(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】レーザ距離測定デバイス
(51)【国際特許分類】
G01B 11/00 20060101AFI20240125BHJP
【FI】
G01B11/00 B
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022008053
(22)【出願日】2022-01-21
【審査請求日】2022-05-06
(32)【優先日】2021-01-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】522027242
【氏名又は名称】パノシアン,マイケル エイチ.
(73)【特許権者】
【識別番号】522027253
【氏名又は名称】キーラー,ジョシュア エム.
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】パノシアン,マイケル エイチ.
(72)【発明者】
【氏名】キーラー,ジョシュア エム.
【審査官】櫻井 仁
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-066718(JP,A)
【文献】国際公開第2017/090228(WO,A1)
【文献】特開2019-178886(JP,A)
【文献】特開2005-241340(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01B 11/00-11/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
距離測定用の電子装置であって、前記
電子装置が、
第1のターゲット面に向けて第1の複数のレーザビームを放射する第1の複数のレーザ放射デバイスであって、前記第1の複数のレーザ放射デバイスの各隣接ペアにおける各レーザ放射デバイスが、前記第1の複数のレーザ放射デバイスの同じ隣接ペアにおける他方のレーザ放射デバイスから放射されるレーザビームに対してゼロ以外の角度でレーザビームを放射する、第1の複数のレーザ放射デバイスと、
第2のターゲット面に向けて第2の複数のレーザビームを放射する第2の複数のレーザ放射デバイスであって、前記第2の複数のレーザ放射デバイスの各隣接ペアにおける各レーザ放射デバイスが、前記第2の複数のレーザ放射デバイスの同じ隣接ペアにおける他方のレーザ放射デバイスから放射されるレーザビームに対してゼロ以外の角度でレーザビームを放射する、第2の複数のレーザ放射デバイスと、
前記第1のターゲット面及び前記第2のターゲット面に当たった後にそれぞれ反射された前記第1の複数のレーザビーム及び前記第2の複数のレーザビームの反射を検出して、三角測量錐を用いて前記第1のターゲット面と前記第2のターゲット面との間の垂直距離を算出するための複数の光検出デバイスと、
を含む、電子装置。
【請求項2】
前記第1のターゲット面と前記第2のターゲット面との間の距離を計算するためのコンピューティングデバイスをさらに含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記電子装置の動作モードの選択を可能にするユーザインタフェースをさらに含む、請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記第1の複数のレーザ放射デバイスのそれぞれが、前記第1の複数のレーザ放射デバイスのその他のそれぞれと同じ周波数で動作する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第1の複数のレーザ放射デバイスのそれぞれが、前記第1の複数のレーザ放射デバイスのその他のそれぞれとは異なる周波数で動作する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項6】
前記複数の光検出デバイスのそれぞれが、対応する周波数の対応する反射を検出するように同調される、請求項5に記載の電子装置。
【請求項7】
前記第1の複数のレーザ放射デバイス及び前記第2の複数のレーザ放射デバイスが、180度離れた反対方向に向けられる、請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記第1の複数のレーザ放射デバイスのそれぞれが、前記複数の光検出デバイスの対応する1つとペアを組んで光検出ユニットを形成する、請求項1に記載の電子装置。
【請求項9】
前記第1のターゲット面と前記第2のターゲット面との間の前記距離が、飛行時間(TOF)、及び放射光と、前記放射光の対応する反射との間の位相シフトの一方に基づいて計算される、請求項2に記載の電子装置。
【請求項10】
距離の測定を行うためのコンピュータ実施システムであって、
モバイルハンドヘルドコンピューティングデバイスと、
データインタフェースを介して前記モバイルハンドヘルドコンピューティングデバイスと結合したデュアルレーザ測定デバイス(DLMD)と、
前記DLMDに結合され、及び異なる方向にレーザビームを放射するように配置された複数のレーザ放射デバイスと、
前記モバイルハンドヘルドコンピューティングデバイスにインストールされたDLMDアプリケーション(アプリ)であって、三角測量錐方法に基づいて、2つのターゲット点間の距離を算出するためのソフトウェアルーチンを含む、
前記DLMDアプリと、
を含む、コンピュータ実施システム。
【請求項11】
複数の光検出デバイスをさらに含み、前記複数の光検出デバイスのそれぞれが、前記複数のレーザ放射デバイスの対応する1つとペアを組む、請求項10に記載のコンピュータ実施システム。
【請求項12】
変更された方向に向けてレーザビームを偏向させるための機構をさらに含む、請求項10に記載のコンピュータ実施システム。
【請求項13】
前記複数のレーザ
放射デバイスのそれぞれが、異なる周波数で動作する、請求項10に記載のコンピュータ実施システム。
【請求項14】
前記DLMDアプリが、投票アルゴリズムを使用して前記2つのターゲット点間の前記距離を算出する、請求項10に記載のコンピュータ実施システム。
【請求項15】
前記複数のレーザ放射デバイスが、1秒当たり10~500パルスのレートでレーザビームをパルスとして放射する、請求項10に記載のコンピュータ実施システム。
【請求項16】
距離測定の方法であって、
第1のターゲット面に向けて第1の複数のレーザビームを異なる角度で放つことと、
第2のターゲット面に向けて第2の複数のレーザビームを異なる角度で放つことと、
前記第1のターゲット面から反射し返された前記第1の複数のレーザビームの第1の複数の反射を検出することと、
前記第2のターゲット面から反射し返された前記第2の複数のレーザビームの第2の複数の反射を検出することと、
前記検出された第1の複数の反射及び前記検出された第2の複数の反射に適用される三角測量錐方法に基づいて、前記第1のターゲット面と前記第2のターゲット面との間の垂直距離を計算することと、
を含む、方法。
【請求項17】
距離を計算するために複数のレーザパルスの時間を平均することをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の複数のレーザビームが、タイムスライス方法を使用して、単一のレーザ放射デバイスから放たれる、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の複数のレーザビーム及び前記第2の複数のレーザビームが反対方向に放たれる、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記三角測量
錐方法に基づいて前記第1のターゲット面と前記第2のターゲット面との間の垂直距離を計算することが、前記ターゲット面ごとに、下記式に基づいて、デュアルレーザ測定デバイス(DLMD)からそれぞれのターゲット面への垂直距離Hを前記それぞれのターゲット面からの前記反射されたビームの関数であるパラメータa、x、及びyに基づいて計算することと、前記それぞれのターゲット面の前記垂直距離を合計することとを含む、請求項16に記載の方法。
【数1】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、開示内容が全体として本明細書に明白に援用され、米国特許法第120条に基づき、その出願日が本明細書において主張される、2018年7月9日に出願された米国仮特許出願第62/695,286号の便益を主張する、2019年7月9日に出願され、「デュアルレーザ測定デバイス及びそれを用いたオンライン注文システム(DUAL LASER MEASUREMENT DEVICE AND ONLINE ORDERING SYSTEM USING THE SAME)」という名称の米国特許出願第16/506,750号の一部継続(CIP)出願である、2020年11月3日に出願され、「デュアルレーザ測定デバイス及びそれを用いたオンライン注文システム(DUAL LASER MEASUREMENT DEVICE AND ONLINE ORDERING SYSTEM USING THE SAME)」という名称の米国特許出願第17/088,481号の継続出願である。
【0002】
技術分野
本出願は、一般に測定デバイスに関する。より詳細には、本出願は、スタンドアロンデバイスとして、又はスマートフォンと共に使用される、距離を測定するためのデュアルレーザ測定デバイス(DLMD(dual laser measurement device))に関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
図面の簡単な説明
図面は、以下の説明に関連して考慮されたときに、保護を求める主題の理解を容易にする目的で提示される。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【
図1】開示内容が実施され得るネットワークコンピューティング環境の一実施形態を示す。
【
図2】
図1のネットワークコンピューティング環境で使用され得るコンピューティングデバイスの一実施形態を示す。
【
図3】建物の寸法を測定するために、上記の
図2に関して記載したコンピューティングデバイスと類似のコンピューティングデバイスに結合された、DLMDデバイスを使用した例示的測定配置を示す。
【
図4A】
図3の例示的DLMDデバイスの正面図の例示的詳細を示す。
【
図4B】
図4Aの例示的DLMDデバイスのA-A部分側面図の例示的詳細を示す。
【
図4C】建物の2つの対向する壁間の垂直距離の例示的1次元(1D)測定を示す。
【
図4D】建物の2つの対向する壁間の2点間(P-P)距離の例示的1D測定を示す。
【
図4E】建物の2つの対向する壁間の垂直距離を計算するための例示的三角測量錐を示す。
【
図5】DLMDソフトウェアアプリケーション(アプリ)がインストールされた例示的スマートフォンを示す。
【
図6A】DLMDアプリ及び測定プロセスにおいて使用されるそれの様々な画面の例示的概要を示す。
【
図6B】例示的なDLMDアプリのスタート画面及びユーザ紹介画面を示す。
【
図6C】例示的なDLMDアプリの製品カテゴリ選択画面を示す。
【
図6D】例示的なDLMDアプリの手動測定入力画面を示す。
【
図6E】例示的なDLMDアプリのDLMD状態画面及び測定タイプ選択画面を示す。
【
図6F】例示的なDLMDアプリの1D距離測定画面及びデータベースを示す。
【
図6G】例示的なDLMDアプリの表面積(2D)測定画面を示す。
【
図6H】例示的なDLMDアプリの部屋寸法(3D)測定画面を示す。
【
図7A】例示的なDLMDアプリの材料選択画面を示す。
【
図7B】例示的なDLMDアプリの製品検索及び検索フィルタ画面を示す。
【
図7C】例示的なDLMDアプリの製品選択画面を示す。
【
図8】例示的なDLMDアプリの画像及び注釈作成画面を示す。
【
図9A】例示的なDLMDアプリの他の測定選択画面を示す。
【
図9B】例示的なDLMDアプリの他のコンクリートスラブ測定画面を示す。
【
図9C】例示的なDLMDアプリの他の配管測定画面を示す。
【
図9D】例示的なDLMDアプリの他の部分表面測定画面を示す。
【
図9E】例示的なDLMDアプリの他の乾式壁測定画面を示す。
【発明を実施するための形態】
【0005】
詳細な説明
本開示は、本明細書に記載する幾つかの例示的実施形態を参照して説明されるが、本開示は、そのような実施形態に限定されるものではないことが明白であるものとする。したがって、本明細書で提供される実施形態の記載は、本開示を説明するものであり、請求される本開示の範囲を限定するものではない。さらに、以下の説明は、特定のDLMDアプリ画面に言及するが、本開示は、他のタイプのDLMDアプリ画面構成と共に使用され得ることが理解されるだろう。
【0006】
簡潔に説明すると、建物又は他の構造の寸法を測定し、測定された寸法に基づいて他の量を計算し、建築材又は仕上げ材を選択し、その材料を注文し、並びに測定された寸法及び注文された材料のリストをデータ記憶デバイスに保存するためにモバイルコンピューティングデバイスと結合されたDLMDを含むシステム及び方法を開示する。測定から材料の注文までのこのプロセスの全てのステップは、図を参照して以下にさらに説明するように、DLMDアプリを使用して行われ得る。
【0007】
様々な実施形態において、モバイルハンドヘルドコンピューティングデバイス、データインタフェースを介してモバイルハンドヘルドコンピューティングデバイスと結合したデュアルレーザデバイス、モバイルハンドヘルドコンピューティングデバイスにインストールされたDLMDアプリ、及び2点間の距離を測定するためにデュアルレーザデバイスに反対方向に同時にレーザビームを放たせるレーザ起動ボタンを含むデュアルレーザアプリを含む、建築製品購入のためのコンピュータ実施統合システムを開示する。建築プロジェクトの製品カテゴリを選択するための製品カテゴリ選択インタフェース、建築プロジェクトの具体的製品を選択するための製品選択インタフェース、及びそれらの具体的製品をサプライヤに注文するための製品注文インタフェースも含まれる。
【0008】
様々な実施形態において、モバイルハンドヘルドコンピューティングデバイスと結合されたレーザ測定アタッチメントと、レーザ測定アタッチメントの両側のそれぞれに結合された少なくとも1つの光検出ユニットであって、レーザ測定アタッチメントの両側のそれぞれの上の少なくとも1つの光検出ユニットが複数のレーザビームを放つためのものであり、複数のレーザビームのそれぞれが他のレーザビームに対して異なる角度で放たれる、少なくとも1つの光検出ユニットとを含む測定デバイスを開示する。
【0009】
様々な実施形態において、モバイルハンドヘルドコンピューティングデバイスで動作するDLMDアプリを使用して、測定する製品カテゴリを選択することと、選択された製品カテゴリに関する距離測定を行うために、デュアルレーザデバイスの両側に複数のビームを放つようにデュアルレーザデバイスを起動させることと、距離測定結果をモバイルハンドヘルドコンピューティングデバイスに送信することと、DLMDアプリを使用して購入する具体的製品を選択することと、DLMDアプリを使用して選択された製品を購入することと、を含む建築製品購入のためのコンピュータ実施方法を開示する。
【0010】
建築請負業者、建設作業員、及び個人の日曜大工(DIY)をする人達は、一般に、上記で概略を説明したような類似のプロセスを経る必要がある。例えば、建物の建設の継続、部屋若しくはキッチンのリフォーム、部屋の塗装、又は家の配管及び電気工事を行いたい請負業者は、壁、床、及び窓などの寸法を測定し、目下の作業のための塗料や木材などの適切な材料を選択し、並びに選択された材料を建材サプライヤ又は工具店に注文するプロセスを経る必要がある。
【0011】
これは時間のかかる、ばらばらのプロセスである。このプロセスの各ステップは、異なる複数のツールを使用して、異なる時間に、多くの場合異なる人々によって行われる。ツールが統合されないばらばらのプロセスでは、様々な情報が別々のステップにわたって伝達される必要がある。例えば、建築プロジェクトを管理する請負業者は、必要とされる距離を慎重に測定し、測定結果を記録し得る。その後、請負業者は、測定結果を使用して、壁及び床の表面積、又は部屋の周長を推定し得る。次に、請負業者は、どの製品選択肢が入手可能であるかを調べるために、工具店を訪れる、又はそのウェブサイトをブラウズする必要があるかもしれない。その後、請負業者は、プロジェクトに必要な材料を入手するために、店を訪れる、又はウェブサイト上でオンラインで、若しくは電話で製品を注文する必要がある。これらのステップのそれぞれは、異なる請負業者によって行われる必要があるかもしれない。例えば、ある請負業者が測定を行い、その一方で、別の請負業者が材料の選択を行い、さらに別の請負業者が材料を購入しに行く場合がある。これらの作業を達成するために、請負業者らは、様々なデータを他の請負業者に提供する必要があり、これは、間違いを生じやすく、及び時間がかかる場合がある。例えば、間違った量の塗料、又は間違った色の塗料の注文は、遅延を生じさせ、プロジェクトのコストを増加させる。
【0012】
距離を測定するために使用される多くのレーザデバイスが市場で入手可能である。上述の通り、距離の測定は、建築プロジェクトを実施するプロセス全体の1つのステップである。残りのステップは、レーザ測定デバイスが現在存在しており、これらのデバイスが測定以外の他のステップの実施に何の役割も果たさないため、レーザ測定デバイスに直接関係しない。これらのデバイスは、単に2点間測定結果を生成し、測定結果は、その後、プロジェクトの次の段階に渡される。また、レーザデバイスは、測定される距離が2つの平行する壁間の垂直距離であることを自動的に保証しない。測定デバイスを使用する人は、垂直距離を測定するためにレベルなどの他のデバイスを使用し得るが、レーザデバイス自体は、この機能を自動的に行わない。よって、2つの面間の最短距離が測定される場合に、測定の精度が損なわれ得る。
【0013】
したがって、プロジェクトの期間を短くし、プロジェクトの精度を上げ、コストを低下させ、及び全体的な効率を向上させるために、建築プロジェクトの高度統合サービスを提供する高度統合インタフェースを提供するデバイスに対するニーズがある。
【0014】
例示的動作環境
図1は、本開示が実施され得る例示的環境の構成要素を示す。本開示を実施するために、図示される構成要素の全てが必要とされるわけではなく、本開示の精神又は範囲から逸脱することなく、構成要素の配置及びタイプのバリエーションを作ることができる。システム100は、まとめてネットワーク106として示されるローカルエリアネットワーク(LAN)及び広域ネットワーク(WAN)、無線ネットワーク110、遠隔の及び/又は異なるタイプのネットワークを接続するように構成されたゲートウェイ108、クライアントコンピューティングデバイス112~118、並びにサーバコンピューティングデバイス102~104を含んでもよい。
【0015】
クライアントコンピューティングデバイス112~118の1つとして使用可能なコンピューティングデバイスの一実施形態を
図2に関して以下により詳細に説明する。しかしながら、手短に言えば、クライアントコンピューティングデバイス112~118は、無線ネットワーク110などのネットワーク上でメッセージの送受信が可能な事実上どのようなデバイスも含み得る。このようなデバイスには、携帯電話、スマートフォン、ディスプレイポケベル、無線周波数(RF)デバイス、音楽プレーヤー、デジタルカメラ、赤外線(IR)デバイス、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、タブレットコンピュータ、又は前述のデバイスの1つ若しくは複数を組み合わせた統合デバイスなどのポータブルデバイスが含まれる。クライアントデバイス112には、一般的にパーソナルコンピュータ、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースの若しくはプログラマブルな家電、又はネットワークPCなどの有線通信媒体を使用して接続する事実上どのようなコンピューティングデバイスも含まれ得る。ある実施形態では、クライアントデバイス112~118の1つ又は複数は、有線及び/又は無線ネットワーク上で動作するように構成されてもよい。
【0016】
一般的に、クライアントデバイス112~118は、能力及び特徴の点で多種多様である。例えば、携帯電話は、数字キーパッド及びテキストのみを表示することができる数行のモノクロLCDディスプレイを有し得る。別の例では、ウェブ対応クライアントデバイスは、タッチセンサ式スクリーン、スタイラス、並びにテキスト及びグラフィックの両方を表示することができる数行のカラーLCDディスプレイを有し得る。
【0017】
