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特許7424404情報構成方法、情報構成装置及び通信システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】情報構成方法、情報構成装置及び通信システム
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0413 20170101AFI20240123BHJP
【FI】
H04B7/0413 310
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022075643
(22)【出願日】2022-05-02
(62)【分割の表示】P 2019148813の分割
【原出願日】2014-01-28
(65)【公開番号】P2022100400
(43)【公開日】2022-07-05
【審査請求日】2022-05-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ソォン・レイ
(72)【発明者】
【氏名】リ・ホォンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・イ
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ・ホア
【審査官】齊藤 晶
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/024350(WO,A2)
【文献】中国特許出願公開第103220066(CN,A)
【文献】特開2013-236289(JP,A)
【文献】国際公開第2013/021556(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第103209012(CN,A)
【文献】国際公開第2014/010994(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/0413
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局であって、
複数の構成情報を構成する制御部であって、前記構成情報はリソース情報、及び、少なくともアンテナアレーにおけるアンテナポートの数を指示するとともに、コードブックの選択に使用される情報を含む、制御部と、
前記複数の構成情報を含む制御信号を、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して端末装置に送信し、さらにnビットの指示情報を前記端末装置に送信する送信部と、
を含み、
前記指示情報は、前記複数の構成情報のうちチャネルの測定に用いる構成情報を示し、
前記構成情報は、参照信号に重み付けがなされているか否かの情報を含む、ことを特徴とする基地局。
【請求項2】
前記構成情報は、前記参照信号の組数の情報を含む、ことを特徴とする請求項に記載の基地局。
【請求項3】
前記構成情報は、サブフレーム情報を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
【請求項4】
前記端末装置から、チャネルの測定結果に従ったプリコーディング行列番号(PMI)を受信する受信部をさらに含み、
前記チャネルは、前記指示情報によって示される構成情報に従って決定される、ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
【請求項5】
前記送信部は、前記指示情報を含む下り制御情報(DCI)を送信する、ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
【請求項6】
端末装置であって、
複数の構成情報を含む制御信号を基地局から無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して受信し、さらにnビットの指示情報を前記基地局から受信する受信部であって、前記構成情報はリソース情報、及び、少なくともアンテナアレーにおけるアンテナポートの数を指示するとともに、コードブックの選択に使用される情報を含む、受信部と、
前記複数の構成情報を構成する制御部と、
を含み、
前記指示情報は、前記複数の構成情報のうちチャネルの測定に用いる構成情報を示し、
前記構成情報は、参照信号に重み付けがなされているか否かの情報を含む、ことを特徴とする端末装置。
【請求項7】
前記構成情報は、前記参照信号の組数の情報を含む、ことを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項8】
前記構成情報は、サブフレーム情報を含む、ことを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項9】
チャネルの測定結果に従ったプリコーディング行列番号(PMI)を基地局に送信する送信部をさらに含み、
前記制御部は、前記指示情報が示す構成情報に従って前記チャネルを決定する、ことを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項10】
前記受信部は、前記指示情報を含む下り制御情報(DCI)を受信する、ことを特徴とする請求項に記載の端末装置。
【請求項11】
基地局と端末装置とを含む通信システムであって、
前記基地局は、
複数の構成情報を構成する第1の制御部であって、前記構成情報はリソース情報、及び、少なくともアンテナアレーにおけるアンテナポートの数を指示するとともに、コードブックの選択に使用される情報を含む、第1の制御部と、
前記複数の構成情報を含む制御信号を、無線リソース制御(RRC)シグナリングを介して前記端末装置に送信し、さらにnビットの指示情報を前記端末装置に送信する送信部と、
を含み、
前記端末装置は、
前記制御信号及び前記指示情報を前記基地局から受信する受信部と、
前記複数の構成情報を構成する第2の制御部と、
を含み、
前記指示情報は、前記複数の構成情報のうちチャネルの測定に用いる構成情報を示し、
前記構成情報は、参照信号に重み付けがなされているか否かの情報を含む、ことを特徴とする通信システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、特に、情報構成方法、情報構成装置及び通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
多入力多出力(MIMO、Multiple-Input Multiple-Output)は、LTE-Advancedシステムの重要な物理層の技術の一つであり、空間ダイバーシティ利得、空間多重化利得及びアレー利得を提供するために用いられる。
【0003】
LTEリリース11及びその前の技術では、MIMO技術はすべて水平に配置される1次元(1D)線形アレーを採用し、水平面上で適応能力を有し、即ち、2次元(2D)MIMO技術である。図1及び図2は2種類の常用の平面アレーの構造を示す図である。図1は交差偏波(cross polarization)2次元平面アレーの構造図であり、図2は均一線形2次元平面アレーの構造図である。
【0004】
リリース12の研究では、2Dの平面アレーが導入されており、アクティブアンテナシステム(AAS、Active Antenna System)に関する技術を用いるとともに、水平次元及びエレベイション(仰角)次元において適応制御を提供することでシステムパフォーマンスをより良く向上させることができ、即ち、3D MIMO技術である。
【0005】
図1に示すように、垂直方向上では各列にM個の交差偏波アンテナ対(ペア)が配置され、水平方向上ではトータルでN列の交差偏波アンテナ対(ペア)が配置される。図2に示すように、垂直方向上では各列にM個の同じ偏波方向のアンテナアレー(例えば、図2中の垂直偏波アンテナ)が配置され、水平方向上ではトータルでN列が配置される。このような2種類の構成では、水平方向のアンテナポート数は以前のLTEリリースのアンテナポート数と同じであっても良く、例えば、1、2、4、8などである。垂直方向の複数の物理アンテナは一つの物理アンテナポートを仮想化することで、参照信号を送信するアンテナポートの数量を減らすことができる。なお、垂直方向のアンテナポート数が1であるときに、2D平面アレーは従来の1Dアレーに退化し、3D MIMO技術もそれ相応に2D MIMO技術に退化する。
【0006】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確且つ完全に説明し、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの案は、本発明の背景技術の一部に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈すべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
