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特許7425791バー間摩耗突起部を有する精製機プレート
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】バー間摩耗突起部を有する精製機プレート
(51)【国際特許分類】
   D21B 1/14 20060101AFI20240124BHJP
【FI】
D21B1/14
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021519829
(86)(22)【出願日】2019-10-07
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-13
(86)【国際出願番号】 US2019054999
(87)【国際公開番号】W WO2020076700
(87)【国際公開日】2020-04-16
【審査請求日】2022-06-02
(31)【優先権主張番号】62/744,391
(32)【優先日】2018-10-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502278600
【氏名又は名称】アンドリッツ インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】ジングラス,リュック
(72)【発明者】
【氏名】ミシェル,トビアス
【審査官】藤原 敬士
(56)【参考文献】
【文献】特開平06-101188(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0362773(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D21B 1/00 - 1/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内弧と、
前記内弧から遠位に配置された外弧と、
第2の端から遠位に配置された第1の端であって、前記第1の端及び前記第2の端は、前記内弧と前記外弧との間で延在する、前記第1の端と、
前記内弧、前記第1の端、前記第2の端、及び前記外弧の間に配置された基板と、
精製機側及び前記精製機側から遠位に配置された背面側と、
前記精製機側上で前記基板に係合した精製機バーであって、前記精製機バーは、精製機バー高さを有し、第1の対の隣接した精製機バー及び前記基板は、前記第1の対の隣接した精製機バーの間の第1の溝を画定複数の追加の対の隣接した精製機バー及び前記基板は、複数の第2の溝を画定する、前記精製機バーと、
前記第1の溝内に配置された複数の突起部であって、前記複数の突起部は、それぞれ突起部高さを有し、前記突起部高さは、前記精製機バー高さの30%以下である、前記突起部と、
前記第2の溝のそれぞれの内に配置された複数のダムであって、前記複数のダムは表面ダム及び表面下ダムを含む、複数のダムと、
を備えた、精製機プレートセグメント。
【請求項2】
前記突起部は、前記溝内で6ミリメートル~25ミリメートルの規則的な間隔において配置される、請求項1に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項3】
前記突起部は、不規則的な間隔において配置される、請求項1または2に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項4】
前記複数の突起部の少なくとも1つは、長方形プリズムの形状を有し、
前記突起部は、前記精製機プレートセグメントの前記精製機側上で前記基板に対する角度において配置された前端面を有し、
前記角度は、鈍角度である、請求項1~3のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項5】
前記精製機バーは、10mm~20mmの初期のバー高さを有し、
前記複数の突起部は、2mm~5mmの初期の突起部高さを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項6】
前記精製機バーは、突起部の最長の長さと長さを共有する前記精製機バーの部分の容積を含む基準バー容積、及び前記突起部の最長の長さに沿って隣接した突起部土台と同一に延在する基準バー土台を更に含み、
前記突起部は、突起部容積を更に含み、
前記突起部容積は、前記基準バー容積の40%未満である、請求項1~5のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項7】
前記精製機バーは、12mm~15mmの初期のバー高さを有し、
前記突起部は、2mm~3.5mmの初期の突起部高さを有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項8】
内弧と、
前記内弧から遠位に配置された外弧と、
第2の端から遠位に配置された第1の端であって、前記第1の端及び前記第2の端は、前記内弧と前記外弧との間で延在する、前記第1の端と、
前記内弧、前記第1の端、前記第2の端、及び前記外弧の間に配置された基板と、
前記基板の精製機側及び前記精製機側から遠位に配置された前記基板の背面側と、
前記精製機側上で前記基板に係合した精製機バーであって、前記精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び前記基板は、前記隣接した精製機バーの間の第1の溝を画定する、前記精製機バーと、
前記第1の溝内に配置された複数の突起部であって、
前記複数の突起部は、それぞれ突起部上部、突起部土台、前記突起部上部と前記突起部土台との間の突起部高さ、並びに前記突起部上部及び前記突起部土台を接続する側を有し、
複数の前記突起部のうちの或る突起部は、前記内弧に最も近くに配置された前記突起部の部分から前記外弧に最も近くに配置された前記突起部の部分まで測定されたときに、前記突起部の最長の長さに沿って配置された平面から測定された縦方向断面領域を有し、
前記精製機バーの隣接した精製機バーは、精製機バー長さに横断する精製部を横切る平面から測定された横方向断面領域を有し、
突起部縦方向断面領域は、前記隣接した精製機バーの横方向断面領域の20%未満であ
前記突起部高さは、前記精製機バー高さの30%以下である、
前記突起部と、
第2の溝のそれぞれの内に配置された複数のダムであって、前記複数のダムは表面ダム及び表面下ダムを含む、複数のダムと、
を備えた、精製機プレートセグメント。
【請求項9】
前記突起部高さと前記精製機バー高さとの間の差を更に備え、
前記突起部高さと前記精製機バー高さとの間の前記差は、有効溝深さである、請求項8に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項10】
前記ダムは、ダム縦方向断面領域を有し、
前記ダム縦方向断面領域は、基準バー縦方向領域の20%よりも大きく、
前記基準バー縦方向領域は、長さ及び高さを含み、
前記基準バーの長さは、前記ダムの最長の長さと同一の広がりを有する、請求項8または9に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項11】
前記突起部は、前記溝内で6ミリメートル~25ミリメートルの規則的な間隔において配置される、請求項8~10のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項12】
前記突起部は、不規則的な間隔において配置される、請求項8~11のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項13】
複数の前記突起部のうちの或る突起部は、台形プリズムの形状を有し、
前記突起部は、前記精製機プレートセグメントの前記精製機側上で前記基板に対する角度において配置された前端面を有し、
前記角度は、鈍角度である、請求項8~12のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項14】
内弧と、
前記内弧から遠位に配置された外弧と、
第2の端から遠位に配置された第1の端であって、前記第1の端及び前記第2の端は、前記内弧と前記外弧との間で延在する、前記第1の端と、
前記内弧、前記第1の端、前記第2の端、及び前記外弧の間に配置された基板と、
前記基板の精製機側及び前記精製機側から遠位に配置された前記基板の背面側と、
前記精製機側上で前記基板に係合した精製機バーであって、前記精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び前記基板は、前記隣接した精製機バーの間の第1の溝を画定する、前記精製機バーと、
2つの隣接した精製機バーの間の前記第1の溝内に配置された突起部であって、
前記突起部は、第2の制限器端から遠位に配置された第1の制限器端を有する流量制限器であり、
前記第1の制限器端は、前記2つの隣接した精製機バーの第1の精製機バーの前端面に係合し、
前記流量制限器は、前記溝の前記基板の上に配置され、
突起部高さは、前記精製機バー高さの30%以下である、
前記突起部と、
第2の溝のそれぞれの内に配置された複数のダムであって、前記複数のダムは表面ダム及び表面下ダムを含む、複数のダムと、
を備えた、精製機プレートセグメント。
【請求項15】
前記流量制限器は、前記内弧に最も近くに配置された前記流量制限器の部分から前記外弧に最も近くに配置された前記流量制限器の部分まで測定されたときに、前記流量制限器の最長の長さに沿って配置された平面から測定された縦方向断面領域を有し、
前記2つの隣接した精製機バーの前記第1の精製機バーは、精製機バー長さに横断する精製部を横切る平面から測定された横方向断面領域を有し、
流量制限器縦方向断面領域は、前記隣接した精製機バーの横方向断面領域の20%未満である、請求項14に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項16】
前記第2の制限器端は、前記2つの隣接した精製機バーの第2の精製機バーの後端面に係合する、請求項14または15に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項17】
複数の突起部を更に備え、前記複数の突起部は、流量制限器である、請求項14~16のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項18】
複数の流量制限器の第1の流量制限器は、第1の流量制限器高さにおいて配置され、
前記複数の流量制限器の第2の流量制限器は、第2の流量制限器高さにおいて配置される、請求項17に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項19】
前記第1の流量制限器の端は、前記第2の流量制限器の端とは異なる高度において配置される、請求項14~18のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
【請求項20】
セルロース材料を精製するための方法であって、前記方法は、
精製機プレートセグメントを精製機に取り付けることであって、各精製機プレートセグメントは、
内弧と、
前記内弧から遠位に配置された外弧と、
第2の端から遠位に配置された第1の端であって、前記第1の端及び前記第2の端は、前記内弧と前記外弧との間で延在する、前記第1の端と、
前記内弧、前記第1の端、前記第2の端、及び前記外弧の間に配置された基板と、
精製機側及び前記精製機側から遠位に配置された背面側と、
前記精製機側上で前記基板に係合した精製機バーであって、前記精製機バーは、精製機バー高さを有し、第1の対の隣接した精製機バー及び前記基板は、前記第1の対の隣接した精製機バーの間の第1の溝を画定複数の追加の対の隣接した精製機バー及び前記基板は、複数の第2の溝を画定する、前記精製機バーと、
前記第1の溝内に配置された複数の突起部であって、前記複数の突起部は、それぞれ突起部高さを有し、前記突起部高さは、前記精製機バー高さの30%以下である、前記突起部と、
前記第2の溝のそれぞれの内に配置された複数のダムであって、前記複数のダムは表面ダム及び表面下ダムを含む、複数のダムと、
を備える、取り付けることと、
前記セルロース材料を精製するために、前記精製機を操作することと、
を含む、方法。
【請求項21】
前記セルロース材料を精製するために、前記精製機を操作することは、
前記精製機プレートセグメントを前記第1の端から前記第2の端へ向かう方向、または前記第2の端から前記第1の端へ向かう方向に回転させることと、
前記セルロース材料が前記内弧から前記外弧に向かって流れるように、前記内弧に隣接する位置に前記セルロース材料を提供することと、
を含む、請求項20に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる、2018年10月11日に出願された米国仮特許出願第62/744,391号の先の出願日の35U.S.C.第119条(e)の利益を主張する。
【0002】
本開示は概して、繊維状材料を粉砕するように構成された精製機プレートに関し、特に、木材チップまたは他のリグノセルロース材料を粉砕するように構成された精製機プレートセグメントに関する。
【背景技術】
【0003】
関連分野
