(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】電圧検出装置、及び電源装置
(51)【国際特許分類】
H02M 3/28 20060101AFI20240123BHJP
【FI】
H02M3/28 H
(21)【出願番号】P 2020006379
(22)【出願日】2020-01-17
【審査請求日】2023-01-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100160093
【氏名又は名称】小室 敏雄
(72)【発明者】
【氏名】新田 甲之輔
(72)【発明者】
【氏名】古賀 圭一郎
【審査官】佐藤 匡
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-068349(JP,A)
【文献】国際公開第2018/168328(WO,A1)
【文献】特開2009-254047(JP,A)
【文献】米国特許第06188586(US,B1)
【文献】特開2013-150394(JP,A)
【文献】特開昭57-009098(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一次側コイルと二次側コイルとを有するトランスと、第1の電源線と第2の電源線との間に接続された複数のスイッチ素子を有し、前記トランスの前記一次側コイルに接続されるスイッチング回路と、前記トランスの前記二次側コイルから出力される交流信号を整流する整流部と、前記スイッチング回路のスイッチングを制御する電源制御部とを備える電源装置の入力電圧を検出する電圧検出装置であって、
前記電源装置の出力電圧とは異なる電圧であって、前記トランスの前記二次側コイルの一端から出力される電圧を入力電圧として検出する電圧検出部と、
前記スイッチング回路の前記複数のスイッチ素子のうちの、前記第1の電源線と前記第2の電源線との間に前記一次側コイルを導通させるスイッチ素子がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、前記電圧検出部が前記入力電圧を検出するように、前記電圧検出部の検出タイミングを調整する検出制御部と
を備えることを特徴とする電圧検出装置。
【請求項2】
一次側コイルと二次側コイルとを有するトランスと、第1の電源線と第2の電源線との間に接続された複数のスイッチ素子を有し、前記トランスの前記一次側コイルに接続されるスイッチング回路と、前記トランスの前記二次側コイルから出力される交流信号を整流する整流部と、前記スイッチング回路のスイッチングを制御する電源制御部とを備える電源装置の入力電圧を検出する電圧検出装置であって、
前記トランスの前記二次側コイルの一端から出力される電圧を入力電圧として検出する電圧検出部と、
前記スイッチング回路の前記複数のスイッチ素子のうちの、前記第1の電源線と前記第2の電源線との間に前記一次側コイルを導通させるスイッチ素子がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、前記電圧検出部が前記入力電圧を検出するように、前記電圧検出部の検出タイミングを調整する検出制御部と
を備え、
前記スイッチング回路は、4つのスイッチ素子を有するフルブリッジ回路であり、
前記検出制御部は、前記フルブリッジ回路の前記4つのスイッチ素子のうちの、前記第1の電源線に接続された第1のスイッチ素子と、前記第2の電源線に接続された第2のスイッチ素子との両方がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、前記電圧検出部が前記入力電圧を検出するように、前記電圧検出部の検出タイミングを調整する
ことを特徴とする電圧検出装置。
【請求項3】
前記検出制御部は、前記スイッチ素子がオン状態になる期間のうち、前記複数のスイッチ素子のスイッチングによる影響を受けない所定の範囲内に前記検出タイミングが収まるように調整する
ことを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載の電圧検出装置。
【請求項4】
前記トランスの前記二次側コイルの一端から出力される電圧を平滑化する平滑化回路を備え、
前記電圧検出部は、前記平滑化回路が平滑化した電圧を、前記入力電圧として検出する
ことを特徴とする請求項1
から請求項
3のいずれか一項に記載の電圧検出装置。
【請求項5】
前記電源制御部は、前記4つのスイッチ素子を位相シフト制御し、
前記検出制御部は、前記位相シフト制御による前記両方がオン状態になる期間の変化に応じて、前記検出タイミングを変更する
ことを特徴とする請求項
2に記載の電圧検出装置。
【請求項6】
前記検出タイミングの調整値を、前記複数のスイッチ素子のスイッチングにおける所定の基準タイミングからの遅延時間情報として記憶する不揮発性記憶部を備え、
前記検出制御部は、前記不揮発性記憶部が記憶する前記遅延時間情報に基づいて、前記検出タイミングを調整する
ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電圧検出装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電圧検出装置と、前記トランスと、前記スイッチング回路と、前記整流部と、前記電源制御部とを備えることを特徴とする電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電圧検出装置、及び電源装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の電源装置では、入力電圧の過電圧や低電圧等の判定行うものがある。このような電源装置では、コンパレータを用いて、入力電圧の過電圧や低電圧の判定を行っていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の電源装置では、入力電圧の過電圧や低電圧等を判定を行うものであり、入力電圧のアナログ値を検出するものではなかった。そのため、従来の電源装置では、例えば、入力電圧の急変による出力電圧の変動に応答することが困難であった。
【0005】
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、簡易な構成で入力電圧の電圧値を高精度に検出することができる電圧検出装置、及び電源装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の一態様は、一次側コイルと二次側コイルとを有するトランスと、第1の電源線と第2の電源線との間に接続された複数のスイッチ素子を有し、前記トランスの前記一次側コイルに接続されるスイッチング回路と、前記トランスの前記二次側コイルから出力される交流信号を整流する整流部と、前記スイッチング回路のスイッチングを制御する電源制御部とを備える電源装置の入力電圧を検出する電圧検出装置であって、前記電源装置の出力電圧とは異なる電圧であって、前記トランスの前記二次側コイルの一端から出力される電圧を入力電圧として検出する電圧検出部と、前記スイッチング回路の前記複数のスイッチ素子のうちの、前記第1の電源線と前記第2の電源線との間に前記一次側コイルを導通させるスイッチ素子がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、前記電圧検出部が前記入力電圧を検出するように、前記電圧検出部の検出タイミングを調整する検出制御部とを備えることを特徴とする電圧検出装置である。
また、本発明の一態様は、一次側コイルと二次側コイルとを有するトランスと、第1の電源線と第2の電源線との間に接続された複数のスイッチ素子を有し、前記トランスの前記一次側コイルに接続されるスイッチング回路と、前記トランスの前記二次側コイルから出力される交流信号を整流する整流部と、前記スイッチング回路のスイッチングを制御する電源制御部とを備える電源装置の入力電圧を検出する電圧検出装置であって、前記トランスの前記二次側コイルの一端から出力される電圧を入力電圧として検出する電圧検出部と、前記スイッチング回路の前記複数のスイッチ素子のうちの、前記第1の電源線と前記第2の電源線との間に前記一次側コイルを導通させるスイッチ素子がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、前記電圧検出部が前記入力電圧を検出するように、前記電圧検出部の検出タイミングを調整する検出制御部とを備え、前記スイッチング回路は、4つのスイッチ素子を有するフルブリッジ回路であり、前記検出制御部は、前記フルブリッジ回路の前記4つのスイッチ素子のうちの、前記第1の電源線に接続された第1のスイッチ素子と、前記第2の電源線に接続された第2のスイッチ素子との両方がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、前記電圧検出部が前記入力電圧を検出するように、前記電圧検出部の検出タイミングを調整することを特徴とする電圧検出装置である。
【0007】
また、本発明の一態様は、上記の電圧検出装置において、前記検出制御部は、前記スイッチ素子がオン状態になる期間のうち、前記複数のスイッチ素子のスイッチングによる影響を受けない所定の範囲内に前記検出タイミングが収まるように調整することを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様は、上記の電圧検出装置において、前記トランスの前記二次側コイルの一端から出力される電圧を平滑化する平滑化回路を備え、前記電圧検出部は、前記平滑化回路が平滑化した電圧を、前記入力電圧として検出することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様は、上記の電圧検出装置において、前記検出制御部は、前記スイッチ素子がオン状態になる期間のうち、前記複数のスイッチ素子のスイッチングによる影響を受けない所定の範囲内に前記検出タイミングが収まるように調整することを特徴とする。