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特許7426177携帯用通信装置による実行方法及びその装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】携帯用通信装置による実行方法及びその装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/14 20090101AFI20240125BHJP
   H04W 36/36 20090101ALI20240125BHJP
   H04W 88/06 20090101ALI20240125BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20240125BHJP
   H04W 36/24 20090101ALI20240125BHJP
【FI】
H04W36/14
H04W36/36
H04W88/06
H04W52/02
H04W36/24
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023056068
(22)【出願日】2023-03-30
(62)【分割の表示】P 2018219989の分割
【原出願日】2018-11-26
(65)【公開番号】P2023082122
(43)【公開日】2023-06-13
【審査請求日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】10-2017-0158289
(32)【優先日】2017-11-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金 希 泰
(72)【発明者】
【氏名】金 廷 泰
(72)【発明者】
【氏名】文 スゥ 賢
(72)【発明者】
【氏名】鄭 桂 政
【審査官】伊東 和重
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-524210(JP,A)
【文献】特開2008-244603(JP,A)
【文献】特開2006-245862(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0349836(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24-7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯用通信装置によって実行される方法であって、
外部装置と通信するための5G通信プロトコルを使用する第1通信を含む無線通信を前記携帯用通信装置によって実行する段階と、
前記携帯用通信装置によって、前記無線通信のデータスループットが指定された基準値より大きいかどうかを判断する段階と、
前記無線通信のデータスループットが前記指定された基準値よりも大きく維持されている間、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用した前記第1通信を継続して実行し、前記携帯用通信装置の温度を監視する段階と、
前記携帯用通信装置により、前記監視された前記温度が指定された基準温度よりも高く、前記無線通信のデータスループットが指定された基準値よりも大きいことに少なくとも部分的に基づいて(based at least in part)、ハンドオーバを介して高速通信による発熱を制御するために、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信から、前記外部装置と通信するための4G通信プロトコルを使用する第2通信への前記ハンドオーバを実行する段階と、を有することを特徴とする携帯用通信装置による実行方法。
【請求項2】
前記ハンドオーバを実行する段階は、前記外部装置と通信するための前記4G通信プロトコルを使用して第2通信を実行する段階と、
前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信を終了する段階と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置による実行方法。
【請求項3】
前記外部装置と通信するための前記4G通信プロトコルを使用して受信信号の強度が指定された基準電界より大きいかどうかを判断する段階と、
前記外部装置と通信するための前記4G通信プロトコルを使用する前記受信信号の強度が指定された基準電界よりも大きいことに少なくとも部分的に基づいて、前記ハンドオーバを実行する段階と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置による実行方法。
【請求項4】
前記ハンドオーバを実行した後、定期的に前記温度を監視する段階と、
指定された第2基準温度以下に前記温度が低下したことに少なくとも部分的に基づいて、前記外部装置と通信するための前記4G通信プロトコルを使用する前記第2通信から、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信へのハンドオーバを実行する段階と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置による実行方法。
【請求項5】
前記温度が前記第2基準温度以下に低下した時、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する受信信号の強度が前記指定された基準電界より大きいかどうかを判断する段階と、
前記5G通信プロトコルを使用して受信した前記受信信号の強度が前記基準電界よりも大きいことに少なくとも部分的に基づいて、前記外部装置と通信するための前記4G通信プロトコルを使用する前記第2通信から、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信への前記ハンドオーバを実行する段階と、をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の携帯用通信装置による実行方法。
【請求項6】
前記ハンドオーバの実行に応答して、ハンドオーバ通知を表示する段階をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置による実行方法。
【請求項7】
前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信の動作時間が指定された基準時間よりも長いかどうかを判断する段階と、
前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信の動作時間が基準時間よりも長いことに少なくとも部分的に基づいて、前記温度が指定された基準温度よりも高いと判断する段階と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置による実行方法。
【請求項8】
前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信の消費電流を測定する段階と、
測定された消費電流が指定された基準電流を超えている間、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信の動作時間を特定する段階と、
前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信の動作時間が指定された基準時間よりも長いことに少なくとも部分的に基づいて、前記温度が指定された基準温度よりも高いと判断する段階と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置による実行方法。
【請求項9】
前記監視された前記温度が指定された基準温度よりも高い場合でも、前記外部装置と通信するための前記4G通信プロトコルを使用する前記第2通信への前記ハンドオーバを実行しないように、少なくとも1つのアプリケーションを設定する段階をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置による実行方法。
【請求項10】
前記携帯用通信装置の指定されたアプリケーションのためのさらなる基準温度を設定する段階と、
前記指定されたアプリケーションが実行されている時、プロセッサは、前記監視された前記温度が前記さらなる基準温度に達するまで、前記外部装置と通信するために前記4G通信プロトコルを使用して前記第2通信への前記ハンドオーバを実行しないようにする段階と、をさらに有し、
前記さらなる基準温度は、前記指定された基準温度より高いことを特徴とする請求項1に記載の携帯用通信装置による実行方法。
【請求項11】
携帯用通信装置であって、
5G通信プロトコルを使用して無線通信を実行するための第1ロジックと、4G通信プロトコルを使用して無線通信を実行するための第2ロジックとを備える通信モジュールと、
前記通信モジュールに動作可能に接続された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続されたメモリと、を有し、
前記メモリは、
実行時に前記少なくとも1つのプロセッサに、
無線通信を実行するように前記通信モジュールを制御し、
ここで、前記無線通信は、外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する第1通信を含み、
前記無線通信のデータスループットが指定された基準値より大きいかどうかを判断し、
前記無線通信の前記データスループットが前記指定された基準値よりも大きく維持されている間、前記通信モジュールを制御して、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用して前記第1通信を実行し続け、
前記携帯用通信装置の温度を監視し、前記監視された前記温度が指定された基準温度よりも高く、前記監視された前記データスループットが前記指定された基準値よりも大きいことに少なくとも部分的に基づいて、前記通信モジュールを介した高速通信による発熱を制御するために、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信から、前記外部装置と通信するための4G通信プロトコルを使用する第2通信へのハンドオーバを実行するように前記通信モジュールを制御する、
ことを行わせる命令を格納することを特徴とする携帯用通信装置。
【請求項12】
前記メモリは、実行時に、前記少なくとも1つのプロセッサに、
前記外部装置と通信するための前記4G通信プロトコルを使用して第2通信を実行し、
前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用した前記第1通信を終了させる、
ことを行わせる命令をさらに格納することを特徴とする請求項11に記載の携帯用通信装置。
【請求項13】
前記メモリは、実行時に、少なくとも1つのプロセッサに、
前記外部装置と通信するための前記4G通信プロトコルを使用した受信信号の強度が、指定された基準電界よりも大きいかどうかを判断し、
前記外部装置と通信するための前記4G通信プロトコルを使用した前記受信信号の強度が指定された基準電界よりも大きいことに少なくとも部分的に基づいて、ハンドオーバを実行する、
ことを行わせる命令をさらに格納することを特徴とする請求項11に記載の携帯用通信装置。
【請求項14】
前記メモリは、実行されると、前記監視された前記温度が、前記指定された基準温度よりも高い場合でも、前記外部装置と通信するために前記4G通信プロトコルを使用して前記第2通信への前記ハンドオーバを実行しないように、少なくとも1つのアプリケーションを少なくとも1つのプロセッサに設定させる命令をさらに格納することを特徴とする請求項11に記載の携帯用通信装置。
