(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】建物データ管理装置、無人飛行体離発着ポート、建物、無人飛行体管理装置、無人飛行体管理プログラム及び無人飛行体管理方法
(51)【国際特許分類】
B64F 3/00 20060101AFI20240125BHJP
B64C 39/02 20060101ALI20240125BHJP
B64U 50/19 20230101ALI20240125BHJP
B64U 80/25 20230101ALI20240125BHJP
B64F 1/28 20060101ALN20240125BHJP
【FI】
B64F3/00
B64C39/02
B64U50/19
B64U80/25
B64F1/28
(21)【出願番号】P 2019228306
(22)【出願日】2019-12-18
【審査請求日】2022-09-30
(73)【特許権者】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】下川 美代子
(72)【発明者】
【氏名】千葉 陽輔
【審査官】林 政道
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-527479(JP,A)
【文献】特表2016-535879(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B64F 3/00
B64C 39/02,27/08
B64D 27/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無人飛行体に電力を供給する電池に
対して、戸建て住宅または集合住宅を含む建物に設置された太陽光発電装置によって生成された太陽光電力を充電する充電ポートを少なくとも一つ有する充電装置に関する情報
であって、前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な前記太陽光電力の電力量を少なくとも示す充電環境データ
と、
前記建物の屋根の環境を示す屋根環境データ
と、前記屋根の周囲の環境を示す周辺環境データ
とを含む建物データ
とを取得して無人飛行体管理装置及び無人飛行体の少なくとも一つに送信する、
建物データ管理装置。
【請求項2】
前記充電装置と、
請求項1に記載の建物データ管理装置と、
を備える無人飛行体離発着ポート。
【請求項3】
前記建物データ管理装置は、前記充電ポートの数、前記充電ポートの位置、前記充電ポートの空き状況
及び前記充電ポートに接続されている電源の種
類の少なくとも一つを示す前記充電環境データを取得して前記無人飛行体管理装置に送信する、
請求項2に記載の無人飛行体離発着ポート。
【請求項4】
前記建物データ管理装置は、前記屋根に関する情報、前記屋根に設置された手擦りに関する情報、前記屋根の上に位置する構築物に関する情報、前記屋根の上における風速及び前記屋根の上における気温の少なくとも一つを示す前記屋根環境データを取得して前記無人飛行体管理装置に送信する、
請求項2に記載の無人飛行体離発着ポート。
【請求項5】
前記建物データ管理装置は、前記屋根の周囲に存在する障害物に関する情報を示す前記周辺環境データを取得して前記無人飛行体管理装置に送信する、
請求項2に記載の無人飛行体離発着ポート。
【請求項6】
請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の無人飛行体離発着ポートを備える建物。
【請求項7】
無人飛行体に電力を供給する電池に
対して、戸建て住宅または集合住宅を含む建物に設置された太陽光発電装置によって生成された太陽光電力を充電する充電ポートを少なくとも一つ有する充電装置に関する情報
であって、前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な前記太陽光電力の電力量を少なくとも示す充電環境データ
と、
前記建物の屋根の環境を示す屋根環境データ
と、前記屋根の周囲の環境を示す周辺環境データ
と含む建物データを前記建物から取得する建物データ取得部と、
前記無人飛行体の現在位置を示す位置データを含む無人飛行体データを前記無人飛行体から取得する無人飛行体データ取得部と、
前記建物データ及び前記無人飛行体データに基づいて、
配送拠点と配送先との間を往復する上で十分な電力を供給可能な充電ポートであるか否かを特定することにより、前記無人飛行体を誘導すべき誘導位置を特定する誘導位置特定部と、
前記誘導位置に
前記無人飛行体を誘導する無人飛行体誘導部と、
を備える無人飛行体管理装置。
【請求項8】
前記建物データ取得部は、前記充電ポートの数、前記充電ポートの位置、前記充電ポートの空き状況、前記充電ポートに接続されている電源の種類及び前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な電力量の少なくとも一つを示す前記充電環境データを前記建物から取得する、
請求項7に記載の無人飛行体管理装置。
【請求項9】
前記建物データ取得部は、前記屋根に関する情報、前記屋根に設置された手擦りに関する情報、前記屋根の上に位置する構築物に関する情報、前記屋根の上における風速及び前記屋根の上における気温の少なくとも一つを示す前記屋根環境データを前記建物から取得する、
