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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】工作機械用の操作盤
(51)【国際特許分類】
   B23Q 11/12 20060101AFI20240124BHJP
   B23Q 11/14 20060101ALI20240124BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
B23Q11/12 A
B23Q11/14
H05K7/20 H
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022558633
(86)(22)【出願日】2020-10-27
(86)【国際出願番号】 JP2020040204
(87)【国際公開番号】W WO2022091201
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2023-04-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000146847
【氏名又は名称】DMG森精機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小林 広志
【審査官】永井 友子
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-204496(JP,A)
【文献】特開2013-171249(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0342992(US,A1)
【文献】国際公開第2009/116647(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B23Q 11/12
B23Q 11/14
H05K 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定軸の周方向に互いに間隔を設けて配置され、前記所定軸を中心に回転する複数枚の羽根部と、前記所定軸を中心とする円柱形状を有し、前記複数枚の羽根部に対して前記所定軸の半径方向内側に配置される中心軸部とを有し、前記所定軸の軸方向に吸い込んだ空気を前記所定軸の軸方向に送り出す送風装置と、
前記送風装置に対する空気の吸い込み側に配置され、前記所定軸の軸方向において前記送風装置と対向して配置される対向壁と、
前記所定軸の軸方向において前記対向壁および前記中心軸部の間に設けられる中間部材とを備え、
前記中間部材は、円柱形状を有し、
前記中間部材の中心軸は、前記所定軸の軸方向に延びる、工作機械用の操作盤。
【請求項2】
前記中間部材の中心軸は、前記所定軸を延長した直線上で延びる、請求項1に記載の工作機械用の操作盤。
【請求項3】
前記中間部材は、前記対向壁に接続される、請求項1または2に記載の工作機械用の操作盤。
【請求項4】
前記対向壁を有し、前記送風装置を収容する筐体を備え、
前記対向壁は、前記送風装置を収容する内部空間を区画形成し、さらに、
前記対向壁と対向するように前記筐体内に配置され、前記送風装置が取り付けられる隔壁部を備え、
前記対向壁および前記隔壁部の間には、前記送風装置に向けて空気が流れる空気通路が設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の工作機械用の操作盤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、工作機械用の操作盤に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、特表2016-530658号公報(特許文献1)には、数値制御工作機械のための制御コンソールが開示されている。制御コンソールは、ハウジングと、ハウジングにおいて前側に配置されるスクリーンと、電気部品を有する少なくとも1つの回路基板と、流体が中を通ることができる冷却チャネルとを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特表2016-530658号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の特許文献1に開示されるように、工作機械用の操作盤が知られている。このような工作機械用の操作盤においては、操作盤の筐体内に収容された各種の冷却対象物の冷却等を目的にして、送風装置が用いられている。しかしながら、送風装置に繋がる空気通路が筐体内の限られたスペースに設けられると、空気流れに乱流が生じる可能性がある。この場合、送風装置による送風に伴って大きい騒音が発生する。
