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特許7426073半導体デバイスを試験するための機器および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】半導体デバイスを試験するための機器および方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/66 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
H01L21/66 B
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2019537178
(86)(22)【出願日】2018-01-08
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-01-30
(86)【国際出願番号】 US2018012804
(87)【国際公開番号】W WO2018129460
(87)【国際公開日】2018-07-12
【審査請求日】2021-01-07
(31)【優先権主張番号】62/443,712
(32)【優先日】2017-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】508269628
【氏名又は名称】テストメトリックス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】コジョクニアヌ, クリスチャン オー.
(72)【発明者】
【氏名】スクルトゥ, ルシアン
【審査官】堀江 義隆
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-032110(JP,A)
【文献】特開2016-164982(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のウエハを並行して試験するためのデバイスであって、
垂直方向および水平方向に配置されたウエハ試験サイトの2次元アレイであって、前記ウエハ試験サイトの各々は、
プローブカードアセンブリと、
ウエハを試験するように構成された対応するプローブカードコントローラと、
前記プローブカードアセンブリに対して前記ウエハを保持するように構成されたチャックと
を備える、ウエハ試験サイトの2次元アレイと、
前記ウエハ試験サイトのうちのいずれか1つの中へ、およびそれから前記ウエハを移動させることと、前記ウエハを前記プローブカードアセンブリと整合させることとを行うように構成された可動カートリッジであって、前記可動カートリッジは、
試験の前に前記ウエハを保持するように構成されたレセプタクルと、
前記ウエハを回転方向に整合させるように構成された第1の整合アセンブリと、
前記ウエハを前記レセプタクルから回収することと、前記ウエハを前記第1の整合アセンブリ上に設置することと、前記ウエハを、前記第1の整合アセンブリから、前記チャックの上方の位置に移動させることとを行うように構成された第1のロボットと、
少なくともX/Y/Z方向に移動して、前記チャックを保持することと、前記チャックを前記ウエハと整合させることと、前記チャック上の前記ウエハを前記対応するプローブカードアセンブリと整合させることとを行うように構成された第2の整合アセンブリと
を備える、可動カートリッジと、
前記可動カートリッジを前記ウエハ試験サイトのうちのいずれか1つに移動させることと、少なくとも部分的に前記ウエハ試験サイトのうちの前記いずれか1つの中に前記可動カートリッジを設置することとを行うように構成された第2のロボットと
を備える、デバイス。
【請求項2】
前記第2の整合アセンブリに対して前記チャックを固定するための第1の真空と、
前記チャックの上面に対して前記ウエハを固定するための第2の真空と、
前記プローブカードアセンブリに対して前記ウエハを固定するための第3の真空と
をさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記レセプタクルは、複数のウエハを保持するためのレセプタクルを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記可動カートリッジは、前記チャックを前記ウエハと整合させるための複数のカメラをさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記複数のカメラは、前記複数のカメラを前記第2の整合アセンブリに向かう方向および前記第2の整合アセンブリから離れる方向に移動させるために後退可能アセンブリ上に配置される、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記可動カートリッジは、前記チャックおよび前記ウエハを前記プローブカードアセンブリと整合させるための複数のカメラをさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記第2の整合アセンブリは、
第1の整合モジュールと、
前記第1の整合モジュールの上部上に配置される第2の整合モジュールと
