(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】情報処理装置および情報処理システム
(51)【国際特許分類】
G06F 11/30 20060101AFI20240123BHJP
G06F 3/12 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
G06F11/30 189
G06F11/30 140D
G06F3/12 321
G06F3/12 359
(21)【出願番号】P 2019229425
(22)【出願日】2019-12-19
【審査請求日】2022-11-30
(73)【特許権者】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】芝田 幸大
【審査官】坂庭 剛史
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-187563(JP,A)
【文献】特開2002-297336(JP,A)
【文献】特開2009-248527(JP,A)
【文献】特開2013-088967(JP,A)
【文献】特開2018-142057(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 11/30
G06F 3/12
G06F 1/32
H04N 1/00
B41J 29/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニター装置と回線で接続される情報処理装置であって、
モニター要求の間隔時間変更情報を記憶する記憶部と、
前記モニター装置から前記モニター要求を受信する受信部と、
ユーザーアクセスを検知する検知部と、
前記モニター要求を受信するたびに、前記モニター要求を受信するまでに前記ユーザーアクセスを検知したか否かに基づいて、前記間隔時間変更情報を前記記憶部から取得する取得部と、
前記間隔時間変更情報を前記モニター装置に送信する送信部と
を備える、情報処理装置。
【請求項2】
前記送信部は、前記モニター装置から前記モニター要求を受信するたびに、前記モニター要求を受信するまでに前記ユーザーアクセスを検知していない場合、前記モニター要求の間隔を増加させる前記間隔時間変更情報を前記記憶部から取得し、前記間隔時間変更情報を前記モニター装置に送信する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記送信部は、前記モニター装置から前記モニター要求を受信するたびに、前記モニター要求を受信するまでに前記ユーザーアクセスを検知した場合、前記モニター要求の間隔を減少させる前記間隔時間変更情報を前記記憶部から取得し、前記間隔時間変更情報を前記モニター装置に送信する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記送信部は、前記モニター装置から前記モニター要求を受信するたびに、前記モニター要求を受信するまでにマシンエラーを検知した場合、前記モニター要求の間隔を初期値に設定させる初期値情報を前記記憶部から取得し、前記初期値情報を前記モニター装置に送信する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の情報処理装置と、前記情報処理装置と回線で接続された前記モニター装置とを備える情報処理システムであって、
前記モニター装置は、
前記モニター要求を送信するモニター送信部と、
前記送信部から送信された前記間隔時間変更情報を受信するモニター受信部と、
前記間隔時間変更情報に基づいて、前記モニター要求の間隔時間を設定する設定部と
を備える、情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された画像処理装置は、画像処理要求の頻度に応じて、通信部が起動している時間(通信部に電力が供給されている時間)を可変させることにより、通信部の消費電力をより低減する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された画像処理装置は、画像処理要求の頻度そのものを制御していないため、画像処理要求のための消費電力を制御できないという課題がある。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、モニター装置から情報処理装置へのモニタリングに要していた電力消費を制御できる情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一局面によれば、情報処理装置は、モニター装置と回線で接続され、記憶部と、受信部と、検知部と、取得部と、送信部とを備える。前記記憶部は、モニター要求の間隔時間変更情報を記憶する。前記受信部は、前記モニター装置から前記モニター要求を受信する。前記検知部は、ユーザーアクセスを検知する。前記取得部は、前記モニター要求を受信するたびに、前記モニター要求を受信するまでに前記ユーザーアクセスを検知したか否かに基づいて、前記間隔時間変更情報を前記記憶部から取得する。前記送信部は、前記間隔時間変更情報を前記モニター装置に送信する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ユーザーアクセスを検知していなければ、その後に受信したモニター要求に対して、モニター要求の間隔時間変更情報をモニター装置に送信するため、モニタリングに要していた電力消費を好適に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本発明の実施形態1に係る情報処理装置を含む情報処理システムを示す図である。
【
図2】本発明の実施形態1に係る情報処理装置および情報処理装置に接続されるモニター装置の機能ブロック図である。
【
図3】本発明の実施形態1に係る情報処理装置の情報処理を示すタイムチャートである。
【
図4】本実施形態2に係る情報処理装置の情報処理を示すタイムチャートである。
【
図5】本実施形態3に係る情報処理装置の情報処理を示すタイムチャートである。
【
図6】本実施形態4に係る情報処理装置の情報処理を示すタイムチャートである。
【
図7】本実施形態1~4に係る情報処理装置の処理を示すフローチャートである。
【
図8】本実施形態5に係る情報処理装置を含む情報処理システムの情報処理を示すタイムチャートである。
【
図9】本実施形態5に係る情報処理装置を含む情報処理システムの間隔時間変更情報を説明するタイムチャートである。
【
図10】本実施形態5に係る情報処理装置を含む情報処理システムの処理を示すフローチャートである。
【
図11】本実施形態5に係る情報処理装置を含む情報処理システムの処理を示すフローチャートである。
【
図12】本実施形態5に係る情報処理装置を含む情報処理システムの処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一または相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
(実施形態1)
図1を参照して、本発明の実施形態1に係る情報処理装置2を含む情報処理システム100について説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る情報処理装置2を含む情報処理システム100を示す図である。なお、
図1で説明される実施形態1は、本発明のすべての実施形態に適用され得る。
【0011】
図1に示すように、情報処理システム100は、情報処理装置2と、モニター装置4と、サーバー6と、クラウド8とを備える。
【0012】
情報処理装置2は、一例として、画像形成装置、MFP(Multi Function Printer)、ファクシミリである。
【0013】
モニター装置4は、一例として、デスクトップパソコン、携帯電話、スマートフォン、タブレットである。モニター装置4は、以降、モニター装置4と記載する必要がある場合を除き、PC4と記載する。PC4は、PC4Aと、PC4Bとを含む。
【0014】
以降、PC4と記載する必要がある場合を除き、PC4Aと記載する。また、PC4AとPC4Bとは、構成および動作が同じなので、個別に説明する必要がある場合を除き、PC4Aについて説明する。
【0015】
サーバー6は、ユーザーからの要求に対して情報や処理結果を提供する機能を果たすコンピューターである。
【0016】
クラウド8は、インターネットを介して、ユーザーにコンピューター資源を提供するサービスである。クラウド8の一例は、SaaS(Software as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、IaaS(Infrastructure as a Service)である。
【0017】
情報処理装置2と、PC4と、サーバー6と、クラウド8とは、回線Lで互いに接続されている。回線Lは、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)である。回線Lは、無線回線または有線回線のいずれかに限定されない。
【0018】
次に、引き続き、
図1に加え、
図2を参照して、本実施形態1に係る情報処理装置2および情報処理装置2に接続されるPC4の構成を説明する。
図2は、本実施形態1に係る情報処理装置2および情報処理装置2に接続されるPC4の機能ブロック図である。なお、
図2で説明される実施形態1は、本発明のすべての実施形態に適用され得る。
【0019】
実施形態1では、情報処理装置2は、モニター装置4と回線Lで接続され、マシン記憶部12と、マシン受信部14と、検知部16と、取得部20と、マシン送信部18とを備える。マシン記憶部12は、モニター要求Dの間隔時間変更情報Tを記憶する。マシン受信部14は、モニター装置4からモニター要求Dを受信する。
