(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-23
(45)【発行日】2024-01-31
(54)【発明の名称】導電性ブロックにシリサイドを備える基板にメモリセル、高電圧デバイス、及び論理デバイスを作製する方法
(51)【国際特許分類】
H10B 41/30 20230101AFI20240124BHJP
H10B 41/60 20230101ALI20240124BHJP
H01L 21/336 20060101ALI20240124BHJP
H01L 29/788 20060101ALI20240124BHJP
H01L 29/792 20060101ALI20240124BHJP
【FI】
H10B41/30
H10B41/60
H01L29/78 371
(21)【出願番号】P 2023511994
(86)(22)【出願日】2021-03-04
(86)【国際出願番号】 US2021020960
(87)【国際公開番号】W WO2022039786
(87)【国際公開日】2022-02-24
【審査請求日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】202010826250.6
(32)【優先日】2020-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(32)【優先日】2021-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】500147506
【氏名又は名称】シリコン ストーリッジ テクノロージー インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SILICON STORAGE TECHNOLOGY, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】弁理士法人英知国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、チュンミン
(72)【発明者】
【氏名】サン、ジャック
(72)【発明者】
【氏名】リウ、シアン
(72)【発明者】
【氏名】シン、レオ
(72)【発明者】
【氏名】ドー、ナン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、アンディ
(72)【発明者】
【氏名】ソン、グオ シャン
【審査官】小山 満
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/112756(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0176459(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0340493(US,A1)
【文献】特表2018-507548(JP,A)
【文献】特表2019-515513(JP,A)
【文献】米国特許第10020372(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H10B 41/30
H10B 41/60
H01L 21/336
H01L 29/788
H01L 29/792
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスを形成する方法であって、
第1のエリア、第2のエリア、及び第3のエリアを含む、半導体材料の基板を提供するステップと、
前記第3のエリア内の前記基板の上面に対して、前記第1のエリア内の前記基板の上面及び前記第2のエリア内の前記基板の上面を陥凹させるステップと、
前記第1のエリア内に一対のスタック構造を形成するステップであって、前記スタック構造の各々は、前記第1のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、かつ前記上面から絶縁された導電性材料の浮遊ゲートと、前記浮遊ゲートの上方に配設され、かつ前記浮遊ゲートから絶縁された導電性材料の第1の非浮遊ゲートと、を含む、形成するステップと、
前記第1のエリア内で前記一対のスタック構造の間で前記基板内に第1のソース領域を形成するステップと、
前記第1のエリア内の前記第1のソース領域の上方に配設され、かつ前記第1のソース領域から絶縁された第2の非浮遊ゲートを形成するステップと、
前記第3のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、かつ前記上面から絶縁されたダミー材料のブロックを形成するステップと、
前記第1のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、かつ前記上面から絶縁され、各々が前記スタック構造のうちの1つに横方向に隣接しかつ前記スタック構造のうちの1つから絶縁された、導電性材料の複数の第3の非浮遊ゲートを形成するステップと、
前記第2のエリア内の前記基板の前記上面の上方に配設され、かつ前記上面から絶縁された導電性材料の複数の第4の非浮遊ゲートを形成するステップと、
各々が前記複数の第3の非浮遊ゲートのうちの1つに隣接する、前記第1のエリア内の前記基板内の複数の第1のドレイン領域を形成するステップと、
各々が前記複数の第4の非浮遊ゲートのうちの1つに隣接する、前記第2のエリア内の前記基板内の複数の第2のソース領域を形成するステップと、
各々が前記複数の第4の非浮遊ゲートのうちの1つに隣接する、前記第2のエリア内の前記基板内の複数の第2のドレイン領域を形成するステップと、
前記ダミー材料のブロックに隣接して、前記第3のエリア内の前記基板内に第3のソース領域を形成するステップと、
前記ダミー材料のブロックに隣接して、前記第3のエリア内の前記基板内に第3のドレイン領域を形成するステップと、
前記第2のエリア内の前記複数の第4の非浮遊ゲートのうちの1つの少なくとも一部の上方に第1のブロッキング層を形成するステップと、
前記第1、第2、及び第3のドレイン領域上、前記第2及び第3のソース領域上、並びに前記第1のブロッキング層の下にない前記複数の第4の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップと、
前記ダミー材料のブロックを金属材料のブロックで置き換えるステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第2、第3、及び第4の非浮遊ゲートの前記形成は、
前記第1及び第2のエリア内の前記上面の上方に配設され、かつ前記上面から絶縁された導電層を形成するステップと、
前記第1及び第2のエリア内の前記導電層の上方に保護絶縁層を形成するステップと、
前記導電層の第1の部分から前記複数の第3の非浮遊ゲートを形成しかつ前記導電層の第3の部分から前記複数の第4の非浮遊ゲートを形成するために、前記第1及び第2のエリア内の前記保護絶縁層の部分及び前記導電層の部分をエッチングするステップであって、前記一対のスタック構造の間の前記導電層の第2の部分が前記第2の非浮遊ゲートを構成する、エッチングするステップと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記
第2、第3
、及び第4の非浮遊ゲートの上の前記保護絶縁層の部分を除去しかつ前記第2のエリア内の前記第1のブロッキング層の少なくとも一部分を除去するために、1回以上のエッチングを実行するステップを更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記シリサイドを形成するステップは、前記第2及び第3の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1、第2、及び第3のエリアの上方にフォトレジストを形成するステップと、
前記第1及び第2のエリアから前記フォトレジストを除去するステップと、
前記フォトレジストの前記除去の後に、かつ前記シリサイドの前記形成の前に、前記第2、第3及び第4の非浮遊ゲート上方の前記保護絶縁層の部分を除去するステップと、を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記シリサイドを形成するステップは、前記第2及び第3の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1、第2、及び第3のエリアの上方にフォトレジストを形成するステップと、
前記第2のエリアから前記フォトレジストを除去しかつ前記第1、第2、及び第3の非浮遊ゲートの上方の前記フォトレジストの一部分を除去するステップと、
前記フォトレジストの前記除去の後に、かつ前記シリサイドの前記形成の前に、前記第2、第3及び第4の非浮遊ゲートの上方の前記保護絶縁層の一部分を除去するステップと、を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記シリサイドを形成するステップは、前記第2及び第3
の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記第1、第2、及び第3のエリアの上方にフォトレジストを形成するステップと、
前記第2のエリアから前記フォトレジストを除去しかつ前記複数の第3の非浮遊ゲートの上方の前記フォトレジストの一部分を除去するステップと、
前記フォトレジストの前記除去の後に、かつ前記シリサイドの前記形成の前に、前記第3及び第4の非浮遊ゲートの上方の前記保護絶縁層の一部分を除去するステップと、を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項10】
前記シリサイドの前記形成は、前記複数の第3の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップを更に含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記保護絶縁層を形成するステップの後に、かつ前記第1のブロッキング層を形成するステップの前に、前記第1、第2、及び第3のエリアの上方にフォトレジストを形成するステップと、