【0005】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、送風装置による送風に伴って騒音が生じることを抑制する工作機械用の操作盤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の1つの局面に従った工作機械用の操作盤は、所定軸の周方向に互いに間隔を設けて配置され、所定軸を中心に回転する複数枚の羽根部と、所定軸を中心とする円柱形状を有し、複数枚の羽根部に対して所定軸の半径方向内側に配置される中心軸部とを有し、所定軸の軸方向に吸い込んだ空気を所定軸の軸方向に送り出す送風装置と、送風装置に対する空気の吸い込み側に配置され、所定軸の軸方向において送風装置と対向して配置される対向壁と、所定軸の軸方向において対向壁および中心軸部の間に設けられる中間部材とを備える。中間部材は、円柱形状を有する。中間部材の中心軸は、所定軸の軸方向に延びる。
この発明のさらに別の局面に従った工作機械用の操作盤は、所定軸の周方向に互いに間隔を設けて配置され、所定軸を中心に回転する複数枚の羽根部と、所定軸を中心とする円柱形状を有し、複数枚の羽根部に対して所定軸の半径方向内側に配置される中心軸部とを有し、所定軸の軸方向に吸い込んだ空気を所定軸の軸方向に送り出す送風装置と、送風装置に対する空気の吸い込み側に配置され、所定軸の軸方向において送風装置と対向して配置される対向壁と、所定軸の軸方向において対向壁および中心軸部の間に設けられる中間部材とを備える。
【0007】
このように構成された工作機械用の操作盤によれば、所定軸の軸方向における対向壁および中心軸部の間の空間を中間部材により占めることによって、中心軸部と対向する位置で乱流が発生することを抑制できる。これにより、送風装置による送風に伴って騒音が発生することを抑制できる。
【0008】
また好ましくは、中間部材は、円柱形状を有する。中間部材の中心軸は、所定軸の軸方向に延びる。
【0009】
このように構成された工作機械用の操作盤によれば、所定軸の軸方向における対向壁および中心軸部の間の空間を、より効率的に中間部材によって占めることができる。これにより、送風装置による送風に伴う騒音をさらに低減させることができる。
【0010】
また好ましくは、中間部材の中心軸は、所定軸を延長した直線上で延びる。
このように構成された工作機械用の操作盤によれば、所定軸の軸方向における対向壁および中心軸部の間の空間を、より効率的に中間部材によって占めることができる。これにより、送風装置による送風に伴う騒音をさらに低減させることができる。
【0011】
また好ましくは、中間部材は、対向壁に接続される。
このように構成された工作機械用の操作盤によれば、中間部材を支持する支持構造を別途設ける必要がないため、構成を簡易にしつつ、送風装置による送風に伴う騒音を低減させることができる。
【0012】
また好ましくは、工作機械用の操作盤は、対向壁を有し、送風装置を収容する筐体を備える。対向壁は、送風装置を収容する内部空間を区画形成する。工作機械用の操作盤は、対向壁と対向するように筐体内に配置され、送風装置が取り付けられる隔壁部をさらに備える。対向壁および隔壁部の間には、送風装置に向けて空気が流れる空気通路が設けられる。
【0013】
このように構成された工作機械用の操作盤によれば、対向壁および隔壁部の間の距離を小さくした場合であっても、中間部材の配置によって騒音を低減させることができる。これにより、筐体の薄型化を図ることができる。
【発明の効果】
【0014】
以上に説明したように、この発明に従えば、送風装置による送風に伴って騒音が生じることを抑制する工作機械用の操作盤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】この発明の実施の形態1における操作盤が用いられる工作機械を示す斜視図である。
図2図1中の操作盤を示す斜視図である。
図3図2中のIII-III線上の矢視方向に見た操作盤を示す断面図である。
図4図3中の導風部材および送風装置を示す斜視図である。
図5図4中の矢印Vに示す方向に見た導風部材および送風装置を示す平面図である。
図6図3中の送風装置を示す斜視図である。
図7図3中の送風装置を示す別の斜視図である。
図8】導風部材の内部構造を示す平面図である。
図9図3中の2点鎖線IXで囲まれた範囲を示す斜視図である。
図10図3中の2点鎖線IXで囲まれた範囲を示す断面図である。
図11】比較例における操作盤を示す斜視図である。
図12】中間部材の第1変形例を示す断面図である。
図13】中間部材の第2変形例を示す断面図である。
図14】中間部材の第3変形例を示す断面図である。
図15】中間部材の第4変形例を示す断面図である。
図16】中間部材の第5変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0017】
