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特許7425865医療装置の構成要素を連結するための調節可能インターフェース装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】医療装置の構成要素を連結するための調節可能インターフェース装置
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/22 20060101AFI20240124BHJP
   A61N 7/00 20060101ALI20240124BHJP
   A61M 25/00 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
A61B17/22
A61N7/00
A61M25/00 520
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2022518715
(86)(22)【出願日】2019-09-25
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-20
(86)【国際出願番号】 US2019052936
(87)【国際公開番号】W WO2021061119
(87)【国際公開日】2021-04-01
【審査請求日】2022-09-12
(73)【特許権者】
【識別番号】521442637
【氏名又は名称】バード・ペリフェラル・バスキュラー・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100137039
【弁理士】
【氏名又は名称】田上 靖子
(72)【発明者】
【氏名】メッシーナ,ジュヌビエーブ
(72)【発明者】
【氏名】パーマー,アレクサンダー
【審査官】石川 薫
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2012/096816(WO,A1)
【文献】米国特許第05423846(US,A)
【文献】特開2014-057746(JP,A)
【文献】特表2012-533346(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0055529(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/22
A61N 7/00
A61M 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療装置の2つの構成要素を連結するための調節可能インターフェース装置であって、
第1の端部と、第2の端部と、内部チャネルと、前記内部チャネルを囲繞する側壁とを有する細長い本体であって、前記内部チャネルが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在するように構成され、前記細長い本体が、前記内部チャネルを通って長手方向に延在する長手方向軸を有し、前記側壁が、前記第2の端部に隣接する第1のコネクタ部分を画定するように構成され、前記第1のコネクタ部分が、環状の凹部を有し、前記第1のコネクタ部分は、前記医療装置の前記2つの構成要素の一方に取り付けられるように構成されている、細長い本体と、
ヘッド端部分と、前記ヘッド端部分から長手方向に延在するシャフト部分とを有する細長い部材であって、前記シャフト部分が、前記細長い本体の前記内部チャネルに少なくとも部分的に位置付けられ、前記シャフト部分が、前記調節可能インターフェース装置の長さを調節するために、前記長手方向軸に沿って軸方向に摺動可能に動くように構成され、前記ヘッド端部分が、前記医療装置の前記2つの構成要素のうちの他方に取り付けられるように構成された第2のコネクタ部分を画定する、細長い部材と、
ねじ切り端部分およびスナップフィット端部分を有するアダプタであって、前記スナップフィット端部分が、前記細長い本体の前記第1のコネクタ部分の前記環状の凹部と係合するように構成された環状の突出部を有する、アダプタと、
を備える、調節可能インターフェース装置。
【請求項2】
前記細長い部材が、前記細長い本体の前記内部チャネルと通じた細長い通路を含む、請求項1に記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項3】
前記シャフト部分に沿って長手方向に間隔をあけて配置された複数の長さインジケータを備え、前記複数の長さインジケータが、前記調節可能インターフェース装置の前記長さに関連付けられた距離を示すように構成されている、請求項1または2に記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項4】
前記調節可能インターフェース装置の前記長さが所望の長さに設定された後に前記細長い本体に対する前記細長い部材の長手方向の位置をロックするように構成されたロッキング機構を備える、請求項1から3のいずれかに記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項5】
前記ロッキング機構が、前記シャフト部分の第1の係合部材および前記内部チャネルの第2の係合部材を含み、前記第1の係合部材が、前記内部チャネルの前記長手方向軸に沿って、既定の間隔で前記第2の係合部材に係合するように構成される、請求項4に記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項6】
前記ロッキング機構が、前記細長い本体の前記内部チャネルおよび前記細長い部材の前記シャフト部分を含み、
前記細長い本体の前記内部チャネルが、前記細長い本体の前記側壁に形成された長手方向トラックおよび複数の弓形トラックを備え、前記複数の弓形トラックが、前記長手方向トラックに沿って長手方向に間隔をあけて配置され、前記長手方向トラックと円周方向に交差し、前記複数の弓形トラックのそれぞれの弓形トラックが、前記長手方向トラックの分岐延長部であり、
前記細長い部材の前記シャフト部分が、外側表面および後端部分を有し、前記後端部分が、前記外側表面から半径方向に外方へ延在する係合部材を有し、前記係合部材が、前記長手方向トラックに沿って摺動するように構成され、前記係合部材が、前記複数の弓形トラックのうちの選択された1つの弓形トラックに回転可能に受け入れられて、前記細長い本体に対する前記細長い部材の前記長手方向の位置をロックするように構成される、請求項4に記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項7】
前記細長い本体の前記内部チャネルの前記複数の弓形トラックが、前記調節可能インターフェース装置の前記長さを調節する複数の別個の単位刻みを画定する、請求項6に記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項8】
前記複数の弓形トラックのそれぞれの弓形トラックが1対のテーパ壁を有し、前記1対のテーパ壁は、前記係合部材が前記複数の弓形トラックのうちの前記選択された1つの弓形トラックに回転可能に受け入れられると、前記細長い部材の前記係合部材が前記1対のテーパ壁の間に押し込まれて、前記細長い本体に対する前記細長い部材の回転運動と長手方向運動の両方を妨げるように構成される、請求項6または7に記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項9】
前記細長い本体の前記内部チャネルの前記長手方向トラックが、直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部を備え、前記直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部のそれぞれが、前記複数の弓形トラックの各部分によって形成された複数の弓形トラック延長部を含み、