前記第2のエリアから前記フォトレジストを除去するステップと、
前記複数の第4の非浮遊ゲート上の前記保護絶縁層の一部を薄くするステップと、を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項12】
前記シリサイドを形成するステップの後に、
前記第1、第2、及び第3のエリアの上方に第2のブロッキング層を形成するステップと、
前記第1、第2、及び第3の非浮遊ゲートの上方の前記第2のブロッキング層の一部分を除去するステップと、
前記第1、第2、及び第3の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記シリサイドを形成するステップの後に、
前記第1、第2、及び第3のエリアの上方に第2のブロッキング層を形成するステップと、
前記第2及び第3の非浮遊ゲートの上方の前記第2のブロッキング層の一部分を除去するステップと、
前記第2及び第3の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップと、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記シリサイドを形成するステップの後に、
前記第1、第2、及び第3のエリアの上方に第2のブロッキング層を形成するステップと、
前記複数の第3の非浮遊ゲートの上方の前記第2のブロッキング層の複数の部分を除去するステップと、
前記複数の第3の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップと、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記シリサイドを形成するステップの後に、かつ前記ダミー材料のブロックを前記金属材料のブロックで置き換えるステップの後に、
前記第1、第2、及び第3のエリアの上方に第2のブロッキング層を形成するステップと、
前記第1、第2、及び第3の非浮遊ゲートの上方の前記第2のブロッキング層の部分を除去するステップと、
前記第1、第2、及び第3の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップと、
を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項16】
前記シリサイドを形成するステップの後に、かつ前記ダミー材料のブロックを前記金属材料のブロックで置き換えるステップの後に、
前記第1、第2、及び第3のエリアの上方に第2のブロッキング層を形成するステップと、
前記第2及び第3の非浮遊ゲートの上方の前記第2のブロッキング層の複数の部分を除去するステップと、
前記第2及び第3の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップと、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【請求項17】
前記シリサイドを形成するステップの後に、かつ前記ダミー材料のブロックを前記金属材料のブロックで置き換えるステップの後に、
前記第1、第2、及び第3のエリアの上方に第2のブロッキング層を形成するステップと、
前記複数の第3の非浮遊ゲートの上方の前記第2のブロッキング層の複数の部分を除去するステップと、
前記複数の第3の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップと、を更に含む、請求項11に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(優先権の主張)
本出願は、2020年8月17日に出願され、「Method of Making Memory Cells,High Voltage Devices and Logic Devices on a Substrate With Silicide On Conductive Blocks」と題する中国特許出願第202010826250.6号、及び2021年2月25日に出願され、「Method Of Making Memory Cells,High Voltage Devices And Logic Devices On A Substrate With Silicide On Conductive Blocks」と題する米国特許出願第17/185,709号の優先権を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、埋め込み型不揮発性メモリセルを備えた半導体デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
シリコン半導体基板に形成された不揮発性メモリ半導体デバイスは、周知である。例えば、米国特許第6,747,310号、同第7,868,375号、及び同第7,927,994号は、半導体基板に形成された4つのゲート(浮遊ゲート、制御ゲート、選択ゲート、及び消去ゲート)を備えたメモリセルを開示し、これらは、全ての目的に対して参照により本明細書に組み込まれる。ソース及びドレイン領域は、基板への拡散埋め込み領域として形成され、基板においてそれらの間にチャネル領域を画定する。浮遊ゲートは、チャネル領域の第1の部分の上方に配設され、第1の部分の導電率を制御し、選択ゲートは、チャネル領域の第2の部分の上方に配設され、第2の部分の導電率を制御し、制御ゲートは、浮遊ゲートの上方に配設され、消去ゲートは、ソース領域の上方に、かつ浮遊ゲートに横方向に隣接して配設される。
【0004】
また、不揮発性メモリセルと同じ基板に低電圧論理デバイス及び高電圧論理デバイスを形成することも知られている。例えば、全ての目的に対して参照により本明細書に組み込まれる、米国特許第9,276,005号を参照されたい。高K誘電体及び金属ゲートなどの新しいゲート材料も、性能を高めるために使用される。しかしながら、メモリセルを形成することにおける処理ステップは、同時に作製される論理デバイスに悪影響を与える場合があり、逆もまた同様である。
【0005】
同じ基板にメモリセル、低電圧論理デバイス、及び高電圧デバイスを含むデバイスを作製する改善された方法が必要とされている。
【発明の概要】
【0006】
上述した問題及び必要性は、半導体デバイスを形成する方法によって対処され、この方法は、
第1のエリア、第2のエリア、及び第3のエリアを含む半導体材料の基板を提供するステップと、
第3のエリア内の基板の上面に対して、第1のエリア内の基板の上面及び第2のエリア内の基板の上面を陥凹させるステップと、
第1のエリア内に一対のスタック構造を形成するステップであって、スタック構造の各々は、第1のエリア内の基板の上面の上方に配設され、上面から絶縁された導電性材料の浮遊ゲートと、浮遊ゲートの上方に配設されかつされ、かつ浮遊ゲートから絶縁された導電性材料の第1の非浮遊ゲートと、を含む、形成するステップと、
第1のエリアにおいて一対のスタック構造の間で基板内に第1のソース領域を形成するステップと、
第1のエリア内の第1のソース領域の上方に配設され、かつ第1のソース領域から絶縁された第2の非浮遊ゲートを形成するステップと、
第3のエリア内の基板の上面の上方に配設され、かつ上面から絶縁されたダミー材料のブロックを形成するステップと、
第1のエリア内の基板の上面の上方に配設され、かつ上面から絶縁され、各々がスタック構造のうちの1つに横方向に隣接し、かつスタック構造のうちの1つから絶縁された、導電性材料の複数の第3の非浮遊ゲートを形成するステップと、
第2のエリア内の基板の上面の上方に配設され、かつ上面から絶縁された導電性材料の複数の第4の非浮遊ゲートを形成するステップと、
各々が複数の第3の非浮遊ゲートのうちの1つに隣接する、第1のエリア内の基板内の複数の第1のドレイン領域を形成するステップと、
各々が複数の第4の非浮遊ゲートのうちの1つに隣接する、第2のエリア内の基板内の複数の第2のソース領域を形成するステップと、
各々が複数の第4の非浮遊ゲートのうちの1つに隣接する、第2のエリア内の基板内の複数の第2のドレイン領域を形成するステップと、
ダミー材料のブロックに隣接して、第3のエリア内の基板内に第3のソース領域を形成するステップと、
ダミー材料のブロックに隣接して、第3のエリア内の基板内に第3のドレイン領域を形成するステップと、
第2のエリア内の複数の第4の非浮遊ゲートのうちの1つの少なくとも一部の上方に第1のブロッキング層を形成するステップと、
第1、第2、及び第3のドレイン領域上、第2及び第3のソース領域上、並びに第1のブロッキング層の下にない複数の第4の非浮遊ゲートの上面にシリサイドを形成するステップと、
ダミー材料のブロックを金属材料のブロックで置き換えるステップと、を含む、方法。
【0007】
本発明の他の目的及び特徴は、明細書、特許請求の範囲、添付図面を精読することによって明らかになるであろう。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【図面の簡単な説明】
【0022】
【
