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特許7425555マルチデバイス環境における通知方法、コンピュータシステム、およびコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】マルチデバイス環境における通知方法、コンピュータシステム、およびコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 51/04 20220101AFI20240124BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
H04L51/04
H04M11/00 302
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019136796
(22)【出願日】2019-07-25
(65)【公開番号】P2020021484
(43)【公開日】2020-02-06
【審査請求日】2022-07-19
(31)【優先権主張番号】10-2018-0089559
(32)【優先日】2018-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】516014409
【氏名又は名称】ライン プラス コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LINE Plus Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ユン ヘヨン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン ヒョクジェ
(72)【発明者】
【氏名】キム ドンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】アン ジョンユン
【審査官】岩田 玲彦
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-092799(JP,A)
【文献】特開2018-032329(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 51/04
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータシステムが実行する方法であって、
前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、アプリケーションがインストールされたデバイスのユーザが利用する、前記アプリケーションがインストールされていない少なくとも1つの他のデバイスを登録する段階、および
前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記アプリケーションと関連する通知を単方向通知形態である単純通知で前記他のデバイスに伝達する段階
を含み、前記登録する段階は、
前記デバイスにインストールされた前記アプリケーションでの認証によって前記他のデバイスを登録する段階を含む、方法。
【請求項2】
前記単純通知は、前記アプリケーションと関連するデータ同期化作業が求められる機能が省略されている、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記登録する段階は、
前記他のデバイスに対する認証を経た後、前記他のデバイスに通知アプリケーションを提供する段階、および
前記通知アプリケーションがインストールされた他のデバイスを、前記単純通知を伝達するためのデバイスとして登録する段階
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法は、
前記少なくとも1つのプロセッサにより、通知が求められるイベントが発生した場合、通知内容を縮約した情報を利用して通知メッセージを生成する段階
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記生成する段階は、
前記デバイスに伝達される通知メッセージと前記他のデバイスに伝達される通知メッセージを区分して生成する、
請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記生成する段階は、
前記他のデバイスに伝達される通知メッセージを、前記デバイスに伝達される通知メッセージよりも縮約された情報として生成する、
請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記単純通知に対する環境設定は、前記通知アプリケーションで単独設定されるか、あるいは前記アプリケーション上に設定された通知環境設定と同じように設定される、
請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記通知アプリケーションは、前記アプリケーションとは関係なく、前記他のデバイスでの前記単純通知の未確認件数を示すバッチカウントを表示する、
請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記通知アプリケーションは、ここ最近の一定時間内に受信した単純通知のリストを維持し、前記リストを一定の基準で整列するかグルーピングして表示する、
請求項に記載方法。
【請求項10】
請求項1~のうちのいずれか一項に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム
【請求項11】
メモリ、および
前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサ
を含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
アプリケーションがインストールされたデバイスのユーザが利用する、前記アプリケーションがインストールされていない少なくとも1つの他のデバイスを登録するデバイス登録部、および
前記アプリケーションと関連する通知を、単方向通知形態である単純通知で前記他のデバイスに伝達する通知伝達部