垂直方向のアンテナポート数が1よりも大きいときに、3D MIMO技術を十分に利用して水平面及び垂直面上で送信信号を調整することができるが、総アンテナポート数が前のリリースのポート数よりも遥かに大きいため、参照信号、特に、チャネル状態情報参照信号(CSI-RS、Channel State Information Reference Signal)が占用するリソース数が増加する。また、アンテナが1次元から2次元になるため、前のリリース中の参照信号構成情報も2次元平面アレー下で混乱を引き起こすことがある。例えば、総アンテナポート数のみを構成する場合、該アンテナポート数を満足し得るアンテナの配列方式が複数あるから、受信側では水平及び垂直方向のアンテナポート数を正確に得ることができない。
【0008】
例えば、現在のリリースのプロトコルTS 36.331によれば、V11.5.0はCSI-RSのアンテナポート数、リソース、サブフレーム及びパワー(電力)などの情報に対して情報構成を行うときに、水平方向及び垂直方向を区分する必要がない。即ち、
antennaPortsCount-r10 ENUMERATED{an1,an2,an4,an8},
resourceConfig-r10 INTEGER(0..31),
subframeConfig-r10 INTEGER(0..154),
p-C-r10 INTEGER(-8..15)
である。
【0009】
しかし、前のリリースのアンテナがすべて1次元であり、構成情報によりアンテナポート数が指示されているときに、現在のアンテナ配列方式を確定することができる。2次元アンテナアレーを使用する場合、アンテナポート数のみを知らせることで、アンテナ配列方式を確定することができない。図3は8アンテナポートの場合における可能なアンテナ配列を示す図であり、図4は4アンテナポートの場合における可能なアンテナ配列を示す図である。図3及び4に示すように、8アンテナ及び4アンテナはそれぞれ7種類及び5種類の可能なアンテナ構成を示しているので、現在のリリースのプロトコルのみに従って送信アンテナポート数を構成することが不十分である。
【0010】
上述の問題を解決するために、本発明の実施例は、2次元平面アンテナアレーに適する情報構成方法、装置及び通信システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の実施例の第1側面では情報構成装置が提供され、該装置は、
第一構成ユニットを含み、
前記第一構成ユニットは、2次元平面アンテナアレーに対して仮想化を行った後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために一組又は一組以上の参照信号の構成情報を構成し、
前記構成情報は、
アンテナの偏波指示情報、水平方向又は垂直方向のアンテナポート指示情報;
水平方向のアンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;
システムの総アンテナポート数及び水平方向のアンテナポート数;
システムの総アンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;
アンテナ配列方式指示情報;
参照信号に重みを付けるかの指示情報;
構成されている参照信号の組数;
ユーザ専用の垂直方向の参照信号のポート数;
垂直方向にアンテナポートが所在する列の番号;
垂直方向の各列のアンテナポート数又は垂直方向に占用するアンテナポート総数;
ユーザ専用の水平方向の参照信号のポート数;
水平方向にアンテナポートが所在する行の番号;及び
水平方向の各行のアンテナポート数又は水平方向に占用するアンテナポート総数
のうちの一つ又は複数を含む。
【0012】
本発明の実施例の第2側面では情報処理装置が提供され、該装置は、
情報送信ユニットを含み、
前記情報送信ユニットは、ユーザ装置に指示情報を送信し、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ、
前記構成情報は、
アンテナの偏波指示情報、水平方向又は垂直方向のアンテナポート指示情報;
水平方向のアンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;
システムの総アンテナポート数及び水平方向のアンテナポート数;
システムの総アンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;
アンテナ配列方式指示情報;
参照信号に重みを付けるかの指示情報;
構成されている参照信号の組数;
ユーザ専用の垂直方向の参照信号のポート数;
垂直方向にアンテナポートが所在列の番号;
垂直方向の各列のアンテナポート数又は垂直方向に占用するアンテナポート総数;
ユーザ専用の水平方向の参照信号のポート数;
水平方向にアンテナポートが所在する行の番号;及び
水平方向の各行のアンテナポート数又は水平方向に占用するアンテナポート総数
のうちの1つ又は複数を含む。
【0013】
本発明の実施例の第3側面では情報処理装置が提供され、該装置は、
情報受信ユニットを含み、
前記情報受信ユニットは、基地局が送信した指示情報を受信し、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ、
前記構成情報は、
アンテナの偏波指示情報、水平方向又は垂直方向のアンテナポート指示情報;
水平方向のアンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;
システムの総アンテナポート数及び水平方向アンテナポート数;
システムの総アンテナポート数及び垂直方向アンテナポート数;
アンテナ配列方式指示情報;
参照信号に重みを付けるかの指示情報;
構成されている参照信号の組数;
ユーザ専用の垂直方向の参照信号のポート数;
垂直方向にアンテナポートが所在する列の番号;
垂直方向の各列のアンテナポート数又は垂直方向に占用するアンテナポート総数;
ユーザ専用の水平方向の参照信号のポート数;
水平方向にアンテナポートが所在する行の番号;及び
水平方向の各行のアンテナポート数又は水平方向に占用するアンテナポート総数
のうちの1つ又は複数を含む。
【0014】
本発明の実施例の第4側面では基地局が提供され、該基地局は上述の第1側面での情報構成装置を含む。
【0015】
本発明の実施例の第5側面では基地局が提供され、該装置は上述の第2側面での情報処理装置を含む。
【0016】
本発明の実施例の第6側面ではユーザ装置が提供され、該ユーザ装置は上述の第3側面での情報処理装置を含む。
【0017】
本発明の実施例の第7側面では通信システムが提供され、該通信システムは基地局及びユーザ装置を含み、
該基地局は、ユーザ装置に指示情報を送信し、該指示情報はユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示し、該構成情報は、
アンテナの偏波指示情報、水平方向又は垂直方向のアンテナポート指示情報;
水平方向のアンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;
システムの総アンテナポート数及び水平方向のアンテナポート数;
システムの総アンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;
アンテナ配列方式指示情報;
参照信号に重みを付けるかの指示情報;
構成されている参照信号の組数;
ユーザ専用の垂直方向の参照信号のポート数;
垂直方向にアンテナポートが所在する列の番号;
垂直方向の各列のアンテナポート数又は垂直方向に占用するアンテナポート総数;
ユーザ専用の水平方向の参照信号のポート数;
水平方向にアンテナポートが所在する行の番号;及び
水平方向の各行のアンテナポート数又は水平方向に占用するアンテナポート総数
のうちの1つ又は複数を含み、
該ユーザ装置は、該指示情報を受信し、そして、該指示情報及び受信した参照信号に基づいて対応する処理を行う。
【0018】
本発明の実施例の有益な効果は、基地局は、2次元平面アンテナアレーに対して仮想化を行った後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側はアレー構成情報を正確に得ることができる。
【0019】
後述の説明及び図面を参照することにより、本発明の特定の実施形態を詳しく開示しており、本発明の原理を採用し得る態様を示している。なお、本発明の実施形態は、範囲上ではこれによって限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施形態は、様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0020】
また、1つの実施形態について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施形態に用い、他の実施形態中の特徴と組み合わせ、又は、他の実施形態中の特徴を置換することもできる。
【0021】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又は、アセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又は、アセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0022】
