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特許7426157加熱ステージおよび温度特性計測システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】加熱ステージおよび温度特性計測システム
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/26 20200101AFI20240125BHJP
   G01R 1/073 20060101ALI20240125BHJP
   G01R 1/06 20060101ALI20240125BHJP
   G01R 31/28 20060101ALI20240125BHJP
   H01L 21/66 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
G01R31/26 J
G01R1/073 E
G01R1/06 E
G01R31/28 K
H01L21/66 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2023093001
(22)【出願日】2023-06-06
【審査請求日】2023-06-06
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】399028078
【氏名又は名称】ハイソル株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】矢吹 孝幸
【審査官】青木 洋平
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-019788(JP,A)
【文献】特開2004-266206(JP,A)
【文献】特開2008-300655(JP,A)
【文献】特開2006-278414(JP,A)
【文献】特開2012-023120(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/26
G01R 1/073
G01R 1/06
G01R 31/28
H01L 21/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定サンプルが載置される第1ステージと、
前記第1ステージと電気的に絶縁した第2ステージと、
前記第1ステージおよび前記第2ステージを略同一温度に加熱するヒータとを備え、
前記第2ステージは、前記測定サンプルに接触させる針接触する接触状態と、前記針と離間する近接状態とを繰り返す動作が可能な構成であり、
前記第2ステージと前記針との間の抵抗または前記第2ステージを介した複数の前記針の相互間の抵抗を測定可能である
ことを特徴とする加熱ステージ。
【請求項2】
請求項に記載の加熱ステージと、
前記針を介して前記測定サンプルの電気特性を測定する測定装置と、
前記加熱ステージおよび前記針を備えるプローブの何れか一方または双方を上下移動させるZステージと、
前記測定装置および前記Zステージを制御する制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記測定装置が前記抵抗を測定している場合、該抵抗が閾値未満になったときに前記第2ステージと前記針との間隔を所定距離だけ離間させ、該抵抗が閾値以上になったときに該間隔を保持させることを繰り返す
ことを特徴とする温度特性計測システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記抵抗を測定開始した時点からの経過時間が所定時間を超えたとき、または、前記抵抗が閾値以上になっている時間が所定時間を超えたときに、報知する
ことを特徴とする請求項に記載の温度特性計測システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱ステージおよび温度特性計測システムに関し、例えば、半導体チップの温度特性を測定するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体チップの温度特性を測定する際は、加熱ステージの上に半導体チップを載置し、プローブピンの先端を半導体チップの電極に接触させる。このとき、加熱によりプローブピンが伸長し、プローブピンの先端がステージに当り、損傷してしまうことがある。
【0003】

特許文献1には、プローブカードの探針の伸長元に温度制御機構を設けた技術が記載されている。また、特許文献1には、「ペルチェ方式のモジュールが各探針を冷却、加熱制御する。これにより、被測定対象の温度に短時間で近付けるよう低温から高温まで各探針の温度が制御され、探針の収縮、膨脹を加味した安定したプロービングを実現」させる、と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2003-215162号公報(請求項1、段落0018)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の技術では、ペルチェやセラミックヒータの加熱制御機構を探針の伸長元に設けている。そのため、プローブピン(針)が長いときには、針の先端温度と伸長元の温度とが相違する。