を備え、前記デバイス登録部は、前記デバイスにインストールされた前記アプリケーションでの認証によって前記他のデバイスを登録する、コンピュータシステム。
【請求項12】
前記単純通知は、前記アプリケーションと関連するデータ同期化作業が求められる機能が省略されている、
請求項11に記載のコンピュータシステム。
【請求項13】
前記デバイス登録部は、
前記他のデバイスに対する認証を経た後、前記他のデバイスに通知アプリケーションを提供し、
前記通知アプリケーションがインストールされた他のデバイスを、前記単純通知を伝達するためのデバイスとして登録する、
請求項11に記載のコンピュータシステム。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
通知が求められるイベントが発生した場合、通知内容を縮約した情報を利用して通知メッセージを生成する通知生成部
をさらに備える、請求項11に記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記通知生成部は、
前記デバイスに伝達される通知メッセージと前記他のデバイスに伝達される通知メッセージを区分して生成する、
請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項16】
前記通知生成部は、
前記他のデバイスに伝達される通知メッセージを、前記デバイスに伝達される通知メッセージよりも縮約された情報として生成する、
請求項14に記載のコンピュータシステム。
【請求項17】
前記単純通知に対する環境設定は、前記通知アプリケーションで単独設定されるか、あるいは前記アプリケーション上に設定された通知環境設定と同じように設定される、
請求項13に記載のコンピュータシステム。
【請求項18】
前記通知アプリケーションは、前記アプリケーションとは関係なく、前記他のデバイスでの前記単純通知の未確認件数を示すバッチカウントを表示する、
請求項13に記載のコンピュータシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の説明は、マルチデバイス(multi-device)環境で通知を提供する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
インスタントメッセージ(instant message)を送受信するメッセンジャーの使用は継続して増加傾向にあり、電話や移動電話に並んで通信のための主要手段となっている。
【0003】
一般的なコミュニケーションツールであるインスタントメッセンジャー(instant messenger)は、リアルタイムでメッセージやデータを送受信することができるソフトウェアであり、ユーザがメッセンジャー上に会話相手を登録すると、会話相手リストに登録された相手とリアルタイムでメッセージをやり取りすることができる。
【0004】
メッセンジャーは、一般的なテキストメッセージはもちろん、ドキュメントファイルや画像ファイルなどをリアルタイムで気軽にやり取りできるという長所をもった通信手段である。
【0005】
このようなメッセンジャー機能は、PCはもちろん、移動通信端末のモバイル環境でも普及している。
【0006】
例えば、特許文献1(公開日2002年09月30日)には、携帯端末機にインストールされたモバイルメッセンジャー同士にメッセンジャーサービスを提供できるようにした、無線通信網を利用した携帯端末機のモバイルメッセンジャーサービスシステムおよび方法が開示されている。
【0007】
一般的にメッセンジャーは、メッセージを受信するとメッセージの受信通知を表示する。このとき、メッセージの受信通知は音声や振動などでなされ、通知に対する環境設定に基づき、メッセージの受信直後に端末画面上にポップアップ画面で表示したり、メッセンジャーアイコン上に通知バッチを表示したりすることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国公開特許第10-2002-0074304号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一実施形態における課題は、メッセンジャーがインストールされていないデバイスを含むマルチデバイス環境で、メッセンジャーの通知を提供できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
コンピュータシステムが実行する方法であって、前記コンピュータシステムは、メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、アプリケーションがインストールされたデバイスのユーザが利用する、前記アプリケーションがインストールされていない少なくとも1つの他のデバイスを登録する段階、および前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記アプリケーションと関連する通知を、単方向通知(simplex notice)形態である単純通知として前記他のデバイスに伝達する段階を含む方法を提供する。
【0011】
一側面によると、前記単純通知は、前記アプリケーションと関連するデータ同期化作業が求められる機能が省略されてよい。
【0012】
他の側面によると、前記登録する段階は、前記デバイスにインストールされた前記アプリケーションでの認証によって前記他のデバイスを登録してよい。
【0013】
また他の側面によると、前記登録する段階は、前記他のデバイスに対する認証を経た後、前記他のデバイスに通知アプリケーションを提供する段階、および前記通知アプリケーションがインストールされた他のデバイスを、前記単純通知を伝達するためのデバイスとして登録する段階を含んでよい。
【0014】
また他の側面によると、前記方法は、前記少なくとも1つのプロセッサにより、通知が求められるイベントが発生した場合、通知内容を縮約した情報を利用して通知メッセージを生成する段階をさらに含んでよい。
【0015】
また他の側面によると、前記生成する段階は、前記デバイスに伝達される通知メッセージと前記他のデバイスに伝達される通知メッセージを区分して生成してよい。
【0016】
また他の側面によると、前記生成する段階は、前記他のデバイスに伝達される通知メッセージを、前記デバイスに伝達される通知メッセージよりも縮約された情報として生成してよい。
