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特許7426513室内ユニットと室外ユニットの間のマルチPDN実装方法及び記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-24
(45)【発行日】2024-02-01
(54)【発明の名称】室内ユニットと室外ユニットの間のマルチPDN実装方法及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 61/5007 20220101AFI20240125BHJP
【FI】
H04L61/5007
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2022572429
(86)(22)【出願日】2021-06-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-04
(86)【国際出願番号】 CN2021100409
(87)【国際公開番号】W WO2022001668
(87)【国際公開日】2022-01-06
【審査請求日】2022-11-24
(31)【優先権主張番号】202010607390.4
(32)【優先日】2020-06-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】劉川
(72)【発明者】
【氏名】車忠輝
【審査官】和平 悠希
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-312482(JP,A)
【文献】特開2005-142702(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0006843(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0372901(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0109814(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00-12/66
H04L 41/00-101/695
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
室外ユニットに適用され、
第1物理ネットワークインターフェースに少なくとも2つの第1仮想ローカルネットワークVLANネットワークインターフェースを割り当てるステップと、
前記第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応する、基地局とデータ交換を行うパケットデータネットワークPDNデータチャンネルを確立するステップと、
室内ユニットからの前記PDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求を取得するステップと、
前記アドレス割当要求に応じて前記PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを室内ユニットに割り当て、前記第1IPアドレスに基づいて室内ユニットからのデータメッセージを対応する前記PDNデータチャンネルにルーティングするステップと、を含む室内ユニットと室外ユニットの間のマルチPDN実装方法。
【請求項2】
前記室外ユニットはアプリケーションプロセッサAPとモデムMODEMを含み、前記第1物理ネットワークインターフェースは前記APに配置され、
前記第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応するPDNデータチャンネルを確立する前記ステップは、
前記第1VLANネットワークインターフェースに応じて、前記APが前記第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応するワイドエリアネットワークWANネットワークインターフェースを列挙するとともに、前記MODEMが前記WANネットワークインターフェースに1対1で対応する仮想ネットワークインターフェースを生成するようにするステップと、
前記第1VLANネットワークインターフェース、前記WANネットワークインターフェース及び前記仮想ネットワークインターフェースに応じて、前記第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応する前記PDNデータチャンネルを確立するステップと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記アドレス割当要求に応じて前記PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを室内ユニットに割り当て、前記第1IPアドレスに基づいて室内ユニットからのデータメッセージを対応する前記PDNデータチャンネルにルーティングする前記ステップは、
前記アドレス割当要求に応じて、室内ユニットに前記PDNデータチャンネルに対応する第1プライベートネットワークIPアドレスを割り当て、前記第1プライベートネットワークIPアドレスに基づいて、室内ユニットからのデータメッセージを対応する前記第1VLANネットワークインターフェースにルーティングするステップを含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
パブリックネットワークIPアドレス割当要求を基地局に送信するステップと、
基地局によって前記パブリックネットワークIPアドレス割当要求に応じて割り当てられた第1パブリックネットワークIPアドレスを取得するステップと、
前記第1パブリックネットワークIPアドレスを前記WANネットワークインターフェースに設定するステップと、
前記第1VLANネットワークインターフェースに対してルーティングポリシーを設定するとともに前記第1VLANネットワークインターフェースのデータメッセージにソースアドレス変換SNAT規則を追加し、前記第1VLANネットワークインターフェースのデータメッセージを対応する前記WANネットワークインターフェースにルーティングするステップであって、前記SNAT規則は前記第1VLANネットワークインターフェースのデータメッセージのソースアドレスを前記第1パブリックネットワークIPアドレスに変換するものであるステップと、をさらに含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1パブリックネットワークIPアドレスに基づいて前記仮想ネットワークインターフェースの第2IPアドレスを算出するステップと、
前記第1パブリックネットワークIPアドレス及び前記第2IPアドレスに基づいて前記WANネットワークインターフェースのデータメッセージを、対応する前記仮想ネットワークインターフェースにルーティングするステップと、をさらに含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記アドレス割当要求に応じて前記PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを室内ユニットに割り当て、前記第1IPアドレスに基づいて室内ユニットからのデータメッセージを対応する前記PDNデータチャンネルにルーティングする前記ステップは、
パブリックネットワークIPアドレス割当要求を基地局に送信するステップと、
基地局によって前記パブリックネットワークIPアドレス割当要求に応じて割り当てられた第2パブリックネットワークIPアドレスを取得するステップと、
前記第1VLANネットワークインターフェースと、対応する前記WANネットワークインターフェースとをブリッジ接続してブリッジを得るステップと、
前記アドレス割当要求に応じて、前記PDNデータチャンネルに対応する前記第2パブリックネットワークIPアドレスを室内ユニットに割り当て、前記第2パブリックネットワークIPアドレスに基づいて前記ブリッジを介して室内ユニットからのデータメッセージを前記ブリッジに対応する前記仮想ネットワークインターフェースにルーティングするステップと、を含む請求項2に記載の方法。
【請求項7】
第2プライベートネットワークIPアドレスを前記WANネットワークインターフェースに割り当てるステップと、
前記WANネットワークインターフェースを介して前記室外ユニットの内部データメッセージを取得するステップと、
前記WANネットワークインターフェースで前記内部データメッセージにSNAT規則を追加し、前記内部データメッセージのソースアドレスを前記第2パブリックネットワークIPアドレスに変換し、前記WANネットワークインターフェースに対応する前記仮想ネットワークインターフェースにルーティングするステップと、をさらに含む請求項6に記載の方法。
【請求項8】
室内ユニットに適用され、
第2物理ネットワークインターフェースに少なくとも2つの第2VLANネットワークインターフェースを割り当てるステップであって、前記少なくとも2つの第2VLANネットワークインターフェースは室外ユニットにおいて確立された少なくとも2つのPDNデータチャンネルに1対1で対応し、前記PDNデータチャンネルは基地局とデータ交換を行うものであるステップと、