前記スイッチング回路は、4つのスイッチ素子を有するフルブリッジ回路であり、前記検出制御部は、前記フルブリッジ回路の前記4つのスイッチ素子のうちの、前記第1の電源線に接続された第1のスイッチ素子と、前記第2の電源線に接続された第2のスイッチ素子との両方がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、前記電圧検出部が前記入力電圧を検出するように、前記電圧検出部の検出タイミングを調整することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様は、上記の電圧検出装置において、前記検出制御部は、前記スイッチ素子がオン状態になる期間のうち、前記複数のスイッチ素子のスイッチングによる影響を受けない所定の範囲内に前記検出タイミングが収まるように調整することを特徴とする。前記電源制御部は、前記4つのスイッチ素子を位相シフト制御し、前記検出制御部は、前記位相シフト制御による前記両方がオン状態になる期間の変化に応じて、前記検出タイミングを変更することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の一態様は、上記の電圧検出装置において、前記検出タイミングの調整値を、前記複数のスイッチ素子のスイッチングにおける所定の基準タイミングからの遅延時間情報として記憶する不揮発性記憶部を備え、前記検出制御部は、前記不揮発性記憶部が記憶する前記遅延時間情報に基づいて、前記検出タイミングを調整することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の一態様は、上記に記載の電圧検出装置と、前記トランスと、前記スイッチング回路と、前記整流部と、前記電源制御部とを備えることを特徴とする電源装置である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、検出制御部が、第1の電源線と第2の電源線との間に一次側コイルを導通させるスイッチ素子がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、電圧検出部が入力電圧を検出するように、電圧検出部の検出タイミングを調整する。これにより、電圧検出装置は、スイッチングの際のスパイク電流の影響を低減させつつ、安定した入力電圧のアナログ値を検出することができる。よって、電圧検出装置は、簡易な構成で入力電圧の電圧値を高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本実施形態による電源装置の一例を示すブロック図である。
【
図2】本実施形態における平滑回路の検出波形の一例を示す図である。
【
図3】本実施形態における電源装置の動作の一例を示すタイムチャートである。
【
図4】本実施形態における電源装置のフィードバック制御の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態による電圧検出装置、及び電源装置について、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本実施形態による電源装置1の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、電源装置1は、直流電源2と、チョークコイル3と、平滑コンデンサ4と、電圧検出装置10と、スイッチング回路20と、トランス30と、整流部40と、制御部50とを備える。
【0017】
直流電源2は、例えば、リチウムイオン電池や鉛蓄電池などのバッテリであり、電源装置1に直流電力を供給する。直流電源2は、例えば、電源線L1(第1の電源線)と電源線L2(第2の電源線)との間に所定の電圧の直流電力を供給する。
【0018】
スイッチング回路20は、例えば、4つのスイッチ素子(Q1~Q4)を有するフルブリッジ回路であり、複数のスイッチ素子(Q1~Q4)のスイッチングにより負荷部(トランス30)に流れる電流の向きを変更する。スイッチング回路20は、トランス30の一次側コイル31に接続されており、直流電源2から供給された直流電力を交流電力に変換して、後述するトランス30の一次側コイル31に供給する。
また、スイッチング回路20は、第1のスイッチ素子21と、第2のスイッチ素子22とを備える。
【0019】
4つのスイッチ素子(Q1~Q4)のそれぞれは、例えば、N型MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。
スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q2とは、電源線L1と電源線L2との間に、中間のノードN1を介して、直列に接続されている。
また、スイッチ素子Q3とスイッチ素子Q4とは、電源線L1と電源線L2との間に、中間のノードN2を介して、直列に接続されている。
【0020】
スイッチ素子Q1は、ドレイン端子が電源線L1に、ソース端子がノードN1に、ゲート端子が制御部50から出力される制御信号線に、それぞれ接続されている。
スイッチ素子Q2は、ドレイン端子がノードN1に、ソース端子が電源線L2に、ゲート端子が制御部50から出力される制御信号線に、それぞれ接続されている。
【0021】
スイッチ素子Q3は、ドレイン端子が電源線L1に、ソース端子がノードN2に、ゲート端子が制御部50から出力される制御信号線に、それぞれ接続されている。
