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特許7426579ユーザインタフェース装置及びパラメータの設定方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-01-25
(45)【発行日】2024-02-02
(54)【発明の名称】ユーザインタフェース装置及びパラメータの設定方法
(51)【国際特許分類】
   H05B 47/175 20200101AFI20240126BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20240126BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240126BHJP
   G09G 5/10 20060101ALI20240126BHJP
   G09G 5/02 20060101ALI20240126BHJP
   G09G 5/373 20060101ALI20240126BHJP
【FI】
H05B47/175
G03B21/00 D
G09G5/00 510B
G09G5/00 510H
G09G5/10 B
G09G5/02 B
G09G5/373
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2019140269
(22)【出願日】2019-07-30
(65)【公開番号】P2021022542
(43)【公開日】2021-02-18
【審査請求日】2022-04-21
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【弁理士】
【氏名又は名称】新居 広守
(74)【代理人】
【識別番号】100137235
【弁理士】
【氏名又は名称】寺谷 英作
(74)【代理人】
【識別番号】100131417
【弁理士】
【氏名又は名称】道坂 伸一
(72)【発明者】
【氏名】山内 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】奥野 達也
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 友未
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-124872(JP,A)
【文献】特開2018-028560(JP,A)
【文献】特開2014-053294(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/00
G03B 21/00
G09G 5/00
G09G 5/10
G09G 5/02
G09G 5/373
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明器具、及び、パターンを投影可能な画像投影機器の発光時の状態に関する第1パラメータであって、前記照明器具及び前記画像投影機器において共通の第1パラメータを表示する表示部と、
前記第1パラメータの設定を受け付ける設定部と、
前記第1パラメータの設定の適用の対象となる対象機器の選択を受け付ける選択部と、
を備え、
前記選択部が、前記対象機器として前記画像投影機器の選択を受け付けていない場合には、前記表示部は、前記第1パラメータとは異なる、前記画像投影機器専用の第2パラメータを表示せず、
前記選択部が、前記対象機器として前記画像投影機器の選択を受け付けている場合には、前記表示部は、前記第1パラメータ及び前記第2パラメータの両方を表示する、
ユーザインタフェース装置。
【請求項2】
前記第2パラメータは、コントラスト比、ズーム、フォーカス、アスペクト比及びコンテンツのうち少なくとも1つを含む、
請求項に記載のユーザインタフェース装置。
【請求項3】
前記設定部は、タッチパネル又は物理ボタンで構成される、
請求項1又は2に記載のユーザインタフェース装置。
【請求項4】
前記表示部は、1つの機器単体で前記第1パラメータを表示する、又は、1つのソフトウェアによって前記第1パラメータを表示する、
請求項1からのいずれか1項に記載のユーザインタフェース装置。
【請求項5】
照明器具、及び、パターンを投影可能な画像投影機器の発光時の状態に関する第1パラメータであって、前記照明器具及び前記画像投影機器において共通の第1パラメータを表示する表示ステップと、
前記第1パラメータの設定を受け付ける設定ステップと、
前記第1パラメータの設定の適用の対象となる対象機器の選択を受け付ける選択ステップと、を含み、
前記選択ステップにおいて、前記対象機器として前記画像投影機器の選択を受け付けていない場合には、前記表示ステップでは、前記第1パラメータとは異なる、前記画像投影機器専用の第2パラメータを表示せず、
前記選択ステップにおいて、前記対象機器として前記画像投影機器の選択を受け付けている場合には、前記表示ステップでは、前記第1パラメータ及び前記第2パラメータの両方を表示する、
パラメータの設定方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明器具と画像投影機器とを備える照明システムにおけるユーザインタフェース装置及びパラメータの設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば店舗等の屋内空間において、プロジェクタ等の画像投影機器でパターン(静止画像又は動画像)を投影すること、又は、照明器具で明るさ若しくは色温度を調整することにより空間の演出が行われている。例えば、特許文献1には、光源と、プロジェクタと、プロジェクタから投影される画像と画像の雰囲気に合った照明シーンとを連動して制御する制御手段と、を備える照明装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-186118号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
照明器具及び画像投影機器の両方の制御によって照明空間を演出する場合、統一感のある照明空間を提供するためには、パターンを投影する画像投影機器の発光時の状態と、照明光を照射する照明器具の発光時の状態とをそれぞれ調整する。そのため、照明空間の演出においては、例えば、照明設計に詳しい専門家が、照明器具及び画像投影機器のそれぞれの発光時の状態を、ユーザインタフェース装置等により調整しては調整後の照明空間を確認するという作業が繰り返し行われている。しかしながら、照明器具及び画像投影機器を設定する人が、必ずしも照明設計に詳しい専門家とは限らず、照明器具及び画像投影機器の両方の設定に詳しくなければ設定操作が困難であったり、設定の作業が煩雑で時間を要したりする課題がある。