前記細長い部材の前記係合部材が、直径方向反対側に設置された1対の係合タブを備え、前記直径方向反対側に設置された1対の係合タブが、前記直径方向反対側に設置された長手方向トラック部に係合する、請求項6から8のいずれかに記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項10】
前記ロッキング機構が、
前記細長い本体に連結された枢動部材と、
枢動端部およびロッキング端部を有するロッキングレバーとを備え、前記枢動端部が、前記細長い本体の前記枢動部材に回転可能に連結するように構成され、前記ロッキングレバーが、収容位置とロッキング位置との間で、前記枢動部材のところで枢動するように構成され、前記ロッキング位置では、前記ロッキングレバーの前記ロッキング端部が、前記細長い部材の前記シャフト部分に係合する、請求項4に記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項11】
前記ロッキングレバーの前記ロッキング端部が、前記細長い部材の前記ヘッド端部分の近位側の場所で前記細長い部材の前記シャフト部分を嵌合状態で挟むように構成されたU字形ヨークを有する、請求項10に記載の調節可能インターフェース装置。
【請求項12】
ハンドピースハウジングと、前記ハンドピースハウジングに連結された超音波カテーテルとを含むハンドピースであって、前記ハンドピースハウジングが、操作者が把持するのを容易にする外形およびサイズで構成され、前記超音波カテーテルが、第1の取り付け部分を有する、ハンドピース、
カテーテル本体と、前記カテーテル本体に連結されたカテーテルシースとを有する支持カテーテルであって、前記カテーテル本体が第2の取り付け部分を有し、前記カテーテルシースが遠位端部を有する、支持カテーテル、ならびに
前記支持カテーテルを前記超音波カテーテルに連結するように構成された調節可能インターフェース装置であって、
第1の端部と、第2の端部と、内部チャネルと、前記内部チャネルを囲繞する側壁とを有する細長い本体であって、前記内部チャネルが、前記第1の端部と前記第2の端部との間に延在するように構成され、前記細長い本体が、前記内部チャネルを通って長手方向に延在する長手方向軸を有し、前記側壁が、前記第2の端部に隣接する第1のコネクタ部分を画定するように構成され、前記第1のコネクタ部分が、環状の凹部を有し、前記第1のコネクタ部分は、前記超音波カテーテルの前記第1の取り付け部分および前記支持カテーテルの前記第2の取り付け部分の一方に取り付けられるように構成される、細長い本体と、
ヘッド端部分と、前記ヘッド端部分から長手方向に延在するシャフト部分とを有する細長い部材であって、前記シャフト部分が、前記細長い本体の前記内部チャネルに少なくとも部分的に位置付けられ、前記シャフト部分が、前記調節可能インターフェース装置の長さを調節するために、前記長手方向軸に沿って軸方向に摺動可能に動くように構成され、前記ヘッド端部分が、前記超音波カテーテルの前記第1の取り付け部分および前記支持カテーテルの前記第2の取り付け部分のうちの他方に取り付けられるように構成された第2のコネクタ部分を画定する、細長い部材と、
ねじ切り端部分およびスナップフィット端部分を有するアダプタであって、前記スナップフィット端部分が、前記細長い本体の前記第1のコネクタ部分の前記環状の凹部と係合するように構成された環状の突出部を有する、アダプタと、
を備える調節可能インターフェース装置、
を備える超音波装置。
【請求項13】
前記細長い部材が、前記細長い本体の前記内部チャネルと通じた細長い通路を含み、前記細長い通路および前記内部チャネルが、前記支持カテーテルによって支持される超音波伝達部材を受け入れるように構成される、請求項12に記載の超音波装置。
【請求項14】
前記シャフト部分に沿って長手方向に間隔をあけて配置された複数の長さインジケータを備え、前記複数の長さインジケータが、前記調節可能インターフェース装置の前記長さに関連付けられた距離を示すように構成される、請求項12または13に記載の超音波装置。
【請求項15】
前記調節可能インターフェース装置の前記長さが所望の長さに設定された後に前記細長い本体に対する前記細長い部材の長手方向の位置をロックするように構成されたロッキング機構を備える、請求項12から14のいずれかに記載の超音波装置。
【請求項16】
前記ロッキング機構が、前記細長い本体の前記内部チャネルおよび前記細長い部材の前記シャフト部分を含み、
前記細長い本体の前記内部チャネルが、前記細長い本体の前記側壁に形成された長手方向トラックおよび複数の弓形トラックを備え、前記複数の弓形トラックが、前記長手方向トラックに沿って長手方向に間隔をあけて配置され、前記長手方向トラックと円周方向に交差し、前記複数の弓形トラックのそれぞれの弓形トラックが、前記長手方向トラックの分岐延長部であり、
前記細長い部材の前記シャフト部分が、外側表面および後端部分を有し、前記後端部分が、前記外側表面から半径方向に外方へ延在する係合部材を有し、前記係合部材が、前記長手方向トラックに沿って摺動するように構成され、前記係合部材が、前記複数の弓形トラックのうちの選択された1つの弓形トラックに回転可能に受け入れられて、前記細長い本体に対する前記細長い部材の前記長手方向の位置をロックするように構成される、請求項15に記載の超音波装置。
【請求項17】
前記細長い本体の前記内部チャネルの前記複数の弓形トラックが、前記調節可能インターフェース装置の前記長さを調節する複数の別個の単位刻みを画定する、請求項16に記載の超音波装置。
【請求項18】
前記複数の弓形トラックのそれぞれの弓形トラックが1対のテーパ壁を有し、前記1対のテーパ壁は、前記係合部材が前記複数の弓形トラックのうちの前記選択された1つの弓形トラックに回転可能に受け入れられると、前記細長い部材の前記係合部材が前記1対のテーパ壁の間に押し込まれて、前記細長い本体に対する前記細長い部材の回転運動と長手方向運動の両方を妨げるように構成される、請求項16または17に記載の超音波装置。
【請求項19】
前記細長い本体の前記内部チャネルの前記長手方向トラックが、直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部を備え、前記直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部のそれぞれが、前記複数の弓形トラックの各部分によって形成された複数の弓形トラック延長部を含み、
前記細長い部材の前記係合部材が、直径方向反対側に設置された1対の係合タブを備え、前記直径方向反対側に設置された1対の係合タブが、前記直径方向反対側に設置された長手方向トラック部に係合する、請求項16から18のいずれかに記載の超音波装置。
【請求項20】
前記ロッキング機構が、
前記細長い本体に連結された枢動部材と、
枢動端部およびロッキング端部を有するロッキングレバーとを備え、前記枢動端部が、前記細長い本体の前記枢動部材に回転可能に連結するように構成され、前記ロッキングレバーが、収容位置とロッキング位置との間で、前記枢動部材のところで枢動するように構成され、前記ロッキング位置では、前記ロッキングレバーの前記ロッキング端部が、前記細長い部材の前記シャフト部分に係合する、請求項15に記載の超音波装置。
【請求項21】
前記ロッキングレバーの前記ロッキング端部が、前記細長い部材の前記ヘッド端部分の近位側の場所で前記細長い部材の前記シャフト部分を嵌合状態で挟むように構成されたU字形ヨークを有する、請求項20に記載の超音波装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]なし
