(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】手指消毒誘引システム及び手指消毒誘引方法
(51)【国際特許分類】
A61L 2/18 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
A61L2/18
(21)【出願番号】P 2023177453
(22)【出願日】2023-10-13
【審査請求日】2023-10-13
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)令和4年10月26日~令和5年1月20日、新潟市水族館マリンピア日本海 (2)第31回日本臨床環境医学会学術集会実行委員会、第31回日本臨床環境医学会学術集会プログラム・抄録集、第66頁、令和5年6月24日 (3)第31回日本臨床環境医学会学術集会、令和5年6月24日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】599004704
【氏名又は名称】菱機工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100140394
【氏名又は名称】松浦 康次
(72)【発明者】
【氏名】北川 雅一朗
(72)【発明者】
【氏名】渡邉 和也
(72)【発明者】
【氏名】蓮田 昌宏
(72)【発明者】
【氏名】高野 康夫
(72)【発明者】
【氏名】坂口 淳
【審査官】齊藤 光子
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2008/0019489(US,A1)
【文献】登録実用新案第3140599(JP,U)
【文献】消毒活動+クイズ,釧路町立富原中学校ホームページ,2021年06月23日,URL:https://tomiharajh.kushiocho.ed.jp/2021/06/23/消毒活動+クイズ/
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L2/00
B05B15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
クイズ番号と質問事項と複数の選択肢と正解とを含んだクイズ情報を複数用意し、記憶媒体に記憶する工程1と、
前記選択肢の数と同数の消毒器と、前記クイズ情報の少なくとも一部を表示するメッセージ表示部とを用意する工程2と、
前記選択肢のそれぞれに対応するように前記消毒器を割り当てて互いに関連付けを行う工程3と、
前記クイズ番号の一つを選択しこれを索引として前記記憶媒体から前記クイズ情報の一つを取り出し、前記質問事項と前記選択肢とを前記メッセージ表示部に表示する工程4と、
前記質問事項に回答するために前記選択肢の一つに割り当てられた前記消毒器をユーザに使用させる工程5と、
前記消毒器の使用により前記消毒器に割り当てられた前記選択肢が前記正解と一致するか否かを判定し、その判定結果と前記正解とを前記メッセージ表示部に表示する工程6と、
現時点の前記クイズ情報とは異なる情報に移行するために、現時点の前記クイズ番号とは異なるクイズ番号に変更し記憶する工程7と、
を含み、かつ、
前記工程3から前記工程7を繰り返し行
い、
前記消毒器が使用される度に該消毒器の使用回数Mmと前記質問事項毎の前記選択肢の選択回数An(Q)を前記記憶媒体に記憶する工程をさらに含み、かつ、
前記関連付けを行う工程3では、
前記選択肢を前記消毒器に割り当てる組合せを前記消毒器の数の階乗分用意する工程と、
前記消毒器の夫々の前記使用回数Mmを降順に並べ替えつつ、前記質問事項毎の前記選択肢の夫々の前記選択回数An(Q)を昇順に並べ替え、MmとAn(Q)の順位付けを基準に前記組合せの中から一つを決定する工程と、
を含み、かつ、
前記工程4では、決定された前記組合せに対応するように前記選択肢を前記メッセージ表示部に表示する、
ことを特徴とする手指消毒誘引方法。
【請求項2】
前記消毒器内の消毒液の交換基準となる液補充推奨回数Mcを設定し、前記使用回数Mmが前記液補充推奨回数Mcを超えた場合に警報又はトリガ信号を発出する工程をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
1に記載の手指消毒誘引方法。
【請求項3】
前記質問事項や前記正解に関連した付随情報を予め用意・記憶する工程をさらに含み、かつ、
前記工程6では、前記付随情報も前記メッセージ表示部に表示する、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の手指消毒誘引方法。
【請求項4】
複数の消毒器と、演算処理部と、メッセージ表示部と、を備えた手指消毒誘引システムであって、
前記消毒器の夫々には、噴霧装置と、ユーザにより該消毒器が使用された際に動作信号を発出する動作信号出力部と、が設けられており、
前記演算処理部は、
クイズ番号と、質問事項と、前記消毒器の数と同数用意されかつ前記消毒器に割り当てられた選択肢と、正解と、を含んだ複数のクイズ情報を記憶したデータ記憶部と、
前記クイズ番号の一つを選択しこれを索引として前記クイズ情報の一つを特定するクイズ情報判定部と、
前記クイズ情報判定部で特定した前記質問事項と前記選択肢とを前記メッセージ表示部に向けて出力するクイズ情報出力部と、
前記動作信号を受信する信号入力部と、
前記動作信号を発出した前記消毒器に割り当てられた前記選択肢を前記データ記憶部から呼び出して前記正解と一致するか否かを判定する演算部と、
前記演算部での判定結果と前記正解を前記メッセージ表示部に向けて発出する回答出力部と、
を含み、かつ、
前記メッセージ表示部は、
前記クイズ情報出力部から受信した前記質問事項と前記選択肢とを表示するクイズ表示部と、
前記回答出力部から受信した前記判定結果と前記正解とを表示する回答表示部と、
を含み、かつ、
前記演算部では、次の前記クイズ情報に移行するために、前記クイズ番号とは異なる番号に変更して当該クイズ番号を前記データ記憶部に記憶
し、
前記演算処理部では、前記消毒器が使用される度に前記信号入力部で受信した前記動作信号を基に、該消毒器の使用回数Mmと前記質問事項毎の前記選択肢の選択回数An(Q)を計算して前記データ記憶部に記憶させ、
前記演算部では、
前記選択肢を前記消毒器に割り当てる組合せを前記消毒器の数の階乗分用意し、
前記消毒器の夫々の前記使用回数Mmを降順に並べ替えつつ、前記質問事項毎の前記選択肢の前記選択回数An(Q)を昇順に並べ替え、MmとAn(Q)の順位付けを基準に前記組合せの中から一つを決定し、
前記クイズ表示部は、決定された前記組合せに対応した配置で前記選択肢を表示する、
ことを特徴とする手指消毒誘引システム。
【請求項5】
前記データ記憶部には、前記消毒器内の消毒液の交換基準となる液補充推奨回数Mcも予め記憶されており、かつ、
前記演算処理部は、
前記使用回数Mmのいずれかが前記液補充推奨回数Mcを超えたか否かを判定する警報判定部と、