加工されたセルロース材料は、例えば、パルプ、紙、中密度繊維板(「MDF」)、繊維状パッケージング材料、及び液体吸収剤充填材料を含む、いくつかの繊維系製品における主要な成分であることがある。それらの製品を商業的に製造するために、作業者は、リグノセルロース材料を未加工材料として始めることが多い。リグノセルロース材料は概して、蛋白質リグニンに化学的に結合されたセルロース及びヘミセルロースを含む植物由来の物質である。リグノセルロース植物物質の例は、木材チップ、トウモロコシ茎葉、砂糖きびバガス、及び再生紙を含む。
【0004】
MDFを製造するために、例えば、作業者は、機械的精製機を通じてリグノセルロース材料(一般的に、木材チップ、木材廃棄製品、おがくず、かんなくず、処分された建築材料、または農業廃棄製品の形式にある)を供給することがある。
【0005】
機械的精製機は典型的には、2つ以上の対向する精製機アセンブリを含む。各々のアセンブリは、精製機側上で隆起した精製機バーのパターンを有する。溝は、隣接した精製機バーを分離する。典型的には、それらの精製アセンブリは、共通軸の周りで回転するように構成された、輪状円盤、環状円盤、入れ子になった円錐台、または入れ子になった円筒のいずれかである。各々の精製機アセンブリは、輪状円盤、環状円板、円錐台、または円筒を形成するよう、下地構造に固定されたいくつかの環状扇形状セグメントを含むことがある。対向する精製アセンブリの精製機側は、相互に対向し、狭い精製間隙は、対向する精製アセンブリを分離する。精製アセンブリのうちの少なくとも1つは、軸の周りを回転するように構成された回転子である。回転子精製アセンブリが高速で回転するにつれて、作業者は、成分の繊維を分離し、展開させ、及び切断するよう、精製間隙を通じてリグノセルロース材料または他の供給材料を供給する。機械的精製機がリグノセルロース材料を分解するので、水が蒸気の形式で放出されることがある。
【0006】
精製間隙の入口は、精製間隙への出口よりも回転の中心の近くに配置される。回転子精製アセンブリが回転するにつれて、供給材料は、精製間隙を外側に放射状に通過する。
【発明の概要】
【0007】
機械的精製機の耐用年数を超えて機械的精製機におけるエネルギー使用が増大する問題は、精製機側及び精製機側から遠位に配置された背面側と、精製機側の基板に係合した精製機バーであって、精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び基板は、隣接したバーの間の溝を画定する、精製機バーと、溝内に配置された突起部であって、突起部は、突起部高さを有し、突起部高さは、精製機バー高さの25%以下であり、突起部は、経時的に摩耗するように構成される、突起部と、を有する例示的な精製機プレートセグメントの使用によって軽減される。
【0008】
低濃度精製の問題は、新たな精製機プレートセグメントが、溝の初期の容積に部分的に起因して、過度な流量を有することがあることである。これは特に、長い精製機バーに当てはまり、長い精製機バーは次いで、より大きな容積の溝を作り出す。より大きな流量を有する精製機プレートセグメントは、より希釈した供給材料が所与の時間量にわたって精製部を通過することを可能にする。流量が精製能力を上回る場合、精製機は、更なる揚水を生じさせ、精製機を回転させるために必要とされるエネルギーが高くなり、それによって、通常よりも大きいエネルギー損失をもたらす。このプロセスは、高圧力の出口流を生じさせることがあり、それは、下流で更なるトラブルを生じさせることがある。
【0009】
前述したことは、添付図面に示されるように、本開示の例示的な実施形態の以下の更なる具体的な説明からが明らかであり、添付図面では、同一の参照符号は、異なる図の全体を通じて同一の部品を指す。図面は、必ずしも同一縮尺ではなく、代わりに、開示される実施形態を示すときに強調される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】隣接した精製機バーの間に配置された一連の突起部を有する例示的な精製機プレートセグメントの精製機側の正面図である。
図2】突起部及び精製機バーを表す、線A-Aに沿った図1における精製機プレートセグメントの近接断面図である。
図3】溝内に配置された一連の突起部を有する精製機プレートセグメントの例示的な精製部の部分の斜視図である。
図4】隣接した精製機バーの縦方向断面領域と比較した、突起部、表面下ダム、及び全表面ダムの縦方向断面領域の概略図である。
図5】表面下ダム、全表面ダム、及び精製機バーの横方向断面領域と比較した、例示的な突起部の横方向断面領域の概略図である。
図6】間隙を画定する対向する精製機プレートセグメントを示す機械的精製機の側面を示す断面概略図である。
図7】開放位置にある機械的精製機の斜視図を概略的に示すものである。図7は、機械的精製機の全体に対して精製機プレートセグメントをハイライトする。
図8】突起部を有する例示的な精製機プレートセグメントの精製部の概略を示す斜視図であり、突起部は、流量制限器である。
図9】溝の長さに沿って配置された流量制限器を有する例示的な精製機プレートセグメントの側面の断面概略図である。
図10】流量制限器を有する例示的な精製機プレートセグメントの横方向断面の概略図である。
図11A】例示的な精製機プレートセグメントに対する鋳造技術の一部を示す鋳造型の部の正面図である。
図11B】例示的な精製機プレートセグメントに対する鋳造技術の一部を示す鋳造型の部の側面図である。
図11C】突起部が鋳造型に挿入される前の突起部の斜視図である。
図11D】例示的な製造技術によって製造された例示的な精製機プレートセグメントの正面図である。
図11E】例示的な製造技術によって製造された例示的な精製機プレートセグメントの側面図である。
図12A】突起部設定器及びくさび形状突起部の斜視図である。
図12B】突起部設定器によるくさび形状突起部の設置を示す側面図である。
図12C】突起部設定器によるくさび形状突起部の設置を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明は、例示及び説明の目的のためにのみ提示され、包括的であること、または発明の範囲及び精神を限定することを意図していない。発明及びその実用的用途の原理を最良に説明するために、実施形態が選択及び説明されたものである。当業者は、発明の範囲及び精神から逸脱することなく、本明細書において開示される発明に多くの変形が行われてもよいことを認識するであろう。
【0012】
いくつかの図の全体を通じて、対応する参照符号が対応する部品を指す。図面が本開示に従った様々な特徴及び構成要素の実施形態を表すが、図面は必ずしも同一縮尺ではなく、本開示の実施形態をより良好に示すために特定の特徴が誇張されてもよく、そのような例示は、本開示の範囲を限定するものとして解釈されることはない。
【0013】
明細書における「一実施形態(one embodiment)」、「実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an exemplary embodiment)」などへの言及は、説明される実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含んでもよいが、全ての実施形態が必ずしも特定の特徴、構造、または特性を含まなくてもよいことを示す。更に、そのようなフレーズは、必ずしも同一の実施形態を指しているわけではない。更に、特定の特徴、構造、または特性が実施形態と関連して説明されるとき、明示的に説明されるか否かに関わらず、他の実施形態と関連してそのような特徴、構造、または特性に作用するよう、それは当業者の知識内であることが明言される。
【0014】
明確にするために、以下の説明において特定の用語が使用されるが、それらの用語は、図面において例示するために選択された実施形態の特定の構造を指すにすぎないことを意図しており、開示の範囲を定義または限定することを意図していない。
【0015】
単数形「a」、「an」、及び「the」は、コンテキストが他に明確に指示しない限り、複数の参照語を含む。数値は、同じ有効数字に減少するときに同じである数値、及び値を決定するために本出願において説明されるタイプの従来の測定技術の実験的誤差未満の値だけ状態値とは異なる数値を含むと理解されるべきである。
【0016】
説明的なサポートをもたらす程度まで、それらの全体において参照することによって、添付の特許請求の範囲の主題及び/またはテキストが本明細書に組み込まれる。
【0017】
本明細書における値の範囲の記載は、本明細書で他に明確に示されない限り、それらの間のいずれかの部分的な範囲内の範囲内に収まる各々の別個の値を個々に指す略記方法としての役割を果たすにすぎない。記載された範囲内の各々の別個の値は、各々の別個の値が本明細書で個々に記載されたように明細書または特許請求の範囲に組み込まれる。特定の値の範囲が設けられる場合、コンテキストが他に明確に指示しない限り、その範囲及び述べられるいずれかのその他の上限と下限との間の下限の単位の10倍以下までの各々の中間値、またはその述べられる範囲もしくはその部分的な範囲内の中間値が本明細書に含まれることが理解されよう。全ての部分的な範囲も含まれる。記載される範囲内のいずれかの特に排除された限度及び明確に排除された限度に従う、それらのより小さな範囲の上限及び下限も含まれる。
【0018】
本明細書で使用されるように、おおよそという言語は、それが関連する基本機能において変更をもたらさずに可変であることができるいずれかの量的表現を修正するために適用されてもよい。したがって、「約(about)」及び「実質的に(substantially)」などの用語(複数可)によって修正される値は、指定される厳密な値に限定されなくてもよい。修正因子「約」は、2つの終点の絶対値によって定義される範囲を開示するとしても考慮されてもよい。例えば、表現「約2から約4まで(from about 2 to about 4)」は、範囲「2から4まで(from 2 to 4)」をも開示する。
【0019】
本明細書で使用される用語の多くが、相対的な用語であることに留意されるべきである。用語「上方(upper)」及び「下方(lower)」は、位置において相互に関連し、すなわち、上方の構成要素は、所与の方位において下方の構成要素よりも高い高度に位置するが、それらの用語は、デバイスが反転する場合に変化してもよい。用語「入口(inlet)」及び「出口(outlet)」は、所与の構造に関してそれらを通じて流れる流体に関連し、すなわち、流体は、構造への入口を通じて流れ、構造からの出口を通じて流れる。用語「上流(upstream)」及び「下流(downstream)」は、流体が様々な構成要素を通じて流れる方向、すなわち、下流の構成要素を通じて流れる前の上流の構成要素を通じた流体の流れに関連する。
【0020】
用語「水平(horizontal)」及び「垂直(vertical)」は、絶対的な基準、すなわち、基底準位に対する方向を指すために使用される。しかしながら、それらの用語は、構造が相互に絶対的に平行であり、または絶対的に垂直であることを必要とすると解釈されるべきではない。例えば、第1の垂直構造及び第2の垂直構造は必ずしも、相互に平行ではない。用語「上部(top)」及び「下部(bottom)」または「土台(base)」は、上部が絶対的な基準、すなわち、地球の表面に対する下部/土台よりも常に高い位置/表面を指すために使用される。用語「上方向(upwards)」及び「下方向(downwards)」も、絶対的な基準に関連し、上方向の流れは常に、地球の重力に逆らっている。
【0021】
弁もしくはポンプ、または他の制御デバイスもしくはセンサ(例えば、温度もしくは圧力)などの2つのシステム構成要素を指すために使用される用語「直接(directly)」は、2つの指定された構成要素の間の経路に位置してもよい。
【0022】
図7は、開放位置にある実施例の機械的円盤精製機702を表す。回転子アセンブリ703及び固定子アセンブリ704は、筐体779内に位置する。各々の精製アセンブリ703、704は、下地構造786上に取り付けられたリングを形成するように環状に配列された複数の精製機プレートセグメント700を含む。回転子アセンブリ703上の精製機プレートセグメント700をより良好に示すために、図7は、精製機プレートセグメント700のいくつかが下地構造786上の締結孔788と位置合わせされるが、締結孔788から除去される、部分的拡大図を示す。図7は、それぞれの精製アセンブリ703、704をより良好に表すために、ヒンジ783の周りで開放した筐体779の固定子側795を示す。しかしながら、動作の間、固定子アセンブリ704は、ヒンジ783の周りで閉鎖し、ボルト(図示せず)は、筐体779の固定子側795を回転子側793に固定して係合させるよう、それぞれの締結孔788zを通じて延在する。この点において、回転子アセンブリ703は、固定子アセンブリ704から反対側に配置されると言うことができる。固定子アセンブリ704及び回転子アセンブリ703が相互に対向するとき、固定子アセンブリ704及び回転子アセンブリ703は、対向する精製機プレートセグメント700、700zの精製機側705の間の間隙619(図6)を画定する。他の機械的精製機は、異なる開放機構(すなわち、必ずしもヒンジ783ではない)を有することが理解されよう。
【0023】