[0002]本発明は医療装置に関し、より詳細には、医療装置の構成要素を連結するための調節可能インターフェース装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[0003]1つまたは複数の脈管内閉塞によって失われた開存性および血流を回復させるために、医療装置を使用して、たとえば脈管閉塞横断処置または粥腫切除処置などの外科的処置を実施することができる。医療装置の1つのタイプが、脈管閉塞横断処置および/または粥腫切除処置を実施するように構成された超音波装置である。横断処置は、脈管内閉塞を通る開口を形成する処置である。粥腫切除処置は横断を含み得るが、脈管内閉塞を破壊し、取り除くことも試行する。超音波装置は、処置を実施するための超音波カテーテルおよび支持カテーテルを含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
[0004]当技術分野で必要とされているのは、医療装置の2つの構成要素の間に介在させることができ、それらに連結させることができる調節可能インターフェース装置であり、調節可能インターフェース装置は調節可能な長さを有する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0005]本発明は、医療装置の2つの構成要素の間に介在させることができ、それらに連結させることができる調節可能インターフェース装置を提供し、調節可能インターフェース装置は調節可能な長さを有する。
【0005】
[0006]本発明は、一形態では、医療装置の2つの構成要素を連結するための調節可能インターフェース装置を対象とする。調節可能インターフェース装置は、細長い本体および細長い部材を含む。細長い本体は、第1の端部と、第2の端部と、内部チャネルと、内部チャネルを囲繞する側壁とを有する。内部チャネルは、第1の端部と第2の端部との間に延在するように構成される。細長い本体は、内部チャネルを通って長手方向に延在する長手方向軸を有する。側壁は、第2の端部に隣接する第1のコネクタ部分を画定するように構成される。第1のコネクタ部分は、医療装置の2つの構成要素の一方に取り付けられるように構成される。細長い部材は、ヘッド端部分と、ヘッド端部分から長手方向に延在するシャフト部分とを有する。シャフト部分は、細長い本体の内部チャネルに少なくとも部分的に位置付けられる。シャフト部分は、調節可能インターフェース装置の長さを調節するために、長手方向軸に沿って軸方向に摺動可能に動くように構成される。ヘッド端部分は、医療装置の2つの構成要素のうちの他方に取り付けられるように構成された第2のコネクタ部分を画定する。
【0006】
[0007]本発明は、別の形態では、ハンドピース、支持カテーテル、および調節可能インターフェース装置を含む超音波装置を対象とする。ハンドピースは、ハンドピースハウジングと、ハンドピースハウジングに連結された超音波カテーテルとを含む。ハンドピースハウジングは、操作者が把持するのを容易にする外形およびサイズで構成される。超音波カテーテルは第1の取り付け部分を有する。支持カテーテルは、カテーテル本体と、カテーテル本体に連結されたカテーテルシースとを有する。カテーテル本体は第2の取り付け部分を有する。カテーテルシースは遠位端部を有する。調節可能インターフェース装置は、細長い本体および細長い部材を含む。細長い本体は、第1の端部と、第2の端部と、内部チャネルと、内部チャネルを囲繞する側壁とを有する。内部チャネルは、第1の端部と第2の端部との間に延在するように構成される。細長い本体は、内部チャネルを通って長手方向に延在する長手方向軸を有する。側壁は、第2の端部に隣接する第1のコネクタ部分を画定するように構成される。第1のコネクタ部分は、超音波カテーテルの第1の取り付け部分および支持カテーテルの第2の取り付け部分の一方に取り付けられるように構成される。細長い部材は、ヘッド端部分と、ヘッド端部分から長手方向に延在するシャフト部分とを有する。シャフト部分は、細長い本体の内部チャネルに少なくとも部分的に位置付けられる。シャフト部分は、調節可能インターフェース装置の長さを調節するために、長手方向軸に沿って軸方向に摺動可能に動くように構成される。ヘッド端部分は、超音波カテーテルの第1の取り付け部分および支持カテーテルの第2の取り付け部分のうちの他方に取り付けられるように構成された第2のコネクタ部分を画定する。
【0007】
[0008]本発明の利点は、調節可能インターフェース装置を使用して、たとえば横断処置および粥腫切除処置のそれぞれでの使用に超音波装置を選択的かつ容易に適合させられることである。
【0008】
[0009]添付図面と併せて解釈される本発明の実施形態の以下の説明を参照することにより、本発明の上記その他の特徴および利点、ならびにそれらを得る方式がより明確になり、本発明がよりよく理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】[0010]本発明の一態様による、ハンドピースと支持カテーテルとの間に介在させた調節可能インターフェース装置を有する超音波装置を含む医療システムの図形表示である。
図2】[0011]図1の超音波装置の一部の拡大図である。
図3】[0012]調節可能インターフェース装置が完全延出位置にある、図1および図2の調節可能インターフェース装置の拡大斜視図である。
図4】[0013]調節可能インターフェース装置が完全格納位置にある、図1および図2の調節可能インターフェース装置の拡大斜視図である。
図5】[0014]調節可能インターフェース装置のロッキング機構を形成する部分を有する、2つの分離可能なハウジング部分を有する細長い本体の内側と、細長い部材の外側とを示す、図1図4の調節可能インターフェース装置の分解拡大図である。
図6】[0015]図5の細長い本体のハウジング部分の斜視図である。
図7】[0016]本発明の別の実施形態による、細長い本体のハウジング部分の斜視端面図である。
図8】[0017]図8図7の細長い本体のハウジング部分の一部の斜視側面図である。
図8A】[0018]図8A図7および図8の実施形態で使用するための任意選択のアダプタである。
図9】[0019]収容位置のロッキングレバーを示す、調節可能インターフェース装置の別の実施形態によるロッキング機構の斜視図である。
図10】[0020]ロッキング位置のロッキングレバーを示す、図9のロッキング機構の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[0021]対応する参照文字は、いくつかの図を通して対応する部分を示す。本明細書で述べる実例は本発明の少なくとも1つの実施形態を示し、こうした実例は、いかなる形でも、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0011】
[0022]次に図面、より具体的には図1を参照すると、本発明の一実施形態による医療システム10が示されており、これは、閉塞横断および/または粥腫切除処置などの医療処置を実施するために使用することができる。
【0012】
[0023]この実施形態では、たとえば、医療システム10は、コンソール12と、たとえば超音波装置14などの医療装置とを含むことができる。図2も参照すると、超音波装置14は、ハンドピース16、支持カテーテル18、および超音波カテーテル20を含む。支持カテーテル18は、本発明の一態様による調節可能インターフェース装置22により、着脱可能にハンドピース16に取り付けられる。
【0013】