ウェブ対応クライアントデバイスは、ウェブページ、又はウェブベースのメッセージなどを送受信するように構成されたブラウザアプリケーションを含み得る。ブラウザアプリケーションは、無線アプリケーションプロトコルメッセージ(WAP)などを含む、事実上どのようなウェブベースの言語も使用する、グラフィック、テキスト、又はマルチメディアなどの受信及び表示を行うように構成されてもよい。ある実施形態では、ブラウザアプリケーションは、情報の表示及び送信を行うために、HDML(Handheld Device Markup Language)、WML(Wireless Markup Language)、WMLScript、JavaScript、SMGL(Standard Generalized Markup Language)、HTML(HyperText Markup Language)、又はXML(eXtensible Markup Language)などの1つ又は複数を用いることが可能であってもよい。
【0018】
クライアントコンピューティングデバイス112~118は、サーバコンピューティングデバイス102~104を含む(これに限定されない)別のコンピューティングデバイスからコンテンツを受信するように構成された少なくとも1つの他のクライアントアプリケーションも含み得る。クライアントアプリケーションは、テキストコンテンツ、又はマルチメディア情報などの提供及び受信を行う能力を含んでもよい。さらに、クライアントアプリケーションは、タイプ、能力、又は名称などを含む、それ自体を識別する情報を提供し得る。ある実施形態では、クライアントデバイス112~118は、電話番号、携帯電話識別番号(MIN(Mobile Identification Number))、電子シリアル番号(ESN(electronic serial number))、モバイルデバイス識別子、IP(インターネットプロトコル)アドレスなどのネットワークアドレス、媒体アクセス制御(MAC)層識別子、又は他の識別子を含む様々な機構の何れかを使用して、それら自体を一意的に識別することができる。識別子は、別のコンピューティングデバイスに送信されるメッセージなどにおいて提供されてもよい。
【0019】
クライアントコンピューティングデバイス112~118は、電子メール、ショートメッセージサービス(SMS)、マルチメディアメッセージサービス(MMS)、インスタントメッセージ(IM)、IRC(internet relay chat)、mIRC(Mardam-Bey’s IRC)、又はJabberなどを用いて、別のコンピューティングデバイスにメッセージを伝達するようにも構成され得る。しかしながら、本開示は、これらのメッセージプロトコルに限定されず、事実上どのような他のメッセージプロトコルも使用され得る。
【0020】
さらに、クライアントデバイス112~118は、別のコンピューティングデバイスによって管理され得るユーザアカウントにユーザがログインすることを可能にするクライアントアプリケーションを含むように構成されてもよい。このようなユーザアカウントは、例えば、ユーザが電子メールを受信すること、IMメッセージ若しくはSMSメッセージを送信/受信すること、選択されたウェブページにアクセスすること、スクリプト、アプリケーション、若しくは様々な他のコンテンツをダウンロードすること、又はネットワーク上で様々な他のアクションを行うことを可能にするように構成されてもよい。しかしながら、メッセージを管理すること、或いはコンテンツにアクセスすること及び/又はコンテンツをダウンロードすることは、ユーザアカウントにログインすることなく行うこともできる。したがって、クライアントデバイス112~118のユーザは、コンテンツにアクセスすること、ウェブページを読むこと、又はメッセージを受信/送信することなどを行うために、様々なクライアントアプリケーションの何れかを用いることができる。例えば、ある実施形態では、ユーザは、サーバコンピューティングデバイス102として実装されたウェブサーバによって提供されるウェブページにアクセスするために、ブラウザ又は他のクライアントアプリケーションを用いることができる。ある実施形態では、クライアントコンピューティングデバイス112~118によって受信されるメッセージは、通信セッションにわたり、及び/又はクライアントコンピューティングデバイス112~118のパワーサイクル間で、フラッシュ及び/又はPCMなどの不揮発性メモリに保存され得る。
【0021】
無線ネットワーク110は、クライアントデバイス114~118をネットワーク106につなぐように構成されてもよい。無線ネットワーク110は、クライアントデバイス114~118にインフラ指向の接続を提供するために、スタンドアロンアドホックネットワークなどをさらにオーバーレイし得る様々な無線サブネットワークの何れかを含んでもよい。このようなサブネットワークには、メッシュネットワーク、無線LAN(WLAN)ネットワーク、及びセルラーネットワークなどが含まれ得る。無線ネットワーク110は、無線リンクなどによって接続された端末、ゲートウェイ、及びルータなどの自律システムをさらに含んでもよい。これらのコネクタは、無線ネットワーク110のトポロジが迅速に変化し得るように、自由及びランダムに移動し、任意にそれら自体を編成するように構成されてもよい。
【0022】
無線ネットワーク110は、セルラーシステム、WLAN、及び無線ルータ(WR)メッシュなどへの第2(2G)、第3(3G)、第4(4G)、及び最も新しいところでは第5(5G)世代の無線アクセスを含む複数のアクセス技術をさらに用いてもよい。2G、3G、及び未来のアクセスネットワークなどのアクセス技術は、様々な度合いのモビリティを有するクライアントデバイス114~118などのモバイルデバイスに対する広域カバレッジを可能にし得る。例えば、無線ネットワーク110は、GSM(Global System for Mobile communication)、GPRS(General Packet Radio Services)、EDGE(Enhanced Data GSM Environment)、WEDGE、Bluetooth、Bluetooth LE(Low Energy)、HSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)、Wi-Fi、Zigbee、及びWCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)などの無線ネットワークアクセスによる無線接続を可能にし得る。基本的に、無線ネットワーク110は、それによって情報がクライアントデバイス114~118と、別のコンピューティングデバイス及びネットワークなどとの間で移動し得る、事実上どのような無線通信機構も含み得る。
【0023】
ネットワーク106は、サーバコンピューティングデバイス102~104として
図1に描かれる1つ又は複数のサーバ及びそれらの各構成要素をクライアントデバイス112などの他のコンピューティングデバイスとつなぎ、及び無線ネットワーク110を介してクライアントデバイス114~118とつなぐように構成される。ネットワーク106は、ある電子デバイスから別の電子デバイスへと情報を伝達するための任意の形態のコンピュータ可読媒体を用いることが可能である。また、ネットワーク106は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポートなどを介した直接接続、他の形態のコンピュータ可読媒体、又はこれらの任意の組み合わせに加えて、インターネットを含み得る。異なるアーキテクチャ及びプロトコルに基づくものを含む、相互接続されたLANのセットにおいて、ルータは、LAN間のリンクとして機能し、それによって、あるLANから別のLANへとメッセージが送信されることが可能となる。
【0024】
様々な実施形態において、システム100の配置は、様々なネットワーク化アーキテクチャにおいて使用され得るコンポーネント、及び様々なネットワーク化アーキテクチャを構成し得るコンポーネントを含む。このようなアーキテクチャには、特に、ピアツーピア、クライアント・サーバ、2階層、3階層、又は他の多階層(n階層)アーキテクチャ、MVC(Model-View-Controller)、及びMVP(Model-View-Presenter)アーキテクチャが含まれ得る。以下にこれらのそれぞれを簡単に説明する。
【0025】
ピアツーピアアーキテクチャは、セントラルサーバ又は関連のプロトコルを使用しないピアクライアントコンピュータ間の協働型の、多くの場合対称的な、及び独立した通信及びデータ転送のために、P2PP(Peer To Peer Protocol)などのプロトコルの使用を必要とする。
【0026】
クライアント・サーバアーキテクチャは、1つ又は複数のサーバと、ある所定のプロトコルを用いてサーバに接続し、及びサーバと通信する多数のクライアントとを含む。例えば、ブラウザ及びHTTPなどの関連のプロトコルを用いてウェブサーバに接続するクライアントコンピュータは、クライアント・サーバアーキテクチャの一例となり得る。クライアント・サーバアーキテクチャは、2階層アーキテクチャと見なすこともできる。
【0027】
2階層、3階層、及び一般的にn階層アーキテクチャは、明確なハードウェア及び/又はソフトウェア境界の使用によって別個の機能を互いに分離し、及び切り離すものである。2階層アーキテクチャの一例は、既に述べた通り、クライアント・サーバアーキテクチャである。2階層アーキテクチャでは、ユーザインタフェースを提供するプレゼンテーション層(又は階層)は、データコンテンツを提供するデータ層(又は階層)から分離される。データを処理するビジネスロジックは、2つの階層間に分散され得る。
【0028】
3階層アーキテクチャは、アプリケーションデータ処理及びロジックに対処するために、プレゼンテーション階層とデータ階層との間にロジック階層も提供する点で、2階層アーキテクチャよりもさらに一歩進んだものである。ビジネスアプリケーションは、多くの場合、この層に入り、及びこの層に実装される。
【0029】
MVC(Model-View-Controller)は、モデル、ビュー、及びコントローラエンティティが互いに直接通信し得る、概念的に多対多アーキテクチャである。これは、隣接する層のみが直接通信し得る3階層アーキテクチャとは対照的である。
【0030】
MVP(Model-View-Presenter)は、プレゼンター(presenter)エンティティが、3階層アーキテクチャの中間層に類似し、並びにアプリケーション及びロジックを含む、MVCモデルの変更形態である。
【0031】
LAN内の通信リンクは、一般的に、ツイストペア線又は同軸ケーブルを含み、ネットワーク間の通信リンクは、アナログ電話回線、T1、T2、T3、及びT4を含む全若しくは部分専用デジタル回線、ISDN(Integrated Services Digital Network)、DSL(Digital Subscriber Line)、衛星リンクを含む無線リンク、又は当業者に公知の他の通信リンクを利用し得る。さらに、遠隔コンピュータ及び他の関連の電子デバイスは、モデム及び仮設電話リンクを介してLAN又はWANの一方にリモートで接続され得る。ネットワーク106は、それによって情報がコンピューティングデバイス間を移動し得るどのような通信方法も含み得る。さらに、通信媒体は、一般的に、事実上制限なしに、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のタイプのコンテンツの伝送を可能にし得る。例として、通信媒体には、ツイストペア、同軸ケーブル、光ファイバ、導波管、及び他の有線媒体などの有線媒体、並びに音響、RF、赤外線、及び他の無線媒体などの無線媒体が含まれる。
【0032】
様々な実施形態では、クライアントコンピューティングデバイス112~118、ネットワーク106及び110、並びにサーバコンピューティングデバイス102及び104は、即時に動作し得る。関連のコンピューティング分野で一般に知られているように、「即時」という用語は、幾つかの動作特性の1つ又は複数を意味し得る。即時の1つの局面は、それまでにタスクが完了されなければならない、ミリ秒又はマイクロ秒単位で測定されることが多い、コンピューティングデッドラインを有することである。例えば、リクエスト時点から4ミリ秒のデッドラインの場合、4ミリ秒未満のうちにデータベースからデータレコードを取得することにより、デッドラインが満たされ、よって、そのように定義された特定のケースにおいて、即時実行と見なされる。即時コンピューティングの別の局面は、メモリ、記憶装置、ディスプレイ、又はレコード内のある場所のデータが、新しいデータが他のソースからコンピューティングデバイスによって受信されるのと実質的に同じレートで、コンピューティングデバイスによって更新されることである。例えば、金融株式情報が、1秒当たり10個のデータレコードなどの、ある特定のレートでコンピューティングデバイスによって受信される場合、そのようなデータの表示も、ディスプレイスクリーン上で同じレートで更新されると、即時要件が満たされたと見なされる。即時コンピューティングのさらに別の局面は、コンピューティングデバイスによって処理及び/又は提供されるデータ又は信号が、プロセス中のある特定のステップが終わり、及び終了させられる前に、そのプロセスに到達しなければならない、物理的又は仮想的(ソフトウェアプロセス)なプロセスの制御である。例えば、マイクロコントローラなどの自動車のコンピューティングデバイスが、燃料噴射器によるエンジンガス吸気を制御している場合、信号は、エンジンガス吸気弁が閉じられた後に燃料噴射器に到達することはできない。信号は、エンジンへのガスの流量を制御するために、エンジンの動作サイクルにおけるガス吸気のステップが完了される前に、燃料噴射器に到達しなければならない。この点において、コンピューティングのデッドラインは、一定の時定数によってではなく、プロセスステップの継続時間によって設定される。
【0033】
例示的コンピューティングデバイス構成
図2は、
図1に示されるサーバ及び/又はクライアントコンピューティングデバイスの何れか1つを表し得る例示的コンピューティングデバイス200を示す。コンピューティングデバイス200によって表されるコンピューティングデバイスは、必要とされる機能性に応じて、
図2に示される全てのコンポーネントよりも少ない又は多いコンポーネントを含んでもよい。例えば、モバイルコンピューティングデバイスは、トランシーバ236及びアンテナ238を含んでもよいが、
図1のサーバコンピューティングデバイス102は、これらのコンポーネントを含んでいなくてもよい。当業者は、コンピューティングデバイス200のコンポーネントの統合の範囲が図示されるものとは異なり得ることを理解するだろう。そのため、
図2に示されるコンピューティングデバイス200のコンポーネントの幾つかは、1つのユニットとして統合されてもよい。例えば、NIC230及びトランシーバ236は、統合ユニットとして実装されてもよい。さらに、単一のコンポーネントの異なる複数の機能が、分離され、代わりに、幾つかのコンポーネントにわたり実装されてもよい。例えば、I/Oプロセッサ220の異なる複数の機能が2つ以上の処理ユニットに分離されてもよい。
【0034】
引き続き
図2を参照して、コンピューティングデバイス200は、光学式記憶装置202、中央処理装置(CPU)204、メモリモジュール206、ディスプレイインタフェース214、音声インタフェース216、入力デバイス218、入出力(I/O)プロセッサ220、バス222、不揮発性メモリ224、様々な他のインタフェース226~228、ネットワークインタフェースカード(NIC)230、ハードディスク232、電源234、トランシーバ236、アンテナ238、触覚インタフェース240、及び全地球測位システム(GPS)ユニット242を含む。メモリモジュール206は、オペレーティングシステム(OS)208、並びに様々なソフトウェアアプリケーションプログラム及び/又はソフトウェアモジュール/コンポーネント210~212などのソフトウェアを含み得る。このようなソフトウェアモジュール及びコンポーネントは、スタンドアロンアプリケーションソフトウェアでもよく、又はより大きなアプリケーションソフトウェアのDLL(Dynamic Link Library)などのコンポーネントでもよい。コンピューティングデバイス200は、
図2に示されない他のコンポーネントも含み得る。例えば、コンピューティングデバイス200は、照明器(例えば、ライト)、グラフィックインタフェース、及びUSBドライブなどのポータブル記憶媒体をさらに含んでもよい。コンピューティングデバイス200は、数値演算コプロセッサ、グラフィックプロセッサ/アクセラレータ、及びデジタル信号プロセッサ(DSP)などの他の処理ユニットも含んでもよい。
【0035】
光学式記憶デバイス202は、CD(コンパクトディスク)、及びDVD(デジタルビデオディスク)などの光学式媒体を使用するための光学式ドライブを含み得る。光学式記憶デバイス202は、アーカイブ及び/又は配布目的で情報を格納する安価な方法を提供することができる。
【0036】
中央処理装置(CPU)204は、コンピューティングデバイス200におけるソフトウェアプログラム実行用のメインプロセッサでもよい。CPU204は、メモリモジュール206からソフトウェア命令を取得し、そのような命令を実行することによって、計算を実施し、及び/又はハードディスク232、I/Oプロセッサ220、ディスプレイインタフェース214、入力デバイス218、及び不揮発性メモリ224などのデータの様々なソースと目的地との間でデータを転送する1つ又は複数の処理ユニットを表し得る。
【0037】
メモリモジュール206は、1つのアドレス可能メモリ空間にマッピングされる、RAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読出し専用メモリ)、及び他の記憶手段を含み得る。メモリモジュール206は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなどの情報の記憶用のコンピュータ記憶媒体の多数のタイプの1つを例示する。メモリモジュール206は、コンピューティングデバイス200の下層動作を制御するための基本入出力システム(BIOS)を格納し得る。メモリモジュール206は、コンピューティングデバイス200の一般動作を制御するためのOS208も格納し得る。OS208が、UNIXのバージョン、すなわちLINUX(商標)などの汎用オペレーティングシステム、又はWindows Mobile(商標)、Android(登録商標)、若しくはSymbian(登録商標)オペレーティングシステムなどの特殊用途クライアント側及び/又はモバイル通信オペレーティングシステムを含み得ることが理解されるだろう。そしてまた、OS208は、Javaアプリケーションプログラムを用いてハードウェアコンポーネント及び/又はオペレーティングシステム動作の制御を可能にするJVM(Java virtual machine)モジュールを含んでもよく、又はそのようなモジュールとインタフェースで接続してもよい。
【0038】
メモリモジュール206は、特に、アプリケーション及び/又は他のデータを格納するためにコンピューティングデバイス200によって利用することができる(アドレス空間及び/又は他の手段による)1つ又は複数の別個のエリアをさらに含んでもよい。例えば、メモリモジュール206のあるエリアは、コンピューティングデバイス200の様々な能力、及びデバイス識別子などを記述する情報を格納するために取っておき、及びそのために使用することができる。このような識別情報は、その後、通信中にヘッダの一部として送信されること、又はリクエストに応じて送信されることなどを含む様々なイベントの何れかに基づいて別のデバイスに提供され得る。一般的なソフトウェアアプリケーションの1つは、ウェブサーバに/から情報を送信/受信するために通常使用されるブラウザプログラムである。ある実施形態では、ブラウザアプリケーションは、メッセージを表示及び送信するために、HDML(Handheld Device Markup Language)、WML(Wireless Markup Language)、WMLScript、JavaScript、SMGL(Standard Generalized Markup Language)、HTML(HyperText Markup Language)、及びXML(eXtensible Markup Language)などを用いることが可能である。しかしながら、様々な他のウェブベース言語の何れかを用いることもできる。ある実施形態では、ブラウザアプリケーションを使用して、ターゲットオブジェクトとして1つ又は複数の強調表示部分を有するウェブページ上の記事又は他のコンテンツを見ることができる。
【0039】
