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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】複数匹の猫との共生用住宅
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/04 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
E04H1/04 Z
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2023173938
(22)【出願日】2023-10-05
【審査請求日】2023-11-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】522407813
【氏名又は名称】ルイ・コーポレーション株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】522407824
【氏名又は名称】株式会社VLOOM
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】濱▲崎▼ 拓実
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】特開昭53-101824(JP,A)
【文献】特開2005-097849(JP,A)
【文献】特開2003-041787(JP,A)
【文献】パンチが効いた真っ赤な螺旋階段のあるデザイナーズメゾネットマンションルームツアー(内覧・内見動画)! ペットも飼えるよ♪~大国町スグ~,YouTube,2021年02月20日,https://www.youtube.com/watch?v=90MrL1PvKTo
【文献】カーテンレールから落ちた愛猫のためにキャットウォークをDIYしました,YouTube,2021年11月10日,https://www.youtube.com/watch?v=50nIj eQokc
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04H 1/00 - 1/14
E04F 11/00 - 11/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数匹の猫との共生用住宅であって、
下階居室と、上階居室と、吹抜空間と、螺旋階段とを備え、
前記下階居室は、下階部分を構成する居室であり、
前記上階居室は、前記下階居室の上方に配され、上階部分を構成する居室であり、
前記吹抜空間は、前記下階居室から前記上階居室にかけて形成され、
前記螺旋階段は、前記吹抜空間において前記下階居室から前記上階居室にかけて設けられ、
前記螺旋階段の踏板は、平板状に形成され、
前記螺旋階段は、二重螺旋階段である、
共生用住宅。
【請求項2】
複数匹の猫との共生用住宅であって、
下階居室と、上階居室と、吹抜空間と、螺旋階段と、猫溜まりとを備え、
前記下階居室は、下階部分を構成する居室であり、
前記上階居室は、前記下階居室の上方に配され、上階部分を構成する居室であり、
前記吹抜空間は、前記下階居室から前記上階居室にかけて形成され、
前記螺旋階段は、前記吹抜空間において前記下階居室から前記上階居室にかけて設けられ、
前記螺旋階段の踏板は、平板状に形成され、
前記猫溜まりは、前記猫が休憩可能な空間であり、
前記猫溜まりは、前記下階居室の天井において前記吹抜空間に面して形成され、前記螺
旋階段との間で前記猫が移動可能に構成される、
共生用住宅。
【請求項3】
複数匹の猫との共生用住宅であって、
下階居室と、上階居室と、吹抜空間と、螺旋階段とを備え、
前記下階居室は、下階部分を構成する居室であり、
前記上階居室は、前記下階居室の上方に配され、上階部分を構成する居室であり、
前記吹抜空間は、前記下階居室から前記上階居室にかけて形成され、
前記螺旋階段は、前記吹抜空間において前記下階居室から前記上階居室にかけて設けられ、
前記螺旋階段の踏板は、平板状に形成され、
前記螺旋階段における鉛直方向に位置する踏板同士の間隔は、20cm以上100cm
以下である、
共生用住宅。
【請求項4】
請求項1~3までの何れか1項に記載の共生用住宅において、
前記螺旋階段の蹴上は、24cm以上40cm以下である、
共生用住宅。
【請求項5】
請求項1~3までの何れか1項に記載の共生用住宅において、
前記螺旋階段の踏板の幅は、7.5cm以上20cm以下である、
共生用住宅。
【請求項6】