【0020】
モニター要求Dは、PC4から情報処理装置2に、事象Mの報告を要求する信号である。事象Mの一例は、情報処理装置2がユーザーアクセスを受けたことや、情報処理装置2にマシンエラーが発生したことである。
【0021】
ユーザーアクセスは、例えば、PC4を用いて、ユーザーから情報処理装置2に送信された情報処理の指示である。マシンエラーは、例えば、情報処理装置2の停電や故障を示す。
【0022】
後述するように、PC4のモニター記憶部36は、間隔時間Vを記憶する。間隔時間Vは、PC4から情報処理装置2にモニター要求Dを送信する時間間隔である。
【0023】
情報処理装置2のマシン記憶部12は、モニター要求Dの間隔時間変更情報Tを記憶する。
【0024】
間隔時間変更情報Tは、PC4から情報処理装置2にモニター要求Dを送信する間隔時間Vの変更を指示する情報である。間隔時間変更情報Tは、情報処理装置2に生じた事象Mの内容に応じて変更され得る。
【0025】
検知部16は、ユーザーアクセスを検知する。取得部20は、モニター要求Dを受信するたびに、モニター要求Dを受信するまでにユーザーアクセスを検知したか否かに基づいて、間隔時間変更情報Tをマシン記憶部12から取得する。マシン送信部18は、間隔時間変更情報Tをモニター装置4に送信する。
【0026】
本実施形態1によれば、ユーザーアクセスを検知していなければ、その後に受信したモニター要求Dに対して、モニター要求Dの間隔時間変更情報Tをモニター装置4に送信するため、モニタリングに要していた電力消費を好適に制御できる。
【0027】
さらに、マシン送信部18は、モニター装置4からモニター要求Dを受信するたびに、モニター要求Dを受信するまでにユーザーアクセスを検知していない場合、モニター要求Dの間隔を増加させる間隔時間変更情報Tをマシン記憶部12から取得し、間隔時間変更情報Tをモニター装置4に送信する。
【0028】
つまり、間隔時間変更情報Tは、情報処理装置2に生じている事象Mの内容に応じて、モニター要求Dの間隔時間Vを増加させる情報である場合もあり、モニター要求Dの間隔時間Vを短縮させる情報である場合もある。
【0029】
具体的には、ユーザーアクセスもマシンエラーも生じていない事象Mが発生している場合、頻繁なモニター要求Dは不要なので、間隔時間Vを増加させる(延ばす)間隔時間変更情報Tが、情報処理装置2からPC4に送信される。
【0030】
ユーザーアクセスが生じている事象Mが発生している場合、モニター要求Dの頻度を増やす必要があるので、間隔時間Vを短縮する間隔時間変更情報Tが情報処理装置2からPC4に送信される。
【0031】
マシンエラーが生じている事象Mが発生している場合、頻繁なモニター要求Dが必要になるので、間隔時間Vを初期値Iに戻す間隔時間変更情報Tが情報処理装置2からPC4に送信される。
【0032】
初期値Iは、例えば、情報処理装置2に電源が投入された時に設定される。
【0033】
本実施形態では、情報処理システム100は、情報処理装置2と、情報処理装置2と回線Lで接続されたモニター装置4とを備える。モニター装置4は、モニター送信部34と、モニター記憶部36と、モニター受信部32と、設定部38とを備える。
【0034】
モニター送信部34は、モニター要求Dを送信する。モニター受信部32は、マシン送信部18から送信された間隔時間変更情報Tを受信する。モニター記憶部36は、モニター要求Dを送信する間隔時間Vを記憶する。モニター記憶部36は、モニター受信部32が受信した間隔時間変更情報Tに基づいて、間隔時間Vを変更更新する。設定部38は、間隔時間変更情報Tに基づいて、モニター要求Dの間隔時間Vを設定する。
【0035】
情報処理システム100について、
図2を参照して、さらに詳細に説明する。情報処理システム100は、情報処理装置2と、モニター装置4とを備える。情報処理装置2とモニター装置4とは、互いに回線Lで接続される。
【0036】
情報処理装置2は、マシン制御部10と、マシン記憶部12と、マシン受信部14と、検知部16と、マシン送信部18とを備える。マシン制御部10は、取得部20を含む。マシン制御部10は、本発明の「制御部」に対応する。マシン記憶部12は、本発明の「記憶部」に対応する。マシン受信部14は、「受信部」に対応する。マシン送信部18は、本発明の「送信部」に対応する。
【0037】
マシン制御部10は、情報処理装置2の各部の動作を制御する。具体的には、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。そして、マシン制御部10のプロセッサーは、マシン記憶部12の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することによって、情報処理装置2の各部の動作を制御する。
【0038】
マシン受信部14は、PC4からモニター要求Dを受信する。マシン受信部14の一例は、コーデック(CODEC:CODER/DECODER)である。
【0039】
検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーが発生していることを検知する。検知部16は、PC4からモニター要求Dを受信したことを検知する。検知部16は、マシン受信部14がPC4からモニター要求Dを受信すると、PC4からモニター要求Dを受信したことを示すフラグをマシン記憶部12に立てる。フラグの実体は、「1」または「0」の2値データであってもよい。
【0040】
検知部16は、マシン受信部14がPC4Aからモニター要求Dを受信すると、PC4Aからモニター要求Dを受信したことを示すフラグをマシン記憶部12に立ててもよい。すなわち、検知部16は、「1」のフラグをマシン記憶部12に記憶させてもよい。
【0041】
検知部16は、マシン受信部14がPC4Bからモニター要求Dを受信すると、PC4Bからモニター要求Dを受信したことを示すフラグをマシン記憶部12に立ててもよい。
【0042】
マシン記憶部12は、データ、コンピュータープログラム、事象M、間隔時間変更情報T、デクリメント数C、およびインクリメント数Nを記憶する。
【0043】
デクリメント数Cは、モニター要求Dの間隔時間Vを短縮させる時間情報である。インクリメント数Nは、モニター要求Dの間隔時間Vを増加させる時間情報である。
【0044】
マシン記憶部12は、半導体メモリーのような主記憶装置と、半導体メモリーおよび/またはハードディスクドライブのような補助記憶装置とを含む。マシン記憶部12は、リムーバブルメディアを含んでいてもよい。
【0045】
取得部20は、検知部16によってマシンエラーが発生していることが検知された場合、間隔時間変更情報Tとして、間隔時間Vの初期値Iをマシン記憶部12から取得する。初期値Iは、ユーザーにより自由に設定可能である。
【0046】
マシン送信部18は、間隔時間Vの初期値Iを間隔時間変更情報Tとして送信する。マシン送信部18は、事象Mを送信する。つまり、マシン送信部18は、情報処理装置2にユーザーアクセスがあったこと、または、マシンエラーがあったことなどの情報を、PC4に送信する。
【0047】
検知部16は、マシン送信部18が間隔時間変更情報Tおよび事象Mの情報をPC4に送信すると、フラグを降ろしてもよい(解消または消滅させてもよい)。すなわち、検知部16は、「0」のフラグをマシン記憶部12に記憶させてもよい。
【0048】
取得部20は、検知部16によってマシンエラーが発生していることが検知されず、かつ、ユーザーアクセスが検知された場合、間隔時間変更情報Tとして、間隔時間Vのデクリメント数Cをマシン記憶部12から取得する。デクリメント数Cは、ユーザーにより自由に設定可能である。
【0049】
マシン送信部18は、間隔時間Vのデクリメント数Cを間隔時間変更情報Tとして送信する。マシン送信部18は、事象Mを送信する。
【0050】
取得部20は、検知部16によってマシンエラーが発生していることが検知されず、かつ、ユーザーアクセスが検知されなかった場合、間隔時間変更情報Tとして、間隔時間Vのインクリメント数Nを情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。インクリメント数Nは、ユーザーにより自由に設定可能である。
【0051】
マシン送信部18は、間隔時間Vのインクリメント数Nを間隔時間変更情報Tとして送信する。マシン送信部18は、事象Mを送信する。
【0052】
次に、
図2に示すように、PC4(4A、4B)は、モニター制御部30(30A、30B)と、モニター受信部32(32A、32B)と、モニター送信部34(34A、34B)と、モニター記憶部36(36A、36B)とを備える。モニター制御部30(30A、30B)は、設定部38(38A、38B)と、判定部40(40A、40B)とを含む。
【0053】
実施形態1では、PC4Aのモニター制御部30A、モニター受信部32A、モニター送信部34A、モニター記憶部36A、設定部38A、および判定部40Aについて説明する。
【0054】
モニター制御部30Aは、PC4の各部の動作を制御する。具体的には、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。そして、モニター制御部30Aのプロセッサーは、モニター記憶部36Aに記憶されたコンピュータープログラムを実行することによって、PC4の各部の動作を制御する。
【0055】
モニター受信部32Aは、情報処理装置2にマシンエラーが発生したことが検知された場合、情報処理装置2のマシン送信部18から間隔時間変更情報Tを受信する。
【0056】
モニター記憶部36Aは、間隔時間V、初期値I、最小値Q、最大値Xを記憶する。
【0057】