含まれている図面は、本発明の実施例への更なる理解を提供するために用いられ、これらの図面は、本明細書の一部を構成し、本発明の実施形態を例示し、文字記載とともに本発明の原理を説明するために用いられる。また、明らかのように、以下に記載されている図面は、本発明の幾つかの実施例を示すためのものに過ぎず、当業者は、創造性のある労働をせずにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
図1】交差偏波2次元平面アレーの構造図である。
図2】均一線形2次元平面アレーの構造図である。
図3】8アンテナポートの場合における可能なアンテナ配列を示す図である。
図4】4アンテナポートの場合における可能なアンテナ配列を示す図である。
図5】本発明の実施例1における情報構成方法の一実施方式のフローチャートである。
図6】本発明の実施例2における情報構成装置の一実施方式の構成図である。
図7】本発明の実施例3における基地局の一実施方式の構成図である。
図8】本発明の実施例4における情報処理方法の一実施方式のフローチャートである。
図9】本発明の実施例5における情報処理方法の一実施方式のフローチャートである。
図10】本発明の実施例5におけるステップ902の一実施方式のフローチャートである。
図11】本発明の実施例6における情報処理装置の一実施方式の構成図である。
図12】本発明の実施例7における基地局の一実施方式の構成図である。
図13】本発明の実施例8における情報処理装置の一実施方式の構成図であるである。
図14】本発明の実施例8における処理ユニット1302の一実施方式の構成図である。
図15】本発明の実施例9におけるユーザ装置の一実施方式の構成図である。
図16】本発明の実施例10における通信システムのトポロジー構造図である。
図17】本発明の実施例10における64個の物理アンテナの仮想化状況を示す図である。
図18】本発明の実施例10における物理アンテナ仮想化後に形成されているアンテナポートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴は明らかになる。明細書及び図面には、具体的に本発明の特定の実施方式を開示しているが、それらは、本発明の原理を採用し得る一部の実施方式だけである。なお、本発明は、記載されている実施方式に限定されず、即ち、添付した特許請求の範囲内での全ての変更、変形及び代替によるものも含む。以下、図面をもとに、本発明の各種の実施方式について説明する。なお、これらの実施方式は例示に過ぎず、本発明を限定するためのものではない。
【実施例1】
【0024】
本発明の実施例1は情報構成方法を提供する。図5は該方法のフローチャートであり、図5に示すように、該方法は次のステップを含む。
【0025】
ステップ501:基地局は、2次元平面アンテナアレーに対して仮想化を行った後(2次元平面アンテナアレー仮想化後ともいう)に形成されているアンテナポートに基づいて(即ち、2次元平面アンテナアレーを仮想化することにより形成されるアンテナポートに基づいて)、ユーザ装置のために、一組又は一組以上の参照信号の構成情報と、構成情報を指示するための指示情報とのマッピング関係を構成し;
該構成情報包括は、アンテナの偏波指示情報、水平方向又は垂直方向のアンテナポート指示情報;水平方向のアンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;システムの総アンテナポート数及び水平方向のアンテナポート数;システムの総アンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;アンテナ配列方式指示情報;参照信号に重みを付けるかの指示情報;構成されている参照信号の組数;ユーザ専用の垂直方向の参照信号のポート数;垂直方向にアンテナポートが所在する列の番号;垂直方向の各列のアンテナポート数又は垂直方向に占用するアンテナポート総数;ユーザ専用の水平方向の参照信号のポート数;水平方向にアンテナポートが所在する行の番号;及び、水平方向の各行のアンテナポート数又は水平方向に占用するアンテナポート総数、のうちの1つ又は複数を含む。
【0026】
本実施例では、基地局は、2次元平面アンテナアレーに対して仮想化を行った後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側はアレー構成情報を正確に得ることができる。
【0027】
本実施例では、nビットの指示状態を用いて構成情報を指示することができ、nは正整数である。例えば、1ビットの指示状態“0”及び“1”を採用して2組の構成情報を指示しても良く;2ビットの指示状態“00、01、10、11”を採用して4組の構成情報を指示しても良い。なお、具体的に幾つのビットを用いて構成情報を指示するかは、実際の状況に応じて決定されても良い。
【0028】
本実施例では、基地局側で上述のマッピング関係を構成し、そして、該マッピング関係をユーザ側及び基地局側において記憶させることにより、ユーザ装置は指示情報を受信した後に、該指示情報に対応する構成情報に基づいて対応する処理を行うことができる。以下、基地局側で如何に上述の構成情報及び上述のマッピング関係を構成するかについて例示的に説明する。
【0029】
本実施例の一実施方式では、水平方向又は垂直方向のアンテナポートに対して別々に構成を行うとき、該構成情報は、水平方向又は垂直方向のアンテナポート指示、アンテナ偏波指示及び/又はアンテナ配列方式指示を含む。
【0030】
この場合、ユーザ側は、上述の構成情報に基づいて送信側のアレー構成を確定することができるので、システムの総アンテナポート数を別途構成する必要がない。よって、ユーザ側は、チャネル全体の情報(送信側のすべてのアンテナとユーザ側のアンテナが構成したチャネル)を回復することができ、これにより、占用されるリソースエレメントを減少させ、データ伝送サービスのためのリソースエレメント数の減少を避け、システムのスループットを向上させることができる。
【0031】
そのうち、該構成情報はさらに、水平方向及び/又は垂直方向のリソース、及び/又はサブフレーム、及び/又はパワー情報を含んでも良い。
【0032】
本実施例では、水平方向又は垂直方向のアンテナポートに対して独立して構成を行うとき、該構成情報は次のような具体的な情報を含んで良く、即ち、
(1-a)水平又は垂直アンテナポート指示 列挙{水平,垂直},
(1-b)偏波指示 列挙{0/90交差偏波,45/-45交差偏波,垂直偏波,水平偏波,…},
(1-c)アンテナポート数 列挙{an1,an2,an4,an8},
(1-d)resourceConfig-r10 INTEGER(0..31),
(1-e)subframeConfig-r10 INTEGER(0..154),
(1-f)p-C-r10 INTEGER(-8..15)
である。
【0033】
本実施例では、水平方向のみに対して構成を行っても良く、垂直方向のみに対して構成を行っても良く、又は、水平方向及び垂直方向に対してそれぞれ構成を行っても良い。
【0034】
本実施例では、上述の情報を含む構成情報は一組又は複数組であり、nビットの指示情報によりそれぞれ指示されても良い。なお、具体的に採用するビット数は、実際の状況に応じて決定されても良い。
【0035】
例えば、水平方向に対して構成を行い、且つ4組の構成情報を構成する時に、表1に示すように、2ビットの指示情報を採用して指示しても良い。なお、垂直方向に対して構成を行う時に、表1と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0036】
表1は、構成情報と指示情報とのマッピング関係を示す。
【表1】
【0037】
本実施例の他の実施方式では、水平方向又は垂直方向のアンテナポートに対してジョイントで構成を行う時に、該構成情報は、アンテナ偏波指示、及び/又は、水平方向及び垂直方向のアンテナポート数を含む。そのうち、該構成情報はさらに、水平方向及び垂直方向のリソース、及び/又はサブフレーム、及び/又はパワー情報を含んでも良い。
【0038】
本実施例では、該水平方向及び垂直方向のリソース情報及び/又はサブフレーム情報は、一組又は一組以上として構成されても良く、例えば、以下の構成情報例のうち、(3-c)は該リソース情報を一組として構成した例であり、(4-c)は、該リソース情報を一組以上として構成した例である。
【0039】
例えば、水平方向又は垂直方向のアンテナポートに対してジョイントで構成を行う時に、該構成情報は次のような具体的な情報を含み、即ち、
(2-a)偏波指示 列挙{交差偏波,垂直偏波,水平偏波、…},
(2-b)水平方向アンテナポート数 列挙{an1,an2,an4,an8,…},
(2-c)垂直方向アンテナポート数 列挙{an1,an2,an4,an8,…},
(2-d)水平方向resourceConfig-r10 INTEGER(0..31),
(2-e)垂直方向resourceConfig-r10 INTEGER(0..31),
(2-f)水平方向subframeConfig-r10 INTEGER(0..154),
