(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】特に三脚の形態のフレーム
(51)【国際特許分類】
F16M 13/00 20060101AFI20240124BHJP
F16B 7/00 20060101ALI20240124BHJP
A47C 9/10 20060101ALI20240124BHJP
A47B 91/00 20060101ALI20240124BHJP
A47J 47/16 20060101ALN20240124BHJP
【FI】
F16M13/00 S
F16B7/00 A
A47C9/10 Z
A47B91/00 Z
F16M13/00 P
A47J47/16 C
(21)【出願番号】P 2021518904
(86)(22)【出願日】2019-10-06
(86)【国際出願番号】 EP2019000288
(87)【国際公開番号】W WO2020069772
(87)【国際公開日】2020-04-09
【審査請求日】2022-08-18
(31)【優先権主張番号】202018004631.0
(32)【優先日】2018-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】521140135
【氏名又は名称】カイザー,トーマス
【氏名又は名称原語表記】KAISER,Thomas
(73)【特許権者】
【識別番号】521140146
【氏名又は名称】ワッサーマン,クリスティアン
【氏名又は名称原語表記】WASSERMANN,Christian
(74)【代理人】
【識別番号】100139594
【氏名又は名称】山口 健次郎
(74)【代理人】
【氏名又は名称】森田 憲一
(72)【発明者】
【氏名】カイザー,トーマス
(72)【発明者】
【氏名】ワッサーマン,クリスティアン
【審査官】諸星 圭祐
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0203804(US,A1)
【文献】特開平06-245840(JP,A)
【文献】米国特許第05975626(US,A)
【文献】登録実用新案第3113479(JP,U)
【文献】実開昭53-150601(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2007/0257540(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16M 13/00
F16B 7/00
A47C 9/10
A47B 91/00
A47J 47/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続部に中央で固定された複数の棒状の脚を有するフレーム、特に三脚の形態のフレームであって、
接続部が、前記脚をリングのようにねじ込む必要がないように半径方向外側に開くように設計されており、前記フレームは、前記脚がほぼ平行に整列される省スペースの持ち運び位置に折りたたむことができ、前記フレームは、前記脚が交差して整列される使用位置に展開することができ、
脚ごとの2つの凹状に丸みを帯びた支持面(5)が、脚面の表面支持を提供するために前記脚(2)の間に配置され
、前記使用位置において、互いに反対側
のそれぞれの脚面と表面接触している
ことを特徴とする、フレーム。
【請求項2】
前記支持面(5、5’)は各々、前記接続部(3)上に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のフレーム。
【請求項3】
前記支持面(5、5’)は各々、前記脚(2)上に形成されることを特徴とする、請求項1に記載のフレーム。
【請求項4】
前記支持面(5、5’)は、互いに隣り合うことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項5】
前記支持面(5、5’)の間に、各場合においてピン(4)が配置され、好ましくは半径方向に整列されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項6】
いくつかの管状脚(2)、特に軽金属で作られているいくつかの管状脚が、前記接続部(3)上に配置されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項7】
前記脚(2)は、特に金属インサート(2a)、ブッシング、または中間部品を用いて、前記接続部(3)の領域で補強されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項8】
ねじボルト(4a)が、特に平らなヘッド(4b)をほぼ同一平面に配置して、外側から前記脚(2)にねじ込むことができることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項9】
ばね(4c)、特に皿ばねが、前記ねじボルト(4a)上に配置されることを特徴とする、請求項8に記載のフレーム。
【請求項10】
前記接続部(3)は、金属鋳造物として形成されることを特徴とする、請求項1~9のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項11】
