(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】折り畳み式スクリーンデバイス
(51)【国際特許分類】
G06F 1/16 20060101AFI20240123BHJP
G06F 1/18 20060101ALI20240123BHJP
H05K 5/03 20060101ALI20240123BHJP
H05K 7/00 20060101ALI20240123BHJP
H05K 7/14 20060101ALI20240123BHJP
H04M 1/02 20060101ALI20240123BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
G06F1/16 312J
G06F1/16 312F
G06F1/16 312G
G06F1/18 C
G06F1/16 312M
H05K5/03 C
H05K7/00 B
H05K7/14 K
H04M1/02 C
G09F9/00 312
G09F9/00 346Z
(21)【出願番号】P 2022536530
(86)(22)【出願日】2020-12-11
(86)【国際出願番号】 CN2020135777
(87)【国際公開番号】W WO2021121164
(87)【国際公開日】2021-06-24
【審査請求日】2022-07-22
(31)【優先権主張番号】201911330567.4
(32)【優先日】2019-12-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、ジュンチャオ
(72)【発明者】
【氏名】アン、ウェンジ
(72)【発明者】
【氏名】ユアン、ジ
(72)【発明者】
【氏名】リン、ホンファン
(72)【発明者】
【氏名】ジン、ハンビャオ
(72)【発明者】
【氏名】シャン、ウェイ
【審査官】豊田 真弓
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0324964(US,A1)
【文献】特開2012-023552(JP,A)
【文献】特開2003-087519(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第109699151(CN,A)
【文献】特開2009-089377(JP,A)
【文献】特開2007-158236(JP,A)
【文献】特表2021-501464(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
G06F 1/18
H05K 5/03
H05K 7/00
H05K 7/14
H04M 1/02
G09F 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つのフレームと、電気接続線と、前記2つのフレームと関節接合される回転シャフトアセンブリとを備える折り畳み式スクリーンデバイスであって、前記2つのフレームは、前記回転シャフトアセンブリの回転シャフトの周りを回転して閉じられるかまたは開かれることができ、前記回転シャフトアセンブリは、ヒンジと接続構造とを有し、前記ヒンジは、前記接続構造と前記フレームとの間に接続され、前記接続構造は、前記回転シャフトアセンブリの2つの対向する側を通過するチャネルを含み、前記電気接続線の2つの端が、前記2つのフレームにそれぞれ接続され、前記電気接続線は、前記チャネルに進入し、前記チャネルおよび前記ヒンジは、軸方向における前記回転シャフトアセンブリの異なる位置に位置付けられ
、
前記接続構造は、第1シャフトカバーおよび第2シャフトカバーを含み、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、互いに対向するように配置され、前記第1シャフトカバーは、前記2つのフレームが閉じられた状態において、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの関節接合される端に近い側に位置付けられ、前記第2シャフトカバーは、前記2つのフレームが閉じられた前記状態において、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの関節接合される端から遠い側に位置付けられ、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、前記回転シャフトを収容することができる空間を囲み、
前記接続構造は、位置決め要素を更に含み、前記位置決め要素は、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーにより共同で囲まれた前記空間に位置付けられ、前記チャネルは、前記位置決め要素と前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーのうちの一方とにより共同で形成され、
前記折り畳み式スクリーンデバイスは、第1磁性要素と第2磁性要素とを更に備え、前記第1磁性要素は、前記第1シャフトカバー上に配置され、前記第2磁性要素は、前記位置決め要素上に配置され、前記第1磁性要素および前記第2磁性要素は、互いに引き付けられ、その結果、前記位置決め要素および前記第1シャフトカバーは、互いに対して位置決めされる、
折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項2】
前記接続構造は、軸方向における前記回転シャフトアセンブリの中間領域に位置付けられる、請求項1に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項3】
前記位置決め要素および前記第1シャフトカバーは、前記チャネルを共同で囲む、請求項
2に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項4】
前記第1磁性要素および前記第2磁性要素は両方とも磁石である、請求項
1から3のいずれか一項に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項5】
前記第1磁性要素および前記第2磁性要素のうちの一方は磁石であり、他方は軟性磁石である、請求項
1から3のいずれか一項に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項6】
前記位置決め要素は、第1位置決め部を含み、前記第1位置決め部は、前記位置決め要素の、前記第1シャフトカバーに面する側に位置付けられ、前記第1位置決め部の頂部は、前記位置決め要素の別の部分の外側から突出し、前記第1シャフトカバーを圧迫する、請求項
1から5のいずれか一項に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項7】
前記回転シャフトの軸方向における前記位置決め要素の2つの対向する側に分配される少なくとも2つの第1位置決め部が存在し、前記位置決め要素の長さ方向における前記2つの対向する側に位置付けられる前記第1位置決め部の間にあり、且つ、前記電気接続線が通過するために使用される間隔が存在する、請求項
6に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項8】
前記位置決め要素は、第2位置決め部を更に含み、前記第2位置決め部は、前記位置決め要素の、前記第2シャフトカバーに面する側に位置付けられ、前記第2シャフトカバーに接続される、請求項
7に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項9】
前記電気接続線は、フレキシブルプリント回路基板を有する、請求項
1から
8のいずれか一項に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項10】
前記第1シャフトカバーは、前記位置決め要素に面する第1固定面を含み、前記位置決め要素は、前記第1シャフトカバーに面する第2固定面を含み、前記第1固定面および前記第2固定面は、互いに対向するように配置されて前記チャネルを形成し、前記フレキシブルプリント回路基板は、前記第1固定面と前記第2固定面との間にクランプされる、請求項
9に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項11】
前記第1固定面および前記第2固定面は両方とも凹凸面であり、前記凹凸面の凹方向および凸方向が、前記フレキシブルプリント回路基板の厚さ方向を向いている、請求項
10に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項12】
2つのフレームと、電気接続線と、前記2つのフレームと関節接合される回転シャフトアセンブリとを備える折り畳み式スクリーンデバイスであって、前記2つのフレームは、前記回転シャフトアセンブリの回転シャフトの周りを回転して閉じられるかまたは開かれることができ、前記回転シャフトアセンブリは、ヒンジと接続構造とを有し、前記ヒンジは、前記接続構造と前記フレームとの間に接続され、前記接続構造は、前記回転シャフトアセンブリの2つの対向する側を通過するチャネルを含み、前記電気接続線の2つの端が、前記2つのフレームにそれぞれ接続され、前記電気接続線は、前記チャネルに進入し、前記チャネルおよび前記ヒンジは、軸方向における前記回転シャフトアセンブリの異なる位置に位置付けられ、
前記接続構造は、第1シャフトカバーおよび第2シャフトカバーを含み、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、互いに対向するように配置され、前記第1シャフトカバーは、前記2つのフレームが閉じられた状態において、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの関節接合される端に近い側に位置付けられ、前記第2シャフトカバーは、前記2つのフレームが閉じられた前記状態において、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの関節接合される端から遠い側に位置付けられ、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、前記回転シャフトを収容することができる空間を囲み、
前記接続構造は、位置決め要素を更に含み、前記位置決め要素は、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーにより共同で囲まれた前記空間に位置付けられ、前記チャネルは、前記位置決め要素と前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーのうちの一方とにより共同で形成され、
前記電気接続線は、ケーブルを有し、
前記第1シャフトカバーは、前記位置決め要素に面する第1固定面を含み、前記位置決め要素は、前記第1シャフトカバーに面する第2固定面を含み、前記位置決め要素の前記第2固定面には案内溝が設けられ、前記案内溝は、前記位置決め要素の幅方向における2つの対向する側を通過し、前記案内溝の溝開口が、前記第1シャフトカバーに面しており、前記ケーブルは、前記案内溝に進入し、
前記ケーブルは、軸方向位置決め突起を含み、前記案内溝は、窪み部を含み、前記軸方向位置決め突起は、前記窪み部にクランプされて前記案内溝に前記ケーブルを締結する、
折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項13】
前記案内溝には、回避ノッチが更に設けられ、前記回避ノッチの形状が、前記軸方向位置決め突起の形状と一致している、請求項
12に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項14】
2つのフレームと、電気接続線と、前記2つのフレームと関節接合される回転シャフトアセンブリとを備える折り畳み式スクリーンデバイスであって、前記2つのフレームは、前記回転シャフトアセンブリの回転シャフトの周りを回転して閉じられるかまたは開かれることができ、前記回転シャフトアセンブリは、ヒンジと接続構造とを有し、前記ヒンジは、前記接続構造と前記フレームとの間に接続され、前記接続構造は、前記回転シャフトアセンブリの2つの対向する側を通過するチャネルを含み、前記電気接続線の2つの端が、前記2つのフレームにそれぞれ接続され、前記電気接続線は、前記チャネルに進入し、前記チャネルおよび前記ヒンジは、軸方向における前記回転シャフトアセンブリの異なる位置に位置付けられ、
前記接続構造は、第1シャフトカバーおよび第2シャフトカバーを含み、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、互いに対向するように配置され、前記第1シャフトカバーは、前記2つのフレームが閉じられた状態において、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの関節接合される端に近い側に位置付けられ、前記第2シャフトカバーは、前記2つのフレームが閉じられた前記状態において、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの関節接合される端から遠い側に位置付けられ、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、前記回転シャフトを収容することができる空間を囲み、
前記接続構造は、位置決め要素を更に含み、前記位置決め要素は、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーにより共同で囲まれた前記空間に位置付けられ、前記チャネルは、前記位置決め要素と前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーのうちの一方とにより共同で形成され、
前記電気接続線は、ケーブルを有し、
前記第1シャフトカバーは、前記位置決め要素に面する第1固定面を含み、前記位置決め要素は、前記第1シャフトカバーに面する第2固定面を含み、前記位置決め要素の前記第2固定面には案内溝が設けられ、前記案内溝は、前記位置決め要素の幅方向における2つの対向する側を通過し、前記案内溝の溝開口が、前記第1シャフトカバーに面しており、前記ケーブルは、前記案内溝に進入し、
前記案内溝は、順次接続される複数の屈曲セグメントを含み、前記複数の屈曲セグメントの屈曲方向が、前記ケーブルの半径方向を向いており、2つの隣り合う屈曲セグメントの屈曲方向が異なる、
折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項15】
前記電気接続線は、フレキシブルプリント回路基板を有する、請求項12から14のいずれか一項に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項16】
前記フレキシブルプリント回路基板および前記ケーブルは、離間しており、隣り合わせに配置される、請求項15に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項17】
前記フレキシブルプリント回路基板の端部に補強鋼板が配置され、前記補強鋼板は、前記フレームに締結され、前記補強鋼板と前記フレームとの間には、弾性クッションが配置される、請求項
15または16に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項18】
前記フレームにはケーブル溝が設けられ、前記ケーブル溝には、前記ケーブルの端部が配置され、前記補強鋼板は、前記ケーブル溝の溝開口の外側を覆って前記ケーブル溝に前記ケーブルの前記端部を締結する、請求項
