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特許7424999ねじの形状が改良されたプランジャーとそのロッド
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】ねじの形状が改良されたプランジャーとそのロッド
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/315 20060101AFI20240123BHJP
【FI】
A61M5/315 514
A61M5/315 510
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2020570935
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-10-14
(86)【国際出願番号】 US2019038514
(87)【国際公開番号】W WO2019246543
(87)【国際公開日】2019-12-26
【審査請求日】2021-11-16
(31)【優先権主張番号】62/687,992
(32)【優先日】2018-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517229774
【氏名又は名称】ウエスト ファーマスーティカル サービシーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087653
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 正二
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン・ジェームズ
(72)【発明者】
【氏名】シェイファー・ローレン
(72)【発明者】
【氏名】スウィーニー・マシュー・ディラン
【審査官】竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-272843(JP,A)
【文献】特開2011-031087(JP,A)
【文献】特開2001-061964(JP,A)
【文献】特開2011-182944(JP,A)
【文献】特開2001-029469(JP,A)
【文献】特開2011-055851(JP,A)
【文献】特開2007-111547(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0038684(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 5/315
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体を投与する注射器用のプランジャーであって、
外面、内面と少なくとも1つの雌ねじとを含む内部の空洞、基端、および先端を有するピストンと、
ロッドと
を備え、
前記ロッドは、基端と先端とを含むロッド本体、および、前記ロッド本体の先端から先端方向へ伸びているねじ部を有し、
前記ねじ部は、
少なくとも、先端方向へある長さだけ伸びている部分に設けられている、前記ピストンの少なくとも1つの雌ねじと螺合する雄ねじと
前記ピストンの空洞の中で前記ねじ部と前記ピストンの内面との間に換気空間を形成するように構成された換気部
を含み、
前記ロッドが先端方向へ前進し切ったとき、前記ピストンの基端と前記ロッド本体の先端と間隔を開けて、前記プランジャーの外部から前記ピストンの空洞の中へ伸びている主流路部を形成するように、前記ねじ部は構成されている
ことを特徴とするプランジャー。
【請求項2】
前記ピストンの空洞は、基端、先端、および第1縦部分を有し、前記第1縦部分は前記少なくとも1つの雌ねじを含み、前記空洞の先端から離れており、
前記ねじ部の雄ねじは基端と先端とを含み、前記ロッドが先端方向へ前進し切ったとき、前記雄ねじの基端が前記少なくとも1つの雌ねじの先端側に位置するように前記雄ねじは構成されており、
前記換気空間は前記ねじ部と前記ピストンの内面との間に空間を含む、
請求項1に記載のプランジャー。
【請求項3】
前記ピストンの空洞は、基端、先端、および第1縦部分を有し、前記第1縦部分は前記少なくとも1つの雌ねじを含み、前記空洞の先端から離れており、
前記ねじ部は少なくとも1つの雄ねじを有し、前記雄ねじは柄部から伸びており、基端と先端とを含み、前記柄部は基端と先端とを含み、前記雄ねじの基端は前記柄部の基端から離れており、
前記換気空間は前記ねじ部と前記ピストンの内面との間に空間を含む、
請求項1に記載のプランジャー。
【請求項4】
前記ロッド本体は、先端面と側面とを含む外面、および、前記先端面と前記側面との少なくともいずれかから伸びて前記換気空間に連通している予備路を有する、
請求項1に記載のプランジャー。
【請求項5】