前記PDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求を室外ユニットに送信するステップと、
室外ユニットによって前記アドレス割当要求に応じて割り当てられた前記PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを取得するステップと、
前記第1IPアドレスに基づいて前記第2VLANネットワークインターフェースを介してデータメッセージを対応する前記PDNデータチャンネルにルーティングするステップと、を含む室内ユニットと室外ユニットの間のマルチPDN実装方法。
【請求項9】
室外ユニットによって前記アドレス割当要求に応じて割り当てられた前記PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを取得する前記ステップは、
前記第2VLANネットワークインターフェースを介して、室外ユニットによって前記アドレス割当要求に応じて割り当てられた前記PDNデータチャンネルに対応する第1プライベートネットワークIPアドレスを取得するステップであって、前記第1プライベートネットワークIPアドレスは室外ユニットによって生成されるステップを含み、
このような場合、前記第1IPアドレスに基づいて前記第2VLANネットワークインターフェースを介してデータメッセージを対応する前記PDNデータチャンネルにルーティングする前記ステップは、
前記第1プライベートネットワークIPアドレス及びルーティングポリシーに従って前記第2VLANネットワークインターフェースを介してデータメッセージを対応する前記PDNデータチャンネルにルーティングするステップを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
請求項1~のいずれか1項に記載の方法を実行するためのコンピュータ実行可能指令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は出願番号が202010607390.4、出願日が2020年6月29日の中国特許出願に基づいて提案されており、当該中国特許出願の優先権を主張しており、当該中国特許出願の全内容は参照として本願に組み込まれている。
【0002】
本願の実施例は、限定されないが、通信の技術分野に関し、特に室内ユニットと室外ユニットの間のマルチPDN実装方法、室外ユニット、室内ユニット及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
移動通信の発展に伴い、信号の強度及び信号の安定性を確保するために、室内ユニット(IDU:indoor Unit)及び室外ユニット(ODU:outdoor unit)が各大手キャリアからますます好まれるようになっている。ネットワークトポロジの変化に伴い、マルチパケットデータネットワーク(PDN:packet data network)のニーズもますます多くなり、主な原因は以下の2つを含む。第一に、運営維持コストを減らすために、キャリアは次第にリモート管理設備を採用するが、リモート管理はユーザの流量を消費しやすいので、キャリアは独立PDNを採用して、このPDNを無料にする。第二に、現在のモバイルブロードバンド(MBB:Mobile Broadband)製品の多くはボイスオーバーインターネットプロトコル(VOIP:Voice over Internet Protocol)やボイスオーバーロングタームエボリューション(VOLTE:Voice over Long-Term Evolution)をサポートする必要があり、通話品質を保証するため、キャリアは一般的に独立したアクセスポイント名(APN:Access Point Name)を採用することで、サービス品質(QOS:Quality of Service)を保証する。したがって、上記2つの原因から、マルチPDNのニーズはますます増加するが、既存のIDUとODUの多くは1つの登録済みジャック(RJ:Registered Jack)45インターフェース接続を採用しているため、両者のデバイス間でマルチPDN接続を実現することは困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以下、本明細書の詳細な主題の概要である。本概要は特許請求の範囲の保護範囲を制限することを意図していない。
【0005】
本願の実施例は、室内ユニットと室外ユニットの間のマルチPDN実装方法、室外ユニット、室内ユニット及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様では、本願の実施例は、室外ユニットに適用される、室内ユニットと室外ユニットの間のマルチPDN実装方法を提供し、前記方法は、第1物理ネットワークインターフェースに少なくとも2つの第1VLANネットワークインターフェースを割り当てるステップと、前記第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応する、基地局とデータ交換を行うPDNデータチャンネルを確立するステップと、室内ユニットからの前記PDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求を取得するステップと、前記アドレス割当要求に応じて前記PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを室内ユニットに割り当て、前記第1IPアドレスに基づいて室内ユニットからのデータメッセージを対応する前記PDNデータチャンネルにルーティングするステップと、を含む。
【0007】
第2態様では、本願の実施例はまた、室内ユニットに適用される、室内ユニットと室外ユニットの間のマルチPDN実装方法を提供し、前記方法は、第2物理ネットワークインターフェースに少なくとも2つの第2VLANネットワークインターフェースを割り当てるステップであって、前記少なくとも2つの第2VLANネットワークインターフェースは室外ユニットにおいて確立された少なくとも2つのPDNデータチャンネルに1対1で対応し、前記PDNデータチャンネルは基地局とデータ交換を行うものであるステップと、前記PDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求を室外ユニットに送信するステップと、室外ユニットによって前記アドレス割当要求に応じて割り当てられた前記PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを取得するステップと、前記第1IPアドレスに基づいて前記第2VLANネットワークインターフェースを介してデータメッセージを対応する前記PDNデータチャンネルにルーティングするステップと、を含む。
【0008】
第3態様では、本願の実施例はまた、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で運行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると上記第1態様に記載の方法を実現する室外ユニットを提供する。
【0009】
第4態様では、本願の実施例はまた、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で運行可能なコンピュータプログラムと、を含み、前記プロセッサは前記コンピュータプログラムを実行すると上記第2態様に記載の方法を実現する室内ユニットを提供する。
【0010】
第5態様では、本願の実施例はまた、前記方法を実行するためのコンピュータ実行可能指令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0011】
本願の他の特徴及び利点は以下の明細書に説明され、その一部は明細書から明らかになり、又は本願を実施することにより把握される。本願の目的及び他の利点は明細書、特許請求の範囲及び図面に示される構造によって実現、取得され得る。
図面は本願の技術案をさらに理解するために提供されるものであり、明細書の一部となり、本願の実施例とともに本願の技術案を解釈するものであり、本願の技術案を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本願の一実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法を実行するシステムアーキテクチャプラットフォームの概略図である。
図2】本願の一実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
図3】本願の一実施例によるIDUとODUに関するシステム構造図である。
図4】本願の別の実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
図5】本願の一実施例によるODUによるIDUへのプライベートネットワークIPアドレスの割り当てに関する概略図である。