(2-g)垂直方向subframeConfig-r10 INTEGER(0..154),
(2-h)水平方向p-C-r10 INTEGER(-8..15),
(2-i)垂直方向p-C-r10 INTEGER(-8..15)
である。
【0040】
本実施例では、垂直方向及び水平方向のパラメータが常に同じである場合、一回だけ構成しても良く、例えば、(2-f)及び(2-g)を合併して構成し、(2-h)及び(2-i)を合併して構成する。
【0041】
本実施例の他の実施方式では、水平方向又は垂直方向のアンテナポートに対してジョイントで構成を行う時に、該構成情報は、アンテナ偏波指示、及び/又は、システムの総アンテナポート数、及び水平方向又は垂直方向のアンテナポート数を含む。
【0042】
例えば、上述の構成情報(2-b)及び(2-c)を次のように変更しても良く、即ち、
(2-b1)システムの総アンテナポート数 列挙{an1,an2,an4,an8,…},
(2-c1)水平方向アンテナポート数 列挙{an1,an2,an4,an8,…}、又は、
(2-b2)システムの総アンテナポート数 列挙{an1,an2,an4,an8,…},
(2-c2)垂直方向アンテナポート数 列挙{an1,an2,an4,an8、…}
である。
【0043】
同様に、上述の情報を含む構成情報は一組又は複数組であり、nビットの指示情報によりそれぞれ指示されても良い。なお、具体的に採用するビット数は、実際の状況に応じて決定されても良い。これは上述の表1と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0044】
本実施例の他の実施方式では、水平方向と垂直方向を区分しないアンテナポートに対して構成を行う時に、該構成情報は、アンテナポート数、アンテナ配列方式指示情報を含む。
【0045】
例えば、水平方向と垂直方向を区分しないアンテナポートに対して構成を行う時に、該構成情報は次のような具体的な情報を含み、即ち、
(3-a)アンテナポート数 列挙{ an1,an2,an4,an6,an8,an9,an10,an12,an15,an16,…},
(3-b)アンテナ配列方式指示 列挙{a,b,c,d,e,f,g,h,i,…},
(3-c)resourceConfig-r10 INTEGER(0..31),
(3-d)subframeConfig-r10 INTEGER(0..154),
(3-e)p-C-r10 INTEGER(-8..15)
である。
【0046】
そのうち、(3-b)中のa、b、c、d、e、f、g、h、iなどは、可能なアンテナ配列方式の番号である。
【0047】
同様に、上述の情報を含む構成情報は一組又は複数組であり、nビットの指示情報によりそれぞれ指示されても良い。なお、具体的に採用するビット数は、実際の状況に応じて決定されても良い。これは、上述の表1に類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0048】
本実施例では、水平方向及び垂直方向に対して独立して推定及びフィードバックを行う時に、各チャネルの変化特性が異なるため、二者の構成周期及び/又はフィードバック周期が異なるようになる可能性がある。よって、このような特性を利用して、比較的正確なチャネル推定結果を得ることができる。以下、垂直方向の構成/フィードバック周期が水平方向よりも長いことを例として説明する。
【0049】
ユーザ側で受信した信号の形式がY=HWVWHs+nであり、そのうち、Hは、実際に伝送するチャネルであり、WV及びWHはそれぞれ垂直及び水平方向のプリコーディング行列であり、s及びnは、それぞれ、送信された信号及びユーザ側で乗せられたノイズである。チャネル及びプリコーディング行列の次元は、
(外1)
であり、xは、WVの列数及びWHの行数を示し、例えば、x=NNV(NV<M)であり、NVは、垂直方向にサポートするデータ流の数である。この場合、3Dチャネルと垂直及び水平方向のプリコーディング行列の乗積は、次のようなブロック行列とすることができる。
【数1】
【0050】
そのうち、Hn=(n=1,2,…,N)は、送信側の第n列の物理アンテナと、ユーザ側の全てのアンテナとの間のチャネルメッセージであり、Wn V(M×Nr)は、第n列の垂直方向のチャネルのプリコーディング行列であり、N及びMは、水平及び垂直方向のアンテナ数であり、且つ正整数である。よって、Hの一つの列又は一部の列又は全ての列を用いて、垂直方向のプリコーディング行列Wn V(M×Nr)又は複数のWn V(M×Nr)又はWV行列全体を推定することができ、また、垂直方向のPMIの推定を行うために、多くのチャネル情報を得た方が良い。
【0051】
本実施例では、xは他の方法を採用してその値を取っても良く、本実施例はこれに限定されない。
【0052】
ユーザ端の所在する位置が異なるため、垂直方向の各列のチャネル間の差異も異なる。各列のチャネルの間の差異が比較的小さい時に、各列について推定したPMI値が同じである。参照信号のリソースを最も有効に利用するために、ユーザ側に対して異なる構成を行うことで、それに、異なる数の垂直チャネルの個数(毎列に垂直に配置されるアンテナポートと、ユーザ側の全てのアンテナとが構成したチャネルは、1つの垂直チャネルである)を推定させても良い。同時に、ユーザ側が3Dチャネル情報全体をより良く復元できるよう、垂直アンテナの所在する列の番号を伝送しても良い。
【0053】
よって、本実施例では、該構成情報はさらに、次の情報のうちの一つ又は複数を含んでも良いように構成されても良く、即ち、参照信号に重みを付けるかの指示情報;構成されている参照信号の組数;ユーザ専用の垂直方向の参照信号のポート数;垂直方向にアンテナポートが所在する列の番号;垂直方向の各列のアンテナポート数又は垂直方向に占用するアンテナポート総数;ユーザ専用の水平方向の参照信号のポート数;水平方向にアンテナポートが所在する行の番号;及び、水平方向の各行のアンテナポート数又は水平方向に占用するアンテナポート総数である。
【0054】
本実施例の一実施方式では、該構成情報は、構成されている参照信号の組数を含み、例えば、垂直方向のアンテナのために複数の参照信号リソースを構成する時に、該構成情報は次のものを含んでも良く、即ち、
(4-a)垂直方向の各列のアンテナポート数 列挙{an1,an2,an3,an4,…},
(4-b)垂直方向にアンテナポートが所在する列の番号 列挙{c1,c2,c3,…},
(4-c)resourceConfig-r10 INTEGER(0..31),INTEGER(0..31),INTEGER(0..31),…
(4-d)subframeConfig-r10 INTEGER(0..154),
(4-e)p-C-r10 INTEGER(-8..15)
である。
【0055】
そのうち、c1、c2、c3などは、複数列の番号の異なる組み合わせであり、例えば、システムに4列のアンテナが存在する場合、可能な列の組み合わせは24種類があり、即ち、4ビットを用いて全ての16種類の可能な組み合わせを表すことができる。また、ビットマッピングの方法で、垂直アンテナの列の占用状況を示しても良く、即ち、4列のアンテナであり、各列のアンテナは、1ビットで示され、対応するビットの値が1であることは、該垂直列のために参照信号リソースが構成されることを示し、対応するビットの値が0であることは、該列のために参照信号リソースが構成されないことを示す。
【0056】
同様に、上述の情報を含む構成情報は一組又は複数組であり、それぞれ、nビットの指示情報に示されても良い。なお、具体的に採用するビット数は、実際の状況に応じて決定することができる。これは、上述の表1に類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0057】
本実施例では、複数組の構成情報を構成することにより、即ち、複数の参照信号リソースの使用を示すことにより、受信側では、より多くのチャネル情報を、CSI測定をより良く行うために推定することができる。
【0058】
本実施例の一実施方式では、該構成情報は、構成されている参照信号の組数を含み、例えば、垂直方向に占用するすべてのアンテナのために1つの参照信号リソースを構成する時に、該構成情報は次のものを含んでも良く、即ち、
垂直方向に占用するアンテナポート総数 列挙{an1,an2,an3,an4,…},
垂直方向にアンテナポートが所在する列の番号 列挙{c1,c2,c3,…},
resourceConfig-r10 INTEGER(0..31),
subframeConfig-r10 INTEGER(0..154),
p-C-r10 INTEGER(-8..15)
である。
【0059】
この場合、垂直方向に複数列で参照信号を送信するアンテナポートは、大きいポート数を有する一つの参照信号の構成を占用する。
【0060】
本実施例では、ユーザ端がWV又は一部の列のプリコーディング行列Wn V(M×N)を得た後に、垂直方向のPMIの更新周期が比較的長いため、HWV又はHWVの一部の列を利用して水平方向のPMIを推定することができる。垂直方向と同様に、水平方向の参照信号も、比較的多いリソースを占用してHWVの全部の列を推定することができ、また、一部のリソースを節約してHWVの一部のみの列を推定することもでき、構成方法は、垂直方向の構成方法と同じであるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0061】