前記ピストンの空洞は、基端、先端、および第1縦部分を有し、前記第1縦部分は、外径と内径とが共通する複数の雌ねじを含み、
前記ねじ部は複数の雄ねじを有し、前記複数の雄ねじは1つの柄部から伸びていて、外径が一定であり、前記柄部は基端と先端とを含み、外径が一定ではなく、
前記換気空間は前記柄部と前記複数の雌ねじの最小径の部分との間に空間を含む、
請求項1に記載のプランジャー。
【請求項6】
前記換気空間は前記柄部と前記複数の雌ねじの最小径の部分との間に空間を複数含む、請求項5に記載のプランジャー。
【請求項7】
前記ロッド本体は、先端面と側面とを含む外面、および、前記先端面と前記側面との少なくともいずれかから伸びて前記換気空間に連通している予備路を有する、
請求項6に記載のプランジャー。
【請求項8】
前記ピストンの空洞は、基端、先端、および第1縦部分を有し、前記第1縦部分は、外径と内径とが共通する複数の雌ねじを含み、
前記ねじ部は複数の雄ねじを有し、前記複数の雄ねじは、1本の軸を含む1つの柄部から伸びていて、1つの面取り部分を共有しており、
前記換気空間は前記面取り部分と前記複数の雌ねじとの間に空間を含む、
請求項1に記載のプランジャー。
【請求項9】
前記面取り部分は前記複数の雄ねじの平坦な切断部分を少なくとも1つ含み、
前記換気空間は前記平坦な切断部分と前記複数の雌ねじとの間に空間を含む、
請求項8に記載のプランジャー。
【請求項10】
前記ロッド本体は、先端面と側面とを含む外面、および前記先端面と前記側面との少なくともいずれかから前記面取り部分へ伸びて前記換気部に連通している予備路を有する、
請求項8または請求項9に記載のプランジャー。
【請求項11】
前記ロッド本体は、先端面と側面とを含む外面を有し、前記ロッド本体の先端は、前記ロッド本体の側面から前記面取り部分へ伸びている予備路を有する、
請求項8または請求項9に記載のプランジャー。
【請求項12】
前記予備路は前記ロッド本体の側面から前記面取り部分へ伸びている、
請求項10に記載のプランジャー。
【請求項13】
前記ねじ部は、雄ねじの柄部と、前記柄部から伸びている複数の突起とを有し、前記複数の突起は、それらの外周部が1つの不連続な雄ねじを形成するように配置されており、
前記換気空間は、前記複数の突起の間を伸びている空間を含む、
請求項1に記載のプランジャー。
【請求項14】
前記複数の突起はそれぞれ、半球状の本体と、半球状の外周部を持つ棒状の本体との少なくともいずれかを含む、
請求項13に記載のプランジャー。
【請求項15】
前記柄部は直径が一定ではない、請求項13または請求項14に記載のプランジャー。
【請求項16】
前記ロッド本体は、先端面と側面とを含む外面、および、前記ロッド本体の先端面と側面との少なくともいずれかから伸びて前記換気空間に連通している予備路を有する、
請求項13から請求項15までのいずれか1項に記載のプランジャー。
【請求項17】
流体を投与する注射器であって、
開口部を含む基端と、先端とを有するシリンダーと、
請求項1から請求項9までのいずれか1項、または請求項12から請求項14までのいずれか1項に記載されたプランジャーと
を備え、
前記プランジャーのピストンが前記シリンダーの中に配置されている注射器。
【請求項18】
殺菌されたプランジャーを用意する方法であって、
ピストンをプランジャーのロッドに結合させて、請求項1から請求項9までのいずれか1項、または請求項12から請求項14までのいずれか1項に記載されたプランジャーを形成するステップと、
前記プランジャーの外側の空間に殺菌用の流体を導入し、前記流体を前記ピストンの空洞へ流入させて前記空洞を殺菌するステップと
を備えた方法。
【請求項19】
流体投与用の殺菌された注射器を用意する方法であって、
ピストンをプランジャーのロッドに結合させて、請求項1から請求項9までのいずれか1項、または請求項12から請求項14までのいずれか1項に記載されたプランジャーを形成するステップと、
基端(開口部を含む。)と先端とを有するシリンダーの中へ前記プランジャーを挿入するステップと、
前記プランジャーの外側の空間に殺菌用の流体を導入し、前記流体を前記ピストンの空洞へ流入させて前記空洞を殺菌するステップと
を備えた方法。
【請求項20】
注射器のプランジャーのロッドであって、
基端と、周縁を含む先端とを有するロッド本体と、
前記ロッド本体の先端から先端方向へ伸びているねじ部と、
環状面と
を備え、
前記ねじ部は、柄部から伸びている少なくとも1つの雄ねじを有し、前記柄部は基端と先端とを含み、前記柄部の基端は前記ロッド本体の先端の周縁よりも直径が小さく、
前記環状面は前記ロッド本体の先端の周縁と前記柄部の基端との間に広がっており、少なくとも1本の予備路を含み、前記予備路は、前記ロッド本体の先端の周縁と前記柄部の基端との間に位置する流路である
ことを特徴とするロッド。
【請求項21】
前記流路は少なくとも外周方向へ伸び、前記ロッド本体の先端の周縁まで達している、請求項20に記載のロッド。
【請求項22】