請求項1~3までの何れか1項に記載の共生用住宅において、
前記螺旋階段は、手すりを含まず、前記下階居室の壁に沿わない位置に設けられる、
共生用住宅。
【請求項7】
請求項1~3までの何れか1項に記載の共生用住宅において、
さらに、キャットウォークを備え、
前記キャットウォークは、前記下階居室及び前記上階居室の少なくとも一方に設けられ、カーテンレールを有する、
共生用住宅。
【請求項8】
請求項1~3までの何れか1項に記載の共生用住宅において、
前記共生用住宅は、共同住宅の建物内に構成される、
共生用住宅。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数匹の猫との共生用住宅に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ペット屋内飼育住宅が開示されている。
【0003】
このペット屋内飼育住宅について説明する。住宅の開口部に所定のフェンス、ペット用網戸、パンチングメタル付開閉戸等を適宜取付け、ペットエリア内にペット専用トイレ、猫間、キャットタワー、猫走り梁、猫階段、猫棚、ペットの食事スペース等を設け、さらに、ペットエリアから玄関室との間に1個の室内扉を設置して構成したペット屋内飼育住宅である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2004-222603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された住宅は、2階層に分かれている住宅において、複数匹の猫を容易に下階と上階とを行き来させる構成ではなかった。
【0006】
本発明では上記事情を鑑み、2階層に分かれている住宅において、複数匹の猫を容易に下階と上階とを行き来させることが可能な共生用住宅等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様によれば、複数匹の猫との共生用住宅が提供される。この共生用住宅は、下階居室と、上階居室と、吹抜空間と、螺旋階段とを備える。下階居室は、下階部分を構成する居室である。上階居室は、下階居室の上方に配され、上階部分を構成する居室である。吹抜空間は、下階居室から上階居室にかけて形成される。螺旋階段は、吹抜空間において下階居室から上階居室にかけて設けられる。螺旋階段の踏板は、平板状に形成される。
【0008】
このような態様によれば、複数匹の猫を容易に下階と上階とを行き来させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】共同住宅100の全体構成を示す図である。
図2】共生用住宅103の構成を示す図である。
図3】共生用住宅103の構成を示す側面図である。
図4】共生用住宅103の構成を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
1.共同住宅100
図1は、共同住宅100の全体構成を示す図である。共同住宅100は、複数匹の猫との共生用住宅を含む。すなわち、本実施形態では、複数匹の猫との共生用住宅は、共同住宅100の建物内に構成されるものとして説明する。
【0012】
共同住宅100は、5階建てのマンションとして構成され、独立した複数の住戸が1つの建物内に入っている。共同住宅100は、2つの階層から構成されるメゾネットタイプの住戸(101号室、102号室及び103号室)と、1つの階層から構成されるフラットタイプの住戸(301号室、302号室、303号室、401号室、402号室、403号室、501号室、502号室及び503号室)とが入っている。以下、共生用住宅103として、メゾネットタイプの住戸の1つである103号室を例に挙げて説明する。
【0013】
2.共生用住宅103の概要
図2は、共生用住宅103の構成を示す図である。共生用住宅103は、床111と、キャットステップ112と、キャットステップボックス113と、猫台114と、格子115と、エアコン116と、キャットウォーク160とを備える。図2では、後述の下階居室110の構成を示す。
【0014】
猫は、キャットステップ112やキャットウォーク160等の高所から飛び降りる習性がある。したがって、床111は、猫が高所から飛び降りて着地した際に、滑りにくいこと、汚れがつきにくいこと、耐久性が高いこと等の条件を満たすと好ましい。床111は、高硬度シリコン、硬質ガラス、セラミックガラス、セラミックガラスアレルコート等のフロアコーティングが適用されたフローリングから構成される。
【0015】
