第一の電子機器が超広帯域伝送プロトコルに基づいて伝送するオーディオ信号を受信するために用いられる、請求項10に記載の電子機器。
【請求項13】
コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1から請求項のいずれか1項に記載のオーディオ伝送方法のステップを実現する、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
出願は、通信技術分野に関し、特にオーディオ伝送方法及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の急速な発展と市場の緩やかな拡大につれて、オーディオの無線伝送技術の無線通信における応用もますます広くなっている。現在、電子機器は、ブルートゥースによってオーディオ伝送する場合、伝送帯域幅の制限のため、データ量が比較的に大きいオーディオファイルに対し、すでにブルートゥースによって伝送することができなくなり、通常、先進的オーディオコーディング(Advanced Audio Coding、AAC)などの圧縮-伝送-伸張の方法でしか行うことができないが、圧縮-伝送-伸張の過程において、オーディオファイルの音質が損なわれることを招き、オーディオファイルの再生効果に影響を与える。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
出願の実施例は、伝送帯域幅の制限によりオーディオファイルの音質が損なわれるという従来のオーディオ伝送方法における問題を解決するためのオーディオ伝送方法及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記技術課題を解決するために、本出願は、以下のように実現される。
【0005】
第一の方面によれば、本出願の実施例は、第一の電子機器により実行されるオーディオ伝送方法を提供した。前記第一の電子機器は、第二の電子機器に無線接続され、前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、前記オーディオ伝送方法は、
ターゲットオーディオを取得することと、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することとを含む。
【0006】
第二の方面によれば、本出願の実施例は、第二の電子機器により実行されるオーディオ伝送方法をさらに提供した。前記第二の電子機器は、第一の電子機器に無線接続され、前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、前記オーディオ伝送方法は、
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信することと、
前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することとを含む。
【0007】
第三の方面によれば、本出願の実施例は、第一の電子機器である電子機器をさらに提供した。前記電子機器は、第二の電子機器に無線接続され、前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、前記電子機器は、
ターゲットオーディオを取得するための取得モジュールと、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するための第一の伝送モジュールとを含む。
【0008】
第四の方面によれば、本出願の実施例は、第二の電子機器である電子機器をさらに提供した。前記電子機器は、第一の電子機器に無線接続され、前記電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、前記電子機器は、
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信するための受信モジュールと、
前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するための第二の伝送モジュールとをさらに含む。
【0009】
第五の方面によれば、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供した。前記電子機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のオーディオ伝送方法のステップを実現し、又は、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される時、第二の方面に記載のオーディオ伝送方法のステップを実現する。
【0010】
第六の方面によれば、本出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供した。前記コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第一の方面に記載のオーディオ伝送方法のステップを実現し、又は、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、第二の方面に記載のオーディオ伝送方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0011】
出願の実施例では、第一の電子機器は、ターゲットオーディオを取得することによって、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって第二の電子機器の第一のサウンドチャンネル再生装置又は第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送する。このように、第一の電子機器は、超広帯域伝送プロトコル27Mbpsの伝送帯域幅を呼び出すことによってオーディオ信号の伝送を行うことができ、オーディオ信号の伝送レートを大きくしており、第一の電子機器に、より高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送させ、オーディオの音質が損なわれることを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本出願の実施例によるオーディオ伝送方法のフローチャートである。
図1A】電子機器が図1によるオーディオ伝送方法を応用するシーン概略図である。
図2】本出願の実施例による別のオーディオ伝送方法のフローチャートである。
図3】本出願の実施例による電子機器の構造図である。
図4】本出願の実施例による別の電子機器の構造図である。
図5】本出願の実施例による別の電子機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
出願の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本出願の実施例の記述において使用される必要がある添付図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における添付図面は、本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの添付図面に基づき、他の添付図面を得ることもできる。
【0014】