グリルボウルまたはファイヤーボウル(1a)が、前記接続部(3)上の上部に挿入することができ、または座面もしくはテーブル面、または浴槽、特に植物用浴槽もしくは飲料冷却用浴槽、またはライト、特にスフィアライトが、前記上部に配置されることを特徴とする、請求項1~10のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項12】
前記支持面(5、5’)とベアリング面(5a)との間に、ラッチングラグ(5b)が形成され、好ましくはガセットのような形状であるか、または各場合において持ち運び位置(
図1b)で前記脚(2)に平行に、もしくは各場合において使用位置(
図1a)で前記脚(3)に平行に整列されることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項13】
前記脚(2)は、マルチパート形態で設計されており、特にクイック接続またはねじ接続(2b)で延長することができることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載のフレーム。
【請求項14】
前記脚面は、異なる圧縮強度を有し、特に前記接続部(3)の中央に向かってより柔軟になるように設計されていることを特徴とする、請求項1~11のいずれか一項に記載のフレーム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文の特徴による、特に三脚の形態のフレームに関する。
【0002】
三脚は、例えば、キャンプファイヤーの上の高さを調整可能なグリル格子を維持するためなど、長年にわたって知られている。三脚は、4脚の家具とは異なり、静的に過剰決定されないため、キャンプチェアや屋外テーブルにも使用される。バーベキュー用の三脚のバージョンは、例えば、Cathara-design.comから入手可能である。ここで、金属棒は金属リングを通過させるため、脚がほぼ平行に整列される省スペースの持ち運び位置に折りたたみ可能である。グリルまたは一般的な使用位置では、棒は離れて折りたたまれており、すなわち、脚は交差して整列される。しかし、このフレームは金属棒にぶつかって転倒しやすいため、比較的不安定である。
【0003】
これは、(3つの)脚がほぼ中央に配置された接続ブロックによって支持されるフレームにも当てはまる。そのような構造は、米国特許第4,934,638号に記載されており、シート面がその上端で引き伸ばされ、伸縮式である管の上端にねじ込まれている。これは、特に無荷重状態では意図しない転倒のリスクが依然として残っているため、比較的コストがかかる。加えて、回転および/または接続点のピンは、この領域の管状脚と同様に高荷重であり、比較的厚い壁状の、したがって重い棒が必要であると考えられているため、早期の摩耗が懸念される。
【0004】
したがって、本発明は、安定性、安全性、および構造の目的の観点から、フレーム、特に三脚を改良するという課題に基づいている。
【0005】
この課題は、請求項1の特徴に従ったフレームで解決される。
好ましい構成は、従属クレームの対象となる。
【0006】
提案された構造は、非常に安定した骨組みおよび高い耐荷重能力を備えた、特に三脚の形態のフレームを提供し、これにより特に脚面に適合した凹状の支持面によって表面圧力を大幅に低減することができ、したがって頻繁な使用または重い荷重の場合の摩耗も低減することができる。
したがって、脚は対応する支持面を介して互いに支持するため、それ以上の支えは必要ない。運動学的に逆にすると、これらの凹状の支持面を脚自体に配置することもでき、対応する面を接続部に配置することもできる。しかし、一般に、好ましくは金属鋳造物として、折りたたまれた持ち運び位置での脚に対する丸みを帯びたベアリング面を容易に形成および製造することができるため、中央接続部に凹状の支持面を形成することが好ましい。ただし、中央接続部はまた、フライス加工された部分として設計することもでき、半径方向外側に突出するピンもまた、単一の操作で製造することができる。
【0007】
特に三脚の形態の提案されたフレームは、グリルボウルやファイヤーボウルなど、接続部の上の上部フレーム領域において装置を高く取り付ける多くの用途に適している。座面もしくはテーブル面、または浴槽、特に植物用浴槽もしくは飲料冷却用浴槽も配置することができ、またはスフィア、特にスフィアライトを挿入し、棒状の脚の上部の間にしっかりと収納することができる。これらの装置は、有利には安定した接続点の上のフレーム内で容易に旋回させることもでき、例えば、ファイヤーボウルの熱放射を変更することにより、固定を緩める必要がない。接続部に対して脚が中央に取り付けられているため、フレームを容易に折りたたんで省スペースの持ち運び位置にすることができ、脚は、互いにほぼ平行に整列してコンパクトに収納することが可能である。この場合、支持面の1つがラッチおよび/または位置決めとして機能する。例えば、前述の装置と使用するために、フレームは、脚が交差して整列される安定した使用位置に素早く容易に展開することができる。脚の間に設けられた凹状に湾曲した支持面(三脚の場合は6つの支持面)により、正確な位置決めおよびフレームの安全な立設が可能になる。
【0008】
