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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】作業機
(51)【国際特許分類】
   B25C 1/06 20060101AFI20240123BHJP
   B25C 7/00 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
B25C1/06
B25C7/00 Z
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022565445
(86)(22)【出願日】2021-11-26
(86)【国際出願番号】 JP2021043369
(87)【国際公開番号】W WO2022114119
(87)【国際公開日】2022-06-02
【審査請求日】2023-04-18
(31)【優先権主張番号】P 2020195919
(32)【優先日】2020-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005094
【氏名又は名称】工機ホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】弁理士法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】茂 哲仁
(72)【発明者】
【氏名】清原 大樹
(72)【発明者】
【氏名】伊禮 博晃
【審査官】城野 祐希
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2004/0035905(US,A1)
【文献】特開2017-185591(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25C 1/06
B25C 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
止具を打撃する打撃部と、
前記打撃部を移動させる駆動機構と、
伸縮可能な付勢部材と前記付勢部材の伸縮をガイドするガイド部材とを含み、前記打撃部を前記駆動機構とは逆方向に移動させる付勢機構と、
少なくとも前記付勢機構を収容する機構部収容室と、前記機構部収容室の一側に設けられ、前記打撃部の移動方向と交差する方向に延在するハンドルと、を含むハウジングと、を有し、
前記打撃部の移動方向を上下方向とし、前記ハンドルの延在方向を前後方向としたとき、
前記駆動機構は、前記打撃部を上方に移動させ、
前記付勢機構は、前記打撃部を下方に移動させ、
前記ハンドルは、前記機構部収容室の一側から後方に向かって延在し、
前記機構部収容室の上方端部の前側に、上方に向かうに連れて次第に後方に退く傾斜部が設けられ、
前記傾斜部の上下方向における配置範囲の少なくとも一部は、前記ガイド部材と重なり、かつ、前記傾斜部の前後方向における配置範囲の少なくとも一部は、前記付勢部材と重なっている、作業機。
【請求項2】
前記駆動機構によって下方に移動させられる質量部を有し、
前記駆動機構は、前記打撃部を上方に移動させながら前記質量部を下方に移動させる、請求項1に記載の作業機。
【請求項3】
下方に移動する前記打撃部によって打撃された止具が射出される射出口を有し、
前記射出口の中心線に対して30度を成し、かつ、前記傾斜部と接する仮想直線を基準線としたとき、前記傾斜部と前記基準線との接点は、前記射出口の前記中心線よりも後方に位置する、請求項1又は2に記載の作業機。
【請求項4】
下方に移動する前記打撃部によって打撃された止具が射出される射出口を有し、
前記射出口の中心線に対して45度を成し、かつ、前記傾斜部と接する仮想直線を基準線としたとき、前記傾斜部と前記基準線との接点は、前記射出口の前記中心線よりも後方に位置する、請求項1又は2に記載の作業機。
【請求項5】
前記付勢部材は、前記射出口から5mm以上後方に配置されている、請求項3又は4に記載の作業機。
【請求項6】
前記傾斜部の一部または全部が軟質部材によって覆われている、請求項1~5のいずれか1項に記載の作業機。
【請求項7】
前記軟質部材は、前記ハウジングの上に二層成形によって形成され、前記ハウジングの表面を覆っている樹脂製カバーの一部である、請求項6に記載の作業機。
【請求項8】
前記機構部収容室と前記ハンドルとは、前記樹脂製カバーの一部である接続部によって相対移動可能に接続されており、
前記接続部には、前記機構部収容室と前記ハンドルとに連通する連通孔が設けられており、
前記連通孔を通して前記機構部収容室と前記ハンドルとに跨る電気配線が配策されている、請求項7に記載の作業機。
【請求項9】
前記ハウジングは、互いに突き合わされた2つのハウジング部材から構成され、
2つの前記ハウジング部材は、これらハウジング部材の少なくとも一方の内側に一体成形された複数のねじボスにねじ結合されたねじによって互いに固定されており、
複数の前記ねじボスは、前記傾斜部の内側の領域を除く領域に設けられている、請求項1~8のいずれか1項に記載の作業機。
