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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】支柱へのアウトリガー取付構造
(51)【国際特許分類】
   E04G 5/02 20060101AFI20240125BHJP
   E04G 1/24 20060101ALI20240125BHJP
【FI】
E04G5/02 C
E04G1/24 301A
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2023125298
(22)【出願日】2023-08-01
【審査請求日】2023-08-01
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】592178303
【氏名又は名称】東阪工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106091
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 直都
(74)【代理人】
【氏名又は名称】渡邉 彰
(74)【代理人】
【識別番号】100199369
【弁理士】
【氏名又は名称】玉井 尚之
(74)【代理人】
【識別番号】100228175
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 充紀
(72)【発明者】
【氏名】松下 正文
(72)【発明者】
【氏名】松本 孝則
(72)【発明者】
【氏名】内藤 賢
【審査官】伊藤 昭治
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-076348(JP,A)
【文献】特開平04-166557(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04G 5/00 - 5/16
E04G 1/00 - 1/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
支柱の外周面に、上方に開口したポケット穴を有するアウトリガー取付用の第1取付具および第2取付具が、前者が上方に位置するように上下方向に間隔をおいて固定されており、アウトリガーの支柱に近接した部分の上端部に鉛直ピン状の上インサート部材が固定状に設けられ、アウトリガーの支柱に近接した部分の下端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の第2取付具のポケット穴と合致する貫通穴が形成された2つのブラケットが上下方向に間隔をおいて固定状に設けられ、上インサート部材が支柱の第1取付具のポケット穴に上方から挿入されるとともに、第2取付具およびブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の下インサート部材が両ブラケットの貫通穴および支柱の第2取付具のポケット穴に上方から挿入されることによって、アウトリガーが支柱に取り付けられており、アウトリガーが上インサート部材および下インサート部材を回動中心として鉛直軸線の周りに回動自在となっている、支柱へのアウトリガー取付構造。
【請求項2】
支柱の第1および第2取付具が、支柱側に開口した平面視コ字形であって、1対のフランジ部および両フランジ部を一体に連結するウェブ部よりなり、アウトリガーの支柱に近接した部分の上端部に、支柱側に突出した1つの上ブラケットが固定状に設けられるとともに、当該上ブラケットに上インサート部材が固定状に設けられており、アウトリガーの下端部の2つのブラケットおよび上ブラケットの支柱側の縁部が凸円弧状であるとともに支柱の外周面に近接または接触しており、上インサート部材および下インサート部材の外周面が円筒面であり、当該円筒面が、第1および第2取付具の両フランジ部およびウェブ部に近接または接触している、請求項1記載の支柱へのアウトリガー取付構造。
【請求項3】
支柱の外周面に、上方に開口したポケット穴を有するアウトリガー取付用の第1取付具および第2取付具が、前者が上方に位置するように上下方向に間隔をおいて固定されており、複数の第1取付具が、同一高さ位置に来るように支柱の周方向に間隔をおいて配置されることにより第1取付具群が設けられるとともに、複数の第2取付具が、同一高さ位置に来るように支柱の周方向に間隔をおいて配置されることにより第2取付具群が設けられており、アウトリガーの支柱に近接した部分の上端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の周方向に隣り合う2つの第1取付具のポケット穴と合致する2つの貫通穴が形成された2つの上ブラケットが、上下方向に間隔をおいて取り付けられ、アウトリガーの支柱に近接した部分の下端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の周