(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】センサ
(51)【国際特許分類】
H01H 36/00 20060101AFI20240125BHJP
H01H 35/00 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
H01H36/00 Q
H01H35/00 E
(21)【出願番号】P 2020044307
(22)【出願日】2020-03-13
【審査請求日】2023-01-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000002945
【氏名又は名称】オムロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】三田 貴章
(72)【発明者】
【氏名】中山 祐輔
(72)【発明者】
【氏名】桂 浩人
【審査官】高橋 裕一
(56)【参考文献】
【文献】独国特許出願公開第19504608(DE,A1)
【文献】米国特許出願公開第2001/0023153(US,A1)
【文献】実開平04-106827(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2009/0188321(US,A1)
【文献】特開2015-165520(JP,A)
【文献】特開平06-310004(JP,A)
【文献】特開2011-165323(JP,A)
【文献】特開2009-048902(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 36/00
H01H 35/00
H03K 17/945 - 17/95
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一つの接点端子及び該少なくとも一つの接点端子を支持する透光性のインシュレータを有し、外部のプラグに接続可能なレセプタクルと、
少なくとも一つの発光素子と、
可撓性のフレキシブル配線基板と、
前記レセプタクルの少なくとも一部、前記少なくとも一つの発光素子及び前記フレキシブル配線基板を収容する筐体と、を備え、
前記インシュレータは、前記筐体の外部に露出した視認部を含み、
前記フレキシブル配線基板は、前記視認部と同じ側を向いた第1部分と、前記視認部とは反対側を向いた第2部分と、を含み、
前記少なくとも一つの発光素子が前記第1部分に実装され、かつ前記少なくとも一つの接点端子が前記第2部分に実装されて
おり、
前記フレキシブル配線基板は、第1面と、該第1面とは反対側の第2面と、を有し、
前記第1部分及び前記第2部分のどちらも、折り返された状態の前記フレキシブル配線基板の前記第1面上に区画されている
、
センサ。
【請求項2】
前記第1部分と前記第2部分とを接続し、かつ前記第1部分及び前記第2部分の各々よりも幅が狭い幅狭部をさらに含む、
請求項
1に記載のセンサ。
【請求項3】
前記第1部分と前記第2部分との間に挟まれて前記第2面に対向する挟持部材をさらに備えた、
請求項
1又は
2に記載のセンサ。
【請求項4】
前記少なくとも一つの発光素子は、互いに異なる色に発光する複数の発光素子である、
請求項1から
3のいずれか一項に記載のセンサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、円柱状のセンサに関する。
【背景技術】
【0002】
円柱状に形成された近接センサや光学センサがある。円柱状のセンサの動作状態は、検知部とは反対側の視認部に表示される表示灯によって目視で確認できる。そのようなセンサは、障害物が多い生産設備の内部に取り付けられることがあるため、どの方向から見ても表示灯の光が視認しやすいことを望まれている。視認部に表示される光は、発光ダイオード素子等の発光素子から発せられ、視認部に入射する。発光素子は、センサに内蔵された基板に実装されている。基板の表面に実装された発光素子の光は、基板に遮られて裏面側からは視認しにくい。
【0003】
基板の表面側から見ても裏面側から見ても表示灯を視認できるように、基板の両面にそれぞれ発光素子が実装されたセンサが流通している。そのようなセンサでは、同じ色の表示灯のために複数の発光素子を実装しなければならず、実装面積が増えて小型化の弊害となる。