[0024]この実施形態では、図1に示してあるように、コンソール12は、ユーザ・インターフェース24と、制御装置26と、ユーザ・インターフェース24に位置付けられた超音波エネルギー源28とを含む。コンソール12は、図示の実施形態の場合のように別々のハウジングユニットに複数の構成要素を含んでもよく、単一のハウジングユニットに複数の構成要素を含んでもよい。任意選択で、コンソール12は足踏みスイッチ30も含むことができる。
【0014】
[0025]この実施形態では、ハンドピース16は、ハンドピースハウジング34と、ハンドピースハウジング34の内部に取り付けられた超音波トランスデューサ36とを含む。超音波カテーテル20は、超音波トランスデューサ36に、またハンドピースハウジング34に機械的に連結される。ハンドピースハウジング34は、横断処置または粥腫切除処置中に操作者が把持するのを容易にする外形およびサイズを有する。ハンドピースハウジング34は、その遠位端部に、超音波カテーテル20への連結を容易にするように構成された取り付け部分37を含む。
【0015】
[0026]超音波トランスデューサ36は、たとえば圧電タイプのトランスデューサでもよい。ハンドピース16の超音波トランスデューサ36は、電気ケーブル40により、超音波エネルギー源28に電気的に接続される。超音波トランスデューサ36は、超音波エネルギー源28によって発生させられた超音波電気励起信号を受け取り、それを超音波振動エネルギーに変換するように構成されており、その超音波振動エネルギーは、超音波エネルギー源28によって発生させられた超音波電気励起信号の周波数範囲に対応する周波数範囲になり得る。
【0016】
[0027]コンソール12のユーザ・インターフェース24は、電気的かつ通信的な相互接続を実現するために、電気ケーブル42、たとえば複数ワイヤケーブルまたはUSBを介して制御装置26に接続される。別法として、ユーザ・インターフェース24は、制御装置26に通信可能に結合される無線リンク、たとえばブルートゥース(登録商標)でもよい。ユーザ・インターフェース24は、たとえばタッチスクリーン表示装置44と、関連付けられた入力処理回路および出力処理回路とを含んでもよい。タッチスクリーン表示装置44は、たとえば液晶表示装置(LCD)、または発光ダイオード(LED)表示装置を含んでもよい。別法として、ユーザ・インターフェース24はラップトップコンピュータまたはタブレットの形をとってもよい。ユーザ・インターフェース24は、タッチスクリーン表示装置44によって受け取られたユーザ入力に基づいて制御信号を生成するように構成される。たとえば、ユーザはユーザ・インターフェース24のタッチスクリーン表示装置44を操作して制御装置26に制御信号を提供し、それによって超音波エネルギー源28の動作を開始および/または終了させることができる。
【0017】
[0028]制御装置26は、ユーザ・インターフェース24および超音波エネルギー源28のそれぞれに電気的に接続され、通信可能に結合される。制御装置26は、たとえばプロセッサ回路、インターフェース回路、および電子的メモリ回路を含むことができる。制御装置26は、たとえば、ユーザ・インターフェース24のタッチスクリーン表示装置44から受け取った信号を処理するプログラム命令を実行するように、また超音波エネルギー源28に出力制御信号を提供するプログラム命令を実行して、たとえば超音波エネルギー源28によって生成される超音波電気励起信号の周波数および/または電気的出力を制御するなど、超音波エネルギー源28の動作を制御するように構成される。
【0018】
[0029]超音波エネルギー源28は、電気ケーブル40を介して超音波トランスデューサ36に接続される。超音波エネルギー源28は、超音波トランスデューサ36へと送達される超音波電気励起信号を生成する。超音波電気励起信号の周波数は、たとえば20kHz~40kHzの範囲で選択可能および/または調節可能でもよい。いくつかの応用例では、たとえば超音波電気励起信号の超音波周波数は20kHzの周波数でもよく、初期状態で20kHzの周波数でもよい。
【0019】
[0030]足踏みスイッチ30は、電気ケーブル48を介して制御装置26に接続される。足踏みスイッチ30は、制御装置26に補助的な入力信号を提供することができ、制御装置26は、システム構成要素、たとえば医療システム10の超音波エネルギー源28を起動および停止させるためにこれを使用することができる。
【0020】
[0031]図1および図2を参照すると、支持カテーテル18は、カテーテル本体54、カテーテルシース56、およびカテーテル内腔58を含む。カテーテルシース56はカテーテル本体54に連結される。カテーテル内腔58は、カテーテル本体54およびカテーテルシース56の全体にかけて延在する。この実施形態では、カテーテル本体54とカテーテルシース56とは一体のユニットとして形成されてもよく、カテーテルシース56の近位端部56-1は、カテーテル本体54に恒久的に連結される。
【0021】
[0032]カテーテル本体54は、支持カテーテル18の近位端部を画定する近位端部54-1を有する。カテーテル本体54は、調節可能インターフェース装置22への連結を容易にする取り付け部分60も近位端部54-1に含む。
【0022】
[0033]支持カテーテル18のカテーテルシース56は、ポリマーチューブなどの細長い可撓性チューブの形をとってもよい。支持カテーテル18のカテーテルシース56は近位端部56-1および遠位端部56-2を含み、カテーテル内腔58の一部を含む。カテーテルシース56の遠位端部56-2は、支持カテーテル18の遠位端部を画定する。この実施形態では、カテーテル内腔58は、カテーテル本体54とカテーテルシース56の両方を通ってカテーテルシース56の遠位端部56-2へと長手方向に延在する細長い内腔であり、カテーテルシース56の直径に対する中心内腔として形成することができる。
【0023】
[0034]この実施形態では、超音波カテーテル20は、可撓性金属線、たとえばニチノールを囲繞するシースを含む細長い部材である。超音波カテーテル20のシースは、支持カテーテル18のカテーテルシース56のカテーテル内腔58内に位置付けられ、かつその中を長手方向に延在する。この実施形態では、超音波カテーテル20は60センチメートル(cm)を超える長さを有することができ、いくつかの実施形態では、たとえば100cm~200cmの長さを有することができる。超音波カテーテル20は、近位端部20-1、遠位先端20-2、遠位端部分20-3、およびハンドピース20-4を有し、超音波カテーテル20のシースは、ハンドピース20-4から長手方向に延在する。
【0024】
[0035]超音波カテーテル20の近位端部20-1は、たとえばソニックコネクタによって超音波トランスデューサ36に動作可能に接続されて、超音波トランスデューサ36から振動エネルギーを受け取り、それによって超音波カテーテル20の少なくとも遠位先端20-2の振動運動を生じさせる。超音波カテーテル20の振動運動は、縦方向でもよく、縦振動と横振動の組合せでもよい。
【0025】
[0036]超音波カテーテル20の遠位先端20-2は、たとえば鈍い先端、たとえばとがっていない丸い先端でもよい。実際には、支持カテーテル18のカテーテルシース56および超音波カテーテル20は脈管閉塞を有する脈管構造の血管へと前進させられ、超音波カテーテル20の遠位先端20-2が脈管閉塞に係合する。
【0026】
[0037]遠位端部分20-3は、超音波カテーテル20のうち、超音波カテーテル20の遠位先端20-2から近位に延在する部分であり、遠位端部分20-3は、遠位方向において遠位先端20-2で終端する。
【0027】
[0038]超音波カテーテル20のハンドピース20-4は、調節可能インターフェース装置22への連結を容易にする取り付け部分38を含む。