【請求項15】
前記温度を検出するように構成された温度センサをさらに有し、
前記メモリは、実行されると、前記監視された前記データスループットが前記指定された基準値より大きいことに基づいて、前記少なくとも1つのプロセッサに前記温度センサを作動させる命令を格納することを特徴とする請求項11に記載の携帯用通信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用通信装置による実行方法及びその装置に関し、特に、高速通信時に電子装置の過熱を防止できる携帯用通信装置による実行方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子装置は、多様な機能を提供できる。
例えば、電子装置は、音声通信機能、近距離無線通信(例:ブルートゥース(登録商標)、ワイファイ(Wi-Fi)、又はNFC(near field communication))機能、移動通信(例:3G(generation)、又は4G)機能、音楽又は動画再生機能、撮影機能、又はナビゲーション機能を提供できる。
近年では、多量のデータを短い時間で伝送できる多様な高速通信メカニズム(例えば、ミリ波(mmwave)通信(例:ワイギグ(WiGig)、802.11ay、又は5G))をサポートする電子装置が開発されてきている。
【0003】
しかしながら、高速通信を長時間利用する場合、高いデータ処理率(data throughput)及び/又は高い電流消費により、電子装置が過熱する可能性がある。
電子装置の過熱によって、電子装置の部品(例:5G通信プロセッサIC又はワイギグICのような高速通信IC)の性能及び/又は寿命が低下する可能性がある。
また、電子装置の過熱によりユーザは低温火傷を負う可能性がある、という問題があった。
よって、加熱を防止し、電子装置の寿命を改善することが重要な課題となっている。
【0004】
上記情報は、本発明の多様な実施形態の理解を助けるための単なるバックグラウンド情報として提示される。以上の情報のうちどれが先行技術として適用され得るかについてはいかなる決定及び主張も行われていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】韓国登録特許第10-1536851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記従来の高速通信電子装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、高速通信時に電子装置の過熱を防止できる携帯用通信装置による実行方法及びその装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、高速通信によって、電子装置が過熱される場合、高速通信を他の通信にハンドオーバ(handover)できる携帯用通信装置による実行方法及びその装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するためになされた本発明による携帯用通信装置による実行方法は、外部装置と通信するための5G通信プロトコルを使用する第1通信を含む無線通信を前記携帯用通信装置によって実行する段階と、前記携帯用通信装置によって、前記無線通信のデータスループットが指定された基準値より大きいかどうかを判断する段階と、前記無線通信のデータスループットが前記指定された基準値よりも大きく維持されている間、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用した前記第1通信を継続して実行し、前記携帯用通信装置の温度を監視する段階と、前記携帯用通信装置により、前記監視された前記温度が指定された基準温度よりも高く、前記無線通信のデータスループットが指定された基準値よりも大きいことに少なくとも部分的に基づいて(based at least in part)、ハンドオーバを介して高速通信による発熱を制御するために、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信から、前記外部装置と通信するための4G通信プロトコルを使用する第2通信への前記ハンドオーバを実行する段階と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記目的を達成するためになされた本発明による携帯用通信装置は、5G通信プロトコルを使用して無線通信を実行するための第1ロジックと、4G通信プロトコルを使用して無線通信を実行するための第2ロジックとを備える通信モジュールと、前記通信モジュールに動作可能に接続された少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に接続されたメモリと、を有し、前記メモリは、実行時に前記少なくとも1つのプロセッサに、無線通信を実行するように前記通信モジュールを制御し、ここで、前記無線通信は、外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する第1通信を含み、前記無線通信のデータスループットが指定された基準値より大きいかどうかを判断し、前記無線通信の前記データスループットが前記指定された基準値よりも大きく維持されている間、前記通信モジュールを制御して、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用して前記第1通信を実行し続け、前記携帯用通信装置の温度を監視し、前記監視された前記温度が指定された基準温度よりも高く、前記監視された前記データスループットが前記指定された基準値よりも大きいことに少なくとも部分的に基づいて、前記通信モジュールを介した高速通信による発熱を制御するために、前記外部装置と通信するための前記5G通信プロトコルを使用する前記第1通信から、前記外部装置と通信するための4G通信プロトコルを使用する第2通信へのハンドオーバを実行するように前記通信モジュールを制御する、ことを行わせる命令を格納することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一実施形態による電子装置は、3GHz~100GHzの間の第1周波数を有する第1信号を送受信する第1無線通信モジュールと、前記第1周波数より低い第2周波数を有する第2信号を送受信する第2無線通信モジュールと、制御回路と、を有し、前記制御回路は、前記第1無線通信モジュールを用いて外部装置と第1データを無線で通信し、前記外部装置と通信する間、前記第1無線通信モジュールの使用量をモニタリングし、前記モニタリングされた使用量に少なくとも一部が基づいて、前記第1無線通信モジュールに代えて前記第2無線通信モジュールを用いて前記外部装置と第2データを無線で通信するように設定されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る携帯用通信装置による実行方法及びその装置によれば、高速通信によって電子装置が過熱されることを防止できる。
本発明に係る携帯用通信装置による実行方法及びその装置によれば、データ通信のハンドオーバによって発熱を制御し、途切れないデータ通信を提供できる。
また、ハンドオーバ時、高速通信モジュールの電源をオフ(OFF)することで、電子装置の過熱を迅速に解消できる、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態によるネットワーク環境内の電子装置の構成を示すブロック図である。
図2】本発明の一実施形態による電子装置の概略構成を示すブロック図である。
図3A】本発明の一実施形態による第1通信モジュール及び第2通信モジュールの構成を示すブロック図である。
図3B】本発明の他の実施形態による第1通信モジュール及び第2通信モジュールの構成を示すブロック図である。
図4】本発明の一実施形態による電子装置の通信動作を説明するためのフローチャートである。
図5A】本発明の一実施形態による電子装置の通信動作を説明するためのフローチャートである。
図5B】本発明の一実施形態による電子装置の通信動作を説明するためのフローチャートである。
図5C】本発明の一実施形態による電子装置のハンドオーバをユーザに通知する例を説明するための例示図である。
図6】本発明の一実施形態による電子装置の温度をモニタリングする動作を説明するためのフローチャートである。
図7】本発明の一実施形態による電子装置の温度をモニタリングする動作を説明するためのフローチャートである。
図8】本発明の一実施形態による電子装置の温度をモニタリングする動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
次に、本発明に係る携帯用通信装置による実行方法及びその装置を実施するための形態の具体例を図面を参照しながら説明する。
【0013】
本明細書では特定の実施形態が図面に例示され、関連する詳細な説明がを記載するが、これは本発明の多様な実施形態を特定の形態に限定することを意図するものではない。
例えば、本発明の実施形態を多様に変更することができることは、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に自明である。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態によるネットワーク環境100内の電子装置101の構成を示すブロック図である。
図1を参照すると、ネットワーク環境100で、電子装置101は、第1ネットワーク198(例:近距離無線通信)を介して電子装置102と通信したり、又は第2ネットワーク199(例:遠距離無線通信)を介して電子装置104又はサーバ108と通信する。
一実施形態によれば、電子装置101は、サーバ108を介して電子装置104と通信する。
【0015】
一実施形態によれば、電子装置101は、プロセッサ120、メモリ130、入力装置150、音響出力装置155、表示装置160、オーディオモジュール170、センサモジュール176、インタフェース177、ハプティックモジュール179、カメラモジュール180、電力管理モジュール188、バッテリ189、通信モジュール190、加入者識別モジュール196、及びアンテナモジュール197を含むことができる。
一実施形態では、電子装置101には、これらの構成要素の内の少なくとも1つ(例:表示装置160又はカメラモジュール180)が省略されるか、又は他の構成要素を追加することもできる。
一実施形態では、例えば、表示装置160(例:ディスプレイ)にエンベデッドされたセンサモジュール176(例:指紋センサ、虹彩センサ、又は照度センサ)の場合のように、一部の構成要素が統合されて具現することができる。
【0016】
プロセッサ120は、例えば、ソフトウェア(例:プログラム140)を駆動してプロセッサ120に接続された電子装置101の少なくとも1つの他の構成要素(例:ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御することができ、多様なデータ処理及び演算を行う。
プロセッサ120は、他の構成要素(例:センサモジュール176又は通信モジュール190)から受信された命令又はデータを揮発性メモリ132に読み込んで処理し、結果データを不揮発性メモリ134に記憶する。
一実施形態によれば、プロセッサ120は、メインプロセッサ121(例:中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)、及びそれとは独立して運営され、追加的に又は代替的に、メインプロセッサ121より低電力で使用したり、又は指定された機能に特化した補助プロセッサ123(例:グラフィック処理装置、イメージシグナルプロセッサ、センサハブプロセッサ、又はコミュニケーションプロセッサ)を含むことができる。
【0017】