方向に隣り合う2つの第2取付具のポケット穴と合致する2つの貫通穴が形成された2つの下ブラケットが、上下方向に間隔をおいて取り付けられ、2つの上ブラケットおよび2つの下ブラケットが1つの同一鉛直軸線の周りに回転自在に取り付けられており、第1取付具および上ブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の上インサート部材が両上ブラケットの2つの貫通穴および支柱の周方向に隣り合う2つの第1取付具のポケット穴に上方から挿入されるとともに、第2取付具および下ブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の下インサート部材が上下両下ブラケットの2つの貫通穴および支柱の周方向に隣り合う2つの第2取付具のポケット穴に上方から挿入されることによって、アウトリガーが支柱に取り付けられており、アウトリガーが上下両ブラケットの回転中心を中心として鉛直軸線の周りに回動自在となっている、支柱へのアウトリガー取付構造。
【請求項4】
支柱の外周面に、上方に開口したポケット穴を有するアウトリガー取付用の第1取付具および第2取付具が、前者が上方に位置するように上下方向に間隔をおいて固定されており、アウトリガーの支柱に近接した部分の上端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の第1取付具のポケット穴と合致する1つの貫通穴が形成された2つの上ブラケットが、上下方向に間隔をおいて鉛直軸線の周りに回転自在に取り付けられ、アウトリガーの支柱に近接した部分の下端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の第2取付具のポケット穴と合致する1つの貫通穴が形成された2つの下ブラケットが、上下方向に間隔をおいて鉛直軸線の周りに回転自在に取り付けられ、上下両ブラケットの回転中心となる鉛直軸線が同一軸線であり、第1取付具および上ブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の上インサート部材が両上ブラケットの貫通穴および支柱の第1取付具のポケット穴に上方から挿入されるとともに、第2取付具および下ブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の下インサート部材が両下ブラケットの貫通穴および支柱の第2取付具のポケット穴に上方から挿入されることによって、アウトリガーが支柱に取り付けられており、アウトリガーが上下両ブラケットの回転中心を中心として鉛直軸線の周りに回動自在となっている、支柱へのアウトリガー取付構造。
【請求項5】
支柱の第1および第2取付具が、支柱側に開口した平面視コ字形であって、1対のフランジ部および両フランジ部を一体に連結するウェブ部よりなり、上下両ブラケットの支柱側の縁部が凹円弧状であるとともに支柱の外周面に近接または接触しており、上インサート部材および下インサート部材の外周面が円筒面であり、当該円筒面が、第1および第2取付具の両フランジ部およびウェブ部に近接または接触している、請求項4記載の支柱へのアウトリガー取付構造。
【請求項6】
支柱の第1および第2取付具が、支柱側に開口した平面視コ字形であって、1対のフランジ部および両フランジ部を一体に連結するウェブ部よりなり、上インサート部材および下インサート部材がくさびからなり、上インサート部材および下インサート部材がそれぞれ第1および第2取付具のポケット穴に上方から圧入されている、請求項4記載の支柱へのアウトリガー取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、たとえば移動式足場の支柱にアウトリガーを取り付けたり、仮設足場の組立途中において自立ができない支柱を仮支えする目的で当該支柱にアウトリガーを取り付けたりするための取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
支柱へのアウトリガーの取付構造としては、特許文献1および2に記載されているように、アウトリガーにおける支柱に近接して配置される縦柱の上下両端部に取り付けられたクランプ部材により支柱を把持する取付構造が知られている。また、特許文献3に記載されているように、アウトリガーにおける支柱に近接して配置される縦パイプを、平面U字状に形成されかつ支柱と縦パイプの何れか一方に外嵌し、他方に開放両端部を外嵌固定したヒンジ金具で回動自在に結合し、このヒンジ金具の平行部分に、支柱と縦パイプの間を通過する回動自在の固定ボルトと、このボルトの回動により支柱に縦パイプの間に両側より進退動する一対のくさび状緊結部材とを取付け、固定ボルトの操作でアウトリガーを任意の方向に向けて固定化できるようにした取付構造が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平10-8712号公報
【文献】特開2019-167734号公報