図1A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図1B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図1C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図2A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図2B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図2C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図3A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図3B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図3C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図4A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図4B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図4C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図5A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図5B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図5C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図6A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図6B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図6C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図7A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図7B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図7C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図8A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図8B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図8C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図9A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図9B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図9C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図10A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図10B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図10C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図11A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図11B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図11C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図12A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図12B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図12C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図13A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図13B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図13C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図14A】メモリセルを形成することにおけるステップを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図14B】高電圧(high voltage、HV)デバイスを形成することにおけるステップを示すHVエリアの断面図である。
【
図14C】論理デバイスを形成することにおけるステップを示す論理エリアの断面図である。
【
図15】完成したメモリセルを示すメモリセルエリアの断面図である。
【
図16】完成したHVデバイスを示すHVエリアの断面図である。
【
図17】完成した論理デバイスを示す論理エリアの断面図である。
【
図18A】メモリセルエリアの断面図であり、第1の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図18B】HVエリアの断面図であり、第1の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図18C】論理エリアの断面図であり、第1の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図19A】メモリセルエリアの断面図であり、第1の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図19B】HVエリアの断面図であり、第1の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図19C】論理エリアの断面図であり、第1の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図20A】メモリセルエリアの断面図であり、第2の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図20B】HVエリアの断面図であり、第2の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図20C】論理エリアの断面図であり、第2の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図21A】メモリセルエリアの断面図であり、第2の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図21B】HVエリアの断面図であり、第2の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図21C】論理エリアの断面図であり、第2の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図22A】メモリセルエリアの断面図であり、第3の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図22B】HVエリアの断面図であり、第3の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図22C】論理エリアの断面図であり、第3の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図23A】メモリセルエリアの断面図であり、第3の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図23B】HVエリアの断面図であり、第3の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図23C】論理エリアの断面図であり、第3の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図24A】メモリセルエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図24B】HVエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図24C】論理エリアの断面図であり、第4の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図25A】メモリセルエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図25B】HVエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図25C】論理エリアの断面図であり、第4の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図26A】メモリセルエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図26B】HVエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図26C】論理エリアの断面図であり、第4の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図27A】メモリセルエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図27B】HVエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図27C】論理エリアの断面図であり、第4の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図28A】メモリセルエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図28B】HVエリアの断面図であり、第4の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図28C】論理エリアの断面図であり、第4の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図29A】メモリセルエリアの断面図であり、第5の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図29B】HVエリアの断面図であり、第5の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図29C】論理エリアの断面図であり、第5の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図30A】メモリセルエリアの断面図であり、第5の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図30B】HVエリアの断面図であり、第5の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図30C】論理エリアの断面図であり、第5の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図31A】メモリセルエリアの断面図であり、第6の代替実施形態におけるメモリセを形成することにおけるステップを示す。