ここで、補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121と別個で、又はエンベデッドされて運営することができる。
この場合、補助プロセッサ123は、例えば、メインプロセッサ121がインアクティブ(例:スリープ)状態にある間にメインプロセッサ121に代わって、又はメインプロセッサ121がアクティブ(例:アプリケーション遂行)状態にある間にメインプロセッサ121とともに、電子装置101の構成要素の内の少なくとも1つの構成要素(例:表示装置160、センサモジュール176、又は通信モジュール190)と関連づけられた機能又は状態の少なくとも一部を制御できる。
一実施形態によれば、補助プロセッサ123(例:イメージシグナルプロセッサ又はコミュニケーションプロセッサ)は、機能的に関連のある他の構成要素(例:カメラモジュール180又は通信モジュール190)の一部の構成要素として具現することができる。
【0018】
メモリ130は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素(例:プロセッサ120又はセンサモジュール176)によって用いられる多様なデータ、例えば、ソフトウェア(例:プログラム140)及び、それに関連づけられた命令に対する入力データ又は出力データを記憶する。
メモリ130は、揮発性メモリ132又は不揮発性メモリ134を含むことができる。
プログラム140は、メモリ130に記憶されるソフトウェアであって、例えば、オペレーティングシステム142、ミドルウェア144又はアプリケーション146を含むことができる。
入力装置150は、電子装置101の構成要素(例:プロセッサ120)に用いられる命令又はデータを電子装置101の外部(例:ユーザ)から受信するための装置であって、例えば、マイク、マウス、キーボード、又はデジタルペン(例:スタイラスペン)を含むことができる。
【0019】
音響出力装置155は、音響信号を電子装置101の外部に出力するための装置であって、例えば、マルチメディア再生又は録音再生のように一般的な用途に用いられるスピーカと電話受信専用に用いられるレシーバを含むことができる。
一実施形態によれば、レシーバはスピーカと一体として、又は別体として形成することができる。
表示装置160は、電子装置101のユーザに情報を視覚的に提供するための装置であって、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置、又はプロジェクタ及び該当装置を制御するための制御回路を含むことができる。
一実施形態によれば、表示装置160は、タッチ回路又はタッチに対する圧力の強度を測定できる圧力センサを含むことができる。
【0020】
オーディオモジュール170は、音と電気信号を双方向で変換させることができる。
一実施形態によれば、オーディオモジュール170は、入力装置150を介して声を取得したり、音響出力装置155、又は電子装置101と有線又は無線で接続された外部電子装置(例:電子装置102(例:スピーカ又はヘッドホン))を介して声を出力できる。
センサモジュール176は、電子装置101の内部の作動状態(例:電力又は温度)、又は外部の環境状態に対応する電気信号又はデータ値を生成する。
センサモジュール176は、例えば、ジェスチャセンサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、マグネティックセンサ、加速度センサ、グリップセンサ、近接センサ、カラーセンサ、IR(infrared)センサ、生体センサ、温度センサ、湿度センサ、又は照度センサを含むことができる。
【0021】
インタフェース177は、外部電子装置(例:電子装置102)と有線又は無線で接続できる指定されたプロトコルをサポートする。
一実施形態によれば、インタフェース177は、HDMI(登録商標)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インタフェース、SDカードインタフェース、又はオーディオインタフェースを含むことができる。
接続端子178は、電子装置101と外部電子装置(例:電子装置102)を物理的に接続させることができるコネクタ、例えば、HDMI(登録商標)コネクタ、USBコネクタ、SDカードコネクタ、又はオーディオコネクタ(例:ヘッドホンコネクタ)を含むことができる。
【0022】
ハプティックモジュール179は、電気的信号をユーザが触覚又は運動感覚を介して認知できる機械的な刺激(例:振動又は動き)又は電気的な刺激に変換する。
ハプティックモジュール179は、例えば、モータ、圧電素子、又は電気刺激装置を含むことができる。
カメラモジュール180は、静止画像及び動画を撮影できる。
一実施形態によれば、カメラモジュール180は、1つ以上のレンズ、イメージセンサ、イメージシグナルプロセッサ、又はフラッシュを含むことができる。
電力管理モジュール188は、電子装置101に供給される電力を管理するためのモジュールであって、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として構成することができる。
バッテリ189は、電子装置101の少なくとも1つの構成要素に電力を供給するための装置であって、例えば、再充電が不可能な一次電池、再充電が可能な二次電池又は燃料電池を含むことができる。
【0023】
通信モジュール190は、電子装置101と外部電子装置(例:電子装置102、電子装置104、又はサーバ108)の間の有線又は無線通信チャネルの確立、及び確立された通信チャネルを介した通信の遂行をサポートする。
通信モジュール190は、プロセッサ120(例:アプリケーションプロセッサ)と独立して運営される、有線通信又は無線通信をサポートする1つ以上のコミュニケーションプロセッサを含むことができる。
【0024】
一実施形態によれば、通信モジュール190は、無線通信モジュール192(例:セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール194(例:LAN(local area network)通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含み、そのうち該当する通信モジュールを用いて第1ネットワーク198(例:ブルートゥース(登録商標)、WiFi、WiFi direct、WiGig、802.11ay、又はIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク199(例:セルラーネットワーク(例:4Gネットワーク、5Gネットワーク)、インターネット、又はコンピューターネットワーク(例:LAN又はWAN)のような遠距離通信ネットワーク)を介して外部電子装置と通信する。
上述の様々な種類の通信モジュール190は、1つのチップで具現するか、又はそれぞれ別途のチップで具現することができる。
一実施形態によれば、無線通信モジュール192は、加入者識別モジュール196に記憶されたユーザ情報を用いて通信ネットワーク内で電子装置101を区別及び認証できる。
【0025】
アンテナモジュール197は、信号又は電力を外部に送信したり外部から受信したりするための1つ以上のアンテナを含む。
アンテナモジュール197は、一実施形態によれば、導電体又は導電性パターンで形成することができ、ある実施形態によれば、導電体又は導電性パターンの他にも追加的に他の部品(例:RFIC)をさらに含むことができる。
一実施形態によれば、アンテナモジュール197は、第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワークで用いられる通信方式に適した少なくとも1つのアンテナが、例えば、通信モジュール190によって選択され得る。
信号又は電力は、選択された少なくとも1つのアンテナを介して通信モジュール290と外部電子装置の間で送受信される。
【0026】
構成要素の内の一部の構成要素は、周辺機器の間の通信方式(例:バス、GPIO(general purpose input/output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface))を介して互いに接続されて信号(例:命令又はデータ)を互いに交換できる。
一実施形態によれば、命令又はデータは、第2ネットワーク199に接続されたサーバ108を介して電子装置101と外部の電子装置104の間で送信又は受信することができる。
【0027】
電子装置(102、104)の各々は、電子装置101と同じ又は異なる種類の装置であることができる。
一実施形態によれば、電子装置101で実行される動作の全部又は一部は他の1つ又は複数の外部電子装置で実行されることができる。
一実施形態によれば、電子装置101が一機能又はサービスを自動的に又は要求によって行わなければならない場合、電子装置101は、機能又はサービスを自律的に実行させる代わりに又は追加的に、それと関連づけられた少なくとも一部の機能を外部電子装置に要求できる。
要求を受信した外部電子装置は、要求された機能又は追加機能を実行し、その結果を電子装置101に伝達する。
電子装置101は、受信された結果をそのまま又は追加的に処理して要求された機能又はサービスを提供できる。
そのために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、又はクライアント-サーバコンピューティング技術が用いられることができる。
【0028】
図2は、本発明の一実施形態による電子装置の概略構成を示すブロック図であり、図3Aは、本発明の一実施形態による第1通信モジュール及び第2通信モジュールの構成を示すブロック図であり、図3Bは、本発明の他の実施形態による第1通信モジュール及び第2通信モジュールの構成を示すブロック図である。
本文書で用いられる用語「通信モジュール」は、トランシーバ(transceiver)を含むものと理解され得る。
【0029】
図2図3Bを参照すると、本発明の一実施形態による電子装置200(例:電子装置101)は、プロセッサ210(例:プロセッサ120)、メモリ220(例:メモリ130)、ディスプレイ230(例:表示装置160)、第1通信モジュール240(例:無線通信モジュール192)、第2通信モジュール250(例:無線通信モジュール192)、及び温度センサ260を含む。
プロセッサ210、メモリ220、ディスプレイ230、第1通信モジュール240、第2通信モジュール250、及び温度センサ260は、電子装置200のハウジング(図示せず)の内部に配置される。
ハウジングは、第1プレート(plate)と第1プレートと対向する第2プレートを含む。
【0030】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサ210は、第1通信モジュール240及び第2通信モジュール250の間のハンドオーバを制御する。
例えば、プロセッサ210は、第1通信モジュール240を用いて外部電子装置と第1通信接続を確立し、第1通信接続を介して外部装置と無線通信を行う。
通信接続は通信リンク(例:無線リンク)を含むことができる。
プロセッサ210は、第1通信モジュール240が指定された範囲以上の高速通信中の場合(例:第1通信モジュール240のデータ処理量(data throughput)が基準値以上の場合)第1通信モジュール240の温度をモニタリング(例:確認、測定又は推定)する。
一実施形態によれば、プロセッサ210は、第1通信接続を介して外部電子装置と無線通信を行う間に第1通信モジュール240の温度をモニタリングする。
【0031】
プロセッサ210は、第1通信モジュール240の温度が第1指定された温度(第1基準温度(例:50度))を満足(例:以上(又は超過))する場合は、第1通信モジュール240から第2通信モジュール250にハンドオーバする。
