(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-22
(45)【発行日】2024-01-30
(54)【発明の名称】基板処理装置及び処理液帯電モニタリング方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/027 20060101AFI20240123BHJP
H01L 21/304 20060101ALI20240123BHJP
B05C 11/00 20060101ALI20240123BHJP
B05C 11/10 20060101ALI20240123BHJP
【FI】
H01L21/30 564C
H01L21/30 569C
H01L21/30 572B
H01L21/304 646
H01L21/304 648G
H01L21/304 643A
B05C11/00
B05C11/10
(21)【出願番号】P 2022205549
(22)【出願日】2022-12-22
【審査請求日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】10-2021-0189020
(32)【優先日】2021-12-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2022-0039073
(32)【優先日】2022-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518162784
【氏名又は名称】セメス カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】キム,ド ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ヤン ジュン
(72)【発明者】
【氏名】リ,テ フン
(72)【発明者】
【氏名】リ,サン-ギュ
(72)【発明者】
【氏名】ユン,ヒュン
【審査官】小林 幹
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-069552(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0334318(US,A1)
【文献】特開平8-145947(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/027
H01L 21/304
B05C 11/00-11/115
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板を処理する装置において、
基板を支持する基板支持ユニットと、
前記基板支持ユニットに支持された基板に液を供給するノズルと、
前記ノズルが待機するホームポートと、及び
前記ホームポートで前記ノズルからディスペンスされる液の帯電量を測定する帯電測定部材を含む基板処理装置。
【請求項2】
前記帯電測定部材は、
前記ノズルからディスペンスされる液と接触するように前記ホームポートに提供される第1測定電極を含む請求項1に記載の基板処理装置。
【請求項3】
前記ノズルに液を供給するための液供給装置をさらに含み、
前記液供給装置は、
液がベントされるベント部を含み、
前記帯電測定部材は、
前記ベント部を通じてベントされる液と接触するように提供される第2測定電極をさらに含む請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項4】
前記帯電測定部材は、
前記第1測定電極と前記第2測定電極との間の電位差を測定する電圧計をさらに含む請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項5】
前記液供給装置は、
液が流動する流路上に開閉バルブが提供され、
前記電圧計は、前記開閉バルブのオープン前とオープン後の電圧変化を測定する請求項4に記載の基板処理装置。
【請求項6】
前記液供給装置は、
前記ノズルに供給される前に液が一時貯蔵されるタンクと、
前記タンクに貯蔵された液を前記ノズルに供給するポンプを含んで、
前記ベント部は、
前記タンクから液がベントされる第1ベントラインと、及び
前記ポンプから液がベントされる第2ベントラインを含む請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項7】
前記第2測定電極は、
前記第1ベントラインと前記第2ベントラインにそれぞれ提供される請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項8】
前記第1ベントラインと前記第2ベントラインはフィッティング部を含み、
前記第2測定電極は、
前記フィッティング部の液と接する表面に提供される電極膜を含む請求項6に記載の基板処理装置。
【請求項9】
前記第1測定電極及び前記第2測定電極は多孔性素材で提供される請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項10】
前記第1測定電極及び前記第2測定電極は液との接触面積を広げるために凹凸またはパターンを有する接触面を有する請求項3に記載の基板処理装置。
【請求項11】
前記第1測定電極は、
前記ノズルからディスペンスされる液と接する前記ホームポートの胴体表面にイオン注入処理またはコーティング処理された電極膜を含む請求項2に記載の基板処理装置。
【請求項12】
液を利用した基板処理装置での液帯電量モニタリング方法において:
液を吐出するノズルが待機するホームポートで前記ノズルからディスペンスされる液の帯電量を測定して実時間で液帯電量変化をチェックすることができる液帯電量モニタリング方法。
【請求項13】
前記ノズルに液を供給する液供給流路上に提供されるモジュールからベントされる液の帯電量を測定して実時間で液帯電量変化をチェックすることができる請求項12に記載の液帯電量モニタリング方法。
【請求項14】