前記流路は少なくとも内周方向へ伸び、前記柄部の基端まで達している、請求項21に記載のロッド。
【請求項23】
前記流路は少なくとも内周方向へ伸び、前記柄部の基端の手前に端を持つ、請求項21に記載のロッド。
【請求項24】
前記流路は先端方向へ、前記少なくとも1つの雄ねじを越えるほどには伸びていない、請求項20に記載のロッド。
【請求項25】
高分子材料で構成された、請求項20に記載のロッド。
【請求項26】
注射器のピストンに接続される前記注射器のプランジャーのロッドであって、
基端と、周縁を含む先端とを有するロッド本体と、
前記ロッド本体の先端から先端方向へ伸びているねじ部と、
環状面と
を備え、
前記ねじ部は、柄部から伸びている少なくとも1つの雄ねじを有し、前記柄部は基端と先端とを含み、前記柄部の基端は前記ロッド本体の先端の周縁よりも直径が小さく、
前記環状面は前記ロッド本体の先端の周縁と前記柄部の基端との間に広がっており、先端方向へ伸びている複数の突起を含み、
前記複数の突起は、前記ピストンの基端と前記ロッド本体の先端との間隔を維持するように構成されている
ことを特徴とするロッド。
【請求項27】
前記複数の突起は先端方向へ、前記少なくとも1つの雄ねじを越えるほどには伸びていない、請求項26に記載のロッド。
【請求項28】
高分子材料で構成された、請求項26に記載のロッド。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本発明は、シリンダーと、その中に挿入されたプランジャーとを含む注射器に関する。このプランジャーは、ピストンと、その中に挿入されたロッドとを含む。本発明は特に、ピストン(標準的なものでも、特殊なものでもよい。)に使用可能なプランジャーのロッドの改良に関する。本発明はまた標準的なピストンの改良に関する。この明細書で開示される装置は、好ましくは、眼球への注射、または、注射器の充填後、もしくは仕上げ後にピストン内部の空洞の表面を殺菌することが必要とされるその他の部位への注射に使用可能である。標準的なプランジャーのロッドには、それがピストンに取り付けられる際にピストンの空洞内の表面が除染できず、または除染には便利でないという制約があってもよい。
【発明の概要】
【0002】
簡単に述べれば、流体を投与する注射器用のプランジャーはピストンを備えている。このピストンは、外面、内面と雌ねじとを含む内部の空洞、基端、および先端を有する。プランジャーのロッドは、基端と先端とを含むロッド本体、およびねじ部を含む。ねじ部はロッド本体の先端から先端方向へ伸びており、先端方向へある長さだけ進むことで、少なくともその長さの部分がピストンの空洞の雌ねじと螺合する。ねじ部は換気部を含む。換気部は、ピストンの空洞の中でねじ部とピストンの内面との間に換気空間を形成するように構成されている。ピストンの基端とロッド本体の先端とは間隔を開けて、プランジャーの外部からピストンの空洞内の換気空間へ繋がる主流路部を形成している。
【0003】
ある実施形態では、ピストンの空洞が、基端、先端、および第1縦部分を有する。第1縦部分は少なくとも1つの雌ねじを含み、空洞の先端から離れている。ねじ部は少なくとも1つの雄ねじを有する。雄ねじは基端と先端とを含む。プランジャーのロッドが先端方向へ前進し切ったとき、ロッド本体の先端がピストンの基端と接触し、かつ雄ねじの基端が上記の少なくとも1つの雌ねじの先端側に位置するように、雄ねじは構成されている。換気部はねじ部とピストンの内面との間に空間を含む。
【0004】
ある実施形態では、ピストンの空洞が、基端、先端、および第1縦部分を有する。第1縦部分は少なくとも1つの雌ねじを含み、空洞の先端から離れている。ねじ部は少なくとも1つの雄ねじを有する。雄ねじは柄部から伸びており、基端と先端とを含む。柄部は基端と先端とを含む。雄ねじの基端は柄部の基端から離れている。換気部は、ねじ部とピストンの内面との間に空間を含む。ある実施形態では、ロッド本体が、先端面と側面とを含む外面、および、その外面から伸びて換気部に連通している予備路を有する。
【0005】
ある実施形態では、ピストンの空洞が、基端、先端、および第1縦部分を有する。第1縦部分は、外径と内径とが共通する複数の雌ねじを含む。ねじ部は複数の雄ねじを含む。これらの雄ねじは1つの柄部から伸びていて、外径が一定である。柄部は基端と先端とを含み、外径が一定ではない。換気部は柄部と複数の雌ねじの最小径の部分との間に空間を含む。ある実施形態では、換気部が柄部と複数の雌ねじの最小径の部分との間に空間を複数含む。ある実施形態では、ロッド本体が、先端面と側面とを含む外面、および、その外面から伸びて換気部に連通している予備路を有する。ある実施形態では、ピストンの空洞が、基端、先端、および第1縦部分を有する。第1縦部分は、外径と内径とが共通する複数の雌ねじを含む。ねじ部は複数の雄ねじを含む。これらの雄ねじは、1本の軸を含む1つの柄部から伸びており、1つの面取り部分を共有している。換気部はその面取り部分と複数の雌ねじとの間に空間を含む。ある実施形態では、面取り部分が、複数の雄ねじの平坦な切断部分を少なくとも1つ含み、換気部がその平坦な切断部分と複数の雌ねじとの間に空間を含む。ある実施形態では、ロッド本体が、先端面と側面とを含む外面、および、その外面から面取り部分へ伸びて換気部に連通している予備路を有する。ある実施形態では、ロッド本体が、先端面と側面とを含む外面を有し、ロッド本体の先端が、ロッド本体の外面から面取り部分へ伸びている予備路を有する。ある実施形態では、予備路がロッド本体の側面から面取り部分へ伸びている。