図6】本願の別の実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
図7】本願の別の実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
図8】本願の別の実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
図9】本願の一実施例によるODUによるIDUへのパブリックネットワークIPアドレスの割り当てに関する概略図である。
図10】本願の別の実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
図11】本願の別の実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
図12】本願の別の実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
図13】本願の別の実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
図14】本願の別の実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例を参照して、本願についてさらに説明する。なお、ここで説明される具体的な実施例は本願を解釈するために過ぎず、本願を限定するものではない。
【0014】
なお、装置の概略図において機能モジュールが分割されており、フローチャートにおいて論理順番が示されているが、場合によっては、装置のモジュールの分割、フローチャートの順序とは異なるように、示された又は記載されたステップを実行してもよい。明細書、特許請求の範囲又は上記の図面における「第1」、「第2」などの用語は類似する対象を区別するためであり、必ずしも特定の順序又は優先順位を説明するわけではない。
【0015】
本願はIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法、ODU、IDU及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。IDUは、自体のRJ45インターフェースに多くのVLANネットワークインターフェースを割り当てることができ、ODUも自体のRJ45インターフェースに多くのVLANネットワークインターフェースを割り当てることができ、また、ODUは自体に割り当てられたVLANネットワークインターフェースに1対1で対応するPDNデータチャンネルを確立し、ここで、PDNデータチャンネルは基地局とデータ交換を行うものである。IDUがPDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求をODUに送信すると、ODUはアドレス割当要求に応じてPDNデータチャンネルに対応するIPアドレスをIDUに割り当て、次に、IDUはIPアドレスに基づいて自体のVLANネットワークインターフェースを介してデータメッセージを対応するPDNデータチャンネルにルーティングし、次に、PDNデータチャンネルを介して基地局にルーティングする。この技術案では、ODUは複数のPDNデータチャンネルを確立し、しかも、IDUのデータメッセージは様々なIPアドレスに基づいてODUの対応するPDNデータチャンネルにルーティングし、PDNデータチャンネルを介して基地局にルーティングすることができる。このため、本願は、1つの物理ネットワークインターフェースで、IDUとODUとの間のマルチPDN接続を実現することができる。
【0016】
以下、図面を参照して、本願の実施例についてさらに説明する。
【0017】
図1に示すように、図1は本願の一実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法を実行するシステムアーキテクチャプラットフォームの概略図である。
【0018】
図1の例では、該システムアーキテクチャプラットフォームはODU100とIDU200を含み、このうち、上記ODU100及びIDU200のいずれにもメモリ120とプロセッサ110が配置されており、メモリ120とプロセッサ110はバスや他の方式で接続されてもよく、図1においては、バス接続が例示されている。
【0019】
メモリ120は非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であり、非一時的なソフトウェアプログラム及び非一時的なコンピュータ実行可能プログラムを記憶する。さらに、メモリ120は高速ランダムアクセスメモリ、非一時的なメモリ、例えば少なくとも1つの磁気ディスクメモリ、フラッシュデバイスや他の非一時的な固体メモリを含んでもよい。いくつかの実施形態では、メモリ120はプロセッサ110に対してリモートに配置されるメモリを含み、これらのリモートメモリはネットワークを介して該システムアーキテクチャプラットフォームに接続されてもよい。上記ネットワークの例には、インターネット、イントラネット、ローカルネットワーク、移動体通信網及びこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。
【0020】
本分野のいくつかの場面では、信号の強度及び信号の安定性を確保するために、IDU200及びODU100が各大手キャリアからますます好まれるようになっている。ネットワークトポロジの変化に伴い、マルチPDNのニーズもますます多くなり、主な原因は以下の2つを含む。第一に、運営維持コストを減らすために、キャリアは次第にリモート管理設備を採用するが、リモート管理はユーザの流量を消費しやすいので、キャリアは独立PDNを採用して、このPDNを無料にする。第二に、現在のMBB製品の多くはVOIPやVOLTEをサポートする必要があり、通話品質を保証するため、キャリアは一般的に独立したAPNを採用することで、QOSを保証する。したがって、上記2つの原因から、マルチPDNのニーズはますます増加するが、既存のIDU100とODU200の多くは1つのRJ45インターフェース接続を採用しているため、両者のデバイス間でマルチPDN接続を実現することは困難である。
【0021】
しかしながら、従来のMBB製品のほとんどはメインプロセッサと無線モジュールから構成され、マルチAPNに関しては、多くは以下の2つの形態を採用し、1つはこのような製品の多くに複数の物理チャンネルがあり、例えば、ほとんどは複数のRJ45インターフェース、例えば複数のAPNを有し、チャンネルはそれぞれ物理チャンネルに1対1で対応することである。もう1つは直接ユニバーサルシリアルバス(USB:Universal Serial Bus)を介して接続することであり、このような場合、ほとんどのメインプロセッサはデータ業務、ユーザローカルネットワーク(LAN:Local Area Network、)と無線ローカルネットワーク(WLAN:Wireless Local Area Networks)へのアクセスに用いられ、他のデバイス内部の業務、例えばTR069やVOIPは無線モジュールで運行され、複数のチャンネルに拡張する必要がない。IDU200及びODU100の製品に関しては、ODU100は無線通信プロトコルスタックの処理だけを担当し、様々な業務、例えばデータ業務、デバイス管理やVOIPなどは全てIDU200で運行されるように構成され、このため、以上の2つの形態は直接使用することができない。
【0022】
したがって、上記のことに基づいて、図1の例で提供されるシステムアーキテクチャプラットフォームにおいては、IDU200は自体の第2物理ネットワークインターフェースに複数の第2VLANネットワークインターフェースを割り当てることができ、ODU100も自体の第1物理ネットワークインターフェースに複数の第1VLANネットワークインターフェースを割り当て、また、ODU100は第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応するPDNデータチャンネルを確立し、ここで、PDNデータチャンネルは基地局とデータ交換を行うものである。IDU200がODU100にPDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求を送信すると、ODU100はアドレス割当要求に応じてPDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスをIDU200に割り当て、次に、IDU200は第1IPアドレスに基づいて自体の第2VLANネットワークインターフェースを介してデータメッセージを対応するPDNデータチャンネルにルーティングし、次に、PDNデータチャンネルを介して基地局にルーティングする。この技術案では、ODU100は複数のPDNデータチャンネルを確立し、しかも、IDU200のデータメッセージは様々な第1IPアドレスに基づいてODU100の対応するPDNデータチャンネルにルーティングし、PDNデータチャンネルを介して基地局にルーティングしてもよい。したがって、本願は、1つの物理ネットワークインターフェースで、IDU200とODU100との間のマルチPDN接続を実現することができる。