前記ホームポートで前記ノズルからディスペンスされる液と前記モジュールからベントされる液の電位差を測定する請求項13に記載の液帯電量モニタリング方法。
【請求項15】
前記モジュールは、
ポンプ及びタンクを含む請求項13に記載の液帯電量モニタリング方法。
【請求項16】
基板を処理する装置において、
基板の液処理がなされる処理ユニットと、
前記処理ユニットの外側に提供されるホームポートと、
前記処理ユニットに位置された基板に処理液を吐出し、前記処理ユニットで基板に対して液処理を遂行する工程位置と前記ホームポートで待機する待機位置間に移動可能に提供されるノズルを有するノズルユニットと、
前記ノズルに処理液を供給する、そして、タンクとポンプを有する処理液供給装置と、及び
前記ホームポートで待機中の前記ノズルからディスペンスされる液の帯電量を測定する帯電測定部材を含む基板処理装置。
【請求項17】
前記帯電測定部材は、
前記ノズルからディスペンスされる液と接触するように前記ホームポートに提供される第1測定電極と、
前記タンクと前記ポンプにそれぞれ設置されたベントラインのうちで少なくとも一つに設置されて前記ベントラインからベントされる液と接触するように提供される第2測定電極を含む請求項16に記載の基板処理装置。
【請求項18】
前記帯電測定部材は、
前記第1測定電極と前記第2測定電極との間の電位差を測定する電圧計をさらに含む請求項17に記載の基板処理装置。
【請求項19】
前記第1測定電極及び前記第2測定電極は多孔性素材で提供される請求項17に記載の基板処理装置。
【請求項20】
前記第1測定電極及び前記第2測定電極は液との接触面積を広げるために凹凸またはパターンを有する接触面を有する請求項17に記載の基板処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、基板処理装置及び処理液帯電モニタリング方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
半導体製造工程に利用される枚葉式の液処理装置は、例えば、スピンチャックに維持されている基板の表面にノズルから処理液を吐出するように構成されている。
【0003】
液処理としては、レジストパターンを形成するためにレジスト液を基板に塗布する処理、露光後の基板に現像液を供給する処理、あるいは、リンス液を基板に供給して洗浄する処理などを挙げることができる。このような処理液は、途中にバルブ、フィルター、ポンプなどの機器を設けた配管を経ってノズルに供給される。
【0004】
配管または機器を含む流路は、清浄度または耐薬品性の観点からフッ素樹脂などの絶縁性材料によって構成されている。処理液がその流路(例えば、配管など)を通過すれば、処理液と流路の内表面との間の摩擦によって静電気が発生し、処理液が帯電する。処理液の帯電量は処理液の種類またはプロセス条件によって増加されることができるし、流路を構成する部材の静電破壊による破損、または処理プロセスの性能低下が心配になる。特に、帯電量が大きい処理液が基板に供給されれば、処理対象になる基板が処理液によって帯電するか、または処理液が放電して基板に損傷を与えることがある。
【0005】
また、帯電量が大きい処理液がまた基板処理装置内の流路を循環すれば、流路に設置されたさまざまのセンサー(例えば、温度センサーまたは圧力センサーなど)が誤動作するか、または故障になるかする場合がある。これらのセンサーは、例えば、基板の処理条件の管理及び維持のために利用される。よって、センサーの誤動作及び故障は基板の処理不良を起こす。
【0006】
したがって、基板処理工程中に発生する静電気問題を解決するためには処理液の帯電量をモニタリングする必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、基板に供給される処理液の帯電量をモニタリングすることができる基板処理装置及び処理液帯電モニタリング方法を提供することを一目的とする。
【0009】
本発明は、処理液の帯電量を測定しながらも基板に供給される処理液の汚染を防止することができる基板処理装置及び処理液帯電モニタリング方法を提供することを一目的とする。
【0010】
本発明が解決しようとする課題はこれに制限されないし、言及されなかったまた他の課題らは下の記載から当業者に明確に理解されることができるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面によれば、基板を支持する基板支持ユニットと、前記基板支持ユニットに支持された基板に液を供給するノズルと、前記ノズルが待機するホームポートと、及び前記ホームポートで前記ノズルからディスペンスされる液の帯電量を測定する帯電測定部材を含む基板処理装置が提供されることができる。
【0012】
また、前記帯電測定部材は前記ノズルからディスペンスされる液と接触するように前記ホームポートに提供される第1測定電極を含むことができる。
【0013】
また、前記ノズルに液を供給するための液供給装置をさらに含み、前記液供給装置は液がベントされるベント部を含み、前記帯電測定部材は前記ベント部を通じてベントされる液と接触するように提供される第2測定電極をさらに含むことができる。
【0014】
また、前記帯電測定部材は前記第1測定電極と前記第2測定電極との間の電位差を測定する電圧計をさらに含むことができる。
【0015】
また、前記液供給装置は液が流動する流路上に開閉バルブが提供され、前記電圧計は、前記開閉バルブのオープン前とオープン後の電圧変化を測定することができる。
【0016】
また、前記液供給装置は前記ノズルに供給される前に液が一時貯蔵されるタンクと、前記タンクに貯蔵された液を前記ノズルに供給するポンプを含んで、前記ベント部は前記タンクから液がベントされる第1ベントラインと、及び前記ポンプから液がベントされる第2ベントラインを含むことができる。
【0017】
また、前記第2測定電極は前記第1ベントラインと前記第2ベントラインにそれぞれ提供されることができる。
【0018】