【0017】
また他の側面によると、前記単純通知に対する環境設定は、前記通知アプリケーションで単独設定されるか、あるいは前記アプリケーション上に設定された通知環境設定と同じように設定されてよい。
【0018】
また他の側面によると、前記通知アプリケーションは、前記アプリケーションとは関係なく、前記他のデバイスでの前記単純通知の未確認件数を示すバッチカウントを表示してよい。
【0019】
さらに他の側面によると、前記通知アプリケーションは、ここ最近の一定時間内に受信した単純通知のリストを維持し、前記リストを一定の基準で整列するかグルーピングして表示してよい。
【0020】
前記方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録されている、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【0021】
メモリ、および前記メモリに通信可能に接続され、前記メモリに含まれるコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、前記少なくとも1つのプロセッサは、アプリケーションがインストールされたデバイスのユーザが利用する、前記アプリケーションがインストールされていない少なくとも1つの他のデバイスを登録するデバイス登録部、および前記アプリケーションと関連する通知を、単方向通知形態である単純通知として前記他のデバイスに伝達する通知伝達部を備える、コンピュータシステムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。
図2】一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。
図3】メッセンジャー通知のためのシステム環境の全体例を示した図である。
図4】一実施形態における、マルチデバイスを対象にメッセンジャー通知を提供するためのシステム環境の全体例を示した図である。
図5】一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図である。
図6】一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
図7】メッセンジャーの通知ポップアップを示した例示図である。
図8】一実施形態における、通知アプリケーションの通知ポップアップを示した例示図である。
図9】一実施形態における、通知アプリケーションの通知ポップアップを示した例示図である。
図10】一実施形態における、通知アプリケーションの通知リストを示した例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、一実施形態について、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
一実施形態は、マルチデバイス環境で通知を提供する技術に関する。
【0025】
一実施形態における課題は、メッセンジャーがインストールされていないデバイスを含むマルチデバイス環境で、メッセンジャーの通知を提供できるようにすることである。
【0026】
一実施形態における別の課題は、メッセンジャー使用中のデバイスとは関係なく、ユーザが保有しているデバイスでメッセンジャーの通知を把握できるようにサービスすることである。
【0027】
一実施形態における別の課題は、マルチデバイスを対象にメッセンジャーの通知を単方向で提供し、データ同期化作業を求めない方式によって実現の複雑度を著しく減らすことである。
【0028】
本明細書で具体的に開示される事項などを含む実施形態は、メッセンジャーがインストールされていないデバイスを含むマルチデバイス環境でメッセンジャーの通知を提供することができ、これによって利便性、効率性、実現複雑度の改善、費用節減などの側面において相当な長所を達成することができる。
【0029】
図1は、一実施形態における、ネットワーク環境の例を示した図である。図1のネットワーク環境は、複数の電子機器110、120、130、140、複数のサーバ150、160、およびネットワーク170を含む例を示している。このような図1は、発明の説明のための一例に過ぎず、電子機器の数やサーバの数が図1のように限定されることはない。
【0030】
複数の電子機器110、120、130、140は、コンピュータシステムによって実現される固定端末や移動端末であってよい。複数の電子機器110、120、130、140の例としては、スマートフォン、携帯電話、ナビゲーション、PC(personal computer)、ノート型PC、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistant)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレット、ゲームコンソール、ウェアラブルデバイス、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどがある。一例として、図1では、電子機器110の例としてスマートフォンを示しているが、一実施形態において、電子機器110は、実質的に無線または有線通信方式を利用し、ネットワーク170を介して他の電子機器120、130、140および/またはサーバ150、160と通信することのできる多様な物理的なコンピュータシステムのうちの1つを意味してよい。
【0031】
通信方式が限定されることはなく、ネットワーク170が含むことのできる通信網(一例として、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を利用する通信方式だけではなく、機器間の近距離無線通信が含まれてよい。例えば、ネットワーク170は、PAN(personal area network)、LAN(local area network)、CAN(campus area network)、MAN(metropolitan area network)、WAN(wide area network)、BBN(broadband network)、インターネットなどのネットワークのうちの1つ以上の任意のネットワークを含んでよい。さらに、ネットワーク170は、バスネットワーク、スターネットワーク、リングネットワーク、メッシュネットワーク、スター・バスネットワーク、ツリーまたは階層的ネットワークなどを含むネットワークトポロジのうちの任意の1つ以上を含んでもよいが、これらに限定されることはない。