【0004】
単一の発光素子の光を基板の裏面側から視認できるようにするため、特許文献1には、基板の表面に実装された発光素子から発せられた光を筒状導光部により屈折させて基板の裏面側から視認できるようにした近接センサが開示されている。特許文献2には、発光素子の光を拡散させる光拡散部と、該光拡散部により拡散した光を表示部に導く導光部と、を追加した近接センサが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2011-165323号公報
【文献】特開2018-142416号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかるに、特許文献1に記載の近接センサは、発光素子に近い表面側の窓部と、発光素子から遠い裏面側の窓部とで導光路の長さが異なる。そのため、表示灯の輝度に差が生じやすい。特許文献2に記載の近接センサは、光拡散部や導光部を追加するため、部品点数が増えて近接センサが大型化する。そこで、本発明は、部品点数を増やすことなく、どの方向から見ても均一な表示灯を視認できるセンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係るセンサは、外部のプラグに接続可能なレセプタクルと、少なくとも一つの発光素子と、可撓性のフレキシブル配線基板と、筐体と、を備えている。レセプタクルは、少なくとも一つの接点端子と、該少なくとも一つの接点端子を支持する透光性のインシュレータと、を有している。筐体は、レセプタクルの少なくとも一部と、少なくとも一つの発光素子と、フレキシブル配線基板と、を収容している。インシュレータは、筐体の外部に露出した視認部を含んでいる。フレキシブル配線基板は、視認部と同じ側を向いた第1部分と、視認部とは反対側を向いた第2部分と、を含んでいる。少なくとも一つの発光素子が第1部分に実装され、かつ少なくとも一つの接点端子が第2部分に実装されている。
【0008】
この態様によれば、レセプタクルの接点端子と発光素子とを異なる場所に実装するため、レセプタクルをはんだ付けする際の熱が発光素子に伝わりにくい。発光素子の接続信頼性を向上できる。発光素子の実装スペースを広く確保できる。複数の発光素子を実装して複数の色を表示できる。インシュレータが露出する視認部に向いた第1部分に発光素子が実装されるため、透光性のインシュレータを導光路にできる。部品点数を増やすことなく、どの方向から見ても均一な表示灯を視認できるセンサを提供できる。
【0009】
上記態様において、フレキシブル配線基板は、第1面と、該第1面とは反対側の第2面と、を有し、第1部分及び第2部分のどちらも、折り返された状態のフレキシブル配線基板の第1面上に区画されていてもよい。
【0010】
この態様によれば、一枚のフレキシブル配線基板を折り曲げて第1部分と第2部分とを区画できる。フレックスリジッド基板等の高価な基板を用意する必要がない。第1部分と第2部分との間が離れているため、接点端子を第2部分にはんだ付けする際の熱が第1部分に伝わりにくい。
【0011】
上記態様において、第1部分と第2部分とを接続し、かつ第1部分及び第2部分の各々よりも幅が狭い幅狭部をさらに含んでいてもよい。
【0012】
この態様によれば、フレキシブル配線基板を折り曲げるとき、幅が狭い幅狭部を起点に屈曲するため、第1部分と第2部分との境界を幅狭部に位置決めしやすい。
【0013】
上記態様において、第1部分と第2部分との間に挟まれて第2面に対向する挟持部材をさらに備えていてもよい。
【0014】
この態様によれば、挟持部材があるため、第1部分と第2部分との距離が保たれる。接点端子を第2部分にはんだ付けする際の熱が第1部分に伝わりにくい。
【0015】
上記態様において、少なくとも一つの発光素子は、互いに異なる色に発光する複数の発光素子であってもよい。
【0016】
この態様によれば、複数の発光素子を実装して複数の色の表示灯を表示できる。接点端子と異なる部分に発光素子を実装するため、複数の発光素子を実装可能な実装スペースを確保できる。発光素子の数が増えても筐体のサイズに影響しにくい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、部品点数を増やすことなく、どの方向から見ても均一な表示灯を視認できるセンサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の一実施形態のセンサの内部構造を示す断面図である。
