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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】皮膚化粧料組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/67 20060101AFI20240123BHJP
   A61K 8/41 20060101ALI20240123BHJP
   A61K 8/81 20060101ALI20240123BHJP
   A61K 8/891 20060101ALI20240123BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
A61K8/67
A61K8/41
A61K8/81
A61K8/891
A61Q19/00
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019176390
(22)【出願日】2019-09-27
(65)【公開番号】P2021054724
(43)【公開日】2021-04-08
【審査請求日】2022-06-01
(73)【特許権者】
【識別番号】502439647
【氏名又は名称】株式会社ダリヤ
(72)【発明者】
【氏名】品川 直基
【審査官】田中 雅之
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-169116(JP,A)
【文献】特開2011-195455(JP,A)
【文献】特開2009-167169(JP,A)
【文献】特開2001-151623(JP,A)
【文献】特開2002-284623(JP,A)
【文献】特開2006-188461(JP,A)
【文献】特開2005-015449(JP,A)
【文献】特開2002-265344(JP,A)
【文献】特開2013-209320(JP,A)
【文献】特開2005-132828(JP,A)
【文献】Ettusais, Japan,White Serum,Mintel GNPD [online],2009年11月,Internet : <URL:https://portal.mintel.com>,ID#1229549, [検索日:2023.06.28], 表題部分, 成分, 製品のバリエーション
【文献】Hollywood Cosmetics, Japan,Treatment,Mintel GNPD [online],2017年05月,Internet : <URL:https://portal.mintel.com>,ID#4776997, [検索日:2023.06.28], 表題部分及び成分
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00-90/00
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS/KOSMET(STN)
Mintel GNPD
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)アスコルビルグルコシド
(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム
(C)カルボキシビニルポリマーおよびアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体から選ばれる1種以上
(D)2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール
(E)25℃条件下での粘度が2~30mm /sであるメチルポリシロキサン
を含有し、(A)成分の含有量は0.5~3質量%であり、(B)成分の含有量は0.05~0.2質量%であり、(C)成分の含有量は0.4~1質量%であり、(E)成分の含有量は2~12質量%であり、pHが5.5~6.5である皮膚化粧料組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は皮膚化粧料組成物に関し、特に、美白成分としてアスコルビン酸誘導体を含有する皮膚化粧料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、過剰な紫外線照射、加齢、ホルモン分泌の乱れ等によってメラニンが過剰に生成されることで色素沈着や色調異常が生じる。色素沈着の一種であるシミや色調異常に対する予防および対処法として、美白成分と呼ばれるメラニンの生成を阻害する成分が配合された皮膚化粧料組成物がある。
【0003】
現在使用されている美白成分の一つとしてアスコルビン酸誘導体がある。アスコルビン酸誘導体はアスコルビン酸と比較し酸化を受けにくいため皮膚化粧料組成物に汎用されている。しかし、アスコルビン酸誘導体の化学的安定性も充分とはいえず、経時による変色および変臭が生じる問題があり、特に、アスコルビン酸誘導体が高温に晒された場合、著しい変色および変臭が生じることが知られている。
【0004】
ところで、皮膚化粧料組成物にセルロース誘導体等の多糖類やポリアクリル酸等の親水性合成高分子を用いて増粘させる方法が、手からの垂れ落ち防止といった使用の簡便性の理由から汎用されている。しかし、アスコルビン酸誘導体を配合する皮膚化粧料組成物を多糖類で増粘する場合、アスコルビン酸誘導体に由来するべたつきと多糖類に由来するべたつきによって、使用の面で不具合があった。また、アスコルビン酸誘導体を配合する皮膚化粧料組成物を親水性合成高分子で増粘する場合、皮膚化粧料組成物が増粘できないことや、離水が発生してしまうことがあった。増粘または離水の抑制のために、親水性合成高分子を多量に配合したとしても、経時によるゲル化の進行等の性状変化が生じることがあり、チキソトロピー性の低下によって皮膚化粧料組成物の伸びが悪くなり使用面で不具合があった。