キャットステップ112は、床111からキャットウォーク160にかけて、壁面117に階段状に設置される。キャットステップ112は、猫が床111とキャットウォーク160とを行き来する際に使用される。キャットステップ112は、滑り止め加工された、パーティクルボード、合板、無垢板等で形成されてもよい。キャットステップ112は、平板状に形成されている。
【0016】
キャットステップボックス113は、床111からキャットウォーク160にかけて、壁面118に階段状に設置される。キャットステップボックス113は、猫が床111とキャットウォーク160とを行き来する際に使用される。キャットステップボックス113は、滑り止め加工された、パーティクルボード、合板、無垢板等で形成されてもよい。キャットステップボックス113は、箱状に形成されている。したがって、キャットステップボックス113は、収納ボックスとしても使用可能に構成される。
【0017】
猫台114は、窓119に設置された床板部分に形成される。猫台114は、猫が休めるように奥行きのある形状を呈する。猫台114は、猫が共生用住宅103の外を眺める際に使用される。
【0018】
格子115は、猫が通り抜けできない程度の間隔で、窓119全体に格子状に形成される。格子115は、窓119を開けて下階居室110を換気する際に、猫が外に逃げ出すことを防止する機能を有する。
【0019】
エアコン116は、壁面118の上部に設置される。エアコン116は、いわゆるIoT(Internet of Things)エアコンであり、ネットワークを通じてサーバに接続され、スマートフォン等の通信機器との間で情報交換が可能なエアコンである。したがって、住人が外出中であっても、遠隔操作により稼働しうるため、留守番中の猫に快適な環境を提供することができる。
【0020】
キャットウォーク160は、窓119の上方に設置される。キャットウォーク160は、高所に設置された猫の散歩道として機能しうる。キャットウォーク160は、下階居室110及び上階居室120の少なくとも一方に設けられる。キャットウォーク160は、カーテンレール161を有する。カーテンレール161は、キャットウォーク160の底面に設置される。カーテンレール161は、カーテン162を取り付け可能に構成される。すなわち、キャットウォーク160は、高所における猫の散歩道、及びカーテン162を取り付けるためのカーテンレール161の機能を兼用する。このようなキャットウォーク160を設置することにより、住人と猫との共生空間を提供することができる。
【0021】
3.共生用住宅103の詳細
図3は、共生用住宅103の構成を示す側面図である。図4は、共生用住宅103の構成を示す平面図である。共生用住宅103は、下階居室110と、上階居室120と、吹抜空間130と、螺旋階段140と、猫溜まり150とを備える。螺旋階段140については、第4節で説明する。
【0022】
下階居室110は、共生用住宅103の下階部分を構成する居室である。すなわち、下階居室110は、メゾネットタイプの住戸における下階部分に相当する。
【0023】
上階居室120は、下階居室110の上方に配される。上階居室120は、共生用住宅103の上階部分を構成する居室である。すなわち、上階居室120は、メゾネットタイプの住戸における上階部分に相当する。上階居室120は、吹抜空間130を囲むように壁121が設置されている。壁121には、猫の通り抜け用の猫穴122が形成されている。猫穴122と螺旋階段140との間には、凸部123が形成されている。凸部123は、上階居室120と螺旋階段140との間を猫が容易に行き来することを補助する。
【0024】
吹抜空間130は、下階居室110の天井191及び上階居室120の床を抜いて、下階居室110から上階居室120にかけて形成される連続した空間である。すなわち、吹抜空間130には、下階居室110の天井191及び上階居室120の床の双方が存在しない。したがって、螺旋階段140は、吹抜空間130に設けられることにより、下階居室110から上階居室120にかけて形成される。
【0025】
猫溜まり150は、猫が休憩可能な空間である。猫溜まり150は、下階居室110の天井191において吹抜空間130に面して形成される。猫溜まり150は、螺旋階段140との間で猫が移動可能に構成される。猫溜まり150は、猫1匹が休憩できる程度のスペースとして凹部状に形成されてもよい。すなわち、猫溜まり150は、天井191において凹部状に形成された穴として構成されうる。このような態様によれば、猫の習性を利用しつつ、下階居室110と上階居室120との間を同時に行き来可能な猫の数を増やすことができる。
