(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】カーリングゲーム装置
(51)【国際特許分類】
A63B 67/14 20060101AFI20240123BHJP
A63B 67/00 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
A63B67/14 E
A63B67/00 A
(21)【出願番号】P 2020547194
(86)(22)【出願日】2019-03-12
(86)【国際出願番号】 KR2019002836
(87)【国際公開番号】W WO2019177334
(87)【国際公開日】2019-09-19
【審査請求日】2022-03-04
(31)【優先権主張番号】10-2018-0028781
(32)【優先日】2018-03-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0041346
(32)【優先日】2018-04-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2018-0100596
(32)【優先日】2018-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512224464
【氏名又は名称】チョイ、ヘヨン
(74)【代理人】
【識別番号】100110423
【氏名又は名称】曾我 道治
(74)【代理人】
【識別番号】100111648
【氏名又は名称】梶並 順
(74)【代理人】
【識別番号】100212657
【氏名又は名称】塚原 一久
(74)【代理人】
【識別番号】100221729
【氏名又は名称】中尾 圭介
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、ヘヨン
【審査官】池田 剛志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第04502686(US,A)
【文献】米国意匠特許発明第00472584(US,S)
【文献】特開平06-185895(JP,A)
【文献】韓国公開実用新案第20-2015-0003626(KR,U)
【文献】米国特許第05011147(US,A)
【文献】登録実用新案第3149058(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2011/0037225(US,A1)
【文献】実開昭48-080679(JP,U)
【文献】特開平06-154369(JP,A)
【文献】特開2008-228807(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 61/00-67/22
A63D 1/00-15/20
A63F 7/00,
7/04- 9/20,
9/26-11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーブル上でカーリング競技を実行することができるカーリングゲーム装置であって、
本体(1)と、
前記本体(1)の上部に四角形状に設けられたカーリングテーブル(100)と、
剛体として球形態に形成され、
水平方向を中心に360度及び鉛直方向を中心に360度の範囲内で一点を打撃点(10C)として打撃されることができるように、前記カーリングテーブル(100)の上で移動するカーリングボール(10)と、
を含み、
前記カーリングテーブル(100)は、
前記本体(1)の上端の底面及び周りに沿って設けられた床板台(2)と、
前記床板台(2)の内側に設けられた複数のクッションバー(3)と、
前記床板台(2)の表面に水平に設けられた床板表面部(4)と
を含み、
前記クッションバー(3)は3角形、4角形、5角形の中の一つの形態で構成され、その中で一面が頂角の形態で前記カーリングテーブル(100)の内部に向かって露出するように設けられ、
前記床板表面部(4)には、前記カーリングボール(10)を打球するための少なくとも一つ以上の打球ライン(4a)と、前記カーリングボール(10)が前記打球ライン(4a)で打撃によって出発し、移動して到逹するための少なくとも一つ以上の標的(6)とが設けられ、
前記標的(6)は複数の円の重なり、または複数の多角形の重なりで形成され、
前記打球ライン(4a)で打撃された前記カーリングボール(10)の前記打撃点(10C)が回転中心となって回転しながら、前記カーリングボール(10)が前記床板表面部(4)の表面と前記クッションバー(3)のクッションによって移動して前記標的(6)まで移動することを特徴とするカーリングゲーム装置。
【請求項2】
前記クッションバー(3)から床板表面部(4)の中央部分まで延ばして設けられた中間クッションバー(5)をさらに含み、
前記中間クッションバー(5)の両面はクッション機能を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカーリングゲーム装置。
【請求項3】
前記標的(6)は前クッションバー(3b)と後クッションバー(3d)の間に設けられ、
前記打球ライン(4a)は前記標的(6)と後クッションバー(3d)の間に設けられることを特徴とする請求項1に記載のカーリングゲーム装置。
【請求項4】
前記標的(6)は標的投光装置(601)によって形成され、
前記標的投光装置(601)は、光源(602)、前記光源(602)の下端に設けられた集光レンズ(603)、前記集光レンズ(603)によって集められた光が透過して前記標的(6)のような形状で標的形状板(604)、前記標的形状板(604)を透過した光の焦点距離を調整する投射レンズ(605)を含むことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のカーリングゲーム装置。
【請求項5】
前記標的(6)の中心には、前記カーリングボール(10)が引込む標的ホール(6a)が設けられたことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載のカーリングゲーム装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テーブルでカーリング競技を楽しめるカーリングゲーム装置に係り、特に室内に設けられたテーブルで様々な角度の打球とクッションでカーリングスポーツを楽しめるカーリングゲーム装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、カーリングは2チームがカーリングストーンをカーリングシーツ(curling sheet)と呼ぶ長方形の氷上に滑らせ、決まった標的の上にどれほど正確に位置させたのかによって勝敗を決める冬季スポーツであって、カーリングは各4人で構成された2チームの間に行われる。