【0005】
特許文献1、特許文献2および特許文献3にはアスコルビン酸誘導体を配合していながら高温での経時による変色および変臭を抑制する皮膚化粧料組成物が開示されている。特許文献4、特許文献5および特許文献6にはアスコルビン酸誘導体および増粘剤を配合していながらべたつきのなさが良好であり、経時によるゲル化の進行等の性状変化が小さい皮膚化粧料組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2006-169116号公報
【文献】特開2007-99629号公報
【文献】特開2014-129278号公報
【文献】特開2001-342125号公報
【文献】特開2003-12498号公報
【文献】特開2006-104141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、アスコルビン酸誘導体を配合していながら高温での経時による変色および変臭を抑制する方法をアスコルビン酸誘導体および増粘剤が配合されている皮膚化粧料組成物に適用しようとしても変色および変臭の抑制が充分満足されるものではなかった。たとえ変色および変臭の抑制が充分満足されるものであっても、べたつきのなさや、性状変化に伴うチキソトロピー性の低下による伸びの悪化等、使用面で不具合が生じることがあった。
【0008】
本発明は、変色のなさ、変臭のなさ、伸びの安定性およびべたつきのなさに優れる皮膚化粧料組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は(A)アスコルビン酸誘導体から選ばれる1種以上、(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウムおよびエチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウムから選ばれる1種以上、(C)カルボキシビニルポリマーおよびアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体から選ばれる1種以上、(D)2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-プロパノールおよび塩基性アミノ酸から選ばれる1種以上を含有し、pHが5~7である皮膚化粧料組成物に変色のなさ、変臭のなさ、伸びの安定性およびべたつきのなさに優れる皮膚化粧料組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、変色のなさ、変臭のなさ、伸びの安定性およびべたつきのなさに優れる皮膚化粧料組成物を提供する。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、(A)アスコルビン酸誘導体から選ばれる1種以上、(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウムおよびエチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウムから選ばれる1種以上、(C)カルボキシビニルポリマーおよびアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体から選ばれる1種以上、(D)2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-プロパノールおよび塩基性アミノ酸から選ばれる1種以上を含有し、pHが5~7である皮膚化粧料組成物である。
【0012】
本発明は、美白効果を与える観点から、(A)アスコルビン酸誘導体から選ばれる1種以上を含有する。
【0013】
本発明で用いられる前記(A)成分としては、特に限定されないが、例えば、アスコルビン酸アルキルエステル、アスコルビン酸リン酸エステルおよびアスコルビン酸配糖体等が挙げられる。
【0014】
アスコルビン酸アルキルエステルとしては、特に限定されないが、例えば、パルミチン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル等が挙げられる。
【0015】
アスコルビン酸リン酸エステルとしては、特に限定されないが、例えば、リン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルリン酸、リン酸アスコルビルアミノプロピル等が挙げられる。また、これらの塩を使用することも可能である。
【0016】
アスコルビン酸配糖体としては、特に限定されないが、例えば、アスコルビルグルコシド、ヒアルロン酸アスコルビル等が挙げられる。また、これらの塩を使用することも可能である。
【0017】
本発明に用いられる前記(A)成分のうち、変臭を抑制する観点からアスコルビルグルコシド、リン酸アスコルビルのマグネシウム塩が好ましく、中でもアスコルビルグルコシドが好ましい。
【0018】
本発明で用いられる前記(A)成分の含有量は、好ましくは0.5~10質量%、より好ましくは0.5~5質量%、さらに好ましくは1~3質量%がよい。前記(A)成分が0.5質量%未満の場合、美白効果が満足されない恐れがある。前記(A)成分が10質量%を超える場合、変色が抑制されない恐れおよびべたつきが生じる恐れがある。
【0019】