また、前記第1ベントラインと前記第2ベントラインはフィッティング部を含み、前記第2測定電極は前記フィッティング部の液と接する表面に提供される電極膜を含むことができる。
【0019】
また、前記第1測定電極及び前記第2測定電極は多孔性素材で提供されることができる。
【0020】
また、前記第1測定電極及び前記第2測定電極は液との接触面積を広げるために凹凸またはパターンを有する接触面を有することができる。
【0021】
また、前記第1測定電極は前記ノズルからディスペンスされる液と接する前記ホームポートの胴体表面にイオン注入処理またはコーティング処理された電極膜を含むことができる。
【0022】
本発明の他側面によれば、液を吐出するノズルが待機するホームポートで前記ノズルからディスペンスされる液の帯電量を測定して実時間で液帯電量変化をチェックすることができる液帯電量モニタリング方法が提供されることができる。
【0023】
また、前記ノズルに液を供給する液供給流路上に提供されるモジュールからベントされる液の帯電量を測定して実時間で液帯電量変化をチェックすることができる。
【0024】
また、前記ホームポートで前記ノズルからディスペンスされる液と前記モジュールからベントされる液の電位差を測定することができる。
【0025】
また、前記モジュールはポンプ及びタンクを含むことができる。
【0026】
本発明の他側面によれば、基板の液処理がなされる処理ユニットと、前記処理ユニットの外側に提供されるホームポートと、前記処理ユニットに位置された基板に処理液を吐出し、前記処理ユニットで基板に対して液処理を遂行する工程位置と前記ホームポートで待機する待機位置の間に移動可能に提供されるノズルを有するノズルユニットと、前記ノズルに処理液を供給する、そして、タンクとポンプを有する処理液供給装置と、及び前記ホームポートで待機中の前記ノズルからディスペンスされる液の帯電量を測定する帯電測定部材を含む基板処理装置が提供されることができる。
【0027】
また、前記帯電測定部材は前記ノズルからディスペンスされる液と接触するように前記ホームポートに提供される第1測定電極と、前記タンクと前記ポンプにそれぞれ設置されたベントラインのうちで少なくとも一つに設置されて前記ベントラインからベントされる液と接触するように提供される第2測定電極を含むことができる。
【0028】
また、前記帯電測定部材は前記第1測定電極と前記第2測定電極との間の電位差を測定する電圧計をさらに含むことができる。
また、前記第1測定電極及び前記第2測定電極は多孔性素材で提供されることができる。
【0029】
また、前記第1測定電極及び前記第2測定電極は液との接触面積を広げるために凹凸またはパターンを有する接触面を有することができる。
【発明の効果】
【0030】
本発明の一実施例によれば、基板に供給される処理液の帯電量をモニタリングすることができる。
【0031】
本発明の一実施例によれば、処理液の帯電量を測定しながらも基板に供給される処理液の汚染を防止することができる。
【0032】
本発明の効果が前述した効果らに限定されるものではなくて、言及されない効果らは本明細書及び添付された図面から本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者に明確に理解されることができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図である。
【
図2】
図1の塗布ブロックまたは現像ブロックを見せてくれる基板処理装置の断面図である。
【
図4】
図3の返送ユニットのハンドの一例を見せてくれる図面である。
【
図5】
図3の熱処理チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる平断面図である。
【
図7】
図3の液処理チャンバの一例を概略的に見せてくれる図面である。
【
図8】
図7に示された液供給ユニットとホームポート、そして、帯電測定部材を説明するための図面である。
【
図9】
図8に示された測定電極の一例を見せてくれる図面である。
【
図10】ホームポートに設置される第1測定電極の他の例を見せてくれる図面である。
【
図11】ホームポートに設置される第1測定電極のまた他の例を見せてくれる図面である。
【
図12】ホームポートに設置される第1測定電極のまた他の例を見せてくれる図面である。
【
図13】ポンプユニットのベントラインに設置される第2測定電極の他の例を見せてくれる図面である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下では添付した図面を参照にして本発明の実施例に対して本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者が容易に実施できるように詳しく説明する。しかし、本発明はいろいろ相異な形態で具現されることができるし、ここで説明する実施例で限定されない。また、本発明の望ましい実施例を詳細に説明するにおいて、関連される公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曇ることがあると判断される場合にはその詳細な説明を略する。また、類似機能及び作用をする部分に対しては図面全体にかけて等しい符号を使用する。
【0035】
ある構成要素を‘包含'するということは、特別に反対される記載がない限り他の構成要素を除くことではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。具体的に,“含む”または“有する”などの用語は明細書上に記載した特徴、数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものが存在することを指定しようとすることであって、一つまたはその以上の他の特徴らや数字、段階、動作、構成要素、部品またはこれらを組み合わせたものなどの存在または付加可能性をあらかじめ排除しないものとして理解されなければならない。
【0036】