【0003】
カーリング競技はスコットランドで発祥した競技で16世紀頃に盛んだと言う。初期は石を使い、1800年代は石の代わりに鉄を使ったこともあるが、現在は重さ20kg以下、まわり914cm以下、高さ114cmのストーン(石)を使っている。
【0004】
前記カーリング競技は、1チーム4人ずつ2グループで形成して幅4.72~5m、長さ42.07~45.72m、幅と長さの割合が1:9で一方が非常に長くて広いリンク(氷板)の上でハウスと言う円の中心の標的に2つの石を相手チームと交互に滑らせ、どちらが標的に近づけたのかによって点数で勝敗を競う冬季スポーツである。
【0005】
このようなカーリング競技は所望の位置にカーリングストーンを止めるドロー(Drow)攻撃と、相手のカーリングストーンをはじき出して自分のカーリングストーンを止めるテイクアウト(take out)攻撃法などで19.96kg、まわり91.44cmの楕円形カーリングストーンを氷上で交互に滑らせ、最終的に直径3.658mのハウス標的の中心に最も近づけたチームが得点する競技である。
【0006】
しかし、カーリング競技は広くて長い空間と氷板が必要であるため、場所的制限、氷の維持など幾つかの障害的要因で大衆スポーツとして限界があった。
【0007】
また、カーリング競技を大衆化するためにカーリングテーブルの形態で構成する場合、幅と長さの割合が1:9と類似する、長いカーリングテーブルが構成されなければならないので、事実上室内に数台も設置することが難しく、特定形態のものを室内のみで設置することができる。
【0008】
このような技術の一例が下記文献1ないし3などで開示されている。
【0009】
例えば、下記特許文献1には、下端部に格子型で複数の感知センサーを備えたマットで構成され、感知センサーが供給部からパッティングされたゴルフボールを感知する第1感知部、端部中心を基準にして円形に配置された複数の感知センサーを備えたマットで構成され、感知センサーが第1感知部を通って移動したゴルフボールを感知する場合、ゴルフボールを最後に感知した感知センサーのIDを第2送信部を通じて制御部に伝送する第2感知部、第1感知部から受信した感知センサーのIDと対応する座標変化の推移を線形化してゴルフボールの軌跡情報を生成し、第2感知部から受信した感知センサーのIDと対応するように既設定された点数を出力する点数情報を生成する制御部、及び制御部から受信したゴルフボールの軌跡情報及び点数情報をディスプレイするディスプレイ部を含むパッティングを利用したカーリングゲーム装置について開示されている。
【0010】
また、下記特許文献2には、チップの強弱を調節しながら前方に投げるシューター、前記シューターで投げられたチップが滑って移動するが、少なくとも一つ以上の標的が形成された移動路、及び前記移動路の側方にチップを回収するためのチップ回収手段を構成し、前記移動路にはエアボールを形成してエアコムプレッシャーによって前記エアボールに吐出されるエアによってチップが浮び上がって、滑って移動するように構成して前記移動路に投げられたチップが標的位置に入るか否かによってゲームの勝敗を決めるように作られたカーリングゲーム機について開示されている。
【0011】
一方、下記特許文献3には、水平支持台、水平支持台上に設けられた平坦なゲームボード、作動フレーム、作動フレームの動きをピボッティングするピボッティング手段を設け、長いテーブルの上でカーリング競技を行うミニチュアゲーム機について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【文献】韓国公開実用新案公報第2015-0003626号(2015年10月06日公開)
【文献】韓国登録特許公報第10-1586685号(2016年01月13日登録)
【文献】米国特許公報US3,239,226号(1966年03月08日公告)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上述したような特許文献に開示されている技術でカーリング競技は室内で適用しがたく、カーリングストーンの移動速度と方向を調整するほうきのブローム調整が カーリングテーブルの上では実際不可能なので、競技内容自体が非常に単調になる。
【0014】
前記特許文献1には、スクリーン形態でシミューレーター化する方法も提示されているが、現実感が落ち、決まった形態と状況がコンピューターによって制御されるので、スポーツの重要要素である様々な競技方法が創出されない問題があった。
【0015】
また、前記特許文献2に開示されている技術では、傾いたスタートラインでカーリングボールを転がす構造が開示されているが、これは落ちる落下地点を選択すること以外に特別な攻撃方法がないので、攻撃と守備方法が単純という問題があった。
【0016】
また、前記特許文献3に開示されているカーリングテーブル構造は単純に長いテーブル上でする競技で、このようなカーリングテーブルの形態は室内に設置することに制限がある問題もあった。また、使用するボールの形態が親指でボールを収容するために凹んだ陷沒部で構成した不完全な球形を使うので、ボールの回転方向が左右水平方向の一方向のみに回転可能なので攻撃方式が単調である。
【0017】
また、上述した特許文献などに開示されている技術では、カーリングテーブルの一面に構成されるクッションレールも単純にボールが外郭へ離脱することを防ぐ遮壁に過ぎないため、移動するボールの運動衝撃を吸収し、ボールの加速力を落として運動力を停止させるという問題もあった。
【0018】
このように、従来のテーブル型構造は上述したように競技方式が単調で一方向に長くて設置面積を過度に占めて、様々な形態の室内空間への設置制限をもたらすなど、大衆スポーツ競技として活性化するに困難であるという問題があった。
【0019】
一方、既存のカーリングストーンは、楕円形または完全球状ではない形態なので、一方向の回転運動のみする。したがって、クッションによって反射角が左・右方向のみに単純に作用するので、ラインを脱しないようにする遮壁の役目をするだけで、攻撃と防御手段も非常に単調である。
【0020】
よって、様々で創意的攻撃法と守備方法が可能で、様々な形態の構造を持ちながら室内に設置できるように、小さな規模でカーリング競技の特性上、長い移動距離を持つ新しい室内カーリングテーブル用カーリング装置が必要となった。
【0021】
本発明の目的は、上述した問題点を解決するために、様々な形態の室内空間で複数個を設置できるよう、長さの短い長方形規模のカーリングテーブル構造を備えたカーリングゲーム装置を提供することである。
【0022】
本発明の別の目的は、通常のカーリング競技のように移動距離が長いカーリングテーブルの機能を備え、多角的且つ創意的で、様々な攻撃と守備方法が可能な競技運営方式を実現できるカーリングゲーム装置を提供することである。
【0023】