17に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項19】
2つのフレームと、電気接続線と、前記2つのフレームと関節接合される回転シャフトアセンブリとを備える折り畳み式スクリーンデバイスであって、前記2つのフレームは、前記回転シャフトアセンブリの回転シャフトの周りを回転して閉じられるかまたは開かれることができ、前記回転シャフトアセンブリは、ヒンジと接続構造とを有し、前記ヒンジは、前記接続構造と前記フレームとの間に接続され、前記接続構造は、前記回転シャフトアセンブリの2つの対向する側を通過するチャネルを含み、前記電気接続線の2つの端が、前記2つのフレームにそれぞれ接続され、前記電気接続線は、前記チャネルに進入し、前記チャネルおよび前記ヒンジは、軸方向における前記回転シャフトアセンブリの異なる位置に位置付けられ、
前記接続構造は、第1シャフトカバーおよび第2シャフトカバーを含み、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、互いに対向するように配置され、前記第1シャフトカバーは、前記2つのフレームが閉じられた状態において、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの関節接合される端に近い側に位置付けられ、前記第2シャフトカバーは、前記2つのフレームが閉じられた前記状態において、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの関節接合される端から遠い側に位置付けられ、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、前記回転シャフトを収容することができる空間を囲み、
前記折り畳み式スクリーンデバイスは、第1磁性要素と第2磁性要素とを更に備え、前記第1磁性要素は、前記第1シャフトカバー上に配置され、前記第2磁性要素は、前記電気接続線上に配置され、前記第1磁性要素および前記第2磁性要素は、互いに引き付けられ、前記電気接続線と共に前記第1シャフトカバー上に位置決めされる、
折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項20】
前記折り畳み式スクリーンデバイスは、可撓性保護カバーを更に備え、前記可撓性保護カバーの2つの対向する側の縁が、前記2つのフレームにそれぞれ接続され、前記可撓性保護カバーは、前記電気接続線の、
前記回転シャフトアセンブリの前記第1シャフトカバーが位置する側を覆う、請求項
1から
18のいずれか一項に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項21】
前記可撓性保護カバーは、波状カバー本体を含む、請求項
20に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項22】
前記可撓性保護カバーは、熱伝導材料で作られる、請求項
20または
21に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【請求項23】
前記可撓性保護カバーは、前記フレームの表面に取り付けられる熱放散面を含む、請求項
22に記載の折り畳み式スクリーンデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2019年12月20日に中国国家知識産権局に提出された「FOLDABLE SCREEN DEVICE」と題する中国特許出願第201911330567.4号の優先権を主張するものであり、その中国特許出願がそのまま参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本願は、端末デバイスの分野、特に、折り畳み式スクリーンデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
人々の生活水準の絶え間ない向上に伴い、携帯電話などの携帯端末のスクリーン表示効果により大きな関心が向けられている。しかしながら、携帯電話のサイズによってスクリーンサイズの拡大は制限される。
【0004】
現在、携帯電話では、比較的小さな携帯電話上に比較的大きなスクリーンサイズを実装するために折り畳み式構造を使用することがある。具体的に言うと、携帯電話は通常、回転シャフトの周りを相対的に回転することができる2つの本体を有してよく、折り畳むことができ、スクリーンの可撓性スクリーン本体が携帯電話の2つの本体の両面を覆う。2つの本体が本体間の回転シャフトの周りを回転して同じ平面内にくると、スクリーンは展開状態になり、比較的大きな表示面積を有する。2つの本体が回転シャフトの周りを回転して相対的に折り畳まれると、携帯電話の体積とサイズが比較的小さくなる。2つの本体には、回路基板などの電子コンポーネントが配置される。これらの異なる本体における電子コンポーネント間の電気接続は、回転シャフトの両側を横切る可撓性電気接続線を介して実装される。
【0005】
しかしながら、可撓性電気接続線は、携帯電話の折り畳み状態および展開状態に適合するために、特定の余剰長を有する必要があり、携帯電話が開かれるかまたは閉じられるとその都度、異なる屈曲状態にある。このように、可撓性電気接続線は、別の構造だと破損するかまたは掻き傷をつくり易く、信頼性が比較的低い。
【発明の概要】
【0006】
本願は、電気接続信頼性が比較的高い折り畳み式スクリーンデバイスを提供する。
【0007】
第1態様によれば、本願は、2つのフレームと、2つのフレームと関節接合される回転シャフトアセンブリと、電気接続線とを含む折り畳み式スクリーンデバイスを提供する。2つのフレームは、回転シャフトアセンブリの回転シャフトの周りを回転して閉じられるかまたは開かれてよい。回転シャフトアセンブリは、接続構造およびヒンジを含む。ヒンジは、接続構造とフレームとの間に接続され、接続構造は、回転シャフトアセンブリの2つの対向する側を通過するチャネルを有し、電気接続線の2つの端が、2つのフレームにそれぞれ接続され、電気接続線は、チャネルに進入し、チャネルおよびヒンジは、軸方向における回転シャフトアセンブリの異なる位置に位置付けられる。このように、電気接続線は、回転シャフトアセンブリにより位置決めされ、その結果、折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳まれるときに電気接続線により生成される屈曲変形が比較的小さくなり、屈曲量の制御がし易い。従って、接続信頼性が高い。
【0008】
任意選択的な実装では、接続構造は、軸方向における回転シャフトアセンブリの中間領域に位置付けられる。このように、接続構造が位置付けられる領域が静的な収容空間を形成してよく、接続構造により位置決めされる電気接続線は、その領域を通過し、そこに収容されてよく、回転中に回転シャフトなどの構造により干渉されない。
【0009】
任意選択的な実装では、前記接続構造は、第1シャフトカバーおよび第2シャフトカバーを含み、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、互いに対向するように配置され、前記第1シャフトカバーは、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの関節接合される端に近い側に位置付けられ、前記第2シャフトカバーは、前記回転シャフトアセンブリの、前記フレームの自由端に近い側に位置付けられ、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーは、前記回転シャフトを収容することができる空間を囲む。このように、第1シャフトカバーおよび第2シャフトカバーは、収容空間を共同で形成し、電気接続線は、収容空間の中に収容される。従って、電気接続線は、第1シャフトカバーおよび第2シャフトカバーにより遮蔽および保護される。このように、構造信頼性が比較的高く、外観が比較的良好である。
【0010】
任意選択的な実装では、前記接続構造は、位置決め要素を更に含み、前記位置決め要素は、前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーにより共同で囲まれた前記空間に位置付けられ、前記チャネルは、前記位置決め要素と前記第1シャフトカバーおよび前記第2シャフトカバーのうちの一方とにより共同で形成される。
【0011】
このように、位置決め要素および第1シャフトカバーまたは第2シャフトカバーは、電気接続線の中間セグメントに位置付けられる位置決め点を共同で形成し、電気接続線の中間セグメントおよび端部の位置が全て位置決めされ、その結果、自由に屈曲させることができる電気接続線の部分の長さが減少し、それに対応して、屈曲変形振幅も減少する。また、電気接続線全体が、同様の長さを有する2つのセグメントへと長さ方向に分割され、電気接続線の2つのセグメントの屈曲変形量が比較的同様であり、2つのセグメントの変形および変位が比較的同期的である。このように、回転シャフトアセンブリの助けを借りて位置決めされる電気接続線は、折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳まれると小さな屈曲変形を発生させ、屈曲量の制御がし易い。従って、接続信頼性が高い。
【0012】
任意選択的な実装では、位置決め要素および第1シャフトカバーは、チャネルを共同で囲む。
【0013】
任意選択的な実装では、折り畳み式スクリーンデバイスは、第1磁性要素と第2磁性要素とを更に含む。第1磁性要素は、第1シャフトカバー上に配置され、第2磁性要素は、位置決め要素上に配置され、第1磁性要素および第2磁性要素は、互いに引き付けられ、その結果、位置決め要素および第1シャフトカバーは、互いに対して位置決めされる。このように、磁性要素の磁力を使用することにより、回転シャフトアセンブリの組み立て工程で電気接続線を組み立てコンポーネント上に予め配置して、電気接続線が外部からの牽引または他の力に起因して組み立て位置から離脱するのを防止し、組み立ての難しさを効果的に軽減してよい。また、磁性要素の引き付け機能を使用することにより、第1シャフトカバーおよび位置決め要素をぴったりとクランプすることができる、または、電気接続線を第1シャフトカバーに取り付けて、電気接続線の位置決めを支援することができる。
【0014】
任意選択的な実装では、第1磁性要素および第2磁性要素は両方とも磁石である。
【0015】
任意選択的な実装では、前記第1磁性要素および前記第2磁性要素のうちの一方は磁石であり、他方は軟性磁石である。このように、第1磁性要素および第2磁性要素は、比較的自由な方式で配置され、構造が比較的シンプルである。
【0016】
任意選択的な実装では、前記位置決め要素は、第1位置決め部を含み、前記第1位置決め部は、前記位置決め要素の、前記第1シャフトカバーに面する側に位置付けられ、前記第1位置決め部の頂部は、前記位置決め要素の別の部分の外側から突出し、前記第1シャフトカバーを圧迫する。このように、第1位置決め部は、第1シャフトカバーに接続されてよく、その結果、位置決め要素および第1シャフトカバーは、固定された相対位置を有する。
【0017】
任意選択的な実装では、前記回転シャフトの軸方向における前記位置決め要素の2つの対向する側に分配される少なくとも2つの第1位置決め部が存在し、前記位置決め要素の長さ方向における前記2つの対向する側に位置付けられる前記第1位置決め部の間にあり、且つ、前記電気接続線が通過するために使用される間隔が存在する。このように、複数の第1位置決め部を使用することにより、位置決め要素の異なる部分と第1シャフトカバーとの間に間隔が維持され得る。
【0018】
任意選択的な実装では、前記位置決め要素は、第2位置決め部を更に含み、前記第2位置決め部は、前記位置決め要素の、前記第2シャフトカバーに面する側に位置付けられ、前記第2シャフトカバーに接続される。このように、第2位置決め部によって、位置決め要素および第2シャフトカバーは、固定された相対位置を有することができる。
【0019】
任意選択的な実装では、電気接続線は、フレキシブルプリント回路基板を含む。フレキシブルプリント回路基板は、複数のリードを含み、その結果、複数の異なる電気信号の伝送が実装され得る。
【0020】
任意選択的な実装では、前記第1シャフトカバーは、前記位置決め要素に面する第1固定面を含み、前記位置決め要素は、前記第1シャフトカバーに面する第2固定面を含み、前記第1固定面および前記第2固定面は、互いに対向するように配置されて前記チャネルを形成し、前記フレキシブルプリント回路基板は、前記第1固定面と前記第2固定面との間にクランプされる。このように、第2固定面と第1シャフトカバーとの間には、フレキシブルプリント回路基板の進入を可能にするために使用される間隙が形成され、その結果、フレキシブルプリント回路基板は、フレキシブルプリント回路基板の基板面と垂直な方向に位置決めされてよく、フレキシブルプリント回路基板は、位置決め要素および第1シャフトカバーによりクランプされ、フレームの回転に伴い大幅に屈曲または変形することができない。
【0021】
任意選択的な実装では、前記第1固定面および前記第2固定面は両方とも凹凸面であり、前記凹凸面の凹方向および凸方向が、前記フレキシブルプリント回路基板の厚さ方向を向いている。この場合は、位置決め要素と第1シャフトカバーとの間に、凹凸形状を有するチャネルが形成され、チャネルを通過するフレキシブルプリント回路基板上にも、対応する凹凸形状が形成される。このように、フレキシブルプリント回路基板は、凹凸チャネル壁と接触しており、チャネル壁によりブロックされて、フレキシブルプリント回路基板がフレキシブルプリント回路基板の長さ方向に前後移動するのを防止する。
【0022】
任意選択的な方式では、前記電気接続線は、ケーブルを更に有し、前記フレキシブルプリント回路基板および前記ケーブルは、離間しており、隣り合わせに配置される。ケーブルは、同軸信号などの異なる信号を伝送するように構成されてよく、ケーブルおよびフレキシブルプリント回路基板は、干渉も相互影響もなく比較的独立して配置される。
【0023】
任意選択的な方式では、前記位置決め要素の前記第2固定面上には案内溝が設けられ、前記案内溝は、前記位置決め要素の幅方向における2つの対向する側を通過し、前記案内溝の溝開口が、前記第1シャフトカバーに面しており、前記ケーブルは、前記案内溝に進入する。案内溝には、ケーブルの、位置決め要素と第1シャフトカバーとの間に位置付けられるケーブルセグメントが部分的にまたは全て埋め込まれて位置決めされてよい。
【0024】
任意選択的な実装では、前記ケーブルは、軸方向位置決め突起を含み、前記案内溝は、窪み部を含み、前記軸方向位置決め突起は、前記窪み部にクランプされて前記案内溝に前記ケーブルを締結する。このように、ケーブルが案内溝に配置される場合は、ケーブルの軸方向位置決め突起が窪み部分に位置付けられ、窪み部分の側壁が長さ方向におけるケーブルの変位を制限することができる。
【0025】
任意選択的な実装では、前記案内溝には、回避ノッチが更に設けられ、前記回避ノッチの形状が、前記軸方向位置決め突起の形状と一致している。このように、軸方向位置決め突起を有するケーブルは、回避ノッチを介して案内溝に入ることができ、案内溝により位置決めされる。
【0026】
任意選択的な実装では、前記案内溝は、順次接続される複数の屈曲セグメントを含み、前記屈曲セグメントの屈曲方向が、前記ケーブルの半径方向を向いており、2つの隣り合う屈曲セグメントの屈曲方向が異なる。これらの屈曲セグメントは、複数の異なるケーブルセグメントを異なる方向に誘導する。案内溝は、ケーブルに対して比較的大きな抵抗を引き起こして、ケーブルがケーブル溝に対して長さ方向にスライドするのを防止する。
