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  • 特許-アクセサリー用パーツ及びアクセサリー 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】アクセサリー用パーツ及びアクセサリー
(51)【国際特許分類】
   A44C 17/02 20060101AFI20240124BHJP
   A44C 7/00 20060101ALI20240124BHJP
   A44C 9/00 20060101ALI20240124BHJP
   A44C 25/00 20060101ALI20240124BHJP
   A44C 17/00 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
A44C17/02
A44C7/00
A44C9/00
A44C25/00 A
A44C17/00
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020072094
(22)【出願日】2020-04-14
(65)【公開番号】P2021168743
(43)【公開日】2021-10-28
【審査請求日】2022-10-26
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 STORY[ストーリィ] 4月号 38頁 光文社 発行
(73)【特許権者】
【識別番号】512194190
【氏名又は名称】株式会社FLAPPERS
(74)【代理人】
【識別番号】100116850
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 隆行
(74)【代理人】
【識別番号】100165847
【弁理士】
【氏名又は名称】関 大祐
(72)【発明者】
【氏名】仲野 絵里
【審査官】村山 達也
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-221016(JP,A)
【文献】登録実用新案第3144410(JP,U)
【文献】特開2000-225009(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A44C 17/02
A44C 7/00
A44C 9/00
A44C 25/00
A44C 17/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
装飾部(3)と,
前記装飾部(3)を保持するための座部(5)と,
レール部分(7)と,
前記座部(5)を,前記レール状部分(7)に対して移動可能に固定するための可動固定部(9)と,
を有する,アクセサリーであって
前記レール状部分(7)は,耳に開けた穴を通る部位であり,
前記可動固定部(9)を挿入可能な第1の端部である開放端(13)と,
前記座部(5)が通過することができない第2の端部である閉塞端(15)と,
前記閉塞端(15)と接続される第1の直線部と,
第1の直線部の端部のうち前記閉塞端(15)と接続されていない端部と接続された円弧状部と,を有し,
前記開放端(13)は,前記開放端(13)から挿入される前記可動固定部(9)が前記レール状部分(7)を移動可能となるように,前記円弧状部のうち第1の直線部の端部と接続されていない端部と接続される,
イヤリングである,
アクセサリー。
【請求項2】
請求項1に記載のアクセサリーであって,
前記可動固定部(9)は,前記レール状部分(7)の外周と接触するエラストマーを有する,アクセサリー用パーツ(1)。
【請求項3】
請求項1に記載のアクセサリーであって,
前記装飾部(3)は,宝石又はチャームである,アクセサリー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は,アクセサリー用パーツ及びアクセサリーに関する。
【背景技術】
【0002】
特許第6499744号公報には,ネックレスが記載されている。ネックレスなどのアクセサリー(装身具)は,宝石などの装飾部が固定されているという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6499744号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は,宝石などの装飾部が固定されず自由なデザインに調整できるアクセサリー用パーツ及びアクセサリーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は,基本的には,レール状部分を移動可能であり,装飾部を保持できる座部を用いることで,宝石などの装飾部が固定されず自由なデザインに調整できるアクセサリー用パーツ及びアクセサリーを提供できるという知見に基づく。
【0006】
最初の発明は,アクセサリー用パーツ1に関する。アクセサリー用パーツ1は,座部5に任意の装飾部3を保持させることができる。座部5に装飾部3を保持させると,アクセサリー用パーツ1は,アクセサリー11となる。
【0007】
アクセサリー11は,装身具である。アクセサリーの具体例は,指輪,ネックレス,イヤリング,バンクル,及びアンクレットである。この発明におけるアクセサリーは,一様な太さとすることができる部分(レール状部分7)を有する装身具である。上記の通り,アクセサリー11は,アクセサリー用パーツ1とアクセサリー用パーツ1の座部5に搭載された装飾部3とを有する。