設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間Vを最小値Qに設定する。
【0058】
モニター送信部34Aは、情報処理装置2に、最小値Qの間隔時間Vでモニター要求Dを送信する。
【0059】
次に、モニター受信部32Aは、情報処理装置2の検知部16で情報処理装置2にマシンエラーが発生したことが検知されず、かつ、ユーザーアクセスが検知された場合、デクリメント数Cの間隔時間変更情報Tを受信する。
【0060】
判定部40Aは、例えば、間隔時間変更情報Tのデクリメントが続いた場合などにおいて、モニター要求Dの間隔時間Vが最小値Qより大きいか否かを判定する。最小値Qは、ユーザーにより自由に設定可能である。
【0061】
設定部38Aは、間隔時間Vが最小値Qより小さくない場合、モニター要求Dの間隔時間Vを最新の間隔時間変更情報Tに設定する。設定部38Aは、間隔時間Vが最小値Qより小さい場合、モニター要求Dの間隔時間Vを最小値Qに設定する。
【0062】
モニター送信部34Aは、設定された間隔時間Vごとに、モニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0063】
さらに、モニター受信部32Aは、情報処理装置2の検知部16で情報処理装置2に、マシンエラーおよびユーザーアクセスのいずれも検知されなかった場合、インクリメント数Nの間隔時間変更情報Tを受信する。
【0064】
判定部40Aは、例えば、間隔時間変更情報Tのインクリメントが続いた場合などにおいて、モニター要求Dの間隔時間Vが最大値Xより小さいか否かを判定する。最大値Xは、ユーザーにより自由に設定可能である。
【0065】
設定部38Aは、間隔時間Vが最大値Xより小さい場合、モニター要求Dの間隔時間Vを最新の間隔時間変更情報Tに設定する。設定部38Aは、間隔時間Vが最大値Xより小さくない場合、モニター要求Dの間隔時間Vを最大値Xに設定する。
【0066】
モニター送信部34Aは、設定された間隔時間Vごとに、モニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0067】
次に、
図1および
図2に加え、
図3を参照して、本発明の実施形態1に係る情報処理装置2の情報処理を説明する。
図3は、本発明の実施形態1に係る情報処理装置2の情報処理を示すタイムチャートを示す図である。
【0068】
図3は、情報処理装置2から延びる時間軸と、PC4Aから延びる時間軸とを示す。
図3は、情報処理装置2とPC4Aとの間で交換される情報をフローFで示す。
【0069】
実施形態1では、情報処理装置2に事象Mが発生していない場合に、PC4Aからモニター要求Dがあった場合の間隔時間Vの変化を示す。さらに、実施形態1では、情報処理装置2に事象Mが発生していない状態が継続した場合の間隔時間Vの最大値Xに設定される事例を示す。
【0070】
図3に示すように、まず、情報処理装置2において、ユーザーアクセスがなく、かつ、マシンエラーも生じていない(事象M10)。事象M10では、PC4Aが情報処理装置2をモニタリングする必要性が低いので、情報処理装置2は、PC4Aの間隔時間Vを+3分増加する。
【0071】
PC4Aの設定部38Aは、モニター記憶部36Aから初期値I(5分)を読み出し、間隔時間V10(5分)に設定する。フローF10で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0072】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aから1回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーが発生していないことを検知する。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T10として、インクリメント数N(+3分)と、事象M10とを情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0073】
フローF12で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V10のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T10として、PC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M10もPC4Aに送信する。PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T10を受信する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V12を(5分+3分=)8分に設定する。
【0074】
次に、フローF14で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dから8分後に、2回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0075】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aから2回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーが発生していないことを検知する(事象M12)。
【0076】
情報処理装置2の検知部16は、1回目のモニター要求Dの後、事象M12で、ユーザーアクセスおよびマシンエラーが発生していないことを検知する。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T12として、間隔時間V10のインクリメント数N(+3分)を情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0077】
フローF16で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V12のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T12として、PC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M12もPC4Aに送信する。PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T12(+3分)を受信する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V12を(8分+3分=)11分に設定する。
【0078】
情報処理装置2の検知部16は、その後も、情報処理装置2にマシンエラーおよびユーザーアクセスが発生していないことを検知する(事象M14)。
【0079】
PC4Aの判定部40Aは、モニター要求Dの間隔時間V14が最大値Xより小さいか否かを判定する。最大値Xより小さくない場合、PC4Aの設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間V14を最大値X(30分)に設定する。
【0080】
フローF18で、PC4Aのモニター送信部34Aは、モニター要求Dを情報処理装置2に送信する。フローF20で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V14のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T14として、PC4Aに送信する。
【0081】
マシン送信部18は、事象M14もPC4Aに送信する。PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T14(+3分)を受信する。但し、間隔時間変更情報T14は、最大値Xから更新されないことが可能である。
【0082】
本実施形態によれば、ユーザーアクセスを検知していなければ、その後に受信したモニター要求Dに対して、モニター要求Dの間隔を増加させる間隔時間変更情報Tをモニター装置4に送信するため、モニタリングに要していた電力消費を好適に削減できる。
【0083】
(実施形態2)
次に、
図1および
図2に加え、
図4を参照して、本発明の実施形態2に係る情報処理装置2の情報処理を説明する。
図4は、本発明の実施形態2に係る情報処理装置2の情報処理を示すタイムチャートである。
【0084】
実施形態2では、情報処理装置2にユーザーアクセスありの事象Mが発生した場合であって、PC4Aからモニター要求Dがあった場合に、間隔時間Vを変化させる実施形態を示す。
【0085】
すなわち、実施形態2では、マシン送信部18は、モニター装置4からモニター要求Dを受信するたびに、モニター要求Dを受信するまでにユーザーアクセスを検知した場合、モニター要求Dの間隔を減少させる間隔時間変更情報Tをマシン記憶部12から取得し、間隔時間変更情報Tをモニター装置4に送信する。
【0086】
図4に示すように、まず、情報処理装置2において、ユーザーアクセスおよびマシンエラーがない(事象M20)。事象M20では、PC4Aが情報処理装置2をモニタリングする必要性が低いので、情報処理装置2は、次のモニター要求Dまでの間隔時間Vを3分増加させる。
【0087】