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1における操作盤が用いられる工作機械を示す斜視図である。図1を参照して、工作機械100は、ワークに回転する工具を接触させることによって、ワーク加工を行なうマシニングセンタであり、より特定的には、工具の回転中心軸が水平方向に延びる横形マシニングセンタである。工作機械100は、コンピュータによる数値制御によって、ワーク加工のための各種動作が自動化されたNC(Numerically Control)工作機械である。
【0018】
工作機械100は、カバー体21を有する。カバー体21は、加工エリアを区画形成するとともに、工作機械100の外観をなしている。加工エリアは、ワークの加工が行なわれる空間であり、ワーク加工に伴う切屑または切削油等の異物が加工エリアの外部に漏出しないように密閉されている。
【0019】
カバー体21は、正面カバー23と、扉部25とを有する。正面カバー23には、開口部26が設けられている。開口部26は、加工エリアを外部空間に開放している。扉部25は、開口部26に設けられている。扉部25は、開口部26を開状態とする開位置と、開口部26を閉状態とする閉位置(図1中に示される扉部25の位置)との間において、スライド動作可能である。
【0020】
工作機械100は、操作盤10をさらに有する。操作盤10は、加工エリアの外部に設けられている。操作盤10は、正面カバー23に取り付けられている。操作盤10は、開口部26と隣り合って設けられている。
【0021】
なお、本発明における操作盤は、横形マシニングセンタに限られず、たとえば、旋盤、立形マシニングセンタ、旋削機能と、ミーリング機能とを有する複合加工機、または、ワークの付加加工(AM(Additive manufacturing)加工)と、ワークの除去加工(SM(Subtractive manufacturing)加工)とが可能なAM/SMハイブリッド加工機にも適用可能である。
【0022】
続いて、操作盤10の全体構造について説明する。図2は、図1中の操作盤を示す斜視図である。図2を参照して、操作盤10は、筐体31を有する。筐体31は、操作盤10の外観をなしている。
【0023】
筐体31は、第1筐体31Uと、第2筐体31Lとを有する。第1筐体31Uは、第2筐体31Lよりも上方に配置されている。第1筐体31Uは、第2筐体31Lに対して、回動中心軸120を中心に回動可能に連結されている。第1筐体31Uおよび第2筐体31Lの各々は、平板形状を有する。第1筐体31Uおよび第2筐体31Lの各々は、回動中心軸120を含む平面に平行な平板形状を有する。
【0024】
操作盤10は、作業者が工作機械100を操作する際に用いる各種のボタン、ダイヤルまたはスイッチ等の操作部32、ならびに、工作機械100におけるワークの加工状態等を示す表示部36などを含む。ボタン、ダイヤルまたはスイッチ等の操作部32は、第2筐体31Lに設けられている。表示部36は、第1筐体31Uに設けられている。
【0025】
図3は、図2中のIII-III線上の矢視方向に見た操作盤を示す断面図である。図2および図3を参照して、第1筐体31Uは、対向壁52を有する。対向壁52は、表示部36の裏側に配置されている。対向壁52は、第1筐体31Uの厚み方向に直交する平面方向に延在している。対向壁52および表示部36は、第1筐体31Uの厚み方向において、互いに間隔を設けて配置されている。対向壁52は、表示部36とともに、後述する送風装置61等を収容する内部空間を区画形成している。
【0026】
操作盤10は、隔壁部55をさらに有する。隔壁部55は、第1筐体31U内に配置されている。隔壁部55は、対向壁52と間隔を設けて対向している。隔壁部55は、対向壁52と平行に延在している。第1筐体31Uの厚み方向における対向壁52および隔壁部55の間の距離は、第1筐体31Uの厚み方向における表示部36および隔壁部55の間の距離よりも小さい。
【0027】
対向壁52および隔壁部55の間には、空気通路54が形成されている。対向壁52には、吸気口53が設けられている。吸気口53は、対向壁52を貫通する貫通孔からなる。吸気口53は、空気通路54と、第1筐体31Uの外部との間を連通させている。
【0028】
操作盤10は、表示装置41をさらに有する。表示装置41は、液晶パネルまたは有機EL等の表示パネルからなる。表示装置41は、薄板形状を有し、第1筐体31Uの厚み方向に直交する平面と平行に配置されている。表示部36は、表示装置41の表示面から構成されている。
【0029】
操作盤10は、電子部品43と、ヒートシンク47とをさらに有する。電子部品43およびヒートシンク47は、第1筐体31Uの厚み方向において、表示装置41および隔壁部55の間に配置されている。電子部品43は、CPU(Central Processing Unit)からなる。電子部品43は、基板42に実装されている。基板42は、対向壁52および隔壁部55と平行に配置されている。電子部品43は、基板42に対して表示装置41の反対側に配置されている。
【0030】