【請求項10】
前記付勢機構は、前記打撃部を下方に移動させながら前記質量部を上方に移動させ、
前記質量部の上方には、前記質量部を受け止める上側受け部材が配置され、
前記上側受け部材は、後方部分が円弧状である一方、前方部分が直線状である前後非対称の平面形状を有する、請求項2に記載の作業機。
【請求項11】
前記打撃部は、上下方向に移動可能なプランジャおよびドライバブレードを含み、
前記付勢部材は、コイルスプリングであり、
前記プランジャは、
前記コイルスプリングの復元力を受ける受圧領域が設けられた底部と、
前記受圧領域よりも前方に位置し、前記ドライバブレードが装着される装着部と、
前記底部の周縁に設けられた壁部と、を含み、
前記装着部は、前記壁部から前方に向かって突出している、請求項5に記載の作業機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機に関し、特に止具を相手材に打ち込む打込み作業に適した作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、各種の作業機が開発され、実用化されており、作業機を用いて行われる作業は多岐に亘る。作業機の一例である打込機を用いて行われる作業の1つに打込み作業がある。打込み作業では、ハウジングの上端が前方に倒れるように打込機を傾けて(前傾させて)止具を相手材に打ち込むことがある。しかし、作業環境によっては、止具の打込み位置の前方に壁などの障害物が存在し、打込機を十分に傾けることができない場合がある。
【0003】
例えば、フローリング材を床に固定するために、フローリング材の側面に止具を斜めに打ち込むことがある。フローリング材の側面に止具を斜めに打ち込むためには、打込機を前傾させる必要がある。しかし、フローリング材の固定場所が壁際である場合、ハウジング上端が壁に当たってしまい、打込機を十分に前傾させることができない場合がある。
【0004】
上記のような状況の下、様々な作業環境の下で所望の作業を実施可能な作業機の実現が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2020-19074号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
作業機のハウジングの全高を低くすれば、上記のような要望の少なくとも1つに応えることができる。しかし、ハウジングの全高を低くするためには、ハウジングに収容される機構部の全高を低くしなくてはならず、作業機の能力や性能が低下する虞がある。例えば、打込機のハウジングの全高を低くするために、打込動作を実現するための機構部の全高を低くすると、打込能力が低下する虞がある。
【0007】
本発明の目的は、従来と同等かそれ以上の作業能力を有し、かつ、従来は使用不能または使用困難であった作業環境下においても所望の作業を実施可能な作業機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の作業機は、止具を打撃する打撃部と、前記打撃部を移動させる駆動機構と、伸縮可能な付勢部材と前記付勢部材の伸縮をガイドするガイド部材とを含み、前記打撃部を前記駆動機構とは逆方向に移動させる付勢機構と、少なくとも前記付勢機構を収容する機構部収容室と、前記機構部収容室の一側に設けられ、前記打撃部の移動方向と交差する方向に延在するハンドルと、を含むハウジングと、を有する。前記打撃部の移動方向を上下方向とし、前記ハンドルの延在方向を前後方向としたとき、前記駆動機構は、前記打撃部を上方に移動させ、前記付勢機構は、前記打撃部を下方に移動させ、前記ハンドルは、前記機構部収容室の一側から後方に向かって延在する。前記機構部収容室の上方端部の前側に、上方に向かうに連れて次第に後方に退く傾斜部が設けられる。前記傾斜部の上下方向における配置範囲の少なくとも一部は、前記ガイド部材と重なり、かつ、前記傾斜部の前後方向における配置範囲の少なくとも一部は、前記付勢部材と重なる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、従来と同等かそれ以上の作業能力を有し、かつ、従来は使用不能または使用困難であった作業環境下においても所望の作業を実施可能な作業機が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】打込機の外観を示す斜視図である。
図2】打込機の内部構造を示す説明図である。
図3】打込機の内部構造を示す他の説明面である。
図4】プランジャの拡大斜視図である。
図5】駆動機構および付勢機構を示す斜視図である。
図6】駆動機構および付勢機構を示す説明図である。
図7】駆動機構および付勢機構を示す展開図である。
図8】打込機を用いて行われる打込み作業の一例を示す説明図である。
図9】打込機を用いて行われる打込み作業の他の一例を示す説明図である。
図10】本発明の変形例の打込機の内部構造を示す説明図である。
図11図10に示す打込機を用いて行われる打込み作業の一例を示す説明図である。