本発明のまた別の目的は、カーリングテーブルの長さと幅、カーリングボールの構造、カーリングボールの移動方法、カーリングボールの移動距離、カーリングボールが移動しやすいテーブルの表面、クッションバーの構成、打球ラインの構成と位置、標的の構成方法と位置などを新しく提示してカーリング競技を行うことができるカーリングゲーム装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
前記目的を達成するために、本発明によるカーリングゲーム装置はテーブル上でカーリング競技を行うことができるカーリングゲーム装置であって、本体1、前記本体1の上部に四角形状で設けられたカーリングテーブル100、剛体として球形態に形成されて前記カーリングテーブル100上で移動するカーリングボール10を含み、前記カーリングテーブル100は本体1の上端の底面及び周りに沿って設けられた床板台2、前記床板台2の内側に設けられた複数のクッションバー3、前記床板台2の表面に水平に設けられた床板表面部4を含み、前記床板表面部4には前記カーリングボール10を打球するための少なくても一つ以上の打球ライン4aと、前記カーリングボール10が前記打球ライン4aから打撃によって出発して移動し、到逹するための少なくても一つ以上の標的6が設けられ、前記標的6は複数の円の重なり、または複数の多角形の重なりによって形成され、前記打球ライン4aで打撃された前記カーリングボール10の打撃点10Cが重心と回転機軸になって回転しながら前記クッションバー3によって反射され、前記標的6まで移動することによって前記カーリングボール10の移動距離が前記カーリングテーブル100の長さよりもっと長い移動距離を移動することを特徴とする。
【0025】
また、本発明によるカーリングゲーム装置において、前記クッションバー3で床板表面部4の中央部分まで延ばして設けられた中間クッションバー5をさらに含み、前記中間クッションバー5の両面はクッション機能を備えたことを特徴とする。
また、本発明によるカーリングゲーム装置において、前記カーリングテーブル100は「┐」の字型からなることを特徴とする。
また、本発明によるカーリングゲーム装置において、前記標的6は前クッションバー3bと後クッションバー3dの間に設けられ、前記打球ライン4aは前記標的6と後クッションバー3dの間に設けられることを特徴とする。
また、本発明によるカーリングゲーム装置において、前記カーリングテーブル100の大きさは前記カーリングテーブル100の幅と長さの割合が1:4未満で、前記幅に対して前記打球ライン4aから前記複数のクッションバー3を経て前記標的6へ移動するカーリングボール10の総移動距離の割合が1:6以上1:10未満となることを特徴とする。
また、本発明によるカーリングゲーム装置において、前記標的6は標的投光装置601によって形成され、前記標的投光装置601は、光源602、前記光源602の下端に備えられた集光レンズ603、前記集光レンズ603によって集光された光が透過して前記標的6のような形状で標的形状板604、前記標的形状板604を透過した光の焦点距離を調整する投射レンズ605を含むことを特徴とする。
また、本発明によるカーリングゲーム装置において、前記標的6の中心には前記カーリングボール10が引込む標的ホール6aが備えられたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
上述したように、本発明によるカーリングゲーム装置によれば、国際カーリング競技場の規格である長さ42.07~45.72m、幅4.72~5mの氷上カーリング競技場(以下、「氷上競技場」という)の規格と全ての競技要素を比例して縮め、本体の上部に四角形状で備えられたカーリングテーブルと剛体として球形態に形成され、前記カーリングテーブル上で移動するカーリングボールを備え、カーリングテーブル上で実際カーリング競技と同一な競技ができるという効果が得られる。すなわち、カーリングテーブルの総移動距離、カーリングボールの大きさ、標的の大きさの縮小割合を1/4以上1/8未満で比例構成することで、既存のカーリング競技の効果をそのまま得ることができる。
【0027】
また、本発明によるカーリングゲーム装置によれば、カーリングテーブルの大きさは氷上カーリング場に比べて縮小割合を面積比1/16~1/64で縮小することで様々な室内に複数設備が可能となる。カーリングテーブルの幅と長さは1:4未満で構成することで様々な形態の室内でカーリングテーブルを複数設置することができ、経済的効率性を達成できるという効果が得られる。
【0028】
また、本発明によるカーリングゲーム装置によれば、カーリングテーブル幅の中心に中間クッションバーを備えて少なくとも2面以上構成し、カーリングボールの打球ラインと標的の位置を可変してカーリングテーブルの幅とカーリングボールの総移動距離の割合は最大1:10まで延ばしたので、長さが短いテーブル構造で構成することができ、室内空間に複数個を設置することができ、既存のカーリング競技のような移動距離が長いカーリングテーブルの効果を設けると同時に、多角的で様々な攻撃と守備方法を実現することができる効果が得られる。
【0029】
また、本発明によるカーリングゲーム装置によれば、剛体で構成したカーリングボールが重心の並進運動と、重心を機軸とする回転運動の和と加速度と全体を回す力に比例する回転運動をさせることで、様々な攻撃と守備と様々な移動方法を駆使することができる効果も得られる。
【0030】
また、本発明によるカーリングゲーム装置によれば、カーリングテーブルの周辺クッションバーの構成をウレタン、ゴムのような構造で構成し、カーリングボールの高さの40%以上90%未満の高さで一部のみ触れるように三角形の頂角で形成したクッションバーを設けることによってカーリングボールの回転運動を維持させ、様々な角度のクッションを利用した入射角と反射角で標的に移動させることで、様々な攻撃と守備方法が可能となる効果も得られる。
【0031】
また、本発明によるカーリングゲーム装置によれば、カーリングテーブル表面の織造自体を標的と形状化したり、投映機で標的形状を投映する構造で標的を設けるので、標的の上でもカーリングボールが均一に移動し続ける効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明の実施例1によるカーリングゲーム装置の基本構成を説明するための斜視図。
【
図2】
図1に図示されたカーリングテーブルの部分断面図。
【
図3】
図1に図示されたクッション
バーの高さとカーリングボールの状態を説明するための部分斜視図。
【
図4】本発明によるカーリングゲーム装置のカーリングテーブルでカーリングボールの移動経路及びカーリングゲームの運営過程を説明するための図面。
【
図5】本発明によるカーリングゲーム装置でカーリングボールの打撃方向によるカーリングボールの移動過程を説明するための図面。
【
