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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】回転電機
(51)【国際特許分類】
   H02K 5/22 20060101AFI20240123BHJP
   H02K 5/00 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
H02K5/22
H02K5/00 B
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020204437
(22)【出願日】2020-12-09
(65)【公開番号】P2022091545
(43)【公開日】2022-06-21
【審査請求日】2023-05-16
(73)【特許権者】
【識別番号】000004260
【氏名又は名称】株式会社デンソー
(74)【代理人】
【識別番号】100121821
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 強
(74)【代理人】
【識別番号】100139480
【弁理士】
【氏名又は名称】日野 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100125575
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100175134
【弁理士】
【氏名又は名称】北 裕介
(72)【発明者】
【氏名】山内 大地
(72)【発明者】
【氏名】山本 尚大
【審査官】佐藤 彰洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-232600(JP,A)
【文献】特開2009-232583(JP,A)
【文献】特開2005-027384(JP,A)
【文献】特開2012-139034(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 5/22
H02K 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定子及び回転子を収容するハウジング(20)と、当該ハウジングの開口部に取り付けられる樹脂製のブラケット(30)と、を備える回転電機(10)において、
前記ブラケットは、前記ハウジングの開口部に沿って円弧状に形成され、当該開口部に取り付けられる取付部(31)と、径方向外側に前記取付部から突出するコネクタベース部(32)と、前記コネクタベース部から軸方向に突出形成されたコネクタ部(33)と、を有し、
前記ブラケットには、前記コネクタベース部から前記取付部に亘って延びるように形成された補強部材(60~63)が、インサート成形されている回転電機。
【請求項2】
前記補強部材は、前記取付部において、前記取付部に沿って円弧状に形成されている請求項1に記載の回転電機。
【請求項3】
前記補強部材は、前記コネクタベース部の突出方向において、前記コネクタベース部の根元から先端部まで形成されている請求項1又は2に記載の回転電機。
【請求項4】
前記補強部材は、前記コネクタベース部及び前記取付部の外縁に沿って、環状に形成されている請求項1~3のうちいずれか1項に記載の回転電機。
【請求項5】
前記補強部材は、前記取付部において、前記取付部よりも径方向内側に配置されている請求項1~4のうちいずれか1項に記載の回転電機。
【請求項6】
前記ブラケットの前記取付部は、導電性の固定部材(91)を介して導電性の前記ハウジングに固定されており、
前記補強部材は、導電性であり、前記固定部材を介して前記ハウジングに電気的に接続されている請求項1~5のうちいずれか1項に記載の回転電機。
【請求項7】
軸方向において、前記ブラケットの一方側に前記ハウジングが取り付けられ、前記ハウジングの反対側に回路基板(40)が配置されており、
前記補強部材は、導電性であり、前記回路基板の外周の一部又は全部を取り囲むように配置されている請求項1~6のうちいずれか1項に記載の回転電機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、固定子巻線が巻装された固定子と、磁石を有する回転子と、それらを収容するモータハウジングと、モータハウジングの開口部を閉塞するブラケットと、を備えた回転電機が知られている。特許文献1のブラケットには、固定子巻線と外部電源とを接続するパワーターミナルなどがインサート成形されており、回転電機の小型化及び製造時の組付け容易性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-232583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ブラケットには、インサート成形されたパワーターミナルと外部電源に接続するためにコネクタが設けられている。接続を容易にするために、ブラケットは、モータハウジングよりも径方向外側に突出するように構成され、コネクタは、その突出する部分において、軸方向に突出するように設けられている。ブラケットは、樹脂で一体成形されているため、このような複雑な形状を有すると、金型から取り出した後に生じる後収縮により、変形する可能性がある。変形してしまうと、接続や取付けが困難になるという問題がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ブラケットの変形を抑制できる回転電機を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段は、固定子及び回転子を収容するハウジングと、当該ハウジングの開口部に取り付けられる樹脂製のブラケットと、を備える回転電機において、前記ブラケットは、前記ハウジングの開口部に沿って円弧状に形成され、当該開口部に取り付けられる取付部と、径方向外側に前記取付部から突出するコネクタベース部と、前記コネクタベース部から軸方向に突出形成されたコネクタ部と、を有し、前記ブラケットには、前記コネクタベース部から前記取付部に亘って延びるように形成された補強部材が、インサート成形されている。