前記警報判定部にて前記使用回数Mmのいずれかが前記液補充推奨回数Mcを超えたと判定された場合に警報又はトリガ信号を発出する警報出力部と、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項
4に記載の手指消毒誘引システム。
【請求項6】
前記メッセージ表示部は、付随情報表示部をさらに含み、
前記データ記憶部には、前記質問事項や前記正解に関連した付随情報も記憶されており、
前記回答出力部は、前記付随情報を前記付随情報表示部に送信し、かつ、
前記付随情報表示部では、前記付随情報を表示する、
ことを特徴とする請求項
4又は請求項
5に記載の手指消毒誘引システム。
【請求項7】
消毒回数データと、管理者クイズデータと、情報提供データと、行き先誘導データとを格納するシステムデータ格納部を有したシステムサーバーをさらに含み、
前記演算処理部には通信網を経由して前記システムサーバーと接続可能な通信部が設けられ、
前記通信部は、前記データ記憶部に記憶された消毒回数データを前記システムデータ格納部にも送信するとともに、前記システムデータ格納部にて前記管理者クイズデータの更新が行われた際にはこれを基に前記データ記憶部に送信して前記クイズ情報を更新し、前記システムデータ格納部にて前記情報提供データ又は前記行き先誘導データの更新が行われた際にはこれを基に前記データ記憶部に送信して前記付随情報を更新する、
ことを特徴とする請求項
6に記載の手指消毒誘引システム。
【請求項8】
複数の消毒器と、演算処理部と、メッセージ表示部と、を備えた手指消毒誘引システムであって、
前記消毒器の夫々には、噴霧装置と、ユーザにより該消毒器が使用された際に動作信号を発出する動作信号出力部と、が設けられており、
前記演算処理部は、
クイズ番号と、質問事項と、前記消毒器の数と同数用意されかつ前記消毒器に割り当てられた選択肢と、正解と、を含んだ複数のクイズ情報を記憶したデータ記憶部と、
前記クイズ番号の一つを選択しこれを索引として前記クイズ情報の一つを特定するクイズ情報判定部と、
前記クイズ情報判定部で特定した前記質問事項と前記選択肢とを前記メッセージ表示部に向けて出力するクイズ情報出力部と、
前記動作信号を受信する信号入力部と、
前記動作信号を発出した前記消毒器に割り当てられた前記選択肢を前記データ記憶部から呼び出して前記正解と一致するか否かを判定する演算部と、
前記演算部での判定結果と前記正解を前記メッセージ表示部に向けて発出する回答出力部と、
を含み、かつ、
前記メッセージ表示部は、
前記クイズ情報出力部から受信した前記質問事項と前記選択肢とを表示するクイズ表示部と、
前記回答出力部から受信した前記判定結果と前記正解とを表示する回答表示部と、
を含み、かつ、
前記演算部では、次の前記クイズ情報に移行するために、前記クイズ番号とは異なる番号に変更して当該クイズ番号を前記データ記憶部に記憶
し、
前記メッセージ表示部は、付随情報表示部をさらに含み、
前記データ記憶部には、前記質問事項や前記正解に関連した付随情報も記憶されており、
前記回答出力部は、前記付随情報を前記付随情報表示部に送信し、かつ、
前記付随情報表示部では、前記付随情報を表示し、
消毒回数データと、管理者クイズデータと、情報提供データと、行き先誘導データとを格納するシステムデータ格納部を有したシステムサーバーをさらに含み、
前記演算処理部には通信網を経由して前記システムサーバーと接続可能な通信部が設けられ、
前記通信部は、前記データ記憶部に記憶された消毒回数データを前記システムデータ格納部にも送信するとともに、前記システムデータ格納部にて前記管理者クイズデータの更新が行われた際にはこれを基に前記データ記憶部に送信して前記クイズ情報を更新し、前記システムデータ格納部にて前記情報提供データ又は前記行き先誘導データの更新が行われた際にはこれを基に前記データ記憶部に送信して前記付随情報を更新する、
ことを特徴とする手指消毒誘引システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画面上に映し出されるクイズを利用してユーザに手指消毒を誘引可能な手指消毒誘引システム及び手指消毒誘引方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、猛威を奮った新型ウィルスへの感染予防の一環として学校や病院、食料品店等の施設には手指消毒器が数多く設置されるようになった。人々が行き交う施設では、衛生上、どの来客者に対しても手指消毒器を使用して自身の手指を消毒することが望まれており、手指消毒器へ来客者を誘導する取組みが行われている。
【0003】
消毒時に音や娯楽等も併せて提供することにより人々に衛生行動を促進する従来の手指消毒器として、特許文献1~4に開示の手指消毒器が挙げられる。
【0004】
(特許文献1に開示の技術)
特許文献1の手指消毒器には、可動部や音声発生部を備えた可動体が設けられている。第2のセンサによって所定距離内に人がいることを検知すると、音声発生部から「消毒にご協力ください。」などの第1態様による音声を出力させる。次に、第1のセンサで手がかざされたことを検知すると、第1・第2の駆動手段が連動して駆動され、薬液の吐出とともに可動部を動かして利用者の興味を惹く。第1の態様による音声の出力を停止した後、所定の時間経過後に、「ご協力ありがとうございました。」などの第2の態様による音声を出力することが示されている。
【0005】
(特許文献2に開示の技術)
また、特許文献2の手指消毒器には動物などの彫刻が施されたポンプ・ディスペンサと、吐出ノズルを備えたアクチュエータが押された際にその圧力によって作動する音発生装置が配置され、好ましくは、動物の形状に応じた音(牛の形状であれば「モー」、猫の形状であれば「ニャー」という音)を出力することが記載されている。
【0006】
(特許文献3に開示の技術)
特許文献3の手指消毒器には、ポンプが押されたことを検出する光センサと、光センサによってポンプが押されたことを検出した時から音や光を継続して発し消毒に必要な時間以上経過すると音や光を発することを停止する電子オルゴール(報知手段)が設けられることが記載されている。
【0007】
(先行技術の課題)
しかしながら、特許文献1~3のいずれの手指消毒器でも、消毒前後に用意された衛生行動を促進(つまり、消毒器吐出部の押圧を誘引)させる音声の内容や光の点滅条件などは制御部等により予め画一的に設定されたものである。これらの手指消毒器を一旦設置すれば、どの利用者に対しても常時同様の音声や光の条件で消毒行為を誘引するだけである。
【0008】
従って、単調な誘引動作を示す従来の消毒器はこれが設置された施設へ毎日通う来館者を最初の数回は楽しませるものの、それを過ぎれば人々は飽きてしまい、誘引効果は薄れてしまうことが懸念される。
【0009】
(特許文献4に開示の技術)