【文献】実開昭59-175542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1および2記載の取付構造によれば、アウトリガーを鉛直軸線の周りに回動自在に支柱に取り付けることができないという問題がある。また、特許文献3記載の取付構造によれば、構造が複雑になってアウトリガーの支柱への取付作業が面倒であるという問題がある。
【0005】
この発明の目的は、上記問題を解決し、アウトリガーを支柱に鉛直軸線の周りに回動自在に簡単に取り付けることができる支柱へのアウトリガー取付構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために以下の態様からなる。
1)支柱の外周面に、上方に開口したポケット穴を有するアウトリガー取付側の第1取付具および第2取付具が、前者が上方に位置するように上下方向に間隔をおいて固定されており、アウトリガーの支柱に近接した部分の上端部に鉛直ピン状の上インサート部材が固定状に設けられ、アウトリガーの支柱に近接した部分の下端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の第2取付具のポケット穴と合致する貫通穴が形成された2つのブラケットが上下方向に間隔をおいて固定状に設けられ、上インサート部材が支柱の第1取付具のポケット穴に上方から挿入されるとともに、第2取付具およびブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の下インサート部材が両ブラケットの貫通穴および支柱の第2取付具のポケット穴に上方から挿入されることによって、アウトリガーが支柱に取り付けられており、アウトリガーが上インサート部材および下インサート部材を回動中心として鉛直軸線の周りに回動自在となっている、支柱へのアウトリガー取付構造。
【0007】
2)支柱の第1および第2取付具が、支柱側に開口した平面視コ字形であって、1対のフランジ部および両フランジ部を一体に連結するウェブ部よりなり、アウトリガーの支柱に近接した部分の上端部に、支柱側に突出した1つの上ブラケットが固定状に設けられるとともに、当該上ブラケットに上インサート部材が固定状に設けられており、アウトリガーの下端部の2つのブラケットおよび上ブラケットの支柱側の縁部が凸円弧状であるとともに支柱の外周面に近接または接触しており、上インサート部材および下インサート部材の外周面が円筒面であり、当該円筒面が、第1および第2取付具の両フランジ部およびウェブ部に近接または接触している、上記1)記載の支柱へのアウトリガー取付構造。
【0008】
3)支柱の外周面に、上方に開口したポケット穴を有するアウトリガー取付用の第1取付具および第2取付具が、前者が上方に位置するように上下方向に間隔をおいて固定されており、複数の第1取付具が、同一高さ位置に来るように支柱の周方向に間隔をおいて配置されることにより第1取付具群が設けられるとともに、複数の第2取付具が、同一高さ位置に来るように支柱の周方向に間隔をおいて配置されることにより第2取付具群が設けられており、アウトリガーの支柱に近接した部分の上端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の周方向に隣り合う2つの第1取付具のポケット穴と合致する2つの貫通穴が形成された2つの上ブラケットが、上下方向に間隔をおいて取り付けられ、アウトリガーの支柱に近接した部分の下端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の周方向に隣り合う2つの第2取付具のポケット穴と合致する2つの貫通穴が形成された2つの下ブラケットが、上下方向に間隔をおいて取り付けられ、2つの上ブラケットおよび2つの下ブラケットが1つの同一鉛直軸線の周りに回転自在に取り付けられており、第1取付具および上ブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の上インサート部材が両上ブラケットの2つの貫通穴および支柱の周方向に隣り合う2つの第1取付具のポケット穴に上方から挿入されるとともに、第2取付具および下ブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の下インサート部材が上下両下ブラケットの2つの貫通穴および支柱の周方向に隣り合う2つの第2取付具のポケット穴に上方から挿入されることによって、アウトリガーが支柱に取り付けられており、アウトリガーが上下両ブラケットの回転中心を中心として鉛直軸線の周りに回動自在となっている、支柱へのアウトリガー取付構造。
【0009】