【
図31B】HVエリアの断面図であり、第6の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図31C】論理エリアの断面図であり、第6の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図32A】メモリセルエリアの断面図であり、第6の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図32B】HVエリアの断面図であり、第6の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図32C】論理エリアの断面図であり、第6の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図33A】メモリセルエリアの断面図であり、第7の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図33B】HVエリアの断面図であり、第7の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図33C】論理エリアの断面図であり、第7の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図34A】メモリセルエリアの断面図であり、第7の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図34B】HVエリアの断面図であり、第7の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図34C】論理エリアの断面図であり、第7の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図33A】メモリセルエリアの断面図であり、第8の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図33B】HVエリアの断面図であり、第8の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図33C】論理エリアの断面図であり、第8の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図35A】メモリセルエリアの断面図であり、第8の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図35B】HVエリアの断面図であり、第8の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図35C】論理エリアの断面図であり、第8の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図33A】メモリセルエリアの断面図であり、第9の代替実施形態におけるメモリセルを形成することにおけるステップを示す。
【
図33B】HVエリアの断面図であり、第9の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図33C】論理エリアの断面図であり、第9の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図36A】メモリセルエリアの断面図であり、第9の代替実施形態におけるメモリセを形成することにおけるステップを示す。
【
図36B】HVエリアの断面図であり、第9の代替実施形態におけるHVデバイスを形成することにおけるステップを示す。
【
図36C】論理エリアの断面図であり、第9の代替実施形態における論理デバイスを形成することにおけるステップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明は、同じ半導体基板にメモリセル、低電圧論理デバイス、及び高電圧論理デバイスを同時に形成することによって半導体デバイスを形成するプロセスである。以下で説明されるプロセスは、基板10の1つ以上のメモリセルエリア(第1のエリア又はMCエリアとも称される)2内にメモリセル、基板10の1つ以上の高電圧論理デバイスエリア(第2のエリア又はHVエリアとも称される)4内に高電圧論理デバイス、及び基板10の1つ以上の低電圧論理デバイスエリア(第3のエリア又は論理エリアとも称される)6内に低電圧論理デバイスを形成するステップを含む。本プロセスは、MCエリア2内にメモリセルの対、HVエリア4内に高電圧論理デバイス、及び論理エリア6内に低電圧論理デバイスを同時に形成することに関して説明される。しかしながら、各エリアの中の多数のそのようなデバイスは、同時に形成される。基板10は、半導体材料(例えば、シリコン)の基板である。
【0024】
MCエリア2について
図1A~
図14Aを参照し、HVエリア4について
図1B~
図14Bを参照し、論理エリア6について
図1C~
図14Cを参照すると、半導体デバイスを作製するプロセスにおけるステップの断面図が示されている。このプロセスは、MCエリア2及びHVエリア4におけるシリコン基板10の上面10aを、論理エリア6に対して凹部量Rだけ陥凹させることによって始まる。基板上面10aを陥凹させるステップは、好ましくは、基板上面10aに二酸化ケイ素(以下、「酸化物」)層及び酸化物層に窒化ケイ素(以下、「窒化物」)層を形成することによって行われる。フォトリソグラフィマスキングステップを実行して、フォトレジストでMC及びHVエリア2/4ではなく論理エリア6を覆う(すなわち、3つのエリア全てにわたってフォトレジストを形成し、フォトレジストの一部を選択的に露出し、フォトレジストの一部を選択的に除去し、下地構造の露出した部分(この場合、MC及びHVエリア2/4内の窒化物層)を残す一方、下地構造の他の部分(この場合、論理エリア6内の窒化物層)をフォトレジストによって覆われたままにする。)窒化物及び酸化物エッチングを行い、シリコン及び窒化物層をMC及びHVエリア2/4から除去し、これらのエリア内の上面10aを露出したままにする。フォトレジストの除去後、次いで、熱酸化を行い、MC及びHVエリア2/4内の上面10aの露出部分に酸化物層を形成する。この熱酸化プロセスは、基板のシリコンの一部を消費し、これらのエリア内で上面10aを効果的に下げる。次いで、窒化物及び酸化物エッチングを使用して、論理エリア6から全ての酸化物及び窒化物層を除去し、
図1A、
図1B、及び
図1Cに示される構造をもたらす。MC及びHVエリア2/4の上面10aは、論理エリア6の上面10aに対して量R(例えば、200~700
Å)だけ陥凹される。
【0025】
次に、酸化物層12が上面10aに形成される(例えば、堆積又は熱成長などによって)。その後、ポリシリコン(以下「ポリ」)14のような導電層が酸化物層12に形成される。ポリ層14は、代わりに、その場ドープ又は非ドープのいずれかの、アモルファスシリコンであり得る。非ドープのポリシリコン又はアモルファスシリコンが層14に使用される場合、埋め込み及びアニールが行われる。次いで、フォトリソグラフィマスキングステップを行って、MC及びHVエリア2/4をフォトレジスト16で覆うが、論理エリア6を露出させたままにする(すなわち、フォトレジスト16は、マスキングステップの一部として論理エリア6から除去される)。次いで、
図2A、
図2B、及び
図2Cに示されるように、ポリエッチングを使用して、論理エリア6からポリ層14を除去する。
【0026】
フォトレジスト16が除去された後、任意選択的な酸化物層18が構造の上方に形成され、続いて酸化物層18に窒化物層20が形成される。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、各エリアの部分をフォトレジストで選択的に覆う。窒化物、酸化物、ポリ、及びシリコンのエッチングを使用して、窒化物20、酸化物18、ポリ14、酸化物12を貫いてシリコン基板10の中までトレンチを形成する。好ましくは、トレンチは、基板10の論理エリア6内で2000A~3500Aの深さであり、基板10のMC及びHVエリア2/4内で1600A~3300Aの深さである。次いで、
図3A、
図3B、及び
図3Cに示されるように、トレンチを窒化物層20の酸化物堆積及び化学機械研磨(CMP)停止によって酸化物22で充填する。酸化物22はまた、浅いトレンチ分離(shallow trench isolation、STI)酸化物22と称することができ、これは周知の分離技術である。酸化物22は、酸化物堆積前の熱酸化によって形成されたライナー酸化物を含むことができる。
【0027】
一連の埋め込みを実行して、各エリア2/4/6(各埋め込み中に他のエリアのうちの1つ以上を保護するフォトレジストを用いる)において基板10内に所望のウェルを作成し、続いて酸化物のエッチバックを行い、STI酸化物22が窒化物層20の上端の下方になるように陥凹させることができる。次に、窒化物エッチングを使用して、窒化物層20を除去する。次いで、絶縁層24が構造の上方に形成される。好ましくは、絶縁層24は、酸化物/窒化物/酸化物副層(酸化物、窒化物、酸化物堆積及びアニールによって形成された)を有するONO複合体層である。しかしながら、絶縁層24は、代わりに、他の誘電体層の複合体、又は副層を有しない単一の誘電体材料で形成され得る。次いで、ポリシリコン層26などの導電層が、ポリシリコン堆積によって構造に形成される。ポリ層26は、代わりに、その場ドープ又は非ドープのいずれかの、アモルファスシリコンであり得る。ポリ埋め込み及びアニールは、非ドープのポリシリコン又はアモルファスシリコンが層14に使用される場合に実行される。次いで、ハードマスク層28をポリ層26に形成する。ハードマスク層28は、窒化物、SiCN、又は酸化物、窒化物及び/若しくはSiCN層の複合体であり得る。結果として得られた構造を