ヒートシンク47は、アルミニウム等の金属製である。ヒートシンク47は、第1筐体31U内に収容されている。ヒートシンク47は、第1筐体31Uの厚み方向において、電子部品43および隔壁部55の間に配置されている。
【0031】
ヒートシンク47は、電子部品43と接続されている。ヒートシンク47は、電子部品43と熱的に接続されている。ヒートシンク47および電子部品43の間には、グリスまたは熱伝導性シートが介挿されてもよい。ヒートシンク47は、第1筐体31Uの厚み方向(後述する中心軸130の軸方向)において、電子部品43と積み重なって配置されている。
【0032】
ヒートシンク47は、放熱板44と、複数枚のフィン45とを有する。放熱板44は、対向壁52および隔壁部55と平行に配置されている。放熱板44は、電子部品43を介して基板42と対向している。放熱板44は、電子部品43と接続されている。複数枚のフィン45は、第1筐体31Uの厚み方向において、隔壁部55および放熱板44の間に配置されている。複数枚のフィン45は、放熱板44と一体に設けられている。複数枚のフィン45は、放熱板44から隔壁部55に向けて延出している。複数枚のフィン45は、第1筐体31Uの厚み方向に直交する方向において、互いに間隔を設けて配置されている。
【0033】
操作盤10は、送風装置61と、導風部材81とをさらに有する。送風装置61および導風部材81は、第1筐体31U内に配置されている。送風装置61および導風部材81は、第1筐体31Uの厚み方向において、表示装置41および隔壁部55の間に配置されている。送風装置61は、導風部材81と接続されている。送風装置61は、隔壁部55に取り付けられている。送風装置61は、空気通路54を介して対向壁52と対向している。空気通路54は、送風装置61の吸い込み側と連通している。
【0034】
導風部材81は、第1筐体31U内に空気流路90を形成する。導風部材81は、空気流路90を形成するダクトからなる。
【0035】
導風部材81には、上流側開口部84と、下流側開口部85とが設けられている。空気流路90は、上流側開口部84および下流側開口部85の間で延びている。上流側開口部84は、空気流路90における空気流れの上流側の端部に設けられている。空気流路90は、上流側開口部84を通じて、送風装置61の噴き出し側と連通している。
【0036】
下流側開口部85は、空気流路90における空気流れの下流側の端部に設けられている。下流側開口部85は、放熱板44および隔壁部55の間の空間に開口している。下流側開口部85は、ヒートシンク47と対向して開口している。下流側開口部85は、複数枚のフィン45と対向して開口している。
【0037】
送風装置61の駆動に伴って、第1筐体31Uの外部の空気が、吸気口53を通じて第1筐体31U内の空気通路54に取り込まれる。空気通路54を流れる空気は、送風装置61から空気流路90に送り出される。空気は、空気流路90を通り、ヒートシンク47(複数枚のフィン45)に向けて導かれる。ヒートシンク47との熱交換により温度上昇した空気は、隔壁部55の端部57を回り込んで空気通路54に流出する。空気通路54に流出した空気は、対向壁52に設けられた排気口(不図示)を通じて、第1筐体31Uの外部に排出される。
【0038】
続いて、送風装置61および導風部材81のより具体的な構造について説明する。図4は、図3中の導風部材および送風装置を示す斜視図である。図5は、図4中の矢印Vに示す方向に見た導風部材および送風装置を示す平面図である。図6および図7は、図3中の送風装置を示す斜視図である。図6中には、吸い込み側の送風装置61が示され、図7中には、噴き出し側の送風装置61が示されている。
【0039】
図3から図7を参照して、送風装置61は、複数枚の羽根部66と、中心軸部63と、モータ62とを有する。
【0040】
複数枚の羽根部66は、仮想上の直線である中心軸130の周方向において、互いに間隔を設けて配置されている。複数枚の羽根部66は、中心軸130の周方向において等間隔に設けられている。中心軸130は、第1筐体31Uの厚み方向に延びている。中心軸130の軸方向は、第1筐体31Uの厚み方向に対応している。
【0041】
送風装置61は、中心軸130の軸方向に空気を送り出す軸流タイプである。送風装置61は、プロペラファンである。送風装置61は、中心軸130の軸方向が厚み方向となる平板状の外観を有する。中心軸130の軸方向に沿った一方向を向く送風装置61の端面側が、吸い込み側に対応し、中心軸130の軸方向に沿った逆方向を向く送風装置61の端面側が、噴き出し側に対応している。
【0042】
中心軸部63は、中心軸130の軸上に設けられている。中心軸部63は、中心軸130を中心とする円柱形状を有する。中心軸部63は、複数枚の羽根部66に対して、中心軸130の半径方向内側に配置されている。
【0043】
中心軸部63は、第1円盤部64と、第2円盤部67と、円筒部65とを有する。第1円盤部64および第2円盤部67は、中心軸130を中心とする円盤形状を有する。第1円盤部64および第2円盤部67は、中心軸130の軸方向において互いに間隔を設けて配置されている。第1円盤部64は、吸い込み側に配置され、第2円盤部67は、噴き出し側に配置されている。