【0027】
任意選択的な実装では、前記フレキシブルプリント回路基板の端部に補強鋼板が配置され、前記補強鋼板は、前記フレームに締結され、前記補強鋼板と前記フレームとの間には、弾性クッションが配置される。このように、フレキシブルプリント回路基板の端部は、補強鋼板を使用することによりフレームに接続され得る。また、弾性クッションが特定の変形能力を有するので、補強鋼板と対応するフレームとの間には特定の間隙が形成される。フレキシブルプリント回路基板の端部とフレームとの間の接続点位置の小さな位置誤差を弾性クッションの弾性変形を通じて補償することができ、それにより、フレキシブルプリント回路基板が不十分な長さに起因して張り詰めるかまたは更には破損するリスクが回避される。
【0028】
任意選択的な実装では、前記フレームには前記ケーブル溝が設けられ、前記ケーブル溝には、前記ケーブルの端部が配置され、前記補強鋼板は、前記ケーブル溝の溝開口の外側を覆って前記ケーブル溝に前記ケーブルの前記端部を締結する。このように、ケーブルの端部はフレームに接続され得る。
【0029】
任意選択的な実装では、折り畳み式スクリーンデバイスは、可撓性保護カバーを更に含む。可撓性保護カバーの2つの対向する側の縁が2つのフレームにそれぞれ接続され、可撓性保護カバーは、前記電気接続線の、前記フレームの前記自由端に面する側を覆う。折り畳み式スクリーンデバイスが開閉されると、可撓性保護カバーは、電気接続線と外側構造との間にブロックされて、外側構造が電気接続線と接触するのを防止する。
【0030】
任意選択的な実装では、可撓性保護カバーは、波状カバー本体を有する。この場合は、可撓性保護カバー全体がでこぼこの波状面を有し、それに対応して、波状面は、折り畳み式スクリーンデバイスが開かれるかまたは閉じられると展開されるかまたは折り畳まれて、折り畳み式スクリーンデバイスの異なる開角度および閉角度に適合するように異なるサイズの保護領域を形成してよい。
【0031】
任意選択的な実装では、可撓性保護カバーは、熱伝導材料で作られる。このように、これらの異なるフレーム間に接続される可撓性保護カバーは、フレーム上の熱を別のフレームに伝達することができ、その結果、2つのフレームの温度が比較的均一になる。しかしながら、可撓性スクリーンの、それに対応して異なるフレーム上に配置される部分間の温度差が比較的小さく、表示均一性が比較的良好である。
【0032】
任意選択的な実装では、前記可撓性保護カバーは、前記フレームの表面に取り付けられる熱放散面を含む。熱放散面は、比較的大きな熱放散面積を有する。従って、可撓性保護カバーは、熱放散面およびフレームを使用することにより比較的速い熱伝導速度を実装することができ、その結果、第1フレームと第2フレームとの間には、比較的良好な温度均一性がある。
【0033】
本願では、折り畳み式スクリーンデバイスは、第1フレームと、第2フレームと、第1フレームと第2フレームとの間に接続される回転シャフトアセンブリとを含む。回転シャフトアセンブリ内の接続構造は、電気接続線が通過することができ、且つ、電気接続線を締結することができる、チャネルを形成する。このように、電気接続線は、回転シャフトアセンブリにより位置決めされ、ひいては、自由に屈曲させることができる電気接続線の部分の長さが減少し、それに対応して、屈曲変形振幅も減少する。また、電気接続線全体が、同様の長さを有する2つのセグメントへと長さ方向に分割され、電気接続線の2つのセグメントの屈曲変形量が比較的同様であり、2つのセグメントの変形および変位が比較的同期的である。このように、回転シャフトアセンブリの助けを借りて位置決めされる電気接続線は、折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳まれると小さな屈曲変形を発生させ、屈曲量の制御がし易い。従って、接続信頼性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイスの構造の概略図である。
【0035】
【
図2a】展開状態にある
図1の折り畳み式スクリーンデバイスの構造の概略図である。
【0036】
【
図2b】折り畳み状態にある
図1の折り畳み式スクリーンデバイスの構造の概略図である。
【0037】
【
図3】
図1の折り畳み式スクリーンデバイスの主要コンポーネントの概略分解図である。
【0038】
【
図4】本願に係る折り畳み式スクリーンデバイスの回転シャフトアセンブリの概略分解図である。
【0039】
【
図5a】
図1の折り畳み式スクリーンデバイスが展開状態にあるときの回転シャフトアセンブリの位置の概略図である。
【0040】
【
図5b】
図1の折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳み状態にあるときの回転シャフトアセンブリの位置の概略図である。
【0041】
【
図6】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイスにおける回転シャフトアセンブリと電気接続線との間の接続の概略図である。
【0042】
【
図7】本願のある実施形態に係る、第1方向における折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
【0043】
【0044】
【
図9】本願のある実施形態に係る、第2方向における折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
【0045】
【0046】
【
図11】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の部分断面の概略図である。
【0047】
【
図12】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の断面の概略図である。
【0048】
【
図13】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
【0049】
【0050】
【
図15】本願のある実施形態に係る、別の方向における折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
【0051】
【0052】
【
図17】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の第1シャフトカバーの構造の概略図である。
【0053】
【
図18】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の第2シャフトカバーの構造の概略図である。
【0054】
【
図19】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の位置決め要素の前部構造の概略図である。
【0055】
【
図20】本願のある実施形態に係る端末デバイス内の位置決め要素の後部構造の概略図である。
【0056】
【
図21】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造とフレキシブルプリント回路基板との間の接続の概略図である。
【0057】
【
図22】本願のある実施形態に係るケーブルの構造の概略図である。
【0058】
【
図23】本願のある実施形態に係る、位置決め要素がケーブルに接続されているときの第1方向における接続構造の概略図である。
【0059】
【
図24】本願のある実施形態に係る、位置決め要素がケーブルに接続されているときの第2方向における接続構造の概略図である。
【0060】
【
図25】本願のある実施形態に係る、位置決め要素がケーブルに接続されているときの別の接続構造の概略図である。
【0061】
【
図26】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の電気接続線とフレームとの間の接続構造の概略図である。
【0062】
【
図27】
図26の電気接続線とフレームとの間の接続構造の概略分解図である。
【0063】
【
図28】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の可撓性保護カバーの内側接続の概略図である。
【0064】
【
図29】本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の可撓性保護カバーの外側接続の概略図である。
【0065】
【
図30】本願のある実施形態に係る別の折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の断面の概略図である。
【0066】
【
図31】本願のある実施形態に係る、第1方向における別の折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
【0067】
【
図32】本願のある実施形態に係る、第2方向における別の折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
【0068】
[参照番号の説明]
1:第1フレーム、2:第2フレーム、3:回転シャフトアセンブリ、4:電気接続線、5:可撓性保護カバー、31:接続構造、32:ヒンジ、41:フレキシブルプリント回路基板、42:ケーブル、51:熱放散面、100:折り畳み式スクリーンデバイス、200:可撓性スクリーン、311:第1シャフトカバー、312:位置決め要素、313:第2シャフトカバー、314:第1磁性要素、315:第2磁性要素、321:回転シャフト、322:関節接合されるアーム、323:支持体、411:補強鋼板、412:弾性クッション、421:軸方向位置決め突起、3111:第1固定面、3112:接続棒、3113:第1設置スロット、3121:第2位置決め部、3122:第1位置決め部、3123:案内溝、3123a:ステップ、3124:窪み部、3125:第2固定面、3126:回避ノッチ、3127:第3位置決め部、3128:補助穴、並びに、3111aおよび3125a:直線的屈曲セグメント
【発明を実施するための形態】
【0069】
本願の実施形態について説明する前に、本願の技術的解決策を理解し易くするために、まず、本願の実施形態における基本概念および用語について解説および説明する。
【0070】
可撓性スクリーンの出現に伴い、携帯電話などの端末デバイスが可撓性スクリーンを使用することによりスクリーンの屈曲および折り畳みを実装することができ、その結果、端末デバイスは比較的コンパクトなサイズを有し、可撓性スクリーンは比較的大きな表示面積を有する。それに対応して、端末デバイスは、折り畳み式スクリーンデバイスまたは湾曲したスクリーンデバイスであってよい。
【0071】
図1は、本願のある実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイスの構造の概略図である。
図2aは、展開状態にある
図1の折り畳み式スクリーンデバイスの構造の概略図である。
図2bは、折り畳み状態にある
図1の折り畳み式スクリーンデバイスの構造の概略図である。
図1、
図2a、および
図2bに示すように、折り畳み式スクリーンデバイス100が、2つのフレームと、これらのフレーム上に配置される可撓性スクリーン200とを含む。隣り合う2つのフレームの、回転シャフトに近い端部が、2つのフレーム間に位置付けられる回転シャフトの周りを回転してよく、その結果、2つのフレームの、回転シャフトから離れた端が、互いに比較的近くなるかまたは遠ざかり、それに対応して、折り畳み式スクリーンデバイス100は、折り畳み状態または展開状態などの異なる状態を呈してよい。可撓性スクリーン200は、フレームの表面を覆っており、隣り合うフレームの位置が変化するにつれて、適宜、折り畳み状態または展開状態などを呈してよい。具体的に言うと、折り畳み式スクリーンデバイス100は、第1フレーム1と第2フレーム2とを含む。第1フレーム1および第2フレーム2が展開されると、第1フレーム1および第2フレーム2は、隣り合わせに且つ同じ平面上に配置される。それに対応して、フレームの表面を覆う可撓性スクリーン200が展開された後、
図2aに示すように、比較的大きな表示面が形成されてよく、表示面は、表示するための独立したスクリーンとして機能してよい。なお、折り畳み式スクリーンデバイス100のフレームの数は、2つまたはそれより多くてよい。2つより多くのフレームがある場合は、隣り合うフレームが、互いに平行な回転シャフトの周りを回転して多層の折り畳み構造を形成するか、または、展開されてより大きな表示面積を形成してよい。本願では、折り畳み式スクリーンデバイス100が2つのフレームを有する例を主に使用して説明する。
【0072】
当業者は、2つの隣り合うフレーム間に位置付けられる回転シャフトが物理回転シャフトであってもよいし、仮想回転シャフトであってもよいことを理解することができる。回転シャフトが仮想回転シャフトである場合は、回転シャフトは、折り畳み式スクリーンデバイスの物理コンポーネントにより完全に形成されるのではなく、相対運動中の折り畳み式スクリーンデバイスの異なるコンポーネントの形状制約および変位制約を使用することにより形成される仮想回転線である。折り畳み式スクリーンデバイスの2つの隣り合うフレームは、相対運動中に仮想回転シャフトの周りを相対的に回転する。
【0073】
折り畳み式スクリーンデバイス内の一次回路基板、プロセッサ、メモリ、およびカメラアセンブリなどのコンポーネントが、第1フレーム1または第2フレーム2に別個に締結されてよい。例えば、一次回路基板、プロセッサ、およびメモリなどのコンポーネントは、第1フレーム1内に配置されてよく、第2フレーム2は、カメラアセンブリおよびアンテナなどのコンポーネントを保持するように構成されてよい。この場合は、異なるフレームに位置付けられるコンポーネント間の電気接続を形成するために、折り畳み式スクリーンデバイスに電気接続線が更に配置される。電気接続線の2つの端が、2つの隣り合う異なるフレームの電気接続点にそれぞれ接続されて、フレーム内の一次回路基板、プロセッサ、カメラアセンブリ、またはアンテナなどの異なるコンポーネントに接続され、電気信号を伝送する。電気接続線は、可撓性材料で作られており、フレーム同士の相対位置が変化するにつれて、適宜、屈曲するかまたは変形してよい。このように、折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳み状態または展開状態などの異なる状態にある場合は、電気接続線は、電気接続線の屈曲変形に依存して2つの隣り合うフレーム間の電気接続を依然として維持することができる。
【0074】
具体的に言うと、電気接続線は、複数の異なる構造および形態を有してよい。折り畳み式スクリーンデバイス内の一次回路基板は、これらのフレームのうちの一方に位置付けられてよく、一次回路基板は、複数の他のコンポーネントに電気信号を伝送する。電気接続線は、一次回路基板と別のフレームに位置付けられるコンポーネントとの間の電気接続を実装するために、フレキシブルプリント回路基板(FPC)を含む。フレキシブルプリント回路基板は、複数のリードを含んでよく、その結果、複数の異なる電気信号の伝送が実装され得る。また、折り畳み式スクリーンデバイス内のアンテナなどのコンポーネントは、同軸ケーブルを使用することにより一次回路基板に電気的に接続されてよい。従って、任意選択的な方式で、電気接続線は、独立して配置された単一ケーブルを含んでもよく、ケーブルは、2つの独立したコンポーネント間の信号伝送を実装するように構成されてよい。本実施形態では、単一ケーブルが、同軸信号などの異なる信号を伝送するように構成されてよい。