しかし、この時の水平方向の参照信号の時に、WVの全部又は一部のサブ行列ブロックを用いて重み付けを行う必要があり、本実施例では、垂直方向の参照信号と区別するために、該構成情報はさらに、参照信号に重みを付けるかの指示情報を含んでも良く、例えば、
重み付け指示 列挙{はい、いいえ}
である。
【0062】
本実施例では、水平方向の構成/フィードバック周期が垂直方向よりも長い場合、垂直方向の参照信号も、参照信号に重みを付けるかの指示情報を含んでも良く、その実施方式は、垂直方向の構成/フィードバック周期が水平方向よりも長い場合の実施方式と類此したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0063】
本実施例では、上述の参照信号はCSI-RSであっても良く、通信システム中のチャネル推定機能ありのアンテナ参照信号であっても良く、本実施例ではこれに限定されない。
【0064】
本実施例では、上述の構成方法は、構成メッセージに含まれる情報と単独で使用されても良く、組み合わせて使用されても良い。例えば、システムのアンテナポート数が比較的大きい(少なくとも8よりも大きい)時に、例えば、図2に示すような均一線形2次元平面アレーである時に、任意の一列又は複数列のアンテナを垂直アンテナポートとして定義し、任意の一行又は複数行のアンテナを水平アンテナポートとして定義し、水平及び垂直方向のアンテナポートに対して独立して構成を行っても良い。或いは、水平方向及び垂直方向のポートに対してジョイントで構成を行っても良い。また、例えば、システムのアンテナポート数が大きくない時に、例えば、8以下又は16以下である時に、上述の構成方法を用いて構成を行うほかに、水平方向と垂直方向を区別しない構成方法を使用しても良い。なお、ここで説明するのは例示に過ぎず、本発明の実施例ではこれに限定されない。
【0065】
上述の実施例から分かるように、基地局は、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。
【実施例2】
【0066】
本発明の実施例2はさらに情報構成装置を次の実施例2に記載のように提供し、該情報構成装置が問題を解決する原理は実施例1の方法に類似したので、その具体的な実施は実施例1における方法の実施を参照することができ、内容が同じ重複説明は省略される。
【0067】
図6は本発明の実施例2における情報構成装置の構成図である。図6に示すように、装置600は次のものを含み、即ち、
第一構成ユニット601;2次元平面アンテナアレーに対して仮想化を行った後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために一組又は一組以上の参照信号の構成情報と、構成情報を指示する指示情報とのマッピング関係を構成する。
【0068】
該構成情報は、次の情報のうちの一つ又は複数を含んでも良く、即ち、アンテナの偏波指示情報、水平方向又は垂直方向のアンテナポート指示情報;水平方向のアンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;システムの総アンテナポート数及び水平方向のアンテナポート数;システムの総アンテナポート数及び垂直方向のアンテナポート数;アンテナ配列方式指示情報;参照信号に重みを付けるかの指示情報;構成されている参照信号の組数;ユーザ専用の垂直方向の参照信号のポート数;垂直方向にアンテナポートが所在する列の番号;垂直方向の各列のアンテナポート数又は垂直方向に占用するアンテナポート総数;ユーザ専用の水平方向の参照信号のポート数;水平方向にアンテナポートが所在する行の番号;及び、水平方向の各行のアンテナポート数又は水平方向に占用するアンテナポート総数である。
【0069】
本実施例では、基地局は、2次元平面アンテナアレーに対して仮想化を行った後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。
【0070】
そのうち、該構成情報の具体的な構成方式は実施例1を参照することができ、その内容はここで合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0071】
同様に、上述の情報を含む構成情報は一組又は複数組であり、それぞれ、nビットの指示情報により指示されても良い。なお、具体的に採用するビット数は、実際の状況に応じて決定することができる。これは上述の実施例1中の表1に類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0072】
本実施例では、上述の参照信号はCSI-RSであっても良く、通信システム中のチャネル推定機能ありのアンテナ参照信号であっても良く、本実施例ではこれに限定されない。
【0073】
上述の実施例から分かるように、基地局は、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。
【実施例3】
【0074】
本発明の実施例3は基地局を提供し、該基地局は実施例2に記載の情報構成装置を含む。
【0075】
図7は本発明の実施例3における基地局の構成図である。図7に示すように、基地局700は中央処理装置(CPU)701及び記憶器710を含んでも良く、記憶器710は中央処理装置701に結合される。そのうち、該記憶器710は各種データを記憶することができ、情報処理用のプログラムを記憶することもできる。また、中央処理装置701の制御により該プログラムを、該ユーザ装置が送信する各種情報を受信しまたユーザ装置に要求情報を送信するために実行することができる。
【0076】
一実施方式では、情報構成装置の機能は中央処理装置701に統合することができる。そのうち、中央処理装置701は、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために一組又は一組以上の参照信号の構成情報と、構成情報を指示する指示情報とのマッピング関係を構成するように構成されても良く、該構成情報は実施例1と類似したので、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0077】
そのうち、中央処理装置701は、水平方向又は垂直方向のアンテナポートに対して独立して構成を行う時に、該構成情報に、水平方向又は垂直方向のアンテナポート指示、アンテナの偏波指示、及び/又は、アンテナ配列方式指示を含めるように構成されても良い。
【0078】
そのうち、中央処理装置701は、水平方向又は垂直方向のアンテナポートに対してジョイントで構成を行う時に、該構成情報に、アンテナの偏波指示、及び/又は、水平方向及び垂直方向のアンテナポート数を含め;又は、該構成情報に、アンテナの偏波指示、及び/又は、システムの総アンテナポート数、及び、水平方向又は垂直方向のアンテナポート数を含めるように構成されても良い。
【0079】
そのうち、中央処理装置701は、該構成情報に、水平方向及び垂直方向のリソース、及び/又は、サブフレーム、及び/又は、パワー情報をさらに含めるように構成されても良い。
【0080】
そのうち、中央処理装置701は、水平方向と垂直方向を区別しないアンテナポートに対いして構成を行う時に、該構成情報に、アンテナポート数、アンテナ配列方式指示情報を含めるように構成されても良い。
【0081】
もう一つの実施方式では、情報構成装置は中央処理装置と独立して構成されても良く、例えば、情報構成装置は、中央処理装置701に接続されるチップとして構成され、中央処理装置の制御により、情報構成装置の機能を実現しても良い。
【0082】
また、図7に示すように、基地局700はさらに、送受信機720及びアンテナ730などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似したので、ここでは詳しい説明を省略する。なお、基地局700は必ずしも図7に示す全ての部品を含む必要がない。また、基地局700はさらに図7に示している部品を含んでも良い。なお、これについては従来技術を参照することができる。
【0083】
本実施例の基地局により、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。
【実施例4】
【0084】
図8は本発明の実施例4における情報処理方法のフローチャートである。該方法は基地局側に用いられ、次のステップを含み、即ち、
ステップ801:基地局が指示情報をユーザ装置に通知し、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ;
該構成情報は実施例1と類似したので、その内容はここで合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0085】
そのうち、該構成情報の具体的な構成方式は実施例1を参照することができ、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0086】