単数の表現は文脈上明白に異なるように志さない限り、複数表現を含む。また、図面で要素らの形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
【0037】
第1、第2などの用語は多様な構成要素らを説明するのに使用されることができるが、前記構成要素らは前記用語によって限定されてはいけない。前記用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的で使用されることができる。例えば、本発明の権利範囲から離脱されないまま第1構成要素は第2構成要素で命名されることができるし、類似第2構成要素も第1構成要素に命名されることができる。
【0038】
ある構成要素が異なる構成要素に“連結されて”いるか、または“接続されて”いると言及された時には、その他の構成要素に直接的に連結されているか、または接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在することもあると理解されなければならないであろう。反面に、ある構成要素が異なる構成要素に“直接連結されて”いるか、または“直接接続されて”いると言及された時には、中間に他の構成要素が存在しないことで理解されなければならないであろう。構成要素らとの関係を説明する他の表現ら、すなわち“~間に”と“すぐ~間に”または“~に隣合う”と“~に直接隣合う”なども同じく解釈されなければならない。
【0039】
異なるように定義されない限り、技術的であるか科学的な用語を含んでここで使用されるすべての用語らは、本発明が属する技術分野で通常の知識を有した者によって一般的に理解されることと等しい意味である。一般に使用される前もって定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味であることで解釈されなければならないし、本出願で明白に定義しない限り、理想的や過度に形式的な意味で解釈されない。
【0040】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【0041】
図1は、本発明の一実施例による基板処理装置を概略的に見せてくれる斜視図であり、
図2は
図1の塗布ブロックまたは現像ブロックを見せてくれる基板処理装置の断面図であり、
図3は
図1の基板処理装置の平面図である。
【0042】
図1乃至
図3を参照すれば、基板処理装置1はインデックスモジュール20(index module)、処理モジュール30(treating module)、そして、インターフェースモジュール40(interface module)を含む。一実施例によって、インデックスモジュール20、処理モジュール30、そして、インターフェースモジュール40は順次に一列に配置される。以下、インデックスモジュール20、処理モジュール30、そして、インターフェースモジュール40が配列された方向をX軸方向12といって、上部から眺める時X軸方向12と垂直な方向をY軸方向14といって、X軸方向12及びY軸方向14にすべて垂直な方向をZ軸方向16という。
【0043】
インデックスモジュール20は基板(W)が収納された容器10から基板(W)を処理モジュール30に返送し、処理が完了された基板(W)を容器10に収納する。インデックスモジュール20の長さ方向はY軸方向14に提供される。インデックスモジュール20はロードポート22とインデックスフレーム24を有する。インデックスフレーム24を基準でロードポート22は処理モジュール30の反対側に位置される。基板(W)らが収納された容器10はロードポート22に置かれる。ロードポート22は複数個が提供されることができるし、複数のロードポート22はY軸方向14に沿って配置されることができる。
【0044】
容器10としては、前面開放一体式ポッド(Front Open Unified Pod:FOUP)のような密閉用容器10が使用されることがある。容器10はオーバーヘッドトランスファー(Overhead Transfer)、オーバーヘッドコンベヤー(Overhead Conveyor)、または自動案内車両(Automatic Guided Vehicle)のような移送手段(図示せず)や作業者によってロードポート22に置かれることができる。
【0045】
インデックスフレーム24の内部にはインデックスロボット2200が提供される。インデックスフレーム24内には長さ方向がY軸方向14に提供されたガイドレール2300が提供され、インデックスロボット2200はガイドレール2300上で移動可能に提供されることができる。インデックスロボット2200は基板(W)が置かれるハンド2220を含んで、ハンド2220は前進及び後進移動、Z軸方向16を軸にした回転、そして、Z軸方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0046】
処理モジュール30は基板(W)に対して塗布工程及び現像工程を遂行する。処理モジュール30は塗布ブロック30a及び現像ブロック30bを有する。塗布ブロック30aは基板(W)に対して塗布工程を遂行し、現像ブロック30bは基板(W)に対して現像工程を遂行する。塗布ブロック30aは複数個が提供され、これらはお互いに積層されるように提供される。現像ブロック30bは複数個が提供され、現像ブロックら30bはお互いに積層されるように提供される。
図3の実施例によれば、塗布ブロック30aは2個が提供され、現像ブロック30bは2個が提供される。塗布ブロックら30aは現像ブロックら30bの下に配置されることができる。一例によれば、2個の塗布ブロックら30aはお互いに等しい工程を遂行し、お互いに同一な構造で提供されることができる。また、2個の現像ブロックら30bはお互いに等しい工程を遂行し、お互いに同一な構造で提供されることができる。
【0047】