を備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記第1の整合モジュールおよび前記第2の整合モジュールは、前記チャックの下面に対して前記第2の整合モジュールの上面を整合させ取り付けるように垂直方向に移動し、前記第1の整合モジュールおよび前記第2の整合モジュールは、前記ウエハの下面に対して前記チャックの前記上面を整合させ取り付けるように垂直方向に移動し、前記第1の整合モジュールおよび前記第2の整合モジュールは、前記プローブカードアセンブリの下面に対して前記ウエハの上面を整合させ取り付けるように垂直方向に移動する、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記第2のロボットは、前記ウエハ試験サイトのうちのいずれか1つの内部で前記可動カートリッジを移動させる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
試験のためにウエハをプローブカードアセンブリと整合させるためのシステムであって、
プローブカードアセンブリに対してウエハを保持するように構成された試験サイトの中に配置されたチャックであって、前記チャックは、前記試験サイトの中にとどまる、チャックと、
前記プローブカードアセンブリに対して前記ウエハを保持しながら前記チャックを整合させるように構成された可動カートリッジであって、前記可動カートリッジは、
前記ウエハを回転方向に整合させるように構成された第1の整合アセンブリと、
前記ウエハを前記第1の整合アセンブリ上に設置することと、前記ウエハを、前記第1の整合アセンブリから、前記チャックの上面に移動させることとを行うように構成された第1のロボットと、
前記チャックを保持し、前記チャックを前記ウエハと整合させることと、前記チャック上の前記ウエハを前記プローブカードアセンブリと整合させることとを行うように構成された第2の整合アセンブリと
を備える、可動カートリッジと
を備える、システム。
【請求項11】
前記第2の整合アセンブリは、
第1の整合モジュールと、
前記第1の整合モジュールの上部上に配置される第2の整合モジュールと
を備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記第1の整合モジュールおよび前記第2の整合モジュールは、前記チャックの下面に対して前記第2の整合モジュールの上面を整合させ取り付けるように垂直方向に移動し、前記第1の整合モジュールおよび前記第2の整合モジュールは、前記ウエハの下面に対して前記チャックの前記上面を整合させ取り付けるように垂直方向に移動し、前記第1の整合モジュールおよび前記第2の整合モジュールは、前記プローブカードアセンブリの下面に対して前記ウエハの上面を整合させ取り付けるように垂直方向に移動する、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記チャックの前記上面に対して前記ウエハを固定するための第1の真空と、
前記第2の整合アセンブリに対して前記チャックを固定するための第2の真空と、
前記プローブカードアセンブリに対して前記ウエハを固定するための第3の真空と
をさらに備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
前記可動カートリッジは、前記チャックを前記ウエハと整合させるための複数のカメラをさらに備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項15】
前記複数のカメラは、前記複数のカメラを前記第2の整合アセンブリに向かう方向および前記第2の整合アセンブリから離れる方向に移動させるために後退可能アセンブリ上に配置される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記可動カートリッジは、前記チャックおよび前記ウエハを対応するプローブカードアセンブリと整合させるための複数のカメラをさらに備える、請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記チャックは、動作中に前記試験サイトの中にとどまる、請求項1に記載のデバイス
【請求項18】
前記第2の整合アセンブリは、回転方向に移動するように構成される、請求項1に記載のデバイス
【請求項19】
複数のウエハを試験するためのシステムであって、
ウエハ試験サイトのアレイであって、前記ウエハ試験サイトの各々は、
プローブカードアセンブリと、
ウエハを試験するように構成された対応するプローブカードコントローラと、
前記プローブカードアセンブリに対して前記ウエハを保持するように構成されたチャックと
を備える、ウエハ試験サイトのアレイと、
前記ウエハ試験サイトのうちのいずれか1つの中へ、およびそれから前記ウエハを移動させることと、前記ウエハを前記プローブカードアセンブリと整合させることとを行うように構成された可動カートリッジであって、前記可動カートリッジは、
試験の前に前記ウエハを保持するように構成されたレセプタクルと、
前記ウエハを回転方向に整合させるように構成された第1の整合アセンブリと、
前記ウエハを前記レセプタクルから回収することと、前記ウエハを前記第1の整合アセンブリ上に設置することと、前記ウエハを、前記第1の整合アセンブリから、前記チャックの上方の位置に移動させることとを行うように構成された第1のロボットと、