なお、特許文献4には、プッシュボトルのノズルヘッドを押圧可能な押圧部と、この押圧部と連動して球体を下から上に移動させる球体上昇運搬機構と、球体上昇運搬機構により持ち上げられた球体を上から下に移動させて遊ぶ遊戯部と、遊戯部を移動した球体を球体上昇運搬機構に案内する案内部とを備えた手指消毒器が開示されている。遊戯部の一例として、ピンボール盤で構成し、その盤の下側に球体の通過位置に応じて占うおみくじを設けることが提案されている。
【0010】
特許文献4に開示されたピンボール盤付き消毒器についても、ノズルヘッドを押圧することでボールを盤上に転がすだけであり、特許文献1~3と同様に、人々を飽きさせずに消毒器の利用を継続的に誘引するのは難しいものと予想される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【文献】特開2022-153945号公報
【文献】特開2001-246294号公報
【文献】実開平07-030878号公報
【文献】特許第7249708号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
(本発明の目的)
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、毎回変わるクイズを表示して人々を飽きさせずに消毒器の利用を継続的に誘引する手指消毒誘引システム及び手指消毒誘引方法を提供することを目的とする。
【0013】
本発明者らは鋭意検討の末、人々に知的刺激を提供するクイズを消毒器に組み合わせることを着想した。より具体的には、本発明者らは複数台の消毒器とクイズを出題可能なディスプレイとを備えたシステムと、これを利用した誘引方法に想到し、これを利用すれば、上述の問題点を見事に解決できることを見出し、本発明を完成した。
【課題を解決するための手段】
【0014】
すなわち本発明は、例えば、以下の構成・特徴を備えるものである。
(態様1)
クイズ番号と質問事項と複数の選択肢と正解とを含んだクイズ情報を複数用意し、記憶媒体に記憶する工程1と、
前記選択肢の数と同数の消毒器と、前記クイズ情報の少なくとも一部を表示するメッセージ表示部とを用意する工程2と、
前記選択肢のそれぞれに対応するように前記消毒器を割り当てて互いに関連付けを行う工程3と、
前記クイズ番号の一つを選択しこれを索引として前記記憶媒体から前記クイズ情報の一つを取り出し、前記質問事項と前記選択肢とを前記メッセージ表示部に表示する工程4と、
前記質問事項に回答するために前記選択肢の一つに割り当てられた前記消毒器をユーザに使用させる工程5と、
前記消毒器の使用により前記消毒器に割り当てられた前記選択肢が前記正解と一致するか否かを判定し、その判定結果と前記正解とを前記メッセージ表示部に表示する工程6と、
現時点の前記クイズ情報とは異なる情報に移行するために、現時点の前記クイズ番号とは異なるクイズ番号に変更し記憶する工程7と、
を含み、かつ、
前記工程3から前記工程7を繰り返し行い、
前記消毒器が使用される度に該消毒器の使用回数Mmと前記質問事項毎の前記選択肢の選択回数An(Q)を前記記憶媒体に記憶する工程をさらに含み、かつ、
前記関連付けを行う工程3では、
前記選択肢を前記消毒器に割り当てる組合せを前記消毒器の数の階乗分用意する工程と、
前記消毒器の夫々の前記使用回数Mmを降順に並べ替えつつ、前記質問事項毎の前記選択肢の夫々の前記選択回数An(Q)を昇順に並べ替え、MmとAn(Q)の順位付けを基準に前記組合せの中から一つを決定する工程と、
を含み、かつ、
前記工程4では、決定された前記組合せに対応するように前記選択肢を前記メッセージ表示部に表示する、
ことを特徴とする手指消毒誘引方法。
(態様2)
前記消毒器内の消毒液の交換基準となる液補充推奨回数Mcを設定し、前記使用回数Mmが前記液補充推奨回数Mcを超えた場合に警報又はトリガ信号を発出する工程をさらに含む、
ことを特徴とする態様1に記載の手指消毒誘引方法。
(態様3)
前記質問事項や前記正解に関連した付随情報を予め用意・記憶する工程をさらに含み、かつ、
前記工程6では、前記付随情報も前記メッセージ表示部に表示する、
ことを特徴とする態様1又は態様2に記載の手指消毒誘引方法。
(態様4)
複数の消毒器と、演算処理部と、メッセージ表示部と、を備えた手指消毒誘引システムであって、
前記消毒器の夫々には、噴霧装置と、ユーザにより該消毒器が使用された際に動作信号を発出する動作信号出力部と、が設けられており、
前記演算処理部は、
クイズ番号と、質問事項と、前記消毒器の数と同数用意されかつ前記消毒器に割り当てられた選択肢と、正解と、を含んだ複数のクイズ情報を記憶したデータ記憶部と、
前記クイズ番号の一つを選択しこれを索引として前記クイズ情報の一つを特定するクイズ情報判定部と、
前記クイズ情報判定部で特定した前記質問事項と前記選択肢とを前記メッセージ表示部に向けて出力するクイズ情報出力部と、
前記動作信号を受信する信号入力部と、
前記動作信号を発出した前記消毒器に割り当てられた前記選択肢を前記データ記憶部から呼び出して前記正解と一致するか否かを判定する演算部と、
前記演算部での判定結果と前記正解を前記メッセージ表示部に向けて発出する回答出力部と、
を含み、かつ、
前記メッセージ表示部は、
前記クイズ情報出力部から受信した前記質問事項と前記選択肢とを表示するクイズ表示部と、
前記回答出力部から受信した前記判定結果と前記正解とを表示する回答表示部と、
を含み、かつ、
前記演算部では、次の前記クイズ情報に移行するために、前記クイズ番号とは異なる番号に変更して当該クイズ番号を前記データ記憶部に記憶し、
前記演算処理部では、前記消毒器が使用される度に前記信号入力部で受信した前記動作信号を基に、該消毒器の使用回数Mmと前記質問事項毎の前記選択肢の選択回数An(Q)を計算して前記データ記憶部に記憶させ、
前記演算部では、
前記選択肢を前記消毒器に割り当てる組合せを前記消毒器の数の階乗分用意し、
前記消毒器の夫々の前記使用回数Mmを降順に並べ替えつつ、前記質問事項毎の前記選択肢の前記選択回数An(Q)を昇順に並べ替え、MmとAn(Q)の順位付けを基準に前記組合せの中から一つを決定し、
前記クイズ表示部は、決定された前記組合せに対応した配置で前記選択肢を表示する、
ことを特徴とする手指消毒誘引システム。
(態様5)
前記データ記憶部には、前記消毒器内の消毒液の交換基準となる液補充推奨回数Mcも予め記憶されており、かつ、
前記演算処理部は、
前記使用回数Mmのいずれかが前記液補充推奨回数Mcを超えたか否かを判定する警報判定部と、
前記警報判定部にて前記使用回数Mmのいずれかが前記液補充推奨回数Mcを超えたと判定された場合に警報又はトリガ信号を発出する警報出力部と、
をさらに含む、
ことを特徴とする態様4に記載の手指消毒誘引システム。
(態様6)
前記メッセージ表示部は、付随情報表示部をさらに含み、
前記データ記憶部には、前記質問事項や前記正解に関連した付随情報も記憶されており、
前記回答出力部は、前記付随情報を前記付随情報表示部に送信し、かつ、