【0075】
しかしながら、折り畳み式スクリーンデバイスは、可撓性スクリーンを折り畳むかまたは展開するために、比較的大きな展開および折り畳みの角度を有する必要がある。例えば、
図1の折り畳み式スクリーンデバイスでは、折り畳み式スクリーンデバイスの2つのフレーム間に形成される角度が0度~180度の間で変化してよい。それに応じて、電気接続線の2つの端間の間隔も比較的大きな範囲で変化する。従って、可撓性スクリーンが折り畳まれると、電気接続線のために比較的長い余剰長を確保して、可撓性スクリーンが展開されたときの2つのフレーム上の電気接続点間の間隔に適合させる必要がある。電気接続線の余剰長が長過ぎる場合は、電気接続線は、2つのフレーム間の領域で大角度の屈曲状態にあるに過ぎず、次に、2つのフレーム間に正常に収容され得る。また、折り畳み式スクリーンデバイスが開閉された後は、その都度、電気接続線が異なる屈曲状態にあってよい。折り畳み式スクリーンデバイスが開かれるかまたは閉じられるたびに、電気接続線は、大角度の屈曲状態と伸ばされた状態とを切り替え、電気接続線は、材料疲労に起因して破損または故障し易い。また、フレーム間で電気接続線を大角度で屈曲させると、電気接続線は、折り畳み式スクリーンデバイス内の別のコンポーネントとの摩擦または掻き傷を生成して、電気接続線の表面に損傷を引き起こし易い。
【0076】
従って、本願は、スクリーンがフレームの相対回転を通じて折り畳まれるかまたは展開され得るように、折り畳み式スクリーンデバイスを提供する。また、隣り合うフレーム間の電気接続を維持するために使用される電気接続線が、比較的高い信頼性を有し、破損または摩耗し難い。以下では、異なるシナリオを例として使用することにより、折り畳み式スクリーンデバイスの特定の構造について別個に説明する。
【0077】
[シナリオ1]
【0078】
図3は、
図1の折り畳み式スクリーンデバイスの主要コンポーネントの概略分解図である。
図3に示すように、折り畳み式スクリーンデバイスの物理的な折り畳み構造が主に、第1フレーム1と、第2フレーム2と、第1フレーム1と第2フレーム2との間に接続される回転シャフトアセンブリ3とを含む。2つのフレームの各々の、回転シャフトアセンブリ3に接続される一端が、関節接合される端として機能し、フレームの、回転シャフトアセンブリ3から離れた一端が、自由端として機能する。2つのフレームの自由端は、回転シャフトアセンブリ3の周りを回転してよく、その結果、折り畳み式スクリーンデバイスの全体的構造が、開いた状態または閉じた状態にある。
【0079】
具体的に言うと、
図4は、本願に係る折り畳み式スクリーンデバイスの回転シャフトアセンブリの概略分解図である。
図4に示す回転シャフトアセンブリは、接続構造31と、接続構造31に接続される2つのヒンジ32とを含む。各ヒンジ32は、平行に配置される2つの回転シャフト321と、それに対応して回転シャフト321に接続される複数の関節接合されるアーム322とを含む。関節接合されるアーム322の一端が回転シャフトに関節接合されており、関節接合されるアーム322の他端が、対応するフレームに固定的に接続されるように構成されている。第1フレーム1および第2フレーム2は、関節接合されるアーム322の接続により駆動されて、対応する回転シャフト321の周りをそれぞれ回転してよい。このように、2つの回転シャフト321は平行に配置され、それに対応して、異なるフレームが異なる回転シャフト321に接続され、その結果、折り畳み式スクリーンデバイスの2つのフレームを、比較的大きな角度で折り畳み、展開することができる。
【0080】
ヒンジ32は、ヒンジ32と接続構造31との間の接続、およびそれらの位置決めを実装するために、支持体323を更に含む。支持体323は、接続構造31および回転シャフト321を支持し、それらの間に配置され、回転シャフト321は、支持体323に対して自由に回転することができる。例えば、支持体323は、支持リブの形態であってよい。また、回転シャフトアセンブリ3の全体的構造が、複数の異なる形状およびタイプを更に有してよい。回転シャフトアセンブリ3の具体的な形状については、当業者が一般的に使用している回転シャフト支持構造を参照されたい。ここでは詳細について説明しない。
【0081】
図5aは、
図1の折り畳み式スクリーンデバイスが展開状態にあるときの回転シャフトアセンブリの位置の概略図である。
図5bは、
図1の折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳み状態にあるときの回転シャフトアセンブリの位置の概略図である。
図5aおよび
図5bに示すように、回転シャフトアセンブリ3が第1フレーム1および第2フレーム2に接続され、且つ、閉操作または開操作が実行されると、第1フレーム1および第2フレーム2が回転シャフトアセンブリ3内の2つの回転シャフト321の周りをそれぞれ回転することを容易に理解することができる。この場合は、回転シャフトアセンブリ3の全体的構造が、折り畳みまたは他の変形を受けず、すなわち、回転シャフトアセンブリ3全体が姿勢変化のみを受け、折り畳みなどの変形を受けない。回転シャフトアセンブリ3内の回転シャフト321以外のコンポーネントは、相対回転または他の相対変位を発生させない。従って、回転シャフトアセンブリ3は全体として機能してよく、回転シャフトアセンブリ3の内部構造が、電気接続線4または別のコンポーネントの位置決めおよび固定を支援するために使用される。
【0082】
回転シャフトアセンブリ3内の2つのヒンジ32は、接続構造31の2つの端にそれぞれ位置付けられてよく、回転シャフト321または別の回転可能なコンポーネントは、接続構造31の中間領域に配置されない。従って、接続構造31の中間領域には静的な収容空間が形成されてよく、回転シャフトアセンブリ3により締結されるコンポーネントが、接続構造31の中間領域を通過し、そこに収容されてよく、回転中に回転シャフト321などの構造により干渉されない。当業者は、接続構造31に形成される静的な収容空間が接続構造31の別の位置、例えば、接続構造31の末端領域に位置付けられてもよいことを理解することができる。以下では主に、回転シャフトアセンブリ3内の接続構造31の中間領域と別のコンポーネントとの間の接続関係を説明のための例として使用する。別段の定めがない限り、回転シャフトアセンブリ3内の関節接合されるアームなどの無関係な構造を省略する。
【0083】
図6は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイスにおける回転シャフトアセンブリと電気接続線との間の接続の概略図である。
図6に示すように、電気接続線4は、異なるフレームに位置付けられる一次回路基板または可撓性スクリーン間の電気接続を実装するために、2つのフレーム間に接続される回転シャフトアセンブリ3を通過する。具体的に言うと、電気接続線4は、回転シャフトアセンブリ3の接続構造31の中間領域を通過し、電気接続線4の2つの端が、これらの異なるフレームの電気接続点にそれぞれ接続および連結されて、これらの異なるフレームに位置付けられる一次回路基板、プロセッサ、または他のコンポーネントとの導通および信号伝送を実装する。前述の説明からは、電気接続線4の、接続構造31内に収容される部分が、回転中に回転シャフト321により干渉されないことが分かる。
【0084】
しかしながら、電気接続線4は、折り畳み式スクリーンデバイスの展開または折り畳みに適合するために、比較的長い余剰長を有する。折り畳み式スクリーンデバイスが開かれるかまたは閉じられると、第1フレーム1および第2フレーム2は回転し、第1フレーム1と第2フレーム2との相対位置、および電気接続点間の相対距離も適宜変化する。フレームが回転するときの長過ぎる電気接続線4の大きな変形および位置変化を回避するために、回転シャフトアセンブリ3の接続構造31上には、電気接続線4を位置決めするための位置決めコンポーネントが配置されてよい。
【0085】
図7から
図16では、接続構造31と電気接続線4との間の具体的な接続関係について更に詳細に説明している。
【0086】
図7は、本願の本実施形態に係る、第1方向における折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
図8は、
図7の接続構造の概略分解図である。
図9は、本願の本実施形態に係る、第2方向における折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
図10は、
図9の接続構造の概略分解図である。
図7から
図10では、まず、回転シャフトアセンブリ3内の接続構造31の一般構造について説明している。具体的に言うと、
図7から
図10に示すように、回転シャフトアセンブリ3内の接続構造31は、第1シャフトカバー311、第2シャフトカバー313、および位置決め要素312などのコンポーネントを含んでよい。第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313は各々、フレームの、関節接合される端に近く、2つのフレーム間にクランプされる。第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313とは、別のコンポーネントを使用することにより直接的に接続されるかまたは間接的に接続され、第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313とは、相対的に締結される。第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313の各々の2つの対向する側が、2つのフレームにそれぞれ接続される。第1方向および第2方向は、2つの反対の方向である。例えば、第1方向は、回転シャフトアセンブリ3の内側から外側の方向であり、第2方向は、回転シャフトアセンブリ3の外側から内側の方向である。
【0087】
前述したことからは、回転シャフトアセンブリ3内の第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313が相対位置を決定していることが分かる。従って、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313は、位置決め要素312を設置および締結するために共に使用されてよい。
【0088】
具体的に言うと、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313は両方とも薄いシェル形状または薄い板状のコンポーネントであってよく、互いにほぼ平行に配置されてよい。例えば、本実施形態では、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313は両方とも板状のコンポーネントであり、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313の板面伸長方向が、回転シャフト321と平行またはほぼ平行に保たれる。第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313の板面は、フレームの幅にほぼ等しい長さを有するように延びてよい。このように、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313は、回転シャフトアセンブリ3内の位置決め構造の主要コンポーネントとして機能して、回転シャフト321全体の長さ方向における回転シャフトアセンブリ3の他の構造を支持してもよいし、回転シャフトアセンブリ3の外側部分として機能して、折り畳み式スクリーンデバイスの折り畳みおよび変形中に2つの隣り合うフレームが相対的に回転するときに形成される間隙を遮蔽してもよい。
【0089】
第2シャフトカバー313は、回転シャフトアセンブリ3の外側に、すなわち、フレームの、関節接合される端に近い側に配置されてよく、第1シャフトカバー311は、回転シャフトアセンブリ3の内側に、すなわち、第2シャフトカバー313の、フレームの自由端に面する側に配置されてよい。この場合は、第1シャフトカバー311は、回転シャフトアセンブリ3内に隠される。折り畳み式スクリーンデバイスのフレームが回転すると、第2シャフトカバー313は、フレームの、関節接合される端の外側に露出して、回転シャフトアセンブリ3の外側部分を形成する。それに対応して、第2シャフトカバー313が外側部分として機能する場合は、回転シャフト321と垂直な方向における第2シャフトカバー313の断面が円弧であってよく、その結果、折り畳み式スクリーンデバイスの側方輪郭が美しくなる。
【0090】
回転シャフトアセンブリ3では、第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313との間に、第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313との間に収容空間を形成する特定の間隔があり、位置決め要素312は、収容空間に配置され、回転シャフトアセンブリ3の他のコンポーネントと協働して、電気接続線4を位置決めしてよい。
【0091】
第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313は、収容空間を共同で形成し、電気接続線4は、収容空間の中に収容される。従って、電気接続線4は、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313により遮蔽および保護される。このように、構造信頼性が比較的高く、外観が比較的良好である。
【0092】
図11は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の部分断面の概略図である。
図11に示すように、回転シャフトアセンブリ3内の位置決め要素312は、電気接続線4を位置決めするために、第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313との間に締結される。位置決め要素312および第1シャフトカバー311は、位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間に電気接続線4を共同でクランプし、電気接続線4をある程度制限する。この場合は、位置決め要素312および第1シャフトカバー311は、電気接続線4の中間セグメントに位置付けられる位置決め点を共同で形成する。2つの端にのみ依存してフレームに接続され、且つ、中間セグメントが自由に屈曲する懸垂状態にある、既存の電気接続線4の場合と比較して、本願では、電気接続線4の中間セグメントおよび端部の位置が全て位置決めされ、その結果、自由に屈曲させることができる電気接続線4の部分の長さが減少し、それに対応して、屈曲変形振幅も減少する。また、回転シャフトアセンブリ3が2つのフレーム間に位置付けられるので、回転シャフトアセンブリ3により形成される位置決め点も、電気接続線4全体を、同様の長さを有する2つのセグメントへと長さ方向に分割する。電気接続線4の2つのセグメントは、比較的同様の屈曲変形量を有し、同期的な変形および変位を発生させる。このように、回転シャフトアセンブリ3の助けを借りて位置決めされる電気接続線4は、折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳まれると小さな屈曲変形を発生させ、屈曲量の制御がし易い。従って、接続信頼性が高い。
【0093】