前記チャックを保持することと、前記チャックを前記ウエハと整合させることと、前記チャック上の前記ウエハを前記対応するプローブカードアセンブリと整合させることとを行うように構成された第2の整合アセンブリと
を備える、可動カートリッジと、
前記可動カートリッジを前記ウエハ試験サイトのうちのいずれか1つに移動させるように構成された第2のロボットと、
前記第2の整合アセンブリに対して前記チャックを固定するための第1の真空と、
前記チャックの上面に対して前記ウエハを固定するための第2の真空と、
前記プローブカードアセンブリに対して前記ウエハを固定するための第3の真空と
を備える、システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、その種々の実施形態において、概して、半導体ウエハ等の半導体デバイスを試験するための機器およびそのような試験のための方法に関する。特に、その種々の実施形態における本発明は、複数の半導体ウエハを並列して試験するためのマルチサイト並列テスタに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体ウエハ上の集積回路は、典型的には、ダイ包装に先立って、機能的欠陥に関して試験される。そのような試験を可能な限り効率的かつ経済的に実施することが、望ましい。したがって、半導体ウエハの効率的かつ経済的な試験を提供する試験機器の必要性がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概して、本発明は、定常ウエハ試験サイトのアレイと、ウエハハンドリングロボット、ウエハ回転予整合アセンブリ、ウエハ整合アセンブリ、ウエハ前面開放統合ポッド(FOUP)、およびウエハカメラアセンブリを保持する単一の可動性ウエハハンドリングおよび整合カートリッジと、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジを各試験サイトに、およびそれから移動させるロボットとを有する、コスト効果の高いマルチサイト並列ウエハテスタである。各試験サイトは、ウエハプローブカードアセンブリと、フローティングチャックとを含有する。使用時、ウエハは、前面開放FOUPからウエハバッファFOUPの中に装填され、それからウエハは、ウエハハンドリングおよび整合アセンブリによって回収される。ロボットは、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるウエハハンドリングロボット、ウエハ回転予整合アセンブリ、ウエハ整合アセンブリ、ウエハFOUP、およびウエハカメラアセンブリを所与の試験サイトの正面かつ内側に位置付け、フローティングチャックを使用して、試験されるウエハを試験サイトの内側のプローブカードと整合させる。試験が、次いで、開始され、いったん完了されると、ウエハは、回収されることができる。以下の説明は、所与のウエハを整合および試験するために使用されるテスタの種々の構成要素および方法についての付加的詳細を提供する。
【0004】
一実施形態では、テスタは、試験サイトの2次元アレイにわたって、単一のウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるウエハハンドリングロボット、ウエハ回転予整合アセンブリ、ウエハ整合アセンブリ、ウエハFOUP、およびウエハカメラアセンブリを活用することを理解されたい。一実施形態では、テスタは、それぞれが上部から底部にかけて8つの試験サイトを含有する4つのモジュール式ラックによって提供される4×8アレイの32個の試験サイトとして構成される。しかしながら、他の構成も可能であることを理解されたい。単一のウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるウエハハンドリングロボット、ウエハ回転予整合アセンブリ、ウエハ整合アセンブリ、ウエハFOUP、およびウエハカメラアセンブリの活用は、各個々の試験サイトにサービス提供するためにアセンブリを定位置に設置するために直角座標ラックロボットを使用して移動され得る可動性設計を用いて達成される。したがって、ウエハは、各試験サイトの内側で自動的に整合され、試験サイトのアレイ全体が、並行してウエハを試験することが可能であり、試験サイトは、ウエハを整合および保持するために使用されるプローブカードアセンブリおよびフローティングチャックのみを含有する。プローブカードは、その後部上に搭載される多数の高リソースゲートアレイを有する。これらのゲートアレイは、ウエハを付加的試験サイトに移動させる必要性なく、多くのウエハが1回のタッチダウンで試験されることを可能にする試験エンジンを含有するが、テスタは、複数のタッチダウン用途のためにも同様に使用され得ることを理解されたい。したがって、本発明は、ウエハ上の全てのダイが1回のタッチダウンで、または複数のタッチダウンを採用することによって試験される、複数のウエハを並行して試験するコスト効果の高い方法である。高ダイカウントウエハまたは高ピン配列ダイの場合では、ウエハは、依然として、複数のタッチダウンで試験される必要があるであろうが、本発明の多数の試験サイトは、他の解決策と比較して、本要件のコスト効果を高くする。
【0005】
