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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】カラオケ装置
(51)【国際特許分類】
   G10K 15/04 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
G10K15/04 302D
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2020128233
(22)【出願日】2020-07-29
(65)【公開番号】P2022025422
(43)【公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-04-20
(73)【特許権者】
【識別番号】390004710
【氏名又は名称】株式会社第一興商
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】弁理士法人一色国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山口 光
【審査官】中嶋 樹理
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-036882(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G10K 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のグループで利用するカラオケ装置であって、
一のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲、または前記カラオケ装置で実行可能な複数のモードのうち一つのモードが選択された場合、選択された楽曲またはモードに対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する予約処理部と、
予約待ち行列に登録された前記特定情報がモードに対応する場合、当該モードの設定を行い、
予約待ち行列に登録された前記特定情報がある楽曲に対応する場合であって、当該ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されている場合、当該設定されているモードを選択するモード設定部と、
前記モード設定部により選択されたモードに基づいて、楽曲のカラオケ演奏を含む処理を行う演奏処理部と、
を有するカラオケ装置。
【請求項2】
前記モード設定部は、
予約待ち行列に登録された前記特定情報が前記モードの開始に対応する場合、当該モードを実行し、
予約待ち行列に登録された前記特定情報が前記モードの終了に対応する場合、当該モードを終了し、
予約待ち行列に登録された前記特定情報がある楽曲に対応する場合であって、当該ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられていたモードが終了している場合、前記カラオケ装置に予め設定されている標準モードを選択することを特徴とする請求項1記載のカラオケ装置。
【請求項3】
前記予約処理部は、
前記一のグループとは異なる他のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲、または一つのモードが選択された場合、選択された楽曲またはモードに対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録することを特徴とする請求項1または2記載のカラオケ装置。
【請求項4】
前記カラオケ装置と通信可能な複数のリモコン装置を有し、
前記グループ識別子は、前記リモコン装置の識別子に対応することを特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載のカラオケ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はカラオケ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ナイト店舗やカラオケ喫茶の場合、複数のグループで一のカラオケ装置を利用することがある。このような状況において、あるグループに属する利用者のみが楽曲を連続して予約すると、他のグループに属する利用者は、予約された全ての楽曲のカラオケ演奏が終了するまでカラオケ歌唱を行うことができない。
【0003】
そこで、特許文献1には、操作者がリモコン装置を操作し、演奏予約する楽曲番号、及び利用グループIDからなる予約情報を入力した場合に、カラオケ装置が、予約情報に予約した時間データを付加してグループ毎に記憶し、記憶した利用グループ、待機曲残数、予約時間データに基づいて演奏する楽曲を選択することで、同じカラオケ装置を利用する不特定多数の客やグループに、適切な順序でカラオケ楽曲を歌唱する機会を与えることが可能な技術が開示されている。
【0004】