スイッチ素子Q4は、ドレイン端子がノードN2に、ソース端子が電源線L2に、ゲート端子が制御部50から出力される制御信号線に、それぞれ接続されている。
【0022】
ここで、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q3は、電源線L1に接続された第1のスイッチ素子21に含まれる。また、スイッチ素子Q2及びスイッチ素子Q4は、電源線L2に接続された第2のスイッチ素子22に含まれる。スイッチング回路20は、トランス30の一次側コイル31に接続され、一次側コイル31に交流信号を供給する。
また、4つのスイッチ素子(Q1~Q4)は、後述する制御部50によって、位相シフト制御される。
【0023】
トランス30は、一次側コイル31と二次側コイル32とを有し、一次側コイル31に供給された交流電力を変換して二次側コイル32から出力する。
一次側コイル31は、ノードN1とノードN2との間に接続され、スイッチング回路20によって生成された交流信号が供給される。
二次側コイル32は、中間点(センタータップ)のノードN3を介して、直列に接続された二次側コイル32Aと二次側コイル32Bとを有している。
なお、トランス30の二次側コイル32から出力される交流信号は、整流部40に出力される。
【0024】
二次側コイル32Aは、第1端が後述する整流部40のスイッチ素子41のドレイン端子に、第2端がノードN3(センタータップ)に接続されている。
また、二次側コイル32Bは、第1端がノードN3(センタータップ)に、第2端が後述する整流部40のスイッチ素子42のドレイン端子に接続されている。
【0025】
整流部40は、トランス30の二次側コイル32から出力される交流信号を整流する同期整流回路である。整流部40は、後述する制御部50によって導通状態が制御されるスイッチ素子41とスイッチ素子42とを備える。
【0026】
スイッチ素子41は、ドレイン端子が二次側コイル32Aの第1端(ノードN4)に、ソース端子がグランド端子に、ゲート端子が制御部50から出力される制御信号線に、それぞれ接続されている。
【0027】
スイッチ素子42は、ドレイン端子が二次側コイル32Bの第2端(ノードN5)に、ソース端子がグランド端子に、ゲート端子が制御部50から出力される制御信号線に、それぞれ接続されている。
スイッチ素子41とスイッチ素子42とは、制御部50から出力される制御信号によって、一次側コイル31及び二次側コイル32に流れる電流の向きに応じて、交互にオン状態(導通状態)にされる。
【0028】
チョークコイル3は、ノードN3とノードN7との間に接続され、目的の周波数より高い電流を阻止して、ノードN7の出力電圧を平滑化する。
平滑コンデンサ4は、ノードN7(出力端子)と、グランド端子との間に接続され、ノードN7の出力電圧を平滑化する。
チョークコイル3及び平滑コンデンサ4は、出力電圧のノイズを除去し平滑化するために用いられる。
【0029】
電圧検出装置10は、電源装置1の入力電圧を検出する検出装置であって、平滑化回路11と、ADC(Analog to Digital Converter)12と、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)13と、制御部50の検出制御部52とを備える。
【0030】
平滑化回路11は、トランス30の二次側コイル32の一端(例えば、ノードN4)から出力される電圧を平滑化する。平滑化回路11は、例えば、スイッチ素子42をオン状態にしている状態における二次側コイル32の電圧を平滑化して、ADC12に出力する。なお、平滑化回路11がノードN4から出力する電圧は、直流電源2から出力される電源装置1の入力電圧を、トランス30を介して出力した電圧であり、電源装置1の入力電圧に対応する電圧である。そのため、平滑化回路11が出力する電圧を検出することで、電源装置1の入力電圧を検出することが可能である。
また、平滑化回路11は、抵抗(111、112)と、コンデンサ113とを備えている。
【0031】
抵抗111と抵抗112とは、ノードN4とグランド端子との間に、中間のノードN6を介して、直列に接続されている。抵抗111及び抵抗112は、抵抗分圧により、ノードN4に出力される電圧を分圧してノードN6から出力する。
コンデンサ113は、ノードN6とグランド端子との間に接続され、ノードN6の電圧を平滑化する。
【0032】
ADC12(電圧検出部の一例)は、平滑化回路11が平滑化した電圧を、入力電圧として検出する。ADC12は、後述する検出制御部52の制御に基づいて、平滑化回路11が平滑化した電圧を検出するタイミングを制御され、検出した当該電圧値を、直流電源2の出力電圧(電源装置1の入力電圧)として検出する。ADC12は、検出値を制御部50に出力する。
【0033】
EEPROM13(不揮発性記憶部の一例)は、後述する検出制御部52の検出タイミングの調整値を、複数のスイッチ素子(Q1~Q4)のスイッチングにおける所定の基準タイミングからの遅延時間情報として記憶する。EEPROM13は、遅延時間情報を、例えば、電源装置1の出荷検査時のキャリブレーション(校正)によって記憶される。
【0034】