第1シャフトカバー311が位置決め要素312に対して固定される場合は、位置決め要素312が第1シャフトカバー311にのみ固定的に接続されてもよいし、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313が位置決め要素312を共同で締結してもよい。位置決め要素312は、異なる接続方式に従って異なる構造を有してよい。本実施形態では、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313が位置決め要素312を共同で締結する例を使用して、回転シャフトアセンブリ3に位置決め要素312を締結および接続する方式について具体的に説明している。
【0094】
図12は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の断面の概略図である。
図13は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
図12および
図13に示すように、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313は、収容空間を共同で形成し、位置決め要素312は、収容空間に設置されてよい。位置決め要素312の一方の側の構造が、第1シャフトカバー311の、第2シャフトカバー313に面する面の上に設置され、位置決め要素312の他方の側の構造が、第2シャフトカバー313の内面を圧迫してよい。電気接続線4は、位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間にクランプされる。
図13では、接続構造31を観察し易くするために、第2シャフトカバー313が隠されている。当業者は、他の添付図を参照して、接続構造31の別のコンポーネントに対する第2シャフトカバー313の位置および接続関係を明確に知ることができる。
【0095】
回転シャフトアセンブリ3内の接続構造31が電気接続線4を位置決めするように構成されている場合は、接続構造31と電気接続線4との間の特定の位置関係を
図13から
図16に示すことができる。
図14は、
図13の接続構造の概略分解図である。
図15は、本願の本実施形態に係る、別の方向における折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
図16は、
図15の接続構造の概略分解図である。
図13と同様に、接続構造31を観察し易くするために、
図15では第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313が隠されている。当業者は、他の添付図を参照して、接続構造31の他のコンポーネントに対する第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313の位置および接続関係を明確に知ることができる。
【0096】
図14から
図16に示すように、フレキシブルプリント回路基板41およびケーブル42などを含む電気接続線4は、位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間に位置付けられ、位置決め要素312は、第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313との間に位置付けられる。前述の実装では、位置決め要素312と、第1シャフトカバー311と、第2シャフトカバー313との間の相互に一致した構造および具体的な接続方式について詳細に説明した。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0097】
なお、位置決め要素312および第1シャフトカバー311が電気接続線4を共同で位置決めする場合は、位置決め要素312および第1シャフトカバー311は、電気接続線4の2つの対向する側をクランプする必要がなく、電気接続線4を位置決めするための空間を共同で画定して、空間内の電気接続線4を制限するだけでよい。この場合は、電気接続線4が通過することができるチャネルが、位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間に実際に形成される。チャネルは、位置決め要素312および第1シャフトカバー311によりそれぞれ形成される2つの対向する側面チャネル壁を有し、チャネルの2つの端が2つのフレーム内の空間にそれぞれ接続される。従って、電気接続線4は、これらのフレームのうちの一方からチャネルに入り、チャネルを介して他方のフレームに延びることができる。電気接続線4の、位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間に位置付けられる部分が屈曲および変形する傾向がある場合は、その部分はチャネル壁により制限される、すなわち、その部分はチャネル内の領域にのみ制限され、チャネルから外れて大きく屈曲することができない。
【0098】
この場合は、位置決め要素312および第1シャフトカバー311は、Z軸方向に電気接続線4をクランプする。従って、電気接続線4のクランプされた部分がZ軸方向に拘束され、大きな振幅の屈曲変位を発生させることができない。位置決め要素312および電気接続線4の端部により拘束されて、電気接続線4の、位置決め要素312によりクランプされない部分の屈曲変形振幅も大幅に減少し、電気接続線4の全体的な変位および変形量が制御される。
【0099】
回転シャフトアセンブリ3内の接続構造31およびヒンジ32などのコンポーネントが回転シャフト321の軸方向における異なる位置に位置付けられるので、フレームへの接続に使用される接続構造31およびヒンジ32などのコンポーネントにより形成されるチャネルは、回転シャフト321の軸方向における異なる位置に位置付けられてもよいことが理解され得る。このように、ヒンジ32内の関節接合されるアーム322などの構造がフレームを駆動して回転シャフト321の周りを回転する場合は、チャネルを形成する位置決め要素312および第1シャフトカバー311などのコンポーネントが比較的静的な位置を依然として有し、チャネルは、回転シャフト321の回転に起因して別の状態で変形または変化せず、チャネルの構造が比較的安定していて信頼できる。
【0100】
電気接続線4は、電気接続線4の締結を更に支援し、且つ、位置決め要素312と電気接続線4との間の設置の難しさを軽減するために、磁性要素または互いに引き付けられ得る他の要素間の引力を使用することにより回転シャフトアセンブリ3上に事前に位置決めされてよい。
【0101】
具体的に言うと、前述の内容からは、回転シャフトアセンブリ3内の第1シャフトカバー311および位置決め要素312が電気接続線4を共同でクランプおよび位置決めし、ひいては、互いに引き付けられ得る第1磁性要素314および第2磁性要素315が配置されてよいことが分かる。第1磁性要素314および第2磁性要素315のうちの少なくとも一方は、回転シャフトアセンブリ3全体に相対的に締結される。第1磁性要素314および第2磁性要素315は、電気接続線4の2つの対向する側に位置付けられる。このように、電気接続線4は、第1磁性要素314および第2磁性要素315の相互引力を使用することにより回転シャフトアセンブリ3上に事前に位置決めされる。
【0102】
第1磁性要素314および第2磁性要素315は、永久磁石材料または軟性磁石材料で作られてよい。オプションで、第1磁性要素314および第2磁性要素315のうちの一方は磁石であってよく、他方は軟性磁石であってよい。例えば、第1磁性要素314が磁石であり、且つ、第2磁性要素315が軟性磁石であるか、または、第1磁性要素314が軟性磁石であり、且つ、第2磁性要素315が磁石である。代替的に、別の任意選択的な方式では、第1磁性要素314および第2磁性要素315は両方とも磁石であってよく、第1磁性要素314および第2磁性要素315は異極性を有する。軟性磁石は、磁化可能な鉄部分または鋼部分などであってよい。
【0103】
第1磁性要素314および第2磁性要素315が電気接続線4の位置決めを支援するように構成されている場合は、第1磁性要素314および第2磁性要素315は、複数の異なる設置位置を有してよい。回転シャフトアセンブリ3が組み立てられるときは、回転シャフトアセンブリ3の第1シャフトカバー311および別の本体構造が組み立てられ、且つ、設置基準として機能する必要があり、次に、電気接続線4、位置決め要素312、および第2シャフトカバー313などの構造が順番に設置される。従って、第1磁性要素314または第2磁性要素315は、第1シャフトカバー311上に設置される。
【0104】
任意選択的な設置方式では、第1磁性要素314は、第1シャフトカバー311上に配置されてよく、第2磁性要素315は、位置決め要素312上に位置付けられる。位置決め要素312および第1シャフトカバー311が電気接続線4の異なる側面上に位置付けられるので、位置決め要素312および第1シャフトカバー311は、位置決め要素312および第1シャフトカバー311が互いに近い限り、磁力を使用することにより電気接続線4を直接的にクランプして、電気接続線4および位置決め要素312などのコンポーネントの事前位置決めを完了することができる。電気接続線4および位置決め要素312の組み立てが完了した後、第1磁性要素314および第2磁性要素315は、相互に引き付けられる磁力に依存して、位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間に、互いに近いトルクを発生させて、電気接続線4の位置決めを支援してもよい。
【0105】
しかしながら、電気接続線4の一部がフラットケーブルの形態で存在し、且つ、比較的大きな幅および比較的大きな被覆面積を有し得るので、別の任意選択的な設置方式では、電気接続線4は、磁性要素を保持するために使用されてよい。具体的に言うと、第1磁性要素314は、第1シャフトカバー311上に配置されてよく、第2磁性要素315は、電気接続線4上に配置される。このように、第2磁性要素315および第1磁性要素314は、互いに引き付けられてよく、電気接続線4と共に第1シャフトカバー311上に位置決めされる。この設置方式では、電気接続線4は、位置決め要素312の関与なしに、第1シャフトカバー311上に事前に位置決めされ得る。
【0106】
この設置方式では、第2磁性要素315は、複数の方式で電気接続線4上に具体的に配置されてよい。オプションで、第2磁性要素315を結合方式などで電気接続線4の板面上に配置して、電気接続線4と統合してよく、または、第2磁性要素315を保持することができる軸受構造を電気接続線4上に配置し、第2磁性要素315を軸受構造に設置して、電気接続線4および第2磁性要素315の相対位置決めを実装する。
【0107】
なお、前述の設置方式では、第1磁性要素314および第2磁性要素315が互いに接触することなく互いに引き付けられ得るので、第1磁性要素314および第2磁性要素315が相対位置を有し、且つ、位置決め要素312および第1シャフトカバー311が、第1磁性要素314と第2磁性要素315との間の磁力を使用することにより互いに近づくことができる限り、第1磁性要素314および第2磁性要素315は、第1シャフトカバー311、位置決め要素312、および電気接続線4上の異なる位置に配置されてよい。また、設置し易くするために、第1磁性要素314および第2磁性要素315は、比較的規則的な形状を有してよい。例えば、第1磁性要素314および第2磁性要素315は両方とも直方体の形状であってよい。
【0108】
また、第1磁性要素314および第1シャフトカバー311、または、第2磁性要素315および位置決め要素312は、代替的に、一体構造を形成してよい。この場合は、接続構造31は、第1磁性要素314のみ、または第2磁性要素315のみを実際に含む。それに対応して、位置決め要素312全体または第1シャフトカバー311全体が軟性磁石で作られる。例えば、第1磁性要素314は第1シャフトカバー311上に配置され、第1磁性要素314は磁石であり、位置決め要素312全体が、磁石により引き付けられ得る軟性磁石である。代替的に、第2磁性要素315は位置決め要素312上に配置され、第2磁性要素315は磁石であり、第1シャフトカバー311は軟性磁石で作られる。このように、第1シャフトカバー311または位置決め要素312の構造を簡素化することができ、製造の難しさを軽減することができる。
【0109】
このように、磁性要素の磁力を使用することにより、回転シャフトアセンブリ3の組み立て工程で電気接続線4を組み立てコンポーネント上に予め配置して、電気接続線4が外部からの牽引または他の力に起因して組み立て位置から離脱するのを防止し、組み立ての難しさを効果的に軽減してよい。また、磁性要素の引き付け機能を使用することにより、第1シャフトカバー311および位置決め要素312をぴったりとクランプすることができる、または、電気接続線4を第1シャフトカバー311に取り付けて、電気接続線4の位置決めを支援することができる。
【0110】
接続構造内のコンポーネント間の接続を完了するために、磁性要素に加えて、コンポーネント間で相対的に一致させることができる構造もある。
図17は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の第1シャフトカバーの構造の概略図である。
図17に示すように、第1シャフトカバー311は、回転シャフトアセンブリ3の長さ方向全体を占有して、接続構造31とヒンジ32との間の接続基盤として機能してよい。位置決め要素312および第2シャフトカバー313は、第1シャフトカバー311を位置決めおよび組み立ての基準として使用することにより組み付けられてよい。具体的に言うと、第1シャフトカバー311は、第1シャフトカバー311の中間領域に位置付けられる第1固定面3111と、末端領域に位置付けられる接続棒3112とを含む。接続棒3112は、ヒンジ32または別の構造に接続されるように構成されてよく、第1固定面3111は、位置決め要素312を配するように構成されてよい。接続棒3112は、回転シャフトアセンブリ3が力に均等に耐えることができるよう、第1シャフトカバー311の長さ方向に対称的に分配される。
【0111】
また、第1シャフトカバー311上に第1磁性要素314を設置するために、第1シャフトカバー311の第1固定面3111上には、第1設置スロット3113が提供されてよい。第1設置スロット3113の形状およびサイズが両方とも第1磁性要素314の形状およびサイズと一致し、その結果、第1磁性要素314は、第1設置スロット3113に収容され得る。オプションで、第1設置スロット3113は、結合剤を使用することにより、または、締まり嵌めなどの方式で、第1磁性要素314に接続されてよい。
【0112】
図18は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の第2シャフトカバーの構造の概略図である。
図18に示すように、第2シャフトカバー313は、回転シャフトアセンブリ3の長さ方向全体に延び、これは、第1シャフトカバー311のそれと同様である。第2シャフトカバー313の内面は、円弧形状である。
【0113】
位置決め要素312は、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313に接続されるために、対応する一致した接続構造を有する。
図19は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の位置決め要素の前部構造の概略図である。
図20は、本願の本実施形態に係る端末デバイス内の位置決め要素312の後部構造の概略図である。