【0023】
当業者が理解できるように、このシステムアーキテクチャプラットフォームは3G通信ネットワークシステム、LTE通信ネットワークシステム、5G通信ネットワークシステム及び後で進化する移動通信ネットワークシステムなどに適用されてもよく、本実施例はこれについて特に限定しない。
【0024】
当業者が理解できるように、図1に示されるシステムアーキテクチャプラットフォームは本願の実施例を限定するものではなく、図示したものよりも多い又は少ない部材を含んだり、一部の部材を組み合わせたり、異なる部材の配置を採用したりすることができる。
【0025】
図1に示すシステムアーキテクチャプラットフォームでは、プロセッサ110はメモリ120に記憶されたマルチPDNを呼び出してプログラムを実現し、IDU200とODU100との間のマルチPDN実装方法を実行することができる。
【0026】
上記システムアーキテクチャプラットフォームに基づいて、以下、本願のIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法の各実施例を示す。
【0027】
図2に示すように、図2は本願の一実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートであり、このIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法はODUに適用されてもよく、ステップS100、ステップS200、ステップS300及びステップS400を含むが、これらに限定されない。
【0028】
ステップS100:第1物理ネットワークインターフェースに少なくとも2つの第1VLANネットワークインターフェースを割り当てる。
【0029】
ステップS200:第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応する、基地局とデータ交換を行うPDNデータチャンネルを確立する。
【0030】
ステップS300:IDUからのPDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求を取得する。
【0031】
ステップS400:アドレス割当要求に応じてPDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスをIDUに割り当て、第1IPアドレスに基づいてIDUからのデータメッセージを対応するPDNデータチャンネルにルーティングする。
【0032】
一実施例では、IDUは各種のアプリケーション業務を運行することを担当し、下流にLANやWLANサービスを提供し、データの処理や業務を行い、IDUの第2物理ネットワークインターフェースはODUとの接続を担当する。ODUは2G/3G/4G無線プロトコル処理を担当し、第2物理ネットワークインターフェースに対応する第1物理ネットワークインターフェースを介してIDUから送信されてきたユーザのデータメッセージを受信し、その後、ODUはユーザのデータメッセージを無線電波に変換して移動通信基地局に伝送し、移動基地局から受信された無線電波をユーザのデータメッセージに変換し、第2物理ネットワークインターフェースに対応する第1物理ネットワークインターフェースを介してIDUに転送する。本願の実施例では、IDUとODUとの間のマルチPDN接続を実現するために、IDUは、自体の第2物理ネットワークインターフェースを複数の第2VLANネットワークインターフェースに仮想化し、ODUとのマルチPDN接続に用い、また、ODUも自体の第1物理ネットワークインターフェースを複数の第1VLANネットワークインターフェースに仮想化し、IDUとのマルチPDN接続に用い、また、ODUは第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応するPDNデータチャンネルを確立する。第1VLANネットワークインターフェースの数が複数であるので、ODUは複数のPDNデータチャンネルも確立してもよい。第1VLANネットワークインターフェースと第2VLANネットワークインターフェースが1対1で対応するため、PDNデータチャンネルも第2VLANネットワークインターフェースに1対1で対応する。第2VLANネットワークインターフェース、第1VLANネットワークインターフェース及びPDNデータチャンネルが生成されると、IDUは各々の第2VLANネットワークインターフェースを介してODUにアドレス割当要求を送信し、その後、ODUはIDUからのアドレス割当要求に応じて、IDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースに、PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを割り当て、次に、IDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースのデータメッセージは対応する第1IPアドレスに基づいてODUの対応するPDNデータチャンネルにルーティングし、PDNデータチャンネルを介して基地局にルーティングする。したがって、本願の実施例では、1つの物理ネットワークインターフェースで、IDUとODUとの間のマルチPDN接続を実現することができる。
【0033】
なお、上記第2VLANネットワークインターフェースや第1VLANネットワークインターフェースの分割に関しては、IDUとODUを同期して分割し、両方に対応するtag(タグ)を一致させる必要がある。また、デフォルトのデータパスの場合、untag(タグ無し)方式が採用され、VLANが分割されていない他のデバイスがODUに直接接続される場合も利用可能であるようにする。
【0034】
なお、上記第1物理ネットワークインターフェース及び第2物理ネットワークインターフェースはそれぞれ、IDU及びODUのRJ45インターフェースであってもよい。
また、図3及び図4に示すように、一実施例では、ODU100はAP130とMODEM140を含み、上記第1物理ネットワークインターフェースはAP130に配置される。第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応するPDNデータチャンネルを確立する上記ステップS200は、ステップS510とステップS520を含むが、これらに限定されない。
【0035】
ステップS510:第1VLANネットワークインターフェースに応じて、APが第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応するWANネットワークインターフェースを列挙するとともに、MODEMがWANネットワークインターフェースに1対1で対応する仮想ネットワークインターフェースを生成するようにする。
【0036】
ステップS520:第1VLANネットワークインターフェース、WANネットワークインターフェース及び仮想ネットワークインターフェースに応じて第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応するPDNデータチャンネルを確立する。
【0037】
一実施例では、上記の第1VLANネットワークインターフェースはAP130の第1物理ネットワークインターフェースを分割したものであり、次に、AP130はまた、ODU100と基地局との間で確立されたPDNチャンネルに基づいて、少なくとも複数のWANネットワークインターフェースを作成し、ここで、WANネットワークインターフェースと第1VLANネットワークインターフェースは1対1で対応し、また、MODEM140は複数の仮想ネットワークインターフェースを生成し、これによって、ODU100は第1VLANネットワークインターフェースのうちの1つと、対応する1つのWANネットワークインターフェース及び1つの仮想ネットワークインターフェースとに従って、1つのPDNデータチャンネルを確立する。第1VLANネットワークインターフェース、WANネットワークインターフェース及び仮想ネットワークインターフェースが複数あり、また1対1で対応するため、ODU100は複数のPDNデータチャンネルを確立してもよい。PDNデータチャンネルごとに、第1VLANネットワークインターフェースを介してIDU200の対応する第2VLANネットワークインターフェースのデータメッセージが受信されて、PDNデータチャンネルを介してWANネットワークインターフェース、さらに仮想ネットワークインターフェースに順次ルーティングし、最後に、基地局にルーティングする。
【0038】
なお、IDU200とODU100は個別に配置されてもよいし、組み合わせられてカスタマ構内設備(CPE:Customer Premise Equipment)300としてもよい。
【0039】