【0008】
装飾部3は,装飾部3はアクセサリーのうち目を惹く装飾要素である。装飾部3の例は,座部5に収容されうる宝石である。装飾部3の別の例は,座部5に取り付けられる収容されうるチャームである。
【0009】
座部5は,装飾部3を保持するための要素である。座部5(装飾部3)は一つであっても複数(2個以上)であってもよい。座部5(装飾部3)が2個以上ある場合は,すべてが同じものであってもよいし,異なるものが含まれていてもよい。座部5は,アクセサリーを構成するレール状部分7に対して座部5を移動可能に固定するための可動固定部9を有する。座部5の例は,レール状部分7を移動する穴部17を有する可動固定部9と可動固定部9と接続され装飾部3を保持するアタッチメントや台座(宝石などを収容する部分)とを有するものである。
【0010】
レール状部分7は,アクセサリー用パーツのうち一定の太さを有する部位である。指輪におけるレール状部分7は,リング部分である。ネックレスにおけるレール状部分7は,ワイヤー部分である。イヤリングにおけるレール状部分7の例は,後述する図に示するものでり,耳に開けた穴を通し,座部5の穴部17が通貫する部分である。レール状部分7は,一方に開放端13,一方に閉塞端15を有するものが好ましい。
【0011】
可動固定部9の例は,レール状部分7の外周を収容する穴部17と,穴部17内に存在し,レール状部分7の外周と接触するエラストマーを有するものである。レール状部分7の外周を収容する穴部17とは,穴部17の空洞部分がレール状部分7の外周の外側になるような穴を意味する。つまり,レール状部分7の外周を収容する穴部17の中に,レール状部分7を通すことができる。エラストマーの例はゴムなどの弾性部材である。弾性部材が,レール状部分7の外周と穴部17との隙間を埋める。そして,例えば,人力により力を加えると,座部5はレール状部分7を移動するものの,力を開放すると,それまで移動した位置で座部5が固定される。このようにして,任意の位置に任意の角度で座部5(装飾部)を固定できる。座部5は,レール状部分7の開放端13からレール状部分7に挿入できるものがこのましい。一方,閉塞端15は穴部17の穴の外径より大きな部分を有するものが好ましい。すると,座部5は,閉塞端15を通過することができず,アクセサリーを使用した際に座部5や装飾部3を紛失する事態を防止できる。
【発明の効果】
【0012】
この発明は,宝石などの装飾部が固定されず自由なデザインに調整できるアクセサリー用パーツ及びアクセサリーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は,アクセサリー用パーツの例を説明するための図である。
図2図2は,アクセサリー用パーツの製造例を説明するための図である。
図3図3は,座部が複数あるアクセサリーの例を示す図である。
図4図4は,実際に製造したアクセサリーを示す図面に代わる写真である。
図5図5は,実際に製造したアクセサリーを示す図面に代わる写真である。
図6図6は,実際に製造したアクセサリーを示す図面に代わる写真である。
図7図7は,実際に製造したアクセサリーを示す図面に代わる写真である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下,図面を用いて本発明を実施するための形態について説明する。本発明は,以下に説明する形態に限定されるものではなく,以下の形態から当業者が自明な範囲で適宜修正したものも含む。以下の例では,イヤリングを用いて説明するものの,本発明はイヤリングに限定されない。
【0015】
図1は,アクセサリー用パーツの例を説明するための図である。図1に示されるように,アクセサリー用パーツ1は,装飾部3を保持するための座部5と,座部5を,アクセサリーを構成するレール状部分7に対して移動可能に固定するための可動固定部9とを有する。
【0016】
図2は,アクセサリー用パーツの製造例を説明するための図である。レール状部分7が準備される。次に,レール状部分7の解放端から第1の座部5が挿入される。その後,レール状部分7に第1の座部5が1つ設置される。この状態で,座部5(装飾部3)があるアクセサリーであれば完成する。座部5(装飾部3)の位置や向きを適宜変えることができる。
【0017】
また,レール状部分7に座部5が1つ設置された後,第2の座部5がレール状部分7の解放端から挿入される。その後,第2の座部5が解放端と第1の座部との間の適切な位置に,適切な向きで設置される。このようにして,座部5(装飾部3)が2つあるアクセサリーが完成する。
【0018】
図3は,座部が複数あるアクセサリーの例を示す図である。図3に示されるように,本発明のアクセサリーは,異なる座部5(装飾部3)が複数あるアクセサリーであってもよい。
【実施例
【0019】
実際にアクササリーを作製した。図4図7は,実際に製造したアクセサリーを示す図面に代わる写真である。図6図7と比べると装飾部の位置や角度が異なっている。このように,この発明のアクセサリー用パーツを用いると装飾部の位置や角度を自由に設計できることとなる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
この発明は,装飾品産業で利用されうる。
【符号の説明】
【0021】
1 アクセサリー用パーツ
3 装飾部
5 座部
7 レール状部分
9 可動固定部
11 アクセサリー
13 開放端
15 閉塞端
17 穴部


図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7