【0005】
本発明は、上記従来の課題を考慮し、照明空間を容易に演出できるユーザインタフェース装置等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係るユーザインタフェース装置は、照明器具、及び、パターンを投影可能な画像投影機器の発光時の状態に関する第1パラメータであって、前記照明器具及び前記画像投影機器において共通の第1パラメータを表示する表示部と、前記第1パラメータの設定を受け付ける設定部と、を備える。
【0007】
また、本発明の一態様に係るパラメータの設定方法は、照明器具、及び、パターンを投影可能な画像投影機器の発光時の状態に関する第1パラメータであって、前記照明器具及び前記画像投影機器において共通の第1パラメータを表示する表示ステップと、前記第1パラメータの設定を受け付ける設定ステップと、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るユーザインタフェース装置等によれば、照明空間を容易に演出できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施の形態に係る照明システムの構成を模式的に示す図である。
図2図2は、実施の形態に係る照明システムの構成を示すブロック図である。
図3図3は、シーン情報の一例を示す図である。
図4図4は、実施の形態に係るユーザインタフェース装置の動作例1のフローチャートである。
図5図5は、実施の形態に係るユーザインタフェース装置の画面の一例を示す図である。
図6図6は、実施の形態に係るユーザインタフェース装置の動作例2のフローチャートである。
図7図7は、実施の形態に係るユーザインタフェース装置の画面の別の例を示す図である。
図8図8は、実施の形態に係るユーザインタフェース装置の画面の別の例を示す図である。
図9図9は、実施の形態の変形例1に係るユーザインタフェース装置の外観を示す図である。
図10図10は、実施の形態の変形例2に係るユーザインタフェース装置の外観を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。
【0011】
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略又は簡略化される場合がある。
【0012】
(実施の形態)
以下、本実施の形態に係る照明システムについて説明する。
【0013】
[照明システムの構成]
まず、図1及び図2を用いて、本実施の形態に係る照明システムの構成について説明する。
【0014】
図1は、本実施の形態に係る照明システム100の構成を模式的に示す図である。図2は、本実施の形態に係る照明システム100の構成を示すブロック図である。
【0015】
図1及び図2に示されるように、照明システム100は、照明器具10と、パターンを投影可能な画像投影機器30と、ユーザインタフェース装置50と、コントローラ70とを備える。また、図示は省略されているが、照明器具10、画像投影機器30、ユーザインタフェース装置50及びコントローラ70は、それぞれ、バッテリ等の内部電源又は外部電源から動作用の電力が供給される。照明システム100は、例えば、商業施設、ホテル、飲食店又はトイレ等の屋内空間に設置される。
【0016】
照明器具10は、例えば、室内の天井に設置されたダウンライト等の照明器具である。照明器具10は、パターンを投影する機能を有さず、照明光を照射する。照明器具10の照明光は、例えば白色光であるが、白色光に限らない。図1において、照明システム100が備える照明器具10の数は、2であるが、照明システム100が備える照明器具10の数は、2である必要はなく、1であってもよく、3以上であってもよい。
【0017】
画像投影機器30は、設置された空間の照射面にパターンを投影する。照明システム100において、照明器具10と画像投影機器30とは同じ空間内に配置されており、画像投影機器30がパターンを投影する空間に、照明器具10も照明光を照射する。図1において、照明システム100が備える画像投影機器30の数は、2であるが、照明システム100が備える画像投影機器30の数は、2である必要はなく、1であってもよく、3以上であってもよい。
【0018】
なお、画像投影機器30が設置される空間は、屋外空間であってもよい。つまり、屋外に画像投影機器30を設置してパターンを投影してもよい。
【0019】
投影されるパターンの投影形状は、例えば、図1に示されるような円形であるが、特に制限されず、正方形又は長方形等の四角形、三角形、多角形、楕円形、しずく形若しくは星形等の円形以外の形状であってもよい。
【0020】
ユーザインタフェース装置50は、照明器具10及び画像投影機器30の発光時の状態及び点灯状態に関する設定を受け付ける。つまり、ユーザインタフェース装置50は、照明システム100の設定に用いられるユーザインタフェース装置である。照明器具10及び画像投影機器30は、ユーザインタフェース装置50によって設定された発光時の状態及び点灯状態に基づいて動作する。ユーザインタフェース装置50は、例えば、タブレット又はスマートフォン等のタッチパネル型端末である。ユーザインタフェース装置50は、壁付けコントローラ、壁スイッチ又はパソコン等であってもよい。ユーザは、例えば、ユーザインタフェース装置50を操作することで、照明器具10及び画像投影機器30の発光時の状態に関するパラメータを設定し、設定内容で照明器具10及び画像投影機器30を操作したり、設定内容を登録したりできる。ユーザインタフェース装置50は、受け付けた設定情報をコントローラ70に送信する。
【0021】
コントローラ70は、照明器具10及び画像投影機器30の動作を制御する。具体的には、コントローラ70は、照明器具10及び画像投影機器30の点灯状態及び発光時の状態の動作を制御する制御信号を、照明器具10及び画像投影機器30に送信する。
【0022】
以下、照明システム100の各構成要素について詳細に説明する。
【0023】
[照明器具]