[0039]調節可能インターフェース装置22により、ハンドピース16のハンドピースハウジング34に支持カテーテル18が連結される。この実施形態では、図1および図2に示されているように、調節可能インターフェース装置22は中間の長さに設定されている。図3には完全延出位置22-1の調節可能インターフェース装置22が示してあり、図4には完全格納位置22-2の調節可能インターフェース装置22が示してある。調節可能インターフェース装置22の長さは、横断処置と粥腫切除処置の両方に対応するために、完全延出位置22-1と完全格納位置22-2との間で調節可能である。
【0028】
[0040]特に図1および図2を再び参照すると、調節可能インターフェース装置22の長さを調節すると、超音波カテーテル20の遠位先端20-2に対するカテーテルシース56の遠位端部56-2の位置が調節され、それにより、カテーテルシース56の遠位端部56-2から遠位に延在する超音波カテーテル20の遠位端部分20-3の量が調節される。たとえば、調節可能インターフェース装置22の完全延出位置22-1では、超音波カテーテル20の遠位端部分20-3を、全体としてカテーテルシース56のカテーテル内腔58の内部に配置することができる。調節可能インターフェース装置22の完全格納位置22-2では、超音波カテーテル20の遠位先端20-2は、カテーテルシース56の遠位端部56-2から最大距離、たとえば、10センチメートル(cm)延在することになり、したがって、超音波カテーテル20の遠位端部分20-3の全体が、支持カテーテル18のカテーテルシース56の遠位端部56-2を越えて露出させられる。
【0029】
[0041]調節可能インターフェース装置22は、延出させられると、超音波カテーテル20の遠位先端20-2にさらなる支持を提供し、格納されると、支持カテーテル18に対して超音波カテーテル20の遠位先端20-2を前進させることをより自由にするという特長がある。また、調節可能インターフェース装置22により、処置中に支持カテーテル18と超音波カテーテル20の両方がユニットとして動かされるという全体的な利益が提供される。
【0030】
[0042]図3図6を参照すると、調節可能インターフェース装置22は、細長い本体62および細長い部材64を含む。この実施形態では、細長い部材64は細長い本体62の中に摺動可能かつ回転可能に設けられる。調節可能インターフェース装置22の長さは、細長い本体62に対して細長い部材64を長手方向に摺動させることによって調節される。この実施形態では、調節可能インターフェース装置22の所望の長さが設定された後、次いで、細長い本体62に対して細長い部材64を回転させることにより、たとえば細長い本体62に対して細長い部材64を16分の1~4分の1回転させることにより、調節可能インターフェース装置22の長さをロック(換言すれば、固定)することができる。
【0031】
[0043]細長い本体62は、第1の端部62-1、第2の端部62-2、側壁62-3、および内部チャネル62-4を含む。側壁62-3は、内部チャネル62-4を半径方向で囲繞する(換言すれば、取り囲む)。内部チャネル62-4は、細長い本体62の第1の端部62-1と第2の端部62-2との間に延在する。細長い本体62は、内部チャネル62-4を通って長手方向に延在する長手方向軸66を有する。側壁62-3は、第2の端部62-2に隣接する第1のコネクタ部分68を画定するように構成される。細長い本体62の第1のコネクタ部分68は、超音波カテーテル20のハンドピース20-4および支持カテーテル18に対する調節可能インターフェース装置22の向きに応じて、超音波カテーテル20のハンドピース20-4の取り付け部分38、または支持カテーテル18の取り付け部分60のそれぞれに取り付けられるように構成される。
【0032】
[0044]図3図5に最もよく示されているように、組立てを簡単にするために、細長い本体62は、1対の分離可能なハウジング部分、すなわちハウジング部分62-5およびハウジング部分62-6を有する分割ハウジングとして構成され、ハウジング部分62-5とハウジング部分62-6は、長手方向に間隔をあけて配置された複数組のフックラッチ部材62-7によって互いに連結される。
【0033】
[0045]図1および図2も参照すると、この実施形態では、細長い本体62の第1のコネクタ部分68は、支持カテーテル18の取り付け部分60に取り付けられるように構成される。また、図5および図6を参照すると、この実施形態では、細長い本体62の第1のコネクタ部分68および支持カテーテル18の取り付け部分60は、ねじタイプの継ぎ手、たとえばルアー連結部を形成するように構成される。たとえば、細長い本体62の第1のコネクタ部分68はメスのねじ切り部分68-1として構成されてもよく、支持カテーテル18の取り付け部分60はオスのねじ切り部分として構成されてもよく、逆も同様である。
【0034】
[0046]図7および図8には、細長い本体62の第1のコネクタ部分68を支持カテーテル18の取り付け部分60に連結するためのねじタイプの継ぎ手、たとえばルアー連結部を表す図5および図6に示した実施形態の構成の代替手段として、締まり嵌めの、たとえばスナップフィットの連結部が示してある。図7および図8には、細長い本体62の第1のコネクタ部分68が環状の凹部68-2を有するメス部分として構成され得ることが示してある。支持カテーテル18の取り付け部分60は、環状の突出部を有する、対応するオス部分として構成することができる。動作時、細長い本体62の第1のコネクタ部分68は、細長い本体62の第1のコネクタ部分68の環状の凹部68-2が支持カテーテル18の取り付け部分60の環状の突出部に係合するように支持カテーテル18の取り付け部分60に対して長手方向に動かされ、それにより、支持カテーテル18と調節可能インターフェース装置22とのスナップフィット(および回転可能な)連結が確立される。
【0035】
[0047]図8Aを参照すると、図7および図8に示してある本体62の実施形態は、任意選択のアダプタ69を含むことにより、図5および図6に示したようなねじタイプのコネクタに変換することができる。アダプタ69は、ねじ切り端部分69-2およびスナップフィット端部分69-3を有する本体69-1を含む。スナップフィット端部分69-3は、環状の突出部69-4を含む。環状の突出部69-4は、細長い本体62の第1のコネクタ部分68の環状の凹部68-2と係合するように構成される。アダプタ69を使用すると、アダプタ69を360°回転させることを容易にし、したがって支持カテーテル18を360°回転させることも容易にしながら、図7および図8に示した本体62の実施形態をねじが切られたコネクタに連結することが容易になる。
【0036】
[0048]図1図5を再び参照すると、細長い部材64は、ヘッド端部分64-1およびシャフト部分64-2を含む。シャフト部分64-2は、ヘッド端部分64-1から長手方向に延在する。シャフト部分64-2は、細長い本体62の内部チャネル62-4に位置付けられる。シャフト部分64-2は、調節可能インターフェース装置22の長さを調節するために、長手方向軸66に沿って軸方向に摺動可能に動くように構成される。ヘッド端部分64-1は、ハンドピース16および支持カテーテル18に対する調節可能インターフェース装置22の向きに応じて超音波カテーテル20のハンドピース20-4の取り付け部分38および支持カテーテル18の取り付け部分60のそれぞれに取り付けられるように構成された、第2のコネクタ部分70を画定する。
【0037】