図12図10に示す打込機を用いて行われる打込み作業の他の一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る作業機の一例である打込機1Aの外観を示す斜視図である。図1に示されている打込機1Aは、釘やステープルなどの止具を板材や石膏ボードなどの相手材に打ち込む打込み作業に適している。
【0012】
打込機1Aは、ハウジング10およびマガジン20を有する。ハウジング10は、機構部収容室11,ハンドル12,モータ収容室13および連結部14を含む。ハンドル12およびモータ収容室13の長手方向一端側は機構部収容室11と繋がっており、ハンドル12およびモータ収容室13の長手方向他端側は連結部14と繋がっている。つまり、機構部収容室11,ハンドル12,モータ収容室13および連結部14は一体である。
【0013】
ハウジング10の機構部収容室11は、全体として略角筒形の形状を有する。ここで、図1に示されている機構部収容室11の長手方向を「上下方向」と定義し、ハンドル12およびモータ収容室13の長手方向を「前後方向」と定義する。また、上下方向および前後方向と直交する方向を「左右方向」と定義する。もっとも、かかる定義は説明の便宜上の定義に過ぎない。
【0014】
上記定義に従うと、ハンドル12は、モータ収容室13の上方に位置しており、機構部収容室11の一側(後ろ側/背面)から後方に向かって延在している。一方、モータ収容室13は、ハンドル12の下方に位置しており、機構部収容室11の一側(後ろ側/背面)から後方に向かって延在している。また、連結部14は、ハンドル12の後端とモータ収容室13の後端とを繋いでいる。つまり、本実施形態における前後方向は、本発明におけるハンドルの延在方向に相当する。
【0015】
ハウジング10は、ナイロンやポリカボネートなどの合成樹脂によって形成された2つのハウジング部材10R,10Lによって構成されている。具体的には、互いに突き合わされ、かつ、固定された2つのハウジング部材10R,10Lによって、機構部収容室11,ハンドル12,モータ収容室13および連結部14を含むハウジング10が形成されている。
【0016】
図2図3は、打込機1Aの内部構造を示す説明図である。図2図3では、一方のハウジング部材10Rが取り外され、ハウジング10の内部が露出している。ハウジング部材10Lの内側には複数のねじボス15が一体成形されている。2つのハウジング部材10R,10Lは、ハウジング部材10Rを貫通してハウジング部材10Lのねじボス15にねじ結合された複数本のねじによって互いに固定される。本実施形態では、ハウジング部材10Lの内側に少なくとも16個のねじボス15が設けられており、そのうち8個のねじボス15は、機構部収容室11内に設けられている。
【0017】
ハウジング10の表面の少なくとも一部は軟質部材によって覆われている。本実施形態では、ハウジング10の表面の少なくとも一部が樹脂製カバー16によって覆われている。樹脂製カバー16は、ハウジング10の上に二層成形(二色成形)によって形成(積層)された樹脂層(エラストマ層)である。
【0018】
ハウジング10の機構部収容室11とハンドル12とは、樹脂製カバー16の一部である接続部16Aを介して接続されている。より特定的には、機構部収容室11の背面とハンドル12の先端とが樹脂製カバー16の一部である接続部16Aを介して接続されている。つまり、機構部収容室11とハンドル12とは、軟質部材を介して接続されている。この結果、機構部収容室11とハンドル12とが相対移動可能となり、機構部収容室11からハンドル12への振動伝達が抑制または低減される。
【0019】
接続部16Aには、機構部収容室11とハンドル12とに連通する連通孔16aが設けられている。連通孔16aは、機構部収容室11とハンドル12とに跨る電気配線17を配策するためのトンネルとして利用されている。尚、電気配線17は、機構部収容室11内に設けられている位置検出スイッチ18と連結部14内に設けられているコントローラ19とを電気的に接続する配線である。
【0020】
打込機1Aは、止具を打撃する打撃部30を備えている。打撃部30は、上下方向に移動されるプランジャ31と、プランジャ31に装着されたドライバブレード32と、を含んでいる。よって、打撃部30を構成するプランジャ31およびドライバブレード32は、一体的に上下動する。つまり、本実施形態における上下方向は、本発明における打撃部の移動方向に相当する。
【0021】
図4は、プランジャ31の拡大斜視図である。プランジャ31は、一体成形された底部33,装着部34,壁部35,筒部36およびアーム部37を有する。壁部35は、底部33の周縁に当該底部33の全周に亘って形成されている。筒部36は、底部33の略中央から上方に向かって突出している。筒部36を基準としたとき、装着部34はプランジャ31の前側に設けられており、アーム部37はプランジャ31の後ろ側に設けられている。
【0022】