図3を参照すれば、塗布ブロック30aは熱処理チャンバ3200、返送チャンバ3400、液処理チャンバ3600、そして、バッファーチャンバ3800を有する。熱処理チャンバ3200は基板(W)に対して熱処理工程を遂行する。熱処理工程は冷却工程及び加熱工程を含むことができる。液処理チャンバ3600は基板(W)上に液を供給して液膜を形成する。液膜はフォトレジスト膜または反射防止膜であることができる。返送チャンバ3400は塗布ブロック30a内で熱処理チャンバ3200と液処理チャンバ3600との間に基板(W)を返送する。
【0048】
返送チャンバ3400はその長さ方向がX軸方向12と平行に提供される。返送チャンバ3400には返送ユニット3420が提供される。返送ユニット3420は熱処理チャンバ3200、液処理チャンバ3600、そして、バッファーチャンバ3800の間に基板を返送する。一例によれば、返送ユニット3420は基板(W)が置かれるハンド(A)を有して、ハンド(A)は前進及び後進移動、Z軸方向16を軸にした回転、そして、Z軸方向16に沿って移動可能に提供されることができる。返送チャンバ3400内にはその長さ方向がX軸方向12と平行に提供されるガイドレール3300が提供され、返送ユニット3420はガイドレール3300上で移動可能に提供されることができる。
【0049】
液処理チャンバ3600は複数個で提供される。液処理チャンバら3600のうちで一部はお互いに積層されるように提供されることができる。液処理チャンバら3600は返送チャンバ3402の一側に配置される。液処理チャンバら3600は第1方向12に沿って並んで配列される。液処理チャンバら3600のうちで一部はインデックスモジュール20と隣接した位置に提供される。以下、これら液処理チャンバを前端液処理チャンバ3602(front liquid treating chamber)と称する。液処理チャンバら3600のうちで他の一部はインターフェースモジュール40と隣接した位置に提供される。以下、これら液処理チャンバを後端液処理チャンバ3604(rear heat treating chamber)と称する。
【0050】
前端液処理チャンバ3602は基板(W)上に第1液を塗布し、後端液処理チャンバ3604は基板(W)上に第2液を塗布する。第1液と第2液はお互いに相異な種類の液であることができる。一実施例によれば、第1液は反射防止膜であり、第2液はフォトレジストである。フォトレジストは反射防止膜が塗布された基板(W)上に塗布されることができる。選択的に第1液はフォトレジストであり、第2液は反射防止膜であることができる。この場合、反射防止膜はフォトレジストが塗布された基板(W)上に塗布されることができる。選択的に第1液と第2液は等しい種類の液であり、これらはすべてフォトレジストであることができる。
【0051】
図4は、
図3の返送ユニットのハンドの一例を見せてくれる図面である。
図4を参照すれば、ハンド(A)はベース3428及び支持突起3429を有する。ベース3428は円周の一部が折曲された環形のリング形状を有することができる。ベース3428は基板(W)の直径より大きい内径を有する。支持突起3429はベース3428からその内側に延長される。支持突起3429は複数個が提供され、基板(W)の縁領域を支持する。一例によって、支持突起3429は等間隔で4個が提供されることができる。
【0052】
再び
図2を参考すれば、バッファーチャンバ3800は複数個で提供される。バッファーチャンバら3800のうちで一部はインデックスモジュール20と返送チャンバ3400との間に配置される。以下、これらバッファーチャンバを前端バッファー3802(front buffer)と称する。前端バッファーら3802は複数個で提供され、上下方向に沿ってお互いに積層されるように位置される。バッファーチャンバら3802、3804のうちで他の一部は返送チャンバ3400とインターフェースモジュール40との間に配置される。以下、これらバッファーチャンバを後端バッファー3804(rear buffer)と称する。後端バッファーら3804は複数個で提供され、上下方向に沿ってお互いに積層されるように位置される。前端バッファーら3802及び後端バッファーら3804それぞれは複数の基板ら(W)を一時的に保管する。前端バッファー3802に保管された基板(W)はインデックスロボット2200及び返送ユニット3420によって搬入または搬出される。後端バッファー3804に保管された基板(W)は返送ユニット3420及び第1ロボット4602によって搬入または搬出される。
【0053】
現像ブロック30bは熱処理チャンバ3200、返送チャンバ3400、そして、液処理チャンバ3600を有する。現像ブロック30bの熱処理チャンバ3200、返送チャンバ3400、そして、液処理チャンバ3600は塗布ブロック30aの熱処理チャンバ3200、返送チャンバ3400、そして、液処理チャンバ3600と概して類似な構造及び配置で提供されるので、これに対する説明は略する。但し、現像ブロック30bで液処理チャンバら3600はすべて等しく現像液を供給して基板を現像処理する現象チャンバ3600に提供される。
【0054】
インターフェースモジュール40は処理モジュール30を外部の露光装置50と連結する。インターフェースモジュール40はインターフェースフレーム4100、付加工程チャンバ4200、インターフェースバッファー4400、そして、返送部材4600を有する。
【0055】
インターフェースフレーム4100の上端には内部に下降気流を形成するファンフィルターユニットが提供されることができる。付加工程チャンバ4200、インターフェースバッファー4400、そして、返送部材4600はインターフェースフレーム4100の内部に配置される。付加工程チャンバ4200は塗布ブロック30aで工程が完了された基板(W)が露光装置50に搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。選択的に付加工程チャンバ4200は露光装置50で工程が完了された基板(W)が現像ブロック30bに搬入される前に所定の付加工程を遂行することができる。一例によれば、付加工程は基板(W)のエッジ領域を露光するエッジ露光工程、または、基板(W)の上面を洗浄する上面洗浄工程、または、基板(W)の下面を洗浄する下面洗浄工程であることができる。付加工程チャンバ4200は複数個が提供され、これらはお互いに積層されるように提供されることができる。付加工程チャンバ4200はすべて等しい工程を遂行するように提供されることができる。選択的に付加工程チャンバ4200らのうちで一部はお互いに異なる工程を遂行するように提供されることができる。