請求項7に記載の無人飛行体管理装置。
【請求項10】
前記建物データ取得部は、前記屋根の周囲に存在する障害物に関する情報を示す前記周辺環境データを前記建物から取得する、
請求項7に記載の無人飛行体管理装置。
【請求項11】
前記無人飛行体データ取得部は、前記無人飛行体に電力を供給している電池が前記無人飛行体に供給可能な電力量を示す供給可能電力量データを更に含む前記無人飛行体データを取得する、
請求項7から請求項10のいずれか一つに記載の無人飛行体管理装置。
【請求項12】
コンピュータに、
戸建て住宅または集合住宅を含む建物の屋根の環境を示す屋根環境データ
と、前記屋根の周囲の環境を示す周辺環境データ
と、無人飛行体に電力を供給する電池に
対して、前記建物に設置された太陽光発電装置によって生成された太陽光電力を充電する充電ポートを少なくとも一つ有する充電装置に関する情報
であって、前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な前記太陽光電力の電力量を少なくとも示す充電環境データ
とを含む建物データを前記建物から取得する建物データ取得機能と、
前記無人飛行体の現在位置を示す位置データを含む無人飛行体データを前記無人飛行体から取得する無人飛行体データ取得機能と、
前記建物データ及び前記無人飛行体データに基づいて、
配送拠点と配送先との間を往復する上で十分な電力を供給可能な充電ポートであるか否かを特定することにより、前記無人飛行体を誘導すべき誘導位置を特定する誘導位置特定機能と、
前記誘導位置に
前記無人飛行体を誘導する無人飛行体誘導機能と、
を実現させる無人飛行体管理プログラム。
【請求項13】
戸建て住宅または集合住宅を含む建物の屋根の環境を示す屋根環境データ
と、前記屋根の周囲の環境を示す周辺環境データ
と、無人飛行体に電力を供給する電池に
対して、前記建物に設置された太陽光発電装置によって生成された太陽光電力を充電する充電ポートを少なくとも一つ有する充電装置に関する情報
であって、前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な前記太陽光電力の電力量を少なくとも示す充電環境データ
とを含む建物データを前記建物から取得し、前記無人飛行体の現在位置を示す位置データを含む無人飛行体データを前記無人飛行体から取得するデータ取得ステップと、
前記建物データ及び前記無人飛行体データに基づいて、
配送拠点と配送先との間を往復する上で十分な電力を供給可能な充電ポートであるか否かを特定することにより、前記無人飛行体を誘導すべき誘導位置を特定する誘導位置特定ステップと、
前記誘導位置に
前記無人飛行体を誘導する無人飛行体誘導ステップと、
を含む無人飛行体管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物データ管理装置、無人飛行体離発着ポート、建物、無人飛行体管理装置、無人飛行体管理プログラム及び無人飛行体管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、共働き世帯、高齢者世帯、単身者世帯等が増加しているため、宅配便に代表される宅配サービスの需要が増加している。しかし、宅配サービスの需要の増加に伴い、配達者が商品を配達する負担が増加しているという問題が深刻になっている。配達者が商品を配達する負担を軽減する技術として、ドローン等の無人飛行体を活用して商品を配達する技術が注目を集めている。このような技術の一例として、例えば、特許文献1に開示されている輸送システムが挙げられる。
【0003】
この輸送システムは、輸送対象の荷物が収納された状態で無人飛行体に装着され、無人飛行体に供給される電力が蓄えられ、無人飛行体の非移動時に荷物の出荷先から配達先を結ぶ中継基地で充電される蓄電部が設けられたコンテナを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【0005】
しかし、上述した輸送システムは、無人飛行体の現在位置や蓄電部に充電すべき電力量を踏まえて、複数の中継基地の中から好適な中継基地に無人飛行体を誘導し得ないことがある。また、上述した輸送システムは、強風、急な大雨等の悪天候時に無人飛行体を適切な位置に退避させ得ないことがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、無人飛行体を好適な位置に誘導することができる建物データ管理装置、無人飛行体離発着ポート、建物、無人飛行体管理装置、無人飛行体管理プログラム及び無人飛行体管理方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、無人飛行体に電力を供給する電池に対して、戸建て住宅または集合住宅を含む建物に設置された太陽光発電装置によって生成された太陽光電力を充電する充電ポートを少なくとも一つ有する充電装置に関する情報であって、前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な前記太陽光電力の電力量を少なくとも示す充電環境データと、屋根の環境を示す屋根環境データと、前記屋根の周囲の環境を示す周辺環境データとを含む建物データとを取得して無人飛行体管理装置及び無人飛行体の少なくとも一つに送信する、建物データ管理装置である。