具体的には、PC4Aの設定部38Aは、モニター記憶部36Aから初期値I(5分)を読み出し、間隔時間V20に設定する。フローF30で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0088】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aから1回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーおよびユーザーアクセスが発生していないことを検知する(事象M20)。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T20として、間隔時間V20のインクリメント数N(+3分)を、情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0089】
フローF32で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V20のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T20(5分+3分=8分)として、PC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M20もPC4Aに送信する。PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T20(8分)を受信する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V22を8分に設定する。
【0090】
次に、フローF34で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dから8分後に、2回目のモニター要求Dを、情報処理装置2に送信する。情報処理装置2のマシン受信部14は、2回目のモニター要求Dを受信する。
【0091】
情報処理装置2の検知部16は、1回目のモニター要求Dの後、情報処理装置2にマシンエラーが発生していることを検知せず、ユーザーアクセスが発生したことを検知する(事象M22)。
【0092】
情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T22として、間隔時間V22のデクリメント数C(-3分)をマシン記憶部12から取得する。
【0093】
フローF36で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V22のデクリメント数C(-3分)を間隔時間変更情報T22として、PC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M22もPC4Aに送信する。PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T22(-3分)を受信する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V24を(8分-3分=)5分に設定する。
【0094】
次に、フローF38で、PC4Aのモニター送信部34Aは、2回目のモニター要求Dから5分後に、3回目のモニター要求Dを、情報処理装置2に送信する。情報処理装置2のマシン受信部14は、3回目のモニター要求Dを受信する。
【0095】
情報処理装置2の検知部16は、2回目のモニター要求Dの後、3回目のモニター要求Dを受信する前までに、情報処理装置2にマシンエラーが発生していることを検知せず、ユーザーアクセスが発生していたことを検知する(事象M24)。
【0096】
情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T24として、間隔時間V24のデクリメント数C(-3分)をマシン記憶部12から取得する。
【0097】
フローF40で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V24のデクリメント数C(-3分)を間隔時間変更情報T24として、PC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M24もPC4Aに送信する。
【0098】
PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T24(-3分)を受信する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V26を(5分-3分=)2分に設定する。
【0099】
PC4Aの判定部40Aは、モニター要求Dの間隔時間V26(2分)が最小値Q(2分)より大きいか否かを判定する。間隔時間V26(2分)は、最小値Q(2分)より大きくない。
【0100】
従って、以降のモニター要求Dでは、情報処理装置2にマシンエラーが発生せず、ユーザーアクセスが発生した事象Mが継続しても、PC4Aのモニター送信部34Aは、前回のモニター要求Dから最小値Q(2分)の間隔時間V26でモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0101】
本実施形態によれば、情報処理装置2にユーザーアクセスが発生した事象Mが継続して、モニター要求Dの間隔時間Vをデクリメントするデクリメント数Cを間隔時間変更情報Tとして送信し続けても、PC4Aのモニター送信部34Aは、最小値Qを下回らない間隔時間Vでモニター要求Dを情報処理装置2に送信するので、情報処理装置2は、好適な間隔に制御されたモニター要求Dに対して、間隔時間変更情報Tを送信できる。
【0102】
(実施形態3)
次に、
図1および
図2に加え、
図5を参照して、本発明の実施形態3に係る情報処理装置2の情報処理を説明する。
図5は、本発明の実施形態3に係る情報処理装置2の情報処理を示すタイムチャートである。
【0103】
実施形態3では、情報処理装置2にマシンエラーの事象Mが発生した後に、PC4Aからモニター要求Dがあった場合の間隔時間Vの変化を示す。さらに、実施形態3では、情報処理装置2にマシンエラーの事象Mが発生した場合には、その後にPC4Aからモニター要求Dがあった場合には、間隔時間Vを初期値Iに設定する。
【0104】
すなわち、実施形態3では、マシン送信部18は、モニター装置4からモニター要求Dを受信するたびに、モニター要求Dを受信するまでにマシンエラーを検知した場合、モニター要求Dの間隔を初期値Iに設定させる初期値情報TIをマシン記憶部12から取得し、初期値情報TIをモニター装置4に送信する。
【0105】
図5に示すように、まず、PC4Aの設定部38Aは、モニター記憶部36Aから初期値I(5分)を読み出し、間隔時間V30(5分)を設定する。フローF50で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0106】
情報処理装置2では、1回目のモニター要求Dを受信するまでに、ユーザーアクセスおよびマシンエラーが発生していない(事象M30)。事象M30では、PC4Aが情報処理装置2をモニタリングする必要性が低いので、情報処理装置2は、モニター要求Dの間隔時間V30を3分増加する。
【0107】
具体的には、情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aから1回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、1回目のモニター要求Dまでに、情報処理装置2にマシンエラーおよびユーザーアクセスが発生していないことを検知する(事象M30)。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T30として、間隔時間V30のインクリメント数N(+3分)を情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0108】
フローF52で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V30のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T30としてPC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M30もPC4Aに送信する。PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T30(+3分)を受信する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V32を(5分+3分=)8分に設定する。
【0109】
次に、フローF54で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dから間隔時間V32(8分)後に、2回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0110】
情報処理装置2のマシン受信部14は、2回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーおよびユーザーアクセスがないことを検知する(事象M32)。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T32として、間隔時間V32のインクリメント数N(+3分)を、情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0111】
フローF56で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V32のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T32としてPC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M32もPC4Aに送信する。
【0112】
PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T32(+3分)を受信する。CP4Aのモニター記憶部36Aは、間隔時間V34(8分+3分=11分)を記憶する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V34を(8分+3分=)11分に設定する。
【0113】
フローF58で、PC4Aのモニター送信部34Aは、2回目のモニター要求Dから11分後に、3回目のモニター要求Dを送信する。
【0114】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aから3回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にユーザーアクセスが発生せず、マシンエラーが発生していることを検知する(事象M34)。
【0115】
情報処理装置2の取得部20は、初期値情報T34として、初期値I(5分)を情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0116】
F60で、情報処理装置2のマシン送信部18は、初期値I(5分)を初期値情報T34として送信する。マシン送信部18は、事象M34も送信する。
【0117】
PC4Aのモニター受信部32Aは、初期値情報T34(5分)を受信する。PC4Aのモニター記憶部36Aは、間隔時間V36を11分から5分に更新して記憶する。PC4Aの設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間V36を初期値I(5分)に設定する。
【0118】
フローF62で、PC4Aのモニター送信部34Aは、3回目のモニター要求Dから5分後に、4回目のモニター要求Dを送信する。
【0119】
本実施形態によれば、情報処理装置2にユーザーアクセスおよびマシンエラーが発生していない事象Mが継続していた場合、ユーザーアクセスがあったか否かにかかわらず、マシンエラーが発生すると、情報処理装置2のマシン送信部18は、初期値Iを初期値情報TIとして送信する。従って、情報処理装置2は、モニター要求Dの間隔時間Vを好適に管理できる。
【0120】
(実施形態4)
次に、
図1および
図2に加え、
図6を参照して、本発明の実施形態4に係る情報処理装置2の情報処理を説明する。
図6は、本発明の実施形態4に係る情報処理装置2の情報処理を示すタイムチャートである。
【0121】
実施形態4では、情報処理装置2にユーザーアクセスとマシンエラーとが共に発生した事象Mが発生した後に、PC4Aからモニター要求Dがあった場合の間隔時間Vの変化を示す。
【0122】
図6に示すように、まず、情報処理装置2において、ユーザーアクセスおよびマシンエラーがない事象M40が発生している。事象M40では、PC4Aが情報処理装置2をモニタリングする必要性が低いので、情報処理装置2は、モニター要求Dの間隔時間V40を3分増加させる。
【0123】
PC4Aの設定部38Aは、モニター記憶部36Aから初期値I(5分)を読み出し、間隔時間V40(5分)を設定する。フローF70で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0124】
情報処理装置2のマシン受信部14は、1回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、1回目のモニター要求Dまでに、情報処理装置2にマシンエラーおよびユーザーアクセスが発生していないことを検知する(事象M40)。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T40として、間隔時間V40のインクリメント数N(+3分)を情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0125】
フローF72で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V40のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T40としてPC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M40もPC4Aに送信する。
【0126】
PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T40(+3分)を受信する。PC4Aのモニター記憶部36Aは、間隔時間V42(5分+3分=8分)を記憶する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V42を(5分+3分=)8分に設定する。
【0127】
次に、フローF74で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dから間隔時間V42(8分)後に、2回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0128】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aから2回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーおよびユーザーアクセスがないことを検知する(事象M42)。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T42として、間隔時間V42のインクリメント数N(+3分)を、情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0129】
フローF76で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V42のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T42としてPC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M42もPC4Aに送信する。
【0130】
PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T42(+3分)を受信する。PC4Aのモニター記憶部36Aは、間隔時間V44(8分+3分=11分)を記憶する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V44を(8分+3分=)11分に設定する。
【0131】
フローF78で、モニター送信部34Aは、2回目のモニター要求Dから11分後に、3回目のモニター要求Dを送信する。
【0132】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aから3回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーとユーザーアクセスの両方が発生していることを検知する(事象M44)。
【0133】
情報処理装置2の取得部20は、初期化情報T44として、初期値I(5分)を、情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0134】
フローF80で、情報処理装置2のマシン送信部18は、初期値I(5分)を初期化情報T44として送信する。マシン送信部18は、事象M44も送信する。
【0135】
PC4Aのモニター受信部32Aは、初期化情報T44(5分)を受信する。PC4Aのモニター記憶部36Aは、間隔時間V46を11分から5分に更新して記憶する。PC4Aの設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間V46を初期値I(5分)に設定する。
【0136】
フローF82で、PC4Aのモニター送信部34Aは、3回目のモニター要求Dから5分後に、4回目のモニター要求Dを送信する。
【0137】
本実施形態によれば、情報処理装置2にユーザーアクセスおよびマシンエラーが発生していない事象Mが継続していた場合、ユーザーアクセスがあったか否かにかかわらず、マシンエラーが発生すると、情報処理装置2のマシン送信部18は、初期値Iを初期値情報TIとして送信する。従って、情報処理装置2は、モニター要求Dの間隔時間Vを好適に管理できる。
【0138】
次に、
図7を参照して、本実施形態1~4に係る情報処理装置2の制御を説明する。
図7は、本実施形態1~4に係る情報処理装置2の処理を示すフローチャートである。
図7に示すように、処理は、ステップS10からステップS22を含む。具体的には次の通りである。
【0139】
図7に示すように、ステップS10において、マシン受信部14は、PC4Aからモニター要求Dを受信する。処理は、ステップS12に進む。
【0140】
ステップS12において、検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーが発生していることを検知する。マシンエラーが発生していることを検知した場合(ステップS12において、Yes)、処理は、ステップS14に進む。マシンエラーが発生していることを検知していない場合(ステップS12において、No)、処理は、ステップS16に進む。
【0141】
ステップS14において、取得部20は、間隔時間変更情報Tとして、間隔時間Vの初期値Iをマシン記憶部12から取得する。処理は、ステップS22に進む。
【0142】
ステップS22において、マシン送信部18は、間隔時間Vの初期値Iを間隔時間変更情報Tとして送信する。マシン送信部18は、事象Mを送信する。そして、処理は終了する。
【0143】
