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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】洗濯機
(51)【国際特許分類】
   D06F 33/32 20200101AFI20240125BHJP
【FI】
D06F33/32
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2019061480
(22)【出願日】2019-03-27
(65)【公開番号】P2020156905
(43)【公開日】2020-10-01
【審査請求日】2022-03-17
(73)【特許権者】
【識別番号】390019839
【氏名又は名称】三星電子株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】129,Samsung-ro,Yeongtong-gu,Suwon-si,Gyeonggi-do,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】弁理士法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】瀧田 浩樹
(72)【発明者】
【氏名】大八木 淳史
【審査官】石井 茂
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0031451(US,A1)
【文献】特開2009-153743(JP,A)
【文献】特開平03-070591(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
D06F 33/00-34/34
D06F 58/30-58/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯物を収容するドラム、
前記ドラムを回転させるモータ、
前記モータの回転を制御する制御器、
前記ドラムの回転速度を検出する検出器、及び
記洗濯物の重量を検知する処理部
を備えるドラム式洗濯機であって、
前記制御器は、
前記ドラムが一方向に回転している状態で、前記回転速度が一定である第1定速区間及び当該第1定速区間に連続して前記回転速度を加速する第1加速区間と、前記第1加速区間の後に、前記回転速度が一定である第2定速区間及び当該第2定速区間に連続して前記回転速度を加速する第2加速区間とがそれぞれ設けられ、かつ、前記第1加速区間の開始点及び前記第2加速区間の開始点が、前記ドラムの回転角度が180度ずれた2点に対応するように前記モータの回転を制御し、
前記処理部は、
前記モータが一定のトルクを出力している状態で、第1加速区間の前記回転速度に基づいて前記洗濯物の第1重量値を求めるとともに前記第2加速区間の前記回転速度に基づいて前記洗濯物の第2重量値を求め、かつ、前記第1重量値及び前記第2重量値を平均することによって、前記洗濯物の重量を検知するように構成されており、
前記第1定速区間の前に、前記回転速度が一定である予備的な定速区間、当該定速区間に連続して前記回転速度を加速する予備的な加速区間、及び、当該加速区間に連続して前記回転速度に減速する減速区間が設けられている洗濯機。
【請求項2】
前記2点の前記回転角度の差は、(n+0.5)回転(n:自然数)に対応する
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記2点は、前記回転速度、前記モータに流れる電流、及び前記モータにかかる電圧のうちの少なくとも1つに基づいて求める
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記2点における前記回転速度、前記モータに流れる電流、及び前記モータにかかる電圧のうちの1つの位相の差は、180度である
請求項3に記載の洗濯機。
【請求項5】
前記第1及び第2加速区間はドラムの連続運転中に実施され、
前記第1及び第2加速区間の間において、前記回転速度が30回転/分以上に維持される
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項6】
前記第1及び第2加速区間の終了点における前記回転速度は、300回転/分以下である
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項7】
前記ドラムの回転軸が水平方向と成す角度は、0度~45度である
請求項1に記載の洗濯機。
【請求項8】
前記第1及び第2加速区間において、ドラムがn(n:自然数)回転する
請求項1に記載の洗濯機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
洗濯物の重量を求める洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