また、カラオケ装置は、カラオケ歌唱を盛り上げるための様々なモードを備えている。モードの一例として、カラオケ装置の採点機能を用いた「歌合戦」のモードがある(特許文献2参照)。歌合戦のモードを利用する場合、カラオケ装置は、予約された楽曲を赤組または白組に交互に振り分け、各楽曲をカラオケ歌唱して得られた得点を各組の得点として積算することで、赤組、白組のそれぞれの得点として発表することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平10-078790号公報
【文献】特開平10-161674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、複数のグループで一のカラオケ装置を利用する状況において、一のグループがあるモードを選択した場合、カラオケ装置は、その後に行われるカラオケ歌唱に対し、当該あるモードに基づく処理を実行することとなる。よって、他のグループに属する利用者はカラオケ歌唱を行い難くなる。このため、複数のグループで一のカラオケ装置を利用する状況においては、互いに気兼ねしてしまい、希望するモードを利用することが難しかった。
【0007】
本発明の目的は、複数のグループで一のカラオケ装置を利用する状況において、カラオケ装置が備える様々なモードの利用を容易にするためのカラオケ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための一の発明は、複数のグループで利用するカラオケ装置であって、一のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲、または前記カラオケ装置で実行可能な複数のモードのうち一つのモードが選択された場合、選択された楽曲またはモードに対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する予約処理部と、予約待ち行列に登録された前記特定情報がモードに対応する場合、当該モードの設定を行い、予約待ち行列に登録された前記特定情報がある楽曲に対応する場合であって、当該ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されている場合、当該設定されているモードを選択するモード設定部と、前記モード設定部により選択されたモードに基づいて、楽曲のカラオケ演奏を含む処理を行う演奏処理部と、を有するカラオケ装置である。
本発明の他の特徴については、後述する明細書及び図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数のグループで一のカラオケ装置を利用する状況において、カラオケ装置が備える様々なモードの利用が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】実施形態に係るカラオケ店舗を示す図である。
図2】実施形態に係るカラオケ装置を示す図である。
図3】実施形態に係るカラオケ本体を示す図である。
図4A】実施形態に係るモードリストを示す図である。
図4B】実施形態に係るモードリストを示す図である。
図5】実施形態に係るカラオケ装置の処理を示すフローチャートである。
図6】実施形態に係るカラオケ装置の処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1図6を参照して、実施形態に係るカラオケ装置について説明する。
【0012】
==カラオケ装置==
カラオケ装置Kは、楽曲のカラオケ演奏、及び利用者がカラオケ歌唱を行うための装置である。図1に示すように、カラオケ装置Kはカラオケ店舗Sに設置される。カラオケ店舗Sは、ナイト店舗やカラオケ喫茶等である。すなわち、カラオケ店舗Sにおいては、複数のグループが一のカラオケ装置Kを利用する。各グループは、少なくとも1名の利用者が属している。
【0013】
図1では、カラオケ装置Kを利用する3つのグループ(グループA~グループC)を示している。グループAには、利用者U1~利用者U3の3名が属し、グループBには、利用者U4~利用者U7の4名が属し、グループCには、利用者U8~利用者U10の3名が属している。また、図1において、グループ毎にリモコン装置(リモコン装置R1~リモコン装置R3)が割り当てられている。各リモコン装置は、カラオケ装置Kと通信可能となっている。また、リモコン装置毎に識別子が設定されている。識別子は、たとえばリモコンIDのような、各リモコン装置に固有の情報である。
【0014】
==カラオケ装置==
図2に示すように、カラオケ装置Kは、カラオケ本体10、スピーカ20、表示装置30、マイク40、及びリモコン装置R1~リモコン装置R3を備える。
【0015】
カラオケ本体10は、選曲された楽曲のカラオケ演奏制御、歌詞や背景映像等の表示制御、マイク40を通じて入力された音声信号の処理といった、カラオケ演奏やカラオケ歌唱に関する各種の制御を行う。スピーカ20はカラオケ本体10からの放音信号に基づいて放音するための構成である。表示装置30はカラオケ本体10からの信号に基づいて映像や画像を画面に表示するための構成である。マイク40は利用者のカラオケ歌唱の歌唱音声をアナログの音声信号に変換してカラオケ本体10に入力するための構成である。リモコン装置R1~リモコン装置R3は、カラオケ本体10に対する各種操作をおこなうための装置である。なお、リモコン装置は、グループの数に応じて4つ以上設けられていてもよい。
【0016】