また、EEPROM13は、後述する電源制御部51の制御に用いる各種情報を記憶する。EEPROM13は、例えば、電源制御部51のフィードバック制御、及びフィードフォワード制御に用いるゲイン情報、等を予め記憶している。
【0035】
制御部50は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、電源装置1を統括的に制御する。制御部50は、電源制御部51と、検出制御部52とを備える。
【0036】
検出制御部52は、入力電圧を検出するための制御を行う。検出制御部52は、スイッチング回路20の複数のスイッチ素子(Q1~Q4)のうちの、電源線L1と電源線L2との間にトランス30を導通させるスイッチ素子(例えば、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q4)がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、ADC12が電圧を検出するように、ADC12の検出タイミングを調整する。
【0037】
検出制御部52は、上述したトランス30を導通させるスイッチ素子がオン状態になる期間のうち、複数のスイッチ素子(Q1~Q4)による影響を受けない所定の範囲内に検出タイミングが収まるように調整する。具体的に、検出制御部52は、フルブリッジ回路(スイッチング回路20)の4つのスイッチ素子(Q1~Q4)のうちの、電源線L1に接続された第1のスイッチ素子21と、電源線L2に接続された第2のスイッチ素子22との両方がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、ADC12が電圧を検出するように、ADC12の検出タイミングを調整する。検出制御部52は、例えば、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q4との両方がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、ADC12が電圧を検出するように、ADC12の検出タイミングを調整する。
【0038】
なお、EEPROM13には、例えば、スイッチ素子Q1がオフ状態(非導通状態)になるタイミングを基準にした遅延時間情報が予め記憶されている。検出制御部52は、EEPROM13(不揮発性記憶部)が記憶する遅延時間情報に基づいて、検出タイミングを調整する。また、検出制御部52は、位相シフト制御による両方がオン状態になる期間の変化に応じて、検出タイミングを変更する。検出タイミングの調整の詳細については、後述する。
【0039】
電源制御部51は、電圧検出装置10(検出制御部52)が検出した入力電圧に基づいて、スイッチング回路20のスイッチングを制御する。電源制御部51は、例えば、位相シフト制御により、4つのスイッチ素子(Q1~Q4)のスイッチングを制御する。電源制御部51は、不図示のCT(Current Transformer)などにより検出された出力電流と、例えば、ノードN7の電圧を不図示のADCなどで検出した出力電圧とに基づいて、フィードバック制御を行うとともに、電圧検出装置10(検出制御部52)が検出した入力電圧に基づいて、フィードフォワード制御を行う。
【0040】
電源制御部51は、フィードバック制御、及びフィードフォワード制御により得られた位相差の変化量(Δ位相差)に基づいて、位相シフト制御により、4つのスイッチ素子(Q1~Q4)のスイッチングを制御する。
なお、電源制御部51によるフィードバック制御及びフィードフォワード制御の詳細については後述する。
【0041】
次に、図面を参照して、本実施形態による電圧検出装置10及び電源装置1の動作について説明する。
図2は、本実施形態における平滑化回路11の検出波形の一例を示す図である。
【0042】
図2において、波形W0は、上述した
図1に示すノードN6の検出信号の波形である。また、グラフの横軸は、時間を示し、縦軸は、検出信号の電圧を示している。
図2に示すように、波形W0は、例えば、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q4がいずれもオン状態であり、整流部40のスイッチ素子42がオン状態、且つスイッチ素子41がオフ状態である場合に、検出信号の電圧が上昇する。
【0043】
なお、波形W0のうちで、検出信号の電圧が急峻に変化している箇所P1は、スイッチ素子(Q1~Q4)のスイッチングのタイミング周辺に相当する。そのため、ADC12では、このような箇所P1での検出を避けて、時刻T1のようなタイミングで電圧を検出する。すなわち、検出制御部52は、複数のスイッチ素子(Q1~Q4)による影響を受けない所定の範囲内に検出タイミングが収まるように調整する。
【0044】
次に、
図3を参照して、電圧検出装置10及び電源装置1の全体の動作について説明する。
図3は、本実施形態における電源装置1の動作の一例を示すタイムチャートである。
【0045】