本実施例では、上述の参照信号はCSI-RSであっても良く、通信システム中のチャネル推定機能ありのアンテナ参照信号であっても良く、本実施例ではこれに限定去れない。
【0087】
本実施例では、送信アンテナポートの柔軟な構成をサポートするために、下り制御情報(downlink control information、DCI)又はRRCシグナリングを用いて上述の構成情報の内容を伝送しても良いが、本実施例ではこれに限定されない。
【0088】
同様に、上述の情報を含む構成情報は一組又は複数組であり、それぞれ、nビットの指示情報により指示されてもよい。具体的に採用するビット数は、実際の状況に応じて決定することができる。これは上述の表1と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0089】
本実施例では、基地局側及びユーザ装置側において予め、DCI中の予め設定されたビットと、ユーザが使用する一組又は一組以上の構成情報とのマッピング関係を記憶しても良く、基地局がDCI情報のみユーザ装置に伝送すれば、ユーザ装置は、予め記憶したマッピング関係に基づいて、DCI情報中の対応するビット値から、現在の構成情報を知ることができ、即ち、構成情報及び受信した参照情報に基づいて、対応する処理を行うことができる。
【0090】
本実施例では、基地局が指示情報をユーザ装置に通知する前に、該方法はさらに次のステップを含んでも良く、即ち、
ステップ800:基地局が、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために、一組又は一組以上の参照信号の構成情報と、構成情報を指示する指示情報とのマッピング関係を構成する。
【0091】
上述の実施例から分かるように、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。基地局は、指示情報をユーザ装置に通知するし、該指示情報はユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するためのものであり、これにより、ユーザは、指示されている構成情報に従って対応する処理を行うことができる。
【実施例5】
【0092】
図9は本発明の実施例5の情報処理方法のフローチャートである。該方法はユーザ装置側に用いられる。図9に示すように、該方法は次のステップを含み、即ち、
ステップ901:UEが、基地局により送信された指示情報を受信し、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ;該構成情報が含む情報は実施例1と同様であり、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0093】
ステップ902:該UEが該構成情報及び受信した参照情報に基づいて対応する処理を行う。
【0094】
本実施例では、例えば、構成情報により指示されている水平及び/又は垂直アンテナの個数及び占用するリソースに基づいて、水平及び/又は垂直チャネルに対して推定を行い、また、指示されているアンテナポートでCSI測定を行い、そして、対応する報告などの処理を完成することができる。
【0095】
本実施例では、該構成情報の具体的な構成方式は実施例1を参照することができるため、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0096】
同様に、上述の情報を含む構成情報は一組又は複数組であり、それぞれ、nビットの指示情報により指示されても良い。具体的に採用するビット数は実際の状況に応じて決定することができる。これは、上述の実施例1中の表1と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0097】
本実施例では、上述の参照信号はCSI-RSであっても良く、通信システム中のチャネル推定機能ありのアンテナ参照信号であっても良い。本実施例ではこれに限定されない。
【0098】
本実施例では、ステップ902において、さらに、構成情報に基づいてプリコーディング行列の選択を行っても良い。
【0099】
図10は本実施例のステップ902の処理方法のフローチャートである。図10に示すように、該処理方法は次のステップを含み、即ち、
ステップ1001:UEが該構成情報に基づいて、所定のコードブック集合から対応するコードブックを選択し、また、構成情報により指示されているアンテナポートでチャネル測定を行い;
ステップ1002:該UEが該コードブック及び該チャネル測定結果に基づいてプリコーディング行列番号を確定し;
そのうち、該コードブック集合に含まれるコードブックは、次のコードブックのうちの一つ又は複数を含み、即ち、3次元チャネル全体のコードブック、水平方向の独立コードブック及び垂直方向の独立コードブックである。
【0100】
例えば、実施例1における情報構成方法を用いて情報を構成する時に、上述のコードブックは、アンテナ偏波構成及びアンテナポート数に関する関数であり、ユーザ装置は、受信した指示情報に基づいて、その使用する構成情報を確定し、そして、該構成情報におけるアンテナ構成状況に基づいて、予め定義されたコードブック集合から対応する1セットを選択し、また、UEは、チャネル測定結果に基づいて、該コードブックから適切なプリコーディング行列番号(PMI)を選択して基地局端にフィードバックする。
【0101】
上述の実施例から分かるように、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。基地局は、指示情報をユーザ装置に通知し、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ、これにより、ユーザが指示されている構成情報に従って対応する処理を行うようにさせることができる。
【実施例6】
【0102】
本発明の実施例6はさらに情報処理装置を次の実施例6に記載のように提供する。該情報処理装置が問題を解決する原理は実施例4の方法と同様であるため、その具体的な実施は実施例4における方法の実施を参照することができ、内容が同じ重複説明は省略される。
【0103】
図11は情報処理装置の構成図であり、図11に示すように、装置1100は次のユニットを含み、即ち、
情報送信ユニット1101:ユーザ装置に指示情報を送信するために用いられ、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ;該構成情報は、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成した情報であり;該構成情報が含む情報は実施例1と同様であり、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0104】
そのうち、該構成情報の具体的な構成方式は実施例1を参照することができるため、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0105】
本実施例では、上述の参照信号はCSI-RSであっても良く、通信システム中のチャネル推定機能ありのアンテナ参照信号であっても良く、本実施例ではこれに限定されない。
【0106】
本実施例では、送信アンテナポートの柔軟な構成をサポートするために、下り制御情報(downlink control information、DCI)又はRRCシグナリングを用いて上述の構成情報の内容を伝送しても良いが、本実施例ではこれに限定されず、また、その具体的な指示方式は実施例4を参照することができるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0107】
本実施例では、該装置はさらに次のユニットを含んでも良く、即ち、
第二構成ユニット1102;2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために、構成情報と、該構成情報を指示する指示情報とのマッピング関係を構成する。
【0108】
上述の実施例から分かるように、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。基地局は、指示情報をユーザ装置に指示し、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ、これにより、ユーザが指示されている構成情報に従って対応する処理を行うようにさせることができる。
【実施例7】
【0109】
本発明の実施例7は基地局を提供し、該基地局は実施例6に記載の情報処理装置を含む。
【0110】
図12は本発明の実施例における基地局の構成図である。図12に示すように、基地局1200は中央処理装置(CPU)1201及び記憶器1210を含んでも良く、記憶器1210は中央処理装置1201に結合される。そのうち、該記憶器1210は各種データを記憶することができ、情報処理用のプログラムを記憶することもできる。中央処理装置1201の制御により該プログラムを実行することで、該ユーザ装置が送信した各種情報を受信し、また、ユーザ装置に要求情報を送信することができる。
【0111】