以下は、本出願の実施例における添付図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られた全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0015】
出願の実施例は、オーディオ伝送方法を提供した。前記オーディオ伝送方法は、第一の電子機器、例えば携帯電話、タブレットパソコン、コンピュータ、ウェアラブルデバイスなどにより実行される。そのうち、前記第一の電子機器は、第二の電子機器に無線接続され、例えばブルートゥース(登録商標)接続されている。前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、例えば、前記第二の電子機器は、イヤホンであり、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、左イヤホンであり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、右イヤホンであり、又は、前記第二の電子機器は、音響であり、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、左サウンドチャンネル音響であり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、右サウンドチャンネル音響である。
【0016】
図1を参照すると、図1は、本出願の実施例によるオーディオ伝送方法のフローチャートである。図1に示すように、前記オーディオ伝送方法は、以下のステップを含む。
【0017】
ステップ101、ターゲットオーディオを取得する。
【0018】
選択的に、前記ターゲットオーディオは、第一の電子機器において再生されるか、又は再生されているオーディオであってもよい。例えば、第一の電子機器が、ユーザによる音楽再生ボタン上のタッチ操作を受信すると、ターゲットオーディオを取得し、又は、第一の電子機器が、ユーザによるビデオ再生ボタン上のタッチ操作を受信すると、ターゲットオーディオを取得する。
【0019】
ステップ102、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送する。
【0020】
本方案をよりよく記述するために、本出願の実施例の以下の実施の形態では、イヤホンが前記第二の電子機器であり、前記イヤホンの左イヤホンが第一のサウンドチャンネル再生装置であり、前記イヤホンの右イヤホンが第二のサウンドチャンネル再生装置であることを例にして具体的に説明する。
【0021】
出願の実施例では、前記第一の電子機器がターゲットオーディオを取得しており、前記第一の電子機器がイヤホンと無線接続を確立した場合、前記第一の電子機器は、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域(Ultra Wide Band、UWB)伝送プロトコルによって前記イヤホンの左イヤホン又は右イヤホンに伝送する。
【0022】
理解できるように、電子機器には、通常、ブルートゥースチップが設けられ、ブルートゥース伝送プロトコルに基づいてオーディオ信号をイヤホンに伝送することができる。しかし、ブルートゥース伝送帯域幅は、わずか3 Mbpsであり、伝送プロトコルのオーバヘッドに加え、実際的にオーディオを伝送するレートがより小さく、電子機器のオーディオファイルの伝送が制限を受けている。しかし、前記超広帯域伝送プロトコルがサポートしている伝送速度は、すでに27Mbpsに達しており、本出願の実施例において、第一の電子機器は、超広帯域伝送プロトコルに基づいてオーディオ信号をイヤホンに伝送することができ、これにより、第一の電子機器に、より高品質で、より高解析度要件のオーディオを伝送させ、伝送レートが比較的に低いことにより音質が損なわれることを回避し、オーディオの伝送品質と再生効果を確保することができる。
【0023】
具体的な実施の形態として、前記ステップ102は、
ブルートゥース伝送プロトコルにおける切り替え可能なメディアアクセスコントローラAMP及びプロトコルアダプテーション層PALによって超広帯域伝送プロトコルにおけるメディアアクセス制御MACと物理層PHYを呼び出し、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することを含んでもよい。
【0024】
なお、ブルートゥース伝送プロトコルには、切り替え可能なメディアアクセス制御(Alternate Medium Access Control /Physical layer、AMP)コントローラがあり、AMPは、ブルートゥース伝送システムのセカンダリコントローラであり、ベースレートと拡張レート(Basic Rate/Enhanced Data Rate、BR/EDR)のプライマリコントローラは、検索、ペアリング、接続確立、接続維持のために使用されている。二つのBR/EDRブルートゥース機器論理リンク制御とアダプテーションプロトコル(Logical Link Control and Adaptation Protocol、L2CAP)との接続が確立された後、AMPコントローラは、別の機器のAMPコントローラを検知することができる。二つのブルートゥース機器にいずれもAMPコントローラがある場合、ブルートゥース伝送システムは、データストリームをプライマリコントローラからセカンダリコントローラに移行するメカニズムを提供する。各AMPコントローラには、一つのプロトコルアダプテーション層(Protocol Adaptation Layer、PAL)があり、プロトコルスタック階層アーキテクチャ図において、PALは、メディアアクセス制御(Medium Access Control、MAC)と物理層(Physical layer、PHY)の上にあり、PALの役割は、プライマリコントローラにおけるブルートゥースプロトコルをAMPコントローラにマッピングすることである。
【0025】
出願の実施例では、前記第一の電子機器と前記イヤホンは、ブルートゥース接続である。第一の電子機器は、ブルートゥース伝送プロトコルを変更することなく、AMP及びPALをサブ伝送リンク制御インターフェースとして利用し、オーディオ信号の伝送を行うように802.15.4a超広帯域伝送プロトコルにおけるMACとPHYを呼び出し、さらにターゲットオーディオのオーディオ信号を左イヤホン又は右イヤホンに伝送することができる。このように、第一の電子機器は、すでに設置されたブルートゥースチップ及び既存のブルートゥース伝送プロトコルに基づき、オーディオ信号の伝送を行うように超広帯域伝送プロトコル27Mbpsの伝送帯域幅を呼び出し、オーディオ信号の伝送レートを大きくしており、第一の電子機器に、より高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送させ、オーディオの音質が損なわれることを回避することができるとともに、第一の電子機器とイヤホンブルートゥースとのネットワーキングとペアリングの利便性、及びブルートゥースイヤホンに対する互換性を保持していることであってもよい。
【0026】
選択的に、前記ステップ102は、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することをさらに含んでもよい。
【0027】