4)支柱の外周面に、上方に開口したポケット穴を有するアウトリガー取付用の第1取付具および第2取付具が、前者が上方に位置するように上下方向に間隔をおいて固定されており、アウトリガーの支柱に近接した部分の上端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の第1取付具のポケット穴と合致する1つの貫通穴が形成された2つの上ブラケットが、上下方向に間隔をおいて鉛直軸線の周りに回転自在に取り付けられ、アウトリガーの支柱に近接した部分の下端部に、支柱側に突出しかつ突出端部に支柱の第2取付具のポケット穴と合致する1つの貫通穴が形成された2つの下ブラケットが、上下方向に間隔をおいて鉛直軸線の周りに回転自在に取り付けられ、上下両ブラケットの回転中心となる鉛直軸線が同一軸線であり、第1取付具および上ブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の上インサート部材が両上ブラケットの貫通穴および支柱の第1取付具のポケット穴に上方から挿入されるとともに、第2取付具および下ブラケットとは別個に形成された鉛直ピン状の下インサート部材が両下ブラケットの貫通穴および支柱の第2取付具のポケット穴に上方から挿入されることによって、アウトリガーが支柱に取り付けられており、アウトリガーが上下両ブラケットの回転中心を中心として鉛直軸線の周りに回動自在となっている、支柱へのアウトリガー取付構造。
【0010】
5)支柱の第1および第2取付具が、支柱側に開口した平面視コ字形であって、1対のフランジ部および両フランジ部を一体に連結するウェブ部よりなり、上下両ブラケットの支柱側の縁部が凹円弧状であるとともに支柱の外周面に近接または接触しており、上インサート部材および下インサート部材の外周面が円筒面であり、当該円筒面が、第1および第2取付具の両フランジ部およびウェブ部に近接または接触している、上記4)記載の支柱へのアウトリガー取付構造。
【0011】
6)支柱の第1および第2取付具が、支柱側に開口した平面視コ字形であって、1対のフランジ部および両フランジ部を一体に連結するウェブ部よりなり、上インサート部材および下インサート部材がくさびからなり、上インサート部材および下インサート部材がそれぞれ第1および第2取付具のポケット穴に上方から圧入されている、上記4)記載の支柱へのアウトリガー取付構造。
【発明の効果】
【0012】
上記1)~6)の支柱へのアウトリガー取付構造によれば、アウトリガーを、たとえば移動式足場の支柱に簡単に取り付けることができるとともに、仮設足場の組立途中において自立ができない支柱を仮支えするために当該支柱に簡単に取り付けることができる。
【0013】
また、上記1)の支柱へのアウトリガー取付構造によれば、アウトリガーの上インサート部材を第1取付具のポケット穴に上方から挿入してアウトリガーのおおよその位置決めを行った状態で、アウトリガーの下インサート部材を両ブラケットの貫通穴および第2取付具のポケット穴に上方から挿入することによって、アウトリガーを支柱に取り付けることができるので、比較的簡単にアウトリガーを鉛直軸線の周りに回動自在に支柱に取り付けることができる。
【0014】
上記2)の支柱へのアウトリガー取付構造によれば、アウトリガーを支柱に取り付けた際のがたつきの発生を抑制することができる。
【0015】
上記3)の支柱へのアウトリガー取付構造によれば、アウトリガーを支柱に鉛直軸線の周りに回動自在に簡単に取り付けることができる。
【0016】
上記4)の支柱へのアウトリガー取付構造によれば、アウトリガーを支柱に鉛直軸線の周りに回動自在に簡単に取り付けることができる。
【0017】
上記5)および6)の支柱へのアウトリガー取付構造によれば、アウトリガーを支柱に取り付けた際のがたつきの発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】この発明による第1の実施形態の取付構造を利用して支柱にアウトリガーが取り付けられた移動式足場を示す正面図である。
図2図1に示す移動式足場の平面図である。
図3】一部を省略した図2のA-A線拡大矢視図である。
図4図3のB-B線断面図である。
図5】この発明による第2の実施形態の取付構造を利用して支柱にアウトリガーが取り付けられた移動式足場を示す正面図である。
図6図5に示す移動式足場の平面図である。
図7】一部を省略した図5の部分拡大図である。
図8図7のC-C線断面図である。
図9】この発明による第2の実施形態の取付構造を利用して支柱にアウトリガーが取り付けられた強化支柱を示す正面図である。
図10図9に示す強化支柱の平面図である。
図11図5および図9に示す第2の実施形態の取付構造の変形例を示す図7相当の図である。
図12図11のD-D線断面図である。
図13図11の取付構造における上インサート部材および下インサート部材の変形例を示す図11相当の図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、この発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0020】
全図面を通じて同一物および同一部分には同一符号を付す。
【0021】
以下の説明において、図1図5および図9の上下、左右を上下、左右といい、図2図6および図10の下側を前、これと反対側を後というものとする。
【0022】