図6】本発明の実施例2によるカーリングゲーム装置の基本構成を説明するための斜視図。
【
図7】本発明の実施例3によるカーリングゲーム装置の基本構成を説明するための斜視図。
【
図8】本発明の実施例4によるカーリングゲーム装置での標的投光器の構成図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
本発明の前記及びその他の目的と新しい特徴は、本明細書の技術及び添付図面によってより明確になる。
【0034】
本発明は、本出願の明細書や請求範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的意味に限定されない。また、本明細書で提示される寸法は具体的効果を示すためのものであり、効率的な運動競技の規定を提示して理解しやすくするためのものに過ぎず、寸法を限定したり制限するものではない。
【0035】
本発明によるカーリングゲーム装置は、一般的な氷上カーリング競技場(以下、氷上競技場という)の国際規格を基準として全ての競技構成要素に比例して同じ割合で構成した。
【0036】
すなわち、カーリングテーブルの構成は本体の上部に床板台が設けられたカーリングテーブルで構成し、様々な形態の室内に設置できるように幅と長さの割合は最小1:2、最大1:4未満で設ける。
【0037】
また、カーリングテーブルの打球ラインで出発したカーリングボールがクッションバーのクッションを経て標的まで移動するカーリングボールの総移動距離と幅の割合は1:6以上1:10未満となるよう、中間クッションバー及び周辺クッションバーを少なくとも2面以上最大6面未満で構成する。
【0038】
このようなクッションバーの構成は、ウレタン、ゴムのような構造で構成し、カーリングボールの高さとカーリングボールの直径に対して40%以上90%未満の高さで三角形の頂角が表面に突出されるように構成する。
【0039】
また、カーリングボールの構造は剛体で構成して完全にボールの形態である球状で構成し、移動方法は打球ラインでキューを利用してカーリングボールの一点を打撃点として様々な角度で回転するように打撃する方法で備える。
【0040】
カーリングボールの打球ラインとハウス(以下、「標的」という)の位置は、カーリングボールがカーリングテーブルの幅と総移動距離の割合1:9を基準にして1:6以上1:10未満で移動できるよう、各々の位置と形態を調整して構成する。
【0041】
以下、本発明による実施例を図面によって説明する。
[第1実施例]
本発明によるカーリングゲーム装置の第1実施例の構成に対して
図1ないし
図3によって説明する。
図1は本発明の実施例1によるカーリングゲーム装置の基本構成を説明するための斜視図で、
図2は
図1に図示されたカーリングテーブルの部分断面図であ
り、
図3は
図1に図示されたクッション
バーの高さとカーリングボールの状態を説明するための部分斜視図である。
【0042】
本発明の実施例1によるカーリングゲーム装置は、
図1に図示されたように、本体1、本体1の上部に設けられたカーリングテーブル100、剛体として
球形態に形成され、前記カーリングテーブル100上で移動するカーリングボール10を含む。
【0043】
前記カーリングテーブル100は、
図1に図示されたように、本体1上にほぼ長方形で設けられ、カーリング競技の特性を維持できるように横縦の割合を決め、室内に設置することを考慮して最小サイズに最大移動距離を持つように構成する。
【0044】
このようなカーリングテーブル100は、
図1及び
図3に図示されたように、本体1の上端の底面及び周りに沿って四角形状に設けられた床板台2、前記床板台2の内側に設けられたクッション
バー3、前記床板台2の表面に水平に設けられた床板表面部4、前記クッション
バー3から床板表面部4の中央部分まで延ばして設けられた中間クッション
バー5を含んで構成されることができる。このような中間クッション
バー5の両面はクッション機能を取り備えている。
【0045】
前記床板台2は、
図2及び
図3に図示されたように、本体1に床板台を固定する支持枠と数枚の石板が積層されて構成されてもよく、前記床板台2の下部には湿度を調節するための熱線からなる電熱板4cが装着されることができる。
【0046】
前記クッション
バー3は、
図3に図示されたように、床板台2の表面と同一平面をなし、床板表面部4に対して約45度で傾くように装着され、カーリングボール10との接触が最小化される接触面を備える。このようなクッション
バー3は床板表面部4の周辺に少なくとも2面以上6面で設けられる。
【0047】
すなわち、本発明によるカーリングゲーム装置のクッションバー3と中間クッションバー5は、前後左右4ヶ所のクッション部分と、左右両方または一方に設けられた中間クッション部を含むことができる。
【0048】
前記床板表面部4は、平坦度を備えたステンレス、アルミニウムなどの金属や堅固な表面を持つ石材、プラスチック素材、ウレタン素材で構成する。また、上述した金属または素材上には堅固性があり、剛体からなるカーリングボール10の摩擦力を最小化して移動できる羅紗紙、極細糸などで覆う構造である。
【0049】
すなわち、例えば羅紗紙の場合、ウール(wool)成分とナイロンまたはポリエステル成分が適切に混合された羅紗紙など毛羽立ちが起きない繊維または板材で構成してカーリングボール10が移動しやすくしなければならない。
【0050】
共通的に床板表面部4の素材は摩耗性が良くて剛体性格を有するカーリングボール10が持続的に均一に回転移動できる素材にする。床板表面部4の下部には
図3に図示されたように、石板のように堅固な床板台2が設けられ、この床板台の下部には電熱板4cのような水分除去装置を選択的に備えることができる。
【0051】
前記中間クッション
バー5は
図1に図示されたように、床板表面部4の幅の中心に設けられ、床板表面部4の幅を左右2分割した幅で構成される。
【0052】
このような中間クッションバー5の長さは、床板台2の長さを基準にして所定長さで設けられ、中間クッションバー5によって床板表面部4の一部分が左右に分割された構造で設けられ、中間クッションバー5の上部は相互開通されるように構成する。
【0053】
上述した中間クッションバー5の左右両面または一面は、それぞれクッションバー3と同じ機能を持つ。ご参考までに、前記中間クッションバー5の長さを床板表面部4長さの30%未満にする場合、クッション反射角度に制限があり、70%以上にする場合、カーリングボール10の左側床板表面部4から右側床板表面部4に移動する入射角と反射角に制限がある。
【0054】
また、床板表面部4の上には
図1に図示されたように、カーリングボール10を打って移動させる打球ライン4aと、打球されたカーリングボール10が移動して到逹する標的6が設けられる。一例として、中間クッション
バー5を基準にして
図1に図示されたカーリングテーブル100の右側には打球ライン4aが設けられ、左側には標的6が設けられる。