【0056】
インターフェースバッファー4400は塗布ブロック30a、付加工程チャンバ4200、露光装置50、そして、現像ブロック30bの間に返送される基板(W)が返送途中に一時的にとどまる空間を提供する。インターフェースバッファー4400は複数個が提供され、複数のインターフェースバッファーら4400はお互いに積層されるように提供されることができる。
【0057】
一例によれば、返送チャンバ3400の長さ方向の延長線を基準で一側面には付加工程チャンバ4200が配置され、他側面にはインターフェースバッファー4400が配置されることができる。
【0058】
返送部材4600は塗布ブロック30a、付加工程チャンバ4200、露光装置50、そして、現像ブロック30bの間に基板(W)を返送する。返送部材4600は1個または複数個のロボットで提供されることができる。一例によれば、返送部材4600は第1ロボット4602及び第2ロボット4606を有する。第1ロボット4602は塗布ブロック30a、付加工程チャンバ4200、そして、インターフェースバッファー4400の間に基板(W)を返送し、インターフェースロボット4606はインターフェースバッファー4400と露光装置50との間に基板(W)を返送し、第2ロボット4604はインターフェースバッファー4400と現像ブロック30bとの間に基板(W)を返送するように提供されることができる。
【0059】
第1ロボット4602及び第2ロボット4606はそれぞれ基板(W)が置かれるハンドを含んで、ハンドは前進及び後進移動、Z軸方向16に平行な軸を基準にした回転、そして、Z軸方向16に沿って移動可能に提供されることができる。
【0060】
再び
図2と
図3を参照すれば、熱処理チャンバ3200は複数個で提供される。熱処理チャンバら3200は第1方向12に沿って羅列されるように配置される。熱処理チャンバ3200らは返送チャンバ3400の一側に位置される。
【0061】
図5は、
図3の熱処理チャンバの一実施例を概略的に見せてくれる平断面図であり、
図6は
図5の熱処理チャンバの正断面図である。
【0062】
図5及び
図6を参照すれば、熱処理チャンバ3200は処理容器(ハウジング)3201、冷却ユニット3220、加熱ユニット3230を含む。
【0063】
処理容器3201は内部空間3202を有する。処理容器3201は概して直方体の形状で提供される。処理容器3201の側壁には基板(W)が出入りされる搬入口(図示せず)が形成される。また、搬入口を開閉するようにドア(図示せず)が提供されることができる。搬入口は選択的に開放された状態で維持されることができる。搬入口は冷却ユニット3220と隣接した領域に形成されることができる。
【0064】
冷却ユニット3220と加熱ユニット3230は処理容器3201の内部空間3202内に提供される。冷却ユニット3220及び加熱ユニット3230はY軸方向14に沿って並んで提供される。
【0065】
処理容器3201には排気ライン3210が連結されることができる。排気ライン3210はファンユニット3250が供給するガスを処理容器3201の外部に排気することができる。排気ライン3210は処理容器3201の下部に連結されることができる。しかし、これに限定されるものではなくて、排気ライン3210は処理容器3201の側部などに連結されることができる。
【0066】
冷却ユニット3220は冷却プレート3222を有する。冷却プレート3222には基板(W)が安着されることができる。冷却プレート3222は上部から眺める時概して円形に近い形状を有することができる。冷却プレート3222には冷却部材(図示せず)が提供されることができる。一例によれば、冷却部材は冷却プレート3222の内部に形成され、冷却流体が流れる流路に提供されることができる。ここに冷却プレート3222は基板(W)を冷却させることができる。冷却プレート3222は基板(W)と対応する直径を有することができる。冷却プレート3222の縁にはノッチが形成されることができる。ノッチは前述したハンド(A)に形成された支持突起3429と対応される形状を有することができる。また、ノッチハンド(A)に形成されて支持突起3429と対応される数で提供され、支持突起3429に対応される位置に形成されることができる。ハンド(A)と冷却プレート3222の上下位置が変更すれば、ハンド(A)と冷却プレート3222との間に基板(W)の伝達がなされる。冷却プレート3222にはスリット形状のガイド溝3224が複数個提供される。ガイド溝3224は冷却プレート3222の末端で冷却プレート3222の内部まで延長される。ガイド溝3224はその長さ方向がY軸方向14に沿って提供され、ガイド溝3224らはX軸方向12に沿ってお互いに離隔されるように位置される。ガイド溝3224は冷却プレート3222と加熱ユニット3230との間に基板(W)の引受引継がなされる時冷却プレート3222とリフトピン3236がお互いに干渉されることを防止する。
【0067】
冷却プレート3222はガイドレール3229に装着される駆動機3226によってY軸方向14に沿って移動することができる。
【0068】
加熱ユニット3230は基板を常温より高い温度で加熱する装置1000で提供される。加熱ユニット3230は常圧またはこれより低い減圧雰囲気で基板(W)を加熱処理する。
【0069】
図7は、
図3の液処理ユニットの一例を概略的に見せてくれる図面である。
【0070】
図3及び
図7を参照すれば、それぞれの基板処理ユニット3602は基板(W)上に減光液のような処理液を塗布する塗布工程を遂行する。基板処理ユニットらは第1方向12に沿って順次に配列されることができる。例えば、ハウジング3610内には3個の基板処理ユニットらが位置されることができる。