ディスプレイインタフェース214は、液晶ディスプレイ(LCD)、気体プラズマ、発光ダイオード(LED)、又はコンピューティングデバイス200と共に使用することができる他のタイプのディスプレイユニットなどのディスプレイユニット(図示せず)に結合されてもよい。ディスプレイインタフェース214に結合されたディスプレイユニットは、スタイラスなどのオブジェクトから入力、又は人の手から数字を受信するように構成されたタッチセンサ式スクリーンも含み得る。ディスプレイインタフェース214は、発光ダイオード(LED)、及びライトアレイなどの他の視覚ステータスインジケータのためのインタフェースをさらに含んでもよい。ディスプレイインタフェース214は、ハードウェアコンポーネント及びソフトウェアコンポーネントの両方を含んでもよい。例えば、ディスプレイインタフェース214は、ディスプレイユニット上にグラフィックの多い出力をレンダリングするためのグラフィックアクセラレータを含んでもよい。ある実施形態では、ディスプレイインタフェース214は、グラフィック出力をディスプレイユニット上にレンダリングするためにCPU204と協働するソフトウェア及び/又はファームウェアコンポーネントを含んでもよい。
【0040】
音声インタフェース216は、人間の声の音などの音声信号の生成及び受信を行うように配置される。例えば、音声インタフェース216は、音声コマンドなどの人間のオペレータとのコミュニケーションを可能にするため、及び/又はあるアクションの音声確認応答を生成するためにスピーカ及びマイクロホン(図示せず)に結合されてもよい。
【0041】
入力デバイス218は、キーボード、キーパッド、マウス、タッチパッド、(ディスプレイインタフェース214に関して説明した)タッチスクリーン、マルチタッチスクリーン、及び(音声インタフェース216に関して説明した)音声コマンド入力用のマイクロホンなどの、ユーザから入力を受け取るように配置された様々なデバイスタイプを含み得る。
【0042】
I/Oプロセッサ220は、一般に、コンピューティングデバイス200を外界につなぐ、大容量記憶装置、ネットワーク、入力デバイス、及びディスプレイなどの周辺デバイスとのトランザクション及び通信に対処するために用いられる。一部のモバイルデバイスなどの小型の低電力コンピューティングデバイスでは、I/Oプロセッサ220の機能は、ハードウェアのコスト及び複雑さを低下させるために、CPU204と統合されてもよい。ある実施形態では、I/Oプロセッサ220は、全ての他のデバイス及び/又はハードウェアインタフェース(光学式記憶装置202、ハードディスク232、インタフェース226~228、ディスプレイインタフェース214、音声インタフェース216、及び入力デバイス218など)との主なソフトウェアインタフェースでもよい。
【0043】
コンピューティングデバイス200の内部の電気バス222は、データ、命令、ステータス、及び他の類似の情報を転送するために、CPU204、メモリモジュール206、及びI/Oプロセッサ220などの様々な他のハードウェアコンポーネントを互いに結合させるために使用されてもよい。
【0044】
不揮発性メモリ224は、コンピューティングデバイス200に内蔵されたメモリ、又はPCMアレイを含み得るUSBドライブ、NOR及びNANDフラッシュを含むフラッシュメモリ、並びにプラガブルハードドライブなどのポータブル記憶媒体を含み得る。ある実施形態では、ポータブル記憶媒体は、ディスクドライブに類似して挙動し得る。別の実施形態では、ポータブル記憶媒体は、ディスクドライブとは異なるインタフェース、例えば、データ及び/又はソフトウェアのロード/供給に使用される読出し専用インタフェースを表し得る。
【0045】
様々な他のインタフェース226~228は、FireWireとしても知られるIEEE 1394、ユニバーサルシリアルバス(USB)、SCSI(Small Computer Serial Interface)、パラレルプリンタインタフェース、USART(Universal Synchronous Asynchronous Receiver Transmitter)、VGA(Video Graphics Array)、及びSVGA(Super VGA)などの様々なハードウェア周辺デバイス及びネットワークに接続するための他の電気及び/又は光インタフェースを含んでもよい。
【0046】
ネットワークインタフェースカード(NIC)230は、コンピューティングデバイス200を1つ又は複数のネットワークにつなぐための回路網を含んでもよく、一般に、GSM(Global System for Mobile communication)、CDMA(code division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、UDP(user datagram protocol)、TCP/IP(transmission control protocol/Internet protocol)、SMS、GPRS(general packet radio service)、WAP、UWB(ultra wide band)、IEEE 802.16のWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、SIP/RTP、Bluetooth、Wi-Fi、Zigbee、UMTS、HSDPA、WCDMA、WEDGE、又は様々な他の有線及び/又は無線通信プロトコルの何れかを含む(ただし、これらに限定されない)1つ又は複数の通信プロトコル及び技術と共に使用するために構築される。
【0047】
ハードディスク232は、一般に、コンピューティングデバイス200用の大容量記憶デバイスとして使用される。ある実施形態では、ハードディスク232は、コンピューティングデバイス200内に埋め込まれた、又はコンピューティングデバイス200に結合されたディスクドライブを形成する1つ又は複数のディスクの強磁性スタックでもよい。別の実施形態では、ハードドライブ232は、フラッシュベースのハードドライブなどのディスクドライブとして挙動するように構成された固体デバイスとして実装されてもよい。さらに別の実施形態では、ハードドライブ232は、ネットワークインタフェース230又は別のインタフェース226を通してアクセス可能であるが、ローカルハードドライブとして機能するリモート記憶装置でもよい。当業者は、本開示の精神から逸脱することなく、ハードドライブインタフェース及び機能性をコンピューティングデバイス200に提示するために、他の技術及び構成が使用され得ることを理解するだろう。
【0048】
電源234は、電力をコンピューティングデバイス200に提供する。電力を提供するために、充電式又は非充電式電池が使用されてもよい。電力は、ACアダプタ、又は電池を補う及び/又は再充電する電動ドッキングクレードルなどの外部電源によって提供されることも可能である。
【0049】
トランシーバ236は、一般に、電子データの有線及び/又は無線送信及び受信のための送信機/受信機回路を表す。トランシーバ236は、スタンドアロンモジュールでもよく、又はNIC230などの他のモジュールと統合されてもよい。トランシーバ236は、情報の無線送信のために、1つ又は複数のアンテナと結合されてもよい。
【0050】
アンテナ238は、一般に、トランシーバ236、NIC230、及び/又はGPS242と共に、情報の無線送信に使用される。アンテナ238は、異なる複数のデバイスに結合され、並びに対応するプロトコル及び/又はネットワークを使用して通信するように構成された異なる複数の搬送周波数に同調され得る1つ又は複数の異なるアンテナを表し得る。アンテナ238は、全方向性、ダイポール、スロット、ヘリカルなどの様々なタイプのものでもよい。
【0051】
触覚インタフェース240は、コンピューティングデバイス200のユーザに触覚フィードバックを提供するように構成される。例えば、触覚インタフェースは、ビデオゲームにおいてオブジェクトに車をぶつけるなどのイベントが生じた際に、コンピューティングデバイス200、又はゲームコントローラなどのコンピューティングデバイス200に結合された入力デバイスを特定のやり方で振動させるために用いられてもよい。
【0052】
全地球測位システム(GPS)ユニット242は、一般的に緯度値及び経度値として場所を出力する、地球の表面上のコンピューティングデバイス200の物理座標を決定することができる。GPSユニット242は、地球の表面上のコンピューティングデバイス200の物理的な場所をさらに決定するために、三角測量、AGPS(assisted GPS)、E-OTD、CI、SAI、ETA、又はBSSなどを含む(ただし、これらに限定されない)他の地理的測位機構を用いることもできる。異なる条件下で、GPSユニット242は、コンピューティングデバイス200に関してミリメートル単位の誤差で物理的場所を決定することができる。他のケースでは、決定された物理的場所は、1メートル又は大幅により大きい距離の範囲内など、正確さが劣る場合がある。しかしながら、ある実施形態では、コンピューティングデバイス200によって表されるモバイルデバイスは、他のコンポーネントによって、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスを含む、デバイスの物理的場所を決定するために用いることができる他の情報を提供してもよい。
【0053】
図3は、建物の寸法を測定するために、上記で
図2に関して記載したコンピューティングデバイスと類似のコンピューティングデバイスに結合された、DLMDデバイスを使用した例示的測定配置300を示す。様々な実施形態において、測定配置300は、壁304、床305、及び天井306を有する3D空間又は部屋の一部を定義する、指定X軸301、Y軸302、及びZ軸303を有する基準座標系を含む。モバイルコンピューティングデバイス308と結合されたDLMD307は、部屋の対向する壁上の点314及び316にそれぞれレーザビーム313及び315を放つために使用される。DLMD307は、複数のレーザ(光)源311及び複数のレーザ検出器312を有してもよい。モバイルコンピューティングデバイス308は、アプリ用のソフトウェアアイコン309及びハードウェアボタン310を含んでもよい。
【0054】
様々な実施形態において、DLMD307は、さらなる計算、分析、及び処理を目的としてレーザ測定データをモバイルコンピューティングデバイス308に送信するために、モバイルコンピューティングデバイス308に結合されるように設計される。レーザ光源は、部屋の任意の点から部屋の2つの対向する壁間の距離を同時に測定するために180度離れた反対方向を向いて、DLMD307の両側に位置してもよい。このようにすれば、レーザデバイスを持って一方の壁又は被測定距離若しくはラインの一方の端に行き、被測定ラインの他方の端にレーザビームを照射する必要がない。DLMD307は、被測定(1D)ラインに沿ったどの点に位置してもよく、DLMD307からラインの両終点までの距離を同時に測定することができる。DLMD307から被測定ラインの2つの終点までの2つの測定された距離を加算することにより、ラインの長さが得られる。被測定ラインに沿ったどこにでもDLMD307を位置付けるというこの柔軟性により、測定プロセス中のレーザデバイスの位置又は配置への依存が取り除かれるため、効率及び精度が向上する。
【0055】
様々な実施形態において、DLMD307は、
図2に関して上記に、及び
図5に関して下記にさらに説明するように、様々な有線、直接、又は無線インタフェースにより、モバイルコンピューティングデバイス308と結合されてもよい。
【0056】
図4Aは、
図3の例示的DLMDデバイスの正面
図400の例示的詳細を示す。様々な実施形態において、DLMD307は、それぞれレーザ光検出ユニット402、403、404、及びレーザ光検出ユニット408、409、410を有する、レーザ測定モジュール401及び407を含む。光検出ユニット402~404及び408~410のそれぞれは、
図4Bに関してさらに説明するように、レーザ光エミッタ又はレーザ光源、及び光検出デバイスを含む。光検出ユニット402~404及び408~410の各レーザエミッタは、測定される直線距離のターゲット終点にそれぞれ別個のレーザビーム413、414、415、及び416、417、418を放つ。各レーザビームは、図に示されるように、角度405(A)、406(B)、及び414(C)、412(D)分だけ分離される隣接するレーザビームに対して僅かに異なる角度で放たれる。
【0057】
様々な実施形態において、レーザエミッタは、同じ周波数又は異なる周波数を有するレーザビームを生成し得る。同じレーザ周波数を有することにより、DLMD307のデバイス設計の複雑さ及び構成オーバーヘッドが減少し、場合によっては、より多量の同一デバイスによってコストが減少する。しかしながら、光検出デバイスが隣接するレーザビームの反射を検出し得るため、精度がある程度損なわれ得る。また、より長い距離から戻る反射光のより大きな散乱により、測定の実用距離が減少し得る。
【0058】
異なる周波数を有することにより、各光検出デバイスが、反射時に検出されるべきそれぞれの周波数に同調されることが可能となり、よって、間違ったレーザビームの反射を検出する可能性が減少する。このようにすれば、測定の精度及び範囲(距離)を向上させることができる。
【0059】
レーザ測定モジュール401及び407は、DLMD307上の異なる場所に位置してもよい。ある実施形態では、ほとんどの場合本明細書で述べるように、レーザ測定モジュール401及び407は、180度異なる反対方向を向くように位置付けられる。別の実施形態では、レーザ測定モジュールは、90度離れた方向を向くようにDLMD307上に配置されてもよく(図示せず)、それによって、2つの直角を成す寸法の同時測定が可能となる。このような構成において、レーザ測定モジュールが向く方向間の角度は、90度である。この実施形態を使用して、DLMD307は、2つの隣接する壁が接触する部屋の角に配置され、両壁を同時に測定することができる。さらに別の構成では、レーザ測定モジュールは、互いに対して可変角度で位置付けられてもよい。この構成では、それらは、互いに対して45度、90度、180度、又はその他の角度で配置されてもよい。この実施形態は、2つの別個の測定(各壁に1つ)ではなく、1つの測定で非垂直壁(すなわち、正方形又は長方形の部屋ではない)の迅速な測定を可能にする。
【0060】
様々な実施形態において、レーザ測定デバイスは、幾つかの方法の1つに基づいて動作し得る。1つの方法は、レーザビームの往復移動時間及びそれの測定ターゲットからの反射が測定され、光の速度に基づいて、測定のターゲット(オブジェクト)までの距離が計算される飛行時間(TOF)である。別の方法は、測定のターゲットを照明するために平行レーザエミッタが使用される単一ビーム三角測量である。平行レーザ光源から横方向に変位したカメラレンズが、ターゲットから戻ってくる反射されたレーザビームを受け取り、それをカメラレンズの後ろに光検出器のアレイ上に投影する。レーザエミッタとカメラレンズとの間の変位距離、及び反射ビームを感知した光検出器の検出器アレイ上の位置を知ることにより、類似の三角形ジオメトリを使用して、ターゲットまでの距離の計算が可能となる。レーザを使用して距離を測定するさらに別の方法は、位相シフト検出である。この方法では、光パワーが一定周波数で変調される。レーザ生成回路網の主発振器によって生成される周波数の正弦波は、レーザダイオードのDC電流を変調する。ターゲットからのレーザビームの反射後に、アバランシェフォトダイオードは、レーザビームの一部を収集する。距離の測定は、アバランシェフォトダイオードの光電流と、変調された放射レーザビームとの間の位相シフトに基づいて計算される。
【0061】
図4Bは、
図4Aの例示的DLMDデバイスのA-A部分側面
図450の例示的詳細を示す。様々な実施形態において、側面
図450は、レーザ光検出ユニット402、403、及び404を有するレーザ測定モジュール401を備えたDLMD307を含む。これらのレーザ光検出ユニットは、レーザエミッタ451、452、及び453、並びに光検出デバイス454、455、及び456をそれぞれ含む。光検出デバイス454~456は、壁などの測定ターゲットオブジェクトに当たった後の、レーザビーム413、414、及び415からそれぞれ生じた、反射光線457、458、及び459をそれぞれ受け取り、及び検出する。
【0062】
様々な実施形態では、レーザエミッタ451~453は、角度405(A)及び406(B)によって示されるように、僅かに異なる方向を向くように構成及び設置される。この構成は、例えば、壁、柱、及びドアなどの測定ターゲットオブジェクトに対して僅かに異なる角度でレーザビーム413~415を放つことを可能にする。デュアルレーザを使用した距離(2つの対向する壁などの構造の2つの対向する面間の距離)測定において、その目的は、多くの場合、床面積又は部屋に沿った他の直線距離を取得することができるように、2つの対向する壁間の垂直距離を測定することである。例えば、2つの対向する壁間を通る必要がある配水管又は電線の長さが測定される場合、2つの対向する壁間の垂直距離である最短距離が必要とされる。これを
図4C及び
図4Dに関してさらに説明する。
【0063】
壁などの2つの対向する面間の垂直距離を取得するために、3つの異なるレーザビーム413~415が使用されてもよい。レーザビーム413~415のそれぞれは、異なる点でターゲットオブジェクト(例えば、壁面)に当たり、DLMD307からの異なる距離を測定する。これらの異なる距離は、2つの対向する面間の垂直距離を計算するために三角測量計算において使用することができる。垂直距離は、一般に、数学的な意味において2つの平行面間で測定される。2つの平行面の一例は、部屋の2つの対向及び平行する壁である。三角測量プロセスを
図4Eに関してさらに説明する。
【0064】
一部の測定では、その目的は、ある距離を隔てた2つの任意の点間のラインの長さを測定することの場合がある。例えば、ラインの一方の端が、ドアの角に存在し、他方の端が、ドアの面に平行な面内に存在しない窓の角に存在し得る。したがって、必ずしも垂直ではないこの2点間測定の場合、三角測量は使用されない。このような場合、例えば、中央のレーザエミッタ452などのレーザエミッタの1つを使用することによって、三角測量フィーチャが無効にされてもよい。
【0065】
ハンドヘルドレーザ測定デバイスに関与する固有の不正確さにより、単一の測定は、所望の精度レベルに十分な信頼性又は正確さを持たないかもしれない。このような不正確さの原因は、測定中のDLMD307を保持する手の震え、並びにレーザビーム413~415が放たれる場所、及び測定ターゲットオブジェクト上でレーザドットが現れる場所の観測中の視界の悪さなどから生じることが多い。不正確さを減少させ、並びに測定の信頼性及び再現性を向上させるために、レーザビーム413~415が、パルス列を形成する一連の高速レーザパルスを使用して、測定ターゲットオブジェクト上に1秒当たり数十又は数百回(例えば、1秒当たり50~500回)放たれてもよい。パルス列の各パルスから取得された測定距離は、最終測定値を取得するために平均されてもよい。
【0066】
最終測定値を取得するために、平均の代わりに他の計算が行われてもよい。例えば、各パルスから得られた測定値の1つ1つを重み付けし、その後、最終測定値を決定するために加重平均計算を適用するための特定の基準が使用されてもよい。例えば、各測定値に割り当てられた重みは、光検出デバイス454~456によって検出された反射ビーム457~459の強度に基づいてもよい。最終測定値を決定する別の方法は、ボイヤー・ムーア多数決アルゴリズム(Boyer-Moore majority vote algorithm)などの投票アルゴリズムの適用でもよい。投票アルゴリズムでは、反復時に異なる観測値を有する興味対象の1つの入力、イベント、又は測定が得られ、複数の試みで最も頻繁に生じた値が、その入力又はイベントの最も可能性の高い値又は最も代表的な値として選択される。
【0067】
幾つかの実施形態では、レーザエミッタ451~453はそれぞれ、他のレーザエミッタと同じ波長又は周波数を有し得る。このような実施形態では、光検出デバイス454~456は、それぞれが、それがどの反射ビームを検出するかに関して識別力を増すことができ、及び他の光検出ユニットからのクロスフィードを回避することができるように、(
図4Bに示される複数又は3つのユニットとは対照的に)単一ユニット構成で使用される光検出ユニットにおけるものよりも物理的に小さくてもよい。光検出デバイス454~456は、それぞれの反射ビーム457~459の選択的検出をさらに向上させるために、それぞれのレーザビーム413~415の方向に向けられてもよい。
【0068】
幾つかの実施形態では、レーザエミッタ451~453は、異なる波長及び周波数をそれぞれ有してもよい。このような実施形態では、光検出デバイス454~456のそれぞれは、対応するレーザエミッタと同じ周波数を検出するように同調されてもよい。このようにすれば、他の反射ビームのクロス検出が減少する。光検出デバイス454~456のサイズは、特に三角測量計算に関して、間違った測定をもたらす、他のレーザエミッタの反射ビームを検出するリスクなしに、反射ビーム413~415の捕捉を向上させるために増大させることも可能である。