ステップS16において、検知部16は、前回のモニター要求Dの後、ユーザーアクセスが発生したことを検知する。ユーザーアクセスが発生したことを検知した場合(ステップS16において、Yes)、処理はステップS18に進む。ユーザーアクセスが発生したことを検知していない場合(ステップS16において、No)、処理はステップS20に進む。
【0144】
ステップS18において、取得部20は、間隔時間変更情報Tとして、間隔時間Vのデクリメント数Cをマシン記憶部12から取得する。処理は、ステップS22に進む。
【0145】
ステップS22において、マシン送信部18は、間隔時間Vのデクリメント数Cを間隔時間変更情報Tとして送信する。マシン送信部18は、事象Mを送信する。そして、処理は終了する。
【0146】
ステップS20において、取得部20は、間隔時間変更情報Tとして、間隔時間Vのインクリメント数Nをマシン記憶部12から取得する。処理は、ステップS22に進む。
【0147】
ステップS22において、マシン送信部18は、間隔時間Vのインクリメント数Nを間隔時間変更情報Tとして送信する。マシン送信部18は、事象Mを送信する。そして、処理は終了する。
【0148】
(実施形態5)
次に、
図1および
図2に加えて、
図8~
図12を参照して、本発明の実施形態5に係る情報処理システム100を説明する。
図8は、実施形態5に係る情報処理装置2を含む情報処理システム100の情報処理を示すタイムチャートである。
図9は、実施形態5に係る情報処理装置2を含む情報処理システム100の間隔時間変更情報Tを説明するタイムチャートである。
【0149】
図10~
図12は、本実施形態5に係る情報処理装置2を含む情報処理システム100の処理を示すフローチャートを示す図である。
【0150】
実施形態5では、PC4AまたはPC4Bからモニター要求Dが送信された場合、情報処理装置2に発生した事象Mの種類に応じて、情報処理装置2のマシン送信部18が間隔時間変更情報Tまたは初期値情報TIを出力する。
【0151】
実施形態5において、PC4Aの初期値Iは4分である。
【0152】
図8に示すように、まず、PC4Aから、1回目のモニター要求Dが送信されるまでに、情報処理装置2において、ユーザーアクセスおよびマシンエラーがない事象M50が発生している。事象M50では、PC4Aが情報処理装置2をモニタリングする必要性が低いので、情報処理装置2は、モニター要求Dの間隔時間V50を3分増加させる。
【0153】
図8に示すように、PC4Aの設定部38Aは、モニター記憶部36Aから初期値I(4分)を読み出し、間隔時間V50を4分に設定する。フローF90で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0154】
情報処理装置2のマシン受信部14は、1回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、1回目のモニター要求Dまでに、情報処理装置2にマシンエラーおよびユーザーアクセスが発生していないことを検知する。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T50として、インクリメント数N(+3分)を情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0155】
フローF92で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V50のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T50としてPC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M50もPC4Aに送信する。
【0156】
PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T50(+3分)を受信する。PC4Aのモニター記憶部36Aは、間隔時間V54(4分+3分=7分)を記憶する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V54を(4分+3分=)7分に設定する。
【0157】
実施形態5において、PC4Bの初期値Iは5分である。
【0158】
図8に示すように、まず、PC4Bから、1回目のモニター要求Dが送信されるまでに、情報処理装置2において、ユーザーアクセスおよびマシンエラーがない事象M50が発生している。事象M50では、PC4Bが情報処理装置2をモニタリングする必要性が低いので、情報処理装置2は、モニター要求Dの間隔時間V52を3分増加させる。
【0159】
図8に示すように、PC4Bの設定部38Bは、モニター記憶部36Bから初期値I(5分)を読み出し、間隔時間V52(5分)を設定する。フローF94で、PC4Bのモニター送信部34Bは、1回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0160】
情報処理装置2のマシン受信部14は、1回目のモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、1回目のモニター要求Dまでに、情報処理装置2にマシンエラーおよびユーザーアクセスが発生していないことを検知する。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T52として、インクリメント数N(+3分)を情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0161】
フローF96で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V52のインクリメント数N(+3分)を、間隔時間変更情報T52としてPC4Bに送信する。マシン送信部18は、事象M50もPC4Bに送信する。
【0162】
PC4Bのモニター受信部32Bは、間隔時間変更情報T52(+3分)を受信する。PC4Bのモニター記憶部36Bは、間隔時間V56(5分+3分=8分)を記憶する。PC4Bの設定部38Bは、間隔時間V56を(5分+3分=)8分に設定する。
【0163】
次に、フローF98で、PC4Aのモニター送信部34Aは、1回目のモニター要求Dから間隔時間V54(7分)後に、2回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0164】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aからモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーがなく、ユーザーアクセスが発生したことを検知する(事象M52)。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T54として、デクリメント数C(-2分)を、情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0165】
フローF100で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V54のデクリメント数C(-2分)を、間隔時間変更情報T54としてPC4Aに送信する。マシン送信部18は、事象M52もPC4Aに送信する。
【0166】
PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T54(-2分)を受信する。PC4Aのモニター記憶部36Aは、間隔時間V54(7分-2分=5分)を記憶する。PC4Aの設定部38Aは、間隔時間V54を(7分-2分=)5分に設定する。
【0167】
次に、フローF102で、PC4Bのモニター送信部34Bは、1回目のモニター要求Dから間隔時間V56(8分)後に、2回目のモニター要求Dを情報処理装置2に送信する。
【0168】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Bからモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーがなく、ユーザーアクセスが発生したことを検知する(事象M52)。情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報T56として、デクリメント数C(-2分)を、情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0169】
フローF104で、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間V56のデクリメント数C(-2分)を、間隔時間変更情報T56としてPC4Bに送信する。マシン送信部18は、事象M52もPC4Bに送信する。
【0170】
PC4Bのモニター受信部32Bは、間隔時間変更情報T56(-2分)を受信する。PC4Bのモニター記憶部36Bは、間隔時間V60(8分-2分=6分)を記憶する。PC4Bの設定部38Bは、間隔時間V60を(8分-2分=)6分に設定する。
【0171】
次に、フローF106で、PC4Aのモニター送信部34Aは、2回目のモニター要求Dから5分後に、3回目のモニター要求Dを送信する。
【0172】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aからモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にユーザーアクセスが発生しておらず、マシンエラーが発生していることを検知する(事象M54)。
【0173】
情報処理装置2の取得部20は、初期化情報T58として、PC4Aの初期値I(4分)を、情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0174】