図3において、波形W1~波形W4は、上から順に、スイッチ素子Q1~スイッチ素子Q4のスイッチングの状態を示している。また、波形W5は、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q4との両方がオン状態、及びスイッチ素子Q2とスイッチ素子Q3との両方がオン状態になるタイミングを示すタイミング信号である。なお、波形W5において、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q4との両方がオン状態を正極性とし、スイッチ素子Q2とスイッチ素子Q3との両方がオン状態を負極性として表している。
【0046】
また、波形W6は、上述した平滑化回路11から出力される検出信号であって、入力電圧に対応した電圧を示す信号を示している。また、波形W7は、電源制御部51によるフィードバック(F/B)制御の周期割り込みを示している。
また、波形W8は、ADC12の変換タイミングを示している。
なお、
図3に示す波形W1~波形W8の横軸は、時間である。
【0047】
図3において、制御部50の電源制御部51は、制御の1周期の期間TR1として、位相シフト制御により、波形W1~波形W4に示すように、スイッチ素子Q1~スイッチ素子Q4のスイッチングを制御する。電源制御部51は、電圧検出装置10(検出制御部52)により検出された入力電圧などに基づいて、フィードフォワード制御及びフィードバック制御を実行して位相差を算出し、位相シフト制御を行う。なお、位相差の期間TΔθは、例えば、スイッチ素子Q3をオフ状態にしてから、スイッチ素子Q1をオフ状態にするまでの期間である。
【0048】
また、検出制御部52は、波形W5におけるスイッチ素子Q1とスイッチ素子Q4との両方がオン状態になる期間T14ONの中央部分のタイミング(波形W8の黒色塗りつぶし部分)で、ADC12の検出を行うように制御する。検出制御部52は、ADC12が検出した電圧値を、対応する入力電圧として取得し、当該入力電圧を電源制御部51に出力する。
【0049】
電源制御部51は、電圧検出装置10(検出制御部52)により検出された入力電圧に基づいて、位相差の期間TΔθの算出及び更新を行い(波形W7を参照)、更新した位相差の期間TΔθに基づいて、スイッチング回路20の4つのスイッチ素子(Q1~Q4)のスイッチングを制御する。
【0050】
なお、
図3において、拡大波形G1は、領域A1を拡大した波形W1~波形W6、及び波形W8の各波形を示している。ここで、遅延値DT34は、位相差の期間TΔθの起点であるスイッチ素子Q3がオフ状態になる時刻から、スイッチ素子Q4がオン状態になるまでの遅延値である。また、期間T14ONは、上述したように、スイッチ素子Q1とスイッチ素子Q4との両方がオン状態になる期間である。また、遅延値DTCKは、スイッチ素子Q3がオフ状態になる時刻から、ADC12の検出タイミングまでの遅延値である。
このような状況において、遅延値DTCKは、下記の(1)式により表される。
【0051】
遅延値DTCK = 遅延値DT34+(位相差の期間TΔθ-遅延値DT34)/2
= 遅延値DT34+期間T14ON/2 ・・・ (1)
【0052】
式(1)に基づいて算出された遅延値DTCKは、EEPROM13に記憶されている。
また、本実施形態では、電源制御部51は、位相シフト制御を行うため、出力電流に応じて、位相差の期間TΔθが変更される。そのため、EEPROM13には、例えば、位相差の期間TΔθの値と、遅延値DTCKとを対応付けて予め記憶されている。
【0053】
検出制御部52は、例えば、位相差の期間TΔθの値に対応付けられた遅延値DTCKをEEPROM13から取得し、取得した遅延値DTCKにより、ADC12の検出タイミングを調整する。なお、ADC12の検出期間(波形W8の黒色塗りつぶし期間を参照)には、ADC12のサンプルホールド期間及びアナログ-デジタル変換期間が含まれる。
検出制御部52は、調整した検出タイミングによりADC12が検出した検出値を出力電流として、電源制御部51に出力する。
【0054】
次に、
図4を参照して、電源制御部51によるフィードバック制御について説明する。
図4は、本実施形態における電源装置1のフィードバック制御の一例を示す図である。
【0055】
図4に示すように、電源制御部51は、出力電圧の電圧偏差、出力電流の電流偏差、及び出力電力の電力偏差に基づいて、フィードバック制御を実行し、フィードバック制御の制御量(FB制御量)を算出する。
【0056】
ここで、出力電圧の電圧偏差は、目標の出力電圧と、検出した出力電圧との差分であり、出力電流の電流偏差は、目標の出力電流と、検出した出力電流との差分である。また、出力電力の電力偏差は、目標の出力電力と、検出した出力電力との差分である。出力電力は、検出した出力電流及び出力電圧から電源制御部51によって算出される。
【0057】
また、電源制御部51は、電圧検出装置10(検出制御部52)により検出された入力電圧に基づいて、フィードフォワード制御を実行し、フィードバック制御とフィードフォワード制御とを組み合わせて、位相差の変化量(Δ位相差)を算出する。電源制御部51は、位相差の変化量(Δ位相差)に基づいて、位相シフト制御の位相差を更新する。このように、電源制御部51は、フィードバック制御とフィードフォワード制御とを組み合わせて、4つのスイッチ素子(Q1~Q4)を位相シフト制御する。本実施形態による電源装置1は、入力電圧の情報を使用してフィードフォワード制御をことにより、応答性能を容易に向上させることができる。