洗濯機内の洗濯物の重量を求める技術が知られている。洗濯物の重量を知ることができれば、それに応じて洗濯時間、水量等を変えることができる。例えば特許文献1には、モータの回転速度の立上がり時間及び立下がり時間に基づいて洗濯物の重量を検知することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2002-126390号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の発明者らは、従来技術による洗濯機は、特に洗濯物のアンバランスがあるときには重量の検知精度が低下することに気付いた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ある実施形態によれば、洗濯物を収容するドラム、前記ドラムを回転させるモータ、前記モータの回転を制御する制御器、前記ドラムの回転速度を検出する検出器、及び第1及び第2加速区間における前記回転速度に基づいて前記洗濯物の重量を求める処理部を備える洗濯機であって、前記制御器は、前記第1及び第2加速区間の開始点における前記回転速度の絶対値が同じで、符号が逆になるよう前記モータの回転を制御する洗濯機が提供される。
【0006】
ある実施形態によれば、洗濯物を収容するドラム、前記ドラムを回転させるモータ、前記モータの回転を制御する制御器、前記ドラムの回転速度を検出する検出器、及び第1及び第2加速区間における前記回転速度に基づいて前記洗濯物の重量を求める処理部を備える洗濯機であって、前記制御器は、前記第1及び第2加速区間の前に前記回転速度が一定である第1定速区間及び第2定速区間をそれぞれ設けるよう前記モータの回転を制御する洗濯機が提供される。
【発明の効果】
【0007】
洗濯機内の洗濯物の重量をよりよい精度で求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】ある実施形態による洗濯機の構造を示す図である。
図2】洗濯物の重量を求めるためのモータの断続駆動のプロファイルを示す図である。
図3】洗濯物の重量を求めるためのモータの断続駆動のプロファイルを示す図である。
図4】洗濯物のドラム内での偏りに起因する偏心位置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の記載及び図面において、対応する部分は同じ参照番号で示される。図面で示される要素の大きさは、必ずしも正確な縮尺では表されていない。
【0010】
ハードウェア
図1は、ある実施形態による洗濯機100の構造を示す図である。洗濯機100は、洗濯物を収容するドラム110、ドラム110を回転させるモータ120、モータ120の回転を制御する制御器130、ドラム110の回転速度を検出する検出器140、及び処理部150を備える。ある実施形態では、検出器140は、ドラム110の回転速度に加えて、ドラム110の回転角度を検出する。処理部150は、後述する第1及び第2加速区間における回転速度に基づいて洗濯物の重量を求める。
【0011】
さまざまな実施形態において、ドラム110の回転速度が利用される。検出器140は、ドラム110の回転速度を直接的に検出する位置センサであるが、これには限定されず、任意の適切なセンサであり得る。
【0012】
処理部150は、典型的には、プロセッサ152、及びメモリ154を含む。プロセッサ152は、ドラム110及びモータ120の回転を制御する処理、及び洗濯物の重量を求める処理を実現するコンピュータプログラムを実行する。メモリ154は、そのようなコンピュータプログラムと、関連するデータとを典型的には格納する。プロセッサ152は、モータ120の回転を制御する信号を制御器130に出力する。制御器130は、プロセッサ152からの制御信号に基づいてモータ120を駆動する。図1では、制御器130及び処理部150は別個の機能ブロックとして表現されているが、単一の機能ブロックとして実現されてもよい。
【0013】
断続駆動
図2は、洗濯物の重量を求めるためのモータ120の断続駆動のプロファイル200を示す図である。図2の横軸は時間を表し、縦軸はドラム110の回転速度を表す。プロファイル200は、第1定速区間211、第1加速区間212、停止区間215、第2定速区間221、及び第2加速区間222を含む。回転速度の符号は、ドラム110の回転の向きを表す。よってここでは、時刻0から停止区間215までは、ドラム110は、ある向きに回転し、それ以降は、逆向きに回転する。
【0014】
ある実施形態では、制御器130は、第1加速区間212及び第2加速区間222の開始点におけるドラム110の回転速度の絶対値が同じで、符号が逆になるようモータ120の回転を制御する。
【0015】
連続駆動
図3は、洗濯物の重量を求めるためのモータ120の連続駆動のプロファイル300を示す図である。図3の横軸は時間を表し、縦軸はドラム110の回転速度を表す。プロファイル300は、第1定速区間311、第1加速区間312、第2定速区間321、及び第2加速区間322を含む。プロファイル300は、プロファイル200とは異なり、停止区間が存在しない。
【0016】
ある実施形態では、第1定速区間311の前に定速区間、加速区間、及び減速区間を設けてもよい。これにより、洗濯物のドラム110内での位置を予め固定することができる。
【0017】
ある実施形態では、制御器130は、第1加速区間312及び第2加速区間322の前にドラム110の回転速度が一定である第1定速区間311及び第2定速区間321をそれぞれ設けるようモータ120の回転を制御する。
【0018】