前記付随情報表示部では、前記付随情報を表示する、
ことを特徴とする態様4又は態様5に記載の手指消毒誘引システム。
(態様7)
消毒回数データと、管理者クイズデータと、情報提供データと、行き先誘導データとを格納するシステムデータ格納部を有したシステムサーバーをさらに含み、
前記演算処理部には通信網を経由して前記システムサーバーと接続可能な通信部が設けられ、
前記通信部は、前記データ記憶部に記憶された消毒回数データを前記システムデータ格納部にも送信するとともに、前記システムデータ格納部にて前記管理者クイズデータの更新が行われた際にはこれを基に前記データ記憶部に送信して前記クイズ情報を更新し、前記システムデータ格納部にて前記情報提供データ又は前記行き先誘導データの更新が行われた際にはこれを基に前記データ記憶部に送信して前記付随情報を更新する、
ことを特徴とする態様6に記載の手指消毒誘引システム。
(態様8)
複数の消毒器と、演算処理部と、メッセージ表示部と、を備えた手指消毒誘引システムであって、
前記消毒器の夫々には、噴霧装置と、ユーザにより該消毒器が使用された際に動作信号を発出する動作信号出力部と、が設けられており、
前記演算処理部は、
クイズ番号と、質問事項と、前記消毒器の数と同数用意されかつ前記消毒器に割り当てられた選択肢と、正解と、を含んだ複数のクイズ情報を記憶したデータ記憶部と、
前記クイズ番号の一つを選択しこれを索引として前記クイズ情報の一つを特定するクイズ情報判定部と、
前記クイズ情報判定部で特定した前記質問事項と前記選択肢とを前記メッセージ表示部に向けて出力するクイズ情報出力部と、
前記動作信号を受信する信号入力部と、
前記動作信号を発出した前記消毒器に割り当てられた前記選択肢を前記データ記憶部から呼び出して前記正解と一致するか否かを判定する演算部と、
前記演算部での判定結果と前記正解を前記メッセージ表示部に向けて発出する回答出力部と、
を含み、かつ、
前記メッセージ表示部は、
前記クイズ情報出力部から受信した前記質問事項と前記選択肢とを表示するクイズ表示部と、
前記回答出力部から受信した前記判定結果と前記正解とを表示する回答表示部と、
を含み、かつ、
前記演算部では、次の前記クイズ情報に移行するために、前記クイズ番号とは異なる番号に変更して当該クイズ番号を前記データ記憶部に記憶し、
前記メッセージ表示部は、付随情報表示部をさらに含み、
前記データ記憶部には、前記質問事項や前記正解に関連した付随情報も記憶されており、
前記回答出力部は、前記付随情報を前記付随情報表示部に送信し、かつ、
前記付随情報表示部では、前記付随情報を表示し、
消毒回数データと、管理者クイズデータと、情報提供データと、行き先誘導データとを格納するシステムデータ格納部を有したシステムサーバーをさらに含み、
前記演算処理部には通信網を経由して前記システムサーバーと接続可能な通信部が設けられ、
前記通信部は、前記データ記憶部に記憶された消毒回数データを前記システムデータ格納部にも送信するとともに、前記システムデータ格納部にて前記管理者クイズデータの更新が行われた際にはこれを基に前記データ記憶部に送信して前記クイズ情報を更新し、前記システムデータ格納部にて前記情報提供データ又は前記行き先誘導データの更新が行われた際にはこれを基に前記データ記憶部に送信して前記付随情報を更新する、
ことを特徴とする手指消毒誘引システム。
【発明の効果】
【0015】
本発明のシステム及び方法によれば、ユーザにクイズを提示し、その回答のために消毒器をユーザに利用させるため、ユーザを飽きさせずに消毒器の利用を継続的に誘引することができる。加えて、クイズの出題内容が毎回変わるように仕組まれているため、長期間に亘って手指消毒器の利用頻度を向上できる。
【0016】
本発明の好適な態様のシステム及び方法によれば、クイズの出題内容に対する各選択肢のユーザ回答状況と、各消毒器の使用頻度(回数)とをクイズを出題する度に取得し、使用頻度の高い消毒器に選択頻度の低い選択肢を組み合わせるとともに、使用頻度の低い消毒器に選択頻度の高い選択肢を組み合わせるよう関連付けた上で、出題内容と選択肢とを表示するため、各消毒器の使用頻度(消毒液の消費)を平準化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】実施例1の手指消毒誘引システムの概略的な構成を示した図である。
【
図2】実施例2の手指消毒誘引方法を示すフローチャートである。
【
図3】実施例1のクイズ表示部と手指消毒器とを説明した図である。
【
図4】実施例3の手指消毒誘引システムの概略的な構成を示した図である。
【
図5】実施例4の手指消毒誘引方法を示すフローチャートである。
【
図6】実施例4の方法で実施する工程(クイズ表示部における選択肢と消毒器(枠)との関連付け(組合せ))を例示した図である。
【
図7】手指消毒器が2台だけ据え付けられた手指消毒誘引システムの変形例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付の図面を参照しながら下記の具体的な実施形態に基づき本発明の技術的内容を説明するが、本発明はこれらの実施形態に何等限定されるものではない。
【実施例1】
【0019】
(実施例1の手指消毒誘引システム)
図1に、実施例1に係る手指消毒誘引システム1(1A)(以下、単に「システム」とも呼ぶ。)を示す。この実施例1のシステム1Aでは、本発明の主要な機能と効果を発揮するための基本的な構成要素のみが示されるが、後述の実施例3のシステム1Bでは更なる好適な機能と効果を発揮するための追加の構成要素も含まれる。なお、本システム1Aは、複数(m台、図示ではm=3)の手指消毒器2(以下、単に「消毒器」とも言う。)と、メッセージ表示部3と、演算処理部4と、から構成されている。これらの各構成要素2~4については以下に詳述する。
【0020】
(手指消毒器の構成)
手指消毒器2(2a~2c)には、それぞれ消毒液を噴射する噴霧装置21a~21cと、動作信号出力部22a~22cと、が設けられる。噴霧装置21a~21cは、ノズルヘッド押下げ式の手動噴霧装置でも、センサ検知式の電動噴霧装置(
図7を参照)を使用してもよい。動作信号出力部22a~22cは、噴霧装置21a~21cで得られる噴射に起因した動作信号を検知して演算処理部4へ送信する。ここで、動作信号とは、例えば、手動式装置の場合はノズルヘッドの押下げ動作を検知可能なセンサー(図示せず)を設け、そこで得られた信号を利用してもよいし、電動式装置の場合は差し入れた手を検知した信号や噴射を作動させる電気信号を動作信号として利用してもよい。
【0021】
(メッセージ表示部の構成)
メッセージ表示部3には、例えば、
図7に示すような市販のディスプレイを使用してもよい。このメッセージ表示部3には、クイズ表示部31と回答表示部32とが設けられる。
【0022】