【0069】
幾つかの実施形態では、
図4Aに示されるように、DLMD307の両側のそれぞれにおいて複数のレーザビームが使用されてもよいが、他の実施形態では、DLMDの両側で単一のレーザビームが使用されてもよい。後者の実施形態では、両側の単一のレーザビームが、異なる方向を指向するように固定された複数のレーザビームと同じ機能を効果的に行うために、動的に、及び高速で、タイムスライスベースの方法で僅かに異なる方向に指向されてもよい。タイムスライスは、約数マイクロ秒~数ミリ秒の所定の短い時間セグメントである。高性能システムのためのハードウェアレベル及びソフトウェアレベルの両方におけるコンピュータ処理及びデジタルタイミングにおいて、各タイムスライスは、ある特定のプロセスを実行するために使用され得る。単一のCPUで動作するマルチスレッドソフトウェアシステムは、並行して動作する異なる複数のソフトウェアスレッド及び/又はプロセスに処理時間を割り当てるためにタイムスライスを使用する。タイムスライスは、実際には、一度に1つのプロセスのみがCPUで動作することができる(又は1つのアクションのみが何れかのハードウェアデバイスによって行われ得る)ため、パラレルではなく高速のシリアル動作である。しかしながら、アプリケーションレベルで、より長いタイムスケールと比較すると、はるかにより速い速度(1桁以上速い速度)で切り替えられる複数の下層プロセスは、並行して動作しているように見える。したがって、例えば、空中で支えのないオブジェクトを保持しようとする間に、1秒当たり約数回の振れとなり得る、人の手の震えにかかる時間と比較して、タイムスライスが、実用目的で十分に短い場合、1秒当たり数千回角度を変えるレーザビームは、幾つかの同時レーザビームのように見え、及び幾つかの同時レーザビームのように働く。
【0070】
レーザビームが放たれる角度又は方向の変更は、機械的、電気的、又は光学的に行われてもよい。機械的には、方向的に制約されたレーザビームを物理的に移動させるために、高速振動デバイスが使用されてもよい。電気的には、レーザを異なる複数の方向に照射するために、所望のレートで異なる複数のレーザ半導体セグメントが励起されてもよい。光学的には、レーザを異なる複数の角度で偏向させるために、ミラー配置が使用されてもよい。これらの単一光検出器ユニットの実施形態では、デバイスのコスト及びサイズを低下させることができる。
【0071】
幾つかの実施形態では、DLMD307の両側の複数のレーザビームは、上記の電気的、機械的、又は光学的方法を用いて、単一のレーザ光源(及び単一の光検出器)によって生成されてもよい。例えば、DLMD307の両側のレーザビームは、単一のレーザ光源によって生成されてもよく、DLMD307の両側を通して反対方向に、及び/又は機械的に回転するミラーを使用して、以前に放たれた他のレーザビームに対して異なる角度で放たれてもよい。複数のレーザビームを放つための1つのレーザ源を使用したこのような構成の場合、異なる複数の方向に向けて放たれたレーザビームを区別するために、タイムスライス処理を使用しなければならない場合がある。
【0072】
様々な実施形態において、複数のレーザ光源(エミッタ)及び複数の光検出デバイスが、複数の光検出ユニットのように挙動するようにセグメント化又はパーティション化された1つの物理的パッケージに組み込まれてもよい。他の実施形態では、別個の複数のレーザエミッタが使用されてもよく、その場合、別個のレーザエミッタのそれぞれの反射を個別に検出するために、光検出デバイスが統合されてもよい。例えば、光検出デバイスは、コストを下げ、及び検出の精度を上げるために、同じ基板上に実装及び製造されてもよい。パーティション化された光検出デバイスは、デュアル又はクワッドセグメントを有してもよい。
【0073】
図4Cは、建物の2つの対向する壁間の垂直距離の例示的1D測定470を示す。様々な実施形態において、1D測定470は、空間の長辺又は壁471a及び471b、並びに空間の短辺又は壁472a及び472bを有する空間と、レーザビーム474a及び474bをそれぞれ壁472a及び472bに放つDLMDデバイス473とを含む。
【0074】
上記にも記載した通り、壁472a及び472bのような2つの向かい合う壁などの2つの面間の最短又は垂直距離が必要とされる場合、幾つかの(例えば3つの)ビームの三角測量を可能にし、及び興味対象の2つの平行面間の垂直距離を計算するために、異なる方向に指向された2つ以上のレーザビーム(又は単一のタイムスライスされたレーザビーム)が使用されてもよい。複数のレーザビーム、それらのそれぞれの方向、反射ビームの検出、及び三角測量計算の適用は全て、ユーザがレーザを起動したときに、DLMD473によって自動的に適用される。DLMD473は、最終垂直距離測定値をユーザに返す。
【0075】
図4Dは、建物の2つの対向する壁間の2点間(P-P)距離の例示的1D測定480を示す。幾つかの実施形態では、1D測定480は、空間の長辺又は壁481a及び481b、並びに空間の短辺又は壁482a及び482bを有する空間と、レーザビーム484a及び484bをそれぞれ壁482a及び482b上の任意の点に放つDLMD483aとを含む。DLMDデバイス483aと同じでもよいDLMD483bは、図示されるように、レーザビーム485a及び485bを壁482a及び482b上の他の任意の点に放ち得る。
【0076】
様々な実施形態において、平行でもよく、又は非平行壁482a及び482bなどの平行でなくてもよい平面又は表面上の任意の点間の距離は、三角測量を使用することなく測定され得る。これらの実施形態では、2つの任意の点間の2点間距離を測定するために、単一のレーザビームが十分な場合がある。例えば、DLMD483a又は483b(異なる時間に使用された同じDLMD)は、ユーザが選択する任意の2点間距離を測定することができる。DLMDのこのような適用は、選択された点間のものである必要がある距離(これらの点が位置する面間の垂直距離ではなく)を測定する際に有用となり得る。
【0077】
図4Eは、建物の2つの対向する壁間の垂直距離を計算するための例示的三角測量錐490を示す。三角測量錐490は、空間内のソース点と任意の面との間の垂直距離をソース点から任意の面上に投影された3つの別個の点に基づいて計算するために使用される。三角測量錐490は、ソース点493aと、投影点492a、492b、及び492cによって定義される面ABCとの間に投影辺491a、491b、及び491cを含む。ソース点493aと、中心点493bとの間の距離494は、ソース点と上記任意の面との間の垂直距離である。
【0078】
投影辺491a~491cは、壁などの測定ターゲットオブジェクトの場合がある面ABC上に投影されたレーザビームによって形成され得る。測定された投影辺491a~491cを有することによって、図に示されるようなアルファベットの(非数字)参照記号を参照して下記の式によって概説されるように垂直距離494を計算することができる。適用時に、DLMDは、間の垂直距離が測定される2つの対向する壁のそれぞれに対して、1つの上記レーザ三角測量錐をそれぞれの側に同時に投影することができる。
【0079】
デカトリエン座標系に点D(x,y,H)を有するとする。点Dからの距離a、b、cを有し、DA=a、DB=b、DC=cであり、角度
【数1】
であると仮定する。三角形△ABCが、面xy上にあり、デカトリエン座標系の始点が点A(0,0,0)に位置し、x軸がAC線に沿って向きを持つと仮定する。この場合、C(0,0,b
1)、B(x
1,y
1,0)、及びO(x,y,0)であることを求めることができる。錐体DABCの高さH、DO⊥(ABC)を計算する必要がある
【0080】
空間内の2点、P(P
x,P
y,P
z)とQ(Q
x,Q
y,Q
z)との間の距離の公式|PQ|
2=(Q
x-P
x)
2+(Q
y-P
y)
2+(Q
z-P
z)
2、及び余弦法則を使用して、錐体DABCの高さHを求めるための連立方程式が得られる。
【数2】
【0081】
最初の3つの式を簡約することによって、
【数3】
を求めることができる。
【0082】
【0083】
図5は、DLMDソフトウェアアプリケーション(アプリ)がインストールされた例示的スマートフォン500を示す。様々な実施形態において、スマートフォン500は、DLMDが物理的に(機械的に及び電気的に)結合され得る本体501、ハードウェアボタン502、503、及び504、並びに電子メールアプリ505、電話アプリ506、インターネットアプリ507、検索フィールド508、及びDLMDアプリ509などの様々なアイコン及びアプリを含み得る。
【0084】
様々な実施形態において、スマートフォン500は、
図2に示されるコンピューティングデバイスのコンポーネントの一部又は全てを有し得る。他の実施形態では、スマートフォンの代わりに、DLMDを使用して取得されるデータに必要とされる計算を行い、及び/又はDLMDアプリ509及び建築プロジェクトに必要とされる他のソフトウェアを実行するために、モバイルハンドヘルドコンピューティングデバイスなどの専用コンピューティングデバイスが使用されてもよい。モバイルハンドヘルドデバイスは、一般に、人の片手に収まり、及び片手又は両手で操作することができ、及び過度の負担なしに簡単に運ぶことができる数百グラム(一般的に1キログラム未満)の重さがある。しかしながら、現代のスマートフォンの入手可能性、人気、及び性能により、スマートフォン500は、この目的のために簡単に入手可能であり、及び適したデバイスである。スマートフォンは、Google(商標)のAndroid(商標)オペレーティングシステム、又はApple(商標)のiPhone(商標)オペレーティングシステム、及びそれぞれのオペレーティングシステムで動作するのに適したアプリを走らせるデバイスでもよい。十分に計算的にパワフルで、柔軟性があれば、他の類似のスマートフォンデバイス及びオペレーティングシステムを使用することもできる。
【0085】
幾つかの実施形態では、DLMDは、それによってDLMDとスマートフォンとの間でデータが送信され得るデータインタフェースを介してスマートフォン500に結合されてもよい。データインタフェースは、近距離無線通信(NFC)無線プロトコル、Bluetooth(商標)、ZigBee(商標)、BLE、Z-Wave、又は他のIoT(Internet of things)無線プロトコルの1つ又は複数を含み得る。DLMDは、ユニバーサルシリアルバス(USB)、独自のインタフェース、又は両者の組み合わせなどのハードワイヤードデータインタフェースを介してスマートフォン500に結合されることも可能である。このようなハードワイヤードデータインタフェースは、直接コネクタを使用して、又はDLMDとスマートフォン500との間の短いケーブルを介して結合されてもよい。幾つかの実施形態では、DLMDとスマートフォンとの間のデータインタフェースは、DLMD回路に電力を供給するためにも電力線を含み得る。
【0086】
様々な実施形態において、DLMDアプリ509は、Android(商標)又はAppleのiOS(商標)などのモバイルオペレーティングシステムを備えたスマートフォンで動作するように設計されたアプリでもよい。DLMDアプリ509は、アプリがセットアップ及び動作のために使用する様々なデータファイルを含み得る。データファイルは、初期設定ファイル、システムファイル、構成ファイル、リソースファイル、ローカルデータベース、レジストリファイル、並びにDLMDアプリ509がユーザによって立ち上げられた際に読み出し及びメモリへのロードを行い得る他の類似のデータファイルを含み得る。代替的又は追加的に、DLMDアプリは、コンピュータネットワークを通して、リモートデータベース及びリモートファイルなどのリモートソースからアプリの起動時に必要とされる初期設定データ又は他の情報を読み出すことができる。これらのデータファイルに格納された情報は、標準天井高(例えば、8フィート又は10フィート天井)、及びコンクリートスラブの厚さなどの幾つかの測定に関するデフォルト値を含んでもよい。DLMDアプリは、DLMDアプリ自体を用いてユーザによってローカル又はリモートデータベースに以前に書き込まれた情報をロードすることもできる。
【0087】
様々な実施形態において、スマートフォン500によって行われる機能の一部又は全ては、DLMD307内に配置されるハードウェア及び/又はソフトウェアによって部分的又は完全に実装されてもよい。これらの実施形態では、DLMDは、スマートフォン又は他のハンドヘルドコンピューティングデバイスなどの分離した別個のデバイスと結合されなくてもよく、より正確に言えば、本明細書に記載される機能及び設備の全て又はサブセットを含むスタンドアロンデバイスでもよい。スタンドアロンバージョンのDLMD307は、必要とされる機能を含むように適切に設計及び構築され得る。例えば、それは、タッチセンサ式ディスプレイスクリーン、幾つかのハードウェアボタン、ローカル記憶デバイス、並びにネットワーキングハードウェア及びソフトウェアなどを含み得る。よって、本明細書の記載がスマートフォン又はハンドヘルドコンピューティングデバイスに関して提示される場合であっても、全ての記載は、スタンドアロンバージョンのDLMDに対して等しく及び適切に適用可能である。
【0088】
図6Aは、DLMDアプリ509及び測定プロセスにおいて使用されるそれの様々な画面の例示的概要600を示す。様々な実施形態において、DLMDアプリ509(
図5を参照)の概要600は、スマートフォンのスタート画面601、ユーザ紹介画面602、製品タイプ又はカテゴリ選択画面603、手動測定入力画面604、レーザ測定及び初期設定画面605、1D2点間レーザ測定画面606、2Dレーザ測定画面607、3Dレーザ測定画面608、並びに材料選択画面609を含む。上記に列挙した画面の多くは、展開された際に他の幾つかの画面を含むスーパースクリーン(super-screen)と呼ばれることがあり、これらの画面の隣に示された各図において、より詳細にさらに説明される。しかしながら、
図6Aに関する以下の説明では、スーパースクリーンは、簡単にするため、及び簡潔にするために、個々の画面として説明される。
【0089】
様々な実施形態において、DLMDアプリ509の全体的な材料又は製品注文プロセスは、3つのフェーズ:関連の寸法の測定及び表面積などの他の派生量の計算と、製品カテゴリの選択及びカテゴリへの寸法の適用と、具体的材料の選択及び選択された材料を購入するための直接注文とに分割することができる。これらのフェーズ及びステップを以下により詳細に説明する。概要600は、異なる画面を接続する矢印を示す。幾つかの画面では、複数の矢印が画面に入る、又は画面から離れる場合がある。画面に入る又は画面から出る各矢印は、ユーザの目的、又はユーザが前の画面で選択した選択肢に基づいて遷移時に存在する条件に応じてユーザが取り得る選択肢経路又は条件付き経路である。これらの条件を以下に示す。幾つかの実施形態では、店(
図7Aを参照)又は製品カテゴリの選択は、以下に詳述するように、2つ以上の画面から、及び任意の順序で行われてもよい。例えば、ユーザは、まず測定を行い、次に、材料を購入するために望ましい店を識別してもよいが、ユーザは、まず店を選択して、次に測定を行ってもよい。同様に、ユーザは、異なる順序で製品タイプ又は測定を選択し得る。一般に、このプロセス中に、ある製品タイプに関する全ての関連データが識別及び/又は収集され、並びにあるステップと、前のステップ又は次のステップとの間に依存性が存在しない限り、ユーザは、便利な任意の順序で関連データを収集することができる。
【0090】
様々な実施形態において、スタート画面601は、DLMDアプリ509の識別情報、アプリバージョン、ユーザ名などのアカウント情報、及びプロジェクト番号などを含み得る。当業者は、これらの要素が、英数字入力フィールド、ドロップダウンピックリスト、及びラジオボタンなどを含むグラフィックユーザインタフェース(GUI)要素を使用して、様々な方法で設計され得ることを理解するだろう。この画面から、ユーザは、ユーザ紹介画面602に進み得る。
【0091】
様々な実施形態において、ユーザ紹介画面602は、DLMDアプリ509、及びそれが一般にどのように使用されるかに関する紹介情報を提供する。このような紹介は、プロセスの概要を含んでもよい。ユーザがDLMDアプリ509によく慣れている場合は、紹介情報はスキップされてもよい。次に、ユーザは、ユーザの好みに応じて、製品タイプ選択画面603、手動測定画面604、又はレーザ測定及び初期設定画面605の1つに進み得る。ユーザが、まず製品タイプを選択し、その後、選択された製品カテゴリに関する測定を行うことを望む場合は、ユーザは、画面602から製品タイプ選択画面603に進んでもよい。ユーザは、画面603から中間測定画面を通ってプロセスの最後の画面である材料選択画面609へと測定値が取得された後に最終的に遷移する。代替的に、ユーザは、画面602から測定画面604又は605に直接遷移してもよく、最終的に、画面603に遷移し、その後、画面609に遷移してもよい。
【0092】
様々な実施形態では、製品タイプ選択画面603において、ユーザは、配管設備製品、木材製品、塗料製品、及びカーペットなどの建築関連プロジェクトに利用可能な様々な製品カテゴリのリスト又はメニューを提供されてもよい。ユーザが塗料などの所望の製品を選択すると、ユーザは、手動測定画面604又はレーザ測定画面605の一方に進み得る。(測定画面604又は606~608から)レーザ測定値を取得した後に画面603に入ると、材料選択画面609に遷移する。DLMDアプリ509は、メモリ及び/又はデータベースに製品カテゴリ選択などのユーザ選択を記録し得る。
【0093】
様々な実施形態において、DLMD307(
図3を参照)のレーザデバイスがスマートフォンに接続されていないとき、まだ準備が整っていないとき、又は何らかの理由で使用できないときに、手動測定入力画面604がユーザによって使用されてもよい。また、ユーザが既に必要とされる測定値を(例えば測定される建物の青図面から)有している場合には、ユーザは、DLMD307を用いてそれらを再測定する代わりに、手作業で既知の測定値を入力することを選んでもよい。この画面では、ユーザは、さらなる処理のためにDLMDアプリ509のデータベースに記憶するべく既知の測定値を入力するために、数字キーパッドを含むユーザインタフェース(UI)を提示されてもよい。ユーザは、この画面から材料選択画面609へと遷移してもよく、又は(画面604に入る前に製品タイプが選択されていなかった場合には)製品タイプ選択画面603へと遷移し、その後、画面609へと遷移してもよい。
【0094】
様々な実施形態において、レーザ測定画面605は、ユーザが使用したい測定のタイプを選択するために、ユーザにUIを提示する。測定のタイプは、
図6Eに関して以下にさらに説明される、直線距離(1D)、表面測定(2D)、部屋寸法の測定(3D)、又は他の測定を含んでもよい。測定のタイプに応じて、ユーザは、画面606、607、又は608の何れかに進み得る。
【0095】
様々な実施形態において、2点間(1D)測定画面606は、ユーザが、測定される建物又は空間の幾つかの表面上に位置する2つの選択された点間の直線距離又はラインを測定することを可能にする。被測定ラインは、部屋の2つの対向する壁などの2つの平行面間の垂直距離、又は2つの点間の任意の非垂直距離でもよい。DLMD307を使用して測定値が取得されると、ユーザは、この画面から材料選択画面609へと遷移してもよく、又は(画面604に入る前に製品タイプが選択されていなかった場合には)製品タイプ選択画面603へと遷移し、その後、画面609へと遷移してもよい。
【0096】
様々な実施形態において、表面(2D)測定画面607は、ユーザが、床又は壁などの表面の2つのエッジ又は辺を測定することを可能にする。測定された距離は、2D表面を計算するために使用され得る。DLMD307を使用して測定値が取得されると、ユーザは、この画面から材料選択画面609へと遷移してもよく、又は(画面604に入る前に製品タイプが選択されていなかった場合には)製品タイプ選択画面603へと遷移し、その後、画面609へと遷移してもよい。
【0097】
様々な実施形態において、部屋寸法(3D)測定画面608は、ユーザが、測定される建物の部屋又は空間の3つのエッジ又は辺を測定することを可能にする。DLMD307を使用して測定値が取得されると、ユーザは、この画面から材料選択画面609へと遷移してもよく、又は(画面604に入る前に製品タイプが選択されていなかった場合には)製品タイプ選択画面603へと遷移し、その後、画面609へと遷移してもよい。
【0098】
様々な実施形態において、材料選択画面609は、前に取得された測定値に基づいて、ある特定の色のある特定量の塗料などの具体的材料を選択するために使用される。これは、上記プロセスの最後の画面であり、この画面から選択された材料の購入注文が行われ得る。