図2に示されるように、照明器具10は、光源ユニット11、点灯回路12、通信部13、制御部14及び記憶部15を備える。照明器具10は、画像投影機器30とは異なり、後述する映像素子等を備えていない。つまり、照明器具10は、パターンを投影する機能を有していない。
【0024】
光源ユニット11は、光源を有し照明光を照射する。光源としては、例えばLED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)、蛍光灯及び白熱灯などが挙げられる。光源が発する光は、例えば、白色光であるが、白色光に限らない。また、光源ユニット11は、光色の異なる複数の光源を有していてもよい。光源ユニット11が、光色の異なる複数の光源を有している場合、制御部14がそれぞれの光源への電流量を調整する等により、光源ユニット11の照明光が調色されてもよい。
【0025】
点灯回路12は、光源ユニット11に電力を供給することにより、光源ユニット11を点灯させる。
【0026】
通信部13は、コントローラ70から光源ユニット11の点灯状態及び発光時の状態等に関する制御信号を受信する。通信部13は、具体的には、有線通信及び無線通信のうち少なくとも一方の通信用の通信モジュール(通信回路)である。なお、通信部13が行う通信の規格は、特に限定されない。通信部13が無線通信を行う場合には、国の電波利用の割り当てに沿った周波数を利用した特定小電力無線、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、又は、Wi-Fi(登録商標)などの通信規格が用いられる。通信部13が有線通信を行う場合には、Ethernet(登録商標)又はDALI(Digital Addressable Lighting Interface)などの通信規格、若しくは、PWM(Pulse Width Modulation)を用いた信号などの通信規格が用いられる。
【0027】
制御部14は、点灯回路12を制御することにより、光源ユニット11の動作を制御する制御装置である。制御部14は、通信部13によって受信された制御信号に従って、動作として、光源ユニット11の点灯又は消灯等の点灯状態、及び、調光又は調色等の発光時の状態を制御する。
【0028】
制御部14は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路などにより実現される。
【0029】
記憶部15は、通信部13が受信した制御信号が記憶される記憶装置である。また、記憶部15には、制御部14が実行するプログラム及び制御部14により参照又は生成される各種データも記憶される。
【0030】
記憶部15は、具体的には、SRAM(Static Random Access Memory)又はDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置、若しくは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置等により実現される。
【0031】
なお、照明システム100が照明器具10を複数備える場合、照明器具10のそれぞれが同じ仕様であってもよいし、照明器具10のそれぞれが異なる仕様であってもよい。
【0032】
[画像投影機器]
図2に示されるように、画像投影機器30は、投影部31と、通信部32と、制御部33と、記憶部34とを備える。
【0033】
投影部31は、画像投影機器30が設置された空間内にパターンを投影する。例えば、投影部31は、記憶部34に記憶されているコンテンツデータを用いて空間内にパターンを投影する。本明細書において、パターンは、静止画像及び動画像のいずれのパターンであってもよい。例えば、パターンが静止画である場合、画像投影機器30の構成を簡素化しやすい。また、本明細書において、コンテンツデータは、投影されるパターンの静止画像又は動画像のデータである。
【0034】
また、パターンは、モノクローム等のモノカラーのパターンであってもよい。これにより、パターンがモノクローム等のモノカラーで表現されるため、自然な印象の空間を演出することができる。また、パターンがモノクローム等のモノカラーのパターンであることで、照明器具10と画像投影機器30とで、発光時の状態に関するパラメータが共通化されやすい。
【0035】
また、パターンは、木漏れ日、水面等の自然をモチーフにしたコンテンツのパターンであってもよい。これにより、演出される空間に存在する人に自然を感じさせることができる。
【0036】
投影部31は、光源部31aと、光学系31bと、光変調部31cと、投射部31dとを有する。
【0037】
光源部31aは、例えば、発光部及び駆動回路等を有し、白色光を発する光源である。光源部31aは、具体的には、放電ランプ、又は、LED、半導体レーザ、有機EL、若しくは、無機EL等の固体発光素子を用いた光源である。なお、光源部31aが発する光は、白色光に限らない。
【0038】
光学系31bは、光源部31aが発する光を光変調部31cに導くための光学系である。光学系31bは、例えば、プロジェクタ等に使用される単板式の光学系であるが、プロジェクタ等に使用される3板式の光学系であってもよい。光学系31bには、具体的には、各種レンズ(コリメートレンズ、インテグレータレンズ、及び集光レンズなど)、各種ミラー(反射ミラー、及び、ダイクロイックミラー)、及び、偏光ビームスプリッタなどの光学部材が含まれる。
【0039】
光変調部31cは、投影部31が投影するパターンに応じて光源部31aからの光を変調する。言い換えれば、光変調部31cは、光学系31bによって当該光変調部31cに導かれた光をパターンに応じた光に変換して出力する。光変調部31cは、具体的には、透過型液晶パネル等の映像素子であるが、マイクロミラーアレイ又は反射型液晶パネル等のその他の映像素子であってもよい。なお、光学系31bとして3板式の光学系が用いられる場合は、光変調部31cは、3つの透過型液晶パネルからなる。
【0040】
投射部31dは、変調された光を照射する。投射部31dは、具体的には、光を対象物に投射する投射レンズである。
【0041】
通信部32は、コントローラ70から投影部31の点灯状態及び発光時の状態等に関する制御信号を受信する。通信部32は、具体的には、通信部13と同様に、有線通信及び無線通信のうち少なくとも一方の通信用の通信モジュール(通信回路)である。
【0042】