理解できるように、第一の電子機器は、既存のブルートゥースチップ及びブルートゥース伝送プロトコルに基づき、AMP及びPALによってオーディオ信号の伝送を行うように超広帯域伝送プロトコルにおけるMACとPHYを呼び出し、第一の電子機器は、ブルートゥースチップを保持したままであり、さらに依然としてブルートゥース伝送プロトコルによってオーディオ信号の伝送を行うことができる。
【0028】
なお、ブルートゥース伝送プロトコルの帯域幅は、3 Mbpsであるが、超広帯域伝送プロトコルの伝送帯域幅は、27Mbpsである。本出願の実施例において、第一の電子機器は、ターゲットオーディオを取得した後、ターゲットオーディオのデータサイズに基づき、ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅を判断し、必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって左イヤホン又は右イヤホンに伝送することであってもよい。
【0029】
例えば、前記予め設定される帯域幅は、3 Mbpsであり、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が3 Mbpsよりも大きく、ブルートゥース伝送プロトコルによってオーディオ信号の伝送に適用されない場合、超広帯域伝送プロトコルによってオーディオ信号を伝送するように選択して、第一の電子機器が高品質オーディオに対する伝送を実現することができることを確保し、高品質オーディオに対して先進的オーディオコーディング(Advanced Audio Coding、AAC)によって圧縮-伝送-伸張などの操作を行う必要がなく、音質が損なわれることを回避することができる。
【0030】
さらに、前記ステップ101の後、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が前記予め設定される帯域幅以下である場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号をブルートゥース伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することをさらに含んでもよい。
【0031】
理解できるように、前記ブルートゥース伝送プロトコルの伝送帯域幅が3 Mbpsである場合、前記予め設定される帯域幅が3 Mbpsであることを設定することができる。前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が3 Mbps以下である場合、ブルートゥース伝送プロトコルによって前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を左イヤホン又は右イヤホンに伝送する。前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が3 Mbpsよりも大きい場合、超広帯域伝送プロトコルによって前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を左イヤホン又は右イヤホンに伝送する。このように、第一の電子機器は、オーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅に基づき、異なる伝送方法を選択してオーディオ信号を伝送することができ、第一の電子機器のオーディオに対する伝送方法を拡げ、オーディオ信号の伝送レートを大きくしており、第一の電子機器に、より高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送させることができる。
【0032】
図1Aを参照すると、第一のブルートゥースチップは、オーディオAudio応用層によってターゲットオーディオ(第一の音楽又は第二の音楽)を取得する。前記ターゲットオーディオ(第一の音楽)のオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅以下である場合、ブルートゥースオーディオ伝送モデルプロファイル(Advanced Audio Distribution Profile、A2DP)とオーディオ/ビデオのブルートゥース機器間の伝送プロトコル(Audio/Video Distribution Transport Protocol、AVDTP)によってオーディオ信号をコーディングし、ベースバンドユニットと無線周波数ユニットによってイヤホンの左イヤホン又は右イヤホンに伝送する。なお、ブルートゥース伝送プロトコルは、準拠している他のプロトコル及び制御層、例えばセッション記述プロトコル(Session Description Protocol、SDP)、AMP、論理リンク制御とアダプテーション層プロトコル(Logical Link Control and Adaptation Layer Protocol、L2CAP)、ヒューマンコンピュータインタラクション(Human Computer Interaction、HCI)制御プレーン、リンク管理プロトコル(Link Manager Protocol、LMP)、ビットストリーム(Bit Torrent、BT)ベースバンド制御層、物理層(Physical、PHY)などをさらに含む。
【0033】
前記ターゲットオーディオ(第二の音楽)のオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、ブルートゥース伝送プロトコルのAMPとPALによって超広帯域UWB伝送プロトコルにおけるMACとPHYを呼び出し、第二の音楽のオーディオ信号をイヤホンの左イヤホン又は右イヤホンに伝送する。このように、第一の電子機器のオーディオ伝送チャンネルを拡張しており、さらにオーディオファイルの伝送品質を向上させ、オーディオファイル音質に対する損害を回避し、オーディオファイルの音質効果を確保することができる。
【0034】
なお、第一の電子機器は、ターゲットオーディオを取得した後、ターゲットオーディオを左サウンドチャンネルオーディオ信号と右サウンドチャンネルオーディオ信号に復号化してから、超広帯域伝送プロトコルによって前記左サウンドチャンネルオーディオ信号と右サウンドチャンネルオーディオ信号を左イヤホン又は右イヤホンに合わせて出力する。つまり、左イヤホン又は右イヤホンが受信したのは、パッケージ化された左サウンドチャンネルオーディオ信号と右サウンドチャンネルオーディオ信号である。左イヤホンが受信した場合、中から左サウンドチャンネルオーディオ信号を抽出し、右サウンドチャンネルオーディオ信号を右イヤホンに伝送し、右イヤホンが受信した場合、中から右サウンドチャンネルオーディオ信号を抽出し、左サウンドチャンネルオーディオ信号を左イヤホンに伝送する。
【0035】
さらに、左イヤホンが、パッケージ化された左サウンドチャンネルオーディオ信号と右サウンドチャンネルオーディオ信号を受信したとすると、左イヤホンは、中から左サウンドチャンネルオーディオ信号を抽出し、右サウンドチャンネルオーディオ信号に必要な伝送帯域幅が前記予め設定される帯域幅(例えば3 Mbps)よりも小さい場合、左イヤホンは、ブルートゥース伝送プロトコルによって前記右サウンドチャンネルオーディオ信号を右イヤホンに伝送することであってもよい。右サウンドチャンネルオーディオ信号に必要な伝送帯域幅が前記予め設定される帯域幅よりも大きい場合、左イヤホンは、超広帯域伝送プロトコルによって前記右サウンドチャンネルオーディオ信号を右イヤホンに伝送することであってもよい。つまり、イヤホンもオーディオ信号に必要な伝送帯域幅に基づき、適切な伝送方法を選択してオーディオ信号を伝送することができる。無論、上記方案は、音響などの第二の電子機器にも同様に適用され、ここでこれ以上説明しない。