[0049]図1および図2を参照すると、この実施形態では、細長い部材64の第2のコネクタ部分70は、超音波カテーテル20のハンドピース20-4の取り付け部分38に取り付けられるように構成されている。また、この実施形態では、細長い部材64の第2のコネクタ部分70および超音波カテーテル20のハンドピース20-4の取り付け部分38は、たとえばスナップタイプの継ぎ手によって締まり嵌めを形成するように構成される。たとえば、細長い部材64の第2のコネクタ部分70は環状の凹部を有するメス部分として構成されてもよく、超音波カテーテル20のハンドピース20-4の取り付け部分38は環状の突出部を有するオス部分として構成されてもよく、細長い部材64の第2のコネクタ部分70は、細長い部材64の第2のコネクタ部分70の環状の凹部が超音波カテーテル20のハンドピース20-4の取り付け部分38の環状の突出部に係合するように超音波カテーテル20のハンドピース20-4の取り付け部分38に対して長手方向に動かされ、それにより、ハンドピースハウジング34と調節可能インターフェース装置22とのスナップフィット連結が確立される。
【0038】
[0050]図2図5を参照すると、細長い部材64は、細長い本体62の内部チャネル62-4と通じた(換言すれば、連通する)細長い通路64-3を含む。細長い部材64の細長い通路64-3および細長い本体62の内部チャネル62-4は、支持カテーテル18によって支持された超音波カテーテル20を受け入れるように構成され、超音波カテーテル20は、細長い部材64の細長い通路64-3、細長い本体62の内部チャネル62-4、および支持カテーテル18のカテーテル内腔58のそれぞれを通って、ハンドピース16から長手方向に延在する。
【0039】
[0051]任意選択で、図5に示されているように、細長い部材64のシャフト部分64-2は、シャフト部分64-2に沿って長手方向に間隔をあけて配置された複数の長さインジケータ(換言すれば、表示部)72を含んでもよい。複数の長さインジケータ72は、調節可能インターフェース装置22の長さに関連付けられた距離を示すように構成される。複数の長さインジケータ72は、たとえばエッチングされた、または彩色された帯の形をとってもよく、必要に応じて数値的な長さインジケータをさらに含んでもよい。
【0040】
[0052]図5および図6を参照すると、調節可能インターフェース装置22は、調節可能インターフェース装置22の長さがユーザによって所望の長さに設定された後に細長い本体62に対する細長い部材64の長手方向の位置をロックするように構成されたロッキング機構74をさらに含む。以下でさらに説明するように、この実施形態では、ロッキング機構74は、細長い本体62の内部チャネル62-4および細長い部材64のシャフト部分64-2を含む。
【0041】
[0053]細長い本体62の内部チャネル62-4は、細長い本体62の側壁62-3に形成された長手方向トラック(換言すれば、軌道)76および複数の弓形トラック78を含む。長手方向トラック76および複数の弓形トラック78は、ロッキング機構74の細長い本体62部分を形成する。複数の弓形トラック78は、長手方向トラック76に沿って長手方向に間隔をあけて配置され、長手方向トラック76と円周方向に交差し、複数の弓形トラック78のそれぞれの弓形トラックは、長手方向トラック76の分岐延長部になる。細長い本体62の内部チャネル62-4の複数の弓形トラック78は、調節可能インターフェース装置22の長さを調節する複数の別個の単位刻み(たとえば2.0cm単位刻み)を画定する。
【0042】
[0054]この実施形態では、細長い本体62の内部チャネル62-4の長手方向トラック76は、直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部76-1、76-2を含み、直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部76-1、76-2のそれぞれは、複数の弓形トラック78のそれぞれの部分によって形成された、それぞれの複数の相補的な弓形トラック延長部を含む。しかし、長手方向トラック76は単一の長手方向トラック部によって形成されてもよく、複数の長手方向トラック部によって形成されてもよいことが企図される。
【0043】
[0055]細長い部材64のシャフト部分64-2は、外側表面64-4および後端部分64-5を有する。後端部分64-5は、外側表面64-4から半径方向に外方へ延在する係合部材80を含む。この実施形態では、係合部材80は、長手方向トラック部76-1、76-2とそれぞれ摺動可能に係合する、直径方向反対側に設置された1対のタブ80-1、80-2を含む。この実施形態では、係合部材80は直径方向反対側に設置された1対のタブ80-1、80-2を含むが、係合部材80が必要に応じて単一のタブによって形成されてもよいことが企図される。
【0044】
[0056]係合部材80は、細長い部材64のシャフト部分64-2が細長い本体62の内部チャネル62-4内に位置決めされた状態で、長手方向トラック76に沿って係合および摺動して、調節可能インターフェース装置22の細長い本体62に対して細長い部材64を長手方向に動かすことを容易にし、それによって調節可能インターフェース装置22の長さを調節する。しかし、調節可能インターフェース装置22を所望の長さにロックするために、係合部材80は、細長い本体62の複数の弓形トラック78のうちの選択された1つの弓形トラック78に回転可能に受け入れられて、細長い本体62に対する細長い部材64の長手方向の位置をロックするように構成される。たとえば、調節可能インターフェース装置22の細長い部材64および細長い本体62が、係合部材80が複数の弓形トラック78のうちの1つと半径方向に整列するように長手方向に位置決めされたとき、次いで細長い部材64を細長い本体62に対して回転させると、係合部材80が長手方向トラック76から離れ、細長い本体62の複数の弓形トラック78のうちの対応する弓形トラックに入り、それにより、細長い部材64および細長い本体62が長手方向に動くことが妨げられる。
【0045】
[0057]また、ロッキング機構74では、複数の弓形トラック78のそれぞれの弓形トラックは、1対のテーパ(換言すれば、先細りの)壁78-1、78-2を含むことができる。1対のテーパ壁78-1、78-2は、係合部材80が複数の弓形トラック78のうちの選択された弓形トラック78に回転可能に受け入れられると、細長い部材64の係合部材80が1対のテーパ壁78-1、78-2の間に押し込まれ、それにより、長さの選択が可能になるだけでなく、細長い本体62に対する細長い部材64の回転位置と長手方向位置の両方が保持され、さらに細長い本体62に対する細長い部材64の回転運動と長手方向運動の両方が妨げられるように構成される。
【0046】
[0058]図9および図10には、ロッキング機構100の形をとる、ロッキング機構の代替の実施形態が示してある。ロッキング機構100は、必要に応じてロッキング機構74の補助的なロッキング機構として機能してもよく、ロッキング機構74の代替物として機能してもよいことが企図される。
【0047】
[0059]ロッキング機構100は、枢動部材102、ロッキングレバー104、および収容クリップ106を含む。
[0060]枢動部材102は、細長い本体62に連結される。枢動部材102は、枢動軸108を画定する。
【0048】
[0061]ロッキングレバー104は、枢動端部104-1およびロッキング端部104-2を有する。この実施形態では、ロッキングレバー104のロッキング端部104-2は、細長い部材64のヘッド端部分64-1に隣接する場所、たとえばその近位側の場所で細長い部材64のシャフト部分64-2を嵌合状態で挟むように構成されたU字形ヨーク104-3を有する。
【0049】