大きな直径の機械的円盤精製機702について、ブレーカバーセグメント729と外部精製機プレートセグメント700との間で中間精製機プレートセグメントの1つ以上のリングが配置されてもよい。しかしながら、そのような中間リングは稀であることも理解されよう。ボルトまたはファスナは、精製機プレートセグメント700、729を下地構造786に係合させ、それによって、環状扇形状精製機プレートセグメント700、729を下地構造786に固定して係合させるよう、締結孔788を通じて延在してもよい。本開示の範囲内であり、用語「固定して係合させる」の範囲内にあるとして、精製機プレートセグメントを下地構造に付ける他の既知の方式が考慮される。
【0024】
本明細書で使用されるように、他に指定されない限り、「精製機プレートセグメント」700、729は、統合された精製部707及びブレーカバー部734を有する精製機プレートセグメント700、ブレーカバーセグメント729(図3Aを参照)、及び精製部707を含むがブレーカバー部734を欠いている精製機プレートセグメントを指してもよい。外部精製機プレートセグメント700及びブレーカバーセグメント729を有する実施形態では、外部精製機プレートセグメント700は、統合された精製部707及びブレーカバー部734をなおも含んでもよい。しかしながら、外部精製機プレートセグメント700上のブレーカバー725は、ブレーカバーセグメント729上のブレーカバー725よりも全体的に小さい。下地アセンブリ786に取り付けられるとき、ブレーカバーセグメント729は、外部精製機プレートセグメント700から内側で放射状に配置される。図7では、ブレーカバーセグメント729は、環状フリンガ747の周りに配置される。環状フリンガは次いで、ハブ743の周りに配置される。
【0025】
図7及び図6は、精製の一般的な概念を示すために円盤機械的精製機702、602を表すが、円錐精製機及び円筒形精製機も一般的なタイプの機械的精製機であり、円錐タイプ及び円筒形タイプの機械的精製機により動作するように構成された、本明細書で開示される例示的な精製機プレートセグメントが本開示の範囲内にあることが理解されよう。円盤精製機は、図7及び図6に表される2つ以上の対向する円盤を有する一方で、円錐精製機は、共通軸の周りに配置された2つ以上の入れ子になった切り取られた円錐台を有し、入れ子になった切り取られた円錐台のうちの少なくとも1つは、回転子アセンブリを含む。同様に、円錐精製機は、共通軸の周りに配置された2つ以上の入れ子になった円筒形精製アセンブリを有し、円筒形精製アセンブリのうちの少なくとも1つは、回転子である。
【0026】
円筒形機械的精製機及び円錐機械的精製機は、回転子アセンブリ(703、603を参照)及び固定子アセンブリ(704、604を参照)を有してもよい。他の円盤精製機、円錐精製機、ツインフロー精製機、及び円筒形精製機は、カウンタ回転精製アセンブリ、または対向する固定子アセンブリに対向した(もしくは、その中で入れ子になった)複数の回転子アセンブリを有してもよい。円錐精製機または円筒形精製機に対して構成された精製機プレートセグメントは、対応する精製アセンブリ上で完全に組み立てられるとき、切り取られた円錐台または円筒を形成するように適合されることが認識されよう。
【0027】
図6は、図7に表された機械的精製機と同様の機械的精製機602の断面図である。この特定の機械的精製機602は、反対に配置された固定子アセンブリ604に対向した回転子アセンブリ603を有する。ボルトは、精製機プレートセグメント600、600zを回転子603及び固定子604にそれぞれ固定する。対向する精製機プレートセグメント600、600zの精製機側105(図1)は、間隙619を画定するよう相互に対向する。供給材料669は、入口611を通じて機械的精製機602に入る。回転子アセンブリ603が回転中心軸Cの周りで転回するにつれて、ハブ643及びフリンガ647は、対向する精製機プレートセグメント600、600zの精製機側605の間で供給材料669を間隙619に方向付ける。ブレーカバー部108(図1)内のブレーカバー623は、精製機バー625及び溝130(図1)を含む精製部107(図1)に供給材料669を供給する前に、供給材料669をより小さな部品に分解する。示される実施形態は、精製機プレートセグメント600の内弧610を示す。外弧615は、基板620に沿って内弧610から遠位に配置される。各々の精製機プレートセグメント600、600zの背面側606は、それぞれの精製アセンブリ603、604の下地構造686に係合する。
【0028】
図6は、回転子-固定子機械的精製機602を表すが、本開示において、特定のタイプの機械的精製機602における使用のための例示的な突起部150を有する例示的な精製機プレートセグメント600を限定するものはないと解釈されるべきである。本明細書で説明されるような例示的な突起部150を有する精製機プレートセグメント100は、円盤精製機、円錐精製機、ツインフロー精製機、固定子及び回転子を有する精製機、逆回転精製機、複数の対向する円盤または錐体を有する精製機、並びにいずれかの他の機械的精製機において使用されてもよいことが理解されよう。
【0029】
典型的な機械的精製機では、回転子アセンブリ703、603のうちの少なくとも1つが回転するにつれて、各々の精製機バー125(図1)の1つの縁は、各々のそれぞれの精製機バー125の同一平面の横軸遠位縁の前で供給材料669(図6)に接触する傾向がある。供給材料に最初に接触する傾向がある縁は、「前端縁」135(図1)として知られる。前端縁135の指定は、回転の方向に依存する。例えば、回転の方向が逆になるとき、前に指定された遠位縁は、前端縁135になる。
【0030】
典型的な回転子アセンブリ703、603は、高濃度精製のため、及びMDF製造のために、毎分900~2,300回転(「rpm」)の範囲において転回し、供給材料669が精製間隙619を通じて移動するにつれて、著しい運動エネルギーを供給材料669に伝達する。低濃度精製では、回転子は、400~1500rpmの速度において回転することができる。回転子精製機アセンブリ603が回転するにつれて、対向する精製機アセンブリ603、604上の精製機バー625の前端縁135は、対向する精製機バー625、625zの間で供給材料669を連続的に重ね、嵌める。回転子精製機アセンブリが回転し続けるにつれて、対向するバーは、繊維を展開させ、分離し、及び切断するよう、供給材料669をせん断する。すなわち、バー625、625zを連続して重ねることは、供給材料669を圧縮し、それによって、より多くのエネルギーを供給材料669に伝達し、供給材料669上でより多くの作業を行う。
【0031】
回転子精製機アセンブリ603が回転し続けるにつれて、対向するバー625、625zは、相互を通り、反対の精製機アセンブリ603、604上の隣接した対向する溝(130、図1及び図6を参照)は、連続して位置合わせする。この展開段階は、圧縮段階に連続して続き、圧縮段階の間よりも自由に、供給材料669が精製間隙619の出口に向かって外側に放射状に移動することを可能にする。
【0032】
精製間隙619内で、及び溝130内での供給材料669の蓄積は、繊維パッドを生成する。繊維パッド内での圧縮及び展開の連続したインスタンスは、機械的精製が行われる主要な位置であると考えられる。すなわち、繊維パッド内での隣接した供給材料669に反対した供給材料669の力による移動は、繊維の展開、分離、及び切断に主に貢献する。
【0033】
経時的に、供給材料669内に存在することがある汚染物質は、精製機バー625、125をすり減らす。隣接したバー125、125z(図1)の間の空間が溝130を画定するため、溝130は、隣接したバー125、125zの高さが減少するときにより浅くなる。より浅い溝は、より多くの供給材料669が精製間隙619内に堆積することを可能にし、それによって、より厚みのある、密度が高い繊維パッドを生成する。すなわち、浅い摩耗した溝は、長い新たな溝よりも小さい容積を有する。長い新たな溝を通じて移動したリグノセルロース供給材料669は代わりに、溝130が摩耗し、浅くなったときに精製間隙619に移動する。したがって、圧縮段階は、より多くの運動エネルギーを精製間隙619内のより大きな量の供給材料669に伝達し、追加の供給材料669は、より多くの繊維同士の摩擦を許容する。したがって、より厚みのある繊維パッドは、より厚みのない繊維パッドよりも多くのエネルギーを吸収すると共に、全ての他の変形も同様である。
【0034】
より厚みのある繊維パッド内の過度なエネルギーは、過度な結束繊維を生成するよう、供給材料669を過剰に精製する傾向がある。「結束繊維」は、最終製品における使用に望ましくない、精製された材料の厚みのない薄片である。結果として、精製機プレートセグメントが摩耗するにつれて、入力されたエネルギーが一定のままであることを仮定した場合、製品品質が劣化する。最終的に、精製機バーの摩耗は、精製機プレートセグメント600が交換される必要があるほど激しい。これは通常、許容可能な生成される繊維の単位毎のエネルギー消費が許容可能でないほどに高くなるとき、または許容可能な最終製品を製造することができないほど結束繊維製品が非常に顕著になるときに発生する。
【0035】
最終製品内の結束繊維含有量が非常に高いと、最終製品がその意図した目的に対して適切でなくなる。例えば、MDFの製造では、中密度繊維板内に非常に多くの結束繊維が存在する場合、ボードは必須の特性(例えば、強度、耐久性など)を有さない可能性がある。したがって、バーが摩耗するにつれて、機械的精製機内のエネルギーは、製品品質を改善することなく増大する。別の言い方をすれば、バーが摩耗するにつれて、作業者は、より低い価格で販売されることが多い、品質が劣る最終製品(例えば、MDF)につながる、品質が劣る繊維を生成するためにより多くのエネルギーを費やす。この問題に対処するために、作業者は、精製アセンブリ603、703、604、704を含む精製機プレートセグメント600、700を交換するために、機械的精製機602、702を定期的に停止させる。この休止時間は、更なる製品ロスを助長する。
【0036】
一部の製造業者は、この問題に対処するために、精製機バー高さを増大させることを試みてきた。精製機バー高さを増大させることは、隣接した溝の深度も増大させる。しかしながら、より長い精製機バーは、初期性能が悪くなる傾向がある。MDF内の過度に長いバー及び高濃度精製(例えば、約8mm以上)は、不安定な動作、未処理材料の増加につながることがあり(及び、より多くの結束繊維を生成することがある)、供給材料669が精製間隙619内に十分に維持されないために、精製する負荷を加える困難性を助長することがある。それらの負の因子は、摩耗寿命内のいずれかの潜在的な利得を相殺する。更に、MDF、高濃度精製、及び低濃度精製における過度に長い精製機バー(精製機バー幅に対して)は、動作の間に精製機バーが破壊するリスクを増大させることがある。機械的精製機内の金属破片は、精製機プレートセグメントの摩耗及び劣化を急速に拡大することがある。
【0037】
低濃度精製機のケースでは、長いバーは、高排気効果及び高出口圧力を生じさせることがあり、それは、より高い排気エネルギー及び運用コストの増大をもたらす。このように、過度に長い精製機バー(例えば、約8mm以上)を有する新たな低濃度精製機を稼働させるコスト(エネルギー及び資源の観点で)は、そのような低濃度精製機を通じて加工された供給材料669から得られる値を上回る。それらのコストは、精製機プレートセグメントの動作寿命内のいずれの利得をも相殺する。バーがすり減るにつれて、排気エネルギーは、コスト競争力がある値に到達する。バー高さが低くなり過ぎると、精製機は、流れ要件及び排気要件を扱うことが可能でなく、それは、更なる未加工の供給材料669につながる。したがって、低濃度精製機は、狭い範囲のバー高さを有し、その範囲において効率的な精製を行うことができる。これは、低濃度精製機プレートセグメントの有用な耐用年数に悪影響をおよぼす。
【0038】
本開示に従った例示的な実施形態は、より高いエネルギー消費及び/または製品品質の低下という追加的な問題を生じさせることなく、より広い範囲の精製機バー高さを可能にする(すなわち、精製機バーは、摩耗するより長い距離を有する)。機械的精製機の耐用年数にわたって機械的精製機におけるエネルギー使用が増大する問題は、精製機側及び精製機側から遠位に配置された背面側と、精製機側の基板に係合した精製機バーであって、精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び基板は、隣接したバーの間の溝を画定する、精製機バーと、溝内に配置された突起部であって、突起部は、突起部高さを有し、突起部高さは、精製機バー高さの25%以下であり、突起部は、経時的に摩耗するように構成される、突起部と、を有する例示的な精製機プレートセグメントの使用によって軽減される。
【0039】
図1は、溝130内で基板120上に配置された例示的な突起部150を有する例示的な精製機プレートセグメント100の精製機側105を表す。精製機プレートセグメント100は、機械的精製機602内に取り付けられるとき、精製機プレートの回転中心Cから延在する放射状線112に沿って測定されたときに、湾曲外弧115から内側に放射状に配置された湾曲内弧110を有する。精製機プレートセグメント100は、第2の端116から遠位に配置された第1の端113を更に含む。第1の端113及び第2の端116は、放射状線(112を参照)に沿って内弧110から外弧115に延在する。基板120は、内弧110、外弧115、第1の端113、及び第2の端116の間で延在する。
【0040】