クイズ表示部31には演算処理部4から送信されるクイズ(総数Qmax)の質問事項(消毒器2を利用する者(以下、「ユーザ」とも呼ぶ。)への問い掛け)が順番に表示される。ここで、各質問事項に対する複数の回答選択肢A(以下、単に「選択肢」とも呼ぶ。)も表示されるが、その数nは消毒器2の数mに対応しており、これと同数となる。つまり、各選択肢Aに対応した消毒器2が割り当てられており、ユーザはクイズへの回答に際し、いずれかの消毒器2を動作(消毒のために自身の手をかざした際にこの手を消毒器2に検知)させることで、所望の選択肢Aを決定することができる。
【0023】
一方、回答表示部32は、上述のように選択肢Aが決定されると、演算処理部4にて該選択肢Aが質問事項の正解(符号CA)であるか否かを判定し、その判定結果を表示する。例えば、この選択肢Aが正解CAであった場合には、回答表示部32にその旨を表示し、不正解であった場合にはその旨及び正解を表示するようにしてもよい。
【0024】
(演算処理部の構成)
演算処理部4には、例えば、記憶媒体から構成されたデータ記憶部41と、演算部42と、クイズ情報判定部43と、クイズ情報出力部44とが設けられる。データ記憶部41には、例えば、クイズ表示部31へ表示すべき複数のクイズに関するクイズ情報が記憶されている。各クイズ情報には、ユーザへの質問事項の他、識別のためのクイズ番号Q、複数の選択肢A、正解CA(選択肢Aのうちの一つ)、選択肢Aと消毒器2との対応情報などの関連情報が付与されている。なお、クイズ番号Qは複数ある上記クイズ情報を識別するための番号(インデックス)であり、1からQmaxまでの整数である。
【0025】
(演算部及びクイズ情報判定部)
一方、演算部42では、後述のフローチャートで行う各種の演算を行う。また、クイズ情報判定部43では、クイズ表示部31へ表示すべきクイズ(具体的には、これに対応したクイズ番号Q)を決定する。例えば、初期値のクイズ番号Q=1であり、その後は演算部42で決定(加算)されたクイズ番号Qを用いてもよい。
【0026】
(クイズ情報出力部)
クイズ情報出力部44では、クイズ情報判定部43で決定されたクイズ番号Qを用いて、該クイズ番号Qに対応したクイズ情報をデータ記憶部41から取り出し、メッセージ表示部3(具体的にはクイズ表示部31)へ向けて出力する。クイズ表示部31は選択されたクイズ(質問事項や選択肢A)を表示する。例えば、Qmax=5の場合には、合計5つのクイズがデータ記憶部41に記憶されており、毎回、そのいずれか一つがクイズ表示部31に表示されることになる。
【0027】
(消毒器を利用したユーザの回答)
ユーザは、クイズ表示部31に表示された最新のクイズを見ながら、複数(m通り)の選択肢Aからクイズの正解CAにふさわしい選択肢Aを選ぶのであるが、回答に際しては選択した選択肢Aに対応した消毒器2を使用して回答する。ここで、「ユーザが消毒器2を利用する」とはユーザが噴霧装置21a~21cのいずれかに手をかざすことで自身の手に噴射された消毒液で手を消毒する行為」を言う。具体的には、ユーザは、m台(
図1の例では3台)の消毒器2a~2cの中から自身が選んだ選択肢A(例えばA
2)に対応した消毒器2bに手をかざすと、該消毒器2b内の噴霧装置21bが消毒液を噴射して手を消毒する。該消毒器2b内の動作信号出力部22bは、手をかざした行為或いは消毒液の噴射を検知して動作信号を演算処理部4に向けて出力する。
【0028】
(信号入力部及び情報出力部)
演算処理部4には、信号入力部45と、回答出力部46と、がさらに設けられている。ここで、信号入力部45は、ユーザが手をかざした消毒器2の動作信号出力部22から出力された動作信号を受信して、データ記憶部41に送信して一時的に記憶させる。
【0029】
(動作信号を基にしたユーザ回答の決定と正解との対比)
演算部42では、データ記憶部41に一時的に記憶された上述の動作信号を取り出し、これが発出された消毒器2に対応した選択肢Aをユーザの回答UAであると決定し、この回答UAが正解CAと一致するかどうかを判断する。これらが一致すれば、ユーザが正解した旨の情報を回答出力部46から回答表示部32へ送信する。一方、ユーザ回答UAが正解CAに一致しなければ、ユーザの回答が不正解だった旨の情報と正解CAとを回答出力部46から回答表示部32へ送信する。
【0030】
(クイズ番号の加算(新たなクイズの出題準備))
また、演算部42では、クイズ情報判定部43で次回使用されるクイズ番号Qを決定し、データ記憶部41で記憶する。例えば、現在使用中のクイズ番号Qに整数1を加算することで、クイズの出題・回答が終わる度にクイズ番号Qが1つずつ加算され、これに対応したクイズ(質問事項及び選択肢A)がデータ記憶部41から取り出され、クイズ情報出力部44を経由してメッセージ表示部3に送信されクイズ表示部31で表示される。この加算を繰り返してクイズ番号Qが総数Qmaxを超えた場合にはクイズ番号Qを1に戻す。これにより、総数Qmax分用意された一連の質問事項がクイズ表示部31で順々に繰り返し表示されるようになる。
【0031】
(出題回数(本システムの総利用回数))
なお、演算部42では、出題回数TをT=T+1(初期値はT=0)として計算して、クイズの出題毎に出題回数Tを加算してもよい。但し、上述のクイズ番号Qの加算とは異なり、上限を超えるかどうかといった判定をせずに継続的に加算する。毎回加算された出題回数Tもデータ記憶部41で記憶されるようにしてもよい。この出題回数Tは、本システム1Aの総利用回数を示すことにもなるため、システム管理者にとって有益な情報となる。
【実施例2】
【0032】
(実施例2の手指消毒誘引方法)
次に、
図2を参照しながら本発明(実施例2)の手指消毒誘引方法について詳しく説明する。実施例2の方法の実行には、実施例1のシステム1Aの使用を前提とする。なお、本方法を開始する際はクイズ番号Qや出題回数Tは、それぞれの初期値(Q=1、T=0)に設定される(工程S1)。
【0033】
(クイズ情報の用意・記憶)
先ずは、クイズ番号Q、クイズ(質問事項)、選択肢Aや正解CAを含んだクイズ情報を総数Qmaxだけ用意し、データ記憶部41に記憶させておく(工程S2)。そして、選択肢Aは消毒器2の数(m通り)だけ用意し、選択肢Aと消毒器2a~2cとを関連付けておく(工程S3)。
【0034】
(回答選択肢と消毒器との関連付け)
この関連付けの操作S3を、
図3を参照しながら具体的に説明する。
図3中の具体例では、クイズ番号Qを1(例えば、合計5つ(Q
max)あるクイズのうち最初のクイズ)とし、消毒器2の数mを3台、選択肢Aの数nを3とする。つまり、Q=1、m=n=3である。
【0035】
(クイズ表示部の例示)
図3中のクイズ表示部31にはQ=1のクイズに係る選択肢A(A
1,A
2,A
3)が消毒器2の数m(図示では3つ)だけ用意されており、左側の選択肢A
1は左側に設置された消毒器2aに対応し、中央の選択肢A
2は中央に設置された消毒器2bに対応し、右側の選択肢A
3は右側に設置された消毒器2cに対応している。なお、クイズ表示部31には、ユーザが理解しやすくなるよう、各選択肢Aに対応する消毒器2の情報も併せて表示してもよい。