好ましくは、脚ごとのそれぞれの2つの支持面は、それらの丸みが互いに合体するように、互いに直接隣り合う。そこでは、移行時において、好ましくは、脚をしっかりとねじ込むことができるピンを配置することができる。管状脚は、特に軽金属(アルミニウム)で作られており、特に各場合において接続ねじの軸方向に伸びることが好ましい金属インサートまたはブッシングを用いて、接続部または接続ピンの領域における安定性を高めるために補強される。したがって、平らなヘッドの安定したねじボルトは、外側から皿穴の形で脚にねじ込むことができ、好ましくは、大きく半径方向に延長するピンにもねじ込むことができる。特に、持ち運びおよび/または使用位置で選択的に脚を正確に位置決めするためにある程度突出したラッチングラグが設けられる場合、使用位置から持ち運び位置への移行(逆もまた同様)を容易にするために、ばね、特に皿ばねもまたねじボルト上に配置されてもよく、または脚壁が、接触面の領域においてある程度より柔軟であり得る。脚の2つの位置の間のこの形状適合「ラッチング」は、好ましくは、ガセット状のラッチングラグとして設計されている。しかし、持ち運び位置での位置決めにより重点が置かれる場合、ラッチングラグは、各場合において脚に平行に、あるいは、使用位置での交差した脚位置に平行に整列される。有利には、脚は、マルチパート形態で設計されており、特に搬送中などにフレームのパッキングサイズをコンパクトに維持するために、クイック接続またはねじ接続で延長可能である。加えて、これにより、追加の棒にねじ込むか一致させることによって、フレームの高さをテーブル高さからチェア高さなどに容易に変更することが可能である。例えば、各々長さ50cmの3つの棒を、既存の脚の延長部として下部領域の三脚にねじ込む場合、例えば、発光球体またはスフィアライトと共に使用するときに位置を高くさせる。この延長部はまた、プラスチック管または木製棒で作ることができ、接続部の(中央の)領域(場合によっては前述の金属インサートを使用)は、支持面と連携して所望の耐荷重能力を確保するために金属で構成される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
フレームの好ましい実施形態は、図面を参照して以下に説明される。図は、以下のとおりである。
【
図1】3つのビュー(
図1a、
図1b、および
図1c)における三脚の形態のフレームを示す図である。
【
図2】(
図1bによる)持ち運び位置にあるフレームの上面図である。
【
図4】1つの脚が省略されている、
図3と同様の図である。
【
図6】接続部上のラッチングラグの2つの変更バージョンを示す図である。
【
図8】詳細図のために1つの脚が省略されている、脚で構築されたフレームを示す図である。
【0010】
図1は、三脚の形態のフレーム1を示しており、ここでは、接続部3に中央で固定された3つの棒状の脚2を有する。
図1aでは、フレーム1は、例えば、上部領域にファイヤーボウル1a(
図1c参照)を収容するために、脚2が空間の方向に互いに交差して整列される使用位置で展開される。この場合、必要に応じて、ファイヤーボウル1a(または飲料ドリンクなどを冷却するためのライトもしくは浴槽などの同様の装置)を旋回させることもできる。
図1bでは、フレーム1は、その省スペースの持ち運び位置に示され、3つの脚2は、必要に応じてコンパクトに積み重ねられるように、ほぼ平行に整列して折りたたまれる。脚2の2つの端面は、ここでは、例えば立設高さを上げるために、必要に応じて脚2を延長させることができるクイック接続またはねじ接続を示す参照標識2bを備えている。したがって、ファイヤーボウルは、
図1cに従って高く配置することができる。しかし、
図1cの破線で示されているように、クイック接続またはねじ接続2bを接続部3の近くに配置することもできる。これにより、特に
図1bによる持ち運び位置において、脚2を短くし、より小さなパッキング寸法をとることが可能である。一部の脚2はまた、木製棒またはプラスチック管で作ることができるが、中央エリアは、安定性の理由から一般に金属で作られている。
【0011】
図2に示すように、2つの凹状に湾曲した支持面5、5’が接続部3および/または(3つの)脚2にそれぞれ設けられ、これに対して脚2の外面は使用位置で交互に収まることができ、それによりこれらの接触面での表面圧力が大幅に低減され、したがってフレーム1は非常に荷重がかかる。ここに示す持ち運び位置、すなわち、接続部3の上側の
図1bによる上面図では、管状脚2の(凸状の)外面は、同様の形状の凹状のベアリング面5aに静止しており、したがって位置決めされている。使用位置(
図3参照)への移行中、脚2の表面は、次に凹状の支持面5、5’に対して静止するためにラッチングラグ5bの形態でわずかな高さにわたってねじられ、したがって形状が適合するようにしっかりと固定される。明確化の目的で、ここでは、各脚部2に対応して配置された上部支持面5と下部支持面5’とを区別している。
【0012】
図3に示すように、使用位置への交差は、ここでは、好ましくは前記ラッチングラグ5b(
図6も参照)に隣接して、丸みを帯びた支持面5および5’の間にそれぞれ配置された半径方向に整列されたピン4の周りで脚2を回転させることによって実施される。脚2(ここではピン4をよりよく説明するために前脚が省略されている)は、わずかに陰影が付けられて示すように、好ましくは軽金属管で作られている。フレーム1の安定性を高めるために、管状脚2は、特に金属インサート2aまたはブッシング(
図5参照)を用いて、接続部3の領域で補強することができる。平らなヘッド4bのボルト4a(
