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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】係止具
(51)【国際特許分類】
   B65D 63/10 20060101AFI20240124BHJP
   B65D 33/17 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
B65D63/10 Z
B65D33/17
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020059217
(22)【出願日】2020-03-28
(65)【公開番号】P2021155090
(43)【公開日】2021-10-07
【審査請求日】2023-01-06
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】304025105
【氏名又は名称】加納 勝志
(73)【特許権者】
【識別番号】506377569
【氏名又は名称】加納 雅代
(72)【発明者】
【氏名】加納勝志
(72)【発明者】
【氏名】加納雅代
【審査官】家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】実公昭38-011385(JP,Y1)
【文献】実公昭36-015986(JP,Y1)
【文献】特開2019-202818(JP,A)
【文献】実開昭62-168341(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 61/00-63/18
B65D 33/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋の口を封止する係止具であって、
該袋の口が収容可能な容積部を有する第1部材と、
該第1部材および該袋の口が挿通する挿通孔を有する第2部材とで構成され、
該容積部は開口部を備え、
該開口部は、口径を絞った該袋の口を出入し、
開口したままの該開口部を含めた容積部は、容積部内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止し、
該容積部内に挿入された袋の口と第1部材とが挿通孔に挿入され、
該容積部内に挿入された袋の口を折り返し点として袋の口が折り返され、
該第1部材が挿通孔を通過させられ、
該折り返された袋の口が、挿通孔内で重なって挟まれ、封止され、係止され
該第1部材と該第2部材とが連接した部位を設け、
該第1部材の先端に該開口部を設け、
該第1部材の容積部の後端に該連接した部位の片方を接続したことを特徴とする係止具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、大袋または袋の細部または付属品にて、端部や開口部の閉鎖構成または装置、あるいは、ブラケット、リングまたはロックを有するもので、特には、袋の開口部の閉鎖を構成する係止具に関する。
【背景技術】
【0002】
合成樹脂製の袋等の開口部の閉鎖を構成するものとして、係止具(特許文献1参照)がある。1件目について記す。後で記す2件目の実施例46である、係止具(1bb)の説明をするために、実施例46の前身のひとつである実施例32である、係止具(1zk)(特許文献1の0208項~0217項、図66~69)について、1件目として記す。なお、1件目の実施例32の一部変更したものを実施例35としてあり、その実施例35をさらに一部変更したものを実施例46としてある。
【0003】
実施例32は、図66~69、78にて、次のようにしてある。袋の口を封止する係止具(1zk)であって、該袋の口を収容可能な容積部(4zk)を有する第1部材(95)と、該第1部材(95)と………第2部材(94)とで構成してある。該容積部(4zk)は開口部(6zk)を備えてある。前記容積部(4zk)を略C字状に設けてある。前記第1部材(95)の先端(89zk)に前記開口部(6zk)を設けてある。前記容積部(4zk)の外端から前記容積部(4zk)の内側に向かって先窄まりしていく前記開口部(6zk)を設けてある。前記第1部材(95)が挿通する挿通孔(109zk)を前記第2部材(94)に設けてある。………係止具(1zk)を、合成樹脂製としてある。………第2部材(94)は、扁平なハウジングとしてあり、中空となっている。四角形状としてある。断面ロ字状としてある。前記第2部材(94)を筒状(19zk)としてある。………前記第2部材(94)に前記第1部材(95)を挿通可能に設けてある。………また、第1部材(95)の先端(89zk)側の両端に第1突部(97A)(97B)………を設けてある。第1突部(97A)(97B)………は、第2部材(94)が第1部材(95)に差し入れられた後、第1部材(95)と第2部材(94)とが抜けないようにするための抜け止めとして配してある。………第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)は、第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)よりも僅かに長くしてある。………第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)<第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)………としてある。
【0004】
………次に、開口部(6zk)と、袋の口(2zk)との作用、第1部材(95)、第2部材(94)の作用等について説明する。該開口部(6zk)は、口径を絞った該袋の口を出入する。開口したままの該開口部(6zk)を含めた容積部(4zk)は、容積部(4zk)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。前記第1部材(95)の開口部(6zk)側へ前記第2部材(94)が押動される。つまり、該第1部材(95)の後端側(93zk)から第1部材(95)の先端(89zk)側へ前記第2部材(94)が押動される。押動されると、前記容積部(4zk)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94)によって開口部(6zk)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6zk)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。………該開口部(6zk)から挿入した袋の口(2zk)が第1部材(95)と第2部材(94)とによって封止される。
【0005】
………次に、差し入れまでの作用についての詳細を一部追記する。図66、67にて、第2部材(94)の差し入れ開口(18zk)が第1部材(95)に差し入れられる。………次に、袋の口を挿入してから封止までの作用についての詳細を一部追記する。図69にて、係止の状態を構成した第1部材(95)と第2部材(94)にて、第1部材(95)の後端側(93zk)に第2部材(94)を配置してある。図中にて袋の口は図示していないが、図69にて、拡がっている袋の口を寄せて指等で縮小させて、口径を絞って、開口部(6zk)より挿入する。通常、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有する袋を使用するので、挿入した後の袋の口は、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、再度、拡がる。拡がるので、開口したままの開口部(6zk)を含めた容積部(4zk)に掛止される。開口部(6zk)から袋の口が脱落して抜き出たり、はみ出したりすることはない。………図中にて袋の口は図示していないが、次に、図68~69、78にて、さらに、戻り方向(M)に、第2部材(94)を移動させる………該第1部材(95)の後端側(93zk)から該第1部材(95)の先端(89zk)側へ前記第2部材(94)が押動される。前記容積部(4zk)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94)によって開口部(6zk)側へ押動される。該押動された袋の口は面積を縮小していく。結果、開口したままの開口部(6zk)の内側は、押動された袋の口によって覆われる。つまり、実質的には、押圧された袋の口によって、開口部(6zk)は閉じた状態になる。開口部(6zk)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、閉口した状態と同等となる。………袋の口(2zk)が封止される。袋の口は押圧されて圧縮されているので、ストッパーとして作用し、開口したままの開口部(6zk)から抜け出すことはない。………第1部材(95)の後端側(93zk)を第2部材(94)に対して(矢印M)に押し出す………そして、容積部(4zk)内に挿入された袋の口は封止の状態から解放される。次に、容積部(4zk)内に挿入された袋の口を取り出すには、袋の口を寄せ集めて縮小させて、開口部(6zk)より取り出す。あるいは、開口部(6zk)近傍の第1部材(95)の先端(89zk)側を互い違いに捻ることで、開口部(6zk)の隙間を大きくする。………例えば、容積部(4zk)外端(13Azk)を下方向に、容積部(4zk)外端(13Bzk)を上方向に傾斜させ、つまりは、指などで捻って、開口部(6zk)を拡げて、袋の口を取り出す。
【0006】
次に、2件目について記す。図74図75図100にて、実施例46である、係止具(1bb)(特許文献1の0278項~0280項、図100)(実施例35の図74、75)について記す。
【0007】
………実施例46は、第1部材(95bb)と、第2部材(94bb)と、で構成してある。第1部材(95bb)は、袋の口を収容可能な容積部(4bb)を有している。実施例46の図100は、実施例35の図76、77と同様、としてあり、寸法、形状等も同じにしてある。ただし、実施例46は、実施例35である、係止具(1zp)を次のように一部変更してある。………実施例46については、特に図示しないが、前記第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)の内径(W1bb)に対して前記第1部材(95bb)の外径(W2)を小さく設けてある。
【0008】
………また、図100にて、実施例35と同様に、実施例46の第1部材(95bb)の板厚(W8bb)に対応する第2部材(94bb)の内径寸法(W10)は、図78にて、実施例32の第2部材(94)の内径寸法(W9)より長く設けてあり、実施例46の第2部材(94bb)内に挿入した第1部材(95bb)と、該第2部材(94bb)との間に袋の口(2bb)が挿入できるように隙間(102Abb)(102Bbb)は、大きく設けてある。大きく設けてあるので、第2部材(94bb)内に挿入した第1部材(95bb)と、該第2部材(94bb)との隙間(102Abb)(102Bbb)に袋の口(2bb)を挿入することは容易である。そのほかについては、実施例35と同様にしてとある。
【0009】
袋の口(2bb)、第1部材(95bb)、第2部材(94bb)の作用等について、一部説明する。開口したままの該開口部(6bb)を含めた容積部(4bb)は、容積部(4bb)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。次に、方向(M)に、第2部材(94bb)を移動させる。移動させる場合、第1部材(95bb)の外径(W2)より、第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)の内径(W1bb)を大きく設けてあるので、………第1部材(95)と第2部材(94)とが、そのままの状態では係止することはなく、………。
【0010】
引き続き、(方向M)に、第2部材(94bb)を移動させる。第1部材(95bb)の開口部(6bb)側へ第2部材(94bb)が押動される。つまり、該第1部材(95bb)の後端側から第1部材(95bb)の先端側へ前記第2部材(94bb)が押動される。押動されると、容積部(4bb)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94bb)によって開口部(6bb)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6bb)が該押動された袋の口(2bb)によって覆われて塞がれる。実施例35と同様に、第2部材(94bb)と第1部材(95bb)とに、第2部材(94bb)の外で袋の口(2bb)が挟まれた状態となる。さらに、移動させると、第2部材(94bb)内に袋の口(2bb)が入ってその隙間(102Abb)(102Bbb)に袋の口(2bb)が挟まれた状態が構成される。つまり、第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)と、該第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)内に挿入した第1部材(95bb)の容積部(4bb)との間に、前記開口部(6bb)から挿入した袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する、係止する状態が構成される。具体的には、開口部(6bb)の周辺である該容積部(4bb)の先端側と、挿通孔(109bb)内の端部との間に、袋の口(2bb)は挟まれる。開口したままの開口部(6bb)が押動された袋の口(2bb)によって覆われて塞がれ、該押動された袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する。………また、第1部材(95bb)と第2部材(94bb)との係止の解除、および、封止された袋の口(2bb)を解除する場合は、実施例35と同様に、袋の口(2bb)の両端(101Abb)(101Bbb)を手で掴んで引っ張ると、隙間(102Abb)(102Bbb)に挟まれている部分の袋の口(2bb)が引っ張られるので、第2部材(94bb)に対して第1部材(95bb)が(戻り方向M)方向に移動して、袋の口(2bb)が封止状態から解除されて、同時に、第1部材(95bb)と第2部材(94bb)との係止が解除される。つまり、袋の口(2bb)の両端(101Abb)(101Bbb)を手で掴んで引っ張るだけで、袋の口(2bb)が封止状態から解除されて、同時に、第1部材(95bb)と第2部材(94bb)との係止が解除される。
【0011】
3件目について記す。後で記す4件目の実施例47である、係止具(1cc)の説明をするために、実施例47の前身である実施例44である、係止具(1zu)(特許文献1の0273項~0274項、図98)について、3件目として記す。
【0012】
実施例44は、容積部(4zu)は開口部(6zu)を備えており、他の実施例と同様にしてある。………前記第1部材(95zu)が挿通する挿通孔(109zu)を前記第2部材(94zu)に設けてある。………係止具(1zu)を、合成樹脂製としてある。前記第1部材(95zu)と前記第2部材(94zu)とが連接した部位(107zu)を設けてある。前記連接した部位(107zu)を曲折してある。
【0013】
上記について、解説する。第1部材(95zu)と第2部材(94zu)とを接続する連接体(107zu)により連接してある。前記連接した部位(107zu)は、一定の間隔を各々設けて数箇所を折り曲げてある。連接した部位(107zu)は、第1部材(95zu)と同様に薄板状の合成樹脂で構成してある。およそ上方の後ろ斜め方向から下方へ向けて、連接した部位(107zu)を押圧すると、第1部材(95zu)の先端側へ第1部材(95zu)が押動される。また、およそ上方の前斜め方向から下方へ向けて、連接した部位(107zu)を押圧すると、第1部材(95zu)の後端側へ第1部材(95zu)が押動される。連接した部位(107zu)を、片手で軽く押圧し、上下方向に少しだけ湾曲させて弾性変形させると、第1部材(95zu)が各々の方向へ移動する。つまり、前記連接した部位(107zu)を曲折することにより、第2部材(94zu)に対しての第1部材(95zu)の移動を片手で操作することができ、また、軽く押圧することにより、第1部材(95zu)が各々の方向へ移動できる、という効果がある(効果44-1)。少し言い換えると、第1部材(95zu)に対しての第2部材(94zu)の移動を片手で操作することができ、また、軽く押圧することにより、第2部材(94zu)が各々の方向へ移動できる、とも記すことができる。なお、その他の効果については、実施例37あるいは、ほかの実施例と同程度である。
【0014】
次に、4件目について記す。実施例47である、係止具(1cc)(特許文献1の0281項~0283項、図101~103)について記す。なお、3件目の実施例44の一部変更したものを実施例47としてある。
【0015】