【0055】
前記標的6の形状は、
図1のように複数の円を重ねたり、または複数の三角形、四角形などの多角形を重ねて表示することで標的6の中心位置を基準にしてカーリングボール10の位置を測定できるようにする。
【0056】
一方、本発明によるカーリングゲーム装置では、床板表面部4に設けられた標的6の下部、すなわち標的6とクッション
バー3の間に、
図1に図示されたように、ボールガイド溝7が設けられ、このボールガイド溝7によって案内されたカーリングボール10をカーリングテーブル100で引き出すためのボール排出口8、ボール排出口8で排出されたカーリングボール10を収納するためのカーリングボール収納部9を設けることができる。
【0057】
前記ボール排出口8は、
図1に図示されたように、ボールガイド溝7が設けられた部分に接したクッション
バー3の角部に設けられ、カーリングボール収納部9と連通されるように設けられることができる。また、カーリングボール収納部9はカーリングゲームをする2チームによって
図1に図示されたように、カーリングテーブル10の下部2ヶ所に設けられることができる。
【0058】
前記カーリングボール10は、カーリングゲームをする2チームによって互いに異なる色で設けられ、ゲームの規則によって4つ以上設けられることができる。
【0059】
また、本発明によるカーリングゲーム装置に適用されるカーリングテーブル10の規格及び構造と運営方式について
図4及び
図5に基づいて説明する。
図4は本発明によるカーリングゲーム装置において、カーリングテーブルでカーリングボールの移動経路及びカーリングゲームの運営過程を説明するための図面であって、
図4の(a)は打球ライン4aが標的6に接して設けられた構造を示し、
図4の(b)は打球ライン4aが標的6の対角線部分に設けられた構造を示す。
図5は、本発明によるカーリングゲーム装置において、カーリングボールの打撃方向によるカーリングボールの移動過程を説明するための図面である。
【0060】
本発明によるカーリングゲーム装置のカーリングテーブルで移動距離とは、カーリングボール10が打球ライン4aで出発して複数のクッション
バー3で重複反射して標的6まで移動して至る距離を意味する。また、クッション
バー3は
図4の(a)及び(b)に図示されたように、前後左右のクッション
バー3b、3d、3a、3cを含む。
【0061】
また、移動距離の割合とは、カーリングテーブル100の幅、またはカーリングテーブル100の幅が左右に分割された幅B1を基準にして前記総移動距離の割合を意味する。
【0062】
カーリング競技の特性上、カーリングボール10の総移動距離はカーリングテーブル100の幅と全体長さの割合を基準にして少なくとも1:6以上1:10の間になるように構成する。
【0063】
総移動距離を1:6未満で設けると、カーリングゲームの難易度が下がって楽しさが半減し、1:10以上にすると過度なカーリングテーブル100サイズをもたらして設置台数が限定されるので、室内での設置に相応しくなくなる。
【0064】
このような目的を達成するために、クッションバー3の位置、標的6の位置及び打球ライン4aの位置は効率的位置に調整して設けることができる。
【0065】
例えば、
図1に図示されたカーリングテーブル100の幅を0.6m以上、2m未満とし、カーリングテーブル100の長さは2m以上4m未満とするが、カーリングテーブル100の幅と長さの割合は1:4の割合を超えないようにする。
【0066】
上述したカーリングテーブル100の幅が0.6m未満の場合は、中間クッションバー5によって分割される床板表面部4の幅B1が0.3m未満になってゲームするに不便であり、カーリングテーブル100の長さが2m未満であればカーリングボール10の移動距離が短くなり、4m以上である時はカーリングテーブル100が大き過ぎて室内での設置に制限があるので経済性が低下する。
【0067】
図4の(b)に図示されたように、後クッション
バー3d前端に位置した打球ライン4aで打撃によって前クッション
バー3b方向へとラインbのような経路でカーリングボール10が移動するようにゲーム方式を運営すれば、カーリングボール10は前クッション
バー3bで反射し、また後クッション
バー3dで反射した後で標的6へと入射する。よって、このような移動コースはカーリングテーブル100が持つ長さAを3回往復する効果がある。
【0068】
すなわち、カーリングテーブル100の長さAに対して3Aの移動距離を持つようになり、この場合、カーリングテーブル100の幅と長さの割合を1:1.5で構成した後、カーリングテーブル100の中間クッションバー5を備えて幅を2分割すれば0.5:1.5=1:3になる。
【0069】
このような1:3の割合に前記3倍(3A)の移動距離を合算すれば、カーリングテーブル100の総移動距離は1:9となる。すなわち、幅と長さの割合が1:1.5の小さいカーリングテーブル100で移動距離は1:9になる。
【0070】
図1及び
図4のように構成されたカーリングテーブル100が持つカーリングボール10の総移動距離は、例えば、カーリングテーブル100の長さAを3.5m、幅を1.5mで、幅の中心に中間クッション
バー5を設ける場合、カーリングテーブル100の長さA=3.5mとなり、カーリングボール10がクッション
バー3によって反射往復移動するので、移動距離はA+A=2A=7mとなる。
【0071】
すなわち、中間クッションバー5によって左右に床板表面部4が分割された各々の幅B1=0.75m:総移動距離2A=7mとなり、B1:2Aの割合は約1:9となり、これは既存の氷上カーリングシーツの1:9の割合と同一である。
【0072】
すなわち、カーリングテーブル100の幅と長さは1:2.4であるが、本発明によるカーリングゲーム装置の運営方式による移動距離は1:9になるので、長さが短い長方形のカーリングテーブル100の構造を設けても小さい室内空間でも設置可能で、テーブルの移動距離効果は長さが幅に比べて9倍以上長いテーブルを設置することと同じ効果を得られる。
【0073】
このような構成は、氷上カーリング場でカーリングストーンが移動する総移動距離45.72mがカーリングテーブル100で総移動距離7mに縮まったものなので、約1/6.5に縮小されたものである。
【0074】
よって、本発明では前記カーリングテーブル100の上に構成される全ての競技要素の縮小割合は1/6.5を基準にして1/4以上1/8未満の割合で勧める。すなわち、1/4以下の時はカーリングテーブル100の大きさが大き過ぎて、1/8以上の時はカーリングテーブル100の大きさが小さくなって、その分様々な攻撃と守備方法に制限がある。
【0075】