【0008】
本発明の一態様は、前記充電装置と、上述した建物データ管理装置と、を備える無人飛行体離発着ポートである。
【0009】
また、上述した無人飛行体離発着ポートでは、前記建物データ管理装置が、前記充電ポートの数、前記充電ポートの位置、前記充電ポートの空き状況及び前記充電ポートに接続されている電源の種類の少なくとも一つを示す前記充電環境データを取得して前記無人飛行体管理装置に送信してもよい。
【0010】
また、上述した無人飛行体離発着ポートでは、前記建物データ管理装置が、前記屋根に関する情報、前記屋根に設置された手擦りに関する情報、前記屋根の上に位置する構築物に関する情報、前記屋根の上における風速及び前記屋根の上における気温の少なくとも一つを示す前記屋根環境データを取得して前記無人飛行体管理装置に送信してもよい。
【0011】
また、上述した無人飛行体離発着ポートでは、前記建物データ管理装置が、前記屋根の周囲に存在する障害物に関する情報を示す前記周辺環境データを取得して前記無人飛行体管理装置に送信してもよい。
【0012】
本発明の一態様は、上述した無人飛行体離発着ポートのいずれか一つを備える建物である。
【0013】
本発明の一態様は、無人飛行体に電力を供給する電池に対して、戸建て住宅または集合住宅を含む建物に設置された太陽光発電装置によって生成された太陽光電力を充電する充電ポートを少なくとも一つ有する充電装置に関する情報であって、前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な前記太陽光電力の電力量を少なくとも示す充電環境データと、前記建物の屋根の環境を示す屋根環境データと、前記屋根の周囲の環境を示す周辺環境データと含む建物データを前記建物から取得する建物データ取得部と、前記無人飛行体の現在位置を示す位置データを含む無人飛行体データを前記無人飛行体から取得する無人飛行体データ取得部と、前記建物データ及び前記無人飛行体データに基づいて、配送拠点と配送先との間を往復する上で十分な電力を供給可能な充電ポートであるか否かを特定することにより、前記無人飛行体を誘導すべき誘導位置を特定する誘導位置特定部と、前記誘導位置に前記無人飛行体を誘導する無人飛行体誘導部と、を備える無人飛行体管理装置である。
【0014】
また、上述した無人飛行体管理装置では、前記建物データ取得部が、前記充電ポートの数、前記充電ポートの位置、前記充電ポートの空き状況、前記充電ポートに接続されている電源の種類及び前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な電力量の少なくとも一つを示す前記充電環境データを前記建物から取得してもよい。
【0015】
また、上述した無人飛行体管理装置では、前記建物データ取得部が、前記屋根に関する情報、前記屋根に設置された手擦りに関する情報、前記屋根の上に位置する構築物に関する情報、前記屋根の上における風速及び前記屋根の上における気温の少なくとも一つを示す前記屋根環境データを前記建物から取得してもよい。
【0016】
また、上述した無人飛行体管理装置では、前記建物データ取得部が、前記屋根の周囲に存在する障害物に関する情報を示す前記周辺環境データを前記建物から取得してもよい。
【0017】
また、上述した無人飛行体管理装置では、前記無人飛行体データ取得部が、前記無人飛行体に電力を供給している電池が前記無人飛行体に供給可能な電力量を示す供給可能電力量データを更に含む前記無人飛行体データを取得してもよい。
【0018】
本発明の一態様は、コンピュータに、建物の屋根の環境を示す屋根環境データと、前記屋根の周囲の環境を示す周辺環境データと、無人飛行体に電力を供給する電池に対して、戸建て住宅または集合住宅を含む建物に設置された太陽光発電装置によって生成された太陽光電力を充電する充電ポートを少なくとも一つ有する充電装置に関する情報であって、前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な前記太陽光電力の電力量を少なくとも示す充電環境データとを含む建物データを前記建物から取得する建物データ取得機能と、前記無人飛行体の現在位置を示す位置データを含む無人飛行体データを前記無人飛行体から取得する無人飛行体データ取得機能と、前記建物データ及び前記無人飛行体データに基づいて、配送拠点と配送先との間を往復する上で十分な電力を供給可能な充電ポートであるか否かを特定することにより、前記無人飛行体を誘導すべき誘導位置を特定する誘導位置特定機能と、前記誘導位置に前記無人飛行体を誘導する無人飛行体誘導機能と、を実現させる無人飛行体管理プログラムである。
【0019】