図4は、洗濯物のドラム110内での偏りに起因する偏心位置を示す図である。ドラム110は、回転軸410を中心に回転する。ドラム110内の洗濯物420は、図4に示されるように偏って存在することがある。このとき、洗濯物420の偏りに起因してドラム110の重心430も回転軸410からずれる。回転軸410を通り鉛直方向である平面がドラム110の開口部と交わる線を基準線440とすると、基準線440から測った重心430の角度を洗濯物のドラム110内での偏りに起因する偏心位置450とする。偏心位置450は、0度~360度の範囲をとり得る。本開示ではドラム110の位置を偏心位置450で表し、これを位相とも呼ぶ。
【0019】
第1及び第2加速区間の開始点
プロファイル200(断続駆動)又はプロファイル300(連続駆動)を用いる実施形態において、第1加速区間及び第2加速区間の開始点は、洗濯物420のドラム110内での偏りに起因する偏心位置450が180度ずれた2点に対応する。プロファイル300(連続駆動)を用いるある実施形態では、図3に示されるように、第1加速区間312の開始点における偏心位置450は270度であり、第2加速区間322の開始点における偏心位置450は90度である。よって第1加速区間312及び第2加速区間322の開始点は、洗濯物420のドラム110内での偏りに起因する偏心位置450が180度ずれた2点に対応する。プロファイル200(断続駆動)を用いる他の実施形態においても、第1加速区間212及び第2加速区間222の開始点は、洗濯物420のドラム110内での偏りに起因する偏心位置450が180度ずれた2点に対応する。
【0020】
プロファイル200(断続駆動)又はプロファイル300(連続駆動)を用いる実施形態において、第1加速区間及び第2加速区間に、ドラム110は、n(n:自然数)回転する。例えばある実施形態では、第1加速区間312及び第2加速区間322においてドラム110は1回転する。これには限定されず、第1加速区間312及び第2加速区間322におけるドラム110の回転数が同一であれば、ドラム110は、1回転以外の任意の回転数n(n:自然数)だけ回転してもよい。ここでドラムの「回転数」とはドラムが回転する回数を表す。例えば第1加速区間312及び第2加速区間322においてドラム110が2回転してもよい。
【0021】
重量検知
プロファイル200(断続駆動)又はプロファイル300(連続駆動)を用いる実施形態において、処理部150は、第1及び第2加速区間において検出された重量に基づいて重量を求める。モータ120のトルクが一定なら、第1及び第2加速区間における加速度は、洗濯物420の重量に依存する。例えば洗濯物420の重量が重ければ加速区間において加速しても回転速度の増加は小さいが、洗濯物420の重量が軽ければ加速区間において加速すれば回転速度の増加が大きくなる。したがって処理部150は、第1及び第2加速区間において得られた2つの回転速度の増加量から洗濯物420の重量を求めることができる。
【0022】
プロファイル200及びプロファイル300を用いる実施形態において、本開示の洗濯機100のドラム110の回転軸が水平方向と成す角度は、0度~45度である。この範囲であれば、第1加速区間及び第2加速区間の加速に基づく2つの重量値から、洗濯物420の重量をより効果的に求めることができる。このような範囲である洗濯機は、一般にはドラム式洗濯機と呼ばれるものを含む。ドラム式洗濯機においては、ドラム110の回転軸が水平方向と比較的近い。そのため重力の影響により、偏心位置450が上に移動する時には回転速度が低下し、偏心位置450が下に移動する時には回転速度が上昇する傾向がある。このような回転速度の変動を生じても、以下に述べるように、第1加速区間及び第2加速区間で別個に求められた洗濯物420の2つの重量値に基づいて、洗濯物420の真の重量により近い値を求めることができる。
【0023】
図3の例で考えれば、第1加速区間312及び第2加速区間322の開始点は、洗濯物420のドラム110内での偏りに起因する偏心位置450が180度ずれた2点に対応するので、洗濯物420の重量を検知するときの誤差を低減できるという効果がある。この効果は、図2の例でも得られる。より好ましくは、第1及び第2加速区間において検出された2つの重量を平均することによって洗濯物420の重量を求める。これにより洗濯物420の重量を検知するときの誤差をさらに低減できる。
【0024】
プロファイル300の連続運転により、洗濯物420のドラム110内での配置を維持したまま、すなわち偏心位置及びアンバランス量を維持したまま、2回の重量検知を実施できる。ここでアンバランス量とは、洗濯物420のドラム110内での偏りに相当する重さと、回転軸410からの洗濯物420の距離とによって決まるパラメータであり、この重さが大きいほど、また距離が大きいほどアンバランス量も大きくなる。プロファイル200のように回転方向が変わると、モータ120の停止区間が発生してしまい、この区間では遠心力がなくなってドラム110の側面に貼り付いていた洗濯物420が鉛直下方向に落ちてしまって、洗濯物420の配置が変わることがあり得る。このとき偏心位置及びアンバランス量が変化することになる。偏心位置は回転速度の位相などをモニタすることで補正できても、アンバランス量は補正しきれないので、プロファイル300に比べ、プロファイル200はばらつきが大きくなってしまう。このため、プロファイル300の方が、プロファイル200より好ましい。
【0025】
プロファイル300を用いる実施形態において、第1加速区間312及び第2加速区間322はドラムの連続運転中に実施され、第1加速区間312及び第2加速区間322の間においてドラムの回転速度は30回転/分以上に維持される。これにより第1加速区間312及び第2加速区間322の間における洗濯物420のドラム110内での動きが低減され得る。その結果、洗濯物420の重量を検知するときの誤差を低減できる。