装着部34は、壁部35から前方に向かって突出している。アーム部37には、3本のアーム(アーム37a,アーム37b,アーム37c)が含まれる。アーム37aおよびアーム37cは、底部33から下方に向かって延びており、アーム37bは、底部33から上方に向かって延びている。それぞれのアーム37a,37b,37cの先端は、後方に向かって略90度屈曲して係合部を形成している。
【0023】
再び図2図3を参照する。マガジン20は、打撃部30によって打撃される複数本の止具を収容する。マガジン20は、収容している複数本の止具を1本ずつ射出路2に供給する供給機構(フィーダ)を備えている。マガジン20から射出路2に送り出された止具は、下方に移動する打撃部30によって打撃され、射出路2の出口である射出口3から射出され、相手材に打ち込まれる。より具体的には、マガジン20から射出路2に送り出された止具の頭部が、下方に移動するドライバブレード32によって打撃される。
【0024】
打込機1Aは、打撃部30を移動させるための機構を備えている。具体的には、打込機1Aは、打撃部30を上方に移動させる駆動機構40と、打撃部30を下方に移動させる付勢機構50と、を備えている。つまり、駆動機構40と付勢機構50とは、打撃部30を互いに逆方向に移動させる。
【0025】
駆動機構40および付勢機構50は、ハウジング10の機構部収容室11に収容されている。図5図6に示されるように、駆動機構40は、第1ギヤ41,第2ギヤ42および第3ギヤ43を備えている。第1ギヤ41,第2ギヤ42および第3ギヤ43は、それぞれ回転可能に支持されている。
【0026】
第1ギヤ41には、モータ44から出力される回転駆動力が遊星歯車式の減速機構45を介して入力される。つまり、第1ギヤ41は、モータ44によって回転駆動される。第1ギヤ41は第2ギヤ42と噛み合っており、第2ギヤ42は第3ギヤ43と噛み合っている。言い換えれば、第2ギヤ42は、第1ギヤ41および第3ギヤ43の双方と噛み合っている。よって、第1ギヤ41に回転駆動力が入力されると、第1ギヤ41,第2ギヤ42および第3ギヤ43がそれぞれ回転する。
【0027】
第1ギヤ41の前面にはカムローラ41aが設けられ、第2ギヤ42の前面にはカムローラ42a,42bが設けられ、第3ギヤ43の前面にはカムローラ43aが設けられている。
【0028】
図5図7に示されるように、付勢機構50は、伸縮可能なコイルスプリング51と、コイルスプリング51に挿通され、コイルスプリング51の伸縮をガイドするガイドシャフト52と、を備えている。コイルスプリング51は本発明の付勢部材に相当し、ガイドシャフト52は本発明のガイド部材に相当する。
【0029】
図5図6図7に示されるように、打込機1Aは、カウンタウエイト60を備えている。カウンタウエイト60は本発明の質量部に相当し、駆動機構40および付勢機構50によって移動される。具体的には、カウンタウエイト60は、駆動機構40によって下方に移動される一方、付勢機構50によって上方に移動される。別の見方をすると、駆動機構40は、打撃部30を上方に移動させながらカウンタウエイト60を下方に移動させる。一方、付勢機構50は、打撃部30を下方に移動させながらカウンタウエイト60を上方に移動させる。打撃部30およびカウンタウエイト60の上下動については、後に改めて説明する。
【0030】
打撃部30,付勢機構50およびカウンタウエイト60は、機構部収容室11内に設けられているフレームによって保持されている。フレームは、トップホルダ71と、ボトムホルダ72と、一対のガイドバー73a,73bと、を含んでいる。ガイドバー73a,73bの上端はトップホルダ71に連結されており、ガイドバー73a,73bの下端はボトムホルダ72に連結されている。
【0031】
図7に示されるように、付勢機構50(コイルスプリング51,ガイドシャフト52)は、対向するガイドバー73a,73bの間に配置されている。別の見方をすると、付勢機構50(コイルスプリング51,ガイドシャフト52)は、対向するトップホルダ71とボトムホルダ72との間に配置されている。
【0032】
打撃部30(プランジャ31)は、コイルスプリング51の下部とボトムホルダ72との間に配置されている。より具体的には、プランジャ31の筒部36がコイルスプリング51の下部に挿入されている。さらに、コイルスプリング51の下部に挿入されているプランジャ31の筒部36にガイドシャフト52が挿入されている。この結果、コイルスプリング51の下端は、プランジャ31の底部33(図4)と対向している。もっとも、コイルスプリング51の下端とプランジャ31の底部33との間には、下側環状部材53が介在している。したがって、コイルスプリング51の圧縮が解除されたとき、プランジャ31の底部33の一部(筒部36を取り囲む環状領域)は、下側環状部材53を介してコイルスプリング51の復元力(弾性エネルギー)を受ける。つまり、プランジャ31の底部33の一部(下側環状部材53が当接している環状領域)は、コイルスプリング51の復元力(弾性エネルギー)を受ける受圧領域である。図4中に受圧領域を模式的に示す。図4中で鎖線によって囲まれている領域が受圧領域に相当する。
【0033】