図3に示すように、本実施形態に係るカラオケ本体10は、記憶手段10a、通信手段10b、入力手段10c、演奏手段10d、及び制御手段10eを備える。各構成はインターフェース(図示なし)を介してバスBに接続されている。
【0017】
[記憶手段]
記憶手段10aは、各種のデータを記憶する大容量の記憶装置であり、たとえばハードディスクドライブなどである。記憶手段10aは、楽曲データ及びモードデータを記憶する。
【0018】
楽曲データは、個々の楽曲を特定するための楽曲識別情報が付与されている。楽曲識別情報は、楽曲を識別するための楽曲ID等、各楽曲に固有の情報である。楽曲データは、伴奏データ、リファレンスデータ等を含む。伴奏データは、カラオケ演奏音の元となるデータである。リファレンスデータは、カラオケ演奏された楽曲の主旋律を示すデータであって、利用者によるカラオケ歌唱を採点するためのデータである。
【0019】
記憶手段10aは、各楽曲に対応する歌詞テロップをカラオケ演奏に合わせて表示装置30等に表示させるための歌詞テロップデータ、カラオケ演奏時に表示装置30等に表示される背景映像等の背景映像データ、及び楽曲の属性情報を記憶する。
【0020】
モードデータは、カラオケ装置Kで実行可能な各種のモードに対応する。モードは、たとえば、カラオケ演奏のみを行う演奏モード、カラオケ演奏と併せてカラオケ歌唱を採点する歌唱採点モード、或いは採点結果を使ってゲームを行う歌合戦モード等である。カラオケ装置Kは、複数のモードのうち、予め一のモードを標準モードとして設定している。以下の説明においては、標準モードとして上述の「演奏モード」が設定されているとする。
【0021】
また、本実施形態において、楽曲データ及びモードデータは、対応する特定情報が設定されている。特定情報は、楽曲データまたはモードデータを特定するための固有の情報である。
【0022】
たとえば、楽曲データの特定情報は、4桁の歌手番号、及び2桁の歌手別曲番号として設定することができる。歌手番号は、楽曲の原曲を歌唱する歌手毎に付与される固有の番号である。歌手別曲番号は、歌手の持ち歌毎に付与される固有の番号である。
【0023】
一方、モードデータの特定情報は、4桁のモード番号、及び2桁のモード切替番号として設定することができる。モード番号は、モードの種類毎に付与される固有の番号である。モード切替番号は、モードの開始または終了を示す番号である。
【0024】
[通信手段・入力手段]
通信手段10bは、リモコン装置R1~リモコン装置R3との通信を行うためのインターフェースを提供する。入力手段10cは、利用者が各種の指示入力を行うための構成である。入力手段10cは、カラオケ本体10に設けられたボタン等である。或いは、各リモコン装置が入力手段10cとして機能してもよい。本実施形態において、各グループは、割り当てられたリモコン装置を介して楽曲やモードの選択を行う。
【0025】
[演奏手段]
演奏手段10dは、制御手段10eの制御に基づき、楽曲のカラオケ演奏、及びマイク40を通じて入力された歌唱音声に基づく信号の処理を行う。演奏手段10dは、音源、ミキサ、アンプ等を含む(いずれも図示なし)。
【0026】
[制御手段]
制御手段10eは、カラオケ装置Kにおける各種の制御を行う。制御手段10eは、CPUおよびメモリ(いずれも図示無し)を備える。CPUは、メモリに記憶されたプログラムを実行することにより各種の機能を実現する。
【0027】
本実施形態においてはCPUがメモリに記憶されるプログラムを実行することにより、制御手段10eは、予約処理部100、モード設定部200、及び演奏処理部300として機能する。
【0028】
(予約処理部)
予約処理部100は、一のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲、またはカラオケ装置Kで実行可能な複数のモードのうち一つのモードが選択された場合、選択された楽曲またはモードに対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0029】
カラオケ装置Kの利用者は、カラオケ歌唱を行う場合または各種のモードを利用する場合、リモコン装置を介して楽曲またはモードの選択を行う。リモコン装置Kは、選択された楽曲またはモードの特定情報を自己の識別子と併せてカラオケ本体10に送信する。予約処理部100は、受信した特定情報を、リモコン装置の識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する。なお、本実施形態においては、リモコン装置の識別子がグループの識別子として機能する。たとえば、図1の例において、リモコン装置R1の識別子IR1は、グループAの識別子として機能する。
【0030】
ここで、グループAに属する利用者U1がリモコン装置R1を介し、歌合戦のモードM1の開始を選択したとする。リモコン装置R1は、歌合戦の開始に対応する特定情報IM1sを自己の識別子IR1と併せてカラオケ装置Kに送信する。予約処理部100は、特定情報IM1sを、識別子IR1と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0031】