図1aも参照)を外側からこのピン4にねじ込むことで、皿穴のように同一平面にしっかりと固定することが可能である。接続部3は、好ましくは、わずかに異なる視点で
図4に示すように、特に半径方向に整列されたピン4または同様の接続要素と共に、金属鋳造物として製造される。
【0013】
図4はまた、それぞれの凹状の丸みの間の移行、ならびにその間に位置するラッチングラグ5bを示し、これは、使用位置(
図1a)だけでなく持ち運び位置(
図1b)でもそれぞれ静止している管面の「位置決めストッパ(positioning stop)」を形成するために、ここではガセット状に形成される。したがって、(
図1aまたは
図1bによる)所望の位置に応じて、脚2の正確な位置決め、およびベアリング面5aまたは(上部)支持面5のいずれかでの正確な適合接触が達成される。しかし、使用位置では、棒または脚面は、ここで上部にある支持面5だけでなく、ピン4の軸に対して回転対称に配置された下部支持面5’にも接触する。これにより、表面圧力が大幅に低減され、耐荷重能力が向上する。
【0014】
言い換えれば、ピン4に対して軸方向に見たとき、上部支持面5は、約0時から3時に領域において文字盤と同様に延長し、下部支持面5’は、約6時から9時に延長する。平らなヘッド4bで固定された脚2から分かるように、脚面は、対応する丸みを帯びた支持面5’に完全に収まる。2つの支持面5および5’の間の接続部3の材料の厚さが比較的薄いにもかかわらず、この場所での支持力(支持面5で大部分が下向きであり、支持面5’で上向きである)が実質的に互いに打ち消し合うので、高い安定性が与えられることに留意されたい。
【0015】
図5は、接続部3の高さでの管状脚2の断面を示し、脚の傾斜した整列(
図1aに対応)のために断面が楕円形に見える。脚の断面は円筒形に限定されず、例えば、楕円形または多角形であってもよく、その場合、支持面5、5’の形状がそれに応じて適合されることに留意されたい。軸方向のある程度柔軟な固定のために、ばね4c(特に皿ばね)がここでピン4とねじボルト4aとの間に配置され、その結果、脚2の外面は、ベアリング面5aから支持面5への移行中(逆もまた同様)、ラッチングラグ5b上をよりスムーズにスライドする。これは、セグメント状の金属インサート2aによっても解決することができ、したがって管がある程度変形する。同様に、材料の断面は、例えば、脚2の曲げ強度および支持面5、5’との表面の収まり(接触)に影響を及ぼさない地面の平坦化によって、ラッチングラグに向かって小さくされる場合がある。ここでは、凹状の支持面5、5’がそれぞれの脚2の凸状の外面と相互作用するように接続部3上に各々示されているが、支持面は、運動学的に反転させると、それぞれ脚2上に形成することもでき、次に対応して適合された凸状の形状は、接続部3上に形成される。
【0016】
図6には、支持面5および5aの間のラッチングラグ5bの上述のガセット形状の2つの代替案が示されている。上の図では、ラッチングラグ5bは、各場合において持ち運び位置(
図1b参照)で脚3に平行に整列され、下の図面では、整列は、使用位置(
図1aまたは
図1c)で脚3に平行に設計されている。
【0017】
上記において、
図1~
図6による第1の構成は、中央接続部3が半径方向外側に開くように設計されているので、脚2は特に容易に取り付けることができ、すなわち、リングのようにねじ込む必要がない。加えて、この開いた設計は、中央接続部3がほとんど見えないため、魅力的な外観を提供する(
図1a~
図1c参照)。さらに、開いた星型の設計は、リング形状と比較して製造において大きな利点を提供する。例えば、支持面5、5’は、特に1回の操作でピン4と共に、CNCフライスセンタ上で高精度に機械加工することができる。ラジアルインフィード(外部からのフィード)を備えた研削ヘッドを使用して、最適化された接触(「収まり」)という意味において高精度で支持面5、5’を製造することもでき、したがって表面圧力が低くなり、これは、アクセスしにくいリング形状ではほとんど不可能である。
【0018】
しかし、リング形状は特に安定性を有するため、ここで
図7では、接続部3は、三脚内に3つの通路が設けられた閉じたリングとしての第2の構成として示されている。これらは各々、(上部)支持面5と、丸みを帯びた(下部)支持面5’とを有し、これは、左側の通路で見ることができる。上述のように、矢印4aに沿って見たとき、支持面5は、仮想文字盤または座標交差の第1象限に位置し、支持面5’は、第3象限に位置する(ここでは、それぞれの脚の前に付けるのに十分なグラブねじのねじ込み方向の場合)。
【0019】
図8は、このように構築されたフレームを示し、上記の方式で2つの支持面5および5’の配置を説明するために1つの脚が省略されている。2つの準対称の支持面5および5’上の脚面の見かけの「収まり」は、このように形成されたフレーム1の非常に高い耐荷重能力をもたらす。しかし、前述のように、支持面5、5’の製造は、1回のクランプ操作(
図1~
図6による開いた設計のように)では機械加工がほとんど不可能であるため、ここではより複雑になる。加えて、第2の構成(
図7および
図8)での材料消費量はかなり多く、したがって重量もかなり大きくなる。特にキャンプ用途では、
図1~
図6による星型の設計と比較して、質量が大きいことが不利であるだけでなく、組み立てがより複雑になる場合がある。