そのため、ステージ温度と伸長元の温度とを同一にしたとしても、ステージ温度と針の先端温度とが相違してしまう。その結果、針をステージに接触させたときに、さらに針が伸長し、針が損傷するおそれがある。なお、特許文献1の技術では、プローブカードの改造が必要であり、標準的なプローブカードを使用することができない。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、より一層、プローブの針の損傷を防止することができる加熱ステージおよび温度特性計測システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明の加熱ステージ(100)は、測定サンプル(190)が載置される第1ステージ(10)と、前記第1ステージと電気的に絶縁した第2ステージ(20)と、前記第1ステージおよび前記第2ステージを略同一温度に加熱するヒータ(50)とを備え、前記第2ステージは、前記測定サンプルに接触させる針接触する接触状態と、前記針と離間する近接状態とを繰り返す動作が可能な構成であり、
前記第2ステージと前記針との間の抵抗または前記第2ステージを介した複数の前記針の相互間の抵抗を測定可能であることを特徴とする。なお、括弧内の符号や文字は、実施形態において付した符号等であって、本発明を限定するものではない。
【0008】
また、本発明の温度特性計測システム(200)は、請求項2に記載の加熱ステージ(100)と、前記測定サンプルに接触する針(125)を備えるプローブ(120)と、前記プローブを介して前記測定サンプルの電気特性を測定する測定装置(150)と、前記加熱ステージおよび前記プローブの何れか一方または双方を上下移動させるZステージ(110)と、前記測定装置および前記Zステージを制御する制御装置とを備えている。加熱ステージは、測定サンプル(190)が載置される第1ステージ(10)と、前記第1ステージと電気的に絶縁した第2ステージ(20)と、前記第1ステージおよび前記第2ステージを略同一温度に加熱するヒータ(50)とを備える。前記制御装置は、前記測定装置が前記第2ステージと前記針との抵抗を測定している場合、該抵抗が閾値未満になったときに前記第2ステージと前記針との間隔を所定距離だけ離間させる、該抵抗が閾値以上になったときに該間隔を保持させることを繰り返すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、プローブの針の損傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の第1実施形態である加熱ステージの構成を示す平面図である。
図2】本発明の第1実施形態である温度特性計測システムの構成図である。
図3】本発明の第1実施形態である温度特性計測システムの動作を説明するフローチャートである。
図4】本発明の第2実施形態である温度特性計測システムの動作を説明するフローチャートである。
図5】本発明の第3実施形態である加熱ステージの構成を示す平面図である。
図6】本発明の比較例であるプローブの外形図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本実施形態を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
【0012】
図1は、本発明の第1実施形態である加熱ステージの構成を示す平面図である。
加熱ステージ100は、第1ステージ10と第2ステージ20とを備える。第1ステージ10は、測定サンプル190(図2)が載置される円形状のステージである。第2ステージ20は、第1ステージ10よりも小さい矩形状のステージである。第2ステージ20には、プローブ120の針125を近接させることができる。第2ステージ20は、第1ステージ10と電気的に絶縁されているが、第1ステージ10と略同一温度のなるように制御されている。また、第1ステージ10の上面と第2ステージ20の上面とは、ほぼ同一面である。測定サンプル190は、例えば、ICチップである。
【0013】
図2は、本発明の第1実施形態である温度特性計測システムの構成図である。
計測システム200は、加熱ステージ100と、ZステージとしてのXYZθステージ110と、プローブ120と、ケーブル130と、測定装置としての電子計測器150と、制御装置160と、報知部170とを備える。加熱ステージ100は、測定サンプル190を載置するものであり、前記したように、第1ステージ10(図1)と第2ステージ20(図2)とを略同一温度に維持するヒータ50を備えている。
【0014】
XYZθステージ110は、加熱ステージ100をXYZ方向に並進移動させるとともに、Z軸回りに回転移動させるものである。なお、XYZθステージ110は、加熱ステージ100を移動させることなく、プローブ120を移動させても構わない。つまり、XYZθステージ110は、加熱ステージ100およびプローブ120の何れか一方または双方をXYZθ方向に移動させる。
【0015】