【0044】
円筒部65は、中心軸130を中心とする円筒形状を有する。円筒部65は、中心軸130の軸方向における一方端において、第1円盤部64と接続されている。円筒部65は、第2円盤部67とは分離されている。複数枚の羽根部66の根元部は、円筒部65に接続されている。
【0045】
モータ62は、中心軸部63に収容されている。モータ62は、第1円盤部64、第2円盤部67および円筒部65により囲まれた空間に配置されている。モータ62は、第2円盤部67により支持されている。モータ62の出力軸は、第1円盤部64と接続されている。モータ62からの回転が第1円盤部64および円筒部65に伝達されることによって、複数枚の羽根部66が、中心軸130を中心にして、図5中に示される矢印140に示す方向に回転する。
【0046】
送風装置61は、ファンガード70と、複数のリブ部68とをさらに有する。ファンガード70は、複数枚の羽根部66の外周上を取り囲むように設けられている。ファンガード70は、中心軸部63から中心軸130の半径方向外側に離れた位置に設けられている。中心軸130の半径方向における中心軸部63およびファンガード70の間の空間72には、複数枚の羽根部66が配置されている。中心軸130の半径方向におけるファンガード70および複数枚の羽根部66の間には、隙間が設けられている。
【0047】
複数のリブ部68は、ファンガード70および中心軸部63の間で延びている。複数のリブ部68は、中心軸130の周方向において互いに間隔を設けて配置されている。リブ部68は、中心軸130の周方向にずれながら、中心軸130の半径方向内側から半径方向外側に向けて延びている。リブ部68は、中心軸130の半径方向内側における端部において、第2円盤部67の外周縁に連なっている。リブ部68は、中心軸130の半径方向外側における端部において、ファンガード70に連なっている。
【0048】
複数のリブ部68は、リブ部68jを含む。図7に示されるように、リブ部68jには、モータ62から延出する配線71が配索されている。配線71は、モータ62の動力線および信号線を含む。配線71は、モータ62が収容される中心軸部63から、リブ部68jを通ってファンガード70に引き出されている。中心軸130の周方向におけるリブ部68jの幅は、中心軸130の周方向における、リブ部68j以外のリブ部68の幅よりも大きい。
【0049】
導風部材81は、第1平面部86と、傾斜部87と、第2平面部88とを有する。第1平面部86および第2平面部88は、中心軸130の軸方向が厚み方向となる平板形状を有する。傾斜部87は、第1平面部86および第2平面部88を接続している。傾斜部87は、第1平面部86および第2平面部88に対して斜め方向に延在する平板形状を有する。
【0050】
第1平面部86には、送風装置61が接続されている。第1平面部86は、中心軸130に直交する平面方向に延在している。送風装置61は、第1平面部86と中心軸130の軸方向に積み重なって設けられている。上流側開口部84は、第1平面部86に設けられている。上流側開口部84は、空気流路90を中心軸130の軸方向を向いて開口させている。上流側開口部84は、中心軸130の軸方向において、中心軸部63および空間72が投影される範囲で開口している。
【0051】
第2平面部88は、中心軸130の半径方向において第1平面部86から離れた位置であって、中心軸130の軸方向において第1平面部86とずれた位置に配置されている。第2平面部88は、中心軸130に直交する平面方向に延在している。下流側開口部85は、第2平面部88に設けられている。下流側開口部85は、空気流路90を中心軸130の半径方向外側を向いて開口させている。
【0052】
第2平面部88は、第1平面部86から、中心軸130の軸方向において隔壁部55に近づく方向にずれた位置に設けられている。第2平面部88は、第1平面部86とともに、中心軸130の軸方向における段差形状をなしている。送風装置61は、第1平面部86および第2平面部88がなす段差部分に配置されている。
【0053】
傾斜部87は、中心軸130の半径方向において、第1平面部86および第2平面部88の間に配置されている。傾斜部87は、第1平面部86および第2平面部88の間で中心軸130に対して斜め方向に延びている。
【0054】
送風装置61、第2平面部88およびヒートシンク47(複数枚のフィン45)は、挙げた順に、中心軸130の半径方向内側から半径方向外側に並んで設けられている。送風装置61、第2平面部88およびヒートシンク47(複数枚のフィン45)は、中心軸130に直交する同一平面内に設けられている。第2平面部88は、中心軸130の半径方向において、傾斜部87を介して送風装置61と対向して設けられている。ヒートシンク47(複数枚のフィン45)は、中心軸130の半径方向において第2平面部88と対向して設けられている。