図1および図2はこの発明による第1の実施形態の取付構造を利用してアウトリガーが支柱に取り付けられた移動式足場の全体構成を示し、図3および図4図1および図2の移動式足場の要部の構成を示す。
【0023】
図1および図2において、移動式足場(1)は平面視方形であって、その4角部に立設された4本の支柱(2)と、4本の支柱(2)に囲まれた部分に上下方向に間隔をおいて設けられた複数の作業床(3)と、前側の2本の支柱(2)間および後側の2本の支柱(2)間における作業床(3)の上方領域に設けられた先行てすり(4)と、各支柱(2)に取り付けられたアウトリガー(5)と、各支柱(2)の下端部に取り付けられたキャスター(6)とを備えている。
【0024】
図1図3および図4を参照すると、各支柱(2)の外周面に、平面視コ字形の4つの取付具(21)からなる複数の取付具群(20)が上下方向に間隔をおいて設けられており、各取付具群(20)の取付具(21)が前後方向および左右方向にのびる2つの直径上に位置するとともに、同一高さに位置するように支柱(2)に溶接固定されている。取付具(21)は、支柱(2)側に開口した平面視コ字形であって1対のフランジ部(22)および両フランジ部(22)を一体に連結するウェブ部(23)とよりなり、両フランジ部(22)とウェブ部(23)と支柱(2)とに囲まれた空間が上下両方に開口したポケット穴(24)となっている。両フランジ部(22)の支柱(2)とは反対側の縁部およびウェブ部(23)は上端部から下方に向かって支柱(2)側に傾斜している。
【0025】
そして、支柱(2)の下から2番目の取付群(20)と下端の取付群(20)を利用して、アウトリガー(5)が支柱(2)に取り付けられるようになっている。以下、下から2番目の取付群を第1取付群(20A)、第1取付群(20A)の取付具を第1取付具(21A)、下端の取付群を第2取付群(20B)、第2取付群(20B)の取付具を第2取付具(21B)というものとする。
【0026】
図2を参照すると、作業床(3)は、長手方向を前後方向に向けた状態で前後に並んだ2本の支柱(2)間に上下方向に間隔をおいて配置され、かつ前後両端部が取付具(21)を利用して支柱(2)に取り付けられた複数の横桟(31)と、長手方向を左右方向に向けた状態で左右方向に隣り合う横桟(31)間に配置されて左右両端部が横桟(31)に取り付けられた複数の踏み板(32)とを備えている。図示は省略したが、横桟(31)の前後両端部にインサート金具が垂下状に設けられており、インサート金具が、前後に並んだ2つの支柱(2)の同一高さ位置において互いに向かい合う取付具(21)に上方から挿入されることによって、横桟(31)が前後両支柱(2)に連結されている。また、図示は省略したが、踏み板(32)の左右両端部には複数のフックが前後方向に間隔をおいて設けられており、フックが左右方向に隣り合う横桟(31)に掛け止められることによって、踏み板(32)が横桟(31)に取り付けられている。
【0027】
図1を参照すると、先行手すり(4)は、左右両側縁部の上端部に垂下状に設けられたインサート金具(41)が、左右に隣接する支柱(2)の同一高さ位置にある左右方向内側の取付具(21)に上方から挿入されるとともに、左右両側縁部の下端部に設けられた取付金具(42)が左右に隣接する支柱(2)の同一高さ位置にある取付具(21)(21B)に取り付けられることによって、支柱(2)に連結されている。
【0028】
アウトリガー(5)は、支柱(2)に近接して配置される第1縦柱(51)と、第1縦柱(51)と平行に配置され、かつ上端が第1縦柱(51)の長さの中間部に位置するとともに下端が第1縦柱(51)の下端よりも下方に位置する第2縦柱(52)と、第1縦柱(51)の上端部と第2縦柱(52)の上端部とを連結する斜材(53)と、第1縦柱(51)の下端部と第2縦柱(52)の上端部における斜材(53)の傾斜下端部よりも下方の位置とを連結する横材(54)と、第2縦柱(52)の下端に下方突出状に設けられたジャッキ(55)とを備えている。
【0029】
図3および図4を参照すると、第1縦柱(51)の上端部に支柱(2)側に突出した水平板状の上ブラケット(56)が固定されており、上ブラケット(56)の先端部(突出端部)に、鉛直ピン状で外周面が円筒面となっている上インサート部材(57)が垂下状に固定されている。また、第1縦柱(51)の下端部に2つの水平板状の下ブラケット(58)が上下方向に間隔をおいて固定されている。各下ブラケット(58)の先端部(突出端部)に、第2取付具(21B)のポケット穴(24)と合致する貫通穴(図示略)が形成されている。
【0030】