【0071】
それぞれの基板処理ユニット3602は基板支持ユニット3640、処理容器3620、液供給ユニット700、そして、帯電測定部材800、そして、ホームポート900を含む。
【0072】
基板支持ユニット3640はハウジング3610の内部空間で基板(W)を支持する。基板支持ユニット3640は基板(W)を回転させる。基板支持ユニット3640はスピンチャック3642、回転軸3644、そして、駆動機3646を含む。スピンチャック3642は基板を支持する基板支持部材3642に提供される。スピンチャック3642は円形の板形状を有するように提供される。スピンチャック3642の上面には基板(W)が接触する。
【0073】
回転軸3644及び駆動機3646はスピンチャック3642を回転させる回転駆動部材3644、3646で提供される。回転軸3644はスピンチャック3642の下でスピンチャック3642を支持する。回転軸3644はその長さ方向が上下方向を向けるように提供される。回転軸3644はその中心軸を中心に回転可能になるように提供される。駆動機3646は回転軸3644が回転されるように駆動力を提供する。
【0074】
処理容器3620はハウジング3610の内部空間に位置される。処理容器3620は上部が開放されたコップ形状を有するように提供される。処理容器3620は内部に処理空間を提供する。処理容器3620は基板支持ユニット3640のまわりをくるむように提供される。すなわち、基板支持ユニット3640は処理空間に位置される。処理容器3620は外側コップ3622及び内側コップ3624を含む。外側コップ3622は基板支持ユニット3640のまわりをくるむように提供され、内側コップ3624は外側コップ3622の内側に位置される。外側コップ3622及び内側コップ3624それぞれは環形のリング形状で提供される。外側コップ3622と内側コップ3624の間空間は液が回収される回収経路に機能する。
【0075】
ノズルユニット3660は基板(W)上に処理液を供給する。ノズルユニット3660はアーム3662及び処理ノズル3664を含む。アーム3662の底面には処理ノズル3664が設置される。選択的にアーム3662は複数個で提供されることができるし、アームら3662それぞれには処理ノズル3664が設置されることができる。また、アーム3662は長さ方向が第3方向を向ける回転軸(図示せず)に結合されて回転されることができる。
【0076】
回転軸の回転によって処理ノズル3664は工程位置と待機位置の間に移動される。工程位置で処理ノズル3664は基板支持ユニット3640に支持された基板に処理液を吐出して基板に対して液処理を遂行する。基板に対して液処理がなされない間に処理ノズル4366は待機位置で待機する。
【0077】
処理ノズル3664は待機位置であるホームポート900に位置する間にオートディスペンス(auto-dispense)動作、プリディスペンス(pre-dispense)動作、そして、ノズル洗浄動作がなされることができる。オートディスペンス動作は処理ノズル3664が長時間の間待機位置に待機する時一定時間間隔で処理液を吐出する動作である。オートディスペンス動作によってノズルユニット3660内で処理液が固化されることを防止する。プリディスペンス動作は処理ノズル3664から基板に処理液を吐出する前に待機位置で処理液をあらかじめ吐出する動作である。プリディスペンス動作によって基板に処理液を吐出時処理液が円滑になされる。
【0078】
ホームポート900はコップ3620の外側に配置される。上部から眺める時、処理ノズル3664の待機位置はホームポート900と重畳される。
【0079】
液供給ユニット700は処理ノズル3664に処理液を供給する。本実施例で液供給ユニット700は塗布工程に使用されるレジスト液を供給することで説明しているが、これに限定されるものではなくて処理液を利用して基板表面を処理する液処理装置にすべて適用可能である。
【0080】
図8は、
図7に示された液供給ユニットとホームポート、そして、帯電測定部材を説明するための図面である。
【0081】
ホームポート900は胴体の上部が開放され、内部に処理ノズル3664のノズルチップが収容可能な円筒形状の収容空間912と、処理ノズル3664から処理液がディスペンスされる吐出空間914を提供する。
【0082】
液供給ユニット700はボトル710、トラップタンク720、ポンプユニット730、そして、供給流路904を含むことができる。
【0083】
ボトル710には処理液が満たされているし、不活性ガス供給ライン(図示せず)と第1供給ライン701が連結されている。ボトル710には不活性ガス供給ラインを通じて密閉されたボトル710内部を不活性気体の雰囲気で作るために不活性ガス(ヘリウムガスまたは窒素ガス)がレギュレーターを通じて供給され、相対的な圧力で内部の処理液が第1供給ライン701を通じてトラップタンク720に移動される。
【0084】
トラップタンク720では処理液内の溶存ガスが分離除去されることができる。トラップタンク720には第2供給ライン702が連結される。第2供給ライン702はポンプユニット730に連結される。トラップタンク920には第1ベントライン728に連結される。トラップタンク920に貯蔵された処理液の一部は第1ベントライン728を通じて排出されることができる。
【0085】
ポンプユニット730は吸入及び排出動作によって発生される流動圧によってトラップタンク720に貯蔵されている処理液を処理ノズル3664に供給することができる。ポンプユニット730には第3供給ライン703らが連結される。第3供給ライン703は液処理装置らそれぞれの処理ノズル3664と連結されることができる。第3供給ライン703には開閉バルブ*708が提供されることができる。ポンプユニット730には第2ベントライン738が提供されることができる。ポンプユニット730でポンピングされる処理液のうちで一部は第2ベントライン738を通じて排出されることができる。
【0086】