本発明の一態様は、建物の屋根の環境を示す屋根環境データと、前記屋根の周囲の環境を示す周辺環境データと、無人飛行体に電力を供給する電池に対して、戸建て住宅または集合住宅を含む建物に設置された太陽光発電装置によって生成された太陽光電力を充電する充電ポートを少なくとも一つ有する充電装置に関する情報であって、前記充電ポートに接続されている電池が前記無人飛行体に供給可能な前記太陽光電力の電力量を少なくとも示す充電環境データとを含む建物データを前記建物から取得し、前記無人飛行体の現在位置を示す位置データを含む無人飛行体データを前記無人飛行体から取得するデータ取得ステップと、前記建物データ及び前記無人飛行体データに基づいて、配送拠点と配送先との間を往復する上で十分な電力を供給可能な充電ポートであるか否かを特定することにより、前記無人飛行体を誘導すべき誘導位置を特定する誘導位置特定ステップと、前記誘導位置に前記無人飛行体を誘導する無人飛行体誘導ステップと、を含む無人飛行体管理方法である。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、無人飛行体を好適な位置に誘導することができる建物データ管理装置、無人飛行体離発着ポート、建物、無人飛行体管理装置、無人飛行体管理プログラム及び無人飛行体管理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の実施形態に係る無人飛行体管理システムの一例を示す図である。
【
図2】本発明の実施形態に係る建物の屋根に設置されている充電ポートの一例を示す図である。
【
図3】本発明の実施形態に係る建物データにより示される情報の一例を示す図である。
【
図4】本発明の実施形態に係る無人飛行体、建物及び無人飛行体管理装置が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
[実施形態]
図1は、本発明の実施形態に係る無人飛行体管理システムの一例を示す図である。
図1に示すように、無人飛行体管理システム1は、無人飛行体10-1、…及び無人飛行体10-N(N:1以上の整数)と、建物20と、無人飛行体管理装置30とを備える。無人飛行体10-1、…及び無人飛行体10-N(N:1以上の整数)、建物20及び無人飛行体管理装置30は、相互にネットワークNWにより接続されている。ネットワークNWは、例えば、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、インターネット、イントラネットである。
【0023】
無人飛行体10-1、…及び無人飛行体10-Nは、例えば、飛行するために必要な電力を供給する電池が着脱可能なドローン(Drone)である。ドローンは、当該電池の重量密度により飛行可能時間及び飛行可能距離が限られている。飛行可能時間は、例えば、30分である。飛行可能距離は、例えば、5kmから24kmである。
【0024】
無人飛行体10-1、…及び無人飛行体10-Nは、いずれも配送拠点から配送先まで荷物を配送した後、配送先から配送拠点に戻る。配送拠点は、例えば、配送業者の営業所、配送業者のトラックである。配送先は、例えば、建物20である。
【0025】
また、無人飛行体10-1、…及び無人飛行体10-Nは、いずれも配送拠点から配送先まで荷物を配送する場合及び配送先から配送拠点に戻る場合、中継拠点に立ち寄ってもよい。中継拠点は、例えば、配送業者の営業所、配送業者のトラック、建物20である。
【0026】
建物20は、例えば、戸建て住宅、集合住宅、オフィスビルであり、屋根を備えている。また、当該屋根は、特定の種類の屋根に限定されている訳ではなく、例えば、陸屋根、切妻屋根、寄棟屋根、片流れ屋根、方形屋根を含む。さらに、建物20は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nにより配送される荷物の配送先であってもよい。
【0027】
図1に示すように、建物20は、充電装置21と、太陽光発電装置22と、建物データ受付装置23と、建物データ管理装置24とを備える。
【0028】
充電装置21は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nに電力を供給する電池を充電するために建物20の屋根に設置されている設備であり、充電ポート各々を少なくとも一つ備える。
図2は、本発明の実施形態に係る建物の屋根に設置されている充電ポートの一例を示す図である。例えば、
図2に示すように、充電装置21は、建物20の陸屋根Lに設置されており、荷物Cを配送する無人飛行体10-1に電力を供給する電池に電力を供給する。
【0029】
電源は、例えば、太陽光発電装置22、建物20に備え付けられている蓄電池であり、電力量計測装置を更に備えていてもよい。太陽光発電装置22は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nに電力を供給する電池を充電するために使用される電力を太陽光から生成する装置である。太陽光発電装置22により生成された電力は、充電装置21が備える充電ポートに供給される。電力量計測装置は、太陽光発電パネル又は蓄電池が供給可能な電力量又は太陽光発電パネル又は蓄電池が実際に供給した電力量を計測する。
【0030】
充電ポートは、電源から供給された電力により無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nに電力を供給する電池を充電する。充電ポートは、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nに取り付けられた状態で電池を充電してもよいし、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nから取り外された状態で電池を充電してもよい。また、充電ポートは、非接触充電方式を採用してもよいし、接触充電方式を採用してもよい。