【0032】
サーバ150、160それぞれは、複数の電子機器110、120、130、140とネットワーク170を介して通信して命令、コード、ファイル、コンテンツ、サービスなどを提供する1つ以上のコンピュータ装置によって実現されてよい。例えば、サーバ150は、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第1サービスを提供するシステムであってよく、サーバ160も、ネットワーク170を介して接続した複数の電子機器110、120、130、140に第2サービスを提供するシステムであってよい。より具体的な例として、サーバ150は、複数の電子機器110、120、130、140においてインストールされて実行されるコンピュータプログラムであるアプリケーションを通じ、該当のアプリケーションが目的とするサービス(一例として、メッセンジャーサービスなど)を第1サービスとして複数の電子機器110、120、130、140に提供してよい。他の例として、サーバ160は、上述したアプリケーションのインストールおよび実行のためのファイルを複数の電子機器110、120、130、140に配布するサービスを第2サービスとして提供してよい。
【0033】
図2は、一実施形態における、電子機器およびサーバの内部構成を説明するためのブロック図である。図2では、電子機器に対する例として電子機器110の内部構成およびサーバ150の内部構成について説明する。また、他の電子機器120、130、140やサーバ160も、上述した電子機器110またはサーバ150と同一または類似の内部構成を有してよい。
【0034】
電子機器110およびサーバ150は、メモリ211、221、プロセッサ212、222、通信モジュール213、223、および入力/出力インタフェース214、224を含んでよい。メモリ211、221は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような永続的大容量記録装置を含んでよい。ここで、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブのような永続的大容量記録装置は、メモリ211、221とは区分される別の永続的記録装置として電子機器110やサーバ150に含まれてもよい。また、メモリ211、221には、オペレーティングシステムと、少なくとも1つのプログラムコード(一例として、電子機器110においてインストールされて実行されるブラウザや特定のサービスの提供のために電子機器110にインストールされるアプリケーションなどのためのコード)が記録されてよい。このようなソフトウェア構成要素は、メモリ211、221とは別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされてよい。このような別のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含んでよい。他の実施形態において、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではない通信モジュール213、223を通じてメモリ211、221にロードされてもよい。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システム(一例として、上述したサーバ160)がネットワーク170を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(一例として、上述したアプリケーション)に基づいてメモリ211、221にロードされてよい。
【0035】
プロセッサ212、222は、基本的な算術、ロジック、および入出力演算を実行することにより、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されてよい。命令は、メモリ211、221または通信モジュール213、223によって、プロセッサ212、222に提供されてよい。例えば、プロセッサ212、222は、メモリ211、221のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって受信される命令を実行するように構成されてよい。
【0036】
通信モジュール213、223は、ネットワーク170を介して電子機器110とサーバ150とが互いに通信するための機能を提供してもよいし、電子機器110および/またはサーバ150が他の電子機器(一例として、電子機器120)または他のサーバ(一例として、サーバ160)と通信するための機能を提供してもよい。一例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211のような記録装置に記録されたプログラムコードにしたがって生成した要求が、通信モジュール213の制御にしたがってネットワーク170を介してサーバ150に伝達されてよい。これとは逆に、サーバ150のプロセッサ222の制御にしたがって提供される制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどが、通信モジュール223とネットワーク170を経て電子機器110の通信モジュール213を通じて電子機器110に受信されてよい。例えば、通信モジュール213を通じて受信されたサーバ150の制御信号や命令、コンテンツ、ファイルなどは、プロセッサ212やメモリ211に伝達されてよく、コンテンツやファイルなどは、電子機器110がさらに含むことのできる記録媒体(上述した永続的記録装置)に記録されてよい。
【0037】