一実施方式では、情報処理装置の機能は中央処理装置1201に統合することができる。そのうち、中央処理装置1201は、基地局に、指示情報をユーザ装置に通知させるように構成されても良く、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ;及び、該構成情報は、基地局が2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成した情報である。
【0112】
そのうち、中央処理装置1201はさらに、該基地局に、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいて、ユーザ装置のために、構成情報と、該構成情報を指示するための指示情報とのマッピング関係を構成するように構成されても良く、該構成情報が含む情報は実施例1と同様であり、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0113】
もう一つの実施方式では、情報処理装置は中央処理装置と別々に構成されても良く、例えば、情報処理装置は、中央処理装置1201に接続されるチップとして構成され、中央処理装置の制御により情報処理装置の機能を実現することもできる。
【0114】
また、図12に示すように、基地局1200はさらに送受信機1220及びアンテナ1230などを含み、そのうち、これらの部品の機能は従来技術に類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。なお、基地局1200は必ず図12に示す全ての部品を含む必要がない。また、基地局1200はさらに図12に示している部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照することができる。
【0115】
上述の実施例から分かるように、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。基地局は、指示情報をユーザ装置に通知し、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ、これにより、ユーザが指示されている構成情報に従って対応する処理を行うようにさせることができる。
【実施例8】
【0116】
本発明の実施例8はさらに情報処理装置を次の実施例8に記載のように提供する。該情報処理装置が問題を解決する原理は実施例5の方法と同様であるため、その具体的な実施は実施例5における方法の実施を参照することができ、内容が同じ重複説明は省略される。
【0117】
図13は情報処理装置の構成図である。図13に示すように、装置1300は次のユニットを含み、即ち、
情報受信ユニット1301:基地局が送信した指示情報を受信し、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ;
該構成情報が含む情報は実施例1と同様であり、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0118】
そのうち、該構成情報の具体的な構成方式は実施例1を参照することができ、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0119】
同様に、上述の情報を含む構成情報は一組又は複数組であり、それぞれ、nビットの指示情報により指示されても良い。なお、具体的に採用するビット数は実際の状況に応じて決定されても良く、これは、上述の実施例1中の表1に類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。
【0120】
本実施例では、上述の参照信号はCSI-RSであっても良く、通信システム中のチャネル推定機能ありのアンテナ参照信号であっても良いが、本実施例ではこれに限定されない。
【0121】
本実施例では、該装置はさらに次のユニットを含んでも良く、即ち、
処理ユニット1302:該構成情報及び受信した参照情報に基づいて対応する処理を行う。
【0122】
図14は本実施例の処理ユニット1302の一実施方式の構成図であり、該処理ユニットは次のものを含み、即ち、
選択ユニット1401:該構成情報に基づいて、所定のコードブック集合から対応するコードブックを選択し;
計算ユニット1402:構成情報により指示されているアンテナポートでチャネル測定を行い;
確定ユニット1403:該コードブック及び該チャネル測定結果に基づいてプリコーディング行列番号を確定し;
そのうち、該コードブック集合に含まれるコードブックは、次のコードブックのうちの一つ又は複数を含んでも良く、即ち、3次元チャネル全体のコードブック、水平方向の独立コードブック及び垂直方向の独立コードブックである。
【0123】
上述の実施例から分かるように、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。基地局は、指示情報をユーザ装置に通知し、該指示情報は、ユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ、これにより、ユーザが指示されている構成情報に従って対応する処理を行うようにさせることができる。
【実施例9】
【0124】
本発明の実施例はユーザ装置を提供し、該ユーザ装置は実施例8に記載の情報処理装置を含む。
【0125】
図15は本発明の実施例におけるユーザ装置1500のシステム構成図である。図15に示すように、該ユーザ装置1500は中央処理装置1501及び記憶器1540を含んでも良く、記憶器1540は中央処理装置1501に結合される。なお、該図は例示に過ぎず、他の類型の構造を用いて該構造に対して補充や修正を行うことにより、電気通信機能又は他の機能を実現することもできる。
【0126】
一実施方式では、情報処理装置の機能は中央処理装置1501に集積することができる。そのうち、中央処理装置1501は、基地局が送信した指示情報を受信させ、該指示情報はユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ、該構成情報は基地局が2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成した情報であり;及び、該構成情報及び受信した参照情報に基づいて対応する処理を行うように構成されても良い。該構成情報に含まれる情報は実施例1と同様であるため、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0127】
そのうち、中央処理装置1501は、該構成情報に基づいて、所定のコードブック集合から対応するコードブックを選択し、構成情報により指示されているアンテナポートでチャネル測定を行い;及び、該コードブック及びチャネル測定結果に基づいてプリコーディング行列番号を確定するように構成されても良く、そのうち、該コードブック集合に含まれるコードブックは、次のコードブックのうちの一つ又は一つ以上を含み、即ち、3次元チャネル全体のコードブック、水平方向の独立コードブック及び垂直方向の独立コードブックである。
【0128】
もう一つの実施方式では、情報処理装置は中央処理装置1501と独立して構成されても良く、例えば、情報処理装置は、中央処理装置1501に接続されるチップとして構成され、中央処理装置の制御により情報処理装置の機能を実現することもできる。
【0129】
図15に示すように、該ユーザ装置1500はさらに、通信モジュール1510、入力ユニット1520、音声処理ユニット1530、表示器1560、及び電源1570を含んでも良い。なお、ユーザ装置1500は必ずしも図15に示す全ての部品を含む必要がない。また、ユーザ装置1500はさらに図15に示していない部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照することができる。
【0130】
図15に示すように、中央処理装置1501は制御器又はコントローラと称されることがあり、マイクロプロセッサー又は他の処理装置及び/又は論理装置を含んでも良く、該中央処理装置1501は、入力を受信し、ユーザ装置1500の各部品の操作を制御することができる。
【0131】
そのうち、記憶器1540は、例えば、バッファ、フラッシュメモリ、HDD、移動可能な媒体、揮発性記憶器、非揮発性記憶器又は他の適切な装置のうちの一つ又は複数であっても良く、上述に関する情報を記憶することができ、情報処理用のプログラムを記憶することもできる。中央処理装置1501は、該記憶器1540に記憶されている該プログラムを実行することで、情報の記憶又は処理などを実現することができる。なお、他の部品の機能は従来と同様であるため、ここではその詳しい説明を省略する。また、ユーザ装置1500の各部品はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はその組み合わせにより実現されても良く、これらはすべて本発明の範囲に属する。
【0132】