図12から
図20に示すように、任意選択的な実装では、第1位置決め部3122が、位置決め要素312の、第1シャフトカバー311に近い側に配置され、第1位置決め部3122は、第1シャフトカバー311に接続されてよく、その結果、位置決め要素312および第1シャフトカバー311は、固定された相対位置を有する。第2位置決め部3121が、位置決め要素312の、第2シャフトカバー313に近い側に配置され、第2位置決め部3121は、第2シャフトカバー313に接続されてよく、その結果、位置決め要素312および第2シャフトカバー313は、固定された相対位置を有する。
【0114】
位置決め要素312が第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313との間に位置付けられるので、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313は、第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313との間に位置決め要素312を共同でクランプしてよい。この場合は、第1位置決め部3122および第2位置決め部3121は両方とも、位置決め棒または位置決め突起などの構造を有してよく、第1位置決め部3122および第2位置決め部3121は、第1シャフトカバー311または第2シャフトカバー313の対向する面をそれぞれ圧迫し、その結果、位置決め要素312は、第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313との間にしっかりとクランプされる。
【0115】
具体的に言うと、
図19および
図20に示すように、位置決め要素312の第1位置決め部3122は、位置決め要素312の本体から外側に突出し、第1位置決め部3122の頂部の高さが、位置決め要素312の側面上の別の部分の高さより大きい。従って、第1位置決め部3122が第1シャフトカバー311に接続されると、位置決め要素312の本体と第1シャフトカバー311との間に間隙が形成される。間隙は、電気接続線4の進入を可能にするために使用されてよい。
【0116】
位置決め要素の構造では、位置決め要素312および第1シャフトカバー311が電気接続線4を共同でクランプおよび位置決めすることができるよう、任意選択的な方式で、位置決め要素312の本体の、第1シャフトカバー311に面する側が、第2固定面3125を更に有し、電気接続線4の進入を可能にするための間隙が、第2固定面3125と第1シャフトカバー311との間に形成され、その結果、電気接続線4は、第1シャフトカバー311と第2固定面3125との間の領域にクランプされ得る。しかしながら、電気接続線4の、位置決め要素312および第1シャフトカバー311によりクランプされる部分の位置が制限され、この部分は、フレームの回転に伴い大きな振幅の屈曲および変形を発生させることができない。
【0117】
この場合は、位置決め要素312が第1位置決め部を使用することにより第1シャフトカバー311に接続されるので、第1位置決め部は、第1位置決め部が第1シャフトカバー311の対応する部分を圧迫するまで、第2固定面3125の外側に向かって突出する。第2固定面3125の各部分と第1シャフトカバー311との間の間隔を保つために、位置決め要素312の本体の異なる位置に分配される複数の第1位置決め部3122があってよい。本実施形態では、2つの第1位置決め部3122があり、2つの第1位置決め部3122は、位置決め要素312の本体の2つの対向する側に配置される。第2固定面3125と第1シャフトカバー311との間の間隔を維持しながら第2固定面3125に対する第1位置決め部の影響を軽減するために、複数の第1位置決め部3122間には比較的大きな間隔があり、第1位置決め部3122は各々、比較的小さな断面積を有してよい。このように、第2固定面3125は、比較的大きな面積を有してよい。第1位置決め部3122は、凸状の円柱形状であってよい。
【0118】
位置決め要素312は、第2シャフトカバー313に相対的に締結されるために、第2位置決め部3121を更に含む。第2位置決め部3121は、突起などの構造であってよく、第2シャフトカバー313の内面を圧迫してよい。この場合は、突起の頂部は、第2シャフトカバー313の内面の形状に一致する円弧形状であってよい。このように、第2位置決め部3121の頂部は、第2シャフトカバー313の内面をしっかりと圧迫し、位置決めされる。
【0119】
第1位置決め部3122と同様に、複数の第2位置決め部3121があってもよく、これらは、位置決め要素312の異なる位置に分配される。本実施形態では、2つの第2位置決め部3121もあってよく、2つの第2位置決め部3121は、位置決め要素312の長さ方向における2つの端位置にそれぞれ配置される。このように、位置決め要素312および第2シャフトカバー313は、第2位置決め部3121を異なる位置に接続することで、確実に位置決めされ得る。
【0120】
電気接続線4が位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間の領域から離脱するのを防止するために、位置決め要素312上には、電気接続線4の水平方向(すなわち、この図ではY軸方向)の動きを制限する構造が配置されてよい。例えば、位置決め要素312は、位置決め突起などの構造を使用することにより電気接続線4の横位置を制限してよい。
図20に示すように、任意選択的な構造として、位置決め要素312の本体上には、第3位置決め部3127が配置されてよい。電気接続線4が位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間に配置される場合は、第3位置決め部3127は、電気接続線4の側面上に位置付けられて、電気接続線4が電気接続線4のその側面上の第3位置決め部3127に向かって移動するのを防止する。
【0121】
第3位置決め部3127は、第2固定面3125から突出する突起などの構造であってよい。このように、電気接続線4は、第3位置決め部3127の側壁により拘束され、ひいては、第2固定面3125と平行な方向(この図ではY軸方向)における動きがブロックされる。1つまたは複数の第3位置決め部3127があってよい。例えば、2つの第3位置決め部3127があってよく、2つの第3位置決め部3127は、電気接続線4の異なる側面上に配置されて、2つの第3位置決め部3127が位置付けられる方向における電気接続線4の動きをそれぞれ拘束する。また、第1位置決め部3122を使用することにより位置決め要素312の本体を第1シャフトカバー311に接続する必要があるので、第3位置決め部3127は、第1位置決め部3122と協働して、電気接続線4に対する水平方向の位置決めを実行してよい。この場合は、第3位置決め部3127が電気接続線4の一方の側に位置付けられ、且つ、電気接続線4の他方の側が第1位置決め部3122である限り、第1位置決め部3122および第3位置決め部3127は、電気接続線4の横位置を共同で拘束することができる。
【0122】
第3位置決め部3127は、第3位置決め部3127の制限効果を向上させるために、電気接続線4の長さ方向に延びて、長さ方向における電気接続線4の異なる部分を位置決めしてよい。
【0123】
また、位置決め要素312に磁性要素を締結すべく位置決め要素312に第2設置スロット3129が設けられることが理解され得る。第2設置スロット3129のサイズおよび形状が両方とも第2磁性要素315のサイズおよび形状と一致し、その結果、第2磁性要素315は位置決め要素312に締結される。具体的に言うと、第2設置スロット3129は、位置決め要素312の、第1シャフトカバー311に面する面、すなわち、第2固定面3125の上に位置付けられてよい。また、第2磁性要素315は、結合によって、または、締まり嵌めなどの方式で、第2設置スロット3129に接続されてよい。
【0124】
また、第1シャフトカバー311または第2シャフトカバー313は、位置決め要素312と一致する構造を有してよい。例えば、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313のうちの1つまたは2つには、第1位置決め部3122または第2位置決め部3121の形状と一致する形状の構造、例えば、溝または位置決め穴(不図示)が配置されてよい。このように、第1位置決め部または第2位置決め部は、溝または位置決め穴に挿入されて、第1シャフトカバー311および第2シャフトカバー313に対する位置決め要素312の締結を完了してよい。
【0125】
また、別の任意選択的な方式では、位置決め要素312が代替的に第1シャフトカバー311にのみ接続および締結され得ることが理解され得る。この場合は、位置決め要素312は、クランプ方式などの方式で第1シャフトカバー311に接続されてよい。
【0126】
位置決め要素312が、クランプおよび当接などの方式に加えて、ねじ式締結具を使用することにより、または、結合方式などの方式で、回転シャフトアセンブリ3の第1シャフトカバー311、第2シャフトカバー313、または別の構造に接続および締結されてもよいことが、当業者には容易に解る。本明細書では、接続構造31内の位置決め要素312の他の接続方式について説明しない。
【0127】
折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳まれると、電気接続線4は、2つのフレームの相対回転に伴い、電気接続線4の長さ方向に移動してもよく、すなわち、電気接続線4は、位置決め要素312に対してX軸方向にスライドする。このように、電気接続線4の、位置決め要素312の両側に位置付けられる部分の長さの間に比較的大きな長さの違いが存在する可能性があり、比較的長い部分が大きな振幅の屈曲変形を依然として発生させる可能性がある。長さ方向における位置決め要素312に対する電気接続線4のスライドを低減または回避するために、対応する制限構造が位置決め要素312上に配置されてよい。
【0128】
位置決め要素312の制限構造が電気接続線4のスライドを制限する場合は、具体的に言うと、制限構造の制限および誘導を通じて電気接続線4の屈曲および変形の特徴を使用することにより、電気接続線4の異なる部分またはセグメントが異なる伸長方向を有してよい。電気接続線4が外力の影響を受けて電気接続線4の長さ方向における移動傾向を生成する場合は、異なる方向に延びる電気接続線4の各部分の長さ方向が外力の方向と一致しない。このように、それに対応して、電気接続線4と外力を伴う側の別の構造との間に特定の摩擦力および抵抗が生成され、その結果、電気接続線4を駆動して移動させるための外力が増加し、長さ方向における電気接続線4の移動傾向が遅くなるか、またはなくなりさえする。
【0129】
電気接続線4は、フレキシブルプリント回路基板41および単一ケーブル42などの複数の異なるタイプを含んでよい。異なるタイプの電気接続線4では、位置決め要素312上で異なる制限構造を使用して、電気接続線4を位置決めしてよい。以下では、制限構造がフレキシブルプリント回路基板41および単一ケーブル42を位置決めする例を使用することにより、位置決め要素312の制限構造について別個に詳細に説明する。
【0130】
制限構造がフレキシブルプリント回路基板41を位置決めする場合は、フレキシブルプリント回路基板41全体が、屈曲可能な薄い基板構造であり、比較的大きな幅および長さを有するが、フレキシブルプリント回路基板41の厚さ方向、すなわち、フレキシブルプリント回路基板41の基板面方向と垂直な方向において比較的小さなサイズを有する。従って、制限構造のサイズを低減するために、位置決め要素312の制限構造がフレキシブルプリント回路基板41を更に制限する場合は、位置決め要素312の制限構造は、フレキシブルプリント回路基板41をフレキシブルプリント回路基板41の基板面方向と垂直な方向に制限および締結してよい。
【0131】
具体的に言うと、位置決め要素312の制限構造は、フレキシブルプリント回路基板41の基板面の一方の側に位置付けられてよく、その結果、フレキシブルプリント回路基板41はある程度屈曲し、屈曲方向がフレキシブルプリント回路基板41の基板面方向と垂直である。フレキシブルプリント回路基板41が、基板面方向と垂直な屈曲部を有する場合は、フレキシブルプリント回路基板41の屈曲部の伸長方向がフレキシブルプリント回路基板41の長さ方向全体とは異なる。従って、フレキシブルプリント回路基板41の外側に位置付けられる制限構造は、フレキシブルプリント回路基板41がフレキシブルプリント回路基板41の長さ方向全体に移動するのを防止し、その結果、電気接続線4は元の位置に制限される。
【0132】
図21は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造とフレキシブルプリント回路基板との間の接続の概略図である。
図21に示すように、任意選択的な実装では、第1シャフトカバー311の第1固定面3111および位置決め要素312の第2固定面3125は両方とも凹凸面であってよく、凹凸面の凹方向および凸方向がフレキシブルプリント回路基板41の厚さ方向を向いている。位置決め要素312および第1シャフトカバー311が位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間にフレキシブルプリント回路基板41を共同でクランプするので、フレキシブルプリント回路基板41の基板面は、第1固定面3111および第2固定面3125の形状と一致する形状を呈し、すなわち、板面もフレキシブルプリント回路基板41の厚さ方向に向かって屈曲して、突起または窪みを形成する。このように、位置決め要素312は、凹凸形状を有する第2固定面3125を使用することにより、フレキシブルプリント回路基板41をフレキシブルプリント回路基板41の長さ方向に締結することができる。
【0133】
この場合は、位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間に、凹凸形状を有するチャネルが形成され、チャネルを通過するフレキシブルプリント回路基板41上にも、対応する凹凸形状が形成される。このように、フレキシブルプリント回路基板41は、凹凸チャネル壁と接触しており、チャネル壁によりブロックされて、フレキシブルプリント回路基板41がフレキシブルプリント回路基板41の長さ方向に前後移動するのを防止する。
【0134】
具体的に言うと、第1シャフトカバー311の第1固定面3111と位置決め要素312の第2固定面3125とに形成される1つまたは複数の凹凸形状があってよい。第1固定面3111および第2固定面3125が複数の凹凸形状を有する場合は、複数の凹凸形状は、フレキシブルプリント回路基板41の長さ方向に順次配されてよい。このように、フレキシブルプリント回路基板41は、複数の凹凸形状により同時に制限されてよく、それに対応して、複数の湾曲セグメントまたは屈曲セグメントを有する。複数の湾曲セグメントまたは屈曲セグメントは、共に動作して抵抗を生成してよく、これには、長さ方向におけるフレキシブルプリント回路基板41に対して比較的良好な位置決め効果がある。
【0135】
第1固定面3111および第2固定面3125が複数の凹凸形状を有する場合は、凹凸形状の形状およびサイズが、フレキシブルプリント回路基板41の屈曲性能により制限される。例えば、単一の凹凸形状の突起または陥没の高さをフレキシブルプリント回路基板41の最小屈曲可能半径より大きくして、フレキシブルプリント回路基板41の過度な屈曲により引き起こされる損傷または更には破断を回避する。
【0136】