【0031】
建物データ受付装置23は、キーボード、マウス等を使用して入力された建物データを受け付ける。或いは、建物データ受付装置23は、建物20に設置されたセンサ及び建物20の周辺に設置されたセンサの少なくとも一方により計測された建物データの自動的な入力を受け付ける。これらのセンサは、例えば、風速計、温度計である。建物データは、充電環境データ、屋上環境データ及び周辺環境データの少なくとも一つを含んでおり、他のデータを含んでいてもよい。また、例えば、建物データのうち屋根の上における風速を示すデータ及び屋根の上における気温を示すデータがセンサから自動で入力され、これら以外のデータが建物20の工事事業者、建物20の管理事業者等のオフィスに設置されているキーボード、マウス等により手動で入力されてもよい。
【0032】
図3は、本発明の実施形態に係る建物データにより示される情報の一例を示す図である。
図3に示した表の一列目は、建物各々に固有の識別情報を示している。
図3に示した表の二列目から六列目は、充電環境データにより示される情報を示している。
図3に示した表の七列目から十一列目は、屋上環境データにより示される情報を示している。
図3に示した表の十二列目は、周辺環境データにより示される情報を示している。また、
図3に示した表の二行目及び三行目は、識別情報「B012」が割り当てられている建物20に関するデータが示されている。
図3に示した表の四行目及び五行目は、それぞれ識別情報「B003」及び識別情報「B004」が割り当てられている建物に関するデータが示されている。
【0033】
充電環境データは、充電装置21に関する情報を示している。具体的には、充電環境データは、充電ポートの数、充電ポートの位置、充電ポートの空き状況、充電ポートが空く予定の時間帯、充電ポートに接続されている電源の種類及び充電ポートに接続されている電池が無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nに供給可能な電力量の少なくとも一つを示している。
【0034】
例えば、
図3の二行目及び三行目に示すように、充電環境データは、建物20が備える充電装置21に識別情報「P001」が割り当てられている充電ポート及び識別情報「P002」が割り当てられている充電ポートの二つが含まれていることを示している。また、充電環境データは、識別情報「P001」を有する充電ポート及び識別情報「P002」を有する充電ポートが北緯「X12度」、東経「Y12度」の位置に配置されていることを示している。充電環境データは、識別情報「P001」を有する充電ポートが空いていることを示しており、識別情報「P002」を有する充電ポートが利用中であることを示している。また、充電環境データは、識別情報「P002」を有する充電ポートが空く予定の時間帯が「15時以降」であることを示している。充電環境データは、これら二つの充電ポート各々に付帯している電源が蓄電池であり、供給可能な電力量が「W12」であることを示している。
【0035】
同様に、
図3の四行目に示すように、充電環境データは、識別情報「B003」が割り当てられている建物が備える充電装置に識別情報「P003」が割り当てられている充電ポートが含まれていることを示している。また、充電環境データは、当該充電ポートが北緯「X3度」、東経「Y3度」の位置に配置されていることを示している。さらに、充電環境データは、当該充電ポートが空いていることを示している。また、充電環境データは、当該充電ポートに付帯している電源が太陽光発電パネルであり、供給可能な電力量が「W3」であることを示している。
【0036】
また、
図3の五行目に示すように、充電環境データは、識別情報「B004」が割り当てられている建物が備える充電装置に識別情報「P004」が割り当てられている充電ポートが含まれていることを示している。また、充電環境データは、当該充電ポートが北緯「X4度」、東経「Y4度」の位置に配置されていることを示している。さらに、充電環境データは、当該充電ポートが空いていることを示している。また、充電環境データは、当該充電ポートに付帯している電源が蓄電池であり、供給可能な電力量が「W4」であることを示している。
【0037】
屋上環境データは、屋根の環境を示している。具体的には、屋上環境データは、屋根に関する情報、屋根に設置された手擦りに関する情報、屋根の上に位置する構築物に関する情報、屋根の上における風速及び屋根の上における気温の少なくとも一つを示している。屋根の上における風速及び気温は、それぞれ屋根の上に設置された風速計及び温度計により計測される。
【0038】
例えば、
図3の二行目及び三行目に示すように、屋上環境データは、建物20が備える屋根が非歩行用であり、手擦りが設置されていないことを示している。また、屋上環境データは、当該屋根にアンテナが設置されていることを示している。さらに、屋上環境データは、当該屋根の上における風速が「V12」あり、当該屋根の上における気温が「T12」であることを示している。
【0039】
同様に、