………前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の内径(W1cc)に対して前記第1部材(95cc)の外径(W2cc)を小さく設けてある。………また、特に図示しないが、実施例46と同様に(実施例46の図100)、第1部材(95cc)の板厚(W8cc)に対応する第2部材(94cc)の内径寸法(W10cc)は長く設けてあり、第2部材(94cc)内に挿入した第1部材(95cc)と、該第2部材(94cc)との間に袋の口(2cc)が挿入できるように隙間(102Acc)(102Bcc)は、大きく設けてある。大きく設けてあるので、第2部材(94cc)内に挿入した第1部材(95cc)と、該第2部材(94cc)との隙間(102Acc)(102Bcc)に袋の口を挿入することは容易である。
【0016】
………前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した前記第1部材(95cc)の容積部(4cc)上方(121)に位置する該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある。………例えば、縦寸法180mm、横寸法180mm、厚み0.02mmの市販の袋を使用する場合、図102にて、切り込んだ幅(Y1)は3mmとしてある。また、袋の口の挿入が容易なように、切り込んである入り口も広く設けてある。
【0017】
………作用等について、一部説明する。開口したままの該開口部(6cc)を含めた容積部(4cc)は、容積部(4cc)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止する。前記第1部材(95cc)の開口部(6cc)側へ前記第2部材(94cc)が押動される。つまり、該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材(94cc)が押動される。押動されると、前記容積部(4cc)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材(94cc)によって開口部(6cc)側へ押動される。前記開口したままの開口部(6cc)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれる。さらに、移動させると、第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある箇所に袋の口が入り込んでいく。前記寸法の市販の袋に対して、切り込んだ幅(Y1)を対応するように設けてあるので、入り込みは比較的容易であり、動作はスムーズである。
【0018】
この場合、容積部(4cc)上方(121)と、挿通孔(109cc)の上面(123)との間に袋の口が挟まったりすることはない。しかし、容積部(4cc)上方(121)と、挿通孔(109cc)の上面(123)との間に袋の口が挟まっても、挟まることにより係止されるので、特に問題はなく、逆に、係止される、という効果がある(効果47-1)。挿通孔(109cc)の上面(123)側については、入り込んだ袋の口の弾性力等によって、切り込んで(124)ある箇所が袋の口に押圧され、切り込んで(124)ある箇所と袋の口が係止する。つまり、挿通孔(109cc)の上面(123)側については、第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する、係止する状態が構成される。
【0019】
………また、特に図示しないが、実施例47を次のようにしてもよい。切り込んだ幅(Y1)3mmを、例えば、0.5mmとしてもよい。この場合、該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材が押動され、押動されると、前記容積部(4cc)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材によって開口部(6cc)側へ押動され、前記開口したままの開口部(6cc)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれ、さらに、移動させても、第2部材の挿通孔の一端を切り込んである箇所に袋の口が入り込んでいくことはない。しかし、実施例46でも記したように、移動させると、第2部材内に袋の口が入ってその隙間(102Acc)(102Bcc)に袋の口が挟まれた状態が構成され、挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材とが係止する。よって、係止の状態は構成される。
【文献】特願2013-31596
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
第1の課題の1つ目を記す。成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう、という問題がある。以下に説明する。特許文献1の係止具の2件目の実施例46である、係止具(1bb)(特許文献1の0278項~0280項、図100)(実施例35の図74、75)について記す。なお、特許文献1については、特許文献1の1件目の実施例32の一部変更したものを特許文献1の実施例35としてあり、その特許文献1の実施例35をさらに一部変更したものを特許文献1の実施例46としてある。
【0021】
特許文献1の図74図75図100にて、「………引き続き、(方向M)に、第2部材(94bb)を移動させる」と「第2部材(94bb)内に袋の口(2bb)が入ってその隙間(102Abb)(102Bbb)に袋の口(2bb)が挟まれた状態が構成される。つまり、第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)と、該第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)内に挿入した第1部材(95bb)の容積部(4bb)との間に、前記開口部(6bb)から挿入した袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する、係止する状態が構成される。具体的には、開口部(6bb)の周辺である該容積部(4bb)の先端側と、挿通孔(109bb)内の端部との間に、袋の口(2bb)は挟まれる。………該押動された袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する」。
【0022】
引き続き、特許文献1の実施例46の説明をするために、実施例46の前身のひとつである特許文献1の1件目の実施例32である、係止具(1zk)(特許文献1の0208項~0217項、図66~69)について記し、補完する。
【0023】
特許文献1の図66~69にて、「………第1部材(95)の先端(89zk)側の両端に第1突部(97A)(97B)………を設けてある。第1突部(97A)(97B)………は、第2部材(94)が第1部材(95)に差し入れられた後、第1部材(95)と第2部材(94)とが抜けないようにするための抜け止めとして配してある。………第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)は、第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)よりも僅かに長くしてある。………第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)<第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)………としてある」。
【0024】
以上から、特許文献1の実施例46は、特許文献1の図100にて、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する」が、特許文献1の図66~69にて、「第1突部(97A)(97B)………は、第2部材(94)が第1部材(95)に差し入れられた後、第1部材(95)と第2部材(94)とが抜けないようにするための抜け止めとして配してある」ので、係止したそのままの位置から「第1部材(95bb)の後端側から第1部材(95bb)の先端側へ前記第2部材(94bb)が押動され」ても、それ以上は動くことはない。つまり、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する」ことと、「第1突部(97A)(97B)」とが、対で、セットで設けられおり、「第1突部(97A)(97B)」を設けることによって、位置が特定され、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する」ことが成立する。特許文献1の実施例46にとっては、「第1突部(97A)(97B)」は必要不可欠のものである。
【0025】
よって、特許文献1の実施例46は、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止」させるため、位置を特定しなければならない。そして、位置を特定させるため、「第1突部(97A)(97B)」を設けなければならない。「第1突部(97A)(97B)」を設けなければならないので、成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう。特許文献1の実施例46の係止具は、成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう、という問題がある。(課題1-1)。前記問題を解消し、成形加工時の手間が少なく、コスト低減ができる係止具を提供することを目的とする。
【0026】
次に、第1の課題の2つ目を記す。以下に説明する。特許文献1の4件目の実施例47である、係止具(1cc)(特許文献1の0281項~0283項、図101~103)について記す。なお、特許文献1については、特許文献1の3件目の実施例44の一部変更したものを特許文献1の実施例47としてある。
【0027】
特許文献1の図101にて、「該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材(94cc)が押動される」と「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある箇所に袋の口が入り込んでいく」また、「容積部(4cc)上方(121)と、挿通孔(109cc)の上面(123)との間に袋の口が挟まっても、挟まることにより係止される」「挿通孔(109cc)の上面(123)側については、入り込んだ袋の口の弾性力等によって、切り込んで(124)ある箇所が袋の口に押圧され、切り込んで(124)ある箇所と袋の口が係止する。つまり、挿通孔(109cc)の上面(123)側については、第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する」。
【0028】
引き続き、特許文献1の4件目の実施例47である、係止具(1cc)の説明をするために、特許文献1の実施例47の前身である特許文献1の3件目の実施例44である、係止具(1zu)(特許文献1の0273項~0274項、図98)について記し、補完する。
【0029】
特許文献1の図98にて、「前記第1部材(95zu)と前記第2部材(94zu)とが連接した部位(107zu)を設けてある。前記連接した部位(107zu)を曲折してある」「前記連接した部位(107zu)は、一定の間隔を各々設けて数箇所を折り曲げてある。連接した部位(107zu)は、第1部材(95zu)と同様に薄板状の合成樹脂で構成してある。およそ上方の後ろ斜め方向から下方へ向けて、連接した部位(107zu)を押圧すると、第1部材(95zu)の先端側へ第1部材(95zu)が押動される。また、およそ上方の前斜め方向から下方へ向けて、連接した部位(107zu)を押圧すると、第1部材(95zu)の後端側へ第1部材(95zu)が押動される。連接した部位(107zu)を、片手で軽く押圧し、上下方向に少しだけ湾曲させて弾性変形させると、第1部材(95zu)が各々の方向へ移動する。つまり、前記連接した部位(107zu)を曲折することにより、第2部材(94zu)に対しての第1部材(95zu)の移動を片手で操作することができ、また、軽く押圧することにより、第1部材(95zu)が各々の方向へ移動できる」。
【0030】
以上から、特許文献1の実施例47は、特許文献1の図101にて、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する」が、特許文献1の図98にて、「前記第1部材(95zu)と前記第2部材(94zu)とが連接した部位(107zu)を設けてあ」り、「前記連接した部位(107zu)を曲折してあ」り、「一定の間隔を各々設けて数箇所を折り曲げてある」ため、係止したそのままの位置から、「該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材(94cc)が押動され」ても、それ以上は動くことはない。つまり、特許文献1の実施例46と同様、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する」ことと、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」とが、対で、セットで設けられており、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」を設けることによって、位置が特定され、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する」ことが成立する。特許文献1の実施例47にとっては、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」は必要不可欠のものである。
【0031】
特許文献1の実施例47は、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止」するようにさせるため、位置を特定しなければならない。そして、位置を特定させるため、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」を設けなければならない。「曲折」してある「連接した部位(107zu)」を設けなければならないので、成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう。特許文献1の実施例47の係止具は、成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう、という問題がある。(課題1-2)。前記問題を解消し、成形加工時の手間が少なく、コスト低減ができる係止具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0032】
本発明によると上記課題は、次のようにして解決される。
袋の口を封止する係止具であって、該袋の口が収容可能な容積部を有する第1部材と、該第1部材および該袋の口が挿通する挿通孔を有する第2部材とで構成され、該容積部は開口部を備え、該開口部は、口径を絞った該袋の口を出入し、開口したままの該開口部を含めた容積部は、容積部内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止し、該容積部内に挿入された袋の口と第1部材とが挿通孔に挿入され、該容積部内に挿入された袋の口を折り返し点として袋の口が折り返され、該第1部材が挿通孔を通過させられ、該折り返された袋の口が、挿通孔内で重なって挟まれ、封止され、係止されることを特徴とする係止具とする。
【0033】
前記第1部材と前記第2部材とが連接した部位を設けたことを特徴とする係止具とする。
【0034】
前記第1部材の先端に前記開口部を設け、該第1部材の容積部の後端に前記連接した部位の片方を接続したことを特徴とする係止具とする。
【0035】
前記連接した部位は紐状としてあることを特徴とする係止具とする。
【0036】
前記連接した部位の長さは、前記第2部材の挿通孔に前記第1部材が挿入される方向にて、該第1部材の長さより大きいことを特徴とする係止具とする。
【0037】
前記第2部材の挿通孔に前記第1部材が挿入される方向にて、該第1部材の長さは該第2部材の長さより大きいことを特徴とする係止具とする。
【0038】
前記容積部の外端から前記容積部の内側に向かって先窄まりしていく前記開口部を設けたことを特徴とする係止具とする。
【発明の効果】
【0039】
本発明によれば、次のような効果を奏する。
(1)袋の口を封止する係止具であって、該袋の口が収容可能な容積部を有する第1部材と、該第1部材および該袋の口が挿通する挿通孔を有する第2部材とで構成され、該容積部は開口部を備え、該開口部は、口径を絞った該袋の口を出入し、開口したままの該開口部を含めた容積部は、容積部内に挿入後の口径を拡げた該袋の口を掛止し、該容積部内に挿入された袋の口と第1部材とが挿通孔に挿入され、該容積部内に挿入された袋の口を折り返し点として袋の口が折り返され、該第1部材が挿通孔を通過させられ、該折り返された袋の口が、挿通孔内で重なって挟まれ、封止され、係止されることを特徴とする係止具としてあるので、特許文献1の実施例46のように、第1突部(97A)(97B)を設けなくてもよいので、成形加工時の手間が少なく、コスト低減ができる、という効果がある(効果1-1)。