第1シャフトカバー311の第1固定面3111と位置決め要素312の第2固定面3125とは、位置決め要素312の構造を簡素化し、且つ、製造コストを削減するために、比較的シンプルな形状を有してよい。この場合は、第1固定面3111および第2固定面3125は各々、凸形状または凹形状を有してよい。凸形状または凹形状は、第1シャフトカバー311上の対応する部分の形状と一致し、その結果、フレキシブルプリント回路基板41は、第2固定面3125と第1シャフトカバー311との間に形成される空間に湾曲部全体または屈曲部全体を有し、湾曲部は、第2固定面3125の凸部または凹部を圧迫して、フレキシブルプリント回路基板41を長さ方向に位置決めする。本実施形態では、第2固定面3125が凹形状を有し、且つ、第1固定面3111が対応する凸形状を有する例を使用して説明する。
【0137】
第1固定面3111および第2固定面3125が凹凸面である場合は、オプションで、第1固定面3111および第2固定面3125は、直線的屈曲方式で凸形状または凹形状を生成してよい。例えば、
図21に示すように、第1固定面3111は複数の直線的屈曲セグメント3111aを有し、同様に、第2固定面3125は、それに対応して、複数の直線的屈曲セグメント3125aを有する。第1固定面3111の直線的屈曲セグメント3111aは、突起形状を形成する。それに対応して、第2固定面3125の直線的屈曲セグメント3125aは、窪み形状を形成する。このように、第1固定面3111および第2固定面3125の形状が互いに一致し、屈曲チャネルが形成され、チャネルは位置決め要素312の一方の側に突出する。このように、直線を屈曲させることにより形成される突起および窪みが、比較的大きな屈曲角度を有し、フレキシブルプリント回路基板41に対する比較的良好な締結効果を有してよい。
【0138】
別の任意選択的な構造では、第2固定面3125は、円弧形状の面であってよく、第1シャフトカバー311の、第2固定面3125に面する第1固定面3111も、円弧形状の面である。この場合は、第1固定面3111および第2固定面3125は各々、鋭い縁または鋭角などの屈曲角度構造を有しない。フレキシブルプリント回路基板41の、位置決め要素312と接触している部分と、フレキシブルプリント回路基板41の、第1シャフトカバー311と接触している部分とは、滑らかに移行する円弧面である。鋭い縁の圧力に起因してフレキシブルプリント回路基板41の表面上に折り目または表面掻き傷が生成されることはない。
【0139】
また、位置決め要素312は、長さ方向におけるフレキシブルプリント回路基板41の位置決めに使用される別の構造または形状を更に有してよい。ここでは詳細について説明しない。
【0140】
なお、電気接続線4は、1つまたは複数のフレキシブルプリント回路基板41を含んでよい。少なくとも1つのフレキシブルプリント回路基板41がある場合は、複数のフレキシブルプリント回路基板41は、上から積層する方式で配置されてよく、回転シャフトアセンブリ3内の第1シャフトカバー311および位置決め要素312により共に締結される。
【0141】
電気接続線4は、フレキシブルプリント回路基板41に加えて、散乱ケーブル42を更に含んでよい。フレキシブルプリント回路基板41とは異なり、ケーブル42は通常、単一ケーブルとして配置される。このように、ケーブル42の半径方向サイズが、長さ方向におけるケーブル42のサイズよりもはるかに小さい。従って、位置決め要素312がケーブル42の位置決めに使用される場合は、フレキシブルプリント回路基板41と比較して、位置決め要素312は、よりコンパクトな制限構造を必要とする。
【0142】
具体的に言うと、任意選択的な実装では、位置決め要素312の第2固定面3125には案内溝3123が設けられ、ケーブル42の、位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間に位置付けられるケーブルセグメントが、部分的にまたは全て案内溝3123に埋め込まれてよい。
【0143】
案内溝3123は、ケーブル42をケーブル42の長さ方向に位置決めし、且つ、長さ方向における位置決め要素312に対するケーブル42のスライドを低減または回避するために、それに対応して、複数の異なる案内溝の形状および構造を有し、ケーブル42と協働して位置決めを行ってよい。以下では、案内溝3123の様々な考えられる形態と、ケーブル42の対応する制限方式とについて具体的に説明する。
【0144】
図22は、本願の本実施形態に係るケーブルの構造の概略図である。
図22に示すように、任意選択的な実装では、位置決め構造がケーブル42の外面上に配置されてよい。位置決め構造は、案内溝3123の対応する構造と協働してよく、その結果、位置決め要素312は、ケーブル42をケーブル42の長さ方向に位置決めする。
【0145】
ケーブル42が位置決め要素312の案内溝3123に締結されるので、ケーブル42の位置決め構造と一致する構造が案内溝3123に配置され得ることが理解され得る。具体的に言うと、ケーブル42の外面上の位置決め構造は、軸方向位置決め突起421であってよい。軸方向位置決め突起421は、ケーブル42の半径方向に突出する。
【0146】
図23は、本願の本実施形態に係る、位置決め要素がケーブルに接続されているときの第1方向における接続構造の概略図である。
図24は、本願の本実施形態に係る、位置決め要素がケーブルに接続されているときの第2方向における接続構造の概略図である。
図23および
図24に示すように、具体的に言うと、案内溝3123は、位置決め要素312をケーブル42の長さ伸長方向に通過してよく、案内溝3123の溝開口が、第1シャフトカバー311に面しており、案内溝3123の開口が、位置決め要素312の2つの対向する側の端面に形成される。ケーブル42は、2つの対向する開口を介して案内溝3123に進入してよい。案内溝3123の両側のスロット壁が、ケーブル42の半径方向位置を制限してよい。このように、ケーブル42は、案内溝3123に拘束される。
【0147】
ケーブル42上の軸方向位置決め突起421に対応して、軸方向位置決め突起421に対応する窪み部3124が、案内溝3123に配置されてよい。窪み部3124の形状および位置が、軸方向位置決め突起421の形状および位置に対応する。ケーブル42が案内溝3123に配置される場合は、ケーブル42の軸方向位置決め突起421は、窪み部3124に位置付けられ、窪み部3124の側壁が、長さ方向におけるケーブル42の変位を制限してよい。
【0148】
ケーブル42の位置決め構造は、複数の異なる形態を有してよい。オプションで、射出成形部品を使用して、ケーブル42の位置決め構造を形成してよい。射出成形部品は、射出成形方式でケーブル42の外面上に形成されてよい。また、射出成形部品とケーブル42の本体との間の接続強度が比較的高く、構造が比較的信頼できる。更には、別の材料またはコンポーネントを使用して、ケーブル42の外面上に位置決め構造を形成してよい。ここではこれについて限定しない。
【0149】
軸方向位置決め突起421がケーブル42の外面から突出するので、案内溝3123は、案内溝3123内に軸方向位置決め突起421を有するケーブル42を収容するために、ケーブル42を置くのに便利な回避ノッチ3126を有する必要があることが、当業者には容易に解る。
【0150】
回避ノッチ3126のサイズおよび形状を、軸方向位置決め突起421を有するケーブル42のサイズおよび形状に適合させる。具体的に言うと、ケーブル42の半径方向における回避ノッチ3126のサイズを、軸方向位置決め突起421を有するケーブル42の最大半径方向サイズより大きくし、その結果、回避ノッチ3126を介して案内溝3123の中にケーブル42を置くことができる。回避ノッチ3126の位置が、窪み部3124の反対側にあってもよいし、そこからずれていてもよい。ケーブル42は、案内溝3123に入った後、軸方向位置決め突起421が窪み部3124と一致しクランプされる位置に移動してよく、その結果、ケーブル42は、
図22に具体的に示すように位置決めされる。
【0151】
また、回避ノッチ3126と案内溝3123とが設けられる位置決め要素312の本体は、比較的複雑な形状および輪郭を有し、位置決め要素312は、射出成形などの方式で一体的に形成されてよい。それに対応して、任意選択的な方式で、位置決め要素312には補助穴3128が設けられてよく、回避ノッチ3126および窪み部3124が両方とも補助穴3128に接続され、その結果、金型が補助穴3128を介して回避ノッチ3126および窪み部3124の中に延びて、位置決め要素312の射出成形を容易にすることができる。補助穴3128などの構造の具体的な形状および位置については、位置決め要素312の前述の説明を参照されたい。
【0152】
オプションで、案内溝3123は、フレキシブルプリント回路基板41の厚さ方向に向かって屈曲してよい。例えば、案内溝3123は、第2固定面3125と同様の凹凸形状を形成して、ケーブル42をケーブル42の長さ方向に制限してよい。具体的に言うと、
図22に示すように、案内溝3123の縁が案内溝3123の中間部分より高く、その結果、ステップ3123aが案内溝3123の縁に形成される。ステップ3123aの具体的な形状および構造については、位置決め要素312の前述の図を参照されたい。案内溝3123がフレキシブルプリント回路基板41の厚さ方向に向かって屈曲する場合は、案内溝3123により形成される凹凸形状の特定の構造が、第2固定面3125の凹凸構造と比較的同様である。詳細については、第2固定面3125の凹凸構造の前述の説明を参照されたい。ここでは詳細について改めて説明しない。
【0153】
別の任意選択的な方式では、案内溝3123は、屈曲形状を使用することによりケーブル42を長さ方向に更に別個に制限してよい。
図25は、本願のある実施形態に係る、位置決め要素がケーブルに接続されているときの別の接続構造の概略図である。
図25に示すように、位置決め要素312の案内溝3123が少なくとも1つの屈曲セグメントを有する。屈曲セグメントの屈曲方向がケーブル42の半径方向を向いている。案内溝3123に配置されるケーブル42は、案内溝3123の溝壁の圧力を受けて屈曲形状を形成する。ケーブル42がケーブル42の長さ方向に移動する傾向がある場合は、案内溝3123の屈曲溝壁はケーブル42の動きをブロックしてよく、その結果、ケーブル42は元の位置に維持される。また、オプションで、案内溝3123の屈曲方向は、フレキシブルプリント回路基板41の側に突出してよい。このように、案内溝3123の誘導効果の下、ケーブル42の端部が、フレキシブルプリント回路基板から離れた側に延び、それにより、ケーブル42とフレキシブルプリント回路基板41との間の干渉が防止される。
【0154】
比較的大きな幅を有するフレキシブルプリント回路基板41とは異なり、ケーブル42は、全ての方向において比較的小さな半径方向サイズを有する。従って、案内溝3123は、案内溝3123内にケーブル42を直接的にクランプしてよく、第2固定面3125と第1シャフトカバー311との間の協調を必要とせずに、X軸方向におけるフレキシブルプリント回路基板41の制限が完了する。このように、案内溝3123は均一な溝深さを有してよく、案内溝3123の両側の溝壁間の部分の溝幅がケーブル42の外径と一致してよく、その結果、ケーブル42は制限および締結される。
【0155】
具体的には、
図25を参照されたい。案内溝3123全体が位置決め要素312の幅方向(Y軸方向)に延び、案内溝3123は屈曲セグメントを有し、屈曲セグメントは、位置決め要素312の長さ方向(この図ではX軸方向)に向かって屈曲する。
図25の案内溝3123は、ケーブル42のより良好な位置決め効果を実現するために、順次接続される複数の屈曲セグメントを有する。これらの屈曲セグメントは、ケーブル42の複数の異なるセグメントを異なる方向に誘導する。案内溝3123は、ケーブル42に対して比較的大きな抵抗を引き起こして、ケーブル42がケーブル溝に対して長さ方向にスライドするのを防止する。
【0156】
図25に示すように、案内溝3123の任意選択的な構造として、案内溝3123の屈曲セグメントは、位置決め要素312の中心軸に対して対称的に配置されてよい。この場合は、位置決め要素312の中心軸は境界として機能し、ケーブル42は、異なるフレームに接続される2つのセグメントに分割される。中心軸の異なる側面上の屈曲セグメントは、ケーブル42に対して近い抵抗または更には同じ抵抗を課す。従って、ケーブル42が屈曲および変形すると、位置決め要素312の両側のケーブルセグメントが同じ応力を受けて、同じ変形を発生させる。位置決め要素312の一方の側のケーブル42のセグメントが大きな変形を発生させる一方で、位置決め要素312の他方の側のケーブル42のセグメントが僅かな変形を発生させる、といったケースは発生しない。
【0157】
案内溝3123が複数の屈曲セグメントを有する場合は、湾曲面を使用することにより屈曲セグメント間で滑らかな移行を実行して、案内溝3123の鋭角または鋭い縁に起因してケーブル42に掻き傷ができるのを防止してよい。
【0158】
フレキシブルプリント回路基板41の締結と同様に、案内溝3123がケーブル42を制限する場合は、屈曲セグメントにより形成される屈曲角度および屈曲半径を、ケーブル42の最小屈曲可能半径より大きくして、案内溝3123の大き過ぎる屈曲度合いに起因する案内溝3123に位置付けられるケーブル42の損傷または破損を回避する。
【0159】
位置決め要素312および第1シャフトカバー311が電気接続線4を位置決めする場合は、結合剤を使用して、フレキシブルプリント回路基板41およびケーブル42などの位置決めを支援してよい。この場合は、フレキシブルプリント回路基板41またはケーブル42の、回転シャフトアセンブリ3と接触している部分に対して塗布操作が実行されてよく、フレキシブルプリント回路基板41またはケーブル42と位置決め要素312とは、結合剤の結合力を使用することにより共に締結される。
【0160】
電気接続線4は、フレキシブルプリント回路基板41と、単一方式で配されるケーブル42との両方を含んでよい。位置決め要素312の案内溝3123は、位置決め要素312がフレキシブルプリント回路基板41および単一ケーブル42の両方を位置決めすることができるよう、第2固定面3125の、フレキシブルプリント回路基板41に取り付けられる領域の外側に位置付けられる。すなわち、案内溝3123および第2固定面3125の、フレキシブルプリント回路基板41の位置決めに使用される領域が平行に配置される。それに対応して、フレキシブルプリント回路基板41および単一の配されたケーブル42も平行に配される。
【0161】
フレームは、電気接続線4の端部を対応するフレームに接続するために、電気接続線4を締結するための締結構造も有する。このように、電気接続線4の端部とフレームとの間には、決定された相対位置が存在する。フレームが任意の位置まで回転するかどうかに関係なく、電気接続線4の端部は、フレームに確実に接続され、フレーム内のメインボード、アンテナ、または可撓性スクリーンなどの対応するコンポーネントに電気的に接続される。
【0162】
電気接続線4は、フレキシブルプリント回路基板41および単一ケーブル42などの異なるコンポーネントを含んでよく、フレキシブルプリント回路基板41および単一ケーブル42は、異なる構造および形状を有する。従って、フレキシブルプリント回路基板41およびケーブル42については、フレームは、異なる締結構造を使用することにより、フレキシブルプリント回路基板41およびケーブル42の端を締結してよい。
【0163】
図26は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の電気接続線とフレームとの間の接続構造の概略図である。