【0036】
出願の実施例は、第二の電子機器により実行される別のオーディオ伝送方法をさらに提供した。前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含み、例えば前記第二の電子機器は、イヤホンであり、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、左イヤホンであり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、右イヤホンであり、又は、前記第二の電子機器は、音響であり、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、左サウンドチャンネル音響であり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、右サウンドチャンネル音響である。前記第二の電子機器は、第一の電子機器に無線接続され、例えばブルートゥース接続され、前記第一の電子機器は、例えば携帯電話、タブレットパソコン、コンピュータ、ウェアラブルデバイスなどの、第二の電子機器にオーディオを伝送することができる機器であってもよい。
【0037】
図2を参照すると、図2は、本出願の実施例によるオーディオ伝送方法のフローチャートである。図2に示すように、前記オーディオ伝送方法は、以下のステップを含む。
【0038】
ステップ201、前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信する。
【0039】
そのうち、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、左サウンドチャンネル再生装置又は右サウンドチャンネル再生装置である。例えば、前記第二の電子機器は、イヤホンであり、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、左イヤホン又は右イヤホンであってもよい。イヤホンは、第一の電子機器と無線接続を確立した場合、左イヤホン又は右イヤホンによって第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信する。
【0040】
選択的に、前記ステップ201は、
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して前記第一の電子機器が超広帯域伝送プロトコルに基づいて伝送するオーディオ信号を受信することを含んでもよい。
【0041】
出願の実施例では、前記第二の電子機器と第一の電子機器は、ブルートゥース接続であり、前記第二の電子機器には、ブルートゥースチップが設置される。第一の電子機器は、超広帯域伝送プロトコルに基づいて前記左イヤホンにオーディオ信号を伝送することであってもよく、具体的な伝送方法及び原理は、上記図1の実施例における記述を参照すればよく、本出願の実施例において、これ以上説明しない。
【0042】
無論、第一の電子機器は、ブルートゥース伝送プロトコルに基づいて前記左イヤホンにオーディオ信号を伝送することであってもよい。
【0043】
ステップ202、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送する。
【0044】
そのうち、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、左サウンドチャンネル再生装置であり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、右サウンドチャンネル再生装置であり、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号は、右サウンドチャンネルオーディオ信号であり、又は、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、右サウンドチャンネル再生装置であり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、左サウンドチャンネル再生装置であり、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号は、左サウンドチャンネルオーディオ信号である。
【0045】
本ステップでは、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、ブルートゥース伝送プロトコルにおける切り替え可能なメディアアクセスコントローラAMP及びプロトコルアダプテーション層PALによって超広帯域伝送プロトコルにおけるメディアアクセス制御MACと物理層PHYを呼び出し、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送する。
【0046】
本方案をよりよく記述するために、本出願の実施例の以下の実施の形態では、以下、イヤホンが前記第二の電子機器であり、前記イヤホンの左イヤホン(即ち左サウンドチャンネル再生装置)が第一のサウンドチャンネル再生装置であり、前記イヤホンの右イヤホン(即ち右サウンドチャンネル再生装置)が第二のサウンドチャンネル再生装置であることを例にして具体的に説明する。
【0047】
出願の実施例では、前記イヤホンには、ブルートゥースチップが設置され、例えば、前記ブルートゥースチップは、左イヤホンに設置され、左イヤホンは、ブルートゥース伝送プロトコルに基づいて右イヤホンに右サウンドチャンネルオーディオ信号を伝送することができる。ブルートゥース伝送プロトコルには、切り替え可能なメディアアクセス制御(Alternate Medium Access Control /Physical layer、AMP)コントローラがあり、各AMPコントローラは、一つのプロトコルアダプテーション層(Protocol Adaptation Layer、PAL)があり、プロトコルスタック階層アーキテクチャ図において、PALは、メディアアクセス制御(Medium Access Control、MAC)と物理層(Physical layer、PHY)の上にあり、PALの役割は、プライマリコントローラにおけるブルートゥースプロトコルをAMPコントローラにマッピングすることである。
【0048】
出願の実施例では、左イヤホンは、第一の電子機器により送信されるオーディオ信号を受信した後、ブルートゥース伝送プロトコルを変更することなく、AMP及びPALをサブ伝送リンク制御インターフェースとして利用し、オーディオ信号の伝送を行うように802.15.4a超広帯域伝送プロトコルにおけるMACとPHYを呼び出し、さらにオーディオ信号における右サウンドチャンネルオーディオ信号を右イヤホンに伝送することができる。このように、イヤホンは、すでに設置されたブルートゥースチップ及び既存のブルートゥース伝送プロトコルに基づき、オーディオ信号の伝送を行うように超広帯域伝送プロトコル27Mbpsの伝送帯域幅を呼び出すことができ、オーディオ信号の伝送レートを大きくしており、イヤホンに、より高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送させ、オーディオの音質が損なわれることを回避するとともに、イヤホンと第一の電子機器のブルートゥースとのネットワーキングとペアリングの利便性を保持している。