標的6の構成も従来の氷上カーリング標的の1/4~1/8に比例して縮小して設ける。例えば、既存カーリング氷上の標的6の直径が3.658mであれば、縮小した割合を1/4にする場合0.915mとなり、1/8に縮小すれば0.45mとなる。すなわち、本発明に適用される比例縮小された標的6の大きさは最大0.915mから最小0.45mとなる。
【0076】
したがって、本発明のカーリングテーブル100の幅も最小0.45m以上最大1m未満を勧め、中間クッションバー5によって2分割する場合は全体幅を2m未満で構成する。
【0077】
一方、中間クッションバー5を含む全てのクッションバー3の構成は、シリコーン、ゴム、ウレタンのように弾力がよくて弾性がある素材で構成する。
【0078】
本発明において、クッション
バー3の範囲は
図4に図示されたように、左右前後クッション
バー3a、3b、3c、3d及び中間クッション
バー5の全てを含む。
【0079】
このようなクッションバー3の高さは限定しないが、カーリングボール10が外部へ離脱しない高さでクッション作用が最大化する高さ、つまり、カーリングボール10の直径を基準にして40%以上90%未満の高さにする。また、外部へ露出された頂角の形態は3角形または4角形、5角形の中で一つの形態で構成し、その中で一面が角を成す頂角の形態でカーリングテーブル100の内部に向かって露出するように設けられ、前記頂角にカーリングボール10が触れるようにすることで摩擦を最小化し、弾力を最大化することでカーリングボール10の回転力と回転方向を最大限に維持させる。
【0080】
例えば、カーリングボール10の直径が60mmであれば、クッションバー3の頂角の高さは24mm以上54mmの間に設けてクッションバー3での反射作用が円滑になるようにする。
【0081】
図3に図示されたように、カーリングボール10は
球形態で構成するが、材質は剛体で構成する。
球形態とは、球の形態が完全な円形の均一なボール形態を意味する。剛体とは、外部から力を受けてもその大きさと模様が変わらない固体の性格をいう。例えば、ストーン、象牙、合成プラスチック、金属などの材質で構成され、外部から加えられる力に対して変形しない材質を意味する。
【0082】
このようなカーリングボール10の大きさは、氷上用カーリングストーンの直径が約29.91cmなので、上述したテーブルの縮小の割合1/4~1/8の割合に適用すれば、本発明に適用されるカーリングボール10の直径は3cm以上8cm未満となる。
【0083】
カーリングボール10の直径が3cm未満の場合は、打撃時のカーリングボール10の回転スピンなど技術的攻撃の手段となる打撃点10Cの面積が小さくて限界があり、8cm以上に設けられると標的6の大きさに比べてカーリングボール10が大き過ぎて、複数のカーリングボール10が標的6に集まる時、標的6が狭くて競技運営に物理的制約が生じる。
【0084】
本発明によるカーリングボール10は、上述したように剛体で構成され、完全球の形態で構成されるので、カーリングボール10の打撃点10Cが回転機軸になって重心の並進運動と重心を機軸とする回転運動の和で移動する。
【0085】
すなわち、
図4の(a)のように、打球ライン4aのa位置でカーリングボール10を打球する場合、先ず、左クッション
バー3aで反射してから後クッション
バー3dで反射し、また右クッション
バー3cで反射して中間クッション
バー5で再反射した後、標的6へ進入するようになる。
【0086】
図4の(b)のように、打球ライン4aを後クッション
バー3dの前に設け、カーリングボール10を打球する場合、aラインのように前クッション
バー3bで反射した後、中間クッション
バー3で反射した後、左クッション
バー3aで反射し、後クッション
バー3dに入射して反射した後、右クッション
バー3cで再び反射し、中間クッション
バー5に反射した後で標的6へ入射する。また、ラインbのような経路でカーリングボール10が移動する場合、前クッション
バー3b、後クッション
バー3dを経由して標的6へ直接入射する経路を選ぶことができる。
【0087】
このように、本発明によるカーリングゲーム装置でゲーム運営方法による攻撃の例は、攻撃者が攻撃する時上述したように様々な経路、打撃する力の調整、回転角の調整、クッションバーの反射角利用など状況に応じて様々な攻撃と守備方法が駆使される。
【0088】
前記カーリングテーブル100は、
図4の(a)と
図4の(b)のような位置に位置した打球ライン4aを
図4の(b)のように一つのカーリングテーブル100の床板台2表面上の両方向に2個を備え、必要な競技方法を選択するように構成することもできる。
【0089】
このような剛体ボール状のカーリングボール10は、
図5の(b)から
図5の(j)に至るまで、上下360度、左右360度、対角線360度など様々な角度と位置の中で、ある一点が打撃点10Cとなり、このような打撃点10Cを機軸にする回転運動ができるようにする。このような剛体ボール(球)形態のカーリングボール10は、
図5の(j)のように上下360度、左右360度、対角線360度など様々な角度で重心の並進運動と、重心を機軸にする回転運動できるようにする。これをより詳しく説明する。
【0090】
打球ライン4aで打撃する打撃手段は、キュー(未表示)のような道具でカーリングボール10の一点を打撃点10Cとして打撃する方式により、剛体のカーリングボール10を様々な角度で回転させる。このようなキュー(未表示)の材質は強度が高い木、または釣竿の材質のような合成プラスチックで構成することができる。
【0091】
すなわち、
図4の(a)及び
図4の(b)に図示されたような打球ライン4aで打撃されたカーリングボール10は、前記打撃点10Cを機軸にして様々な角度の回転運動をしながら移動するが、このようなカーリングボール10の回転運動の重心はキュー(未表示)でカーリングボール10を打撃する打撃点10Cが重心となる。
【0092】
よって、前記重心の回転角とクッション
バー3の様々な反射角度による回転運動が可能となる。
すなわち、
図5の(a)のように標的6の中心に相手のカーリングボール10がある場合、攻撃者のカーリングボール10aで適当な力とクッション
バー3の反射角を利用して重心の並進運動と重心を機軸にする回転運動の和と加速度で相手のカーリングボール10をはじき出し、攻撃者のカーリングボール10を得点優先順位の高い標的6の中心に最も近づかせる、いわゆるテイクアウト(Take out)攻撃方法を駆使することができる。
【0093】
また、ドロー(Drow)攻撃の時、攻撃者がカーリングボール10aを強く打撃してスタートする時、攻撃者のカーリングボール10aも標的6の中心に位置せずはじき出され、場合によっては相手のカーリングボール10がクッションバー3にぶつかって再び標的6に入ってくるなど、様々なドロー及びテイクアウト攻撃が可能なので、面白いスポーツゲームになれる。
【0094】
相手の移動を邪魔するために、戦略的に位置した相手のカーリングボール10を連鎖打撃して相手のカーリングボール10をはじき出すこともできる。