【0007】
これにより、後収縮により、ブラケットのコネクタベース部が、取付部に対して、コネクタ部側に反り返るように変形することを抑制することができる。また、コネクタベース部及び取付部の強度を向上させることができ、小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ブラシレスモータの分解斜視図。
図2】ブラケットを模式的に示す平面図。
図3】ブラケットを模式的に示す側面図。
図4】ブラケットを模式的に示す平面図。
図5】他の実施形態における金属プレートを模式的に示す平面図。
図6】他の実施形態における金属プレートを模式的に示す平面図。
図7】(a)は、他の実施形態における金属プレートを模式的に示す平面図、(b)は、他の実施形態における金属プレートを模式的に示す側面図。
図8】他の実施形態におけるブラケットを模式的に示す平面図。
図9】他の実施形態におけるブラケットを模式的に示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、各実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態及び変形例相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
【0010】
本実施形態の回転電機としてのブラシレスモータ10は、例えば、電動パワーステアリング(EPS)に用いられるものである。図1に示すように、ブラシレスモータ10は、有底筒状のモータハウジング20と、モータハウジング20の開口部に取り付けられるブラケット30と、ブラケット30に固定される回路基板40と、回路基板40を覆うように、ブラケット30に取り付けられるカバー部材50と、を備える。
【0011】
モータハウジング20の内部には、固定子巻線が巻装された固定子と、回転軸11を中心として回転可能に支持される磁石などを備えた回転子が収容される。固定子及び回転子の構成は周知のものである。本実施形態において、軸方向とは、回転子の軸方向(回転軸11の方向)のことであり、図において矢印Y1で示す。径方向とは、回転軸11を中心とする回転子の径方向のことであり、図において矢印Y2で示す。周方向とは、回転軸11を中心とする回転子の周方向のことであり、図において矢印Y3で示す。なお、モータハウジング20の内部には、固定子及び回転子以外にも、バスバーユニットや、軸受け、ヒートシンク21などが収容されている。
【0012】
ブラケット30は、モータハウジング20の開口部に取り付けられるものである。ブラケット30は、モータハウジング20の開口部に沿って円弧状に形成され、当該開口部に取り付けられる取付部31と、径方向外側に向かって、取付部31から突出するコネクタベース部32と、コネクタベース部32から軸方向に沿って突出形成されたコネクタ部33と、を有する。
【0013】
また、図1及び図2に示すように、ブラケット30には、周方向において所定間隔ごとに、ボルト孔34が設けられている。ボルト孔34には金属製のカラー35がインサート成形されている。ブラケット30は、ボルト孔34を介して、固定部材としてのボルト91により、モータハウジング20の開口部に取り付けられ、モータハウジング20に固定される。より詳しくは、ブラケット30は、ボルト91により、モータハウジング20に固定されているヒートシンク21に固定される。
【0014】
コネクタベース部32は、径方向外側に向かって、取付部31から突出する略五角形状の平板状の部材である。なお、外形形状は、任意に変更してもよく、矩形状であっても円弧状であってもよい。そして、コネクタベース部32の一方の面、本実施形態では、モータハウジング20側の面には、コネクタ部33が設けられている。
【0015】
図2に示すように、コネクタ部33は、パワーコネクタ33aと、センサコネクタ33bと、を有する。パワーコネクタ33aは、外部電源が接続される部分であり、ブラケット30に埋め込まれた信号線を介して、外部電源と回路基板40とを接続するために設けられている。センサコネクタ33bは、外部制御装置の信号ケーブルが接続される部分であり、ブラケット30に埋め込まれた信号線を介して、外部制御装置と回路基板40等に配置された各種センサ(回転角センサなど)とを接続するために設けられている。
【0016】
コネクタ部33は、図1図3に示すように、コネクタベース部32の軸方向の一方側(モータハウジング20の側)から軸方向に突出形成されている。コネクタ部33、コネクタベース部32、及び取付部31は、樹脂製であり、樹脂成型により一体的に構成されている。
【0017】