また、第1の箇所である折り返し点と、第2部材の挿通孔内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口によって、封止されることになるので、複数の箇所によって封止され、封止の確実性が向上し、封止の状態がより良好になる、という効果がある(効果1-5)(効果2-3)(効果3-3)。
また、開口したままの開口部を含めた容積部は、袋の口を掛止して、かつ、袋の口を封止する役目の一部(第1の箇所である折り返し点)を担うので、袋の口の掛止と封止とを同一箇所で行うことができ、つまり、同一部材で兼用することが可能で、材料費の低減等ができる、という効果がある(効果1-6)(効果2-4)(効果3-4)。
また、挿通孔内の折り返された袋の口が挿通孔で係止されるので、および、挿通孔の外へ出された袋の口がストッパーとして作用することによって係止の状態が補助されることになるので、二重に係止され、複数の箇所によって係止され、係止の確実性が向上し、係止の状態がより良好になる、という効果がある(効果1-7)(効果2-5)(効果3-5)。
また、該第1部材の先端側から第1部材の後端側の方向にて、第2部材の挿通孔内で該第1部材を移動させる場合に少しずつ移動させることができるので、第1部材と第2部材との係止にて、係止する位置が任意に調整できる、という効果がある(効果1-8)(効果2-6)(効果3-6)。
また、第1部材と第2部材との係止について、複雑な構造とする必要がなく、コンパクトにでき、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果1-9)(効果2-7)(効果3-7)。
また、袋の口の一部を手等で掴んで引っ張るだけで、袋の口が封止状態から解除されて、同時に、第1部材と第2部材との係止が解除されるので、封止と係止の解除が容易で、取り外し時の手間が少ない、という効果がある(効果1-10)(効果2-8)(効果3-8)。
(2)前記第1部材と前記第2部材とが連接した部位を設けたことを特徴とする係止具としてあるので、第1部材と第2部材とがつながっていて、連接することにより、紛失等をすることがない、また、使用中に落下の恐れがなく、連接した部位(14)を手等でつかんで使用でき操作性がよい、という効果がある(効果1-11)。
(3)前記第1部材の先端に前記開口部を設け、該第1部材の容積部の後端に前記連接した部位の片方を接続したことを特徴とする係止具としてあるので、第1部材の先端側に配置した「連接した部位」を第1部材より先に挿入しなければならず、手間を要する、ということがなく、また、第1部材の開口部の近傍に「連接した部位」を設けて、開口部に袋の口(2)を挿入しようする場合、障害等になり支障をきたす恐れがある、ということがなく、つまりは、使用時の操作性がよい、という効果があり、また、第1部材の容積部の側面側に「連接した部位」を設けて、挿通孔(5)の大きさをその分大きくしなければならず、加工コストが増加する、ということがない、という効果がある(効果1-15)。
(4)前記連接した部位は紐状としてあることを特徴とする係止具としてあるので、直線的な動きに限定せず、例えば、上下左右等に自由な動きがある程度可能であり、操作性が良い、という効果がある(効果1-12)。
また、特許文献1の実施例47のように、曲折してある連接した部位(107zu)を設けなくてもよいので、成形加工時の手間が少なく、コスト低減ができる、という効果がある(効果1-2)。
(5)前記連接した部位の長さは、前記第2部材の挿通孔に前記第1部材が挿入される方向にて、該第1部材の長さより大きいことを特徴とする係止具としてあるので、第2部材の挿通孔に第1部材が挿入可能になり、操作が容易となる、という効果がある(効果1-13)。
(6)前記第2部材の挿通孔に前記第1部材が挿入される方向にて、該第1部材の長さは該第2部材の長さより大きいことを特徴とする係止具としてあるので、第1部材の長さを第2部材の長さより大きく、長くすることにより、第2部材の挿通孔に挿入された第1部材を、挿通孔から外へ取り出す場合に手等でつかみやすくなるので、取り出しが容易となり、また、第2部材(6)の材料費が低減でき、コスト低とすることが可能となる、という効果がある(効果1-14)(効果2-9)(効果3-9)。
また、特許文献1の実施例46に比べて、第2部材(6)の長さを短くでき、その分、材料費等がかかるということがなく、第2部材の材料費等の低減ができる、という効果がある(効果他1-5-1)。
また、特許文献1の実施例47に比べて、第2部材(6)の長さを短くでき、その分、材料費等がかかるということがなく、第2部材の材料費等の低減ができる、という効果がある(効果他1-5-2)
(7)前記容積部の外端から前記容積部の内側に向かって先窄まりしていく前記開口部を設けたことを特徴とする係止具としてあるので、容積部に袋の口が挿入した後、容積部から袋の口が脱落して抜き出たり、はみ出したりしづらい、という効果がある(効果1-3)(効果2-1)(効果3-1)。
口径を絞った該袋の口を容積部内に挿入する場合、比較的容易に挿入できる、という効果がある(効果1-4)(効果2-2)(効果3-2)。
【発明を実施するための最良の形態】
【0040】
以下に、添付図面に基づいて本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明の範囲は、以下に説明される実施の形態に限定されるものではない。また、前記(発明が解決しようとする課題)の項で記載した各課題に付した番号については、例えば、(課題1-1-1)の初めの数字「1」は実施例1を、2番目の数字は課題の番号を、3番目の数字はその連番を表現している。また、前記(発明の効果)の項で記載した各効果に付した番号については、各課題に付した番号に対応するかたちで記載してある。例えば、(課題1-1-1)に対応する効果に付した番号は(効果1-1-1)というようにしてある。なお、当該明細書に記載してある各効果であって、前記(発明が解決しようとする課題)の項または当該明細書にて、対応する課題を特に記載していないものについては、当該明細書に記載してある各効果に付してある番号については、この限りではない。
【0041】
次に、当該明細書にて、記載の用語の意味等について補完する。「封止」について記す。「封止」という用語は広辞苑には記載されていない。特許技術用語集第2版(日刊工業新聞社)には記載がある。開口を閉鎖すること。閉(封)じ込めること。と記載されている。開口を閉鎖する量的なものについて、「封止」の用語自体の中に含まれているという記載は特に見当たらない。よって、当該明細書では、「封止」の用語自体の中には、閉鎖する量的なものは含まれないと認識する。次に、「掛止」について記す。「掛止」という用語は広辞苑には記載されていない。特許技術用語集第2版(日刊工業新聞社)には記載がある。引っ掛けて止めること。と記載されている。次に、「収容」について記す。「収容」という用語は広辞苑に記載がある。人や物品を一定の場所におさめ入れること。と記載されている。次に、「押動」について記す。「押動」という用語も広辞苑には記載されていない。特許技術用語集には記載がある。「押動」は、押して動かすこと、と記載されている。また、「押圧」という用語も広辞苑には記載されていない。特許技術用語集には記載があり、「押圧」は、圧して押えつけること、と記載されている。当該明細書に記載の「押動」については、特許技術用語集には記載があったように、押して動かすこと、つまり、圧して押えつけて(その結果)動かすことであり、用語の使用としては、「押圧」と同様の使い方をしてある。「押止」と「押圧」を置き換えた文を一部に記載してある。
【0042】
次に、実施例1である、係止具(1)について記す。実施例1である、係止具(1)は、図1~13にて、次のようにしてある。図1~13にて、袋の口(2)を封止する係止具(1)であって、第1部材(4)と、第2部材(6)とで構成してある。第1部材(4)は次のようにしてある。該袋の口(2)が収容可能な容積部(3)を有する第1部材(4)としてある。
【0043】
一部補足説明する。前記袋の口(2)が収容可能な中空部(10)を前記容積部(3)内に設けてある。該第1部材(4)は袋の口(2)が収容可能な容積部(3)を有している。容積部(3)は、袋の口(2)を収容可能な空間である中空部(10)を有する。中空部(10)、に代えて、空間部と称してもよい。中空部(10)は、環状、円形状に設けてある。なお、中空部(10)の形状は、四角形状、六角形状、多角形状、半円状、楕円状に設けてもよい。また、他の形状に設けてもよい。
【0044】
第2部材(6)は次のようにしてある。該第1部材(4)および該袋の口(2)が挿通する挿通孔(5)を有する第2部材(6)としてある。
【0045】
一部補足説明する。第1部材(4)、第2部材(6)、連接した部位(14)の材料としては、合成樹脂などを主とするが、例えば、塩化ビニル、ポリ塩化ビニル、ABS、スチロール、ポリオレフィン、ポリエチレンを用いてもよい。PA(ポリアミド)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、POM(ポリアセタール)(ポリオキシメチレン)、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を用いてもよい。軟質系の合成樹脂、硬質系の合成樹脂等、あるいは、この限りではなく、適宜、他の材料を選択してもよい。第1部材(4)は、薄板状の軟質の合成樹脂で構成してある。第2部材(6)は、扁平なハウジングとしてあり、中空となっている。該第1部材(4)および該袋の口(2)が挿通する断面略ロ字状の挿通孔(5)を有する第2部材(6)としてある。断面略四角形状としてある。第2部材(6)は筒状としてある。挿通孔(5)に挿通可能に、第2部材(6)の挿通孔(5)と第1部材(4)とを設けてある。第2部材(6)の挿通孔(5)に対応して移動可能に第1部材(4)を配してある。実施例1では、第1部材(4)の厚さ方向、第1部材(4)の薄板の厚さ方向に該当する方向の、第2部材(6)の挿通孔(5)の内側の寸法は、第1部材(4)の厚さの3倍程度、第1部材(4)の薄板の厚さの3倍程度としてあるが、この限りではなく、第1部材(4)の厚さの3倍程度より小さくしてもよい。
【0046】
図5にて、該容積部(3)は開口部(7)を備えてある。
【0047】
一部補足説明する。図5にて、開口部(7)は、端部(11A)と、端部(11B)とによって構成され、端部(11A)(11B)間に配置してある。開口部(7)は、容積部(3)の外縁の一側の近傍に設けてある。図示してあるように、開口部(7)は容積部(3)に一体的に設けてある。可動するようなものではない。常時、開口したままで固定されたものである。
【0048】
前記容積部(3)の外端から前記容積部(3)の内側に向かって先窄まりしていく前記開口部(7)を設けてある。
【0049】
一部補足説明する。開口部(7)を拡大した図13にて、開口部(7)は、辺VARA、辺VBRC間、および、辺RARB、辺RCRD間にて構成してある。開口部(7)の辺VARA、辺VBRCは、容積部(3)の端部または一端から、容積部(3)の中心部に向かってV字状に先窄(さきすぼ)まりしてある。つまり、逆に述べると、開口部(7)の辺VARA、辺VBRCは、容積部(3)の中心部から容積部(3)の端部(11A)(11B)に向かって拡がるように設けてある。テーパー状にしてある。開口部(7)の辺RARB、辺RCRDは、容積部(3)の中心部に向かって真っ直ぐ、直線的に切り欠いてある。スリット状にしてある。辺RARB、辺RCRDに対して、辺VARA、辺VBRCは、40度程度外側へ傾斜させて、拡がるように各々設けてある。容積部(3)の中心から点VAまでの長さ、より、容積部(3)の中心から点RBまでの長さ、を差し引いた長さ、と、容積部(3)の中心から点RAまでの長さ、より、容積部(3)の中心から点RBまでの長さ、を差し引いた長さ、との比率は、2対1程度としてある。容積部(3)の中心部寄りにある開口部(7)内側の辺RARB、辺RCRD間の長さ(R)は、開口部(7)外側のVAVB間の長さ(V)より小さくしてある。つまり、負荷が加わっていない開口部(7)にて、最小長さを長さ(R)に、最大長さを長さ(V)に設けてある。また、図8、9、13にて、開口部(7)の最小長さ(R)は、指等で寄せて縮小させた袋の口(2A)の口径より大きく、指等で寄せて縮小させた後、袋の弾性復帰する力等により戻って拡がった袋の口(2B)の長さより小さくしてある。なお、開口部(7)の各々の長さ、大きさは、袋の口(2)の長さ、大きさ、形状、袋の厚さ、袋の材質、弾力性等により相違し、また、容積部(3)等の材質により相違する。また、特に図示しないが、次のようにしてもよい。実施例1にて、容積部(3)の中心部寄りにある開口部(7)内側の辺RARB、辺RCRD間の長さ(R)、つまり、前記開口部(7)の最小長さ(R)を、辺RARBと辺RCRDとがくっつくぐらい短く設けてもよい。
【0050】
次に、開口部(7)と、袋の口(2)との作用について、一部、説明する。図8にて、該開口部(7)は、口径(9)を絞った該袋の口(2A)を出入する。また、図9にて、開口したままの該開口部(7)を含めた容積部(3)は、容積部(3)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止する。
【0051】
一部補足説明する。先に説明したように、開口部(7)は、可動するようなものではない。常時、開口したままで固定されたものである。開口したままの該開口部(7)は、口径(9)を絞った該袋の口(2A)を出入する。図7、8にて、拡がっている袋の口(2)を寄せて指等で縮小させて、開口部(7)に挿入する。なお、開口部(7)は、口径(9)を絞った該袋の口(2A)を出入する、については、口径(9)を絞った該袋の口(2A)は、開口部(7)にて、出し入れの両方が可能であるということを表現している。通常、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有する袋を使用するので、挿入した後の袋の口(2A)は、図1、9にて、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、再度、拡がる(2B)。なお、該開口部(7)は、該容積部(3)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)、については、開口部(7)へ向かって挿入して、容積部(3)内にある挿入後の該袋の口(2)の口径を拡げたもの、を表現する。挿入できたのは、開口部(7)は、口径を絞った該袋の口(2A)を出入する、と前段で記したように、口径を絞ったからで、口径を拡げたままのものは挿入が容易ではない。開口したままの前記開口部(7)を含めた容積部(3)は、容積部(3)内の該中空部(10)に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止する。該容積部(3)内に挿入後、図13等にて、開口部(7)の最小長さ(R)より拡がった袋の口(2B)は、前記開口部(7)から容積部(3)の外へ出ることはない。容積部(3)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止するのは、開口部(7)だけではなく、開口部(7)を含めた容積部(3)である。また、掛止については、袋の口(2B)が口径を拡げることにより、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有する通常の袋の弾性復帰する力により発生した押圧する力が、容積部(3)内に加わり、ストッパーとして働き、引っ掛かって止まり、開口部(7)を含めた容積部(3)内から、抜け出したり、落下したりせず、開口部(7)を含めた容積部(3)全体が袋の口(2B)を支えている、ということを述べている。図8、9にて、開口部(7)は、口径(9)を絞った袋の口(2A)を出入する。拡がっている袋の口(2)を寄せて指等で縮小させて、開口部(7)に挿入する。拡がるので、前記開口部(7)の最小長さ(R)によって、最小長さ(R)より拡がった袋の口(2B)は、開口部(7)等に掛止され、開口部(7)から袋の口(2B)が脱落して抜き出たり、はみ出したりすることはない。つまり、開口部(7)を備えた容積部(3)を設けることにより、容積部(3)に袋の口(2A)が挿入した後、容積部(3)から袋の口(2B)が脱落して抜き出たり、はみ出したりすることが少なくなる、という効果がある(効果他1-7)。また、容積部(3)の端部(11A)(11B)から容積部(3)の内側に向かって先窄まりしていくように開口部(7)を設けてあるので、容積部(3)に袋の口(2A)が挿入した後、容積部(3)から袋の口(2B)が脱落して抜き出たり、はみ出したりしづらい、という効果がある(効果1-3)。また、容積部(3)の端部(11A)(11B)から容積部(3)の内側に向かって先窄まりしていくように開口部(7)を設けてあるので、口径を絞った該袋の口(2A)を容積部(3)内に挿入する場合、比較的容易に挿入できる、という効果がある(効果1-4)。
【0052】