例えば、プロセッサ210は、モニタリングされた(又は確認された)温度が、第1基準温度を満足する場合、第1通信接続を第2通信モジュール250を用いて外部装置と無線通信する第2通信接続に変更するハンドオーバを行う。
一実施形態によれば、プロセッサ210は、第1通信モジュール240の温度が第1基準温度を満足するとしても第2通信モジュール250の受信信号が指定された基準電界(例:-90dBm)以上(又は超過)であるか否かに基づいて、ハンドオーバを条件的に行う。
第1通信モジュール240の温度をモニタリングする方法は、図6~8を参照して後述する。
【0032】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサ210は、第1通信モジュール240から第2通信モジュール250にハンドオーバする時、第1通信モジュール240の電源をオフ(OFF)できる。
他の例として、プロセッサ210は、第2通信モジュール250の性能(例:データ処理率、データ処理量、又は伝送速度)に基づいてサービス品質(例:解像度)を減少させることができる。
例えば、プロセッサ210は、第1通信モジュール240を用いて伝送していた「4k UHD(ultra high definition)」画質の動画データを「FHD(full HD)」画質の動画データに変更して第2通信モジュール250を用いて外部装置(例:TV)に伝送できる。
一実施形態によれば、プロセッサ210は、電子装置200の過熱によってサービス品質が変更されたことを知らせるユーザインタフェースを提供できる。
【0033】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサ210は、第2通信モジュール250にハンドオーバする時、第1通信モジュール240の温度をモニタリングし、第1通信モジュール240の温度が第1指定された温度より低い第2指定された温度(第2基準温度(例:30度))を満足(例:以下又は未満)する場合は、第2通信モジュール250から第1通信モジュール240にハンドオーバする。
一実施形態によれば、第2基準温度は、第1基準温度と同一に設定することができる。
一実施形態によれば、プロセッサ210は、第1通信モジュール240の受信信号が指定された基準電界(例:-90dBm)以上(又は超過)である場合、第2通信モジュール250から第1通信モジュール240にハンドオーバを行う。
【0034】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサ210は、第2通信モジュール250から第1通信モジュール240にハンドオーバする時、サービス品質を復元させることができる。
例えば、プロセッサ210は、「FHD」画質の動画データでなく、「4k UHD」画質の動画データを第1通信モジュール240を用いて外部装置に伝送できる。
一実施形態によれば、プロセッサ210は、第2通信モジュール250から第1通信モジュール240にハンドオーバされたことを知らせるユーザインタフェースを提供できる。
【0035】
一実施形態によれば、ハンドオーバのための基準温度は、アプリケーション(アプリ)、機能、またはサービスごとに異なるように設定することができる。
例えば、リアルタイム通信が重要な(または要求される)アプリが実行中の場合、プロセッサ210は、第1通信モジュール240の温度が第1基準温度を満足するとしても第1基準温度より高い第3の指定された温度(第3基準温度(例えば:60度))を満足するまで第2通信モジュール250にハンドオーバせず、外部電子装置と第1通信接続を維持することができる。
【0036】
一実施形態によれば、プロセッサ210は、第1通信接続の終了までの残り時間によって第1通信モジュール240の温度が第1基準温度を満足するとしても第2通信モジュール250にハンドオーバしないこともできる。
例えば、プロセッサ210は、第1通信モジュール240を用いて高画質の動画をストリーミングしたり、大容量データをダウンロードする途中で、第1通信モジュール240の温度が第1基準温度を満足する場合、動画終了までの残り時間又はダウンロード完了までの残り時間をチェックし、チェックされた時間が指定された時間(例:3分)以下(又は未満)の場合は第2通信モジュール250にハンドオーバしないことができる。
【0037】
本発明の一実施形態によれば、メモリ220は、電子装置200のハンドオーバを制御するためのルックアップテーブル(look up table)を記憶する。
例えば、ルックアップテーブルは、第1通信モジュール240から第2通信モジュール250にハンドオーバするための基準条件を記憶する第1ルックアップテーブル(下記に示す表1)、及び第2通信モジュール250から第1通信モジュール240にハンドオーバするための基準条件を記憶する第2ルックアップテーブル(下記に示す表2)を含むことができる。
【表1】
【表2】
【0038】
表1及び表2は、一実施形態に過ぎず、本発明の実施形態を限定しない。
例えば、第1基準温度及び第2基準温度は、同じ値に設定することができる。
他の例として、第1ルックアップテーブルは、表1の4つの基準条件の内の一部のみを含むことができる。
他の例として、第1ルックアップテーブルは、他の基準条件(例:3Gbpsの処理率で20分以上の動作、又は500mA以上の電流消費が15分以上の持続)をさらに含むことができる。
一実施形態によれば、第2ルックアップテーブルも、表2の基準条件のうち一部を含んだり、他の基準条件をさらに含んだりすることができる。
【0039】
本発明の一実施形態によれば、ディスプレイ230は、ハウジングの一部を介して外部に露出し、出力機能を提供する。
例えば、ディスプレイ230は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、又は微小電気機械システム(MEMS)ディスプレイ、又は電子ペーパー(electronic paper)ディスプレイで形成することができる。
一実施形態によれば、ディスプレイ230は、タッチ入力を感知するタッチパネル(図示せず)を含むことができる。
【0040】
例えば、タッチパネルは、指、又はスタイラスペンのような入力ツールを用いた多様なタッチ入力(例:タブ、ダブルタブ、タッチ、タッチ移動、マルチタッチ、又は圧力タッチ)による物理的特性(静電容量、又は周波数)の変化を感知(又は認識)し、これをプロセッサ210に伝達する。
タッチパネルは、例えば、指を用いたタッチを感知する第1パネル(図示せず)、スタイラスペンの認識のための第2パネル(図示せず)、及び/又は圧力感知のための第3パネル(図示せず)をさらに含むことができる。
一実施形態によれば、タッチパネルの一部領域は、指紋認識のための領域に設定することができる。
【0041】
本発明の一実施形態によれば、ディスプレイ230は、外部装置に伝送中の画面と同じ画面を表示できる。
ディスプレイ230は、第1通信モジュール240から第2通信モジュール250又は第2通信モジュール250から第1通信モジュール240にハンドオーバされたことを知らせるユーザインタフェース画面を表示できる。
一実施形態によれば、ディスプレイ230は、サービス品質(例:解像度)が変更されたことを知らせるユーザインタフェースを表示できる。
【0042】
一実施形態によれば、第1通信モジュール240は、ハウジング内部に配置され、第1通信プロトコル(例:ミリ波通信)をサポートする。
例えば、第1通信モジュール240は、図3Aに示すように、ワイギグ(又は802.11ay)モジュール340であり得る。
他の例として、第1通信モジュール240は、図3Bに示すように、「5G NR(new radio)」通信モジュール360であり得る。
第1通信モジュール240は、3GHz~100GHzの間の第1周波数を有する第1信号を送受信する。
【0043】
一実施形態によれば、第2通信モジュール250は、第2通信プロトコルをサポートし、第1通信モジュール240に比べて相対的に低いデータ処理率(例:低速、低帯域、低発熱及び/又は低電力)を有する。
例えば、第2通信モジュール250は、図3Aに示すように、ワイファイモジュール350であり得る。
他の例として、第2通信モジュール250は、図3Bに示すように、LTE(long term evolution)モジュール370のようなセルラー通信モジュールであり得る。
第2通信モジュール250は、第1周波数より低い第2周波数を有する第2信号を送受信する。
【0044】
一実施形態によれば、第1通信モジュール240及び第2通信モジュール250は、互いにハンドオーバすることができる。
例えば、図2及び図3Aを参照すると、電子装置200は、第1通信モジュール240(例:ワイギグモジュール340)を介して外部装置と無線通信を接続し、ミラーリング(mirroring)サービスを提供できる。
【0045】
例えば、電子装置200は、第1通信モジュール240(例:ワイギグモジュール340)を介して「4K UHD」動画データを外部装置に伝送する。
第1通信モジュール240(例:ワイギグモジュール340)の温度が第1基準温度(例:50度)以上に上昇する場合、電子装置200は、第1通信モジュール240(例:ワイギグモジュール340)から第2通信モジュール250(例:ワイファイモジュール350)にハンドオーバし、第1通信モジュール240(例:ワイギグモジュール340)の温度が第2基準温度(例:30度)以下に減少する場合、第2通信モジュール250(例:ワイファイモジュール350)から第1通信モジュール240(例:ワイギグモジュール340)に再度ハンドオーバする。
一実施形態によれば、電子装置200は、1つの基準温度に基づいて、第1通信モジュール240(例:ワイギグモジュール340)及び前記第2通信モジュール250(例:ワイファイモジュール350)の間のハンドオーバを制御することもできる。
【0046】
図2及び図3Aを参照すると、ワイギグモジュール340は、例えば、ワイギグベースバンドモジュール341及び通信回路とアレイアンテナが統合されたワイギグ統合モジュール343を含む。
ワイファイモジュール350は、例えば、ベースバンドと通信回路が統合されたワイファイ統合モジュール351及びアンテナ353を含む。
例えば、ワイギグモジュール340及びワイファイモジュール350は、別途の部品であり得る。
他の例として、ワイギグモジュール340及びワイファイモジュール350は、互いに異なる位置に実装することができる。
図3Aは、一例に過ぎず、本発明の実施形態を限定しない。
【0047】
図2及び3Bを参照すると、一実施形態による電子装置200は、第1通信モジュール240(例:「5G NR」通信モジュール360)を介してデータを伝送する間、第1通信モジュール240(例:「5G NR」通信モジュール360)の温度が第1基準温度以上に上昇する場合は、第1通信モジュール240(例:5G NR通信モジュール360)から第2通信モジュール250(例:LTEモジュール370)にハンドオーバし、ハンドオーバされた状態で第1通信モジュール240(例:「5G NR」通信モジュール360)の温度が第2基準温度以下に減少する場合は、第2通信モジュール250(例:LTEモジュール370)から第1通信モジュール240(例:「5G NR」通信モジュール360)に再度ハンドオーバする。
一実施形態によれば、電子装置200は、1つの指定された温度に基づいて、第1通信モジュール240(例:「5G NR」通信モジュール360)及び第2通信モジュール250(例:LTEモジュール370)の間のハンドオーバを制御することもできる。
【0048】
一実施形態によれば、「5G NR」通信モジュール360は、5G通信規格(又はプロトコル)をサポートする5G通信プロセッサ(CP)361、基底帯域信号を中間周波数(inter frequency)(例:11Ghz)帯域の信号に変換したり、中間周波数帯域の信号を基底帯域信号に変換する第1通信回路363(例:IFIC)、中間周波数帯域の信号を無線周波数(radio frequency)(例:28Ghz)帯域の信号に変換したり、無線周波数帯域の信号を中間周波数帯域の信号に変換する第2通信回路365(例:RFIC)及びアレイアンテナ367を含む。