再び図7を参照すると、プランジャ31とボトムホルダ72との間にプランジャバンパ55が配置されている。ボトムホルダ72は、コイルスプリング51の復元力(弾性エネルギー)によって降下するプランジャ31を、プランジャバンパ55を介して受け止める。つまり、ボトムホルダ72は、付勢機構50によって下方に移動される打撃部30を受け止める下側受け部材である。プランジャバンパ55は弾性材料(ゴムやウレタンなど)によって形成されており、プランジャ31の衝突によるボトムホルダ72の損傷や変形などを防止する。
【0034】
図7に示されるように、カウンタウエイト60は、コイルスプリング51の上部とトップホルダ71との間に配置されている。より具体的には、カウンタウエイト60がコイルスプリング51の上部に被せられている。この結果。コイルスプリング51の上端は、カウンタウエイト60の天井61と対向している。もっとも、コイルスプリング51の上端とカウンタウエイト60の天井61との間には、上側環状部材54が介在している。したがって、コイルスプリング51の圧縮が解除されたとき、カウンタウエイト60の天井61は、上側環状部材54を介してコイルスプリング51の復元力(弾性エネルギー)を受ける。
【0035】
カウンタウエイト60とトップホルダ71との間にウエイトバンパ56が配置されている。トップホルダ71は、コイルスプリング51の復元力(弾性エネルギー)によって上昇するカウンタウエイト60を、ウエイトバンパ56を介して受け止める。つまり、トップホルダ71は、付勢機構5
0によって上方に移動されるカウンタウエイト60を受け止める上側受け部材である。ウエイトバンパ56は弾性材料(ゴムやウレタンなど)によって形成されており、カウンタウエイト60の衝突によるトップホルダ71の損傷や変形などを防止する。
【0036】
次に、打込機1Aの動作について概説する。図2等に示されているトリガレバー4に対する操作を含む所定の条件が満たされると、コントローラ19の制御の下でバッテリ46からモータ44に電力が供給される。既述のとおり、モータ44から出力される回転駆動力は、図5図6等に示される第1ギヤ41に入力される。すると、第1ギヤ41が反時計回りに回転し、第2ギヤ42が時計回りに回転し、第3ギヤ43が反時計回りに回転する。
【0037】
第1ギヤ41が回転すると、第1ギヤ41のカムローラ41aがプランジャ31のアーム37aに係合し、プランジャ31を押し上げる。すると、プランジャ31は、コイルスプリング51を圧縮しながら上方に移動する。
【0038】
その後、カムローラ41aがアーム37aに係合している間に、第2ギヤ42のカムローラ42aがプランジャ31のアーム37bに係合し、プランジャ31をさらに押し上げる。然る後、カムローラ41aとアーム37aとの係合が解除される。
【0039】
次いで、第2ギヤ42の一方のカムローラ42aがプランジャ31のアーム37bに係合している間に、第2ギヤ42の他方のカムローラ42bがプランジャ31のアーム37cに係合し、プランジャ31をさらに押し上げる。
【0040】
一方、第3ギヤ43が回転すると、第3ギヤ43のカムローラ43aがカウンタウエイト60のアーム(ウエイトアーム60a)に係合し、カウンタウエイト60を押し下げる。すると、カウンタウエイト60は、コイルスプリング51を圧縮しながら下方に移動する。
【0041】
つまり、プランジャ31を含む打撃部30は、コイルスプリング51を圧縮しながら上昇し、カウンタウエイト60は、コイルスプリング51を圧縮しながら降下する。言い換えれば、コイルスプリング51は、上下から圧縮されて復元力(弾性エネルギー)を蓄積する。
【0042】
カウンタウエイト60が所定位置まで降下すると、カウンタウエイト60に設けられている係合ピン62がラッチ74のフック(ラッチフック74a)に接触する。ラッチ74はガイドバー73bに回動可能に支持されている。よって、係合ピン62がラッチフック74aに接触すると、ラッチ74が図6中で反時計回りに回転する。また、所定位置まで上昇したプランジャ31は、ラッチ74のアーム(ラッチアーム74b)に接触し、ラッチ74をさらに反時計回りに回転させる。この結果、ラッチフック74aが係合ピン62に係合する。
【0043】
その後、第3ギヤ43がさらに回転すると、カムローラ43aとウエイトアーム60aとの係合が解除される。このとき、ラッチ74は、プランジャ31によって回動が規制されている。よって、ラッチ74(ラッチフック74a)とカウンタウエイト60(係合ピン62)との係合が維持され、カウンタウエイト60は下死点にとどまる。
【0044】
然る後、第2ギヤ42のさらなる回転に伴ってプランジャ31が上死点まで上昇すると、カムローラ42bとアーム37cとの係合が解除される。すると、プランジャ31がコイルスプリング51の復元力(弾性エネルギー)によって下方に移動される。プランジャ31が降下を開始しても、プランジャ31とラッチ74(ラッチアーム74b)との接触が維持されている間は、カウンタウエイト60とラッチ74(ラッチフック74a)との係合が維持される。
【0045】