次に、開口部(7)と袋の口(2)との作用、第1部材(4)、第2部材(6)の作用等について説明する。初めに、袋の口を係止するにあたり、前準備を行なう。図3、4にて、第1部材(4)、第2部材(6)を指等でつかんで、該第1部材(4)の後端側(13)から第1部材(4)の先端側(8)の方向(矢印S方向)にて、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材(4)が挿入される。挿入されて、該第1部材(4)の後端側(13)から第1部材(4)の先端側(8)の方向(矢印S方向)にて、第2部材(6)の挿通孔(5)内で、該第1部材(4)が手等で押動される。押動されて、該第1部材(4)が第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ出される。第2部材(6)の挿通孔(5)を第1部材(4)が通過させられる。つまり、前もって、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材(4)をくぐらせておく。この場合、第1部材(4)の後端側(13)に配してある連接した部位(14)も第1部材(4)同様に、第2部材(6)の挿通孔(5)を通過させられる。基本的には、ここまでが、袋の口を係止するにあたっての前準備となる。なお、第1部材(4)と第2部材(6)とが連接した部位(14)を設けていない係止具については、この前準備を必要としない。
【0053】
次に、袋の口を係止する作用を記す。外へ出された第1部材(4)の該容積部(3)内に袋の口(2)が挿入される。先に述べたように、図7、8にて、拡がっている袋の口(2)を寄せて指等で縮小させて、開口部(7)に挿入する。挿入した後の袋の口(2A)は、図9にて、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、再度、拡がる(2B)。拡がるので、前記開口部(7)の最小長さ(R)によって、最小長さ(R)より拡がった袋の口(2B)は、開口部(7)に掛止される。
【0054】
次に、該容積部(3)内に挿入された袋の口(2B)と第1部材(4)とが挿通孔(5)に挿入される。
【0055】
以下説明するが、図4~5は、該第1部材(4)の容積部(3)内に袋の口(2)が挿入されていない状態の図として描画してあり、袋の口(2)自体は描かれていないが、袋の口(2)が描かれているものして、容積部(3)内に袋の口(2)が挿入されているものと仮定して、これ以降は説明する。説明するにあたっての、図の順番としては、図1図5図10図11図12図4図6図2となるが、第1部材(4)と第2部材(6)の位置は、図12図4では、ほぼ同じとして、また、図6図2も、ほぼ同じとしてある。
【0056】
該容積部(3)内に袋の口(2)が挿入された後、図1、5、10にて、該第1部材(4)の先端側(8)から第1部材(4)の後端側(13)の方向(矢印G方向)にて、つまりは先程の方向(矢印S方向)とは逆向きに、該第1部材(4)の容積部(3)内に挿入された袋の口(2)と第1部材(4)とが第2部材(6)の挿通孔(5)に挿入される。挿入されて、該第1部材(4)の先端側(8)から第1部材(4)の後端側(13)の方向(矢印G方向)にて、第2部材(6)の挿通孔(5)内で、該第1部材(4)が移動させられる。この場合、第1部材(4)の後端(13)側に配してある連接した部位(14)を手等で引っ張ることにより移動させる。あるいは、第1部材(4)を手等でつかんで移動させる。図4、10~12にて、第2部材(6)の挿通孔(5)の内面と容積部(3)内に挿入された袋の口(2)とを摺接しながら、第1部材(4)を移動させる。移動させると、該容積部(3)内に挿入後の口径を拡げた袋の口(2C)が第2部材(6)の先端側(16)によって、押されるような形で開口部(7)側へ移動する。該移動した袋の口は、(2C)(2D)(2E)のように体積を縮小していく。結果、開口したままの開口部(7)の内側は、移動された袋の口(2E)によって覆われる。つまり、実質的には、押圧された袋の口(2E)によって、開口部(7)は閉じた状態になる。開口部(7)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、閉口した状態と同等となる。また、袋の口(2E)は押圧されて圧縮されているので、ストッパーとして作用し、開口したままの開口部(7)から抜け出すことはない。該開口したままの開口部(7)が該移動した袋の口(2E)によって覆われて塞がれる。開口部(7)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、開口したままの開口部(7)を含めた容積部(3)に挿入した袋の口(2)が封止される。そのため、開口部(7)を閉じるための機能を別に有する必要がなく、材料費を含めた加工コストが低減できる、という効果がある(効果他1-8)。また、別の言い方をすると次のようにも記すことができる。第2部材(6)の挿通孔(5)内で該第1部材(4)が移動されることにより、容積部(3)が閉塞される。あるいは、言い方をかえると次のようにも記すことができる。第2部材(6)の挿通孔(5)内で該第1部材(4)が移動されることにより、容積部(3)が壅寒される。開口部(7)から挿入した袋の口(2)が挟扼される中空部(10)を容積部(3)に設けてある。
【0057】
次に、該容積部(3)内に挿入された袋の口(2E)を折り返し点(12)として袋の口(2F)が折り返される。
【0058】
一部補足説明する。つまり、図2、6、12にて、該開口したままの開口部(7)が該移動した袋の口(2E)によって覆われて塞がれ、その覆って塞いだ袋の口(2E)が折り返し点(12)となる。該容積部(3)内に挿入された袋の口(2E)を、開口部(7)にて折り返し点(12)として、袋の口(2F)が折り返される。該第1部材(4)の先端側(8)から第1部材(4)の後端側(13)の方向(矢印G方向)にて、第2部材(6)の挿通孔(5)内で該第1部材(4)を引き続き移動させると、折り返し点(12)を境にして、袋の口(2F)が折り返される。袋の口(2F)が折り返されて、この場合、袋の口(2F)が封止される。よって、具体的には、折り返し点(12)が袋の口(2)が封止される最初の箇所となる。封止される第1の箇所となる。
【0059】
次に、図6にて、該第1部材(4)が挿通孔(5)を通過させられる。
【0060】
一部補足説明する。第1部材(4)が、第2部材(6)の挿通孔(5)を通過させられ、第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ出される。第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ出されるが、この場合、該第1部材(4)の容積部(3)内に挿入された袋の口(2)の折り返し点(12)の箇所を含む袋の口の一部(2F)(2G)も同時に、第2部材(6)の挿通孔(5)を通過させられ、第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ出される。
【0061】
該折り返された袋の口(2H)が、挿通孔(5)内で重なって挟まれる。挟まれ、封止される。挟まれ、係止される。
【0062】
一部補足説明する。先に記したように、該第1部材(4)の容積部(3)内に挿入された袋の口(2)の折り返し点(12)の箇所を含む袋の口の一部(2F)(2G)は、第2部材(6)の挿通孔(5)を通過させられ、第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ出される。しかし、それ以外の、該第1部材(4)の容積部(3)内に挿入された袋の口(2)の折り返し点(12)の箇所を含む袋の口の一部(2F)(2G)以外の袋の口の一部(2H)は、挿通孔(5)内に残される。なお、第1部材(4)の厚さ方向、第1部材(4)の薄板の厚さ方向に該当する方向の、第2部材(6)の挿通孔(5)の内側の寸法は、第1部材(4)の厚さの3倍程度、薄板の厚さの3倍程度としてある。しかし、この限りではなく、第1部材(4)の厚さの3倍程度より小さくしてもよい。該折り返された袋の口(2H)が、第2部材(6)の挿通孔(5)内で重なって挟まれる。この場合、折り返されて重なった袋の口の一部(2H)が、第2部材(6)の挿通孔(5)内で挟まれた状態となる。折り返されて重なった袋の口(2H)が、第2部材(6)の挿通孔(5)の内面に接触する。当接する。よって、移動が規制される。
【0063】
挟まれることによって、該第2部材(6)の挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)が封止される。また、挟まれることによって、該第2部材(6)の挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6)の挿通孔(5)に係止される。つまり、挟まれることによって、封止と係止がほぼ同時に実施される。該第2部材(6)の挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6)の挿通孔(5)の内面との接触により、停止状態が保持される。袋は、合成樹脂、紙など、軽微な弾力性を有するものを通常使用することを前提としているが、布等であってもよい。実施例1では、厚さ0.02mmのポリエチレン製の袋(ポリ袋)を使用している。挿通孔(5)内で重なって挟まれた袋の口(2H)は、均一に整えられていることはなく、波をうったように凹凸状態となっている。拡がってた袋の口を指等で寄せて、第2部材(6)の挿通孔(5)内で重ねて挟んだ場合の圧縮の作用にともなって、反作用としての反発する力が働く。また、連接した部位(14)を手等で引っ張って、挿通孔(5)内の袋の口(2H)を移動させようとした時、挿通孔(5)の内側と接する袋の口(2H)の表面には摩擦抵抗が生じる。圧縮の作用にともなって反作用としての反発する力および摩擦抵抗が、封止する力および係止する力に該当する。
【0064】
挟まれることによって、該第2部材(6)の挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)が封止される。挟まれるので封止される。第2部材(6)の挿通孔(5)内で、折り返されて重なり挟まれた袋の口(2H)が封止される2番目の箇所となる。封止される第2の箇所となる。先に記した、第1の箇所である折り返し点(12)と、第2部材(6)の挿通孔(5)内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口(2H)によって、二重に封止されることになる。ただし、第1の箇所である折り返し点(12)は、第2部材(6)の挿通孔(5)内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口(2H)と比較すると、封止される力は少し低減している。第1の箇所である折り返し点(12)と、第2部材(6)の挿通孔(5)内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口(2H)によって、封止されることになるので、複数の箇所によって封止され、封止の確実性が向上し、封止の状態がより良好になる、という効果がある(効果1-5)。また、開口したままの開口部(7)を含めた容積部(3)は、袋の口(2)を掛止して、かつ、袋の口(2)を封止する役目の一部(第1の箇所である折り返し点(12))を担うので、袋の口(2)の掛止と封止とを同一箇所で行うことができ、つまり、同一部材で兼用することが可能で、材料費の低減等ができる、という効果がある(効果1-6)。
【0065】
挟まれることによって、該第2部材(6)の挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6)の挿通孔(5)に係止される。係止される状態が構成される。先に述べた係止する力により、挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)が挿通孔(5)に係止される。
【0066】
なお、先に記した通り、該第1部材(4)の容積部(3)内に挿入された袋の口(2)と第1部材(4)とが第2部材(6)の挿通孔(5)を通過させられ、該第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ出される。この場合の、外へ出された、第2部材(6)の挿通孔(5)内で折り返されて重なり挟まれた袋の口(2H)とは別の、該第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ出された折り返された袋の口(2G)について説明する。該第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ出された折り返された袋の口(2G)は、第2部材(6)の挿通孔(5)内で重なり挟まれた袋の口(2H)とは違って挟まれてないので、元に近い状態に戻ろうとして、少し膨らんだ状態となっている。拡がった状態となっている。少し、拡がっているので、重なり挟まれた袋の口(2H)と挿通孔(5)の外へ出された袋の口(2G)とは、その状態が相違する。また、使用状況によっては、さらに複雑化して、上下左右等に曲折したり、一部に蛇行的な形態になったりして、挿通孔(5)に対して抵抗する形態となる。重なり挟まれた袋の口(2H)と挿通孔(5)の外へ出された袋の口(2G)とは、相違するため、挿通孔(5)の外へ出された袋の口(2G)は挿通孔(5)に対してストッパーとしての作用を有する。ただし、その力は、先に記した、挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)が挿通孔(5)に係止される力に比べると、さほど大きくはない。挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)が挿通孔(5)で係止されるので、および、挿通孔(5)の外へ出された袋の口(2G)がストッパーとして作用することによって係止の状態が補助されることになるので、二重に係止され、複数の箇所によって係止され、係止の確実性が向上し、係止の状態がより良好になる、という効果がある(効果1-7)。
【0067】
また、該第1部材(4)の先端側(8)から第1部材(4)の後端側(13)の方向(矢印G方向)にて、第2部材(6)の挿通孔(5)内で該第1部材(4)を移動させる場合に少しずつ移動させることができるので、第1部材と第2部材との係止にて、係止する位置が任意に調整できる、という効果がある(効果1-8)。また、第1部材(4)と第2部材(6)との係止について、複雑な構造とする必要がなく、コンパクトにでき、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果1-9)。また、第2部材(6)は合成樹脂等で加工されているので、選択する材質によっては、形状が一時的に変形可能である。よって、第2部材(6)の挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6)の挿通孔(5)に挟まれる場合、袋の口(2)の大きさ、材質、幅等により、第2部材(6)側等に、一時的に、たわみなどを発生させることも可能である。たわみなどが発生することによって、袋の口(2)の大きさ、材質、幅等を取扱える範囲が拡がる可能性がある、という効果がある(効果他1-9)。また、第2部材(6)の挿通孔(5)内の折り返された袋の口(2H)と該第2部材(6)の挿通孔(5)とで構築される関係によっては、挟まれる袋の口(2H)を押圧する力は適度な負荷を生じて、係止の確実性を向上させ、かつ、封止の確実性を向上させる、という効果がある(効果他1-10)。
【0068】
次に、係止および封止の状態を解除するまでの作用について説明する。図6にて、袋の口(2J)を手等でつかんで、該第1部材(4)の後端側(13)から第1部材(4)の先端側(8)の方向(矢印S方向)に引っ張って、第1部材(4)および袋の口の一部(2G)(2F)が第2部材(6)の挿通孔(5)に挿入される。同時に、第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ袋の口の一部(2H)が出される。第1部材(4)および袋の口の一部(2G)(2F)が第2部材(6)の挿通孔(5)に挿入されて、さらに、該第1部材(4)の後端側(13)から第1部材(4)の先端側(8)の方向(矢印S方向)に引っ張って、第1部材(4)および袋の口の一部(2G)(2F)が第2部材(6)の挿通孔(5)の外へ出される。第1部材(4)および袋の口の一部(2G)(2F)(2H)が第2部材(6)の挿通孔(5)を通過させられる。第1部材(4)および袋の口の一部(2G)(2F)(2H)が第2部材(6)の挿通孔(5)をくぐらせられる。通過させられることにより、係止および封止の状態から解除させられる。袋の口(2J)の一部を手等で掴んで引っ張るだけで、袋の口(2)が封止状態から解除されて、同時に、第1部材(4)と第2部材(6)との係止が解除されるので、封止と係止の解除が容易で、取り外し時の手間が少ない、という効果がある(効果1-10)。
【0069】
また、次に、係止および封止の状態から解除した後の、第1部材(4)の容積部(3)内に挿入された袋の口(2)の取り出しの作用について記す。容積部(3)内に挿入された袋の口(2)を取り出すには、袋の口(2)を寄せ集めて縮小させて、開口部(7)より取り出す。あるいは、図5にて、開口部(7)近傍の第1部材(4)の先端(8)側を互い違いに捻ることで、開口部(7)の隙間を大きくする。例えば、容積部(3)の外端(17A)を下方向に、容積部(3)の外端(17B)を上方向に傾斜させ、つまりは、指などで捻って、開口部(7)を拡げて、袋の口を取り出す。容易に捻られるように、容積部(3)等は、可撓性(かとうせい)を有する材質を用いてもよい。