【0099】
図6Bは、例示的なDLMDアプリのスタート画面及びユーザ紹介画面610を示す。様々な実施形態において、この構成は、スタート画面601と、さらに幾つかの紹介画面611、613、及び615に展開されるユーザ紹介画面602(
図6Aを参照)とを含む。第1の紹介画面611は、材料注文プロセスの測定フェーズを示すアイコン612を含む。第2の紹介画面613は、材料注文プロセスの材料タイプ選択及び他の推定寸法フェーズを示すアイコン614を含む。そして、第3の紹介画面615は、材料注文プロセスの具体的材料選択及び購入フェーズを示すアイコン616を含む。
【0100】
様々な実施形態において、3つの紹介画面611、613、及び615のそれぞれは、DLMDアプリ509を使用する新規ユーザに材料注文プロセスの3つのフェーズを簡単に描写及び説明するための図及び記述を含んでもよい。
【0101】
図6Cは、例示的なDLMDアプリの製品カテゴリ選択画面620を示す。様々な実施形態において、製品カテゴリ選択画面620は、
図6Aの画面603の展開である製品タイプ画面621及びガイダンス画面625を含む。製品タイプ画面621は、指示及び/又はタイトル622、並びに製品カテゴリ623(これらのカテゴリのうち、選択されたカテゴリ624が、遷移するガイダンス画面625の内容を決定する)を含んでもよい。ガイダンス画面625は、タイル及び/又は指示626、並びに測定画面に遷移するための測定開始ボタン627を含んでもよい。
【0102】
様々な実施形態において、建築プロジェクトに関連する製品カテゴリは、ユーザ選択のために製品タイプ画面上に表示される。製品タイプ又はカテゴリは、タイル、ハードウッド、カーペット、塗料、木材、配管設備、モールディング、乾式壁、電気配線、塗料プライマー、石、窓カバー、ドアフレーム、窓枠、及びビニール床材などを含み得る。
【0103】
様々な実施形態において、製品タイプは、選択するためにユーザがクリックし得るボタン又はホットリンクとして提示されてもよい。製品タイプは、ドロップダウンリスト、ピックリスト、チェックボックス、及びラジオボタンなどの代替方法で提示されてもよい。ユーザが製品カテゴリを選択すると、画面は、ガイダンス画面625に遷移する。ガイダンス画面625は、選択された製品タイプにとって必要とされる測定に関する指示又は情報を提示し得る。例えば、ユーザが塗料を選択した場合、ガイダンス画面625は、塗料を購入するためには、ユーザが壁の表面積を測定する必要があることをユーザにアドバイスし得る。別の例として、ユーザが配管設備を選択した場合、ガイダンス画面625は、何フィートのパイプをユーザが購入する必要があるかを知るために、直線距離が必要とされることをユーザにアドバイスし得る。
【0104】
様々な実施形態において、ユーザによって選択された製品カテゴリは、保存ボタン(この図には図示せず)を押すなどのユーザアクションによって保存されてもよく、又はそれは、以下に説明する
図7Aの画面などのプロセスのもっと後の他の画面に関して、後で取り出されるように、DLMDアプリ509によって自動的に保存されてもよい。
【0105】
様々な実施形態において、ユーザは、測定画面に進むためにボタン627をクリックしてもよい。
【0106】
ボタン、ホットリンク、ポインタ、及びドロップダウンリストなどのGUI要素の1つ又は複数が、ソフトウェア要素、ハードウェア要素、又はハードウェア要素及びソフトウェア要素の組み合わせとして実装されてもよいことが理解されるだろう。例えば、レーザ起動ボタン(例えば、
図6Fのレーザ起動ボタン651dを参照)は、DLMD上のハードウェアボタン、DLMDが結合されたスマートフォン上でこの機能に割り当てられたハードウェアボタン、DLMDアプリ509上のGUIボタンに結合されたそのようなハードウェアボタン、並びにハードウェア及び/又はソフトウェアボタンと意図された機能を行う要素の他のそのような組み合わせとして実装されてもよい。一般に、当業者は、DLMDアプリ509が、GUI要素の意図された、及び表示された機能を実行するためのGUI要素又はハードウェアボタンのそれぞれに対応し、及び結合されたソフトウェアルーチンを有することを理解するだろう。例えば、特定のデータを保存することを目的とした「保存」GUI又はハードウェアボタンは、データを記憶デバイスに保存するためにデータ転送命令を実行する、対応するソフトウェアルーチンをDLMDアプリ509内に有し得る。
【0107】
図6Dは、例示的なDLMDアプリの手動測定入力画面630を示す。様々な実施形態において、手動測定入力画面630は、手動測定ボタン632を備えたダイアログ画面631と、1D測定ボタン634a、2D測定ボタン634b、3D測定ボタン634c、及び別の測定ボタン634dを有する測定タイプ画面633とを含む。測定タイプボタンの何れかを押すことにより生じる画面は、測定距離を入力するための1つのデータ入力フィールドと、入力されたデータをデータ記憶デバイス637に格納するための保存ボタン636aを含むキーパッドとを有する1Dデータ入力画面635aを含む。他の類似の結果として生じる画面は、2つのデータ入力フィールド、及び保存ボタン636bを備えたキーパッドを有する2Dデータ入力画面635bと、3つのデータ入力フィールド、及び保存ボタン636cを備えたキーパッドを有する3Dデータ入力画面635cと、1つ又は複数のデータ入力フィールド、及び保存ボタン636dを備えたキーパッドを有する別のデータ入力画面635dとを含む。
【0108】
様々な実施形態において、ユーザによって選択される測定タイプボタン634a~634dのそれぞれは、ユーザがデータを手作業で入力し得る、対応するデータ入力画面635a~635dへの遷移を生じさせる。データ入力画面635a~635dのそれぞれは、その特定の測定のタイプに必要とされる寸法の数に合致した幾つかのユーザが選択可能なデータ入力フィールドを有する。例えば、1D長さ測定の場合、1つのデータ入力フィールドが必要とされ、2D測定及び3D測定の場合、長さフィールド及び幅フィールド、又は長さフィールド、幅フィールド、及び高さフィールドを含む、2つ及び3つのデータ入力フィールドが提供される。データが手作業で入力され、ユーザによって正確さの見直しが行われると、入力されたデータをデータ記憶デバイス637に保存するために、保存ボタンが使用されてもよい。
【0109】
様々な実施形態において、データ記憶デバイス637は、磁気ディスクドライブ、不揮発性メモリ、又はその他のタイプの不揮発性記憶システムを含み得る。データ記憶デバイス637は、DLMDに結合されたスマートフォン上でローカルに位置してもよく、又は
図1に描かれたコンピュータネットワークに類似したコンピュータネットワークを通してアクセス可能な、リモートからアクセスされた記憶デバイスでもよい。他の実施形態では、記憶デバイス637は、DLMDがオンライン及びオフライン(インターネットなどのコンピュータネットワークが利用できない場合)の両方で使用され得るように、ローカルメモリ及びクラウドベースの記憶装置の組み合わせとして実装されてもよい。
【0110】
幾つかの実施形態では、データ記憶デバイス637は、手作業データ入力中に、見直し若しくは再使用のために、前に保存されたデータを呼び出す、若しくは取り出すため、又はレーザ測定値をオーバーライドするために使用されてもよい。格納されたデータを取り出すために、記憶装置内の適切なレコードにアクセスするための建築プロジェクト識別子及びデータレコード識別子に基づいて、さらなるユーザインタフェース(簡単にするために、本明細書で開示される図面には図示しない)が使用されてもよい。データベース又はデータ記憶装置から情報を検索するため及び/又は取り出すためのデータインタフェース用の幾つかのUIが、様々な用途で知られている。
【0111】
幾つかの実施形態では、他の測定ボタン634d及び他のデータ入力画面635dは、長さ、幅、及び固定のスラブ厚さなどの特別な寸法を有し得るコンクリートスラブなどの他のタイプの寸法の測定に使用される。様々な測定及び寸法が必要とされる、このカテゴリに入る他の測定タイプが存在し得る。
【0112】
図6Eは、例示的なDLMDアプリのDLMD状態画面及び測定タイプ選択画面640を示す。様々な実施形態において、DLMD状態画面640は、バツ印(×)で示される閉状態のレーザドア又はゲート641a及び641bを示す第1のレーザ状態画面641を含む。第2のレーザ状態画面642は、一方が開状態(円(〇)によって示される)であり、他方が閉状態である、レーザシャッター又はゲート642a及び642bを示す。第3のレーザ状態画面643は、共に開状態としてレーザゲート643a及び643bを示す。測定タイプ選択画面644は、1D(直線距離)測定タイプ644a、2D(表面)測定タイプ644b、3D(部屋寸法)測定タイプ644c、及び他の測定タイプ644dを含む、測定タイプ及び後続の測定画面の選択のための幾つかのGUI要素を有する。
【0113】
様々な実施形態において、DLMD307の光検出ユニット402~404(
図4Bを参照)のレーザエミッタ451~453は、レーザエミッタがビームを放つことを可能にする又は不能にすることができるシャッター又はゲートとして機能する電子又は機械デバイスを有してもよい。レーザを使用可能又は使用不能にするべく、ビームを物理的に妨げるため、又は電子的にレーザデバイスがレーザビームを生成することをできないようにするために、シャッターが使用されてもよい。ユーザは、所望の又は必要とされる測定のタイプに応じて、レーザ状態641、642、又は643の1つを選択し得る。具体的には、レーザゲート641a及び641bの両方が閉じられている場合、レーザ測定は不可能であり、ユーザは、測定データを入力するために手作業データ入力画面635a~635dを使用し得る。一方のレーザゲートのみが開いている場合は、ユーザは、例えば、ラインの一方の端から他方の端まで測定するために、片側レーザ測定デバイスとしてDLMDを使用したいかもしれない。両レーザゲートが開いている場合は、ユーザは、本明細書に記載されるような両面測定デバイスとしてDLMDを使用する。様々な実施形態において、ラジオボタン、ドロップダウンリスト、及びチェックボックスなど(図示せず)の様々な一般的なGUIベースの要素を使用することによって、レーザ状態641~643が選択され得る。例えば、ユーザは、DLMD307の片側のレーザ光源がアクティブ又は開いており、他方の側が非アクティブのまま、又は閉じたままであるレーザ状態642を有することを選択し得る。幾つかの実施形態では、DLMD307のそれぞれの側の範囲内に配置された複数のレーザ光源の中から、使用するための単一のレーザ光源が、DLMD307のそれぞれの側で、ユーザによって選択されてもよい。
【0114】
様々な実施形態において、ユーザは、DLMD光検出ユニット402~404を用いて建物又は空間内の寸法を測定するために、測定タイプ画面644から測定タイプを選択する。具体的には、ユーザは、測定タイプボタン644a~644dの1つを選択し、以下にさらに説明するように、測定画面606、607、又は608の1つに遷移し得る。
【0115】
図6Fは、例示的なDLMDアプリの1D距離測定画面650及びデータベースを示す。様々な実施形態において、レーザ起動画面651は、データフィールド651aと、測定モードボタン651b及び651cと、レーザ起動ボタン651dとを含む。データ提示画面652は、長さデータフィールド652a、計算又は導出寸法フィールド652b、追加ボタン652c、追加された長さデータフィールド652h及び導出フィールド652i、保存ボタン652d、編集ボタン652e、並びに製品カテゴリ選択652fを含む。編集画面653は、データ入力編集フィールド653a、及びキーパッド653bを含む。データ記憶装置637は、データ654a、プロジェクトID654b、長さデータ654c、幅データ654d、高さデータ654e、(2つ以上のサブフィールドを有し得る)他のデータ654f、製品識別子654g、及び製品価格654hを含む様々なフィールドを有するデータベース654に測定された長さデータを格納及び保存するために使用される。データを入力するユーザ、プロジェクトの住所、及び各製品の費用限度などの他の関連データを格納するために、複数の他のフィールド654iがデータベース654に組み込まれてもよい。
【0116】
様々な実施形態において、レーザ起動画面651は、この測定のタイプにおいてユーザが直面する最初の画面である。2つの測定モードのうちどちらをユーザが使用したいかを指定するために、測定モードボタン651b及び651cが使用される。これら2つのモードは、垂直測定モード及び2点間モードを含む。
図4C~4Eに関して上記で説明したような垂直モードは、2つの平行面間の最短(垂直)距離であり、2点間モードは、長方形の部屋の2つの対向する壁などの2つの平行面上、又はその他の表面上に存在し得る2つの任意の点間の距離を測定する。
【0117】
様々な実施形態において、垂直測定モードを適用するために、垂直モードボタン651bがユーザによって選択されてもよい。このモードでは、DLMDは、2つの平行面間の垂直距離を取得するために三角測量を使用する。P-Pモードボタン651cを選択することにより、三角測量モードが無効にされ、DLMDのそれぞれの側で利用可能な複数のレーザエミッタの中からレーザエミッタの1つが使用される。
【0118】
様々な実施形態において、レーザ起動ボタン651dは、実際のレーザ測定を開始するために、それをクリックすることによって、ユーザによって起動される。ユーザは、
図3、
図4C、及び
図4Dに描かれるように、測定される点間のある場所にDLMDデバイスを保持し、距離の測定及び記録を行うために、レーザ起動ボタン651dをクリックする。この手順は、測定されるべき寸法ごとに、及びもう1つ追加ボタン652cを使用して、別の近くの空間に対して同じ測定を行うなどの追加の測定に関して加えられたさらなる寸法に関してユーザによって繰り返される。
【0119】
様々な実施形態において、レーザ起動ボタン651dが押され、及び測定が行われると、データフィールド652aに測定値を示すために、スマートフォン上にデータ提示画面652が現れる。導出寸法652bも計算され、及び表示される。1D測定の場合、導出寸法は測定値と同じであるが、複数の寸法の場合、以下にさらに説明するように、導出寸法は一般に異なる。
【0120】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654に取得した測定値を格納及び保存するために、保存ボタン652dがユーザによって使用される。幾つかの実施形態では、DLMDアプリ509(
図5を参照)の構成設定に基づいて、全て又は一部の測定値が自動的に保存されてもよい。一部の実施形態では、このような構成設定は、一部のアプリバージョンの場合、組み込まれていてもよく、他の実施形態では、構成設定は、ユーザによって変更されてもよい。
【0121】
様々な実施形態において、DLMDによって行われた測定値を編集するために、編集ボタン652eがユーザによって使用されてもよい。このフィーチャは、ユーザが被測定空間に関する何か、又は他の理由でレーザ測定に反映されない何かを知っている場合に役立ち得る。例えば、被測定空間が長方形ではなく、その空間の測定に含まれない幾つかの角を有する場合、ユーザは、測定されない角をカバーするための追加の材料を購入するべく、僅かに大きな数を入力することができる。
【0122】
様々な実施形態において、編集ボタン652eがクリックされると、ユーザが測定値を編集するためのUIを提供するために、編集画面653が提示される。最初に、測定値を含んだデータフィールド653aが表示される。ユーザは、キーパッド653bを使用して、データフィールド653aに表示された数を編集することができる。
【0123】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654は、パラメータ及び値の単純なテーブル、リレーショナルデータベース、複数のデータベーステーブル、又はデータ項目の保存、検索、及び取り出しに適した他のタイプの整理されたデータ記憶装置でもよい。データベースの検索及びデータの取り出しのためのUIは、利用可能な一般のインタフェースの何れであってもよい(明瞭さ及び簡潔さを維持するために図には示されない)。
【0124】
様々な実施形態において、製品カテゴリ選択の選択ボタン652fは、
図6Aを参照して取られた経路が、測定を試みる前に製品カテゴリを選択するためのスーパースクリーン(又は画面セット)603を経由しなかった場合に、ユーザによって使用されてもよい。ユーザが既に製品カテゴリを選択済みである場合には、製品カテゴリ選択ボタン652fは、DLMDアプリによって(従来知られているように「グレーアウトされた」)非アクティブステータスに設定されてもよく、又はそれは単にユーザによって使用されなくてもよい。
【0125】
図6Gは、例示的なDLMDアプリの表面積(2D)測定画面660を示す。様々な実施形態において、レーザ起動画面661は、長さデータフィールド661a及び幅データフィールド661bと、フィールド選択インジケータ661cと、測定モードボタン661d及び661eと、レーザ起動ボタン661fとを含む。データ提示画面662は、長さデータフィールド662a、幅データフィールド662b、周長計算又は導出フィールド662c、表面積計算フィールド662d、さらなる長さ及び幅データフィールドを追加するための追加ボタン662e、保存ボタン662f、編集ボタン662g、並びに製品カテゴリ選択662hを含む。編集画面663は、長さデータ入力編集フィールド663a、幅データ入力編集フィールド663b、データフィールド選択インジケータ663c、及びキーパッド663dを含む。データ記憶装置637は、
図6Fに関して上記で説明したような(この図では繰り返さない)様々なフィールドを有するデータベース654に測定された長さデータを格納及び保存するために使用される。
【0126】
様々な実施形態において、レーザ起動画面661は、この測定のタイプにおいてユーザが直面する最初の画面である。2つの測定モードのうちどちらをユーザが使用したいかを指定するために、測定モードボタン661d及び661eが使用される。これら2つのモードは、
図6Fに関して上記で説明したように、垂直測定モード及び2点間モードを含む。2Dの測定のタイプでは、2つ以上の測定が行われるが、各測定は、直線距離測定(長さ又は幅)であり、上記測定モードが適用可能である。したがって、ほとんど又は全ての測定のタイプに対してこれらのモード選択肢が提供される。
【0127】
様々な実施形態において、フィールド選択インジケータ661cは、次に測定される寸法として、2つのデータフィールド661a及び661bのどちらが選択されているかを示す。データフィールドは、GUI環境において、フィールドをクリックすること、又は選択矢印(図示せず)を使用することなどの様々な方法によって選択され得る。測定するデータフィールドが選択されると、実際のレーザ測定を開始するために、レーザ起動ボタン661fが、ユーザによってそれをクリックすることによって起動される。ユーザは、
図3、
図4C、及び
図4Dに描かれるように、測定される点間のある場所にDLMDデバイスを保持し、距離の測定及び記録を行うために、レーザ起動ボタン661fをクリックする。この手順は、測定されるべき寸法ごとに、及びもう1つ追加ボタン662eを使用して、別の近くの空間に対して同じ測定を行うことなどの追加の測定に関して加えられたさらなる寸法に関してユーザによって繰り返される。
【0128】
様々な実施形態において、レーザ起動ボタン661fが押され、測定が行われると、データフィールド662a及び662bに測定値を示すために、スマートフォン上にデータ提示画面662が現れる。導出寸法662c及び662dも計算され、及び表示される。2D測定の場合、導出寸法は、データフィールド662a及び662bの測定数値に基づいて計算される、被測定空間の周長及び床面積などの表面積を含み得る。
【0129】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654に取得した測定値及び導出寸法値を格納及び保存するために、保存ボタン662fがユーザによって使用される。幾つかの実施形態では、DLMDアプリ509(
図5を参照)の構成設定に基づいて、全て又は一部の測定値が自動的に保存されてもよい。一部の実施形態では、このような構成設定は、一部のアプリバージョンの場合、組み込まれていてもよく、他の実施形態では、構成設定は、ユーザによって変更されてもよい。
【0130】
様々な実施形態において、DLMDによって行われた測定値を編集するために、編集ボタン662gがユーザによって使用されてもよい。このフィーチャは、ユーザが被測定空間に関する何か、又は他の理由でレーザ測定に反映されない何かを知っている場合に役立ち得る。例えば、被測定空間が長方形ではなく、その空間の測定に含まれない幾つかの角を有する場合、ユーザは、測定されない角をカバーするための追加の材料を購入するべく、僅かに大きな数を入力することができる。