【0036】
Q=1のクイズの出題内容は、
図3に示す例では「ダチョウの目玉は重さが60グラム/では、ダチョウの脳みそは何グラム?」である。そして、このクイズQの選択肢A
1(Q=1)を「230グラム」とし、選択肢A
2(Q=1)を「150グラム」とし、選択肢A
3(Q=1)は「40グラム」としている。
【0037】
図3の例では、左側、中央、右側の枠F
1,F
2,F
3(消毒器2の位置に対応)には順に選択肢A
1、A
2、A
3の情報が割り当てられるが、この割当て情報も初期設定時からクイズ情報の一部として予め記憶されていてもよい。従って、実施例2の方法では、同じ内容(同じクイズ番号Q)のクイズが出題される際は、各選択肢(例えば、A
1)は常に決まった枠(左側のF
1)に表示されることになる。
【0038】
ここで、
図3中の左側の枠F
1は、本システム1A内で左側に設置された消毒器2aに対応しており、ユーザは該消毒器2aを操作(消毒のために利用)することで枠F
1内の選択肢A
1を選ぶことができる。同様に、中央の枠F
2は中央に設置された消毒器2bに対応し、右側の枠F
3は右側に設置された消毒器2cに対応し、同様の操作で各選択肢Aへの選択が完了する。
【0039】
そして、クイズへの回答のためにユーザが該消毒器2aに手をかざすと、噴霧装置21aから消毒液が噴射されるとともに動作信号が出力され、この動作信号を受信した演算処理部4で該選択肢A1が選択されたものと認定する。なお、クイズ表示部31では、該選択肢Aの表示色を変更又は点滅させるなどして選択が完了したことをユーザに知らせるようにしてもよい。
【0040】
(クイズの表示)
改めて
図2の説明に戻ると、上述のように、現時点のクイズ番号Q(当初は初期値Q=1)に対応した質問事項及び工程S3で各消毒器2に関連付けられた選択肢Aをデータ記憶部41から取得してクイズ表示部31に表示する(工程S4)。
【0041】
(クイズ回答のための消毒器の使用)
クイズ表示部31上の質問事項を見たユーザは、これに回答するために、所望の選択肢Aに関連(対応)した消毒器2を使用することでユーザ自身の手を消毒するとともに、動作信号を該消毒器2から演算処理部4に送信する(工程S5)。
【0042】
(ユーザ回答の判定及び正解の表示)
動作信号を取得した演算処理部4(具体的には、演算部42)では、当該動作信号からユーザが使用した消毒器2(選択肢A)を判定する(工程S6)。そして、データ記憶部41から正解CAを取り出すとともに、演算部42にて動作信号に対応した選択肢Aをユーザ回答UAと認定し、これが正解と一致するか(正解であるか)或いは一致しないか(不正解であるか)を判定し、正解CA及び判定結果を、回答出力部46を経由して回答表示部32に表示する(工程S7)。
【0043】
(次のクイズの決定・表示)
これまで説明した工程S1~S7を実行することで、ある一つ(Q=1)のクイズを利用した一連の処理が終了するが、これ以降は、同一或いは別のユーザへの本システム1Aの利用を誘引するために別のクイズ(例えば、Q=2)を特定し、メッセージ表示部3に表示させるための処理を行う。具体的には、クイズ情報判定部43にて、現在のクイズ番号Qに整数1を加算するなどして現在の値とは異なる次のクイズ番号Qを決定する(工程S8)。この際に出題回数Tにも整数1を加算してもよい。
【0044】
(クイズ収録数を超えた場合の処理)
なお、クイズ情報判定部43では、工程S8で決定されたクイズ番号Qが総数Qmaxを超えているかどうかの判定も行う(工程S8a)。この判定の結果、クイズ番号Qが総数Qmaxを超えていなければ、Qの決定値をクイズ番号Qとして採用してデータ記憶部41に記憶する(工程S9)。一方、クイズ番号Qが総数Qmaxを超えた場合にはQの値を1に戻す(工程S8b)。
【0045】
図3に示す例では、クイズ番号Qの初期値は1(Q=1)であるため、クイズ番号Qは1から開始し、工程S8での加算により、ルーチンが繰り返される度にクイズ番号Qが1つずつ加算される。Qが総数Q
maxを超えると、Q=1に戻す処理が行われる(工程S8b)。従って、クイズ番号Qは(1,2,3,4,5),(1,2,3,4,5),(1,2・・・)のように遷移・記憶される。クイズ情報判定部43では、毎回、このクイズ番号Qを索引としてクイズ情報をデータ記憶部41から取り出すため、5つのクイズ(質問事項)が代わる代わるクイズ表示部31に順次表示される。なお、次のクイズ番号Qの決定は上述の順次加算法によらず、ランダム関数を用いて、クイズ番号Qを予め付与された母集団(例えば、1,2,3,4,5の整数)からランダムに決定されるようにしてもよい。
【0046】
(次のクイズの表示及び消毒器利用の誘引)
このように最新のクイズ番号Qや出題回数Tをデータ記憶部41に記憶してから、一連の工程S3~S9を繰り返すことで、毎回変更された質問事項を表示した上で、ユーザを本システム1Aに誘引してクイズの回答とともに手指消毒をユーザに実行させることができる。なお、クイズ出題の続行を希望しない場合は本システム1Aの処理は終了する。
【実施例3】
【0047】
(実施例3(好適な形態)の手指消毒誘引システム)
次に、
図4を示しながら、実施例3の手指消毒誘引システム1(1B)を説明する。実施例3のシステム1Bは、実施例1のシステム1Aが備える基本的な構成に加え、追加の構成要素を備える。従って、実施例1と共通する構成要素の説明は極力省略する。
【0048】
(システムサーバーの追設)
実施例3のシステム1Bでは、システムサーバー5が追加されている。システムサーバー5にはシステムデータ格納部51が設けられる。システムデータ格納部51には、消毒回数データ52、管理者クイズデータ53、情報提供データ54、行き先誘導データ55などが格納される。システムサーバー5は、通信網Wを介して、演算処理部4に接続され、上述のデータ52~55の送受信を行う。なお、受信の場合、データ記憶部41からこれらのデータを受信してシステムデータ格納部51に格納する。
【0049】
(演算処理部やメッセージ表示部での追加構成)
また、実施例3の演算処理部4には、上述のシステムサーバー5との情報の授受を行う通信部47が設けられる。この他に、各消毒器2a~2c内の消毒液が所定量よりも減少したかどうかの判定を行う警報判定部48aやこの判定後に警報を発報する警報出力部48bも設けられている。一方、メッセージ表示部3には、更に付随情報表示部33が設けられている。
【0050】
(消毒回数データ)
ここで、消毒回数データ52とは、ユーザがクイズに回答するために各消毒器2a~2cを使用した回数やこれらの合計回数に関するデータであり、各消毒器2a~2cからの動作信号等を基に演算処理部4で計算・記憶され、通信網Wを経由してシステムサーバー5のシステムデータ格納部51にも蓄積される。
【0051】
(管理者クイズデータ)
