(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】コンベアベルトの調節およびトラッキング方法ならびにその装置
(51)【国際特許分類】
B65G 15/64 20060101AFI20240123BHJP
【FI】
B65G15/64
(21)【出願番号】P 2021522028
(86)(22)【出願日】2019-10-24
(86)【国際出願番号】 EP2019079102
(87)【国際公開番号】W WO2020084090
(87)【国際公開日】2020-04-30
【審査請求日】2022-08-26
(32)【優先日】2018-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】518175843
【氏名又は名称】イーペーセーオー スウェーデン アクティエボラーグ
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ハーテル, パトリック
(72)【発明者】
【氏名】エングヴァル, トーマス
【審査官】森林 宏和
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-155353(JP,A)
【文献】特開2008-195463(JP,A)
【文献】特開平08-337312(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2009/0090603(US,A1)
【文献】実開平03-122013(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 15/00 - 15/64
B65G 39/00 - 39/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも2つの回転式
のドラム(2)を廻って配置されたコンベア
用ベルト(1)を調節およびトラッキングする方法であって、前記ベルト(1)が、前記ベルトの長手方向に沿い
少なくとも2つの
前記ドラム(2)の軸(4)に直交する走行方向(3)を有する、方法において、前記ベルト(1)の前記調節が、前記ベルト(1)の前記走行方向(3)
で見て横方向に少なくとも1つの前記ドラム(2)
すなわち前記ベルト(1)を変位させることによって
直接的に行われ、その結果、前記ベルト(1)が直接、所望の位置を取
り、
少なくとも1つの前記ドラム(2)および前記ベルト(1)の横方向の前記変位が、前記ベルトの前記走行方向(3)での前記ベルトの中心に沿う直交面内に、少なくとも1つの前記ドラム(2)からある距離に設けられた枢動点(5)周りに描かれた円弧の一部分に沿う、少なくとも1つの前記ドラムの回転運動であり、
その後、少なくとも1つの前記ドラムを当該ドラムの所望位置の方へ、前記ベルト(1)が反対方向に遊動するのと同じ速度で連続的に移動させて戻すことにより、少なくとも1つの前記ドラムが移動させられたのと同じ方向に前記ベルトが横方向へ移動しようとするのを相殺するために、少なくとも1つの前記ドラム(2)を、前記ベルト(1)の位置を変化させることなく、当該ドラムの前記所望位置へ移動させて戻し、
前記ベルト(1)の位置、前記ドラム(2)の位置、および前記ベルト(1)の速度を監視および制御するように構成されたプログラマブルロジックコントローラ(PLC)(21)に接続された少なくとも1つのセンサ(19)を使用して、前記ベルトの速度(20)とともに前記ベルトの位置を終始監視する、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記距離が、少なくとも前記ベルト(1)の幅と同じ長さである、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記枢動点(5)が、
少なくとも1つの
前記ドラム(2)の軸の周り360°のいかなる選択位置にでも配置できる、請求項
1または
2に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも2つの回転式
のドラム(2)を廻って設けられたベルト(1)を備えるコンベアベルト調節およびトラッキング装置であって、前記ベルト(1)が、前記ベルトの長手方向に沿い
少なくとも2つの
前記ドラム
(2)の軸(4)に直交する走行方向(3)を有し、前記ドラム(2)が、前記ドラムの輪軸(7)によってフレーム(8)に配置され、少なくとも1つの
前記ドラム(2)が、
少なくとも1つの
前記ドラムの輪軸(7)によって枢動フレーム(9)に配置され、前記枢動フレーム(9)が、さらに前記フレーム(8)に調節可能に配置される、コンベアベルト調節およびトラッキング装置において、前記枢動フレーム(9)が、ドラム駆動力(10)によって移動可能であり、前記ドラム駆動力が、さらに、前記枢動フレーム(9)に配置された、前記ベルト(1)を伴う前記ドラム(2)全体を、前記ベルトの