【0058】
次に、本実施形態による電源装置1及び電圧検出装置10の電圧検出に関するキャリブレーション処理(校正処理)について説明する。電源装置1及び電圧検出装置10は、出荷前に、以下のようなキャリブレーション処理が実行される。
【0059】
電源装置1の制御部50は、電源装置1の直流電源2からの入力電圧を、例えば、入力電圧を最大値(Max値)、標準値(「Typ値」、及び最小値(Min値)に変更して、検出電圧値と、直流電源2からの入力電圧との差分が所定の値以下になるように、検出タイミングの遅延値DTCKを調整する。制御部50は、このようにキャリブレーション処理した結果の遅延値DTCKを、EEPROMに記憶させる。
【0060】
以上説明したように、本実施形態による電圧検出装置10は、トランス30と、スイッチング回路20と、整流部40と、電源制御部51とを備える電源装置1の入力電圧を検出する電圧検出装置10であって、ADC12(電圧検出部)と、検出制御部52とを備える。ここで、トランス30は、一次側コイル31と二次側コイル32とを有する。スイッチング回路20は、電源線L1(第1の電源線)と電源線L2(第2の電源線)との間に接続された複数のスイッチ素子(Q1~Q4)を有し、トランス30の一次側コイル31に接続されている。整流部40は、トランス30の二次側コイル32から出力される交流信号を整流する。電源制御部51は、スイッチング回路20のスイッチングを制御する。また、ADC12は、トランス30の二次側コイル32の一端から出力される電圧を入力電圧として検出する。検出制御部52は、スイッチング回路20の複数のスイッチ素子(Q1~Q4)のうちの、電源線L1と電源線L2との間に一次側コイル31を導通させるスイッチ素子(例えば、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q4)がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、ADC12が入力電圧を検出するように、ADC12の検出タイミングを調整する。
【0061】
これにより、検出制御部52が、電源線L1と電源線L2との間に一次側コイル31を導通させるスイッチ素子(例えば、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q4)がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、ADC12が入力電圧を検出するように、電圧検出部の検出タイミングを調整する。すなわち、本実施形態による電圧検出装置10は、スイッチングの際のスパイク電流の影響を低減させつつ、安定した入力電圧のアナログ値を検出することができる。よって、本実施形態による電圧検出装置10は、簡易な構成で入力電圧の電圧値を高精度に検出することができる。
【0062】
また、本実施形態では、検出制御部52は、スイッチ素子(Q1、Q2)がオン状態になる期間(期間T14ON)のうち、複数のスイッチ素子(Q1~Q4)による影響を受けない所定の範囲内に検出タイミングが収まるように調整する。
これにより、本実施形態による電圧検出装置10は、複数のスイッチ素子(Q1~Q4)のスイッチングによる影響を低減することができるため、さらに入力電圧の検出精度を向上させることができる。
【0063】
また、本実施形態による電圧検出装置10は、トランス30の二次側コイル32の一端から出力される電圧を平滑化する平滑化回路11を備える。検出制御部52が、平滑化回路11が平滑化した電圧を、入力電圧として検出する。
これにより、本実施形態による電圧検出装置10は、さらに安定して入力電圧を検出することができるため、入力電圧の検出精度をさらに向上させることができる。
【0064】
また、本実施形態では、スイッチング回路20は、4つのスイッチ素子(Q1~Q4)を有するフルブリッジ回路である。検出制御部52は、フルブリッジ回路の4つのスイッチ素子(Q1~Q4)のうちの、電源線L1に接続された第1のスイッチ素子21と、電源線L2に接続された第2のスイッチ素子22との両方がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、ADC12が入力電圧を検出するように、ADC12の検出タイミングを調整する。
【0065】
これにより、本実施形態による電圧検出装置10は、第1のスイッチ素子21と第2のスイッチ素子22との両方がオン状態になる期間の中間点のタイミングでADC12に電圧を検出するようにしたので、スイッチング回路20がフルブリッジ回路である場合であっても、適切に入力電圧を検出することができる。
【0066】
また、本実施形態では、電源制御部51は、4つのスイッチ素子(Q1~Q4)を位相シフト制御する。検出制御部52は、位相シフト制御による両方がオン状態になる期間の変化に応じて、検出タイミングを変更する。
【0067】