管理者クイズデータ53とは、前述のデータ記憶部41に記憶されるクイズ情報に対応した情報であり、本システム1Bの管理者の希望に応じて、システムサーバー5から通信網Wを経由して演算処理部4に送信し、データ記憶部41に保存されたクイズ情報を変更・更新することが可能となる。
【0052】
(情報提供データ)
情報提供データ54とはクイズの出題内容や正解CAに関連した情報(例えば、正解CAに至るまでの根拠や補足情報)であり、ユーザがクイズに回答した際に、当該情報がシステムサーバー5からメッセージ表示部3に送信され、付随情報表示部33に表示される。ユーザは回答表示部32に表示された正解CA(簡潔な回答)に加え、付随情報表示部33に表示された情報にも触れ、理解をさらに深めることができる。
【0053】
(行き先誘導データ)
行き先誘導データ55は、上述の情報提供データ54の変形例ともいうべき情報であり、本システム1Bの設置箇所から隣接しかつクイズの出題内容や正解CAに関連した行き先情報である。一例を挙げると、本システム1Bが水族館の入場ゲート前に設置され、クイズの出題内容がイルカに関連していた場合、館内のイルカ飼育ゾーンへの位置情報や入場ゲートから上記ゾーンまでの経路情報の他、当日のイルカのステージショーのタイムスケジュールなどの情報を行き先誘導データ55としてもよい。ユーザがクイズに回答した際に、質問事項や正解CAに関連した行き先誘導データ55も、システムサーバー5からメッセージ表示部3に送信され、付随情報表示部33に表示されるようにしてもよい。これにより、本システム1Bは、消毒器及び遊戯装置(クイズ表示装置)に加え、館内への案内表示装置としての役目を果たすようになる。
【実施例4】
【0054】
(実施例4(好適な形態)の手指消毒誘引方法)
次に、
図5を参照しながら、より好適な形態(実施例4)の手指消毒誘引方法について詳しく説明する。実施例4の方法の実行には、
図4に示した実施例3のシステム1Bの使用を前提とする。なお、実施例4の方法において、上述の実施例2の方法と共通する工程については図面中で同様の符号を使用するが、重複する説明は極力省略する。
【0055】
実施例4の方法でも、実施例2の方法と同様に、クイズ番号Qや出題回数Tの初期値を設定する(工程S1)。また、クイズ番号Q、質問事項、回答選択肢Aを含んだクイズ情報を総数Qmaxだけ用意し、データ記憶部41に記憶させておく(工程S2)。そして、実施例4では、選択肢Aを消毒器2の数mだけ用意し、m!通りの関連付け(選択肢Aと消毒器2との組合せ)を用意する(洗い出す)ことが特徴的である(工程S3)。
【0056】
(関連付けの見直し(消毒器の使用頻度の平準化処理))
ここで実施例4では、毎回のルーチンが行われる(クイズが出題される)度にそれまでの各消毒器2の使用回数Mmと、各選択肢Aの回答状況(ユーザの選択回数)との指標から選択肢A(A1,A2,A3)と消毒器2(2a,2b,2c)との関連付けが都度、見直されることに留意されたい(工程S31)。
【0057】
この関連付けの見直し操作を、
図6(a)~(f)を参照しながら具体的に説明する。
図6(a)~(f)の各図に示す具体例では、クイズ番号Qを1(例えば、5つ(Q
max)あるクイズのうち最初のクイズ)とし、消毒器2の台数mを3台、選択肢Aの数nを3とする。つまり、Q=1、m=n=3である。
【0058】
ここで、消毒器2の台数mに対応した数n(図示では3つ)の選択肢A(A
1,A
2,A
3)を画面上の枠F(F
1,F
2,F
3)に割り当てる方法は、
図6(a)~(f)に示すように6通り(台数mの階乗分(3!=6))だけ存在する。このため、6通りの組合せから1つの組合せ(関連付け)を決定し、クイズ表示部31に表示させる必要がある。なお、実施例2の方法では、クイズ番号Q=1のクイズは、毎回、同じ組合せ(例えば、
図3や
図6(a)に示す枠Fへの選択肢Aの割当て(組合せ))で表示されるだけであって、実施例4の方法のように組合せ(関連付け)の見直しは行われない。
【0059】
この組合せの見直し(工程S31)に際し、本システム1Bの稼働履歴のうち2つのパラメータを利用することが望ましい。つまり、(1)各消毒器2の使用回数Mm(消毒液が完全に充填された時点からの使用回数)と、あるクイズの各選択肢Aにおけるユーザの選択回数An(Q)とを利用する。例えば、何回かクイズが出題された時点での各消毒器2a,2b,2cの使用回数M1,M2,M3をそれぞれ30回、50回、40回とし、あるクイズ(Q=1)における各選択肢Aの選択回数A1(Q=1),A2(Q=1),A3(Q=1)をそれぞれ20回、15回、10回であると仮定する。
【0060】
(2つのパラメータの並べ替え)
次に、各消毒器2の使用回数Mmについては降順(大きい方から順)に並べ替え、選択肢Aの選択回数An(Q)については昇順(小さい方から順)に並べ替えて、これらのパラメータの順位付けを基準に消毒器2と選択肢Aとの関連付け(組合せ)を決定する(工程S31)。なお、MmとAn(Q)の並べ替えの一覧表を表1に示す。
【0061】
【0062】
この表1から、現時点で最も動作回数が多い(つまり、消毒液の量が最も減っている)消毒器2は中央に設置された消毒器2bであり、当該クイズの選択肢Aとしてユーザから最も選ばれていない選択肢は選択肢A3であることが判る。つまり、消毒液が比較的減っている消毒器2bに対しては選択頻度の低い選択肢A3を割り当てつつ、消毒液が比較的残っている消毒器2aに対しては選択頻度の高い選択肢A1を割り当てることで、各消毒器2a~2cでの使用頻度を平準化することができるのである。
【0063】
(関連付け(組合せ)の決定)
上述の関連付けの見直し(工程S31)により、
図6及び表1の例では、左側の消毒器2a(つまり、これに対応する画面左側の枠F
1)には選択肢A
1を割り当て、中央の消毒器2b(つまり、これに対応する画面中央の枠F
2)には選択肢A
3を割り当て、右側の消毒器2c(これに対応する画面右側の枠F
3)には選択肢A
2を割り当てることが決定される。
【0064】
(決定した組合せでクイズを表示)
この割当てを示したパターンは
図6(d)であり、この選択肢配置パターンを採用してクイズ番号Qが1の質問事項と選択肢Aをクイズ表示部31に表示する(工程S4)。すなわち、実施例4の方法では、同一内容のクイズであっても、消毒器2の使用回数Mmと選択肢Aの選択回数An(Q)の現状に応じて、選択肢配置パターンが毎回変わり得るのである。
【0065】
(回答のために消毒器を使用)
このようにしてクイズ表示部31に表示されたクイズをみたユーザは、所望の選択肢Aを選び、これに対応する消毒器2に手をかざす(工程S5)。この消毒器2(例えば2a)は噴霧装置21aからユーザの手に向けて消毒液を噴射するとともに、その動作信号出力部22aから動作信号を出力して演算処理部4にこれを送る。
【0066】
(ユーザ回答の判定並びに消毒器使用回数及び回答済みの選択肢の加算)