【
図2】
図2は、
図1に示されたセンサを分解して示す斜視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示された第1筐体と第2筐体とを組み立てる前の状態を示す断面図である。
【
図4】
図4は、
図1に示された第1及び第2部分を拡大して示す断面図である。
【
図5】
図5は、
図1に示されたフレキシブル配線基板を展開して示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、各図において、同一の参照符号を付したものは、同一又は同様の構成を有する。以下、
図1から
図5を参照して各構成について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態のセンサ1の内部構造を示す断面図である。
図1に示すように、センサ1は、円柱状に形成されたコネクタタイプのセンサであり、外部のプラグPを接続可能に構成されたレセプタクル(ソケット)8を備えている。
【0020】
図示した例では、センサ1は、磁界を利用して金属体の有無又は位置を検出する検知部4を備えた近接センサとして構成されている。センサ1は、近接センサに限定されず、光を出す投光部及び光を受ける受光部の少なくとも一方を検知部として備えた光学センサであってもよいし、他種のセンサであってもよい。
【0021】
センサ1の一方の端部(以下、先端部と呼ぶ)には、検知部4が収容されている。一方の端部とは反対側の他方の端部(以下、基端部と呼ぶ)には、レセプタクル8が設けられている。検知部4は、例えば、鉄心等のコア41と、コア41に巻回された巻き線であるコイル42と、コア41及びコイル42を収容するコイルケース43と、を備え、検知部4を制御する主回路5に接続されている。
【0022】
主回路5は、略矩形の基板50と、基板50に設けられた第1コネクタ54(
図2に示す)と、銅箔等から形成されたシールドフィルム51と、を備えている。基板50の表面50A及び裏面50Bには、電子部品を保護するシリコン樹脂等が塗布されている。シールドフィルム51は、両面テープ等によって基板50の周囲に巻き付けて固定されている。
【0023】
シールドフィルム51は、基板50から発せられた電磁波及び静電気を遮蔽してもよいし、外部から基板50に侵入しようとする電磁波及び静電気を遮蔽してもよい。第1コネクタ54は、基板50の表面50A上において検知部4とは反対側に位置し、後述するフレキシブル配線基板7を基板50に接続する。
【0024】
センサ1の外形を構成する筐体(2,3)は、金属等の材料から略円筒形に形成されている。筐体(2,3)は、第1筐体2と、第2筐体3と、に分割可能に構成されている。第1筐体2の少なくとも一部には、エポキシ樹脂等の一次封止樹脂S1が充填されている。一次封止樹脂S1は、第1筐体2に収容された検知部4及び主回路5の隙間を埋めてそれらを互いに固定している。
【0025】
同様に、第2筐体3には、エポキシ樹脂等の二次封止樹脂S2が充填されている。二次封止樹脂S2は、第2筐体3に収容された部品の隙間を埋めてそれらを互いに固定している。さらに、二次封止樹脂S2は、第1筐体2と第2筐体3とに跨って充填されており、第1及び第2筐体2,3を互いに固定している。
【0026】
図2は、
図1に示されたセンサ1を分解して示す斜視図である。
図2に示すように、筐体(2,3)を構成する第2筐体3には、前述した主回路5の一部及びレセプタクル8に加え、フレキシブル配線基板7、発光ダイオード素子等の発光素子9、樹脂材料から形成された円筒状の絶縁部材6等が収容されている。フレキシブル配線基板7は、一方の端部に第2コネクタ74が設けられ、他方の端部にレセプタクル8が接続されている。フレキシブル配線基板7の第2コネクタ74は、基板50の第1コネクタ54に接続されている。
【0027】
フレキシブル配線基板7の他方の端部には、レセプタクル8に加えて、少なくとも一つの発光素子9が実装されている。図示した例では、互いに異なる色を発する第1及び第2発光素子9G,9Oが実装されている。第1発光素子9Gは、例えば、通信表示灯であり、緑色発光ダイオードである。第2発光素子9Oは、例えば、動作表示灯であり、橙色発光ダイオードである。絶縁部材6は、第1及び第2筐体2,3に内嵌している。絶縁部材6の厚みにより、筐体(2,3)の外部からの静電気に対して、主回路5の基板50、フレキシブル配線基板7及びそれらのはんだ部を保護するための絶縁耐圧距離を確保できる。