図4A、
図4B、及び
図4Cに示す。
【0028】
フォトリソグラフィマスキングステップは、構造にフォトレジスト30を形成するために使用され、ここで、これは、HVエリア4から除去され、MCエリア2から選択的に除去されて、HVエリア4内のハードマスク層28を露出させ、MCエリア2内のハードマスク層28の一部分のみを露出させる。一連のエッチングを使用して、ハードマスク層28、ポリ層26、及び絶縁層24の露出部分を除去し、MCエリア2内のハードマスク層28、ポリ層26、及び絶縁層24の離間したスタック構造S1及びS2の対を残し、これらの層をHVエリア4から完全に除去する。結果として得られた構造を
図5A、
図5B、及び
図5Cに示す。
【0029】
フォトレジスト30が除去された後、酸化物堆積又は熱酸化及びエッチングを使用して、MCエリア2内のスタックS1及びS2の側面に沿ってスペーサ32を形成する。窒化物の堆積及びエッチングを使用して、酸化物スペーサ32の側面に沿って窒化物スペーサ34を形成する。酸化物及び窒化物のエッチングは、組み合わされ得る。各離間したスタック構造S1/S2が同様にポリ14のブロックを含むように、ポリエッチングを実行して、ポリ層14の露出部分を除去する。ポリ層14をHVエリア4から完全に除去する。酸化物スペーサ36は、
図6A、
図6B、及び
図6Cに示されるように、酸化物堆積及び酸化物異方性エッチングによってポリ層14のブロックの露出端に沿って含むスタック構造S1/S2の側面に形成される。
【0030】
フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、MC及び論理エリア2/6をフォトレジストで覆うが、露出したHVエリア4を残す。酸化物エッチングを使用して、HVエリア4から酸化物層12を除去する。フォトレジストの除去後、次いで、絶縁層38を、熱成長及び/又は堆積によってHVエリア4内の基板上面10a、並びにMC及び論理エリア2/6内の構造に形成する。絶縁層38は、酸化物及び/又は酸窒化物であり得、HVデバイスのゲート酸化物として機能する。しかしながら、酸化物12の除去及び絶縁層38との置き換えは任意選択的であり、酸化物12は代わりに、HVデバイスのゲート酸化物の一部又は全体として使用され得ることに留意されたい。フォトレジストの除去後、フォトレジスト40を構造に形成し、MCエリア2内のスタックS1とS2との間のエリア(本明細書ではスタック内エリアと称される)からのみ除去する。埋め込みプロセスを実行して、スタックS1とスタックS2との間の基板内にソース領域42を形成する。次いで、酸化物エッチングを使用して、スタック内エリア内の酸化物層38、酸化物スペーサ36、及び酸化物層12を除去する。結果として得られた構造を
図7A、
図7B及び
図7Cに示す。
【0031】
フォトレジスト40の除去後、構造にトンネル酸化物44を形成する。トンネル酸化物44は、堆積及び/又は熱成長によって形成された酸化物及び/又は酸窒化物であり得る。ソース領域42におけるより高いドーパントレベルの触媒効果のために、トンネル酸化物44は、ソース領域42により厚い部分44aを有することができる。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、HV及び論理エリア4/6、並びにMCエリア内の内部スタックエリアをフォトレジストで覆う。スタック構造S1及びS2の他方側のエリア(本明細書では外部スタックエリアと称される)は露出したままである。埋め込みは、この時点で、外部スタックエリア内のシリコン基板10の部分(すなわち、後に形成される選択ゲートの下にあるそれらの基板部分)について実行することができる。酸化物エッチングを使用して、外部スタックエリア内の露出した酸化物層12を除去する。フォトレジストの除去後、構造に酸化物層46を形成する。酸化物層46は、堆積及び/又は熱成長によって形成された酸化物及び/若しくは酸窒化物又は任意の他の適切な誘電体材料であり得る。酸化物層46の形成は、トンネル酸化物44及び絶縁層38の一部を厚くするか、又はその一部になる。結果として得られた構造を
図8A、
図8B及び
図8Cに示す。
【0032】
構造にポリシリコン層48などの導電層が形成される。ポリ層48は、その場ドープ又は非ドープとすることができ、また代わりにアモルファスシリコンであり得る。次いで、非ドープのポリシリコン又はアモルファスシリコンが層48に使用される場合、ドーピング及びアニールが実行される。バッファ酸化物層50は、ポリ層48に形成される。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、HVエリア4内のバッファ酸化物層50を覆うが、MC及び論理エリア2/6内に露出したバッファ酸化物層50を残す。次いで、バッファ酸化物層50の露出部分を、MC及び論理エリア2/6内で酸化物エッチングによって除去する。フォトレジストの除去後、
図9A、
図9B、及び
図9Cに示されるように、ポリシリコン層52などの導電層を構造に堆積させる(これは代わりにポリ層48と同じドーピングを用いるアモルファスシリコンであり得る)。ポリ化学機械研磨(CMP)を実行して、構造の上面を平坦化し、ハードマスク層28で停止する。更なるポリエッチバックプロセスを使用して、スタックS1及びS2の頂部より下にポリ層48の上面を陥凹させる。これにより、メモリセル形成の大部分が完成する。酸化物エッチングを使用して、HVエリア4内でバッファ酸化物50を除去する。保護絶縁層54をこの構造の上方に形成する。保護絶縁層54は、酸化物、窒化物、SiCN、又はそれらの組み合わせであることができる。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、MC及びHVエリア2/4をフォトレジストで覆い、一方、論理エリア6を露出したままにする。エッチングを使用して、論理エリア6内の保護絶縁層54を除去する。フォトレジストの除去後、
図10A、
図10B及び
図10Cに示すように、一連のエッチングを実行して、論理エリア6内の材料の層の全てを除去し、基材の上面10aを露出させたままにする。保護絶縁層54は、この一連のエッチングからMC及びHVエリア2/4を保護する。
【0033】
埋め込みをこの時点で実行して、論理エリア6内の基板10にドープされたP及びNウェルを形成することができる。誘電体層56は、論理エリア6内の露出した基板上面10aに形成される(これは、論理デバイスのゲート誘電体として機能することができる)。誘電体層56は、酸化ケイ素、酸窒化ケイ素、高K誘電体層、又はそれらの複合体であり得る。高K絶縁材料は、二酸化ケイ素の誘電率より大きい誘電率Kを有する絶縁材料である。高K絶縁材料の例としては、HfO
2、ZrO
2、TiO
2、Ta
2O
5、及びそれらの組み合わせが挙げられる。次いで、ポリシリコンなどのダミー材料のダミー導電層58を構造の上方に形成する。次いで、ハードマスク層60をダミー導電層58に形成する。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、論理エリア6の選択部分をフォトレジストで覆い、ハードマスク層60をMC及びHVエリア2/4全体、並びに論理エリア6の一部に露出させたままにする。次いで、エッチングを使用して、MC、HV、及び論理エリア2/4/6内のハードマスク層60の露出エリアを除去する。フォトレジストの除去後、エッチングを使用して、ダミー導電層58及び誘電体層56の露出部分(すなわち、論理エリア6内のハードマスク層60の残りの部分によって保護されていない全ての部分)を除去し、論理エリア6内の論理スタック構造LS1及びLS2を残す(すなわち、誘電体層56によって基板から絶縁されたダミー材料58のブロックと共に)。誘電体スペーサ62を、堆積及びエッチングによって、論理スタック構造LS1/LS2の側面に形成する。この時点で、論理エリア6内の基板10に埋め込みを実行することができる。結果として得られた構造を
図11A、
図11B、及び
図11Cに示す。
【0034】
フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、論理エリア6、HVエリア4の一部、及びMCエリア2の一部をフォトレジスト64で覆う(すなわち、内部スタックエリア、スタック構造S1及びS2、並びにスタック構造S1及びS2に直接隣接する外部スタックエリアのこれらの部分を覆う)。
図12A、
図12B、及び
図12Cに示されるように、エッチングを使用して、保護絶縁層54及びポリ層48の露出部分を除去する。フォトレジスト64を除去した後、追加の選択的な埋め込み及びエッチングを、シリコン基板10の異なる露出部分において(すなわち、追加のフォトリソグラフィマスクステップ及び埋め込みによって)実行することができる。例えば、HV及び論理エリア4/6は、MCエリア2を露出したままにするフォトレジストによって覆うことができ、酸化物層46によってのみ覆われた基板10の部分は、埋め込みを受ける。MC及び論理エリア2/6は、HVエリア4を露出したままにするフォトレジストによって覆うことができ、酸化物層38によってのみ覆われた基板10の部分は、埋め込みを受ける。
【0035】