図27は、
図26の電気接続線とフレームとの間の接続構造の概略分解図である。
図26および
図27に示すように、任意選択的な実装では、補強鋼板411がフレキシブルプリント回路基板41の端部に配置される。補強鋼板411は、結合方式または圧入方式でフレキシブルプリント回路基板41の端部に接続されてよい。また、補強鋼板411は、比較的強い機械的性能を有し、フレキシブルプリント回路基板41が締結されるときに生成される牽引力に耐える締結構造を備えてよい。具体的に言うと、電気接続線4が第1フレームに接続される例を使用して、第1接続穴4111がフレキシブルプリント回路基板41の端部における補強鋼板411に配置され、第1接続穴4111の方向がフレキシブルプリント回路基板41の基板面方向に垂直であり、第1接続穴4111に対応する第2接続穴11が第1フレーム1に配置される。補強鋼板411の第1接続穴4111が第1フレーム1の第2接続穴11に一致および対応する場合は、締結具が第1接続穴4111および第2接続穴11を順番に通過してよく、その結果、フレキシブルプリント回路基板41の端部は、第1フレーム1に締結される。
【0164】
具体的に言うと、フレキシブルプリント回路基板41の本体がポリエステルフィルムなどの材料で作られるので、構造強度が比較的低く、穴などの構造を配置するのが難しい。従って、補強鋼板411は、フレキシブルプリント回路基板41の端部に配置され、第1接続穴4111は、補強鋼板411に配置される。第1接続穴4111が第2接続穴11に一致および対応する場合は、第1接続穴4111および第2接続穴11は、互いに対向して同心円状に配置され、その結果、第1接続穴4111および第2接続穴11は、同じ締結具を使用することにより締結され得る。締結具は、一般的な締結具、例えば、ねじなどのねじ式締結具、またはスタッドまたはリベットなどの当業者により一般的に使用されている別の締結具であってよいが、ここでは限定しない。
【0165】
補強鋼板411は、比較的小さな厚さを維持し、比較的強い機械的強度も有する。従って、フレキシブルプリント回路基板41の端部は、確実に締結され得る。補強鋼板411の長さ方向がフレキシブルプリント回路基板41の幅方向と一致してよい。このように、フレキシブルプリント回路基板41の幅方向全体において、フレキシブルプリント回路基板41は、補強鋼板411によりぴったりと圧迫および締結され、それにより、フレキシブルプリント回路基板41の端部に対するより良好な位置決め効果が実現される。
【0166】
フレキシブルプリント回路基板41の端部がフレームに締結される場合は、任意選択的な方式で、弾性クッション412がフレーム上に配置されてよく、弾性クッション412がフレームと補強鋼板411との間に位置付けられる。この場合は、弾性クッション412が具体的な変形能力を有するので、補強鋼板411と対応するフレームとの間に特定の間隙が形成され、フレームに対する補強鋼板411の軸方向位置が間隙の範囲内で変化してよく、その結果、フレキシブルプリント回路基板41の端部とフレームとの間の接続点の位置が僅かに調節されてよい。この場合は、フレキシブルプリント回路基板41の端部とフレームとの間の接続点の位置が小さな位置誤差を有する場合であっても、例えば、フレキシブルプリント回路基板41の長さがフレキシブルプリント回路基板41とフレームとの間の接続点に到達するのに不十分である場合は、弾性クッション412の弾性変形により誤差を補償することができ、それにより、不十分な長さに起因してフレキシブルプリント回路基板41が張り詰めるかまたは更には破損するリスクが回避される。
【0167】
また、弾性クッション412は、発泡体などの可撓性材料で作られてよい。従って、弾性クッション412は、フレキシブルプリント回路基板41の端部の表面を保護して、フレキシブルプリント回路基板41の外面が外力により損傷を受けるのを防止することもできる。オプションで、クッション412は、フレキシブルプリント回路基板41の端部がそれに対応して接続要素に接続される領域を覆ってよい。弾性クッション412は、別のコンポーネントからのフレキシブルプリント回路基板41の絶縁性能を向上させるために、絶縁発泡体で作られてよい。
【0168】
また、補強鋼板411の締結を支援するために、オプションで、フレーム上には位置決め鋼板が更に配置されてよく、位置決め鋼板には第3接続穴が配置される。位置決め鋼板は、補強鋼板411上に配置されてよく、位置決め鋼板は、補強鋼板411の、フレームから離れた側に位置付けられる。この場合は、締結具は、第3接続穴、第1接続穴、および第2接続穴を順次通過してよく、その結果、位置決め鋼板、弾性クッション412、補強鋼板411、およびフレームは、締結具の軸方向に共に締結される。
【0169】
この場合は、弾性クッション412は、複数の異なる位置を有してよい。弾性クッション412は、補強鋼板411とフレームとの間に配置されてよく、代替的に、弾性クッション412は、位置決め鋼板と補強鋼板411との間に配置されてよい。代替的に、弾性クッション412は、補強鋼板411とフレームとの間、または、位置決め鋼板と補強鋼板411との間に配置されてよい。
【0170】
ケーブル42がフレーム上に締結される場合は、任意選択的な実装において、フレームにはケーブル溝12が設けられてよく、ケーブル42はケーブル溝12に埋め込まれる。ケーブル溝12を使用することにより、ケーブル42の位置および方向が拘束されてよい。
【0171】
フレームは、ケーブル42がケーブル溝12の内部から離脱するのを防止するために、別の位置決め構造または位置決め方式を使用して、ケーブル42の位置決めを支援してよい。任意選択的な方式では、ケーブル42は、結合剤を使用することによりケーブル溝12に結合されてよい。具体的に言うと、ケーブル42がケーブル溝12内に設置された後、ケーブル42およびケーブル溝12は、接着剤塗布方式で共に結合されてよい。
【0172】
別の任意選択的な方式では、補強鋼板411は、ケーブル42の位置決めを支援するように構成されてもよい。具体的に言うと、補強鋼板411は、ケーブル溝12が位置付けられる領域を覆ってよく、ケーブル42の外側に押し付けられる。この場合は、各周方向におけるケーブル42の変位が補強鋼板411またはケーブル溝により拘束され、ひいては、ケーブル42の位置が制限される。この場合は、同じ補強鋼板411を使用して、フレキシブルプリント回路基板41およびケーブル42を位置決めする。このように、折り畳み式スクリーンデバイス内の限られた空間を効果的に使用することができ、その結果、デバイスはよりコンパクトになる。
【0173】
また、比較的良好な機械的性能を有する別の材料が、補強鋼板411の置き換えに使用されてもよい。例えば、高強度のプラスチック材料を使用して、フレキシブルプリント回路基板41の端部を補強および位置決めしてよい。
【0174】
オプションで、ケーブル42の表面は、ケーブル42を保護するための酢酸布で更に包まれてよい。酢酸布は、ケーブル42の外面と別の構造の接触面との間に位置付けられてよく、クッションおよび絶縁の効果をある程度有する。また、ケーブル42の表面は、射出成形構造または当業者によく知られた他の方式を使用することにより保護されてもよいが、ここでは限定しない。
【0175】
また、フレームは、フレキシブルプリント回路基板41またはケーブル42の端部を締結するために、別の形態および構造の位置決め構造および位置決めコンポーネントを更に有してよい。ここではこれについて限定しない。
【0176】
電気接続線4が位置決めおよび締結された後、電気接続線4は、特定の自由変形能力を依然として有する。従って、折り畳み式スクリーンデバイスが開閉されると、電気接続線4は、電気接続線4の外側の別のコンポーネントまたは構造に掻き傷をつくる可能性がある。電気接続線4と別の構造との間の掻き傷を回避するために、任意選択的な実装では、可撓性保護カバーが2つのフレームのジョイント位置に更に配置される。
図28は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の可撓性保護カバーの内側接続の概略図である。
図29は、本願の本実施形態に係る折り畳み式スクリーンデバイス内の可撓性保護カバーの外側接続の概略図である。
図28および
図29に示すように、可撓性保護カバー5の2つの対向する側の縁が2つのフレームにそれぞれ接続され、可撓性保護カバー5の本体が電気接続線4の側面を覆う。折り畳み式スクリーンデバイスが開閉されると、可撓性保護カバー5は、電気接続線4と外側構造との間にブロックされて、外側構造が電気接続線4と接触するのを防止する。
【0177】
折り畳み式スクリーンデバイスが開閉されると、電気接続線4内のフレキシブルプリント回路基板41およびケーブル42は、折り畳み式スクリーンデバイスの内側にほとんど面し、すなわち、折り畳み式スクリーンデバイスの開端および閉端が屈曲する。従って、それに応じて、可撓性保護カバー5は、電気接続線4の、折り畳み式スクリーンデバイスの開端および閉端に近い側に配置される。可撓性保護カバー5が電気接続線4を包括的に保護することができるよう、回転シャフト321の長さ方向における可撓性保護カバー5のサイズが、この方向における電気接続線4により占有される領域のサイズより大きいかそれに等しくてよい。この場合は、電気接続線4の2つのフレーム間の部分が全て、可撓性保護カバー5により覆われ、保護される。
【0178】
可撓性保護カバー5は、軟質材料で作られる。従って、電気接続線4が可撓性保護カバー5と接触する場合であっても、可撓性保護カバー5は、電気接続線4の表面に損傷を与えない。
【0179】
任意選択的な方式では、可撓性保護カバー5は、波状の保護カバーであってよい。この場合は、可撓性保護カバー5全体がでこぼこの波状面を有し、それに対応して、波状面は、折り畳み式スクリーンデバイスが開かれるかまたは閉じられると展開されるかまたは折り畳まれて、折り畳み式スクリーンデバイスの異なる開角度および閉角度に適合するように異なるサイズの保護領域を形成してよい。
【0180】
異なるコンポーネントが、折り畳み式スクリーンデバイスの異なるフレームに配置されてよく、これらのコンポーネントは、異なる仕事率(power)および熱を有する。熱が蓄積されるにつれて、異なるフレームが比較的大きな温度差を有する可能性がある。その結果、可撓性スクリーンの、これらの異なるフレームに対応する部分の表示効果が影響を受け、スクリーンの局所領域における色かぶりなどの表示均一性の問題が起こる。従って、これらの異なるフレーム間に接続される可撓性保護カバー5は、これらの異なるフレーム間で熱を伝達し、これらの異なるフレーム間の温度差を低減し、可撓性スクリーンの表示均一性を向上させるために、特定の熱伝達能力を有してよい。
【0181】
具体的に言うと、可撓性保護カバー5は、熱伝導フィルムで作られてよい。熱伝導フィルムは、グラファイトまたは炭素繊維などの材料で作られてよく、比較的良好な熱伝導性を有する。このように、これらの異なるフレーム間に接続される可撓性保護カバー5は、フレーム上の熱を別のフレームに伝達することができ、その結果、2つのフレームの温度が比較的均一になる。また、可撓性スクリーンの、それに対応してこれらの異なるフレーム上に配置される全ての部分がまた、比較的良好な表示均一性を有する。
【0182】
この場合は、任意選択的な方式で、可撓性保護カバー5は、フレーム(不図示)に適合する熱放散面51を有してよい。熱放散面51は、比較的大きな熱放散面積を有する。従って、可撓性保護カバー5は、熱放散面51およびフレームを使用することにより比較的速い熱伝導速度を実装することができ、その結果、第1フレーム1と第2フレーム2との間には、比較的良好な温度均一性がある。
【0183】
本実施形態では、折り畳み式スクリーンデバイスが、第1フレームと、第2フレームと、第1フレームと第2フレームとの間に接続される回転シャフトアセンブリとを含む。回転シャフトアセンブリ内の接続構造が、電気接続線が通過することができ、且つ、電気接続線を締結することができる、チャネルを形成する。また、この接続構造では、接続構造および電気接続線の位置決めを支援するために磁性要素が配置される。このように、電気接続線は、回転シャフトアセンブリにより位置決めされ、その結果、折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳まれるときに電気接続線により生成される屈曲変形が比較的小さくなり、屈曲量の制御がし易い。従って、接続信頼性が高い。
【0184】
[シナリオ2]
【0185】
折り畳み式スクリーンデバイスでは、回転シャフトアセンブリ3内の接続構造31を使用することにより電気接続線4が位置決めされる場合、電気接続線4は、磁性要素の助けを借りずに締結されるが、接続構造31内の位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間の協調を使用することによってのみ制限される。
図30は、本願のある実施形態に係る別の折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の断面の概略図である。
図31は、本願の本実施形態に係る、第1方向における別の折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
図32は、本願の本実施形態に係る、第2方向における別の折り畳み式スクリーンデバイス内の接続構造の概略構造図である。
図30から
図32に示すように、本実施形態における折り畳み式スクリーンデバイスの主な構造、機能、および動作原理が、前述のシナリオ1における折り畳み式スクリーンデバイスのものと同様であり、ここでは詳細について改めて説明しない。このシナリオと前述のシナリオ1との違いは、このシナリオにおける折り畳み式スクリーンデバイスの回転シャフトアセンブリ3に含まれる接続構造31が磁性要素を含まないことにある。この場合は、接続構造31は、第1シャフトカバー311と、第2シャフトカバー313と、位置決め要素312とを主に含む。位置決め要素312は、第2シャフトカバー313と第1シャフトカバー311との間に位置付けられ、電気接続線4は、位置決め要素312と第1シャフトカバー311との間に位置付けられる。
【0186】
具体的に言うと、このシナリオにおいて、接続構造31内の第1シャフトカバー311、第2シャフトカバー313、および位置決め要素312は、前述のシナリオと同様の構造を有し、位置決め要素312は、前述のシナリオにおける特定の構造を使用することにより、第1シャフトカバー311と第2シャフトカバー313との間に設置されてよい。第1シャフトカバー311、第2シャフトカバー313、および位置決め要素312の全体的構造および相対位置については、前述のシナリオ1における説明を参照されたい。この場合は、接続構造31が磁性要素を含まないので、位置決め要素312の第2固定面3125と第1シャフトカバー311の第1固定面3111とが各々、平坦な面であってよく、設置スロットを提供する必要はない。
【0187】
本実施形態では、折り畳み式スクリーンデバイスは、第1フレームと、第2フレームと、第1フレームと第2フレームとの間に接続される回転シャフトアセンブリとを含む。回転シャフトアセンブリ内の接続構造は、電気接続線が通過することができ、且つ、電気接続線を締結することができる、チャネルを形成する。このように、電気接続線は、回転シャフトアセンブリにより位置決めされ、その結果、折り畳み式スクリーンデバイスが折り畳まれるときに電気接続線により生成される屈曲変形が比較的小さくなり、屈曲量の制御がし易い。従って、接続信頼性が高い。