プランジャ31がさらに降下し、プランジャ31とラッチ74(ラッチアーム74b)との接触が解除されると、ラッチ74に対する回動規制が解除され、カウンタウエイト60とラッチ74(ラッチフック74a)との係合が解除される。すると、カウンタウエイト60がコイルスプリング51の復元力(弾性エネルギー)によって上方に移動される。
【0046】
プランジャ31を含む打撃部30とカウンタウエイト60とが互いに逆方向に移動することにより、打撃部30が止具を打撃したときの反動が低減される。尚、打撃部30が降下を開始するタイミングとカウンタウエイト60が上昇を開始するタイミングとを適切に設定することにより、反動低減効果をさらに高めることができる。カウンタウエイト60が上昇を開始するタイミングは、例えば、ラッチアーム74bの長さを変更することによって調節することができる。
【0047】
図2図3に示される位置検出スイッチ18は、上記のように上下動するカウンタウエイト60によって操作される。図2に示されるように、カウンタウエイト60が下死点まで降下すると、カウンタウエイト60によって位置検出スイッチ18が押され、信号が出力される。位置検出スイッチ18から出力される信号は、電気配線17を介してコントローラ19に入力される。つまり、コントローラ19は、カウンタウエイト60が下死点に到達したか否かを判別することができる。
【0048】
再び図1を参照する。機構部収容室11の上方端部の前側に傾斜部80が設けられている。傾斜部80は、上方に向かうに連れて次第に後方に退くように傾斜している。別の見方をすると、傾斜部80は、下方に向かうに連れて次第に前方に迫り出すように傾斜している。
【0049】
図2に示されるように、傾斜部80の上下方向における配置範囲VRの少なくとも一部は、ガイドシャフト52と重なっている。また、傾斜部80の前後方向における配置範囲LRの少なくとも一部は、コイルスプリング51と重なっている。また、傾斜部80の外面は、樹脂製カバー16によって覆われている。
【0050】
本実施形態では、傾斜部80の全部(傾斜部80の外面の全域)が樹脂製カバー16によって覆われている。もっとも、傾斜部80の一部のみが樹脂製カバー16で覆われていてもよく、傾斜部80が樹脂製カバー16で覆われていなくともよい。
【0051】
既述のとおり、ハウジング部材10Lの内側には複数のねじボス15が設けられている。しかし、全てのねじボス15は、傾斜部80の内側の領域を除く領域に設けられている。言い換えれば、傾斜部80の内側の領域にはねじボス15が1つも設けられていない。この結果、図2に示される四角形abcdの内側にはねじボス15が1つも存在していない。尚、四角形abcdの内側にねじボス15を設けないことにより、傾斜部80近傍において、2つのハウジング部材10R,10Lが外力によって離間する虞がある。そこで、ハウジング部材10R,10Lのいずれか一方から突出して他方と係合する係止爪を設けてもよい。
【0052】
上側受け部材としてのトップホルダ71は、機構部収容室11の上方端部の内側に配置される。上方端部の前側が傾斜している機構部収容室11は、上方端部の前側が傾斜していない他の機構部収容室に比べて、トップホルダ71の設置スペースが制限される。そこで、本実施形態では、トップホルダ71の形状が工夫されている。
【0053】
図5図7に示されるように、トップホルダ71は、後方部分が円弧状である一方、前方部分が直線状である前後非対称の平面形状を有する。言い換えれば、傾斜部80の内面に臨むトップホルダ71の前側を直線的に切り落とすことにより、傾斜部80との干渉を回避している。
【0054】
機構部収容室11の上方端部の前側は上記のように傾斜している。このため、機構部収容室11の前側の全高は、中央の全高に比べて低くなっている。ここで、機構部収容室11の前側の全高に応じて機構部収容室11に収容される機構部(駆動機構40や付勢機構50)の全高を低くすることは、打込機1Aの能力や性能の低下を招く虞がある。特に、機構部収容室11の前側の全高に応じてコイルスプリング51の全長を短くすることは、打込能力の低下を招く虞がある。
【0055】
そこで、本実施形態では、射出口3とコイルスプリング51との前後方向の位置関係が工夫されている。具体的には、コイルスプリング51は、射出口3から5mm以上後方に配置されている。より具体的には、図3に示されている射出口3の中心線C1からコイルスプリング51の中心線C2までの距離(d)は、5mm以上であり、プランジャ31が下死点に位置する状態(図2参照)におけるプランジャ31の下端とカウンタウエイト60の上端との距離(l)の0.1倍である。尚、コイルスプリング51の中心線C2は、図7に示されているガイドシャフト52やカウンタウエイト60等の中心線と一致している。
【0056】
コイルスプリング51を射出口3の後方に配置した結果、ドライバブレード32は、コイルスプリング51の前方に配置される。つまり、コイルスプリング51とドライバブレード32とが前後に離れる。別の見方をすると、コイルスプリング51の復元力(弾性エネルギー)を受けるプランジャ31の受圧領域と、ドライバブレード32が装着されるプランジャ31の装着部34と、が前後に離れる。この結果、受圧領域に加わる復元力(弾性エネルギー)に起因してプランジャ31に発生する曲げ応力が増大する。