制御部33は、投影部31の点灯及び消灯等の点灯状態、並びに、投影部31の投影条件等の発光時の状態の制御を行う制御装置である。制御部33は、通信部32によって受信された制御信号に基づき、投影部31の点灯状態及び発光時の状態を制御する。制御部33は、例えば、投影部31の動作を制御すること、又は、記憶部34に記憶されているコンテンツデータを画像処理することにより、投影部31の発光時の状態を制御する。
【0043】
制御部33は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路などにより実現される。
【0044】
記憶部34は、制御部33が実行するプログラム及び制御部33により参照又は生成される各種データが記憶される記憶装置である。また、記憶部34には、パターンの投影に用いられるコンテンツデータが記憶されてもよい。
【0045】
記憶部34は、具体的には、SRAM又はDRAM等の揮発性の記憶装置、若しくは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置等により実現される。
【0046】
なお、照明システム100が画像投影機器30を複数備える場合、画像投影機器30のそれぞれが同じ仕様であってもよいし、画像投影機器30のそれぞれが異なる仕様であってもよい。
【0047】
[ユーザインタフェース装置]
図2に示されるように、ユーザインタフェース装置50は、表示部51、選択部52、設定部53、制御部54、通信部55及び記憶部56を備える。
【0048】
表示部51は、照明器具10及び画像投影機器30の発光時の状態に関する第1パラメータであって、照明器具10及び画像投影機器30において共通の第1パラメータを表示する。第1パラメータは、照明器具10及び画像投影機器30の発光時の状態の設定に用いられる。第1パラメータの設定は、照明器具10及び画像投影機器30の両方に適用可能である。このように、照明器具10及び画像投影機器30において共通の第1パラメータが設定されることで、画像投影機器30のコンテンツ等を変えない場合であっても、照明空間の雰囲気を変えることができる。
【0049】
第1パラメータは、例えば、明るさ、色温度及び光色のうち少なくとも1つを含む。これらの中でも、第1パラメータは、色温度及び光色のうち少なくとも1つを含んでいてもよい。これにより、照明器具10及び画像投影機器30の発する光の色に関する設定を容易に行うことができる。
【0050】
また、表示部51は、第1パラメータとは異なる、画像投影機器30の発光時の状態に関する第2パラメータであって、画像投影機器30専用の第2パラメータを表示する。例えば、第2パラメータは、画像投影機器30の投影時の条件に関するパラメータである。第2パラメータは、画像投影機器30が投影するパターンの照射面上における見た目に関する設定に用いられる。第2パラメータは、例えば、コントラスト比、ズーム、フォーカス、アスペクト比及びコンテンツのうち少なくとも1つを含む。
【0051】
また、表示部51は、第1パラメータの設定の適用の対象となる対象機器の候補を表示してもよい。
【0052】
表示部51は、具体的には、タッチパネル式ディスプレイ等のディスプレイ、表示板、表示シール又は印刷物等で構成される。表示部51は、ディスプレイのように表示が変化するもので構成されてもよく、表示板のように表示が変化しないもので構成されてもよい。また、表示部51は、1つの機器単体で第1パラメータを表示する、又は、ユーザインタフェース装置50にインストールされた1つのソフトウェアによって第1パラメータを表示する。
【0053】
選択部52は、照明器具10及び画像投影機器30の中から、設定の適用の対象となる対象機器の選択を受け付ける。例えば、選択部52は、照明器具10及び画像投影機器30の中から、第1パラメータの設定の適用の対象となる対象機器の選択を受け付ける。選択部52は、対象機器として、照明器具10及び画像投影機器30の両方の選択を同時に受け付けてもよい。また、選択部52は、後述するシーンの選択を受け付けてもよい。
【0054】
選択部52は、具体的には、タッチパネル式ディスプレイ等のタッチパネル又は物理ボタン等で構成される。
【0055】
設定部53は、照明器具10及び画像投影機器30の設定を受け付ける。例えば、設定部53は、第1パラメータの設定を受け付ける。また、設定部53は、第2パラメータの設定を受け付けてもよい。また、設定部53は、照明器具10及び画像投影機器30の点灯状態の設定を受け付けてもよい。また、設定部53は、照明器具10及び画像投影機器30に関する制御方法を時間帯ごとに定めたスケジュールの設定を受け付けてもよい。設定部53が受け付けた設定は、選択部52により選択を受け付けられた対象機器に適用される。例えば、設定部53が受け付けた設定は、設定情報として、コントローラ70に送信されることで、対象機器として選択された照明器具10及び選択された画像投影機器30に適用される。また、例えば、設定部53が受け付けた設定は、記憶部56に記憶され、後述するシーン情報として登録されることで対象機器に適用される。
【0056】
設定部53は、具体的には、タッチパネル式ディスプレイ等のタッチパネル又は物理ボタン等で構成される。
【0057】
なお、表示部51と選択部52と設定部53とは、タッチパネル式ディスプレイ等により一体で構成されていてもよく、個別に構成されていてもよい。
【0058】
制御部54は、設定部53が受け付けた設定を、設定情報として通信部55にコントローラ70へ送信させる。
【0059】
また、制御部54は、設定部53が受け付けた設定を、記憶部56に記憶させてもよい。具体的には、設定部53が受け付けた設定は、照明システム100の照明態様に対応する識別情報として、記憶部56に記憶させてもよい。例えば、設定部53が受け付けた設定は、照明システム100の照明態様に対応するシーンと関連付けられ、シーン情報として記憶部56に記憶される。つまり、制御部54は、設定部53が受け付けた設定を、記憶部56に記憶させ、シーン情報として登録する。
【0060】
図3は、シーン情報の一例を示す図である。図3に示されるように、シーン情報として、シーンと対象機器と第1パラメータの設定と第2パラメータの設定とが関連付けられている。図3において、第1パラメータの一例として明るさ及び色温度が示されており、第2パラメータの一例としてコントラスト(上述のコントラスト比に対応)及びコンテンツが示されている。制御部54は、例えば、選択部52によるシーンの選択に基づき、シーンの選択結果又は選択されたシーンと関連付けられた設定情報を通信部55にコントローラ70へ送信させる。