その後、グループAに属する利用者U1がリモコン装置R1を介し、楽曲X1を選択したとする。リモコン装置R1は、楽曲X1に対応する特定情報IX1を自己の識別子IR1と併せてカラオケ装置Kに送信する。予約処理部100は、特定情報IX1を、識別子IR1と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0032】
一方、グループAに対して歌合戦のモードM1が設定(詳細は後述)された後、グループAに属する利用者U1がリモコン装置R1を介し、歌合戦のモードM1の終了を選択したとする。リモコン装置R1は、歌合戦の終了に対応する特定情報IM1eを自己の識別子IR1と併せてカラオケ装置Kに送信する。予約処理部100は、特定情報IM1eを、識別子IR1と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0033】
或いは、予約処理部100は、一のグループとは異なる他のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲、または一つのモードが選択された場合、選択された楽曲またはモードに対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0034】
ここで、他のグループが選択したモードは、一のグループが選択したモードと同一または異なるモードである。たとえば、図1の例において、グループAが歌合戦のモードM1を選択した場合、グループBやグループCは、同じ歌合戦のモードM1を選択することも可能であるし、異なるモード(たとえば歌唱採点モードM2)を選択することも可能である。
【0035】
具体的に、グループBに属する利用者U4がリモコン装置R2を介し、歌唱採点のモードM2の開始を選択したとする。リモコン装置R2は、歌唱採点の開始に対応する特定情報IM2sを自己の識別子IR2と併せてカラオケ装置Kに送信する。予約処理部100は、特定情報IM2sを、識別子IR2と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0036】
その後、グループBに属する利用者U4がリモコン装置R2を介し、楽曲X2を選択したとする。リモコン装置R2は、楽曲X2に対応する特定情報IX2を自己の識別子IR2と併せてカラオケ装置Kに送信する。予約処理部100は、特定情報IX2を、識別子IR2と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0037】
一方、グループBに対して歌唱採点のモードM2が設定(詳細は後述)された後、グループBに属する利用者U4がリモコン装置R2を介し、歌唱採点のモードM2の終了を選択したとする。リモコン装置R2は、歌唱採点の終了に対応する特定情報IM2eを自己の識別子IR2と併せてカラオケ装置Kに送信する。予約処理部100は、特定情報IM2eを、識別子IR2と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0038】
なお、モードを選択することなく、楽曲の選択のみを行うことも可能である。たとえば、グループAに対して歌合戦のモードM1が設定され、且つグループBに対して歌唱採点のモードM2が設定されたとする。この場合に、グループCに属する利用者U8がリモコン装置R3を介し、楽曲X3を選択したとする。リモコン装置R3は、楽曲X3に対応する特定情報IX3を自己の識別子IR3と併せてカラオケ装置Kに送信する。予約処理部100は、特定情報IX3を、識別子IR3と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0039】
(モード設定部)
モード設定部200は、予約待ち行列に登録された特定情報がモードに対応する場合と、予約待ち行列に登録された特定情報が楽曲に対応する場合とで異なる処理を行う。
【0040】
<特定情報がモードに対応する場合>
予約待ち行列に登録された特定情報がモードに対応する場合、モード設定部200は当該モードの設定を行う。モードの設定は、モードの開始または終了を含む。
【0041】
モード設定部200は、一のグループに属する利用者により予約待ち行列に登録された特定情報がモードの開始に対応する場合、当該モードを開始する。一方、モード設定部200は、一のグループに属する利用者により予約待ち行列に登録された特定情報がモードの終了に対応する場合、当該モードを終了する。
【0042】
たとえば、予約待ち行列に特定情報IM1s及び識別子IR1の組み合わせが登録された場合、モード設定部200は、特定情報IM1sに基づいて歌合戦のモードM1を特定し、識別子IR1と対応付けてモードリストを作成する(図4A参照)。
【0043】
そして、モード設定部200は、特定情報IM1sに基づいて、歌合戦のモードM1を開始する。この場合、たとえば、表示装置30には、歌合戦のモードを開始したことを示すオープニング映像が表示される。モード設定部200は、歌合戦のモードM1を開始した後、予約待ち行列に登録されている特定情報IM1s及び識別子IR1の組み合わせを削除する。
【0044】
一方、予約待ち行列に特定情報IM1e及び識別子IR1の組み合わせが登録された場合、モード設定部200は、特定情報IM1e及び識別子IR1に基づいて、歌合戦のモードM1及び識別子IR1を特定し、モードリストから削除する。