【0026】
開始点の位相検出(回転角度)
上述のように第1加速区間(例えば312)及び第2加速区間(例えば322)の開始点は、洗濯物420のドラム110内での偏りに起因する偏心位置450が180度ずれた2点に対応する。したがって第1加速区間及び第2加速区間の開始点において、偏心位置450の位相が180度ずれていることを検出する必要がある。
【0027】
ある実施形態では、処理部150は、このように位相が180度ずれている2点をドラム110の回転角度に基づいて求める。ドラム110の回転角度は、検出器140によって検出され得る。より具体的には、位相が180度ずれている2点の回転角度の差は、(n+0.5)回転(n:自然数)に対応する。回転角度に基づく開始点の位相検出は、第1加速区間の開始点の角度を記憶しておき、記憶された角度から180度ずれた回転角度になるタイミングで第2加速区間を開始すればよい。回転角度に基づく開始点の位相検出は、プロファイル300(連続駆動)を用いる実施形態において、位相検出の精度がより高くなる。
【0028】
開始点の位相検出(回転速度、電流、電圧)
ある実施形態では、処理部150は、このように位相が180度ずれている2点をドラム110の回転速度、モータ120に流れる電流、及びモータ120にかかる電圧のうちの少なくとも1つに基づいて求める。より具体的には、位相が180度ずれている2点において、ドラム110の回転速度、モータ120に流れる電流、及びモータ120にかかる電圧のうちの1つの位相の差は、180度である。
【0029】
洗濯物420のドラム110内での偏りに起因する偏心位置450の影響で、定速区間であってもドラムの回転速度には変動が発生する。この回転速度の変動を時間軸についてプロットすると正弦波状になる。この波形の位相と偏心位置450との間には相関関係がある。よって回転速度の変動を表す正弦波状波形の位相から、偏心位置450を知ることができる。洗濯物420のドラム110内での偏りが小さくなると波形の振幅が小さくなり、位相の検出が困難になる。しかし偏りが小さい場合は、そもそも重量検知への影響は小さいので、位相が仮に検出できなくても、2つの加速区間で検知された重量の違い(つまりばらつき)への影響はほとんどない。いずれにしても、回転速度の変動波形の位相を検出することで、第1加速区間の開始点から180度ずれたタイミングで第2加速区間を開始できる。
【0030】
上述のドラムの回転速度が変動するのと同様に、モータ120に流れる電流、及びモータ120にかかる電圧も、定速区間において変動する。したがってモータ120に流れる電流、又はモータ120にかかる電圧のいずれかを用いて、同様に開始点の位相が検出できる。モータ120に流れる電流、及びモータ120にかかる電圧は、例えば制御器130によって検出することができる。
【0031】
前述のように、第1加速区間及び第2加速区間の加速に基づいて洗濯物420の重量を求めることができる。プロファイル200(断続駆動)及びプロファイル300(連続駆動)を用いる実施形態において、モータ120の負荷等の点から第1加速区間及び第2加速区間の終了点におけるドラム110の回転速度は、300回転/分以下であることが好ましい。この範囲であれば、第1加速区間及び第2加速区間の加速に基づいて洗濯物420の重量をより効果的に求めることができる。
【0032】
本開示におけるさまざまな機能のそれぞれは、単一の要素で実現されてもよく、複数の要素で実現されてもよい。逆に複数の機能が単一の要素で実現されてもよい。それぞれの機能は、ハードウェア、ソフトウェア、又はハードウェア及びソフトウェアの組み合わせによって実現され得る。本開示におけるフロー図は、複数のブロックを含む。これらブロックの処理は、シリアルになされてもよく、パラレルになされてもよい。また一部ブロックの順序が入れ替わってもよい。
【0033】
本開示における装置及び方法の主体は、コンピュータを備えている。このコンピュータがプログラムを実行することによって、本開示における装置及び方法の主体の機能が実現される。コンピュータは、プログラムに従って動作するプロセッサを主なハードウェア構成として備える。プロセッサは、プログラムを実行することによって機能を実現することができれば、その種類は問わない。プロセッサは、半導体集積回路(IC)、又はLSI(large scale integration)を含む一つ又は複数の電子回路で構成される。複数の電子回路は、一つのチップに集積されてもよいし、複数のチップに設けられてもよい。複数のチップは一つの装置に集約されていてもよいし、複数の装置に備えられていてもよい。
【0034】
上に説明されてきたものには、本発明のさまざまな例が含まれる。本発明を記載する目的では、要素や手順の考えられるあらゆる組み合わせを記載することは当然のことながら不可能であるが、当業者なら本発明の多くのさらなる組み合わせおよび順列が可能であることがわかるだろう。したがって本発明は、特許請求の範囲の精神および範囲に入るそのような改変、変更および変形例を全て含むよう意図される。
【符号の説明】
【0035】
100 洗濯機
110 ドラム
120 モータ
130 制御器
140 検出器
150 処理部
152 プロセッサ
154 メモリ
図1
図2
図3
図4