供給流路704は第1供給ライン701と第2供給ライン702、そして、第3供給ライン703を含むことができる。
【0087】
帯電測定部材800は液供給ユニット700で流動する処理液の帯電量を測定する。帯電測定部材800はホームポート900で処理ノズル3664からディスペンスされて捨てられる処理液の帯電量を測定することができる。また、帯電測定部材800は第2ベントライン728及び第2ベントライン738を通じて排出される処理液の帯電量を測定することができる。また、帯電測定部材800はホームポート900でディスペンスされる処理液とベントライン728、738を通じて排出される処理液間の電位差を測定することができる。
【0088】
一実施例によれば、帯電測定部材800は第1測定電極810と第2測定電極820、830ら、そして、電圧計802、804らを含むことができる。第1、2測定電極810、820、830は導電性材料を含むことができる。前記電極810、820、830らは液供給ユニット700から捨てられる処理液と接触することで電極と処理液の接触による汚染を心配しなくても良い。
【0089】
第1測定電極810はホームポート900に提供されることができる。第1測定電極810は処理ノズル3664からディスペンスされる処理液と接触することができる位置に提供されることができる。一例で、第1測定電極810はホームポート900の吐出空間914と接する側壁に提供されることができる。
【0090】
第2測定電極820、830らは処理液がベントされる第1ベントライン728と第2ベントライン738に提供されることができる。第2測定電極820、830はベントライン728、738を通じて排出される処理液と接触することができる位置に提供されることができる。
【0091】
電圧計802は第1測定電極810と第2測定電極820との間の電位差を測定することができる。また、他の電圧計804は第1測定電極810と第2測定電極830の間の電位差を測定することができる。電圧計802、804は開閉バルブ708のオープン前とオープン後の電圧変化を測定することができる。帯電測定部材800で測定された値は作業者に提供されることができる。
【0092】
一方、電圧計802はポンプユニット730内の処理液の通り過ぎる流路が一つにつながれば、第1測定電極810と第2測定電極820、830との間の電圧変化を測定することができる。
【0093】
帯電測定部材800は第1測定電極810及び第2測定電極820、830で測定された帯電量が適正範囲を超過する場合アラームが出力するように提供されることができる。
【0094】
第1測定電極810及び第2測定電極820、830は基板に提供される処理液の流路上に提供されるものではないため、第1測定電極810及び第2測定電極820、830は基板に吐出される処理液に露出しない。よって、測定電極から湧出される異物が処理液とともに基板に吐出されて基板が汚染される問題が誘発されない。
【0095】
図9は、
図8に示された測定電極の一例を見せてくれる図面である。
図9に示されたように、第1、2測定電極810、820、830は多孔性素材で提供されることができる。
【0096】
図10は、ホームポートに設置される第1測定電極の他の例を見せてくれる図面である。
図10でのように、第1測定電極810aは処理液との接触面積を広くするために表面に凹凸912やパターンを有する接触面を含むことができる。
【0097】
図11は、ホームポートに設置される第1測定電極のまた他の例を見せてくれる図面である。
図11でのように、第1測定電極810bは導電性を有する電極膜形態で提供されることができる。電極膜は処理ノズル3664からディスペンスされる処理液と接するホームポート900の胴体表面にイオン注入処理またはコーティング処理を通じて提供されることができる。
【0098】
図12は、ホームポートに設置される第1測定電極のまた他の例を見せてくれる図面である。
図12でのように、第1測定電極810cは表面がイオン注入されたフィッティング管形態で提供されることができるし、このような第1測定電極810cはホームポート900の胴体に挿入された状態で処理液の導電量を測定することができる。
【0099】
図13は、ポンプユニットのベントラインに設置される第2測定電極の他の例を見せてくれる図面である。
図13でのように、第2測定電極820は第2ベントライン738のフィッティング部739に提供されることができる。第2測定電極820はフィッティング部739をイオン注入処理またはコーティング処理して電極化して使用することができる。
【0100】
このようなフィッティング部739は処理液がポンプユニット700で逆流する過程で第2測定電極820から湧出された成分(イオン)がポンプユニット700に流入されることを防止するためにポンプユニット700と十分に離隔されたベントライン738上に提供されることができる。このようなフィッティング部739に提供される第2測定電極はトラップタンクのベントラインにも同一に適用することができる。
【0101】
以上の詳細な説明は本発明を例示するものである。また、前述した内容は本発明の望ましい実施形態を示して説明するものであり、本発明は多様な他の組合、変更及び環境で使用することができる。すなわち、本明細書に開示された発明の概念の範囲、著わした開示内容と均等な範囲及び/または当業界の技術または知識の範囲内で変更または修正が可能である。著わした実施例は本発明の技術的思想を具現するための最善の状態を説明するものであり、本発明の具体的な適用分野及び用途で要求される多様な変更も可能である。したがって、以上の発明の詳細な説明は開示された実施状態で本発明を制限しようとする意図ではない。また、添付された請求範囲は他の実施状態も含むことで解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0102】
900 ホームポート
710 ボトル
720 トラップタンク
704 供給流路
730 ポンプユニット
800 帯電測定部材
810 第1測定電極
820 第2測定電極
802 電圧計