【0006】
ある実施形態では、ねじ部が、雄ねじの柄部と、その柄部から伸びている複数の突起とを有する。これらの突起は外周部が1つの不連続な雄ねじを形成するように配置されている。換気部は、それらの突起の間に空間を複数含む。ある実施形態では、複数の突起がそれぞれ、半球状の本体と、半球状の外周部を持つ棒状の本体との少なくともいずれかを含む。ある実施形態では、柄部の直径が一定ではない。ある実施形態では、ロッド本体が、先端面と側面とを含む外面、および、ロッド本体の外面から伸びて換気部に連通している予備路を有する。
【0007】
別の観点では、流体を投与する注射器が、基端と先端とを有するシリンダーを備えている。シリンダーの基端は開口部を含む。この注射器はまた、上記のとおりに構成されたプランジャーを備えている。プランジャーのピストンは注射器のシリンダーの中に配置されている。
【0008】
別の観点では、殺菌されたプランジャーを用意する方法が、以下のステップを備えている。ピストンをプランジャーのロッドに結合させて、上記のとおりに構成されたプランジャーを形成するステップ。プランジャーの外側の空間に殺菌用の流体を導入し、その流体をピストンの空洞へ流入させてその空洞を殺菌するステップ。
【0009】
別の観点では、殺菌された流体投与用の注射器を用意する方法が、以下のステップを備えている。ピストンをプランジャーのロッドに結合させて、上記のとおりに構成されたプランジャーを形成するステップ。基端(開口部を含む。)と先端とを有するシリンダーの中へプランジャーを挿入するステップ。プランジャーの外側の空間に殺菌用の流体を導入し、その流体をピストンの空洞へ流入させてその空洞を殺菌するステップ。
【0010】
別の観点では、注射器のプランジャーのロッドが、基端と先端とを有するロッド本体を備えている。ロッド本体の先端は周縁を含む。ロッド本体の先端から先端方向へは、ねじ部が伸びている。ねじ部は少なくとも1つの雄ねじを有する。雄ねじは柄部から伸びている。柄部は基端と先端とを含む。柄部の基端はロッド本体の先端の周縁よりも直径が小さい。ロッド本体の先端の周縁と柄部の基端との間には環状面が広がっている。環状面は少なくとも1本の予備路を含む。予備路は、ロッド本体の先端の周縁と柄部の基端との間に位置する流路である。ある実施形態では、その流路が少なくとも外周方向へ伸び、ロッド本体の先端の周縁まで達している。ある実施形態では、その流路が少なくとも内周方向へ伸び、柄部の基端まで達している。ある実施形態では、その流路が少なくとも内周方向へ伸び、柄部の基端の手前に端を持つ。ある実施形態では、その流路が先端方向へ、上記の雄ねじを越えるほどには伸びていない。ある実施形態では、ロッドが高分子材料で構成されている。
【0011】
別の観点では、注射器のプランジャーのロッドが、基端と先端とを有するロッド本体を備えている。ロッド本体の先端は周縁を含む。ロッド本体の先端から先端方向へは、ねじ部が伸びている。ねじ部は少なくとも1つの雄ねじを有する。雄ねじは柄部から伸びている。柄部は基端と先端とを含む。柄部の基端はロッド本体の先端の周縁よりも直径が小さい。ロッド本体の先端の周縁と柄部の基端との間には環状面が広がっている。環状面は、先端方向へ伸びている複数の突起を含む。ある実施形態では、これらの突起が先端方向へ上記の雄ねじを越えるほどには伸びていない。ある実施形態では、ロッドが高分子材料で構成されている。
【0012】
以上に開示された特徴と要素とは、特定の装置または方法の中で、どのように組み合わされて利用されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
以上の概要は、後述の詳細な説明と共に、添付の図面に関連付けて読まれれば、より良く理解されるであろう。発明の実施形態を図示する目的で、図面には、現時点で好ましい実施形態が示されている。しかし、発明が図示されている詳細な配置および手段には限定されないことは、理解されるべきである。
【0014】
図1】第1実施形態によるプランジャーを正面右側からの視点で描いた斜視図である。
図2図1のプランジャーとピストンとを正面右側からの視点で描いた分解図である。
図3図1のプランジャーの右側面の部分拡大図である。
図4図1のプランジャーの一部を正面左側からの視点で描いた拡大斜視図である。
図5図1のピストンの右側面図である。