まず、室内ユニットであるIDU200はルータとして機能し、ユーザにLAN又はWLAN業務を提供し、また、CPE300自体にwebページ管理やTR069などの業務を行う管理サーバを提供してもよい。マルチPDN接続を実現するために、IDU200には第2PDN管理モジュール210及び複数の第2アプリケーション業務チャンネル220が配置されている。この中でも、第2PDN管理モジュール210はアプリケーション業務のニーズに応じて、第2物理ネットワークインターフェースに少なくとも2つの第2VLANネットワークインターフェースを割り当て、デバイスのダイヤルアップが成功したか否かを監視し、第1IPアドレスを請求し、請求した第1IPアドレス及び第2VLANネットワークインターフェースに応じてルーティングポリシーを設定する。また、複数の第2アプリケーション業務チャンネル220は第2VLANネットワークインターフェースの分割結果及び業務ニーズに応じて、第2PDN管理モジュール210によって第2物理ネットワークインターフェースについて分割された対応する第2VLANネットワークインターフェースをバインディングする。
【0040】
次に、室外ユニットであるODU100デバイスは無線インターネット接続モジュールとして機能し、2G/3G/4G/5G無線プロトコル処理を行うことができ、IDU200から送信されてきたユーザデータを無線電波に変換して移動通信基地局に送信し、移動通信基地局から受信された無線電波をユーザデータに変換し、IDU200に転送する。ここで、AP130はアプリケーションプロセッサであり、一部のODU100におけるアプリケーション、例えばTR069やweb serverを運行することができ、MODEM140はモデムであり、2G/3G/4G/5G無線プロトコルスタックを運行して、デバイス全体に移動通信基地局との接続サービスを提供することができる。マルチPDNを実現するために、AP130には第1PDN管理モジュール131及び複数の第1アプリケーション業務チャンネル132が配置される。第1PDN管理モジュール131はアプリケーション業務のニーズに応じて、第1物理ネットワークインターフェースに少なくとも2つの第1VLANネットワークインターフェースを割り当て、デバイスのダイヤルアップが成功したか否かを監視し、IDU200に第1IPアドレスを割り当て、IDU200のデータメッセージをMODEM140にルーティングする。また、複数の第1アプリケーション業務チャンネル132は第1VLANネットワークインターフェースの分割結果や業務のニーズに応じて、第2アプリケーション業務チャンネル220から送信されてきたデータメッセージをMODEM140にルーティングし、ODU100の一部のアプリケーション、例えばTR069やweb serverを運行し、これにより、ユーザによるODU100管理が容易になる。
【0041】
また、マルチPDN接続を実現するために、MODEM140にはネットワーク接続モジュール141及び複数の第3アプリケーション業務チャンネル142が配置され、この中でも、ネットワーク接続モジュール141は基地局とPDN接続を確立し、パブリックネットワークIPアドレスを取得し、複数の第3アプリケーション業務チャンネル142は第1アプリケーション業務チャンネル132から送信されたデータメッセージを、対応するPDNチャンネルに送信し、最後に、移動通信基地局に送信する。
【0042】
なお、IDU200とAP130との間のネットワークインターフェースはRJ45インターフェースによる仮想VLAN側ネットワークインターフェース400であり、第2アプリケーション業務チャンネル220と第1アプリケーション業務チャンネル132との間のデータチャンネルとして機能する。なお、上記の第2VLANネットワークインターフェースはIDU200側のRJ45インターフェースによる仮想VLANネットワークインターフェースであり、上記の第1VLANネットワークインターフェースはODU100側のRJ45インターフェースによる仮想VLANネットワークインターフェースである。
【0043】
なお、AP130とMODEM140との間のネットワークインターフェースはODU100がダイヤルアップ成功後に列挙したWAN側ネットワークインターフェース500であり、第1アプリケーション業務チャンネル132と第3アプリケーション業務チャンネル142との間のデータチャンネルとして機能する。なお、上記のWANネットワークインターフェースはAP130側で列挙したMODEM140への接続用のネットワークインターフェースであり、上記の仮想ネットワークインターフェースはMODEM140により生成されるAP130への接続用のネットワークインターフェースであり、ここで、AP130のWANネットワークインターフェースとMODEM140の仮想ネットワークインターフェースは1対1で対応する。
【0044】
また、図5及び図6に示すように、一実施例では、上記ステップS400は、ステップS600を含むが、これに限定されない。
【0045】
ステップS600:アドレス割当要求に応じてPDNデータチャンネルに対応する第1プライベートネットワークIPアドレスをIDUに割り当て、第1プライベートネットワークIPアドレスに基づいて、IDUからのデータメッセージを対応する第1VLANネットワークインターフェースにルーティングする。
【0046】
一実施例では、IDUは業務ニーズに応じて第2物理ネットワークインターフェースに複数の第2VLANネットワークインターフェースを割り当て、ここで、IDUの第2物理ネットワークインターフェースは図5のeth0を参照してもよく、複数の第2VLANネットワークインターフェースは図5のeth0.X、eth0.Y及びeth0.Zを参照してもよい。また、ODUは業務ニーズに応じて第1物理ネットワークインターフェースに複数の第1VLANネットワークインターフェースを割り当て、ここで、ODUの第1物理ネットワークインターフェースは図5のeth1を参照してもよく、複数の第1VLANネットワークインターフェースは図5のeth1.X、eth1.Y及びeth1.Zを参照してもよい。複数の第2VLANネットワークインターフェースと複数の第1VLANネットワークインターフェースが仮想されると、ODUはIDUからのPDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求に応じて、IDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースに対応する第1プライベートネットワークIPアドレスを割り当て、例えば図5に示すように、eth0.XのIPを192.168.255.100、eth0.YのIPが192.168.254.100、eth0.ZのIPを192.168.253.100に設定してもよい。その後、IDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースは、取得した第1プライベートネットワークIPアドレスに基づいて、ルーティングポリシーを設定した後、IDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースから送信されたデータをODUの対応する第1VLANネットワークインターフェースにルーティングしてもよい。
【0047】
なお、IDUの第2VLANネットワークインターフェースとODUの第1VLANネットワークインターフェースは同期して分割されなければならず、しかも、両方のtagは一致し、tagは図5のeth0.X及びeth1.XのX値、eth0.Y及びeth1.YのY値、eth0.Z及びeth1.ZのZ値を参照してもよい。一例として、eth0のeth0.Xとeth1のeth1.Xは同一のネットワークセグメントにあり、またtagが完全に同じであり、このため、eth0.xとeth1.xは通信可能であり、即ち、IDUは対応するeth0.xにルーティングポリシーを追加し、eth0.xからのデータメッセージをeth1.xにルーティングする。
【0048】
なお、IDUはダイナミック・ホスト・コンフィギュレーション・プロトコル(DHCP:Dynamic Host Configuration Protocol)/ポイント・トゥ・ポイント・プロトコル・オーバー・イーサネット(登録商標)(PPPOE:Point to Point Protocol over Ethernet)/IPOE(IP over Ethernet) clientを起動することで、第1プライベートネットワークIPアドレスを要求し、次に、ODUはDHCP/PPPOE/IPOE Serverを起動することで、IDUのアドレス割当要求に応答し、IDUに第1プライベートネットワークIPアドレスを割り当てる。
【0049】
また、図7に示すように、一実施例では、IDUとODUとの間のマルチPDN実装方法は、ステップS710、ステップS720、ステップS730及びステップS740をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0050】
ステップS710:パブリックネットワークIPアドレス割当要求を基地局に送信する。
【0051】
ステップS720:基地局によってパブリックネットワークIPアドレス割当要求に応じて割り当てられた第1パブリックネットワークIPアドレスを取得する。
【0052】
ステップS730:第1パブリックネットワークIPアドレスをWANネットワークインターフェースに設定する。
【0053】