【0045】
そして、モード設定部200は、特定情報IM1eに基づいて、歌合戦のモードM1を終了する。この場合、たとえば、表示装置30には、歌合戦のモードが終了したことを示すエンディング映像が表示される。モード設定部200は、歌合戦のモードM1を終了した後、予約待ち行列に登録されている特定情報IM1e及び識別子IR1の組み合わせを削除する。
【0046】
また、モード設定部200は、一のグループとは異なる他のグループに属する利用者により予約待ち行列に登録された特定情報がモードの開始に対応する場合、当該モードの設定を行う。モードの設定は、モードの開始または終了を含む。
【0047】
たとえば、グループAに対して歌合戦のモードM1が設定された後、予約待ち行列に特定情報IM2s及び識別子IR2の組み合わせが登録された場合、モード設定部200は、特定情報IM2sに基づいて歌唱採点のモードM2を特定し、識別子IR2と対応付けてモードリストを更新する(図4B参照)。
【0048】
そして、モード設定部200は、特定情報IM2sに基づいて、歌唱採点のモードM2を開始する。この場合、たとえば、表示装置30には、歌唱採点のモードを開始したことを示すオープニング映像が表示される。モード設定部200は、歌唱採点のモードM2を開始した後、予約待ち行列に登録されている特定情報IM2s及び識別子IR2の組み合わせを削除する。
【0049】
一方、予約待ち行列に特定情報IM2e及び識別子IR2の組み合わせが登録された場合、モード設定部200は、特定情報IM2e及び識別子IR2に基づいて、歌唱採点のモードM2及び識別子IR2を特定し、モードリストから削除する。
【0050】
そして、モード設定部200は、特定情報IM2eに基づいて、歌唱採点のモードM2を終了する。この場合、たとえば、表示装置30には、歌唱採点のモードが終了したことを示すエンディング映像が表示される。モード設定部200は、歌唱採点のモードM2を終了した後、予約待ち行列に登録されている特定情報IM2e及び識別子IR2の組み合わせを削除する。
【0051】
<特定情報が楽曲に対応する場合>
一のグループに属する利用者により予約待ち行列に登録された特定情報がある楽曲に対応する場合であって、当該ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されている場合、モード設定部200は、当該設定されているモードを選択する。
【0052】
たとえば、図4Bに示すモードリストが存在するとする。すなわち、カラオケ装置Kは、歌合戦のモードM1及び歌唱採点のモードM2を実行中であるとする。
【0053】
ここで、グループAに属する利用者U1がリモコン装置R1を介し、楽曲X1を選択したとする。この場合、予約待ち行列には、特定情報IX1及び識別子IR1の組み合わせが登録される。
【0054】
モード設定部200は、特定情報IX1に対応する楽曲X1を選択した利用者U1が属するグループAのグループ識別子(この例ではリモコン装置R1の識別子IR1)に紐付けられたモードが設定されているかどうかを判断する。
【0055】
図4Bによれば、識別子IR1には、歌合戦のモードM1が紐付けられている。また、上述の通り、グループAで選択された歌合戦のモードM1は実行中である(すなわち、歌合戦のモードM1は設定されている)。
【0056】
よって、モード設定部200は、楽曲X1に対し、歌合戦のモードM1を選択する。モード設定部200は、選択したモードの情報を演奏処理部300に出力する。
【0057】
一方、グループAで選択された歌合戦のモードM1が終了した後、グループAに属する利用者U3がリモコン装置R1を介し、楽曲Y1を選択したとする。この場合、予約待ち行列には、楽曲Y1に対応する特定情報IY1及び識別子IR1の組み合わせが登録される。
【0058】
モード設定部200は、特定情報IY1に対応する楽曲Y1を選択した利用者U3が属するグループAのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されているかどうかを判断する。
【0059】
上述の通り、グループAで選択された歌合戦のモードM1は終了しているため、モードリスト中に識別子IR1に紐付けられているモードは存在しない。
【0060】
この場合、モード設定部200は、楽曲Y1に対し、カラオケ装置Kに予め設定されている標準モード(すなわち演奏モードMd)を選択する。モード設定部200は、選択したモードの情報を演奏処理部300に出力する。
【0061】
或いは、一のグループとは異なる他のグループに属する利用者により予約待ち行列に登録された特定情報がある楽曲に対応する場合であって、当該ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されている場合、モード設定部200は、当該設定されているモードを選択する。
【0062】
たとえば、図4Bに示すモードリストが存在するとする。すなわち、カラオケ装置Kは、歌合戦のモードM1及び歌唱採点のモードM2を実行中であるとする。そして、モード設定部200は、楽曲X1に対して歌合戦のモードM1を選択し、演奏処理部300に出力したとする。この場合、演奏処理部300は、歌合戦のモードM1に基づいて、楽曲X1のカラオケ演奏等を行う状態となっている(詳細は後述)。