図6図1のピストンの背面図である。
図7図1のピストンの断面の一部を右側からの視点で描いた拡大図である。
図8図1のプランジャーの断面の一部を右側からの視点で描いた拡大図である。
図9】第2実施形態によるプランジャーを正面右側からの視点で描いた斜視図である。
図10図9のプランジャーとピストンとを正面右側からの視点で描いた分解図である。
図11図9のプランジャーの右側面の部分拡大図である。
図12図9のプランジャーの一部を正面左側からの視点で描いた拡大斜視図である。
図13図9のピストンの右側面図である。
図14図9のピストンの背面図である。
図15図9のピストンの断面の一部を右側からの視点で描いた拡大図である。
図16図9のプランジャーの断面の一部を右側からの視点で描いた拡大図である。
図17】第3実施形態によるプランジャーを正面右側からの視点で描いた斜視図である。
図18図17のプランジャーとピストンとを正面右側からの視点で描いた分解図である。
図19図17のプランジャーの右側面の部分拡大図である。
図20図17のプランジャーの一部を正面左側からの視点で描いた拡大斜視図である。
図21図17のプランジャーの断面の一部を右側からの視点で描いた拡大図である。ねじの平坦な側面が、ページ面に対して平行であるように向き付けられている。
図22図17のプランジャーの断面の一部を右側からの視点で描いた拡大図である。ねじの平坦な側面が、ページ面に対して垂直であるように向き付けられている。
図23】第4実施形態によるプランジャーを正面右側からの視点で描いた斜視図である。
図24図23のプランジャーの右側面の部分拡大図である。
図25図23のプランジャーの部分拡大図である。
図26図23のプランジャーの断面の部分拡大図である。
図27図23のプランジャーの断面の一部を右側からの視点で描いた拡大図である。
図28】ある実施形態による流体投与用の注射器を正面右側からの視点で描いた斜視図である。この注射器はシリンダーとプランジャーとを含む。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1図8を参照すると、第1実施形態によるプランジャー10は、流体を投与する注射器用であり、ピストン20とロッド50とを備えている。ピストン20は、ゴム、適切なエラストマー、またはその他の適切な材料で形成され、大まかには円筒形であり、外面22、内部の空洞24、基端30、および先端32を有する。空洞24は内面26と雌ねじ28とを含む。ロッド50は、適切な高分子材料、エラストマー材料、またはその他の適切な材料で形成され、ロッド本体52を有する。ロッド本体52は基端54と先端56とを含み、その断面が適切な形状である。その形状には、円筒(図示されている。)、多角形、または十字形が含まれる。ロッド本体の先端56には周縁56aと環状面56bとがある。環状面56bは周縁56aとねじの柄部の基端64との間に広がっている。周縁56aは直径56eが一定であってもよい。ロッド本体の先端56から先端方向へはねじ部58が伸びている。ねじ部58は先端方向へある長さ60だけ伸びており、少なくともその長さ60の部分がピストンの空洞24の雌ねじ28(空洞24は雌ねじ28を少なくとも1つ含む。)に螺合する。ねじ部58が少なくとも1つの雌ねじ28に螺合することにより、ロッド50が先端方向へ移動し、ピストン20が基端方向へ移動する。ねじ部58は換気部を含む。換気部は、ピストンの空洞24の中に換気空間を形成するように構成されている。換気空間はねじ部58とピストンの内面26との間に空間82を含む。ロッド本体52は外面に先端面53aと側面53bとを含む(図4参照)。ロッド本体の先端56は予備路57を含む(図4には破線で示されている)。予備路57は外面から換気部(空間82を含む。)へ伸びている。環状面56bは予備路を少なくとも1本含む。予備路は、周縁56aとねじの柄部の基端64との間に位置する流路57である。環状面56bは、先端方向へ伸びている複数の突起56cを含む。これらの突起56cの先端方向における長さは雄ねじ59を越えるほどではない。流路57は外周方向へは周縁56aまで伸びている。流路57は内周方向においては、ねじの柄部の基端64まで伸びていても、その基端64の手前に端を持っていてもよい。流路57は先端方向へは、雄ねじ59を越えるほどには伸びていない。ピストンの基端30とロッド本体の先端56とは間隔を開けて、プランジャー10の外側からピストンの空洞24の中へわたって主流路部90を形成している。ピストンの基端30からは1以上の突起92が基端方向へ伸びており、ピストンの基端30とロッド本体の先端56との間隔を維持している。その他に、ロッド本体の先端56から複数の突起が伸びて、ピストンの基端30とロッド本体の先端56との間隔を維持してもよい。ピストンの空洞24は、基端24a、先端24b、および第1縦部分25を含む。第1縦部分25は空洞の先端24bからは離れている。ねじ部58は少なくとも1つの雄ねじ59を含む。