前記走行方向(3)で見て前記ベルト(1)の中心に沿う直交面内に前記ドラム(2)からある距離に設けられた枢動点(5)の周りに、前記枢動フレーム(9)を用いて移動させ、その結果、前記ベルト(1)が、所望位置に直接、移動させられ
、
その後、前記少なくとも1つの前記ドラム(2)を当該ドラム(2)の所望位置の方へ、前記ベルト(1)が反対方向に遊動するのと同じ速度で連続的に移動させて戻すことにより、少なくとも1つの前記ドラム(2)が移動させられたのと同じ方向に前記ベルト(1)が横方向へ移動しようとするのを相殺するために、少なくとも1つの前記ドラム(2)を、前記ベルト(1)の位置を変化させることなく、当該ドラム(2)の前記所望位置へ移動させて戻し、
少なくとも1つの前記ドラム(2)が、前記枢動点の周りに描かれた円弧(11)の一部分に沿って移動可能であり、
前記ベルト(1)の位置、前記ドラム(2)の位置、および前記ベルト(1)の速度を監視および制御するように構成されたプログラマブルロジックコントローラ(PLC)(21)に接続された少なくとも1つのセンサ(19)を使用して、前記ベルト(1)の速度(20)とともに前記ベルト(1)の位置を終始監視することを特徴とする、コンベアベルト調節およびトラッキング装置。
【請求項5】
可撓ビーム(15)が、前記枢動フレーム(9)から前記ベルト(1)と同じ
前記走行方向(3)に延出し、前記可撓ビームの他方の端部(17)で前記フレーム(8)に取り付けられる、請求項
4に記載のコンベアベルト調節およびトラッキング装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベアベルトの調節およびトラッキング方法ならびにその装置に関し、ベルトは、少なくとも2つの回転式ドラムを廻って配置され、ベルトの長手方向に沿い少なくとも2つのドラムの軸に直交する走行方向を有する。
【背景技術】
【0002】
少なくとも2つのドラムを廻るコンベアのベルトトラッキングのために従来使用されている方法は、ドラムの軸の小さな角度調節を用いて、ベルトをその幅に沿って所望の位置に達するまで「遊動」させ、そこで、ベルトが所望の位置を保つドラムの所望の角度に角度調節を変化させて戻すという考え方に基づく。ベルトの位置は、少なくとも1つのセンサを用いて監視される。これは、ベルトが標準的速度で動き、所望位置の許容誤差が標準的な場合には十分に機能する。米国特許出願公開第2015/232282(A1)号は、コンベアベルトトラッキング機構および同機構を用いたコンベアを示す。
【0003】
しかしながら、たとえばインク印刷を使用する印刷技術などにおいて、高精度な高速移動ベルトへの新たな必要性が生じてきた。たとえば、包装材の空白に絵を印刷する場合、精度が最重要事項になる。
【発明の概要】
【0004】
本発明の目的は、ベルトが高速で駆動されている間の精度に関する新たな要求を満足する方法を提供することである。例として、ベルトは、約200m/minまたはそれ以上で駆動することが可能になるであろう。好ましくは、変位は、0.05mm以下になるであろう。
【0005】
本発明の第1の態様によれば、少なくとも2つの回転式ドラムを廻って配置されたコンベアベルトを調節およびトラッキングする方法が提供される。ベルトは、その長手方向に沿い少なくとも2つのドラムの軸に直交する走行方向を有する。ベルトの調節が、ベルトの走行方向すなわちベルトの方向で見て横方向に少なくとも1つのドラムを変位させることによって行われ、その結果、ベルトが直接、所望の位置を取る。ベルトを所望の位置に遊動させるドラムの角度変化によって、ベルトが間接的に所望の位置に調節される既知技術による方法に替わって、ドラムの変位を用いてベルトを直接、所望の位置に移動させることによって、遅れのない直接的調節を行うことができる。
【0006】
本方法の実施形態によれば、少なくとも1つのドラムおよびベルトの横方向の変位は、ベルトの方向でのベルトの中心に沿う直交面内に、少なくとも1つのドラムからある距離に設けられた枢動点周りの少なくとも1つのドラムの回転運動である。既知技術では、替わりの枢動点が、ドラムの両端の少なくとも1つの外側のある距離に、ドラムの軸と一致する仮想線上に配置される。
【0007】
本方法の実施形態によれば、その距離は、少なくともベルトの幅と同じ長さである。これによる利点は、回転運動が、大きい半径、したがって平らな曲率を有し、その結果、フレームでのドラム輪軸の配置が容易に達成されることである。
【0008】
本発明の実施形態によれば、枢動点は、少なくとも1つのドラムの軸の周り360°のいかなる選択位置にでも配置できる。
【0009】