本発明は、変色および変臭を抑制する観点から、(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウムおよびエチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸三ナトリウムから選ばれる1種以上を含有する。
【0020】
本発明に用いられる前記(B)成分のうち、変色および変臭を抑制する観点からエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸三ナトリウムが好ましく、中でもエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムが好ましい。
【0021】
本発明で用いられる前記(B)成分の含有量は、好ましくは0.02~0.3質量%、より好ましくは0.05~0.2質量%がよい。前記(B)成分が0.02質量%未満の場合、変色および変臭が抑制されない恐れがある。前記(B)成分が0.3質量%を超える場合、伸びの安定性が損なわれる恐れがある。
【0022】
本発明は、伸びの安定性を付与する観点から、(C)カルボキシビニルポリマーおよびアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体から選ばれる1種以上を含有する。
【0023】
本発明で用いられる前記(C)成分の含有量は、好ましくは0.4~1.2質量%、より好ましくは0.6~1.0質量%がよい。前記(C)成分が0.4質量%未満の場合、手のひらから垂れ落ち易くなる恐れがある。前記(C)成分が1.2質量%を超える場合、べたつきが生じる恐れがある。
【0024】
本発明は、変色および変臭を抑制する観点から、(D)2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-プロパノールおよび塩基性アミノ酸から選ばれる1種以上を含有する。
【0025】
塩基性アミノ酸としては、特に限定されないが、例えば、アルギニン、ヒスチジン、リジン等が挙げられる。
【0026】
本発明に用いられる前記(D)成分のうち、変色、変臭およびべたつきを抑制する観点から2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチル-プロパノールが好ましく、中でも2-アミノ-2-メチル-1,3-プロパンジオールが好ましい。
【0027】
本発明の皮膚化粧料組成物の20℃におけるpHは、変色および変臭を抑制する観点から5~7であり、より好ましくは5.5~6.5である。
【0028】
本発明による20℃条件下におけるpHは、常法にて調製して得られた皮膚化粧料組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で48時間静置した後に、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(F-71、堀場製作所製)にて原液のpHを測定し得られるものである。
【0029】
本発明は、伸びの安定性およびべたつきを抑制する観点から、(E)シリコーン油を含有してもよい。
【0030】
本発明に用いられる前記(E)成分のうち、べたつきを抑制する観点からメチルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンが好ましく、伸びの安定性の観点から中でも25℃条件下での粘度が2~30mm/sであるメチルポリシロキサンが好ましい。
【0031】
本発明で用いられる前記(E)成分の含有量は、好ましくは1~14質量%、より好ましくは2~12質量%がよい。前記(E)成分の含有量が1~14質量%であるとき、伸びの安定性およびべたつきを抑制する効果はより向上する。
【0032】
本発明の皮膚化粧料組成物は前記必須成分の他に、通常の化粧料、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種成分、例えば、前記(A)成分以外のビタミン類、(B)成分以外のキレート剤、前記(C)成分以外のpH調整剤、前記(D)成分以外の増粘剤、前記(E)成分以外の油性成分、保湿剤、薬効成分、蛋白誘導体、加水分解蛋白、酸化防止剤、還元剤、植物性抽出物、生薬抽出物、香料、防腐剤、色素、顔料、粉体、紫外線吸収剤、界面活性剤等から選ばれる少なくとも1種以上を含有することができる。ただし、これら例示に限定されるものでない。
【0033】
本発明による皮膚化粧料組成物の粘度は、特に限定されないが、手のひらから垂れ落ちない観点から、好ましくは20℃条件下で5,000~100,000mPa・s、より好ましくは、8,000~80,000mPa・s、さらに好ましくは10,000~50,000mPa・sがよい。粘度が5,000mPa・s未満の場合、手のひらから垂れ落ち易くなる恐れがある。粘度が100,000mPa・sを超える場合、伸びが悪くなる恐れがある。
【0034】
本発明による20℃条件下における粘度は、常法にて調製して得られた皮膚化粧料組成物をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で48時間静置した後に、ヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB-10M、東機産業株式会社製)により、粘度が5,000以上50,000mPa・s未満の場合はM4号ローターを用いて20℃条件下において12rpmで1分間、粘度が50,000以上100,000mPa・s未満の場合はM4号ローターを用いて20℃条件下において6rpmで1分間、粘度が100,000以上200,000mPa・s未満の場合はM4号ローターを用いて20℃条件下において3rpmで2分間、回転させた後に測定したものである。
【0035】