入力/出力インタフェース214は、入力/出力装置215とのインタフェースのための手段であってよい。例えば、入力装置は、キーボード、マウス、マイクロフォン、カメラなどの装置を、出力装置は、ディスプレイ、スピーカ、触覚フィードバックデバイスなどのような装置を含んでよい。他の例として、入力/出力インタフェース214は、タッチスクリーンのように入力と出力のための機能が1つに統合された装置とのインタフェースのための手段であってもよい。入力/出力装置215は、電子機器110と1つの装置で構成されてもよい。また、サーバ150の入力/出力インタフェース224は、サーバ150に接続するかサーバ150が含むことのできる入力または出力のための装置(図示せず)とのインタフェースのための手段であってよい。より具体的な例として、電子機器110のプロセッサ212がメモリ211にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにあたり、サーバ150や電子機器120が提供するデータを利用して構成されるサービス画面やコンテンツが、入力/出力インタフェース214を通じてディスプレイに表示されてよい。
【0038】
また、他の実施形態において、電子機器110およびサーバ150は、図2の構成要素よりも多くの構成要素を含んでもよい。しかし、大部分の従来技術的構成要素を明確に図に示す必要はない。例えば、電子機器110は、上述した入力/出力装置215のうちの少なくとも一部を含むように実現されてもよいし、トランシーバ、GPS(Global Positioning System)モジュール、カメラ、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含んでもよい。より具体的な例として、電子機器110がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる加速度センサやジャイロセンサ、カメラモジュール、物理的な各種ボタン、タッチパネルを利用したボタン、入力/出力ポート、振動のための振動器などのような多様な構成要素が、電子機器110にさらに含まれるように実現されてよい。
【0039】
以下では、マルチデバイス環境でアプリケーションの通知を提供する方法およびシステムの具体的な実施形態について説明する。
【0040】
一実施形態に係るアプリケーションは、アプリケーションを利用してクライアント同士がやり取りしたデータあるいはサーバとクライアントがやり取りしたデータなどに対し、通知(notice)を提供する機能を含む。一例として、アプリケーションは、メッセンジャーやタイムラインなどのようなソーシャルネットワーキングサービスを提供するソーシャルメディアアプリケーションを含んでよい。他の例として、アプリケーションは、ウェブフィード(web feed)やニュースフィード(news feed)を通じてブログやウェブトゥーン(WebToon)、ニュースなどのコンテンツを提供するコンテンツ提供アプリケーションを含んでよい。
【0041】
以下では、メッセンジャーをアプリケーションの代表的な例として具体的な実施形態を説明するが、これに限定されることはなく、一実施形態と関連する特徴は、メッセンジャーはもちろん、通知機能を含むすべてのアプリケーションに適用可能である。
【0042】
図3は、メッセンジャー通知のためのシステム環境の全体例を示した図である。
【0043】
図3において、UserA(ユーザA)は、メッセンジャーPCバージョンがインストールされたデバイス1(311)と、メッセンジャーモバイルバージョンがインストールされたデバイス2(312)と、メッセンジャーがインストールされていないデバイス3(313)とデバイス4(314)とを保有していると仮定し、UserB(ユーザB)がUserAにメッセージを送信する状況であると仮定する。
【0044】
図3を参照すると、UserBが、メッセンジャーモバイルバージョンがインストールされたデバイス(320)を利用してUserAにメッセージを送信した場合、サーバ350は、UserBが送信したメッセージを、UserAのデバイスのうちでメッセンジャーがインストールされたデバイス1(311)とデバイス2(312)に送信するようになる。
【0045】
このとき、サーバ350は、ログインなどによるユーザ認証が確認されたデバイスにメッセージ受信通知を伝達してよい。言い換えれば、UserAが、メッセンジャーがインストールされたデバイス1(311)とデバイス2(312)のうち、デバイス2(312)にインストールされたメッセンジャーにログインして使用中である場合、UserBから受信したメッセージの通知は、デバイス2(312)に伝達される。マルチデバイスの使用が支援されている場合、メッセージ受信通知は、メッセンジャーがインストールされたすべてのデバイス、すなわち、デバイス1(311)とデバイス2(312)の両方に伝達することも可能である。
【0046】
しかし、UserAが、メッセンジャーがインストールされていないデバイス、例えば、デバイス3(313)を現在使用中である場合、UserAは、デバイス1(311)および/またはデバイス2(312)により受信された通知の瞬間を把握できないことが発生し得る。
【0047】
したがって、UserAが、メッセンジャーがインストールされていないデバイス(313または314)を利用中の場合、メッセンジャーのメッセージ受信通知を認知することができず、重要なメッセージを見逃してしまう事態が発生し得る。
【0048】
マルチデバイスの使用のためには、UserAが利用するすべてのデバイスにメッセンジャーをインストールした後、データ送受信はもちろん、メッセンジャーと関連するすべてのサービスを実現しなければならない。UserAが利用するすべてのデバイスを対象に、メッセージそれぞれに対してメッセージ既読処理の同期化はもちろん、デバイス同士のデータ同期化作業も必要となるため、マルチデバイス環境のためのサービス実現は複雑である。
【0049】
一実施形態では、メッセンジャーとは個別に、メッセンジャーの通知だけを受信することのできる通知アプリケーションを提供する。この通知アプリケーションを利用することにより、マルチデバイスを対象に、メッセンジャーの通知を、データ同期化作業が求められない単方向の単純通知形態(以下、「単純通知」(simplex notice)と称する)で提供することが可能となる。
【0050】
マルチデバイスの使用を支援するためにメッセンジャーで簡単な認証作業を行うだけで単純通知を受信することのできる、通知アプリケーション(以下、「notiバージョン」と称する)を提供することが可能となる。