【0049】
選択的に、前記ステップ202は、
前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することをさらに含んでもよい。
【0050】
例えば、前記予め設定される帯域幅は、3 Mbpsであり、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号の伝送(例えば左サウンドチャンネルオーディオ信号)に必要な伝送帯域幅が3 Mbpsよりも大きい場合、ブルートゥース伝送プロトコルによってオーディオ信号の伝送に適用されなくなる場合、超広帯域伝送プロトコルによってオーディオ信号を伝送するように選択することができ、イヤホンが高品質オーディオに対する伝送を実現することができることを確保し、音質が損なわれ、ユーザの聴感体験を確保する。
【0051】
選択的に、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅以下である場合、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号をブルートゥース伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送する。理解できるように、前記ブルートゥース伝送プロトコルの伝送帯域幅が3 Mbpsである場合、前記予め設定される帯域幅が3 Mbpsであることを設定することができる。前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が3 Mbps以下である場合、第一のサウンドチャンネル再生装置は、ブルートゥース伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送する。このように、第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネルオーディオ信号の伝送に必要な帯域幅に基づき、伝送するように異なる伝送方法を選択し、第二の電子機器のオーディオ信号に対する伝送方法を拡げ、第二の電子機器がより高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送することができることを確保することができる。
【0052】
選択的な実施の形態として、前記オーディオ信号には、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するよう指示するための指示信号が含まれる。
【0053】
つまり、第一の電子機器が第二の電子機器に伝送するオーディオ信号には、指示信号が含まれ、第一のサウンドチャンネル再生装置は、前記指示信号に基づき、前記超広帯域伝送プロトコルによって第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送する。このように、第一のサウンドチャンネル再生装置と第二のサウンドチャンネル再生装置との間のオーディオ信号の伝送方法は、つまり第一の電子機器により指定されたものであり、第一のサウンドチャンネル再生装置が第一のサウンドチャンネルオーディオ信号に必要な伝送帯域幅を判断する必要がない。すると、第一のサウンドチャンネルオーディオ信号に必要な伝送帯域幅がどんなに大きくても、いずれも超広帯域伝送プロトコルに基づいて伝送して、第一のサウンドチャンネルオーディオ信号の音質が損なわれることを回避し、第一のサウンドチャンネル再生装置と第二のサウンドチャンネル再生装置との間の伝送レートを向上させた。
【0054】
出願の実施例による技術案では、第二の電子機器は、前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信し、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送し、オーディオ信号の伝送レートを大きくしており、第二の電子機器に、より高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送させ、オーディオの音質が損なわれることを回避し、高品質オーディオの効果的な伝送を確保することができる。
【0055】
図3を参照すると、図3は、本出願の実施例による電子機器の構造図である。なお、前記電子機器は、第一の電子機器であり、前記電子機器は、第二の電子機器に無線接続され、前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含む。図3に示すように、前記電子機器300は、
ターゲットオーディオを取得するための取得モジュール301と、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するための第一の伝送モジュール302とを含む。
【0056】
選択的に、前記第一の伝送モジュール302はさらに、
ブルートゥース伝送プロトコルにおける切り替え可能なメディアアクセスコントローラAMP及びプロトコルアダプテーション層PALによって超広帯域伝送プロトコルにおけるメディアアクセス制御MACと物理層PHYを呼び出し、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる。
【0057】
選択的に、前記第一の伝送モジュール302はさらに、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる。
【0058】
選択的に、前記第一の伝送モジュール302はさらに、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が前記予め設定される帯域幅以下である場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号をブルートゥース伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる。
【0059】
選択的に、前記第一の電子機器は、前記第二の電子機器にブルートゥース接続されている。
【0060】
なお、電子機器300は、図1に記載のオーディオ伝送方法の実施例の各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0061】
出願の実施例では、電子機器300は、ターゲットオーディオを取得することによって、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって第二の電子機器の第一のサウンドチャンネル再生装置又は第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送する。このように、電子機器300は、超広帯域伝送プロトコル27Mbpsの伝送帯域幅を呼び出すことによってオーディオ信号の伝送を行うことができ、オーディオ信号の伝送レートを大きくしており、電子機器300に、より高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送させ、オーディオの音質が損なわれることを回避することができる。
【0062】