【0049】
一実施形態によれば、LTEモジュール370は、「4G CP」を含むAP371、第3通信回路373(例:トランシーバモジュール)、フロント-エンドモジュール375、PAMid(power amplifier module integrated duplxer)377及びアンテナ379を含む。
【0050】
一実施形態によれば、「5G NR」通信モジュール360及びLTEモジュール370は、別途の構成であり得、互いに異なる位置に実装することができる。
図3Bは、一例に過ぎず、本発明の実施形態を限定しない。
例えば、図3Bでは第3通信回路373が、sub 6GHz帯域及びLTE帯域の無線信号を処理すると示したが、sub 6GHz帯域の無線信号を処理するためのトランシーバは別途に形成することができる。
他の例として、「4G CP」は、AP371と別途に形成することができる。
【0051】
本発明の一実施形態によれば、温度センサ260は、第1通信モジュール240の周辺に配置され、第1通信モジュール240の温度を測定する。
例えば、温度センサ260は、温度によって抵抗値が変化するサーミスタ(thermistor)であり得る。
しかし、本発明の実施形態はこれに限定されず多様な温度センサを用いることができる。
本発明の一実施形態によれば、温度センサ260は、第1通信モジュール240のデータ処理率が基準値以上の場合に活性化させることができる。
一実施形態によれば、温度センサ260は省略することができる。
例えば、プロセッサ210が第1通信モジュール240のデータ処理率、動作時間及び/又は電流消費量の内の少なくとも1つを用いて温度を推定する場合、温度センサ260は省略することができる。
【0052】
本発明の多様な実施形態による電子装置(例:電子装置101、電子装置200)は、第1プレート(plate)と第1プレートと対向する第2プレートを含むハウジング、ハウジング内部に配置される第1通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、「5G NR」通信モジュール360)、ハウジング内部に配置され、第1通信モジュールよりデータ処理率が低い第2通信モジュール(例:第2通信モジュール250、ワイファイモジュール350、LTEモジュール370)、第1通信モジュール及び第2通信モジュールと機能的に接続されるプロセッサ(例:プロセッサ120、プロセッサ210)、及びプロセッサと機能的に接続されるメモリ(例:メモリ130、メモリ220)を含み、メモリは、前記第1通信モジュールによる通信が実行された時、プロセッサが第1通信モジュールのデータ処理率が指定された基準値以上であるかを確認し、データ処理率が基準値以上の場合、第1通信モジュールの温度をモニタリングし、モニタリングされた温度が指定された第1基準温度以上の場合、第1通信モジュールから第2通信モジュールにハンドオーバ(handover)してデータ通信を行うようにする複数のインストラクションを記憶することができる。
【0053】
一実施形態によれば、インストラクションは、プロセッサが、第2通信モジュールの受信信号の強度が指定された基準電界以上であるか否かを確認し、基準電界以上の場合は、ハンドオーバを行い、基準電界未満の場合は、第1通信モジュールを介したデータ通信を維持するようにすることができる。
一実施形態によれば、インストラクションは、プロセッサが、ハンドオーバ後、第1通信モジュールの温度を周期的にモニタリングし、第1通信モジュールの温度が指定された第2基準温度以下に減少する場合、第2通信モジュールから第1通信モジュールにハンドオーバさせることができる。
一実施形態によれば、インストラクションは、プロセッサが、第2基準温度以下に減少した時、第1通信モジュールの受信信号の強度が指定された基準電界以上であるか否かを確認し、基準電界以上の場合、第2通信モジュールから前記第1通信モジュールにハンドオーバを行わせ、基準電界未満の場合、第2通信モジュールを介したデータ通信を維持するようにすることができる。
【0054】
一実施形態によれば、ディスプレイ(例:表示装置160、ディスプレイ230)をさらに含み、インストラクションは、プロセッサが、ハンドオーバが行われたことをユーザに通知するユーザインタフェース(user interface)をディスプレイに表示するようにすることができる。
一実施形態によれば、インストラクションは、プロセッサが、ハンドオーバ時、第2通信モジュールの性能に基づいてデータ通信の品質を調整するようにすることができる。
一実施形態によれば、温度センサ(例:温度センサ260)をさらに含み、インストラクションは、プロセッサが、温度センサを介して第1通信モジュールの温度を周期的に測定するようにすることができる。
【0055】
一実施形態によれば、インストラクションは、プロセッサが、第1通信モジュールの動作時間が指定された基準時間以上であるか否かを確認し、動作時間が基準時間以上の場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度以上であると決定できる。
一実施形態によれば、インストラクションは、プロセッサが、第1通信モジュールの消費電流量を測定し、測定された消費電流量が指定された基準電流を超過する場合、第1通信モジュールの動作時間を確認し、動作時間が指定された基準時間以上の場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度以上であると決定できる。
【0056】
一実施形態によれば、第1通信モジュールは、ワイギグ(WiGig)プロトコルをサポートするワイギグ通信モジュール(例:ワイギグモジュール340)で、第2通信モジュールは、ワイファイ(WiFi)プロトコルをサポートするワイファイ通信モジュール(例:ワイファイモジュール350)であることができる。
一実施形態によれば、第1通信モジュールは、「5G NR」(new radio)通信モジュール(例:「5G NR」通信モジュール360)で、第2通信モジュールは、LTE(long term evolution)通信モジュール(例:LTEモジュール370)であることができる。
一実施形態によれば、メモリは、第1通信モジュールと第2通信モジュールのハンドオーバのための基準条件を記憶するテーブルを記憶することができる。
【0057】
本発明の一実施形態による携帯用通信装置((例:電子装置101、電子装置200)は、1つ以上の温度センサ(例:温度センサ260)、第1通信プロトコルをサポートできる第1通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、又は「5G NR」通信モジュール360)、第2通信プロトコルをサポートできる第2通信モジュール(例:第2通信モジュール250、ワイファイモジュール350、又はLTEモジュール370)、及び第1通信モジュール及び第2通信モジュールと機能的に接続されたプロセッサ(例:プロセッサ120又はプロセッサ210)を含み、プロセッサは、第1通信モジュールを用いて携帯用通信装置と外部電子装置の間で第1通信接続を確立し、第1通信接続を介して携帯用通信装置と外部電子装置の間で無線通信を行う間に1つ以上の温度センサの内の少なくとも1つの温度センサを用いて第1通信モジュールの温度を確認し、確認された温度が指定された温度を満足する場合、第1通信接続を第2通信モジュールを用いて携帯用通信装置と外部電子装置の間の第2通信接続に変更するハンドオーバ(handover)を行うように設定することができる。
【0058】
一実施形態によれば、プロセッサは、第1通信モジュールのデータ処理率が指定された基準値以上であるか否かを確認し、データ処理率が基準値以上の場合、第1通信モジュールの温度を確認するように設定することができる。
一実施形態によれば、プロセッサは、第1通信モジュールの動作時間に基づいて、温度を確認するように設定することができる。
一実施形態によれば、プロセッサは、第1通信モジュールの消費電流に基づいて温度を確認するように設定することができる。
一実施形態によれば、指定された温度は、第1指定された温度及び第2指定された温度を含み、プロセッサは、確認された温度が第1指定された温度を満足する場合、ハンドオーバ(handover)を行い、第2通信接続を介して携帯用電子装置と外部電子装置の間で無線通信が行われる間に第1通信モジュールの温度が第2指定された温度を満足する場合、第2通信接続を第1通信接続に変更するハンドオーバ(handover)を行うように設定することができる。
【0059】
本発明の一実施形態による電子装置(例:電子装置101、又は電子装置200)は、3GHz~100GHzの間の第1周波数を有する第1信号を送受信する第1無線通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、又は「5G NR」通信モジュール360)、第1周波数より低い第2周波数を有する第2信号を送受信する第2無線通信モジュール(例:第2通信モジュール250、ワイファイモジュール350、又はLTEモジュール370)、及び制御回路(例:プロセッサ120又はプロセッサ210)を含み、制御回路は、第1無線通信モジュールを用いて外部装置と第1データを無線で通信し、外部装置と通信する間、第1無線通信モジュールの使用量をモニタリングし、モニタリングされた使用量に少なくとも一部が基づいて、第1無線通信モジュールに代えて第2無線通信モジュールを用いて外部装置と第2データを無線で通信するように設定することができる。
一実施形態によれば、第2無線通信モジュールは、ワイファイ又はセルラー通信をサポートできる。
【0060】
一実施形態によれば、制御回路は、第1無線通信モジュールを介したデータ処理率が指定されたデータ処理率を超過するか否かに関する第1決定を行い、第1決定の結果に少なくとも一部が基づいて、使用量をモニタリングするように設定することができる。
一実施形態によれば、制御回路は、モニタリングされた使用量が指定された使用量を超過するか否かに関する第2決定を行い、第2決定の結果に少なくとも一部が基づいて、第2無線通信モジュールによって検出された信号強度が指定された強度を超過するか否かに関する第3決定を行うように設定することができる。
一実施形態によれば、制御回路は、第3決定に少なくとも一部が基づいて、第1無線通信モジュールに代えて第2無線通信モジュールを用いて外部装置と無線で通信するようにハンドオーバを行うように設定することができ、第1データは、第1解像度を有する動画データを含み、第2データは、第1解像度より低い第2解像度を有する動画データを含むことができる。
【0061】
一実施形態によれば、制御回路は、第1無線通信モジュールの動作時間、第1無線通信モジュールのデータ処理率、又は第1無線通信モジュールの消費電流の内の少なくとも1つによって使用量をモニタリングするように設定することができる。
一実施形態によれば、第1解像度は、UHD(ultra high definition)で、第2解像度は、FHD(full high definition)であることができる。
【0062】
本発明の一実施形態による電子装置(例:電子装置101、又は電子装置200)は、3GHz~100GHzの間の第1周波数を有する第1信号を送受信する第1無線通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、又は「5G NR」通信モジュール360)、第1周波数より低い第2周波数を有する第2信号を送受信する第2無線通信モジュール(例:第2通信モジュール250、ワイファイモジュール350、又はLTEモジュール370)、及び制御回路(例:プロセッサ120又はプロセッサ210)を含み、制御回路は、第1無線通信モジュールを用いて外部装置と第1データを無線で通信し、外部装置と通信する間、電子装置の温度をモニタリングし、モニタリングされた温度に少なくとも一部が基づいて、第1無線通信モジュールに代えて第2無線通信モジュールを用いて外部装置と第2データを無線で通信するように設定することができる。