これにより、本実施形態による電圧検出装置10は、位相シフト制御による両方がオン状態になる期間の変化に応じて、ADC12の検出タイミングを適切に調整することができる。よって、本実施形態による電圧検出装置10は、位相シフト制御を行う場合であっても、適切に入力電圧を検出することができる。
【0068】
また、本実施形態による電圧検出装置10は、検出タイミングの調整値を、複数のスイッチ素子(Q1~Q4)のスイッチングにおける所定の基準タイミングからの遅延時間情報として記憶するEEPROM13(不揮発性記憶部)を備える。検出制御部52は、EEPROM13が記憶する遅延時間情報に基づいて、検出タイミングを調整する。
これにより、本実施形態による電圧検出装置10は、EEPROM13(不揮発性記憶部)を備るという簡易な構成により、適切に出力電流を検出することができる。
【0069】
また、本実施形態による電源装置1は、上記に記載の電圧検出装置10と、トランス30と、スイッチング回路20と、整流部40と、電源制御部51とを備える。
これにより、本実施形態による電源装置1は、上記に記載の電圧検出装置10と同様の効果を奏し、入力電圧の検出精度を向上させることができる。また、本実施形態による電源装置1は、入力電圧の検出精度を向上させることができるため、例えば、フィードフォワード制御を簡単に実行することができる。
【0070】
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記の実施形態において、電圧検出部の一例として、ADC12を用いる例を説明したが、これに限定されるものではなく、他の方式の電圧検出部を用いてもよい。例えば、ADC12の代わりに、検出タイミングにより所定の閾値電圧と比較するコンパレータを用いるようにしてもよい。
【0071】
また、上記の実施形態において、電源装置1は、整流部40として、同期整流回路を用いる例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、整流部40として、ダイオードを備えた非同期整流回路を用いるようにしてもよい。
【0072】
また、上記の実施形態において、電圧検出装置10は、電源装置1の入力電圧を検出する例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、モータ制御装置などの他の装置の入力電圧を検出するようにしてもよい。
【0073】
また、上記の実施形態において、トランス30の一例として、センタータップ形式のトランスを用いる例を説明したが、これに限定されるものではなく、他の形式のトランスであってもよい。
【0074】
また、上記の実施形態において、制御部50は、電源回路としての制御を行う電源制御部51と、電圧検出を制御する検出制御部52との両方を備える例を説明したが、これに限定されるものではない、例えば、電源制御部51と、検出制御部52とのいずれか一方を、制御部50の外部に備えるようにしてもよい。
【0075】
また、上記の実施形態において、検出制御部52は、第1のスイッチ素子21と第2のスイッチ素子22との両方がオン状態になる期間の中間点のタイミングで、ADC12が電圧を検出するように検出タイミングを調整する例を説明したが、これに限定されるものではない。検出制御部52は、例えば、複数のスイッチ素子(Q1~Q4)による影響を受けない所定の範囲内であれば、中間点のタイミングからずれた検出タイミングに調整するようにしてもよい。
【0076】
また、上記の実施形態において、電圧検出装置10は、平滑化回路11を備える例を説明したが、これに限定されるものではなく、平滑化回路11を備えない他の形態であってもよい。また、平滑化回路11は、上記の実施形態で説明したものに限定されるものではなく、他の方式の平滑化回路であってもよい。
【0077】
例えば、平滑化回路11は、抵抗(111、112)を優先して備え、コンデンサ113を備えないようにしてもよい。
また、上記の平滑化回路11において、コンデンサ113は、例えば、ノイズや電圧の振動が心配される場合には検出に影響のない範囲で、追加されてもよい。
【0078】
また、上記の実施形態において、スイッチング回路20がフルブリッジ回路である例を説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、ハーフブリッジ回路や他の方式のスイッチング回路であってもよい。
また、上記の実施形態において、電源装置1は、フルブリッジ回路及びトランス30を用いた電源回路として説明したが、これに限定されるものではなく、他の方式の電源回路に適用してもよい。例えば、電源回路は、絶縁方式・非絶縁方式に限定されるものでなく、他の方式であってもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 電源装置
2 直流電源
3 チョークコイル
4 平滑コンデンサ
10 電圧検出装置
11 平滑化回路
12 ADC
13 EEPROM
20 スイッチング回路
21 第1のスイッチ素子
22 第2のスイッチ素子
30 トランス
31 一次側コイル
32、32A、32B 二次側コイル
40 整流部
41、42、Q1、Q2、Q3、Q4 スイッチ素子
50 制御部
51 電源制御部
52 検出制御部
111、112 抵抗
113 コンデンサ