雄ねじ59は基端59aと先端59bとを含む。雄ねじ59は次のように構成されている。プランジャーのロッド50が先端方向へ前進し切ったとき、ロッド本体の先端56がピストンの基端30の突起92と接触し、かつ雄ねじの基端59aがピストンの空洞24の雌ねじ28の先端側に位置することにより、流路が主流路部90と雌ねじ28とを経由してピストン20の外側からピストンの空洞24へ伸びている。ねじ部58の雄ねじ59はねじの柄部62から伸びている。柄部62は基端64と先端66とを含む。柄部の基端64の直径56dはロッド本体の先端の周縁56aの直径56eよりも小さい。柄部の先端66からも複数の突起が伸びて、ピストンの基端30とロッド本体の先端56との間隔を維持してもよい。雄ねじの基端59aは柄部の基端64から離れている。換気部は1以上の空間82を含む。これらの空間82が換気部に、流体が流れ込めるほどの体積を与えている。これらの空間82を含む換気部と主流路部90とが協働して1本の流路を形成している。この流路は、流体(殺菌ガスを含むが、それには限定されない。)をプランジャー10の外部からピストンの空洞24へ通してその空洞24を殺菌するためのものである。
【0016】
図9図16を参照すると、第2実施形態によるプランジャー210は、流体を投与する注射器用であり、ピストン220とロッド250とを備えている。ピストン220は、ゴム、適切なエラストマー、またはその他の適切な材料で形成され、外面222、内部の空洞224、基端230、および先端232を有する。空洞224は内面226と複数の雌ねじ228とを含む。ロッド250は、適切な高分子材料、エラストマー材料、またはその他の適切な材料で形成され、ロッド本体252を有する。ロッド本体252は基端254と先端256とを含む。ロッド本体の先端256から先端方向へはねじ部258が伸びている。ねじ部258は先端方向へ、少なくともある長さ260だけ伸びており、少なくともその長さ260の部分がピストンの空洞224の雌ねじ228に螺合する。ねじ部258が雌ねじ228に螺合することにより、ロッド250が先端方向へ移動し、ピストン220が基端方向へ移動する。ねじ部258は換気部を含む。換気部は、ピストンの空洞224の中に換気空間を形成するように構成されている。換気空間はねじ部258とピストンの内面226との間に1つまたは複数の空間282を含む。ピストンの基端230とロッド本体の先端256とは間隔を開けて、プランジャー210の外側からピストンの空洞224の中へわたって主流路部290を形成している。ロッド本体252は外面に先端面253aと側面253bとを含む(図12参照)。ロッド本体の先端256は予備路257を含む(図12には破線で示されている)。予備路257は、外面から換気部(空間282を含む。)へ伸びている。ピストンの空洞224は、基端224a、先端224b、および第1縦部分225を含む。第1縦部分225は、外径228aと内径228bとが共通する複数の雌ねじ228を含む。ねじ部258は、1つの柄部262から伸びている複数の雄ねじ259を含む。これらの雄ねじ259は外径259cが一定である。この外径259cは、ピストン220の雌ねじ228に合うように選択されている。雄ねじの柄部262は基端264と先端266とを含む。柄部の直径268は一定ではなく、たとえば図示されているようなテーパー状である。柄部の直径268がテーパー状等、一定でないことにより、雄ねじの柄部262と複数の雌ねじ228との間には複数の空間282が形成されている。これらの空間282には、直径が一定である雄ねじの柄部(図示せず。)とは異なり、流体が流れ込めるほどの追加の体積がある。換気部はこれらの空間282を雄ねじの柄部262とピストン220の雌ねじの最小径228bの部分との間に含む。その他に、換気部がこれらの空間282を雄ねじの最大径259cの部分とピストン220の雌ねじの最小径228bの部分との間に含んでいてもよい。これらの空間282に主流路部90が繋がって協働し、1本の流路を形成している。この流路は、流体(殺菌ガスを含むが、それには限定されない。)をプランジャー210の外部からピストンの空洞224へ通してその空洞224を殺菌するためのものである。
【0017】
図17図22を参照すると、第3実施形態によるプランジャー310は、流体を投与する注射器用であり、ピストン220(第2実施形態について先に述べたものと、構成が同じである。)とロッド350とを備えている。ピストン220は、ゴム、適切なエラストマー、またはその他の適切な材料で形成され、外面222、内部の空洞224、基端230、および先端232を有する。空洞224は、基端224a、先端224b、内面226、および第1縦部分225を含む。第1縦部分225は複数の雌ねじ228を備え、これらの雌ねじ228は外径228aと内径228bとが共通である。ロッド350は、適切な高分子材料、エラストマー材料、またはその他の適切な材料で形成され、ロッド本体352を有する。ロッド本体352は基端354と先端356とを含む。