ステップS740:第1VLANネットワークインターフェースに対してルーティングポリシーを設定するとともに、第1VLANネットワークインターフェースのデータメッセージにソースアドレス変換SNAT規則を追加し、第1VLANネットワークインターフェースのデータメッセージを対応するWANネットワークインターフェースにルーティングし、SNAT規則は第1VLANネットワークインターフェースのデータメッセージのソースアドレスを第1パブリックネットワークIPアドレスに変換するものである。
【0054】
一実施例では、ODUは、デバイスと基地局との間のPDN接続が確立されたか否かを判断し、ダイヤルアップによって基地局にパブリックネットワークIPアドレス割当要求を送信し、基地局はパブリックネットワークIPアドレス割当要求に応じてODUに第1パブリックネットワークIPアドレスを割り当て、その後、ODUのAPは上記のWANネットワークインターフェース、例えば図5のrmnet_data0、rmnet_data1及びrmnet_data2を作成し、また、第1パブリックネットワークIPアドレスをWANネットワークインターフェースに設定し、図5に示すように、rmnet_data0のIPを1.1.1.2、rmnet_data1のIPを2.2.2.2、rmnet_data2のIPを3.3.3.3に設定されてもよい。第1VLANネットワークインターフェースのIPアドレスがプライベートネットワークIPアドレス、WANネットワークインターフェースのIPアドレスがパブリックネットワークIPアドレスであるため、第1VLANネットワークインターフェースのデータメッセージを対応するWANネットワークインターフェースにルーティングする必要があり、ODUは第1VLANネットワークインターフェースに対してルーティングポリシーを設定するとともに、第1VLANネットワークインターフェースのデータメッセージにSNAT規則を追加し、ここで、第1VLANネットワークインターフェースに対してルーティングポリシーを設定することにより、第1VLANネットワークインターフェースからのデータメッセージを対応するWANネットワークインターフェースにルーティングし、第1VLANネットワークインターフェースからのデータメッセージにSNAT規則を追加することにより、第1VLANネットワークインターフェースのデータメッセージのソースアドレスを上記の第1パブリックネットワークIPアドレスに変換してもよい。したがって、上記操作によれば、一例として、eth1.xのデータメッセージをrmnet_data0にルーティングしてもよい。
【0055】
また、図8に示すように、一実施例では、IDUとODUとの間のマルチPDN実装方法はまた、ステップS810及びステップS820をさらに含んでもよいが、これに限定されない。
【0056】
ステップS810:第1パブリックネットワークIPアドレスに基づいて仮想ネットワークインターフェースの第2IPアドレスを算出する。
【0057】
ステップS820:第1パブリックネットワークIPアドレス及び第2IPアドレスに基づいて、WANネットワークインターフェースのデータメッセージを対応する仮想ネットワークインターフェースにルーティングする。
【0058】
一実施例では、ODUのダイヤルアップが成功すると、MODEMは複数の仮想ネットワークインターフェース、例えば図5のmodem_iface0、modem_iface1及びmodem_iface2をマッピングし、該ネットワークインターフェースは物理ネットワークインターフェースではなく、PDNの確立による仮想ネットワークインターフェースであり、MODEMによりマッピングされた仮想ネットワークインターフェースの第2IPアドレスは、対応するWANネットワークインターフェースの第1パブリックネットワークIPアドレスによって所定のアルゴリズムで算出されたものであり、WAN側のゲートウェイアドレスに相当し、これによって、modem_iface0のIPは1.1.1.1、modem_iface1のIPは2.2.2.1、modem_iface2のIPは3.3.3.1として設定されてもよい。WANネットワークインターフェースが対応する仮想ネットワークインターフェースに直接接続され、かつ、WANネットワークインターフェースと対応する仮想ネットワークインターフェースの両方がraw(生)IPであるため、両方ではアドレス解決プロトコル(ARP:Address Resolution Protocol)のプロセスが必要とされず、したがって、WANネットワークインターフェースのデータメッセージは対応する仮想ネットワークインターフェースに直接ルーティングしてもよい。したがって、上記操作によれば、一例として、rmnet_data0のデータメッセージをmodem_iface0に直接ルーティングしてもよい。
【0059】
また、図9及び図10に示すように、一実施例では、上記のステップS400は、ステップS910、ステップS920、ステップS930及びステップS940を含むが、これらに限定されない。
【0060】
ステップS910:パブリックネットワークIPアドレス割当要求を基地局に送信する。
【0061】
ステップS920:基地局によってパブリックネットワークIPアドレス割当要求に応じて割り当てられた第2パブリックネットワークIPアドレスを取得する。
【0062】
ステップS930:第1VLANネットワークインターフェースと対応するWANネットワークインターフェースとをブリッジ接続してブリッジを得る。
【0063】
ステップS940:アドレス割当要求に応じてPDNデータチャンネルに対応する第2パブリックネットワークIPアドレスをIDUに割り当て、第2パブリックネットワークIPアドレスに基づいて、ブリッジを介してIDUからのデータメッセージをブリッジに対応する仮想ネットワークインターフェースにルーティングする。
【0064】
一実施例では、IDUは業務ニーズに応じて第2物理ネットワークインターフェースに複数の第2VLANネットワークインターフェースを割り当て、ここで、IDUの第2物理ネットワークインターフェースは図9のeth0を参照してもよく、複数の第2VLANネットワークインターフェースは図9のeth0.X、eth0.Y及びeth0.Zを参照してもよい。また、ODUは業務ニーズに応じて第1物理ネットワークインターフェースに複数の第1VLANネットワークインターフェースを割り当て、ここで、ODUの第1物理ネットワークインターフェースは図9のeth1を参照してもよく、複数の第1VLANネットワークインターフェースは図9のeth1.X、eth1.Y及びeth1.Zを参照してもよい。複数の第2VLANネットワークインターフェース及び複数の第1VLANネットワークインターフェースが仮想されると、IDU及びODUはいずれもデバイスがPDN接続を確立したか否かを判断し、ダイヤルアップによって基地局にパブリックネットワークIPアドレス割当要求を送信し、基地局はパブリックネットワークIPアドレス割当要求に応じてODUに第2パブリックネットワークIPアドレスを割り当て、その後、ODUのAPは上記のWANネットワークインターフェース、例えば図5のrmnet_data0、rmnet_data1及びrmnet_data2を作成し、次に、ODUはAPの第1VLANネットワークインターフェースと対応するWANネットワークインターフェースとをブリッジ接続して、例えば図5のbridge0、bridge1及びbridge2などのブリッジを得る。ODUは、複数のブリッジを生成すると、IDUからのPDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求に応じて、上記の第2パブリックネットワークIPアドレスをIDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースに割り当てもよく、例えば、図9に示すように、eth0.XのIPを1.1.1.2、eth0.YのIPを2.2.2.2、eth0.ZのIPは3.3.3.3に設定してもよい。また、ダイヤルアップが成功すると、MODEMは上記の複数の仮想ネットワークインターフェース、例えば図9のmodem_iface0、modem_iface1及びmodem_iface2をマッピングし、該ネットワークインターフェースは物理ネットワークインターフェースではなく、PDNの確立による仮想ネットワークインターフェースであり、MODEMによってマッピングされた仮想ネットワークインターフェースのIPアドレスは、対応する第2パブリックネットワークIPアドレスによって所定のアルゴリズムで算出されたものであり、一例として、modem_iface0のIPは1.1.1.1、modem_iface1のIPは2.2.2.1、modem_iface2のIPは3.3.3.1として設定されてもよい。その後、IDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースは、取得した第2パブリックネットワークIPアドレスに基づいて、ルーティングポリシーを設定した後、IDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースからのデータをODUの対応するブリッジにルーティングし、ブリッジを介してMODEMの対応する仮想ネットワークインターフェースに直接ルーティングし、次に、仮想ネットワークインターフェースを介して基地局に送信する。したがって、上記操作によれば、一例として、bridge0を介してeth0.Xのデータメッセージをmodem_iface0に直接ルーティングしてもよい。