表された精製機プレートセグメント100は、円盤精製機に対する精製機プレートセグメントである。例示的な精製機プレートセグメントは、全てのタイプの機械的精製機、特に、円錐精製機及び円筒形精製機において使用されてもよいことが理解されよう。更に、本明細書でより完全に説明されるような例示的な精製機プレートセグメントは、高濃度精製、低濃度精製の用途を含む、全ての熱機械精製用途に対して、及び中密度繊維板の生成において構成されてもよい。動作中、隣接した精製機プレートセグメント100のアセンブリが環状円板を生成するまで、精製機プレートセグメント100の第1の端113は、隣接した精製機プレートセグメント100の第2の端116に隣接し(図7を参照)、それによって、位置合わせされた湾曲内弧110は、円盤の内周を形成し、位置合わせされた湾曲外弧115は、円盤の外周を形成する。各々の精製機プレートセグメント100は、回転子603または固定子604のいずれかの上で下地構造738に固定される。
【0041】
ブレーカバー123及び精製機バー125は、精製機側105上で基板120に係合する。隣接した精製機バー(例えば、125z及び125zzを参照)並びに基板120は、隣接した精製機バー125z及び125zzの間の溝130を画定し、それによって、精製部107の全体を通じて精製機バー125及び溝130のパターンを形成する(例えば、図1における点線によって囲まれた精製バー125及び溝130のパターンの領域)。同様に、隣接したブレーカバー(例えば、123z及び123zzを参照)並びに基板120は、ブレーカバー部108に沿ってブレーカ溝127を画定する。ブレーカバー部108は、ブレーカ溝127及びブレーカバー123によって占有された精製機プレートセグメント100の領域によって画定されるのに対し、精製部107は、精製機バー125及び溝130のパターンを含む精製機プレートセグメント100の領域によって画定される。精製部107は、ブレーカバー部108から外側に放射状に配置される。例示的な実施形態では、突起部150は、隣接したブレーカバー123zと123zzとの間でブレーカバー部108内に配置される。
【0042】
供給材料169が精製間隙619(図6)に近づくにつれて、環状プレートまたは円錐プレートの内弧110に配置されまたは内弧110の近くに配置されたブレーカバー123は、供給材料169が精製部107に接触する前に、入ってくる供給材料169をより小さな部品に分解する。繊維パッドは、対向するプレート上で精製部107の間で形成される。したがって、精製部107及び繊維パッドは、供給材料169が繊維に露出され、展開され、及び切断される位置である。
【0043】
図1に表される精製機バー125及び溝130のパターンは、例示的な目的のために含まれる。精製機バー125及び溝130の異なるパターンまたは構成を有する精製機プレートセグメント100が本開示の範囲内にあると考えられることを理解されたい。精製機プレートセグメント100は、隣接した精製機バー125の間に配置されたダム140、145を有してもよい。表される実施形態では、ダムの一部は、精製機バー高さH(図2)と同一の高さを有する全表面ダム140であり、一部のその他のダムは、表面下ダム145である。表面下ダム高さsh(図3)は一般的に、精製機バー高さH(すなわち、溝深さ)の30%~90%である。例えば、MDF及び高濃度用途では、表面下ダム高さshは通常、精製機バー高さHの30%~50%である。更に、設計者は典型的には、バーを構造的に補強するよう、表面下ダム145を組み込む。
【0044】
全表面ダム140は、溝130を遮断し、供給材料169を精製間隙619に方向付けるように設計される。ダム140、145は、突起部150と比較して、溝130内に多く配置されない。一部の例示的な精製機プレートは、表面ダムのみとの組み合わせで突起部を有し、または表面下ダムのみとの組み合わせで突起部を有する。その他の例示的な精製機プレートセグメントは、ダムを有さない。更に、ダム140、145は、同一の溝130(図3を参照)内に配置された突起部150よりも大きな断面領域を有する。例示的な実施形態では、突起部150、250は、上部257(図2)において約1ミリメートル(「mm」)の長さであってもよく、土台258(図2)において3mm以下の長さであってもよく、突起部150は、溝130の基板120を接合する。例示的な実施形態では、精製機バー125は、12mmの初期の高さを有してもよく、突起部は、2mmの長さであってもよい。
【0045】
他の例示的な実施形態では、精製機バー125は、12mm~15mmの初期の高さ、またはそれらの間のいずれかの高さを有し、突起部は、2mm~3mmの初期の高さ、及びそれらの間のいずれかの高さを有する。他の例示的な実施形態では、精製機バー125は、15mmよりも長い。更なる他の例示的な実施形態では、突起部は、機能的設計に対して必要とされる高さが低いときにより大きな高さを有してもよい。例えば、低濃度精製機では、排気及び流れの目的のための精製バー高さは、4mm~6mmであってもよい。そのような低濃度精製機プレートセグメントでは、初期の精製機バー高さは、12mm~16mmであり、初期の突起部高さは、4mm~6mmである。好ましくは、低濃度精製機プレートセグメント内のそのような配列は、厚みがない突起部(いずれかの比較可能なダム140、145に対して)を有し、精製機バー125よりも柔らかい材料から構成され、またはダム140、145よりも厚みがないことと、精製機バー125よりも柔らかい材料から構成されることとの両方である。
【0046】
比較として、表面下ダム145は、表面下ダムの上部387(図3)において1mm~3mmの長さであってもよく、表面下ダムの土台398(図3)において6mm~10mmの長さであってもよく、表面下ダム145は、溝130の基板120に係合する。全表面ダムは、全表面ダムの上部397(図3)において1mm~4mmの長さであってもよく、全表面ダムの土台338(図3)において6mm~15mmの長さであってもよい。表面下ダム145の機能は、破損のリスクに対して、精製機バー125及び溝130の精製機プレートセグメントのパターンを補強し、回転子と固定子との間で精製間隙619に向かって供給材料169を偏向させることである。それに対し、突起部150の機能は、深い溝をより浅い溝のように振る舞わせると共に、その突起部150が精製機バー125と共にすり減ることを可能にし、したがって、精製機バーの上部228が使用により摩耗するにつれて、より一定の有効溝深さ226(図2)を維持することである。
【0047】
図1は、溝130内に配置された複数の突起部150を更に表す。各々の突起部150の土台258は、基板120に係合する。突起部150の第1の側582(図5)は、隣接した精製機バー125zの前端面121に係合し、突起部150の第2の側581(図5)は、その他の隣接した精製機バー125zzの後端面124に係合する。突起部150は、精製機バーの土台359(図3)において精製機バー幅Wに対して厚みがないことにより特徴付けられる(すなわち、短い突起部長さlを有する、図2)。突起部250も、隣接した精製機バー125zの基準寸法に対して断面において小さいことにより特徴付けられる(すなわち、短い突起部高さh(図2)及び突起部長さlを有する)(更なる詳細について図4及び図5を参照)。突起部150は、精製機バー高さHの25%以下である突起部高さhを有する。特定の例示的な実施形態では、突起部長さlは、精製機バー長さLの10%以下である。例えば、低濃度用途、高濃度用途、及びMDF用途を含む精製用途では、突起部高さhは好ましくは、精製機バー高さHの30%未満である。他の例示的な実施形態では、突起部高さhは好ましくは、精製機バー高さHの25%未満である。突起部高さhは、他の例示的な実施形態では、精製機バー高さHの約20%である。複数の突起部150は、溝130内に配置されてもよい。他の例示的な実施形態では、精製機プレートセグメント100は、溝130内に配置された少なくとも1つの突起部150を有してもよい。更なる他の例示的な実施形態では、複数の突起部150は、精製部107上の各々の溝130内に配置されてもよい。更なる他の例示的な実施形態では、精製機プレートセグメント100上の溝130の大部分は、複数の突起部150を含む。
【0048】
好ましくは、複数の突起部150は、突起部の第1の側582(図5)が隣接した精製機バー125zの前端面121に係合し、突起部の第2の側581(図5)がその他の隣接した精製機バー125zzの後端面124に係合するように、溝130内に配置される。しかしながら、他の例示的な実施形態では、突起部側582、581は、隣接した精製機バー125z、125zzの前端面121または後端面124に係合する必要はない。更なる他の例示的な実施形態では、1つの側582または581のみが、精製機バー面121または124に係合する。複数の突起部150は、間隔163において配置される。間隔463(図4)は、規則的な間隔または不規則的な間隔であってもよい。例示的な実施形態では、突起部150は、6mm~25mm毎に、好ましくは、10mm毎に間隔を空けられてもよい。比較のために、表面下ダム145は全体的に、25~50mm毎に更に間隔を空けられる。
【0049】
理論によって束縛されることなく、6mm~25mm毎に溝130内で規則的な間隔において突起部150を配置することは、二次的な溝の下部273(図2)を形成するよう、溝130の下部を隆起させることと同じように効果的に振る舞うことができると考えられる。すなわち、供給材料169の大部分は、基板120に接触することなく、突起部150の上部257(図2)の上を流れることができる。図2を参照してより完全に議論されるように、隆起した二次的な溝の下部273は、精製機プレートセグメント100の耐用年数の全体を通じて許容可能な溝深さの範囲内のままにある有効溝深さ226を形成すると考えられる。更に、摩耗が極端である例では、精製機バー高さHの有効損失(したがって、有効溝深さ226における変化)は、精製機バー高さHにおける実際の損失よりも小さくなる。例えば、バーの上部が突起部の上部257よりも2倍速く摩耗する場合、バー高さの有効損失、したがって、有効溝深さ226における変化は、精製機バー高さHの実際の損失の半分にすぎず、それによって、例示的な実施形態では、より均一な性能を維持することができ、またはプレートの寿命にわたって減少を緩やかにすることが可能となる。特定の例示的な実施形態では、突起部150は、15mm~20mm毎に間隔463において溝130内に配置されてもよい。更なる他の例示的な実施形態では、突起部150は、機械的精製機702、602を通じて供給される供給材料169に応じて、12mm~15mm毎に間隔463において溝130内に配置されてもよい。
【0050】
図1では、突起部150は一般的に、特に、不規則的な長方形プリズム内で、長方形の形状または長方形プリズムの形状を有する。突起部150は、隣接した精製機バー125z及び125zzの間で概ね直角に延在する。他の例示的な実施形態では、突起部150は、隣接した精製機バー325z(図3)の長さL(図3)に対して鋭角において、または隣接した精製機バー325zに対して鈍角において配置されてもよい。図1は、各々の隣接した精製機バー125z及び125zzに係合した突起部150を更に表す。他の例示的な実施形態では、例示的な突起部150は、1つの隣接した精製機バー125zに係合してもよいが、反対の隣接した精製機バー125zzには係合しない。更なる他の例示的な実施形態では、例示的な突起部150は、隣接した精製機バー125zまたは125zzのいずれにも係合しない。
【0051】
突起部150が、好ましくは精製機バー125と等しいまたは精製機バー125よりも遅い速度において経時的にすり減るように構成されると仮定して、突起部150は、様々な形状において具体化されてもよいことを理解されよう。この摩耗は、供給材料内の汚染物質の露出に起因することがある。例示的な突起部形状の非包括的なリストは、長方形、長方形プリズム、長方形プリズムセグメント、三角形プリズム、三角形プリズムセグメント、供給材料に露出された側の数が4以上であるプリズムもしくはそのセグメント、多面体、多面体セグメント、三角錐、三角錐セグメント、四角錐、四角錐セグメント、供給材料に露出された5つ以上の面を有する角錐もしくはそのセグメント、角錐台、角錐台セグメント、球形ドーム、球形ドームセグメント、回転楕円ドーム、回転楕円ドームセグメント、放物線プリズム、放物線プリズムセグメント、錐台放物線プリズム、錐台放物線プリズムセグメント、錐体、錐体セグメント、回転楕円錐体、回転楕円錐体セグメント、楕円形錐体、楕円形錐体セグメント、円錐台、カプセル、円筒形セグメント、楕円体錐台、楕円体錐台セグメント、円筒形、円筒形セグメント、楕円円筒形、楕円円筒形セグメント、球形、球形セグメント、回転楕円形、回転楕円形セグメント、または先述の形状のいずれかの組み合わせもしくは置換を含んでもよい。
【0052】
例示的な実施形態では、突起部150は、精製機バー125と実質的に同一の速度において摩耗する。他の例示的な実施形態では、精製機バー125は、突起部150よりも速い速度において摩耗する。
【0053】