図3の四行目に示すように、屋上環境データは、識別情報「B003」が割り当てられている建物が備える屋根が非歩行用であり、手擦りが設置されていないことを示している。また、屋上環境データは、当該屋根に充電ポート用囲いが設置されていることを示している。さらに、屋上環境データは、当該屋根の上における風速が「V3」あり、当該屋根の上における気温が「T3」であることを示している。
【0040】
また、
図3の五行目に示すように、屋上環境データは、識別情報「B004」が割り当てられている建物が備える屋根が歩行用であり、手擦りが設置されていることを示している。また、屋上環境データは、当該屋根に充電ポート用囲いが設置されていることを示している。さらに、屋上環境データは、当該屋根の上における風速が「V4」あり、当該屋根の上における気温が「T4」であることを示している。
【0041】
なお、屋上環境データは、例えば、屋根に関する情報として屋根の位置、面積及び高さの少なくとも一つを示すデータを含んでいてもよい。また、屋上環境データは、例えば、手擦りの数、手擦りが設置されている位置及び手擦りの寸法の少なくとも一つを示すデータを含んでいてもよい。また、屋上環境データは、例えば、屋上に位置する構築物の数、構築物が設置されている位置及び構築物の寸法の少なくとも一つを示すデータを含んでいてもよい。
【0042】
周辺環境データは、屋根の周囲の環境を示している。具体的には、周辺環境データは、屋根の周囲に存在する障害物に関する情報を示している。例えば、
図3の二行目及び三行目に示すように、周辺環境データは、建物20の周辺に三階建ての住宅が存在することを示している。同様に、
図3の四行目に示すように、周辺環境データは、識別情報「B003」が割り当てられている建物の周辺に電柱が存在することを示している。また、
図3の五行目に示すように、周辺環境データは、識別情報「B004」が割り当てられている建物の周辺に樹木が存在することを示している。なお、周辺環境データは、例えば、周囲に位置する障害物の数、障害物が設置されている位置、障害物と又は充電ポートとの距離、及び障害物の寸法の少なくとも一つを示すデータを含んでいてもよい。また、周辺環境データは、地図情報に含まれる二次元データや三次元データを含んでいてもよい。
【0043】
建物データ管理装置24は、建物データを取得して無人飛行体管理装置30に送信する。
【0044】
図1に示すように、無人飛行体管理装置30は、建物データ取得部31と、無人飛行体データ取得部32と、誘導位置特定部33と、無人飛行体誘導部34とを備える。無人飛行体管理装置30は、建物20の内部又は外部のいずれに設置されていてもよい。例えば、無人飛行体管理装置30が設置される場所として、建物20その他建物が備える部屋、ベランダ、屋根、当該屋根に設置されている充電ポートが挙げられる。なお、以下の説明では、無人飛行体10-1を例に挙げて説明するが、無人飛行体10-2、…及び無人飛行体10-Nについても同様である。
【0045】
建物データ取得部31は、建物データを建物20から取得する。
【0046】
無人飛行体データ取得部32は、無人飛行体10-1の現在位置を示す位置データを含む無人飛行体データを無人飛行体10-1から取得する。位置データは、無人飛行体10-1に搭載されているGPS(Global Positioning System)受信機を使用して生成される。
【0047】
また、無人飛行体データ取得部32は、無人飛行体10-1に電力を供給している電池が供給可能な電力量を示す供給可能電力量データを含む無人飛行体データを取得してもよい。供給可能電力量データは、当該電池に付帯している電力量計測装置を使用して生成される。
【0048】
誘導位置特定部33は、建物データ及び無人飛行体データに基づいて、無人飛行体10-1を誘導すべき誘導位置を特定する。
【0049】
ここで言う誘導位置は、例えば、電池の残量の不足、強風、雨、雪、雷等の悪天候により飛行し続けることができなくなった場合に、無人飛行体10-1を一時的に着陸させる位置である。また、誘導位置は、建物20又はその他建物が備える屋根の上又は当該屋根に設置された充電ポートである。さらに、誘導位置は、無人飛行体10-1により配送される荷物の配送先であってもよいし、無人飛行体10-1の少なくとも一つが配送拠点から配送先まで荷物を配送する途中で立ち寄る場所であってもよい。
【0050】
例えば、誘導位置特定部33は、充電環境データにより示される内容と、供給可能電力量データとを照らし合わせて無人飛行体10-1を誘導すべき誘導位置を特定する。当該充電環境データは、建物20その他建物各々の屋根に設置されている充電ポートの位置、充電ポートの空き状況、充電ポートに接続されている電源の種類及び充電ポートに接続されている電池が供給可能な電力量を示している。この場合、誘導位置特定部33は、無人飛行体10-1に現在取り付けられている電池の残量で到達可能であり、かつ、無人飛行体10-1が配送先まで荷物を配送して配送拠点に戻るために必要な電力を当該電池に充電可能な充電ポートを誘導位置として特定する。或いは、この場合、誘導位置特定部33は、無人飛行体10-1に現在取り付けられている電池の残量で到達可能であり、かつ、無人飛行体10-1が配送先まで荷物を配送して配送拠点に戻るために必要な電力を蓄えている電池を有する充電ポートを誘導位置として特定する。
【0051】