【0051】
notiバージョンは、一例として、メッセンジャーの通知を単純通知で伝達する機能だけを含んでおり、メッセンジャーの通知に含まれるその他の一連の機能、例えば、メッセージの既読処理機能、返答機能、データ送信機能などはすべて省略されると同時に、データ同期化作業が求められないため、マルチデバイス使用のための実現複雑度を著しく減らすことが可能になる。ただし、メッセンジャーの通知を伝達する機能以外の機能をすべて省略することは一実施形態に必須ではない。より一般的に言えば、データ同期化作業が求められない機能が省略され得る。
【0052】
図4は、一実施形態における、マルチデバイスを対象にメッセンジャー通知を提供するためのシステム環境の全体例を示した図である。
【0053】
図4において、UserAは、メッセンジャーPCバージョンがインストールされたデバイス1(311)と、メッセンジャーモバイルバージョンがインストールされたデバイス2(312)と、メッセンジャーがインストールされていないデバイス3(313)とデバイス4(314)とを保有していると仮定し、UserBがUserAにメッセージを送信する状況であると仮定する。
【0054】
UserAが保有しているデバイス1、2、3、4(311~314)は、図1および図2を参照しながら説明した電子機器110と同一または類似の内部構成要素を有する装置であってよく、サーバ350も、図1および図2を参照しながら説明したサーバ150と同一または類似の内部構成要素を有する装置であってよい。
【0055】
メッセンジャーがインストールされていないデバイス3(313)とデバイス4(314)には、デバイス1(311)にインストールされたメッセンジャーPCバージョンまたはデバイス2(312)にインストールされたメッセンジャーモバイルバージョンでデバイス認証を経た後、notiバージョンがインストールされてよい。言い換えれば、サーバ350は、メッセンジャーのユーザが保有しているデバイス313、314をメッセンジャーで認証した後、認証に成功したデバイスにnotiバージョンを提供してよい。
【0056】
図4を参照すると、UserBが、メッセンジャーモバイルバージョンがインストールされたデバイス320を利用してUserAにメッセージを送信する場合、サーバ350は、UserBが送信したメッセージに対する通知を、メッセンジャーがインストールされたデバイス1(311)とデバイス2(312)にはもちろん、メッセンジャーがインストールされておらずnotiバージョンがインストールされたデバイス3(313)とデバイス4(314)にも伝達してよい。
【0057】
デバイス1(311)とデバイス2(312)にインストールされたメッセンジャーは、サーバ350または他のデバイスとデータ同期化が必要であるため、メッセージの既読処理機能、返答機能、データ送信機能などを提供することが可能である。
【0058】
これに対し、デバイス3(313)とデバイス4(314)にインストールされたnotiバージョンは、サーバ350から単方向で通知を受信する機能しか含んでいないため、通知受信機能を除いたその他の機能はすべて省略さ得る。
【0059】
UserAが、メッセンジャーがインストールされていないデバイス、例えばデバイス3(313)を現在使用中であったとしても、デバイス3(313)にもデバイス1(311)および/またはデバイス2(312)に受信された通知が同じように受信されるため、メッセンジャー通知の瞬間を直ぐに把握ことが可能となる。
【0060】
したがって、UserAが、メッセンジャーがインストールされていない他のデバイス(313または314)の利用中にも、通知だけを受信することのできるnotiバージョンによってメッセンジャーの通知を受信することができるため、重要なメッセージを必要な時間に迅速に確認することが可能となる。
【0061】
図5は、一実施形態における、サーバのプロセッサが含むことのできる構成要素の例を示したブロック図であり、図6は、一実施形態における、サーバが実行することのできる方法の例を示したフローチャートである。
【0062】
本実施形態に係るサーバ350は、クライアント(client)である複数のデバイス上にインストールされる通知アプリケーション、すなわちnotiバージョンと連動し、メッセンジャーの通知を単純通知として伝達してよい。
【0063】
サーバ350は、メッセンジャーサービスを提供するメッセンジャーサーバと1つのシステムで実現されてよいが、他の例として、メッセンジャーサーバと連動してメッセンジャーの通知を提供する別の通知サーバとして実現されてもよい。
【0064】
サーバ350は、図1および図2を参照しながら説明したサーバ150と同一または類似の内部構成要素を有する装置であってよい。
【0065】
サーバ350は、図6に係る通知提供方法を実行してよい。このために、サーバ350のプロセッサ222は、構成要素として、図5に示すように、デバイス登録部510、通知生成部520、および通知伝達部530を備えてよい。実施形態によっては、プロセッサ222の構成要素は、選択的にプロセッサ222に含まれても除外されてもよい。また、実施形態によっては、プロセッサ222の構成要素は、プロセッサ222の機能の表現のために分離されても併合されてもよい。
【0066】
このようなプロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、図6の通知提供方法が含む段階610~630を実行するようにサーバ350を制御してよい。例えば、プロセッサ222およびプロセッサ222の構成要素は、メモリ221が含むオペレーティングシステムのコードと少なくとも1つのプログラムのコードとによる命令(instruction)を実行するように実現されてよい。
【0067】
ここで、プロセッサ222の構成要素は、サーバ350に記録されたプログラムコードが提供する命令にしたがってプロセッサ222によって実行される、プロセッサ222の互いに異なる機能(different functions)の表現であってよい。例えば、サーバ350が単純通知を受信するためのデバイスを登録するように上述した命令にしたがってサーバ350を制御するプロセッサ222の機能的表現として、デバイス登録部510が利用されてよい。