【0131】
様々な実施形態において、編集ボタン662gがクリックされると、ユーザが測定値を編集するためのUIを提供するために、編集画面663が提示される。最初に、測定値を含んだデータフィールド663a及び663bが表示される。ユーザは、キーパッド663dを使用して、データフィールド663a及び663bに表示された数を編集することができる。ユーザは、データフィールドをクリックすること、又はデータ選択インジケータ663cを所望のデータフィールドに移動させることなどの様々なGUI方法によって、データ入力フィールド663a及び663bの一方を選択することができる。
【0132】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654は、
図6Fに関して上記で説明した通りである。
【0133】
様々な実施形態において、製品カテゴリ選択の選択ボタン662hは、
図6Aを参照して取られた経路が、測定を試みる前に製品カテゴリを選択するためのスーパースクリーン(又は画面セット)603を経由しなかった場合に、ユーザによって使用されてもよい。ユーザが既に製品カテゴリを選択済みである場合には、製品カテゴリ選択ボタン662hは、DLMDアプリによって(従来知られているように「グレーアウトされた」)非アクティブステータスに設定されてもよく、又はそれは単にユーザによって使用されなくてもよい。
【0134】
図6Hは、例示的なDLMDアプリの部屋寸法(3D)測定画面670を示す。様々な実施形態において、長さデータフィールド671a、幅データフィールド671b、及び高さデータフィールド671cと、データフィールドインジケータ671dと、測定モードボタン671e及び671fと、レーザ起動ボタン671gとを含む。データ提示画面672は、長さデータフィールド672a、幅データフィールド672b、高さデータフィールド672c、周長計算又は導出フィールド672d、床面積672e、表面積計算フィールド672f、さらなる長さ、幅、及び高さデータフィールドを追加するための追加ボタン672g、保存ボタン672h、編集ボタン672i、並びに製品カテゴリ選択672jを含む。編集画面673は、長さデータ入力編集フィールド673a、幅データ入力編集フィールド673b、高さデータ入力編集フィールド673c、データフィールド選択インジケータ673d、及びキーパッド673eを含む。データ記憶装置637は、
図6Fに関して上記で説明したような(この図では繰り返さない)様々なフィールドを有するデータベース654に測定された長さデータを格納及び保存するために使用される。
【0135】
様々な実施形態において、レーザ起動画面671は、この測定のタイプにおいてユーザが直面する最初の画面である。2つの測定モードのうちどちらをユーザが使用したいかを指定するために、測定モードボタン671e及び671fが使用される。これら2つのモードは、
図6Fに関して上記で説明したように、垂直測定モード及び2点間モードを含む。3Dの測定のタイプでは、3つ以上の測定が行われるが、各測定は、直線距離測定(長さ、幅、又は高さ)であり、上記測定モードが適用可能である。したがって、ほとんど又は全ての測定のタイプに対してこれらのモード選択肢が提供される。
【0136】
様々な実施形態において、フィールド選択インジケータ671dは、次に測定される寸法として、3つのデータフィールド671a~671cのうちのどれが選択されているかを示す。データフィールドは、GUI環境において、フィールドをクリックすること、又は選択矢印(図示せず)を使用することなどの様々な方法によって選択され得る。測定するデータフィールドが選択されると、実際のレーザ測定を開始するために、レーザ起動ボタン671gが、ユーザによってそれをクリックすることによって起動される。ユーザは、
図3、
図4C、及び
図4Dに描かれるように、測定される点間のある場所にDLMDデバイスを保持し、距離の測定及び記録を行うために、レーザ起動ボタン671gをクリックする。この手順は、測定されるべき寸法ごとに、及びもう1つ追加ボタン672gを使用して、別の近くの空間に対して同じ測定を行うことなどの追加の測定に関して加えられたさらなる寸法に関してユーザによって繰り返される。
【0137】
様々な実施形態において、レーザ起動ボタン671gが押され、測定が行われると、データフィールド672a、672b、及び672cに測定値を示すために、スマートフォン上にデータ提示画面672が現れる。導出寸法672d、672e、及び672fも計算され、及び表示される。3D測定の場合、導出寸法は、データフィールド672a、672b、及び672cの測定数値に基づいて計算される、被測定空間の周長、床面積又は壁面積などの表面積、及び壁面積を含み得る。
【0138】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654に取得した測定値及び導出寸法値を格納及び保存するために、保存ボタン672hがユーザによって使用される。幾つかの実施形態では、DLMDアプリ509(
図5を参照)の構成設定に基づいて、全て又は一部の測定値が自動的に保存されてもよい。一部の実施形態では、このような構成設定は、一部のアプリバージョンの場合、組み込まれていてもよく、他の実施形態では、構成設定は、ユーザによって変更されてもよい。
【0139】
様々な実施形態において、DLMDによって行われた測定値を編集するために、編集ボタン672iがユーザによって使用されてもよい。このフィーチャは、ユーザが被測定空間に関する何か、又は他の理由でレーザ測定に反映されない何かを知っている場合に役立ち得る。例えば、被測定空間が長方形ではなく、その空間の測定に含まれない幾つかの角を有する場合、ユーザは、測定されない角をカバーするための追加の材料を購入するべく、僅かに大きな数を入力することができる。
【0140】
様々な実施形態において、編集ボタン672iがクリックされると、ユーザが測定値を編集するためのUIを提供するために、編集画面673が提示される。最初に、測定値を含んだデータフィールド673a、673b、及び673cが表示される。ユーザは、キーパッド673eを使用して、データフィールド673a、673b、及び673cに表示された数を編集することができる。ユーザは、データフィールドをクリックすること、又はデータ選択インジケータ673dを所望のデータフィールドに移動させることなどの様々なGUI方法によって、データ入力フィールド673a、673b、及び673cの1つを選択することができる。
【0141】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654は、
図6Fに関して上記で説明した通りである。
【0142】
様々な実施形態において、製品カテゴリ選択の選択ボタン672jは、
図6Aを参照して取られた経路が、測定を試みる前に製品カテゴリを選択するためのスーパースクリーン(又は画面セット)603を経由しなかった場合に、ユーザによって使用されてもよい。ユーザが既に製品カテゴリを選択済みである場合には、製品カテゴリ選択ボタン672jは、DLMDアプリによって(従来知られているように「グレーアウトされた」)非アクティブステータスに設定されてもよく、又はそれは単にユーザによって使用されなくてもよい。
【0143】
図7Aは、例示的なDLMDアプリの材料選択画面700を示す。様々な実施形態において、材料選択画面700は、ユーザが前に選択した製品カテゴリ702と、店検索フィールド703とを表示する材料選択スタート画面701を含む。店検索フィールド705、及び店情報表示エリア706を有する店検索画面704も含まれる。材料選択画面700は、
図7Bに関して以下でより詳細に説明される製品検索画面707と、データ記憶デバイス637及びデータベース654に関連付けられた製品結果画面708とをさらに含む。製品結果画面708は、ユーザによって設定された全ての検索基準に合致する具体的製品709、710、及び711のリストを含む。さらに、各製品リストは、選択された製品をショッピングカート712にそれぞれ追加するための追加ボタン709a、710a、及び711aを含む。ショッピングカートが完了すると、ユーザは、建築製品を供給する選択された店に注文するために、注文ボタン713を使用することができる。
【0144】
様々な実施形態において、材料選択スタート画面701は、ユーザ選択に基づいて前に保存されたDLMDアプリ509のデータベースレコードから、DLMDアプリ509によって取り出された製品カテゴリ702を表示する。選択されたカテゴリに入る関連の製品を列挙するために、製品カテゴリが必要とされる。例えば、ユーザが、プロセス中のより前の段階で、「塗料」カテゴリを選択していた場合、このカテゴリは、必要とされる測定及び選択用に提示される製品を案内するために、ほとんど又は全ての後続の画面において使用され得る。この例では、必要とされる塗料の量を決定するために、壁及びドアなどの塗装されるべき表面の面積が必要とされる。よって、2D測定タイプが、選択された製品カテゴリに基づいて、DLMDアプリ509によってデフォルトとしてアドバイス又は提示される。そして、具体的製品の選択中に、DLMDアプリ509は、ユーザ選択のために、木材製品又はカーペット製品ではなく、塗料製品を取り出し、及び提示する。
【0145】
様々な実施形態において、店検索画面704は、DLMDアプリ509に統合された環境を介したユーザによる製品購入を目的として、地元の店又はオンラインストアを検索するためのUIを提供する。店検索は、キーワード、地域(例えば、郵便番号を使用する)、店の住所、及び店名又は店のIDなどに基づいてもよい。検索の完了時に、情報表示エリア706において、店のリストがユーザに提示され得る。ある特定の店のユーザ選択時に、名称、ID、場所、及び地図などの店情報が情報表示エリア706に表示され得る。情報エリアに列挙された店は、製品の購入に使用することができる実店舗又はオンラインストアでもよい。DLMDアプリ509は、測定及び購入プロセスの継続時間中、この情報をデータベース及び/又は他のメモリ若しくはデータ記憶装置に保存及び格納することもできる。
【0146】
様々な実施形態において、(
図7Bに関して以下に説明される)製品検索画面707は、ユーザが、選択された製品カテゴリの、及び選択された店から具体的製品を検索することを可能にする。製品検索の結果は、製品結果画面708に提示される。
【0147】
様々な実施形態において、製品結果画面708は、検索画面707の製品検索ステップにおける検索基準下で必要条件を満たした候補の具体的製品を列挙する。ユーザは、製品結果画面708に提示されたリストから1つ又は複数の具体的製品を選択し、記憶デバイス637に格納されたデータベース654に製品選択を保存するために保存ボタン712をクリックし得る。具体的製品は、抽象的製品タイプとは対照的に、割り当てられた在庫管理単位(SKU)を有し、及び購入することができる実際の製品である。ユーザは、ユーザが購入するつもりの具体的製品を適切な製品の追加ボタン(709a、710a、及び711a)をクリックすることによってショッピングカート712に追加し得る。購入するつもりの全ての具体的製品がショッピングカート712に追加されると、ユーザは、画面704上で選択され、及び情報エリア706に示された店に選択された具体的製品を含む注文リストを送信するために、注文ボタン713をクリックし得る。ショッピングカート712に象徴的に保存されたデータは、実際には、スマートフォン上の揮発性若しくは不揮発性メモリに、又はデータ記憶デバイス637に格納され得る。
【0148】
様々な実施形態において、選択された具体的製品を含む注文リストは、電子的データ交換(EDI)システムを使用して選択された店に送信されてもよい。EDIシステムは、一般に、ビジネスパートナー間の、又は企業と、その企業に対する商品若しくはサービスのサプライヤとの間のビジネス関連データの転送に使用される。これらのデータは、注文書、送り状、出荷書類、支払書類、及び在庫情報などを含むファイル形式でもよい。EDIシステムは、EDIシステムをインストールした全てのコンピュータシステムが理解及び処理することができる文書及び様々なデータタイプに関する標準化書式を指定する。例えば、EDIシステムは、「月/日/年」などの様々な日付の書式、及び「$xxxx.yy」などの金額書式などを指定し得る。DLMDアプリ509又はスマートフォンにインストールされた別のアプリが、EDI機能を含んでもよい。EDIシステムの例には、Fishbowl(商標)及びTrueCommerce EDI(商標)が含まれる。
【0149】
様々な実施形態において、ユーザが注文ボタン713をクリックすると、様々な書式設定及び送信タスクを行うEDI機能が起動され、ショッピングカート712に格納されたデータが取り出され、そのデータがEDI書式に整えられ、及び選択された店に送信される。EDI機能は、スマートフォンで利用可能なネットワーク及び/又はセルラーデータ送信機能を使用し得る。注文が店に送信されると、DLMDアプリ509を使用した建築プロジェクト製品注文プロセスが完了する。
【0150】
図7Bは、例示的なDLMDアプリの製品検索及び検索フィルタ画面725を示す。様々な実施形態において、製品検索及び検索フィルタ画面725は、製品カテゴリ726a、フィルタ設定ボタン726b、及び製品IDボタン726cを有する製品検索画面726を含む。ID入力フィールド727aを含む製品ID画面727は、製品IDボタン726cの起動時に提示される。第1の検索フィルタ画面728は、製品カテゴリ728aの識別、及び選択された特定の製品カテゴリに関連する検索基準を含む。第1の検索フィルタ画面728は、リストされた製品カテゴリ728aに関する関連の検索フィルタの中でも、選択可能な検索選択肢である、屋内用塗料728b、屋外用塗料728c、選択されたブランド728eを含む具体的ブランドを列挙するブランド728d、色728f、並びに価格帯728h及び選択された価格728iを有する価格帯728gを含む、「塗料」カテゴリに関連した例示的な検索フィルタのセットを示す。製品レビュー及び選択スーパースクリーン729も含まれ、
図7Cに関してさらに説明される。
【0151】
様々な実施形態において、製品検索画面726は、DLMDアプリ509によって自動的に取り出され、及び表示される、前に選択及び保存された製品カテゴリを表示する。製品を検索するために、ユーザは、まず、フィルタ設定ボタン726bを使用して、選択された製品カテゴリ726a(728aと同じ)に関連する検索基準、及びそれに関連付けられた検索基準の予備セットである第1の検索フィルタに遷移し得る。一般に、各検索基準は、タイプ及び値を有する。例えば、塗料製品カテゴリの1つの基準は、「緑」、「赤」、及び「白」などの異なる値を取り得る「色」タイプを有する。別の例は、「光沢のない」及び「光沢のある」などの値を有する「光沢」基準タイプである。この画面では、ユーザは、例えば、基準タイプの下の値の隣にあるチェックボックスにチェックを付けることによって、検索基準の様々な値を選択することができる。一部の基準は、連続した値の範囲を有し得るが、他の基準は、離散値を有する。離散値基準の例は、上述の色及び光沢である。連続値基準の一例は価格である。これらの基準の場合、スライダ728hとして提示され得る連続した値の範囲が使用されてもよい。スライダは、ユーザによって、プライスポイントを示す所望の価格選択728iに設定され得る。製品検索基準は、製品タイプ選択に基づいてDLMDアプリ509によって自動的に決定され、この画面上で、検索基準を設定するためにユーザに提示される。
【0152】
様々な実施形態において、ユーザが製品検索画面726において製品IDボタン726cをクリックした場合に、製品ID入力画面727が提示される。製品ID入力フィールド727aは、SKU番号、メーカー製品番号、又は完全にある製品を指定することができ、及びその製品とその他の製品を区別することができる他の識別などの既知の製品識別子(ID)を入力するために使用されてもよい。このケースは、ユーザが以前に製品を購入しており、別のプロジェクトのために同じ製品を再注文したい場合に役立ち得る。どの製品が必要であるかをユーザが分かっている場合は、製品検索フィルタは飛ばされ、ユーザは、製品選択及び購入に直接遷移することができる。そうでなければ、ユーザは、選択された製品カテゴリに対して第1の検索フィルタ728を使用して、検索基準を設定し、選択された基準に合う製品を検索し、及び検索結果から具体的製品選択を行う。
【0153】
図7Cは、例示的なDLMDアプリの製品選択画面750を示す。様々な実施形態において、製品選択画面750は、ユーザによって前に選択され、及びDLMDアプリ509によって保存された、色751a、工業用塗料751b、塗料添加剤751c、並びに他の類似及び関連の基準を含む、「塗料」製品カテゴリに関連する基準の例示的リストを示す第2の検索フィルタ画面751を含む。色による買物画面752は、検索のさらなる絞り込みのために幾つかの検索基準のうちのどれをユーザが選択したかを示すタイトル、選択用の幾つかの色752b、及び選択された色752cを含む。次のレベルの検索絞り込みの緑色画面753は、選ばれた緑の色例を示し、緑色のさらなる色調753a及び選択された緑の色調753bを提示する。この画面は、カラーコレクションボタン又はホットリンク753c、及びデザイナーカラーボタン753dをさらに提示してもよい。選択された色は、仕様書画面754のロードを生じさせる。例示的仕様書画面754は、部屋に塗られたときの色をユーザが視覚化することを助けるために、部屋の壁754a及び754bに塗られた緑の色調753bを示す。例示的仕様書画面754は、説明754c、価格754d、塗料の光沢754e、容器サイズ、評価、並びに選択された製品の他の関連及び有用属性をさらに含む。各画面に示されるこれらの属性は、以下にさらに説明するように、製品タイプによって異なる。この段階までにユーザによって選択された検索基準は、2つ以上の製品に合致し得る。したがって、幾つかの仕様書のセット755が、独自の仕様書のセット755aと共に仕様書画面754に示されてもよい。価格756a、ブランド名756b、及び他のソート基準756cによるソートなどの幾つかのソート基準を列挙するソート画面756は、簡単なレビュー及び選択のためにユーザに好まれる順番に検索結果を配置するために、検索結果に適用されてもよい。この例では、塗料1(757a)、塗料2(757b)、及び他のソートされた製品757cである、ソート基準の適用結果を示すチョイス画面757が提示され得る。
【0154】
様々な実施形態において、第2の検索フィルタ画面751は、異なる製品タイプに関して、製品をフィルタにかけるために使用される第1の検索基準728のものに加えて、二次検索基準を表示するように適応する。すなわち、第1及び第2の検索フィルタは、各製品タイプに適した基準を提示する。例えば、製品タイプが「塗料」である場合、基準は、上記の例で示されたものに類似するが、製品タイプが「配管設備」である場合、検索フィルタ及び基準は、パイプの直径、パイプの長さ、及び(例えば、銅、鋼、プラスチックなどの)パイプの素材など(これらの何れも塗料製品には当てはまらない)を含み得る。
【0155】
様々な実施形態において、画面752及び753などの検索基準のさらなるレベルは、元の製品カテゴリに関連し、及び製品タイプごとに適応された、より詳細で、及びより絞り込まれた基準である。例えば、元の製品カテゴリが「木材」であった場合、より詳細な検索基準は、カバノキ又はカエデなどの木の種類を含み得る。一般に、第1の検索フィルタ画面728(
図7B)、第2の検索フィルタ画面751、色による買物752(例)、及び緑色画面753(例)は、これまで以上に具体的な検索基準を提供するフィルタのマルチレベル階層を形成する(マルチレベルのそれぞれは、より高位の基準に基づいて構成及び提示される)。より高位の基準は、一般的であり、及び時間的に最初であるが、より低位の基準は、より詳細であり、及び時間的に後である。例えば、最初に高位の製品カテゴリ「塗料」が選択されると、緑などの次のレベルの基準である「色」が選ばれ、その後、緑の「色調」のようなより詳細な基準が選択される。
【0156】
様々な実施形態において、仕様書画面754は、階層フィルタの全てのレベルの全ての基準に合致する製品に関する情報を提示するようにも適応する。ほとんどのケースでは、仕様書画面754は、複数の製品及び対応する仕様書を有する。
【0157】