演算処理部4の信号入力部45では消毒器2aからの動作信号を受け取り、演算部42にこれを送る。演算部42では、動作信号(ユーザが使用した消毒器情報)から、ユーザの回答UAが該動作信号に対応する選択肢Aであると判定する(工程S6)。更に実施例4では、演算部42にて、今回選択された消毒器2に関して使用回数Mmの値を1回分加算し、データ記憶部41にて記憶する(工程S61)。併せて、今回のクイズで選択された選択肢Aの選択回数An(Q)を1回分加算し、データ記憶部41にて記憶する(工程S62)。
【0067】
(消毒液の補充有無の判定)
実施例4の方法では、次に、警報判定部48aにて、現時点での各消毒器2の使用回数Mmが液補充推奨回数Mc以上であるか否か(Mm≧Mc)の補充条件を判定する(工程S63)。この条件を満たすMmが存在すれば、対応する消毒器2の消毒液が減少(枯渇)していると判断し、警報出力部48bにて警報を発報する(工程S64)。または、警報出力部48bは、警報の代わりにトリガ信号を出力し、これをシステムサーバー5やメッセージ表示部3に送り、音声や文字の発出により管理者やユーザに対して注意喚起するようにしてもよい。ここで、枯渇したと判定された消毒器2に消毒液を補充すると、当該消毒器2の使用回数Mmは演算部42にて零(Mm=0)に再設定されてデータ記憶部41に記憶される(工程S65)。そして、後述の正解表示(工程S7)に進む。
【0068】
(正解の表示)
一方、警報判定部48aで液補充条件を満たさなければ、どの消毒器2も現時点では消毒液の補充の必要はないと判断し(工程S63に示す「No」)、今回のクイズの正解CAをデータ記憶部41から取得し、メッセージ表示部3の回答表示部32にて正解CAを表示する(工程S7)。
【0069】
(正解に付随した情報の表示)
さらに、実施例4の方法では、クイズへの直接的な正解CAに加え、正解CAに付随した情報(実施例3で説明した情報提供データ54や行き先誘導データ55)をユーザに通知すべくメッセージ表示部3に表示するようにしてもよい(工程S71)。具体的には、システムサーバー5から情報提供データ54や行き先誘導データ55が取得されて、通信網Wと演算処理部4を介して、付随情報表示部33に表示されるようにしてもよい。あるいは、情報提供データ54や行き先誘導データ55が当初から演算処理部4のデータ記憶部41に記憶されていてもよく、この場合は演算処理部4から直接、メッセージ表示部3の付随情報表示部33に送信される。
【0070】
(次のクイズへの移行)
正解CAや付随情報54,55の表示が終わると、実施例4の方法でも今回のクイズのやりとりが一旦終了するため、実施例2と同様の処理(クイズ番号Qの加算や総数Qmaxを超えた場合にクイズ番号Qのリセット(Q=1)、加算されたクイズ番号Qの記憶、出題回数(消毒回数)Tの加算)が行われる(工程S8,S8a,S8b,S9)。
【0071】
(システムサーバーでの消毒回数データの格納)
なお、実施例4の方法では、各消毒器2の使用回数Mmや消毒回数T(各消毒器2の使用回数Mmの合計)を消毒回数データ52としてシステムサーバー5のシステムデータ格納部51に格納する(工程S91)。本システム1Bの管理者などはシステムサーバー5にアクセスすることでアクセス時点での消毒回数Tや各消毒器2の使用回数Mm等の現状を知ることができる。
【0072】
(システムサーバーでの各種データの更新)
また、実施例4の方法では、演算処理部4の通信部47はシステムサーバー5の各種データ53~55を参照するため、管理者がシステムサーバー5の各種データ53~55を更新していた場合には、更新された新しいデータ(例えば、新しいクイズの内容や正解CA及びこれに付随した情報)を演算処理部4に送り、データ記憶部41に記憶することができる(工程S92)。
【0073】
以上、添付の図面を参照しながら本発明の具体例(実施例1~4を説明したが、本発明の作用効果を奏する構成であれば、これらに限定されるものではない。例えば、実施例では消毒器2の台数mは3台であったが、
図7に示すように2台の構成や4台以上の構成としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明のシステム及び方法によれば、ユーザにクイズを提示し、その回答のためにユーザに消毒器を利用させるため、ユーザを飽きさせずに消毒器の利用を継続的に誘引することができる。加えて、クイズの出題内容が毎回変わるように仕組まれているため、長期間に亘って手指消毒器の利用頻度を向上できる。
【0075】
本発明の好適な態様のシステム及び方法によれば、クイズの出題内容に対する選択肢の回答状況と、各消毒器の使用頻度(回数)とをクイズを出題する度に取得し、使用頻度の高い消毒器に選択頻度の低い選択肢を組み合わせるとともに、使用頻度の低い消毒器に選択頻度の高い選択肢を組み合わせるよう関連付けて、出題内容と選択肢とを表示するため、各消毒器の使用頻度(消毒液の消費)を平準化することができる。
【0076】
従って、本発明の手指消毒誘引システムや手指消毒誘引方法は、産業上の利用価値及び利用可能性が高い。
【符号の説明】
【0077】
1,1A,1B 手指消毒誘引システム
2,2a,2b,2c 手指消毒器
21a,21b,21c 噴霧装置
22a,22b,22c 動作信号出力部
3 メッセージ表示部
31,32,33 クイズ表示部,回答表示部,付随情報提供表示部
4 演算処理部
41,42 データ記憶部(記憶媒体),演算部
43,44 クイズ情報判定部,クイズ情報出力部
45,46 信号入力部,回答出力部
47 通信部
48a,48b 警報判定部,警報出力部
5 システムサーバー
51 システムデータ格納部
52,53 消毒回数データ,管理者クイズデータ
54,55 情報提供データ,行き先誘導データ
A,A1,A2,A3 回答選択肢
An(Q) あるクイズに対する選択肢の選択回数
CA 正解
F,F1,F2,F3 メッセージ表示部上の枠,左側の枠,中央の枠,右側の枠
M,M1,M2,M3,Mm 消毒器の使用回数
Mc 液補充推奨回数
m,n 手指消毒器の数(台数),回答選択肢の数
Q,Qmax クイズ番号,クイズの総数(クイズ番号の最大値)
T 出題回数(消毒回数)
UA ユーザ回答
W 通信網
【要約】
【課題】毎回変わるクイズを表示して人々を飽きさせずに消毒器の利用を継続的に誘引する手指消毒誘引システム及び手指消毒誘引方法を提供する。
【解決手段】手指消毒誘引方法ではクイズ番号Qと質問事項と複数の選択肢と正解を含んだクイズ情報を複数用意し、記憶する(S2)。選択肢は消毒器の数だけ用意して消毒器と関連付ける(S3)。クイズ番号Qの一つを選択しこれを索引としてクイズ情報の一つを取り出し、質問事項と選択肢とをメッセージ表示部に表示する(S4)。質問事項に回答するために選択肢の一つに割り当てられた消毒器をユーザに使用させる(S5)。消毒器に割り当てられた選択肢が正解と一致するか否かを判定し、その判定結果と正解をメッセージ表示部に表示する(S6,S7)。現時点のクイズ情報とは異なる情報に移行するために、現時点のクイズ番号Qとは異なるクイズ番号に変更し記憶する(S8,S9)。
【選択図】
図2