【0028】
レセプタクル8は、少なくとも一つの接点端子81と、接点端子81を支持するインシュレータ80と、を有している。図示した例では、接点端子81が四本のコネクタピン81K,81L,81M,81Nであり、棒状に形成されている。接点端子81の形状は棒状に限定されず、筒状であってもよいし、他の形状であってもよい。
【0029】
インシュレータ80は、透光性の樹脂材料で形成され、複数の接点端子81K,81L,81M,81N同士が互いに接触しないように支持する絶縁体である。図示した例では、インシュレータ80がフランジ部を有したカップ状に形成されている。インシュレータ80のフランジ部と第2筐体3との隙間には、Oリング等の気密部材35が取り付けられている。
【0030】
インシュレータ80は、第2筐体3の外部に露出した視認部89を含んでいる。図示した例では、第2筐体3の外周にインシュレータ80の一部を露出させる視認窓(貫通孔)39が形成されている。なお、視認部89の構成は、図示した例に限定されない。例えば、レセプタクル8の一部が第2筐体3に収容され、レセプタクル8の残余が第2筐体3からはみ出すように構成してもよい。その場合、筐体(2,3)からはみ出した残余の部分がすべて視認部89となる。
【0031】
図3は、
図1に示された筐体(2,3)を組み立てる前の状態を示す断面図である。
図3に示すように、一次封止樹脂S1で封止された後かつ二次封止樹脂S2で封止される前の状態において、フレキシブル配線基板7は、第1筐体2に収容された主回路5と、第2筐体3に収容されたレセプタクル8とを接続している。第1及び第2筐体2,3は、可撓性のフレキシブル配線基板7の長さの範囲内で自由に動かすことができる。フレキシブル配線基板7には、先に発光素子9が実装され、次いでレセプタクル8がはんだ付けされる。
【0032】
図3に示された半製品からセンサ1を組み立てるには、第1筐体2と第2筐体3とが分割された状態において、検知部4を鉛直方向下向きにして第1筐体2に二次封止樹脂S2の樹脂組成物を注入する。絶縁部材6に沿ってフレキシブル配線基板7を折り畳み、第1筐体2に第2筐体3を取り付ける。レセプタクル8が鉛直方向下向きになるように筐体(2,3)の天地を反転させ、加熱等の手段により二次封止樹脂S2の樹脂組成物を硬化させる。
【0033】
図4は、
図1に示された第1及び第2部分71,72を拡大して示す断面図である。フレキシブル配線基板7は、第2コネクタ74とは反対側の端部に区画された第1及び第2部分を含んでいる。第1及び第2部分71,72は、発光素子9及びレセプタクル8の実装スペースである。
【0034】
第1部分71は、視認部89と同じ側を向いている。つまり、センサ1の先端部に位置した検知部4からセンサ1の基端部に位置したレセプタクル8へ向かう側を向いている。一方、第2部分72は、視認部89とは反対側を向いている。つまり、センサ1の基端部に位置したレセプタクル8からセンサ1の先端部に位置した検知部4へ向かう側を向いている。
【0035】
図4に示すように、フレキシブル配線基板7は、第1面(例えば、表面)7Aと、第1面7Aとは反対側の第2面(例えば、裏面)7Bと、を有している。前述した第1及び第2部分71,72のどちらも、180度折り返された状態のフレキシブル配線基板7の第1面7A上に区画されている。
【0036】
第1部分71と第2部分72との間には、挟持部材75が挟まれている。挟持部材75は、例えば両面テープであり、フレキシブル配線基板7の第2面7B同士が対向するように固定している。フレキシブル配線基板7の曲げ部(例えば、幅狭部73)には、挟持部材75の厚みにより所望のRを形成できる。フレキシブル配線基板7を折り曲げる際に断線が生じにくくなる。
【0037】
第2部分72には、少なくとも一つの接点端子81が実装されている。第1部分71には、少なくとも一つの発光素子9が実装されている。図示した例では、第1部分71に互いに異なる色を発する第1及び第2発光素子9G,9Oが並んで実装されている。実装された第1及び第2発光素子9G,9Oは、インシュレータ80に対向している。
【0038】