【0070】
次に、先に記した「発明が解決しようとする課題」と、それに対応する実施例1の効果について記すため、重複するが「発明が解決しようとする課題」を以下に再掲する。
【0071】
特許文献1(特願2013-31596)の係止具の2件目の実施例46である、係止具(1bb)と本願発明の実施例1である、係止具(1a)との相違点について以下に説明する。
【0072】
第1の課題の1つ目を記す。成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう、という問題がある。以下に説明する。特許文献1の係止具の2件目の実施例46である、係止具(1bb)(特許文献1の0278項~0280項、図100)(実施例35の図74、75)について記す。なお、特許文献1については、特許文献1の1件目の実施例32の一部変更したものを特許文献1の実施例35としてあり、その特許文献1の実施例35をさらに一部変更したものを特許文献1の実施例46としてある。
【0073】
特許文献1の図74図75図100にて、「………引き続き、(方向M)に、第2部材(94bb)を移動させる」と「第2部材(94bb)内に袋の口(2bb)が入ってその隙間(102Abb)(102Bbb)に袋の口(2bb)が挟まれた状態が構成される。つまり、第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)と、該第2部材(94bb)の挿通孔(109bb)内に挿入した第1部材(95bb)の容積部(4bb)との間に、前記開口部(6bb)から挿入した袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する、係止する状態が構成される。具体的には、開口部(6bb)の周辺である該容積部(4bb)の先端側と、挿通孔(109bb)内の端部との間に、袋の口(2bb)は挟まれる。………該押動された袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する」。
【0074】
引き続き、特許文献1の実施例46の説明をするために、実施例46の前身のひとつである特許文献1の1件目の実施例32である、係止具(1zk)(特許文献1の0208項~0217項、図66~69)について記し、補完する。
【0075】
特許文献1の図66~69にて、「………第1部材(95)の先端(89zk)側の両端に第1突部(97A)(97B)………を設けてある。第1突部(97A)(97B)………は、第2部材(94)が第1部材(95)に差し入れられた後、第1部材(95)と第2部材(94)とが抜けないようにするための抜け止めとして配してある。………第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)は、第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)よりも僅かに長くしてある。………第1部材(95)の側面(99A)(99B)間の外径寸法(W2)<第1突部(97A)(97B)間の外径寸法(W3)………としてある」。
【0076】
以上から、特許文献1の実施例46は、特許文献1の図100にて、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する」が、特許文献1の図66~69にて、「第1突部(97A)(97B)………は、第2部材(94)が第1部材(95)に差し入れられた後、第1部材(95)と第2部材(94)とが抜けないようにするための抜け止めとして配してある」ので、係止したそのままの位置から「第1部材(95bb)の後端側から第1部材(95bb)の先端側へ前記第2部材(94bb)が押動され」ても、それ以上は動くことはない。つまり、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する」ことと、「第1突部(97A)(97B)」とが、対で、セットで設けられおり、「第1突部(97A)(97B)」を設けることによって、位置が特定され、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止する」ことが成立する。特許文献1の実施例46にとっては、「第1突部(97A)(97B)」は必要不可欠のものである。
【0077】
よって、特許文献1の実施例46は、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止」させるため、位置を特定しなければならない。そして、位置を特定させるため、「第1突部(97A)(97B)」を設けなければならない。「第1突部(97A)(97B)」を設けなければならないので、成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう。特許文献1の実施例46の係止具は、成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう、という問題がある。(課題1-1)。前記問題を解消し、成形加工時の手間が少なく、コスト低減ができる係止具を提供することを目的とする。
【0078】
特許文献1の実施例46は、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止」し、本願発明の実施例1である、係止具(1)は、「該容積部(3)内に挿入された袋の口(2)を折り返し点(12)として袋の口(2F)が折り返され、該第1部材(4)が挿通孔(5)を通過させられ、該折り返された袋の口(2H)が、挿通孔(5)内で重なって挟まれ、封止され、係止される」ため、係止する方法が相違する。よって、特許文献1の実施例46のような「第1突部(97A)(97B)」を設けていない本願発明の実施例1である、係止具(1)とは、あきらかに構成が相違する。
【0079】
特許文献1の実施例46は、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止」するため、係止する範囲は第2部材(94bb)内におよそ限定されていて広くはない。しかし、本願発明の実施例1である、係止具(1)は、「該容積部(3)内に挿入された袋の口(2)を折り返し点(12)として袋の口(2F)が折り返され、該第1部材(4)が挿通孔(5)を通過させられ、該折り返された袋の口(2H)が、挿通孔(5)内で重なって挟まれ、封止され、係止される」ため、特許文献1の実施例46と比べて、係止する範囲は限定的ではない。
【0080】
先に記したように、特許文献1の実施例46にとっては、「第1突部(97A)(97B)」は必要不可欠のものである。しかし、特許文献1の実施例46の「第1突部(97A)(97B)」に該当するようなものは、本願発明の実施例1にはなく、実施例1にとっては必要不可欠のものではない。つまり、特許文献1の実施例46と比較すると、本願発明の実施例1は、「第1突部(97A)(97B)」を設けなくてもよいので、成形加工時の手間が少なく、コスト低減ができる、という効果がある(効果1-1)。
【0081】
以上のように、特許文献1の実施例46と本願発明の実施例1とは、構成、作用、効果が相違しますから、別個のものである。本願発明のような前記の構成について、特許文献1の実施例46には何も記載がない。これらの構成に困難性があり、当業者が容易になし得る事項ではないと確信する。また、顕著な効果を達成する本願発明の実施例1の特徴について、特許文献1の実施例46に何も記載がない。顕著な効果を達成する本願発明の実施例1の特徴について、当業者が容易に想到し、適宜なし得る設計的事項ではないと確信する。
【0082】
次に、同様に、特許文献1(特願2013-31596)の4件目の実施例47である、係止具(1cc)と本願発明の実施例1である、係止具(1a)との相違点について以下に説明する。
【0083】
次に、第1の課題の2つ目を記す。以下に説明する。特許文献1の4件目の実施例47である、係止具(1cc)(特許文献1の0281項~0283項、図101~103)について記す。なお、特許文献1については、特許文献1の3件目の実施例44の一部変更したものを特許文献1の実施例47としてある。
【0084】
特許文献1の図101にて、「該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材(94cc)が押動される」と「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある箇所に袋の口が入り込んでいく」また、「容積部(4cc)上方(121)と、挿通孔(109cc)の上面(123)との間に袋の口が挟まっても、挟まることにより係止される」「挿通孔(109cc)の上面(123)側については、入り込んだ袋の口の弾性力等によって、切り込んで(124)ある箇所が袋の口に押圧され、切り込んで(124)ある箇所と袋の口が係止する」「挿通孔(109cc)の上面(123)側については、第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する」。
【0085】
引き続き、特許文献1の4件目の実施例47である、係止具(1cc)の説明をするために、特許文献1の実施例47の前身である特許文献1の3件目の実施例44である、係止具(1zu)(特許文献1の0273項~0274項、図98)について記し、補完する。
【0086】
特許文献1の図98にて、「前記第1部材(95zu)と前記第2部材(94zu)とが連接した部位(107zu)を設けてある。前記連接した部位(107zu)を曲折してある」「前記連接した部位(107zu)は、一定の間隔を各々設けて数箇所を折り曲げてある。連接した部位(107zu)は、第1部材(95zu)と同様に薄板状の合成樹脂で構成してある。およそ上方の後ろ斜め方向から下方へ向けて、連接した部位(107zu)を押圧すると、第1部材(95zu)の先端側へ第1部材(95zu)が押動される。また、およそ上方の前斜め方向から下方へ向けて、連接した部位(107zu)を押圧すると、第1部材(95zu)の後端側へ第1部材(95zu)が押動される。連接した部位(107zu)を、片手で軽く押圧し、上下方向に少しだけ湾曲させて弾性変形させると、第1部材(95zu)が各々の方向へ移動する。つまり、前記連接した部位(107zu)を曲折することにより、第2部材(94zu)に対しての第1部材(95zu)の移動を片手で操作することができ、また、軽く押圧することにより、第1部材(95zu)が各々の方向へ移動できる」。
【0087】
以上から、特許文献1の実施例47は、特許文献1の図101にて、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する」が、特許文献1の図98にて、「前記第1部材(95zu)と前記第2部材(94zu)とが連接した部位(107zu)を設けてあ」り、「前記連接した部位(107zu)を曲折してあ」り、「一定の間隔を各々設けて数箇所を折り曲げてある」ため、係止したそのままの位置から、「該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材(94cc)が押動され」ても、それ以上は動くことはない。つまり、特許文献1の実施例46と同様、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する」ことと、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」とが、対で、セットで設けられており、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」を設けることによって、位置が特定され、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する」ことが成立する。特許文献1の実施例47にとっては、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」は必要不可欠のものである。
【0088】
特許文献1の実施例47は、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止」するようにさせるため、位置を特定しなければならない。そして、位置を特定させるため、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」を設けなければならない。「曲折」してある「連接した部位(107zu)」を設けなければならないので、成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう。特許文献1の実施例47の係止具は、成形加工時の手間を要し、コストが大きくなってしまう、という問題がある(課題1-2)。前記問題を解消し、成形加工時の手間が少なく、コスト低減ができる係止具を提供することを目的とする。
【0089】
特許文献1の実施例47は、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止」し、本願発明の実施例1である、係止具(1)は、「該容積部(3)内に挿入された袋の口(2)を折り返し点(12)として袋の口(2F)が折り返され、該第1部材(4)が挿通孔(5)を通過させられ、該折り返された袋の口(2H)が、挿通孔(5)内で重なって挟まれ、封止され、係止される」ため、係止する方法が相違する。よって、特許文献1の実施例47のような「曲折」してある「連接した部位(107zu)」を設けていない本願発明の実施例1である、係止具(1)とは、あきらかに構成が相違する。
【0090】
特許文献1の実施例47は、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止」するため、係止する範囲は第2部材(94cc)内におよそ限定されていて広くはない。しかし、本願発明の実施例1である、係止具(1)は、「該容積部(3)内に挿入された袋の口(2)を折り返し点(12)として袋の口(2F)が折り返され、該第1部材(4)が挿通孔(5)を通過させられ、該折り返された袋の口(2H)が、挿通孔(5)内で重なって挟まれ、封止され、係止される」ため、特許文献1の実施例47と比べて、係止する範囲は限定的ではない。
【0091】
先に記したように、特許文献1の実施例47にとっては、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」は必要不可欠のものである。しかし、特許文献1の実施例47の「曲折」してある「連接した部位(107zu)」に該当するようなものは、本願発明の実施例1にはなく、実施例1にとっては必要不可欠のものではない。つまり、特許文献1の実施例47と比較すると、本願発明の実施例1は、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」を設けなくてもよいので、成形加工時の手間が少なく、コスト低減ができる、という効果がある(効果1-2)。
【0092】
以上のように、特許文献1の実施例47と本願発明の実施例1とは、構成、作用、効果が相違しますから、別個のものである。本願発明のような前記の構成について、特許文献1の実施例47には何も記載がない。これらの構成に困難性があり、当業者が容易になし得る事項ではないと確信する。また、顕著な効果を達成する本願発明の実施例1の特徴について、特許文献1の実施例47に何も記載がない。顕著な効果を達成する本願発明の実施例1の特徴について、当業者が容易に想到し、適宜なし得る設計的事項ではないと確信する。
【0093】
また、実施例1は、次のようにしてある。前記第1部材(4)と前記第2部材(6)とが連接した部位(14)を設けてある。
【0094】
一部補足説明する。前記第1部材(4)の後端側(13)と前記第2部材(6)の後端側(18)とが連接した部位(14)を設けてある。実施例1の係止具は、第1部材と第2部材とがつながっていて、連接することにより、紛失等をすることがない、という効果がある。また、使用中に落下の恐れがなく、連接した部位(14)を手等でつかんで使用でき操作性がよい、という効果がある(効果1-11)。
【0095】
また、実施例1は、次のようにしてある。前記連接した部位(14)は紐状(15)としてある。
【0096】
一部補足説明する。連接した部位(14)は、該容積部(3)内に挿入された袋の口(2)を折り返し点(12)として袋の口(2F)が折り返され、該第1部材(4)が挿通孔(5)を通過させられた後などは、直線的な動きに限定せず、例えば、上下左右等に自由な動きがある程度可能なように、連接した部位(14)は紐状(15)としてある。フリーな動きを確保してある。
【0097】
(課題1-2)で記したように、特許文献1の実施例47は、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止」するようにさせるため、位置を特定しなければならず、「曲折」してある「連接した部位(107zu)」を設けなければならない。制限付きの「連接した部位(107zu)」となっている。
【0098】