【0065】
なお、IDUはDHCP/PPPOE/IPOE clientを起動することで、第2パブリックネットワークIPアドレスを要求し、次に、ODUはDHCP/PPPOE/IPOE Serverを起動することで、IDUのアドレス割当要求に応答して、IDUに第2パブリックネットワークIPアドレスを割り当てる。
【0066】
なお、本願の実施例は、ODUのブリッジにプライベートネットワークIPアドレスを割り当ててもよく、一例として、bridge0のIPを192.168.0.1としてもよく、ODUのweb serverのアプリケーションがbridge0にバインディングされれば、IDUにおいて192.168.0.1を介してODUのweb UIにアクセスすることにより、ODUについてパラメータ設定を行うことができる。
【0067】
また、図11に示すように、一実施例では、該方法は、ステップS1010、ステップS1020及びステップS1030をさらに含んでもよいが、これらに限定されない。
【0068】
ステップS1010:第2プライベートネットワークIPアドレスをWANネットワークインターフェースに割り当てる。
【0069】
ステップS1020:WANネットワークインターフェースを介してODUの内部データメッセージを取得する。
【0070】
ステップS1030:WANネットワークインターフェースで内部データメッセージにSNAT規則を追加し、内部データメッセージのソースアドレスを第2パブリックネットワークIPアドレスに変換して、WANネットワークインターフェースに対応する仮想ネットワークインターフェースにルーティングする。
【0071】
一実施例では、ODU内部のアプリケーションや業務を正常に運行させるために、ODUのAP側rmnet_data0に第2プライベートネットワークIPアドレスを割り当て、例えば、図9において、rmnet_data0のIPアドレスを192.168.255.1、rmnet_data1のIPアドレスを192.168.254.1、rmnet_data2のIPアドレスを192.168.253.1に設定し、次に、WANネットワークインターフェースはODUの内部データメッセージを取得し、内部データメッセージにSNAT規則を追加し、内部データメッセージを送信するときに、内部データメッセージのソースアドレスを第2パブリックネットワークIPアドレスに変換してMODEMの仮想ネットワークインターフェースにルーティングし、これにより、ODU内部の業務やアプリケーションが正常にインターネットに接続され得る。
【0072】
図12に示すように、図12は本願の一実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートであり、このIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法はIDUに適用されてもよく、ステップS1100、ステップS1200、ステップS1300及びステップS1400を含むが、これに限定されない。
【0073】
ステップS1100:第2物理ネットワークインターフェースに少なくとも2つの第2VLANネットワークインターフェースを割り当て、少なくとも2つの第2VLANネットワークインターフェースはODUにおいて確立された少なくとも2つのPDNデータチャンネルに1対1で対応し、PDNデータチャンネルは基地局とデータ交換を行うものである。
【0074】
ステップS1200:PDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求をODUに送信する。
【0075】
ステップS1300:ODUによってアドレス割当要求に応じて割り当てられたPDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを取得する。
【0076】
ステップS1400:第1IPアドレスに基づいて第2VLANネットワークインターフェースを介してデータメッセージを対応するPDNデータチャンネルにルーティングする。
【0077】
一実施例では、IDUは各種のアプリケーション業務を運行することを担当し、下流にLANやWLANサービスを提供し、データの処理や業務を行い、IDUの第2物理ネットワークインターフェースはODUとの接続を担当する。ODUは2G/3G/4G無線プロトコル処理を担当し、第2物理ネットワークインターフェースに対応する第1物理ネットワークインターフェースを介してIDUから送信されてきたユーザデータを受信し、その後、ODUはユーザデータを無線電波に変換して移動通信基地局に伝送し、移動基地局から受信された無線電波をユーザデータに変換し、第2物理ネットワークインターフェースに対応する第1物理ネットワークインターフェースを介してIDUに転送する。本願の実施例では、IDUとODUとの間のマルチPDN接続を実現するために、IDUは、自体の第2物理ネットワークインターフェースを複数の第2VLANネットワークインターフェースに仮想化し、ODUとのマルチPDN接続に用い、ODUも自体の第1物理ネットワークインターフェースを複数の第1VLANネットワークインターフェースに仮想化し、IDUとのマルチPDN接続に用い、また、ODUは第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応するPDNデータチャンネルを確立する。第1VLANネットワークインターフェースの数が複数であるので、ODUは複数のPDNデータチャンネルも確立してもよい。第1VLANネットワークインターフェースと第2VLANネットワークインターフェースが1対1で対応するため、PDNデータチャンネルも第2VLANネットワークインターフェースに1対1で対応する。第2VLANネットワークインターフェース、第1VLANネットワークインターフェース及びPDNデータチャンネルが生成されると、IDUは各々の第2VLANネットワークインターフェースを介してODUにアドレス割当要求を送信し、その後、ODUはIDUからのアドレス割当要求に応じて、IDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースに、PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを割り当て、次に、IDUの各々の第2VLANネットワークインターフェースのデータメッセージは対応する第1IPアドレスに基づいてODUの対応するPDNデータチャンネルにルーティングし、PDNデータチャンネルを介して基地局にルーティングする。したがって、本願の実施例では、1つの物理ネットワークインターフェースで、IDUとODUとの間のマルチPDN接続を実現することができる。
【0078】
なお、本願の実施例のIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法の具体的な実施形態及び対応する技術的効果は、上記IDUとODUとの間のマルチPDN実装方法の実施例を参照すればよい。
【0079】
図13に示すように、図13は本願の一実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートであり、上記のステップS1300は、ステップS1510を含むが、これに限定されず、このような場合、上記のステップS1400はステップS1520を含むが、これに限定されない。
【0080】
ステップS1510:第2VLANネットワークインターフェースを介して、ODUによってアドレス割当要求に応じて割り当てられたPDNデータチャンネルに対応する第1プライベートネットワークIPアドレスを取得し、第1プライベートネットワークIPアドレスはODUによって生成される。
【0081】
ステップS1520:第1プライベートネットワークIPアドレス及びルーティングポリシーに従って、第2VLANネットワークインターフェースを介してデータメッセージを対応するPDNデータチャンネルにルーティングする。
【0082】
なお、本願の実施例のIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法の具体的な実施形態及び対応する技術的効果は、上記IDUとODUとの間のマルチPDN実装方法の実施例を参照すればよい。
【0083】
図14に示すように、図14は本願の一実施例によるIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法のフローチャートであり、上記のステップS1300はステップS1610を含むが、これに限定されず、このような場合、上記のステップS1400はステップS1620を含むが、これに限定されない。
【0084】
ステップS1610:第2VLANネットワークインターフェースを介して、ODUによってアドレス割当要求に応じて割り当てられたPDNデータチャンネルに対応する第2パブリックネットワークIPアドレスを取得し、第2パブリックネットワークIPアドレスはODUによって基地局から得られる。