図示した例では、第1及び第2発光素子9G,9Oに対向する面において、インシュレータ80には、第1及び第2発光素子9G,9Oとの干渉を避けるように凹部が形成されている。第1及び第2発光素子9G,9Oは、この凹部の内部に突出するように配置されている。
【0039】
図5は、
図1に示されたフレキシブル配線基板7を展開して示す平面図である。
図5に示すように、第1及び第2部分71,72の間には、第1及び第2部分71,72の各々よりも幅が狭い幅狭部73が含まれている。第1部分71には、第2部分72に向かう接点端子81K,81L,81M,81Nを避ける切欠き71K,71L,71M,71Nが形成されている。第2部分72には、接点端子81K,81L,81M,81Nがはんだ付けされる電極72K,72L,72M,72Nが設けられている。
【0040】
以上のように構成された本実施形態のセンサ1によれば、透光性のインシュレータ80を導光路に用いるため、部品点数を増やす必要がない。センサ1を小型化できる。インシュレータ80の一部である視認部89とインシュレータ80に対向する発光素子9との距離が略一定であるため、表示灯の輝度がばらつきにくい。どの方向から見ても均一な表示灯を視認できるセンサ1を提供できる。
【0041】
接点端子81の実装スペースである第2部分72とは異なる部分である第1部分71に発光素子9を実装し、これら第1及び第2部分71,72を折り畳んで筐体(2,3)に収納するため、広い実装スペースの確保と小型化とを実現できる。広い実装スペースを確保できるため、複数の色の発光素子9G,9Oを並べて実装できる。
【0042】
第1部分71と第2部分72との距離が離れているため、接点端子81をはんだ付けする際の熱で発光素子9が脱落したり接続信頼性が損なわれたりすることを防止できる。両面テープである挟持部材75で固定したり、幅狭部73が第1及び第2部分71,72の境界になったりするため、フレキシブル配線基板7を折り曲げても第1及び第2部分71,72を正確に位置決めできる。その結果、発光素子9を正確に位置決めできる。
【0043】
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。実施形態が備える各要素並びにその配置、材料、条件、形状及びサイズ等は、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、異なる実施形態で示した構成同士を部分的に置換し又は組み合わせることが可能である。本実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0044】
[付記]
少なくとも一つの接点端子(81)及び該少なくとも一つの接点端子(81)を支持する透光性のインシュレータ(80)を有し、外部のプラグ(P)に接続可能なレセプタクル(8)と、
少なくとも一つの発光素子(9)と、
可撓性のフレキシブル配線基板(7)と、
前記レセプタクル(8)の少なくとも一部、前記少なくとも一つの発光素子(9)及び前記フレキシブル配線基板(7)を収容する筐体(3)と、を備え、
前記インシュレータ(80)は、前記筐体(3)の外部に露出した視認部(89)を含み、
前記フレキシブル配線基板(7)は、前記視認部(89)と同じ側を向いた第1部分(71)と、前記視認部(89)とは反対側を向いた第2部分(72)と、を含み、
前記少なくとも一つの発光素子(9)が前記第1部分(71)に実装され、かつ前記少なくとも一つの接点端子(81)が前記第2部分(72)に実装されている、
センサ(1)。
【符号の説明】
【0045】
1…センサ、2…第1筐体、3…第2筐体(筐体の一例)、4…検知部、5…主回路、6…絶縁部材、7…フレキシブル配線基板、7A…第1面、7B…第2面、8…レセプタクル、9…発光素子、9G…第1発光素子、9O…第2発光素子、35…気密部材、39…視認窓、41…コア、42…コイル、43…コイルケース、50…基板、50A…表面、50B…裏面、51…シールドフィルム、54…第1コネクタ、55…両面テープ、71…第1部分、71K,71L,71M,71N…切欠き、72…第2部分、72K,72L,72M,72N…電極、73…幅狭部、74…第2コネクタ、75…挟持部材、80…インシュレータ、81,81K,81L,81M,81N…接点端子、89…視認部、P…外部のプラグ,S1…一次封止樹脂、S2…二次封止樹脂。