酸化物及び窒化物の堆積、続いてスペーサエッチングを使用して、MCエリア2内のスタック構造S1/S2の側面、論理エリア6内のスタック構造LS1/LS2の側面、及びHVエリア4内の構造の側面に酸化物スペーサ66及び窒化物スペーサ68を形成する。埋め込みを実行して、MCエリア2の窒化物スペーサ68に隣接して基板内にドレイン領域74を、HVエリア4の窒化物スペーサ68に隣接してソース及びドレイン領域76/78を、そして、論理エリア6の窒化物スペーサ68に隣接してソース及びドレイン領域80/82を形成する。任意の所与の領域の埋め込みは、埋め込まれるべきではない他の領域の埋め込みを阻止するためにフォトレジストを形成することによって実行することができる。例えば、同じドーピングタイプの、MCエリア2のドレイン領域74、HVエリア4のソース/ドレイン領域76/78、及び論理エリア6のソース/ドレイン領域80/82は、逆のソース/ドレインドーピングタイプのエリアにフォトレジストを形成し、次いでMC、HV、及び論理エリア2/4/6に単一の埋め込みを実行することによって、同時に形成することができる。ブロッキング層84(第1のブロッキング層)が構造の上方に堆積される。マスキングステップは、ブロッキング層84が残るべき領域のみをフォトレジストで覆うように行われる。次に、1回以上のエッチングを行って、MC及びHVエリア2/4から保護絶縁層54を除去し、ブロッキング層84の露出部分を除去し、MCエリア2内の酸化物層46及びHVエリア4内の酸化物層38の露出部分を除去する。フォトレジスト除去の後、金属堆積及びアニールを実行して、ポリ48、ソース領域76/80、及びドレイン領域74/78/82の露出ブロックの上面にシリサイド86を形成する。ブロッキング層84は、そのような形成が望ましくない任意の部分のシリサイド形成を防止する。任意選択的に、ブロッキング層84は、これらの選択領域内のシリサイド形成を阻止するために、ソース/ドレイン
領域74/76/78/80/82及び/又はポリゲートエリア48の選択部分に維持することができる。結果として得られた構造を
図13A、
図13B、及び
図13Cに示す。
【0036】
エッチングを使用して、論理エリア6内のスタック構造LS1/LS2のハードマスク層60の残りの部分、MCエリア2内のスタック構造S1/S2のハードマスク層28、及び3つ全てのエリア内の任意の露出した窒化物スペーサ68を除去する。層88(例えば、窒化物)を構造の上方に形成する。次いで、層間誘電体(inter-layer dielectric、ILD)絶縁材料90の比較的厚い層を層88に形成する。CMPを実行して、ILD絶縁材料90を平坦化及び陥凹させて、論理エリア6内のダミー導電層58を露出させる。フォトリソグラフィマスキングステップを使用して、MC及びHVエリア2/4をフォトレジストで覆い、論理エリア6を露出したままにする。ポリエッチングを使用して、論理エリア6内のダミー導電層58のブロックを除去する。任意選択的に、このステップで誘電体層56を除去することもできる。フォトレジストの除去後、任意選択的に、酸化ケイ素、酸窒化物、高K誘電体層、又はそれらの複合体などの誘電体層92を構造の上方に堆積させることができる。Al、Ti、TiAlN、TaSiN、TaN、TiN、若しくは他の適切な金属材料など、又はそれらの複合体の金属ゲート材料94の層を誘電体層92の上方に形成する。次いで、CMPを実行して、誘電体層92及び金属ゲート材料層94を除去し、論理エリア6内の誘電体層92で裏打ちされた金属材料94のブロックを残す。最終構造を
図14A、
図14B、及び
図14Cに示す。
【0037】
図15は、MCエリア2内の最終メモリセル構造を示し、これは、各々が2つのドレイン領域74(第1のドレイン領域)から離間したソース領域42(第1のソース領域)を共有し、それらの間にシリコン基板10内のチャネル領域96が延在する、メモリセルの対を含む。各メモリセルは、チャネル領域96の第1の部分の上方に配設され、かつチャネル領域96の第1の部分から絶縁されてその導電率を制御する浮遊ゲート14a(ポリ層14の残りの部分から形成される)と、浮遊ゲート14aの上方に配設され、かつ浮遊ゲート14aから絶縁された制御ゲート26a(ポリ層26の残りの部分から形成される第1の非浮遊ゲート)と、ソース領域42(一対のメモリセルによって共有される)の上方に配設され、かつソース領域42から絶縁された消去ゲート48b(ポリ層48の第2の部分から形成される第2の非浮遊ゲート)と、チャネル領域96の第2の部分の上方に配設され、かつチャネル領域96の第2の部分から絶縁されてその導電率を制御する選択ゲート48a(第3の非浮遊ゲート、これは、ワード線ゲートとも称され得、ポリ層48の第1の部分から形成される)と、を含む。メモリセルの対は、列方向(ビット線方向)に延在し、メモリセルの列は、隣接する列の間に酸化物22を伴って形成される。制御ゲート26aの行は、メモリセルの行全体にわたって制御ゲート26aを相互に接続する、連続制御ゲート線として形成される。選択ゲート48aの行は、メモリセルの行全体にわたって選択ゲート48aを相互に接続する、連続選択ゲート線として(ワードゲート線としても知られる)形成される。消去ゲート48bの行は、メモリセルの対の行全体にわたって消去ゲート48bを相互に接続する、連続消去ゲート線として形成される。
【0038】
HVエリア4における最終HVデバイスを
図16に示す。各HVデバイスは、離間したソース及びドレイン領域76及び78(第2のソース及びドレイン領域)を含み、シリコン基板10のチャネル領域98がそれらの間に延在する。ポリ層48の第3の部分から形成された導電性ゲート48c(第4の非浮遊ゲート)は、チャネル領域98の上方に配設され、チャネル領域98から絶縁されて、その導電率を制御する。
【0039】
論理エリア6における最終的な論理デバイスが
図17に示されている。各論理デバイスは、離間したソース及びドレイン領域80及び82(第3のソース及びドレイン領域)を含み、シリコン基板10のチャネル領域100がそれらの間に延在する。金属ゲート94は、その導電率を制御するために(誘電体層92によって)チャネル領域100の上方に配設され、そこから絶縁される。
【0040】
同じ基板にメモリセル、HVデバイス、及び論理デバイスを形成する上記方法には、多くの利点がある。メモリセル及びHVデバイスの形成は、任意選択的な高K誘電体及び金属ゲートが論理エリア6内に形成される前に完了するため、論理エリア6内の任意選択的な高K誘電体層92及び金属ゲート94は、メモリセル及びHVデバイスの形成によって悪影響を受けない。MC及びHVエリア2/4内のゲートを形成するためのプロセスステップは、論理エリア6内のゲートの形成のためのプロセスステップとは別個で独立している(及びそれに対してカスタマイズされ得る)。MC及びHVエリア2/4は、メモリセル及びHVデバイスの形成のほとんどが完了した後、かつ、論理エリア6内の処理の前(すなわち、メモリセル及びHVデバイスの形成から残された論理エリア6内の層の除去の前、かつ、ダミー導電層58の除去を含む論理デバイスを形成するために使用された層の堆積及び除去の前、それらに限定されない)に保護絶縁層54によって覆われる。シリコン基板10の上面10aは、MC/HVエリア2/4内のより高い構造を収容するために、論理エリア6内のそれに対してMC及びHVエリア2/4内で陥凹される(すなわち、そのため、論理エリア6内のより背の低い論理デバイスの頂部が、MC/HVエリア2/4内のより高いメモリセル及びHVデバイスの頂部よりわずかに高くなる。また、そのため、3つの領域全てにまたがるCMPを処理に使用できる。例えば、選択ゲート48aとHVゲート48cの頂部は、論理ゲート形成CMPステップ中に健全なままである)。層88は、金属論理ゲート94を形成する際に使用されるCMPからシリサイド化されたポリブロック48を保護し、制御ゲートポリ26は、このCMPの停止層として役立つ。シリサイド86は、ドレイン領域74、及びソース/ドレイン領域76/78、ソース/ドレイン領域80/82、選択ゲート48a、消去ゲート48b、及びHVゲート48cの導電率を高める。メモリセル選択ゲート48a、メモリセル消去ゲート48b、及びHVデバイスゲート48cは、単一の導電性材料堆積を使用して形成することができる(すなわち、単一のポリシリコン堆積によって形成された単一のポリシリコン層を使用して、3つのタイプ全てのゲートを形成することができる)。更に、同じポリエッチングを使用して、各選択ゲート48aのエッジのうちの1つ及び各HVゲート48cの両方のエッジを定義することができる。様々なゲートの下の様々な層46、12、38、及び56の厚さは、各々がそのそれぞれのゲート動作に対して最適化されて互いに独立している。例えば、選択ゲート48aの下の酸化物層46は、浮遊ゲート14aの下の酸化物層12より薄いことが好ましい。最後に、同じエッチング又はエッチングのセットを使用して、プロセスの同じ時点で、MC及びHVエリア2/4から保護絶縁層54、及びブロッキング層84の露出部分を除去し、これにより、形成プロセスのこの部分の信頼性が簡略化され、向上する。
【0041】
図18A~
図18C及び
図19A~
図19Cは、第1の代替実施形態を示しており、これは、MCエリア2については
図1A~
図12Aに関して、HVエリア4については
図1B~
図12Bに関して、及び
、論理エリア6については図1C~
図12Cに関して上で説明される同じ処理ステップから始まる。
図12A、
図12B、及び
図12Cに示される構造から始めて、フォトレジスト64が除去された後、酸化物スペーサ66及び窒化物スペーサ68が上で説明されるように形成される。次に、
図18A、18B及び18Cに示すように、マスキングステップを実行して、論理エリア6をフォトレジスト102で覆うが、メモリ及びHVエリア2/4は露出させたままにする。次に、1回以上のエッチングを使用して、MCエリア2及びHVエリア4から保護層54を除去し、これにより、MCエリア2内の露出した酸化物層46も除去され、HVエリア4内の絶縁層38の露出部分も部分的に除去される(すなわち、薄くなる)。フォトレジスト102が除去された後、ソース領域76/80及びドレイン領域74/78/82が、上で説明されたように埋め込みによって形成される。ブロッキング層84を構造の上方に堆積させる。マスキングステップは、ブロッキング層84が残るべき領域のみをフォトレジストで覆うように行われる。次いで、エッチングを実行して、ブロッキング層84の露出した部分を除去する。フォトレジスト除去の後、金属堆積及びアニールを実行して、ポリ48、ソース領域76/80、及びドレイン領域74/78/82の露出ブロックの上面にシリサイド86を形成する。得られた構造は
図19A、
図19B及び
図19Cに示されており、これはブロッキング層84が予め薄くされた層38の一部に形成されていることを除いて、
図13A、