プローブ120は、測定サンプル190の電気特性を測定するための複数の針125を備えている。ケーブル130は、電子計測器150とプローブ120とを接続するケーブルである。電子計測器150は、プローブ120を介して測定サンプル190の電圧-電流特性を測定する測定装置である。制御装置160は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)であり、アプリケーションプログラムを実行することにより、電子計測器150およびXYZθステージ110を制御する。報知部170は、制御装置160の指令により、音声や視覚で作業者に報知する。
【0016】
図3は、本発明の第1実施形態である温度特性計測システムの動作を説明するフローチャートである。このフローは、第1ステージ10および第2ステージ20の温度を測定温度まで上昇させたときに起動する。なお、破線枠内に示すステップS2~S5は、制御装置160が実行するものとするが、破線枠外に示すステップS1,S6,S7は、制御装置160が実行しても作業者がマニュアルで実行しても構わない。
【0017】
作業者は、まず、第1ステージ10と第2ステージ20をヒータ50で加熱する。次に、作業者は、第1ステージ10と同一温度の第2ステージ20の上面に針125の先端を目視で近接させる(S1)。これにより、第2ステージ20の上面温度と針125の先端温度とが略一致する。S1の処理後、制御装置160は、電子計測器150に接触抵抗の測定を行わせ、接触抵抗が閾値以上であるか否か判定する(S2)。ここで、測定対象は、針125が2本であれば、2本の針125の間の接触抵抗であり、針125が3本以上であれば、複数の針125の相互間の接触抵抗である。また、針125が1本であれば、測定対象は、第2ステージ20と針125との間の接触抵抗である。
【0018】
針125と第2ステージ20の上面とが非接触状態であれば、全ての接触抵抗が閾値以上となる。全ての接触抵抗が閾値以上であれば(S2で閾値以上)、制御装置160は、接触抵抗の測定を繰り返す。一方、熱膨張により針125が伸び、第2ステージ20の上面と接触すると、何れかの接触抵抗が閾値未満になる(S2で閾値未満)。そこで、制御装置160は、何れかの接触抵抗が閾値未満になると、XYZθステージ110(図2)を用いて、第2ステージ20と針125の先端との間隔を所定距離(例えば、50μm)だけ、Z方向に離間させて(S3)、近接状態に戻す。これにより、針125の温度上昇によって針125が伸長しても、第2ステージ20との長時間の接触が回避され、ひいては、針125が折れたり曲がるほどの力が針125に作用することが回避される。また、第2ステージ20と針125の先端との接触と近接状態とを繰り返すので、第2ステージ20の上面温度と針125の先端温度とがほぼ一致する。
【0019】
S3の処理後、制御装置160は、接触抵抗を測定開始した時点からの経過時間が第1所定時間(例えば、1時間程度)を超えたか否かを判定する(S4)。第1所定時間が経過していなければ(S4で「非経過」)、制御装置160は、処理をS2に戻し、接触抵抗の判定を繰り返す。一方、第1所定時間が経過すれば(S4で「経過」)、針125の温度や伸長が定常状態にあったと見なすことができるので、制御装置160は、報知部170(図2)を介して、定常状態になった旨を作業者に報知する(S5)。
【0020】
S5の処理後、作業者または制御装置160は、手作業またはXYZθステージ110(図2)を用いて、プローブ120の針125を、第2ステージ20(図1)から第1ステージ10(図19に移動させて(S6)、針125を測定サンプル190に接触させる。S6の処理後、作業者または制御装置160は、電子計測器150を用いて、測定サンプル190の電気特性を測定し(S7)、処理を終了する。
【0021】
以上説明したように、本実施形態の計測システム200によれば、第2ステージ20の上面との近接による温度上昇によって針125が伸長しても、第2ステージ20の上面と針125の先端との接触と近接とが繰り返される。つまり、針125の先端は、第2ステージ20に完全には接触しない。そのため、針125の損傷が回避される。また、接触抵抗が閾値以上の状態が第1所定時間(例えば、1時間程度)以上、経過すれば、作業者に報知される。また、第1所定時間の経過により、針125の先端温度が第2ステージ20の上面温度と略同一になる。
【0022】
つまり、計測システム200によれば、針125と第2ステージ20との間隔の維持が自動化されるので、作業者が針125と第2ステージ20の上面との近接状態を、第1所定時間(例えば、1時間程度)、手作業で維持し続ける必要がない。また、複数(多数)の針を有しているプローブカードの場合、針毎に、伸び具合が違うので、作業者が最も伸長する針を特定することが難しかったが、計測システム200によれば、複数の針の何れかの針の接触抵抗が低下したことを自動検知するので、作業者は、報知(S5(図3))を認識するだけでよい。
【0023】
(第2実施形態)
前記第1実施形態では、接触抵抗が閾値未満になり、第2ステージ20の上面と針125の先端とを離間させてから第1所定時間(例えば、1時間程度)経過したか否か判定したが、接触抵抗が閾値以上になってから時間経過を判定しても構わない。
【0024】
図4は、本発明の第2実施形態である温度特性計測システムの動作を説明するフローチャートである。