[0062]ロッキングレバー104の枢動端部104-1は、枢動軸108に位置付けられた枢動ジョイント(換言すれば、継手)110により、細長い本体62の枢動部材102に回転可能に連結される。枢動ジョイント110は、たとえばピン/穴の機構でもよい。ロッキングレバー104は、図9に示してある収容位置112と図10に示してあるロッキング位置114との間で、枢動部材102の枢動ジョイント110のところで枢動するように構成される。
【0050】
[0063]図9に示してある収容位置112では、ロッキングレバー104は、細長い部材64が細長い本体62に対して長手方向に動くことができるように、細長い部材64のシャフト部分64-2から係合解除されている。ロッキングレバー104は、ロッキングレバー104が収容クリップ106に係合するまで枢動軸108を中心にロッキングレバー104を回転させることによって収容される。
【0051】
[0064]図10に示してあるロッキング位置114では、ロッキングレバー104のロッキング端部104-2のU字形ヨーク104-3は、細長い部材64のヘッド端部分64-1に隣接する細長い部材64のシャフト部分64-2に係合、すなわちそれを挟んでおり、それによって調節可能インターフェース装置22が短くなることを防止する。動作時、細長い部材64は細長い本体62に対して伸長させられ、ロッキングレバー104は、ロッキングレバー104のロッキング端部104-2のU字形ヨーク104-3が細長い部材64のヘッド端部分64-1に隣接する細長い部材64のシャフト部分64-2に係合、すなわちそれを挟むまで、枢動軸108を中心に回転させられる。
【0052】
[0065]使用例として、特定の構成を備えた超音波装置を有する医療システムに関連して、調節可能インターフェース装置22について上に説明してきたが、当業者には、調節可能インターフェース装置22は、2つの医療構成要素の間の間隔を制御可能に調節すべき、他のタイプの超音波装置を含む他のタイプの医療装置での使用に適合させられてもよいことが認識されよう。
【0053】
[0066]以下の項目も本発明に関連する。
[0067]一形態では、本発明は、医療装置の2つの構成要素を連結するための調節可能インターフェース装置に関する。調節可能インターフェース装置は、細長い本体および細長い部材を含む。細長い本体は、第1の端部と、第2の端部と、内部チャネルと、内部チャネルを囲繞する側壁とを有する。内部チャネルは、第1の端部と第2の端部との間を延在するように構成される。細長い本体は、内部チャネルを通って長手方向に延在する長手方向軸を有することができる。側壁は、第2の端部に隣接する第1のコネクタ部分を画定するように構成される。第1のコネクタ部分は、医療装置の2つの構成要素の一方に取り付けられるように構成される。細長い部材は、ヘッド端部分と、ヘッド端部分から長手方向に延在するシャフト部分とを有する。シャフト部分は、細長い本体の内部チャネルに少なくとも部分的に位置付けられるように構成される。シャフト部分は、調節可能インターフェース装置の長さを調節するために、長手方向軸に沿って軸方向に摺動可能に動くように構成される。ヘッド端部分は、医療装置の2つの構成要素のうちの他方に取り付けられるように構成された第2のコネクタ部分を画定するように構成される。
【0054】
[0068]任意選択で、実施形態のいずれかでは、細長い部材は、細長い本体の内部チャネルと流体連通した細長い通路を含んで、たとえば細長い部材および細長い本体を通る連続的な通路を提供することができる。
【0055】
[0069]任意選択で、実施形態のいずれかでは、複数の長さインジケータが、シャフト部分に沿って長手方向に間隔をあけて配置されてもよい。複数の長さインジケータは、たとえば調節可能インターフェース装置の全長、または別法として細長い部材のヘッド端部分が細長い本体から移動した距離など、調節可能インターフェース装置の長さに関連付けられた距離を示すように構成され得る。
【0056】
[0070]任意選択で、実施形態のいずれかでは、ロッキング機構が、調節可能インターフェース装置の長さ、たとえば調節可能インターフェース装置の最近位部から最遠位部までの全長が所望の長さに設定された後、細長い本体に対する細長い部材の長手方向の位置をロックするように構成され得る。
【0057】
[0071]ロッキング機構を含む任意の実施形態では、ロッキング機構はシャフト部分の第1の係合部材および内部チャネルの第2の係合部材を含むことができ、第1の係合部材は、内部チャネルの長手方向軸に沿って、既定の(換言すれば、予め決められた)間隔で第2の係合部材に係合するように構成される。
【0058】
[0072]ロッキング機構を含む任意の実施形態では、ロッキング機構は、細長い本体の内部チャネルおよび細長い部材のシャフト部分を含んでもよく、細長い本体の内部チャネルは、細長い本体の側壁に形成された長手方向トラックおよび複数の弓形トラックを備えることができ、複数の弓形トラックは、長手方向トラックに沿って長手方向に間隔をあけて配置され、長手方向トラックと円周方向に交差することができ、複数の弓形トラックのそれぞれの弓形トラックは、長手方向トラックの分岐延長部、すなわち主たる長手方向トラックから分岐するトラック部分でもよい。細長い部材のシャフト部分は外側表面および後端部分を有することができ、後端部分は、外側表面から半径方向に外方へ延在する係合部材を有することができる。係合部材は、長手方向トラックに沿って摺動するように構成することができ、係合部材は、複数の弓形トラックのうちの選択された1つの弓形トラックに回転可能に受け入れられて、細長い本体に対する細長い部材の長手方向の位置をロックするように構成することができる。
【0059】
[0073]直前の段落の実施形態では、細長い本体の内部チャネルの複数の弓形トラックは、調節可能インターフェース装置の長さを調節する複数の別個の単位刻みを画定するように構成することができる。
【0060】
[0074]直前の2段落の実施形態では、任意選択で、複数の弓形トラックのそれぞれの弓形トラックは1対のテーパ壁を有することができ、たとえば、1対のテーパ壁は、長手方向トラックから離れる方向に先細りになってもよく、1対のテーパ壁は、係合部材が複数の弓形トラックのうちの選択された1つの弓形トラックに回転可能に受け入れられると、細長い部材の係合部材が1対のテーパ壁の間に押し込まれて、細長い本体に対する細長い部材の回転運動と長手方向運動の両方を妨げるように構成され得る。
【0061】
[0075]直前の3段落の実施形態では、細長い本体の内部チャネルの長手方向トラックは、直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部を備えることができ、直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部のそれぞれは、複数の弓形トラックの各部分によって形成された複数の弓形トラック延長部を含むことができる。細長い部材の係合部材は、直径方向反対側に設置された1対の係合タブを備えることができ、直径方向反対側に設置された1対の係合タブは、直径方向反対側に設置された長手方向トラック部に係合するように構成され得る。
【0062】
[0076]いくつかの実施形態では、任意選択で、ロッキング機構は枢動部材およびロッキングレバーを備えることができる。枢動部材は、細長い本体に連結することができる。ロッキングレバーは、枢動端部およびロッキング端部を有することができる。枢動端部は、細長い本体の枢動部材に回転可能に連結するように構成することができ、ロッキングレバーは、収容位置とロッキング位置との間で枢動部材において枢動するように構成され、ロッキングレバーのロッキング端部は、ロッキング位置では細長い部材のシャフト部分に係合するように構成することができる。
【0063】