図13B及び
図13Cの構造と本質的に同じである。次に、
図14A~
図14Cに関して上で説明されるステップを実行してプロセスを完了する。
【0042】
この第1の代替実施形態の更なる利点は、フォトレジスト102によるマスキングステップが、ブロッキング層84の後続のエッチングの前に、MCエリア2及びHVエリア4内の層38、46及び54を除去又は薄くすることができ、シリサイド層86の形成を、ブロッキング層84のエッチングレシピを変えることなく実行することができるので、結果として得られる論理デバイスの性能に悪影響がないことである。
【0043】
この第1の代替実施形態の追加の利点は、フォトレジスト102を用いたマスキングステップの結果として、1回以上のエッチングが、その後のブロッキング層84の堆積及びエッチングの前に、MCエリア2及びHVエリア4内の層38、46及び54を除去又は薄くすることができ、シリサイド層86の形成を、ブロッキング層84のエッチングレシピを変えることなく実行することができるので、結果として得られる論理デバイスの性能に悪影響がないことである。
【0044】
図20A~
図20C及び
図21A~
図21Cは、第2の代替実施形態を示しており、これは、MCエリア2については
図1A~
図12Aに関して、HVエリア4については
図1B~
図12Bに関して、及び
、論理エリア6については図1C~
図12Cに関して上で説明される同じ処理ステップから始まる。
図12A、
図12B、及び
図12Cに示される構造から始めて、フォトレジスト64が除去された後、酸化物スペーサ66及び窒化物スペーサ68が上で説明されるように形成される。次に、
図20A、
図20B及び
図20Cに示すように、マスキングステップを実行して、論理エリア6をフォトレジスト104で覆い、スペーサ66/68及びMCエリア2内の酸化物層46の露出部分をフォトレジスト104で覆うが、MCエリア2の残りの部分及びHVエリア4全体を露出させたままにする。次に、1回以上のエッチングを使用して、MC及びHVエリア2/4から保護絶縁層54を除去し、これにより、HVエリア4内の絶縁層38の露出部分も部分的に除去する(すなわち、薄くする)。フォトレジスト104が除去された後、ソース領域76/80及びドレイン領域74/78/82が、上で説明されるように埋め込みによって形成される。次いで、ブロッキング層84が構造の上方に堆積させられる。マスキングステップは、ブロッキング層84が残るべき領域のみをフォトレジストで覆うように行われる。次に、ブロッキング層84の露出部分を除去するためにエッチングが実行され、MCエリア2内の酸化物層46の露出部分も除去される。フォトレジスト除去の後、金属堆積及びアニールを実行して、ポリ48、ソース領域76/80、及びドレイン領域74/78/82の露出ブロックの上面にシリサイド86を形成する。得られた構造は
図21A、
図21B及び
図21Cに示されており、これはブロッキング層84が予め薄くされた層38の一部に形成されていることを除いて、
図13A、
図13B及び
図13Cの構造と本質的に同じである。次に、
図14A~
図14Cに関して上で説明されるステップを実行してプロセスを完了する。
【0045】
この第2の代替実施形態の追加の利点は、シリサイドの形成によるベースライン論理プロセスへの影響がないことを含み、MCエリア2内のドレイン領域74を覆うフォトレジスト104は、より良好なメモリセル性能制御のために、STI酸化物22の高さを保護することができる。
【0046】
図22A~
図22C及び
図23A~
図23Cは、第3の代替実施形態を示しており、これは、MCエリア2については
図1A~
図12Aに関して、HVエリア4については
図1B~
図12Bに関して、及び
、論理エリア6については図1C~
図12Cに関して上で説明される同じ処理ステップから始まる。
図12A、
図12B、及び
図12Cに示される構造から始めて、フォトレジスト64が除去された後、酸化物スペーサ66及び窒化物スペーサ68が上で説明されるように形成される。次に、
図22A、
図22B及び
図22Cに示すように、マスキングステップを実行して、論理エリア6をフォトレジスト106で覆い、スペーサ66/68及びMCエリア2内の酸化物層46の露出部分をフォトレジスト106で覆い、MCエリア2内のソース領域42の上方に垂直にある保護絶縁層54の部分をフォトレジスト106で覆うが、MCエリア2の残りの部分及びHVエリア4全体を露出させたままにする。次いで、1回以上のエッチングを使用して、MCエリア2から保護絶縁層54の露出部分を除去し、HVエリア4から保護絶縁層54を除去し、これにより、HVエリア4内の絶縁層38の露出部分も部分的に除去する(すなわち、薄くする)。フォトレジスト106が除去された後、ソース領域76/80及びドレイン領域74/78/82が、上で説明されるように埋め込みによって形成される。ブロッキング層84を構造の上方に堆積させる。マスキングステップは、ブロッキング層84が残るべき領域のみをフォトレジストで覆うように行われる。次に、ブロッキング層84の露出部分を除去するためにエッチングが実行され、MCエリア2内の酸化物層46の露出部分も除去される。フォトレジスト除去の後、金属堆積及びアニールを実行して、ポリ層48、ソース領域76/80、及びドレイン領域74/78/82の露出ブロックの上面にシリサイド86を形成する。結果として得られる構造が
図23A、
図23B及び
図23Cに示されており、これは、ブロッキング層84が予め薄くされた絶縁層38の一部に形成され、シリサイドがMCエリア2内のソース領域42の上方に垂直に配設されたポリブロック48(最終的には消去ゲート48b)に形成されないことを除いて、
図13A、
図13B及び
図13Cの構造と本質的に同じである。次に、
図14A~
図14Cに関して上で説明されるステップを実行してプロセスを完了する。
【0047】
この第3の代替実施形態の追加の利点は、シリサイド86の形成によるベースライン論理プロセスへの影響がないこと、MCエリア2内のドレイン領域74を覆うフォトレジスト106が、より良好なメモリセル性能制御のためにSTI酸化物22の高さを保護することができること、及びMCエリア2内の消去ゲート48bを覆うフォトレジスト106が、層54をエッチングから保護することを含む。
【0048】
図24A~
図28A、
図24B~
図28B及び
図24C~
図28Cは、第4の代替実施形態を示しており、これは、MCエリア2については
図1A~
図12Aに関して、HVエリア4については
図1B~
図12Bに関して、及び
、論理エリア6については図1C~
図12Cに関して上で説明される同じ処理ステップから始まる。
図12A、
図12B及び
図12Cに示される構造から開始して、フォトレジスト64が除去された後、マスキングステップが実行されて、MC及び論理エリア2/6をフォトレジスト108で覆い、HVエリア4を露出されたままにする。シリコン基板10のHVエリア4部分内に埋め込みを行うことができる。次に、
図24A、
図24B及び
図24Cに示すように、酸化物エッチングを使用して、保護絶縁層54及びHVエリア4内の絶縁層38の露出部分を薄くする。フォトレジスト108が除去された後、酸化物スペーサ66及び窒化物スペーサ68が上で説明されるように形成される。次に、ソース領域76/80及びドレイン領域74/78/82が、上で説明されるように埋め込みによって形成される。ブロッキング層84を構造の上方に堆積させる。マスキングステップは、ブロッキング層84が残るべき領域のみをフォトレジストで覆うように行われる。次に、エッチングを行ってブロッキング層84の露出部分を除去し、これにより、MCエリア2内の酸化物層46の露出部分及びHVエリア4内の薄くなった保護絶縁層54の露出部分も除去される。フォトレジスト除去の後、金属堆積及びアニールを実行して、HVエリア4、ソース領域76/80、及びドレイン領域74/78/82内のポリ層48の露出ブロックの上面にシリサイド86を形成する。結果として得られる構造が
図25A、
図25B及び
図25Cに示されており、これは、ブロッキング層84が予め薄くされた絶縁層38の一部に形成され、シリサイドがMCエリア2内のポリ層48のブロックに形成されないことを除いて、
図13A、
図13B及び
図13Cの構造と本質的に同じである。
【0049】
上に同様に開示したように、エッチングを使用して、論理エリア6内のスタック構造LS1/LS2のハードマスク層60の残りの部分、MCエリア2内のスタック構造S1/S2のハードマスク層28、及び3つ全てのエリア内の任意の露出した窒化物スペーサ68を除去する。層88(例えば、窒化物)を構造の上方に形成する。次いで、層間誘電体(ILD)絶縁材料90の比較的厚い層を層88に形成する。CMPを行って、ILD絶縁材料90を平坦化して、MCエリア2内のポリ層26及びポリ層48のブロック、並びに論理エリア6内のダミー導電層58を露出させる。結果として得られた構造を
図26A、
図26B、及び
図26Cに示す。
【0050】
ブロッキング層110(第2のブロッキング層)が構造の上方に形成され、マスキングステップを使用してパターニングされて、HV及び論理エリア4/6を第2のブロッキング層110によって覆われたままにしながら、MCエリア2の部分を露出させる(すなわち、ポリブロック48及びポリブロック26を露出させる)。次に、
図27A、
図27B及び
図27Cに示すように、金属堆積及びアニールを実行して、MCエリア2内のポリ層48及びポリ層26の露出ブロックの上面にシリサイド86を形成する。マスキングステップを用いて、論理エリア6以外の構造をフォトレジストで覆う。次いで、ブロッキング層110を論理エリア6から除去する。上で同様に説明したように、ポリエッチングを使用して、論理エリア6内のダミー導電層58のブロックを除去する。任意選択的に、このステップで誘電体層56を除去することもできる。フォトレジストの除去後、任意選択的に、酸化ケイ素、酸窒化物、高K誘電体層、又はそれらの複合体などの誘電体層92を構造の上方に堆積させることができる。Al、Ti、TiAlN、TaSiN、TaN、TiN、若しくは他の適切な金属材料であるがこれらに限定されない、又はそれらの複合体などの金属ゲート材料94の層を誘電体層92の上方に形成する。次いで、CMPを実行して、誘電体層92及び金属ゲート材料層94を除去し、論理エリア6内の誘電体層92で裏打ちされた金属ゲート材料94のブロックを残す。最終構造を