【0063】
一実施形態によれば、制御回路は、少なくとも1つの温度センサ、第1無線通信モジュールの動作時間、第1無線通信モジュールのデータ処理率、又は第1無線通信モジュールの消費電流の内の少なくとも1つによって温度をモニタリングするように設定することができる。
【0064】
図4は、本発明の一実施形態による電子装置の通信動作を説明するためのフローチャートである。
詳細な説明の前に、電子装置(例:電子装置101、電子装置200)は、第1通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、「5G NR」通信モジュール360)を用いて外部装置と第1通信接続を確立した状態である。
例えば、電子装置のプロセッサ(例:プロセッサ120、プロセッサ210)は、第1通信モジュールを用いて外部装置と第1データを無線で通信する。
【0065】
図4を参照すると、本発明の一実施形態による電子装置のプロセッサは、ステップS401で、第1通信モジュールのデータ処理率が指定された基準値以上(又は超過)であるか否かを確認する。
例えば、プロセッサは、無線で直接接続したり、ドングル装置(図示せず)を介して間接的に接続された外部装置(例:TV、又はモニタのようなディスプレイ装置)を用いてミラーリングサービスを提供する間、第1通信モジュールのデータ処理率が基準値以上であるか否かを周期的に確認する。
一実施形態によれば、プロセッサは、第1サービス品質(例:UHD解像度)のデータ(例:動画)を外部装置に伝送する。
【0066】
ステップS401で確認した結果、第1通信モジュールのデータ処理率が基準値未満(又は以下)である場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、ステップS401に戻り、ステップを繰り返す。
一方、ステップS401で確認した結果、第1通信モジュールのデータ処理率が基準値以上(又は超過)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、ステップS403で、第1通信モジュールの温度をモニタリング(例:確認、測定又は推定)する。
一実施形態によれば、ステップS401は省略することができる。
例えば、第1通信モジュールを用いて電子装置と外部装置の間で確立された第1通信接続を介して電子装置と外部装置が無線通信を行う間に、プロセッサは第1通信モジュールの温度をモニタリングできる。
【0067】
一実施形態によれば、第1通信モジュールの温度は、多様な方式でモニタリングすることができる。
例えば、プロセッサは、ハウジング内部に配置(例:第1通信モジュール周辺)された少なくとも1つの温度センサの内の少なくとも1つを用いて第1通信モジュールの温度を周期的に測定する。
他の例として、プロセッサは、第1通信モジュールのデータ処理率、動作時間、及び電流消費量の内の少なくとも1つを考慮して第1通信モジュールの温度を推定する。
【0068】
本発明の一実施形態によるプロセッサは、ステップS405で、第1通信モジュール(又は電子装置)の温度が指定された基準温度(例:50度)以上(又は超過)であるか否かを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサは、第1通信モジュール(又は電子装置)の温度が基準温度を満足するか否かを確認する。
ステップS405で確認した結果、第1通信モジュールの温度が基準温度未満(又は以下)である場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、ステップS401に戻り、ステップを繰り返す。
一方、ステップS405で確認した結果、第1通信モジュールの温度が基準温度以上(又は超過)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、ステップS407で、第2通信モジュール(例:第2通信モジュール250、ワイファイモジュール350、LTEモジュール370)にハンドオーバする。
【0069】
例えば、プロセッサは、第1通信モジュールを介して外部装置に伝送されていたデータを第2通信モジュールを介して外部装置に途切れなく伝送できる。
一実施形態によれば、プロセッサは第1通信モジュールの熱を迅速に冷やすために第1通信モジュールの電源をオフできる。
一実施形態によれば、ハンドオーバ時、プロセッサは、サービス品質を変更して外部装置にデータを伝送できる。
例えば、プロセッサは、第2通信モジュールの性能(例:データ処理率、帯域幅、又は伝送速度)に基づいて、UHD解像度の動画データ(第1データ)をFHD解像度の動画データ(第2データ)に変更して伝送できる。
一実施形態によれば、プロセッサは、サービス品質の変更に対する通知をユーザに提供できる。
【0070】
図4では、第1通信モジュールの温度に少なくとも一部が基づいて、第1通信モジュール及び第2通信モジュールの間でハンドオーバを行うと説明したが、一実施形態によれば、プロセッサは、外部装置と無線通信接続された第1通信モジュールの使用量を周期的に確認し、確認された使用量に少なくとも一部が基づいて、第1通信モジュール及び第2通信モジュールの間でハンドオーバを行うことができる。
【0071】
一実施形態によれば、ハンドオーバのための第1基準温度は、アプリケーション(アプリ)、機能、またはサービスごとに異なるように設定することができる。
または、少なくとも1つのアプリは第1通信モジュール240の温度が第1基準温度を満足するとしても第2通信モジュール250にハンドオーバしないか、または第1基準温度より高い第3基準温度でハンドオーバされるよう設定することができる。
【0072】
一実施形態によれば、プロセッサ210は、第1通信モジュール240の温度が第1基準温度を満足するとしても第1通信接続の終了までの残り時間に基づいて第2通信モジュール250へハンドオーバを実行するかどうかを制御することができる。
【0073】
図5A及び図5Bは、本発明の一実施形態による電子装置の通信動作を説明するためのフローチャートであり、図5Cは、本発明の一実施形態による電子装置のハンドオーバをユーザに通知する例を説明するための例示図である。
【0074】
図5A図5Cを参照すると、本発明の一実施形態による電子装置(例:電子装置101、電子装置200)のプロセッサ(例:プロセッサ120、プロセッサ210)は、ステップS501で、第1通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、「5G NR」通信モジュール360)を介して外部装置(例:TV、又はモニタのようなディスプレイ装置)にデータを伝送する。
例えば、電子装置(例:スマートフォン530)のプロセッサは、無線で外部装置(例:テレビジョン550)と直接接続したり、ドングル装置(図示せず)を介して外部装置と間接的に接続されて、ミラーリングサービスを提供できる。
例えば、電子装置は、第1サービス品質(例:UHD解像度)のデータ(例:動画)を外部装置に伝送する。
【0075】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサは、ステップS503で、第1通信モジュールのデータ処理率が指定された基準値以上(又は超過)であるか否かを確認する。
ステップS503で確認した結果、第1通信モジュールのデータ処理率が基準値未満(又は以下)である場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、後述のステップS523に進む。
一方、ステップS503で確認した結果、第1通信モジュールのデータ処理率が基準値以上(又は超過)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、ステップS505で、第1通信モジュールの温度をモニタリング(例:測定又は推定)する。
【0076】
一実施形態によれば、第1通信モジュールの温度は、多様な方式でモニタリングすることができる。
例えば、プロセッサは、温度センサを用いて第1通信モジュールの温度を周期的に測定できる。
他の例として、プロセッサは、第1通信モジュールのデータ処理率、動作時間、及び電流消費量の内の少なくとも1つを考慮して第1通信モジュールの温度を推定できる。
一実施形態によれば、ステップS503は省略することができる。
例えば、プロセッサは、第1通信モジュールのデータ処理率にかかわらず電子装置と外部装置が無線通信を行う間、ステップS505を行うことができる。
【0077】
本発明の一実施形態によるプロセッサは、ステップS507で、第1通信モジュールの温度が指定された第1基準温度(例:50度)以上(又は超過)であるか否かを確認する。
ステップS507で確認した結果、第1通信モジュールの温度が指定された第1基準温度未満(又は以下)である場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、後述のステップS523に進む。
一方、ステップS507で確認した結果、第1通信モジュールの温度が指定された第1基準温度以上(又は超過)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、ステップS509で、第2通信モジュール(例:第2通信モジュール250、ワイファイモジュール350、LTEモジュール370)の受信信号強度(又は強度)が指定された基準電界(例:-90dBm)以上(又は超過)であるか否かを確認する。
【0078】
ステップS509で確認した結果、第2通信モジュールの受信信号強度が基準電界未満(又は以下)である場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、後述のステップS523に進む。
一方、ステップS509で確認した結果、第2通信モジュールの受信信号強度が基準電界以上(又は超過)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、ステップS511に進み、外部装置との通信接続を第2通信モジュール(例:第2通信モジュール250、ワイファイモジュール350、LTEモジュール370)にハンドオーバする。
【0079】
例えば、プロセッサは、第1通信モジュールを介して外部装置に伝送されていたデータを第2通信モジュールを介して外部装置に伝送する。
一実施形態によれば、プロセッサは、第1通信モジュールの熱を迅速に冷やすために第1通信モジュールの電源をオフできる。
一実施形態によれば、ハンドオーバ時、プロセッサは、サービス品質を変更して外部装置にデータを伝送できる。
例えば、プロセッサは、第2通信モジュールの性能(例:伝送速度)に基づいて、UHD解像度の動画データをFHD解像度の動画データに変更して伝送できる。
一実施形態によれば、プロセッサは、サービス品質の変更に対する通知をユーザに提供できる。
例えば、プロセッサは、図5Cに示すように、ハンドオーバにより動画の解像度がFHDに変更されたことを知らせるメッセージ(531、551)を電子装置のディスプレイ530及び/又は外部装置550に表示させることができる。
【0080】
ハンドオーバが完了した後、本発明の一実施形態によるプロセッサは、ステップS513で、第1通信モジュールの温度をモニタリングする。
例えば、プロセッサは、温度センサを用いて第1通信モジュールの温度を周期的に測定する。
他の例として、プロセッサは、時間経過によって第1通信モジュールの温度を推定できる。
例えば、プロセッサは、ハンドオーバ時、タイマーを活性化してハンドオーバ動作時間(例:第1通信モジュールの未動作時間)をカウントできる。