【0057】
そこで、本実施形態では、受圧領域が設けられているプランジャ31の底部33の全周に亘って壁部35が設けられている(図4参照)。これにより、底部33を含むプランジャ31全体の剛性が高まり、プランジャ31の耐久性が向上している。
【0058】
本実施形態に係る打込機1Aでは、上記工夫を含む様々な工夫により、能力や性能の低下を回避しつつ、機構部収容室11の上方端部の前側に傾斜部80が設けられている。このため、打込機1Aは、止具の打込み位置の前方に壁などの障害物が存在している作業環境においても、障害物との干渉を避けて打込み作業を実施することができる。以下、打込機1Aを用いて行われる打込み作業の一例について、図8図9を参照しながら説明する。
【0059】
図8に示されている打込み作業では、床100の上に置かれた板材101の側面に斜め30度で止具(釘)を打ち込む。また、板材101の前方には床100に対して垂直な壁102が存在している。
【0060】
止具を斜め30度で打込むためには、打込み位置Pを支点として打込機1Aを前傾させる必要がある。より具体的には、射出口3の中心線C1が床100に対して60度を成すまで、打込機1Aを前傾させる必要がある。つまり、中心線C1が床100に対して成す角度θ1を打込機1Aの前傾角度としたとき、打込機1Aを60度前傾させる必要がある。
【0061】
一方、この作業環境(板材101の前方に壁102が存在している)で打込機1Aを前傾させていくと、機構部収容室11の上方端部の前側が壁102に当接し、それ以上の前傾が阻止される。したがって、打込機1Aの前傾角度が60度に達する前に、機構部収容室11の上方端部の前側が壁102に当接してしまう場合には、前傾の支点となる打込み位置Pを壁102から遠ざけなくはならない。
【0062】
しかし、本実施形態の打込機1Aでは、機構部収容室11の上方端部の前側に傾斜部80が設けられている。しかも、傾斜部80は、上方に向かうに連れて次第に後方に退くように傾斜している。このため、機構部収容室11の上方端部の前側に傾斜部80が設けられていない場合と比べて、壁102により近い打込み位置Pを支点として60度の前傾角度を確保することができる。つまり、壁102により近い位置に止具を斜め30度で打ち込むことができる。
【0063】
尚、傾斜部80は、打込機1Aを前傾させたときに最初に壁102に当接する機構部収容室11の上方端部の前側に設けられている。さらに、その傾斜部80は、上方に向かうに連れて次第に後方に退くように傾斜している。この結果、打込機1Aの前傾角度が60度のとき、射出口3の中心線C1に対して止具の打込み角度と同一の角度(30度)を成し、かつ、傾斜部80と接する仮想直線Xを基準線としたとき、傾斜部80と基準線Xとの接点P1は、射出口3の中心線C1よりも後
方に位置する。
【0064】
図9に示されている打込み作業は、止具の打込み角度が45度である他は、図8に示されている打込み作業と同一である。よって、図9に示されている打込み作業では、打込機1Aを45度前傾させる必要がある。言い換えれば、45度の前傾角度を確保できない場合には、前傾の支点となる打込み位置Pを壁102から遠ざけなくてはならない。
【0065】
しかし、上記と同様の理由により、本実施形態の打込機1Aによれば、壁102により近い打込み位置Pを支点として45度の前傾角度を確保することができる。つまり、壁102により近い位置に止具を斜め45度で打ち込むことができる。
【0066】
尚、傾斜部80は、打込機1Aを前傾させたときに最初に壁102に当接する機構部収容室11の上方端部の前側に設けられている。さらに、その傾斜部80は、上方に向かうに連れて次第に後方に退くように傾斜している。この結果、打込機1Aの前傾角度が40度のとき、射出口3の中心線C1に対して止具の打込み角度と同一の角度(45度)を成し、かつ、傾斜部80と接する仮想直線Xを基準線としたとき、傾斜部80と基準線Xとの接点P2は、射出口3の中心線C1よりも後方に位置する。
【0067】
次に、本実施形態の打込機1Aの変形例である打込機1Bについて説明する。打込機1Bの構成のうち、特に言及しない事項については、実質的に打込機1Aと同等である。図10に示される打込機1Bは、図2に示される打込機1Aと比べてプランジャ31が前後方向に長く形成される。プランジャ31が前後方向に長いことで、射出口3の中心線C1からコイルスプリング51の中心線C2までの距離(d)は、図10に示されるようにプランジャ31が下死点に位置する状態におけるプランジャ31の下端とカウンタウエイト60の上端との距離(l)の0.3倍となる。なお、斜めに止具を打ち込む際の打込み位置を壁に近づけつつ、プランジャ31の耐久性を維持するために、距離(d)は0以上であって距離(l)の1.0倍未満とすることが望ましい。
【0068】