図1に示すように、回路基板40は、ブラケット30に対して、軸方向においてモータハウジング20が固定される側の反対側に固定されている。回路基板40には、CPUや、ROM、RAM、コンデンサなどの各種ICが搭載されている。
【0018】
カバー部材50は、回路基板40を覆うように、ブラケット30に取り付けられる。カバー部材50の外形形状は、ブラケット30の外形形状と同様に構成されており、カバー部材50が、ブラケット30に取り付けられることにより、回路基板40が、カバー部材50、ブラケット30及びモータハウジング20とにより囲まれる空間内に密閉された状態で収容される。また、カバー部材50により、モータハウジング20の開口部が閉塞されることとなる。
【0019】
ところで、前述したように、コネクタ部33、コネクタベース部32、及び取付部31は、樹脂により一体的に構成されており、コネクタ部33は、コネクタベース部32の軸方向の一方側(モータハウジング20の側)から軸方向に突出形成されている。つまり、コネクタ部33は、コネクタベース部32及び取付部31に対して庇のように飛び出ている(オーバーハングしている)。このため、ブラケット30を、樹脂成型する際、金型から取り出した後、後収縮によって、コネクタ部33が設けられている側に反り返るように(図3の矢印Y4の方向に)変形してしまう場合がある。
【0020】
そして、ブラケット30が変形すると、ブラシレスモータ10を組み立てにくくなる。具体的には、ブラケット30を、モータハウジング20に取り付けにくくなり、カバー部材50をブラケット30に取り付けにくくなる。また、パワーコネクタ33aに外部電源を接続しにくくなり、センサコネクタ33bに信号ケーブルを接続しにくくなる。
【0021】
そこで、本実施形態のブラケット30には、図3及び図4の破線で示すように、コネクタベース部32から取付部31に亘って延びるように形成された補強部材としての金属プレート60が、インサート成形されている。この金属プレート60は、コネクタベース部32及び取付部31の外縁に沿って、環状に形成されている。そして、ブラケット30の内部に埋め込まれている。
【0022】
詳しく説明すると、金属プレート60は、取付部31において、取付部31に沿って円弧状に形成されている。本実施形態では、金属プレート60は、取付部31において、取付部31とコネクタベース部32との接続箇所のうち一方側(地点P1)から他方側(地点P2)に至るまで周方向に沿って円弧状に形成されている。
【0023】
また、金属プレート60は、コネクタベース部32の突出方向において、コネクタベース部32の根元から先端部まで形成されている。すなわち、金属プレート60は、コネクタベース部32において、取付部31とコネクタベース部32との接続箇所(地点P1,P2)から、図3及び図4において上方に向かってコネクタベース部32の先端付近(外縁)まで延びるように形成されている。
【0024】
また、金属プレート60は、回路基板40の外周を取り囲むように構成されている。なお、本実施形態では、金属プレート60と回路基板40との軸方向の位置関係は異なるものの、近接している。
【0025】
本実施形態の構成によれば、以下のような優れた効果を有する。
【0026】
ブラケット30には、コネクタベース部32から取付部31に亘って延びるように形成された金属プレート60が、インサート成形されている。これにより、後収縮により、ブラケット30のコネクタベース部32が、取付部31に対して、コネクタ部33側に反り返るように変形することを抑制することができる。また、コネクタベース部32及び取付部31の強度を向上させることができ、小型化することができる。
【0027】
金属プレート60は、取付部31において、取付部31に沿って円弧状に形成されている。本実施形態では、金属プレート60は、取付部31において、取付部31とコネクタベース部32との接続箇所のうち一方側(地点P1)から他方側(地点P2)に至るまで周方向に沿って円弧状に形成されている。これにより、後収縮により、ブラケット30の取付部31が変形することを抑制し、モータハウジング20に取付部31を容易に取り付けることができる。
【0028】
金属プレート60は、コネクタベース部32の突出方向において、コネクタベース部32の根元から先端部まで形成されている。すなわち、金属プレート60は、コネクタベース部32において、取付部31とコネクタベース部32との接続箇所(地点P1,P2)から、図3及び図4において上方に向かってコネクタベース部32の先端(外縁)まで延びるように形成されている。これにより、コネクタベース部32が変形することを抑制することができる。したがって、パワーコネクタ33aに外部電源を容易に接続することができ、また、センサコネクタ33bに信号ケーブルを容易に接続することができる。
【0029】
金属プレート60は、コネクタベース部32及び取付部31の外縁に沿って、環状に形成されている。これにより、コネクタベース部32及び取付部31の外径形状を維持することができ、ブラケット30の取り付けや、外部機器との接続が容易に行うことができる。また、コネクタベース部32及び取付部31の強度を向上させることができ、小型化することができる。
【0030】
金属プレート60は、回路基板40の外周を取り囲むように構成されている。そして、金属プレート60は、軸方向において回路基板40に近接している。このため、外部からのノイズ(放射ノイズ)の影響を押さえることができる。また、回路基板40において発生したノイズが外部に放射されることを抑制できる。