一実施形態では、ウエハプローブカードアセンブリは、多段シールを含有し、フローティングチャックと組み合わせられ、真空試験チャンバを作成する。プローブカードは、最小遅延試験エンジンをデバイス限定試験時間能力と統合する。主要なコスト節約はまた、プローブカードの後部上の全ての試験エンジンの搭載も同様に法外にするであろう、プローブカードの後側上に搭載される入り組んだスティフナ構造を介した応力緩和を実施する必要性なく、プローブカード接触子ばねを圧縮するための真空の使用によって達成される。
本明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
複数のウエハを並行して試験するためのデバイスであって、
ウエハ試験サイトのうちのいずれか1つの中のウエハに少なくとも1つの試験を実施するための前記ウエハ試験サイトのアレイと、
前記ウエハ試験サイトのうちのいずれか1つの中への、およびそれからの前記ウエハの移動を促進するための可動性ウエハハンドリングおよび整合カートリッジと、
前記ウエハ試験サイトのうちのいずれか1つの内側に前記可動性ウエハハンドリングおよび整合カートリッジを設置するための直角座標ロボットと、
前記少なくとも1つの試験を制御するためのウエハ制御ユニットと
を備える、デバイス。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1図1は、本発明の一実施形態による、テスタの正面図を図示する。
【0007】
図2図2は、本発明の一実施形態による、図1のテスタの側面図を図示する。
【0008】
図3図3は、本発明の一実施形態による、図1のテスタ内の試験サイトのアレイの正面図を図示する。
【0009】
図4図4は、本発明の一実施形態による、図3のテスタ内の試験サイトのアレイの後面図を図示する。
【0010】
図5図5は、本発明の一実施形態による、プローブカードアセンブリおよびフローティングチャックを図示する。
【0011】
図6図6は、本発明の一実施形態による、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジを1つの試験サイトから別のものに移動させるための直角座標ロボットを図示する。
【0012】
図7図7-9は、本発明の一実施形態による、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるアセンブリの種々の図を図示する。
図8図7-9は、本発明の一実施形態による、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるアセンブリの種々の図を図示する。
図9図7-9は、本発明の一実施形態による、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるアセンブリの種々の図を図示する。
【0013】
図10図10は、本発明の一実施形態による、ウエハ整合アセンブリの上面図を図示する。
【0014】
図11図11は、本発明の一実施形態による、ウエハ整合アセンブリの側面図を図示する。
【0015】
図12図12は、本発明の一実施形態による、ウエハ整合アセンブリの別の側面図を図示する。
【0016】
図13図13は、本発明の一実施形態による、プローブカードアセンブリの上面図を図示する。
【0017】
図14図14は、本発明の別の実施形態による、フローティングチャックを図示する。
【0018】
図15図15は、図14のフローティングチャックの底面斜視図を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明は、付随の図を参照して下記により完全に説明される。本発明は、特定の実施形態と併せて説明されるであろうが、本発明は、代替物、修正物、および均等物を含むことを理解されたい。故に、以下の説明は、いくつかの実施形態が(例えば、用語「好ましくは」、「例えば」、または「一実施形態では」の使用によって)説明されるが、本発明が本説明に具体的に列挙されない他の実施形態を包含するため、本説明は、限定として、または本発明の唯一の実施形態を記載するものとして見なされるべきではないという点で例示的である。さらに、本説明全体を通した用語「発明」、「本発明」、「実施形態」、および類似する用語の使用は、広く使用され、本発明が説明されている任意の特定の側面を要求する、またはそれに限定されること、またはそのような説明が本発明が作製または使用され得る唯一の様式であることを意味することを意図していない。
【0020】
概して、本発明は、定常ウエハ試験サイトのアレイと、ウエハハンドリングロボット、ウエハ回転予整合アセンブリ、ウエハ整合アセンブリ、ウエハ前面開放統合ポッド(FOUP)、およびウエハカメラアセンブリを保持する単一の可動性ウエハハンドリングおよび整合カートリッジと、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジを各試験サイトに、およびそれから移動させるロボットとを有する、コスト効果の高いマルチサイト並列ウエハテスタである。各試験サイトは、ウエハプローブカードアセンブリと、フローティングチャックとを含有する。使用時、ウエハは、前面開放FOUPからウエハバッファFOUPの中に装填され、それからウエハは、ウエハハンドリングおよび整合アセンブリによって回収される。ロボットは、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるウエハハンドリングロボット、ウエハ回転予整合アセンブリ、ウエハ整合アセンブリ、ウエハFOUP、およびウエハカメラアセンブリを所与の試験サイトの正面かつ内側に位置付け、フローティングチャックを使用して、試験されるウエハを試験サイトの内側のプローブカードと整合させる。試験が、次いで、開始され、いったん完了されると、ウエハは、回収されることができる。以下の説明は、所与のウエハを整合および試験するために使用されるテスタの種々の構成要素および方法についての付加的詳細を提供する。