突起部150は、精製機プレートセグメント100と共に鋳造されてもよい。他の例示的な実施形態では、突起部150は、鋳造された突起部から機械加工されてもよい。他の例示的な実施形態では、製造業者は、鋳造された溝基板(120を参照)から突起部150を機械加工してもよい。更なる他の実施形態では、製造業者は、溝130内に突起部150を追加するための溶接または三次元(3D)印刷などの付加的な製造技術を使用してもよい。更なる他の例示的な実施形態では、製造業者が溶融金属を鋳造型に注入する前に、製造業者は、突起部150を鋳造型に配置させることによって、例示的な精製機プレートセグメントを鋳造してもよい。溶融鋳造金属は次いで、鋳造型にはめ込まれた突起部150と融合してもよい。更なる他の製造技術では、突起部150を基板120に接着してもよい。更なる他の製造する実施形態では、製造業者は、別個の突起部150を隣接した精製機バー125z、125zzの間の溝に押し込んでもよく、または打ち込んでもよく、その結果、突起部150は、隣接した精製機バー125z、125zzの間で効果的に固定して留められる。
【0054】
更なる他の製造方法では、例示的な精製機プレートセグメント100は、金属シート及びバーから制作されてもよい。そのような方法では、突起部150は、精製機バー125から延在してもよく、製造業者は、精製機バー125及び溝130が交互になるパターンを形成するよう、精製機バー125を基板120に接着してもよく、融合してもよく、またはその他の方法で固定してもよい。他の制作方法では、製造業者は、突起部150を精製機バー125に別個に追加してもよい(図12A~12Cを参照)。更なる他の例示的な製造方法では、例示的な精製機プレートセグメント100は、溝130にレーザ切断された突起部150を有してもよい。隣接した精製機バー125z、125zzの間で突起部150を付けるまたは作成する他の方法は、本開示の範囲内にあると考慮される。
【0055】
特定の例示的な実施形態では、突起部150は、精製機バー125と同一の材料から構成されてもよい。更なる他の実施形態では、突起部150は、精製機バー125とは異なる材料を含む。特定の例示的な実施形態では、突起部150は、アルミニウム、銅、真ちゅう、鋼、プラスチック、木、及びエポキシ樹脂から構成されたグループから選択された材料を含む。
【0056】
図2は、図1における線A-Aに沿った精製機プレートセグメント100の断面図である。精製機側205は、精製機プレートセグメント100の背面側206から反対に配置される。図1図2は、不規則の長方形プリズムの形状を有する突起部250を表す。各々の突起部250は、基板220に対して角度Θにおいて配置された突起部前端面267を有する。突起部前端面267と基板220との間の角度Θは好ましくは、鈍角である。短い突起部高さh(精製機バー高さHと比較した)及び突起部前端面267の鈍角度Θは、突起部250の上部257にわたって溝230に残る供給材料269を方向付ける。対照的に、前端面341(図3)及びダム140、145の高さsh、fhは、溝230から精製間隙619に供給材料269を方向付けるのに十分に高い(精製機バー高さHと比較して)。
【0057】
理論によって束縛されることなく、出願人は、突起部250の上部257と隣接した精製機バー225の上部228との間の距離が、有効溝深さ226を形成すると考えている。突起部間隔263は望ましくは、標準的な動作条件下で供給材料269が突起部250の上を流れることを可能にするのに十分に小さい。このようにして、複数の突起部250の上部257及び複数の突起部250の上部257を供給材料269が通る速度は、溝基板220の上に配置された二次的な溝下部273として機能することができる。
【0058】
経時的に、精製機バー225の上部228及び突起部250の上部257はすり減る。摩耗の速度は、精製のタイプ、並びに精製される材料のタイプ及び品質に応じて変化してもよい。精製機バー225がすり減るにつれて、隣接した溝330(図3)は、精製機バー面321、324(図3)が基板320に係合する抜け角度Δに起因して、より狭いGWz(図3)になる。別の言い方をすれば、溝の上部における溝幅GW(図3)は、上部溝幅GWの下の溝幅GWzよりも広い。精製機バー225及び突起部250が実質的に同一の速度において摩耗する実施形態では、精製機バー高さH及び突起部高さhは、経時的に減少するが、有効溝深さ226は実質的に一定のままである。実質的に一定の有効溝深さ226は、溝幅GWzが狭いとしても、精製機プレートセグメント100の耐用年数を長くすることができる。
【0059】
図1及び図3にそれぞれ表された精製機プレートセグメント100及び300は、鋳型から鋳造された精製機プレートセグメント100、300を表すことに留意されるべきである。制作されたプレート(製造業者がバーを精製機プレートセグメント基板120、320に付ける)により、または付加的な製造工程(すなわち、3D印刷)から作成された鋳型により鋳造された精製機プレートセグメントから、正方形溝(すなわち、規則的な長方形プリズムの容積を有する溝)を作成することが可能である。溝が台形プリズムの容積を有さない例示的な実施形態では、精製機バー高さH及び突起部高さhはなお、経時的に減少するが、有効溝深さ226は、突起部250及び隣接した精製機バー225のそれぞれの摩耗速度に応じて変化することがある。
【0060】
このようにして、突起部250が隣接したバー高さHの25%以下である突起部高さHを有する間隔263において溝230内に配置された突起部250は、経時的に浅くなる溝130に起因して、対向する精製機アセンブリ(603、604を参照)の間のより厚みのある、密度が高い繊維パッドを有する問題を軽減する。理論によって束縛されることなく、有効溝深さ226は、同一の深度の従来の溝と同様に機能し、したがって、繊維パッドがより長い期間の間に望ましい厚みに維持されることを可能にする。精製機バー高さH及び突起部高さhにおける差が有効溝深さ226を画定することを理由に、有効溝深さ226は、経時的に基板220に近づいて移動すると共に、なおも溝230の機能を果たす。
【0061】
精製機バー225が突起部250よりも速い速度において摩耗する実施形態では、有効溝深さ226の損失は、実際の精製機バー高さHの損失の一部であり、それによって、精製機プレートセグメントの性能における減退を遅らせる。
【0062】
図3は、精製機バー325、及び精製機バー325の間に配置された隣接した溝330を含む例示的な精製機プレートセグメント300の精製部307の一部の近接斜視図である。精製機バー面321、324、及び基板320は、溝330を画定する。1つ以上の溝330は、間隔363において配置された複数の突起部350を含む。精製機プレートセグメント(100を参照)は、方向Rにおいて回転する。精製機バー325の前端面321は、後端面324の前で供給材料369に接触する傾向がある。各々の後端面324は、精製機バー325の反対側上に配置される。
【0063】
図3は、基準バー容積368、368z、及び368zzのそれぞれに対する突起部容積351、表面下ダム容積361、及び全表面ダム容積371を表す。各々の突起部350は、基板320に係合した土台358を有する。突起部土台358は、突起部長さlと乗算した突起部幅wを含む。突起部容積351を確定する式は、突起部350の三次元形状に基づいて変化する。
【0064】
基準バー容積368は、長さLzを突起部350の最長の長さlと共有する隣接した精製機バー325z、325zzの容積である。同様に、基準バー土台359は、最長の突起部長さlに沿って隣接した突起部土台358と同一に延在する。同一に延在する長さLzと乗算した精製機バーの幅Wは、精製機バー基準土台359を画定する。同一に延在する長さLzは、突起部長さlと同一の長さで延在する。表される実施形態では、突起部土台358における突起部長さlは、突起部350の上部357における長さよりも長い。突起部350の長さlが非一様である実施形態では、基準バー容積368の同一に延在する長さLzは、内弧110に最も近くに配置された突起部の部分から外弧115に最も近くに配置された突起部の部分までの突起部350の最長の長さlから測定される。
【0065】
基準精製機バー容積368は、精製機バー325の三次元形状に基づいて変化する。表される実施形態では、前端面321と基板320との間の抜け角度Δ及び後端面324と基板320との間の抜け角度Δは、精製機バー325を台形プリズムとして画定する。したがって、式:1/2(W+(Wz))(Lz)Hは、表される実施形態では、基準バー容積351をもたらす。Wが精製機バー基準土台359における精製機バー幅である場合、Wzは、精製機バー325の上部328における精製機バー幅であり、Lzは、基準バー325が隣接した突起部長さlと共有する長さであり、Hは、突起部350に隣接した基準バー325の部分の高さである。例示的な突起部350は、基準バー容積368の40%未満である容積を有する。
【0066】
他の例示的な実施形態では、突起部350は、基準バー容積368の0%よりも大きいが、25%未満である容積を有してもよい。基準バー容積368に対する突起部容積351の比率は、突起部350及び精製機バー325が摩耗する速度に起因して、精製機プレートセグメント100の耐用年数の全体を通じて開示された範囲内に留まることが考慮される。理論によって束縛されることなく、基準バー容積368の40%未満である容積を有し、隣接した精製機バー高さHの30%以下である高さを有する例示的な突起部350は、望ましい精製機性能及び製品品質を達成するよう、許容誤差内で機能する有効溝深さ326を突起部350が作成することを可能にすると考えられる。
【0067】
図3は、基板320に係合した表面下土台348を有する表面下ダム345を更に表す。表面下土台348は、表面下ダム長さsl及び表面下ダム幅swを含む。表面下ダム容積361は、表面下ダム345の三次元形状に基づいて変化する。基準バーの同一に延在する長さLzは、内弧110に最も近くに配置された表面下ダムの部分から外弧115に最も近くに配置された表面下ダムの部分まで測定されたときに、最長の表面下ダム長さslと同一の量で延在する。
【0068】
全表面ダム340は、基板320に係合した全表面ダム土台338を有する。全表面ダム土台338は、全表面ダム長さfl及び全表面ダム幅fwを含む。全表面ダム容積371は、全表面ダム340の三次元形状に基づいて変化する。基準バーの同一に延在する長さLzは、内弧110に最も近くに配置された全表面ダムの部分から外弧115に最も近くに配置された全表面ダムの部分まで測定されたときに最長の全表面ダム長flと同一の量で延在する。
【0069】
例示的な突起部とは対照的に、表面下ダム345は、基準バー容積368zの40%~及び60%である表面下ダム容積361を有する。同様に、全表面ダム340は、基準バー容積368’’の60%~100%である全表面ダム容積371を有する。
【0070】
図4は、例示的な突起部450の縦方向断面領域472を表すよう、溝430の長さに沿って二分された例示的な精製機プレートセグメント400の精製部407の概略図である。図4は、突起部450にまたがって内弧410の近くの位置から外弧415に向かって流れる供給材料469の全体経路を示す。表される突起部450の縦方向断面領域472は、隣接した基準バー425、525の横方向断面領域546(図5)と比較されてもよい。表される縦方向断面領域472は、突起部450の最も厚みのある部分を表す。同様に、表されるダムの縦方向断面領域474、476は、表面下ダム445及び全表面ダム440のそれぞれの最も厚みのある部分を表す。突起部の縦方向断面領域472、表面下ダムの縦方向断面領域474、全表面ダムの縦方向断面領域476、及び精製機バーの横方向断面領域546を決定する式は、突起部450、表面下ダム445、全表面ダム440の縦方向断面形状、及び隣接した基準バー425、525のそれぞれの横方向断面形状に応じて変化する。
【0071】
例えば、突起部450aは、各々の突起部450の上部457にわたって供給材料469を方向付けるように構成された湾曲突起部前端面467を有する。突起部450aの断面領域は、正方形構成要素の領域(すなわち、高さHと乗算した長さl)を残りの領域に加算することによって計算されてもよい。別の実施例として、図4における他の表される突起部450の断面領域742は、A=1/2lh+lhにより計算されてもよく、Aは、断面領域472であり、lは、突起部450の土台の長さlであり、hは、突起部450の高さである。
【0072】
表される実施形態では、精製機バー425、525は、概ね台形形状を有する。しかしながら、精製機バー425、525は、いくつかのとり得る形状を表すことできることが理解されよう。台形精製機バー525の横方向断面領域546は、式:A=1/2(W+Wz)Hにより計算されてもよく、Aは、横方向断面領域546であり、Wは、精製機バーの土台359における精製機バー525の幅であり、Wzは、精製機バー525の上部528における精製機バー525の幅であり、Hは、精製機バー525の高さである。基準精製機バー525は、突起部550に隣接している。
【0073】
例示的な実施形態では、突起部の縦方向断面領域472は、隣接した精製機バーの横方向断面領域546の20%以下である。例えば、典型的な突起部450は、3~4mmの縦方向断面領域472を有してもよく、隣接した精製機バー425zは典型的には、30~50mmの横方向断面領域546を有する。比較として、表面下ダム445は一般的に、最小で12~25mmの縦方向断面領域474を有する(すなわち、典型的な精製機バー425、525の横方向断面領域546の24%~83%)。しかしながら、表面下ダム445は典型的には、更に大きな縦方向断面領域474を有する。同様に、全表面ダム440は、全表面ダムの縦方向断面領域476の形状に応じて、隣接した精製機バー425、525の横方向断面領域546の60%~100%である縦方向断面領域476を有する。