それに対して、実施例1は、前記第1部材(4)と前記第2部材(6)とが連接した部位(14)を紐状(15)としてあることによって、直線的な動きに限定せず、例えば、上下左右等に自由な動きがある程度可能であり、操作性が良い、という効果がある(効果1-12)。なお、連接した部位(14)は紐状(15)としてあるが、第1部材(4)と第2部材(6)に対してそれぞれ強固に接続して加工してあるため、通常の使用では破断したりすることはない。また、図13等にて、容積部(3)の中心部寄りにある開口部(7)内側の辺RARB、辺RCRD間の長さ(R)よりも、連接した部位(14)の紐状(15)の太さを大きくしてもよい。連接した部位(14)の太さを大きくすることにより、第1部材(4)の開口部(7)に「連接した部位(14)」が挟まれたりすることを低減できる。連接した部位(14)は、ある程度の柔軟性を有するので指先で引っ張った場合でも指が痛くなることはないが、連接した部位(14)の太さを大きくすると、より安全側へ作用させることができる。なお、本願発明の実施例1の「連接した部位(14)」と、特許文献1の実施例47の「曲折」してある「連接した部位(107zu)」とは相違する。
【0099】
また、実施例1は、次のようにしてある。前記連接した部位(14)の長さは、前記第2部材(6)の挿通孔(5)に前記第1部材(4)が挿入される方向(矢印G方向)(矢印S方向)にて、該第1部材(4)の長さ(H1)より大きくしてある。
【0100】
一部補足説明する。前記第2部材(6)の挿通孔(5)に前記第1部材(4)が挿入される方向とは、該第1部材(4)の先端側(8)から第1部材(4)の後端側(13)の方向(矢印G方向)、あるいは、該第1部材(4)の後端側(13)から第1部材(4)の先端側(8)の方向(矢印S方向)のことを述べている。図7にて、前記第2部材(6)の挿通孔(5)に前記第1部材(4)が挿入される方向(矢印G方向)(矢印S方向)にて、前記連接した部位(14)の長さ(全長)を、該第1部材(4)の長さ(H1)より大きく、長くすることにより、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材(4)が挿入可能になり、操作が容易となる、という効果がある(効果1-13)。
【0101】
また、実施例1は、次のようにしてある。前記第2部材(6)の挿通孔(5)に前記第1部材(4)が挿入される方向(矢印G方向)(矢印S方向)にて、該第1部材(4)の長さ(H1)は該第2部材(6)の長さ(H2)より大きくしてある。
【0102】
一部補足説明する。図7,10にて、第1部材(4)の長さ(H1)を第2部材(6)の長さ(H2)より大きく、長くすることにより、第2部材(6)の挿通孔(5)に挿入された第1部材(4)を、挿通孔(5)から外へ取り出す場合に、手等でつかみやすくなるので、取り出しが容易となり、また、第2部材(6)の材料費が低減でき、コスト低とすることが可能となる、という効果がある(効果1-14)。なお、(効果1-14)は、後で記す「その他の第5の課題」の(効果他1-5-1)(効果他1-5-2)と一部重複しているが、理由の内容が相違するので、分けて記載してある。
【0103】
また、実施例1は、次のようにしてある。前記第1部材(4)の先端(8)に前記開口部(7)を設けてある。前記第1部材(4)の容積部(3)の後端(13)に前記連接した部位(14)の片方を接続してある。
【0104】
一部補足説明する。実施例1は、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材(4)が挿通する方向にて、第1部材(4)の先端(8)に開口部(7)を設けてある。また、「連接した部位(14)」の片方の接続箇所としては、第1部材(4)の容積部(3)の後端(13)の中央、残り片方の接続箇所としては、第2部材(6)の挿通孔(5)の後端側(18)の中央部としてある。
【0105】
また、特に図示しないが、第1の仮定として、例えば、実施例1の、第1部材(4)の先端(8)に開口部(7)を設ける、に代えて、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材が挿通する方向にて、第1部材の後端(13)に開口部を設ける場合を想定する。つまり、後で記載する、実施例4と同様にする。「連接した部位」の片方の接続箇所としては、実施例1と同様に、挿通孔(5)のままとして、残り片方の接続箇所としては、第1部材の容積部の先端側(8)の中央部と仮定する。この時、前準備作業にて、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材が挿入される方向(矢印S方向)にて、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材を挿入しようとする場合、第1部材の先端側(8)に接続した「連接した部位」を第1部材より先に挿入しなければならず、手間を要する、という問題がある。次に、第2の仮定として、同様に、実施例1の、第1部材(4)の先端(8)に開口部(7)を設ける、に代えて、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材が挿通する方向にて、第1部材の後端(13)に開口部を設ける場合を想定する。特に図示しないが、例えば、「連接した部位」の片方の接続箇所としては、実施例1と同様に、挿通孔(5)のままとして、残り片方の接続箇所としては、第1部材の容積部(3)の側面側と仮定する。側面側にすると、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材を挿入しようとする場合、第1部材の側面側に配置した連接した部位を第1部材と同時に挿入しなければならない。よって、挿通孔(5)の大きさをその分大きくしなければならず、加工コストが増加する、という問題がある。次に、第3の仮定として、同様に、実施例1の、第1部材(4)の先端(8)に開口部(7)を設ける、に代えて、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材が挿通する方向にて、第1部材の後端(13)に開口部を設ける場合を想定する。特に図示しないが、例えば、「連接した部位」の片方の接続箇所としては、実施例1と同様に、挿通孔(5)のままとして、残り片方の接続箇所としては、第1部材の後端(13)の開口部の近傍と仮定する。開口部の近傍に設けると、開口部に袋の口(2)を挿入しようする場合、「連接した部位」と袋の口とが接触したりするので、障害等になり支障をきたす恐れがある、という問題がある。
【0106】
以上3つの問題を克服するため、実施例1は次のようにしてある。実施例1は、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材(4)が挿通する方向にて、第1部材(4)の先端(8)に該開口部(7)を設けてある。また、実施例1は、「連接した部位」の片方の接続箇所としては、第1部材(4)の容積部(3)の後端(13)としてある。よって、実施例1は、第1の仮定のように、第1部材の先端側(8)に配置した「連接した部位」を第1部材より先に挿入しなければならず、手間を要する、ということがなく、また、実施例1は、第3の仮定のように、第1部材の開口部の近傍に「連接した部位」を設けて、開口部に袋の口(2)を挿入しようする場合、障害等になり支障をきたす恐れがある、ということがなく、つまりは、使用時の操作性がよい、という効果がある。また、第2の仮定の、「連接した部位」の片方の接続箇所として、第1部材の容積部の側面側としてある、については、同様に、実施例1は、第1部材(4)の容積部(3)の後端(13)としてあるので、実施例1は、第2の仮定のように、第1部材の容積部の側面側に「連接した部位」を設けて、挿通孔(5)の大きさをその分大きくしなければならず、加工コストが増加する、ということがない、という効果がある(効果1-15)。なお、「連接した部位」の残り片方の接続箇所として、第1の仮定の、第1部材の容積部の先端側(8)の中央部、第2の仮定の、第1部材の容積部(3)の側面側、第3の仮定の、第1部材の後端(13)の開口部の近傍に配置しても、第2部材(6)の挿通孔(5)に第1部材を挿入しようとする場合に、第1部材を挿入する方向を意識的に変更し、先に記した問題を回避する方法もある。しかし、この場合、第1部材を挿入する方向を意識的に変更するという行為を、その都度、行なわなければならず現実的ではない。
【0107】
次に、特許文献1(特願2013-31596)と本願発明の実施例1である、係止具(1)との相違点について補完するため以下に説明する。特許文献1(特願2013-31596)に関するその他の課題と、それに対応する本願発明の実施例1の効果について記す。
【0108】
その他の第1の課題を記す。取り外し動作が簡単ではなく、比較的容易であるとは言い難くなる、という問題がある。以下に説明する。特許文献1の4件目の実施例47の係止具は、「前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した前記第1部材(95cc)の容積部(4cc)上方(121)に位置する該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある。例えば、縦寸法180mm、横寸法180mm、厚み0.02mmの市販の袋を使用する場合」は「切り込んだ幅(Y1)は3mmとしてある」「前記第1部材(95cc)の開口部(6cc)側へ前記第2部材(94cc)」を押動すると「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある箇所に袋の口が入り込んでいく。前記寸法の市販の袋に対して、切り込んだ幅(Y1)を対応するように設けてあるので、入り込みは比較的容易であり、動作はスムーズである」と記載されている。確かに、第1部材の開口部側へ第2部材を押動した場合、切り込んである箇所に袋の口が入り込んでも、入り込みは比較的容易であり、動作はスムーズではある。しかし、次に、「第1部材(95cc)」と「第2部材(94cc)」とによって封止した袋の口を解除するため、はずそうとして、「第1部材(95cc)の開口部(6cc)側」とは反対の方向へ「第2部材(94cc)」を押動させた場合には、「第2部材(94cc)」の「切り込んで(124)ある箇所」について、「前記寸法の市販の袋に対して対応するように設けてある」「切り込んだ幅(Y1)が3mm」の場合、「切り込んで(124)ある箇所に袋の口が入り込んで」いたため、取り外し動作は簡単ではなく、比較的容易であるとは言い難くなる。「切り込んで(124)ある箇所に入り込んで」いた袋の口を場合によっては指等で調整したのち取り外さなければならないという手間が発生する。袋の口の一部が裂けたりする恐れもあり、充分な配慮が必要になる。また、入り込んでいる状態が軽度であっても取り外し動作は、入り込み時と比較すると容易であるとは言い難く、動作はスムーズであるとは必ずしもいえない。つまり、第1部材と第2部材とによって封止した袋の口を解除するため、はずそうとして、第1部材の開口部側とは反対の方向へ第2部材を押動させた場合には、切り込んで(124)ある箇所に袋の口が入り込んでいたため、取り外し動作は簡単ではなく、比較的容易であるとは言い難く、また、場合によっては、袋の口の一部が裂けたりする恐れもある、という問題がある。(課題他1-1-1)。前記問題を解消し、第1部材と第2部材とによって封止した袋の口を解除するため、はずそうとして、第1部材の開口部側とは反対の方向へ第2部材を押動させた場合に、取り外しは比較的容易であり、動作がスムーズで、また、袋の口の一部が裂けたりする恐れもない係止具を提供することを目的とする。
【0109】
また、前記特許文献1の4件目の実施例47の係止具について、「特に図示しないが」「切り込んだ幅(Y1)3mmを、例えば、0.5mmとしてもよい」と記載してあり、「該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材が」「押動され」て「移動させても、第2部材の挿通孔の一端を切り込んである箇所に袋の口が入り込んでいくことはない」と記載がある。確かに、「例えば、縦寸法180mm、横寸法180mm、厚み0.02mmの市販の袋を使用する場合」は「第2部材の挿通孔の一端を切り込んである箇所に袋の口が入り込んでいくことはない」と考えられる。しかし、袋の縦寸法、横寸法、厚み等が変更されて、「押動され」「前記容積部(4cc)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が該押動された第2部材によって開口部(6cc)側へ押動され、前記開口したままの開口部(6cc)が該押動された袋の口によって覆われて塞がれ」た時の袋の口の厚みが全体として薄い場合は、「切り込んだ幅(Y1)」が「0.5mm」であると、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある箇所に袋の口が入り込んでいく」可能性が高くなるので同様となる。よって、袋の縦寸法、横寸法、厚み等に変更が発生した場合は、前記と同様の問題がある。(課題他1-1-2)。前記問題を解消し、第1部材と第2部材とによって封止した袋の口を解除するため、はずそうとして、第1部材の開口部側とは反対の方向へ第2部材を押動させた場合に、取り外しは比較的容易であり、動作がスムーズで、また、袋の口の一部が裂けたりする恐れもない係止具を提供することを目的とする。
【0110】
先に記したように、本願発明の実施例1は、該第1部材(4)および該袋の口(2)が挿通する挿通孔(5)を有する第2部材(6)としてあり、該第1部材(4)および該袋の口(2)が挿通する断面略ロ字状の挿通孔(5)を有する第2部材(6)としてある。断面略四角形状としてある。第2部材(6)は筒状としてある。特許文献1の4件目の実施例47の係止具のように、本願発明の実施例1は、「第2部材」を「切り込んで」はいない。よって、第1部材と第2部材とによって封止した袋の口を解除するため、はずそうとして、第1部材を移動させた場合に、切り込んである箇所に袋の口が入り込むということはなく、取り外しは比較的容易であり、動作がスムーズで、また、袋の口の一部が裂けたりする恐れもない、という効果がある(効果他1-1-1)(効果他1-1-2)。
【0111】
次に、その他の第2の課題を記す。強度が高いとは言い難い、という問題がある。以下に説明する。先に記したように、特許文献1の4件目の実施例47の係止具は、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある」と記載されている。「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある」ので、第2部材の挿通孔の強度が高いとは言い難い、という問題がある(課題他1-2)。前記問題を解消し、第2部材の挿通孔の強度が低くない係止具を提供することを目的とする。
【0112】
しかし、本願発明の実施例1は、特許文献1の4件目の実施例47の係止具のように、「第2部材」を「切り込んで」はいない。よって、第2部材の挿通孔の強度が低いということはなく、第2部材の挿通孔の強度は低くない、という効果がある(効果他1-2)。
【0113】
次に、その他の第3の課題を記す。加工コストが増えてしまう、という問題がある。以下に説明する。先に記したように、特許文献1の4件目の実施例47の係止具は、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある」と記載されている。「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある」ので、第2部材の挿通孔は、高い加工精度を要し、コストが大きくなってしまう。実施例47の係止具は、高い加工技術が要求され、成形加工時の手間、コストが増える、という問題がある(課題他1-3)。前記問題を解消し、高い加工技術が要求されず、加工時の手間、コスト低減ができる係止具を提供することを目的とする。
【0114】
しかし、本願発明の実施例1は、特許文献1の4件目の実施例47の係止具のように、「第2部材」を「切り込んで」はいない。よって、高い加工技術が要求されず、加工時の手間、コスト低減ができる、という効果がある(効果他1-3)。
【0115】
次に、その他の第4の課題を記す。袋の口が抜けやすくなる恐れがある、という問題がある。先に記したように、特許文献1の4件目の実施例47の係止具は、「前記第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した前記第1部材(95cc)の容積部(4cc)上方(121)に位置する該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)の一端(122)を切り込んで(124)ある」「切り込んだ幅(Y1)は3mm」と記載してある。例えば、逆に、切り込んだ幅(Y1)が大きい場合を想定してみる。第1部材の開口部側へ第2部材を押動した時、切り込んである箇所に袋の口が入り込んでいくが、切り込んだ幅(Y1)が大きいと、切り込んである箇所(124)より袋の口が抜けやすくなる恐れがある。切り込んである箇所(124)より袋の口が抜けやすくなり、第1部材(95cc)と第2部材(94cc)との係止する力が低減する恐れがある、という問題がある(課題他1-4)。前記問題を解消し、切り込んである箇所より袋の口が抜けやすくなる恐れ少ない係止具を提供することを目的とする。
【0116】