図8は、例示的なDLMDアプリの画像及び注釈作成画面800を示す。画像及び注釈作成画面800は、スマートフォンスクリーンに完全に収まらない場合がある長いアプリ画面をスクロールアップ及びスクロールダウンするためのスクロールバー802と、測定フィールド801a及び801bと、測定モードボタン801c及び801dと、カメラボタン803と、メモボタン804と、画像805a及び805bと、メモ806a及び806bを含んだメモエリア806とを有する測定画面801を含む。画像及び注釈作成画面800は、メモ編集エリア811、新規メモボタン813a、メモ削除ボタン813b、メモ保存ボタン813c、他のメモ編集ボタン813d、及びソフトウェアキーボード要素812を有する、測定に関する注釈を入力又は編集するために使用されるメモ編集画面810をさらに含んでもよい。画像及び注釈作成画面800は、選択画像エリア821、画像キャプションフィールド822、画像キャプション追加ボタン823、及びソフトウェアキーボード要素824を有する、画像を見るため、及び画像キャプションを入力又は編集するために使用される画像詳細画面820をさらに含んでもよい。
【0158】
画像及び注釈作成画面800は、明確さを向上させるために別の図に示されているが、画面801、810、及び820に関して図示及び記載される要素及び機能性の全てが、前の図の全ての測定画面と統合され得ること、又は前の図の全ての測定画面の不可欠な部分でもよいことが理解されるものとする。これは、画像、注釈、説明、又はキャプションの追加が、手作業で入力されようと、或いはレーザ測定によって取得されようと、任意のタイプの任意の測定を伴い得るからである。よって、幾つかの実施形態では、本明細書に示される測定画面の全ては、カメラボタン803と、メモボタン804と、画像805a及び805bと、メモエリア806並びにメモ806a及び806bと、画面810及び820上に示される他のさらなる要素(これらは、同じ測定画面上に統合される、又はホットリンク、若しくは画面ナビゲーションボタン、若しくは他のGUIナビゲーション要素によってこのようなさらなる要素に対する間接的アクセスを提供する)とを含む、
図8に示されるさらなる要素(ただし、モード選択ボタン801c及び801dのような重複する要素は除く)を有すると解釈されるものとする。例えば、
図6D、
図6F、
図6G、及び
図6Hに描かれる測定画面は、幾つかの実施形態において、
図8に描かれる要素に加えて、これらの図に示される要素を有し得る。表面積測定画面801は、測定の代表例として示されている。画像及びメモフィーチャを有する同じ構成が、他の測定画面の何れにおいても展開され得る。
【0159】
様々な実施形態において、画像及びメモフィーチャを有する、
図6D、
図6F、
図6G、及び
図6Hに示される測定画面の1つにユーザがアクセスすると、ユーザは、測定エリアの写真を撮るためにカメラボタン803を使用し得る。例えば、ユーザが、廊下の長さ(1D)、壁の表面(2D)、又は部屋寸法(3D)を測定している場合、カメラボタン803を押すことにより、ユーザは、測定される廊下、壁、又は部屋の写真を撮ることもできる。測定ごとに1つ又は複数の写真が撮られてもよい。写真を撮ることによって得られた画像805a及び805b並びに他の画像は、データベース654に格納されてもよく、並びに先述のように行われた測定及びそれに対応する選択された製品に関連付けられてもよい。これらの写真は、測定値及び他のデータと共に、画面801上にサムネイル画像として表示されてもよい。スクロールバー802は、画像及びメモなどの画面の様々な部分を見るために、画面の内容を上下に移動させるために使用され得る。
【0160】
様々な実施形態において、画像の詳細は、別の画面820で見ることができる。例えば、ユーザは、サムネイル画像では見えないかもしれない何らかの詳細を明らかにし得る画像805bの拡大バージョン821を見るために、画像805bをクリックすることができる。キャプション追加ボタン823は、キーボード824又は他の入力デバイスを使用して、画像のキャプションを作成するために使用され得る。キャプションは、測定画面801上で、対応する画像の隣にも表示される。
【0161】
様々な実施形態において、メモボタン804は、測定画面の何れかにおいて行われた測定に対してメモ及び注釈を追加するために使用され得る。メモボタン804をクリックすることにより、メモ811をタイプするため、又はメモ811を作成するために、メモ編集画面810が立ち上げられ得る。メモ編集画面810において、新規ボタン813aが押されることにより、キーボード812又は他の入力方法を使用した、保存ボタン813cを使用して一旦保存されるとメモエリア806に現れる新規メモの作成が可能になる。任意の数のメモを作成することができる。メモは、削除ボタン813bを使用して削除することもできる。フォントの選択、太字及び斜体のような文字効果、下線、並びに書式設定などの他の一般的な編集ボタン813dも同様に、この画面上に配置されてもよい。
【0162】
図9Aは、例示的なDLMDアプリの他の測定選択画面900を示す。混乱を回避するため、本明細書の測定の文脈で使用される「他の」という用語は、長さ(1D)、表面(2D)、及び部屋寸法(3D)として上記で明確に説明した測定のタイプ(例えば
図6Dを参照)以外の他の測定のタイプを意味する。様々な実施形態において、他の測定選択画面900は、選択ボタン901b~901eを有する画面901aを含む。ボタン901bは、コンクリートスラブ測定を選択するために使用され、ボタン901cは、配管測定を選択するために使用され、ボタン901dは、部分表面測定を選択するために使用され、ボタン901eは、乾式壁測定を選択するために使用される。
【0163】
様々な実施形態において、ボタン901b~901eのそれぞれは、示したような、それぞれの他の測定のタイプの測定に使用される異なる画面を生じさせる。
図9B~9Eに示される他の測定画面のそれぞれは、
図6Dに示される画面635dの具体的な例又はバージョンと見なされ得る。
図9B~9Eに示される他の測定タイプは、他の測定のタイプの例である。本明細書の開示内容の精神から逸脱することなく、さらなる他の測定のタイプが追加され得る。
【0164】
本明細書に開示されるもの及び記載されない類似のタイプを含む、他の測定タイプは、他の測定タイプの寸法の全てが明示的に測定されるわけではない点で、1D、2D、及び3D測定タイプとは異なる。より正確に言えば、他の測定タイプの寸法の一部は、暗黙的であり、標準のものであり、仮定されるものであり、デフォルトであり、又は実際の及び直接的な測定を行わずに他の方法で決定される。1D、2D、及び3D測定では、必要とされる全ての寸法が、レーザデバイスを使用して、又は手動で明示的に測定され、それぞれのデータフィールドに入力される。例えば、壁又は床の表面積を測定するために、長さ寸法及び幅寸法の両方が測定される。
図9B~9Eに関して以下に記載する他の測定タイプにおいては、一部の必要とされる測定は、実施されるのではなく、ある特定の値を有すると仮定される。例えば、基礎がどのくらいのコンクリートを必要とし得るかを決定するために、基礎の幅及び長さのみが測定され、コンクリートスラブの厚さ(又は高さ/深さ)は、4インチ又は6インチなどの標準値を有すると仮定される。これらの暗黙測定値は、DLMDアプリ509のインストール又は初期設定中にアプリによって使用される構成ファイル又は初期設定ファイルなどのデータファイルに含まれてもよい。これらの暗黙又は標準測定値は、一般に、適切な及び特定の測定のタイプ及び/又は製品に関連付けられ、その特定の測定のタイプが使用されるときに使用される。このような暗黙測定値は、定期的に更新されてもよく、又は測定のためのアプリの使用に先立って、DLMDアプリ509においてユーザによって構成されてもよい。
【0165】
図9Bは、例示的なDLMDアプリの他のコンクリートスラブ測定画面920を示す。様々な実施形態において、他のコンクリートスラブ測定画面920は、長さフィールド921aと、幅フィールド921bと、フィールド選択インジケータ921cと、測定モード選択ボタン921d及び921eと、レーザビーム起動ボタン921fとを有する測定画面921を含む。データ提示画面922は、長さデータフィールド922a、幅データフィールド922b、周長計算又は導出フィールド922c、表面積計算フィールド922d、体積計算フィールド922e、さらなる長さ及び幅データフィールドを追加するための追加ボタン922f、保存ボタン922g、編集ボタン922h、並びに製品カテゴリ選択922iを含む。編集画面923は、長さデータ入力編集フィールド923a、幅データ入力編集フィールド923b、データフィールド選択インジケータ923c、及びキーパッド923dを含む。データ記憶装置637は、
図6Fに関して上記で説明したような(この図では繰り返さない)様々なフィールドを有するデータベース654に測定された長さデータを格納及び保存するために使用される。
【0166】
様々な実施形態において、レーザ起動画面921は、この測定のタイプにおいてユーザが直面する最初の画面である。2つの測定モードのうちどちらをユーザが使用したいかを指定するために、測定モードボタン921d及び921eが使用される。これら2つのモードは、
図6Fに関して上記で説明したように、垂直測定モード及び2点間モードを含む。2Dの測定のタイプでは、2つ以上の測定が行われるが、各測定は、直線距離測定(長さ又は幅)であり、上記測定モードが適用可能である。したがって、ほとんど又は全ての測定のタイプに対してこれらのモード選択肢が提供される。
【0167】
様々な実施形態において、フィールド選択インジケータ921cは、次に測定される寸法として、2つのデータフィールド921a及び921bのどちらが選択されているかを示す。データフィールドは、GUI環境において、フィールドをクリックすること、又は選択矢印(図示せず)を使用することなどの様々な方法によって選択され得る。測定するデータフィールドが選択されると、実際のレーザ測定を開始するために、レーザ起動ボタン921fが、ユーザによってそれをクリックすることによって起動される。ユーザは、
図3、
図4C、及び
図4Dに描かれるように、測定される点間のある場所にDLMDデバイスを保持し、距離の測定及び記録を行うために、レーザ起動ボタン921fをクリックする。この手順は、測定されるべき寸法ごとに、及びもう1つ追加ボタン922fを使用して、別の近くの空間に対して同じ測定を行うことなどの追加の測定に関して加えられたさらなる寸法に関してユーザによって繰り返される。
【0168】
様々な実施形態において、他のコンクリートスラブのデフォルト又は暗黙寸法は、その表面積にわたり均一なままである、その深さ又は厚さである。異なる建築プロジェクト及び用途ごとに、コンクリートスラブの厚さは異なり得る。例えば、私道の場合、スラブは、4インチの厚さでもよいが、高層ビル又は立体駐車場の場合、基礎コンクリートスラブは、数フィートの厚さとなり得る。幾つかのデフォルト値がDLMDアプリ509のデータファイルに格納されてもよく、その中から、ユーザが、目下のプロジェクト用に、他のコンクリートスラブの測定が行われているときに使用すべき1つのデフォルト値を選んでもよい。
【0169】
様々な実施形態において、レーザ起動ボタン921fが押され、測定が行われると、データフィールド922a及び922bに測定値を示すために、スマートフォン上にデータ提示画面922が現れる。導出寸法922c~922eも計算され、及び表示される。コンクリートスラブ測定の場合、導出寸法は、データフィールド922a及び922bの測定数値、並びにアプリデータファイルに格納され、及びDLMDアプリ509によって提供される暗黙又はデフォルトコンクリートスラブ厚さ測定値にも基づいて計算される、被測定空間の周長、床面積などの表面積、及び必要とされるコンクリートの体積を含み得る。
【0170】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654に取得した測定値及び導出寸法値を格納及び保存するために、保存ボタン922gがユーザによって使用される。幾つかの実施形態では、DLMDアプリ509(
図5を参照)の構成設定に基づいて、全て又は一部の測定値が自動的に保存されてもよい。一部の実施形態では、このような構成設定は、一部のアプリバージョンの場合、組み込まれていてもよく、他の実施形態では、構成設定は、ユーザによって変更されてもよい。
【0171】
様々な実施形態において、DLMDによって行われた測定値を編集するために、編集ボタン922hがユーザによって使用されてもよい。このフィーチャは、ユーザが被測定空間に関する何か、又は他の理由でレーザ測定に反映されない何かを知っている場合に役立ち得る。例えば、被測定空間が長方形ではなく、その空間の測定に含まれない幾つかの角を有する場合、ユーザは、測定されない角をカバーするための追加の材料を購入するべく、僅かに大きな数を入力することができる。
【0172】
様々な実施形態において、編集ボタン922hがクリックされると、ユーザが測定値を編集するためのUIを提供するために、編集画面923が提示される。最初に、測定値を含んだデータフィールド923a及び923bが表示される。ユーザは、キーパッド923dを使用して、データフィールド923a及び923bに表示された数を編集することができる。ユーザは、データフィールドをクリックすること、又はデータ選択インジケータ923cを所望のデータフィールドに移動させることなどの様々なGUI方法によって、データ入力フィールド923a及び923bの一方を選択することができる。
【0173】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654は、
図6Fに関して上記で説明した通りである。
【0174】
様々な実施形態において、製品カテゴリ選択の選択ボタン922iは、
図6Aを参照して取られた経路が、測定を試みる前に製品カテゴリを選択するためのスーパースクリーン(又は画面セット)603を経由しなかった場合に、ユーザによって使用されてもよい。ユーザが既に製品カテゴリを選択済みである場合には、製品カテゴリ選択ボタン922iは、DLMDアプリによって(従来知られているように「グレーアウトされた」)非アクティブステータスに設定されてもよく、又はそれは単にユーザによって使用されなくてもよい。
【0175】
図9Cは、例示的なDLMDアプリの他の配管測定画面940を示す。様々な実施形態において、他の配管測定画面940は、長さフィールド941a及び手作業入力面積フィールド941bと、フィールド選択インジケータ941cと、測定モード選択ボタン941d及び941eと、レーザビーム起動ボタン941fとを有する測定画面941を含む。データ提示画面942は、長さデータフィールド942a、手作業入力データフィールド942b、体積計算フィールド942c、重量計算フィールド942d、さらなる長さ及び手作業入力データフィールドを追加するための追加ボタン942e、保存ボタン942f、編集ボタン942g、並びに製品カテゴリ選択942hを含む。編集画面943は、長さデータ入力編集フィールド943a、面積データ入力編集フィールド943b、データフィールド選択インジケータ943c、及びキーパッド943dを含む。データ記憶装置637は、
図6Fに関して上記で説明したような(この図では繰り返さない)様々なフィールドを有するデータベース654に測定された長さデータを格納及び保存するために使用される。
【0176】
様々な実施形態において、レーザ起動画面941は、この測定のタイプにおいてユーザが直面する最初の画面である。2つの測定モードのうちどちらをユーザが使用したいかを指定するために、測定モードボタン941d及び941eが使用される。これら2つのモードは、
図6Fに関して上記で説明したように、垂直測定モード及び2点間モードを含む。
【0177】
様々な実施形態において、フィールド選択インジケータ941cは、次に測定される又は手作業で入力される寸法として2つのデータフィールド941a及び941bのどちらが選択されているかを示す。先述の通り、データフィールドは、GUI環境において、フィールドをクリックすること、又は選択矢印(図示せず)を使用することなどの様々な方法によって選択され得る。測定するデータフィールドが選択されると、実際のレーザ測定を開始するために、レーザ起動ボタン941fが、ユーザによってそれをクリックすることによって起動される。ユーザは、
図3、
図4C、及び
図4Dに描かれるように、測定される点間のある場所にDLMDデバイスを保持し、距離の測定及び記録を行うために、レーザ起動ボタン941fをクリックする。この手順は、測定されるべき寸法ごとに、及びもう1つ追加ボタン942eを使用して、別の近くの空間に対して同じ測定を行うことなどの追加の測定に関して加えられたさらなる寸法に関してユーザによって繰り返される。
【0178】
様々な実施形態において、他の配管のデフォルト又は暗黙寸法は、その長さにわたり、又は少なくともその長さの各セクションにわたり均一なままである、長さフィート当たりのその面積及び重量である。異なる建築プロジェクト及び用途ごとに、配管の面積及び重量密度(長さフィート当たりの重量)は異なり得る。例えば、一戸建て住宅の場合、配管面積は、1平方フィートかもしれないが、商業ビル又はより大きな住宅の場合、配管面積は、2平方フィートの場合がある。幾つかのデフォルト値がDLMDアプリ509のデータファイルに格納されてもよく、その中から、ユーザが、目下のプロジェクト用に、他の配管測定が行われているときに使用すべき1つのデフォルト値を選んでもよい。
【0179】
様々な実施形態において、レーザ起動ボタン941fが押され、測定が行われると、データフィールド942a及び942bに測定値を示すために、スマートフォン上にデータ提示画面942が現れる。導出寸法942c及び942dも計算され、及び表示される。他の配管測定の場合、導出寸法は、データフィールド942a及び手作業入力フィールド942bの測定値、並びにアプリデータファイルに格納され、及びDLMDアプリ509によって提供される暗黙又はデフォルト配管測定値にも基づいて計算される、被測定空間の単位長さ当たりの配管の体積及び重量(重量密度又は総重量)を含み得る。
【0180】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654に取得した測定値及び導出寸法値を格納及び保存するために、保存ボタン942fがユーザによって使用される。幾つかの実施形態では、DLMDアプリ509(
図5を参照)の構成設定に基づいて、全て又は一部の測定値が自動的に保存されてもよい。一部の実施形態では、このような構成設定は、一部のアプリバージョンの場合、組み込まれていてもよく、他の実施形態では、構成設定は、ユーザによって変更されてもよい。
【0181】
様々な実施形態において、DLMDによって行われた測定値を編集するために、編集ボタン942gがユーザによって使用されてもよい。このフィーチャは、ユーザが被測定空間に関する何か、又は他の理由でレーザ測定に反映されない何かを知っている場合に役立ち得る。例えば、被測定空間が長方形ではなく、その空間の測定に含まれない幾つかの角を有する場合、ユーザは、測定されない角をカバーするための追加の材料を購入するべく、僅かに大きな数を入力することができる。
【0182】
様々な実施形態において、編集ボタン942gがクリックされると、ユーザが測定値を編集するためのUIを提供するために、編集画面943が提示される。最初に、測定値及び入力値をそれぞれ含んだデータフィールド943a及び943bが表示される。ユーザは、キーパッド943dを使用して、データフィールド943a及び943bに表示された数を編集することができる。ユーザは、データフィールドをクリックすること、又はデータ選択インジケータ943cを所望のデータフィールドに移動させることなどの様々なGUI方法によって、データ入力フィールド943a及び943bの一方を選択することができる。
【0183】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654は、
図6Fに関して上記で説明した通りである。
【0184】
様々な実施形態において、上述の通り、製品カテゴリ選択の選択ボタン942hは、
図6Aを参照して取られた経路が、測定を試みる前に製品カテゴリを選択するためのスーパースクリーン(又は画面セット)603を経由しなかった場合に、ユーザによって使用されてもよい。ユーザが既に製品カテゴリを選択済みである場合には、製品カテゴリ選択ボタン942hは、DLMDアプリによって(従来知られているように「グレーアウトされた」)非アクティブステータスに設定されてもよく、又はそれは単にユーザによって使用されなくてもよい。
【0185】