【0021】
一実施形態では、テスタは、試験サイトの2次元アレイにわたって、単一のウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるウエハハンドリングロボット、ウエハ回転予整合アセンブリ、ウエハ整合アセンブリ、ウエハFOUP、およびウエハカメラアセンブリを活用することを理解されたい。一実施形態では、テスタは、それぞれが上部から底部にかけて8つの試験サイトを含有する4つのモジュール式ラックによって提供される4×8アレイの32個の試験サイトとして構成される。しかしながら、他の構成も可能であることを理解されたい。単一のウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるウエハハンドリングロボット、ウエハ整合アセンブリ、ウエハFOUP、およびウエハカメラアセンブリの活用は、各個々の試験サイトにサービス提供するためにアセンブリを定位置に設置するために直角座標ラックロボットを使用して移動され得る可動性設計を用いて達成される。したがって、ウエハは、各試験サイトの内側で自動的に整合され、試験サイトのアレイ全体が、並行してウエハを試験することが可能であり、試験サイトは、ウエハを整合および保持するために使用されるプローブカードアセンブリおよびフローティングチャックのみを含有する。プローブカードは、その後部上に搭載される多数の高リソースゲートアレイを有する。これらのゲートアレイは、ウエハを付加的試験サイトに移動させる必要性なく、多くのウエハが1回のタッチダウンで試験されることを可能にする試験エンジンを含有するが、テスタは、複数のタッチダウン用途のためにも同様に使用され得ることを理解されたい。高ダイカウントウエハまたは高ピン配列ダイの場合では、ウエハは、依然として、複数のタッチダウンで試験される必要があるであろうが、本発明の多数の試験サイトは、他の解決策と比較して、本要件のコスト効果を高くする。
【0022】
図1は、本発明の一実施形態による、テスタの正面図を図示する。示されるように、テスタは、基本的に、そのそれぞれが試験のためにウエハを受容し得る、試験サイトのアレイを含有するキャビネットである。一実施形態では、試験サイトのアレイは、そのそれぞれが試験のためにウエハを受容し得る、上部から底部にかけて8つの試験サイトを保持する4つのモジュール式ラックのセットとして編成される。キャビネットは、示される扉を通して各試験サイトへのアクセスを提供する。テスタ制御ステーションもまた、試験サイトに隣接して位置する。
【0023】
図2は、本発明の一実施形態による、図1のテスタの側面図を図示する。示されるように、前面開放統合ポッド(FOUP)1のセットのための保持場所が、ウエハをテスタの中に装填するために提供される。
【0024】
図3は、本発明の一実施形態による、図1のテスタ内の試験サイトのアレイの正面図を図示する。示されるように、試験サイトのアレイは、それぞれが個々の試験サイト3の列を有する個々のウエハ試験ラック2のシリーズである。示されるように、それぞれが8つの試験サイトの列を有する4つのモジュール式試験ラック1が存在する。いくつかの実施形態におけるテスタは、種々の数のラックを含有し得、各ラックは、種々の数の試験サイトを含有し得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、テスタは、それぞれが所与の数の試験サイトの列を有する1つ、2つ、3つ、または4つのラックを含有してもよい。また、示されるように、各試験サイト3は、試験サイトの中に挿入された各ウエハを試験するためのプローブカードアセンブリ4を含有する。各試験サイトはまた、フローティングチャック8(図5と関連して下記に示され、説明される)を含有する。
【0025】
図4は、本発明の一実施形態による、図3のテスタ内の試験サイトのアレイの後面図を図示する。示されるように、対応するプローブカード25(図13参照)を制御する、試験サイト毎の試験サイトコントローラアセンブリ5が、テスタキャビネットの正面からアクセス可能である試験サイトを、テスタキャビネットの後方からアクセス可能である試験サイトコントローラアセンブリから分離する、パネルの後方に位置する。
【0026】