或いは、誘導位置特定部33は、屋上環境データ及び周辺環境データと、位置データとを照らし合わせて無人飛行体10-1を誘導すべき誘導位置を特定する。当該屋上環境データは、例えば、建物20その他建物各々の屋根に設置された手擦りに関する情報、当該屋根の上に位置する構築物に関する情報及び当該屋根の上における風速を示している。この場合、誘導位置特定部33は、無人飛行体10-1の現在位置に出来る限り近い建物の屋根を誘導位置として特定する。また、この場合、誘導位置特定部33は、無人飛行体10-1が退避して悪天候をやり過ごすことができる充電ポート用囲いが設置されている屋根を誘導位置として優先的に特定してもよい。
【0052】
無人飛行体誘導部34は、誘導位置に無人飛行体10-1を誘導する。例えば、無人飛行体誘導部34は、誘導すべき充電ポートの位置のみを示す充電ポート位置データを無人飛行体10-1に送信することにより誘導位置に無人飛行体10-1を誘導する。或いは、無人飛行体誘導部34は、誘導すべき充電ポートまでの経路を示す経路データを無人飛行体10-1に送信することにより誘導位置に無人飛行体10-1を誘導する。なお、経路データは、例えば、上述した周辺環境データに基づいて生成される。
【0053】
無人飛行体10-1は、無人飛行体誘導部34による誘導に従って誘導位置まで飛行して着陸する。そして、無人飛行体10-1は、誘導位置に着陸している間に、自身に取り付けられている電池を充電ポートで充電する。或いは、無人飛行体10-1は、残量が不足している電池を残量が十分にある電池と交換する。或いは、無人飛行体10-1は、天候が回復し、問題無く飛行することができるようになるまでの間、誘導位置に着陸して待機する。
【0054】
次に、
図4を参照しながら、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-N、建物20及び無人飛行体管理装置30が実行する処理の一例を説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る無人飛行体、建物及び無人飛行体管理装置が実行する処理の一例を示すシーケンス図である。以下の説明では、無人飛行体10-1が無人飛行体管理装置30に位置データを送信する場合を例に挙げるが、無人飛行体10-2、…及び無人飛行体10-N各々についても同様である。
【0055】
ステップS101において、無人飛行体10-1は、位置データを取得する。
【0056】
ステップS102において、無人飛行体10-1は、位置データを無人飛行体管理装置30に送信する。
【0057】
ステップS103において、建物データ受付装置23は、建物データの入力を受け付ける。
【0058】
ステップS104において、建物データ管理装置24は、建物データを無人飛行体管理装置30に送信する。
【0059】
ステップS105において、誘導位置特定部33は、無人飛行体10-1を誘導する誘導位置を特定する。
【0060】
ステップS106において、無人飛行体誘導部34は、ステップS105で特定された誘導位置に無人飛行体を誘導する。
【0061】
なお、
図4に示したステップS101からステップS104は、任意の順番に並べ替えられてもよい。例えば、ステップS102、ステップS101、ステップS104、ステップS103の順に実行されてもよい。また、ステップS101又はステップS102とステップS103又はステップS104とが同時に実行されてもよい。
【0062】
以上、実施形態に係る無人飛行体管理システム1について説明した。建物20は、建物データを無人飛行体管理装置30に送信することにより、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nを誘導すべき誘導位置の特定に必要な情報を無人飛行体管理装置30に提供することができる。
【0063】
建物20は、建物データとして充電環境データを無人飛行体管理装置30に送信する。これにより、建物20は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nが配送拠点と配送先との間を往復する上で十分な電力を供給可能な充電ポートであるか否かを特定するために必要な情報を無人飛行体管理装置30に提供することができる。
【0064】
建物20は、建物データとして屋上環境データを無人飛行体管理装置30に送信する。これにより、建物20は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nが問題無く着陸し得るか否かを特定するために必要な情報を無人飛行体管理装置30に提供することができる。また、これにより、建物20は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nが悪天候をやり過ごすことができるか否かを特定するために必要な情報を無人飛行体管理装置30に提供することができる。
【0065】
建物20は、建物データとして周辺環境データを無人飛行体管理装置30に送信する。これにより、建物20は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nが問題無く着陸し得るか否かを特定するために必要な情報を無人飛行体管理装置30に提供することができる。また、これにより、建物20は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nに送信する経路データを生成するために必要な情報を無人飛行体管理装置30に提供することができる。