上述の実施例から分かるように、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。基地局は、指示情報をユーザ装置に通知し、該指示情報はユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するためのものであり、これにより、ユーザが指示されてい構成情報に従って対応する処理を行うようにさせることができる。
【実施例10】
【0133】
本発明の実施例はさらに通信システムを提供し、それは実施例7に記載の基地局及び実施例9に記載のユーザ装置を含む。
【0134】
図16は本発明の実施例10における通信システムの構成図である。図16に示すように、通信システム1600はユーザ装置1602及び基地局1601を含み、そのうち、基地局1601は実施例7中の基地局1200であっても良く、ユーザ装置1602は実施例9中のユーザ装置1400であっても良い。
【0135】
基地局1601は、ユーザ装置1602に指示情報を送信し、該指示情報は、ユーザ装置1602が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ、該構成情報に含まれる情報は実施例1と同様であり、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0136】
ユーザ装置1602は、該指示情報を受信し、該指示情報及び受信した参照情報に基づいて対応する処理を行う。
【0137】
そのうち、基地局1601はさらに、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成情報と、構成情報を指示する指示情報とのマッピング関係を構成する。
【0138】
ユーザ装置1602はさらに、該構成情報に基づいて、所定のコードブック集合から対応するコードブックを選択し、構成情報により指示されているアンテナポートでチャネル測定を行い、そして、前記コードブック及び該チャネル測定結果に基づいて、プリコーディング行列番号を確定し、そのうち、前記コードブック集合に含まれるコードブックは、次のコードブックのうちの一つ又は一つ以上を含んでも良く、即ち、3次元チャネル全体のコードブック、水平方向の独立コードブック及び垂直方向の独立コードブックである。
【0139】
そのうち、該構成情報の具体的な構成方式は実施例1を参照することができるため、その内容はここに合併され、ここではその詳しい説明を省略する。
【0140】
同様に、上述の情報を含む構成情報は一組又は複数組であり、それぞれ、nビットの指示情報により指示されても良い。なお、具体的に採用するビット数は、実際の状況に応じて決定されても良く、これは上述の実施例1中の表1と同様であるため、ここではその詳しい説明を省略する。
【0141】
本実施例では、上述の参照信号はCSI-RSであっても良く、通信システム中のチャネル推定機能ありのアンテナ参照信号であっても良いが、本実施例ではこれに限定されない。
【0142】
実施例7及び実施例9で既に基地局及びユーザ装置について詳細に説明しているため、その内容はここに合併され、ここでは詳しい説明を省略する。
【0143】
本実施例では、例えば、システムに大量の物理アンテナが構成されている時に、複数の物理アンテナを一つのアンテナポートと仮想化することができ、また、水平方向又は垂直方向のbeam formingを柔軟にサポートするために、各バーチャルアンテナポートに含まれる物理アンテナの個数を適応に構成することができ、これにより、生成されたビームの幅を調整することができる。図17は64個の物理アンテナの仮想化を示す図である。図17に示すように、基地局側ではトータルで64個の垂直偏波物理アンテナが配置され、即ち、水平方向において各行に8個が設置され、垂直方向において各列で8個が設置される。64個の物理アンテナは、(a)に示す方式で仮想化されても良く、即ち、水平方向において4個の物理アンテナ及び垂直方向において2個の物理アンテナという単位で、一つのアンテナポートと仮想化されても良く、また、(b)、(c)、(d)に示す他の方式で仮想化されても良い。図18は、物理アンテナが(a)、(b)、(c)、(d)に示す方式で仮想化された後に形成されているアンテナポートを示す図である。基地局側は、上述の実施例1における方法を用いて、参照信号の構成情報をRRCシグナリング又はDCIの形式でユーザ側に通知することができる。具体的な実現方式は、基地局が図17中の物理アンテナのバーチャルポートのパターン(pattern)(a’)、(b’)、(c’)、(d’)に対応するCSI-RS構成情報又はCSI-PROCESS構成情報及び/又はUE-specific RS(DMRS)情報をRRCシグナリングによりユーザのために構成しても良く、上述の物理アンテナのバーチャルポートのパターンは上述の例に限定されず、一つ又は複数であっても良い。また、基地局は、DCI又はRRCシグナリングを用いて、ユーザが前に構成された物理アンテナのバーチャルポートのパターンのうちの一つを使用するように指示し、これにより、ユーザは、そのうちの1セットの構成情報に従ってCSIの測定、フィードバック及びデータの復調などを行うことができる。
【0144】
上述の実施例から分かるように、2次元平面アンテナアレー仮想化後に形成されているアンテナポートに基づいてユーザ装置のために構成情報を構成することで、該構成情報が2次元平面アンテナアレーに適するようにさせることができ、これにより、ユーザ側ではアレー構成情報を正確に得ることができる。基地局は、指示情報をユーザ装置に通知し、該指示情報はユーザ装置が使用する一組又は一組以上の参照信号の構成情報を指示するために用いられ、これにより、ユーザが指示されている構成情報に従って対応する処理を行うようにさせることができる。
【0145】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、情報構成装置又は基地局中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムは、コンピュータに、前記情報構成装置又は基地局中で実施例1に記載の情報構成方法を実行させる。
【0146】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、情報構成装置又は基地局中で実施例1に記載の情報構成方法を実行させる。
【0147】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、情報処理装置又は基地局中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムは、コンピュータに、前記情報処理装置又は基地局中で実施例4に記載の情報処理方法を実行させる。
【0148】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、情報処理装置又は基地局中で実施例4に記載の情報処理方法を実行させる。
【0149】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを提供し、そのうち、情報処理装置又はユーザ装置中で前記プログラムを実行する時に、前記プログラムは、コンピュータに前記情報処理装置又はユーザ装置中で実施例5に記載の情報処理方法を実行させる。
【0150】
本発明の実施例はさらにコンピュータ可読プログラムを記憶した記憶媒体を提供し、そのうち、前記コンピュータ可読プログラムは、コンピュータに、情報処理装置又はユーザ装置中で実施例5に記載の情報処理方法を実行させる。
【0151】
当業者が理解すべきは、上述の実施例における方法の全部又は一部のステップは、プログラムにより関連するハードウェアを指示することに完成することができ、前記プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することもでき、該プログラムは、実行される時に、上述の実施例における方法の全部又は一部のステップを含んでも良く、また、前記記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク、光ディスクなどを含んでも良い。
【0152】
本発明の以上の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行される時に、該ロジック部品に、上述の装置又は構造部品を実現させ、又は、該ロジック部品に、上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサー、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明はさらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0153】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
図1
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図4
図5
図6
図7
図8
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図10
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図18