【0061】
また、制御部54は、表示部51、選択部52及び設定部53がタッチパネル式ディスプレイ等のようなディスプレイを有する場合には、ディスプレイが表示する内容を制御する。
【0062】
制御部54は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路などにより実現される。
【0063】
通信部55は、設定部53が受け付けた設定に関する設定情報を、コントローラ70へ送信する。通信部55は、具体的には、通信部13と同様に、有線通信及び無線通信のうち少なくとも一方の通信用の通信モジュール(通信回路)である。
【0064】
記憶部56は、制御部54が実行するプログラムが記憶される記憶装置である。また、記憶部56には、制御部54により参照又は作成される各種データが記憶される。また、記憶部56には、設定部53が受け付けた設定情報及びシーン情報が記憶されていてもよい。記憶部56は、具体的には、SRAM又はDRAM等の揮発性の記憶装置、若しくは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置等により実現される。
【0065】
[コントローラ]
図2に示されるように、コントローラ70は、通信部71、制御部72、記憶部73及び時計回路74を備える。
【0066】
通信部71は、ユーザインタフェース装置50から、照明器具10及び画像投影機器30の設定情報を受信する。また、照明器具10及び画像投影機器30に、照明器具10及び画像投影機器30の制御信号を送信する。通信部71は、具体的には、通信部13と同様に、有線通信及び無線通信のうち少なくとも一方の通信用の通信モジュール(通信回路)である。
【0067】
制御部72は、通信部71が受信した設定情報を記憶部73に記憶させる。制御部72は、記憶部73に記憶された設定情報に基づいて、照明器具10及び画像投影機器30の動作を制御する。より詳しくは、制御部72は、記憶部73に記憶された設定情報に従って制御信号を生成し、生成した制御信号を、通信部71に、照明器具10及び画像投影機器30へ送信させる。制御部72は、シーン情報に従って制御信号を生成してもよい。また、制御部72は、記憶部73に記憶されたスケジュール情報に基づいて、照明器具10及び画像投影機器30の動作を時間帯ごとに制御してもよい。また、スケジュール情報にシーン情報が関連付けられ、時間帯ごとにシーンが切り替えられてもよい。
【0068】
制御部72は、具体的には、プロセッサ、マイクロコンピュータ又は専用回路などにより実現される。
【0069】
記憶部73は、通信部71が受信した設定情報を記憶される記憶装置である。設定情報には、照明器具10及び画像投影機器30の点灯状態及び発光時の状態の設定情報が含まれる。設定情報には、照明器具10及び画像投影機器30の動作に関するスケジュール情報が含まれていてもよい。また、記憶部73には、図3に示されるようなシーン情報が記憶されてもよい。また、記憶部73には、制御部72が実行するプログラム及び制御部72により参照又は生成される各種データが記憶される。
【0070】
記憶部73は、具体的には、SRAM又はDRAM等の揮発性の記憶装置、若しくは、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク又は半導体メモリ等の不揮発性の記憶装置等により実現される。
【0071】
時計回路74は、日時を計数し、スケジュール情報に応じた制御をするために制御部72に参照される。
【0072】
[ユーザインタフェース装置の動作]
次に、本実施の形態に係る照明システム100におけるユーザインタフェース装置50の動作例について説明する。以下の動作例では、ユーザインタフェース装置50が、タッチパネル式ディスプレイを有するタッチパネル型端末である場合について説明する。つまり、以下の動作例では、ユーザインタフェース装置50の表示部51と選択部52と設定部53とは、タッチパネル式ディスプレイにより一体で構成されている場合について説明する。
【0073】
(1)動作例1
まず、ユーザインタフェース装置50の動作例1について説明する。図4は、ユーザインタフェース装置50の動作例1のフローチャートである。図4には、ユーザインタフェース装置50によって照明器具10及び画像投影機器30の発光時の状態に関するパラメータを設定する方法のフローチャートが示されている。
【0074】
まず、図4に示されるように、選択部52は、設定の適用の対象となる対象機器として、照明器具10及び画像投影機器30の選択を受け付ける(S11)。選択部52は、1度の選択操作において、対象機器として、照明器具10及び画像投影機器30の両方の選択を受け付けている状態となる。表示部51には、あらかじめ設定の適用の対象となる対象機器の候補が表示されており、ユーザは、表示されている対象機器の候補の中から、設定する対象機器として、照明器具10及び画像投影機器30を選択する。
【0075】
次に、選択部52が照明器具10及び画像投影機器30の選択を受け付けると、表示部51は、照明器具10及び画像投影機器30において共通の第1パラメータ並びに画像投影機器30専用の第2パラメータを表示する(S12)。これにより、ユーザは設定可能なパラメータを容易に認識することができる。
【0076】
図5は、選択部52が対象機器として照明器具10及び画像投影機器30の選択を受け付ける際の、ユーザインタフェース装置50のタッチパネル式ディスプレイの画面の一例を示す図である。図5には、対象機器として照明器具10及び画像投影機器30の両方が選択される場合の画面の変化が示されている。図5において、対象機器の候補として、照明器具10及び画像投影機器30がそれぞれアイコンで表示されている。まず、選択部52は、点線の枠で囲まれた、アイコンA-1に対応する照明器具10及びアイコンB-1に対応する画像投影機器30の選択を受け付ける(図5の(a))。選択部52が、アイコンA-1に対応する照明器具10及びアイコンB-1に対応する画像投影機器30の選択を受け付けると、表示部51は画面右側に第1パラメータ及び第2パラメータを表示する(図5の(b))。図5の(b)においては、第1パラメータとして、明るさ及び色温度が表示され、第2パラメータとして、コンテンツ及びコントラスト(上述のコントラスト比に対応)が表示されている。
【0077】