図5は、本発明の一実施形態による、プローブカードアセンブリおよびフローティングチャックを図示する。留意されるように、各試験サイトは、プローブカードアセンブリ4と、フローティングチャック8とを含有する。フローティングチャック8は、プローブカードアセンブリ4の下方に、具体的には、プローブカード接触子7の下方に配置される。使用時、試験されるウエハは、フローティングチャック8の上部上に設置されるであろう。下記に説明されるように、いったん適切に整合されると、フローティングチャック8は、ウエハがプローブカード接触子7によって係合されることを可能にするように、プローブカードアセンブリ4と接触させられるであろう。故に、フローティングチャック4は、X-Y方向およびZまたは垂直方向を含む任意の方向において自由に移動され、そして回転され、それ自体がウエハ整合アセンブリ15(図8参照)によって捕捉されることを可能にし得、これは、試験され、ウエハとともに、プローブカード接触子7と整合されるウエハを受容することを理解されたい。フローティングチャック8はまた、二重真空チャックであり、上部側真空は、試験のためにウエハを定位置に係止するために使用され、底部側真空は、ウエハ整合プロセス(図8参照)の持続時間にわたってウエハ整合アセンブリ15上にそれ自体をラッチさせるために使用されることを理解されたい。これらの特徴は、フローティングチャック8が、ウエハとともに、プローブカード接触子7と精密に整合されることを可能にする。
【0027】
図6は、本発明の一実施形態による、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジを1つの試験サイトから別のものに移動させるための直角座標ロボットを図示する。試験ラック2が、側方から示され、単一の直角座標ラックロボット10が、試験サイト3が直角座標ラックロボット10によってアクセスされ得るように試験ラック2の正面に搭載される。直角座標ラックロボット10は、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジ9(試験ラック2の上部に示される)を1つの試験サイトから別の試験サイトに移動させるために使用される。ウエハハンドリングおよび整合カートリッジ9は、図7-9と関連してさらに説明される、ウエハハンドリングロボット11、ウエハ回転予整合アセンブリ12、ウエハ整合アセンブリ15、ウエハFOUP14、およびウエハカメラアセンブリ13を保持することを理解されたい。ウエハハンドリングおよび整合カートリッジ9および関連付けられるウエハハンドリングロボット11、ウエハ回転予整合アセンブリ12、ウエハ整合アセンブリ15、ウエハFOUP14、およびウエハカメラアセンブリ13は、概して、各試験サイトの中への、およびそれからのウエハの移動を促進し、プローブカード接触子7との後続整合のためにウエハをフローティングチャック8上に整合させるために使用される。直角座標ラックロボット10は、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジ9を、関連付けられるウエハハンドリングロボット11、ウエハ回転予整合アセンブリ12、ウエハ整合アセンブリ15、ウエハFOUP14、およびウエハカメラアセンブリ13とともに、所望に応じて任意の所与の試験サイトから任意の他の試験サイトに移動させ得ることを理解されたい。直角座標ラックロボット10は、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジ9を任意の所与の試験サイトに、およびそれから移動させ、実施される試験に基づいて、必要または所望に応じてウエハを設置および回収するようにコンピュータ制御されることができる。故に、本実施形態では、1つのみのウエハハンドリングおよび整合カートリッジが、関連付けられるウエハハンドリングロボット11、ウエハ回転予整合アセンブリ12、ウエハ整合アセンブリ15、ウエハFOUP14、およびウエハカメラアセンブリ13とともに、試験サイトのアレイ全体に対して使用され、直角座標ラックロボット10は、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジ9を必要に応じて試験サイトから試験サイトに移動させることを理解されたい。
【0028】
図7-9は、本発明の一実施形態による、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジおよび関連付けられるアセンブリの構成要素の種々の図を図示する。図7-9はそれぞれ、ウエハバッファFOUPアセンブリ11およびウエハ回転予整合アセンブリ12を示す。その定位置において、ウエハハンドリングロボット11が、最大24個のウエハを入口/出口FOUP1のうちの1つからウエハバッファFOUP14に装填する。ウエハハンドリングロボット11は、次いで、ウエハをウエハバッファFOUP14からウエハ回転予整合アセンブリ12上に設置するであろう。いったんウエハ回転予整合アセンブリ12がウエハを受容すると、これは、ウエハの回転整合を進めるであろう。
【0029】
直角座標ラックロボット10は、次いで、第1の利用可能な試験サイトに移動し、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジ9をその試験サイトの正面にドッキングさせるであろう。2つのウエハ整合モジュール19、20を有するウエハ整合アセンブリ15は、次いで、試験サイトの内側に挿入され、ウエハ整合を実施し、最終的に、ウエハを試験サイト内のプローブカードと整合させるであろう。同時に、ウエハカメラアセンブリ13(図12もまた参照)は、フローティングチャック8とプローブカードアセンブリ4との間の試験サイトの内側に挿入されるであろう。(図11は、この時点でこれらの構成要素の全てが所与の試験サイト内に位置付けられることに留意して、ウエハ整合アセンブリ15、ウエハカメラアセンブリ13、およびフローティングチャック8の相対的位置を図示する。)
【0030】