【0055】
第1平面部86および電子部品43は、挙げた順に、中心軸130の半径方向内側から半径方向外側に並んで設けられている。第1平面部86および電子部品43は、中心軸130に直交する同一平面内に設けられている。電子部品43は、中心軸130の半径方向において、傾斜部87を介して電子部品43と対向して設けられている。
【0056】
第2平面部88は、中心軸130の軸方向において、放熱板44と積み重なって設けられている。
【0057】
このような構成によれば、導風部材81の第1平面部86および第2平面部88がなす段差形状を利用することにより、送風装置61、導風部材81、電子部品43およびヒートシンク47を、中心軸130の軸方向においてコンパクトな空間に配置することができる。これにより、第1筐体31Uを薄型化することができる。
【0058】
図8は、導風部材の内部構造を示す平面図である。図3から図8を参照して、空気流路90は、周回部90Aと、延伸部90Bとを有する。
【0059】
周回部90Aは、上流側開口部84を通じて、中心軸130の軸方向を向いて開口している。周回部90Aには、送風装置61から送り出される空気が流入する。延伸部90Bは、周回部90Aよりも空気流路90における空気流れの下流側に配置されている。延伸部90Bは、下流側開口部85を通じて、中心軸130の半径方向外側を向いて開口している。
【0060】
周回部90Aは、中心軸130の周方向に延びている。周回部90Aは、中心軸130の軸方向において複数枚の羽根部66と対向する位置で、中心軸130の周方向に延びている。周回部90Aは、中心軸130の軸方向において空間72と対向する位置で、中心軸130の周方向に延びている。
【0061】
周回部90Aは、第1平面部86に設けられている。導風部材81(第1平面部86)は、頂部160と、内周側壁部161と、外周側壁部162とを有する。
【0062】
頂部160は、中心軸130を中心とする円盤形状を有する。頂部160は、中心軸130の軸方向において、送風装置61の中心軸部63(第2円盤部67)と対向している。内周側壁部161は、頂部160の周縁部から、中心軸130の軸方向において送風装置61より遠ざかる方向に延出している。内周側壁部161は、中心軸130の半径方向外側を向いて、中心軸130の周方向に延在している。内周側壁部161は、中心軸130の周方向の位置に拘わらず、中心軸130を中心に一定の半径を有する。
【0063】
外周側壁部162は、中心軸130の半径方向内側を向いて、中心軸130の周方向に延在している。外周側壁部162は、中心軸130の半径方向において、内周側壁部161と対向している。周回部90Aは、中心軸130の半径方向において、内周側壁部161および外周側壁部162の間に形成されている。外周側壁部162は、中心軸130を中心にして、周回部90Aにおける空気流れの上流側から下流側に向かうほど大きくなる半径を有する区間を含んでもよい。
【0064】
延伸部90Bは、空気流路90における空気流れの下流側の周回部90Aの端部から、下流側開口部85に向けて延びている。延伸部90Bは、中心軸130の半径方向内側から半径方向外側に向けて延びている。
【0065】
延伸部90Bは、傾斜部87および第2平面部88に設けられている。導風部材81(傾斜部87,第2平面部88)は、第1側壁部163と、第2側壁部164とを有する。第1側壁部163および第2側壁部164は、互いに対向している。第1側壁部163は、後述する壁部165から下流側開口部85の開口縁に向けて延びている。第2側壁部164は、外周側壁部162から下流側開口部85の開口縁に向けて延びている。延伸部90Bは、第1側壁部163および第2側壁部164の間に形成されている。第1側壁部163および第2側壁部164の間の距離は、延伸部90Bにおける空気流れの上流側から下流側に向かうほど大きくなる。
【0066】
導風部材81(第1平面部86)は、壁部165をさらに有する。壁部165は、内周側壁部161および第1側壁部163の間で延びている。壁部165は、中心軸130の周方向にずれながら、中心軸130の半径方向内側から半径方向外側に向けて延びている。中心軸130の周方向における壁部165の幅は、中心軸130の周方向におけるリブ部68jの幅よりも小さい。
【0067】
図5に示されるように、壁部165は、中心軸130の軸方向に見た場合に、リブ部68jと重なる位置に配置されている。なお、中心軸130の軸方向に見た場合に、壁部165およびリブ部68jが部分的に重なり合う構成であってもよい。
【0068】
図8に示されるように、空気流路90は、中心軸130の軸方向に見た場合に、壁部165を隔てた一方の空間210を始点として中心軸部63の周りを延び、さらに、壁部165を隔てた他方の空間220を通って、中心軸部63から離れる方向に延びている。空間210および空間220は、中心軸130の軸方向に見た場合に、壁部165を挟んだ両側に設けられている。