プランジャ31を内部に収容するため、機構部収容室11には、傾斜部80の下方側から前方側へ突出するように突出部81が設けられる。突出部81は、上方に向かうにつれて次第に後方に退くように傾斜する傾斜部81Bと、傾斜部80と傾斜部81Bとを接続する仮想線よりも後方下側に窪むように形成される凹部81Aとを有する。傾斜部80の表面と傾斜部81Bの表面は、略同一平面上に位置する。
【0069】
前後方向に長いプランジャ31の上下方向のガイドを円滑に行うため、2本のガイドシャフト52A、52Bがプランジャ31に挿入されている。ガイドシャフト52Bは、ガイドシャフト52Aよりも前方に配置されており、前後方向位置が突出部81の配置範囲内となる。換言すると、ガイドシャフト52Aは凹部81Aの下方に配置され、突出部81の内部に収容される。ガイドシャフト52A、52Bが前後方向の2か所でプランジャ31を貫通し、上下移動のガイドを行うため、プランジャは前後方向に長い形状を有してもスムーズに動作することができる。尚、ガイドシャフト52Bの上下方向長さは、ガイドシャフト52Aの上下方向長さよりも短い。
【0070】
以下、打込機1Bを用いて行われる打込み作業の一例について、図11図12を参照しながら説明する。図12に示されている打込み作業では、床100の上に置かれた板材101の側面に斜め30度で止具(釘)を打ち込む。また、板材101の前方には床100に対して垂直な壁102が存在している。本変形例の打込機1Bにおいても、機構部収容室11の上方端部の前側に傾斜部80が設けられ、突出部81にも上方端部の前側に傾斜部81Bと、傾斜部80と傾斜部81Bとを接続する仮想線よりも後方下側に窪むように凹部81Aが形成される。また、傾斜部80と傾斜部81Bは、上方に向かうに連れて次第に後方に退くように傾斜している。さらに、打込機1Bのプランジャ31は打込機1Aと比べて前後方向に長い形状を有し、射出口3の中心線C1からコイルスプリング51の中心線C2までの距離(d)が打込機1Aよりも長い。このため、打込機1Aよりもさらに壁102に近い打込み位置Pを支点として60度の前傾角度を確保することができ、つまり、壁102により近い位置に止具を斜め30度で打ち込むことができる。
【0071】
図11に示されている打込み作業は、止具の打込み角度が45度である他は、図10に示されている打込み作業と同一である。よって、図11に示されている打込み作業では、打込機1Bを45度前傾させる必要がある。上記と同様の理由により、本変形例の打込機1Bによれば、打込機1Aよりも壁102に近い打込み位置Pを支点として45度の前傾角度を確保することができる。つまり、壁102により近い位置に止具を斜め45度で打ち込むことができる。
【0072】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、駆動機構40はギヤ式に限られない。例えば、駆動機構40は、ドライバブレード32に設けられているラックと係合する複数のピンを備えるホイールを回転させてドライバブレード32を移動させる駆動機構などに置換することができる。
【0073】
本発明の作業機は電動作業機に限られない。本発明は、圧縮空気の圧力によって打撃部を移動させる空気式打込機に適用することもできる。
【符号の説明】
【0074】
1A…打込機、2…射出路、3…射出口、4…トリガレバー、10…ハウジング、10R,10L…ハウジング部材、11…機構部収容室、12…ハンドル、13…モータ収容室、14…連結部、15…ねじボス、16…樹脂製カバー、16A…接続部、16a…連通孔、17…電気配線、18…位置検出スイッチ、19…コントローラ、20…マガジン、30…打撃部、31…プランジャ、32…ドライバブレード、33…底部、34…装着部、35…壁部、36…筒部、37…アーム部、37a,37b,37c…アーム、40…駆動機構、41…第1ギヤ、41a…カムローラ、42…第2ギヤ、42a…カムローラ、42b…カムローラ、43…第3ギヤ、43a…カムローラ、44…モータ、45…減速機構、46…バッテリ、50…付勢機構、51…コイルスプリング、52…ガイドシャフト、53…下側環状部材、54…上側環状部材、55…プランジャバンパ、56…ウエイトバンパ、60…カウンタウエイト、60a…ウエイトアーム、61…天井、62…係合ピン、71…トップホルダ、72…ボトムホルダ、73a,73b…ガイドバー、74…ラッチ、74a…ラッチフック、74b…ラッチアーム、80…傾斜部、100…床、101…板材、102…壁、C1,C2…中心線、LR,VR…配置範囲、P…打込み位置、P1,P2…接点、X…仮想直線(基準線)
図1
図2
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図4
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図8
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図10
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