必要とされるウエハ整合リソースが定位置に来ると、ウエハ回転予整合アセンブリ12上のウエハまたは予整合されたウエハは、ウエハハンドリングロボット11によってウエハ回転予整合アセンブリ12からフローティングチャック8の上方の位置に移動されるであろう。その後、第1のウエハ整合モジュール(WAM1)19のZ(垂直)ステージは、ウエハ整合アセンブリ15の上部接触プラットフォームをフローティングチャック8と接触させるように設置するようにアクティブ化される。言い換えると、ウエハ整合アセンブリ15は、フローティングチャック8の底部に接するように垂直方向に上に移動される。いったん定位置に来ると、フローティングチャック整合アセンブリ真空は、フローティングチャック8をウエハ整合アセンブリ15にラッチさせるようにオンにされ、これは、ウエハをフローティングチャック8の上方に設置する。
【0031】
図8を参照すると、3つのウエハカメラ16が、ウエハカメラアセンブリ13上に搭載される。いったんフローティングチャック8がウエハ整合アセンブリ15によって拘束されるように保持されると、ウエハカメラ16は、これが試験されるウエハの下で中心に置かれるであろうようにフローティングチャック8の光学整合を可能にするであろう、ウエハの縁およびフローティングチャック8上のマーカからの画像をフィードするであろう。ウエハの下でのフローティングチャック8の整合後、ウエハハンドリングロボット11は、ウエハをフローティングチャック8上に降下させ、ウエハとのフローティングチャック8の整合が監視される間、フローティングチャックウエハ真空が、ウエハをフローティングチャック8の上部上に定位置に係止するようにオンにされるであろう。
【0032】
ウエハがフローティングチャック8の上部上で確実に定位置に来ると、ウエハカメラ16は、異なる角度が選定され得ることに留意して、±35度においてウエハノッチおよびウエハ輪郭点の画像をフィードするであろう。同時に、ウエハカメラアセンブリ13上にまた搭載され、同一の±35度においてであるが、より大きい直径上で半径方向に設置された2つの付加的カメラ17が、ウエハカメラアセンブリ13上のこれらの2つの付加的ウエハカメラ17と同一のウエハ整合アセンブリ中心(定位置)からの角度および距離でウエハ整合アセンブリ15(図12参照)のウエハ整合基板23上に搭載される整合レチクルAR2およびAR3 22(図11参照)の画像をフィードする。光学整合情報を処理することは、ウエハを中心に設置し、ウエハ整合アセンブリ15のウエハ整合基板23と整合させるであろう。
【0033】
この時点で、超高分解能整合プロセスが、開始され、これは、ピエゾベースのウエハ整合モジュール20を採用し、これは、ウエハ整合アセンブリ15(図9参照)の上部上に搭載される第2のウエハ整合モジュールである。本プロセスは、上記に留意される同一のカメラを使用し、別様にピエゾベースの整合モジュール20を伴わずに達成される精度よりも最大3桁高い精度で整合を実施するであろう。整合は、XおよびY方向のそれぞれおよび回転位置に関して実施されるであろう。
【0034】
その後、ウエハ整合アセンブリ15のウエハ整合アセンブリ工場X/Y/回転オフセットが、適用される。オフセットの適用は、ウエハ整合アセンブリモジュール1 19およびウエハ整合アセンブリモジュール2 20の両方に関与する。(ウエハ整合アセンブリ工場X/Y/回転オフセットは、ウエハ整合アセンブリ15が製造されるときに生成される。アセンブリ製造プロセス後、ウエハ整合アセンブリ15は、整合アセンブリレチクル22(図11参照)に対する整合アセンブリモジュール1 19の上部上に搭載されるウエハ整合アセンブリモジュール2 20のX/Y/回転オフセットを測定するために、高精度光学測定システム上に配設される。これらのオフセットは、次いで、ウエハ整合プロセスの間の後の使用のためにウエハ整合アセンブリコントローラ内に電子的に記憶される。)
【0035】
次に、プローブカードアセンブリ4の工場Z/Y/回転オフセットが、適用される。オフセットの適用は、整合アセンブリモジュール1 19およびウエハ整合アセンブリモジュール2 20の両方に関与する。(プローブカードアセンブリ工場X/Y/回転オフセットは、プローブカードアセンブリ4が製造されるときに生成される。アセンブリ製造プロセス後、プローブカードアセンブリ4は、プローブカードアセンブリレチクル26に対するプローブカードアセンブリ4のX/Y/回転オフセットを測定するために、高精度光学測定システム上に配設される。これらのオフセットは、次いで、ウエハ整合プロセスの間の後の使用のためにプローブカードコントローラ24内に電子的に記憶される。)
【0036】
図10は、本発明の一実施形態による、ウエハ整合アセンブリの上面図を図示する。図11は、本発明の一実施形態による、図10のウエハ整合アセンブリの側面図を図示する。図12は、本発明の一実施形態による、ウエハ整合アセンブリの別の図を図示する。図13は、本発明の一実施形態による、プローブカードアセンブリの上面図を図示する。
【0037】
この時点で、ウエハカメラアセンブリ13は、フローティングチャック8上に設置されるウエハとプローブカードアセンブリ4との間に空間を空けるようにその定位置まで後退されることができる。次いで、フローティングチャック8上に搭載されるウエハのプローブカードアセンブリ4との整合が、実施される。
【0038】