【0066】
無人飛行体管理装置30は、建物データ及び無人飛行体データに基づいて、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nを誘導すべき誘導位置を特定し、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nを当該誘導位置に誘導する。これにより、無人飛行体管理装置30は、適切な誘導位置を特定し、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nを当該誘導位置に誘導することができる。
【0067】
無人飛行体管理装置30は、建物データとして充電環境データを建物20から取得する。これにより、無人飛行体管理装置30は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nが配送拠点と配送先との間を往復する上で十分な電力を供給可能な充電ポートを誘導位置として特定することができる。また、これにより、無人飛行体管理装置30は、固定価格買い取り制度(FIT:Feed-in Tariff)の見直し等により太陽光発電パネルが発電した電力の売電価格が太陽光発電パネルの所有者の希望に合致しなくても、当該電力を有効に活用することができる。
【0068】
無人飛行体管理装置30は、建物データとして屋上環境データを建物20から取得する。これにより、無人飛行体管理装置30は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nが問題無く着陸し得る場所を誘導位置として特定することができる。また、これにより、無人飛行体管理装置30は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nが悪天候をやり過ごすことができる場所を誘導位置として特定することができる。
【0069】
無人飛行体管理装置30は、建物データとして周辺環境データを建物20から取得する。これにより、無人飛行体管理装置30は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nが問題無く着陸し得る場所を誘導位置として特定することができる。また、これにより、無人飛行体管理装置30は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nの現在位置から誘導位置までの適切な経路を示す経路データを生成することができる。
【0070】
無人飛行体管理装置30は、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nに電力を供給している電池が供給可能な電力量を示す供給可能電力量データを含む飛行体データを取得する。これにより、無人飛行体管理装置30は、現在取り付けられている電池の残量で到達可能であり、かつ、無人飛行体10-1、…又は無人飛行体10-Nが配送先まで荷物を配送して配送拠点に戻るために必要な電力を供給可能な充電ポートを誘導位置として特定することができる。
【0071】
なお、上述した建物20又は無人飛行体管理装置30が有する機能の少なくとも一部は、回路部(circuitry)を含むハードウェアがプログラムを実行することにより実現されてもよい。ここで言うハードウェアは、例えば、CPU(Central Processing Unit)、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、GPU(Graphics Processing Unit)である。また、上述したプログラムは、記憶媒体を備える記憶装置に格納されている。ここで言う記憶媒体は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、ROMである。さらに、上述したプログラムは、建物20又は無人飛行体管理装置30が有する機能の一部を実現する差分プログラムであってもよい。
【0072】
また、上述した実施形態では、建物データ管理装置24が建物20に設置されている場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、建物データ管理装置24は、無人飛行体管理装置30の近くに設置されてもよいし、無人飛行体管理装置30と一体の装置となっていてもよい。或いは、建物データ管理装置24は、他の装置から独立していてもよい。
【0073】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明した。ただし、無人飛行体管理システム1は、上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、置換、組み合わせ又は設計変更が加えられてもよい。
【符号の説明】
【0074】
1…無人飛行体管理システム、10-1,…,10-N…無人飛行体、20…建物、21…充電装置、22…太陽光発電装置、23…建物データ受付装置、24…建物データ管理装置、30…無人飛行体管理装置、31…建物データ取得部、32…無人飛行体データ取得部、33…誘導位置特定部、34…無人飛行体誘導部