【0026】
4.螺旋階段140の構成
螺旋階段140は、吹抜空間130において下階居室110から上階居室120にかけて設けられる。螺旋階段140は、柱141と、柱141に備えられた複数の踏板とを備える。踏板171、踏板172、踏板173、踏板174、踏板175、踏板176、踏板177、踏板178は、下階居室110から上階居室120にかけて、柱141を中心に螺旋を描くように柱141に取り付けられる。また、踏板171~178とは別に、踏板181、踏板182、踏板183、踏板184、踏板185、踏板186、踏板187及び踏板188は、下階居室110から上階居室120にかけて、柱141を中心に螺旋を描くように柱141に取り付けられる。すなわち、螺旋階段140は、二重螺旋階段として構成される。このような態様によれば、省スペースを維持しつつ、下階居室110と上階居室120との間を同時に行き来可能な猫の数を増やすことができる。
【0027】
螺旋階段140の踏板171~178、踏板181~188は、それぞれ平板状に形成される。螺旋階段140の各踏板は、滑り止め加工された、パーティクルボード、合板、無垢板等で形成されてもよい。螺旋階段140の踏板がそれぞれ平板状であることにより、2階層に分かれている住宅において、複数匹の猫を容易に下階と上階とを行き来させることができる。
【0028】
螺旋階段140における鉛直方向に位置する踏板同士の間隔は、20cm以上100cm以下である。鉛直方向に位置する踏板同士は、例えば、踏板171と踏板184、踏板182と踏板175、踏板173と踏板186、の組み合わせである。当該間隔は、具体的には例えば、20,25,30,35,40,45,50,55,60,65,70,75,80,85,90,95,100cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。このような態様によれば、猫の習性に適合した螺旋階段を提供することができる。
【0029】
螺旋階段140の蹴上は、24cm以上40cm以下である。当該蹴上は、具体的には例えば、24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。このような態様によれば、猫の習性に適合した螺旋階段を提供することができる。
【0030】
螺旋階段140の踏板の幅は、7.5cm以上20cm以下である。すなわち、図4に例示するように、踏板における柱141に面する部分の幅は、7.5cmに設定され、踏板における外周部分の幅は、20cmに設定される。当該幅は、具体的には例えば、7.5,8,8.5,9,9.5,10,10.5,11,11.5,12,12.5,13,13.5,14,14.5,15,15.5,16,16.5,17,17.5,18,18.5,19,19.5,20cmであり、ここで例示した数値の何れか2つの間の範囲内であってもよい。このような態様によれば、猫の習性に適合した螺旋階段を提供することができる。
【0031】
螺旋階段140は、手すりを含まず、下階居室110の壁に沿わない位置に設けられる。すなわち、螺旋階段140は、住人が登ることを想定していないとともに、猫に最適化しているため、落下防止のための手すりや側壁を備えていない。このような態様によれば、猫の習性に適合させつつ、螺旋階段を設置する位置を柔軟に選択することができる。
【0032】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0033】
5.変形例
第5節では、本実施形態の変形例について説明する。
【0034】
本実施形態では、螺旋階段140を二重螺旋階段として説明したが、これに限られることはなく、一重螺旋階段であってもよい。
【0035】
本実施形態では、猫溜まり150は、猫1匹が休憩できる程度のスペースとして形成されるものとして説明したが、これに限られることはなく、2匹以上の猫が休憩できる程度のスペースとして形成されてもよい。
【0036】
6.その他
次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0037】
(1)複数匹の猫との共生用住宅であって、下階居室と、上階居室と、吹抜空間と、螺旋階段とを備え、前記下階居室は、下階部分を構成する居室であり、前記上階居室は、前記下階居室の上方に配され、上階部分を構成する居室であり、前記吹抜空間は、前記下階居室から前記上階居室にかけて形成され、前記螺旋階段は、前記吹抜空間において前記下階居室から前記上階居室にかけて設けられ、前記螺旋階段の踏板は、平板状に形成される、共生用住宅。