図12に示されるように、4つの整合アセンブリカメラ21が、ウエハ整合アセンブリ15上に搭載される(図10もまた参照)。これらの4つのカメラ21は、図13に示されるようなプローブカードアセンブリ4の底部側上に配置される4つのプローブカードレチクル26の画像をフィードする。フローティングチャック8は、捕捉された画像に基づいて整合される。
【0039】
この時点で、ピエゾベースの超高分解能整合プロセスが、第2のウエハ整合アセンブリモジュール2 20を採用して、再び開始されるであろう。本プロセスは、同一の4つの整合アセンブリカメラ21を使用し、最大三桁高い精度で最終整合を実施するであろう。整合は、XおよびY方向のそれぞれおよび回転位置に関して実施されるであろう。
【0040】
第1のウエハ整合モジュール1 19のZ(垂直)ステージが、ウエハをプローブカード接触子7と接触させ、フローティングチャック8をウエハプローブカードアセンブリ多層シール6(図5参照)と接触させるために、再びアクティブ化される。本プロセス全体を通して、整合アセンブリカメラ21は、Z(垂直)運動の間にいかなる生じた不整合も補正するために、4つのプローブカードレチクル26を用いて整合を連続的に監視するであろう。
【0041】
ウエハがプローブカード接触子ピン(接触位置)に到達すると、ウエハのサイズを越えて延在するフローティングチャック8の外周エリアが、プローブカードアセンブリ多層シール6と接触するであろう。シールおよび接触点の摩擦が、ウエハが整合されることを保つことに関して効果を及ぼし始めるであろう。この時点で、試験チャンバ真空が、オンにされ、これは、プローブカード接触子7に対してウエハを押動する力を付与し始めるであろう。しかしながら、Z(垂直)方向における運動は、所定の距離にわたって継続し、その間、これは、接触子ピンを圧縮するように真空と連携して機能するであろう。接触位置からの所与の距離において、第1のウエハ整合モジュール1 19のZ運動は、停止され、フローティングチャック整合アセンブリ真空は、ウエハ整合アセンブリ15からフローティングチャック8を係脱させるようにオフにされるであろう。
【0042】
ウエハダイ検出ルーチンが、次いで、ウエハの表面全体上のダイ接触を検出するためにウエハテスタ上で開始されるであろう。試験位置が具体的試験サイトに関して予期される較正範囲内にあるとき、かつ全てのダイがテスタによって検出され得る、または試験チャンバ真空が固定および監視される場合、ウエハ試験が、開始される。しかしながら、試験位置に到達する、または最大試験チャンバ真空に到達する、または最大試験高さに到達し、全てのダイがダイ検出ルーチンによって検出されるわけではない場合、試験が開始されるべきかどうか、またはウエハ接触ルーチンが繰り返されるべきかどうかの決定および決断が、行われる。
【0043】
試験開始に応じて、ウエハ整合アセンブリ15は、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジ9上の定位置に戻されており、カートリッジは、他の試験サイトにサービス提供するために試験サイトによって解放される。ウエハ試験が実施されている時間の間、試験チャンバ真空は、フローティングチャック8のいかなるZ運動も確実にしないように、精密に監視され、同一のレベルに保たれる。ウエハ試験の完了時、ウエハハンドリングおよび整合カートリッジ9は、サービスのために試験サイトに戻るように要求される。同時に、試験チャンバ真空は、フローティングチャック8がプローブカードアセンブリ4から係脱することを可能にするように、徐々に低減される。試験チャンバ真空は、フローティングチャック8が試験終了位置において安定化することを可能にするように最小レベルまで低減され、これは、ウエハ整合アセンブリ15によってピックアップされ、ウエハハンドリングロボット11によるピックアップのためにフローティングチャック定位置まで降下されるのを待機するであろう。
【0044】
図14は、本発明の別の実施形態による、フローティングチャックを図示する。フローティングチャック27が、二重ボールジョイントダンパアセンブリ29の2つのセットの使用を通してプローブカードアセンブリ板28に取り付けられる。各二重ボールジョイントダンパアセンブリ29は、各端部にボールジョイント31を伴う2つのダンパ30を含む。各アセンブリ29の一方の端部は、プローブカードアセンブリ板28に取り付けられ、他方の端部は、フローティングチャック27に取り付けられる。使用時、本実施形態は、例えば、ローラガイドおよび空気シリンダによって支持されるフローティングチャックを有するものと比較して、フローティングチャックのより円滑な整合を可能にする。係合されていないとき、フローティングチャック27は、示されるように、その定位置において静置している。
【0045】
図15は、図14のフローティングチャックの底面斜視図を図示する。示されるように、フローティングチャック27は、それぞれが各端部に2つのダンパ30およびボールジョイント31を有する二重ボールジョイントダンパアセンブリ29の2つのセットを使用して、プローブカードアセンブリ板28に取り付けられる。
【0046】
本発明の種々の実施形態が、上記に説明された。しかしながら、代替実施形態が、可能であり、本発明は、上記に説明される具体的実施形態に限定されないことを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15