【0074】
図5は、基板520上に配置された精製機バー525及び隣接した精製機バー(525z、525zzを参照)の間に配置された溝530を有する例示的な精製機プレートセグメント500の精製部507の横方向断面を表す概略図であり、突起部550は、そのような溝530内に配置される。横方向断面領域562、544、542、及び546は、精製機バー長さLに横断する精製部507を横切る平面から測定される。すなわち、平面は、精製機バー長さLに直交する。図5は、突起部550、表面下ダム545、全表面ダム540、及び精製機バー525のそれぞれの最も厚みのある部分に沿って測定されたときに、隣接した精製機バーの横方向断面領域546に対する突起部の横方向断面領域562、表面下ダムの横方向断面領域544、及び全表面ダムの断面領域542における差を表す。
【0075】
突起部の横方向断面領域562、表面下ダムの横方向断面領域544、全表面ダムの横方向断面領域542、及び精製機バーの横方向断面領域546は、突起部550、表面下ダム545、全表面ダム540、及び精製機バー525のそれぞれの形状に基づいて変化する。表される実施形態では、横方向断面領域562、544、542、及び546は、台形である。したがって、各々の断面領域は、式:1/2(w+(wz))hによって与えられる。例示的な実施形態では、突起部の縦方向断面領域472は、精製機バーの横方向断面領域546の20%以下である。例えば、典型的な突起部550は、3~5mmの縦方向断面領域472を有してもよく、隣接した精製機バー525zは典型的には、20~50mmの横方向断面領域546を有する。比較として、表面下ダム545は全体的に、10mmの最小横方向断面領域544を有する(すなわち、典型的な精製機バー525の横方向断面領域562の20%~67%)。しかしながら、表面下ダム545は典型的には、更に大きな横方向断面領域544を有する。同様に、全表面ダム540は、典型的には隣接した精製機バー525zの横方向断面領域562に等しくまたはそれよりも更に大きい横方向断面領域546を有する。
【0076】
他の例示的な実施形態では、突起部550の縦方向断面領域472は、対応する隣接した精製機バー525zの横方向断面領域546の15%以下である。更なる他の実施形態では、突起部550の縦方向断面領域472は、対応する隣接した精製機バー525zの横方向断面領域546の15%以下である。更なる他の例示的な実施形態では、突起部550の横方向断面領域562は、隣接した精製機バー525zの横方向断面領域546の10%以下である。更なる他の実施形態では、突起部550の横方向断面領域562は、隣接した精製機バー525zの横方向断面領域546の15%以下である。
【0077】
図8図10は、突起部850、950、1050が「流量制限器」とも称されてもよいタイプの突起部850である例示的な実施形態を表す。例示的な流量制限器850b、850c、850dは、いずれかのタイプの精製機プレートセグメント800において使用されてもよいが、流量制限器850b、850c、850dは特に、低濃度精製において有用であることができることが考慮される。
【0078】
低濃度精製では、作業者は概して、機械的精製機(702を参照)への供給材料869の排気の前に供給材料869を著しく希釈する。例えば、低濃度供給材料869は、2%~6%の範囲において希釈されてもよい。
【0079】
過度に長い精製機バー(例えば、約10mmまたはそれよりも長い)を有する従来の低濃度精製機プレートセグメントによる問題は、それらの長いバーが高排気効果及び高出口圧力を生じさせており、それが、より高い排気エネルギーをもたらしており、運用コストを増大させていることである。したがって、過度に長い精製機バー(例えば、約10mmまたはそれよりも長い)を有する新たな低濃度精製機を稼働させるコスト(エネルギー及び資源の観点で)は、そのような低濃度精製機を通じて加工された供給材料から導出することができる値を上回っている。それらのコストは、精製機プレートセグメントの動作寿命内のいずれの利得をも相殺する。精製機バーの高さが非常に低くなるとき、精製機は、流れ要件及び排気要件を扱うことが可能でなく、それは、能力の制限を生じさせる。したがって、低濃度精製機は、狭い範囲のバー高さを有し、その範囲において効率的な精製を行うことができる。これは、低濃度精製機プレートセグメントの有用な耐用年数に悪影響をおよぼす。
【0080】
図8は、例示的な精製機プレートセグメント800の精製部807の概略の斜視図である。特に、低濃度精製機(702を参照)における狭い範囲の有効な機械的精製を有する問題は、内弧(110、図1を参照)と、内弧110から遠位に配置された外弧115と、第2の端116から遠位に配置された第1の端113であって、第1の端113及び第2の端116は、内弧110と外弧115との間で延在する、第1の端113と、内弧110、第1の端113、第2の端116、及び外弧115の間に配置された基板820と、基板820の精製機側805及び精製機側805から遠位に配置された基板820の背面側206と、を含む例示的な精製機プレートセグメントの使用を通じて軽減される。精製機バー825は、精製機側805上で基板820に係合される。精製機バー825は、精製機バー高さHを有し、隣接した精製機バー(例えば、825z及び825zzを参照)及び基板820は、隣接した精製機バー825z、825zzの間の溝830を画定する。突起部850b、850c、850dは、2つの隣接した精製機バー825z、825zzの間の溝830内に配置され、突起部850b、850c、850dは、第2の制限器端854(1054、図10も参照)から遠位に配置された第1の制限器端855を有する流量制限器850b、850c、850dである。第1の制限器端855は、2つの隣接した精製機バー825z、825zzの第1の精製機バー825zの前端面821に係合する。第2の制限器端854は、2つの隣接した精製機バー825z、825zzの第2の精製機バー825zzの後端面824に係合し、流量制限器850b、850c、850dは、溝830の基板820の上に配置される。
【0081】
他の例示的な実施形態では、第1の制限器端855のみが前端面821に係合する。更なる他の例示的な実施形態では、第2の制限器端854のみが後端面824に係合する。
【0082】
流量制限器850b、850c、850dは、或るタイプの突起部850であることが理解されよう。したがって、突起部(図1図5のそれぞれにおける150、250、350、450、550を参照)に関連するいずれかの説明も、他に述べられない限り、流量制限器850b、850c、850dの潜在的な実施形態を説明する。例えば、流量制限器850b、850c、850dは、様々な形状を取ってもよい。
【0083】
例示的な流量制限器の形状の非包括的なリストは、長方形、長方形プリズム、長方形プリズムセグメント、三角形プリズム、三角形プリズムセグメント、供給材料に露出された側の数が4以上であるプリズムもしくはそのセグメント、多面体、多面体セグメント、三角錐、三角錐セグメント、四角錐、四角錐セグメント、供給材料に露出された5つ以上の面を有する角錐もしくはそのセグメント、角錐台、角錐台セグメント、球形ドーム、球形ドームセグメント、回転楕円ドーム、回転楕円ドームセグメント、放物線プリズム、放物線プリズムセグメント、錐台放物線プリズム、錐台放物線プリズムセグメント、錐体、錐体セグメント、回転楕円錐体、回転楕円錐体セグメント、楕円形錐体、楕円形錐体セグメント、円錐台、カプセル、円筒形セグメント、楕円体錐台、楕円体錐台セグメント、円筒形、円筒形セグメント、楕円円筒形、楕円円筒形セグメント、球形、球形セグメント、回転楕円形、回転楕円形セグメント、または先述の形状のいずれかの組み合わせもしくは置換を含む。
【0084】
流量制限器850b、850c、850dが配置された溝830の基板820に流量制限器850b、850c、850dが係合しないと仮定して、流量制限器850b、850c、850dを含む例示的な精製機プレートセグメント800は、溝830内のいずれかの高度において配置された流量制限器を有してもよい。特定の例示的な実施形態では、流量制限器850b、850c、850d、850b、850c、850dは、溝830の上に部分的に配置されてもよい(すなわち、隣接した精製機バー825z、825zzの上に部分的に)。概して、円筒形状が他の形状と比較して、経時的により均一に摩耗すると考えられることを理由に、一般的に円筒形状を有する流量制限器850bは、多くの精製用途に対して望ましいことがあると考えられる。しかしながら、中間においてわずかに動く流量制限器850bも望ましいことがある。
【0085】
流量制限器850cは、流量制限器850cの周りで供給材料869を方向付けるよう方位付けられた前端面867a、867bを有する一般的な菱形形状を有する。流量制限器850dは、接近する供給材料869に対向するよう方位付けられた前端面867を有する四辺形プリズムの全体形状を有する。
【0086】
理論によって束縛されることなく、精製機バー高さHの25%以下の高さを有する溝830の長さGLに沿って規則的または不規則的な間隔963(図9)において配置された流量制限器850b、850c、850dは、流量制限器850b、850c、850dが配置された溝830の利用可能な流量を減少させることが考慮される。流量制限器850b、850c、850dは、有効開始流量を達成するよう、溝830内に配置されてもよい。このようにして、本開示に従った新たな精製機プレートセグメント800は、所望の精製能力に対して適切である有効開始流量を有することができる。経時的に、流量制限器850b、850c、850dは、精製機バー825とほぼ同一の速度においてすり減ることが考慮される。したがって、精製機バー825が摩耗に起因して短くなるにつれて、溝830の容積が減少するが、制限器バー850b、850c、850dが摩耗に起因して縮小するにつれて、制限器バー850b、850c、850dの摩耗したサイズと比較して、制限器バー850b、850c、850dの元のサイズにおける差は、溝容積に再度加えられる。このようにして、精製機プレートセグメント800の耐用年数にわたって有効流量を維持することができる。
【0087】
加えて、精製機バー825の上部828の近くに配置された流量制限器850b、850c、850dは、精製機バー825の高さHが流量制限器850b、850c、850dのレベルに到達するにつれて、精製機バー825と共に摩耗する。これは、最上位の流量制限器850b、850c、850dの一部を徐々に取り除き、よって、バー高さHが減少するにつれて、制限を徐々に減少させる。
【0088】
他の例示的な実施形態では、流量制限器850b、850c、850dは、精製機バー825よりも遅い速度において摩耗するように構成されてもよい。そのような実施形態では、流量が経時的に減少するが、精製能力が増大することが考慮される。
【0089】
図9は、流量制限器950b、950c、950d、950eを有する例示的な精製機プレートセグメント900の断面側面図である。理論によって束縛されることなく、10mm~50mm毎に溝930内に規則的な間隔963において突起部950(すなわち、この実施形態では、流量制限器950b、950c、950d、950e)を配置することが考えられる。更なる他の実施形態では、流量制限器950b、950c、950d、950eは、機械的精製機702、602を通じて供給される供給材料969に応じて、20mm~40mm毎に間隔463において溝930内に配置されてもよい。
【0090】
図9が示すように、流量制限器950b、950c、950d、950eが基板920に係合しないと仮定して、流量制限器950b、950c、950d、950eは、溝930内にいずれかの高さHにおいて配置されてもよい。例えば、流量制限器950dは、第1の流量制限器高さfrh1において配置され、流量制限器950bは、第2の流量制限器高さfrh2において配置される。第1の流量制限器高さfrh1は、第2の流量制限器高さfrh2とは異なる。説明された方式において溝930内に流量制限器950b、950c、950d、950eを配置させる利点は、流量制限器950b、950c、950d、950eもより長い精製機バー925を支持し、破損に耐性を有し、それによって、精製機プレートセグメントがより長いバーを有するが、流量制限器950b、950c、950d、950e、または他のタイプの突起部(350を参照)を有しない悩ましい別の問題を解決することである。
【0091】
図9は、流量制限器950b、950c、950d、950eが、内弧910に最も近くに配置された流量制限器950b、950c、950d、950eの部分から外弧915に最も近くに配置された流量制限器950b、950c、950d、950eの部分まで測定されたときに、流量制限器950b、950c、950d、950eの最長の長さlに沿って配置された平面から測定された縦方向断面領域972を有することを更に示す。2つの隣接した精製機バー1025z、1025zzの第1の精製機バー1025は、精製機バー長さlに横断する精製部1007を横切る平面から測定された横方向断面領域1046を有する。流量制限器縦方向断面領域972は、隣接した精製機バー横方向断面領域1046の15%未満である。