【0038】
このような態様によれば、2階層に分かれている住宅において、複数匹の猫を容易に下階と上階とを行き来させることができる。
【0039】
(2)上記(1)に記載の共生用住宅において、前記螺旋階段は、二重螺旋階段である、共生用住宅。
【0040】
このような態様によれば、省スペースを維持しつつ、下階居室と上階居室との間を同時に行き来可能な猫の数を増やすことができる。
【0041】
(3)上記(1)又は(2)に記載の共生用住宅において、さらに、猫溜まりを備え、前記猫溜まりは、前記猫が休憩可能な空間であり、前記猫溜まりは、前記下階居室の天井において前記吹抜空間に面して形成され、前記螺旋階段との間で前記猫が移動可能に構成される、共生用住宅。
【0042】
このような態様によれば、猫の習性を利用しつつ、下階居室と上階居室との間を同時に行き来可能な猫の数を増やすことができる。
【0043】
(4)上記(1)から(3)までの何れか1つに記載の共生用住宅において、前記螺旋階段における鉛直方向に位置する踏板同士の間隔は、20cm以上100cm以下である、共生用住宅。
【0044】
このような態様によれば、猫の習性に適合した螺旋階段を提供することができる。
【0045】
(5)上記(1)から(4)までの何れか1つに記載の共生用住宅において、前記螺旋階段の蹴上は、24cm以上40cm以下である、共生用住宅。
【0046】
このような態様によれば、猫の習性に適合した螺旋階段を提供することができる。
【0047】
(6)上記(1)から(5)までの何れか1つに記載の共生用住宅において、前記螺旋階段の踏板の幅は、7.5cm以上20cm以下である、共生用住宅。
【0048】
このような態様によれば、猫の習性に適合した螺旋階段を提供することができる。
【0049】
(7)上記(1)から(6)までの何れか1つに記載の共生用住宅において、前記螺旋階段は、手すりを含まず、前記下階居室の壁に沿わない位置に設けられる、共生用住宅。
【0050】
このような態様によれば、猫の習性に適合させつつ、螺旋階段を設置する位置を柔軟に選択することができる。
【0051】
(8)上記(1)から(7)までの何れか1つに記載の共生用住宅において、さらに、キャットウォークを備え、前記キャットウォークは、前記下階居室及び前記上階居室の少なくとも一方に設けられ、カーテンレールを有する、共生用住宅。
【0052】
このような態様によれば、住人と猫との共生空間を提供することができる。
【0053】
(9)上記(1)から(8)までの何れか1つに記載の共生用住宅において、前記共生用住宅は、共同住宅の建物内に構成される、共生用住宅。
【0054】
このような態様によれば、追加工事が困難な共同住宅に好適に適用することができる。
もちろん、この限りではない。
【符号の説明】
【0055】
100 :共同住宅
103 :共生用住宅
110 :下階居室
111 :床
112 :キャットステップ
113 :キャットステップボックス
114 :猫台
115 :格子
116 :エアコン
117 :壁面
118 :壁面
119 :窓
120 :上階居室
121 :壁
122 :猫穴
123 :凸部
130 :吹抜空間
140 :螺旋階段
141 :柱
142 :矢印
143 :矢印
144 :第1柱
145 :第2柱
146 :中間柱
147 :ヒンジ
148 :ヒンジ
150 :猫溜まり
160 :キャットウォーク
161 :カーテンレール
162 :カーテン
171 :踏板
172 :踏板
173 :踏板
174 :踏板
175 :踏板
176 :踏板
177 :踏板
178 :踏板
181 :踏板
182 :踏板
183 :踏板
184 :踏板
185 :踏板
186 :踏板
187 :踏板
188 :踏板
191 :天井
【要約】
【課題】2階層に分かれている住宅において、複数匹の猫を容易に下階と上階とを行き来させることが可能な共生用住宅等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、複数匹の猫との共生用住宅が提供される。この共生用住宅は、下階居室と、上階居室と、吹抜空間と、螺旋階段とを備える。下階居室は、下階部分を構成する居室である。上階居室は、下階居室の上方に配され、上階部分を構成する居室である。吹抜空間は、下階居室から上階居室にかけて形成される。螺旋階段は、吹抜空間において下階居室から上階居室にかけて設けられる。螺旋階段の踏板は、平板状に形成される。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4