【0095】
これを
図5の(j)のように、説明の便宜上、カーリングボール10の正面を基準にして全体360度で時計回りに左側3時方向を90゜にし、6時方向の下端の中心を180゜、9時方向の右側の中心を270゜にし、12時方向の上端の中心を360゜(または0゜にし、このような角度は1度から360度まで各攻撃者の意図したままキュー(未表示)を利用して微細で様々な角度で打撃するようになる。
【0096】
例えば、
図5の(b)のように、カーリングボール10中心の上端0度(360度)方向に打撃を加える時、カーリングボール10は0度の傾斜角で前の方向に回転するようになる。
【0097】
このようなカーリングボール10は、例えば標的6中心の前を塞いでいる相手のカーリングボール10aを打撃してはじき出しながら、攻撃者のカーリングボール10は質量運動の加速力で前の方向に進めて、標的6の中心に位置させることができる。つまり、前を塞ぐ相手のカーリングボール10aは押し出すと同時に、加速力によって進めて所望の位置に到逹できるようにする。
【0098】
図5の(c)のように、相手のカーリングボール10aが標的6の中心より後端にある場合、攻撃者のカーリングボール10の打撃点10Cを180゜方向の下端に打撃すれば、カーリングボール10の質量運動が下から上の方向へと回転しながら前の方向に移動するので、相手のカーリングボール10aを押し出して攻撃者のカーリングボール10はその場に停止したり後進する。
【0099】
また、
図5の(d)のように相手のカーリングボール10aが標的6の中心より左側で標的6の中心を塞いでいる時、攻撃者はカーリングボール10の打撃点を時計回りを基準にして310゜方向に打撃する場合、310゜の角度で前の方向に回転しながら、相手のカーリングボール10aを標的6の中心を基準にして310゜方向に押し出し、攻撃者のカーリングボール10aは90゜直角で右方向に進めるようになる。
【0100】
また、
図5の(e)のように、標的6の中心を基準にして100゜方向に相手のカーリングボール10aがある場合、攻撃者のカーリングボール10は100度角度で回転しながら相手のカーリングボール10aを打撃してはじき出し、攻撃者のカーリングボール10は標的6の中心に位置する。
【0101】
一方、
図5の(f)のように、相手の第1カーリングボール10aと第2カーリングボール10bの2つがある場合は、第1カーリングボール10aの厚さと攻撃者のカーリングボール10の打撃点10cを290゜前後地点を打撃して相手の第1、第2カーリングボール10a、10bを押し出し、攻撃者のカーリングボール10を所望の位置で止めることができる。
【0102】
図5の(g)は前記
図3の(f)のような論理で打撃点が反対方向である。ただし、相手の第1、第2カーリングボール10a、10bが
図5の(f)に対して反対方向にある。
【0103】
また、
図5の(h)のようにクッション
バー3を利用する場合、打撃点10Cを0゜~90゜と0゜と180゜の間で打撃する場合、カーリングボール10の反射角は大きい。
【0104】
また、
図5の(i)のように270゜~360゜の間で打撃点10Cに打撃する場合、その反射角は小さいが、180゜~270゜の間で打撃点10Cに打撃する場合、その反射角は大きくなる。
【0105】
このような反射クッション作用を適切に加減して所望の方式の攻撃と守備ができるようになる。
【0106】
図5に図示されたように、カーリングボール10に対してキュー(未表示)のような道具を利用して、ある特定部分を打撃する場合、打撃された打撃点が加速度の力と剛体が持つ重心の回転機軸になるし、回転運動が微細に1゜から360゜まで重心を機軸にする回転運動をさせることができる。
【0107】
すなわち、攻撃者はカーリングボール10aの打撃点10Cを0゜と359゜の間で適正な力と適正な角度で打撃すればよい。
【0108】
打撃する力の強度を調整すれば、回転速度と加速度と全体を回す力を調整できるようになる。
【0109】
前記のような競技方式は理解しやすくするための説明であって、攻撃者のカーリングボール10が相手のカーリングボール10aを打撃する厚さ、打撃する回転角も、打撃する力によって可変されるので、カーリングテーブル100の上で多様で高度の攻撃と防御技術が創出されるカーリングゲームが可能となる。
【0110】
本発明によるカーリングゲーム装置において、カーリングテーブル100に対するカーリング競技規則は氷上カーリング競技の規則を適用したが、これに限定されずに多様に運営することができる。
【0111】
つまり、1:1のゲームも可能であり、または複数の人がチームを組んだ後、先攻、後攻を決めて交互に攻撃権を持つ方式も可能である。
【0112】
つまり、標的6内の中心を基準にして最も近い位置に接した最終カーリングボール10が得点する規則で運営することができる。
【0113】
前記のように、本発明の諸構成要素が有機的に相互作用して様々な角度の回転によってカーリング競技の特徴であるドロー攻撃、テイクアウト攻撃はもとより、従来のカーリング競技に比べて様々な攻撃技術と防御技術による競技運営と様々な競技ができる。
【0114】
したがって、本発明は前記のようにその構成と競技形態が既存の得点を中心とする室内記録競技とも相違であり、クッションによる様々な攻撃と防御によるカーリング競技は既存のカーリング競技とも異なる。すなわち、本発明は様々な攻撃技法と守備技法を創意的に駆使することができる新しい室内カーリング競技装置を設けたのである。
【0115】
[第2実施例]
本発明によるカーリングゲーム装置の第2実施例の構成について
図6に基づいて説明する。また、第2実施例において、第1実施例と同一部分には同一符号を付与し、その反復的な説明は省略する。
【0116】
図6は、本発明の実施例2によるカーリングゲーム装置の基本構成を説明するための斜視図である。
本発明によるカーリングゲーム装置の第2実施例は、
図6に図示されたように、カーリングテーブル100が「┐」の字型からなるものである。すなわち、床板台2を水平方向に「┐」の字型に設けて、これによって床板表面部4「┐」の字型に設けられ、床板表面部4の周りに2個の「┐」の字型にクッション
バー3が設けられる。よって、クッション
バー3は
図6に図示されたように、3a、3b、3d、3e、3cの順に設けられる。
【0117】
また、クッション
バー3の前端には、
図6に図示されたように、打球ライン4aが設けられ、「┐」の字型のクッション
バー3の後端には標的6が設けられる。
【0118】
したがって、本発明の第2実施例によるカーリングゲーム装置の運営方式では、カーリングボール10が
図6のように複数のクッション
バー3a、3b、3d、3e、3cを経て標的6に入射するので、小さいカーリングテーブル100で移動距離が3倍以上増えるようになる。
【0119】
[第3実施例]
本発明によるカーリングゲーム装置の第3実施例の構成について