本方法の実施形態によれば、少なくとも1つのドラムをドラムの所望位置の方へ連続的に移動させて戻すことにより、少なくとも1つのドラムが移動させられたのと同じ方向にベルトが横方向へ移動しようとするのを相殺することによって、少なくとも1つのドラムを、ベルトの位置を変化させることなく、ドラムの所望位置へ移動させて戻す。それは、ベルト位置の修正が行われたときには、ドラムが移動しているのと同じ方向(前方)にベルトを間接的に移動させたが、同時に、ドラムを、ベルトが後方へ移動しているのと同じ速度で、ドラムの所望位置へ引き戻し、すなわちドラムを移動させて戻し、その結果、ベルトが、実際に所望位置を保つと表現することもできる。
【0010】
本方法の実施形態によれば、ベルト位置の検出が、ベルトの速度に加えて、終始行われている。これは、好ましくは、少なくとも1つのセンサ、たとえば非接触センサを使用して行われる。
【0011】
本発明の第2の態様によれば、少なくとも2つの回転式ドラムを廻って設けられたベルトを備えるコンベアベルト調節およびトラッキング装置が提供される。ベルトは、ベルトの長手方向に沿い少なくとも2つのドラムの軸に直交する走行方向を有する。それらドラムは、それらドラムの輪軸によってフレームに配置され、少なくとも1つのドラムが、そのドラムの輪軸によって枢動フレームに配置され、枢動フレームは、さらにフレームに調節可能に配置される。枢動フレームは、ドラム駆動力によって移動可能であり、そのドラム駆動力が、さらに、枢動フレームに配置された、ベルトを伴うドラム全体を、ベルトの方向で見てベルトの中心にドラムからある距離に設けられた枢動点の周りに、枢動フレームを用いて移動させ、それによって、ベルトが、所望位置に直接、移動させられる。
【0012】
装置の実施形態によれば、少なくとも1つのドラムが、枢動点の周りに描かれた円弧の一部分に沿って移動可能である。
【0013】
装置の実施形態によれば、可撓ビームが、枢動フレームからベルトと同じ方向に延出し、その可撓ビームの他方の端部でフレームに取り付けられる。
【0014】
次いで、本発明が、添付図面を参照し、様々な実施形態を用いて、より詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1a-c】本発明による方法を使用中の様々な位置を示す一連の図である。
【
図2】ドラムに関し円弧形状の移動経路を有する本発明の実施形態の図である。
【
図3】可撓ビームを介してフレームに連結された枢動フレームを有する本発明の実施形態の図である。
【
図4】可撓ビームを介してフレームに連結された枢動フレームを有する本発明の別の実施形態の図である。
【
図5】可撓ビームを介してフレームに連結された枢動フレームを有する本発明のさらに別の実施形態の図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次いで、本方法が、
図1a~cを参照して説明される。
図1では、2つの回転式ドラム2を通過するところのコンベアベルト1が示される。明瞭化のために、コンベアのベルト1の上側部分が取り除かれ、それによって、本発明の細部および該当するドラム2が示される。第2のドラムが、ベルトによって隠されているが、破線で示されている。同じことが
図1~4で行われている。ベルト1の走行方向3は、ドラム2の軸4に直交する。何らかの理由で、ベルト1は、所望の位置にならない。したがって、ドラム2は、ベルト1が所望の位置に直接、来るように、ベルト1を伴ってベルト1の前方走行に対して横向きに変位させられる。ベルト1が所望の位置にあり、ドラム2が横方向に変位させられた
図1bを参照されたい。
【0017】
次いで、ドラム2を所望の位置に戻す必要があり、さもないと、ベルト1は、ドラム2が変位させられたのと同じ方向に横方向に遊動を始める(
図1cの矢印B参照)。したがって、ドラム2は、ベルト1が反対方向に遊動するのと同じ速度で、ドラム2の所望の位置に向けて戻される(矢印D参照)。それによって、ベルト1は、ドラム2の相殺戻り運動によって、同じ所望位置のままになる。ドラム2が、所望の正規位置に達すると、ベルト1は、どの方向にも遊動しない。これにより、ベルト1およびドラム2の両方とも所望の位置となる。好ましくは、ドラム2の横方向運動または変位は、走行方向3で見てベルト1の中心に沿う直交面内に、ドラム2からある距離に設けられた枢動点5周りの回転運動である。たとえば
図3および4を参照されたい。
【0018】
ドラム2と枢動点5との距離は、好ましくは、ドラム2の横方向変位の円弧形状の走行経路6が可能な限り平坦になる、すなわち大きい半径を有するような長さである。好ましくは、その距離は、少なくともベルト1の幅と同じ長さである。枢動点5は、走行方向で見てベルトの中心に沿う直交面内で、ドラム2の周縁を廻るあらゆる場所に配置することができる。たとえば、枢動点5は、ドラム2の上方垂直方向に、または水平方向にベルト2に近接して、あるいは、ベルトがドラム2によって偏向させられないとした場合の、ベルト1の想像上の延長上に設けることができる。
【0019】
ベルト1、ドラム2の位置、およびベルト1の速度は、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)21を用いて監視および制御される。