【0068】
プロセッサ222は、サーバ350の制御と関連する命令がロードされたメモリ221から必要な命令を読み取ってよい。この場合、前記読み取った命令には、プロセッサ222が後述する段階610~630を実行するように制御するための命令が含まれてよい。
【0069】
段階610で、デバイス登録部510は、メッセンジャーユーザそれぞれに対し、ユーザのデバイスにインストールされたメッセンジャーでの認証により、該当のユーザが保有しているデバイスのうちでメッセンジャーがインストールされていない少なくとも1つの他のデバイスを登録してよい。言い換えれば、ユーザが複数のデバイスを一度に使用するマルチデバイス環境を支援するために、デバイス登録部510は、メッセンジャーがインストールされていないデバイスを、単純通知を受信するためのデバイスとして登録してよい。このとき、デバイス登録部510は、ユーザが利用するデバイスのうちのいずれか1つのデバイスにインストールされたメッセンジャーを利用して、メッセンジャーがインストールされていない他のデバイスに対する認証を経た後、該当のデバイスにnotiバージョンを提供してよく、notiバージョンのインストールが完了すると、該当のデバイスを、単純通知を受信するためのデバイスとして登録してよい。例えば、デバイス登録部510は、デバイスID(unique device identifier:UUID)を基礎としてマルチデバイスの認証体系を構築してよく、メッセンジャーがインストールされたデバイスでブルートゥース(登録商標)やNFCなどのような近距離通信によって周辺デバイスを検索した後、検索されたデバイスリストからユーザによって選択された少なくとも1つのデバイスを、単純通知を受信するためのデバイスとして登録してよい。ユーザは、マルチデバイス環境で利用するデバイスのうち、メッセンジャーがインストールされないデバイスに、メッセンジャーの通知を受信するだけのnotiバージョンをインストールしてよい。
【0070】
段階620で、通知生成部520は、メッセンジャーユーザと関連するイベントの発生時に、該当のイベントと関連する通知メッセージを生成してよい。一例として、通知生成部520は、通知が求められるイベントリストを事前に定義しておき、事前に定義されたイベントが発生した場合に、該当のイベント発生を知らせる通知メッセージを生成してよい。例えば、イベントがメッセージ受信イベントである場合は、メッセージ受信を知らせる通知メッセージを生成してよい。通知メッセージは、メッセージ内容の全体ではなく一部の内容(例えば、最初の文字から15字までの文字列など)だけが含まれる縮約情報で生成されてよい。また、通知メッセージには、通知の種類(例えば、メッセージ受信通知、アップデート通知、サービス公式通知など)、メッセージ内容の一部、メッセージの送信者名、メッセージを受信したチャットルーム名のうちの少なくとも1つが含まれてよい。例えば、通知生成部520は、メッセージ内容の一部である縮約情報と送信者名を含むか、送信者名だけを含んで通知メッセージを生成してよい。他の例として、通知生成部520は、同じイベントに対し、メッセンジャーに伝達する通知メッセージとnotiバージョンに伝達する通知メッセージを区分して生成することも可能である。このとき、通知生成部520は、notiバージョンの通知メッセージは、メッセンジャーの通知メッセージよりも一段階さらに縮約した情報として生成してよい。例えば、メッセンジャー通知メッセージにはメッセージ内容の一部と送信者名を含ませ、notiバージョンの通知メッセージには送信者名だけを含ませてよい。
【0071】
段階630で、通知伝達部530は、段階620で生成された通知メッセージを単方向通知形態、すなわち単純通知として、段階610で登録された他のデバイスに伝達してよい。単純通知は、サーバ350からクライアントだけに伝達される単方向通知で実現され、メッセンジャー上で実現される通知とは異なり、メッセージの既読処理機能、返答機能、データ送信機能などはすべて省略され、既読処理などに必要となるデータ同期化作業も求めない。通知伝達部530は、メッセンジャーがインストールされていないデバイスを対象に、メッセージ確認などの処理のために求められる複雑な機能はすべて省略し、メッセンジャーに通知が届いたことを知らせるだけの最小限の情報を単方向で伝達してよい。ユーザが、メッセンジャーがインストールされていない他のデバイスを利用している最中にも、notiバージョンを利用してメッセンジャーの通知を認知することができるため、メッセンジャーがインストールされたデバイスを直ぐに確認することが可能となる。
【0072】
単純通知に対する環境設定は、notiバージョンによって単独設定されてよいが、ログインされたメッセンジャー上に事前に設定された通知環境設定と同じように同期化されてもよい。単純通知の環境設定は、メッセンジャーに対する一括設定はもちろん、メッセンジャーのチャットルームまたは会話相手それぞれに対して個別に設定されることも可能である。単純通知の環境設定は、通知受信の可否、通知の一時停止、通知の表示方法(サウンド、振動、LEDなど)、通知ポップアップの時点(画面が消えたときにポップアップ表示、画面が点いているときにポップアップ表示など)、通知ポップアップへのメッセージ内容表示の可否などを含んでよい。
【0073】
図7は、メッセンジャーの通知ポップアップの例を示した図である。
【0074】
図7を参照すると、メッセンジャーは、サーバ350からメッセージ受信通知が届いた場合、デバイスの画面上に通知ポップアップ700を表示してよい。このとき、通知ポップアップ700には、メッセージ受信時間711、メッセージの送信者名712、メッセージ内容の少なくとも一部713などが含まれてよく、特に、データ同期化が求められる機能である返事機能のためのメニュー721などが含まれてよい。
【0075】
図8は、notiバージョンの通知ポップアップの例を示した図である。
【0076】
図8を参照すると、notiバージョンは、サーバ350からメッセージ受信通知が届いた場合、デバイスの画面上にメッセージ受信時間811とメッセージの送信者名812だけを含む通知ポップアップ800を表示してよい。このとき、メッセージ受信通知は単純通知であって、返答やフィードバックが不可能であり、通知ポップアップ800には、メッセージの既読処理機能、返答機能、データ送信機能などのようにデータ同期化が求められる機能はすべて省略されてよい。