しかし、本願発明の実施例1は、特許文献1の4件目の実施例47の係止具のように、「第2部材」を「切り込んで」はいない。よって、切り込んである箇所より袋の口が抜けやすくなる恐れがない、という効果がある(効果他1-4)。
【0117】
次に、その他の第5の課題の1つ目を記す。第2部材の材料費等がかかる、という問題がある。以下に説明する。先に記したように、特許文献1の2件目の実施例46は、「袋の口(2bb)が挟まれることによって該第1部材(95bb)と第2部材(94bb)とが係止」する。袋の口(2bb)が挟まれることによって第1部材(95bb)と係止させるため、(方向M)あるいは(方向S)において、第1部材(95bb)の容積部(4bb)の長さの分を第2部材(94bb)の長さに対しても必要とする。よって、(方向M)あるいは(方向S)において、第2部材(94bb)の長さを一定以上有する必要がある。つまり、その分、材料費等がかかる、という問題がある(課題他1-5-1)。前記問題を解消し、第2部材(94bb)の材料費等の低減ができる係止具を提供することを目的とする。
【0118】
しかし、本願発明の実施例1である、係止具(1)は、「該容積部(3)内に挿入された袋の口(2)を折り返し点(12)として袋の口(2F)が折り返され、該第1部材(4)が挿通孔(5)を通過させられ、該折り返された袋の口(2H)が、挿通孔(5)内で重なって挟まれ、封止され、係止される」。該第1部材(4)は挿通孔(5)を通過しており、該折り返された袋の口(2H)が挟まれて係止されるだけなので、特許文献1の2件目の実施例46のように、(方向M)あるいは(方向S)において、第1部材(95bb)の容積部(4bb)の長さの分を第2部材(94bb)の長さに対しては必要としない。よって、特許文献1の実施例46に比べて、本願発明の実施例1である、係止具(1)は、(方向G)あるいは(方向S)において、第2部材(6)の長さを短くできる。つまり、その分、材料費等がかかるということがなく、第2部材の材料費等の低減ができる、という効果がある(効果他1-5-1)。
【0119】
次に、その他の第5の課題の2つ目を記す。同様に、第2部材の材料費等がかかる、という問題がある。以下に説明する。先に記したように、特許文献1の4件目の実施例47は、「第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)と、該第2部材(94cc)の挿通孔(109cc)内に挿入した第1部材(95cc)の容積部(4cc)との間に、前記開口部(6cc)から挿入した袋の口が挟まれることによって該第1部材(95cc)と第2部材(94cc)とが係止する」。袋の口が挟まれることによって第1部材(95cc)と係止させるため、「該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材(94cc)が押動される」方向において、第1部材(95cc)の容積部(4cc)の長さの分を第2部材(94cc)の長さに対しても必要とする。よって、「該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材(94cc)が押動される」方向において、第2部材(94cc)の長さを一定以上有する必要がある。つまり、その分、材料費等がかかる、という問題がある(課題他1-5-2)。前記問題を解消し、第2部材(94cc)の材料費等の低減ができる係止具を提供することを目的とする。
【0120】
しかし、本願発明の実施例1である、係止具(1)は、先に記したように、該第1部材(4)は挿通孔(5)を通過しており、該折り返された袋の口(2H)が挟まれて係止されるだけなので、特許文献1の4件目の実施例47のように、「該第1部材(95cc)の後端側から第1部材(95cc)の先端側へ前記第2部材(94cc)が押動される」方向において、第1部材(95cc)の容積部(4cc)の長さの分を第2部材(94cc)の長さに対しては必要としない。よって、特許文献1の実施例47に比べて、本願発明の実施例1である、係止具(1)は、第1部材の後端側から第1部材の先端側へ第2部材が押動される方向において、第2部材(6)の長さを短くできる。つまり、その分、材料費等がかかるということがなく、第2部材の材料費等の低減ができる、という効果がある(効果他1-5-2)。
【0121】
次に、実施例2である、係止具(1a)について記す。前記第1部材(4)と前記第2部材(6)とが連接した部位(14)を設けてある実施例1に対して、実施例2は、第1部材(4a)と第2部材(6a)とが連接した部位を設けてはいない。実施例2である、係止具(1a)は、次のようにしてある。
【0122】
実施例2である、係止具(1a)は、図14~17にて、次のようにしてある。なお、実施例2については、袋の口(2)(2A)(2B)(2C)(2D)(2E)は、実施例1の図7~12とほぼ同様であるので特に図示せず、図については、実施例1の図7~12を参考とする。袋の口(2)を封止する係止具(1a)であって、第1部材(4a)と、第2部材(6a)とで構成してある。第1部材(4a)は次のようにしてある。該袋の口(2)が収容可能な容積部(3a)を有する第1部材(4a)としてある。
【0123】
第2部材(6a)は次のようにしてある。該第1部材(4a)および該袋の口(2)が挿通する挿通孔(5a)を有する第2部材(6a)としてある。該容積部(3a)は開口部(7a)を備えてある。前記容積部(3a)の外端から前記容積部(3a)の内側に向かって先窄まりしていく前記開口部(7a)を設けてある。実施例1と同様に、容積部(3a)の端部から容積部(3a)の内側に向かって先窄まりしていくように開口部(7a)を設けてあるので、容積部(3a)に袋の口(2B)が挿入した後、容積部(3a)から袋の口(2B)が脱落して抜き出たり、はみ出したりしづらい、という効果がある(効果2-1)。また、容積部(3a)の端部から容積部(3a)の内側に向かって先窄まりしていくように開口部(7a)を設けてあるので、口径を絞った該袋の口(2A)を容積部(3a)内に挿入する場合、比較的容易に挿入できる、という効果がある(効果2-2)。
【0124】
次に、開口部(7a)と、袋の口(2)との作用について、一部、説明する。該開口部(7a)は、口径(9)を絞った該袋の口(2A)を出入する。また、開口したままの該開口部(7a)を含めた容積部(3a)は、容積部(3a)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止する。
【0125】
実施例1と同様に、第1部材(4a)の該容積部(3a)内に袋の口(2)が挿入される。拡がっている袋の口(2)を寄せて指等で縮小させて、開口部(7a)に挿入する。挿入した後の袋の口(2A)は、袋の弾性復帰する力により、元の大きさに近い状態などに戻ろうとして、再度、拡がる(2B)。拡がるので、前記開口部(7a)の最小長さ(R)によって、最小長さ(R)より拡がった袋の口(2B)は、開口部(7a)に掛止される。
【0126】
次に、該容積部(3a)内に挿入された袋の口(2B)と第1部材(4a)とが挿通孔(5a)に挿入される。
【0127】
以下説明するが、図14~15は、該第1部材(4a)の容積部(3a)内に袋の口(2)が挿入されていない状態の図として描画してあり、袋の口(2)自体は描かれていないが、袋の口(2)が描かれているものして、容積部(3a)内に袋の口(2)が挿入されているものと仮定して、これ以降は説明する。また、先に記したように、実施例2については、袋の口(2)(2A)(2B)(2C)(2D)(2E)は、実施例1の図7~12とほぼ同様であるので特に図示せず、図については、実施例1の図7~12を参考とする。説明するにあたっての、図の順番としては、図14図10図11図12図15図17となるが、第1部材(4a)と第2部材(6a)の位置は、図12図15では、ほぼ同じとしてある。
【0128】
一部補足説明する。該容積部(3a)内に袋の口(2)が挿入された後、図14にて、該第1部材(4a)の先端側(8a)から第1部材(4a)の後端側(13a)の方向(矢印G方向)にて、該第1部材(4a)の容積部(3a)内に挿入された袋の口(2)と第1部材(4a)とが第2部材(6a)の挿通孔(5a)に挿入される。挿入されて、該第1部材(4a)の先端側(8a)から第1部材(4a)の後端側(13a)の方向(矢印G方向)にて、第2部材(6a)の挿通孔(5a)内で、該第1部材(4a)が移動させられる。実施例1と同様であるので特に図示しないが、実施例1と同様に、第2部材(6a)の挿通孔(5a)の内面と容積部(3a)内に挿入された袋の口(2)とを摺接しながら、第1部材(4a)を移動させる。移動させると、該容積部(3a)内に挿入後の口径を拡げた袋の口(2C)が第2部材(6a)の先端側(16a)によって、押されるような形で開口部(7a)側へ移動する。該移動した袋の口は、(2C)(2D)(2E)のように体積を縮小していく。結果、開口したままの開口部(7a)の内側は、移動された袋の口(2E)によって覆われる。つまり、実質的には、押圧された袋の口(2E)によって、開口部(7a)は閉じた状態になる。開口部(7a)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、閉口した状態と同等となる。また、袋の口(2E)は押圧されて圧縮されているので、ストッパーとして作用し、開口したままの開口部(7a)から抜け出すことはない。該開口したままの開口部(7a)が該移動した袋の口(2E)によって覆われて塞がれる。開口部(7a)は、そのままの開口した形であるのにもかかわらず、開口したままの開口部(7a)を含めた容積部(3a)に挿入した袋の口(2)が封止される。
【0129】
次に、該容積部(3a)内に挿入された袋の口(2E)を折り返し点(12a)として袋の口(2F)が折り返される。
【0130】
一部補足説明する。実施例1と同様であるので特に図示しないが、実施例1と同様に、つまり、該開口したままの開口部(7a)が該移動した袋の口(2E)によって覆われて塞がれ、その覆って塞いだ袋の口(2E)が折り返し点(12a)となる。該容積部(3a)内に挿入された袋の口(2E)を、開口部(7a)にて折り返し点(12a)として、袋の口(2F)が折り返される。該第1部材(4a)の先端側(8a)から第1部材(4a)の後端側(13a)の方向(矢印G方向)にて、引き続き、第2部材(6a)の挿通孔(5a)内で該第1部材(4a)を移動させると、折り返し点(12a)を境にして、袋の口(2F)が折り返される。袋の口(2F)が折り返されて、この場合、袋の口(2F)が封止される。よって、具体的には、折り返し点(12a)が袋の口(2)が封止される最初の箇所となる。封止される第1の箇所となる。
【0131】
次に、図15、17にて、該第1部材(4a)が挿通孔(5a)を通過させられる。
【0132】
一部補足説明する。第1部材(4a)が、第2部材(6a)の挿通孔(5a)を通過させられ、第2部材(6a)の挿通孔(5a)の外へ出される。第2部材(6a)の挿通孔(5a)の外へ出されるが、この場合、該第1部材(4a)の容積部(3a)内に挿入された袋の口(2)の折り返し点(12a)の箇所を含む袋の口の一部(2F)(2G)も同時に、第2部材(6a)の挿通孔(5a)を通過させられ、第2部材(6a)の挿通孔(5a)の外へ出される。
【0133】
該折り返された袋の口(2H)が、挿通孔(5a)内で重なって挟まれる。挟まれ、封止される。挟まれ、係止される。
【0134】
一部補足説明する。先に記したように、該第1部材(4a)の容積部(3a)内に挿入された袋の口(2)の折り返し点(12a)の箇所を含む袋の口の一部(2F)(2G)は、第2部材(6a)の挿通孔(5a)を通過させられ、第2部材(6a)の挿通孔(5a)の外へ出される。しかし、それ以外の、該第1部材(4a)の容積部(3a)内に挿入された袋の口(2)の折り返し点(12a)の箇所を含まない袋の口の一部(2H)は、挿通孔(5a)内に残される。該折り返された袋の口(2H)が、第2部材(6a)の挿通孔(5a)内で重なって挟まれる。この場合、折り返されて重なった袋の口の一部(2H)が、第2部材(6a)の挿通孔(5a)内で挟まれた状態となる。
【0135】
挟まれることによって、該第2部材(6a)の挿通孔(5a)内の折り返された袋の口(2H)が封止される。また、挟まれることによって、該第2部材(6a)の挿通孔(5a)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6a)の挿通孔(5a)に係止される。つまり、挟まれることによって、封止と係止がほぼ同時に実施される。該第2部材(6a)の挿通孔(5a)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6a)の挿通孔(5a)の内面との接触により、停止状態が保持される。実施例1と同様に、圧縮の作用にともなって、反作用としての反発する力、および、挿通孔(5a)の内側と接する袋の口(2H)の表面に生じる摩擦抵抗による力で、封止する力および係止する力となる。挿通孔(5a)内の折り返された袋の口(2H)が挿通孔(5a)に封止および係止される。
【0136】
挟まれることによって、該第2部材(6a)の挿通孔(5a)内の折り返された袋の口(2H)が封止される。挟まれるので封止される。第2部材(6a)の挿通孔(5a)内で、折り返されて重なり挟まれた袋の口(2H)が封止される2番目の箇所となる。封止される第2の箇所となる。先に記した、第1の箇所である折り返し点(12a)と、第2部材(6a)の挿通孔(5a)内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口(2H)によって、二重に封止されることになる。ただし、第1の箇所である折り返し点(12a)は、第2部材(6a)の挿通孔(5a)内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口(2H)と比較すると、封止される力は少し低減している。第1の箇所である折り返し点(12a)と、第2部材(6a)の挿通孔(5a)内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口(2H)によって、封止されることになるので、複数の箇所によって封止され、封止の確実性が向上し、封止の状態がより良好になる、という効果がある(効果2-3)。また、開口したままの開口部(7a)を含めた容積部(3a)は、袋の口(2)を掛止して、かつ、袋の口(2)を封止する役目の一部(第1の箇所である折り返し点(12a))を担うので、袋の口(2)の掛止と封止とを同一箇所で行うことができ、つまり、同一部材で兼用することが可能で、材料費の低減等ができる、という効果がある(効果2-4)。
【0137】
挟まれることによって、該第2部材(6a)の挿通孔(5a)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6a)の挿通孔(5a)に係止される。係止される状態が構成される。
【0138】
なお、先に記した通り、該第1部材(4a)の容積部(3a)内に挿入された袋の口(2)と第1部材(4a)とが第2部材(6a)の挿通孔(5a)を通過させられ、該第2部材(6a)の挿通孔(5a)の外へ出される。実施例1と同様に、該第2部材(6a)の挿通孔(5a)の外へ出された折り返された袋の口(2G)は、少し膨らんだ状態となって,拡がっていて、重なり挟まれた袋の口(2H)と挿通孔(5a)の外へ出された袋の口(2G)とは、その状態が相違するため、挿通孔(5a)の外へ出された袋の口(2G)は挿通孔(5a)に対してストッパーとしての作用を有する。挿通孔(5a)内の折り返された袋の口(2H)が挿通孔(5a)で係止されるので、および、挿通孔(5a)の外へ出された袋の口(2G)がストッパーとして作用することによって係止の状態が補助されることになるので、二重に係止され、複数の箇所によって係止され、係止の確実性が向上し、係止の状態がより良好になる、という効果がある(効果2-5)。
【0139】
また、該第1部材(4a)の先端側(8a)から第1部材(4a)の後端側(13a)の方向(矢印G方向)にて、第2部材(6a)の挿通孔(5a)内で該第1部材(4a)を移動させる場合に少しずつ移動させることができるので、第1部材と第2部材との係止にて、係止する位置が任意に調整できる、という効果がある(効果2-6)。また、第1部材(4a)と第2部材(6a)との係止について、複雑な構造とする必要がなく、コンパクトにでき、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果2-7)。
【0140】
次に、係止および封止の状態を解除するまでの作用について説明する。袋の口(2J)を手等でつかんで、該第1部材(4a)の後端側(13a)から第1部材(4a)の先端側(8a)の方向(矢印S方向)に引っ張って、第1部材(4a)および袋の口の一部(2G)(2F)が第2部材(6a)の挿通孔(5a)に挿入される。同時に、第2部材(6a)の挿通孔(5a)の外へ袋の口の一部(2H)が出される。第1部材(4a)および袋の口の一部(2G)(2F)が第2部材(6a)の挿通孔(5a)に挿入されて、さらに、該第1部材(4a)の後端側(13a)から第1部材(4a)の先端側(8a)の方向(矢印S方向)に引っ張って、第1部材(4a)および袋の口の一部(2G)(2F)が第2部材(6a)の挿通孔(5a)の外へ出される。第1部材(4a)および袋の口の一部(2G)(2F)(2H)が第2部材(6a)の挿通孔(5a)を通過させられる。第1部材(4a)および袋の口の一部(2G)(2F)(2H)が第2部材(6a)の挿通孔(5a)をくぐらせられる。通過させられることにより、係止および封止の状態から解除させられる。袋の口(2J)の一部を手等で掴んで引っ張るだけで、袋の口(2)が封止状態から解除されて、同時に、第1部材(4a)と第2部材(6a)との係止が解除されるので、封止と係止の解除が容易で、取り外し時の手間が少ない、という効果がある(効果2-8)。