アウトリガー(5)の支柱(2)への取付構造は次の通りである。すなわち、上インサート部材(57)が支柱(2)の第1取付具(21A)のポケット穴(24)に上方から挿入され、さらに第2取付具(21B)が両下ブラケット(58)間に配置されるとともに第2取付具(21B)および両下ブラケット(58)とは別個に形成された鉛直ピン状の下インサート部材(59)が両下ブラケット(58)の貫通穴および第2取付具(21B)のポケット穴(24)に上方から挿入され、さらに下インサート部材(59)における上側の下ブラケット(58)よりも上方の部分に貫通させられた水平ピン状の位置決め部材(591)が上側の下ブラケット(58)の上面に係合させられることによって、アウトリガー(5)が上インサート部材(57)および下インサート部材(58)を回動中心として支柱(2)に回動自在に取り付けられている。下インサート部材(58)の外周面も上インサート部材(57)の外周面と同様に円筒面となっており、両者の直径は支柱(2)の第1および第2取付具(21A)(21B)における両フランジ部(22)の内面どうしの間隔と等しく、または若干小さくなっている。したがって、上インサート部材(57)の外周面および下インサート部材(59)の外周面が、第1および第2取付具(21A)(21B)の両フランジ部(22)内面およびウェブ部(23)の下端に近接または接触しており、その結果アウトリガー(5)のがたつきが抑制されている。
【0031】
アウトリガー(5)の支柱(2)への取付の手順は次の通りである。
【0032】
まず、上インサート部材(57)を支柱(2)の第1取付具(21A)のポケット穴(24)に上方から挿入することにより、アウトリガー(5)の支柱(2)に対するおおよその位置決めを行う。ついで、この状態で2つの下ブラケット(58)間に第2取付具(21B)が位置するように、アウトリガー(5)の姿勢を調整する。ついで、下インサート部材(59)を上側の下ブラケット(58)の貫通穴、第2取付具(21B)のポケット穴(24)および下側の下ブラケット(58)の貫通穴の順に上方から挿入する。その後、位置決め部材(591)を下インサート部材(59)における上側の下ブラケット(58)よりも上方の部分に貫通させて上側の下ブラケット(58)の上面に係合させる。こうして、アウトリガー(5)が支柱(2)に取り付けられる。
【0033】
図5および図6はこの発明による第2の実施形態の取付構造を利用してアウトリガーが支柱に取り付けられた移動式足場の全体構成を示し、図7および図8図5および図6の移動式足場の要部の構成を示す。
【0034】
図5および図6において、移動式足場(1)に用いられているアウトリガー(7)は、支柱(2)に近接して配置される第1縦柱(71)と、第1縦柱(71)と平行に配置され、かつ上端が第1縦柱(71)の上端よりも若干下方に位置するとともに下端が第1縦柱(71)の下端よりも下方に位置する第2縦柱(72)と、第1縦柱(71)の上端部と第2縦柱(72)の上端部とを連結する第1横材(73)と、第1縦柱(71)の下端部と第2縦柱(72)の長さの中間部とを連結する第2横材(74)と、第2縦柱(72)の下端に設けられたジャッキ(75)とを備えている。
【0035】
アウトリガー(7)の第1縦柱(71)の上端部に、2つの水平板状の上ブラケット(76)が鉛直軸線の周りに回転自在となるように上下方向に間隔をおいて設けられている。また、第1縦柱(51)の下端部に、2つの水平板状の下ブラケット(77)が鉛直軸線の周りに回転自在となるように上下方向に間隔をおいて設けられている。上ブラケット(76)の回転中心となる鉛直軸線および下ブラケット(77)の回転中心となる鉛直軸線は第1縦柱(71)の中心軸線であり、両鉛直軸線は同一軸線である。各上ブラケット(76)および各下ブラケット(77)の先端部(突出端部)に、支柱(2)のアウトリガー(5)側に取り付けられて周方向に隣り合う2つの第1および第2取付具(21A)(21B)のポケット穴(24)と合致する2つの貫通穴(761)が形成されている。下ブラケット(77)の2つの貫通穴の図示は省略する。上ブラケット(76)および下ブラケット(77)の支柱(2)側の縁部は、2つの貫通穴(761)間において凹円弧状になっているとともに支柱(2)の外周面に近接または接触している。
【0036】
アウトリガー(7)の支柱(2)への取付構造は次の通りである。すなわち、第1取付具(21A)および上ブラケット(76)とは別個に形成された鉛直ピン状の2つの上インサート部材(78)が、両上ブラケット(76)の2つの貫通穴(761)および支柱(2)の周方向に隣り合う2つの第1取付具(21A)のポケット穴(24)に上方から挿入され、さらに上インサート部材(78)における上側の上ブラケット(76)よりも上方の部分に貫通させられた水平ピン状の2つの位置決め部材(781)が上側の上ブラケット(76)の上面に係合させられている。また、第2取付具(21B)および下ブラケット(77)とは別個に形成された鉛直ピン状の2つの下インサート部材(79)が、両下ブラケット(77)の2つの貫通穴および支柱(2)の周方向に隣り合う2つの第2取付具(21B)のポケット穴(24)に上方から挿入され、さらに下インサート部材(79)における上側の下ブラケット(77)よりも上方の部分に貫通させられた水平ピン状の2つの位置決め部材(791)が上側の下ブラケット(83)の上面に係合させられている。これによって、アウトリガー(5)が第1縦柱(71)を回動中心として回動自在に支柱(2)に取り付けられている。
【0037】