図4を参照すると、図4は、本出願の実施例による別の電子機器の構造図である。なお、前記電子機器は、第二の電子機器であり、前記電子機器は、第一の電子機器に無線接続され、前記電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含む。図4に示すように、前記電子機器400は、
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信するための受信モジュール401と、
前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するための第二の伝送モジュール402とを含む。
【0063】
選択的に、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、左サウンドチャンネル再生装置であり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、右サウンドチャンネル再生装置であり、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号は、右サウンドチャンネルオーディオ信号であり、又は、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、右サウンドチャンネル再生装置であり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、左サウンドチャンネル再生装置であり、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号は、左サウンドチャンネルオーディオ信号である。
【0064】
選択的に、前記オーディオ信号には、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するよう指示するための指示信号が含まれる。
【0065】
選択的に、前記受信モジュール401はさらに、
前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して前記第一の電子機器が超広帯域伝送プロトコルに基づいて伝送するオーディオ信号を受信するために用いられる。
【0066】
なお、電子機器400は、図2に記載のオーディオ伝送方法の実施例の各プロセスを実現することができ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0067】
出願の実施例では、電子機器400は、前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信し、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送し、オーディオ信号の伝送レートを大きくしており、電子機器400に、より高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送させ、オーディオの音質が損なわれることを回避し、高品質オーディオの効果的な伝送を確保することができる。
【0068】
図5を参照すると、図5は、本出願の実施例を実現する別の電子機器の構造図である。図5に示すように、電子機器500は、無線周波数ユニット501、ネットワークモジュール502、オーディオ出力ユニット503、入力ユニット504、センサ505、表示ユニット506、ユーザ入力ユニット507、インターフェースユニット508、メモリ509、プロセッサ510、及び電源511などの部品を含むが、それらに限らない。当業者が理解できるように、図5に示す電子機器構造は、電子機器に対する限定を構成しない。電子機器は、図示された部品の数よりも多く又は少ない部品、又はなんらかの部品の組み合わせ、又は異なる部品の配置を含んでもよい。本出願の実施例において、電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0069】
出願の一実施の形態では、前記電子機器500は、図1に記載のオーディオ伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、同じ技術的効果を達成することができる。この実施の形態において、前記電子機器500は、第一の電子機器であり、前記電子機器500は、第二の電子機器に無線接続され、前記第二の電子機器は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含む。
【0070】
そのうち、プロセッサ510は、ターゲットオーディオを取得するために用いられる。
【0071】
無線周波数ユニット501は、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる。
【0072】
選択的に、無線周波数ユニット501はさらに、
ブルートゥース伝送プロトコルにおける切り替え可能なメディアアクセスコントローラAMP及びプロトコルアダプテーション層PALによって超広帯域伝送プロトコルにおけるメディアアクセス制御MACと物理層PHYを呼び出し、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる。
【0073】
選択的に、無線周波数ユニット501はさらに、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が予め設定される帯域幅よりも大きい場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる。
【0074】
選択的に、無線周波数ユニット501はさらに、
前記ターゲットオーディオのオーディオ信号の伝送に必要な伝送帯域幅が前記予め設定される帯域幅以下である場合、前記ターゲットオーディオのオーディオ信号をブルートゥース伝送プロトコルによって前記第一のサウンドチャンネル再生装置又は前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するために用いられる。
【0075】
選択的に、前記電子機器500は、前記第二の電子機器にブルートゥース接続されている。
【0076】
本実施の形態では、電子機器500は、ターゲットオーディオを取得することによって、さらに前記ターゲットオーディオのオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって第二の電子機器の第一のサウンドチャンネル再生装置又は第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送する。このように、電子機器500は、超広帯域伝送プロトコル27Mbpsの伝送帯域幅を呼び出すことによってオーディオ信号の伝送を行うことができ、オーディオ信号の伝送レートを大きくしており、電子機器500に、より高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送させ、オーディオの音質が損なわれることを回避することができる。
【0077】
出願の別の実施の形態では、前記電子機器500は、図2に記載のオーディオ伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、同じ技術的効果を達成することができる。この実施の形態において、前記電子機器500は、第二の電子機器であり、電子機器500は、第一の電子機器に無線接続され、オーディオ出力ユニット503は、第一のサウンドチャンネル再生装置と、第二のサウンドチャンネル再生装置とを含む。