【0063】
ここで、楽曲X1の選択に続いて、グループBに属する利用者U4がリモコン装置R2を介し、楽曲X2を選択したとする。この場合、予約待ち行列には、特定情報IX1及び識別子IR1の組み合わせに続いて、特定情報IX2及び識別子IR2の組み合わせが登録されることとなる。
【0064】
モード設定部200は、特定情報IX2に対応する楽曲X2を選択した利用者U4が属するグループBのグループ識別子(この例ではリモコン装置R2の識別子IR2)に紐付けられたモードが設定されているかどうかを判断する。
【0065】
図4Bによれば、識別子IR2には、歌唱採点のモードM2が紐付けられている。また、上述の通り、グループBで選択された歌唱採点のモードM2は実行中である(すなわち、歌唱採点のモードM2は設定されている)。
【0066】
よって、モード設定部200は、楽曲X2に対し、歌唱採点のモードM2を選択する。モード設定部200は、選択したモードの情報を演奏処理部300に出力する。
【0067】
なお、図4Bに示すモードリストが存在する場合に、グループCに属する利用者U8がリモコン装置R3を介し、楽曲X3を選択したとする。この場合、予約待ち行列には、楽曲X3に対応する特定情報IX3及びリモコン装置R3の識別子IR3の組み合わせが登録される。
【0068】
モード設定部200は、特定情報IX3に対応する楽曲X3を選択した利用者U8が属するグループCのグループ識別子(この例ではリモコン装置R3の識別子IR3)に紐付けられたモードが設定されているかどうかを判断する。
【0069】
図4Bによれば、識別子IR3に紐付けられているモードは存在しない。この場合、モード設定部200は、楽曲X3に対し、カラオケ装置Kに予め設定されている演奏モードMdを選択する。モード設定部200は、選択したモードの情報を演奏処理部300に出力する。
【0070】
(演奏処理部)
演奏処理部300は、モード設定部200により選択されたモードに基づいて、楽曲のカラオケ演奏を含む処理を行う。
【0071】
たとえば、モード設定部200により楽曲X1に対して歌合戦のモードM1が選択されたとする。この場合、演奏処理部300は、予約待ち行列に登録されている特定情報IX1を元に、対応する楽曲X1の伴奏データを記憶手段10aから取得する。そして、演奏処理部300は、取得した伴奏データを演奏手段10dに出力し、楽曲X1のカラオケ演奏を行わせる。楽曲X1を選択した利用者U1は、カラオケ演奏に併せてカラオケ歌唱を行うことができる。
【0072】
また、演奏処理部300は、実行中の歌合戦のモードM1に基づいて、処理を実行する。すなわち、演奏処理部300は、利用者U1の行うカラオケ歌唱の歌唱音声から抽出した歌唱音声データを、音高や音量に基づいて採点することにより採点値を算出する。そして、演奏処理部300は、算出した採点値を紅組または白組いずれかの得点として加える。そして、演奏処理部300は、表示装置30またはリモコン装置R1の表示画面に紅組及び白組の得点を表示させる。
【0073】
次に、モード設定部200により楽曲X2に対して歌唱採点のモードM2が選択されたとする。この場合、演奏処理部300は、予約待ち行列に登録されている特定情報IX2を元に、対応する楽曲X2の伴奏データを記憶手段10aから取得する。そして、演奏処理部300は、取得した伴奏データを演奏手段10dに出力し、楽曲X2のカラオケ演奏を行わせる。楽曲X2を選択した利用者U4は、カラオケ演奏に併せてカラオケ歌唱を行うことができる。
【0074】
また、演奏処理部300は、実行中の歌唱採点のモードM2に基づいて、処理を実行する。すなわち、演奏処理部300は、利用者U4の行うカラオケ歌唱の歌唱音声から抽出した歌唱音声データを、音高や音量に基づいて採点することにより採点値を算出する。そして、演奏処理部300は、表示装置30またはリモコン装置R2の表示画面に算出した採点値を表示させる。
【0075】
なお、モード設定部200により楽曲X2に対して歌唱採点のモードM2が選択された際に、別のグループが選択したモード(たとえば歌合戦のモードM1)による処理が実行される状態となっている場合、演奏処理部300は、歌合戦のモードM1から歌唱採点のモードM2に切り替えを行う。但し、演奏処理部300は、歌合戦のモードM1の終了に対応する特定情報IM1eが選択されるまでは、モード自体を終了させることなく待機状態とする。
【0076】
或いは、モード設定部200により楽曲X3に対して演奏モードMdが選択されたとする。この場合、演奏処理部300は、予約待ち行列に登録されている特定情報IX3を元に、対応する楽曲X3の伴奏データを記憶手段10aから取得する。そして、演奏処理部300は、取得した伴奏データを演奏手段10dに出力し、楽曲X3のカラオケ演奏を行わせる。楽曲X3を選択した利用者U8は、カラオケ演奏に併せてカラオケ歌唱を行うことができる。
【0077】
なお、演奏処理部300は、各楽曲のカラオケ演奏の開始後、予約待ち行列に登録された当該楽曲に対応する特定情報及びリモコン装置の識別子の組み合わせを削除する。
【0078】
==カラオケ装置Kの動作について==