上下両インサート部材(78)(79)の外周面は円筒面となっており、両者の直径は支柱(2)の第1および第2取付具(21A)(21B)における両フランジ部(22)の内面どうしの間隔と等しく、または若干小さくなっている。したがって、上下両インサート部材(78)(79)の外周面が、第1および第2取付具(21A)(21B)の両フランジ部(22)内面およびウェブ部(23)の下端に近接または接触している。その結果、アウトリガー(7)のがたつきが抑制されている。
【0038】
アウトリガー(7)の支柱(2)への取付の手順は次の通りである。
【0039】
まず、第1取付具(21A)が両上ブラケット(76)間に位置するとともに第2取付具(21B)が両下ブラケット(77)間に位置するように、アウトリガー(7)を配置する。ついで、この状態で、上インサート部材(78)を上側の上ブラケット(76)の貫通穴(761)、第1取付具(21A)のポケット穴(24)および下側の上ブラケット(76)の貫通穴(761)の順に上方から挿入する。また、下インサート部材(79)を上側の下ブラケット(77)の貫通穴、第2取付具(21B)のポケット穴(24)および下側の下ブラケット(77)の貫通穴の順に上方から挿入する。その後、位置決め部材(781)を上インサート部材(78)における上側の上ブラケット(76)よりも上方の部分に貫通させて上側の上ブラケット(76)の上面に係合させるとともに、位置決め部材(791)を下インサート部材(79)における上側の下ブラケット(77)よりも上方の部分に貫通させて上側の下ブラケット(77)の上面に係合させる。こうして、アウトリガー(7)が支柱(2)に取り付けられる。
【0040】
図9および図10はこの発明による第2の実施形態の取付構造を利用して、複数の支柱を有しかつ仮設足場の組立途中においては自立ができない仮設足場用強化支柱を仮支えする目的で、各支柱にアウトリガーが取り付けられた仮設足場用強化支柱の全体構成を示す。
【0041】
図9および図10において、仮設足場用強化支柱(10)は、近接して配置されるとともに相互に着脱自在に連結された4本の支柱(2)からなり、仮設足場の組立途中において、仮設足場用強化支柱(10)を仮支えする目的で、各支柱(2)にアウロリガー(7)が取り付けられている。
【0042】
仮設足場用強化支柱(10)の4本の支柱(2)における各取付具(21)(21A)よりも若干上方の高さ位置に、隣り合う支柱(2)に向かって突出した腕部(11)が固定されている。たとえば、前側の左の支柱(2)には右方に突出した腕部(11)が固定され、前側の右の支柱(2)には後方に突出した腕部(11)が固定され、後側の右の支柱(2)には左方に突出した腕部(11)が固定され、後側の左の支柱(2)には前方に突出した腕部(11)が固定されている。腕部(11)の先端部にはピン状の垂下部材(12)が設けられており、隣り合う支柱(2)の取付具(21)のポケット穴(24)内に上方から挿入されることにより4本の支柱(2)が連結されている。また、4本の支柱(2)は下端部において連結部材(13)によって連結固定されており、連結部材(13)にジャッキ(14)が設けられている。
【0043】
仮設足場用強化支柱(10)の各支柱(2)に、図5図8に示す移動式足場(1)のアウトリガー(7)と同じ構成のアウトリガー(7)が取り付けられている。仮設足場の組立完了後にはアウトリガー(7)は取り外される。
【0044】
アウトリガー(7)の支柱(2)への取付構造は、図5図8に示す移動式足場(1)のアウトリガー(7)の支柱(2)への取付構造と同様であり、同じく取付手順も図5図8に示す移動式足場(1)のアウトリガー(7)の支柱(2)への取付手順と同様である。
【0045】
なお、アウトリガー(7)は、この発明による第2の実施形態の取付構造を利用して、仮設足場の組立途中において自立ができない1つの支柱を仮支えする目的で当該支柱に取り付けられることもある。
【0046】
図11および図12は、図5図8に示す移動式足場(1)へのアウトリガー(7)の取付構造、および図9および図10に示す仮設足場用強化支柱(10)へのアウトリガー(7)の取付構造の変形例を示す。
【0047】
図11および図12において、アウトリガー(7)の第1縦柱(71)の上端部に、2つの水平板状の上ブラケット(81)が鉛直軸線の周りに回転自在となるように上下方向に間隔をおいて設けられている。また、第1縦柱(71)の下端部に、2つの水平板状の下ブラケット(82)が鉛直軸線の周りに回転自在となるように上下方向に間隔をおいて設けられている。上ブラケット(81)の回転中心となる鉛直軸線および下ブラケット(82)の回転中心となる鉛直軸線は第1縦柱(71)の中心軸線であり、両鉛直軸線は同一軸線である。各上ブラケット(81)および各下ブラケット(82)の先端部(突出端部)に、支柱(2)のアウトリガー(5)側に取り付けられて周方向に隣り合う2つの第1および第2取付具(21A)(21B)のポケット穴(24)と合致する1つの貫通穴(811)が形成されている。上ブラケット(81)および下ブラケット(82)の支柱(2)側の縁部は、凹円弧状になっているとともに支柱(2)の外周面に近接または接触している。