図7に基づいて説明する。また、第3実施例において、第1実施例と同一部分には同一符号を付与し、その反復的な説明は省略する。
【0120】
図7は、本発明の実施例3によるカーリングゲーム装置の基本構成を説明するための斜視図である。
本発明によるカーリングゲーム装置の第3実施例は、
図7に図示されたように、カーリングテーブル100の幅と長さの割合を1:4以内にするが、本発明の第3実施例によるカーリングゲーム装置の運営方式では、カーリングボール10の総移動距離が前後クッション
バー3b、3dによってA距離を往復し、後面の後クッション3dによってDの分再び反射されて標的6に入射するようになるので、総移動距離は2~3倍に増える構造である。
【0121】
すなわち、
図7のように標的6の位置を前後クッション
バー3b、3dの間に設け、打球ライン4aは前記標的6と後クッション
バー3dの間で競技者の位置の前に設ける。また、前記クッション
バー3は、前後左右クッション
バー3b、3d、3a、3cで構成する。
【0122】
すなわち、前記標的6の位置を前クッション
バー3bと後クッション
バー3dの間に設け、
図7のようにDの間隔を延ばす方法で構成することもできる。
【0123】
この場合、打球ライン4aで出発したカーリングボール10は前クッションバー3bで反射し、再び後クッションバー3dで反射した後、D位置にある標的6へ入射する。
【0124】
この時のカーリングボール10の総移動距離は、カーリングテーブルの長さAに対してA+A+Dになるので、Aの2.5倍になる。
【0125】
これはカーリングテーブル100の幅と長さの割合1:4で前記総移動距離A+A+D=2.5Aを合算すれば、約1:10の移動距離が形成される。
【0126】
例えば、b位置で打球したカーリングボール10は、前クッションバー3bで反射した後、左クッションバー3aで再反射し、また後クッションバー3dで反射して標的6へ入射するように運営される。
【0127】
このようなカーリングボール10の移動距離は、カーリングテーブル100の長さであるAに対して2~2.5倍に至る。よって、カーリングテーブル100の幅と長さの割合1:4に鑑みれば、カーリングボール10の移動距離は約1:8~1:10の割合になるので、標準移動距離1:5~1:10の割合と符合し、既存のカーリングストーン競技場の幅 :長さの割合である1:9割合と符合する。
【0128】
[第4実施例]
本発明によるカーリングゲーム装置の第4実施例の構成について
図8及び
図9に基づいて説明する。また、第4実施例において、第1実施例と同一部分には同一符号を付与し、その反復的な説明は省略する。
【0129】
図8は本発明の実施例4によるカーリングゲーム装置における標的投光器の構成図で、
図9は
図8に図示された標的投光器の使用状態図である。
【0130】
前記第1ないし第3実施例において、標的6の形状はカーリングテーブル100の床板表面部4に印刷方法など様々な方法で表示する構造を適用した。
【0131】
しかし、本発明の実施例4によるカーリングゲーム装置では、カーリングボール10が移動するために障害のない精密な表面と均一性を得るための方法であって、
図8に図示されたような標的投光装置601を構成してカーリングテーブル100の表面に映写する構成を設けることもできる。
【0132】
図8に図示されたように、本発明の第4実施例による標的投光装置601は上端部の上からLEDランプ等のような光源602、前記光源602の下端に設けられた集光レンズ603、集光レンズ603によって集められた光が透過して標的6のように円形が重なった標的が形成された標的形状板604、標的形状板604を透過した光の焦点距離を調整する投射レンズ605を含む。
【0133】
このような標的投光装置601の構成は、光源602と標的形状板604と投射レンズ605が必須構成要素になる。すなわち、投射レンズ605が投射する標的形状板604の拡大サイズはR/Qになる。
【0134】
このような標的投光装置601の光源602は集光レンズ603によって集光されて標的形状板604を透過した後、投射レンズ605によってカーリングテーブル100の床板表面部4に透写する。
【0135】
これは光源602によって形成された標的6なので、カーリングテーブル100の床板表面部4の表面で全く均一性を阻害せず、カーリングボール10の移動に支障を与えない。
【0136】
また、このような標的6は、
図9のように標的6の中に標的溝6aを形成し、その下部にボールガイド6bを形成して標的溝6aへ抜けるカーリングボール10は別途追加点数を獲得したり、逆に罰点を追加するなど様々な規定を適用することができる。
【0137】
また、標的6と打球ライン4aは複数で構成、例えば、両方に備えて両方向で競技することもできる。
【0138】
上述したようなカーリングテーブル100を設けたカーリング競技は、それぞれ幾つかのカーリングボール10を順次攻撃し、最後に相手のカーリングボール10と比べて標的に最も近いカーリングボール10の数量によって点数が決まるので、ドロー及びテイクアウト方式の攻撃はもとより、様々なクッション角度による攻撃及び防御など、従来のカーリングとは比べ物にならない様々な技術と戦略競技が可能となる。
【0139】
例えば、カーリングボール10は1回1~4人が1チームを組んで、先攻チームの邪魔なカーリングボールをはじき出しながら10個のカーリングボールで10回の攻撃と防御によって標的6の中心で止めることを繰り返す時、後攻チームは通常1点、最大2~3点を獲得する確率が多くなるので、スポーツ競技の重要要素である劇的な逆転を導き出すことができる。このような標的6の上端にはカメラを備えて大型モニターまたはスクリーンなどで得点現況を視聴することもできる。
【0140】
したがって、本発明によるカーリングテーブル100の構造は、カーリングテーブル100の上での前後360度の打球による重心の回転角度、様々なクッション技法と回転加速度、打撃力の調整を利用した様々な技術と戦略で室内テーブルで新しい技法のカーリングスポーツを楽しめるようになる。
【0141】
以上、本発明者によってなされた発明を前記実施例よって具体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されず、その要旨を脱しない範囲で色々と変更可能であることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0142】
本発明によるカーリングゲーム装置を使うことによって、カーリングテーブルの上で実際のカーリング競技と同一な競技ができる。
【符号の説明】
【0143】
100:カーリングテーブル
1:本体
2:床板台
3:クッションバー
4:床板表面部
4a:打球ライン
5:中間クッションバー
6:標的
7:ボールガイド溝
8:ボール排出口
10:カーリングボール