【0092】
流量制限器950b、950c、950d、950eが例として示される。流量制限器950bは、概して円筒形状及び断面領域872を有する。流量制限器950cは、前端面967a及び967bが流量制限器950cの周りの供給材料969を屈折させるように、概して菱形形状を有する。流量制限器950dは、供給材料969に直接対向するよう方位付けられた前端面967を有する四辺形プリズムである。流量制限器950eは、楕円円筒形の形状を有し、卵形断面領域972を有する。
【0093】
図10は、基板1020上に配置された精製機バー1025及び隣接した精製機バー(1025z、1025zzを参照)の間に配置された溝1030を有する例示的な精製機プレートセグメント1000の精製部1007の横方向断面を表す概略図であり、突起部1050は、そのような溝1030内に配置された流量制限器1050b、1050c、1050fである。図10は、精製機バー1025zの前端面1021に係合した第1の制限器端1055及び隣接した精製機バー1025zzの後端面1024に係合した第2の制限器端1054をより明確に表す。
【0094】
流量制限器1050fは、特定の例示的な流量制限器1050fが、溝1030内の第2の流量制限器端1054とは異なる高度において配置された第1の流量制限器端1055を有してもよいことを示す。
【0095】
突起部の横方向断面領域1062、表面下ダムの横方向断面領域(544、図5)、全表面ダムの横方向断面領域(542、図5)、及び精製機バーの横方向断面領域1046は、突起部1050、表面下ダム(545、図5)、全表面ダム(540、図5)、及び精製機バー1025のそれぞれの形状に基づいて変化する。表される実施形態では、精製機バー1025の横方向断面領域1046は、台形である。したがって、横方向断面領域1046は、式:1/2(W+(Wz))Hによって与えられる。流量制限器の横方向断面領域1062は、表される実施形態では、長方形であり、式:(w×h)によって与えられる。例えば、典型的な流量制限器1050b、1050c、1050fは、3~8mmの横方向断面領域1062を有してもよく、隣接した精製機バー1025zは典型的には、20~50mmの横方向断面領域1046を有する。
【0096】
例示的な実施形態では、突起部1050の縦方向断面領域972は、対応する隣接した精製機バー1025zの横方向断面領域1046の20%以下である。更なる他の例示的な実施形態では、突起部1050の横方向断面領域1062は、隣接した精製機バー1025zの横方向断面領域1046の15%以下である。
【0097】
図11Aは、溝1130(図11D)を画定する一連のピーク1130x及び精製機プレートセグメント1100(図11D)を有する鋳造型1194の正面図である。ピーク1130xは、ピーク1130xの上部1196における複数のノッチ1137(図11B)を画定する。ピーク1130xの上部1196は、最終的に溝1130の下部(または、精製機プレートセグメント1100が後にミリング加工または機械加工を受ける場合、ミリング加工(もしくは、機械加工)の前の溝1130の下部)を画定する。ノッチ1137は望ましくは、精製機プレートセグメント1100の残りの金属よりも柔らかい金属から成る突起部1150に適合するよう形状付けられる。
【0098】
表される実施形態では、2つ以上のノッチ1137は、隣接したピーク1130xの間で横方向に位置合わせされ、その結果、単一の突起部1150は、横方向に位置合わせされたノッチ1137のラインによって支持され得て、それにより複数の隣接したピーク1130xに広がることができる。そのような実施形態は、例示的な工程に従って、精製機プレートセグメント1100を鋳造する最も効率的な方式であることが考慮される。他の例示的な実施形態では、ノッチ1137は、隣接したピーク1130xの間で横方向に位置合わせされない。更なる他の実施形態では、挿入されることになる突起部1150は、格子または他の複合形状であってもよく、格子または他の複合形状は、溝長さGLに沿って異なる長さにおいて突起部1150を配置する。更なる他の例示的な実施形態では、格子または他の複合形状は、異なる溝1130の間で異なる溝長さにおいて突起部1150を置く。この製造方法では、突起部の挿入1150(図11C)は望ましくは、鋳造型1194に挿入されるときに、ノッチ1130xの形状とぴったり重なるように形状付けられる。ノッチ1130x内に配置された突起部1150は、「はめ込まれた突起部」である。例示的な実施形態では、突起部1150(図11C)は、精製機プレートセグメント1100の残りの合金(例えば、典型的には、鋼の合金)と比較して、柔らかい金属(例えば、アルミニウム)から構成されてもよい。鋳造型1194が閉じられるとき、突起部1150は、重力によって適切な位置に維持されてもよい。他の例示的な実施形態では、はめ込まれた突起部1150は、鋳造型1194の両半分をクランプすることによって、適切な位置に保持されてもよい。他の例示的な実施形態では、はめ込まれた突起部1150は、接着剤、綴具、または摩擦力によって適切な位置に維持されてもよい。
【0099】
精製機プレートセグメント1100になる溶融金属または合金が鋳造型1194に注入されるとき、溶融金属または合金は、はめ込まれた突起部1150と融合し、それによって、耐久性のある結合を生じさせる。製造業者はそれによって、溶融金属または合金を鋳造型1194に注入し(ステップ1185によって表される)、溶融金属が冷却し、凝固することを可能にし(ステップ1170によって表される)、鋳造型1194から精製機プレートセグメント1150を抽出する(ステップ1160によって表される)。これは通常、鋳造型1194を破壊することによって行われる。
【0100】
図11Dは、例示的な製造方法により作成された例示的な精製機プレートセグメント1100の正面図である。精製機バー1125の上部1128は、鋳造型1194の隣接したピーク1130xの間で定められた空間1125xの下部内に作成されている。表される例示的な実施形態では、突起部1150は、隣接した精製機バー1125を通じて、隣接した精製機バー1125の間で広がる。図11Eは、図11Dに表された例示的な精製機プレートセグメント1100の部の側面図である。この例示的な製造工程により、突起部1150は、精製機プレートセグメント1100の基板1120内に埋め込まれるようになる。
【0101】
図12A、12B、及び12Cは、突起部1250が隣接した精製機バー1225z、1225zz(図12C)の間で留められる製造方法を表す。突起部は、仕上がったまたはほぼ仕上がった精製機プレートセグメント1200の隣接した精製機バー1225z、1225zzの間で固定されてもよい。これは、水圧プレス、ハンマー、またはいずれかの他の既知の方法により突起部1250を圧入することによって行われてもよい。
【0102】
図12Aは、スロット1277を有する突起部設定器1239を表す。スロット1277は望ましくは、突起部1250の上部を覆うような輪郭にされる。突起部設定器1239及び突起部1250は、所望の設置位置の上の溝1230内に位置付けられる。水圧プレス、ハンマー、または下方向の力を加えるように構成された他のデバイスは次いで、突起部設定器1239を通じて下方向の力を突起部1250に伝達して、下方向に、2つの隣接した精製機バー1225z、1225zzの間で突起部1250を固定する。図12Bは、この例示的な方法に従った突起部1250の設置を示す側面図である。図12Cは、同一のものの正面図である。
【0103】
例示的な方法は、はめ込まれた突起部を画定するよう、鋳型の正の溝内に突起部を配置することであって、突起部は、突起部高さを有し、突起部高さは、鋳造型内の負の精製機バー高さの25%以下である、配置することと、溶融金属を鋳造型に注入することと、はめ込まれた突起部を溶融金属と融合することと、鋳造精製機プレートセグメントを画定するよう、溶融金属が冷却することを可能にすることと、鋳型から鋳造精製機プレートセグメントを取り除くことと、を含む。例示的な方法は、鋳造精製機プレートセグメントの精製機側上で鋳造精製バー及び鋳造精製突起部を機械加工することを更に含んでもよい。
【0104】
別の例示的な方法は、溶融金属を鋳造型に注入することと、鋳造精製機プレートセグメントを画定するよう、溶融金属が冷却することを可能にすることと、鋳型から鋳造精製機プレートセグメントを取り除くことと、突起部を画定するよう、溝基板を機械加工することであって、突起部は、突起部高さを有し、突起部高さは、突起部に隣接した精製機バー高さの25%以下である、機械加工することと、を含む。
【0105】
例示的な精製機プレートセグメントは、内弧と、内弧から遠位に配置された外弧と、第2の端から遠位に配置された第1の端であって、第1の端及び第2の端は、内弧と外弧との間で延在する、第1の端と、内弧、第1の端、第2の端、及び外弧の間に配置された基板と、精製機側及び精製機側から遠位に配置された背面側と、精製機側上で基板に係合した精製機バーであって、精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び基板は、隣接した精製機バーの間の溝を画定する、精製機バーと、溝内に配置された突起部であって、突起部は、突起部高さを有し、突起部高さは、精製機バー高さの30%以下である、突起部と、を含む。
【0106】
例示的な精製機プレートセグメントは、複数の突起部を更に含んでもよく、突起部は、溝内で6ミリメートル~25ミリメートルの規則的な間隔において配置される。例示的な精製機プレートセグメントは、複数の突起部を更に含んでもよく、突起部は、不規則的な間隔において配置される。
【0107】
例示的な精製機プレートセグメントは、長方形、長方形のプリズムの形状を更に有してもよく、突起部は、精製機プレートセグメントの精製機側上で基板に対する角度において配置された前端面を有し、角度は、鈍角度である。
【0108】
例示的な実施形態では、突起部は、アルミニウム、銅、真ちゅう、鋼、プラスチック、木、及びエポキシ樹脂から構成されたグループから選択された材料を含む。
【0109】
例示的な実施形態では、精製機バーは、12mm~15mmの初期のバー高さを有し、突起部は、2mm~3mmの初期の突起部高さを有する。更なる別の例示的な実施形態では、精製機バーは、10mm~20mmの初期のバー高さを有し、突起部は、2mm~5mmの初期の突起部高さを有する。更なる他の例示的な実施形態では、精製機バーは、12mm~15mmの初期のバー高さを有し、突起部は、2mm~3.5mmの初期の突起部高さを有する。例示的な実施形態では、突起部長さは、精製機バー長の10%以下である。
【0110】
例示的な精製機プレートセグメントは、内弧と、内弧から遠位に配置された外弧と、第2の端から遠位に配置された第1の端であって、第1の端及び第2の端は、内弧と外弧との間で延在する、第1の端と、内弧、第1の端、第2の端、及び外弧の間に配置された基板と、基板の精製機側及び精製機側から遠位に配置された基板の背面側と、精製機側上で基板に係合した精製機バーであって、精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び基板は、隣接した精製機バーの間の溝を画定する、精製機バーと、溝内に配置された複数の突起部であって、突起部は、突起部上部、突起部土台、及び突起部上部と突起部土台との間の突起部高さ、並びに突起部上部及び突起部土台を接続する側を有し、複数の突起部のうちの或る突起部は、内弧に最も近くに配置された突起部の部分から外弧に最も近くに配置された突起部の部分まで測定されたときに、突起部の最長の長さに沿って配置された平面から測定された縦方向断面領域を有し、精製機バーの隣接した精製機バーは、精製機バー長さに横断する精製部を横切る平面から測定された横方向断面領域を有し、突起部縦方向断面領域は、隣接した精製機バーの横方向断面領域の20%未満である、突起部と、を含む。
【0111】
例示的な実施形態では、精製機プレートセグメントは、突起部高さと精製機バー高さとの間の差を更に含み、突起部高さと精製機バー高さとの間の差は、有効溝深さである。
【0112】
例示的な実施形態では、精製機プレートセグメントは、ダムを更に含み、ダムは、ダム縦方向断面領域を有し、ダム縦方向断面領域は、基準バー縦方向領域の20%よりも大きく、基準バー縦方向領域は、長さ及び高さを含み、基準バー長さは、ダムの最長の長さと同一の広がりを有する。
【0113】
例示的な実施形態では、突起部は、不規則的な間隔において配置される。
【0114】
例示的な実施形態では、複数の突起部のうちの或る突起部は、台形プリズムの形状を有し、突起部は、精製機プレートセグメントの精製機側上の基板に対する角度において配置された前端面を有し、角度は、鈍角度である。
【0115】
例示的な精製機プレートセグメントは、内弧と、内弧から遠位に配置された外弧と、第2の端から遠位に配置された第1の端であって、第1の端及び第2の端は、内弧と外弧との間で延在する、第1の端と、内弧、第1の端、第2の端、及び外弧の間に配置された基板と、基板の精製機側及び精製機側から遠位に配置された基板の背面側と、精製機側上で基板に係合した精製機バーであって、精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び基板は、隣接した精製機バーの間の溝を画定する、精製機バーと、2つの隣接した精製機バーの間の溝内に配置された突起部であって、突起部は、第2の制限器端から遠位に配置された第1の制限器端を有する流量制限器であり、第1の制限器端は、2つの隣接した精製機バーの第1の精製機バーの前端面に係合し、流量制限器は、溝の基板の上に配置される、突起部と、を含む。