次に、図5及び図6を参照して本実施形態におけるカラオケ装置Kの動作の具体例について述べる。図5及び図6は、カラオケ装置Kの動作例を示すフローチャートである。この例では、複数のグループでカラオケ装置Kを利用するとする。
【0079】
まず、図5を参照して、一のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲またはカラオケ装置Kで実行可能な複数のモードのうち一つのモードが選択された場合の例について説明する。
【0080】
一のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲、またはカラオケ装置Kで実行可能な複数のモードのうち一つのモードが選択された場合、予約処理部100は、選択された楽曲またはモードに対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する(楽曲またはモードに対応する特定情報を一のグループのグループ識別子と紐付けて登録。ステップ10)。
【0081】
ここで、予約待ち行列に登録された特定情報がモードに対応する場合(ステップ11でYの場合)、モード設定部200は、当該モードの設定を行う(モードを設定。ステップ12)。
【0082】
一方、予約待ち行列に登録された特定情報がモードに対応しない場合(ステップ11でNの場合)、予約待ち行列に登録された特定情報は、ある楽曲に対応する。この場合、モード設定部200は、当該ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されているかどうかを判断する。ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されている場合(ステップ13でYの場合)、モード設定部200は、当該設定されているモードを選択する(設定されたモードを選択。ステップ14)。
【0083】
一方、ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されていない場合(ステップ13でNの場合)、モード設定部200は、予め設定されている標準モードを選択する(標準モードを選択。ステップ15)。
【0084】
演奏処理部300は、ステップ14またはステップ15で選択されたモードに基づいて、楽曲のカラオケ演奏を含む処理を行う(選択されたモードに基づいてカラオケ演奏を含む処理を実行。ステップ16)。
【0085】
次に、図6を参照して、他のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲またはカラオケ装置Kで実行可能な複数のモードのうち一つのモードが選択された場合の例について説明する。なお、この例では、一のグループに対して一つのモードが既に実行されているとする。
【0086】
一のグループとは異なる他のグループに属する利用者により、モードが選択された場合、予約処理部100は、当該モードに対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する(モードに対応する特定情報を他のグループのグループ識別子と紐付けて登録。ステップ20)。
【0087】
モード設定部200は当該モードの設定を行う(モードを設定。ステップ21)。
【0088】
その後、他のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲が選択された場合、予約処理部100は、選択された楽曲に対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する(楽曲に対応する特定情報を他のグループのグループ識別子と紐付けて登録。ステップ22)。
【0089】
モード設定部200は、ステップ22で楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されているかどうかを判断する。この例では、モードが設定されている。この場合、モード設定部200は、ステップ21で設定されたモードの情報を演奏処理部300に出力する。
【0090】
演奏処理部300は、ステップ21で設定されたモードに基づいて、ある楽曲のカラオケ演奏を含む処理を行う(設定されたモードに基づいてカラオケ演奏を含む処理を実行。ステップ23)。
【0091】
以上から明らかなように、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、複数のグループで利用する。カラオケ装置Kは、一のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲、またはカラオケ装置Kで実行可能な複数のモードのうち一つのモードが選択された場合、選択された楽曲またはモードに対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する予約処理部100と、予約待ち行列に登録された特定情報がモードに対応する場合、当該モードの設定を行い、予約待ち行列に登録された特定情報がある楽曲に対応する場合であって、当該ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられたモードが設定されている場合、当該設定されているモードを選択するモード設定部200と、モード設定部200により選択されたモードに基づいて、楽曲のカラオケ演奏を含む処理を行う演奏処理部300と、を有する。