【0031】
(他の実施形態)
上記実施形態の構成の一部を以下のように変更してもよい。なお、上記実施形態と同一もしくは均等である部分には、同一符号を付しており、同一符号の部分についてはその説明を援用する。
【0032】
・上記実施形態において、金属プレート60は、コネクタベース部32から取付部31に亘って延びるように形成されていれば、任意にその形状を変更してもよい。例えば、図5に示すように、左右に分かれている金属プレート61,62を採用してもよい。つまり、金属プレート61,62は、取付部31において、取付部31とコネクタベース部32との接続箇所のうち一方側(地点P1又は地点P2)から、取付部31に沿って、周方向に90度程度の長さで円弧状に形成されている。なお、取付部31における金属プレート61,62の長さは任意に変更してもよく、例えば、周方向に30度~120程度の長さ寸法の範囲内で変更してもよい。また、金属プレート61,62は、左右対称に構成されている。
【0033】
また、金属プレート61,62は、コネクタベース部32において、取付部31とコネクタベース部32との接続箇所(地点P1又は地点P2)から、コネクタベース部32の突出方向において先端に至るまで真っすぐ延びるように形成されている。その一方で、金属プレート61,62は、コネクタベース部32において接続されていない。
【0034】
図5に示す金属プレート61,62のように構成しても、後収縮により、ブラケット30のコネクタベース部32が、取付部31に対して、コネクタ部33側に反り返るように変形することを抑制することができる。
【0035】
また、図6の金属プレート63に示すように、コネクタベース部32内においてその一部が途切れていてもよい。詳しくは、金属プレート63は、取付部31において、取付部31とコネクタベース部32との接続箇所のうち一方側(地点P1)から他方側(地点P2)に至るまで周方向に沿って円弧状に形成されている。
【0036】
また、金属プレート63は、コネクタベース部32の突出方向において、コネクタベース部32の根元から先端部付近まで形成されているものの、先端部において途切れている。すなわち、金属プレート63は、コネクタベース部32において、取付部31とコネクタベース部32との接続箇所から、コネクタベース部32の先端に向かってそれぞれ突出方向に沿って真っすぐ延びるように形成されている。
【0037】
図6に示す金属プレート63のように構成しても、後収縮により、ブラケット30のコネクタベース部32が、取付部31に対して、コネクタ部33側に反り返るように変形することを抑制することができる。
【0038】
・上記実施形態において、金属プレート60がブラケット30の内部に完全に埋め込まれていなくてもよく、その一部が外部に露出していてもよい。なお、この場合、金属プレート60は、ブラシレスモータ10の内側において露出していることが望ましい。例えば、金属プレート60の露出部分は、取付部31よりも径方向内側に配置されていればよい。そして、ブラケット30が取り付けられた際、金属プレート60の露出部分が、モータハウジング20の内部、若しくはカバー部材50の内部に収容されることが望ましい。すなわち、金属プレート60が、ブラシレスモータ10の外部に露出せずに、ブラシレスモータ10の内部に収容されていればよい。これにより、ブラシレスモータ10の防水性を高めることができる。
【0039】
・上記実施形態において、金属プレート60は、回路基板40の外周の一部又は全部を取り囲むように配置されていてもよい。その際、軸方向において、金属プレート60は、回路基板40と同じ位置で、回路基板40を取り囲むように配置されていることが望ましい。これにより、金属プレート60により、ノイズを抑制し、回路基板40に影響を与えることを抑制できる。例えば、角度センサとしてレゾルバが回路基板40に配置されている場合、ノイズの影響を抑制して、検出精度が低下することを防止できる。
【0040】
・上記実施形態において、金属プレート60~63は、電気的にGNDに接続(接地)されていてもよい。具体的には、図7(a)に示すように、導電性の金属プレート63には、取付部31のボルト孔34に相当する箇所に、軸方向に突出する接続部65が設けられている。この接続部65の先端には、ボルト孔34に対応する環状部材66が形成されている。
【0041】
図8に示すように、導電性のボルト91がボルト孔34に挿入される際、当該ボルト孔34に対応する環状部材66の貫通孔にもボルト91が挿通される。そして、図9に示すように、ボルト91が締結される際、ボルト91により、環状部材66が導電性のカラー35に圧接することとなる。
【0042】
ボルト91は、図9に示すように、導電性のモータハウジング20に固定されている導電性のヒートシンク21に固定されている。その際、カラー35は、ヒートシンク21に圧接することとなる。このため、金属プレート60は、ボルト91、カラー35、ヒートシンク21、及びモータハウジング20等を介して電気的に接続され、接地されることとなる。このように金属プレート60が接地されることにより、放射ノイズをより低減することができる。
【符号の説明】
【0043】
10…ブラシレスモータ、20…モータハウジング、30…ブラケット、31…取付部、32…コネクタベース部、33…コネクタ部、60~63…金属プレート。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9