図28A、
図28B、及び
図28Cに示す。
【0051】
第4の代替実施形態の利点は、フォトレジスト108を形成するためのマスキングステップの結果として、酸化物エッチングが、論理プロセスブロッキング層84のエッチングレシピを変えることなく、ブロッキング層84の後続のエッチングの前に、HVエリア4内の層38及び54を除去又は薄くすることができること、シリサイド層86が、論理デバイス性能に悪影響を及ぼすことなく形成されることができること、及びメモリセル性能が、ブロッキング層110によって保護される任意の他の領域に影響を及ぼすことなく、MCエリア2内のシリサイド形成のためにポリブロック48及び26を露出することによって改善されることを含む。
【0052】
図29A~
図30A、
図29B~
図30B、及び
図29C~
図30Cは、第5の代替実施形態を示しており、これは、第4の代替実施形態に関して上で説明される
図26A、
図26B、及び
図26Cの構造から始まる。第2のブロッキング層110は、構造の上方に上で説明されるように形成されるが、マスキングステップを使用してパターニングされて、MCエリア2の部分を露出させ(すなわち、ポリブロック48を露出させるが、ポリブロック26は覆われたままである)、一方、HV及び論理エリア4/6は第2のブロッキング層110によって覆われたままである。次に、
図29A、
図29B及び
図29Cに示すように、金属堆積及びアニールを行って、MCエリア2内のポリ48の露出したブロックの上面にシリサイド86を形成する。次に、
図28A~
図28Cに関して上で説明されるステップを実行して、
図30A、
図30B、及び
図30Cに示すように、プロセスを完了する。
【0053】
この第5の代替実施形態の更なる利点は、ブロッキング層110が、ポリブロック26を覆って、ポリブロック48に形成されたシリサイド86にブリッジする可能性があるシリサイドがポリブロック26に形成されるのを防止することを含む。
【0054】
図31A~
図32A、
図31B~
図32B、及び
図31C~
図32Cは、第6の代替実施形態を示しており、これは、第4の代替実施形態に関して上で説明される
図26A、
図26B、及び
図26Cの構造から始まる。第2のブロッキング層110は、構造の上方に上で説明されるように形成されるが、マスキングステップを使用してパターニングされて、MCエリア2の部分を露出させ(すなわち、ポリブロック48の一部を露出させるが、ソース領域42の上方のポリブロック26及びポリブロック48は覆われたままである)、一方で、HV及び論理エリア4/6は第2のブロッキング層110によって覆われたままである。次に、
図31A、
図31B及び
図31Cに示すように、MCエリア2内の露出したポリブロック48の上面にシリサイド86を形成するために、金属堆積及びアニールが実行される。次に、
図28A~
図28Cに関して上で説明されるステップを実行して、
図32A、
図32B、及び
図32Cに示すように、プロセスを完了する。
【0055】
この第6の代替実施形態の追加の利点は、ブロッキング層110が、ポリブロック26及び48bを覆って、ポリブロック26及び48上の2つの近接して離間されたシリサイド層が互いにブリッジすることを回避し、また、第2のブロッキング層110がエッチングされている間に酸化物層44が損傷を受けることを回避することを含む。
【0056】
図33A~
図34A、
図33B~
図34B、及び
図33C~
図34Cは、第7の代替実施形態を示しており、これは、第4の代替実施形態に関して上で説明される
図26A、
図26B、及び
図26Cの構造から始まる。この第7の代替実施形態は、
図33A、33B、33Cに示すように、メモリセルゲートシリサイド形成(
図14A、
図14B、
図14Cに関する上で説明されるプロセスを使用する)の前に金属論理ゲート材料94が形成されることを除いて、第4の代替実施形態と同様である。次いで、第2のブロッキング層110が構造の上方に形成され、マスキングステップを使用してパターニングされて、HV及び論理エリア4/6を第2のブロッキング層110によって覆われたままにしながら、MCエリア2の部分を露出させる(すなわち、ポリブロック48及びポリブロック26を露出させる)。次に、
図34A、
図34B及び
図34Cに示すように、金属堆積及びアニールを実行して、MCエリア2内のポリ48及びポリ26の露出ブロックの上面にシリサイド86を形成する。
【0057】
この第7の代替実施形態の更なる利点は、より良好なメモリセル性能を含み、ポリブロック48及び26が露出され、ブロッキング層110を有する任意の他の領域に悪影響を与えることなく、その上にシリサイドが形成され、メモリセルの高さが金属ゲート94の上面より高い場合、シリサイド86の任意の金属CMP研磨を回避するために、論理エリア内の金属ゲート形成後に、シリサイドがポリブロック48及び26に形成される。
【0058】
図33A、
図33B、
図33C、及び
図35A、
図35B、
図35Cは、第8の代替実施形態を示しており、これは、第4の代替実施形態に関して上で説明される
図26A、26B、及び26Cの構造から始まる。この第8の代替実施形態は、
図33A、33B、33Cに示すように、メモリセルゲートシリサイド形成(
図14A、
図14B、
図14Cに関する上で説明されるプロセスを使用する)の前に金属論理ゲート材料94が形成されることを除いて、第5の代替実施形態と同様である。次いで、第2のブロッキング層110が構造の上方に形成され、マスキングステップを使用してパターニングされて、HV及び論理エリア4/6を第2のブロッキング層110によって覆われたままにしながら、MCエリア2の部分を露出させる(すなわち、ポリブロック48を露出させるが、ポリブロック26を覆われたままにする)。次に、
図35A、35B及び35Cに示すように、金属堆積及びアニールを行って、MCエリア2内のポリ層48の露出したブロックの上面にシリサイド86を形成する。
【0059】
この第8の代替実施形態の更なる利点は、メモリセルの高さが金属ゲート94の上面より高い場合にシリサイド86の金属CMP研磨を回避するために、論理領域内の金属ゲート形成後にポリブロック48及び26にシリサイド86を形成するステップと、ブロッキング層110が、ポリブロック48に形成されたシリサイド86にブリッジする可能性があるポリブロック26上のシリサイド形成を防止するために、ポリブロック26を覆うステップと、を含む。
【0060】
図33A、
図33B、
図33C、及び
図36A、
図36B、
図36Cは、第9の代替実施形態を示しており、これは、第4の代替実施形態に関して上で説明される
図26A、
図26B、及び
図26Cの構造から始まる。この第9の代替実施形態は、
図33A、
図33B、
図33Cに示すように、メモリセルゲートシリサイド形成(
図14A、14B、14Cに関する上で説明されるプロセスを使用する)の前に金属論理ゲート材料94が形成されることを除いて、第6の代替実施形態と同様である。次いで、第2のブロッキング層110は、構造の上方に形成され、マスキングステップを使用してパターニングされて、MCエリア2の部分を露出させ(すなわち、ポリブロック48の一部を露出させるが、ソース領域42の上方のポリブロック26及びポリブロック48は覆われたままである)、一方で、HV及び論理エリア4/6は第2のブロッキング層110によって覆われたままである。次に、
図36A、
図36B及び
図36Cに示すように、MCエリア2内の露出したポリブロック48の上面にシリサイド86を形成するために、金属堆積及びアニールが実行される。
【0061】
この第9の代替実施形態の更なる利点は、メモリセルの高さが金属ゲート94の上面より高い場合にシリサイドの任意の金属CMP研磨を回避するために、論理エリア内の金属ゲート形成後にポリブロック48にシリサイド86が形成されるステップと、ブロッキング層110が、ポリブロック26及び48上の2つの近接して離間されたシリサイド層が互いにブリッジするのを回避するためにポリブロック26及び48bを覆うステップと、を含み、第2のブロッキング層110がエッチングされている間に酸化物層44が損傷を受けるのも回避する。
【0062】
本発明は、上で説明され、本明細書において図示した実施形態に限定されるものではなく、添付の請求の範囲にあるあらゆる全ての変形例も包含することが理解されよう。例えば、本明細書における本発明への言及は、特許請求の範囲又は特許請求項の用語の限定を意図するものではなく、代わりに特許請求の範囲の1つ以上によって網羅され得る1つ以上の特徴に言及するにすぎない。上で説明した材料、プロセス、及び数値の実施例は、単に例示的なものであり、特許請求の範囲を限定するものとみなされるべきではない。更に、特許請求の範囲及び明細書から明らかであるように、全ての方法のステップは、例示又は特許請求した正確な順序で実施される必要はなく、むしろ特許請求の範囲に別段の定めがない限り、任意の順序で本発明のメモリセルエリア及び論理エリアの適切な形成が可能である。最後に、単一層の材料をそのような又は同様の材料の複数層として形成することができ、逆もまた同様である。
【0063】
本明細書で使用される場合、「~の上方に(over)」及び「~に(on)」という用語は両方とも、「上に直接」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されていない)、及び「上に間接的に」(中間材料、要素、又は間隙がそれらの間に配設されている)を包括的に含むことに留意されるべきである。同様に、「隣接する」という用語は、「直接隣接する」(中間材料、要素、又は空間がそれらの間に何ら配設されない)、及び「間接的に隣接する」(中間材料、要素、又は空間がそれらの間に配設される)を含む。例えば、要素を「基板の上方に」形成することは、その要素を基板に直接、中間材料/要素をそれらの間に何ら伴わずに、形成すること、並びにその要素を基板に間接的に、1つ以上の中間材料/要素をそれらの間に伴って、形成することを含み得る。