【0085】
ステップS1620:第2パブリックネットワークIPアドレス及びルーティングポリシーに従って、第2VLANネットワークインターフェースを介してデータメッセージを対応するPDNデータチャンネルにルーティングする。
【0086】
なお、本願の実施例のIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法の具体的な実施形態及び対応する技術的効果は、上記IDUとODUとの間のマルチPDN実装方法の実施例を参照すればよい。
【0087】
上記IDUとODUとの間のマルチPDN実装方法に基づいて、以下、本願のODU、IDU及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体の各実施例を提案する。
【0088】
また、本願の一実施例は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で運行可能なコンピュータプログラムと、を含むODUを提供する。
【0089】
プロセッサとメモリはバスや他の方式で接続されてもよい。
【0090】
なお、本実施例のODUは、図1に示される実施例のシステムアーキテクチャプラットフォームに適用され、本実施例のODUは、図1に示す実施例のシステムアーキテクチャプラットフォームの一部としてもよく、両方の発明構想が同じであり、したがって、両方は同じ実現原理及び有益な効果を有し、ここでは詳しく説明しない。
【0091】
上記実施例のIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法を実現するのに必要な非一時的なソフトウェアプログラム及び指令はメモリに記憶されており、プロセッサにより実行されると、上記実施例のIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法を実行し、例えば、上記の図2における方法のステップS100~S400、図4における方法ステップS510~S520、図6における方法ステップS600、図7における方法ステップS710~S740、図8における方法ステップS810~S820、図10における方法ステップS910~S940、図11における方法ステップS1010~S1030を実行する。
【0092】
さらに、本願の一実施例はまた、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されており、プロセッサ上で運行可能なコンピュータプログラムと、を含むIDUを提供する。
【0093】
プロセッサとメモリはバスや他の方式で接続されてもよい。
【0094】
なお、本実施例のIDUは、図1に示す実施例のシステムアーキテクチャプラットフォームに適用され、本実施例のIDUは、図1に示す実施例のシステムアーキテクチャプラットフォームの一部としてもよく、両方の発明構想が同じであり、両方は同じ実現原理及び有益な効果を有し、ここでは詳しく説明しない。
【0095】
上記実施例のIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法を実現するのに必要な一時的なソフトウェアプログラム及び指令はメモリに記憶されており、プロセッサによって実行されると、上記実施例のIDUとODUとの間のマルチPDN実装方法、例えば、上記の図12における方法ステップS1100~S1400、図13における方法ステップS1510~S1520、図14における方法ステップS1610~S1620を実行する。
【0096】
上記の装置実施例は例示に過ぎず、分離部材として記載されたユニットは物理的に分離してもよくしなくてもよく、即ち、1つの位置に配置されてもよく、複数のネットワークユニットに分散してもよい。実際のニーズに応じてその一部又は全部のモジュールによって本実施例の形態の目的を達成させる。
【0097】
さらに、本願の一実施例はまた、上記のマルチPDN実装方法を実行するためのコンピュータ実行可能指令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。例えば、上記ODU実施例の1つのプロセッサによって実行されて、上記実施例のマルチPDN実装方法、例えば、上記の図2における方法ステップS100~S400、図4における方法ステップS510~S520、図6における方法ステップS600、図7における方法ステップS710~S740、図8における方法ステップS810~S820、図10における方法ステップS910~S940、図11における方法ステップS1010~S1030を上記プロセッサに実行させてもよい。また、上記IDU実施例の1つのプロセッサによって実行されて、上記実施例におけるマルチPDN実装方法、例えば、上記の図12における方法ステップS1100~S1400、図13における方法ステップS1510~S1520、図14における方法ステップS1610~S1620を上記プロセッサに実行させてもよい。
【0098】
本願の実施例は、室外ユニットは第1物理ネットワークインターフェースに少なくとも2つの第1VLANネットワークインターフェースを割り当てるステップと、次に、前記第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応する、基地局とデータ交換を行うPDNデータチャンネルを確立するステップと、その後、室外ユニットは室内ユニットからの前記PDNデータチャンネルに対応するアドレス割当要求を取得し、前記アドレス割当要求に応じて前記PDNデータチャンネルに対応する第1IPアドレスを室内ユニットに割り当て、前記第1IPアドレスに基づいて室内ユニットからのデータメッセージを対応する前記PDNデータチャンネルにルーティングするステップと、を含む。本願の実施例の形態によれば、室外ユニットは自体の第1物理ネットワークインターフェースを複数の第1VLANネットワークインターフェースに分割し、その後、第1VLANネットワークインターフェースに1対1で対応するPDNデータチャンネルを確立してもよい。第1VLANネットワークインターフェースの数が複数であるので、複数のPDNデータチャンネルを確立し、室外ユニットによってPDNデータチャンネルに1対1で対応する複数の第1IPアドレスを室内ユニットに割り当てると、室内ユニットのデータメッセージは様々な第1IPアドレスに基づいて室外ユニットの対応するPDNデータチャンネルにルーティングし、PDNデータチャンネルを介して基地局にルーティングしてもよい。したがって、本願の実施例は、1つの物理ネットワークインターフェースで、室内ユニットと室外ユニットとの間のマルチPDN接続を実現することができる。
【0099】
当業者が理解できるように、上記で開示された方法におけるステップの全部又は一部、システムは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、及びそれらの適切な組み合わせとして実装されてもよい。物理的構成要素の一部又は全ては、中央処理装置、デジタル信号処理装置、マイクロプロセッサなどのプロセッサによって実行されるソフトウェアとして、又はハードウェアとして、又は特定用途向け集積回路などの集積回路として実装されてもよい。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(又は非一時的媒体)及び通信媒体(又は一時的媒体)を含むことができるコンピュータ読み取り可能な媒体上に配布されてもよい。当業者に周知のように、コンピュータ記憶媒体という用語は、情報(コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は他のデータなど)を記憶するための任意の方法又は技術において実施される、揮発性及び不揮発性の、取り外し可能な、及び取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光ディスク記憶装置、磁気カートリッジ、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又は他の磁気記憶装置、又は所望の情報を記憶するために使用することができ、コンピュータによってアクセスすることができる他の任意の媒体を含むが、これらに限定されない。さらに、当業者に周知のように、通信媒体は、通常、コンピュータ読み取り可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、又は搬送波又は他の送信機構のような変調データ信号中の他のデータを含み、任意の情報配信媒体を含み得る。
【0100】
以上は、本願の実施例のいくつかを具体的に説明したものであるが、本願は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者は、本願の範囲に反しない共有の条件で、様々な均等な変形又は置換を行うことができ、これらの均等な変形又は置換は全て本願の請求範囲によって限定される範囲内に含まれる。
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