作業者は、第1ステージ10と同一温度の第2ステージ20の表面に針125の先端を近接させる(S11)。S11の処理後、制御装置160は、電子計測器150に接触抵抗の測定を行わせ、閾値以上であるか否か判定する(S12)。接触抵抗が閾値以上であれば(S12で閾値以上)、制御装置160は、第2所定時間(例えば、1時間程度)、経過したか否か判定する(S14)。第2所定時間が経過していなければ(S14で非経過)、制御装置160は、処理をS12に戻し、電子計測器150に接触抵抗の判定を行わせる。
【0025】
加熱により、針125が伸長し、針125の先端を第2ステージ20の表面に接触すると、接触抵抗が閾値未満になる。接触抵抗が閾値未満であれば、制御装置160は、第2ステージ20と針125の先端とを所定距離だけ離間させ(S13)、タイマーをゼロに設定したうえで、処理をS12に戻し、接触抵抗の判定を行う。接触抵抗が閾値以上であれば(S12で閾値以上)、制御装置160は、タイマーの経過時間(すなわち、接触抵抗が閾値以上になっている時間)が第2所定時間(例えば、1時間程度)を超えたか否かを判定する(S14)。タイマーの経過時間が第2所定時間を超えていれば(S14で経過)、制御装置160は、作業者に報知させる(S15)。
【0026】
S15の処理後、作業者または制御装置160は、手作業またはXYZθステージ110(図2)を用いて、プローブ120の針125を第1ステージ10に移動させて(S16)、針125を測定サンプル190に接触させる。S6の処理後、作業者または制御装置160は、電子計測器150を用いて、測定サンプル190の電気特性を測定し(S17)、処理を終了する。
【0027】
(第3実施形態)
前記第1,2実施形態の加熱ステージ100(図1)は、円形の第1ステージ10と矩形状の第2ステージ20とを設けていたが、第2ステージは、第1ステージ10を囲むリング状にすることもできる。
【0028】
図5は、本発明の第3実施形態である加熱ステージ101の構成を示す平面図である。
加熱ステージ101は、円形の第1ステージ11と、その外周に設けたリング状(円帯状)の第2ステージ21とを備えて構成される。第1ステージ11は、前記実施形態の第1ステージ10と同様の構成である。第2ステージ21は、第1ステージ11の外周に配設されているが、第1ステージ11とは電気的に絶縁されている。また、前記実施形態と同様に、第1ステージ11と第2ステージ21とは、同一温度に維持されている。
【0029】
本実施形態の動作は、前記第1,2実施形態と同様である。つまり、プローブ120の針125を第2ステージ21の上面に近接させる。針125が伸長して第2ステージ21の上面に接触したら、制御装置160は、XYZθステージ110を用いて、第2ステージ21を降下させる。これにより、針125と第2ステージ21の上面とが再び、離間状態になる。この離間状態が所定時間以上継続したら、制御装置160は、作業者に報知する。
【0030】
(比較例)
図6は、本発明の比較例であるプローブの外形図である。
プローブ121は、複数の針126,127を備えたプローブカードである。プローブ121が加熱ステージ100(図1,2)に近接すると、伸長により最も長い針、例えば針127が加熱ステージ100の上面に接触し、折れることがある。そこで、プローブ121には、光で針の折れを検出するエッジセンサ(不図示)を設けていることがある。前記各実施形態の計測システム200であれば、エッジセンサを使用することなく、針の俺を未然防止することができる。
【0031】
(変形例)
本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のような種々の変形が可能である。
(1)前記各実施形態では、接触抵抗が閾値以上であるか否かを判定したが、電流が流れているか否かを判定しても構わない。言い換えれば、電子計測器150は、針125同士の抵抗または針125と第2ステージ20との抵抗を測定し、制御装置160は抵抗値が無限大かゼロかを判定すればよい。
【符号の説明】
【0032】
10,11 第1ステージ
20,21 第2ステージ
50 ヒータ
100,101 加熱ステージ(温度特性測定用ステージ)
110 XYZθステージ(Zステージ)
120、121 プローブ
125,126 針(プローブ針)
130 ケーブル
150 電子計測器(測定装置)
160 制御装置
170 報知部
190 測定サンプル
200 計測システム
【要約】
【課題】プローブの針の損傷を防止する。
【解決手段】測定サンプル190を載置する第1ステージと、第1ステージと電気的に絶縁する第2ステージと、第1ステージおよび第2ステージを略同一温度に加熱するヒータ50とを備える加熱ステージ100と、測定サンプル190に接触する針125を備えるプローブ120と、プローブ120を介して測定サンプル190の電気特性を測定する測定装置150と、加熱ステージ100およびプローブ120の何れかを移動させるZステージ110と、測定装置150が第2ステージと針150との抵抗を測定している場合、抵抗が閾値未満になったとき、第2ステージと針125との間隔を所定距離だけ離間させ、該抵抗が閾値以上になったときに該間隔を保持させることを繰り返し、該抵抗が閾値以上になっている時間が所定時間以上になったことを判定する制御装置160とを備える。
【選択図】図2
図1
図2
図3
図4
図5
図6