フローF108で、情報処理装置2のマシン送信部18は、初期値I(4分)を初期化情報T58として送信する。マシン送信部18は、事象M54も送信する。
【0175】
PC4Aのモニター受信部32Aは、初期化情報T58(4分)を受信する。PC4Aのモニター記憶部36Aは、間隔時間V62を5分から4分に更新して記憶する。PC4Aの設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間V62を初期値I(4分)に設定する。
【0176】
PC4Aのモニター送信部34Aは、3回目のモニター要求Dから4分後に、図示しない4回目のモニター要求Dを送信する。
【0177】
次に、フローF110で、PC4Bのモニター送信部34Bは、2回目のモニター要求Dから6分後に、3回目のモニター要求Dを送信する。
【0178】
情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Bからモニター要求Dを受信する。情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にユーザーアクセスが発生しておらず、マシンエラーが発生していることを検知する(事象M54)。
【0179】
情報処理装置2の取得部20は、初期化情報T58として、PC4Bの初期値I(5分)を、情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。
【0180】
フローF112で、情報処理装置2のマシン送信部18は、初期値I(5分)を初期化情報T60として送信する。マシン送信部18は、事象M54も送信する。
【0181】
PC4Bのモニター受信部32Bは、初期化情報T60(5分)を受信する。PC4Bのモニター記憶部36Bは、間隔時間V64を6分から5分に更新して記憶する。PC4Bの設定部38Bは、モニター要求Dの間隔時間V64を初期値I(5分)に設定する。
【0182】
PC4Bのモニター送信部34Bは、3回目のモニター要求Dから5分後に、図示しない4回目のモニター要求Dを送信する。
【0183】
本実施形態によれば、情報処理システム100を構成する情報処理装置2と、モニター装置4Aおよびモニター装置4Bとの間で、モニター要求Dと、間隔時間変更情報Tとが好適に通信される。従って、事象Mの内容に応じて、モニター要求Dの間隔時間Vが好適に設定され、無駄な電力の消費を抑えることができる。
【0184】
次に、さらに、
図9を参照して、情報処理システム100の情報処理装置2が、情報処理装置2のマシン記憶部12(
図2)の間隔時間変更情報Tを更新するタイミングを説明する。
【0185】
図9に示すように、情報処理装置2のフローには、間隔時間変更情報T70~間隔時間変更情報T84が記載される。間隔時間変更情報T70~間隔時間変更情報T84には、それぞれ、左下欄にPC4Aの間隔時間変更情報Tが記載される。間隔時間変更情報T70~間隔時間変更情報T84には、それぞれ、右下欄にPC4Bの間隔時間変更情報Tが記載される。
【0186】
PC4AおよびPC4Bのフローには、PC4AまたはPC4Bがモニター要求D(
図6)を送信する間隔時間V70~間隔時間V82が記載される。間隔時間V70~間隔時間V82には、それぞれ、左下欄にPC4Aの間隔時間Vが記載される。間隔時間V70~間隔時間V82には、それぞれ、右下欄にPC4Bの間隔時間Vが記載される。
【0187】
図9において、ユーザーアクセスおよびマシンエラーのいずれも発生していない時(事象M50)、情報処理装置2の取得部20(
図2)は、間隔時間変更情報T70を情報処理装置2のマシン記憶部12から取得している。PC4AおよびPC4Bの間隔時間変更情報T70は、それぞれ+3分である。
【0188】
PC4Aの設定部38A(
図2)には、PC4Aの間隔時間V70(初期値I:4分)が設定されている。PC4Bの設定部38B(
図2)には、PC4Bの間隔時間V70(初期値I:5分)が設定されている。
【0189】
フローF120において、PC4Aからモニター要求Dが送信されると、情報処理装置2の検知部16は、マシン受信部14がPC4Aからモニター要求Dを受信したことを示すフラグをマシン記憶部12に立てる。すなわち、PC4Aからモニター要求Dを受信したことが、マシン記憶部12に記憶される。
【0190】
フローF122において、情報処理装置2のマシン送信部18は、PC4Aに間隔時間変更情報T70(4分+3分=7分)を送信する。PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T70(7分)を受信する。PC4Aのモニター制御部30Aは、PC4Aのモニター記憶部36Aに記憶された間隔時間V72を、4分から7分に更新する。
【0191】
フローF124において、PC4Bからモニター要求Dが送信されると、情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2のマシン受信部14がPC4Bからモニター要求Dを受信したことを示すフラグを、情報処理装置2のマシン記憶部12に立てる。すなわち、PC4Bからモニター要求Dを受信したことがマシン記憶部12に記憶される。
【0192】
フローF126において、情報処理装置2のマシン送信部18は、PC4Bに間隔時間変更情報T72(5分+3分=8分)を送信する。PC4Bのモニター受信部32Bは、間隔時間変更情報T70(8分)を受信する。PC4Bのモニター制御部30Bは、PC4Bのモニター記憶部36Bに記憶された間隔時間V74を、5分から8分に更新する。
【0193】
次に、マシンエラーは発生していないが、ユーザーアクセスが発生した時(事象M52)、情報処理装置2のマシン制御部10は、マシン記憶部12の間隔時間変更情報T72を間隔時間変更情報T74に更新する。PC4AおよびPC4Bの間隔時間変更情報T74は、それぞれ-2分である。
【0194】
情報処理装置2のマシン制御部10は、好適には、事象M52の発生をトリガーにして、情報処理装置2のマシン記憶部12の間隔時間変更情報T72を間隔時間変更情報T74に更新する。
【0195】
フローF128において、PC4Aからモニター要求Dが送信されると、情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2のマシン受信部14がPC4Aからモニター要求Dを受信したことを示すフラグを、情報処理装置2のマシン記憶部12に立てる。
【0196】
フローF130において、情報処理装置2のマシン送信部18は、PC4Aに間隔時間変更情報T74(7分-2分=5分)を送信する。
【0197】
PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T74(5分)を受信する。PC4Aのモニター制御部30Aは、PC4Aのモニター記憶部36Aに記憶された間隔時間Vを、7分から5分に更新する。
【0198】
情報処理装置2のマシン制御部10は、好適には、情報処理装置2のマシン送信部18による間隔時間変更情報T74(5分)の送信をトリガーにして、情報処理装置2のマシン記憶部12の間隔時間変更情報T74(-2分)を間隔時間変更情報T76(+3分)に更新する。
【0199】
フローF132において、PC4Bからモニター要求Dが送信されると、情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2のマシン受信部14がPC4Bからモニター要求Dを受信したことを示すフラグを、情報処理装置2のマシン記憶部12に立てる。
【0200】
フローF134において、情報処理装置2のマシン送信部18は、PC4Bに間隔時間変更情報T76(5分-2分=3分)を送信する。PC4Bのモニター受信部32Bは、間隔時間変更情報T76(-2分)を受信する。モニター制御部30Bは、PC4Bのモニター記憶部36Bに記憶された間隔時間Vを、8分から6分に更新する。
【0201】
情報処理装置2のマシン制御部10は、好適には、情報処理装置2のマシン送信部18による間隔時間変更情報T76(-2分)の送信をトリガーにして、マシン記憶部12におけるPC4Bの間隔時間変更情報T76(-2分)を間隔時間変更情報T78(+3分)に更新する。
【0202】
次に、ユーザーアクセスは発生していないが、マシンエラーが発生した時(事象M54)、情報処理装置2のマシン制御部10は、情報処理装置2のマシン記憶部12の間隔時間変更情報T78を間隔時間変更情報T80に更新する。PC4AおよびPC4Bの間隔時間変更情報T80は、それぞれ初期値Iである。
【0203】
情報処理装置2のマシン制御部10は、好適には、事象M54の発生をトリガーにして、マシン記憶部12の間隔時間変更情報T78を間隔時間変更情報T80に更新する。
【0204】
フローF136において、PC4Aからモニター要求Dが送信されると、情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2のマシン受信部14がPC4Aからモニター要求Dを受信したことを示すフラグを、情報処理装置2のマシン記憶部12に立てる。
【0205】
フローF138において、情報処理装置2のマシン送信部18は、PC4Aに間隔時間変更情報T80(初期値I:4分)を送信する。
【0206】
PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報T80(初期値I:4分)を受信する。モニター制御部30Aは、PC4Aのモニター記憶部36Aに記憶された間隔時間V80を、5分から4分に更新する。
【0207】
情報処理装置2のマシン制御部10は、好適には、事象M54の発生をトリガーにして、情報処理装置2のマシン記憶部12の間隔時間変更情報T78を、間隔時間変更情報T80に更新する。