[0077]直前の段落の実施形態では、ロッキングレバーのロッキング端部は、細長い部材のヘッド端部分の近位側の場所で細長い部材のシャフト部分を嵌合状態、たとえば摩擦嵌合状態で挟むように構成されたU字形ヨーク形状を有することができる。
【0064】
[0078]実施形態のいずれかでは、細長い本体は環状の凹部を有するコネクタ部分を有してもよく、ねじ切り端部分およびスナップフィット端部分を有するアダプタをさらに備えてもよい。スナップフィット端部分は、細長い本体のコネクタ部分の環状の凹部に係合するように構成された環状の突出部を有することができる。
【0065】
[0079]別の形態では、本発明は、ハンドピース、支持カテーテル、および上述の実施形態のいずれかによる調節可能インターフェース装置を含むことができる超音波装置に関する。
【0066】
[0080]ハンドピースは、ハンドピースハウジングと、ハンドピースハウジングに連結された超音波カテーテルとを含むことができる。ハンドピースハウジングは、操作者が把持するのを容易にする外形およびサイズで構成することができる。超音波カテーテルは、第1の取り付け部分を有することができる。支持カテーテルは、カテーテル本体と、カテーテル本体に連結され得るカテーテルシースとを有することができる。カテーテル本体は、第2の取り付け部分を有することができる。カテーテルシースは遠位端部を有する。調節可能インターフェース装置は、支持カテーテルを超音波カテーテルに連結するように構成され得る。調節可能インターフェース装置は、細長い本体および細長い部材を備えることができる。細長い本体は、第1の端部と、第2の端部と、内部チャネルと、内部チャネルを囲繞する側壁とを有することができる。内部チャネルは、第1の端部と第2の端部との間に延在するように構成され得る。細長い本体は、内部チャネルを通って長手方向に延在する長手方向軸を有することができる。側壁は、第2の端部に隣接する第1のコネクタ部分を画定するように構成され得る。第1のコネクタ部分は、超音波カテーテルの第1の取り付け部分および支持カテーテルの第2の取り付け部分の一方に取り付けられるように構成され得る。細長い部材は、ヘッド端部分と、ヘッド端部分から長手方向に延在するシャフト部分とを有することができる。シャフト部分は、少なくとも部分的に細長い本体の内部チャネルに位置付けられ得る。シャフト部分は、調節可能インターフェース装置の長さを調節するために、長手方向軸に沿って軸方向に摺動可能に動くように構成され得る。ヘッド端部分は、超音波カテーテルの第1の取り付け部分および支持カテーテルの第2の取り付け部分のうちの他方に取り付けられるように構成された第2のコネクタ部分を画定するように構成され得る。
【0067】
[0081]任意選択で、実施形態のいずれかでは、細長い部材は、任意選択で、細長い本体の内部チャネルと通じた細長い通路を含むことができる。超音波装置の実施形態では、細長い通路および内部チャネルは、支持カテーテルによって支持され得る超音波伝達部材を受けるように構成され得る。
【0068】
[0082]任意選択で、実施形態のいずれかでは、複数の長さインジケータが、長手方向に、シャフト部分に沿って間隔をあけて配置されてもよく、複数の長さインジケータは、調節可能インターフェース装置の長さに関連付けられた距離を示すように構成され得る。
【0069】
[0083]任意選択で、実施形態のいずれかでは、ロッキング機構が、調節可能インターフェース装置の長さが所望の長さに設定された後に細長い本体に対する細長い部材の長手方向の位置をロックするように構成され得る。
【0070】
[0084]ロッキング機構を含む任意の実施形態では、ロッキング機構は、細長い本体の内部チャネルおよび細長い部材のシャフト部分を含むことができる。細長い本体の内部チャネルは、細長い本体の側壁に形成された長手方向トラックおよび複数の弓形トラックを備えることができ、複数の弓形トラックは、長手方向トラックに沿って長手方向に間隔をあけて配置することができ、長手方向トラックと円周方向に交差することができ、複数の弓形トラックのそれぞれの弓形トラックは、長手方向トラックの分岐延長部でもよい。細長い部材のシャフト部分は、外側表面および後端部分を有することができる。後端部分は、外側表面から半径方向に外方へ延在する係合部材を有することができる。係合部材は、長手方向トラックに沿って摺動するように構成され得る。係合部材は、複数の弓形トラックのうちの選択された1つの弓形トラックに回転可能に受け入れられて、細長い本体に対する細長い部材の長手方向の位置をロックするように構成され得る。
【0071】
[0085]直前の段落の実施形態では、細長い本体の内部チャネルの複数の弓形トラックは、調節可能インターフェース装置の長さを調節する複数の別個の単位刻みを画定するように構成され得る。
【0072】
[0086]直前の2段落の実施形態では、任意選択で、複数の弓形トラックのそれぞれの弓形トラックは1対のテーパ壁を有することができ、1対のテーパ壁は、係合部材が複数の弓形トラックのうちの選択された1つの弓形トラックに回転可能に受け入れられると、細長い部材の係合部材が1対のテーパ壁の間に押し込まれて、細長い本体に対する細長い部材の回転運動と長手方向運動の両方を妨げるように構成され得る。
【0073】
[0087]直前の3段落の実施形態では、任意選択で、細長い本体の内部チャネルの長手方向トラックは、直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部を備えることができる。直径方向反対側に設置された1対の長手方向トラック部のそれぞれは、複数の弓形トラックのそれぞれの部分によって形成された複数の弓形トラック延長部を含むことができる。細長い部材の係合部材は、直径方向反対側に設置された1対の係合タブを備えることができ、直径方向反対側に設置された1対の係合タブは、直径方向反対側に設置された長手方向トラック部に係合するように構成される。
【0074】
[0088]いくつかの実施形態では、任意選択で、ロッキング機構は枢動部材およびロッキングレバーを備えることができる。枢動部材は細長い本体に連結され得る。ロッキングレバーは枢動端部およびロッキング端部を有することができる。枢動端部は、細長い本体の枢動部材に回転可能に連結するように構成することができる。ロッキングレバーは、収容位置とロッキング位置との間で、枢動部材のところで枢動するように構成することができ、ロッキング位置では、ロッキングレバーのロッキング端部は、細長い部材のシャフト部分に係合することができる。
【0075】
[0089]直前の段落の実施形態では、ロッキングレバーのロッキング端部は、細長い部材のヘッド端部分の近位側の場所で細長い部材のシャフト部分を嵌合状態で挟むように構成されたU字形ヨーク形状を有することができる。
【0076】
[0090]定義を目的として、指定されていない限り、用語「連結された」または「取り付けられた」は、直接的であろうと間接的であろうと、動作可能に機能できる任意の連結を包含することを意図している。
【0077】
[0091]少なくとも1つの実施形態に関連して本発明を説明してきたが、本発明は、本開示の趣旨および範囲内でさらに修正されてもよい。したがって、本出願は、本発明の一般的原理を使用する本発明の任意の変形形態、用途、または改変形態を含むことを意図している。さらに、本出願は、本発明が関係し、添付の特許請求の範囲の制限に含有される、当技術分野で知られているかまたは通例である慣行に含まれる本開示からの逸脱を含むことを意図している。
図1
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図8A
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