【0048】
アウトリガー(7)の支柱(2)への取付構造は次の通りである。すなわち、第1取付具(21A)および上ブラケット(81)とは別個に形成された鉛直ピン状の1つの上インサート部材(78)が、両上ブラケット(81)の2つの貫通穴(811)および支柱(2)の周方向に隣り合う2つの第1取付具(21A)のポケット穴(24)に上方から挿入され、さらに上インサート部材(78)における上側の上ブラケット(81)よりも上方の部分に貫通させられた水平ピン状の位置決め部材(781)が上側の上ブラケット(81)の上面に係合させられている。また、第2取付具(21B)および下ブラケット(82)とは別個に形成された鉛直ピン状の1つの下インサート部材(79)が、両下ブラケット(82)の1つの貫通穴および支柱(2)の周方向に隣り合う2つの第2取付具(21B)のポケット穴(24)に上方から挿入され、さらに下インサート部材(79)における上側の下ブラケット(82)よりも上方の部分に貫通させられた水平ピン状の位置決め部材(791)が上側の下ブラケット(82)の上面に係合させられている。これによって、アウトリガー(5)が第1縦柱(71)を回動中心として回動自在に支柱(2)に取り付けられている。
【0049】
上下両インサート部材(78)(79)の外周面は円筒面となっており、両者の直径は支柱(2)の第1および第2取付具(21A)(21B)における両フランジ部(22)の内面どうしの間隔と等しく、または若干小さくなっている。したがって、上下両インサート部材(78)(79)の外周面が、第1および第2取付具(21A)(21B)の両フランジ部(22)内面およびウェブ部(23)の下端に近接または接触している。そして、上ブラケット(81)および下ブラケット(82)の支柱(2)側の縁部は、凹円弧状になっているとともに支柱(2)の外周面に近接または接触していることと相まって、アウトリガー(7)のがたつきが抑制されている。
【0050】
アウトリガー(7)の支柱(2)への取付の手順は、図5図8に示す移動式足場(1)のアウトリガー(7)の支柱(2)への取付手順と同様である。
【0051】
図13は、図11および図12に示す移動式足場(1)へのアウトリガー(7)の取付構造に用いられる上インサート部材および下インサート部材の変形例を示す。
【0052】
図13において、上下両インサート部材(85)(86)はくさびからなり、第1および第2取付具(21A)(21B)のポケット穴(24)内に圧入されており、支柱(2)の外周面および第1および第2取付具(21A)(21B)のウェブ部(23)に圧接させられている。これにより、アウトリガー(7)のがたつきが抑制されている。
【0053】
なお、図13に示す上下両インサート部材(85)(86)を用いる場合、上下両ブラケット部材(81)(82)の支柱(2)側の縁部は、支柱(2)の外周面に近接または接触するような凹円弧状になっている必要はない。
【産業上の利用可能性】
【0054】
この発明による支柱へのアウトリガー取付構造は、移動式足場の支柱や、自立ができない仮設足場用の支柱にアウトリガーを取り付ける際に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0055】
(1):移動式足場、(2):支柱、(20):取付具群、(20A):第1取付具群、(20B):第2取付具群、(21):取付具、(21A):第1取付具、(21B):第2取付具、(22):フランジ部、(23):ウェブ部、(24):ポケット穴、(5):アウトリガー、(51):第1縦柱、(56):上ブラケット、(57):上インサート部材、(58):下ブラケット、(59):下インサート部材、(7):アウトリガー、(71):第1縦柱、(76):上ブラケット、(77):下ブラケット、(78):上インサート部材、(79):下インサート部材、(81):上ブラケット、(82):下ブラケット、(85):上インサート部材、(86):下インサート部材
【要約】
【課題】アウトリガーを支柱に鉛直軸線の周りに回動自在に簡単に取り付けることができる支柱へのアウトリガー取付構造を提供する。
【解決手段】アウトリガー5の第1縦柱51の上端部に支柱2側に突出した上ブラケット56が固定されており、上ブラケット56の突出端部に鉛直ピン状で外周面が円筒面となっている上インサート部材57が固定されている。また、第1縦柱5)の下端部に2つの下ブラケット58が上下方向に間隔をおいて固定されている。各下ブラケット58の突出端部に、第2取付具21Bのポケット穴と合致する貫通穴が形成されている。上インサート部材57が第1取付具21Aのポケット穴に上方から挿入されるとともに、鉛直ピン状で外周面が円筒面となっている下インサート部材59が両下ブラケット58の貫通穴および第2取付具21Bのポケット穴に上方から挿入されている。
【選択図】図3
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13