【0069】
周回部90Aが、中心軸130を中心に、空間210を始点として空間220に向けて周回する方向は、送風装置61における複数枚の羽根部66の回転方向と同じ方向である。空気流路90は、その流路面積が空気流れの上流側から下流側に向かうほど大きくなるように構成されてもよい。
【0070】
続いて、送風装置61による送風に伴って発生する騒音を低減させるための構造について説明する。図9は、図3中の2点鎖線IXで囲まれた範囲を示す斜視図である。図10は、図3中の2点鎖線IXで囲まれた範囲を示す断面図である。
【0071】
図9および図10を参照して、対向壁52は、送風装置61に対する空気の吸い込み側に配置されている。対向壁52は、中心軸130の軸方向において送風装置61と対向して配置されている。対向壁52は、中心軸130の軸方向において中心軸部63(第1円盤部64)と対向して配置されている。対向壁52は、第1円盤部64と平行に配置されている。
【0072】
操作盤10は、中間部材111をさらに有する。中間部材111は、樹脂製であってもよいし、金属製であってもよい。
【0073】
中間部材111は、中心軸130の軸方向において、対向壁52および中心軸部63の間に設けられている。中間部材111は、空気通路54に設けられている。中間部材111は、中心軸130の軸方向において、中心軸部63(第1円盤部64)に対して投影される位置に設けられている。
【0074】
中間部材111は、中心軸150を中心とする円柱形状を有する。中心軸150は、中心軸130の軸方向に延びている。中心軸150は、中心軸130を延長した直線上で延びている。中心軸150を中心にした中間部材111の直径dは、中心軸130を中心にした中心軸部63の直径Dと等しい(d=D)。
【0075】
中間部材111は、第1端面111aと、第2端面111bと、外周面111cとを有する。第1端面111aおよび第2端面111bは、中心軸150に直交する円形の平面からなる。外周面111cは、中心軸150を中心とする円筒面からなる。外周面111cは、中心軸150の軸方向における一方端において、第1端面111aの周縁部に連なり、中心軸150の軸方向における他方端において、第2端面111bの周縁部に連なっている。
【0076】
中間部材111(第1端面111a)は、中心軸150の軸方向において、中心軸部63(第1円盤部64)と隙間を設けて対向している。中間部材111(第2端面111b)は、対向壁52に接続されている。
【0077】
中心軸130の軸方向における対向壁52および隔壁部55の間の距離Hは、たとえば、5mm以上25mm以下の範囲であってもよいし、10mm以上20mm以下の範囲であってもよい。中心軸130の軸方向における中間部材111の長さH1と、中心軸130の軸方向における中間部材111および中心軸部63の間の隙間の大きさH2との比は、たとえば、0<H2/H1≦1/5の範囲であってもよいし、0<H2/H1≦1/10の範囲であってもよい。
【0078】
図11は、比較例における操作盤を示す斜視図である。図11は、図9に対応している。図11を参照して、本比較例においては、空気通路54に図9中の中間部材111が設けられていない。空気通路54内には、第1領域230と、第2領域240とが示されている。第1領域230は、中心軸130の軸方向において中心軸部63と対向する。第1領域230は、中心軸130を中心とする円柱形状を有する。第2領域240は、中心軸130の軸方向において空間72と対向する。第2領域240は、中心軸130を中心とするリング形状を有し、第1領域230の外周上に配置されている。
【0079】
このような構成においては、複数枚の羽根部66の回転に伴って、第2領域240に、第2領域240の外周側の空気通路54から空間72に向かう空気流れが層流となって生じる。これに対して、第1領域230は、積極的な空気流れが生じる第2領域240の内側に位置するため、第1領域230における圧力が第2領域240における圧力よりも低くなる。この場合に、第1領域230から第2領域240を経由して空間72に向かう空気流れがランダムに生じることによって、第1領域230に乱流が生じる。このような第1領域230に生じた乱流は、高周波数の騒音が発生する原因となる。特に対向壁52および中心軸部63が近接して配置された構成において、騒音の発生が顕著となる。
【0080】
図9および図10を参照して、本実施の形態では、中心軸130の軸方向における対向壁52および中心軸部63の間の空間(第1領域230)を中間部材111により占めることによって、中心軸部63と対向する位置で乱流が発生することを防ぐ。これにより、送風装置61による送風に伴って高周波数の騒音が発生することを抑制できる。
【0081】
また、本実施の形態では、円柱形状を有する中間部材111の中心軸150が、中心軸部63の中心軸130の軸方向に延び、さらに、中間部材111の中心軸150は、中心軸部63の中心軸130の延長した直線上で延びている。このような構成により、中心軸130の軸方向における対向壁52および中心軸部63の間の空間(第1領域230)を中間部材111によってより効率的に占めることが可能となるため、騒音の発生をさらに抑制することができる。