次に、図4に示されるように、設定部53は、第1パラメータの設定を受け付ける(S13)。そして、第2パラメータが設定されない場合(S14でNo)、第1パラメータの設定が、対象機器として選択された照明器具10及び選択された画像投影機器30に適用される(S15)。このように、照明器具10と画像投影機器30とで同じ第1パラメータの設定が適用されることで、照明器具10及び画像投影機器30の発する光が調和した照明空間が形成されやすい。
【0078】
また、第2パラメータが設定される場合(S14でYes)、設定部53は、第2パラメータの設定を受け付ける(S16)。そして、第1パラメータの設定が、対象機器として選択された照明器具10及び画像投影機器30に適用され、且つ、第2パラメータの設定が対象機器として選択された画像投影機器30に適用される(S17)。
【0079】
ステップS15又はステップS17において、設定部53が受け付けた設定は、例えば、設定情報として、通信部55によってコントローラ70へ送信されることで、対象機器として選択された照明器具10及び選択された画像投影機器30に適用される。コントローラ70は、受信した設定情報に従って生成される制御信号を照明器具10及び画像投影機器30に送信し、照明器具10及び画像投影機器30の動作を制御する。つまり、設定部53が受け付けた設定は、照明器具10及び画像投影機器30が操作されることで、対象機器として選択された照明器具10及び選択された画像投影機器30に適用される。
【0080】
また、例えば、設定部53が受け付けた設定は、設定情報として記憶部56に記憶され、例えば、シーン情報として登録されることで、対象機器として選択された照明器具10及び選択された画像投影機器30に適用される。これにより、選択部52によって登録されたシーンが選択された場合に、登録されたシーンと関連付けられた設定情報に基づいて、照明器具10及び画像投影機器30の発光時の状態が制御される。
【0081】
以上のように、ユーザインタフェース装置50の動作例1においては、表示部51は、照明器具10及び画像投影機器30において共通の第1パラメータを表示し、設定部53は、第1パラメータの設定を受け付ける。
【0082】
これにより、ユーザインタフェース装置50は、照明器具10及び画像投影機器30の設定を受け付ける際に、照明器具10及び画像投影機器30において共通の第1パラメータを、ユーザに認識させることができる。つまり、ユーザは、照明器具10と画像投影機器30とで、第1パラメータを個別に確認することなく、第1パラメータを認識できるため、照明器具10及び画像投影機器30それぞれの発光時の状態を容易に設定できる。また、照明器具10と画像投影機器30とで、第1パラメータを個別に表示しなくてもよいため、第1パラメータの表示数を減らすことができ、ユーザインタフェース装置50を小型化することができる。
【0083】
さらに、動作例1においては、選択部52が、対象機器として照明器具10及び画像投影機器30の選択を同時に受け付けている場合、設定部53が受け付ける第1パラメータの設定は、選択された照明器具10及び選択された画像投影機器30に適用される。
【0084】
これにより、照明器具10及び画像投影機器30の第1パラメータが個別に設定されず、第1パラメータに関して設定する手順が少なくなる。よって、ユーザは、照明器具10及び画像投影機器30それぞれの発光時の状態をより容易に設定できる。
【0085】
(2)動作例2
次に、ユーザインタフェース装置50の動作例2について説明する。動作例1では、対象機器として照明器具10及び画像投影機器30の両方が選択される場合について説明したが、対象機器は目的に応じて選ばれてもよい。動作例2では、対象機器を選択する際の表示部51の動作について説明する。図6は、ユーザインタフェース装置50の動作例2のフローチャートである。
【0086】
図6に示されるように、選択部52は、設定の適用の対象となる対象機器の選択を受け付ける(S21)。このとき、表示部51には、設定の適用の対象となる対象機器の候補が表示されている。ステップS21の選択において、選択部52が対象機器として画像投影機器30の選択を受け付けている場合(S22でYes)、表示部51は、第1パラメータ及び第2パラメータを表示する(S23)。このとき、選択部52が、照明器具10の選択を受け付けられているか否かに関わらず、画像投影機器30の選択を受け付けている場合、表示部51は第1パラメータ及び第2パラメータを表示する。
【0087】
例えば、選択部52が対象機器として照明器具10及び画像投影機器30の両方の選択を受け付ける場合には、上述のように、図5に示されるようなユーザインタフェース装置50のタッチパネル式ディスプレイの画面が表示される。
【0088】
また、図7は、選択部52が対象機器として画像投影機器30のみの選択を受け付ける際の、ユーザインタフェース装置50のタッチパネル式ディスプレイの画面の一例を示す図である。図7には、対象機器として画像投影機器30のみが選択された場合の画面の変化が示されている。図7において、対象機器の候補として、照明器具10及び画像投影機器30がそれぞれアイコンで表示されている。まず、選択部52は、点線の枠で囲まれた、アイコンB-1及びB-2に対応する画像投影機器30の選択を受け付ける(図7の(a))。選択部52が、アイコンB-1及びB-2に対応する画像投影機器30の選択を受け付けると、画面右側に第1パラメータ及び第2パラメータが表示される(図7の(b))。なお、図7の(a)において、選択部52が選択を受け付ける機器の数は制限されず、選択部52は、アイコンB-1及びB-2に対応する画像投影機器30のいずれか一方のみの選択を受け付けてもよい。このように、図5及び図7で示されるように、選択部52が対象機器として画像投影機器30の選択を受け付けている場合、表示部51は、第1パラメータ及び第2パラメータを表示する。
【0089】
また、図6に示されるように、ステップS21の選択において、選択部52が、対象機器として、画像投影機器30の選択を受け付けておらず、且つ、照明器具10の選択を受け付けている場合(S22でNo、且つ、S24でYes)、表示部51は、第1パラメータを表示し、第2パラメータを表示しない(S25)。
【0090】