図9Dは、例示的なDLMDアプリの他の部分表面測定画面960を示す。様々な実施形態において、他の部分表面測定画面960は、長さフィールド961a、幅フィールド961b、高さフィールド961c、及び手作業入力壁選択フィールド961dと、フィールド選択インジケータ961eと、測定モード選択ボタン961f及び961gと、レーザビーム起動ボタン961hとを有する測定画面961を含む。データ提示画面962は、長さデータフィールド962a、幅データフィールド962b、高さデータフィールド962c、手作業入力壁選択データフィールド962d、周長計算フィールド962e、床面積計算フィールド962f、壁面積計算フィールド962g、選択壁手作業入力フィールド962h、さらなる長さ、幅、高さ、及び壁選択データフィールドを追加するための追加ボタン962i、保存ボタン962j、編集ボタン962k、並びに製品カテゴリ選択962lを含む。編集画面963は、長さデータ入力編集フィールド963a、幅データ入力編集フィールド963b、高さデータ入力編集フィールド963c、手作業入力壁選択データ入力編集フィールド963d、データフィールド選択インジケータ963e、及びキーパッド963fを含む。データ記憶装置637は、
図6Fに関して上記で説明したような(この図では繰り返さない)様々なフィールドを有するデータベース654に測定された長さデータを格納及び保存するために使用される。
【0186】
様々な実施形態において、レーザ起動画面961は、この測定のタイプにおいてユーザが直面する最初の画面である。2つの測定モードのうちどちらをユーザが使用したいかを指定するために、測定モードボタン961f及び961gが使用される。これら2つのモードは、
図6Fに関して上記で説明したように、垂直測定モード及び2点間モードを含む。
【0187】
様々な実施形態において、フィールド選択インジケータ961eは、次に測定される又は手作業で入力される寸法として4つのデータフィールド961a~961dのどれが選択されているかを示す。先述の通り、データフィールドは、GUI環境において、フィールドをクリックすること、又は選択矢印(図示せず)を使用することなどの様々な方法によって選択され得る。測定するデータフィールドが選択されると、実際のレーザ測定を開始するために、レーザ起動ボタン961hが、ユーザによってそれをクリックすることによって起動される。ユーザは、
図3、
図4C、及び
図4Dに描かれるように、測定される点間のある場所にDLMDデバイスを保持し、距離の測定及び記録を行うために、レーザ起動ボタン961hをクリックする。この手順は、測定されるべき寸法ごとに、及びもう1つ追加ボタン962iを使用して、別の近くの空間に対して同じ測定を行うことなどの追加の測定に関して加えられたさらなる寸法に関してユーザによって繰り返される。
【0188】
様々な実施形態において、他の部分表面は、測定において使用されるデフォルト又は暗黙寸法を持たない。代わりに、ユーザは、壁選択フィールド961dを使用して、所定の順番で番号付けされた壁の選択を入力することができる。部屋又は空間全体が測定され得るが、選択された壁が、塗料などのある材料カテゴリを必要とする壁である。これらの壁は、図に示されるように、又はその他の所定の番号付けの表記法を使用して、番号付けされてもよい。選択壁面積データフィールド962hなどの導出又は計算値を計算するために使用される非測定デフォルト又は暗黙値が壁選択フィールド961dに含まれる。
図9Dに関して本明細書に記載される他の部分表面例として、部分壁表面が説明されるが、天井、床、カウンタートップなどの他の部分表面を測定することもできる。壁及び床などの部分表面のタイプごとに、異なるDLMDアプリ509の画面が必要とされる場合がある。代替的に、どの部分表面のタイプが測定されるかを選択するために使用することができるさらなるボタン又はドロップダウンリストを有することを除いて同じ部分表面画面961が使用されてもよい。部分表面タイプの選択によって、番号付けの表記法が異なる場合があり、又は測定及び/又は表面をカバーするための材料の購入に表面のどの部分が使用されるかを指定するために、異なる指定方法が使用されてもよい。材料は、塗料、カーペット、又は他の表面関連の材料及び製品のタイプでもよい。
【0189】
様々な実施形態において、レーザ起動ボタン961hが押され、測定が行われると、データフィールド962a~962dに測定値を示すために、スマートフォン上にデータ提示画面962が現れる。導出寸法又は値962e~962hも計算され、及び表示される。他の部分表面測定の場合、導出寸法は、データフィールド962a~962c及び手作業入力フィールド962dの測定数値に基づいて計算される、部屋の周長、床面積、壁面積、及び選択された壁の面積を含み得る。
【0190】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654に取得した測定値及び導出寸法値を格納及び保存するために、保存ボタン962jがユーザによって使用される。幾つかの実施形態では、DLMDアプリ509(
図5を参照)の構成設定に基づいて、全て又は一部の測定値が自動的に保存されてもよい。一部の実施形態では、このような構成設定は、一部のアプリバージョンの場合、組み込まれていてもよく、他の実施形態では、構成設定は、ユーザによって変更されてもよい。
【0191】
様々な実施形態において、DLMDによって行われた測定値を編集するために、編集ボタン962kがユーザによって使用されてもよい。このフィーチャは、ユーザが被測定空間に関する何か、又は他の理由でレーザ測定に反映されない何かを知っている場合に役立ち得る。例えば、被測定空間が長方形ではなく、その空間の測定に含まれない幾つかの角を有する場合、ユーザは、測定されない角をカバーするための追加の材料を購入するべく、僅かに大きな数を入力することができる。
【0192】
様々な実施形態において、編集ボタン962kがクリックされると、ユーザが測定値を編集するためのUIを提供するために、編集画面963が提示される。最初に、測定値及び入力値を含んだデータフィールド963a~963dが表示される。ユーザは、キーパッド963fを使用して、データフィールド963a~963dに表示された数を編集することができる。ユーザは、データフィールドをクリックすること、又はデータ選択インジケータ963eを所望のデータフィールドに移動させることなどの様々なGUI方法によって、データ入力フィールド963a~963dの1つを選択することができる。
【0193】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654は、
図6Fに関して上記で説明した通りである。
【0194】
様々な実施形態において、上述の通り、製品カテゴリ選択の選択ボタン962lは、
図6Aを参照して取られた経路が、測定を試みる前に製品カテゴリを選択するためのスーパースクリーン(又は画面セット)603を経由しなかった場合に、ユーザによって使用されてもよい。ユーザが既に製品カテゴリを選択済みである場合には、製品カテゴリ選択ボタン962lは、DLMDアプリによって(従来知られているように「グレーアウトされた」)非アクティブステータスに設定されてもよく、又はそれは単にユーザによって使用されなくてもよい。
【0195】
図9Eは、例示的なDLMDアプリの他の乾式壁測定画面980を示す。様々な実施形態において、他の乾式壁測定画面980は、長さフィールド981aと、測定モード選択ボタン981b及び981cと、レーザビーム起動ボタン981dとを有する測定画面981を含む。データ提示画面982は、長さデータフィールド982a、表面積計算又は導出フィールド982b、パネル数計算フィールド982c、さらなる長さデータフィールドを追加するための追加ボタン982d、保存ボタン982e、編集ボタン982f、及び製品カテゴリ選択982gを含む。編集画面983は、長さデータ入力編集フィールド983a及びキーパッド983bを含む。データ記憶装置637は、
図6Fに関して上記で説明したような(この図では繰り返さない)様々なフィールドを有するデータベース654に測定された長さデータを格納及び保存するために使用される。
【0196】
様々な実施形態において、測定画面又はレーザ起動画面981は、この測定のタイプにおいてユーザが直面する最初の画面である。2つの測定モードのうちどちらをユーザが使用したいかを指定するために、測定モードボタン981b及び981cが使用される。これら2つのモードは、
図6Fに関して上記で説明したように、垂直測定モード及び2点間モードを含む。
【0197】
様々な実施形態において、実際のレーザ測定を開始するために、レーザ起動ボタン981dが、ユーザによってそれをクリックすることによって起動され得る。ユーザは、
図3、
図4C、及び
図4Dに描かれるように、測定される点間のある場所にDLMDデバイスを保持し、距離の測定及び記録を行うために、レーザ起動ボタン981dをクリックする。この手順は、測定されるべき寸法ごとに、及びもう1つ追加ボタン982dを使用して、別の近くの空間に対して同じ測定を行うことなどの追加の測定に関して加えられたさらなる寸法に関してユーザによって繰り返される。
【0198】
様々な実施形態において、他の乾式壁のデフォルト又は暗黙寸法は、一般に標準既成サイズで入手可能なパネル幅及びパネル厚さである。異なる建築プロジェクト及び用途ごとに、乾式壁パネルのサイズ及びタイプ(長さ、幅、厚さ、及び素材)は異なり得る。例えば、個人の住宅の場合、乾式壁パネルは、シートロック又は石膏から構築された4’×8’(4フィート×8フィート)でもよいが、商業施設又は商業ビルの場合、パネルは、より大きく及びより厚さがあってもよく、耐火性を目的としてガラス繊維強化材料から構築されてもよい。パネルの長さ寸法及び厚さ寸法のそれぞれに関して、幾つかのデフォルト値がDLMDアプリ509のデータファイルに格納されてもよく、その中から、ユーザが、目下のプロジェクト用に、他の乾式壁測定が行われているときに使用すべき1つのデフォルト値を選んでもよい。
【0199】
様々な実施形態において、レーザ起動ボタン981dが押され、測定が行われると、データフィールド982aに測定値を示すために、スマートフォン上にデータ提示画面982が現れる。導出寸法982b及び982cも計算され、及び表示される。乾式壁測定の場合、導出寸法は、総表面積及び表面積をカバーするために必要とされるパネル数を含み得る。アプリデータファイルに格納され、及びDLMDアプリ509によって提供される暗黙又はデフォルトパネル幅を使用して、測定された長さ981aをカバーするために必要とされるデフォルト幅のパネル数を決定することができる。
【0200】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654に取得した測定値及び導出寸法値を格納及び保存するために、保存ボタン982eがユーザによって使用される。幾つかの実施形態では、DLMDアプリ509(
図5を参照)の構成設定に基づいて、全て又は一部の測定値が自動的に保存されてもよい。一部の実施形態では、このような構成設定は、一部のアプリバージョンの場合、組み込まれていてもよく、他の実施形態では、構成設定は、ユーザによって変更されてもよい。
【0201】
様々な実施形態において、DLMDによって行われた測定値を編集するために、編集ボタン982fがユーザによって使用されてもよい。このフィーチャは、ユーザが被測定空間に関する何か、又は他の理由でレーザ測定に反映されない何かを知っている場合に役立ち得る。例えば、被測定空間が長方形ではなく、その空間の測定に含まれない幾つかの角を有する場合、ユーザは、測定されない角をカバーするための追加の材料を購入するべく、僅かに大きな数を入力することができる。
【0202】
様々な実施形態において、編集ボタン982fがクリックされると、ユーザが測定値を編集するためのUIを提供するために、編集画面983が提示される。最初に、測定値を含んだデータフィールド983aが表示される。ユーザは、キーパッド983bを使用して、データフィールド983aに表示された数を編集することができる。
【0203】
様々な実施形態において、データベース測定履歴654は、
図6Fに関して上記で説明した通りである。
【0204】
様々な実施形態において、製品カテゴリ選択の選択ボタン982gは、
図6Aを参照して取られた経路が、測定を試みる前に製品カテゴリを選択するためのスーパースクリーン(又は画面セット)603を経由しなかった場合に、ユーザによって使用されてもよい。ユーザが既に製品カテゴリを選択済みである場合には、製品カテゴリ選択ボタン982gは、DLMDアプリによって(従来知られているように「グレーアウトされた」)非アクティブステータスに設定されてもよく、又はそれは単にユーザによって使用されなくてもよい。
【0205】
上記プロセスの各ステップ、及びステップの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施され得ることが理解されるだろう。これらのプログラム命令は、プロセッサ上で実行する命令が指定されたアクションの実施を可能にするように、マシンを製造するためにプロセッサに提供されてもよい。コンピュータプログラム命令は、プロセッサ上で実行する命令がアクションを実施するためのステップを提供するようにコンピュータ実施プロセスを生成するために、一連の動作ステップがプロセッサによって行われることを生じさせるためにプロセッサによって実行され得る。コンピュータプログラム命令は、動作ステップの少なくとも幾つかが並行して行われることも生じさせ得る。また、ステップの幾つかは、例えばマルチプロセッサコンピュータシステムにおいて起こり得るように、2つ以上のプロセッサにわたり行われてもよい。さらに、記載した1つ又は複数のステップ又はステップの組み合わせは、他のステップ又は他のステップの組み合わせと同時に行われてもよく、或いは本開示の範囲又は精神から逸脱することなく、記載とは異なるシーケンスで行われてもよい。
【0206】
したがって、記載したプロセス又は方法のステップは、指定されたアクションを行うための技術の組み合わせ、指定されたアクションを行うためのステップの組み合わせ、及び指定されたアクションを行うためのプログラム命令に対応する。記載した各ステップ及びステップの組み合わせは、指定されたアクション若しくはステップを行う特殊用途ハードウェアベースのシステム、又は特殊用途ハードウェア及びコンピュータ命令の組み合わせによって実施され得ることも理解されるだろう。
【0207】
さらに、明示的に記載又は指定されない限り、あるプロセスにおいて記載されたステップは、順序付けられるものではなく、必ずしも記載又は図示された順序で行われる又は生じる必要はない場合があることが理解されるだろう。例えば、あるプロセス内のステップBよりも前に記載された同一プロセス内のステップAは、実際には、ステップBの後に行われてもよい。つまり、最終結果を達成するためのプロセス内の一群のステップは、別段の記載のない限り、どのような順序で生じてもよい。
【0208】
上記の詳細な説明に鑑みて、請求項に係る発明に変更を加えることができる。上記の記載は、本発明の特定の実施形態を詳述し、企図される最良の形態を説明するが、上記が文章でどれほど詳細に記載されていようと、請求項に係る発明は、多くのやり方で実施することができる。システムの詳細は、本明細書に開示する請求項に係る発明になお包含されつつ、その実施の詳細に関してかなり異なり得る。
【0209】
本開示の特定のフィーチャ又は局面を説明する際に使用された特定の専門用語は、その専門用語が関連する本開示の具体的特徴、フィーチャ、又は局面に限定されるようにその専門用語が本明細書で再定義されることを示唆すると見なされるものではない。一般に、以下の請求項で使用される用語は、上記の詳細な説明のセクションが明示的にそのような用語を定義しない限り、請求項に係る発明を本明細書に開示された具体的実施形態に限定すると解釈されるものではない。したがって、請求項に係る発明の実際の範囲は、開示された実施形態だけでなく、請求項に係る発明を実践又は実施する全ての均等な方法も包含する。
【0210】
一般に、本明細書で、及び特に添付の請求項(例えば、添付の請求項の主体)で使用される用語は、一般に「オープン」用語であることが意図される(例えば、「含む(including)」という用語は、「含むが限定されない(including but not limited to)」と解釈されるものとし、「有する(having)」という用語は、「少なくとも有する(having at least)」と解釈されるものとし、「含む(includes)」という用語は、「含むが限定されない(includes but is not limited to)」と解釈されるものとするなど)ことが当業者によって理解されるだろう。さらに、導入された請求項の記載の特定の数が意図される場合、そのような意図は、請求項において明示的に記載され、そのような記載がなければ、そのような意図は存在しないことを当業者は理解するだろう。例えば、理解を助けるものとして、以下の添付の請求項が、請求項の記載を導入するために、「少なくとも1つの(at least one)」及び「1つ又は複数の(one or more)」という導入フレーズの使用を含む場合がある。しかしながら、このようなフレーズの使用は、同じ請求項が「1つ又は複数の」又は「少なくとも1つの」という導入フレーズと、「1つの(a)」又は「1つの(an)」などの不定冠詞とを含む場合であっても、不定冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」による請求項の記載の導入が、このような導入された請求項の記載を含む特定の請求項をたった1つのそのような記載を含む発明に限定することを示唆すると解釈されるものではない(例えば、「1つの(a)」及び/又は「1つの(an)」は、一般的に、「少なくとも1つの」又は「1つ又は複数の」を意味すると解釈されるものである)。同じことが、請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用についても当てはまる。さらに、導入された請求項の記載のある特定の数が明示的に記載される場合であっても、このような記載が、一般的には、少なくとも記載された数を意味すると解釈されるものであることを当業者は認識するだろう(例えば、他の修飾語句を持たない「2つの記載」というただの記載は、一般的に、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。さらに、「A、B、及びCの少なくとも1つ(at least one of A, B, and C)など」に類似した表記法が使用される例では、一般に、当業者がこの表記法を理解する意味でこのような構文が意図される(例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、及び/又はA、B、及びCを一緒になどを有するシステムを含むが、これらに限定されない)。「A、B、又はCの少なくとも1つ(at least one of A, B, or C)など」に類似した表記法が使用される例では、一般に、当業者がこの表記法を理解する意味でこのような構文が意図される(例えば、「A、B、又はCの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、及び/又はA、B、及びCを一緒になどを有するシステムを含むが、これらに限定されない)。さらに、明細書の記載、請求項、又は図面中にかかわらず、2つ以上の代替用語を表す事実上どのような離接語及び/又はフレーズも、それらの用語の1つ、それらの用語のどちらか、又は両方の用語を含む可能性を企図すると理解されるものであることが当業者によって理解されるだろう。例えば、「A又はB」というフレーズは、「A」又は「B」又は「A及びB」の可能性を含むと理解されるだろう。さらに、「A/B」の形式のフレーズは、「A」、「B」、「A又はB」、又は「A及びB」の何れか1つを意味するものであることが理解される。この構成は、「及び/又は」というフレーズ自体を含む。
【0211】
上記の仕様、例、及びデータは、請求項に係る発明の製造及び使用の完全な説明を提供する。開示の精神及び範囲から逸脱することなく、請求項に係る発明の多数の実施形態を作ることが可能であるため、本発明は、以下に添付する請求項に帰する。さらに、本開示は、開示された実施形態に限定されず、全ての変更形態及び均等なアレンジを包含するように、最も広い解釈の精神及び範囲内に含まれる様々なアレンジを対象に含めることが意図されることが理解される。
【符号の説明】
【0212】
308 モバイルコンピューティングデバイス
307 DLMD
509 DLMDアプリ
313、315、413、414、415、416、417、418、474a、474b、484a、484b、485a、485b レーザビーム
314、316 点
451、452、453 レーザエミッタ
454、455、456 光検出デバイス
637 データ記憶デバイス
654 データベース
405(A)、406(B)、414(C)、412(D) 角度
620 製品カテゴリ選択画面
623 製品カテゴリ
644 測定タイプ選択画面
402、403、404、408、409、410 光検出ユニット
641a、641b、642a、642b、643a、643b シャッター
709、710、711 具体的製品