【0116】
例示的な実施形態では、流量制限器は、内弧に最も近くに配置された流量制限器の部分から外弧に最も近くに配置された流量制限器の部分まで測定されたときに、流量制限器の最長の長さに沿って配置された平面から測定された縦方向断面領域を有し、2つの隣接した精製機バーの第1の精製機バーは、精製機バー長さに横断する精製部を横切る平面から測定された横方向断面領域を有し、流量制限器縦方向断面領域は、隣接した精製機バー横方向断面領域の20%未満である。
【0117】
例示的な実施形態では、第2の制限器端は、2つの隣接した精製機バーの第2の精製機バーの後端面に係合する。
【0118】
例示的な実施形態は、複数の突起部を更に含み、複数の突起部は、流量制限器である。
【0119】
例示的な実施形態では、複数の流量制限器の第1の流量制限器は、第1の流量制限器高さにおいて配置され、複数の流量制限器の第2の流量制限器は、第2の流量制限器高さにおいて配置される。
【0120】
例示的な実施形態では、第1の流量制限器の端は、第2の流量制限器の端とは異なる高度において配置される。
【0121】
本発明がその例示的な実施形態を参照して特に示され、説明されてきたが添付の特許請求の範囲によって包含される発明の範囲から逸脱することなく、形式における様々な変更及び詳細な様々な変更が行われてもよいことが当業者によって理解されるであろう。
本出願は、さらに以下を開示する。
(項目1)
内弧と、
前記内弧から遠位に配置された外弧と、
第2の端から遠位に配置された第1の端であって、前記第1の端及び前記第2の端は、前記内弧と前記外弧との間で延在する、前記第1の端と、
前記内弧、前記第1の端、前記第2の端、及び前記外弧の間に配置された基板と、
精製機側及び前記精製機側から遠位に配置された背面側と、
前記精製機側上で前記基板に係合した精製機バーであって、前記精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び前記基板は、前記隣接した精製機バーの間の溝を画定する、前記精製機バーと、
前記溝内に配置された突起部であって、前記突起部は、突起部高さを有し、前記突起部高さは、前記精製機バー高さの30%以下である、前記突起部と、
を備えた、精製機プレートセグメント。
(項目2)
前記突起部は、形状を有し、前記形状は、長方形、長方形プリズム、長方形プリズムセグメント、三角形プリズム、三角形プリズムセグメント、供給材料に露出された側の数が4以上であるプリズムもしくはそのセグメント、多面体、多面体セグメント、三角錐、三角錐セグメント、四角錐、四角錐セグメント、供給材料に露出された5つ以上の面を有する角錐もしくはそのセグメント、角錐台、角錐台セグメント、球形ドーム、球形ドームセグメント、回転楕円ドーム、回転楕円ドームセグメント、放物線プリズム、放物線プリズムセグメント、錐台放物線プリズム、錐台放物線プリズムセグメント、錐体、錐体セグメント、回転楕円錐体、回転楕円錐体セグメント、楕円形錐体、楕円形錐体セグメント、円錐台、カプセル、円筒形セグメント、楕円体錐台、楕円体錐台セグメント、円筒形、円筒形セグメント、楕円円筒形、楕円円筒形セグメント、球形、球形セグメント、回転楕円形、回転楕円形セグメント、またはそれらの組み合わせから構成されたグループから選択される、項目1に記載の精製機プレートセグメント。
(項目3)
複数の突起部を更に備え、
前記突起部は、前記溝内で6ミリメートル~25ミリメートルの規則的な間隔において配置される、項目1~2のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目4)
複数の突起部を更に備え、
前記突起部は、不規則的な間隔において配置される、項目1~3のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目5)
前記突起部は、長方形プリズムの形状を有し、
前記突起部は、前記精製機プレートセグメントの前記精製機側上で前記基板に対する角度において配置された前端面を有し、
前記角度は、鈍角度である、項目1~4のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目6)
前記突起部は、アルミニウム、銅、真ちゅう、鋼、プラスチック、木、及びエポキシ樹脂から構成されたグループから選択された材料を含む、項目1~5のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目7)
前記精製機バーは、10mm~20mmの初期のバー高さを有し、
前記突起部は、2mm~5mmの初期の突起部高さを有する、項目1~6のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目8)
前記精製機バーは、突起部の最長の長さと長さを共有する前記精製機バーの部分の容積を含む基準バー容積、及び前記突起部の最長の長さに沿って隣接した突起部土台と同一に延在する基準バー土台を更に含み、
前記突起部は、突起部容積を更に含み、
前記突起部容積は、前記基準バー容積の40%未満である、項目1~7のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目9)
前記精製機バーは、12mm~15mmの初期のバー高さを有し、
前記突起部は、2mm~3.5mmの初期の突起部高さを有する、項目1~8のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目10)
内弧と、
前記内弧から遠位に配置された外弧と、
第2の端から遠位に配置された第1の端であって、前記第1の端及び前記第2の端は、前記内弧と前記外弧との間で延在する、前記第1の端と、
前記内弧、前記第1の端、前記第2の端、及び前記外弧の間に配置された基板と、
前記基板の精製機側及び前記精製機側から遠位に配置された前記基板の背面側と、
前記精製機側上で前記基板に係合した精製機バーであって、前記精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び前記基板は、前記隣接した精製機バーの間の溝を画定する、前記精製機バーと、
前記溝内に配置された複数の突起部であって、
前記突起部は、突起部上部、突起部土台、前記突起部上部と前記突起部土台との間の突起部高さ、並びに前記突起部上部及び前記突起部土台を接続する側を有し、
複数の前記突起部のうちの或る突起部は、前記内弧に最も近くに配置された前記突起部の部分から前記外弧に最も近くに配置された前記突起部の部分まで測定されたときに、前記突起部の最長の長さに沿って配置された平面から測定された縦方向断面領域を有し、
前記精製機バーの隣接した精製機バーは、精製機バー長さに横断する精製部を横切る平面から測定された横方向断面領域を有し、
突起部縦方向断面領域は、前記隣接した精製機バーの横方向断面領域の20%未満である、
前記突起部と、
を備えた、精製機プレートセグメント。
(項目11)
前記突起部高さと前記精製機バー高さとの間の差を更に備え、
前記突起部高さと前記精製機バー高さとの間の前記差は、有効溝深さである、項目10に記載の精製機プレートセグメント。
(項目12)
ダムを更に備え、
前記ダムは、ダム縦方向断面領域を有し、
前記ダム縦方向断面領域は、基準バー縦方向領域の20%よりも大きく、
前記基準バー縦方向領域は、長さ及び高さを含み、
前記基準バーの長さは、前記ダムの最長の長さと同一の広がりを有する、項目10~11のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目13)
前記突起部は、形状を有し、前記形状は、長方形、長方形プリズム、長方形プリズムセグメント、三角形プリズム、三角形プリズムセグメント、供給材料に露出された側の数が4以上であるプリズムもしくはそのセグメント、多面体、多面体セグメント、三角錐、三角錐セグメント、四角錐、四角錐セグメント、供給材料に露出された5つ以上の面を有する角錐もしくはそのセグメント、角錐台、角錐台セグメント、球形ドーム、球形ドームセグメント、回転楕円ドーム、回転楕円ドームセグメント、放物線プリズム、放物線プリズムセグメント、錐台放物線プリズム、錐台放物線プリズムセグメント、錐体、錐体セグメント、回転楕円錐体、回転楕円錐体セグメント、楕円形錐体、楕円形錐体セグメント、円錐台、カプセル、円筒形セグメント、楕円体錐台、楕円体錐台セグメント、円筒形、円筒形セグメント、楕円円筒形、楕円円筒形セグメント、球形、球形セグメント、回転楕円形、回転楕円形セグメント、またはそれらの組み合わせから構成されたグループから選択される、項目10~12のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目14)
前記突起部は、前記溝内で6ミリメートル~25ミリメートルの規則的な間隔において配置される、項目10~13のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目15)
前記突起部は、不規則的な間隔において配置される、項目10~14のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目16)
複数の前記突起部のうちの或る突起部は、台形プリズムの形状を有し、
前記突起部は、前記精製機プレートセグメントの前記精製機側上で前記基板に対する角度において配置された前端面を有し、
前記角度は、鈍角度である、項目10~15のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目17)
内弧と、
前記内弧から遠位に配置された外弧と、
第2の端から遠位に配置された第1の端であって、前記第1の端及び前記第2の端は、前記内弧と前記外弧との間で延在する、前記第1の端と、
前記内弧、前記第1の端、前記第2の端、及び前記外弧の間に配置された基板と、
前記基板の精製機側及び前記精製機側から遠位に配置された前記基板の背面側と、
前記精製機側上で前記基板に係合した精製機バーであって、前記精製機バーは、精製機バー高さを有し、隣接した精製機バー及び前記基板は、前記隣接した精製機バーの間の溝を画定する、前記精製機バーと、
2つの隣接した精製機バーの間の前記溝内に配置された突起部であって、
前記突起部は、第2の制限器端から遠位に配置された第1の制限器端を有する流量制限器であり、
前記第1の制限器端は、前記2つの隣接した精製機バーの第1の精製機バーの前端面に係合し、
前記流量制限器は、前記溝の前記基板の上に配置される、
前記突起部と、
を備えた、精製機プレートセグメント。
(項目18)
前記流量制限器は、前記内弧に最も近くに配置された前記流量制限器の部分から前記外弧に最も近くに配置された前記流量制限器の部分まで測定されたときに、前記流量制限器の最長の長さに沿って配置された平面から測定された縦方向断面領域を有し、
前記2つの隣接した精製機バーの前記第1の精製機バーは、精製機バー長さに横断する精製部を横切る平面から測定された横方向断面領域を有し、
流量制限器縦方向断面領域は、前記隣接した精製機バーの横方向断面領域の20%未満である、項目17に記載の精製機プレートセグメント。
(項目19)
前記第2の制限器端は、前記2つの隣接した精製機バーの第2の精製機バーの後端面に係合する、項目17~18のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目20)
複数の突起部を更に備え、前記複数の突起部は、流量制限器である、項目17~19のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目21)
前記複数の流量制限器の第1の流量制限器は、第1の流量制限器高さにおいて配置され、
前記複数の流量制限器の第2の流量制限器は、第2の流量制限器高さにおいて配置される、項目20に記載の精製機プレートセグメント。
(項目22)
前記第1の流量制限器の端は、前記第2の流量制限器の端とは異なる高度において配置される、項目17~21のいずれか一項に記載の精製機プレートセグメント。
(項目23)
はめ込まれた突起部を画定するよう、鋳型の正の溝内に突起部を配置することであって、前記突起部は、突起部高さを有し、前記突起部高さは、前記鋳造型内の負の精製機バー高さの25%以下である、前記配置することと、
溶融金属を前記鋳造型に注入することと、
前記はめ込まれた突起部を前記溶融金属と融合することと、
鋳造精製機プレートセグメントを画定するよう、前記溶融金属が冷却されることを可能にすることと、
前記鋳型から前記鋳造精製機プレートセグメントを取り除くことと、
を備えた、方法。
(項目24)
前記鋳造精製機プレートセグメントの精製機側上で鋳造精製バー及び鋳造精製突起部を機械加工することを更に備えた、項目20に記載の方法。
図1
図2
図3
図4
図5
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図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図11E
図12A
図12B
図12C