図8は、選択部52が対象機器として照明器具10のみの選択を受け付ける際の、ユーザインタフェース装置50のタッチパネル式ディスプレイの画面の一例を示す図である。図8には、対象機器として照明器具10のみが選択された場合の画面の変化が示されている。図8において、対象機器の候補として、照明器具10及び画像投影機器30がそれぞれアイコンで表示されている。例えば、選択部52が対象機器として照明器具10のみの選択を受け付ける場合には、図8に示されるようなユーザインタフェース装置50のタッチパネル式ディスプレイの画面が表示される。まず、選択部52は、点線の枠で囲まれた、アイコンA-1及びA-2に対応する照明器具10の選択を受け付ける(図8の(a))。選択部52が、アイコンA-1及びA-2に対応する照明器具10の選択を受け付けると、画面右側に第1パラメータが表示される(図8の(b))。なお、図8の(a)において、選択部52が選択を受け付ける機器の数は制限されず、選択部52は、アイコンA-1及びA-2に対応する照明器具10のいずれか一方のみの選択を受け付けてもよい。
【0091】
また、図6に示されるように、ステップS21の選択において、選択部52が、画像投影機器30の選択を受け付けておらず、且つ、照明器具10の選択を受け付けていない場合(S22でNo、且つ、S24でNo)、表示部51は、第1パラメータ及び第2パラメータを表示しない(S26)。
【0092】
ステップS23又はステップS25において表示された第1パラメータ及び第2パラメータは、動作例1と同様に照明器具10及び画像投影機器30の発光時の状態の設定に用いられる。
【0093】
以上のように、ユーザインタフェース装置50の動作例2においては、選択部52が、対象機器として画像投影機器30の選択を受け付けていない場合には、表示部51は、第2パラメータを表示しない。また、選択部52が、対象機器として画像投影機器30の選択を受け付けている場合には、表示部51は、第1パラメータ及び第2パラメータの両方を表示する。これにより、選択された対象機器とは関係のないパラメータが表示されないため、ユーザは設定の対象となるパラメータを認識しやすくなる。
【0094】
[効果等]
以上説明したように、ユーザインタフェース装置50は、照明器具10、及び、パターンを投影可能な画像投影機器30において共通の第1パラメータを表示する表示部51を備える。第1パラメータは、照明器具10及び画像投影機器30の発光時の状態に関するパラメータである。さらに、ユーザインタフェース装置50は、第1パラメータの設定を受け付ける設定部53を備える。
【0095】
これにより、ユーザインタフェース装置50は、照明器具10及び画像投影機器30の設定を受け付ける際に、照明器具10及び画像投影機器30において共通の第1パラメータを、ユーザに認識させることができる。つまり、ユーザは、照明器具10と画像投影機器30とで、第1パラメータを個別に確認することなく、第1パラメータを認識できる。その結果、第1パラメータを確認するユーザの手間を減らすことができるため、ユーザは、照明器具10及び画像投影機器30それぞれの発光時の状態を容易に設定できる。よって、ユーザインタフェース装置50によれば、照明空間を容易に演出できる。
【0096】
また、第1パラメータは、明るさ、色温度及び光色のうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0097】
これにより、明るさ、色温度及び光色は、照明空間の雰囲気を変えるために適した第1パラメータであるため、容易に照明空間の雰囲気を設定できる。
【0098】
また、ユーザインタフェース装置50は、さらに、第1パラメータの設定の適用の対象となる対象機器の選択を受け付ける選択部52を備え、選択部52は、対象機器として照明器具10及び画像投影機器30の両方の選択を同時に受け付けてもよい。
【0099】
これにより、異なる種類の機器であるにも関わらず、照明器具10及び画像投影機器30の両方を同時に選択できる。そのため、一度の選択操作により照明器具10及び画像投影機器30の設定が可能になる。よって、ユーザは、照明器具10及び画像投影機器30それぞれの発光時の状態をより容易に設定できる。
【0100】
また、選択部52が、対象機器として照明器具10及び画像投影機器30の両方の選択を受け付けている場合、設定部53が受け付ける第1パラメータの設定は、選択された照明器具10及び選択された画像投影機器30に適用されてもよい。
【0101】
これにより、照明器具10及び画像投影機器30の第1パラメータが個別に設定されず、第1パラメータに関して設定する手順が少なくなる。よって、ユーザは、照明器具10及び画像投影機器30それぞれの発光時の状態をより容易に設定できる。
【0102】
また、表示部51は、第1パラメータとは異なる、画像投影機器30専用の第2パラメータを表示してもよい。
【0103】
これにより、画像投影機器30専用の第2パラメータについても認識できるユーザインタフェース装置50が実現される。
【0104】
また、第2パラメータは、コントラスト比、ズーム、フォーカス、アスペクト比及びコンテンツのうち少なくとも1つを含んでもよい。
【0105】
これにより、コントラスト比、ズーム、フォーカス、アスペクト比及びコンテンツは、照明空間の雰囲気を変えるために適した第2パラメータであるため、容易に照明空間の雰囲気を設定できる。
【0106】
また、選択部52が、対象機器として画像投影機器30の選択を受け付けていない場合には、表示部51は、第2パラメータを表示しなくてもよい。また、選択部52が、対象機器として画像投影機器30の選択を受け付けている場合には、表示部51は、第1パラメータ及び第2パラメータの両方を表示してもよい。
【0107】
これにより、ユーザが画像投影機器30を対象機器として選択しない場合には、画像投影機器30専用の第2パラメータが表示されず、選択された対象機器に関係のないパラメータが表示されなくなる。そのため、ユーザが設定しようとするパラメータが、ユーザに認識されやすくなる。よって、ユーザは、照明器具10及び画像投影機器30それぞれの発光時の状態をより容易に設定できる。
【0108】
また、設定部53は、タッチパネル又は物理ボタンで構成されてもよい。
【0109】
これにより、ユーザはタッチパネル又は物理ボタンを押すだけで設定操作できるため、容易に設定操作できる。
【0110】
また、表示部51は、1つの機器単体で第1パラメータを表示する、又は、1つのソフトウェアによって第1パラメータを表示してもよい。
【0111】
これにより、ユーザは、より容易に第1パラメータを認識できる。
【0112】