【0081】
本発明の一実施形態によるプロセッサは、ステップS515で、第1通信モジュールの温度が指定された第2基準温度(例:30度)以下(又は未満)であるか否かを確認する。
例えば、プロセッサは、温度センサを介して測定される第1通信モジュールの温度が第2基準温度以下であるか否かを確認する。
他の例として、プロセッサは、カウントされたハンドオーバ動作時間が指定された基準時間(例:20分)以上(又は超過)であるか否かを確認する。
プロセッサは、ハンドオーバ動作時間が基準時間以上の場合、第1通信モジュールの温度が第2基準温度以下であると決定(又は判断、推定)する。
【0082】
ステップS515で確認した結果、第1通信モジュールの温度が第2基準温度(例:30度)を超過(又は以上)する場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、後述のステップS519に進む。
一方、ステップS515で確認した結果、前記第1通信モジュールの温度が前記第2基準温度(例:30度)以下(又は未満)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、ステップS517で、第1通信モジュールの受信信号強度が指定された基準電界以上(又は超過)であるか否かを確認する。
一実施形態によれば、プロセッサは、ステップS517を行う前に第1通信モジュールの電源をオン(ON)する動作をさらに含むことができる。
【0083】
ステップS517で確認した結果、第1通信モジュールの受信信号強度が基準電界未満(又は以下)である場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、ステップS519で、外部装置との通信が終了したか否かを確認する。
ステップS519で確認した結果、外部装置との通信が終了していない場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、ステップS513に戻り、ステップを繰り返す。
一方、ステップS519で確認した結果、外部装置との通信が終了した場合(矢印「はい」)、プロセッサは、本発明の一実施形態による通信動作を終了する。
【0084】
ステップS517で確認した結果、第1通信モジュールの受信信号強度が基準電界以上(又は超過)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、ステップS521で、第2通信モジュールを用いたデータ通信を第1通信モジュールにハンドオーバする。
本発明の一実施形態によるプロセッサは、ステップS523で、外部装置との通信が終了したか否かを確認する。
ステップS523で確認した結果、外部装置との通信が終了していない場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、ステップS503に戻り、ステップを繰り返す。
一方、ステップS523で確認した結果、外部装置との通信が終了した場合(矢印「はい」)、プロセッサは、本発明の一実施形態による通信動作を終了する。
【0085】
一実施形態によれば、電子装置のプロセッサは、ステップS509及びステップS517を省略し、受信信号の強度にかかわらずハンドオーバを行うことができる。
他の実施形態によれば、電子装置のプロセッサは、ステップS509で、第2通信モジュールの受信信号強度が基準電界以下である場合は、ハンドオーバを行わないこともでき、電子装置が過熱状態であることをユーザに通知する警告メッセージを表示させることもできる。
一実施形態によれば、電子装置のプロセッサは、ステップS511又はステップS521を行う以前に、第2通信モジュール又は第1通信モジュールへのハンドオーバ可否を問うメッセージをディスプレイに表示し、ユーザの選択に応じてハンドオーバ可否を決定することができる。
【0086】
一実施形態によれば、ハンドオーバのための第1基準温度は、アプリケーション(アプリ)、機能、またはサービスごとに異なるように設定することができる。
または、少なくとも1つのアプリは第1通信モジュール240の温度が第1基準温度を満足するとしても第2通信モジュール250にハンドオーバしないか、または第1基準温度より高い第3基準温度でハンドオーバされるよう設定することができる。
【0087】
一実施形態によれば、プロセッサ210は、第1通信モジュール240の温度が第1基準温度を満足するとしても第1通信接続の終了までの残り時間に基づいて第2通信モジュール250へハンドオーバを実行するかどうかを制御することができる。
【0088】
図6は、本発明の一実施形態による電子装置の温度をモニタリングする動作を説明するためのフローチャートである。
図6を参照すると、本発明の一実施形態による電子装置(例:電子装置101、電子装置200)のプロセッサ(例:プロセッサ120、プロセッサ210)は、ステップS601で、温度センサ(例:温度センサ260)を活性化する。
例えば、プロセッサは、第1通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、「5G NR」通信モジュール360)のデータ処理率が基準値以上の場合、温度センサを活性化する。
温度センサは、例えば、第1通信モジュールの周辺に配置することができる。
【0089】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサは、ステップS603で、温度センサを介して第1通信モジュール(又は電子装置)の現在温度を測定(又は認識、計算)する。
例えば、プロセッサは、温度センサがサーミスタである場合、温度による抵抗値変化に対応して入力される電圧の変化によって温度を測定する。
プロセッサは、例えば、温度を周期的に測定する。
本発明の一実施形態によれば、プロセッサは、温度測定が完了すると、図5のステップS507に進む。
【0090】
図7は、本発明の一実施形態による電子装置の温度をモニタリングする動作を説明するためのフローチャートである。
図7を参照すると、本発明の一実施形態による電子装置(例:電子装置101、電子装置200)のプロセッサ(例:プロセッサ120、プロセッサ210)は、ステップS701で、タイマー(図示せず)を活性化する。
例えば、プロセッサは、第1通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、「5G NR」通信モジュール360)のデータ処理率が基準値以上の場合、タイマーを活性化する。
タイマーは、例えば、システムクロックを利用できる。
【0091】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサは、ステップS703で、第1通信モジュールの動作時間をカウントする。
本発明の一実施形態によれば、プロセッサは、ステップS705で、第1通信モジュールの動作時間が基準時間(例:30分)以上(又は超過)であるか否かを確認する。
例えば、基準時間は、基準値以上のデータ処理率でデータを持続的に伝送した場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度(例:50度)に到達する時間であって、多数回の実験によって算出(又は決定)することができる。
例えば、ステップS705は、図5のステップS507と代えることができる。
【0092】
ステップS705で確認した結果、動作時間が基準時間以上(又は超過)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、図5のステップS509に進む。
例えば、プロセッサは、第1通信モジュールの動作時間が基準時間以上(又は超過)である場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度以上(又は超過)であると決定し、図5のステップS509に進む。
一方、ステップS705で確認した結果、動作時間が基準時間未満(又は以下)である場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、図5のステップS523に進む。
例えば、プロセッサは、第1通信モジュールの動作時間が基準時間未満(又は以下)である場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度未満(又は以下)であると決定し、図5のステップS523に進む。
本発明の一実施形態によれば、プロセッサは、第1通信モジュールのデータ処理率及び動作時間を用いて第1通信モジュールの温度変化を推定できる。
【0093】
図7では、第1通信モジュールのデータ処理率が基準値以上の場合は(例:ステップS503で「はい」である場合)プロセッサがタイマーを活性化するステップS701を行うと説明した。
しかし、一実施形態によれば、プロセッサは、第1通信モジュールのデータ処理率にかかわらずステップS701を行うことができる。
例えば、プロセッサは、図5のステップS501を行った後、ステップS503を省略し、ステップS701に直ちに進めることができる。
この時、ステップS705の基準時間は、第1通信モジュールのデータ処理率にかかわらず一般的な状態で第1通信モジュールが動作する場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度(例:50度)に到達される時間(例:1時間)であり得る。
【0094】
図8は、本発明の一実施形態による電子装置の温度をモニタリングする動作を説明するためのフローチャートである。
図8を参照すると、本発明の一実施形態による電子装置(例:電子装置101、電子装置200)のプロセッサ(例:プロセッサ120、プロセッサ210)は、ステップS801で、第1通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、「5G NR」通信モジュール360)の消費電流量を測定する。
例えば、プロセッサは、第1通信モジュールのデータ処理率が基準値以上の場合、第1通信モジュールの消費電流量を測定する。
一実施形態によれば、電子装置は、第1通信モジュールの消費電流量を測定する別途の測定モジュール(図示せず)をさらに含むことができる。
【0095】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサは、ステップS803で、測定された消費電流量が指定された基準電流量(例:400mA)以上(又は超過)であるか否かを確認する。
ステップS803で確認した結果、測定された消費電流量が基準電流量未満(又は以下)である場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、図5のステップS523に進む。
一方、ステップS803で確認した結果、測定された消費電流量が基準電流量以上(又は超過)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、ステップS805で、第1通信モジュールの動作時間をカウントする。
例えば、プロセッサは、タイマーを活性化して第1通信モジュールの動作時間をカウントする。
【0096】
本発明の一実施形態によれば、プロセッサは、ステップS807で、第1通信モジュールの動作時間が指定された基準時間(例:30分)以上(又は超過)であるか否かを確認する。
例えば、基準時間は、基準電流以上で第1通信モジュールが動作する場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度(例:50度)に到達する時間であって、多数回の実験によって算出(又は決定)することができる。
例えば、ステップS807は、図5のステップS507と代えることができる。
【0097】
ステップS807で確認した結果、第1通信モジュールの動作時間が基準時間以上(又は超過)である場合(矢印「はい」)、プロセッサは、図5のステップS509に進む。