【0141】
また、実施例2は、実施例1と同様に次のようにしてある。前記第2部材(6a)の挿通孔(5a)に前記第1部材(4a)が挿入される方向(矢印G方向)(矢印S方向)にて、該第1部材(4a)の長さは該第2部材(6a)の長さより大きくしてある。
【0142】
一部補足説明する。第1部材(4a)の長さを第2部材(6a)の長さより大きく、長くすることにより、第2部材(6a)の挿通孔(5a)に挿入された第1部材(4a)を、挿通孔(5a)から外へ取り出す場合に、手等でつかみやすくなるので、取り出しが容易となり、また、第2部材(6a)の材料費が低減でき、コスト低とすることが可能となる、という効果がある(効果2-9)。
【0143】
また、前記第1部材(4)と前記第2部材(6)とが連接した部位(14)を設けてある実施例1に対して、実施例2は、第1部材(4a)と第2部材(6a)とが連接した部位を設けてはいないので、材料費の低減ができ、コストを抑えることができる、という効果がある(効果2-10)。
【0144】
次に、実施例3である、係止具(1b)について記す。前記第1部材(4)と前記第2部材(6)とが連接した部位(14)を設けてある実施例1に対して、実施例3も、実施例2と同様に、第1部材(4b)と第2部材(6b)とが連接した部位を設けてはいない。また、実施例3の第1部材(4b)と第2部材(6b)とは、実施例2の第1部材(4a)と第2部材(6a)と各々同様である。しかし、作用する場合に、第1部材(4b)が挿通孔(5b)に挿入される場合に、挿入される第1部材(4b)の方向が相違し、逆にしてある。また、第2部材(6b)自体の向きも逆にしてある。なお、第2部材(6b)自体の向きは逆にしてあるものの、逆にしても(180度回転させても)形状は同じで、結果的には、「先端」と「後端」という名称だけが入れ替わりになっている。その他については、実施例3と実施例2とは同様にしてある。実施例3である、係止具(1b)は、次のようにしてある。
【0145】
実施例3である、係止具(1b)は、図18~21にて、次のようにしてある。袋の口(2)を封止する係止具(1b)であって、第1部材(4b)と、第2部材(6b)とで構成してある。第1部材(4b)は次のようにしてある。該袋の口(2)が収容可能な容積部(3b)を有する第1部材(4b)としてある。
【0146】
第2部材(6b)は次のようにしてある。該第1部材(4b)および該袋の口(2)が挿通する挿通孔(5b)を有する第2部材(6b)としてある。該容積部(3b)は開口部(7b)を備えてある。
【0147】
前記容積部(3b)の外端から前記容積部(3b)の内側に向かって先窄まりしていく前記開口部(7b)を設けてある。
実施例1と同様に、容積部(3b)の端部から容積部(3b)の内側に向かって先窄まりしていくように開口部(7b)を設けてあるので、容積部(3b)に袋の口(2B)が挿入した後、容積部(3b)から袋の口(2B)が脱落して抜き出たり、はみ出したりしづらい、という効果がある(効果3-1)。また、容積部(3b)の端部から容積部(3b)の内側に向かって先窄まりしていくように開口部(7b)を設けてあるので、口径を絞った該袋の口(2A)を容積部(3b)内に挿入する場合、比較的容易に挿入できる、という効果がある(効果3-2)。
【0148】
次に、開口部(7b)と、袋の口(2)との作用について、一部、説明する。該開口部(7b)は、口径(9)を絞った該袋の口(2A)を出入する。また、開口したままの該開口部(7b)を含めた容積部(3b)は、容積部(3b)内に挿入後の口径を拡げた該袋の口(2B)を掛止する。該容積部(3b)内に挿入された袋の口(2B)と第1部材(4b)とが挿通孔(5b)に挿入される。
【0149】
以下説明するが、図18~19は、該第1部材(4b)の容積部(3b)内に袋の口(2)が挿入されていない状態の図として描画してあり、袋の口(2)自体は描かれていないが、袋の口(2)が描かれているものして、容積部(3b)内に袋の口(2)が挿入されているものと仮定して、これ以降は説明する。説明するにあたっての、図の順番としては、図18図19図21となる。
【0150】
一部補足説明する。該容積部(3b)内に袋の口(2)が挿入された後、図18にて、該第1部材(4b)の先端側(8b)から第1部材(4b)の後端側(13b)の方向(矢印Gb方向)にて、該第1部材(4b)の容積部(3b)内に挿入された袋の口(2)と第1部材(4b)とが第2部材(6b)の挿通孔(5b)に挿入される。挿入されて、該第1部材(4b)の先端側(8b)から第1部材(4b)の後端側(13b)の方向(矢印Gb方向)にて、第2部材(6b)の挿通孔(5b)内で、該第1部材(4b)が移動させられる。第2部材(6b)の挿通孔(5b)の内面と容積部(3b)内に挿入された袋の口(2)とを摺接しながら、第1部材(4b)を移動させる。移動させると、該容積部(3b)内に挿入後の口径を拡げた袋の口が第2部材(6b)の後端側(18b)によって、押されるような形で該第1部材(4b)の後端側(13b)へ移動する。
【0151】
次に、該容積部(3b)内に挿入された袋の口(2E)を折り返し点(12b)として袋の口(2Fb)が折り返される。
【0152】
一部補足説明する。つまり、第1部材(4b)の後端側(13b)へ移動した該容積部(3b)内にある袋の口(2)が折り返し点(12b)となる。該容積部(3b)内に挿入された袋の口(2E)を、該第1部材(4b)の後端側(13b)にて折り返し点(12b)として、袋の口(2Fb)が折り返される。該第1部材(4b)の後端側(13b)から第1部材(4b)の先端側(8b)の方向(矢印Sb方向)にて、引き続き、第2部材(6b)の挿通孔(5b)内で該第1部材(4b)を移動させると、折り返し点(12b)を境にして、袋の口(2Fb)が折り返される。袋の口(2Fb)が折り返されて、この場合、袋の口(2Fb)が封止される。よって、具体的には、折り返し点(12b)が袋の口(2)が封止される最初の箇所となる。封止される第1の箇所となる。
【0153】
次に、図19、21にて、該第1部材(4b)が挿通孔(5b)を通過させられる。
【0154】
一部補足説明する。第1部材(4b)が、第2部材(6b)の挿通孔(5b)を通過させられ、第2部材(6b)の挿通孔(5b)の外へ出される。第2部材(6b)の挿通孔(5b)の外へ出されるが、この場合、該第1部材(4b)の容積部(3b)内に挿入された袋の口(2)の折り返し点(12b)の箇所を含む袋の口の一部(2Fb)(2Gb)も同時に、第2部材(6b)の挿通孔(5b)を通過させられ、第2部材(6b)の挿通孔(5b)の外へ出される。
【0155】
該折り返された袋の口(2H)が、挿通孔(5b)内で重なって挟まれる。挟まれ、封止される。挟まれ、係止される。
【0156】
一部補足説明する。先に記したように、該第1部材(4b)の容積部(3b)内に挿入された袋の口(2)の折り返し点(12b)の箇所を含む袋の口の一部(2Fb)(2Gb)は、第2部材(6b)の挿通孔(5b)を通過させられ、第2部材(6b)の挿通孔(5b)の外へ出される。しかし、それ以外の、該第1部材(4b)の容積部(3b)内に挿入された袋の口(2)の折り返し点(12b)の箇所を含む袋の口の一部(2Fb)(2Gb)以外の袋の口の一部(2H)は、挿通孔(5b)内に残される。該折り返された袋の口(2H)が、第2部材(6b)の挿通孔(5b)内で重なって挟まれる。この場合、折り返されて重なった袋の口の一部(2H)が、第2部材(6b)の挿通孔(5b)内で挟まれた状態となる。
【0157】
挟まれることによって、該第2部材(6b)の挿通孔(5b)内の折り返された袋の口(2H)が封止される。また、挟まれることによって、該第2部材(6b)の挿通孔(5b)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6b)の挿通孔(5b)に係止される。つまり、挟まれることによって、封止と係止がほぼ同時に実施される。該第2部材(6b)の挿通孔(5b)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6b)の挿通孔(5b)の内面との接触により、停止状態が保持される。実施例1と同様に、圧縮の作用にともなって、反作用としての反発する力、および、挿通孔(5b)の内側と接する袋の口(2H)の表面に生じる摩擦抵抗による力で、封止する力および係止する力となる。挿通孔(5b)内の折り返された袋の口(2H)が挿通孔(5b)に封止および係止される。
【0158】
挟まれることによって、該第2部材(6b)の挿通孔(5b)内の折り返された袋の口(2H)が封止される。挟まれるので封止される。第2部材(6b)の挿通孔(5b)内で、折り返されて重なり挟まれた袋の口(2H)が封止される2番目の箇所となる。封止される第2の箇所となる。先に記した、第1の箇所である折り返し点(12b)と、第2部材(6b)の挿通孔(5b)内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口(2H)によって、二重に封止されることになる。ただし、第1の箇所である折り返し点(12b)は、第2部材(6b)の挿通孔(5b)内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口(2H)と比較すると、封止される力は少し低減している。第1の箇所である折り返し点(12b)と、第2部材(6b)の挿通孔(5b)内で折り返されて重なり挟まれた第2の箇所となる袋の口(2H)によって、封止されることになるので、複数の箇所によって封止され、封止の確実性が向上し、封止の状態がより良好になる、という効果がある(効果3-3)。また、開口したままの開口部(7b)を含めた容積部(3b)は、袋の口(2)を掛止して、かつ、袋の口(2)を封止する役目の一部(第1の箇所である折り返し点(12b))を担うので、袋の口(2)の掛止と封止とを同一箇所で行うことができ、つまり、同一部材で兼用することが可能で、材料費の低減等ができる、という効果がある(効果3-4)。
【0159】
挟まれることによって、該第2部材(6b)の挿通孔(5b)内の折り返された袋の口(2H)が該第2部材(6b)の挿通孔(5b)に係止される。係止される状態が構成される。
【0160】
なお、先に記した通り、該第1部材(4b)の容積部(3b)内に挿入された袋の口(2)と第1部材(4b)とが第2部材(6b)の挿通孔(5b)を通過させられ、該第2部材(6b)の挿通孔(5b)の外へ出される。実施例1と同様に、該第2部材(6b)の挿通孔(5b)の外へ出された折り返された袋の口(2Gb)は、少し膨らんだ状態となって,拡がっていて、重なり挟まれた袋の口(2H)と挿通孔(5b)の外へ出された袋の口(2Gb)とは、その状態が相違するため、挿通孔(5b)の外へ出された袋の口(2Gb)は挿通孔(5b)に対してストッパーとしての作用を有する。挿通孔(5b)内の折り返された袋の口(2H)が挿通孔(5b)で係止されるので、および、挿通孔(5b)の外へ出された袋の口(2Gb)がストッパーとして作用することによって係止の状態が補助されることになるので、二重に係止され、複数の箇所によって係止され、係止の確実性が向上し、係止の状態がより良好になる、という効果がある(効果3-5)。
【0161】
また、該第1部材(4b)の後端側(13b)から第1部材(4b)の先端側(8b)の方向(矢印Sb方向)にて、第2部材(6b)の挿通孔(5b)内で該第1部材(4b)を移動させる場合に少しずつ移動させることができるので、第1部材と第2部材との係止にて、係止する位置が任意に調整できる、という効果がある(効果3-6)。また、第1部材(4b)と第2部材(6b)との係止について、複雑な構造とする必要がなく、コンパクトにでき、材料費の低減が可能である、という効果がある(効果3-7)。
【0162】
次に、係止および封止の状態を解除するまでの作用について説明する。袋の口(2J)を手等でつかんで、該第1部材(4b)の先端側(8b)から第1部材(4b)の後端側(13b)の方向(矢印Gb方向)に引っ張って、第1部材(4b)および袋の口の一部(2Gb)(2Fb)が第2部材(6b)の挿通孔(5b)に挿入される。同時に、第2部材(6b)の挿通孔(5b)の外へ袋の口の一部(2H)が出される。第1部材(4b)および袋の口の一部(2Gb)(2Fb)が第2部材(6b)の挿通孔(5b)に挿入されて、さらに、該第1部材(4b)の先端側(8b)から第1部材(4b)の後端側(13b)の方向(矢印Gb方向)に引っ張って、第1部材(4b)および袋の口の一部(2Gb)(2Fb)が第2部材(6b)の挿通孔(5b)の外へ出される。第1部材(4b)および袋の口の一部(2Gb)(2Fb)(2H)が第2部材(6b)の挿通孔(5b)を通過させられる。第1部材(4b)および袋の口の一部(2Gb)(2Fb)(2H)が第2部材(6b)の挿通孔(5b)をくぐらせられる。通過させられることにより、係止および封止の状態から解除させられる。袋の口(2J)の一部を手等で掴んで引っ張るだけで、袋の口(2)が封止状態から解除されて、同時に、第1部材(4b)と第2部材(6b)との係止が解除されるので、封止と係止の解除が容易で、取り外し時の手間が少ない、という効果がある(効果3-8)。
【0163】
また、実施例3は、実施例1と同様に次のようにしてある。前記第2部材(6b)の挿通孔(5b)に前記第1部材(4b)が挿入される方向(矢印Gb方向)(矢印Sb方向)にて、該第1部材(4b)の長さは該第2部材(6b)の長さより大きくしてある。
【0164】
一部補足説明する。第1部材(4b)の長さを第2部材(6b)の長さより大きく、長くすることにより、第2部材(6b)の挿通孔(5b)に挿入された第1部材(4b)を、挿通孔(5b)から外へ取り出す場合に、手等でつかみやすくなるので、取り出しが容易となり、また、第2部材(6b)の材料費が低減でき、コスト低とすることが可能となる、という効果がある(効果3-9)。
【0165】
また、前記第1部材(4)と前記第2部材(6)とが連接した部位(14)を設けてある実施例1に対して、実施例3は、第1部材(4b)と第2部材(6b)とが連接した部位を設けてはいないので、材料費の低減ができ、コストを抑えることができる、という効果がある(効果3-10)。
【0166】
次に、特には図示しないが、実施例4である、係止具(1c)について記す。実施例4は、実施例3に対して、第1部材(4c)と第2部材(6c)とが連接した部位(14c)を設けた係止具(1c)としてある。前記第1部材(4)と前記第2部材(6)とが連接した部位(14)を設けてある実施例1と同様にしてある。なお、連接した部位(14c)の接続箇所としては、実施例1で記載したように、3つの仮定が想定される。
【0167】
また、特には図示しないが、例えば、実施例1において、次のようにしてもよい。作用する場合に、第1部材(4)が挿通孔(5)に挿入される場合に、挿入される第1部材(4)の方向が相違してもよい。また、特には図示しないが、例えば、実施例1において、次のようにしてもよい。第1部材(4)の容積部(3)の中間部附近の側面側に開口部がくるように開口部を設けてもよい。他の実施例についても同様としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0168】
図1】実施例1の概要図。
図2】実施例1の概要図。
図3】実施例1の斜視図。
図4】実施例1の斜視図。
図5】実施例1の斜視図。
図6】実施例1の動作説明図。
図7】実施例1の動作説明図。
図8】実施例1の動作説明図。
図9】実施例1の動作説明図。
図10】実施例1の動作説明図。
図11】実施例1の動作説明図。
図12】実施例1の動作説明図。
図13】実施例1の部分拡大図。
図14】実施例2の斜視図。
図15】実施例2の斜視図。
図16】実施例2の斜視図。
図17】実施例2の動作説明図。
図18】実施例3の斜視図。
図19】実施例3の斜視図。
図20】実施例3の斜視図。
図21】実施例3の動作説明図。
【0169】
(1) 実施例1の係止具
(1a) 実施例2の係止具
(1b) 実施例3の係止具
(1c) 実施例4の係止具
(2) 袋の口
(3) 容積部
(4) 第1部材
(5) 挿通孔
(6) 第2部材
(7) 開口部
(8) (第1部材の)先端
(9) 口径
(10) 中空部
(11) 端部
(12) 折り返し点
(13) (第1部材の)後端
(14) 連接した部位
(15) 紐状
(16) (第2部材の)先端
(17) 外端
(18) (第2部材の)後端
(矢印S) 方向
(矢印G) 方向
(H1) 第1部材の長さ
(H2) 第2部材の長さ
(R) 最小長さ
(RA) 点
(RB) 点
(RC) 点
(RD) 点
(V) 最大長さ
(VA) 点
(VB) 点
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21