ロッド本体の先端356から先端方向へはねじ部358が伸びている。ねじ部358は複数の雄ねじ359を含み、これらの雄ねじ359は、1本の軸363を含む1つの柄部362から伸びている。雄ねじ359は少なくとも1つ(図では2つ)の面取り部分359dを共有している。面取り部分359dは、雄ねじ359を変形させることによって形成されており、たとえば、雄ねじ359とピストンの内面226との間に平坦な部分を1以上含む。雄ねじの柄部362は基端364と先端366とを含む。ねじ部358は先端方向へ、少なくともある長さ360だけ伸びており、少なくともその長さ360の部分がピストンの空洞224の雌ねじ228に螺合する。ねじ部358が雌ねじ228に螺合することにより、ロッド350が先端方向へ移動し、ピストン220が基端方向へ移動する。ねじ部358は換気部380を含む。換気部380は、ピストンの空洞224の中に換気空間を形成するように構成されている。換気空間はねじ部358とピストンの内面226との間に1つまたは複数の空間382を含む。これらの空間382は特に雄ねじ359の面取り部分の間、すなわち平坦な切断部分359dとピストンの空洞224の雌ねじ228との間に形成されている。平坦な切断部分359dもその他の面取り部分も含まないねじ部とは異なり、これらの空間382が換気空間に、流体が流れ込めるほどの体積を追加している。ピストンの基端230とロッド本体の先端356とは間隔を開けて、プランジャー310の外側からピストンの空洞224の中へわたって主流路部390を形成している。ロッド本体352は外面353に先端面353aと側面353bとを含む。ロッド本体の先端356は予備路357を含む。予備路357は外面353から換気部(空間382を含む。)へ伸びている。予備路357は、ロッド本体352の外面353の先端面353a、または(図示されているように)側面353bから1以上の平坦な切断部分359d(雄ねじ359の面取り部分の一形態である。)へ伸びている。予備路357によって追加される換気容量は、主流路部390による換気容量を超えている。換気部が含む空間282に主流路部390が繋がり、協働して1本の流路を形成している。この流路は、流体(殺菌ガスを含むが、それには限定されない。)をプランジャー310の外部からピストンの空洞224へ通してその空洞224を殺菌するためのものである。なお、予備路は、この明細書で開示されているプランジャーのロッド50、250、350、450のいずれにも含まれている。いずれの予備路も、プランジャーの外部をロッド50、250、350、450の換気部へ接続する流路である。
【0018】
図23図27を参照すると、第4実施形態によるプランジャー410は、流体を投与する注射器用であり、ピストン220(第2実施形態について先に述べたものと、構成が同じである。)とロッド450とを備えている。ピストン220は、ゴム、適切なエラストマー、またはその他の適切な材料で形成され、外面222、内部の空洞224、基端230、および先端232を有する。空洞224は内面226と複数の雌ねじ228とを含む。ロッド450は、適切な高分子材料、エラストマー材料、またはその他の適切な材料で形成され、ロッド本体452を有する。ロッド本体452は基端454と先端456とを含む。ロッド本体の先端456から先端方向へはねじ部458が伸びている。ねじ部458は先端方向へある長さ460だけ伸びており、少なくともその長さ460の部分がピストンの空洞224の雌ねじ228に螺合する。ねじ部458が雌ねじ228に螺合することにより、ロッド450が先端方向へ移動し、ピストン220が基端方向へ移動する。ねじ部458は換気部を含む。換気部は、ピストンの空洞224の中に換気空間を形成するように構成されている。換気空間はねじ部458とピストンの内面226との間に空間482を含む。ピストンの基端230とロッド本体の先端456とは間隔を開けて、プランジャー410の外側からピストンの空洞224の中へわたって主流路部490を形成している。ロッド本体452は外面に先端面453aと側面453bとを含む(図25参照)。ロッド本体の先端456は予備路457を含む(図25には破線で示されている)。予備路457は外面から換気部(空間482を含む。)へ伸びている。ねじ部458は雄ねじの柄部462と、そこから伸びている複数の突起463、465とを含む。これらの突起のそれぞれが、半球状の本体463と、半球状の外周部が取り付けられた棒状の本体465との少なくともいずれかを含む。突起463、465のそれぞれには外周部463a、465aが含まれ、1つの不連続な雄ねじを形成するように配置されている。これらの突起463、465は、特定の装置では、高さが揃えられていなくてもよい。これらの突起463、465の間に、換気部の含む空間482が位置している。突起463、465と空間482とを含まない雄ねじの柄部とは異なり、この空間482が換気部に、流体が流れ込めるほどの体積を追加している。図示されている雄ねじの柄部462は直径が一定である。しかし、その直径は一定でなくてもよく、たとえば、テーパー状、波状、または階段状であってもよい(この実施形態では図示されていないが、図9図16が示す要素268を参照せよ)。換気部(1以上の空間482を含む。)と主流路部490とが協働して1本の流路を形成している。この流路は、流体をプランジャー410の外部からピストンの空洞224へ通してその空洞224を殺菌するためのものである。