本発明による皮膚化粧料組成物の形態は、特に限定されないが、例えば、乳液状、クリーム状、ゲル状、ペースト状等が挙げられる。
【0036】
本発明の皮膚化粧料組成物は、ジャー容器の場合、指で取りやすく、チューブ容器の場合、手のひらからの垂れ落ち難く、スパウトパウチ容器の場合、手のひらから垂れ落ち難い観点から、ゲル状であることが好ましい。
【0037】
本発明による皮膚化粧料組成物に充填される容器は、特に限定されないが、例えば、ジャー容器、チューブ容器、パウチ容器等が挙げられる。本発明の皮膚化粧料組成物は各種容器に充填され、使用時まで保存される。
【実施例
【0038】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0039】
本明細書に示す評価試験において、皮膚化粧料組成物に含まれる成分、およびその含有量を種々変更しながら実施した。各成分の含有量を示す単位は全て質量%であり、これを常法にて調製した。なお、実施例および比較例に記載されているpHの数値に調整とは、その段落に記載されている成分によって記載されたpHの数値に調整したことを意味する。
【0040】
本明細書に示す評価試験において、「変色のなさ」、「変臭のなさ」、「伸びの安定性」、および「べたつきのなさ」について下記の方法で評価した。
【0041】
「変色のなさ」
実施例および比較例で得られた各皮膚化粧料組成物をガラス瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、50℃の恒温槽に1ヶ月静置後、目視にてその外観を観察し、20℃の恒温槽に1ヶ月静置した皮膚化粧料組成物と比較し評価した。
<評価基準>
◎:変化は見られない。
○:わずかに変化が見られる。
×:明らかに変化が見られる。
【0042】
「変臭のなさ」
実施例および比較例で得られた各皮膚化粧料組成物をガラス瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、50℃の恒温槽に1ヶ月静置後、官能にてその臭いを確認し、20℃の恒温槽に1ヶ月静置した皮膚化粧料組成物と比較し評価した。
<評価基準>
◎:変化は見られない。
○:わずかに変化が見られる。(かすかなカラメル臭)
×:明らかに変化が見られる。(カラメル臭またはこげた臭い)
【0043】
「伸びの安定性」
実施例および比較例で得られた各皮膚化粧料組成物をガラス瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、50℃の恒温槽に1ヶ月静置した各皮膚化粧料組成物(以下(X)と言う)と、20℃の恒温槽に1ヶ月静置した皮膚化粧料組成物(以下(Y)と言う)を官能にて手のひらでの伸びを比較し評価した。評価は専門のパネラー7名が20℃に温度調節した(X)および(Y)2gを、室温20℃の条件下で手のひらで伸ばし、伸びを評価した。
<評価基準>
◎◎:7人中7人が変化はないと評価した。
◎ :7人中5人以上6人以下が変化はないと評価した。
○ :7人中3人以上4人以下が変化はないと評価した。
× :7人中2人以下が変化はないと評価した。
【0044】
「べたつきのなさ」
実施例および比較例で得られた各皮膚化粧料組成物を官能にて塗布後から1分間経過した後のべたつきを評価した。評価は専門のパネラー7名が20℃に温度調節した実施例および比較例の各皮膚化粧料組成物2gを、室温20℃の条件下で顔面全体に20秒で均一に塗布し、1分間経過した後のべたつきを評価した。
◎◎:7人中7人がべたつきを感じないと評価した。
◎ :7人中5人以上6人以下がべたつきを感じないと評価した。
○ :7人中3人以上4人以下がべたつきを感じないと評価した。
× :7人中2人以下がべたつきを感じないと評価した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
※1:HEC ダイセル SE900(ダイセル社製)
※2:KF-96A-10CS(信越化学工業社製)
※3:KF-96-30CS(信越化学工業社製)
※4:KF-96-2CS(信越化学工業社製)
※5:KF-96-1000CS(信越化学工業社製)
【0051】
表1~表5に示す実施例1~34から、変色のなさ、変臭のなさ、伸びの安定性およびべたつきのなさについて良好な結果を得ることが確認された。
【0052】
実施例35を使用して各種試験を行っても、変色のなさ、変臭のなさ、伸びの安定性およびべたつきのなさのいずれの評価も良好であった。
【0053】
「実施例35」
成 分 含有量(質量%)
(A)アスコルビルグルコシド 2.00
(B)エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 0.10
(C)2-アミノ2-メチル1,3-プロパンジオール 1.30
(D)カルボキシビニルポリマー 0.40
(D)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.40
(E)メチルポリシロキサン※2 10.50
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
ポリエチレングリコール 2.00
1,3-ブチレングリコール 10.01
パラオキシ安息香酸メチル 0.25
ヒアルロン酸ナトリウム 0.01
キサンタンガム 0.20
ユキノシタエキス 0.01
サクシニルアテロコラーゲン 0.01
精製水 72.76
合計 100.00
pH 6.00
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、変色のなさ、変臭のなさ、伸びの安定性およびべたつきのなさに優れる皮膚化粧料組成物を得ることができる。