【0078】
そのうち、無線周波数ユニット501は、前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信すること、
前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送することに用いられる。
【0079】
選択的に、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、左サウンドチャンネル再生装置であり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、右サウンドチャンネル再生装置であり、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号は、右サウンドチャンネルオーディオ信号であり、又は、前記第一のサウンドチャンネル再生装置は、右サウンドチャンネル再生装置であり、前記第二のサウンドチャンネル再生装置は、左サウンドチャンネル再生装置であり、前記第一のサウンドチャンネルオーディオ信号は、左サウンドチャンネルオーディオ信号である。
【0080】
選択的に、前記オーディオ信号には、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送するよう指示するための指示信号が含まれる。
【0081】
選択的に、無線周波数ユニット501はさらに、前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して前記第一の電子機器が超広帯域伝送プロトコルに基づいて伝送するオーディオ信号を受信するために用いられる。
【0082】
本実施の形態では、電子機器500は、前記第一のサウンドチャンネル再生装置を介して、前記第一の電子機器により伝送されるオーディオ信号を受信し、前記オーディオ信号のうちの第一のサウンドチャンネルオーディオ信号を前記超広帯域伝送プロトコルによって前記第二のサウンドチャンネル再生装置に伝送し、オーディオ信号の伝送レートを大きくしており、電子機器500に、より高品質で、より高帯域幅のオーディオを伝送させ、オーディオの音質が損なわれることを回避し、高品質オーディオの効果的な伝送を確保することができる。
【0083】
理解すべきことは、本出願の実施例では、無線周波数ユニット501は、情報の送受信又は通話における信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ510に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。通常、無線周波数ユニット501は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット501は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行ってもよい。
【0084】
電子機器500は、ネットワークモジュール502によってユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供し、例えば、ユーザによる電子メールの送受信、ウェブページの閲覧とストリーミングメディアへのアクセスなどを支援する。
【0085】
オーディオ出力ユニット503は、無線周波数ユニット501又はネットワークモジュール502によって受信された、又はメモリ509に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して、音声として出力することができる。そして、オーディオ出力ユニット503は、電子機器500によって実行される特定の機能に関連するオーディオ出力(例えば、呼び信号受信音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット503は、スピーカ、ブザー及び受話器などを含む。
【0086】
入力ユニット504は、オーディオ又はビデオ信号を受信するために用いられる。入力ユニット504は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)5041とマイクロホン5042とを含んでもよく、グラフィックスプロセッサ5041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理された画像フレームは、表示ユニット506上に表示されてもよい。グラフィックスプロセッサ5041によって処理された画像フレームは、メモリ509(又は他のコンピュータ可読記憶媒体)に記憶されてもよく、又は無線周波数ユニット501又はネットワークモジュール502によって送信されてもよい。マイクロホン5042は、音声を受信することができるとともに、このような音声をオーディオデータとして処理することができる。処理されたオーディオデータは、電話の通話モードにおいて、無線周波数ユニット501を介して移動通信基地局に送信することが可能なフォーマットに変換して出力されてもよい。
【0087】
電子機器500は、少なくとも一つのセンサ505、例えば光センサ、モーションセンサ及び他のセンサをさらに含む。具体的には、光センサは、環境光センサ及び接近センサを含み、そのうち、環境光センサは、環境光の明暗に応じて、表示パネル5061の輝度を調節し、接近センサは、電子機器500が耳元に移動した時、表示パネル5061及び/又はバックライトをオフにすることができる。モーションセンサの一種として、加速度計センサは、各方向(一般的には、三軸)での加速度の大きさを検出することができ、静止時、重力の大きさ及び方向を検出することができ、電子機器姿勢(例えば縦横スクリーン切り替え、関連ゲーム、磁力計姿勢キャリブレーション)の識別、振動識別関連機能(例えば歩数計、タップ)などに用いられてもよい。センサ505は、指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよい。ここでこれ以上説明しない。
【0088】
表示ユニット506は、ユーザによって入力された情報又はユーザに提供される情報を表示するために用いられる。表示ユニット506は、表示パネル5061を含んでもよく、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形式で表示パネル5061が配置されてもよい。
【0089】
ユーザ入力ユニット507は、入力された数字又はキャラクタ情報の受信、及び電子機器500のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力の発生に用いられてもよい。具体的には、ユーザ入力ユニット507は、タッチパネル5071及び他の入力機器5072を含む。タッチパネル5071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作(例えばユーザが指、タッチペンなどの任意の適切な物体又は付属品を使用してタッチパネル5071上又はタッチパネル5071付近で行う操作)を収集することができる。タッチパネル5071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。そのうち、タッチ検出装置は、ユーザによるタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチポイント座標に変換してから、プロセッサ510に送信し、プロセッサ510から送信されてきたコマンドを受信して実行する。なお、抵抗式、静電容量式、赤外線及び表面音波などの様々なタイプを採用してタッチパネル5071を実現してもよい。タッチパネル5071のほかに、ユーザ入力ユニット507は、他の入力機器5072をさらに含んでもよい。具体的には、他の入力機器5072は、物理的なキーボード、機能キー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らない。ここでこれ以上説明しない。