【0092】
このようなカラオケ装置Kによれば、一のグループのカラオケ歌唱については、当該一のグループが選択したモードに基づいて処理が実行される。一方、他のグループのカラオケ歌唱については、当該モードに基づく処理が実行されることはない。よって、一のグループは他のグループに気兼ねすることなく、希望するモードを利用することができる。すなわち、本実施形態に係るカラオケ装置Kによれば、複数のグループで一のカラオケ装置を利用する状況において、カラオケ装置Kが備える様々なモードの利用が容易となる。
【0093】
また、本実施形態に係るカラオケ装置Kにおいて、モード設定部200は、予約待ち行列に登録された特定情報がモードの開始に対応する場合、当該モードを実行し、予約待ち行列に登録された特定情報がモードの終了に対応する場合、当該モードを終了し、予約待ち行列に登録された特定情報がある楽曲に対応する場合であって、当該ある楽曲を選択した利用者が属するグループのグループ識別子に紐付けられていたモードが終了している場合、カラオケ装置Kに予め設定されている標準モードを選択することができる。このようなカラオケ装置Kによれば、モードの設定が終了した後もカラオケ歌唱を楽しむことができる。
【0094】
また、本実施形態に係るカラオケ装置Kにおいて、予約処理部100は、一のグループとは異なる他のグループに属する利用者により、カラオケ歌唱を行うための楽曲、または一つのモードが選択された場合、選択された楽曲またはモードに対応する特定情報を、当該利用者が属するグループのグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する。このようなカラオケ装置Kよれば、グループ毎に希望するモードを利用してカラオケ歌唱を楽しむことができる。
【0095】
また、本実施形態に係るカラオケ装置Kは、カラオケ装置と通信可能な複数のリモコン装置を有し、グループ識別子は、リモコン装置の識別子に対応する。このようにリモコン装置の識別子を用いてグループを識別することにより、個別のグループ識別子を都度設定する手間を省くことができる。
【0096】
<変形例1>
一のグループにおいて一つのモードが実行されている途中で、当該一のグループの利用者が更にモードを選択する場合もありうる。この場合、モード設定部200は、当該モードの選択を無効とすることができる。
【0097】
たとえば、上記実施形態の例において、歌合戦のモードM1の実行中にグループAに属する利用者U2がリモコン装置R1を介し、歌唱採点のモードM2の開始を選択したとする。リモコン装置R1は、歌唱採点の開始に対応する特定情報IM2sを自己の識別子IR1と併せてカラオケ装置Kに送信する。予約処理部100は、特定情報IM2sを、識別子IR1と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0098】
一方、モード設定部200は、モードリストを参照し、識別子IR1に紐付けられたモードに対応する特定情報があるかどうかを確認する。この例では、識別子IR1には、歌合戦のモードM1に対応する特定情報IM1sが既に紐付けられている。この場合、モード設定部200は、歌唱採点のモードM2の選択を無効とする。なおその際に、モード制御部200は、表示装置30にその旨を表示させてもよい。モード設定部200は、予約待ち行列から特定情報IM2sと識別子IR1の組み合わせを削除する。
【0099】
<変形例2>
リモコン装置の識別子をグループ識別子として用いる代わりに、リモコン装置で予め設定している複数のグループ識別子を利用することも可能である。
【0100】
たとえば、一のリモコン装置は、グループ選択画面を表示させることができる。グループ選択画面には、「グループA」、「グループB」のようなグループ名のアイコンが表示される。各グループには、グループを識別するための固有の情報(すなわち、グループ識別子)が設定されている。
【0101】
カラオケ店舗Sの従業員は、一のグループが来店した際、「楽曲やモードを選ぶ際には、リモコン装置の表示画面で「グループA」のアイコンを選択したうえで行ってください」と伝えておく。
【0102】
その後、一のグループの利用者が、「グループA」のアイコンを選択したうえで、カラオケ歌唱を行うための楽曲を選択したとする。この場合、予約処理部100は、選択された楽曲に対応する特定情報を、リモコン装置に設定されているAグループに対応するグループ識別子と紐付けて予約待ち行列に登録する。
【0103】
本変形例の構成によれば、少なくとも一のリモコン装置を設けることにより、グループ毎に希望するモードを利用してカラオケ歌唱を楽しむことができる。
【0104】
<その他>
上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定するものではない。上記の構成は、適宜組み合わせて実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0105】
100 予約処理部
200 モード設定部
300 演奏処理部
K カラオケ装置
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6