例えば、プロセッサは、第1通信モジュールの動作時間が基準時間以上(又は超過)である場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度以上(又は超過)であると決定し、図5のステップS509に進む。
一方、ステップS807で確認した結果、第1通信モジュールの動作時間が基準時間未満(又は以下)である場合(矢印「いいえ」)、プロセッサは、図5のステップS523に進む。
例えば、プロセッサは、第1通信モジュールの動作時間が基準時間未満(又は以下)である場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度未満(又は以下)であると決定し、図5のステップS523に進む。
【0098】
図8では、第1通信モジュールのデータ処理率が基準値以上の場合は(例:ステップS503で「はい」である場合)プロセッサが電流消費量を測定するステップS801を行うと示した。
しかし、一実施形態によれば、プロセッサは、第1通信モジュールのデータ処理率にかかわらずステップS801を行うことができる。
例えば、プロセッサは、図5のステップS501を行った後、ステップS503を省略し、ステップS801に直ちに進めることができる。
【0099】
本発明の多様な実施形態によれば、電子装置(例:電子装置101、電子装置200)の通信方法は、第1通信モジュール(例:第1通信モジュール240、ワイギグモジュール340、「5G NR」通信モジュール360)を用いてデータ通信を行う動作、第1通信モジュールのデータ処理率(data throughput)が指定された基準値以上であるかを確認する動作、データ処理率が基準値以上の場合、第1通信モジュールの温度をモニタリングする動作、及びモニタリングされた温度が指定された第1基準温度以上の場合、第1通信モジュールから第1通信モジュールよりデータ処理率の低い第2通信モジュール(例:第2通信モジュール250、ワイファイモジュール350、LTEモジュール370)にハンドオーバしてデータ通信を行うことができる。
【0100】
一実施形態によれば、ハンドオーバする動作は、第2通信モジュールの受信信号の強度が指定された基準電界以上であるかを確認する動作、基準電界以上の場合、ハンドオーバを行う動作、及び基準電界未満の場合、第1通信モジュールを介したデータ通信を維持する動作をさらに含むことができる。
一実施形態によれば、ハンドオーバの後、第1通信モジュールの温度を周期的にモニタリングする動作、及び第1通信モジュールの温度が指定された第2基準温度以下に減少する場合、第2通信モジュールから第1通信モジュールにハンドオーバする動作をさらに含むことができる。
一実施形態によれば、第1通信モジュールにハンドオーバする動作は、第2基準温度以下に減少した時、第1通信モジュールの受信信号の強度が指定された基準電界以上であるかを確認する動作、基準電界以上の場合、第2通信モジュールから第1通信モジュールにハンドオーバを行う動作、及び基準電界未満の場合、第2通信モジュールを介したデータ通信を維持する動作を含むことができる。
【0101】
一実施形態によれば、第1通信モジュールの温度をモニタリングする動作は、第1通信モジュールの周辺に位置する温度センサ(例:温度センサ260)を介して第1通信モジュールの温度を周期的に測定する動作を含むことができる。
一実施形態によれば、第1通信モジュールの温度をモニタリングする動作は、第1通信モジュールの動作時間をカウントする動作、第1通信モジュールの動作時間が指定された基準時間以上であるかを確認する動作、及び動作時間が基準時間以上の場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度以上であると決定する動作を含むことができる。
一実施形態によれば、第1通信モジュールの温度をモニタリングする動作は、第1通信モジュールの消費電流量を測定する動作、測定された消費電流量が指定された基準電流を超過する場合、第1通信モジュールの動作時間を確認する動作、及び動作時間が指定された基準時間以上の場合、第1通信モジュールの温度が第1基準温度以上であると決定する動作を含むことができる。
一実施形態によれば、ハンドオーバ時に、第2通信モジュールの性能に基づいてデータ通信の品質を調整する動作、及びハンドオーバが行われ、品質が調整されたことをユーザに通知するユーザインタフェース(user interface)をディスプレイ(例:表示装置160、ディスプレイ230)に表示する動作をさらに含むことができる。
【0102】
本明細書に開示した実施形態による電子装置は、多様な形態の装置であることができる。
電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例:スマートフォン)、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電装置の内の少なくとも1つを含むことができる。
本明細書の実施形態による電子装置は、上述の機器に限定されない。
【0103】
本明細書の実施形態及びそれに用いた用語は、本文書に記載された技術を特定の実施形態に対して限定することを意図するものではなく、該当実施形態の多様な変更、均等物、及び/又は代替物を含むと理解されるべきである。
図面の説明と関連して、類似の構成要素に対しては類似の参照符号が用いた。
単数の表現は文脈上明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含むことができる。
本文書で、「A又はB」、「A及び/又はBのうち少なくとも1つ」、「A、B又はC」又は「A、B及び/又はCのうち少なくとも1つ」などの表現は、共に並べられた項目のうちいずれか1つ又はそれらの全ての可能な組み合わせを含むことができる。「第1」、「第2」、「1番目」又は「2番目」などの表現は、該当構成要素を、順序又は重要度にかかわらず修飾することができ、一構成要素を他の構成要素と区分するために用いられるだけであって、該当構成要素を限定しない。一(例:第1)構成要素が他の(例:第2)構成要素に「(機能的に又は通信的に)連結して」いるか、または「接続されて」いると言及された場合は、前記一構成要素が前記他の構成要素に直接的に接続したり、他の構成要素(例:第3構成要素)を介して接続されることができる。
【0104】
本明細書で用いた用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア、又はファームウェアで構成されたユニットを含み、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、又は回路などの用語と相互互換的に用いることができる。
モジュールは、一体として構成された部品又は1つ若しくはそれ以上の機能を行う最小単位又はその一部であることができる。
例えば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)で構成することができる。
【0105】
本明細書の実施形態は、マシン(machine)(例:コンピュータ)読み取り可能な記憶媒体(machine-readable storage media)(例:内蔵メモリ136又は外部メモリ138)に記憶された命令を含むソフトウェア(例:プログラム140)で具現することができる。
マシンは、記憶媒体から記憶された命令を読み出し、読み出された命令によって動作が可能な装置であって、開示された実施形態による電子装置(例:電子装置101)を含むことができる。
命令がプロセッサ(例:プロセッサ120)によって実行される場合、プロセッサが直接、又はプロセッサの制御下に他の構成要素を用いて命令に該当する機能を行うことができる。
命令はコンパイラ又はインタープリタによって生成又は実行されるコードを含むことができる。
マシン読み取り可能な記憶媒体は、非一時的(non-transitory)記憶媒体の形態で提供され得る。
ここで、「非一時的」は、記憶媒体が信号(signal)を含まず実在(tangible)することを意味するのみで、データが記憶媒体に半永久的又は一時的に記憶されることを区分しない。
【0106】
一実施形態によれば、本明細書に開示した実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供され得る。
コンピュータプログラム製品は、商品として販売者及び購買者の間で取引することができる。
コンピュータプログラム製品は、マシン読み取り可能な記憶媒体(例:compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で、又はアプリケーションストア(例:プレーストア(登録商標))を介してオンラインに配布されることができる。
オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、メーカーのサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリのような記憶媒体に少なくとも一時的に記憶されたり、臨時的に生成されることができる。
【0107】
一実施形態による構成要素(例:モジュール又はプログラム)の各々は、単数又は複数の個体で構成することができ、サブ構成要素の内の一部のサブ構成要素が省略されるか、又は他のサブ構成要素が多様な実施形態にさらに含まれることができる。
代替的に又は追加的に、一部の構成要素(例:モジュール又はプログラム)は1つの個体に統合され、統合される以前の各々の該当構成要素によって行われる機能を同じ又は類似であるように行うことができる。
一実施形態による、モジュール、プログラム又は他の構成要素によって行われる動作は、順次的、並列的、反復的又はヒューリスティックに実行されるか、少なくとも一部の動作が異なる順序で実行されるか、省略されるか、又は、又は他の動作が追加されることができる。
【0108】
尚、本発明は、上述の実施携帯に限られるものではない。本発明の技術的範囲から逸脱しない範囲内で多様に変更実施することが可能である。
【符号の説明】
【0109】
100 ネットワーク環境
101、102、104、200 電子装置
108 サーバ
120、210 プロセッサ
121 メインプロセッサ
123 補助プロセッサ
130、220 メモリ
132 揮発性メモリ
134 不揮発性メモリ
136 内蔵メモリ
138 外部メモリ
140 プログラム
142 オペレーティングシステム
144 ミドルウェア
146 アプリケーション
150 入力装置
155 音響出力装置
160 表示装置
170 オーディオモジュール
176 センサモジュール
177 インタフェース
178 接続端子
179 ハプティックモジュール
180 カメラモジュール
188 電力管理モジュール
189 バッテリ
190 通信モジュール
192 無線通信モジュール
194 有線通信モジュール
196 加入者識別モジュール
197 アンテナモジュール
198 第1ネットワーク
199 第2ネットワーク
230 ディスプレイ
240 第1通信モジュール
250 第2通信モジュール
260 温度センサ
340 ワイギグモジュール
341 ワイギグベースバンドモジュール
343 ワイギグ統合モジュール
350 ワイファイモジュール
351 ワイファイ統合モジュール
353、379 アンテナ
360 「5G NR」通信モジュール
361 5G通信プロセッサ(CP)
363 第1通信回路
365 第2通信回路
367 アレイアンテナ
370 LTEモジュール
371 「4G CP」を含むAP
373 第3通信回路
375 フロント-エンドモジュール
377 PAMid

図1
図2
図3A
図3B
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8