【0082】
また、本実施の形態では、中間部材111が対向壁52に接続されている。このような構成により、中間部材111を支持するための支持構造を別途設ける必要がないため、第1筐体31U内の構成を簡易にすることができる。
【0083】
以上に説明した、この発明の実施の形態1における工作機械用の操作盤10の構造についてまとめると、本実施の形態における工作機械用の操作盤10は、所定軸としての中心軸130の周方向に互いに間隔を設けて配置され、中心軸130を中心に回転する複数枚の羽根部66と、中心軸130を中心とする円柱形状を有し、複数枚の羽根部66に対して中心軸130の半径方向内側に配置される中心軸部63とを有し、中心軸130の軸方向に吸い込んだ空気を中心軸130の軸方向に送り出す送風装置61と、送風装置61に対する空気の吸い込み側に配置され、中心軸130の軸方向において送風装置61と対向して配置される対向壁52と、中心軸130の軸方向において対向壁52および中心軸部63の間に設けられる中間部材111とを備える。
【0084】
このように構成された、この発明の実施の形態1における工作機械用の操作盤10によれば、空気流れの乱流が生じると想定される対向壁52および中心軸部63の間の空間を中間部材111によって占めることにより、送風装置61による送風に伴って騒音が生じることを抑制できる。
【0085】
(実施の形態2)
本実施の形態では、実施の形態1において説明した中間部材111の各種変形例について説明する。図12から図16は、中間部材の各種変形例を示す断面図である。図12から図16は、実施の形態1における図10に対応している。
【0086】
図12を参照して、本変形例では、中心軸150を中心にした中間部材111の直径dが、中心軸130を中心にした中心軸部63の直径Dよりも小さい(d<D)。
【0087】
図13を参照して、本変形例では、中間部材111の外周面111cが、くびれ形状を有する。中心軸150を中心にした外周面111cの直径は、中心軸150の軸方向において、中心軸150の軸方向における中間部材111の中間位置で最も小さく、その中間位置から、中心軸150の軸方向において対向壁52および中心軸部63に近づくほど大きくなる。
【0088】
図14を参照して、本変形例では、中間部材111の外周面111cと、対向壁52との隅部が、湾曲面により構成されている。
【0089】
図15および図16を参照して、これら変形例では、第1円盤部64が、噴き出し側に配置され、第2円盤部67が、吸い込み側に配置されている。第2円盤部67およびファンガード70は、吸い込み側に配置された複数のリブ部68によって、互いに接続されている。
【0090】
図15に示される変形例では、中間部材111(第1端面111a)が、中心軸部63(第2円盤部67)に接続されている。中間部材111(第2端面111b)は、中心軸150の軸方向において、対向壁52と隙間を設けて対向している。図16に示される変形例では、中間部材111(第1端面111a)が、中心軸部63(第2円盤部67)に接続されている。中間部材111(第2端面111b)は、対向壁52に接続されている。
【0091】
このように構成された、この発明の実施の形態2における工作機械用の操作盤によれば、実施の形態1に記載の効果を同様に奏することができる。
【0092】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0093】
この発明は、工作機械に用いられる操作盤に適用される。
【符号の説明】
【0094】
10 操作盤、21 カバー体、23 正面カバー、25 扉部、26 開口部、31 筐体、31L 第2筐体、31U 第1筐体、32 操作部、36 表示部、41 表示装置、42 基板、43 電子部品、44 放熱板、45 フィン、47 ヒートシンク、52 対向壁、53 吸気口、54 空気通路、55 隔壁部、57 端部、61 送風装置、62 モータ、63 中心軸部、64 第1円盤部、65 円筒部、66 羽根部、67 第2円盤部、68,68j リブ部、70 ファンガード、71 配線、72,210,220 空間、81 導風部材、84 上流側開口部、85 下流側開口部、86 第1平面部、87 傾斜部、88 第2平面部、90 空気流路、90A 周回部、90B 延伸部、100 工作機械、111 中間部材、111a 第1端面、111b 第2端面、111c 外周面、120 回動中心軸、130,150 中心軸、160 頂部、161 内周側壁部、162 外周側壁部、163 第1側壁部、164 第2側壁部、165 壁部、230 第1領域、240 第2領域。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16