【0077】
また、notiバージョンは、単純通知の未確認件数(ユーザが確認していない単純通知の累積件数)を表示してよい。例えば、図9に示すように、メッセンジャーとは関係なく、notiバージョンがインストールされたデバイスの内部的に、現在まで累積した未確認通知件数を示す通知バッチ920を該当のデバイス画面の所定の位置(例えば、状態表示ラインなど)や通知ポップアップ800上に表示してよい。notiバージョンでは、ユーザが単純通知に対して確認要求を入力した場合、データ同期化を求めるメッセージ既読処理方式ではなく、notiバージョンの内部的にバッチカウントを初期化してよい。
【0078】
さらに、notiバージョンは、単純通知の受信リストを提供してよい。例えば、図10に示すように、ユーザが通知ポップアップ800を選択した場合、ここ最近の一定時間(例えば、1週間)内に受信した通知リスト1030を提供してよい。通知リスト1030は、ここ最近に単純通知を受信した順に整列されたリストで構成されてよく、単位時間(例えば、一日)または送信者などを基準に単純通知をグルーピングして表示してよい。notiバージョンの簡素化と単純化のために通知リスト1030を支援せずに、ここ最近の中でも最後に受信した単純通知だけを維持することも可能である。
【0079】
このように、一実施形態によると、マルチデバイスを対象に通知を提供するサービスを実現する場合、一部のデバイスに対してデータ同期化作業が求められない単純通知を適用することにより、サーバの負担を著しく減らし、実現複雑度を減らすことができる。
【0080】
上述した装置は、ハードウェア構成要素、ソフトウェア構成要素、および/またはハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせによって実現されてよい。例えば、実施形態で説明された装置および構成要素は、プロセッサ、コントローラ、ALU(arithmetic logic unit)、デジタル信号プロセッサ、マイクロコンピュータ、FPGA(field programmable gate array)、PLU(programmable logic unit)、マイクロプロセッサ、または命令を実行して応答することができる様々な装置のように、1つ以上の汎用コンピュータまたは特殊目的コンピュータを利用して実現されてよい。処理装置は、オペレーティングシステム(OS)およびOS上で実行される1つ以上のソフトウェアアプリケーションを実行してよい。また、処理装置は、ソフトウェアの実行に応答し、データにアクセスし、データを記録、操作、処理、および生成してもよい。理解の便宜のために、1つの処理装置が使用されるとして説明される場合もあるが、当業者は、処理装置が複数個の処理要素および/または複数種類の処理要素を含んでもよいことが理解できるであろう。例えば、処理装置は、複数個のプロセッサまたは1つのプロセッサおよび1つのコントローラを含んでよい。また、並列プロセッサのような、他の処理構成も可能である。
【0081】
ソフトウェアは、コンピュータプログラム、コード、命令、またはこれらのうちの1つ以上の組み合わせを含んでもよく、所望の動作をするように処理装置を構成したり、独立的または集合的に処理装置に命令したりしてよい。ソフトウェアおよび/またはデータは、処理装置に基づいて解釈されたり、処理装置に命令またはデータを提供したりするために、いかなる種類の機械、コンポーネント、物理装置、コンピュータ記録媒体または装置に具現化されてよい。ソフトウェアは、ネットワークによって接続されたコンピュータシステム上に分散され、分散された状態で記録されても実行されてもよい。ソフトウェアおよびデータは、1つ以上のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてよい。
【0082】
実施形態に係る方法は、多様なコンピュータ手段によって実行可能なプログラム命令の形態で実現されてコンピュータ読み取り可能な媒体に記録されてよい。ここで、媒体は、コンピュータ実行可能なプログラムを継続して記録するものであっても、実行またはダウンロードのために一時記録するものであってもよい。また、媒体は、単一または複数のハードウェアが結合した形態の多様な記録手段または格納手段であってよく、あるコンピュータシステムに直接接続する媒体に限定されることはなく、ネットワーク上に分散して存在するものであってもよい。媒体の例は、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、および磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような光磁気媒体、およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含み、プログラム命令が記録されるように構成されたものであってよい。また、媒体の他の例として、アプリケーションを配布するアプリケーションストアやその他の多様なソフトウェアを供給または配布するサイト、サーバなどで管理する記録媒体または格納媒体が挙げられる。
【0083】
以上のように、実施形態を、限定された実施形態および図面に基づいて説明したが、当業者であれば、上述した記載から多様な修正および変形が可能であろう。例えば、説明された技術が、説明された方法とは異なる順序で実行されたり、かつ/あるいは、説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が、説明された方法とは異なる形態で結合されたりまたは組み合わされたり、他の構成要素または均等物によって対置されたり置換されたとしても、適切な結果を達成することができる。
【0084】
したがって、異なる実施形態であっても、特許請求の範囲と均等なものであれば、添付される特許請求の範囲に属する。
【符号の説明】
【0085】
510:デバイス登録部
520:通知生成部
530:通知伝達部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10