【0019】
図28を参照すると、この明細書に開示されているプランジャーはいずれも、流体投与用の注射器610に含まれる。この注射器610は、プランジャーに加えてシリンダー612を含む。シリンダー612は基端614と先端616とを含み、基端614には開口部618がある。図28には、この注射器610の一例が示されている。シリンダー612の中にはプランジャー620が配置され、シリンダーの開口部618を通して伸びている。プランジャー620は、既知のプランジャーであっても、この明細書に開示されているプランジャーのいずれかであってもよい。
【0020】
殺菌されたプランジャーを準備する方法は、この明細書に開示されているプランジャーのように、ピストンとロッドとが組み合わされたプランジャーに対して実行される。この方法は、ピストンにロッドを結合させて、上記のプランジャーのような、空間を含むプランジャーを形成するステップと、殺菌用の流体をプランジャーの外側の空間に導入し、その流体をピストンの空洞へ流入させてその空洞を殺菌するステップとを備えている。
【0021】
殺菌されたプランジャーを準備する方法が実行されるプランジャーの一例は、図28に要素620として示されている。このプランジャーには、この明細書に開示されているプランジャーが含まれる。この方法は次のステップを備えている。ピストンにロッドを結合させて上記のプランジャーのようなプランジャー620を形成するステップ。プランジャー620をシリンダー、たとえば、図28が示す、基端614(開口部618を含む。)と先端616とを含むシリンダー612の中へ挿入するステップ。殺菌用の流体をプランジャー620の外側の空間に導入し、その流体をピストンの空洞へ流入させてその空洞を殺菌するステップ。
【0022】
当業者に歓迎されるであろうことに、上記の実施形態には、それらが含む発明の広い概念から逸脱することなく、変更を加えることができるであろう。たとえば、構成の材料、寸法、ねじの輪郭、その他、開示された実施形態の詳細を、当業者に知られた代替物へ変更することは容易であろう。それ故、本発明が、開示された特定の実施形態には限定されず、添付の特許請求の範囲で定義された本発明の精神と範囲とから外れていない変更にも及ぶことを意図していることは、理解されるべきである。さらに、様々な実施形態の側面と特徴とが特定の1台の装置に組み合わされてもよいし、この明細書に開示されている特定の1つの実施形態が備えた機能には、その実施形態が含む側面と特徴とのすべてよりも少ない側面と特徴とで十分であってもよい。また、以下の説明ではある用語が使用されるが、それらは便宜を図ることのみを目的するものであり、発明を限定するものではない。「下側」、「下部」、「上側」、「上部」、「前部」、「後部」という単語は、参照される図面における方向を示す。「内側へ」、「外側へ」という単語はそれぞれ、この明細書での開示に従って説明されている要素とその特定の部分との幾何学的中心へ向かう方向、その中心から離れる方向を意味する。特に断らない限り、冠詞“a”、“an”、“the”は1つの要素に限るものではなく、「少なくとも1つ」を意味すると解釈されるべきである。時には明確性と読みやすさとを目的として「少なくとも1つ」が使用されるが、そのような使用は冠詞“a”、“an”、“the”の解釈を変えるものではない。以上に述べた単語に加え、それらの派生語と類義語とが、上記の用語には含まれる。さらに、そうでないことが文脈上明らかでない限り、単数のものは、そのものが複数である場合を含み、複数のものは、そのものが単数である場合を含む。様々な要素が単一の要素として表現されているが、この明細書で説明されている実施形態、または説明されていない他の実施形態が、図面に示されているように、明細書に記載されているように、またはその他当業者には理解されるように、同じ要素を2以上含む場合がある。様々な要素が動きや屈曲に抗して固定されているように説明されているが、あらゆる動きや屈曲の排除が想定されているわけではない。対象の要素、またはそれと動作上関係している要素が機能を変えない程度で動きや屈曲が制限されれば十分である。ある要素が特定の方向へ伸び、動き、または曲がっているという場合は、その要素の少なくとも一部がその方向へ伸び、動き、または曲がっているという意味であり、その伸び、動き、または曲がりには、その方向へのあらゆる動き方が含まれる。
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