【0208】
フローF140において、PC4Bからモニター要求Dが送信されると、情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2のマシン受信部14がPC4Bからモニター要求Dを受信したことを示すフラグを、情報処理装置2のマシン記憶部12に立てる。
【0209】
フローF142において、情報処理装置2のマシン送信部18は、PC4Bに間隔時間変更情報T82(初期値I:5分)を送信する。PC4Bのモニター受信部32Bは、間隔時間変更情報T82(初期値I:5分)を受信する。モニター制御部30Bは、PC4Bのモニター記憶部36Bに記憶された間隔時間V82を、6分から5分に更新する。
【0210】
情報処理装置2のマシン制御部10は、好適には、情報処理装置2のマシン送信部18による間隔時間変更情報T82の送信をトリガーにして、マシン記憶部12の間隔時間変更情報T82(初期値I:5分)を間隔時間変更情報T84(+3分)に更新する。
【0211】
本実施形態によれば、情報処理システム100を構成する情報処理装置2と、モニター装置4Aおよびモニター装置4Bとの間で、モニター要求Dと、間隔時間変更情報Tとが好適に通信される。従って、事象Mの内容に応じて、情報処理装置2のモニター要求Dの間隔時間変更情報Tが好適に更新され、PC4AおよびPC4Bの間隔時間Vが好適に設定されるため、無駄な電力の消費を抑えることができる。
【0212】
次に、
図10~
図12を参照して、本実施形態5に係る情報処理装置2を含む情報処理システム100の制御を説明する。
図10~
図12は、本実施形態5に係る情報処理装置2を含む情報処理システム100の処理を示すフローチャートを示す図である。
図10~
図12に示すように、処理は、ステップS30からステップS98を含む。具体的には次の通りである。
【0213】
図10に示すように、ステップS30において、情報処理装置2のマシン受信部14は、PC4Aからモニター要求Dを受信する。処理は、ステップS32に進む。
【0214】
ステップS32において、情報処理装置2の検知部16は、情報処理装置2にマシンエラーが発生したか否かを検知する。マシンエラーが発生したことを検知した場合(ステップS32において、Yes)、処理は、ステップS34に進む。マシンエラーが発生したことを検知していない場合(ステップS32において、No)、処理は、ステップS50に進む。
【0215】
ステップS32においてYesの場合、ステップS34において、情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報Tとして、間隔時間Vの初期値Iを情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。処理は、ステップS36に進む。
【0216】
ステップS36において、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間変更情報Tを送信する。情報処理装置2のマシン送信部18は、事象Mを送信する。処理は、ステップS38に進む。
【0217】
ステップS38において、PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報Tを受信する。処理は、ステップS40に進む。
【0218】
ステップS40において、PC4Aの設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間Vを初期値Iに設定する。処理は、ステップS42に進む。
【0219】
ステップS42において、モニター送信部34Aは、モニター要求Dを送信する。処理は、ステップS30に戻り、ステップS30から処理を繰り返す。
【0220】
次に、ステップS32においてNoの場合、ステップS50において、情報処理装置2の検知部16は、前回のモニター要求Dの後、ユーザーアクセスが発生したか否かを検知する。ユーザーアクセスが発生したことを検知した場合(ステップS50において、Yes)、処理はステップS52に進む。ユーザーアクセスが発生していないことを検知した場合(ステップS50において、No)、処理はステップS58に進む。
【0221】
ステップS50においてYesの場合、ステップS52において、情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報Tとして、間隔時間Vのデクリメント数Cを情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。処理は、ステップS54に進む。
【0222】
ステップS54において、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間Vのデクリメント数Cを含む間隔時間変更情報Tを送信する。マシン送信部18は、事象Mを送信する。処理は、ステップS56に進む。
【0223】
ステップS56において、PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報Tを受信する。処理は、
図11に示すステップS70に進む。
【0224】
次に、
図10に示すステップS50においてNoの場合、ステップS58において、情報処理装置2の取得部20は、間隔時間変更情報Tとして、間隔時間Vのインクリメント数Nを情報処理装置2のマシン記憶部12から取得する。処理は、ステップS60に進む。
【0225】
ステップS60において、情報処理装置2のマシン送信部18は、間隔時間Vのインクリメント数Nを含む間隔時間変更情報Tを送信する。マシン送信部18は、事象Mを送信する。処理は、ステップS62に進む。
【0226】
ステップS62において、PC4Aのモニター受信部32Aは、間隔時間変更情報Tを受信する。処理は、
図12に示すステップS90に進む。
【0227】
次に、
図11に示すステップS70において、PC4Aの判定部40Aは、モニター要求Dの間隔時間Vが最小値Qより大きいか否かを判定する。最小値Qより大きい場合(ステップS70において、Yes)、処理はステップS72に進む。最小値Qより大きくない場合(ステップS70において、No)、処理はステップS76に進む。
【0228】
ステップS70においてYesの場合、ステップS72において、PC4Aの設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間Vを設定する。処理は、ステップS74に進む。
【0229】
ステップS74において、PC4Aのモニター送信部34Aは、モニター要求Dを情報処理装置2に送信する。処理は、
図10のステップS30に進み、ステップS30からの処理を繰り返す。
【0230】
ステップS70においてNoの場合、ステップS76において、PC4Aの設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間Vを最小値Qに設定する。処理は、ステップS78に進む。
【0231】
ステップS78において、PC4Aのモニター送信部34Aは、モニター要求Dを情報処理装置2に送信する。処理は、
図10のステップS30に進み、ステップS30からの処理を繰り返す。
【0232】
次に、
図12に示すステップS90において、PC4Aの判定部40Aは、モニター要求Dの間隔時間Vが最大値Xより小さいか否かを判定する。最大値Xより小さい場合(ステップS90において、Yes)、処理はステップS92に進む。最大値Xより小さくない場合(ステップS90において、No)、処理はステップS96に進む。
【0233】
ステップS92においてYesの場合、ステップS92において、PC4Aの設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間Vを設定する。処理は、ステップS94に進む。
【0234】
ステップS94において、PC4Aのモニター送信部34Aは、モニター要求Dを情報処理装置2に送信する。処理は、
図10のステップS30に進み、ステップS30からの処理を繰り返す。
【0235】
ステップS90においてNoの場合、ステップS96において、PC4Aの設定部38Aは、モニター要求Dの間隔時間Vを最大値Xに設定する。処理は、ステップS98に進む。
【0236】
ステップS98において、PC4Aのモニター送信部34Aは、モニター要求Dを情報処理装置2に送信する。処理は、
図10のステップS30に進み、ステップS30からの処理を繰り返す。
【0237】
本実施形態によれば、情報処理装置2がユーザーアクセスを検知していなければ、情報処理装置2は、その後にモニター装置4から受信したモニター要求Dに対して、モニター要求Dの間隔を増加させる間隔時間変更情報Tをモニター装置4に送信するため、情報処理システム100全体で、情報処理装置2のモニタリングに要していた電力消費を好適に削減できる。
【0238】
以上、図面(
図1~
図12)を参照しながら、本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0239】
本発明は、情報処理装置および情報処理システムの分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0240】
100 情報処理システム
2 情報処理装置
4 モニター装置(PC)
6 サーバー
8 クラウド
10 マシン制御部(制御部)
12 マシン記憶部(記憶部)
14 マシン受信部(受信部)
16 検知部
18 マシン送信部(送信部)
20 取得部
30 モニター制御部
32 モニター受信部
34 モニター送信部
36 モニター記憶部
38 設定部
40 判定部
D モニター要求
M 事象
T 間隔時間変更情報
TI 初期化情報
V 間隔時間