【0020】
次いで、コンベアベルトの調節およびトラッキング装置の様々な実施形態が、
図2~5を参照してより詳細に説明される。コンベアベルトの調節およびトラッキング装置の実施形態は、少なくとも2つの回転式ドラム2を廻って設けられたベルト1を備える。当然、ベルト1は、用途に応じて数個のドラム2を通すことができる。ベルト1は、その長手方向に沿い少なくとも2つのドラム2の軸4に直交する走行方向3を有する。
【0021】
ドラム2は、輪軸7によってフレーム8に配置され、少なくとも1つのドラム2が、輪軸7によって枢動フレーム9に配置され、枢動フレーム9がさらに調節可能にフレーム8に配置され、または輪軸7がフレーム8にまで達する。枢動フレーム9を持つ2つ以上のドラム2を有し、その結果、2つ以上のドラム2が、コンベアベルト調節およびトラッキング装置において変位可能になることが考えられる。枢動フレーム9は、
図2に矢印として示されるドラム駆動力10を用いて移動させることができ、そのドラム駆動力が、さらに、枢動フレーム9に配置された、ベルト1を伴うドラム2全体を、ベルト1の方向で見てベルト1の中心に沿う直交面内にドラム2からある距離に設けられた枢動点5の周りに、枢動フレーム9を用いて移動させる。それによって、ベルト1が、所望位置に直接、移動させられる。
【0022】
図2に示された実施形態では、枢動フレーム9は、枢動点5周りに描かれた円弧11の一部分に沿って移動する。たとえば、枢動フレーム9は、円弧11の一部分に沿ったスロット12内を移動することができる。当然、円弧11の一部分に沿って枢動フレーム9を移動させるための別の解法を考えることができる。
【0023】
図3に示された実施形態では、ドラム2は、輪軸7によってフレーム8に配置され、少なくとも1つのドラム2が、輪軸7によって枢動フレーム9に配置され、枢動フレーム9がさらに調節可能にフレーム8に配置され、または輪軸7がフレーム8にまで達する。枢動フレーム9を持つ2つ以上のドラム2を有し、その結果、2つ以上のドラム2が、コンベアベルト調節およびトラッキング装置において変位可能になることが考えられる。ただし、
図3に示された実施形態では、1つだけのドラム2が調節可能である。
【0024】
枢動フレーム9は、
図3に矢印として示されるドラム駆動力10を用いて移動させることができ、その駆動力が、さらに、枢動フレーム9に配置された、ベルト1を伴うドラム2全体を、ベルト1の方向で見てベルト1の中心にドラム2からある距離に設けられた枢動点5の周りに、枢動フレーム9を用いて移動させ、それによって、ベルト1が所望位置に直接、移動させられる。ドラム駆動力10は、フレーム8に取り付けられ、フレーム8に対して枢動フレーム9を押し出しまたは引き込む位置決め手段またはアクチュエータ13によって発揮することができる。
【0025】
枢動フレーム9は、ドラムの2つの輪軸両端部7に配置され、それら両端部間でドラム2の外側に延在する。輪軸両端部7間、枢動フレームの中心に、ビーム15が、ドラム輪軸7に対してほぼ直角に、ビームの第1の端部16で取り付けられる。好ましくは、ビーム15は、弾性的に可撓性である。ビームは、その第2の端部17でフレーム8に、たとえばフレーム8の直交部分18に取り付けられる。取付方は、固定取付、またはヒンジ状取付などの自在取付のどちらでもよい。その取付が、枢動フレーム9の枢動点5を成立させる。
【0026】
ビーム15は、特に弾性的に可撓性であれば、ドラム2の横方向移動に対して引張力を及ぼすので、ドラム2とフレーム8との間に遊撃のない連結を行わせる。
【0027】
ベルト1の位置は、少なくとも1つのセンサ19、好ましくは非接触センサを用いて監視される。センサ19は、好ましくは、変位可能ドラム2の近傍に設けられる。また、ベルト1の速度を、速度センサ20を用いて監視することができる。PLC21が、配置され、位置センサ19および速度センサ20の両方に接続される。PLC21は、関連データを処理および記憶し、アクチュエータ13を用いてドラム2を円弧形状の移動経路6に沿って横方向左右に移動させるようにプログラムすることができる。
【0028】
図4では、別の実施形態が示され、その実施形態では、ビーム15が、別の方向、すなわち
図3の実施形態とは反対方向の、ドラム2の外側でベルト1のほぼ延長上に配置され、その結果、フレーム8が、同じ方向に延長される。したがって、枢動点5は、
図3の実施形態の枢動点5から180度に配置される。
【0029】
先に指摘したように、枢動点5は、ドラム2の軸周りのいかなる角度位置に配置してもよい。別の実施形態が
図5に示され、枢動点5は、替わって、ドラム2の上方に配置される。この場合、フレーム8の上方への延長が行われる。
【0030】
アクチュエータ13は、枢動フレーム9、したがってドラム2を素早くかつ高精度で移動させることができることが好ましい。