また、ユーザインタフェース装置50におけるパラメータの設定方法は、照明器具10及び画像投影機器30において共通の第1パラメータを表示する表示ステップを含む。さらに、パラメータの設定方法は、第1パラメータの設定を受け付ける設定ステップを含む。
【0113】
これにより、照明器具10及び画像投影機器30の設定を受け付ける際に、照明器具10及び画像投影機器30において共通の第1パラメータが、ユーザに認識される。つまり、ユーザは、照明器具10と画像投影機器30とで、第1パラメータを個別に確認することなく、第1パラメータを認識できる。その結果、第1パラメータを確認するユーザの手間を減らすことができるため、ユーザは、照明器具10及び画像投影機器30それぞれの発光時の状態を容易に設定できる。よって、上記パラメータの設定方法によれば、照明空間を容易に演出できる。
【0114】
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態には限定されない。
【0115】
上記実施の形態において、選択部52が対象機器として照明器具10又は画像投影機器30の選択を受け付けた場合に、表示部51は、第1パラメータを表示したが、これに限らない。表示部51は、常に第1パラメータを表示していてもよい。
【0116】
また、上記実施の形態において、選択部52が対象機器として画像投影機器30の選択を受け付けた場合に、表示部51は、第2パラメータを表示したが、第2パラメータは表示されなくてもよい。例えば、第2パラメータは、ユーザインタフェース装置50とは異なる設定器等によって設定が受け付けられ、画像投影機器30に適用されてもよい。
【0117】
また、上記実施の形態の動作例1及び2において、ユーザインタフェース装置50は、タッチパネル式ディスプレイを有するタッチパネル型端末であったが、これに限らない。図9は、実施の形態の変形例1に係るユーザインタフェース装置の外観を示す図である。また、図10は、実施の形態の変形例2に係るユーザインタフェース装置の外観を示す図である。図9及び図10に示されるユーザインタフェース装置は、例えば、建物等の壁に埋め込まれている。ユーザインタフェース装置は、図9に示されるような壁付けコントローラであってもよく、図10に示されるような壁スイッチであってもよい。
【0118】
例えば、図9に示されるように、ユーザインタフェース装置は、対象機器として照明器具10及び画像投影機器30の選択が受け付けられる物理ボタン、及び、第1パラメータとして色温度及び明るさの数値の設定が受け付けられる物理ボタンを有する。なお、物理ボタンは、スライドバーであってもよい。また、例えば、図10に示されるように、ユーザインタフェース装置は、対象機器として照明器具10及び画像投影機器30の選択が受け付けられる物理ボタン、及び、第1パラメータとして色温度及び明るさの設定として、数値の選択が受け付けられる物理ボタンを有する。
【0119】
また、上記実施の形態において、シーン情報は、ユーザインタフェース装置50の記憶部56に記憶されていたが、これに限らない。例えば、ユーザインタフェース装置50の設定部53の受け付けた設定情報等が、通信部55から送信されて、シーン情報としてコントローラ70の記憶部73に記憶されてもよい。この場合、通信部71は、シーンの選択結果についての情報をユーザインタフェース装置50から受信し、制御部72は、シーンと関連付けられた設定情報に従って、制御信号を生成する。
【0120】
また、上記実施の形態において、コントローラ70が、照明器具10及び画像投影機器30の動作を制御したが、これに限らない。照明器具10、画像投影機器30及びユーザインタフェース装置50のうちのいずれかが、コントローラ70の各構成部の機能を有し、照明器具10及び画像投影機器30の動作を制御してもよい。
【0121】
また、上記実施の形態において、ユーザインタフェース装置50の表示部51は、さらに、第1パラメータとは異なる、照明器具10の発光時の状態に関する第3パラメータであって、照明器具10専用の第3パラメータを表示してもよい。
【0122】
また、上記実施の形態で説明された光学系31bは、一例であり、画像投影機器30にはどのような光学系が採用されてもよい。例えば、光源部31aの光源として青色LED又は青色レーザが採用される場合には、蛍光体ホイールを用いた光学系が採用されてもよい。
【0123】
また、上記実施の形態において、制御部等の各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPU又はプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスク又は半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
【0124】
また、各構成要素は、回路(又は集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
【0125】
また、本発明の包括的又は具体的な態様は、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム又はコンピュータ読み取り可能なCD-ROMなどの非一時的な記録媒体で実現されてもよい。また、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラム及び非一時的な記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。例えば、本発明は、照明システム100の各構成要素が備える制御部が行う制御をコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現されてもよい。
【0126】
また、上記実施の形態において説明された照明システム100の動作における複数の処理の順序は一例である。複数の処理の順序は、変更されてもよいし、複数の処理は、並行して実行されてもよい。
【0127】
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、又は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0128】
10 照明器具
30 画像投影機器
50 ユーザインタフェース装置
51 表示部
52 選択部
53 設定部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10