【0090】
更に、タッチパネル5071は、表示パネル5061上に覆われてもよい。タッチパネル5071は、その上又は付近でのユーザによるタッチ操作を検出すると、プロセッサ510に伝送して、タッチイベントのタイプを特定し、その後、プロセッサ510は、タッチイベントのタイプに応じて表示パネル5061上で相応な視覚出力を提供する。図5において、タッチパネル5071と表示パネル5061は、二つの独立した部品として電子機器500の入力と出力機能を実現するものであるが、なんらかの実施例において、タッチパネル5071と表示パネル5061とを集積して電子機器500の入力と出力機能を実現することができる。具体的には、ここで限定しない。
【0091】
インターフェースユニット508は、外部装置と電子機器500との接続のためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドフォンポート、外部電源(又は電池充電器)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置への接続用のポート、オーディオ入力/出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでもよい。インターフェースユニット508は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を電子機器500内の一つ又は複数の素子に伝送するために用いられてもよく、又は電子機器500と外部装置との間でデータを伝送するために用いられてもよい。
【0092】
メモリ509は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ509は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含んでもよい。そのうち、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用によって作成されるデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ509は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスをさらに含んでもよい。
【0093】
プロセッサ510は、電子機器500の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって電子機器500全体の各部分に接続され、メモリ509に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行すること、及びメモリ509に記憶されたデータを呼び出し、電子機器500の様々な機能を実行し、データを処理することによって、電子機器500全体をモニタリングする。プロセッサ510は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。好ましくは、プロセッサ510は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを集積してもよい。そのうち、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ510に集積されなくてもよい。
【0094】
電子機器500は、各部品に電力を供給する電源511(例えば電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源511は、電源管理システムによってプロセッサ510にロジック的に接続されてもよく、それにより、電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0095】
また、電子機器500は、いくつかの示されていない機能モジュールを含む。ここでこれ以上説明しない。
【0096】
選択的に、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供する。前記電子機器は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるコンピュータプログラムとを含み、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記オーディオ伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0097】
出願の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶されており、このコンピュータプログラムがプロセッサによって実行される時、上記オーディオ伝送方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。そのうち、前記コンピュータ可読記憶媒体は、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROMと略称される)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAMと略称される)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0098】
なお、本明細書では、「包括」、「包含」という用語又はその他の任意の変形は、非排他的な「包含」を意図的にカバーするものであり、それにより、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。
【0099】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されてもよい。無論、ハードウェアによっても実現されるが、多くの場合、前者は、好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって表われてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0100】
以上に記載されたのは、本出願の具体的な実施の形態に過ぎないが、本出願の保護範囲は、これに限定されない。いかなる当業者は、本出願に掲示される技術範囲内、容易に想到できる変形又は置き換えは、いずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。そのため、本出願の保護範囲は、請求項の保護範囲を基準とすべきである。
【0101】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2020年3月16日に中国で提出された中国特許出願No.202010180932.4の優先権を主張しており、同出願の内容の全ては、ここに参照として取り込まれる。

図1
図1A
図2
図3
図4
図5